JP2010011719A - モータ制御における電流検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ制御の電流検出方法として、多点同期電流を検出して移動平均信号とする場合、過去のデータを用いていることにより、検出値は移動平均期間の(N−1)/2倍の遅れが発生する。
【解決手段】信号発生部から、基準キャリア信号よりもそれぞれ順次位相を進ませたキャリア1周期内のサンプル点数未満の予測点数分のPWMキャリア信号を発生させ、各PWMキャリア信号と電圧指令値とを比較して各予測点の制御周期あたりの出力電圧平均値を求める。この出力電圧平均値に制御周期Tcarry、モータの誘起起電力e0、モータのインダクタンスLを用いて制御周期のPWM電圧によって変化する各予測点の電流成分を算出し、この算出された電流成分と、A/D変換器からの現在出力より順次遅らせたモータ電流とで移動平均信号を求める。
【選択図】 図1

Description

本発明はPWMインバータによるモータ制御時の電流検出方法に係り、特に電流リプルの検出値への影響を低減する電流検出方法に関するものである。
図4は、同期電流検出装置の基本的な構成図を示したものである。PWMインバータは、信号発生回路1からのPWMキャリア信号(三角波)と電圧指令とをコンパレータ2で比較することでPWM波形を生成し、これをゲート信号としてインバータ主回路3のスイッチング素子をオン・オフ制御することで正弦波を発生してモータに出力する。モータ電流は電流検出器5で検出し、検出信号はA/D変換器6において、信号発生器1からのA/Dトリガ信号によるタイミングでディジタル信号に変換された後、検出電流として制御回路に出力される。
この方式では、キャリア信号と同期したA/Dトリガ信号により、インバータの主回路3から流れる電流の大きさをA/D変換器6で取り込むことで、ほぼ瞬時値の取り込みが可能で時間遅れのない電流検出iとなっている。
図11は、多点同期電流検出方式を用いて電流を検出する場合の詳細図で、A/D変換器6の出力側にDフリップフロップからなるメモリ部M1〜M6を接続し、A/D変換器6とM1〜M6の各出力を加算部Adに入力し、平均化部Avにおいて移動平均して検出電流としている。このような移動平均を検出電流とする方法は、特許文献1によって知られている。
特開2003−219690
図12は、図11による多点同期電流検出の説明図で、PWMキャリア信号の一周期(以下キャリア周期という)中に8個のA/Dトリガ信号を出力する場合の例である。PWMキャリア信号に同期して一周期間に複数回、ここでは、メモリ部M7から出力された最古検出値i(n-7)〜最新検出値i(n)の8回の電流検出を行い、加算部Adで検出した過去8回の移動平均期間の検出値を加算した後、平均化部Avにおいて移動平均することでキャリア周期における電流値を得ている。このようにすることで、検出電流値に含まれるPWMパルス電圧による電流変化の影響やノイズを低減し、正確な電流検出が可能となる。
しかし、キャリア周期の移動平均をとっていることにより、PWMパルス電圧による電流リプル分などの影響を抑えることはできるが、過去のデータを用いているため、例えばN点検出を行って移動平均した場合、その検出値には「移動平均期間(キャリア周期)の(N−1)/2N倍」の遅れが発生する。電流が変化している場合、この遅れは現在値との誤差を生む。その結果、電流制御の応答性や安定性の低下を引き起こす原因となる。
図13は電流変化時の多点同期電流検出信号の誤差発生の状態を示したもので、指令値どおりの電圧ベクトルをPWMインバータが出力したときの電流であるところ、i0(n-7〜n)となって、遅れ時間によるxの誤差が発生する。
本発明が目的とするところは、多点同期電流検出による移動平均値の電流変化時の遅れによる誤差を抑制する電流検出方法を提供することにある。
本発明は、信号発生部による基準キャリア信号と電圧指令値との比較により
PWM信号を生成し、生成されたPWM信号に基づきインバータ主回路のスイッチング素子をオン・オフしてモータを制御し、検出されたモータ電流をA/D変換器に入力し、A/Dトリガ信号の発生タイミングで多点同期電流を検出して移動平均信号とするものにおいて、前記信号発生部から、前記基準キャリア信号よりそれぞれ順次位相を進ませたキャリア1周期の総サンプル点数−1以下で、且つ1点以上の予測点数分のPWMキャリア信号を発生させ、各PWMキャリア信号と電圧指令値とを比較して各予測点の制御周期あたりの出力電圧平均値を求め、この出力電圧平均値に制御周期Tcarry、モータの誘起起電力e0、モータのインダクタンスLを用いて制御周期のPWMパルス電圧によって変化する各予測点の電流成分を算出し、この算出された電流成分と、前記A/D変換器の現在出力より順次遅らせた前記検出されたモータ電流との多点同期電流との和の平均値を移動平均信号とすることを特徴とするモータ制御における電流検出方法。
本発明は、請求項1における信号発生部から発生するPWMキャリア信号は、前記基準キャリア信号よりそれぞれ順次位相を進ませた(キャリア1周期内のサンプル点数/2)の予測点数分のPWMキャリア信号であることを特徴とする。
また、本発明は、任意の偶数値に設定された前記キャリア1周期あたりのサンプル点数に1制御周期未来、又は過去のサンプル点を1点増やし、この取得したサンプル点のうち未来の予測サンプル点と最も過去の実電流サンプル点を加算して2で除した値、及び最も未来・過去を除くサンプル点の値を移動平均信号に用いたことを特徴とする。
本発明は、前記キャリア1周期あたりのサンプル点数を任意の偶数とし、この偶数値に設定されたサンプル点数に1制御周期未来の予測サンプル点、又は1制御周期過去の実電流サンプル点を1点追加し、キャリア1周期あたりのサンプル点数+1サンプル点で除算した値を移動平均信号としたことを特徴とする。
本発明は、前記サンプル点に用いる予測点数を、適宜選択する選択手段を設けたことを特徴とする。
本発明は、請求項1におけるPWMパルス電圧によって変化する各予測点の電流成分は、電流変化量をΔiとすると次式により算出することを特徴とする。
Figure 2010011719
ただし、添字u,v,wは三相の相、(n+i)中のiは、1,2,3…
本発明は、請求項2のPWMパルス電圧によって変化する各予測点の電流成分は、次式により算出することを特徴とする。
Figure 2010011719
ただし、添字(n+i)中のiは、1,2,3…
以上のとおり、本発明によれば、移動平均の中心時刻と現在時刻と一致、若しくは移動平均による遅れ時間を(±制御周期Tcarry/2)の範囲内に縮小することができる。これによって、通常の移動平均と同じようにPWMパルス出力電圧によるによる電流リプルの検出値への影響を低減させることができると共に、通常の移動平均で発生する電流変化時の遅れによる誤差を低減させることができる。また、電圧指令値を予測するようなモデル予測制御ではないため、演算手段に使用されるCPUの演算負荷が比較的軽くなるものである。
多点同期電流を検出して移動平均信号とするとき、信号発生部から、基準キャリア信号よりそれぞれ順次位相を進ませたキャリア1周期内のサンプル点数未満の予測点数分のPWMキャリア信号を発生させる。発生した各PWMキャリア信号と電圧指令値とを比較して各予測点の制御周期あたりの出力電圧平均値を求め、この出力電圧平均値に制御周期Tcarry、モータの誘起起電力e0、モータのインダクタンスLを用いて制御周期のPWMパルス電圧によって変化する各予測点の電流成分を算出する。算出された電流成分と、A/D変換器による現在出力より順次遅らせて検出したモータ電流と多点同期電流との和の平均値を移動平均信号とする。以下実施例に基づいて詳述する。
本発明は、予測したい現在時刻i(n)よりも位相を進ませた先のキャリア周期(以下未来という)において複数の予測点を用意し、コンパレータで現在時刻の検出電流と比較することで過去電流のみの移動平均による遅れを補償するものである。すなわち、図1で示す過去の電流i(n-7)〜i(n-5)の代わりに、次のキャリア周期における予測点の予測電流i(n+1)〜i(n+3)を使用し、移動平均としてi0(n-4〜n+3)を算出する。予測点の電流演算方法としては、次のように演算する。
電動機制御において、電動機の巻線抵抗による電圧降下が小さいと仮定して無視した場合、(1)式のファラデーの電磁誘導の法則から、出力電流は(2)式で表せる。
Figure 2010011719
Figure 2010011719
電圧vを構成する要素のうち、ωφで表すことのできる誘起起電力e0は、制御周期中(電流検出間隔で、後述する図2のTcarryでありA/Dトリガ信号と同じ周期)で一定とすると、電流変化は電圧vから誘起起電力e0を減算した電圧により発生する。したがって、次の制御周期までに変化する電流は、
Figure 2010011719
Figure 2010011719
で表せる。したがって、1制御周期未来の電流(三相)はi+1をi(n)に加算して
Figure 2010011719
となる。また、2制御周期未来の電流は、同様にしてi(n+1)の値に加算して
(t(n+2)−t(n+1)=t(n+1)−t(n)
Figure 2010011719
図2は、上記の演算を実行する機能構成図を示したものである。10は信号発生部で、基準PWMキャリア信号aと、このキャリア信号aとは1サンプル進み位相のPWMキャリア信号bと、基準PWMキャリア信号aとは2サンプル進み位相のPWMキャリア信号cと、基準PWMキャリア信号aとは3サンプル進み位相のPWMキャリア信号d、及びA/Dトリガ信号LEを発生する。この進みPWMキャリア信号は、予測したい未来の時間分だけ位相を進ませるキャリアで、予測する点数分が用意され、その予測数は(キャリア周期内のサンプル点数/2)とされて、ここでは予測する点数を3サンプルとしている。
基準PWMキャリア信号aはコンパレータ2に出力され、このコンパレータ2で電圧指令と振幅比較することでPWM波形を生成する。これをゲート信号としてインバータ主回路3のスイッチング素子をオン・オフ制御して正弦波を発生し、モータ4に出力する。モータ電流は電流検出器5で検出し、検出信号はA/D変換器6において、信号発生器1からのA/Dトリガ信号によるタイミングでディジタル信号に変換される。
1サンプル進み位相のPWMキャリア信号bはコンパレータ11に出力されて現在時刻の電圧指令と比較され、演算されるPWMキャリア信号を電圧波形とする。その出力はカウンタ14の端子ENに出力される。同様にして、2サンプル進み位相のPWMキャリア信号cは、コンパレータ12に出力されて現在時刻の電圧指令と比較されて電圧波形とされ、その出力はカウンタ15の端子ENに出力される。また、3サンプル進み位相のPWMキャリア信号dは、コンパレータ13に出力されて現在時刻の電圧指令と比較されて電圧波形とされ、その出力はカウンタ16の端子ENに出力される。
各カウンタ14〜16には、クロック発生部29からのクロック信号と、信号発生部10からのキャリア周期に同期したA/Dトリガ信号LEが端子CLRに入力されており、A/Dトリガ信号LEによるタイミングでPWMキャリア信号による電圧波形をクロック信号によりカウントし、その値を未来のPWM予測信号とする。
図3は2サンプル進んだ場合の例で、A/Dトリガ信号LEが時刻TZで発生後に、1サンプル進み位相のキャリア信号bが電圧指令以下となったときカウンタ14がカウントを開始する。そのカウントは、時刻TAになるとカウンタ14のクリア端子に印加されたA/Dトリガ信号によってクリアされ、時刻TA以後キャリア信号bが電圧指令と等しくなるまでカウントを再開する。すななち、制御周期毎にカウンタのリセット及び計測値の保持を行うことで未来のPWM予測信号をメモリM15に出力する。
記憶された測定値は、制御周期中の総クロック数Nclkで除算し、インバータの直流電圧Vdcを乗算することで制御周期あたりの平均電圧を求める。さらに、こるパルス電圧の積分値(乗算器17)を制御周期あたりの出力電圧平均値に制御周期Tcarryを乗算し、制御周期におけるPWMパルス電圧の積分値を求める。その積分値から制御周期間のモータの誘起起電力E0の積分値E0・Tcarryを減算(減算器20)することで電流変化成分を求める。これに制御周期Tcarryをかけて(乗算器23)電圧の積分値を求め、モータのインダクタンスLで除算することで、その制御周期のPWM電圧によって変化する(5)式による電流成分を算出することができる。したがって、この変化成分を加算部26においてA/D変換器6からの最新の電流値i(n)に加算することで未来の電流値i(n+1)を得ることができる。なお、他のキャリア信号c,dについても同様に、cはi(n+1)に変化分を足すことでi(n+2)を求め、dはi(n+2)に変化分を足すことでi(n+3)を求める。
算出された電流値は移動平均手段7の加算部Adに出力され、A/D変換器6とメモリ部M11〜M14の過去の出力と、加算部26〜28からの未来の各出力とが加算された後、平均化部Avにおいて総検出点数で除算することで、時間遅れの少ない移動平均電流を求めることができる。
実施例1では、未来の電流予測を演算することにより、通常の移動平均で発生する電流変化時の遅れによる誤差を低減させている。この演算では、演算負荷低減のため磁気飽和によるインダクタンスの変化や鉄損等損失の影響を無視している。また、電流予測に用いる電圧を演算するための電圧指令は未来のものではなく現在の値を用いている。従って、運転条件や機器の条件によっては、モータ定数の誤差や電圧指令値の誤差により、演算に誤差成分が発生することが考えられる。演算誤差が大きくなると、それによって求められる移動平均処理後の検出電流にも誤差成分が現れ、電流制御性能を劣化させる。従って演算誤差が大きくなる事による電流制御性能の劣化の影響が遅れ時間の減少することによる制御性能向上効果を打ち消し、さらに上回ってしまうことが考えられるが、サンプル点数を(キャリア1周期以内のサンプル点数/2)としているため,演算誤差を抑える手段を持たない。
また、サンプル点数をキャリア頂点と同期するため偶数(キャリアの頂点を同期させると必然的にサンプル点数は偶数となる。)とし、移動平均に用いる未来の予測電流のサンプル数を(キャリア1周期以内のサンプル点数/2)としていることにより、移動平均の時刻の中心は図5の例のように現在時刻tnから1/2Tcarry進んでしまい、無駄時間を0にすることができない。
図6で示す実施例2では、この点を考慮したものである。図6において、図2と同一部分、若しくは相当する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この実施例は、キャリア1周期あたりにサンプル点数を8点とした検出電流を設定し、そのうち予測サンプル点数を2点(i(n+1),i(n+2))、実電流サンプル点数を6点(i(n)〜i(n-5))としたものである。信号発生部10aは、インバータの主回路を駆動するゲート信号の生成に使用するための三角波による基準PWMキャリア信号aと、このキャリア信号aとは1サンプル進み位相のPWMキャリア信号bと、基準PWMキャリア信号aとは2サンプル進み位相のPWMキャリア信号c、及びキャリア信号aに同期したキャリア周期あたり8点のA/D変換トリガ信号LEを発生する。
電圧指令信号は、一般的な速度制御器や電流制御器をもつモータ制御系で構成される電圧指令作成部において、モータの運転状態や電流等の各パラメータと、任意の運転状態との差などから演算により作成する。コンパレータ2では電圧指令信号とキャリア信号aを入力し両信号を比較することで、インバータの主回路3を駆動するゲート信号となるPWM信号を作成する。インバータによってモータ4が駆動されて流れる電流を電流検出器5によって検出する。その検出電流はA/D変換器6に入力され、A/Dトリガ信号LEによるタイミングでディジタル信号の電流値i(n)に変換され出力される。同時に前回(1制御周期過去)のA/Dトリガ信号LEでディジタル信号に変換された電流値がメモリM11で1制御周期過去の電流値i(n-1)として記録される。同様にメモリM12、M13、M14、M20において2から5制御周期過去の電流値i(n-2)〜i(n-5)が記録される。
1サンプル進み位相のキャリア信号bは、電圧指令信号と共にコンパレータ11に入力され、両信号の比較によりPWM信号bが作成される。同様に2サンプル進み位相のキャリア信号cと電圧指令信号がコンパレータ12に入力されPWM信号cが作成される。PWM信号bはカウンタ14のイネーブル信号としてEN端子に入力され、クロック信号発生部によって作成されたA/Dトリガ信号に同期し周期が十分短いクロック信号によりカウントされる。カウンタ14のCLR端子にはA/Dトリガ信号LEが入力されており、そのトリガ信号LEが入力されるタイミングでカウンタ値を初期化する。またカウンタ14の出力はメモリM15に入力され、同様にメモリM15のEN端子に入力されたA/Dトリガ信号LEによりカウンタ14の初期化されるタイミングと同じタイミングでカウンタ14の初期化前の値がカウント値1として保持・出力される。
カウンタ14とメモリM15によって作られるこの値は、現在時刻から1制御周期未来の時刻間におけるPWM信号bがHiとなる時間に相当する値となる。
同様にPWM信号cはカウンタ15に入力され、クロック信号とA/Dトリガ信号によってカウント・初期化がなされ、メモリM16によって初期化前のカウント値が出力される。この出力は同様に1制御周期未来の時刻から2制御周期未来の時刻までの間のPWM信号cがHiとなる時間に相当するカウント値となる。
カウント値1は、制御周期あたりのクロックカウント数Nclkで除算し、インバータの直流リンク電圧Vdcを乗算することによって1制御周期未来までの平均電圧となる。さらに、この平均電圧に制御周期を乗算することによって,制御周期間の電圧の積分値(乗算器17)となる。この値から、モータの無負荷誘起電圧E0に制御周期を乗算した制御周期間における誘起電圧の値を減算(減算器20)することでモータ電流の変化要因となる電圧が求められ、これをさらにインダクタンスLで除算(乗算器23)することで、現在時刻から1制御周期未来の時刻における電流の変化成分Δi(n+1)が求められる。
カウント値2も同様の演算をすることで1制御周期未来の時刻から2制御周期未来の時刻までの時間に変化する電流値Δi(n+1)が求められる。A/D変換器6の出力である現在の電流検出値i(n)に、Δi(n+1)加算することで1制御周期未来の時刻における予測電流値i(n+1)が求まる。
また,1制御周期未来の予測電流値i(n+1)に、Δi(n+2)を加算することで2制御周期未来の予測電流値i(n+2)が求まる。これら予測電流値2点と、A/D変換後の現在の電流値1点、メモリM11〜M15、及びM20で保持された過去の電流値5点の計8点を加算部Adで加算し、平均化部Avにおいて「8」で除算することで移動平均された出力電流値iが求まる。
この実施例において、モータの誘起起電力e0は制御周期中で一定とすると、電流iの変化はモータの端子電圧vからe0を減算した電圧により発生する。したがって、時刻t(n)から1制御周期未来の時刻t(n+1)までに変化する電流Δi(n+1)は(7)式となる。
Figure 2010011719
ここで、v(n+1)は時刻t(n)から時刻t(n+1)の間のモータ電圧の平均値である。
以上から1制御周期未来の電流値は、予測した電流変化量Δi(n+1)を検出値i(n)に加算することで得られ、(8)式となり、三相の場合には(9)式となる。
Figure 2010011719
Figure 2010011719
同様に、2制御周期未来の電流は、Δi(n+2)を上式で求めた電流値i(n+1)値に加算することで得られ、(10)式となる。以下同様にして3制御周期以上の未来電流も演算により求めることができる。
Figure 2010011719
図7は図6による多点同期電流の検出状態を示したもので、移動平均の中心時刻が現在時刻と一致していることが分かる。
図7ではキャリア1周期の総サンプル点数を8点としているが、これは任意の値でよい。点数が多くなるほど検出時の電流リプル成分やノイズ成分の影響を抑えられる。インバータの制御周期は、一般にノイズの影響を小さくすること等の理由によりキャリア頂点に同期させており、それと同期するため点数は偶数としている。進みキャリア信号およびコンパレータ、カウンタは予測する未来の電流サンプル分用意する。予測するサンプル点数は、「キャリア1周期の総サンプル点数/2以下」に設定し、過去のサンプル点数は、
過去のサンプル点数 = 総サンプル点数−予測サンプル点数−1
と設定する。図7の場合は2点に設定しているが、1点としても3点としても構わない。予測点を少なくした場合、出力電流値の検出時間遅れは増大するが、予測演算誤差成分は減少する。これを適宜選択する選択回路を設けることで、検出時間の遅れを減らしたい場合(磁気飽和による影響が少なくモータ定数の誤差が少ない時や、電圧指令値の変化が小さく電圧指令値の誤差が少ない時)には予測点を減らすことが可能となる。
予測点数は最大でキャリア1周期の総サンプル点数−1まで設定することが可能であるが、演算誤差が増加し、さらに移動平均値の時間の重心が未来の方向へ大きくなってしまうためにメリットが少なくなる。
この実施例によれば、予測点数がキャリア1周期のサンプル点数/2以下(未満)としたことにより、図7で示すように移動平均の中心時刻が現在時刻と一致する。これにより、演算誤差低減による性能向上と、検出時間遅れの減少による性能向上の双方を合わせた総合的な制御性能の向上効果が最も得られる予測点数に設定することが可能になる。また予測点数を少なくできれば演算負荷を低減させる効果もあり、演算回路規模も小さくなる。
図8は第3の実施例を示したもので、1キャリア周期あたり等間隔でサンプル点数を8点(A/D変換制御周期Tcarry)とした検出電流を設定し、予測サンプル点を4点、実電流サンプル点を5点とした場合の構成図である。
電圧指令信号およびキャリア信号aによってインバータ/モータを駆動する部分は実施例1と同じである。また検出電流をA/Dトリガ信号LEとA/D変換器6を用いてディジタル信号に変換する部分も実施例1と同様である。メモリM11からM14と、A/Dトリガ信号LEを用いた過去の実電流サンプル値の保持機構についても、過去の電流値が1サンプル少ない点を除き同様である。 すなわち、図2で示す実施例1との相違点は、信号発生部10bでは1サンプル進み位相キャリア信号〜3サンプル進み位相キャリア信号の他に、4サンプル進み位相キャリア信号eを発生し、これに伴い現在の電流値i(n)と、過去4サンプルの電流値i(n-1) 、i(n-2)、i(n-3)、i(n-4)を得るようにしたことである。
信号発生部10bにおいて、インバータの主回路3を駆動するゲート信号の生成に使用するキャリア信号aよりも電流検出1サンプルに相当する時間分だけ位相を進めたキャリア信号b、2サンプル位相を進めたキャリア信号c、3サンプル位相を進めたキャリア信号d、4サンプル位相を進めたキャリア信号eを作成する。進みキャリア信号から未来の電流値を求める構成は実施例1と同じである。以上の処理により未来の予測サンプル点における予測電流値i(n+1)、i(n+2)、i(n+3)、及びi(n+4)が求められる。
乗算器34の出力から得られる4制御周期未来の電流値i(n+4)と、メモリM14による4制御周期過去の電流値i(n-4)を加算し、除算器35において2で除算し加算部Adに入力する。加算部Adでは、この除算器35による値と、現在の電流値i(n)、未来の電流予測値i(n+1)、i(n+2)、i(n+3)、過去の電流値i(n-1)、i(n-2)、i(n-3)を加算し、平均化部Avでキャリア1周期あたりのサンプル数8で除算することで出力電流値を求める。
キャリア1周期あたりのサンプル点数は任意の偶数とする。そして、その設定したキャリア1周期あたりのサンプル点数分、過去と現在、若しくは過去と現在と未来、若しくは現在と未来のサンプルを行う。さらにそれに加えて1制御周期過去、若しくは未来のサンプル点を1点増やす。以上の取得したサンプル点の内、最も未来の予測サンプル点と最も過去の実電流サンプル点を加算して2で除算する。その値と、残りの最も未来・過去でないサンプル点を全て加算し、キャリア1周期あたりのサンプル点数で除算する。
未来の予測サンプル点数および過去の実電流サンプル点数をキャリア1周期あたりのサンプル点数/2とすることで、図10で示すように移動平均の中心時刻が現在時刻と一致する。
この実施例によれば、移動平均期間の中心時刻を現在時刻に合わせることが可能になるため、時間遅れを等価的にゼロとすることが可能になり制御性能の向上が期待できる。すなわち、時間遅れがゼロになると、図10のように時間遅れがゼロになればその移動平均値は理想電流値(インバータが電圧指令通りのアナログ電圧を出力した場合に流れるであろう電流値)に限りなく近づく。正確な電流値が得られることは正確な電流値に制御しやすくなる事に繋がり、電流制御性能は向上し、モータの制御性能も向上する。
図9は第4の実施例を示したもので、図8で示す実施例3との相違点は、除算部35を省いて未来の電流予測値i(n+4)をそのまま移動平均手段7に入力したことである。
この実施例4も、実施例3と同様に移動平均の中心時刻と現在時刻が一致する方式で、図9ではキャリア1周期あたりのサンプル点数を8点検出する例である。未来の予測サンプル点を4点、過去の実電流検出サンプル点を4点、現在値を1点取り、全てを加算して9で除算する。すなわち、未来の予測サンプル点数、及び過去の実電流サンプル点数をキャリア1周期あたりのサンプル点数/2とし、現在値を合わせ全て加算してキャリア1周期あたりのサンプル点数+1サンプル点で除算する。そうすることで、図10で示すように移動平均の中心時刻が現在時刻と一致する。
この実施例によれば、未来の予測電流および過去の実電流,現在電流値のサンプル方法は実施例3と同じ手法であり、実施例3と同様の効果が得られる。
なお、各実施例ではモータ制御の例を示しているが,PWMインバータ駆動の同じようなインピーダンスをもつ電気回路であれば,同様にPWM電圧から出力電流予測手法が使えるため,同様の電流検出構成が可能である。
本発明の実施形態を示す多点同期電流の検出信号の説明図。 本発明の多点同期電流の検出装置の構成図。 PWM電圧予測の生成説明図。 同期電流の検出装置の概略構成図。 多点同期電流の検出説明図。 本発明の他の多点同期電流の検出装置の構成図。 本発明の多点同期電流の検出信号図。 本発明の他の多点同期電流の検出装置の構成図。 本発明の他の多点同期電流の検出装置の構成図。 本発明の多点同期電流の検出信号図。 従来の多点同期電流の検出装置の構成図。 従来の多点同期電流の検出説明図。 従来の電流変化時の多点同期電流の検出説明図。
符号の説明
1、10… 信号発生部
2… コンパレータ
3… インバータの主回路
4… モータ
5… 電流検出器
6… A/D変換器
7… 移動平均手段
11〜13、30… コンパレータ
14〜16、31… カウンタ
M11〜M17、M20、M21… メモリ部

Claims (7)

  1. 信号発生部による基準キャリア信号と電圧指令値との比較により
    PWM信号を生成し、生成されたPWM信号に基づきインバータ主回路のスイッチング素子をオン・オフしてモータを制御し、検出されたモータ電流をA/D変換器に入力し、A/Dトリガ信号の発生タイミングで多点同期電流を検出して移動平均信号とするものにおいて、
    前記信号発生部から、前記基準キャリア信号よりそれぞれ順次位相を進ませたキャリア1周期の総サンプル点数−1以下で、且つ1点以上の予測点数分のPWMキャリア信号を発生させ、各PWMキャリア信号と電圧指令値とを比較して各予測点の制御周期あたりの出力電圧平均値を求め、この出力電圧平均値に制御周期Tcarry、モータの誘起起電力e0、モータのインダクタンスLを用いて制御周期のPWMパルス電圧によって変化する各予測点の電流成分を算出し、この算出された電流成分と、前記A/D変換器の現在出力より順次遅らせた前記検出されたモータ電流との多点同期電流との和の平均値を移動平均信号とすることを特徴とするモータ制御における電流検出方法。
  2. 前記信号発生部から発生するPWMキャリア信号は、前記基準キャリア信号よりそれぞれ順次位相を進ませた(キャリア1周期内のサンプル点数/2)の予測点数分のPWMキャリア信号であることを特徴とする請求項1記載のモータ制御における電流検出方法。
  3. 任意の偶数値に設定された前記キャリア1周期あたりのサンプル点数に1制御周期未来、又は過去のサンプル点を1点増やし、この取得したサンプル点のうち未来の予測サンプル点と最も過去の実電流サンプル点を加算して2で除した値、及び最も未来・過去を除くサンプル点の値を移動平均信号に用いたことを特徴とする請求項1又は2記載のモータ制御における電流検出方法。
  4. 前記キャリア1周期あたりのサンプル点数を任意の偶数とし、この偶数値に設定されたサンプル点数に1制御周期未来の予測サンプル点、又は1制御周期過去の実電流サンプル点を1点追加し、キャリア1周期あたりのサンプル点数+1サンプル点で除算した値を移動平均信号としたことを特徴とする請求項1乃至3記載の何れかであるモータ制御における電流検出方法。
  5. 前記サンプル点に用いる予測点数を、適宜選択する選択手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4記載の何れかであるモータ制御における電流検出方法。
  6. 前記PWMパルス電圧によって変化する各予測点の電流成分は、電流変化量をΔiとすると次式により算出することを特徴とした請求項1記載のモータ制御における電流検出方法。
    Figure 2010011719
    ただし、添字u,v,wは三相の相、(n+i)中のiは、1,2,3…
  7. 前記PWMパルス電圧によって変化する各予測点の電流成分は、次式により算出することを特徴とした請求項2記載のモータ制御における電流検出方法。
    Figure 2010011719
    ただし、添字(n+i)中のiは、1,2,3…
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