JP6970918B2 - 空気調和機制御装置、空気調和機制御方法、及び空気調和機制御プログラム - Google Patents

空気調和機制御装置、空気調和機制御方法、及び空気調和機制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、空気調和機制御装置及び空気調和機制御方法に関する。
店舗、事業所、工場等の施設には、冷房、ドライ、暖房等を空調するための空気調和機が設置される。通常、施設内の空間(エリア)は、住宅内の空間と比較して水平方向に広がっており、エリア内の温度や湿度の偏りもより顕著になる。そのようなエリア内を均質に空調するために、しばしば複数の空気調和機が設置される。
一般に、空気調和機の運転効率は、その空気調和機に対する熱負荷(空調負荷)により決まる。複数の空気調和機を設置する場合、エリア内における熱負荷の偏りが大きいと、複数の空気調和機全体としての運転効率が悪化する。そこで、複数の空気調和機全体としての運転効率を改善するための技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2010−156494号公報
特許文献1の技術においては、空調負荷の合計値を算出し、算出された空調負荷の合計値におけるCOP(運転効率)が最大、または所定レベル以上となるように各空気調和機の最適負荷処理量を決定し、決定された最適負荷処理量に基づいて、各空気調和機の空調能力を制御する。
空気調和機の空調能力を制御するに当たって、空気調和機の運転効率を算出する必要がある。ここで、空気調和機の運転効率は、空気調和機の空調能力を空気調和機による総消費電力量で除算した値である。さらに、空気調和機の空調能力を算出するために、空気調和機の蒸発器または凝縮器のエンタルピを導出する必要がある。
したがって、既存の空気調和機で用いられる、サーモオン/オフ、設定温度、吸い込み温度(雰囲気温度)等のデータ以外のエンタルピ、消費電力等のデータの導出や計測が必要となり、計算コストや計測機器のコストがかかってしまう問題がある。
本開示は、雰囲気温度および設定温度を介して複数の空気調和機を制御する、改善された空気調和機制御装置及び空気調和機制御方法を提供する。
本開示の一態様に係る空気調和機制御装置は、施設内に設置された複数の空気調和機の雰囲気温度の計測値を受信する受信器と、前記受信器で受信された前記計測値の少なくとも1つが前記施設内の目標温度よりも大きい(または小さい)とき、前記複数の空気調和機のそれぞれの冷房運転(または暖房運転)での、前記複数の空気調和機の前記雰囲気温度の制御目標値である設定温度を前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値よりも小さい値(または大きい値)に調整する制御器とを備える、空気調和機制御装置であって、前記制御器は、前記計測値が前記目標温度よりも大きい(または小さい)空気調和機の冷房運転(または暖房運転)での設定温度は前記目標温度に調整し、前記計測値が前記目標温度よりも小さい(または大きい)空気調和機の冷房運転(または暖房運転)での設定温度は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値に対して小さい(または大きい)値に調整する構成を採る。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータで読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示によれば、雰囲気温度および設定温度を介して複数の空気調和機を制御する、改善された空気調和機制御装置及び空気調和機制御方法等を提供することができる。
本開示に係る空気調和システムの構成の一例を示す。 第1の実施の形態に係る制御器の動作を示すフローチャートである。 空気調和機の動作状況の一例を表す図である。 空気調和機の一般的な効率曲線を表す図である。 第2の実施の形態に係る制御器の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る制御器の動作を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る制御器の動作を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る制御器の動作を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る差分値と容量制限値との関係を示す関数の一例のグラフである。 コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(本開示の構成)
図1は、本開示に係る空気調和システム100の構成の一例を示す。空気調和システム100は、n台(nは正の整数)の空気調和機102−1,…,102−nと、空気調和機制御装置103と、入力装置104と、受信器105と、制御器106と、送信器107と、を備える。
本開示においては、空気調和機制御装置103が、同一のエリア101を空調する複数の空気調和機からデータを受信し、そのデータを参照して制御内容を決定し、その制御内容に応じて複数の空気調和機を制御する場合を例にとって説明する。本開示において、空調とは、暖房運転による空調及び冷房運転による空調の少なくともいずれか一方を意味する。ここで、冷房運転には、広義には、通常の冷房運転の他に、ドライ運転(弱冷除湿運転)も含まれる。以下の説明および添付図面では、通常の冷房運転とドライ運転とを区別せず、いずれも「冷房運転」として記載する。
空気調和機102−1,…,102−nは、エリア101に設置されている。空気調和機102−1,…,102−nはエリア101を対象として空調する。
一例において、空気調和機102−1,…,102−nは、送風を行う空調室内機(図示せず)と熱交換を行う空調室外機(図示せず)とを備える。空調室内機はエリア101内に、空調室外機はエリア101外に設置される限りにおいて、空調室内機と空調室外機とは、別体として設けられてもよく、または一体として設けられてもよい。
空気調和機102−1,…,102−nには、個別に設定温度を設定することができる。ここで、設定温度とは、空気調和機の雰囲気温度の制御目標値である。空気調和機102−1,…,102−nは、それぞれ、自己の雰囲気温度を自己に設定された設定温度に到達させるように、自己の空調室内機および空調室外機を動作させる。
本開示において、雰囲気温度は、空気調和機のある近傍点における温度を意味する。雰囲気温度としては、例えば、空気調和機の吸い込み温度、空気調和機の周囲温度が挙げられる。以下の説明および添付図面では、雰囲気温度として吸い込み温度を例にとって実施の形態が説明されるが、雰囲気温度として吸い込み温度以外の雰囲気温度(周囲温度)を適用してもよい。例えば、雰囲気温度は、空気調和機の周囲1m以内の空気の温度であってもよい。
空気調和機制御装置103は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置を持つコンピュータである。CPUは、例えばROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して、空気調和機制御装置103が備える入力装置104、受信器105、制御器106、および送信器107を集中制御する。
入力装置104は、目標温度の入力を受け付ける。ここで、目標温度とは、目標とすべきエリア101内部の温度である。一例において、入力装置104は、テンキーやタッチパネルなどのユーザインタフェースを備える。他の一例において、入力装置104は、外部接続されたエネルギーマネジメントシステム(例えばコントローラ)から受けた信号を受け取る入力装置である。
受信器105は、入力装置104から目標温度を受信する。さらに、受信器105は、施設内に設置された空気調和機102−1,…,102−nの運転データを受信する。一例において、受信器105は、一定周期毎に、これらの動作を繰り返す。
運転データは、吸い込み温度の計測値、運転モード、サーモオン/オフの少なくとも1つである。ここで、運転モードとは、冷房運転のモードまたは暖房運転のモードを意味する。また、サーモオンとは、温度調節機能が動作している状態を意味する。また、サーモオフとは、送風状態等の、温度調節機能が動作していない状態を意味する。
制御器106は、受信器105が受信した目標温度および運転データを用いて、空気調和機102−1,…,102−nに設定する内容(設定内容)を決定する。
空気調和機102−1,…,102−nが冷房運転(または暖房運転)をする場合、制御器106は、受信器105で受信された吸い込み温度の計測値の少なくとも1つが施設内の目標温度よりも大きい(または小さい)かどうかを判定する。次いで、大きい(または小さい)と判定した場合、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nのそれぞれの冷房運転(または暖房運転)での設定温度を空気調和機102−1,…,102−nのそれぞれに対する吸い込み温度の計測値よりも小さい値(または大きい値)に調整するように、設定内容を決定する。
一例において、制御器106は、吸い込み温度の計測値が目標温度よりも大きい(または小さい)空気調和機の冷房運転(または暖房運転)での設定温度の方が、吸い込み温度の計測値が目標温度よりも小さい(または大きい)空気調和機の冷房運転での設定温度よりも、空気調和機102−1,…,102−nのそれぞれに対する吸い込み温度の計測値に対してより小さい値(または大きい値)に調整する。
一例において、制御器106は、冷房運転(または暖房運転)時の空気調和機102−1,…,102−nのそれぞれに対する吸い込み温度の計測値が全て目標温度より小さい(または大きい)とき、空気調和機102−1,…,102−nのそれぞれの冷房運転(または暖房運転)の設定温度を吸い込み温度の計測値よりも大きい値(または小さい値)に調整する。
制御器106は、設定内容を送信器107に出力する。一例において、制御器106は、一定周期毎に、これらの動作を繰り返す。
送信器107は、一定周期毎に、制御器106が決定した設定内容に応じて、空気調和機102−1,…,102−nの設定を行う。設定内容は、例えば、空気調和機102−1,…,102−nのそれぞれの設定温度を含む。
(第1の実施の形態)
次に、本開示の第1の実施の形態に係る制御器106の動作について説明する。
図2は、第1の実施の形態に係る制御器106の動作を示すフローチャートである。ここでは、受信器105が受信した目標温度(Target_temp)と空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度(Inhale_temp[i](1≦i≦n))および運転モードを用いて、制御器106が空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度(Setting_temp[i](1≦i≦n))を設定内容として決定し、設定内容を送信器107に出力する場合を例にとって説明する。
まず、ステップS201において、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nの運転モードを判定する。一例において、制御器106は、受信器105が受信した運転モードに基づいて、空気調和機102−1,…,102−nのうち、暖房運転の台数が、冷房運転の台数よりも大きい場合はステップS202に進み、そうでない場合は、ステップS205に進む。
制御器106の動作がステップS202に進んだ場合、ステップS202において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度とに関する判定を行う。一例において、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)と目標温度Target_tempとの比較を行い、Target_temp>Inhale_temp[i]を満たすiが存在する場合はステップS203に進み、Target_temp>Inhale_temp[i]を満たすiが存在しない場合はステップS204に進む。
制御器106の動作がステップS203に進んだ場合、ステップS203において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、制御器106は、下記の数式(1)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
Setting_temp[i] = FLOOR ( Inhale_temp[i] + 1 ) …(1)
ここで、FLOOR(x)はxを超えない最大の整数を返す床関数である。
他の一例において、制御器106は、吸い込み温度Inhale_temp[i]が目標温度Target_tempよりも小さい(または大きい)空気調和機の暖房運転(または冷房運転)での設定温度Setting_temp[i]を、目標温度Target_tempに調整する。一方、制御器106は、吸い込み温度Inhale_temp[i]が目標温度Target_tempよりも大きい(または小さい)空気調和機の暖房運転(または冷房運転)での設定温度Setting_temp[i]を、それぞれに対する吸い込み温度Inhale_temp[i]に対して大きい値(または小さい値)に調整する。例えば、運転モードが暖房運転かつTarget_temp>FLOOR(Inhale_temp[i]+1)が成り立つ場合、数式(1)の代わりに次の数式(1´)を用いて目標温度を設定温度として決定しても良い。
Setting_temp[i] = Target_temp …(1´)
一方、制御器106の動作がステップS204に進んだ場合、ステップS204において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、下記の数式(2)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
Setting_temp[i] = FLOOR ( Inhale_temp[i] - 1 ) …(2)
他の一例において、運転モードが冷房運転かつTarget_temp<FLOOR(Inhale_temp[i]-1)が成り立つ場合、数式(2)の代わりに次の数式(2´)を用いて目標温度を設定温度として決定しても良い。
Setting_temp[i] = Target_temp …(2´)
一方、制御器106の動作がステップS205に進んだ場合、ステップS205において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度とに関する判定を行う。一例において、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)と目標温度Target_tempとの比較を行い、Target_temp<Inhale_temp[i]を満たすiが存在する場合はステップS204に進み、Target_temp<Inhale_temp[i]を満たすiが存在しない場合はステップS203に進む。
制御器106は、図2のフローチャート図に示される動作を一定周期毎に行うのが好ましい。一定周期は、例えば、5分〜10分である。
次に、第1の実施の形態により、どのように省エネルギー化が図れるのかを、例を挙げて説明する。
図3は、空気調和機の動作状況の一例を表す図である。1つのエリア301に複数の空気調和機302−1,302−2,…,303−1,303−2が設置されている。
空気調和機302−1,302−2は熱負荷304の近傍にあり、空気調和機303−1,303−2は熱負荷305の近傍にある。ここで、熱負荷304と熱負荷305は、エリア301内の熱負荷の偏りを模式的に表している。
熱負荷304は比較的熱負荷が大きいので、熱負荷304の近傍にある空気調和機302−1,302−2は積極的に稼働して、熱負荷を処理している。一方、熱負荷305は比較的熱負荷が小さいので、熱負荷305の近傍にある空気調和機303−1,303−2は稼働せず、熱負荷を処理していない。
図3に示されるように、1つのエリア301に複数の空気調和機302−1,302−2,…,303−1,303−2が設置されている環境においては、エリア301内の温度分布の偏りにより、一部の空気調和機302−1,302−2のみが積極的に稼働してエリア301内の多くの熱負荷を処理しているのに対し、他の空気調和機303−1,303−2は全くまたは殆ど稼動していないというようなことが起こり得る。
このような動作状況について、空気調和機302−1,302−2,…,303−1,303−2の個々の運転効率という観点から、以下のように考えることができる。
図4は、空気調和機の一般的な効率曲線を表す図である。図4に示されるように、空気調和機の効率曲線は山なりの形となっている。山の頂点に対応する中間的な熱負荷を処理する際に、運転効率が最も良くなる。一方、熱負荷が少な過ぎる、或いは多過ぎると空気調和機の運転効率が悪くなり、消費電力は増加する。
通常、複数の空気調和機を運用するような店舗、事務所、工場等の施設のエリアでは、エリア内の熱負荷を全ての空気調和機で折半し、全ての空気調和機が一様に稼働した場合に最も効率が良くなるよう、適した馬力の空気調和機が選定されている。しかしながら、図3に示される例のように、一部の空気調和機302−1,302−2のみが主体的に稼働して、多くの熱負荷を処理しているような状況では、稼動している空気調和機302−1,302−2の運転効率は、図4に示される効率曲線の山の右側に落ち込んでしまい悪化する。
図2を参照して上述した制御器106の動作により、上記のような運転効率の非効率化を回避することができる。すなわち、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち一部のみが稼働するような状況にあると判断された場合に全ての空気調和機を稼働させる。また、空気調和機の稼動が必要ないと判断された場合に全ての空気調和機102−1,…,102−nを無稼動にさせることにより、図4に示される運転効率の山の高い位置に対応する運転状態を維持することができ、運転効率の非効率化を回避することができる。
上述した制御器106の動作は、全ての空気調和機102−1,…,102−nの稼働/無稼動を切り替えることにより、エリア内の温度を目標温度に収束させるような動作になっている。
このように、第1の実施の形態によれば、入力装置104を介して入力される目標温度と、空気調和機102−1,…,102−nが計測している吸い込み温度および空気調和機102−1,…,102−nの運転モードとを用いて、空気調和機102−1,…,102−nの設定温度を設定することにより、空気調和機102−1,…,102−nの全体での運転効率(COP)を向上させることができる。
空気調和機制御装置103が用いる運転データは空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度および運転モードだけである。さらに、空気調和機制御装置103が空気調和機102−1,…,102−nを制御する内容も設定温度を設定するだけのものである。このように、第1の実施の形態によれば、既存の空気調和機の枠組みにある運転データ、設定項目のみが用いられているため、空気調和機への新たな機能追加などのコストをかける必要がなく、容易に運転効率の向上を図ることができる。
また、第1の実施の形態によれば、全ての空気調和機102−1,…,102−nが一様に稼働する、または無稼働になるので、運転効率の良化を図ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態に係る制御器106の動作について説明する。第2の実施の形態においては、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nのうち、冷房運転(または暖房運転)を行っているものの冷房運転(または暖房運転)での設定温度は変更せず、冷房運転(または暖房運転)を行っていないものの冷房運転(または暖房運転)での設定温度は吸い込み温度の計測値よりも小さい値(または大きい値)に変更する。
ここでは、受信器105が受信した目標温度(Target_temp)と空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度(Inhale_temp[i](1≦i≦n))、運転モード、およびサーモオン/オフ(Thermo_onoff[i](1≦i≦n))を用いて、制御器106が空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度(Setting_temp[i](1≦i≦n))を設定内容として決定する場合を例にとって、第2の実施の形態を説明する。
図5は、第2の実施の形態に係る制御器106の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS501において、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nの運転モードを判定する。一例において、制御器106は、受信器105が受信した運転モードに基づいて、空気調和機102−1,…,102−nのうち、暖房運転の台数が、冷房運転の台数よりも大きい場合はステップS502に進み、そうでない場合は、ステップS505に進む。
制御器106の動作がステップS502に進んだ場合、ステップS502において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度とに関する判定を行う。一例において、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)と目標温度Target_tempとの比較を行い、Target_temp>Inhale_temp[i]を満たすiが存在する場合はステップS503に進み、Target_temp>Inhale_temp[i]を満たすiが存在しない場合はステップS504に進む。
制御器106の動作がステップS503に進んだ場合、ステップS503において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオフ(Thermo_onoff[i]=OFF)であるものに限り、上記の数式(1)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
他の一例において、Target_temp>FLOOR(Inhale_temp[i]+1)が成り立つ場合、数式(1)の代わりに数式(1´)を用いて目標温度を設定温度として決定しても良い。
一方、制御器106の動作がステップS504に進んだ場合、ステップS504において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオン(Thermo_onoff[i]=ON)であるものに限り、上記の数式(2)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
一方、制御器106の動作がステップS505に進んだ場合、ステップS505において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度とに関する判定を行う。一例において、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)と目標温度Target_tempとの比較を行い、Target_temp<Inhale_temp[i]を満たすiが存在する場合はステップS506に進み、Target_temp<Inhale_temp[i]を満たすiが存在しない場合はステップS507に進む。
制御器106の動作がステップS506に進んだ場合、ステップS506において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオフ(Thermo_onoff[i]=OFF)であるものに限り、上記の数式(2)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
他の一例において、Target_temp<FLOOR(Inhale_temp[i]-1)が成り立つ場合、数式(2)の代わりに数式(2´)を用いて目標温度を設定温度として決定しても良い。
一方、制御器106の動作がステップS507に進んだ場合、ステップS507において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオン(Thermo_onoff[i]=ON)であるものに限り、上記の数式(1)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
制御器106は、図5のフローチャート図に示される動作を一定周期毎に行うのが好ましい。一定周期は、例えば、5分〜10分である。
このように、第2の実施の形態によれば、入力装置104を介して入力される目標温度と、空気調和機102−1,…,102−nが計測している吸い込み温度と、空気調和機102−1,…,102−nの運転モードおよびサーモオン/オフとを用いて、空気調和機102−1,…,102−nの設定温度を設定することにより、空気調和機102−1,…,102−nの全体での運転効率(COP)を向上させることができる。
空気調和機制御装置103が用いる運転データは空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度、運転モード、およびサーモオン/オフだけである。さらに、空気調和機制御装置103が空気調和機102−1,…,102−nを制御する内容も設定温度を設定するだけのものである。このように、第2の実施の形態によれば、既存の空気調和機の枠組みにある運転データ、設定項目のみが用いられているため、空気調和機への新たな機能追加などのコストをかける必要がなく、容易に運転効率の向上を図ることができる。
また、第2の実施の形態によれば、空気調和機102−1,…,102−nのサーモオン/オフの状態を参照することにより、空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフの反転が必要であるもののみを、設定温度を変更する対象とすることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本開示の第3の実施の形態に係る制御器106の動作について説明する。第3の実施の形態においては、制御器106は、冷房運転(または暖房運転)時の空気調和機102−1,…,102−nのそれぞれに対する吸い込み温度の計測値の平均値が目標温度よりも所定値以上大きい(または小さい)とき、空気調和機102−1,…,102−nの全てについて冷房運転(または暖房運転)を実行させる。
さらに、一例において、制御器106は、冷房運転(または暖房運転)時の空気調和機102−1,…,102−nのそれぞれに対する吸い込み温度の計測値の平均値が目標温度よりも所定値以上小さい(または大きい)とき、空気調和機102−1,…,102−nの全てについて冷房運転(または暖房運転)を停止させる。
ここでは、受信器105が受信した目標温度(Target_temp)と空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度(Inhale_temp[i](1≦i≦n))、運転モード、およびサーモオン/オフ(Thermo_onoff[i](1≦i≦n))を用いて、制御器106が空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度(Setting_temp[i](1≦i≦n))を設定内容として決定する場合を例にとって、第3の実施の形態を説明する。
図6は、第3の実施の形態に係る制御器106の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS601において、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nの運転モードを判定する。一例において、制御器106は、受信器105が受信した運転モードに基づいて、空気調和機102−1,…,102−nのうち、暖房運転の台数が、冷房運転の台数よりも大きい場合はステップS602に進み、そうでない場合は、ステップS607に進む。
制御器106の動作がステップS602に進んだ場合、ステップS602において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度の平均値とに関する判定を行う。一例において、制御器106は、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)を用いて次の数式(3)により吸い込み温度の平均値Inhale_aveを求める。
Figure 0006970918
次いで、制御器106は、吸い込み温度の平均値Inhale_aveと目標温度Target_tempとの比較を行う。Target_temp-1>Inhale_aveが満たされる場合、動作はステップS605に進む。一方、Target_temp-1>Inhale_aveが満たされない場合、動作は、ステップS603に進む。
制御器106の動作がステップS603に進んだ場合、ステップS603において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度の平均値とに関する判定を行う。一例において、制御器106は、吸い込み温度の平均値Inhale_aveと目標温度Target_tempとの比較を行う。Target_temp+1<Inhale_aveが満たされる場合、動作はステップS606に進む。一方、Target_temp+1<Inhale_aveが満たされない場合、動作はステップS604に進む。
制御器106の動作がステップS604に進んだ場合、ステップS604において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度とに関する判定を行う。一例において、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)と目標温度Target_tempとの比較を行い、Target_temp>Inhale_temp[i]を満たすiが存在する場合はステップS605に進み、Target_temp>Inhale_temp[i]を満たすiが存在しない場合はステップS606に進む。
制御器106の動作がステップS605に進んだ場合、ステップS605において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオフ(Thermo_onoff[i]=OFF)であるものに限り、上記の数式(1)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
他の一例において、Target_temp>FLOOR(Inhale_temp[i]+1)が成り立つ場合、数式(1)の代わりに数式(1´)を用いて目標温度を設定温度として決定しても良い。
一方、制御器106の動作がステップS606に進んだ場合、ステップS606において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオン(Thermo_onoff[i]=ON)であるものに限り、上記の数式(2)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
一方、制御器106の動作がステップS607に進んだ場合、ステップS607において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度の平均値とに関する判定を行う。一例において、制御器106は、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)を用いて上記の数式(3)により吸い込み温度の平均値Inhale_aveを求める。
次いで、制御器106は、吸い込み温度の平均値Inhale_aveと目標温度Target_tempとの比較を行う。Target_temp-1>Inhale_aveが満たされる場合、動作はステップS611に進む。一方、Target_temp-1>Inhale_aveが満たされない場合、動作は、ステップS608に進む。
制御器106の動作がステップS608に進んだ場合、ステップS608において、制御器106は、吸い込み温度の平均値Inhale_aveと目標温度Target_tempとの比較を行う。Target_temp+1<Inhale_aveが満たされる場合、動作はステップS610に進む。一方、Target_temp+1<Inhale_aveが満たされない場合、動作は、ステップS609に進む。
制御器106の動作がステップS609に進んだ場合、ステップS609において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度とに関する判定を行う。一例において、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)と目標温度Target_tempとの比較を行い、Target_temp<Inhale_temp[i]を満たすiが存在する場合はステップS611に進み、Target_temp<Inhale_temp[i]を満たすiが存在しない場合はステップS610に進む。
制御器106の動作がステップS610に進んだ場合、ステップS610において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオフ(Thermo_onoff[i]=OFF)であるものに限り、上記の数式(2)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
他の一例において、Target_temp<FLOOR(Inhale_temp[i]-1)が成り立つ場合、数式(2)の代わりに数式(2´)を用いて目標温度を設定温度として決定しても良い。
一方、制御器106の動作がステップS611に進んだ場合、ステップS611において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオン(Thermo_onoff[i]=ON)であるものに限り、上記の数式(1)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
制御器106は、図6のフローチャート図に示される動作を一定周期毎に行うのが好ましい。一定周期は、例えば、5分〜10分である。
このように、第3の実施の形態によれば、入力装置104を介して入力される目標温度と、空気調和機102−1,…,102−nが計測している吸い込み温度と、空気調和機102−1,…,102−nの運転モードおよびサーモオン/オフとを用いて、空気調和機102−1,…,102−nの設定温度を設定することにより、空気調和機102−1,…,102−nの全体での運転効率(COP)を向上させることができる。
空気調和機制御装置103が用いる運転データは空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度、運転モード、およびサーモオン/オフだけである。さらに、空気調和機制御装置103が空気調和機102−1,…,102−nを制御する内容も設定温度を設定するだけのものである。このように、第3の実施の形態によれば、既存の空気調和機の枠組みにある運転データ、設定項目のみが用いられているため、新たな機能追加などのコストをかける必要がなく、容易に運転効率の向上を図ることができる。
また、第3の実施の形態によれば、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度の平均値を参照することにより、吸い込み温度の平均値が目標温度に比べて大きく乖離してきたかどうかを判定する。大きく乖離してきたと判定した場合、制御器106は、強制的に全ての空気調和機102−1,…,102−nを稼働もしくは無稼動にすることで、エリア内の温度が目標温度に対して大きく異なるようなことがないように制御することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本開示の第4の実施の形態に係る制御器106の動作について説明する。第4の実施の形態においては、制御器106は、冷房運転(または暖房運転)での空気調和機102−1,…,102−nの設定温度を、それぞれ空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度よりも小さい値(または大きい値)にまで段階的に調整する。
ここでは、受信器105が受信した目標温度(Target_temp)と空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度(Inhale_temp[i](1≦i≦n))、運転モード、およびサーモオン/オフ(Thermo_onoff[i](1≦i≦n))を用いて、制御器106が空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度(Setting_temp[i](1≦i≦n))を設定内容として決定する場合を例にとって、第4の実施の形態を説明する。
図7は、第4の実施の形態に係る制御器106の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS701において、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nの運転モードを判定する。一例において、制御器106は、受信器105が受信した運転モードに基づいて、空気調和機102−1,…,102−nのうち、暖房運転の台数が、冷房運転の台数よりも大きい場合はステップS702に進み、そうでない場合は、ステップS709に進む。
制御器106の動作がステップS702に進んだ場合、ステップS702において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度の平均値とに関する判定を行う。一例において、制御器106は、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)を用いて上記の数式(3)により吸い込み温度の平均値Inhale_aveを求める。
次いで、制御器106は、吸い込み温度の平均値Inhale_aveと目標温度Target_tempとの比較を行う。Target_temp-1>Inhale_aveが満たされる場合、動作はステップS705に進む。一方、Target_temp-1>Inhale_aveが満たされない場合、動作は、ステップS703に進む。
制御器106の動作がステップS703に進んだ場合、ステップS703において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度の平均値とに関する判定を行う。一例において、制御器106は、吸い込み温度の平均値Inhale_aveと目標温度Target_tempとの比較を行う。Target_temp+1<Inhale_aveが満たされる場合、動作はステップS706に進む。一方、Target_temp+1<Inhale_aveが満たされない場合、動作はステップS704に進む。
制御器106の動作がステップS704に進んだ場合、ステップS704において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度とに関する判定を行う。一例において、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)と目標温度Target_tempとの比較を行い、Target_temp>Inhale_temp[i]を満たすiが存在する場合はステップS707に進み、Target_temp>Inhale_temp[i]を満たすiが存在しない場合はステップS708に進む。
制御器106の動作がステップS705に進んだ場合、ステップS705において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオフ(Thermo_onoff[i]=OFF)であるものに限り、上記の数式(1)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
他の一例において、Target_temp>FLOOR(Inhale_temp[i]+1)が成り立つ場合、数式(1)の代わりに数式(1´)を用いて目標温度を設定温度として決定しても良い。
一方、制御器106の動作がステップS706に進んだ場合、ステップS706において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオン(Thermo_onoff[i]=ON)であるものに限り、上記の数式(2)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
制御器106の動作がステップS707に進んだ場合、ステップS707において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオフ(Thermo_onoff[i]=OFF)であるものに限り、次の数式(4)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
Setting_temp[i] = Setting_temp[i] + 1 …(4)
一方、制御器106の動作がステップS708に進んだ場合、ステップS708において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオン(Thermo_onoff[i]=ON)であるものに限り、次の数式(5)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
Setting_temp[i] = Setting_temp[i] - 1 …(5)
一方、制御器106の動作がステップS709に進んだ場合、ステップS709において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度の平均値とに関する判定を行う。一例において、制御器106は、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)を用いて上記の数式(3)により吸い込み温度の平均値Inhale_aveを求める。
次いで、制御器106は、吸い込み温度の平均値Inhale_aveと目標温度Target_tempとの比較を行う。Target_temp-1>Inhale_aveが満たされる場合、動作はステップS712に進む。一方、Target_temp-1>Inhale_aveが満たされない場合、動作は、ステップS710に進む。
制御器106の動作がステップS710に進んだ場合、ステップS710において、制御器106は、吸い込み温度の平均値Inhale_aveと目標温度Target_tempとの比較を行う。Target_temp+1<Inhale_aveが満たされる場合、動作はステップS713に進む。一方、Target_temp+1<Inhale_aveが満たされない場合、動作は、ステップS711に進む。
制御器106の動作がステップS711に進んだ場合、ステップS711において、制御器106は、目標温度と吸い込み温度とに関する判定を行う。一例において、全ての空気調和機の吸い込み温度Inhale_temp[i](1≦i≦n)と目標温度Target_tempとの比較を行い、Target_temp<Inhale_temp[i]を満たすiが存在する場合はステップS715に進み、Target_temp<Inhale_temp[i]を満たすiが存在しない場合はステップS714に進む。
一方、制御器106の動作がステップS712に進んだ場合、ステップS712において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオン(Thermo_onoff[i]=ON)であるものに限り、上記の数式(1)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
一方、制御器106の動作がステップS713に進んだ場合、ステップS713において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオフ(Thermo_onoff[i]=OFF)であるものに限り、上記の数式(2)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
他の一例において、Target_temp<FLOOR(Inhale_temp[i]-1)が成り立つ場合、数式(2)の代わりに数式(2´)を用いて目標温度を設定温度として決定しても良い。
制御器106の動作がステップS714に進んだ場合、ステップS714において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオフ(Thermo_onoff[i]=OFF)であるものに限り、上記の数式(5)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
一方、制御器106の動作がステップS715に進んだ場合、ステップS715において、制御器106は、全ての空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定し、決定された設定温度を設定内容として送信器107に出力する。
一例において、全ての空気調和機102−1,…,102−nのうち、サーモオン/オフThermo_onoff[i](1≦i≦n)の値がサーモオン(Thermo_onoff[i]=ON)であるものに限り、上記の数式(5)を用いて設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を決定し、決定された設定温度Setting_temp[i](1≦i≦n)を設定内容として送信器107に出力する。
このように、第4の実施の形態によれば、入力装置104を介して入力される目標温度と、空気調和機102−1,…,102−nが計測している吸い込み温度と、空気調和機102−1,…,102−nの運転モードおよびサーモオン/オフとを用いて、空気調和機102−1,…,102−nの設定温度を設定することにより、空気調和機102−1,…,102−nの全体での運転効率(COP)を向上させることができる。
また、空気調和機制御装置103が用いる運転データは空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度、運転モード、およびサーモオン/オフだけである。さらに、空気調和機制御装置103が空気調和機102−1,…,102−nを制御する内容も設定温度を設定するだけのものである。このように、第4の実施の形態によれば、既存の空気調和機の枠組みにある運転データ、設定項目のみが用いられているため、新たな機能追加などのコストをかける必要がなく、容易に運転効率の向上を図ることができる。
さらに、第4の実施の形態によれば、設定温度の変更を1℃ずつで行うことができる。これにより、一度に設定温度を大きく変えることがなくなり、急激な温度変化を避けることができる。
(第5の実施の形態)
次に、本開示の第5の実施の形態に係る制御器106の動作について説明する。第5の実施の形態においては、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度の計測値の目標温度に対する差分と空気調和機102−1,…,102−nの容量制限値の大きさとが、冷房運転時および暖房運転時に、それぞれ正の相関および負の相関となるよう容量制限値を設定する。そのような容量制限値の設定の一例については、図8を参照して後述する。
ここで、容量制限値とは、空気調和機102−1,…,102−nの能力を制限するためのパラメータを意味する。例えば、容量制限値が100(%)であれば空気調和機102−1,…,102−nは定格いっぱいの能力で運転することができる。例えば、容量制限値が50(%)であれば空気調和機102−1,…,102−nは最大でも定格の半分までしか能力を発揮することができない。
容量制限値は、「デマンド値」と呼ばれることもあり、また、「100−容量制限値」で求められる値を「カット値」と呼んで用いることもある。
ここでは、受信器105が受信した、目標温度(Target_temp)と空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度(Inhale_temp[i](1≦i≦n))と空気調和機102−1,…,102−nの運転モードと空気調和機102−1,…,102−nのサーモオン/オフ(Thermo_onoff[i](1≦i≦n))を用いて、制御器106が、空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定内容を決定する場合を例にとって、第5の実施の形態を説明する。
第5の実施の形態においては、設定内容は、設定温度(Setting_temp[i](1≦i≦n))と容量制限値(Demand[i] (1≦i≦n))を含む。
図8は、第5の実施の形態に係る制御器106の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS801において、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決定する。一例において、制御器106は、図2、図5、図6、および図7のいずれかに示されたフローチャートに従って、空気調和機102−1,…,102−nに設定すべき設定温度を決める。
次いで、ステップS802において、制御器106は、次の数式(6)により、空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度Inhale_temp[i] (1≦i≦n)と目標温度Target_tempとの差分Diff[i] (1≦i≦n)を求める。
Diff[i] = Inhale_temp[i] - Target_temp …(6)
次いで、ステップS803において、制御器106は、空気調和機102−1,…,102−nの運転モードを判定する。一例において、制御器106は、受信器105が受信した運転モードに基づいて、空気調和機102−1,…,102−nのうち、暖房運転の台数が、冷房運転の台数よりも大きい場合はステップS804に進み、そうでない場合は、ステップS805に進む。
制御器106の動作がステップS804に進んだ場合、ステップS804において、制御器106は、次の数式(7)により、容量制限値Demand[i] (1≦i≦n)を決定する。
Demand[i] = F(-Diff[i]) …(7)
図9は、第5の実施の形態に係る差分値と容量制限値との関係を示す関数F(x)の一例のグラフである。一例において、関数F(x)は、xの値が増大すると値が増大する単調増大関数である。例えば、図9に示される関数F(x)は、次の数式(8)により定義される。
Figure 0006970918
再度、図8を参照する。制御器106の動作がステップS805に進んだ場合、ステップS805において、制御器106は、次の数式(9)により、容量制限値Demand[i] (1≦i≦n)を決定する。
Demand[i] = F(+Diff[i]) …(9)
ステップS804またはS805において、制御器106は、全てのiについて、容量制限値Demand[i]を決定する。次いで、制御器106は、決定された容量制限値Demand[i]を設定内容として送信器107に出力する。
単調増大関数である関数F(x)を選ぶことにより、空気調和機102−1,…,102−nの吸い込み温度の計測値の目標温度に対する差分と空気調和機102−1,…,102−nの容量制限値の大きさとが、冷房運転(または暖房運転)時に、正の相関(または負の相関)となる。
一例において、制御器106は、設定温度を決める動作と容量制限値を決める動作とを、まとめて一連の動作とする。一例において、制御器106は、一連の動作を一定周期毎に行う。一定周期は、例えば、5分〜10分である。
第5の実施の形態によれば、制御器106は、吸い込み温度と目標温度との差分を求め、空気調和機102−1,…,102−nが冷房(もしくは暖房)を積極的に行うべき空気調和機であるのかどうかを判定する。次いで、積極的に行うべき空気調和機である場合、制御器106は、容量制限値を大きい値にして積極的に冷房(もしくは暖房)するようにする。また、積極的に行うべきではない空気調和機である場合、制御器106は、容量制限値を小さい値にして比較的控え目に冷房(もしくは暖房)するようにする。これにより、省エネルギー化を図りつつ、エリア101内の特定の場所が冷やし過ぎ(もしくは暖め過ぎ)とならないように考慮することができる。
以上、本開示の実施の形態について説明した。本開示に係る空気調和システム100は、同一のエリア101を空調する複数台の空気調和機の制御において良好な性能を得ることができる。また、本開示に係る空気調和機制御装置103は、エネルギーマネジメントシステムにおける機器制御装置に搭載することもできる。この場合も、本開示において説明された作用効果と同様の作用効果を有する機器制御装置を提供することができる。
図10は、コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。上述した各実施の形態における各部の機能は、コンピュータ2100が実行するプログラムにより実現される。
図10に示すように、コンピュータ2100は、入力ボタン、タッチパッドなどの入力装置2101、ディスプレイ、スピーカなどの出力装置2102、CPU(Central Processing Unit)2103、ROM(Read Only Memory)2104、RAM(Random Access Memory)2105を備える。また、コンピュータ2100は、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置2106、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置2107、ネットワークを介して通信を行う送受信装置2108を備える。上述した各部は、バス2109により接続される。
そして、読取装置2107は、上記各部の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置2106に記憶させる。あるいは、送受信装置2108が、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記各部の機能を実現するためのプログラムを記憶装置2106に記憶させる。
そして、CPU2103が、記憶装置2106に記憶されたプログラムをRAM2105にコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAM2105から順次読み出して実行することにより、上記各部の機能が実現される。また、プログラムを実行する際、RAM2105または記憶装置2106には、各実施の形態で述べた各種処理で得られた情報が記憶され、適宜利用される。
(その他の実施の形態)
本開示に係る空気調和システム100、および方法は、上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。
本開示においては、本開示をハードウェアで構成する場合を例にとって説明した。これに代えて、本開示をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本開示に係る空気調和機制御方法のアルゴリズムをプログラミング言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶しておいて情報処理手段によって実行させることにより、本開示に係る空気調和システム100と同様の機能を実現することができる。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部または全てを含むように1チップ化されても良い。LSIは集積回路の一例であり、集積度の違いによって、集積回路は、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラム化することが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続もしくは設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
本開示に係る空気調和機制御装置及び空気調和機制御方法等は、エネルギーマネジメントシステムの省エネルギー化の用途に適用することができる。
100 空気調和システム
101 エリア
102−1,…,102−n 空気調和機
103 空気調和機制御装置
104 入力装置
105 受信器
106 制御器
107 送信器

Claims (19)

  1. 施設内に設置された複数の空気調和機の雰囲気温度の計測値を受信する受信器と、
    前記受信器で受信された前記計測値の少なくとも1つが前記施設内の目標温度よりも大きいとき、前記複数の空気調和機のそれぞれの冷房運転での、前記複数の空気調和機の前記雰囲気温度の制御目標値である設定温度を前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値よりも小さい値に調整する制御器と
    を備える、空気調和機制御装置であって、
    前記制御器は、前記計測値が前記目標温度よりも大きい空気調和機の冷房運転での設定温度は前記目標温度に調整し、前記計測値が前記目標温度よりも小さい空気調和機の冷房運転での設定温度は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値に対して小さい値に調整する、
    空気調和機制御装置。
  2. 前記制御器は、前記計測値が前記目標温度よりも大きい空気調和機の冷房運転での設定温度の方が、前記計測値が前記目標温度よりも小さい空気調和機の冷房運転での設定温度よりも、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値に対してより小さい値に調整する、
    請求項1記載の空気調和機制御装置。
  3. 前記制御器は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値の平均値が前記目標温度よりも所定値以上大きいとき前記複数の空気調和機の全てについて冷房運転を実行させる、
    請求項1に記載の空気調和機制御装置。
  4. 前記制御器は、冷房運転での設定温度を前記計測値よりも小さい値にまで所定の温度単位で、調整する、
    請求項1−のいずれか1項に記載の空気調和機制御装置。
  5. 前記制御器は、前記計測値の前記目標温度に対する差分と前記空気調和機の容量制限の大きさとが正の相関となるよう前記空気調和機の容量を制限する、
    請求項1−のいずれか1項に記載の空気調和機制御装置。
  6. 前記制御器は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値が全て前記目標温度より小さいとき、前記複数の空気調和機のそれぞれの冷房運転の設定温度を前記計測値よりも大きい値に調整する、
    請求項1−のいずれか1項に記載の空気調和機制御装置。
  7. 前記制御器は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値の平均値が前記目標温度よりも所定値以上小さいとき前記複数の空気調和機の全てについて冷房運転を停止させる、
    請求項1−のいずれか1項に記載の空気調和機制御装置。
  8. 施設内に設置された複数の空気調和機の雰囲気温度の計測値を受信する受信器と、
    前記受信器で受信された前記計測値の少なくとも1つが前記施設内の目標温度よりも小さいとき、前記複数の空気調和機のそれぞれの暖房運転での、前記複数の空気調和機の前記雰囲気温度の制御目標値である設定温度を前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値よりも大きい値に調整する制御器と
    を備える、空気調和機制御装置であって、
    前記制御器は、前記計測値が前記目標温度よりも小さい空気調和機の暖房運転での設定温度は前記目標温度に調整し、前記計測値が前記目標温度よりも大きい空気調和機の暖房運転での設定温度は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値に対して大きい値に調整する、
    空気調和機制御装置。
  9. 前記制御器は、前記計測値が前記目標温度よりも小さい空気調和機の暖房運転での設定温度の方が、前記計測値が前記目標温度よりも大きい空気調和機の暖房運転での設定温度よりも、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値に対してより大きい値に調整する、
    請求項記載の空気調和機制御装置。
  10. 前記制御器は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値の平均値が前記目標温度よりも所定値以上小さいとき前記複数の空気調和機の全てについて暖房運転を実行させる、
    請求項に記載の空気調和機制御装置。
  11. 前記制御器は、暖房運転での設定温度を前記計測値よりも大きい値にまで所定の温度単位で、調整する、
    請求項8−10のいずれか1項に記載の空気調和機制御装置。
  12. 前記制御器は、前記計測値の前記目標温度に対する差分と前記空気調和機の容量制限の大きさとが負の相関となるよう前記空気調和機の容量を制限する、
    請求項8−11のいずれか1項に記載の空気調和機制御装置。
  13. 前記制御器は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値が全て前記目標温度より大きいとき、前記複数の空気調和機のそれぞれの暖房運転の設定温度を前記計測値よりも小さい値に調整する、
    請求項8−12のいずれか1項に記載の空気調和機制御装置。
  14. 前記制御器は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値の平均値が前記目標温度よりも所定値以上大きいとき前記複数の空気調和機の全てについて暖房運転を停止させる、
    請求項8−13のいずれか1項に記載の空気調和機制御装置。
  15. 前記空気調和機の前記雰囲気温度は、前記空気調和機の吸い込み口温度である、
    請求項1−14のいずれか1項に記載の空気調和機制御装置。
  16. 施設内に設置された複数の空気調和機の雰囲気温度の計測値を受信するステップと、
    受信器で受信された前記計測値の少なくとも1つが前記施設内の目標温度よりも大きいとき、前記複数の空気調和機のそれぞれの冷房運転での、前記複数の空気調和機の前記雰囲気温度の制御目標値である設定温度を前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値よりも小さい値に調整するステップと
    を備える空気調和機制御方法であって、
    前記計測値が前記目標温度よりも大きい空気調和機の冷房運転での設定温度は前記目標温度に調整し、前記計測値が前記目標温度よりも小さい空気調和機の冷房運転での設定温度は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値に対して小さい値に調整する、
    空気調和機制御方法。
  17. 施設内に設置された複数の空気調和機の雰囲気温度の計測値を受信するステップと、
    受信機で受信された前記計測値の少なくとも1つが前記施設内の目標温度よりも小さいとき、前記複数の空気調和機のそれぞれの暖房運転での、前記複数の空気調和機の前記雰囲気温度の制御目標値である設定温度を前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値よりも大きい値に調整するステップと
    を備える空気調和機制御方法であって、
    前記計測値が前記目標温度よりも小さい空気調和機の暖房運転での設定温度は前記目標温度に調整し、前記計測値が前記目標温度よりも大きい空気調和機の暖房運転での設定温度は、前記複数の空気調和機のそれぞれに対する前記計測値に対して大きい値に調整する、
    空気調和機制御方法。
  18. 請求項16の空気調和機制御方法を実行させる空気調和機制御プログラム。
  19. 請求項17の空気調和機制御方法を実行させる空気調和機制御プログラム。
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