JP6970829B2 - 磁気バイアス抑制方法、装置およびコンピュータ可読記憶媒体 - Google Patents

磁気バイアス抑制方法、装置およびコンピュータ可読記憶媒体 Download PDF

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Description

本願は、2017年12月27日に中国専利局に提出された出願番号が201711447998.Xである中国特許出願に対して優先権を主張するものであり、該出願の全ての内容を引用により本願に援用する。
本願は、電力電子の技術分野に関し、例えば、磁気バイアス抑制方法および装置に関する。
電力電子の技術分野において、DC−DCコンバータは、1種の直流電源を異なる出力特性が備えた別の直流電源に変換する回路である。実際の応用では、DC−DCコンバータにおけるスイッチングトランジスタのスイッチング速度の差異、駆動信号の遅延の差異、駆動信号のパルス幅の差異等により、長時間動作すると、DC−DCコンバータにおける変圧器には磁気バイアス現象が発生する。
関連技術において、回路のトポロジー構造にブロッキングコンデンサを追加することにより変圧器の磁気バイアスを解消し、ブロッキングコンデンサと変圧器の巻線とを直列接続して直流成分を遮断する。このような態様は簡単であるが、ブロッキングコンデンサの追加により、回路の複雑さが増加し、更に大電流の場合のブロッキングコンデンサの選択が非常に困難であるため、コンバータの体積もコストも向上する。
以下は、本文において詳細に説明する主題の概要である。本概要は、特許請求の範囲を制限するものではない。
本願の実施例は、DC−DCコンバータの長時間動作による磁気バイアス現象を抑制するための磁気バイアス抑制方法および装置を提供する。
本願の実施例は、DC−DCコンバータにおける変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得することと、前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1を取得することと、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定することと、前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定することと、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して正方向励磁のスイッチングトランジスタに出力し、前記変圧器の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して逆方向励磁のスイッチングトランジスタに出力することと、を含前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定することは、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を減少させるか、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を増加させることと、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を減少させるか、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を増加させることと、前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を変わらないように維持することと、前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を指定値とすることと、を含み、前記第1閾値は前記第2閾値よりも大きい、磁気バイアス抑制方法を提供する。
本願の実施例は、DC−DCコンバータにおける変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得するように構成されるバス電圧取得ユニットと、前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1を取得し、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定し、前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定するように構成される処理ユニットと、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して正方向励磁のスイッチングトランジスタに出力し、前記変圧器の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して逆方向励磁のスイッチングトランジスタに出力するように構成される磁気バイアス抑制ユニットと、を備え、前記処理ユニットは、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を減少させるか、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を増加させ、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を減少させるか、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を増加させ、前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を変わらないように維持し、前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を指定値とするように構成され、前記第1閾値は前記第2閾値よりも大きい、磁気バイアス抑制装置を更に提供する。
本願の実施例は、プロセッサと、前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリと、前記プロセッサによる制御に基づいてバス電圧のサンプリングを行うように構成されるサンプリングモジュールと、前記プロセッサによる制御に基づいてスイッチングトランジスタを励磁駆動するように構成される駆動モジュールと、を備える磁気バイアス抑制装置であって、前記プロセッサは、DC−DCコンバータにおける変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得する動作と、前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1を取得し、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定し、前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定する動作と、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して正方向励磁のスイッチングトランジスタに出力し、前記変圧器の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して逆方向励磁のスイッチングトランジスタに出力する動作と、を実行するように構成され、前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定することは、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を減少させるか、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を増加させることと、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を減少させるか、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を増加させることと、前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を変わらないように維持することと、前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を指定値とすることと、を含み、前記第1閾値は前記第2閾値よりも大きい、磁気バイアス抑制装置を更に提供する。
本願の実施例は、上記磁気バイアス抑制方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
図面および詳細な説明を読んで理解すれば、他の態様も理解できる。
図面は、本願の技術案に対する更なる理解を提供するためのものであり、明細書の一部を構成し、本願の実施例と共に本願の技術案を解釈するために用いられ、本願の技術案を限定するものではない。
関連技術における昇降圧(BUCK−BOOST)回路である。 (a)〜(c)は関連技術における絶縁BUCK−BOOST回路変圧器の励磁電流の模式図である。 関連技術における別のBUCK−BOOST回路である。 本願の実施例に係る磁気バイアス抑制方法のフローチャートである。 本願の実施例に係る磁気バイアス抑制装置の構造模式図である。 本願の実施例に係る別の磁気バイアス抑制装置の構造模式図である。 本願の適用例に係る絶縁BUCK−BOOST回路のバス電圧のサンプリングポイントの模式図である。 本願の適用例に係る磁気バイアス抑制方法のフローチャートである。 本願の適用例の絶縁BUCK−BOOST回路変圧器の励磁電流の模式図である。 本願の適用例の絶縁BUCK−BOOST回路のバス電圧のサンプリングポイントの模式図である。 本願の適用例の絶縁BUCK−BOOST回路のバス電圧のサンプリングポイントの模式図である。 本願の適用例の絶縁BUCK−BOOST回路のバス電圧のサンプリングポイントの模式図である。 本願の適用例の絶縁BUCK−BOOST回路のバス電圧のサンプリングポイントの模式図である。 本願の適用例の絶縁BOOST回路のバス電圧のサンプリングポイントの模式図である。 本願の適用例の絶縁BOOST回路のバス電圧のサンプリングポイントの模式図である。
以下、図面を参照しながら本願の実施例について詳細に説明する。なお、矛盾しない限り、本願に係る実施例と実施例における特徴は、互いに任意に組み合わせることができる。
図面のフローチャートに示されるステップは、1組のコンピュータ実行可能命令のようなコンピュータシステムで実行できる。且つ、フローチャートに論理的順序が示されているが、いくつかの場合、ここでの順序と異なる順序で示されるまたは説明されるステップを実行してもよい。
図1に示すように、図1は、関連技術における絶縁昇降圧(BUCK−BOOST)回路である。ここで、Vinは入力電圧源であり、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6はスイッチングトランジスタである。本例において、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6は100Vの金属−酸化層半導体電界効果トランジスタ(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor、MOSFET)であり、インダクタンスL1は3uHであり、変圧器T1のターン比は4:1であり、SR1、SR2、SR3、SR4は25Vの同期整流管であり、Voutは出力電圧である。実際の応用では、スイッチングトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のスイッチング速度の差異、駆動信号の遅延の差異、駆動信号のパルス幅の差異等の原因により、長時間動作すると、図1の回路における変圧器T1には磁気バイアス現象が発生する。
例えば、スイッチングトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のスイッチング速度の差異が50nsである場合、変圧器T1の励磁電流は図2に示すとおりである。図2から分かるように、変圧器の励磁電流は一方向に磁気バイアスする。図2(a)は、変圧器の磁気バイアスの全過程であり、変圧器の励磁電流は0から最大値12Aまで徐々に上昇する。図2(b)は、変圧器の励磁電流の初期磁気バイアスの徐変過程であり、変圧器の励磁電流は0から一方向に磁気バイアスする。図2(c)は、変圧器の磁気バイアスが最終的に、変圧器の励磁電流の振幅が10〜12Aで揺動するように安定する図である。
図3に示すように、図3に示す回路は、図1の回路の基にブロッキングコンデンサC1を追加し、ブロッキングコンデンサC1を用いて磁気バイアスの抑制を実現する。このような態様は簡単であるが、ブロッキングコンデンサの追加により、回路の複雑さが増加し、更に大電流の場合のブロッキングコンデンサの選択が非常に困難であるため、コンバータの体積もコストも向上する。
図1に示す絶縁BUCK−BOOST回路は、降圧(BUCK)回路および絶縁昇圧(BOOST)回路で構成される。絶縁BOOST回路の一次側フルブリッジスイッチングQ1、Q2、Q3、Q4は、50%を超えたデューティ比で動作し、1つの完全なフルブリッジスイッチング周期内にQ1、Q3直通およびQ2、Q4直通が存在し、この2つの直通時間においてインダクタンスL1はエネルギーを蓄積する。フルブリッジスイッチングQ1、Q2、Q3、Q4の実際のオン時間が一致しない場合、2つの直通時間は一致せず、すなわち、1つのフルブリッジスイッチング周期内のインダクタンスL1の2回のエネルギー蓄積時間が一致しないため、1つのフルブリッジスイッチング周期内のバス電圧は異なる。そのため、1つのフルブリッジスイッチング周期内のバス電圧が同じであれば、Q1、Q2、Q3、Q4の実際のオン時間は一致し、変圧器T1のボルト秒が一致すれば、変圧器T1には磁気バイアス現象が存在しない。
図4に示すように、本願の実施例の磁気バイアス抑制方法であり、絶縁変圧器付きのDC−DCコンバータに対して磁気バイアスを抑制するために用いられ、ステップ101、ステップ102およびステップ103を含む。
ステップ101において、DC−DCコンバータにおける変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得する。
ここで、同じスイッチング周期内の変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2をサンプリングすることにより、前記U1およびU2を取得することができる。
電圧検出回路は常用の電圧サンプリング回路で実現できるが、通常のバス電圧のサンプリングは、いずれも直流バス電圧に対してサンプリングを行い、サンプリング時刻に対して特に要求しない。本願の実施例に対応するバス電圧のサンプリングは、変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧U1、U2のサンプリングであり、バス電圧は1つの周期的なパルス幅であるため、電圧のサンプリング時刻と変圧器の正逆方向励磁の時刻とを合わせ、且つ、1つのスイッチング周期内の変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧U1、U2をそれぞれサンプリングする。
一実施形態において、前記U1およびU2は、正方向励磁時に、正方向励磁の駆動がオンにされると、△t経た後、バス電圧をサンプリングしてU1と記し、逆方向励磁時に、逆方向励磁の駆動がオンにされると、△t経た後、バス電圧をサンプリングしてU2と記すという方式により取得できる。各スイッチング周期の正逆方向励磁時に、いずれもU1およびU2をサンプリングする。ここで、正方向励磁および逆方向励磁はそれぞれスイッチング周期の半分を占めているため、正方向励磁時のバス電圧U1のサンプリング時間を正方向励磁の中間時刻に設定し、逆方向励磁時のバス電圧U2のサンプリング時間を逆方向励磁の中間時刻に設定することができ、つまり、△t≒0.25Tであり、ただし、Tはスイッチング周期である。
一実施形態において、DC−DCコンバータにおける絶縁BOOST回路のフルブリッジバスのサンプリングと、前記DC−DCコンバータにおける絶縁BOOST回路の一次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、前記DC−DCコンバータにおける絶縁BOOST回路の二次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、前記DC−DCコンバータにおける変圧器の補助コイルの2つの端点のサンプリングと、前記DC−DCコンバータにおける変圧器の一次側の2つのコイルの中点のサンプリングとのうちのいずれかによって、変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得する。
ここで、前記DC−DCコンバータは、絶縁BUCK−BOOST回路であってもよいし、絶縁BOOST回路であってもよく、DC−DCコンバータが絶縁BUCK−BOOST回路である場合、BUCK回路および絶縁BOOST回路を含む。
ステップ102において、前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定する。
一実施形態において、前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づいて変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1を取得し、ただし、△U1=U1−U2である。前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定し、ここで、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に対して増幅、フィルタリングおよび振幅制限のうちの少なくとも1種の処理を行い、前記補正情報量△U3を取得することができる。
ここで、前記増幅は、△U1に1つの係数Kを乗算して△U2を得ることであってもよい。前記係数Kは、通常1以上であり、計算および測定の精度に応じて選択することができる。前記フィルタリングは、複数の△U2を平均値処理して△U3を得ることを含んでもよい。前記振幅制限処理は、△U3に対して最大値または最小値を制限することを含んでもよい。
前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定する。
ここで、前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d1および△d2を指定値とする方式と、前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下であると決定したことに基づき、前記△d1および△d2を変わらないように維持する方式と、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d2を減少させるか、または前記△d1を増加させる方式と、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記△d1を減少させるか、または前記△d2を増加させる方式を採用してもよいが、これらに限定されない。
ここで、前記第1閾値は第2閾値よりも大きい。
ここで、前記第1閾値および第2閾値は、実際の状況に応じて選択することができ、前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい場合、回路が異常状態にあり、合理的な調整を行うことができないと考えられ、電源異常警告情報を出力することができる。前記電源異常警告情報は、警告灯、警告音、スクリーンに警告提示枠を出力する等の少なくとも1種の方式を採用することができる。前記指定値は、予め設定されたある値、例えば、0であってもよい。
前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下である場合、磁束補正が平衡であり、調整する必要がないと考えられ、前記△d1および△d2を変わらないように維持する。
前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値よりも大きい値であって、かつ、第1閾値以下である場合、実際の状況に応じて対応して調整することができる。前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であり、前記△d2が0nsよりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d1を0nsとし、前記△d2から補正調製量を減算するようにする方式と、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であり、前記△d2が0ns以下であり、且つ△d1が調整最大量よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記△d1に補正調製量を加算するようにし、前記△d2を0nsとする方式と、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であり、前記△d1が0nsよりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d1から補正調製量を減算するようにし、前記△d2を0nsとする方式と、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であり、前記△d1が0ns以下であり、且つ△d2が調整最大量よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記△d1を0nsとし、前記△d2に補正調製量を加算するようにする方式とを含んでもよいが、これらに限定されない。
ここで、調整最大量は磁気バイアス補正量△d1、△d2の最大の調整可能な値であり、実際の状況に応じて設定することができる。
また、いくつかの特別な場合がある可能性があり、例えば、△d1または△d2が既に調整最大量に調整されて再び調整できない場合、△d1および△d2を変わらないように維持し、例えば、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定し、且つ、前記△d2が0nsに等しく、△d1が調整最大量に等しい値であると決定したことに基づき、前記△d1および△d2を変わらないように維持する。前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定し、前記△d1が0nsに等しく、且つ△d2が調整最大量に等しい値であると決定したことに基づき、前記△d1および△d2を変わらないように維持する。
ステップ103において、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1とDC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して正方向励磁のスイッチングトランジスタに出力し、前記変圧器の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2とDC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して逆方向励磁のスイッチングトランジスタに出力する。
本願の実施例は、変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧および逆方向励磁時のバス電圧を取得することにより、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量を取得し、更にデューティ比信号量を補正し、実現方法が簡単であり、変圧器の磁気バイアスを効果的に抑制することができる。更に、本願の実施例は、DC−DCコンバータにコンデンサ等の部品を追加する必要がなく、DC−DCコンバータの回路の複雑さおよび体積の向上を回避する。
なお、従来の直流バス電圧を取得する方式は、直流バス電圧の平均電圧のみを取得でき、正、負励磁に対応するスイッチングトランジスタを特異的に補正することができない一方、本願の実施例は、変圧器の正、逆方向励磁時のバス電圧を取得することを提出し、従来の直流バス電圧を取得する方式と比べ、本願の実施例により取得されるバス電圧は1つのスイッチング周期性のパルス幅であり、電圧のサンプリングポイントの選択が異なり、電圧のサンプリング時刻の選択が異なり、且つ、1つのスイッチング周期内の変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧U1、U2をそれぞれサンプリングし、電圧瞬時値を取得し、より正確なデータを取得することができ、正、負励磁に対応するスイッチングトランジスタをそれぞれ補正する。
本願の実施例は、磁気バイアス抑制装置を提供し、該装置は、上記実施例および実施形態を実現し、既に説明した内容を省略する。以下に使用するように、「ユニット」という用語は、所定の機能を実現できるソフトウェアおよびハードウェアのうちの少なくとも1種の組み合わせである。以下の実施例に説明する装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせの形態で実現され得る。
図5に示すように、本願の実施例の磁気バイアス抑制装置は、バス電圧取得ユニット21と、処理ユニット22と、磁気バイアス抑制ユニット23とを備える。
バス電圧取得ユニット21は、変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得するように構成される。
処理ユニット22は、前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定するように構成される。
磁気バイアス抑制ユニット23は、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1とDC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して正方向励磁のスイッチングトランジスタに出力し、前記変圧器の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2とDC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して逆方向励磁のスイッチングトランジスタに出力するように構成される。
一実施形態において、前記バス電圧取得ユニット21は、絶縁BOOST回路のフルブリッジバスのサンプリングと、絶縁BOOST回路の一次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、絶縁BOOST回路の二次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、変圧器の補助コイルの2つの端点のサンプリングと、変圧器の一次側の2つのコイルの中点のサンプリングとのうちのいずれかによって、変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得するように構成される。
一実施形態において、前記処理ユニット22は、正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1を取得し、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定し、前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定するように構成される。
一実施形態において、前記処理ユニット22は、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に対して増幅、フィルタリングおよび振幅制限のうちの少なくとも1種の処理を行い、前記補正情報量△U3を取得するように構成される。
一実施形態において、前記処理ユニット22は、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d2を減少させるか、または前記△d1を増加させ、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記△d1を減少させるか、または前記△d2を増加させ、前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下であると決定したことに基づき、前記△d1および△d2を変わらないように維持し、前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d1および△d2を指定値とするように構成される。
ここで、前記第1閾値は第2閾値よりも大きい。
一実施形態において、前記装置は、前記処理ユニット22が前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定した場合、電源異常警告情報を出力するように構成される出力ユニットを更に備える。
一実施形態において、前記処理ユニット22は、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であり、前記△d2が0nsよりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d1を0nsとし、前記△d2から補正調製量を減算するようにするように構成される。
一実施形態において、前記処理ユニット22は、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であり、前記△d2が0ns以下であり、且つ△d1が調整最大量よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記△d1に補正調製量を加算するようにし、前記△d2を0nsとするように構成される。
一実施形態において、前記処理ユニット22は、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であり、前記△d1が0nsよりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d1から補正調製量を減算するようにし、前記△d2を0nsとするように構成される。
一実施形態において、前記処理ユニット22は、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であり、前記△d1が0ns以下であり、且つ△d2が調整最大量よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記△d1を0nsとし、前記△d2に補正調製量を加算するようにするように構成される。
本願の実施例は、変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧および逆方向励磁時のバス電圧を取得することにより、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量を取得し、更にデューティ比信号量を補正し、実現方法が簡単であり、変圧器の磁気バイアスを効果的に抑制することができる。更に、本願の実施例は、DC−DCコンバータにコンデンサ等の部品を追加する必要がなく、DC−DCコンバータの回路の複雑さおよび体積の向上を回避する。
本願の実施例は、上記実施例および実施形態を実現するように構成される別の磁気バイアス抑制装置を更に提供し、既に説明した内容を省略する。
図6に示すように、本願の実施例に係る別の磁気バイアス抑制装置は、プロセッサ31と、前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリ32と、前記プロセッサによる制御に基づいてバス電圧のサンプリングを行うように構成されるサンプリングモジュール33と、前記プロセッサによる制御に基づいてスイッチングトランジスタを励磁駆動するように構成される駆動モジュール34とを備える。
ここで、前記プロセッサ31は、変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得する動作と、前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定する動作と、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1とDC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して正方向励磁のスイッチングトランジスタに出力し、前記変圧器の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2とDC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して逆方向励磁のスイッチングトランジスタに出力する動作とを実行するように構成される。
一実施形態において、前記サンプリングモジュール33は、DC−DCコンバータにおける昇圧絶縁BOOST回路のフルブリッジバスのサンプリングと、DC−DCコンバータにおける絶縁BOOST回路の一次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、DC−DCコンバータにおける絶縁BOOST回路の二次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、DC−DCコンバータにおける変圧器の補助コイルの2つの端点のサンプリングと、DC−DCコンバータにおける変圧器の一次側の2つのコイルの中点のサンプリングとのうちのいずれかによって、変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得する。
一実施形態において、前記プロセッサ31は、正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1を取得する動作と、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定する動作と、前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定する動作とを実行するように構成される。
一実施形態において、前記プロセッサ31は、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に対して増幅、フィルタリングおよび振幅制限のうちの少なくとも1種の処理を行い、前記補正情報量△U3を取得する動作を実行するように構成される。
一実施形態において、前記プロセッサ31は、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d2を減少させるか、または前記△d1を増加させる動作と、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記△d1を減少させるか、または前記△d2を増加させる動作と、前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下であると決定したことに基づき、前記△d1および△d2を変わらないように維持する動作と、前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d1および△d2を指定値とする動作とを実行するように構成される。
ここで、前記第1閾値は第2閾値よりも大きい。
一実施形態において、前記磁気バイアス抑制装置は、前記プロセッサ31が前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、電源異常警告情報を出力するように構成される出力モジュールを更に備える。
一実施形態において、前記プロセッサ31は、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であり、前記△d2が0nsよりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d1を0nsとし、前記△d2から補正調製量を減算するようにする動作を実行するように構成される。
一実施形態において、前記プロセッサ31は、前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であり、前記△d2が0ns以下であり、且つ△d1が調整最大量よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記△d1に補正調製量を加算するようにし、前記△d2を0nsとする動作を実行するように構成される。
一実施形態において、前記プロセッサ31は、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であり、前記△d1が0nsよりも大きい値であると決定したことに基づき、前記△d1から補正調製量を減算するようにし、前記△d2を0nsとする動作を実行するように構成される。
一実施形態において、前記プロセッサ31は、前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であり、前記△d1が0ns以下であり、且つ△d2が調整最大量よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記△d1を0nsとし、前記△d2に補正調製量を加算するようにする動作を実行するように構成される。
本願の実施例は、変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧および逆方向励磁時のバス電圧を取得することにより、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量を取得し、更にデューティ比信号量を補正し、実現方法が簡単であり、変圧器の磁気バイアスを効果的に抑制することができる。
以下、図1に示す絶縁BUCK−BOOST回路を例として詳細に説明する。
図7に示すように、磁気バイアス抑制装置は、絶縁BUCK−BOOST回路における絶縁BOOST回路のフルブリッジバスをサンプリングし、変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得することにより、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定し、更に磁気バイアス補正量とデューティ比信号量とを重畳して変圧器の直流磁気バイアスを抑制する。例えば、スイッチングトランジスタQ1およびQ4が正方向励磁に対応するスイッチングトランジスタで、スイッチングトランジスタQ2およびQ3が逆方向励磁に対応するスイッチングトランジスタであれば、△d1はQ1およびQ4に対して磁気バイアス補正を行うために用いられ、△d2はQ2およびQ3に対して磁気バイアス補正を行うために用いられる。
図8に示すように、図7を参照し、本適用例の磁気バイアス抑制方法において、スイッチングトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のスイッチング速度の差分が50nsであり、第1閾値を16mVとし、第2閾値を2mVとし、補正調製量を0.25nsとし、調整最大量を50nsとし、前記方法はステップ401〜ステップ423を含む。
ステップ401において、各スイッチング周期内の変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得する。
ここで、スイッチング周期がTであり、正方向励磁時に、正方向励磁の駆動がオンにされると、△t(△t≒0.25T)経た後、バス電圧をサンプリングしてU1と記し、逆方向励磁時に、逆方向励磁の駆動がオンにされると、△t経た後、バス電圧をサンプリングしてU2と記す。
ステップ402において、変圧器の正逆方向励磁時の電圧差分値△U1を計算し、△U1=U1−U2である。
ステップ403において、変圧器の正逆方向励磁時の電圧差分値△U1を増幅し、△U2=K*△U1を取得し、ただし、Kは1以上である。
ステップ404において、△U2をスライドフィルタリングして△U3を取得する。
ステップ405において、△U3の絶対値が第1閾値16mVよりも大きいか否かを判断し、△U3の絶対値が第1閾値16mVよりも大きいという判断結果に基づき、ステップ406を実行し、△U3の絶対値が第1閾値16mV以下であるという判断結果に基づき、ステップ408を実行する。
ステップ406において、電源異常を判断し、磁気バイアス補正量△d1、△d2を0とする。
本ステップにおいて、磁気バイアス補正量△d1、△d2を他の指定値としてもよい。
ステップ407において、電源異常警告を出力し、本フローを終了する。
例えば、警告灯、警告音、スクリーンに警告提示枠を出力する等の方式を用いて警告することができる。
ステップ408において、△U3の絶対値が第2閾値2mVよりも小さいか否かを判断し、△U3の絶対値が第2閾値2mVよりも小さいという判断結果に基づき、ステップ409を実行し、△U3の絶対値が第2閾値2mV以上であるという判断結果に基づき、ステップ411を実行する。
ステップ409において、この時の電源動作が磁束平衡状態にあると判断し、正逆方向励磁の駆動を補正する必要がない。
ステップ410において、磁束平衡フラグビットをセットし、該フラグは、電源動作が磁束平衡状態にあることを示す。
ステップ411において、△U3が第2閾値2mV以上であるか否かを判断し、△U3が第2閾値2mV以上であるという判断結果に基づき、ステップ412を実行し、△U3が第2閾値2mVよりも小さいという判断結果に基づき、ステップ418を実行する。
ステップ412において、△d2が0nsよりも大きいか否かを判断し、△d2が0nsよりも大きいという判断結果に基づき、ステップ413を実行し、△d2が0ns以下であるという判断結果に基づき、ステップ414を実行する。
ステップ413において、△d1を0nsとし、△d2から補正調製量を減算するようにし、△d2=△d2−0.25nsであり、フローを終了する。
ステップ414において、△d1が調整最大量50nsよりも小さいか否かを判断し、△d1が調整最大量50nsよりも小さいという判断結果に基づき、ステップ415を実行し、△d1が調整最大量50ns以上であるという判断結果に基づき、ステップ416を実行する。
ステップ415において、△d1に補正調製量を加算するようにし、すなわち、△d1=△d1+0.25nsとし、△d2を0nsとし、フローを終了する。
ステップ416において、△d1を調整最大量50nsとし、△d2を0nsとし、この場合、△d1は既に調整最大量に調整されて再び調整できない。
ステップ417において、磁束平衡機能が既に限定に達し、磁束平衡の補正を再び行わず、磁気バイアス機能飽和フラグビットをセットし、フローを終了する。
ステップ418において、△d1が0nsよりも大きいか否かを判断し、△d1が0nsよりも大きいという判断結果に基づき、ステップ419を実行し、△d1が0ns以下であるという判断結果に基づき、ステップ420を実行する。
ステップ419において、△d1から補正調製量を減算するようにし、すなわち、△d1=△d1−0.25nsとし、△d2を0nsとする。
ステップ420において、△d2が調整最大量よりも50ns小さいか否かを判断し、△d2が調整最大量よりも50ns小さいという判断結果に基づき、ステップ421を実行し、△d2が調整最大量50ns以上であるという判断結果に基づき、ステップ422を実行する。
ステップ421において、△d1を0nsとし、△d2に補正調製量を加算するようにし、すなわち、△d2=△d2+0.25nsとし、フローを終了する。
ステップ422において、△d1を0nsとし、△d2を調整最大量50nsとし、この場合、△d2は既に調整最大量に調整されて再び調整できない。
ステップ423において、磁束平衡機能が既に限界に達し、磁束平衡の補正を再び行わず、磁気バイアス機能飽和フラグビットをセットし、フローを終了する。
図9は、図7および図8を用いて磁気バイアス抑制を実現する絶縁BUCK−BOOST回路変圧器の励磁電流の模式図であり、図9から分かるように、変圧器の励磁電流は、0時正負振幅値に基づいて対称であり、振幅値が±1Aであり、図2の本願を採用していない場合に変圧器の励磁電流が10〜12Aの間にあることと比べ、変圧器の励磁電流は効果的に抑制される。
図7において、サンプリングポイントは絶縁BOOST回路のフルブリッジバスであり、他の実施例において、他の位置をサンプリングしてもよく、変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得することもできる。
例えば、図10に示すように、電圧のサンプリングポイントは絶縁BOOST回路の一次側フルブリッジアームの中点であり、この場合、2つの中点で1つのフルブリッジスイッチング周期内の変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧U1、U2をそれぞれサンプリングすることができる。
図11に示すように、電圧のサンプリングポイントが絶縁BOOST回路の二次側フルブリッジアームの中点であり、この場合、2つの中点で1つのフルブリッジスイッチング周期内の変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧U1、U2をそれぞれサンプリングすることができる。
図12に示すように、電圧のサンプリングポイントは主変圧器の補助コイルの2つの端点であってもよく、この場合、2つの端点で1つのフルブリッジスイッチング周期内の変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧U1、U2をそれぞれサンプリングすることができる。
図1の絶縁BUCK−BOOST回路における絶縁BOOST回路の部分はフルブリッジトポロジーであり、他の実施例において、絶縁BOOST回路の部分はプッシュプルトポロジーであってもよく、図13に示すように、電圧のサンプリングポイントはL1の後端にある変圧器の一次側の2つのコイルの中点であり、1つの周期内の変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧U1、U2をサンプリングすることができる。
また、本願の実施例は、絶縁BUCK−BOOST回路に適用できるだけでなく、図14および図15に示すように、更に絶縁BOOST回路にも適用できる。
ここで、図14は、本願の適用例の絶縁BOOST回路のバス電圧のサンプリングポイントの模式図であり、電圧のサンプリングポイントはL1の後端にあり、絶縁昇圧BOOST回路のフルブリッジバスをサンプリングし、1つのスイッチング周期内の変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧U1、U2をサンプリングしてもよい。図14では、メインパワー回路がCURRENT FEED(電流供給)のフルブリッジ回路である。
図15は、本願の適用例の絶縁BOOST回路のバス電圧のサンプリングポイントの模式図であり、電圧のサンプリングポイントはL1の後端にあり、変圧器の一次側の2つのコイルの中点をサンプリングし、1つのスイッチング周期内の変圧器の正逆方向励磁時のバス電圧U1、U2をサンプリングしてもよい。図15では、メインパワー回路がCURRENT FEEDのプッシュプル回路である。
なお、同一のDC−DCコンバータの場合、サンプリングポイントが異なるか、または回路における部品のパラメータが異なるため、本願の実施例で提出される第1閾値、第2閾値、調整最大量等のパラメータは異なる可能性がある。異なるDC−DCコンバータの場合、回路構造が異なるか、または部品のパラメータが異なるため、本願の実施例で提出される第1閾値、第2閾値、調整最大量等のパラメータは異なる可能性もあり、本願の実施例はこれに対して限定しない。
本願の実施例は、上記磁気バイアス抑制方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
本実施例において、上記記憶媒体は、USB、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、リムーバブルハードディスク、磁気ディスクまたは光ディスク等の様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含んでもよいが、これらに限定されない。
当業者であれば、上記本願の実施例のモジュールまたはステップは、汎用の計算装置で実現でき、それらが単一の計算装置に集中してもよいし、または複数の計算装置からなるネットワークに分布されてもよいことを理解すべきである。例えば、それらは計算装置が実行可能なプログラムコードで実現できるため、それらを記憶装置に記憶して計算装置により実行することができ、且つ、いくつかの場合、ここでの順序と異なる順序で示されるまたは説明されるステップを実行してもよいし、またはそれらをそれぞれ集積回路モジュールに作製してもよいし、またはそれらのうちの複数のモジュールまたはステップを単一の集積回路モジュールに作製して実現してもよい。このように、本願の実施例は任意の特定のハードウェアとソフトウェアとの組み合わせに限定されない。

Claims (14)

  1. DC−DCコンバータにおける変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得することと、
    前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1を取得することと、
    前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定することと、
    前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定することと、
    前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して正方向励磁のスイッチングトランジスタに出力し、前記変圧器の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して逆方向励磁のスイッチングトランジスタに出力することと、を含
    前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定することは、
    前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を減少させるか、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を増加させることと、
    前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を減少させるか、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を増加させることと、
    前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を変わらないように維持することと、
    前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を指定値とすることと、を含み、
    前記第1閾値は前記第2閾値よりも大きい、
    磁気バイアス抑制方法。
  2. DC−DCコンバータにおける絶縁昇圧BOOST回路のフルブリッジバスのサンプリングと、
    前記DC−DCコンバータにおける絶縁BOOST回路の一次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、
    前記DC−DCコンバータにおける絶縁BOOST回路の二次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、
    前記DC−DCコンバータにおける変圧器の補助コイルの2つの端点のサンプリングと、
    前記DC−DCコンバータにおける変圧器の一次側の2つのコイルの中点のサンプリングとのうちのいずれかによって、前記変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定することは、
    前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に対して増幅、フィルタリングおよび振幅制限のうちの少なくとも1種の処理を行い、前記補正情報量△U3を取得することを含む、
    請求項に記載の方法。
  4. 前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、電源異常警告情報を出力することを更に含む、
    請求項に記載の方法。
  5. 前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を減少させることは、
    前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であり、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2が0nsよりも大きい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を0nsとし、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2から補正調製量を減算するようにする、
    請求項に記載の方法。
  6. 前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を増加させることは、
    前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であり、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2が0ns以下であり、且つ前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1が調整最大量よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1に補正調製量を加算するようにし、前記△d2を0nsとすることを含む、
    請求項に記載の方法。
  7. 前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を減少させることは、
    前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であり、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1が0nsよりも大きい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1から補正調製量を減算するようにし、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を0nsとすることを含む、
    請求項に記載の方法。
  8. 前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を増加させることは、
    前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値である場合、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1が0ns以下であり、且つ前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2が調整最大量よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を0nsとし、前記△d2の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量に補正調製量を加算するようにすることを含む、
    請求項に記載の方法。
  9. DC−DCコンバータにおける変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得するように構成されるバス電圧取得ユニットと、
    前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1を取得し、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定し、前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定するように構成される処理ユニットと、
    前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して正方向励磁のスイッチングトランジスタに出力し、前記変圧器の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して逆方向励磁のスイッチングトランジスタに出力するように構成される磁気バイアス抑制ユニットと、を備え、
    前記処理ユニットは、
    前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を減少させるか、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を増加させ、
    前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を減少させるか、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を増加させ、
    前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を変わらないように維持し、
    前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を指定値とするように構成され、
    前記第1閾値は前記第2閾値よりも大きい、
    磁気バイアス抑制装置。
  10. 前記バス電圧取得ユニットは、
    DC−DCコンバータにおける絶縁昇圧BOOST回路のフルブリッジバスのサンプリングと、
    前記DC−DCコンバータにおける絶縁BOOST回路の一次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、
    前記DC−DCコンバータにおける絶縁BOOST回路の二次側フルブリッジアームの中点のサンプリングと、
    前記DC−DCコンバータにおける変圧器の補助コイルの2つの端点のサンプリングと、
    前記DC−DCコンバータにおける変圧器の一次側の2つのコイルの中点のサンプリングとのうちのいずれかによって、前記変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得するように構成される、
    請求項に記載の装置。
  11. 前記処理ユニットは、
    前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に対して増幅、フィルタリングおよび振幅制限のうちの少なくとも1種の処理を行い、前記補正情報量△U3を取得するように構成される、
    請求項に記載の装置。
  12. 前記処理ユニットが前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、電源異常警告情報を出力するように構成される出力ユニットを更に備える、
    請求項に記載の装置。
  13. プロセッサと、
    前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリと、
    前記プロセッサによる制御に基づいてバス電圧のサンプリングを行うように構成されるサンプリングモジュールと、
    前記プロセッサによる制御に基づいてスイッチングトランジスタを励磁駆動するように構成される駆動モジュールと、を備える磁気バイアス抑制装置であって、
    前記プロセッサは、
    DC−DCコンバータにおける変圧器の正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2を取得する動作と、
    前記正方向励磁時のバス電圧U1および逆方向励磁時のバス電圧U2に基づき、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1を取得し、前記変圧器の正逆方向励磁の電圧差分値△U1に基づき、補正情報量△U3を決定し、前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定する動作と、
    前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して正方向励磁のスイッチングトランジスタに出力し、前記変圧器の逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2と前記DC−DCコンバータのループ出力のデューティ比信号量とを重畳して逆方向励磁のスイッチングトランジスタに出力する動作と、を実行するように構成され、
    前記補正情報量△U3に基づき、前記変圧器の正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を決定することは、
    前記補正情報量△U3が第1閾値以下であって、かつ、第2閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を減少させるか、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を増加させることと、
    前記補正情報量△U3が負の第1閾値以上であって、かつ、負の第2閾値よりも小さい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1を減少させるか、前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を増加させることと、
    前記補正情報量△U3の絶対値が第2閾値以下であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を変わらないように維持することと、
    前記補正情報量△U3の絶対値が前記第1閾値よりも大きい値であると決定したことに基づき、前記正方向励磁時の磁気バイアス補正量△d1および前記逆方向励磁時の磁気バイアス補正量△d2を指定値とすることと、を含み、
    前記第1閾値は前記第2閾値よりも大きい、
    磁気バイアス抑制装置。
  14. 請求項1〜のいずれか1項に記載の磁気バイアス抑制方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶された、コンピュータ可読記憶媒体。
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