JP6977168B2 - 部品搭載機の搭載時間平準化装置、及び搭載時間平準化方法 - Google Patents

部品搭載機の搭載時間平準化装置、及び搭載時間平準化方法 Download PDF

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Description

本発明は、表面実装部品をプリント基板に実装しはんだ付けする表面実装ラインで、特に多品種少量生産を行うラインにおいて、部品搭載機での表面実装部品の実装待ちによる生産停止を少なくする搭載時間平準化システム装置、及び搭載時間平準化方法に関する。
表面実装部品をプリント基板に実装しはんだ付けする表面実装ラインにおいて、単一の部品搭載機(以下、搭載機という)では、基板に搭載するべき部品種よりも搭載機が搭載可能な部品種が少ない場合、搭載機の実装中に部品交換が必要となる。それは、ラインの生産効率を大きく損ない現実的ではないので、搭載機が搭載可能な部品種数を増やす効果とほぼ同等な、複数の搭載機を繋いだライン構成として、複数の搭載機により搭載部品種を分担させることが一般的である。
生産ラインに連続して投入される基板を複数の搭載機で分担して実装する際、各搭載機毎の搭載時間にばらつきが存在すると、搭載時間の短い搭載機には、搭載時間の長い搭載機の搭載完了を待つ時間が生じ、表面実装ラインの生産効率が低下する。各搭載機の搭載時間のばらつきを低減する平準化を実施することで、搭載待ち時間を低減し、表面実装ラインの生産効率を向上することが可能である。
表面実装部品をプリント基板に実装しはんだ付けする表面実装ラインにおいては、複数の基板種を同一ラインで実装する場合、使用する部品種数が多くなり、全ての部品種を同時に複数の搭載機へ設置できないことが生じる。この場合、実装する基板種の切り換え時に部品交換を実施する段取りが生じる。
ラインで生産計画のある基板種をグループに分け、グループ毎に使用する部品をカート(複数部品種を設置可能な台車)に設置し、実装する基板種の切り換え時に各部品種個別の段取りを実施せず、カートごと搭載機への接続を入れ替えて部品を切り換えることで、段取りに要する時間を低減する手法が一般に知られている。
一方、各搭載機の搭載時間の平準化を実施すると、基板種のグループ分けに基づいて部品をカート上に設置した配置が修正され、段取りの必要な部品と段取りの不要な部品が搭載機上に混在するため、実装する基板種の切り換え時に各部品種個別の段取りが必要となり、段取りに要する時間が増加しやすい。
段取りに要する時間を低減しつつ、各搭載機毎の搭載時間のばらつきを低減するため、特許文献1では、部品を基板種の切り換え時に段取りの必要な段取部品と、基板種の切り換え時に段取りの不要な共通部品とに分類し、段取部品と共通部品の部品を振り分けるカートを固定し、段取部品と共通部品の各々について、生産計画の部品使用比率が高い順に、搭載機の部品搭載時間累計が最小である搭載機へ振り分けることで、搭載機の総搭載時間を平準化する。
特開2001−251095号公報
各搭載機の搭載時間のばらつきを低減する平準化を実施する場合、部品を搭載する基板種を変更する度に、平準化した状態を維持するために、各搭載機へ設置した部品を交換する必要がある。特に多品種少量生産を行うラインにおいて、実装時間よりも段取りに要する時間が長くなり、段取りによる生産停止が生じやすい。
特許文献1に示す手法では、複数の基板種をグループ分けし、実装部品をグループ切り換え時に部品を変更する段取りを実施する段取部品と、グループ切り換え時に部品を変更しない共通部品に分けることで段取時間を低減するSMTラインにおいて、段取部品と共通部品に対し、同時に搭載時間の平準化を実施することができず、個別に搭載時間の平準化を実施するため、段取部品と共通部品間の搭載時間ばらつきが大きい場合に、搭載機の製造待ち時間が大きくなる課題が存在する。
そこで、本発明では、段取部品と共通部品間の搭載時間ばらつきが大きい場合にも、平準化を実施し、搭載機の製造待ち時間を低減する技術を提供することを目的とする。
本発明の搭載時間平準化装置の好ましい例では、基板種毎の部品搭載機間の部品搭載時間のばらつきを平準化する搭載時間平準化装置であって、生産計画のある基板種を対象基板として、多くの基板種に共通して使用される共通部品を配置したカートと、それ以外の部品をグループ分けした段取部品用カートに配置したカート構成データを作成するカート構成グループ化部と、カート構成グループ化部が作成したカート構成データを入力として、ランダムに選択したあるカート上の対象部品の配置を他のカートへ変える仮配置パターンに対して、前記基板種毎の前記各部品搭載機間の前記部品搭載時間の平準化度合いに基づき、前記対象部品の配置を変更する搭載時間平準化部とを備えて構成する。
また、本発明の搭載時間平準化方法の好ましい例では、計算機が、基板種毎の各部品搭載機間の部品搭載時間のばらつきを平準化する搭載時間平準化方法であって、生産計画のある基板種を対象基板として、多くの基板種に共通して使用される共通部品を配置したカートと、それ以外の部品をグループ分けした段取部品用カートに配置したカート構成データを入力し、ランダムに選択したあるカート上の対象部品の配置を他のカートへ変える仮配置パターンに対して、前記基板種毎の前記各部品搭載機間の前記部品搭載時間の平準化度合いに基づき、前記対象部品の配置を変更する。
本発明により、段取部品と共通部品に対し、搭載時間の平準化を実現することで、搭載機の製造待ち時間を低減することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
搭載時間平準化装置を実現するための機能ブロック図である。 (A)搭載機の構成を説明する図、(B)共通部品のカート群、各グループ専用の段取部品のカート群、カート構成テーブルを説明する図である。 搭載時間平準化部の処理手順の実施例を示すフローチャートである。 搭載機に対するカートの割り当ての一例を示す図である。 部品仮配置の一例を示す図である。 部品仮配置の一例を示す図である。 部品仮配置の一例を示す図である。 部品仮配置の一例を示す図である。 部品仮配置の一例を示す図である。 部品仮配置の一例を示す図である。 搭載時間平準化部による、平準化指数最適な部品配置に確定する処理のループ回数と平準化指数の収束を示す図である。 搭載時間平準化部が、過去の平準化結果を入力して搭載時間平準化処理を実施するフローチャートである。 部品種と部品使用数の関係の一例を示す図である。 図13に示す部品種に対し平準化を実施した一例を示す図である。 部品の配置の分割後の部品種と部品使用数の関係の一例を示す図である。 図15に示す部品種に対し平準化を実施した一例を示す図である。 搭載機が、カートに配置された部品を搭載ヘッドで拾い上げ、基板上に搭載する動作手順を示す図である。 平準化結果出力部が、平準化後のカート構成テーブルに記録されたデータを読み出し、基板種毎の各搭載機の段取部品と共通部品の搭載時間を算出して、表示部に出力するグラフの例である。 実施例7における各搭載機へダウンロードする部品配置データの例を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
まず、図2(A)、図2(B)を用いて一実施形態に係る表面実装ライン内の搭載機の構成およびカート入替段取りを説明する。
搭載機100の本実施例に係わる主要な構成要素は、カート110(図示はしていないが、本実施例の搭載機は、カートを2台同時に接続可能とする。)、カートに部品を設置するフィーダ120、搭載ヘッド102より構成される。
搭載機100に部品121を供給する際は、部品(ある一部品種の部品を収納したリールなど)121をフィーダ120にセットし、更にカート110上に構成されたレーン(本実施例では7レーンの構成例を示しているが、実際は例えば50レーン、または60レーン程度ある)115の1つにフィーダ120をセットする。カート110上の各レーンにフィーダ120がセットされた状態で、段取り時に、カート110を搭載機100の所定位置に接続されていた前生産時使用されていたカートと入れ替えて、接続して、段取り終了となる。
次に、搭載機100で部品121をプリント基板へ搭載する際は、搭載ヘッド102が、カート110上の各フィーダ120にセットされている部品121をつかみ(または吸着して拾い上げ)、プリント基板101の部品配置位置まで移動して、そこに搭載する。この操作を複数の搭載機で、各カート群111に対して繰り返すことで、プリント基板101を組み立てることができる。
このように搭載機で基板を組み立てる際には、カートやフィーダに部品をセットする段取り作業が必要となり、これは一般に人手作業によって行われている。
また多品種少量生産においては、例えば、1つのカート群111のみでは、全ての基板種の部品をカバーすることができないため、図2(B)に示すような、多くの基板種に共通して使用される部品種を共通部品として選別して、共通部品のカート群112を作成して、各搭載機に固定的に接続すると共に、それ以外の各グループ(Gr(1)、Gr(2)など)に特有に使用される部品種は、各グループ専用の段取部品のカート群113,114を作成して、生産ラインで製造される基板種のグループに対応させて、対応グループの段取部品のカート群を段取りする必要がある。一般に、品種数に比例してカート数も増えるため、段取時間が大きく増加する傾向にある。
表面実装ラインの生産時間は、主に段取り時間と搭載機の稼働時間に分けられる。
段取り時間は、製造する基板種変更、表裏面の反転の際、搭載機を停止して、使用する部品を入れ替える等の作業時間である。
稼働時間は、搭載機が部品を搭載する時間である。これは、複数の搭載機間で搭載する部品数のばらつきがあると最も部品数が多い搭載機が稼働している間、他の搭載機は待たされてしまう。
従来から、表面実装ラインのスループットを高めるため、段取り時間の削減、搭載機の稼動時間(搭載時間)を平準化する取組みが行われている。
本実施例では、表面実装ラインの生産計画に基づく対象基板種情報を入力として、多くの基板種に共通して使用される共通部品を搭載機に固定して設定される共通部品のカート群に配置し、それ以外の各グループ(Gr(1)、Gr(2)など)に特有に使用される部品種を最適なグループ分けと、各グループに対応する段取部品のカート群に配置した割当て出力をするカート構成グループ化処理プログラムは、既存のものを使用する。
そして、カート構成グループ化処理プログラムの実行結果である、図2(B)にデータイメージを示すようなカート構成テーブルを入力として、各搭載機の稼動時間(搭載時間)を平準化するために、カートに配置する部品の位置を調整する搭載時間平準化処理方法を本実施例で提案する。
次に、図1を用いて搭載時間平準化装置10を実現するための機能ブロック図について説明する。
搭載時間平準化装置10は、汎用の計算機上に構成することができて、そのハードウェア構成は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などにより構成される演算部20、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどを用いたSSD(Solid State Drive)などにより構成される記憶部30、キーボードやマウス等の入力デバイスより構成される操作部40、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイなどの表示装置、各種出力装置などにより構成される表示部50、NIC(Network Interface Card)などにより構成される通信部60、などを備える。
通信部60は、無線ネットワークまたは有線ネットワークのネットワーク70を介して他計算機上などにある各種データベース1〜5、および生産ラインを構成する各搭載機100、作業者用PC200などと接続されている。
演算部20は、記憶部30に記憶されている搭載時間平準化処理プログラム31をRAMへロードしてCPUで実行することにより以下の各機能部を実現する。演算部20は、
カート構成グループ化処理の出力結果であるカート構成データを入力して、各搭載機の搭載時間を平準化するカート構成変更データを作成する搭載時間平準化部21と、カート構成および部品配置データをシステム使用者、段取り作業者へ出力するとともに、各搭載機へ部品配置データを出力する平準化結果出力部23とを有する。
また、演算部20は、記憶部30に記憶されているカート構成グループ化処理プログラム32を実行することにより、生産対象基板において使用される部品を共通部品のカート群と、各グループ分けに対応する段取部品のカート群に配置したカート構成テーブルを出力するカート構成グループ化部22を実現する。
記憶部30は、搭載時間平準化処理プログラム31記憶領域、カート構成グループ化処理プログラム32記憶領域、初期パラメータ33記憶領域、カート構成テーブル34記憶領域を有する。
カート構成テーブル34は、カート構成グループ化部22が作成して、出力したカート構成と、各カートにおける部品配置データを記憶する。図2(B)に、カート構成テーブル34のデータイメージ例を示す。カート131〜133は、搭載機1用のカートであり、カート141〜143は、搭載機2用のカートであり、カート151〜153は、搭載機3用のカートである。各カートには、識別用のカート番号と、レーン番号が付与され、どのレーンには、どの部品種の部品がセットされたフィーダが装着されているかを、対応するデータがテーブル型式に作成されている。搭載時間平準化部21は、カート構成テーブル34を読出し、いずれかの部品種の配置データを移動させるか、入れ替えるかなどの処理を行って、カート構成テーブル34のデータに変更を加える。最終結果は、カート構成テーブル34に記録されている。
他計算機上のシステムにて作成されたデータベースである、設計情報1は、製造する各基板の使用部品が記載されている。部品データ2は、各部品のサイズ情報が記載されている。生産計画3は、基板毎の生産予定枚数が記載されている。生産ライン情報4は、生産ラインの搭載機構成が記載されている。部品在庫5は、部品毎の在庫数が記載されている。各データベースのデータは、搭載時間平準化部21、およびカート構成グループ化部22を実行時に適宜、必要とするデータがネットワーク70を介して入力される。
なお、前記データベース(設計情報1、部品データ2、生産計画3、生産ライン情報4、部品在庫5)を作成するシステムの一部、または全てが、搭載時間平準化装置10が実装される計算機と同じ計算機上に実装されて、それらのシステムが作成するデータベースが共存することも考えられる。
図3は、搭載時間平準化部21の処理手順の実施例を示すフローチャートである。図3のフローチャートに基づく処理は以下のとおりである。
ステップS101において、システム使用者による操作部40からの起動指示などにより、搭載時間平準化部21が起動される。
ステップS102において、カート構成グループ化部22が作成したカート構成テーブル34を読出し、部品初期配置とする。
ステップS103において、カート構成テーブル34上のいずれかの部品(種)を移動させると仮定したときに、搭載時間の平準化に効果があるかどうかを調べるため、仮配置を実施する対象部品を選択する。
ステップS104において、仮配置を実施する対象部品をカート構成テーブル34上で移動させるパターンを1つ選び、部品仮配置の候補とする。
ステップS105において、S104で選んだ部品仮配置の候補が、部品の移動先のカートに空きレーンの有無などの理由で部品を配置可能であるか否か判定する。YESならば、ステップS106へ進む。NOならば、ステップS107へ進む。
ステップS106において、S103で選択した対象部品を、S104で選択した移動パターンに従って、部品仮配置を行ったと仮定した場合に、部品仮配置に従って、搭載時間の平準化に効果があるかどうか判定するための指標である平準化指数を算出する。
ステップS107において、S104で選択した対象部品の移動パターンで、全ての可能な移動パターンによる部品仮配置を選択したか否かを判定する。YESならば、ステップS108へ進む。NOならば、ステップS104へ戻る。
ステップS108において、S103で選択した現在の仮配置対象部品に対し、全ての移動パターンに従って部品仮配置を行って平準化指数を算出した結果を比較して、最も平準化指数が低くなった部品仮配置を確定して、カート構成テーブル34上のその位置へ対象部品を移動させて、カート構成テーブル34を書き替える。
なお、いずれの移動パターンに従った部品仮配置に対する平準化指数の算出結果が、移動前における部品配置に対する平準化指数よりも高い値である場合には、対象部品の移動も、カート構成テーブル34の書き替えも行わない。
ステップS109において、次に仮配置を実施する対象部品が残っているか、及びループ終了条件を満たしたかを判定する。ループ終了条件については後に詳説する。YESならば、ステップS110へ進み、搭載時間平準化処理を終了する。NOならば、ステップS103へ戻る。
以下、搭載時間平準化処理を事例を示して説明する。
図4は、搭載機に対するカートの割り当ての一例であり、カート構成テーブル34を読出し、部品初期配置を示している。(段取部品Gr(1)のカート群が搭載機にセットされている。)
搭載機401、搭載機402、搭載機403、搭載機404は同時に2台のカートを使用することができる。カート構成グループ化部22で共通部品と分類した部品は、カート405、カート408、カート411、カート414に格納している。カート構成グループ化部22で段取部品と分類した部品は、カート406、カート407、カート409、カート410、カート412、カート413、カート415、カート416に格納している。
カート構成グループ化部22でグループ(1)とグループ化した基板グループを生産する場合、搭載機1はカート405とカート406を、搭載機2はカート408とカート409を、搭載機3はカート411とカート412を、搭載機4はカート414とカート415を使用する。
カート構成グループ化部22でグループ(2)とグループ化した基板グループを生産する場合、搭載機1はカート405とカート407を、搭載機2はカート408とカート410を、搭載機3はカート411とカート413を、搭載機4はカート414とカート416を使用する。
生産する基板をグループ(1)からグループ(2)に変更する場合、搭載機1のカート406とカート407を交換し、搭載機2のカート409とカート410を交換し、搭載機3のカート412とカート413を交換し、搭載機4のカート415とカート416を交換する段取りを実施する。
生産する基板をグループ(2)からグループ(1)に変更する場合、搭載機1のカート407とカート406を交換し、搭載機2のカート410とカート409を交換し、搭載機3のカート413とカート412を交換し、搭載機4のカート416とカート415を交換する段取りを実施する。
部品初期配置は平準化指数収束までのループ回数に影響するが、規定のループ回数が十分大きいとき、例えばループ回数が100回を超える場合、部品初期配置の平準化指数収束に対する影響は小さい。カート構成グループ化部22で共通部品と分類した部品を順にカート405、カート408、カート411、カート414に配置し、カート構成グループ化部22で段取部品と分類した部品のうち、グループ(1)とグループ化した基板グループで使用する部品を順にカート406、カート409、カート412、カート415に配置し、カート構成グループ化部22で段取部品と分類した部品のうち、グループ(2)とグループ化した基板グループで使用する部品を順にカート407、カート410、カート413、カート416に配置することで、部品初期配置を実施する。
以下、ステップS104における部品仮配置の一例を示す。
搭載時間平準化部21は、ステップS103において仮配置対象部品の選択を実施する。仮配置対象部品は平準化指数の収束を早めるため、特定の部品に偏らないよう、ランダムに選択されることが望ましい。
部品仮配置の対象部品に対し、仮配置先が複数存在する場合、任意の仮配置先を選択する。ただし、仮配置対象部品選択後、部品配置確定までの間に仮配置実施済みの仮配置先は選択しない。
部品仮配置の対象が共通部品であり、仮配置先が共通部品用カートである場合、仮配置元のカートから対象部品を削除し、仮配置先の共通部品用カートへ対象部品を追加する。図5において、部品501が対象部品であり、搭載機401のカート405から、搭載機402のカート408に仮配置する例を示す。対象部品501は共通部品用カート405に存在し、仮配置先のカート408は共通部品用カートである。部品501を、搭載機401のカート405から削除する。仮配置先のカート408に、部品502として仮配置する。
部品仮配置の対象が共通部品であり、仮配置先が段取部品用カートである場合、仮配置元のカートから対象部品を削除し、仮配置先の搭載機がもつ段取部品用の全カートへ対象部品を追加する。図6に、部品601が対象部品であり、搭載機401のカート405から、搭載機401のカート406に仮配置する例を示す。対象部品601は共通部品用カート405に存在し、仮配置先のカート406は段取部品用カートである。部品601を、搭載機401のカート405から削除する。仮配置先のカート406に、部品602として仮配置する。カート406は段取部品用カートなので、仮配置先の搭載機401がもつ段取部品用の他カートである、カート407にも、部品603として仮配置する。
部品仮配置の対象が段取部品であり、仮配置先が共通部品用カートであり、対象部品が単一の段取部品用カートに存在する場合、仮配置元の段取部品用のカートから対象部品を削除し、仮配置先のカートへ対象部品を追加する。図7に、部品702が対象部品であり、搭載機401のカート406から、搭載機401のカート405に仮配置する例を示す。対象部品702は段取部品用カート406に存在し、仮配置先のカート405は共通部品用カートである。部品702を、搭載機401のカート406から削除する。仮配置先のカート405に、部品701として仮配置する。
部品仮配置の対象が段取部品であり、仮配置先が共通部品用カートであり、対象部品が複数の段取部品用のカートに存在する場合、全てのカートから対象部品を削除し、仮配置先のカートへ対象部品を追加する。図8に、部品802が対象部品であり、搭載機401のカート406から、搭載機401のカート405に仮配置する例を示す。対象部品802は段取部品用カート406に存在し、仮配置先のカート405は共通部品用カートである。部品802と、部品802と同一部品である部品803を、搭載機401のカート406およびカート407から削除する。仮配置先のカート405に、部品801として仮配置する。
部品仮配置の対象が段取部品であり、仮配置先が段取部品用カートであり、対象部品が単一の段取部品用カートに存在する場合、仮配置元の段取部品用のカートから対象部品を削除し、仮配置先の同一グループのカートへ対象部品を追加する。図9に、部品901が対象部品であり、搭載機401のカート406から、搭載機402のカート409に仮配置する例を示す。対象部品901は段取部品用カート406に存在し、仮配置先のカートは段取部品用カート409である。部品901を、搭載機401のカート406から削除する。削除したカート406と同一グループで、仮配置先の搭載機402のカートであるカート409に、部品902として仮配置する。
部品仮配置の対象が段取部品であり、仮配置先が段取部品用カートであり、対象部品が複数の段取部品用カートに存在する場合、全てのカートから対象部品を削除し、削除したカートと同一グループの仮配置先カートであり、かつそれらは同一搭載機のカートへ対象部品をそれぞれ追加する。図10に、部品1001が対象部品であり、搭載機401のカート406から、搭載機402のカート409に仮配置する例を示す。対象部品1001は段取部品用カート406に存在し、仮配置先のカート409は段取部品用カートである。部品1001と、部品1001と同一部品である部品1003を、搭載機401のカート406およびカート407から削除する。削除したカート406および407とそれぞれ同一グループで、仮配置先の搭載機402のカートである、カート409およびカート410に、部品1002および部品1004として仮配置する。
部品仮配置は、仮配置対象部品を他のカートへ移動するほか、移動先の他のカートに配置された部品と、仮配置対象部品を入れ換えてもよい。また、部品仮配置を実施する対象部品は、同時に1個に限定されず、複数部品を選択し、その全配置パターンに対し仮配置しても構わない。
ステップS105において、部品仮配置した部品が、移動先のカートに空きレーンが在って配置可能であることを確認する。確認は、カート構成テーブル34上の移動先のカートに空きレーンの有無を確認して行う。
空きレーンが在れば、部品仮配置が可能と判定し、空きレーンが無ければ部品仮配置が不可と判定する。なお、他のカートに配置された部品と、仮配置対象部品を入れ換える場合には、仮配置先の空きレーンの有無は関係なくなる。
搭載時間平準化部21はステップS106において、平準化の度合いを示す平準化指数を、部品配置から算出する処理を説明する。
搭載機は、カートに配置された部品を搭載ヘッド102で拾い上げ、基板上に搭載する動作手順を図17に示す。搭載機は、カートに配置された部品を搭載ヘッドで拾い上げる動作(301)と、部品を基板上に配置する動作(302)を交互に実施することで部品を基板に実装する。
図17では、搭載ヘッドが同時に1つの部品を拾い上げ、1つの部品を基板上に配置する動作例を示したが、搭載時間を短縮するため、搭載ヘッドが同時に複数の部品を拾い上げ、複数の部品を基板上に配置することが一般的である。
ある基板に対し、搭載ヘッドがカート上へ移動して、同時にx個の部品を拾い上げてから、基板上へ移動して、基板上にx個の部品を順次配置し、それから再びカート上へ戻る動作を繰り返すならば、全部でn個の部品を基板に配置する場合、搭載ヘッドがカートと基板の間を往復する回数Nは次式(数1)で示される。
(数1) N = n / x (ただし、除算の剰余が0でなければ、Nは商+1とする)
搭載機の搭載時間を評価する場合において、搭載ヘッドがカート上で複数の部品の拾い上げに要する時間と基板上で複数の部品を配置する時間に比べて、カート上と基板間を往復する移動時間が支配的である場合、各基板種における各搭載機の搭載時間τは次式(数2)で近似して算出できる。
Figure 0006977168
ただし、τは搭載ヘッドがカートと基板の間を1往復する時間を、Nは搭載ヘッドの往復回数を示す。
ある基板種に対し、搭載機の搭載時間τが複数の搭載機間でのばらつきが小さいほど、その基板種は搭載時間が平準化されているといえる。すなわち、ある基板種に対する搭載機の搭載時間τの全搭載機における標準偏差σは、その基板種の搭載時間の平準化度合いを示し、標準偏差σが小さいほど、その基板種は搭載時間が平準化されているといえる。
次式(数3)に、平準化指数Pの算出の例を示す。
Figure 0006977168
ただし、σはk番目の基板種の搭載時間τの各搭載機に対する標準偏差を、nは基板種の総数を示す。
平準化指数Pは、全基板種におけるσの平均を示し、平準化指数Pが小さいほど製造ラインが平準化されているといえる。
搭載時間平準化部21はステップS106において、評価対象のn種の基板種の基板を生産ラインへ順次投入するシミュレーションを実行して、各搭載機にはカート構成テーブル34に記録されているカートにS104で部品仮配置がなされたカートがセットされているとして、各搭載機の搭載時間を基板種ごとに数2により算出する。そして、平準化指数Pを数3により算出する。
ステップS107において、仮配置可能な対象部品の全配置位置に部品を配置済みであった場合、S108へ移行する。仮配置可能な部品の全配置位置に対象部品を配置済みでなかった場合、S104へ移行して、部品仮配置を再度行う。
搭載時間平準化部21はステップS108において、S103で抽出した一対象部品に対し、各仮配置に対する全平準化指数Pを比較し、数3で示される平準化指数Pが最小である仮配置位置に、部品配置を確定する。ただし、最小となった平準化指数Pよりも、部品仮配置前の部品配置における平準化指数Pの方が小さければ、搭載時間の平準化の効果が無いと判定して、当該部品の配置を確定しない。
部品配置を確定した場合には、カート構成テーブル34上のその位置へ対象部品を移動させて、カート構成テーブル34を書き替える。
搭載時間平準化部21が部品配置のループを繰り返すことで、平準化指数は収束に向かう。図11は、平準化のループ回数と平準化指数の推移の一例を示すグラフである。図11では、ループ終了条件として、ループ回数1000回を規定している。図11に示すグラフを、表示部50に表示させることにより、設定されたループ回数(例えば、1000回)に対し、現在のループ回数までの平準化指数の推移を確認することができる。
図11を参考として、ループ終了条件の一例として、部品初期配置後のループを規定回数実施すること、平準化指数が規定の平準化指数を下回ること、平準化の実行時間が規定時間を上回ること、一定回数ループ実施したときの平準化指数の差分が規定値を下回ること等が挙げられる。なお平準化指数の最適値を規定することは不可能であるため、規定のループ回数、規定の平準化指数、規定の実行時間、規定の平準化指数の差分を一意に決定することはできないが、過去の平準化実施結果を参考に決定することができる。
ループ終了条件は、初期パラメータ33として記憶部に記録しておき、搭載時間平準化部21は、初期パラメータ33を参照して、処理を終了させる。
本実施例は、実施例1におけるステップS106の平準化指数算出処理における平準化指数算出に対し、生産計画の基板種生産数を加味することで、搭載時間平準化の精度を向上するものである。
図1〜図4を参照し、実施例1から変更がある箇所のみ、以下に示す。
搭載機で生産される基板種の生産量は均一ではなくばらつきが存在することが一般的である。搭載機で生産される基板種の生産量は均一ではなくばらつきが存在する場合、実施例1の手法では十分な平準化が行えない場合が存在する。
ある部品配置のケース1において、生産数量の多い基板種の搭載時間の標準偏差σが大きく、その他の生産数量が少ない基板種の搭載時間の標準偏差σが小さいとする。別の部品配置のケース2において、全ての基板種の搭載時間の標準偏差σが同程度とする。ケース1の平準化指数P1がケース2の平準化指数P2より小さい場合、ケース1の部品配置が選択される。一方、ある期間、例えば1か月の搭載時間を比較すると、生産数量の多い基板種の搭載機間搭載時間のばらつきが大きいケース1の方が、全ての基板種の搭載機間搭載時間のばらつきが同程度であるケース2よりも搭載機の待ち時間が長く、生産効率が低いことが生じる。
ステップS106における平準化指数算出において、生産計画の基板種の生産数量を使用することで、搭載機で生産される基板種の生産量は均一ではなくばらつきがある場合においても、搭載時間平準化の精度を向上することが可能となる。
各基板種の搭載時間の各搭載機に対する標準偏差σに対し、生産計画の全基板種の総生産数量に対する、生産計画の各基板種の生産数量の割合α(αは0から1の間の実数)による重みづけを実施する。次式(数4)に、生産計画の基板種生産数を加味した平準化指数Pの算出の例を示す。
Figure 0006977168
ただし、σはk番目の基板種の搭載時間の各搭載機に対する標準偏差を、αはk番目の基板種の生産計画の生産数量における割合を示す。平準化指数Pが小さいほど製造ラインが平準化されているといえる。
本実施例は、実施例1に示すステップS102において、カート構成グループ化部22が作成したカート構成テーブル34を読出し、部品初期配置としたのに対し、過去の平準化結果を使用することで、平準化指数算出時間を短縮するものである。
図1〜4を参照し、実施例1から変更がある箇所のみ、以下に示す。
実施例1において、表面実装ラインで生産する基板種を変更する場合、再度、図3に示すフローを実施して、搭載時間平準化処理を行う。この場合、変更後の平準化に要する時間は、変更前の平準化に要する時間と同程度である。
変更前の部品配置は、変更前に対しては平準化がなされている。そのため、ステップS102における初期配置を、カート構成グループ化部22が作成したカート構成テーブル34を読出すのではなく、変更前の部品配置を使用した配置とすることにより、平準化に要する時間を短縮できる。
以下、ステップS102における初期配置を、変更前の部品配置を使用した配置とする一例を、図12のフローチャートを用いて示す。
ステップS201:搭載時間平準化部21の動作を開始する。
ステップS202:変更前の部品配置を読み込む。
ステップS203:変更前の部品配置に存在し、変更後に使用しない部品を部品配置から削除する。
ステップS204:変更前の部品配置に存在せず、変更後に使用する部品が存在するか判定する。YESならば、ステップS205へ進む。NOならば、ステップS210へ進む。
ステップS205:変更前の部品配置に存在せず、変更後に使用する部品の仮配置を実施する。
ステップS206:部品仮配置後の平準化指数を算出する。
ステップS207:現在の仮配置対象部品に対し、配置可能な全パターンに対し平準化指数算出が完了したか判定する。YESならば、ステップS208へ進む。NOならば、ステップS205へ戻る。
ステップS208:現在の仮配置対象部品に対し、平準化指数が最小である部品配置を選択し、部品配置を確定する。確定した部品配置をカート構成テーブル34に記録する。
ステップS209:部品仮配置を現時点の部品配置に存在せず、変更後に使用する部品の全てを配置実施したか判定する。YESならば、ステップS210へ進む。NOならば、ステップS205へ戻る。
ステップS210:搭載時間平準化部21の処理を終了する。
本実施例は、実施例1におけるステップS106の平準化指数算出処理を、全基板種を対象とせず、生産計画より決定した優先基板に対して実施することで、平準化指数算出時間を短縮するものである。
図1〜図4を参照し、実施例1から変更がある箇所のみ、以下に示す。
搭載時間平準化部21はステップS106において、部品仮配置後の平準化指数P算出処理を、優先基板を対象として算出する。
生産計画から、生産数量が多く平準化を実施する効果の高い基板を優先基板としてあらかじめ設定しておく。実施例1の全基板種を、優先基板の全基板種に置き換えて平準化指数Pを算出する。
例えば全基板種の1割の基板種が、生産計画の生産数量の9割を占めるというように、基板種毎の生産数量に偏りが存在する場合、生産数量の多い上位1割の基板種を優先基板に設定することで、平準化指数を算出するための計算量を1割に低減することができる。
本実施例は、実施例1におけるステップS102における部品初期配置を、生産計画における部品使用数の多い部品を複数部品とみなし、分割して配置することで、平準化後の各搭載機の搭載時間を短縮するものである。
式(数2)に示した搭載機の搭載時間の式より、搭載機の搭載時間は搭載機の搭載ヘッドの搭載回数と比例関係にある。生産計画における部品使用数が多い部品が存在するとき、その部品を搭載するために、搭載機の搭載ヘッドの搭載回数は増加する。
図13に部品種と部品使用数の関係の一例を示す。図13では搭載する部品が部品1301から部品1308までの8種類存在する。生産計画における部品使用数は、部品1301が最も多く、部品使用数の総和の50%以上である。
図14に、図13に示すような部品使用数の生産計画に従った基板種に対し平準化を実施した一例を示す。図14では搭載機1401、搭載機1402、搭載機1403の3つの搭載機に対して平準化を実施した。平準化対象の部品種のうち、部品1301の部品使用数が部品使用数の総和の50%以上であるため、部品1301を設置した搭載機1401の部品使用数および搭載時間が、他の搭載機よりも大きく、平準化指数が大きくなる。
図15に、初期配置において部品1301を部品1301−1と部品1301−2に分割したときの部品使用数の関係の一例を示す。図13の例と比較して、部品使用数のばらつきが小さくなったことが確認できる。
図16に、図15の部品に対し平準化を実施した一例を示す。図16では搭載機1401、搭載機1402、搭載機1403の3つの搭載機に対して平準化を実施した。部品1301を部品1301−1と部品1301−2に分割したことにより、図14の例と比較して、各搭載機の部品使用数のばらつきが小さく、平準化指数が小さくなった。
部品の配置の分割を実施することで、同一種の部品で使用するレーンの数が増加するため、みだりに部品の配置の分割を実施すると、搭載機に部品を設置することが難しくなる。部品の配置の分割を実施するか否かは、生産計画の部品使用数と、搭載機に設置可能な部品種数に依存する。部品の配置の分割を実施する部品の選択方法の一例として、部品の使用数の上位5種を選択する、部品の累積使用数の20%以上となる部品を部品の使用数の上位から選択する、搭載機の設置可能数が90%以下となる範囲で部品の使用数の上位から選択する、などが存在する。
平準化結果出力部23は、カート構成テーブル34に記録されたデータを読み出し、平準化後の、基板種毎の各搭載機の段取部品と共通部品の搭載時間を算出して、図18に示すようなグラフを作成して、表示部50に出力する。
基板種毎の各搭載機の搭載時間は、基板種毎の各搭載機の段取部品の搭載時間と、基板種毎の各搭載機の共通部品の搭載時間の和となる。基板種毎の各搭載機の搭載時間平準化が理想的に達成された場合、図18に示すように、基板種毎の各搭載機の搭載時間は均一となる。
平準化結果出力部23は、カート構成テーブル34に記憶されたカート構成データ(共通部品用、段取部品用の各グループのカート構成および各カートに格納する部品配置)に基づき、図19に例示する各搭載機向けの部品配置データを作成し、通信部60、ネットワーク70を経由して、各搭載機100へダウンロードする。
各搭載機100は、部品配置データを用いて、製造する基板に対して使用部品が所定のレーンにセットされているかを確認する。
本実施の形態によれば、段取部品と共通部品に対し、搭載時間の平準化を実現することができるので、搭載機の製造待ち時間を低減することが可能となり、ひいてはリードタイムを短縮化できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、装置の構成要素の一部または全部をソフトウェアプログラム処理やハードウェア回路などで実現してもよい。
1…設計情報(DB)、2…部品データ(DB)、3…生産計画(DB)、4…生産ライン情報(DB)、5…部品在庫(DB)、10…搭載時間平準化装置、20…演算部、21…搭載時間平準化部、22…カート構成グループ化部、23…平準化結果出力部、30…記憶部、31…搭載時間平準化処理プログラム(記憶領域)、32…カート構成グループ化処理プログラム(記憶領域)、33…初期パラメータ(記憶領域)、34…カート構成テーブル(記憶領域)、40…操作部、50…表示部、60…通信部、70…ネットワーク、
100…部品搭載機、101…プリント基板、102…搭載ヘッド、110…段取りカート、111,112,113,114…カート群、115…レーン、120…フィーダ、121…部品、131〜133…搭載機1用のカート、141〜143…搭載機2用のカート、151〜153…搭載機3用のカート、
401…搭載機1、402…搭載機2、403…搭載機3、404…搭載機4、405〜416…カート。

Claims (12)

  1. 基板種毎の部品搭載機間の部品搭載時間のばらつきを平準化する搭載時間平準化装置であって、
    生産計画のある基板種を対象基板として、多くの基板種に共通して使用される共通部品を配置したカートと、それ以外の部品をグループ分けした段取部品用カートに配置したカート構成データを作成するカート構成グループ化部と、
    カート構成グループ化部が作成したカート構成データを入力として、ランダムに選択したあるカート上の対象部品の配置を他のカートへ変える仮配置を実施し、配置可能な仮配置パターンのそれぞれに対して、生産ラインに評価対象基板種を流した場合の各部品搭載機の前記部品搭載時間を算出して、部品仮配置に従って搭載時間の平準化に効果があるかどうか判定するための指標である平準化指数Pを次式(数1)により算出し、
    Figure 0006977168
    ただし、nは評価対象基板種の総数、σ はk番目の基板種に対する搭載機の搭載時間の全搭載機における標準偏差、α はk番目の基板種の生産計画における生産数量の割合であり、
    前記平準化指数Pが最小となる対象部品の仮配置を確定し、前記確定した対象部品の仮配置に基づき前記入力したカート構成データを書き替える搭載時間平準化部と、
    を備えたことを特徴とする搭載時間平準化装置。
  2. 前記搭載時間平準化部が、前記選択した対象部品の仮配置パターンに対して、前記基板種毎の、前記各部品搭載機における前記共通部品と前記段取部品の搭載時間をそれぞれ算出し、足し合わせ、該合計搭載時間の前記各部品搭載機間における標準偏差σ に生産計画における基板種kの生産数量の割合を積算して、全対象基板種の総計を算出した平準化指数Pが仮配置前よりも小さくなるよう、前記対象部品の配置を変更することを特徴とする請求項1に記載の搭載時間平準化装置。
  3. 算出した前記基板種毎の前記各部品搭載機における前記共通部品と前記段取部品の搭載時間を出力するカート構成出力部を更に有することを特徴とする請求項2に記載の搭載時間平準化装置。
  4. 前記カート構成グループ化部、および前記搭載時間平準化部が作成した平準化後のカート構成およびカートに格納する部品配置のデータに基づいて、各部品搭載機に対して、製造する基板に係る使用部品がどのレーンにセットされているかを表す部品配置データを作成して、出力する平準化結果出力部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の搭載時間平準化装置。
  5. 計算機が、
    基板種毎の各部品搭載機間の部品搭載時間のばらつきを平準化する搭載時間平準化方法であって、
    生産計画のある基板種を対象基板として、多くの基板種に共通して使用される共通部品を配置したカートと、それ以外の部品をグループ分けした段取部品用カートに配置したカート構成データを入力し、
    ランダムに選択したあるカート上の対象部品の配置を他のカートへ変える仮配置を実施し、配置可能な仮配置パターンのそれぞれに対して、生産ラインに評価対象基板種を流した場合の各部品搭載機の前記部品搭載時間を算出して、部品仮配置に従って搭載時間の平準化に効果があるかどうか判定するための指標である平準化指数Pを次式(数1)により算出し、
    Figure 0006977168
    ただし、nは評価対象基板種の総数、σ はk番目の基板種に対する搭載機の搭載時間の全搭載機における標準偏差、α はk番目の基板種の生産計画における生産数量の割合であり、
    前記平準化指数Pが最小となる対象部品の仮配置を確定し、前記確定した対象部品の仮配置に基づき前記入力したカート構成データを書き替える
    ことを特徴とする搭載時間平準化方法。
  6. 前記計算機が、
    前記選択した対象部品の仮配置パターンに対して、前記基板種毎の、前記各部品搭載機における前記共通部品と前記段取部品の搭載時間をそれぞれ算出し、足し合わせ、該合計搭載時間の前記各部品搭載機間における標準偏差σ に生産計画における基板種kの生産数量の割合を積算して、全対象基板種の総計を算出した平準化指数Pが仮配置前よりも小さくなるよう、前記対象部品の配置を変更することを特徴とする請求項5に記載の搭載時間平準化方法。
  7. 前記計算機が、
    算出した前記基板種毎の前記各部品搭載機における前記共通部品と前記段取部品の搭載時間を出力することを特徴とする請求項6に記載の搭載時間平準化方法。
  8. 前記計算機が、
    平準化後のカート構成およびカートに格納する部品配置のデータに基づいて、各部品搭載機に対して、製造する基板に係る使用部品がどのレーンにセットされているかを表す部品配置データを作成して、出力することを特徴とする請求項5に記載の搭載時間平準化方法。
  9. 前記仮配置パターンは、(1) 共通部品用カートの対象部品を他の部品搭載機の共通部品用カートへ移動、または置き換える仮配置、(2) 共通部品用カートの対象部品を同じ部品搭載機の段取部品用カートへ移動、または置き換える仮配置、(3) 段取部品用カートの対象部品を同じ部品搭載機の共通部品用カートへ移動、または置き換える仮配置、(4) 複数グループの段取部品用カートにある同種の対象部品を同じ部品搭載機の共通部品用カートへ移動、または置き換える仮配置、(5) 段取部品用カートの対象部品を同じグループで、部品搭載機が異なる段取部品用カートへ移動、または置き換える仮配置、のいずれかの仮配置パターンを含むことを特徴とする請求項に記載の搭載時間平準化方法。
  10. 前記計算機が、
    過去の平準化処理結果のカート構成データを入力して、該カート構成データから今回未使用部品を削除し、今回新規追加部品を順次選択して、選択した対象部品の仮配置を実施し、対象部品の仮配置後の平準化指数を算出し、配置可能な全仮配置パターンに対し平準化指数算出が完了したかを判定し、平準化指数が最小となる対象部品の仮配置でカート構成データを修正する処理を全追加部品配置完了まで繰り返すことを特徴とする請求項に記載の搭載時間平準化方法。
  11. 前記計算機が、
    生産ラインに評価対象基板種の基板を流した場合の各部品搭載機の搭載時間を算出して、平準化指数を評価する処理において、評価対象基板種として、生産計画より生産数量が多い基板種である優先基板を選択することを特徴とする請求項に記載の搭載時間平準化方法。
  12. 前記対象部品を他のカートへ移動させる仮配置パターンとして、生産計画の部品使用数が他の部品種と比較して多い部品種を対象部品として、複数の異なるカートへ分けて仮配置するパターンを新たな仮配置パターンとすることを特徴とする請求項に記載の搭載時間平準化方法。
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