JP6973936B2 - 発泡用ウィジェット - Google Patents

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Description

本発明は、主に飲料用容器内に飲料と共に封入して飲料を効率的に発泡させる、発泡用ウィジェットに関するものである。
従来、主に飲料用容器内に飲料と共に封入し、容器の開栓時に飲料を発泡させるための発泡用ウィジェットとして、例えば特許文献1に記載されるように、ガスを保持するためのチャンバと、チャンバ内へガスを侵入させる第1の一方向ダックビルバルブ4と、容器を開けたときにチャンバ内から飲料内へとガスを噴出する第2のダックビルバルブ5とを有し、第1のダックビルバルブ4がチャンバの上部と一体に設けられ、第2のダックビルバルブ5がチャンバの下部に一体に設けられたものが知られている。
このような発泡用ウィジェットによれば、飲料用容器を開栓したときにチャンバ内のガスを噴出して飲料を発泡させることができる。
特表2002−544082号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるような従来の発泡用ウィジェットでは、第2のダックビルバルブ5に逆らって侵入した飲料がチャンバ内のガスと置換され、飲料用容器を開栓したときに、噴出孔から泡が十分に噴出されないことがあった。
本発明は、このような事情に鑑み開発されたもので、飲料用容器を開栓したときに、飲料を効率よく発泡することができる発泡用ウィジェットを提供することを目的とする。
本発明の発泡用ウィジェットは、
ガスの収容空間を形成するチャンバと、
該チャンバの上部に形成され、前記収容空間内にガスを供給可能な吸気流路と、
該吸気流路を通じた外部からのガスの導入を許容すると共にガスの排出を阻止する吸気弁と、
前記チャンバの下部に形成され、前記収容空間内のガスを外部に噴出可能な噴出孔と、
該噴出孔の径方向外側に設けられ、前記チャンバの上部から前記収容空間内を下方に垂下する吸気側筒部と
該噴出孔の径方向外側且つ前記吸気側筒部の径方向内側に設けられ、前記チャンバの下部から前記収容空間内を上方へと延びる噴出側筒部と
を備えることを特徴とする。
本発明の発泡用ウィジェットは、上記構成において、発泡用ウィジェットの質量と、発泡用ウィジェットのうち飲料の液面よりも下方にある部分の体積に相当する飲料の質量とが等しくなるように、発泡用ウィジェットの一部が飲料に浸った状態において、前記噴出側筒部の上端部の高さが飲料の液面高さよりも高いことが好ましい。
本発明の発泡用ウィジェットは、上記構成において、前記噴出孔の流路面積は、前記吸気流路の流路面積よりも小さいことが好ましい。
本発明の発泡用ウィジェットは、上記構成において、前記チャンバは、前記吸気流路を形成する上側チャンバと、前記噴出孔を形成する下側チャンバとを備えることが好ましい。
本発明の発泡用ウィジェットは、上記構成において、前記吸気弁は、球状弁体と、前記チャンバの上部に形成され該チャンバ内の正圧により前記球状弁体が着座する弁座とを有することが好ましい。
本発明の発泡用ウィジェットは、上記構成において、前記吸気側筒部の径方向外側に設けられ、前記チャンバの下部から前記収容空間内を上方へと延びる補助筒部を更に備えることが好ましい。
本発明の発泡用ウィジェットは、上記構成において、前記吸気側筒部の下端部は、前記チャンバの下部の内周面に近接する高さ位置まで延在することが好ましい。
本発明によれば、飲料用容器を開栓したときに、飲料を効率よく発泡することができる発泡用ウィジェットを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る発泡用ウィジェットの正面半断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発泡用ウィジェットの主な技術的特徴を抽出した正面断面図であって、(a)は飲料が発泡用ウィジェット内に侵入していない状態を示す図であり、(b)は飲料が噴出孔から発泡用ウィジェット内に侵入している状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る発泡用ウィジェットによって、飲料用容器内の飲料を発泡させる手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る発泡用ウィジェットの正面半断面図である。 本発明の第2実施形態に係る発泡用ウィジェットの主な技術的特徴を抽出した正面断面図であって、(a)は飲料が発泡用ウィジェット内に侵入していない状態を示す図であり、(b)は飲料が噴出孔から発泡用ウィジェット内に侵入している状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る発泡用ウィジェットの正面半断面図である。 本発明の第3実施形態に係る発泡用ウィジェットの主な技術的特徴を抽出した正面断面図であって、(a)は飲料が発泡用ウィジェット内に侵入していない状態を示す図であり、(b)は飲料が噴出孔から発泡用ウィジェット内に侵入している状態を示す図である。
以下、図1、及び図2(a),(b)を参照して、本発明の第1実施形態に係る発泡用ウィジェット100について詳細に例示説明する。
なお、本明細書において上下方向とは、図1の上下方向を基準とし、容器の中心軸線Oに沿って吸気流路16aが配置される側を上方、噴出孔24aが配置される側を下方とする。また、径方向外側とは、図1における発泡用ウィジェット100の中心軸線Oを通り中心軸線Oに垂直な直線に沿って外側に向かう方向であり、径方向内側とは、当該直線に沿って中心軸線Oに向かう方向を意味するものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る発泡用ウィジェット100は、吸気流路16aを形成する上側チャンバ10と、ガスを噴出させる噴出孔24aを形成する下側チャンバ20と、吸気弁2を形成する球状弁体30とを備えている。なお、上側チャンバ10と下側チャンバ20とにより、ガスを収容する収容空間Sを形成するチャンバ1が構成されている。
上側チャンバ10は、図1に示すように、上側チャンバ10の上部を形成し略球弧形状を有する薄肉の外殻部12を有しており、その上端部には、下方に向けて垂下する円筒状の吸気側筒部14が連結されている。吸気側筒部14は、略中央高さにおいて下方に向かって縮径する段部14aを有しており、段部14aにおける内周面には、径方向内側に向かって上方に傾斜する弁座16が設けられている。すなわち、弁座16は、上方に向かって縮径する円錐台の側面形状を有している。また、弁座16の内側空間は、外部(飲料用容器)から収容空間S内にガスを供給可能な吸気流路16aを構成している。弁座16は、球状弁体30が下方から着座することにより収容空間Sから外部へのガスの漏出を阻止する役割を果たす。すなわち、球状弁体30と弁座16により、一方向弁である吸気弁2を構成している。吸気弁2は、外部から吸気流路16aを通じた収容空間S内へのガスの供給を許容すると共に、吸気流路16aを通じた収容空間S内から外部へのガスの漏出を阻止している。なお、吸気弁2は、内外に圧力差が生じていない初期状態においては、球状弁体30が自重で弁座16から離れ、弁座16の下端部に形成された抜け止め部材16bに当接することで開放されている。なお、抜け止め部材16bは、周方向に間欠的に形成されており、ガスは抜け止め部材16bの間の隙間空間を通じて収容空間S内に取り込まれる。吸気側筒部14の内側空間には、後述する下側チャンバ20の噴出側筒部24の一部が下方より進入し配置されている。
図1の左右方向における外殻部12の端部には、上下に延びる円筒形状の周壁18が設けられており、周壁18の下端部には嵌合部13が形成されている。図1に示すように、嵌合部13は、外殻部12及び周壁18よりも厚肉に形成されている。また、嵌合部13の径方向外側には嵌合孔13d及び爪部13cが形成されている。周壁18と嵌合部13との境界部には、径方向外側に突出するフランジ13aが形成されている。後述する下側チャンバ20の嵌合壁26が嵌合孔13dに嵌合し、嵌合壁26の上端部に形成された係合突起26aが爪部13cの上端部にアンダーカット係合することで、上側チャンバ10は下側チャンバ20に固定されている。このとき、嵌合壁26の上端部がフランジ13aに当接することで嵌合壁26の上方への変位を規制している。
周壁18の径方向外側には、図1に示すように、周方向に間欠的にリブ19が形成されている。このようにリブ19を周方向に複数形成することで、外殻部12及び周壁18を薄肉に形成しても、上側チャンバ10の剛性を確保することができる。なお、リブ19は、周方向に間欠的に形成する場合のほか、上下方向に間欠的に設けるようにしてもよい。
下側チャンバ20は、図1に示すように、径方向外側に向けて上方に傾斜する略球弧形状を有する外殻部22を有しており、その中央部には、上方に延びる略円柱状の噴出側筒部24が連結されている。噴出側筒部24の内周面は、ガスの噴出流路24bを形成しており、噴出側筒部24の下部には、収容空間S内のガスを外部に噴出させる噴出孔24aが形成されている。
ここで、噴出孔24aの流路面積は、収容空間S内のガスが外部へ流れる流路の断面積のうち、最小となる部分の断面積を指すものとする。図1の例では、噴出孔24aの断面積は上下方向位置に依存せず一定であり、当該断面積が噴出孔24aの流路面積となる。
一方、吸気流路16aの流路面積は、吸気流路16aの断面積のうち、最小となる部分の断面積を指すものとする。図1の例では、吸気流路16aの流路面積は、弁座16の上端部に形成された吸気筒部16dの内側空間から、球状弁体30が当接した抜け止め部材16bにおけるガスが流通可能な隙間空間までの流路における最小断面積となる。
本実施形態では、噴出孔24a側に弁を設けず、噴出孔24aの流路面積が、吸気流路16aの断面積よりも小さくなるように構成されている。これによって、引用文献1に記載の発明のように、飲料用容器の開栓時に収容空間内のガスが弁の開放により一気に噴出してしまうことがない。よって、噴出孔24aの流路面積に対応した、泡の発生に適した流量でガスを噴出させることができる。
図1の左右方向における、外殻部22の端部には、上方へと延びる嵌合壁26が形成されている。嵌合壁26の上端部には、図1に示すように、上側チャンバ10の爪部13cにアンダーカット係合させるための係合突起26aが形成されている。下側チャンバ20の嵌合壁26を上側チャンバ10の嵌合孔13dに挿入し、係合突起26aを爪部13cにアンダーカット係合させることで上側チャンバ10と下側チャンバ20とを固定することができる。なお、上側チャンバ10と下側チャンバ20との連結は上述のアンダーカット係合によるものの他、ねじ係合や接着によるものとしてもよい。また、上側チャンバ10と下側チャンバ20とが一体形成されるように構成してもよい。
本実施形態では、噴出側筒部24の径方向外側に、補助筒部28,29が同心状に形成されている。このように、補助筒部28,29を設けることで、後述するように、輸送時の揺れ等により噴出側筒部24の外側に飲料が溢れてしまった場合でも、収容空間S内への飲料の侵入をこの補助筒部28,29よりも径方向内側の領域に制限することができる。従って、収容空間S全体に飲料が入り込むのを抑制し、飲料用容器の開栓時により多くのガスを噴出させることができる。
本実施形態では、図1に示すように、下側チャンバ20の各部位が上側チャンバ10と比較して厚肉に形成されており、下側チャンバ20の質量が上側チャンバ10の質量より大きい。このように下側チャンバ20の質量が上側チャンバ10の質量より大きくなるように構成することで、発泡用ウィジェット100の重心位置が下側チャンバ20寄りにシフトする。これによって、発泡用ウィジェット100を飲料中に浮かべると、下側チャンバ20が下方に位置し、噴出孔24aが飲料の液面より下方に位置することになる。従って、後述するように、飲料用容器を開栓すると、常に収容空間S内のガスが噴出孔24aを通じて飲料中に噴射される。従って、飲料を確実に発泡化することができる。
なお、本実施形態では、上側チャンバ10よりも下側チャンバ20を厚肉に形成することにより、下側チャンバ20の質量が上側チャンバ10よりも大きくなるように構成したが、この態様には限定されない。例えば、下側チャンバ20に比重が大きな材料を用いることによって、下側チャンバ20の質量が上側チャンバ10の質量より大きくなるように構成してもよい。
本実施形態において、飲料用容器内に充填される飲料としては、ビールや炭酸飲料などの泡立つ飲料が好適であるが、これに限定されるものではなく、他の様々な液体飲料を充填することができる。
上側チャンバ10及び下側チャンバ20の材質としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ナイロン等の合成樹脂を用いることができるが、これらの材質に限定されるものではない。
次に、本実施形態に係る発泡用ウィジェット100により、より多くのガスを飲料中に噴出することができる理由について図2(a),(b)を用いて説明する。
図2(a),(b)は、本実施形態に係る発泡用ウィジェット100の主な技術的特徴を抽出した正面断面図である。発泡用ウィジェット100を飲料に浮かべた直後は、図2(a)に示すように、収容空間S内には飲料用容器内のガスが充填され、飲料が収容空間S内に入り込んでいない。しかし、発泡用ウィジェット100を飲料に浮かべると、発泡用ウィジェット100の質量と、発泡用ウィジェット100のうち飲料の液面よりも下方にある部分の体積に相当する飲料の質量とがつり合うように、発泡用ウィジェット100の一部が飲料に浸る。発泡用ウィジェット100に作用する飲料からの浮力は、発泡用ウィジェット100が排除した飲料の重量に等しいからである。このため、チャンバ1の下部に形成された噴出孔24aを通じて飲料が徐々に収容空間S内に侵入する。このとき、収容空間S内のガスは、吸気流路16aを通じて外部(飲料用容器内)に放出され、発泡用ウィジェット100内に入り込んだ飲料の液面高さが発泡用ウィジェット100の外側における飲料の液面高さに一致するようになる。本実施形態では、図2(b)に示すように噴出孔24aの径方向外側に噴出側筒部24を形成するようにしたので、収容空間S内に入り込んだ飲料は、噴出側筒部24の径方向内側の空間にのみ入り込むことになる。従って、発泡用ウィジェット100内に入り込む飲料の液面高さが発泡用ウィジェット100の外側における飲料の液面高さに一致した状態において、収容空間S内に入り込む飲料の体積を抑制することができるので、より多くのガスを飲料中に噴出することができる。従って、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
なお、噴出側筒部24の高さは、図2(b)に示すように発泡用ウィジェット100内に入り込む飲料の液面高さが発泡用ウィジェット100の外側における飲料の液面高さに一致したときに、噴出側筒部24の上端部から飲料が溢れ出さないように設定することが好ましい。すなわち、発泡用ウィジェット100の質量と、発泡用ウィジェット100のうち飲料の液面よりも下方にある部分の体積に相当する飲料の質量とがつり合うように、発泡用ウィジェット100の一部が飲料に浸ったとき、噴出側筒部24の上端部の高さが飲料の液面高さよりも高くなるように構成することが好ましい。発泡用ウィジェット100が用いられる飲料としては、ビールや炭酸飲料の他、様々な飲料等が想定されるが、例えばそれらの飲料のうち最も比重が小さな飲料に対して上述の条件を満たすように噴出側筒部24の上端部の高さを設定することができる。飲料の比重が大きくなれば、飲料に浸る発泡用ウィジェット100の領域が少なくなるため、必要とされる噴出側筒部24の高さが低くなる。従って、最も噴出側筒部24の高さが必要とされる比重が小さな飲料に対して、噴出側筒部24の上端部の高さを設定すればよい。また、飲料として水を想定して、上述の条件を満たすように噴出側筒部24の上端部の高さを設定してもよい。
次に、本実施形態に係る発泡用ウィジェット100によって、飲料用容器内の飲料を発泡させる手順について図3を用いて説明する。
まず、図示しない飲料用容器内に飲料を充填する際に、本実施形態の発泡用ウィジェット100を、飲料と共に飲料用容器内に投入する(図3のステップS101)。発泡用ウィジェット100は、図1に示すように薄肉の合成樹脂材料で形成されることで軽量化されており、飲料用容器内に投入直後の収容空間S内には空気が充填されている。従って、発泡用ウィジェット100は十分な浮力を得て飲料の表面に浮いた状態となる。なお、下側チャンバ20は上側チャンバ10よりも質量が大きいため、発泡用ウィジェット100は、飲料の表面で、下側チャンバ20が下方に位置する姿勢を維持することができる。ここで、飲料が炭酸飲料である場合、飲料と共に二酸化炭素ガス、又は二酸化炭素ガスと液体窒素が添加される。飲料が炭酸飲料では無い場合、例えば液体窒素が添加される。飲料用容器内に飲料、発泡用ウィジェット100及びガスが投入されると、蓋体が装着される(ステップS102)。
飲料用容器を蓋体により封止すると、飲料用容器内のガスにより容器内の圧力が上昇する(ステップS103)。この飲料用容器内の圧力の上昇によって、発泡用ウィジェット100の収容空間S内の圧力より外部(飲料用容器内)の圧力の方が高くなるため、飲料用容器内のガスが、上側チャンバ10の上端部から吸気流路16aを経由して収容空間S内に導入される(ステップS104)。このとき、液体である飲料が噴出孔24aを通じて収容空間Sに入る経路も存在するが、本実施形態では、噴出孔24aの流路面積は吸気流路16aの流路面積よりも小さくなるように構成されている。また、噴出孔24aの径方向外側には噴出側筒部24が形成されているので、飲料は収容空間S内に侵入したとしても噴出側筒部24の径方向内側の限定された空間内にのみ導入される。従って、噴出孔24aから収容空間S内に入る飲料は少量に限定され、収容空間Sの大部分は、飲料容器内のガスが充填される。この収容空間S内にガスが充填される過程では、発泡用ウィジェット100の収容空間S内の圧力は飲料用容器内の圧力を越えることはない。そして、収容空間S内の圧力と飲料用容器内の圧力は平衡状態へと収束する(ステップS105)。
次に、飲料用容器は、消費者により開栓される(ステップS106)。これによって、飲料用容器内の圧力は一気に大気圧に開放される。このとき、収容空間S内の圧力は飲料用容器内の圧力よりも高くなる。すなわち、チャンバ1の収容空間Sに正圧が発生している状態となる。収容空間S内の正圧によって球状弁体30は上方に向けて押圧され、弁座16に着座するため、吸気弁2は閉塞し、吸気流路16aが閉塞される(ステップS107)と共に、収容空間S内の正圧がかかったガスは、噴出孔24aから飲料内に所定の流量で噴出される(ステップS108)。なお、ここでいう所定の流量は、必ずしも一定の流量の意味ではなく、噴出孔24aの流路面積により定まる、泡の形成に適した流量である。
ガスが飲料内に噴出されると、飲料が攪拌され、飲料内に溶解していたガスも気化して、多数の微細な泡が形成される(ステップS109)。これらの泡は飲料用容器のヘッドスペースに向けて上昇し、飲料の上部に泡の層を形成する(ステップS110)。
なお、本実施形態では、吸気側筒部14と噴出側筒部24とを同心状に形成したが、この態様には限定されず、例えば両者が異なる径方向位置に配置されていてもよい。
また、本実施形態では、吸気弁2を球状弁体30と弁座16によって構成したが、この態様には限定されない。吸気弁2は、例えば三点弁等の他の構成を有する弁によって形成されていてもよい。
また、本実施形態では、チャンバ1が略球形状を有するように構成したが、この態様には限定されない。チャンバ1は、例えば下側チャンバ20の外殻部22が、上側チャンバ10の外殻部12よりも平坦な形状となるようにして、発泡用ウィジェット100の浮き姿勢をより安定化するように構成してもよい。
以上述べたように、本実施形態では、ガスの収容空間Sを形成するチャンバ1と、チャンバ1の上部に形成された吸気流路16aと、吸気流路16aを通じた外部からのガスの導入を許容すると共にガスの排出を阻止する吸気弁2と、チャンバ1の下部に形成された噴出孔24aとを備え、チャンバ1内の正圧によって、吸気弁2が閉塞することで、吸気流路16aが閉塞されるように構成した。これによって、飲料用容器を開栓するだけでチャンバ1内に正圧が生じ、飲料をグラス等に注がなくても噴出孔24aから飲料内にガスを噴出させて泡を発生させることができる。また、飲料をグラス等に注いだときには、樽から注ぎ出したのと同様な外観の泡を形成することができる。特に、本実施形態では、噴出孔24aの径方向外側に設けられチャンバ1の下部から上方へと延びる噴出側筒部24を備えるように構成した。これによって、噴出孔24aから飲料が収容空間S内に侵入しても、飲料は、噴出側筒部24の径方向内側の空間にのみ入り込むことになる。従って、収容空間S内に入り込む飲料の体積を抑制することができるので、より多くのガスを収容空間S内に収容して飲料中に噴出することができる。従って、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
また、本実施形態では、発泡用ウィジェット100の質量と、発泡用ウィジェット100のうち飲料の液面よりも下方にある部分の体積に相当する飲料の質量とがつり合うように、発泡用ウィジェット100の一部が飲料に浸った状態において、噴出側筒部24の上端部の高さが飲料の液面高さよりも高くなるように構成した。これによって、噴出孔24aから飲料が収容空間S内に侵入しても、飲料は、噴出側筒部24の上端部から溢れ出すことがない。従って、収容空間S内に入り込む飲料の体積を噴出側筒部24の内側空間の体積以下に抑制することができるので、より多くのガスを収容空間S内に収容して飲料中に噴出することができる。従って、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
また、本実施形態では、噴出孔24a側に弁を設けず、噴出孔24aの流路面積が吸気流路16aの流路面積よりも小さくなるように構成した。これによって、噴出孔側に弁を設けた場合のように、飲料用容器の開栓時に弁の開放により収容空間S内のガスが一気に噴出してしまうことがない。よって、噴出孔24aの流路面積に対応した、泡の発生に適した流量でガスを噴出させることができる。
また、本実施形態では、チャンバ1が、吸気流路16aを形成する上側チャンバ10と、噴出孔24aを形成する下側チャンバ20とを備えるように構成した。これによって、チャンバ1の設計の自由度が高まり、チャンバ1の重心位置や、吸気流路16a及び噴出孔24aの形状、配置等を任意に設定することができる。
また、本実施形態では、吸気弁2は、球状弁体30と、チャンバ1の上部に形成されチャンバ1内の正圧により球状弁体30が着座する弁座16とを有するように構成した。これによって、チャンバ1内の正圧により吸気弁2を確実に閉塞させて、より多くのガスを飲料中に噴出することができる。従って、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
また、本実施形態では、チャンバ1の下部から上方へ延びると共に噴出側筒部24の径方向外側に設けられた補助筒部28,29を更に備えるように構成した。これによって、輸送時の揺れ等により噴出側筒部24の径方向外側に飲料が溢れてしまった場合でも、収容空間S内への飲料の侵入をこの補助筒部28,29よりも径方向内側の領域に制限することができる。従って、収容空間S全体に飲料が入り込むのを抑制してより多くのガスを収容空間S内に収容して噴出させることができる。すなわち、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
次に、図4、及び図5(a),(b)を参照して、本発明の第2実施形態に係る発泡用ウィジェット200について詳細に例示説明する。なお、本実施形態は、上側チャンバ10の吸気側筒部14Aが下側チャンバ20の内周面に近接する高さ位置まで下方に延在するように構成し、下側チャンバ20の噴出側筒部24を削除した他は、第1実施形態と近似している。従って、ここでは第1実施形態との差異点を中心に説明する。また、本実施形態の説明に際しては、第1実施形態と同じ機能を有する部位については同一の符号を付して説明するものとする。
上側チャンバ10は、図4に示すように、上側チャンバ10の上部を形成し略球弧形状を有する薄肉の外殻部12を有しており、その上端部には、下方に向けて垂下する円筒状の吸気側筒部14Aが連結されている。吸気側筒部14Aは、上方寄りの高さ位置において、下方に向かって縮径する段部14aを有しており、段部14aにおける内周面には、径方向内側に向かって上方に傾斜する弁座16が設けられている。すなわち、弁座16は、上方に向かって縮径する円錐台の側面形状を有している。また、弁座16の内側空間は、外部(飲料用容器)から収容空間S内にガスを供給可能な吸気流路16aを構成している。弁座16は、球状弁体30が下方から着座することにより収容空間Sから外部へのガスの漏出を阻止する役割を果たす。すなわち、球状弁体30と弁座16により、一方向弁である吸気弁2を構成している。吸気弁2は、外部から吸気流路16aを通じた収容空間S内へのガスの供給を許容すると共に、吸気流路16aを通じた収容空間S内から外部へのガスの漏出を阻止している。なお、吸気弁2は、内外に圧力差が生じていない初期状態においては、球状弁体30が自重で弁座16から離れ、弁座16の下端部に形成された抜け止め部材16bに当接することで開放されている。抜け止め部材16bは、周方向に間欠的に形成されており、ガスは抜け止め部材16bの間の隙間空間を通じて収容空間S内に取り込まれる。
本実施形態において、吸気側筒部14Aは、第1実施形態とは異なり、段部14aから下方に向かって大きく延在し、その下端部は、下側チャンバ20の内周面に近接する高さ位置まで延びている。また、本実施形態では、図4に示すように、第1実施形態における下側チャンバ20の噴出側筒部24を設けないように構成している。このように構成することで、噴出側筒部24に代えて吸気側筒部14Aによって、収容空間S内に入り込む飲料の体積を抑制することができる。従って、多くのガスを収容空間S内に収容して飲料中に噴出することができる。その理由を図5(a),(b)を用いて説明する。
図5(a),(b)は、本実施形態に係る発泡用ウィジェット200の主な技術的特徴を抽出した正面断面図である。発泡用ウィジェット200を飲料に浮かべた直後は、図5(a)に示すように、収容空間S内には飲料用容器内のガスが充填され、飲料が収容空間S内に入り込んでいない。しかし、発泡用ウィジェット200を飲料に浮かべると、発泡用ウィジェット200の質量と、発泡用ウィジェット200のうち飲料の液面よりも下方にある部分の体積に相当する飲料の質量とがつり合うように、発泡用ウィジェット200の一部が飲料に浸る。このため、チャンバ1の下部に形成された噴出孔24aを通じて飲料が徐々に収容空間S内に侵入する。このとき、収容空間S内のガスは、吸気流路16aを通じて外部(飲料用容器内)に放出され、図5(b)に示すように吸気側筒部14Aの内側空間に入り込んだ飲料の液面高さが発泡用ウィジェット200の外側における飲料の液面高さに一致するようになる。本実施形態では、噴出孔24aの径方向外側において、上側チャンバ10から垂下する吸気側筒部14Aの下端部が下側チャンバ20の内周面に近接する高さ位置まで延びるように構成されている。ここで、下側チャンバ20の内周面に近接する高さ位置とは、吸気側筒部14Aの下端部と下側チャンバ20の内周面との隙間が、当該隙間を通って外部と収容空間Sとの間でガスが迅速に出入り可能である限度においてなるべく小さくなるような高さ位置の意味である。このように、吸気側筒部14Aの下端部が下側チャンバ20の内周面に近接する高さ位置まで延びているため、収容空間S内に入り込んだ飲料は、主に吸気側筒部14Aの径方向内側の空間に入り込むことになる。このとき、吸気側筒部14Aの下端部と下側チャンバ20の内周面との隙間から吸気側筒部14Aの径方向外側の空間にも僅かに飲料が入り込む。しかし、既に吸気側筒部14Aの径方向外側の空間にはガスが充填されているため、飲料の液面が吸気側筒部14Aの下端部の高さに到達した後は、一定以上の飲料が吸気側筒部14Aの径方向外側の空間に入り込むことはない。すなわち、吸気側筒部14Aの径方向外側の空間内のガスの圧力と、吸気側筒部14Aの内外の液面差による液圧とが平衡すると、飲料はそれ以上吸気側筒部14Aの径方向外側の空間に入り込むことはない。従って、吸気側筒部14Aの径方向内側の空間に入り込む飲料の液面高さが発泡用ウィジェット200の外側における飲料の液面高さに一致した状態において、収容空間S内に入り込む飲料の体積を抑制することができるので、より多くのガスを飲料中に噴出することができる。従って、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。なお、吸気側筒部14Aの下端部は、少なくとも発泡用ウィジェット200の中央高さよりも下方まで延びていることが望ましい。
なお、本実施形態においては、吸気側筒部14Aの径方向外側に設けられ、チャンバ1の下部から上方へと延びる補助筒部28A,29Aを更に備えるように構成した。これによって、吸気側筒部14Aの径方向外側に入り込んだ飲料が補助筒部28A,29Aの径方向外側へと更に侵入するのを抑制することができる。従って、より多くのガスを収容空間S内に収容して噴出させることができる。すなわち、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
本実施形態に係る発泡用ウィジェット200によって、飲料用容器内の飲料を発泡させる手順については、図3の手順と近似しているため、ここでの説明は省略する。
以上述べたように、本実施形態では、ガスの収容空間Sを形成するチャンバ1と、チャンバ1の上部に形成された吸気流路16aと、吸気流路16aを通じた外部からのガスの導入を許容すると共にガスの排出を阻止する吸気弁2と、チャンバ1の下部に形成された噴出孔24aとを備え、チャンバ1内の正圧によって、吸気弁2が閉塞することで、吸気流路16aが閉塞されるように構成した。これによって、飲料用容器を開栓するだけでチャンバ1内に正圧が生じ、飲料をグラス等に注がなくても噴出孔24aから飲料内にガスを噴出させて泡を発生させることができる。また、飲料をグラス等に注いだときには、樽から注ぎ出したのと同様な外観の泡を形成することができる。特に、本実施形態では、噴出孔24aの径方向外側に設けられチャンバ1の上部から下方へと延びる吸気側筒部14Aを備えるように構成した。これによって、噴出孔24aから飲料が僅かに収容空間S内に侵入しても、飲料は、主として吸気側筒部14Aの径方向内側の空間に入り込むことになる。従って、収容空間S内に入り込む飲料の体積を抑制することができるので、より多くのガスを収容空間S内に収容して飲料中に噴出することができる。すなわち、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
また、本実施形態では、チャンバ1の下部から上方へ延びると共に吸気側筒部14Aの径方向外側に設けられた補助筒部28A,29Aを更に備えるように構成した。これによって、吸気側筒部14Aの径方向外側に入り込んだ飲料が補助筒部28A,29Aの径方向外側へと更に侵入するのを抑制することができる。従って、より多くのガスを収容空間S内に収容して噴出させることができる。すなわち、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
次に、図6及び図7(a),(b)を参照して、本発明の第3実施形態に係る発泡用ウィジェット300について詳細に例示説明する。なお、本実施形態は、上側チャンバ10の吸気側筒部14Aが下側チャンバ20の内周面に近接する高さ位置まで下方に延在するように構成した他は、第1実施形態と近似している。すなわち、本実施形態に係る発泡用ウィジェット300は、第1実施形態の下側チャンバ20と、第2実施形態の上側チャンバ10とを組み合わせたものである。従って、ここでは第1及び第2実施形態との差異点を中心に説明する。また、本実施形態の説明に際しては、第1及び第2実施形態と同じ機能を有する部位については同一の符号を付して説明するものとする。
上側チャンバ10は、図6に示すように、上側チャンバ10の上部を形成し略球弧形状を有する薄肉の外殻部12を有しており、その上端部には、下方に向けて垂下する円筒状の吸気側筒部14Aが連結されている。吸気側筒部14Aは、上方寄りの高さ位置において、下方に向かって縮径する段部14aを有しており、段部14aにおける内周面には、径方向内側に向かって上方に傾斜する弁座16が設けられている。すなわち、弁座16は、上方に向かって縮径する円錐台の側面形状を有している。また、弁座16の内側空間は、外部(飲料用容器)から収容空間S内にガスを供給可能な吸気流路16aを構成している。弁座16は、球状弁体30が下方から着座することにより収容空間Sから外部へのガスの漏出を阻止する役割を果たす。すなわち、球状弁体30と弁座16により、一方向弁である吸気弁2を構成している。吸気弁2は、外部から吸気流路16aを通じた収容空間S内へのガスの供給を許容すると共に、吸気流路16aを通じた収容空間S内から外部へのガスの漏出を阻止している。なお、吸気弁2は、内外に圧力差が生じていない初期状態においては、球状弁体30が自重で弁座16から離れ、弁座16の下端部に形成された抜け止め部材16bに当接することで開放されている。抜け止め部材16bは、周方向に間欠的に形成されており、ガスは抜け止め部材16bの間の隙間空間を通じて収容空間S内に取り込まれる。
本実施形態において、吸気側筒部14Aは、第1実施形態とは異なり、段部14aから下方に向かって大きく延在し、その下端部は、下側チャンバ20の内周面に近接する高さ位置まで延びている。
下側チャンバ20は、図6に示すように、径方向外側に向けてやや上方に傾斜する略球弧形状を有する外殻部22を有しており、その中央部には、上方に延びる略円柱状の噴出側筒部24が連結されている。噴出側筒部24の内周面は、ガスの噴出流路24bを形成しており、噴出側筒部24の下部には、収容空間S内のガスを外部に噴出させる噴出孔24aが形成されている。
次に、本実施形態に係る発泡用ウィジェット300により、より多くのガスを飲料中に噴出することができる理由について図7(a),(b)を用いて説明する。
図7(a),(b)は、本実施形態に係る発泡用ウィジェット300の主な技術的特徴を抽出した正面断面図である。発泡用ウィジェット300を飲料に浮かべた直後は、図7(a)に示すように、収容空間S内には飲料用容器内のガスが充填され、飲料が収容空間S内に入り込んでいない。しかし、発泡用ウィジェット300を飲料に浮かべると、発泡用ウィジェット300の質量と、発泡用ウィジェット300のうち飲料の液面よりも下方にある部分の体積に相当する飲料の質量とがつり合うように、発泡用ウィジェット300の一部が飲料に浸る。発泡用ウィジェット300に作用する飲料からの浮力は、発泡用ウィジェット300が排除した飲料の重量に等しいからである。このため、チャンバ1の下部に形成された噴出孔24aを通じて飲料が徐々に収容空間S内に侵入する。このとき、収容空間S内のガスは、吸気流路16aを通じて外部(飲料用容器内)に放出され、発泡用ウィジェット300内に入り込んだ飲料の液面高さが発泡用ウィジェット300の外側における飲料の液面高さに一致するようになる。本実施形態では、図7(b)に示すように噴出孔24aの径方向外側に噴出側筒部24を形成するようにしたので、収容空間S内に入り込んだ飲料は、噴出側筒部24の径方向内側の空間にのみ入り込むことになる。従って、発泡用ウィジェット300内に入り込む飲料の液面高さが発泡用ウィジェット300の外側における飲料の液面高さに一致した状態において、収容空間S内に入り込む飲料の体積を抑制することができるので、より多くのガスを飲料中に噴出することができる。従って、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
なお、噴出側筒部24の高さは、第1実施形態と同様に、図7(b)に示すように発泡用ウィジェット300内に入り込む飲料の液面高さが発泡用ウィジェット300の外側における飲料の液面高さに一致したときに、噴出側筒部24の上端部から飲料が溢れ出さないように設定することが好ましい。すなわち、発泡用ウィジェット300の質量と、発泡用ウィジェット300のうち飲料の液面よりも下方にある部分の体積に相当する飲料の質量とがつり合うように、発泡用ウィジェット300の一部が飲料に浸ったとき、噴出側筒部24の上端部の高さが飲料の液面高さよりも高くなるように構成することが好ましい。
そして、本実施形態では、噴出側筒部24の上端部の高さが十分ではなかったり、輸送時の揺れ等により、噴出側筒部24の径方向外側に飲料が溢れてしまった場合でも、収容空間S内への飲料の侵入を吸気側筒部14Aによって抑制することができる。すなわち、本実施形態では吸気側筒部14Aの下端部が下側チャンバ20の内周面に近接する高さ位置まで延びているため、噴出側筒部24の径方向外側に溢れた飲料は、吸気側筒部14Aの下端部と下側チャンバ20の内周面との隙間から吸気側筒部14Aの径方向外側の空間に僅かに入り込む。しかし、既に吸気側筒部14Aの径方向外側の空間にはガスが充填されているため、飲料の液面が吸気側筒部14Aの下端部の高さに到達した後は、一定以上の飲料が吸気側筒部14Aの径方向外側の空間に入り込むことはない。従って、収容空間S内に入り込む飲料の体積を抑制することができるので、より多くのガスを飲料中に噴出することができる。従って、飲料用容器内の飲料を効率よく発泡することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
1 チャンバ
2 吸気弁
10 上側チャンバ
12 外殻部
13 嵌合部
13a フランジ
13c 爪部
13d 嵌合孔
14,14A 吸気側筒部
14a 段部
16 弁座
16a 吸気流路
16b 抜け止め部材
16d 吸気筒部
18 周壁
19 リブ
20 下側チャンバ
22 外殻部
24 噴出側筒部
24a 噴出孔
24b 噴出流路
26 嵌合壁
26a 係合突起
28,28A 補助筒部
29,29A 補助筒部
30 球状弁体
100,200,300 発泡用ウィジェット
O 軸線
S 収容空間

Claims (7)

  1. ガスの収容空間を形成するチャンバと、
    該チャンバの上部に形成され、前記収容空間内にガスを供給可能な吸気流路と、
    該吸気流路を通じた外部からのガスの導入を許容すると共にガスの排出を阻止する吸気弁と、
    前記チャンバの下部に形成され、前記収容空間内のガスを外部に噴出可能な噴出孔と、
    該噴出孔の径方向外側に設けられ、前記チャンバの上部から前記収容空間内を下方に垂下する吸気側筒部と
    該噴出孔の径方向外側且つ前記吸気側筒部の径方向内側に設けられ、前記チャンバの下部から前記収容空間内を上方へと延びる噴出側筒部と
    を備えることを特徴とする発泡用ウィジェット。
  2. 発泡用ウィジェットの質量と、発泡用ウィジェットのうち飲料の液面よりも下方にある部分の体積に相当する飲料の質量とが等しくなるように、発泡用ウィジェットの一部が飲料に浸った状態において、前記噴出側筒部の上端部の高さが飲料の液面高さよりも高い、請求項に記載の発泡用ウィジェット。
  3. 前記噴出孔の流路面積は、前記吸気流路の流路面積よりも小さい、請求項1又は2に記載の発泡用ウィジェット。
  4. 前記チャンバは、前記吸気流路を形成する上側チャンバと、前記噴出孔を形成する下側チャンバとを備える、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発泡用ウィジェット。
  5. 前記吸気弁は、球状弁体と、前記チャンバの上部に形成され該チャンバ内の正圧により前記球状弁体が着座する弁座とを有する、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発泡用ウィジェット。
  6. 前記吸気側筒部の径方向外側に設けられ、前記チャンバの下部から前記収容空間内を上方へと延びる補助筒部を更に備える、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発泡用ウィジェット。
  7. 前記吸気側筒部の下端部は、前記チャンバの下部の内周面に近接する高さ位置まで延在する、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発泡用ウィジェット。
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