JP6968949B2 - 保持部材の製造方法 - Google Patents

保持部材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6968949B2
JP6968949B2 JP2020132999A JP2020132999A JP6968949B2 JP 6968949 B2 JP6968949 B2 JP 6968949B2 JP 2020132999 A JP2020132999 A JP 2020132999A JP 2020132999 A JP2020132999 A JP 2020132999A JP 6968949 B2 JP6968949 B2 JP 6968949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
holding member
manufacturing
curing
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020132999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020193981A (ja
Inventor
早織 礒野
根鍋 昔
和志 宮田
雄大 高森
幹司 石橋
善夏 黄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Towa Corp
Original Assignee
Towa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2019098125A external-priority patent/JP6952737B2/ja
Application filed by Towa Corp filed Critical Towa Corp
Priority to JP2020132999A priority Critical patent/JP6968949B2/ja
Publication of JP2020193981A publication Critical patent/JP2020193981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6968949B2 publication Critical patent/JP6968949B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

本発明は、保持対象物を保持し、光学的な検査に用いられる保持部材の製造方法の技術に関する。
特許文献1には、電子部品の外観検査装置が開示されている。この電子部品の外観検査装置は、電子部品における被検査部位のエッジを検出し、このエッジの位置に基づき被検査部位の寸法計測及びその良否判定を行うものである。この電子部品の外観検査装置は、検査部品を所定方向から撮像する画像入力手段と、検査部品に対し撮像方向と鋭角を成す少なくとも2方向から別々に光を照射可能な照明手段と、照明手段による方向別の光照射毎に画像入力手段を作動させて撮像を行う撮像制御手段と、光照射毎に得られた画像信号に基づいて電極部のエッジ位置を検出するエッジ位置検出手段とを具備したことを特徴としている。
特開平8−184410号公報
特許文献1に開示された電子部品の外観検査装置では、カメラの撮像中心を挟んで照明器が左右対称に配置され、左側の照明器から一方向の光を検査部品に照射し、右側の照明器から他方向の光を検査部品に照射する。2方向からの照明で得られた各画像データの輝度値を比較し、影及び発色部の有無によって明暗の差が現れる部分を探索して検査部品のエッジ位置を検出する。しかしながら、特許文献1には、保持部材の複数の吸着穴のそれぞれに吸着保持された保持対象物のエッジ検出に用いることは記載されていない。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、複数の吸着穴のそれぞれに吸着保持された保持対象物のエッジ検出を精度よく行うことができる保持部材の製造方法を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、この課題を解決するため、本発明に係る保持部材の製造方法は、複数の保持対象物を保持し、光学的な検査に用いられる保持部材の製造方法であって、前記保持対象物を保持するように吸着する複数の吸着穴の間に配置された溝が設けられた保持部に対して、前記溝の全体に樹脂を充填する樹脂充填工程と、前記樹脂を硬化させる樹脂硬化工程と、を含むものである。
本発明によれば、複数の吸着穴のそれぞれに吸着保持された保持対象物のエッジ検出を精度よく行うことができる。
本発明の一実施形態に係る切断装置の全体的な構成を示した平面模式図。 (a)保持部材の平面模式図。(b)X−X断面図。 樹脂反射部の表面の形状を示した断面模式図。 実施例1に係る保持部材の製造方法を示した図。 実施例1において、保持部材を製造する様子を順に示した断面模式図。 実施例2に係る保持部材の製造方法を示した図。 実施例2において、保持部材を製造する様子を順に示した断面模式図。 図7の続きを示した断面模式図。
まず、図1を用いて、本実施形態に係る切断装置1の構成について説明する。本実施形態においては、例えば、切断装置1による切断対象物として、半導体チップが装着された基板を樹脂封止したパッケージ基板Pを用いる場合の、切断装置1の構成について説明する。
パッケージ基板Pとしては、例えば、BGA(Ball grid array)パッケージ基板、CSP(Chip size package)パッケージ基板、LED(Light emitting diode)パッケージ基板等が使用される。また、切断対象物としては、パッケージ基板Pだけでなく、半導体チップが装着されたリードフレームを樹脂封止した封止済みリードフレームが使用されることもある。
なお、以下では、パッケージ基板Pの両面のうち、樹脂封止される側の面をモールド面、モールド面と反対側の面をボール/リード面と、それぞれ称する。
切断装置1は、構成要素として、切断モジュールA及び検査モジュールBを具備する。各構成要素は、他の構成要素に対して着脱可能かつ交換可能である。
切断モジュールAは、主にパッケージ基板Pの切断を行う構成要素である。切断モジュールAは、主として基板供給部3、位置決め部4、切断テーブル5、スピンドル6、搬送部7及び制御部8を具備する。
基板供給部3は、パッケージ基板Pを供給するものである。基板供給部3は、複数のパッケージ基板Pが収容されたマガジンMから、パッケージ基板Pを1つずつ押し出して後述する位置決め部4へと供給する。パッケージ基板Pは、ボール/リード面を上に向けて配置されている。
位置決め部4は、基板供給部3によって供給されたパッケージ基板Pの位置決めを行うものである。位置決め部4は、基板供給部3から押し出されたパッケージ基板Pをレール部4aに配置し、位置決めを行う。その後、位置決め部4は、位置決めされたパッケージ基板Pを、後述する切断テーブル5へと搬送する。
切断テーブル5は、切断されるパッケージ基板Pを保持するものである。本実施形態では、2個の切断テーブル5を有するツインカットテーブル構成の切断装置1を例示している。切断テーブル5には、位置決め部4によって搬送されたパッケージ基板Pを下方から吸着して保持する保持部材5aが設けられる。また、切断テーブル5には、保持部材5aを図のθ方向に回転させることが可能な回転機構5bと、保持部材5aを図のY方向に移動させることが可能な移動機構5cと、が設けられる。
スピンドル6は、パッケージ基板Pを切断して複数の半導体パッケージS(図2参照)に個片化するものである。本実施形態では、2個のスピンドル6を有するツインスピンドル構成の切断装置1を例示している。スピンドル6は、図のX方向及びZ方向に移動することができる。スピンドル6には、パッケージ基板Pを切断するための回転刃6aが装着される。
スピンドル6には、高速回転する回転刃6aに向かって切削水を噴射する切削水用ノズル、冷却水を噴射する冷却水用ノズル、切断屑などを洗浄する洗浄水を噴射する洗浄水用ノズル(いずれも図示なし)等が設けられる。
切断テーブル5がパッケージ基板Pを吸着した後、第一位置確認カメラ5dによって、パッケージ基板Pの位置が確認される。その後、切断テーブル5は、図のY方向に沿ってスピンドル6に近づくように移動する。切断テーブル5がスピンドル6の下方に移動した後、切断テーブル5とスピンドル6とを相対的に移動させることによって、パッケージ基板Pが切断される。スピンドル6によってパッケージ基板Pが切断される度に、第二位置確認カメラ6bによって、パッケージ基板Pの位置等が確認される。
ここで、第一位置確認カメラ5dによる確認は、例えば、パッケージ基板Pに設けられた切断位置を示すマークの位置を確認することができる。第二位置確認カメラ6bによる確認は、例えば、パッケージ基板Pの切断された位置、切断された幅等を確認することができる。
なお、上記確認カメラによる確認は、第一位置確認カメラ5dを使用せずに、第二位置確認カメラ6bのみで確認を行ってもよい。
切断テーブル5は、パッケージ基板Pの切断が完了した後、個片化された複数の半導体パッケージSを吸着したまま図のY方向に沿ってスピンドル6から離れるように移動する。この際、第一クリーナ5eによって半導体パッケージSの上面(ボール/リード面面)の洗浄及び乾燥が行われる。
搬送部7は、半導体パッケージSを検査モジュールBの検査テーブル11へと搬送するものである。搬送部7は、切断テーブル5に保持された半導体パッケージSを上方から吸着し、検査モジュールBへと搬送する。この際、第二クリーナ7aによって半導体パッケージSの下面(モールド面)の洗浄及び乾燥が行われる。
制御部8は、切断モジュールAの各部の動作を制御するものである。制御部8によって、基板供給部3、位置決め部4、切断テーブル5、スピンドル6及び搬送部7等の動作が制御される。また制御部8を用いて、切断モジュールAの各部の動作を任意に変更(調整)することができる。
検査モジュールBは、主に半導体パッケージSの検査を行う構成要素である。検査モジュールBは、主として検査テーブル11、第一光学検査カメラ12、第二光学検査カメラ13、配置部14、抽出部15及び制御部16を具備する。
検査テーブル11は、半導体パッケージSを光学的に検査するために保持するものである。検査テーブル11は、図のX方向に沿って移動可能である。また検査テーブル11は、上下反転することができる。検査テーブル11には、半導体パッケージSを吸着して保持する保持部材100が設けられる。
第一光学検査カメラ12及び第二光学検査カメラ13は、半導体パッケージSの表面(ボール/リード面及びモールド面)を光学的に検査するものである。第一光学検査カメラ12及び第二光学検査カメラ13は、検査テーブル11の近傍に、上に向けて配置される。第一光学検査カメラ12及び第二光学検査カメラ13には、検査の際に光を照射可能な照明装置(図示なし)がそれぞれ設けられる。
第一光学検査カメラ12は、搬送部7によって検査テーブル11へと搬送される半導体パッケージSのモールド面を検査する。その後、搬送部7は、検査テーブル11の保持部材100に半導体パッケージSを載置する。保持部材100が半導体パッケージSを吸着して保持した後、検査テーブル11は上下反転する。検査テーブル11は第二光学検査カメラ13の上方へと移動し、半導体パッケージSのボール/リード面が第二光学検査カメラ13によって検査される。
例えば、第一光学検査カメラ12は、半導体パッケージSの欠けや半導体パッケージSにマーキングされた文字等を検査することができる。また、例えば、第二光学検査カメラ13は、半導体パッケージSのサイズや形状、ボール/リードの位置等を検査することができる。
配置部14は、検査が完了した半導体パッケージSを配置するためのものである。配置部14は、図のY方向に沿って移動可能である。検査テーブル11は、第一光学検査カメラ12及び第二光学検査カメラ13による検査が完了した半導体パッケージSを配置部14に配置する。
抽出部15は、配置部14に配置された半導体パッケージSをトレイに移送して収納するものである。第一光学検査カメラ12及び第二光学検査カメラ13による検査結果に基づいて、良品と不良品とに区別された半導体パッケージSは、抽出部15によってトレイに収納される。この際、抽出部15は、半導体パッケージSのうち、良品を良品用トレイ15aに、不良品を不良品トレイ15bに、それぞれ収納する。トレイが半導体パッケージSで満たされると、別の空のトレイが適宜供給される。
制御部16は、検査モジュールBの各部の動作を制御するものである。制御部16によって、検査テーブル11、第一光学検査カメラ12、第二光学検査カメラ13、配置部14及び抽出部15等の動作が制御される。また制御部16を用いて、検査モジュールBの各部の動作を任意に変更(調整)することができる。
以上のように、本実施形態に係る切断装置1は、パッケージ基板Pを切断して、複数の半導体パッケージSに個片化することができる。
次に、図2を用いて、検査テーブル11に設けられる保持部材100の構成について説明する。なお以下では、図中に示した矢印U、矢印D、矢印L、矢印R、矢印F及び矢印Bで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、左方向、右方向、前方向及び後方向と定義して説明を行う。また、図に示す保持部材100は、説明の便宜上、適宜簡略化して図示されたものである。実際の保持部材100の構成(例えば、後述する吸着穴111や吸着面113の個数や配置等)は、図に示すものに限らない。
保持部材100は、前述のように、複数の半導体パッケージSを光学的に検査する際に保持するものである。保持部材100は、主として保持部である樹脂シート110及び反射部である樹脂反射部120を備える。なお、図2(a)においては、樹脂シート110と樹脂反射部120を区別するため、樹脂反射部120を斜線で示している。
樹脂シート110は、矩形板状に形成される部材である。樹脂シート110の素材としては、例えば、シリコーン系の樹脂やフッ素系の樹脂等が用いられる。本実施形態では、保持する半導体パッケージSの静電気を拡散させるために、樹脂シート110にカーボンを含ませて導電性(静電気拡散性)を向上させている。これにより樹脂シート110は、黒っぽい色になるように形成される。樹脂シート110には、主として吸着穴111及び溝112が形成される。
吸着穴111は、半導体パッケージSを吸着するための穴である。吸着穴111は、樹脂シート110を上下方向(厚み方向)に貫通するように形成される。吸着穴111は、前後及び左右に一定の間隔をあけて複数形成される。
溝112は、樹脂シート110の表面(上面)を窪ませるようにして形成される部分である。溝112は、隣接する吸着穴111同士を前後及び左右に区画するような格子状に形成される。このように溝112を形成することにより、樹脂シート110の上面には、各吸着穴111の周辺に矩形状(正方形状)の吸着面113が形成される。吸着面113は、吸着する半導体パッケージSの外形(矩形状)と概ね同一の形状となるように形成される。
樹脂反射部120は、樹脂シート110の溝112を埋めるように設けられるものである。樹脂反射部120の素材としては、例えば、シリコーン系の樹脂やフッ素系の樹脂等が用いられる。本実施形態では、樹脂反射部120に酸化チタンを含ませている。これにより樹脂反射部120は、白っぽい色になるように形成される。またこれにより、樹脂反射部120は、樹脂シート110に比べて高い反射率(入射する光束に対する、はね返る光束の比)を有する。
なお、樹脂反射部120を着色するための材料としては、上記酸化チタンに限るものではなく、樹脂反射部120が樹脂シート110に比べて高い反射率を有することができるものであればよい。例えば、メタリック顔料(鉛を除く各種金属フレーク、めっき用合金、アルミニウム、スズ、亜鉛、クロム、金、銀、プラチナ等)、フレーク状アルミナ、白色顔料(酸化チタン、酸化亜鉛等)、パール顔料(マイカ、シリカ、ガラス等)、再帰反射材(ガラスビーズ等)、並びに希釈剤及び増量剤(炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム等)等を用いることができる。
樹脂反射部120は、樹脂シート110の溝112全体に充填されるように設けられる。樹脂反射部120は、平坦な表面(すなわち、溝112から露出している上側面)を有するように形成されている。このように樹脂反射部120の表面を平坦に形成することで、光の乱反射を抑制することができる。
図3を用いて、樹脂反射部120の平坦な表面について具体的に説明する。図3に示すように、保持部材100を溝112の深さ方向(上下方向)に対して平行に切断した断面視において、樹脂反射部120の表面は、高低差Lが所定値以下となるように形成されている。ここで、樹脂反射部120の表面の高低差Lとは、樹脂シート110の表面(吸着面113)に対して垂直な方向(図例では、上下方向)における、樹脂反射部120の表面の最も高い位置と最も低い位置の差を意味する。なお、図3においては、樹脂シート110の上面の位置と樹脂反射部120の最も高い位置が一致している例を示している。
ここで、具体的な測定方法について説明する。まず、樹脂シート110の上面を2点指定し、この2点を通る直線aを引く。樹脂シート110の上面の位置と樹脂反射部120の最も高い位置が一致するので、直線aは、樹脂反射部120の最も高い位置を示すことになる。次に、直線aに対して平行な直線bを作成し、樹脂反射部120の表面の最も低い部分に直線bを移動する。直線aと直線bとの距離に基づき樹脂反射部120の表面の高低差Lを測定する。なお、樹脂反射部120の最も高い位置が、樹脂シート110の上面の位置と一致していない場合には、樹脂反射部120の最も高い位置と最も低い位置(直線b)との距離に基づいて高低差Lを測定する。
樹脂反射部120の表面の測定には、キーエンス社製のデジタルマイクロスコープ(型式:VHX−5000)を用いた。
本実施形態においては、樹脂反射部120の表面は、高低差Lが50μm以下となるように形成されている。このように、高低差Lが50μm以下である場合、樹脂反射部120の表面は平坦であるものとする。なお、樹脂反射部120の表面の高低差Lが小さいほど光の乱反射を抑制し易い。このため樹脂反射部120の表面は、高低差Lが45μm以下、40μm以下、35μm以下、30μm以下、25μm以下、又は20μm以下となるように形成されることがより好ましい。
このように構成された保持部材100を用いて、検査される半導体パッケージSが保持される。具体的には、図2に示すように、各吸着面113に半導体パッケージSが1つずつ載置された状態で、吸着穴111を介して保持部材100の下方から空気が吸引されることによって、半導体パッケージSが吸着面113に吸着されて保持される。保持部材100によって保持された半導体パッケージSは、第二光学検査カメラ13(図1参照)によって撮影され、外形部分のサイズ等が検査される。
ここで、上方から保持部材100を見ると、半導体パッケージSの周囲には比較的反射率の高い樹脂反射部120が配置されることになる。このように樹脂反射部120を配置することで、第二光学検査カメラ13によって撮影した際の、半導体パッケージSのエッジ部分(半導体パッケージSと、樹脂反射部120と、の境界部分)のコントラストを明確にすることができる。これによって、第二光学検査カメラ13による半導体パッケージSのエッジの検出を、容易にかつ精度よく行うことができる。これに伴い、半導体パッケージSのエッジを検出するための時間を短縮することもできる。
さらに本実施形態では、樹脂反射部120の表面が平坦になるように(高低差Lが50μm以下となるように)形成されている。樹脂反射部120の表面を平坦に形成することで、光の乱反射を抑制することができる。これによって、第二光学検査カメラ13によって撮影した際の、半導体パッケージSのエッジ部分のコントラストを明確にすることができる。
<実施例1>
次に、図4及び図5を用いて、ディスペンサDを用いた保持部材100の製造方法について説明する。
図4に示すように、実施例1に係る保持部材100の製造方法は、主として、プラズマ照射工程S11、樹脂充填工程S12及び樹脂硬化工程S13を含む。
プラズマ照射工程S11は、樹脂シート110に対してプラズマ照射を行う工程である。プラズマ照射工程S11において、まず吸着穴111及び溝112が形成された樹脂シート110を準備する。次に、樹脂シート110(特に、溝112)に対してプラズマを照射する(図5(a)参照)。樹脂シートの特に溝112に対してプラズマ照射(プラズマ処理)を行うことで、樹脂シート110の表面張力を制御(樹脂シート110の濡れ性を向上)し、後述する樹脂反射部120の表面を平坦に形成することができる。プラズマ照射には、例えば、アルゴンを用いることができる。
プラズマ照射工程S11の後、樹脂充填工程S12が行われる。樹脂充填工程S21は、樹脂シート110の溝112に樹脂反射部120の素材となる樹脂Rを充填する工程である。樹脂充填工程S21において、ディスペンサDにより樹脂Rを吐出して、樹脂シート110の溝112に樹脂Rを供給する(図5(b)参照)。ディスペンサDは、長手方向の溝112に樹脂Rを充填した後、短手方向の溝112に樹脂Rを充填する。この際、溝112が樹脂Rで満たされるように、十分な量の樹脂Rが供給される。樹脂Rの充填は、上述の順番に限らず、短手方向の溝112に樹脂Rを充填した後、長手方向の溝112に樹脂Rを充填してもよい。
ディスペンサDは、例えば、ジェットディスペンサを用いることが好ましく、ピエゾジェットディスペンサを用いることができる。ピエゾジェットディスペンサは、電圧を加えると微細な変形をするピエゾ素子を用いたディスペンサで、ピエゾ素子による微細な変位により、連結したロッドが往復運動を繰り返し、バルブを高速で開閉することによって、適切な量の樹脂Rを吐出することができる。また、高粘度の樹脂Rを使用した場合でも、ピエゾジェットディスペンサであれば、吐出後の樹脂Rの糸引きの発生を低減することができる。
樹脂充填工程S12の後、樹脂硬化工程S13が行われる。樹脂硬化工程S13は、樹脂Rを硬化させる工程である。例えば樹脂シート110等は、60℃のオーブンで1時間加熱される。加熱方法としては、オーブンを用いた加熱に限られず、例えば、ホットプレートを用いて加熱してもよい。これによって、溝112に充填された樹脂Rが硬化し、樹脂反射部120が形成される(図5(c)参照)。
<実施例2>
次に、図6から図8までを用いて、他の保持部材100の製造方法について説明する。
図6に示すように、実施例2に係る保持部材100の製造方法は、主として樹脂充填工程S21、樹脂脱泡工程S22、平坦部材配置工程S23、樹脂硬化工程S24、平坦部材取り外し工程S25、樹脂除去工程S26及び2次硬化工程S27を含む。
樹脂充填工程S21は、樹脂シート110の溝112に樹脂反射部120の素材となる樹脂Rを充填する工程である。樹脂充填工程S21において、まず吸着穴111及び溝112が形成された樹脂シート110を準備する(図7(a)参照)。次に、樹脂シート110の上側面(溝112が形成された面)に樹脂Rを供給する(図7(b)参照)。この際、溝112が樹脂Rで満たされるように、十分な量の樹脂Rが供給される。樹脂シート110の上側面に樹脂Rが供給されることで、溝112の内部だけでなく、吸着穴111の内部に樹脂Rが浸入したり、樹脂シート110の表面にも樹脂Rが付着したりすることになる。
樹脂充填工程S21の後、樹脂脱泡工程S22が行われる。樹脂脱泡工程S22は、樹脂Rの脱泡を行う工程である。具体的には、樹脂Rが供給された樹脂シート110を所定の容器内に配置し、真空ポンプを用いてその容器を真空状態とする。これによって、樹脂Rに含まれる空気(気泡)が除去される。
樹脂脱泡工程S22の後、平坦部材配置工程S23が行われる。平坦部材配置工程S23は、樹脂シート110の上側面に平坦部材Fを配置する工程である。平坦部材配置工程S23において、まず樹脂シート110の上側面に供給された樹脂Rの上から、平坦部材Fが載置される(図7(c)参照)。
ここで、平坦部材Fとしては、平坦な表面を有する部材が用いられる。本実施形態では、平坦部材Fとして、鏡面(光の反射によって物が映るように仕上げられた表面)を有するフィルム状の部材(鏡面フィルム)を用いている。
次に、平坦部材Fが、樹脂シート110(樹脂R)に対して押し付けられる(図7(d)参照)。例えば、ヘラなどの道具を用いて、平坦部材Fの中央側から外側に向かって順に力が加えられることにより、平坦部材Fが樹脂シート110に押し付けられる。これによって、平坦部材Fと樹脂Rとの間の空気(気泡)が除去される。また平坦部材Fが樹脂Rに押し付けられることによって、平坦部材Fの表面形状(鏡面)が樹脂Rの表面に転写され、樹脂Rの表面が平坦になる。
なお、平坦部材Fを樹脂シート110に対して押し付けることで、平坦部材Fと樹脂シート110との間の樹脂Rは外部へと押し出される。しかし、平坦部材Fと樹脂シート110との間の樹脂Rは完全に排出されるわけではなく、樹脂シート110の上側面に堆積している樹脂Rの厚さが小さくなり、樹脂シート110の上側面(吸着面113)には樹脂Rの薄膜が残る。
平坦部材配置工程S23の後、樹脂硬化工程S24が行われる。樹脂硬化工程S24は、樹脂Rを硬化(1次硬化)させる工程である。樹脂硬化工程S24において、平坦部材Fが配置された樹脂シート110が上下反転される(図8(a)参照)。次に、所定の成形型を用いて、樹脂シート110及び平坦部材Fを上下から挟むように力が加えられる(プレスされる)。次に、樹脂シート110等がプレスされた状態のまま、適宜加熱される。例えば樹脂シート110等は、60℃のオーブンで1時間加熱される。これによって、樹脂Rがある程度硬化(1次硬化)される。このように、樹脂シート110等をプレスして、平坦部材Fによって樹脂シート110の樹脂Rに対して圧力を加えた状態を維持したまま硬化させることで、加熱による樹脂Rの表面の変形を抑制し、樹脂Rの表面を平坦に保つことができる。
なお、樹脂硬化工程S24では樹脂シート110を上下反転させて1次硬化を行うものとしたが、必ずしも樹脂シート110を上下反転させる必要はない。
樹脂硬化工程S24の後、平坦部材取り外し工程S25が行われる。平坦部材取り外し工程S25は、平坦部材Fを樹脂シート110から取り外す工程である。平坦部材取り外し工程S25において、樹脂シート110は再び上下反転される。次に、平坦部材Fが、樹脂シート110(より詳細には、1次硬化された樹脂R)から取り外される(図8(b)参照)。
平坦部材取り外し工程S25の後、樹脂除去工程S26が行われる。樹脂除去工程S26は、樹脂シート110から、不要な樹脂Rを除去する工程である。樹脂除去工程S26において、樹脂シート110の溝112に充填された樹脂R以外の樹脂Rが除去される(図8(c)参照)。具体的には、樹脂シート110の上側面(吸着面113)に残った樹脂Rの薄膜が除去される。また、樹脂シート110の吸着穴111の内部に浸入した樹脂Rが除去される。また、樹脂シート110のその他の部分(例えば、外側面等)に付着した樹脂Rがあれば、その樹脂Rも除去される。
なお、樹脂Rを除去する方法は特に限定するものではない。樹脂Rは、作業者が手で除去してもよく、また適宜の工具や装置を用いて除去してもよい。例えば、グラインダー等の研削装置を用いて樹脂Rを除去することや、レーザー等を用いて樹脂Rを除去することが可能である。
樹脂除去工程S26の後、2次硬化工程S27が行われる。2次硬化工程S27は、樹脂シート110の溝112に充填された樹脂Rをさらに硬化(2次硬化)させる工程である。2次硬化工程S27において、樹脂シート110等は適宜加熱される。例えば樹脂シート110等は、60℃のオーブンで4時間、又は、150度のオーブンで1時間加熱される。これによって、溝112に充填された樹脂Rがさらに硬化(2次硬化)され、樹脂反射部120が形成される。
以上の如く、本実施形態に係る保持部材100は、
複数の半導体パッケージS(保持対象物)を保持し、光学的な検査に用いられる保持部材100であって、
前記半導体パッケージSを保持するように吸着する複数の吸着穴111、及び複数の前記吸着穴111の間に配置された溝112が設けられた樹脂シート110(保持部)と、
前記溝112に設けられ、前記樹脂シート110より反射率が高い樹脂反射部120(反射部)と、を備え、
前記樹脂反射部120は平坦な表面を有するものである。
このように構成することにより、複数の吸着穴111のそれぞれに吸着保持された半導体パッケージSのエッジ検出を精度よく行うことができる。すなわち、比較的反射率の高い樹脂反射部120を設けることで、樹脂反射部120と、吸着穴111に吸着された半導体パッケージSと、の境界部分のコントラストを明確にすることができる。また、樹脂反射部120の表面が平坦になるように形成されているため、光の乱反射を抑制し、コントラストをより明確にすることができる。
また、樹脂反射部120の表面は、前記溝112の深さ方向に対して平行に切断した断面視において、高低差が50μm以下である。
このように構成することにより、半導体パッケージSのエッジ検出をより精度よく行うことができる。すなわち、樹脂反射部120の表面の高低差を所定値以下に抑えることで、光の乱反射を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態に係る検査モジュールB(検査機構)は、保持部材100に保持された半導体パッケージSの検査を行うものである。
このように構成することにより、簡単な構成で半導体パッケージSのエッジ検出を精度よく行うことができる。
また、本実施形態に係る切断装置1は、
パッケージ基板P(切断対象物)を切断し、複数の前記半導体パッケージSを得る切断モジュールA(切断機構)と、
検査モジュールBと、を備え、
前記検査モジュールBによって、前記切断モジュールAにより得られた前記半導体パッケージSの検査を行うものである。
このように構成することにより、簡単な構成で半導体パッケージSのエッジ検出を精度よく行うことができる。
また、本実施形態に係る半導体パッケージSの製造方法は、切断装置1を用いて半導体パッケージSを製造するものである。
このように構成することにより、簡単な構成で半導体パッケージSのエッジ検出を精度よく行うことができる。ひいては、半導体パッケージSの生産性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る保持部材100の製造方法は、
複数の半導体パッケージS(保持対象物)を保持し、光学的な検査に用いられる保持部材100の製造方法であって、
前記半導体パッケージSを保持するように吸着する複数の吸着穴111の間に配置された溝112が設けられた樹脂シート110(保持部)に対して、前記溝112に樹脂Rを充填する樹脂充填工程S12(樹脂充填工程S21)と、
前記樹脂Rを硬化させる樹脂硬化工程S13(樹脂硬化工程S24)と、を含むものである。
このように構成することにより、保持部材100を容易に製造することができる。また、本実施形態に係る保持部材100の製造方法により得られた保持部材100を用いることで、簡単な構成で半導体パッケージSのエッジ検出を精度よく行うことができる。
また、前記樹脂充填工程S12は、ディスペンサDにより前記樹脂Rを吐出して、前記溝112に前記樹脂Rを充填するものである。
このように構成することにより、保持部材100を容易に製造することができる。すなわち、比較的樹脂Rの吐出精度の高いディスペンサDにより溝112に樹脂Rを充填することで、容易かつ精度よく溝112に樹脂Rを充填することができる。
また、本実施形態に係る保持部材100の製造方法は、
前記樹脂充填工程S12の前に、前記樹脂シート110に対してプラズマ照射を行うプラズマ照射工程S11をさらに含むものである。
このように構成することにより、樹脂反射部120の表面を容易に平坦に形成することができる。すなわち、樹脂シート110(特に溝112)の濡れ性を向上させることで、溝112に充填される樹脂Rの表面を平坦にすることができ、ひいては樹脂Rを硬化させることで形成される樹脂反射部120の表面を平坦にすることができる。
また、本実施形態に係る保持部材100の製造方法は、
前記樹脂充填工程S21の後に、前記樹脂Rの脱泡を行う樹脂脱泡工程S22をさらに含むものである。
このように構成することにより、樹脂R(樹脂反射部120)の表面を、より平坦に形成し易くすることができる。すなわち、樹脂Rに含まれる空気(気泡)を除去することで、気泡に起因する樹脂Rの表面の凹凸や変形を抑制することができる。
また、本実施形態に係る保持部材100の製造方法は、
前記樹脂充填工程S21の後に、前記樹脂シート110の表面に平坦部材Fを配置する平坦部材配置工程S23をさらに含むものである。
このように構成することにより、樹脂R(樹脂反射部120)の表面を、より平坦に形成し易くすることができる。すなわち、樹脂シート110の表面に平坦部材Fを配置することで、溝112に充填された樹脂Rの表面を平坦に形成することができる。
また、本実施形態に係る保持部材100の製造方法は、
前記樹脂硬化工程S24において、前記溝112に充填された前記樹脂Rに対して、前記平坦部材Fによって圧力が加えられた状態で、前記樹脂Rを硬化させるものである。
このように構成することにより、樹脂R(樹脂反射部120)の表面を、より平坦に形成し易くすることができる。すなわち、硬化に伴う樹脂Rの表面の変形を抑制することができる。
また、前記樹脂充填工程21では、複数の前記吸着穴111にも前記樹脂Rを充填し、
前記樹脂硬化工程S24の後に、前記樹脂シート110の表面から前記平坦部材Fを取り外す平坦部材取り外し工程S25と、
前記平坦部材取り外し工程S25の後に、前記樹脂シート110の前記溝112以外に付着した前記樹脂Rを除去する樹脂除去工程S26と、をさらに含むものである。
このように構成することにより、不要な樹脂Rを除去した保持部材100を得ることができる。すなわち、溝112に配置された樹脂R(樹脂反射部120)以外の樹脂Rは、半導体パッケージSのエッジ検出の精度向上のために必要なものではないため、その樹脂Rを除去することで、不要な樹脂Rが残留することによる不都合(例えば、半導体パッケージSの吸着を阻害する等)の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る保持部材100の製造方法は、
前記樹脂硬化工程S24の後に、前記樹脂Rをさらに硬化させる2次硬化工程S27をさらに含むものである。
このように構成することにより、保持部材100の変形を抑制することができる。すなわち、複数回に分けて樹脂Rを硬化させることにより、保持部材100の変形(反り等)を抑制することができる。
また、前記樹脂充填工程21では、複数の前記吸着穴111にも前記樹脂Rを充填し、
前記樹脂硬化工程S24の後に、前記樹脂シート110の表面から前記平坦部材Fを取り外す平坦部材取り外し工程S25と、
前記平坦部材取り外し工程S25の後に、前記樹脂シート110の前記溝112以外に付着した前記樹脂Rを除去する樹脂除去工程S26と、
前記樹脂除去工程S26の後に、前記樹脂Rをさらに硬化させる2次硬化工程S27と、をさらに含むものである。
このように構成することにより、不要な樹脂Rを容易に除去することができる。すなわち、樹脂Rを硬化させる途中(樹脂硬化工程S24の後、かつ2次硬化工程S27の前)で樹脂Rを除去することができるため、樹脂Rを容易に除去することができる。
なお、本実施形態に係る半導体パッケージSは、本発明に係る保持対象物の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る樹脂シート110は、本発明に係る保持部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る樹脂反射部120は、本発明に係る反射部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る切断モジュールAは、本発明に係る切断機構の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る検査モジュールBは、本発明に係る検査機構の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るパッケージ基板Pは、本発明に係る切断対象物の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の技術的思想の範囲内で適宜の変更が可能である。
例えば、本実施形態で例示した切断装置1の構成は一例であり、具体的な構成は適宜変更することが可能である。
例えば、本実施形態では、切断モジュールA及び検査モジュールBのそれぞれが制御部(制御部8及び制御部16)を備えるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、それぞれの制御部を1つの制御部にまとめることや、3つ以上の制御部に分割することも可能である。また、本実施形態の切断装置1は、2個の切断テーブル5を有するツインカットテーブル構成であるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、切断テーブル5を1つだけ有するものであってもよい。また、本実施形態の切断装置1は、2個のスピンドル6を有するツインスピンドル構成であるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、スピンドル6を1つだけ有するものであってもよい。
また、本実施形態では、保持部材100を検査テーブル11に設ける構成としたが、本発明はこれに限るものではなく、保持部材100を搬送部7に設けてもよく、検査テーブル11及び搬送部7の両方に保持部材100を設けてもよい。切断装置1は、保持部材100を設けた搬送部7に対応する第一光学検査カメラ12、又は保持部材100を設けた検査テーブル11に対応する第二光学検査カメラ13のいずれか一方のみを備えた構成としてもよい。
また、本実施形態では、樹脂反射部120は樹脂シート110に比べて高い反射率を有するものとしたが、必ずしも全波長の光の反射率が高い必要はない。すなわち、保持部材100は、カメラ(本実施形態においては、第二光学検査カメラ13)による光学的な検査に用いられるものであるため、少なくともこのカメラの特性(取得できる波長情報)に応じた波長の光について、樹脂反射部120の方が樹脂シート110よりも高い反射率を有していればよい。
また、反射率は検査に用いられる光源に対する反射率であり、光源としては、単一の光源を用いても、出射光(照明光)の波長領域が同じ複数の光源を用いても、出射光(照明光)の波長領域が異なる複数の光源を用いてもよい。また、反射率はカメラによる検出に基づくが、カメラによる検出は、単一又は複数の光源の全波長領域での検出であっても、複数の光源のうちの一部の光源の波長領域での検出であっても、単一の光源の一部の波長領域の検出であってもよい。
また、本実施形態の保持部材100の製造方法は一例であり、工程の順序や具体的内容は、任意に変更することができる。
例えば、本実施形態では、2次硬化工程S27よりも前に平坦部材取り外し工程S25及び樹脂除去工程S26を行うものを例示したが、2次硬化工程S27の後で平坦部材取り外し工程S25及び樹脂除去工程S26を行うことも可能である。具体的には、樹脂硬化工程S24、平坦部材取り外し工程S25、樹脂除去工程S26、2次硬化工程S27の順、樹脂硬化工程S24、平坦部材取り外し工程S25、2次硬化工程S27、樹脂除去工程S26の順、又は樹脂硬化工程S24、2次硬化工程S27、平坦部材取り外し工程S25、樹脂除去工程S26の順とすることができる。
また、実施例1(図4参照)において、実施例2(図6参照)と同様に、樹脂脱泡工程S22、平坦部材配置工程S23、平坦部材取り外し工程S25、樹脂除去工程S26、2次硬化工程S27を行うことも可能である。この場合も、工程の順序や具体的内容は、任意に変更することができる。
また、本実施形態では、保持部材100を製造する場合、2度(樹脂硬化工程S24及び2次硬化工程S27)に分けて樹脂Rを硬化させるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、樹脂硬化工程S24のみで(すなわち、1度の工程のみで)、樹脂Rを最終硬化させることも可能である。これによって、保持部材100を製造する工程の簡略化を図ることができる。この場合、樹脂硬化工程S24において樹脂Rを十分硬化させることができるように、60℃のオーブンで5時間加熱するなど、加熱温度や加熱時間が適宜調整される。またこの場合、2次硬化工程S27は不要となるため、樹脂硬化工程S24の後で、平坦部材取り外し工程S25及び樹脂除去工程S26を行うことで、保持部材100の製造が完了する。
また、本実施形態では、樹脂Rに押し付ける平坦部材Fとして鏡面シートを用いるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、樹脂Rを硬化させた後に(保持部材100の製造が完了した時点で)、平坦な表面を有する樹脂反射部120を得られるものであれば、平坦部材Fは限定するものではない。例えば、平坦部材Fは鏡面を有するものでなくてもよい。また、平坦部材Fはシート状のものに限らない。
1 切断装置
P パッケージ基板
S 半導体パッケージ
100 保持部材
110 樹脂シート
111 吸着穴
112 溝
120 樹脂反射部
A 切断モジュール
B 検査モジュール

Claims (9)

  1. 複数の保持対象物を保持し、光学的な検査に用いられる保持部材の製造方法であって、
    前記保持対象物を保持するように吸着する複数の吸着穴の間に配置された溝が設けられた保持部に対して、前記溝の全体に樹脂を充填する樹脂充填工程と、
    前記樹脂を硬化させる樹脂硬化工程と、を含む保持部材の製造方法。
  2. 前記樹脂充填工程は、ディスペンサにより前記樹脂を吐出して、前記溝に前記樹脂を充填する、
    請求項1に記載の保持部材の製造方法。
  3. 前記樹脂充填工程の前に、前記保持部に対してプラズマ照射を行うプラズマ照射工程をさらに含む、
    請求項2に記載の保持部材の製造方法。
  4. 前記樹脂充填工程の後に、前記樹脂の脱泡を行う樹脂脱泡工程をさらに含む、
    請求項1又は請求項2に記載の保持部材の製造方法。
  5. 前記樹脂充填工程の後に、前記保持部の表面に平坦部材を配置する平坦部材配置工程をさらに含む、
    請求項1又は請求項4に記載の保持部材の製造方法。
  6. 前記樹脂硬化工程において、前記溝に充填された前記樹脂に対して、前記平坦部材によって圧力が加えられた状態で、前記樹脂を硬化させる、
    請求項5に記載の保持部材の製造方法。
  7. 前記樹脂充填工程では、複数の前記吸着穴にも前記樹脂を充填し、
    前記樹脂硬化工程の後に、前記保持部の表面から前記平坦部材を取り外す平坦部材取り外し工程と、
    前記平坦部材取り外し工程の後に、前記保持部の前記溝以外に付着した前記樹脂を除去する樹脂除去工程と、をさらに含む、
    請求項5又は請求項6に記載の保持部材の製造方法。
  8. 前記樹脂硬化工程の後に、前記樹脂をさらに硬化させる2次硬化工程をさらに含む、
    請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の保持部材の製造方法。
  9. 前記樹脂充填工程では、複数の前記吸着穴にも前記樹脂を充填し、
    前記樹脂硬化工程の後に、前記保持部の表面から前記平坦部材を取り外す平坦部材取り外し工程と、
    前記平坦部材取り外し工程の後に、前記保持部の前記溝以外に付着した前記樹脂を除去する樹脂除去工程と、
    前記樹脂除去工程の後に、前記樹脂をさらに硬化させる2次硬化工程と、をさらに含む、
    請求項5又は請求項6に記載の保持部材の製造方法。
JP2020132999A 2019-05-24 2020-08-05 保持部材の製造方法 Active JP6968949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020132999A JP6968949B2 (ja) 2019-05-24 2020-08-05 保持部材の製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019098125A JP6952737B2 (ja) 2019-05-24 2019-05-24 保持部材、検査機構、切断装置、保持対象物の製造方法及び保持部材の製造方法
JP2020132999A JP6968949B2 (ja) 2019-05-24 2020-08-05 保持部材の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019098125A Division JP6952737B2 (ja) 2019-05-24 2019-05-24 保持部材、検査機構、切断装置、保持対象物の製造方法及び保持部材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020193981A JP2020193981A (ja) 2020-12-03
JP6968949B2 true JP6968949B2 (ja) 2021-11-24

Family

ID=73547873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020132999A Active JP6968949B2 (ja) 2019-05-24 2020-08-05 保持部材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6968949B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5803797A (en) * 1996-11-26 1998-09-08 Micron Technology, Inc. Method and apparatus to hold intergrated circuit chips onto a chuck and to simultaneously remove multiple intergrated circuit chips from a cutting chuck
JP4420000B2 (ja) * 2002-09-20 2010-02-24 セイコーエプソン株式会社 光学デバイスの製造方法、及び検査機器
JP2015015343A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 Tdk株式会社 圧電素子及び圧電素子の製造方法
JP6886379B2 (ja) * 2017-09-28 2021-06-16 Towa株式会社 保持部材、保持部材の製造方法、検査装置及び切断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020193981A (ja) 2020-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101739199B1 (ko) 워크 흡착판, 워크 절단 장치, 워크 절단 방법 및 워크 흡착판의 제조 방법
TWI624887B (zh) 半導體製造裝置及半導體裝置的製造方法
KR102285101B1 (ko) 피가공물의 검사 방법, 검사 장치, 레이저 가공 장치 및 확장 장치
JP6886379B2 (ja) 保持部材、保持部材の製造方法、検査装置及び切断装置
JP6952737B2 (ja) 保持部材、検査機構、切断装置、保持対象物の製造方法及び保持部材の製造方法
JP5558073B2 (ja) ボンディング装置
US9831381B2 (en) Package substrate machining method
WO2021117753A1 (ja) 集光レンズの高さ調整方法およびチップ転写方法ならびに集光レンズの高さ調整装置およびチップ転写装置
JP5899485B2 (ja) 樹脂塗布装置および樹脂塗布方法
TW201540501A (zh) 片狀樹脂體、樹脂成形裝置及樹脂成形方法以及成形製品之製造方法
JP6968949B2 (ja) 保持部材の製造方法
WO2020129486A1 (ja) 封止部材の取り外し方法、発光素子の取り外し方法、及び取り外し用治具
JP4990611B2 (ja) 透明基板の側辺加工方法及び装置
JP7482824B2 (ja) 樹脂成形装置、及び、樹脂成形品の製造方法
JP5497418B2 (ja) 識別コードのマーキング装置及び方法、識別コードがマーキングされた半導体装置
KR100854437B1 (ko) 반도체 패키지 이송장치의 흡착패드
JP2021037588A (ja) フランジ端面修正装置、切断装置、フランジ端面修正方法及び切断品の製造方法
TW202422738A (zh) 黏晶裝置,黏晶方法及半導體裝置的製造方法
JP7068409B2 (ja) 切断装置及び切断品の製造方法
TWI808864B (zh) 校正方法、及電子零件的製造方法
WO2020129487A1 (ja) 発光装置及びその製造方法
JP7028650B2 (ja) 剥離装置
JP2017181836A (ja) 表示装置用部材の製造装置及び製造方法
TW202312307A (zh) 維護方法、及電子零件的製造方法
JP2009247917A (ja) 基板検査装置、基板検査方法、液滴吐出装置及び吐出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6968949

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250