JP6975081B2 - 半導体測定装置および半導体測定方法 - Google Patents

半導体測定装置および半導体測定方法 Download PDF

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    • H01L22/14Measuring as part of the manufacturing process for electrical parameters, e.g. resistance, deep-levels, CV, diffusions by electrical means

Description

本実施形態は、半導体測定装置および半導体測定方法に関する。
近年、半導体デバイスの高性能化および微細化が進んでいる。さらに、NAND型EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のように立体的な三次元メモリセルアレイを有する半導体メモリの開発も進んでいる。このような半導体デバイスは、微細化されかつ複雑化しており、その構造および材料は多様化してきている。このような半導体デバイスの発展に伴い、半導体デバイスの不純物層のプロファイル設計が重要になってきている。このため、不純物層の構造を、高精度、高分解能で測定することが求められている。例えば、不純物層のキャリア濃度を測定する手法として、SSRM (Scanning Spreading Resistance Microscope)がある。SSRMは、半導体デバイスの試料の広がり抵抗を測定し、その抵抗値に基づいてキャリア濃度を検出する。しかしながら、SSRMでは、不純物層のキャリア濃度を測定することはできるものの、不純物層の導電型およびpn接合の位置を検出することはできないという問題があった。
特開2008−002952号公報
不純物層の導電型およびpn接合の位置を検出することができる半導体測定装置および半導体測定方法を提供する。
本実施形態による半導体測定装置は、半導体試料に設けられた電極と、半導体試料に接触可能なプローブとを備える。駆動部は、半導体試料に対するプローブの接触位置を移動させる。電源は、プローブと電極との間に電力を印加する。測定演算部は、半導体試料の表面の複数の測定点をプローブで走査しながら、あるいは、複数の測定点にプローブを順次接触させながら、該複数の測定点のそれぞれにおいてプローブと電極との間に印加する電圧を変化させたときにプローブと電極との間の半導体試料に流れる電流を測定する。表示部は、複数の測定点のそれぞれにおいて測定された電圧と電流との関係を表示する。
第1実施形態によるプローブ顕微鏡装置の構成例を示す概略図。 プローブの一例を示す側面図およびプローブの先端部の拡大図。 プローブと試料との接触部分を示す概略断面図。 測定演算部で測定されたI−V特性を示すグラフ。 試料の不純物層とチャネル部との間の接合部および測定点を示す概略断面図。 測定点で得られたI−V特性のグラフ。 導電型測定方法の一例を示すフロー図。 第2実施形態によるプローブと試料との接触部分を示す概略断面図。 第3実施形態によるプローブと試料との接触部分を示す概略断面図。 第1閾値電流および第2閾値電流の一例を示すグラフ。 第4実施形態による導電型測定方法の一例を示すフロー図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態によるプローブ顕微鏡装置1の構成例を示す概略図である。プローブ顕微鏡装置(以下、単に、装置ともいう)1は、ステージ10と、プローブ20と、プローブ駆動部30と、プローブ制御部40と、アンプ50と、測定演算部60と、記憶部70と、表示部80と、電源90とを備えている。本実施形態による装置1は、プローブ20を試料2の表面に接触させて、電流と電圧との特性(I−V特性)を測定し、そのI−V特性から試料2の導電型(p型またはn型)、pn接合部の位置を判断可能にする半導体測定装置である。
ステージ10は、試料2を搭載可能であり、試料2を或る位置に固定できる。試料2は、例えば、半導体基板または半導体チップからFIB(Focused Ion Beam)、イオンミリング等を用いて切り出した微細な半導体試料である。図1では、試料2の一例として、単一のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)が示されている。この場合、試料2は、基板201と、不純物層202、203と、ゲート絶縁膜204と、ゲート電極205と、試料電極206とを備える。基板201は、例えば、シリコン、GaN、SiGe等の半導体基板でよい。基板201は、例えば、p型半導体基板またはp型ウェル層でよい。不純物層202、203は、基板201の表面領域に設けられており、p型不純物またはn型不純物を含む。p型不純物としては、例えば、ボロン等でよい。n型不純物としては、例えば、燐または砒素等でよい。不純物層202と不純物層203との間のチャネル部CH上には、ゲート絶縁膜204が設けられている。ゲート絶縁膜204上には、ゲート電極205が設けられている。試料2の一側面には、試料電極206が設けられている。試料電極206は、試料2を測定する際に用いられる。試料電極206は、例えば、銅等の導電性金属であり、試料2を切り出した後にスパッタ等を用いて試料2に堆積される。尚、プローブ20を接触させるプローブ接触面は、試料電極206が設けられた側面の反対側の側面である。
プローブ20は、例えば、ポリシリコンの表面をボロンドープトDLC(Diamond-Like Carbon)等で被覆したプローブであり、硬くかつ導電性を有する。図2(A)は、プローブ20の一例を示す側面図である。図2(B)は、図2(A)の破線円Bで示すプローブ20の先端部の拡大図である。プローブ20の先端部は、例えば、数nm〜数10nmの幅を有し、非常に鋭利である。このような硬く鋭利な先端部を有することで、プローブ20は、試料2に対して10nm以下の領域に接触することができる。これにより、プローブ20の分解能が向上し、ナノスケールの領域の測定が可能になる。また、分解能が高いので、装置1を用いれば、pn接合部の位置を正確に知ることができる。
また、本実施形態によるプローブ20の少なくとも先端部は、絶縁膜21で被覆されている。絶縁膜21には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、真性半導体材料等を用いている。真性半導体材料には、例えば、シリコン、SiC、ノンドープトダイヤモンド、サファイヤ等を用いている。絶縁膜21は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、ALD(Atomic Layer Deposition)法、スパッタ法、塗布等を用いて、プローブ20の先端部に堆積される。絶縁膜21は、例えば、約10nm以下の膜厚を有する。
このように、プローブ20の先端部は硬く鋭利であり、かつ、絶縁膜21で被覆されている。よって、プローブ20を或る程度の力で試料2に押圧すれば、絶縁膜21がプローブ20の先端部で除去され、プローブ20の先端部の一部が試料2に直接あるいは電気的に接触する。一方、プローブ20の先端部のうちプローブ20と試料2との直接接触している部分以外の領域では、絶縁膜21がプローブ20と試料2との間に介在する。即ち、プローブ20を絶縁膜21で被覆することによって、プローブ20の先端部は、絶縁膜21を介して試料2に接触するが、その先端部の一部は試料2に接触する。以下、プローブ20と試料2とが直接接触している領域を、直接接触領域と呼ぶ。プローブ20と試料2とが絶縁膜21を介して接触している領域を間接接触領域と呼ぶ。プローブ20を試料2に接触させたときに直接接触領域および間接接触領域が形成されるためには、絶縁膜21の膜厚、または、プローブ20を試料2へ押し付ける押圧力を調節する必要がある。例えば、押圧力が比較的弱い場合には、絶縁膜21の膜厚を薄くし、押圧力が比較的強い場合には、絶縁膜21の膜厚を薄くする。これにより、プローブ20の先端部が部分的に試料2に接触し、プローブ20と試料2との間に直接接触領域および間接接触領域の両方が形成される。尚、プローブ20の先端部を部分的に試料2に接触させる理由は、後で図3を参照して説明する。
図1を再度参照する。プローブ駆動部30は、プローブ20を試料2へ接触させ押圧するために、あるいは、試料2に対するプローブ20の接触位置を移動させるためにプローブ20を動作させる。
プローブ制御部40は、プローブ20を試料2の所望の位置に移動させ、所望の押圧力で試料2に押圧するように、プローブ駆動部30を制御する。試料2の接触位置および押圧力は記憶部70に予め格納しておけばよい。
プローブ駆動部30およびプローブ制御部40は、試料2の表面の複数の測定点にプローブ20を接触させるために、試料2の表面でプローブ20を連続的に走査させる。あるいは、プローブ駆動部30およびプローブ制御部40は、複数の測定点のそれぞれにプローブ20の押し付けと引き離しを繰り返し、離散的に順次接触させてもよい。プローブ20を試料2の表面上で連続的に走査させる場合、試料2が削ることで残渣が生じたり、測定点付近の構造が不均一になる可能性がある。また、プローブ20が磨耗する可能性がある。従って、プローブ20を複数の測定点に順次接触させるときには、プローブ駆動部30およびプローブ制御部40は、複数の測定点のそれぞれにプローブ20を押し付けた後、測定点から離し、プローブ20を試料2に離散的に接触させることが好ましい。
アンプ50の2つの入力は、プローブ20と電源90とにそれぞれ接続されており、その出力は、測定演算部60に接続されている。アンプ50は、試料2に流れる電流値を増幅して測定演算部60へ出力する。
測定演算部60は、試料2の表面の複数の測定点に亘ってプローブ20を走査させながら、あるいは、試料2の表面の複数の測定点にプローブ20を順次接触させながら、各測定点においてプローブ20と試料電極206との間に流れる電流を測定する。このとき、測定演算部60は、プローブ20と試料電極206との間の試料2に印加される電圧値を変化させる。電圧値を変化させるために、測定演算部60は、電源90の電圧値を変更することができる。これにより、測定演算部60は、プローブ20が試料2の或る測定点に接触しているときに、試料2に印加される電圧値を変化させながら、該試料2に流れる電流を測定することができる。
測定演算部60は、測定点の座標と、試料2に印加された電圧値と、該測定点において測定された電流値とを互いに関連付けて記憶部70へ格納する。また、測定演算部60は、電圧値および電流値の関係をI−V特性のグラフとして表示部80に表示させる。
測定演算部60は、その他、装置1の構成要素を制御するように構成されている。測定演算部60は、例えば、CPUおよびプログラムによって構成されていてもよく、PLC(Programmable Logic Controller)等のロジック回路で構成されていてもよい。
記憶部70は、測定演算部60で測定された電圧値または電流値、電源90の電圧値、プローブ20の接触位置、プローブ20の押圧力、その他、装置1を動作させるためのプログラム等を格納する。
表示部80は、測定の結果得られたI−V特性のグラフを表示することができる。表示部80は、プローブ20の接触位置ごと、即ち、測定点ごとに、I−V特性のグラフを表示させてもよい。
電源90は、試料電極206とアンプ50の一方の入力との間に接続されており、プローブ20と試料電極206との間に電力を印加する。電源90は、DC電源とAC電源のいずれでもよい。電源90がDC電源の場合、測定演算部60は、試料2に印加する電圧Vを変化させるために電源90の電圧を周期的に変化させる。電源90がAC電源の場合、測定演算部60は、AC電源の電圧周波数に従って電流Iの測定を実行すればよい。AC電源電圧はDC電源電圧よりも高い周波数で変化するので、AC電源を用いることによって、測定時間が短縮され得る。
図3は、プローブ20と試料2との接触部分を示す概略断面図である。図3の縦軸は、試料2に対するプローブ20の押し当て方向の距離を示す。縦軸の原点0は、プローブ20と試料2との接触位置を示す。図3の横軸は、押し当て方向に対して垂直方向の距離を示す。横軸の原点0は、プローブ20の先端部の中心を示す。従って、図3では、プローブ20の先端部の半分を示しており、他方の半分については省略されている。
プローブ20と試料2とが電気的に接続されている直接接触領域をRcとする。プローブ20と試料2との間に絶縁膜21が介在し電気的に絶縁されている間接接触領域をRiとする。本実施形態において、プローブ20を試料2へ接触させたときに、プローブ20の先端部は、図3に示すように、直接接触領域Rcおよび間接接触領域Riの両方を有し、試料2に部分的に電気的に接触している。
図4は、測定演算部60で測定されたI−V特性を示すグラフである。横軸は、プローブ20と試料電極206との間の試料2に印加される電圧Vを示す。縦軸は、プローブ20と試料電極206との間の試料2に流れる電流Iを示す。尚、電圧Vは、プローブ20の電圧に対する試料電極206の電圧(電圧差)を示している。電流Iは、試料電極206から試料2を介してプローブ20へ流れる電流を正電流としている。
ラインL0は、絶縁膜21のないプローブを用いた測定結果を示す。ラインL1は、本実施形態によるプローブ20を用いた測定結果を示す。
ここで、絶縁膜21のないプローブを用いた場合、プローブの先端部は、絶縁膜を介することなく試料2と接触する。この接触は、オーミック性接触(Pseudo−ohmic contact)である。即ち、プローブと試料2との接触領域は、ほとんど直接接触領域Rcとなっている。この場合、プローブは試料2にオーミック性接触しているため、ラインL0で示すように、電流Iは、プローブと試料電極206との間の電圧Vが正電圧であっても負電圧であっても流れる。
これに対し、本実施形態によれば、図3に示すように、プローブ20の先端部は、試料2に電気的に接触する直接接触領域Rcだけでなく、絶縁膜21を介して試料2に接触する間接接触領域Riも有する。従って、プローブ20は、直接接触領域Rcにおいてオーミック性接触しているものの、間接接触領域RiにおいてはMISFETと同様な構造となっている。
本実施形態の場合、電圧Vを印加すると、間接接触領域Riの直下の試料2には、空乏層が生じたり、あるいは、電荷蓄積層が生じたりする。例えば、間接接触領域Riの直下の試料2がp型半導体である場合、試料電極206の電圧Vを正方向に大きくすると(即ち、プローブ20の電圧を負方向に大きくすると)、間接接触領域Riの直下には、電荷蓄積層が生じる。間接接触領域Riの直下に電荷蓄積層が生じても、直接接触領域Rcにおける電流Iの流れは阻害されないので、電流Iが試料電極206からプローブ20へ流れる。従って、図4のラインL1に示すように、電圧Vが正方向に大きい場合、電流Iは大きくなっている。一方、試料電極206の電圧Vを負方向に大きくすると(即ち、プローブ20の電圧を正方向に大きくすると)、間接接触領域Riの直下には、空乏層が生じる。空乏層は、間接接触領域Riの直下に縦軸方向D1に伸びるだけでなく、直接接触領域Rcに向かって横軸方向D2にも伸びる。従って、直接接触領域Rcは、空乏層によって狭くなり、電流Iが流れ難くなる。空乏層が直接接触領域Rc全体に広がると、電流Iはほとんど流れなくなる。従って、図4のラインL1に示すように、電圧Vが負方向に大きい場合、電流Iはほとんど流れていない。
図示しないが、例えば、間接接触領域Riの直下の試料2がn型半導体である場合、試料電極206の電圧Vを正方向に大きくすると(即ち、プローブ20の電圧を負方向に大きくすると)、間接接触領域Riの直下には、空乏層が生じる。空乏層は、間接接触領域Riの直下に縦軸方向D1に伸びるだけでなく、直接接触領域Rcに向かって横軸方向D2にも伸びる。空乏層が直接接触領域Rc全体に広がると、電流Iはほとんど流れなくなる。一方、試料電極206の電圧Vを負方向に大きくすると(即ち、プローブ20の電圧を正方向に大きくすると)、間接接触領域Riの直下には、電荷蓄積層が形成される。間接接触領域Riの直下に電荷蓄積層が生じても、直接接触領域Rcにおける電流Iの流れは阻害されない。従って、電圧Vが正方向に大きい場合、電流Iは大きくなる。
このように本実施形態によるプローブ20を用いれば、電圧Vを一方の極性にすると電流Iが流れ、逆極性にすると電流Iがほとんど流れない、という整流特性が得られる。さらに、この整流特性の整流方向は、測定点における試料2の導電型によって変わる。本発明者は、このような整流特性を利用すれば、試料2の測定点における導電型を検出することができることを発見した。以下、導電型の検出手法を説明する。
図5は、試料2の不純物層202、203とチャネル部CHとの間の接合部および測定点を示す概略断面図である。図5では、例えば、不純物層202、203はn型半導体であり、チャネル部CHは基板201と同様にp型半導体である。即ち、ここでは、試料2は、n型MISFETである。pn接合部J1は、不純物層202とチャネル部CHとの間にあり、pn接合部J2は、不純物層203とチャネル部CHとの間にある。pn接合部J1とJ2との間の距離が実行チャネル長Leffとなる。
尚、実行チャネル長Leffは、MISFETの特性にとって重要なパラメータである。実行チャネル長Leffを正確に測定するために、pn接合部J1、J2の位置を正確に検出することが必要となる。
図5に示す丸印P1〜P13は各測定点における直接接触領域(プローブ20が試料2に絶縁膜21を介さずに接触する領域)を円形で模式的に示したものである。隣接する測定点の中心の間隔(ピッチ)は、任意に設定可能である。例えば、測定点のピッチを小さくすることで、分解能を向上させることができる。具体的には、例えば、各測定点における直接接触領域が互いにオーバーラップしない限度で、測定点のピッチをなるべく小さく設定するとよい。例えば、各測定点における直接接触領域の径をdとしたとき、ピッチpは、「p>d」を満たしつつ、「p≒d」となるように設定するとよい。なお、測定点のピッチを、各測定点における直接接触領域が互いにオーバーラップするように設定しても、すなわち、「p≦d」となるように設定しても、測定は可能である。装置1は、測定点P1〜P13の順番にプローブ20を接触させて、それぞれの測定点P1〜P13におけるI−V特性を測定する。
例えば、図6(A)〜図6(C)は、それぞれ測定点P2、P3、P4で得られたI−V特性のグラフである。測定点P2は、n型不純物層202内の測定点である。従って、図6(A)に示すように、電圧Vが負方向に大きいとき(即ち、プローブ20の電圧を正方向に大きくしたとき)、電流Iは、負方向に大きくなる。一方、電圧Vが正方向に大きいとき(即ち、プローブ20の電圧を負方向に大きくしたとき)、電流Iはあまり流れない。オペレータは、このようなI−V特性を参照することによって測定点P2がn型不純物層202であることを認識することができる。
測定点P4は、p型チャネル部CH内の測定点である。従って、図6(C)に示すように、電圧Vが負方向に大きいとき(即ち、プローブ20の電圧を正方向に大きくしたとき)、電流Iはあまり流れない。一方、電圧Vが正方向に大きいとき(即ち、プローブ20の電圧を負方向に大きくしたとき)、電流Iは、正方向に大きくなる。オペレータは、このようなI−V特性を参照することによって測定点P4がp型不純物層(基板201またはウェル)であることを認識することができる。
測定点P3は、pn接合部J1における測定点である。従って、図6(B)に示すように、電圧Vに依らず、電流Iは絶対値として小さい。尚、図6(B)の縦軸のスケールは、図6(A)および図6(C)のそれよりも桁違いに小さいことに注意されたい。
オペレータは、測定点P2〜P4のI−V特性を参照することによって、測定点P2〜P4に亘って試料2の導電型がn型からp型へ切り替わること、並びに、pn接合部J1が測定点P3の位置にあることを認識することができる。
図示しないが、測定点P10〜P12のI−V特性は、それぞれ測定点P4、P3、P2のI−V特性に対応する。従って、pn接続部J1と同様に、オペレータは、測定点P10〜P12のI−V特性を参照することによって、測定点P10〜P12に亘って試料2の導電型がp型からn型へ切り替わること、並びに、pn接合部J2が測定点P10の位置にあることを認識することができる。
図7は、導電型測定方法の一例を示すフロー図である。以下の例では、装置1は、プローブ20を測定点P1〜P13に離散的に接触しながら測定を実行する。勿論、装置1は、測定点P1〜P13を通過するようにプローブ20を試料2に接触させたまま走査してもよい。
まず、試料2がステージ10上に載置され、プローブ駆動部30がプローブ20を測定点P1に接触させる(S10)。このとき、プローブ駆動部30は、プローブ20の先端部が部分的に試料2に電気的に接触するように、プローブ20を測定点P1に所定の力で押圧する。これによって、プローブ20と試料2との間に、直接接触領域Rcおよび間接接触領域Riが形成される。
次に、電源90がプローブ20と試料電極206との間の試料2に電圧を印加する(S20)。測定演算部60は、電圧を、例えば、−2Vから+2Vまで変化させる。測定演算部60は、試料2に印加する電圧を変化させながら、プローブ20と試料電極206との間の試料2に流れる電流を測定する(S30)。
次に、測定演算部60は、測定点P1の座標と、試料2に印加された電圧値と、該測定点P1において測定された電流値とを互いに関連付けて記憶部70へ格納する(S40)。
次に、測定演算部60は、測定点P2〜P13について測定点を変更しながら同様にステップS10〜S40を実行する(S50のNO、S55)。
試料2の全ての測定点において測定が終了すると(S50のYES)、測定演算部60は、各測定点におけるI−V特性のグラフを表示部80に表示させる(S60)。表示部80は、測定点の位置とグラフとの対応関係が理解し易いように、測定点の順番にグラフを表示させてもよい。表示部80に表示させるグラフの形式は、特に限定しない。
オペレータは、表示部80に表示されたグラフを参照して、各測定点における試料2の導電型を判断することができる。また、オペレータは、各測定点における試料2の導電型に基づいて、pn接合部や実行チャネル長Leffを判断することができる。
このように、本実施形態によれば、装置1は、プローブ20と試料2との間に直接接触領域Rcおよび間接接触領域Riの両方を設けた状態で、試料2のI−V特性を測定し、そのI−V特性を表示する。オペレータは、このI−V特性を参照することによって、測定点における試料2の導電型およびpn接合部J1、J2の位置を容易に判断することができる。pn接合部J1、J2の位置が判明すれば、pn接合部J1とJ2との間の距離から実行チャネル長Leffが得られる。すなわち、本実施形態において、隣接する測定点のピッチを小さく設定することで、実行チャネル長Leffを、例えば、10nm以下の高い分解能で正確に検出することができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態によるプローブ20と試料2との接触部分を示す概略断面図である。第2実施形態では、絶縁膜21は、試料2のプローブ接触面に設けられており、プローブ20の先端部には設けられていない。絶縁膜21の膜厚は、例えば、約10nm以下である。この場合、プローブ20を或る程度の力で試料2に押圧すれば、試料2の絶縁膜21がプローブ20の先端部で除去され、プローブ20の先端部の一部が試料2に直接あるいは電気的に接触する。一方、プローブ20の先端部の他の部分と試料2との間には、絶縁膜21が残存する。従って、図8に示すように、プローブ20と試料2との間には、直接接触領域Rcおよび間接接触領域Riの両方が形成される。第2実施形態のその他の構成および動作は、第1実施形態の対応する構成および動作と同様でよい。従って、第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態によるプローブ20と試料2との接触部分を示す概略断面図である。第3実施形態では、絶縁膜21は、プローブ20の先端部および試料2のプローブ接触面の両方に設けられている。プローブ20の先端部に設けられた絶縁膜21aおよび試料2のプローブ接触面に設けられた絶縁膜21bの膜圧の総和は、例えば、約10nm以下である。この場合、プローブ20を或る程度の力で試料2に押圧すれば、絶縁膜21aおよび21bがプローブ20の先端部で除去され、プローブ20の先端部の一部が試料2に直接あるいは電気的に接触する。一方、プローブ20の先端部の他の部分と試料2との間には、絶縁膜21aおよび21bが残存する。従って、図9に示すように、プローブ20と試料2との間には、直接接触領域Rcおよび間接接触領域Riの両方が形成さられる。第3実施形態のその他の構成および動作は、第1実施形態の対応する構成および動作と同様でよい。従って、第3実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、絶縁膜21には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、真性半導体材料等の絶縁膜を用いている。しかし、絶縁膜21に代えてまたは絶縁膜21とともに、プローブ20の先端部および/または試料2のプローブ接触面には、不活性層が設けられていてもよい。不活性層は、その内部に含まれる不純物が不活性化された層であり、非導電性である。従って、不活性層は、絶縁膜21に代えて用いることができる。不活性層は、例えば、FIB法、イオンミリング法等を用いてプローブ20または試料2の表面結晶を破壊し、不純物を不活性化させることによって形成され得る。
(第4実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、装置1は複数の測定点におけるI−V特性を表示し、オペレータがI−V特性を参照して、試料2の導電型、pn接合部、実行チャネル長Leffを判断している。これに対し、第4実施形態による装置1は、複数の測定点におけるI−V特性に基づいて、試料2の導電型、pn接合部、実行チャネル長Leffを自動で判断する。
導電型等を自動で判断するために、電流Iについて互いに極性の異なる第1閾値電流It1および第2閾値電流It2を予め記憶部70に格納する。
図10(A)および図10(B)は、第1閾値電流It1および第2閾値電流It2の一例を示すグラフである。図10(A)および図10(B)のグラフは、基本的に図6(A)および図6(C)のグラフに対応している。
図10(A)に示すように、第1閾値電流It1は、負極に設定され、例えば、−1に設定されている。試料2に電圧Vを印加したときに、試料2に流れる電流Iが第1閾値電流It1を下回っている場合、測定演算部60は、その測定点における試料2の導電型をn型と判断する。例えば、図10(A)において、試料2に負電圧を印加したときに、電流Iは負極側に大きくなり、第1閾値電流It1を下回る。このように、電流Iが第1閾値電流It1を下回る場合、装置1は、その測定点をn型半導体と判断する。第1閾値電流It1の値は、試料2の導電型をn型と判断するための基準にでき、かつ、測定値の変動による誤判定を抑制できるように、適当な値に設定すればよい。あるいは、例えば、予め試料2のn型部分の特性を予め測定しておき、電圧値の変化に対して電流値の変化が最大となる点の電流値を、第1閾値電流It1として用いてもよい。
図10(B)に示すように、第2閾値電流It2は、正極に設定され、例えば、+0.02に設定されている。試料2に電圧を印加したときに、試料2に流れる電流Iが第2閾値電流It2を超えた場合、測定演算部60は、その測定点における試料2の導電型をp型と判断する。例えば、図10(B)において、試料2に正電圧を印加したときに、電流Iは正極側に大きくなり第2閾値電流It2を超える。このように、電流Iが第2閾値電流It2を超える場合、装置1は、その測定点をn型半導体と判断する。第2閾値電流It2の値は、試料2の導電型をp型と判断するための基準にでき、かつ、測定値の変動による誤判定を抑制できるように、適当な値に設定すればよい。あるいは、例えば、予め試料2のp型部分の特性を予め測定しておき、電圧値の変化に対して電流値の変化が最大となる点の電流値を、第2閾値電流It2として用いてもよい。
図6(B)に示すように、試料2に電圧を印加しても、電流Iが絶対値として第1および第2閾値電流It1、It2を下回っている場合、測定演算部60は、その測定点にpn接合部があると判断する。これにより、装置1は、pn接合部のある測定点を自動で検出することができる。尚、図6(B)では、縦軸のスケールが小さいため、第1および第2閾値電流It1、It2は表示されない。
尚、第1および第2閾値電流It1、It2は、プローブ20の構造、試料2の構造、絶縁膜21の膜厚、電圧Vの変化幅等によって適切に調節される。
複数のpn接合が検出された場合、測定演算部60は、複数のpn接合部間の距離を計算し、その距離を実行チャネル長Leffとして表示部80に表示させてもよい。複数のpn接合部間の距離は、複数のpn接合部のそれぞれに対応する測定値の座標から計算され得る。例えば、試料2は、1つのMISFETを有するので、図5に示すpn接合部J1、J2が検出されると、pn接合部J1とpn接合部J2との距離が実行チャネル長Leffとなる。
表示部80は、図10(A)および図10(B)に示すように、I−V特性のグラフに重ねて第1および第2閾値電流It1、It2を表示してよい。これにより、オペレータは、装置1による測定点の導電型およびpn接合部の判断が正しいことを容易に確認することができる。
図11は、第4実施形態による導電型測定方法の一例を示すフロー図である。まず、第1実施形態と同様に、装置1は、ステップS10〜S60を実行し、複数の測定点におけるI−V特性を得る。
次に、測定演算部60は、第1および第2閾値電流It1、It2を用いて各測定点の導電型を判断する(S70)。例えば、上述のように、試料2に負電圧Vを印加したときに、試料2に流れる電流Iが第1閾値電流It1を下回っている場合(第1閾値電流It1よりも負側に大きい場合)、測定演算部60は、その測定点における試料2の導電型をn型と判断する。一方、試料2に正電圧Vを印加したときに、試料2に流れる電流Iが第2閾値電流It2を超えた場合、測定演算部60は、その測定点における試料2の導電型をp型と判断する。
次に、測定演算部60は、pn接合部のある測定点を判断する(S80)。例えば、測定演算部60は、電流Iが絶対値として第1および第2閾値電流It1、It2を下回っているときに、その測定点にpn接合部が存在すると判断する。あるいは、測定演算部60は、導電型がn型からp型、あるいは、p型からn型へ転換している測定点の間に、pn接合部が存在すると判断する。
次に、複数のpn接合が検出された場合(S90のYES)、測定演算部60は、測定点の座標に基づいて、複数のpn接合部間の距離を計算する(S100)。表示部80は、I−V特性のグラフ、第1および第2閾値電流It1、It2とともに、複数のpn接合部間の距離を実行チャネル長Leffとして表示する(S110)。表示部80は、pn接合部のある測定値に対応するI−V特性のグラフの大きさ、色、太さ等を他のグラフと異ならせて、目立つように表示させてもよい。表示部80は、pn接合部のある測定値の座標を表示してもよい。
単一のpn接合が検出された場合(S90のNO)、表示部80は、pn接合部のある測定値に対応するI−V特性のグラフの大きさ、色、太さ等を他のグラフと異ならせて、目立つように表示させる。あるいは、表示部80は、pn接合部のある測定値の座標を表示してもよい(S120)。
また、表示部80は、n型の測定点のI−V特性のグラフとp型の測定点のI−V特性のグラフとを区別するために、それぞれのグラフの大きさ、色、太さ等を他のグラフと異ならせてもよい。
以上のように、第4実施形態によれば、互いに極性の異なる第1および第2閾値電流It1、It2を予め設定する。測定演算部60は、電流Iが負極の第1閾値電流It1を下回ったときに測定点の導電型をn型と判断し、電流Iが正極の第2閾値電流It2を超えたときに測定点の導電型をp型と判断する。これにより、測定演算部60は、I−V特性に基づいて測定点の導電型を自動で判断することができる。また、測定演算部60は、測定点の導電型からpn接合部の位置および実行チャネル長Leffを自動で算出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 プローブ顕微鏡装置、10 ステージ、20 プローブ、30 プローブ駆動部、40 プローブ制御部、50 アンプ、60 測定演算部、70 記憶部、80 表示部、90 電源

Claims (13)

  1. 半導体試料に設けられた電極と、
    前記半導体試料に接触可能なプローブと、
    前記半導体試料に対する前記プローブの接触位置を移動させる駆動部と、
    前記プローブと前記電極との間に電力を印加する電源と、
    前記半導体試料の表面の複数の測定点を前記プローブで走査しながら、あるいは、前記複数の測定点に前記プローブを順次接触させながら、該複数の測定点のそれぞれにおいて前記プローブと前記電極との間に印加する電圧を変化させたときに前記プローブと前記電極との間の前記半導体試料に流れる電流を測定する測定演算部と、
    前記複数の測定点のそれぞれにおいて測定された前記電圧と前記電流との関係を表示する表示部とを備え
    前記プローブの少なくとも先端部は、絶縁膜で被覆されている、半導体測定装置。
  2. 前記半導体試料において前記プローブの接触箇所は、絶縁膜で被覆されている、請求項1に記載の半導体測定装置。
  3. 前記半導体試料において前記プローブの接触箇所の不純物は不活性化されている、請求項1に記載の半導体測定装置。
  4. 前記電流の互いに極性の異なる第1閾値電流および第2閾値電流を格納する記憶部をさらに備え、
    前記表示部は、前記電圧と前記電流との関係に重ねてさらに前記第1および第2閾値電流を表示する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体測定装置。
  5. 負極の第1閾値電流および正極の第2閾値電流を格納する記憶部をさらに備え、
    前記測定演算部は、前記電流が前記第1閾値電流を下回ったときに前記測定点の導電型を第1導電型と判断し、前記電流が前記第2閾値電流を超えたときに前記測定点の導電型を第2導電型と判断し、前記電流が絶対値として前記第1および第2閾値電流を下回っているときに前記測定点にpn接合部が存在すると判断する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体測定装置。
  6. 前記測定演算部は、複数の前記pn接合部が検出された場合、該複数のpn接合部間の距離を計算し、
    前記表示部は、前記複数のpn接合部間の距離を表示する、請求項5に記載の半導体測定装置。
  7. 半導体試料に設けられた電極と、
    前記半導体試料に接触可能なプローブと、
    前記半導体試料に対する前記プローブの接触位置を移動させる駆動部と、
    前記プローブと前記電極との間に電力を印加する電源と、
    前記半導体試料の表面の複数の測定点を前記プローブで走査しながら、あるいは、前記複数の測定点に前記プローブを順次接触させながら、該複数の測定点のそれぞれにおいて前記プローブと前記電極との間に印加する電圧を変化させたときに前記プローブと前記電極との間の前記半導体試料に流れる電流を測定する測定演算部と、
    前記複数の測定点のそれぞれにおいて測定された前記電圧と前記電流との関係を表示する表示部とを備え、
    前記半導体試料において前記プローブの接触箇所の不純物は不活性化されている、半導体測定装置。
  8. 半導体試料に設けられた電極と、
    前記半導体試料に接触可能なプローブと、
    前記半導体試料に対する前記プローブの接触位置を移動させる駆動部と、
    前記プローブと前記電極との間に電力を印加する電源と、
    前記半導体試料の表面の複数の測定点を前記プローブで走査しながら、あるいは、前記複数の測定点に前記プローブを順次接触させながら、該複数の測定点のそれぞれにおいて前記プローブと前記電極との間に印加する電圧を変化させたときに前記プローブと前記電極との間の前記半導体試料に流れる電流を測定する測定演算部と、
    前記複数の測定点のそれぞれにおいて測定された前記電圧と前記電流との関係を表示する表示部と、
    前記電流の互いに極性の異なる第1閾値電流および第2閾値電流を格納する記憶部とを備え、
    前記表示部は、前記電圧と前記電流との関係に重ねてさらに前記第1および第2閾値電流を表示する、半導体測定装置。
  9. 半導体試料に設けられた電極と、
    前記半導体試料に接触可能なプローブと、
    前記半導体試料に対する前記プローブの接触位置を移動させる駆動部と、
    前記プローブと前記電極との間に電力を印加する電源と、
    前記半導体試料の表面の複数の測定点を前記プローブで走査しながら、あるいは、前記複数の測定点に前記プローブを順次接触させながら、該複数の測定点のそれぞれにおいて前記プローブと前記電極との間に印加する電圧を変化させたときに前記プローブと前記電極との間の前記半導体試料に流れる電流を測定する測定演算部と、
    前記複数の測定点のそれぞれにおいて測定された前記電圧と前記電流との関係を表示する表示部と、
    負極の第1閾値電流および正極の第2閾値電流を格納する記憶部とを備え、
    前記測定演算部は、前記電流が前記第1閾値電流を下回ったときに前記測定点の導電型を第1導電型と判断し、前記電流が前記第2閾値電流を超えたときに前記測定点の導電型を第2導電型と判断し、前記電流が絶対値として前記第1および第2閾値電流を下回っているときに前記測定点にpn接合部が存在すると判断する、半導体測定装置。
  10. 半導体試料に設けられた電極と、
    前記半導体試料に接触可能なプローブと、
    前記半導体試料に対する前記プローブの接触位置を移動させる駆動部と、
    前記プローブと前記電極との間に電力を印加する電源と、
    前記半導体試料の表面の複数の測定点を前記プローブで走査しながら、あるいは、前記複数の測定点に前記プローブを順次接触させながら、該複数の測定点のそれぞれにおいて前記プローブと前記電極との間に印加する電圧を変化させたときに前記プローブと前記電極との間の前記半導体試料に流れる電流を測定する測定演算部と、
    前記複数の測定点のそれぞれにおいて測定された前記電圧と前記電流との関係を表示する表示部と
    負極の第1閾値電流および正極の第2閾値電流を格納する記憶部とを備え、
    前記測定演算部は、前記電流が前記第1閾値電流を下回ったときに前記測定点の導電型を第1導電型と判断し、前記電流が前記第2閾値電流を超えたときに前記測定点の導電型を第2導電型と判断し、前記電流が絶対値として前記第1および第2閾値電流を下回っているときに前記測定点にpn接合部が存在すると判断し、
    前記測定演算部は、複数の前記pn接合部が検出された場合、該複数のpn接合部間の距離を計算し、
    前記表示部は、前記複数のpn接合部間の距離を表示する、半導体測定装置。
  11. 前記プローブは、前記半導体試料と前記プローブとの接触領域が、前記半導体試料と前記プローブとを電気的に接触させる直接接触領域と、前記半導体試料と前記プローブとを電気的に絶縁している間接接触領域とを含むように、前記半導体試料に接触する、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の半導体測定装置。
  12. 半導体試料に接触可能なプローブと、前記半導体試料に対する前記プローブの接触位置を移動させる駆動部と、前記プローブと前記半導体試料に設けられた電極との間に電力を印加する電源と、前記半導体試料に流れる電流を測定する測定演算部と、前記電流の測定結果を表示する表示部と、前記電流の互いに極性の異なる第1閾値電流および第2閾値電流を格納する記憶部とを備えた半導体測定装置を用いた半導体測定方法であって、
    前記半導体試料の表面の複数の測定点を前記プローブで走査しながら、あるいは、前記複数の測定点に前記プローブを順次接触させながら、該複数の測定点のそれぞれにおいて、前記プローブと前記電極との間に印加する電圧を変化させたときに前記プローブと前記電極との間の前記半導体試料に流れる電流を測定し、
    前記複数の測定点のそれぞれにおいて測定された前記電圧と前記電流との関係に重ねてさらに前記第1および第2閾値電流を表示することを具備する半導体測定方法。
  13. 前記プローブは、前記半導体試料と前記プローブとの接触領域が、前記半導体試料と前記プローブとを電気的に接触させる直接接触領域と、前記半導体試料と前記プローブとを電気的に絶縁している間接接触領域とを含むように、前記半導体試料に接触する、請求項12に記載の半導体測定方法。
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