JP6968217B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本願は、回転電機に関するものである。
近年、回転電機の小型化、高出力化に伴って、積層鉄心からなる固定子の巻線量が多くなり、隣接する巻線部同士が互いに近接配置されるようになってきている。特に、集中巻線方式の電動機において、複数の分割コアを環状に接続して形成される固定子を使用する。その場合、各固定子鉄心に交流電気のそれぞれ異なる相の巻線が巻きつけられるため、異なる相の巻線部が互いに接近していることになり、その巻線部の間を十分に絶縁することが必要となっている。
従来の回転電機の固定子の分割コアは、固定子鉄心の両側に、積層面と接して絶縁シートを装着し、この絶縁シートを介して導体線が巻回されているものが一般的である。この絶縁シートは、固定子鉄心のティース部に装着される装着部と、この装着部の両面から延長している延長部とで形成される。絶縁シートの装着部が固定子鉄心の軸方向の両端に設置されたインシュレータで固定され、絶縁シートの延長部が二重に重なってインシュレータの開口部側に露出する巻線部を覆って設置されるものである。また、絶縁シートの軸方向における延長部の長さを、固定子鉄心の軸方向両端から突出する巻線部を含めた長さ以上として、巻線部を覆うように配置して巻線部間の絶縁を向上したものがある(例えば、特許文献1を参照)。
分割コアを製作するに当たって、特許文献1では、絶縁シートにおける外径側の延長部を押圧冶具で外径側に押さえながら導体線を巻き回すことにより、導体線と絶縁シートの外径側の延長部とが干渉することを防止している。
特開2018−198515号公報(図10)
しかしながら、特許文献1に記載の回転電機では、巻線工程において、絶縁シートの反りまたは自重により、絶縁シートの延長部がティース部の巻線領域に侵入することがあった。そのため、絶縁シートの延長部と導体線との接触により、絶縁シートの巻線内への巻き込み、または絶縁シートの破れが発生し、巻線部と固定子鉄心および隣接する巻線部との絶縁を確保できないことがあった。
また、絶縁シートの外径側の延長部を押圧冶具で外径側に押さえながら導体線を巻き回しており、外径側の絶縁シートの延長部の角部が、固定子鉄心のティース部の外径側の外縁部を支点に、ティース部の巻線領域に侵入することがあった。そのことが、巻線工程における絶縁シートの巻き込みの要因の一つであった。
本願は、巻線工程において、絶縁シートの延長部の巻線内への巻き込みと、絶縁シートの延長部の破れとを防止するための絶縁シートの構造を提供することを目的とする。また、これにより、回転電機の固定子を構成する分割コアの巻線部と固定子鉄心および隣接する巻線部との絶縁を確保するものである。
本願に係わる回転電機は、円環状に並べられた複数の分割コアを有する固定子を持つ回転電機であって、前記分割コアは、前記固定子の外周となるコアバック部から径方向に伸びたティース部を有する固定子鉄心と、前記ティース部の周方向の両側面に装着された絶縁シートと、前記絶縁シートを挟んで前記ティース部の周りに導体線を巻回した巻線部と、を備え、前記絶縁シートは、前記巻線部の内側で前記ティース部に接する装着部と、前記巻線部を包む延長部とを有し、前記延長部には、前記巻線部の軸方向の端部を覆う突出部を有し、前記装着部と前記延長部との間には、軸方向の折り目を有し、前記折り目の端の周辺から前記突出部の軸方向の端にある頂部に向けて傾斜を有し、前記傾斜は、前記装着部の端面の前記折り目より径方向内側から、前記突出部の頂部に向けて斜辺で繋がっている斜辺部で形成されているものである。
また、前記傾斜は、前記装着部の端面を前記折り目の端より周方向に延長した位置から、前記突出部の頂部に向けて斜辺で繋がっている斜辺部で形成されているものである。
さらにまた、前記傾斜は、前記装着部の端面を前記折り目の端より周方向に延長した位置から、前記突出部の軸方向に伸びる直線部を形成し、前記直線部の端から前記突出部の頂部に向けて斜辺で繋がっている斜辺部で形成されているものである。
本願の絶縁シートは、巻線部を包む延長部において、巻線部の軸方向の端部に向けて傾斜を有するため、導体線の巻き回し時に導体線と延長部の傾斜部分で接触するので、巻線工程における、絶縁シートの巻線内への巻き込み、および絶縁シートの破れを防止することができる。また、これにより、回転電機の固定子を構成する分割コアの巻線部と固定子鉄心および隣接する巻線部との絶縁を確保することが可能となる。
実施の形態1に係わる回転電機を示す部分断面図である。 実施の形態1に係わる回転電機の固定子を示す平面図である。 実施の形態1に係わる回転電機の分割コアを示す断面図である。 実施の形態1に係わる回転電機の分割コアを各構成要素に分解した斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機の絶縁シートを示す展開図である。 実施の形態1に係わる回転電機の分割コアの導体線の巻き回しの状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係わる回転電機の分割コアの導体線の巻き回しの状態を示す正面図である。 実施の形態1に係わる回転電機の分割コアを示す斜視図である。 実施の形態2に係わる回転電機の絶縁シートを示す展開図である。 実施の形態2に係わる回転電機の絶縁シートを示す展開図である。 実施の形態2に係わる回転電機の絶縁シートを示す展開図である。 実施の形態2に係わる回転電機の絶縁シートを示す展開図である。 実施の形態2に係わる回転電機の絶縁シートを示す展開図である。
実施の形態1.
図1は、本願の実施の形態1に係る回転電機を示す部分断面図である。回転電機1は、トルクを外部に伝達する回転軸2を備えている。本願において、軸方向とは、回転軸2に平行な方向とし、径方向とは、回転軸2を中心とした場合の径方向とし、周方向とは、回転軸2を中心とした場合の周方向とする。図1では、回転電機1について、回転軸2の中心に対し右側正面の半分を断面図で示し、左側正面の半分を正面外形図で示している。
回転電機1は、ハウジング3と、ハウジング3に支持され、回転磁界を発生させる固定子4と、固定子4に対して回転軸2の中心側に設けられた回転子5と、ハウジング3に支持され、回転軸2を回転自在に支持する複数の軸受6とを備えている。
固定子4は、複数の分割コア400に分割されている。また、分割コア400は、固定子鉄心410と、インシュレータ420と、絶縁シート430(図1では見えない)と、巻線部440と、で構成されている。
回転子5は、回転軸2および軸受6を介して、ハウジング3に回転自在に支持されている。回転子5は、固定子4に対して周方向に回転する。固定子4と回転子5との間には、径方向に隙間が形成されている。回転子5は、回転軸2に固定され、磁束が通る回転子鉄心501と、回転子鉄心501の内部に埋め込まれた複数の永久磁石502とを有している。
図2は、図1の固定子4を示す平面図である。固定子4は、回転電機1の回転軸2の周方向に円環状に並べられた複数の分割コア400から形成されている。分割コア400は、固定子鉄心410の軸方向の両端にインシュレータ420を挿入し、絶縁シート430を両面テープまたは接着剤等を用いて固定子鉄心410に固定している。そして、詳細を後述する絶縁シート430とインシュレータ420とで絶縁された固定子鉄心410の周りには、絶縁被覆を施した導体線441を巻回した巻線部440が設けられている。この導体線441に電流が供給されることによって巻線部440に磁界を発生させる。このような巻線部440を設けた固定子鉄心410が環状に接続されて、回転電機1の固定子4を形成している。
図3は、図2の固定子4の分割コア400を2つ並べたところを示す断面図である。固定子鉄心410に固定された絶縁シート430は、径方向に折り畳まれて配置されており、導体線441が積み重なった巻線部440を径方向と周方向に覆っている。巻線部440を覆っている絶縁シート430の一部は2重に重なっている。そのため、隣接する巻線部440は、2枚の絶縁シート430を介して接している箇所と、4枚の絶縁シート430を介して接している箇所を有する。
図4は、分割コア400の各構成要素である固定子鉄心410と、インシュレータ420と、絶縁シート430とを分解した斜視図である。固定子鉄心410は、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されることによって構成されている。また、固定子鉄心410は、コアバック部411と、コアバック部411の周方向中央部から径方向内側に伸びたティース部412と、ティース部412の径方向内側から周方向に突出するシュー部413とからなる。また、固定子鉄心410の軸方向の両端面に設けられたコアバック部411とティース部412とには、インシュレータ420と嵌合するための嵌合部414が設けられている。さらに、ティース部412の外径側には外縁部415がある。
インシュレータ420は、固定子鉄心410に嵌合する薄肉部421と、巻線部440の径方向内側の位置を規制するための内径側ガイド422と、巻線部440の径方向外側の位置を規制するための外径側ガイド423と、インシュレータ420の内径側ガイド422と外径側ガイド423とからなる。また、薄肉部421と内径側ガイド422と外径側ガイド423とには、絶縁シート430と接する位置にシートの厚み分凹んでいる段差部424が設けられている。絶縁シート430とインシュレータ420の薄肉部421とは、重なった状態で、絶縁シート430が固定されている。
本願の実施の形態では、インシュレータ420の材料には、例えば、ポリフェニレンスルファイドが用いられ、インシュレータ420は射出成形により形成されている。
図5は、実施の形態1に係わる絶縁シート430の展開図である。図4に示された絶縁シート430の斜視図部分と合わせて説明する。絶縁シート430は、固定子鉄心410のティース部412に装着する装着部431と、装着部431の内径側と外径側にそれぞれ周方向に延長された延長部432と、装着部431と延長部432の境界に形成された折り目433と、装着部431の軸方向長さより長い延長部432の軸方向の端である突出部434と、折り目433の端から突出部434の頂部435へ向けて軸方向に傾斜を有する斜辺で繋がっている斜辺部436とからなる。
本実施の形態では、絶縁シート430の材料には、例えば、ノーメックス紙の間に耐熱フィルムを挟んだ三層構造の絶縁シート430が用いられ、これを切り抜いた後、折り曲げて絶縁シート430を形成している。絶縁シート430の折り目433は、治具で約30度まで折り曲げることで形成する。この角度で治具から外しても約90度に変形を保つことができる。また、絶縁シート430の厚みは0.1〜0.3mm程度が好ましい。絶縁シート430の厚みが、0.1mmより薄いと、絶縁性に不安が残り、0.3mmより厚くなると、材料コストが高くなる。
図5の絶縁シート430の展開図において、頂部435の位置は、絶縁シート430の突出部434が巻線部440の軸方向の端を覆うために、折り目433の端を基点として次の位置に設けられることになる。周方向の位置L1は折り目433から巻線部440の周方向の厚みよりも同じかまたは小さく、軸方向の位置L2は装着部431の軸方向の端面から巻線部440の軸方向の厚みよりも同じかまたは大きいという関係になる。
図5の本願の実施の形態1による絶縁シート430は、頂部435と折り目433の端との間に斜辺で繋がった斜辺部436を設け、図5の破線で示す従来技術の直角の角部をなくすとともに、導体線441を巻き回すときに導体線441と絶縁シート430との接触を直線でなく傾斜した斜辺部436で受けるようにしたものである。
図6は、インシュレータ420と絶縁シート430とを装着した固定子鉄心410に導体線441を巻き回している状態を示す斜視図である。また、図7は、インシュレータ420と絶縁シート430とを装着した固定子鉄心410に導体線441を巻き回している状態を示す正面図である。
巻線工程は、分割コア400ごとに行われる。台座にコアバック部411を固定して、台座ごと毎分1000回転程度の速さで回転させ、約10秒から20秒で導体線441を巻き上げて、巻線部440を完成させる。
図6および図7において、絶縁シート430における延長部432の突出部434の軸方向端である頂部435は、装着部431の折り目433の端から斜辺部436で繋がって保持されている。また、絶縁シート430の周方向の延長部432の巻き込みを防止するために、押圧治具7で外側に押さえながら導体線441を巻回する。この押圧治具7を用いて巻線することで、延長部432の巻き込みを防止することができるが、固定子鉄心410のティース部412の外径側の外縁部415を支点に絶縁シート430の延長部432が少し反り返り、絶縁シート430と導体線441が接触することがある。
図6および図7はその接触時の状態を示した図であり、延長部432の突出部434の頂部435が装着部431の折り目433から斜辺部436で繋がって保持された状態で、導体線441が斜辺部436と接触している。この斜辺部436の傾斜によって突出部434の巻き込みを防止できる。また、従来技術では、頂部435の位置に直角の角部があり、その部分の反り返りで巻き込みが発生していたが、斜辺部436の傾斜により頂部435の角が取れたため、頂部435の反り返りを防ぐことができる。
また、図7に示すように絶縁シート430の内径側の延長部432は、ティース部412の内径側にあるシュー部413の傾斜によって、内径側の方向に張出している。そのため、押圧治具7を用いなくても、巻線工程での内径側の延長部432の巻き込みは防止できる。また、従来のように頂部435の位置に直角の角部を設けず、装着部431の折り目433の端から斜辺部436で繋がって頂部435を支えるようにしたので、自重および巻線時の風圧に対しても延長部432の垂れ、反り返りを少なくできる。よって、絶縁シート430の内径側でも巻線工程での巻き込みを防止できる。
図8は、分割コア400を示す斜視図である。図8において、導体線441を巻き回した巻線部440とインシュレータ420とを装着した固定子鉄心410の絶縁シート430を折り畳んだ状態を示す斜視図である。絶縁シート430の延長部432における突出部434の軸方向の長さが、巻線部440の軸方向厚さよりも大きく、巻線部440の全体を絶縁シート430の延長部432で包み込むように配置し、隣接する巻線部440と絶縁している。また、絶縁シート430の斜辺部436がインシュレータ420の内径側ガイド422と外径側ガイド423とに接し、ティース部412の周方向外側に配置される絶縁シート430の突出部434の高さが、巻線部440の軸方向端より高くすることで、巻線部440と固定子鉄心410とを絶縁している。
以上説明したように、本願の実施の形態1に係わる回転電機1の固定子4によれば、絶縁シート430の延長部432における軸方向の突出部434は、絶縁シート430の折り目433の端から斜辺部436に繋がって形成されている。これにより、絶縁シート430の突出部434を折り目433で保持でき、突出部434が巻線領域に侵入することを防止できる。さらに、絶縁シート430の延長部432の突出部434がティース部412の巻線領域に侵入した場合においても、導体線441が絶縁シート430の斜辺部436に接触することで、絶縁シート430と導体線441との引っ掛かりを防止し、巻線時における絶縁シート430の巻き込みおよび破れを防止できる。その結果、巻線部440と隣接する巻線部440および固定子鉄心410との絶縁を確保することができる。従って、絶縁シートの430巻き込み、および絶縁シート430の破れによる生産時の不良を減らすことができ、回転電機1の生産性の向上と歩留まりの向上を図ることができる。
また、本実施の形態においては、絶縁シート430の突出部434が内径側と外径側にそれぞれ形成された構成を用いて説明したが、絶縁シート430の突出部434が内径側と外径側のどちらか一方にのみ形成されている構成においても、実施の形態1の構成と同じ斜辺部436を用いることで、同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図9Aから図9Eは、実施の形態2に係わる絶縁シート430の展開図である。この実施の形態2は、実施の形態1で示した絶縁シート430の形状の他の実施形態を示すものである。
図9Aの絶縁シート430は、装着部431の端面の折り目433より径方向内側から、突出部434の頂部435に向けて斜辺で繋がっている斜辺部436が形成されたものである。実施の形態1の効果は、折り目433の端の周辺から頂部435に向けた傾斜を有するものに共通の効果であり、巻線時における絶縁シート430の巻き込みおよび破れを防止できる。従って、図9Aの形状においても実施の形態1と同等の効果がある。
さらに、この形状の場合においては、実施の形態1に述べた効果に加えて、斜辺部436の軸方向の傾斜を実施の形態1よりも大きくとれるので、より巻き込み防止の効果を高めることができる。また、巻線部440の軸方向の厚さが大きく、突出部434の長さが長くなるような場合にも十分な傾斜を保って斜辺部436を設けることができる。
図9Bの絶縁シート430は、装着部431の端面を折り目433の端より周方向に延長した延長線部437の端から、突出部434の頂部435に向けて斜辺で繋がっている斜辺部436が形成されたものである。この形状の場合においては、実施の形態1に述べた効果に加えて、絶縁シート430の折り目433を付ける場合に、折り目433の寸法位置が多少ずれても、斜辺部436の正しい形状を保つことができるという効果がある。
図9Cの絶縁シート430は、装着部431の端面を折り目433の端より周方向に延長した延長線部437の端から、突出部434の軸方向に伸びる直線部438を形成し、直線部438の端から突出部434の頂部435に向けて斜辺で繋がっている斜辺部436が形成されたものである。実施の形態1に述べた効果に加えて、絶縁シート430の折り目433を付ける場合に、折り目433の寸法位置が多少ずれても、斜辺部436の正しい形状を保つことができるという効果があり、さらに斜辺部436の傾斜を大きくとることができるので、より巻き込み防止の効果を高めることができる。
図9Dの絶縁シート430は、折り目433の端から突出部434の頂部435に向けて、2の斜辺部4361、4362をつなぎ合わせて傾斜が形成されたものである。この形状の場合においては、実施の形態1に述べた効果に加えて、頂部435の周りの斜辺部4361の軸方向の傾斜を実施の形態1よりも大きくとれるので、より巻き込み防止の効果を高めることができる。なお、斜辺部436の数を2つで示したが、3つ以上の複数の斜辺部436をつなぎ合わせても同じ効果が得られる。
図9Eの絶縁シート430は、折り目433の端から突出部434の頂部435に向けて軸方向に張出した円弧439で傾斜が形成されたものである。実施の形態1に述べた効果に加えて、他の形状より頂部435の周りの軸方向の傾斜を大きくとれるので、巻き込み防止の効果をより高めることができる。
以上説明したように、実施の形態2に示した絶縁シート430を用いれば、実施の形態1で示された効果に加えて、巻き込み防止効果のより高い形状を設けることが可能となる。また、折り目433の位置ずれに対しても対応可能となる。さらに、これらの形状を組み合わせた形状でも同様な効果が期待できる。
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 回転電機、2 回転軸、3 ハウジング、4 固定子、5 回転子、501 回転子鉄心、502 永久磁石、6 軸受、7 押圧治具、400 分割コア、410 固定子鉄心、411 コアバック部、412 ティース部、413 シュー部、414 嵌合部、415 外縁部、420 インシュレータ、421 薄肉部、422 内径側ガイド、423 外径側ガイド、424 段差部、430 絶縁シート、431 装着部、432 延長部、433 折り目、434 突出部、435 頂部、436 斜辺部、4361 斜辺部、4362 斜辺部、437 延長線部、438 直線部、439 円弧、440 巻線部、441 導体線

Claims (4)

  1. 円環状に並べられた複数の分割コアを有する固定子を持つ回転電機であって、
    前記分割コアは、
    前記固定子の外周となるコアバック部から径方向に伸びたティース部を有する固定子鉄心と、
    前記ティース部の周方向の両側面に装着された絶縁シートと、
    前記絶縁シートを挟んで前記ティース部の周りに導体線を巻回した巻線部と、を備え、
    前記絶縁シートは、前記巻線部の内側で前記ティース部に接する装着部と、前記巻線部を包む延長部とを有し、
    前記延長部には、前記巻線部の軸方向の端部を覆う突出部を有し、
    前記装着部と前記延長部との間には、軸方向の折り目を有し、
    前記折り目の端の周辺から前記突出部の軸方向の端にある頂部に向けて傾斜を有し、
    前記傾斜は、前記装着部の端面の前記折り目より径方向内側から、前記突出部の頂部に向けて斜辺で繋がっている斜辺部で形成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 円環状に並べられた複数の分割コアを有する固定子を持つ回転電機であって、
    前記分割コアは、
    前記固定子の外周となるコアバック部から径方向に伸びたティース部を有する固定子鉄心と、
    前記ティース部の周方向の両側面に装着された絶縁シートと、
    前記絶縁シートを挟んで前記ティース部の周りに導体線を巻回した巻線部と、を備え、
    前記絶縁シートは、前記巻線部の内側で前記ティース部に接する装着部と、前記巻線部を包む延長部とを有し、
    前記延長部には、前記巻線部の軸方向の端部を覆う突出部を有し、
    前記装着部と前記延長部との間には、軸方向の折り目を有し、
    前記折り目の端の周辺から前記突出部の軸方向の端にある頂部に向けて傾斜を有し、
    前記傾斜は、前記装着部の端面を前記折り目の端より周方向に延長した位置から、前記突出部の頂部に向けて斜辺で繋がっている斜辺部で形成されていることを特徴とする回転電機。
  3. 円環状に並べられた複数の分割コアを有する固定子を持つ回転電機であって、
    前記分割コアは、
    前記固定子の外周となるコアバック部から径方向に伸びたティース部を有する固定子鉄心と、
    前記ティース部の周方向の両側面に装着された絶縁シートと、
    前記絶縁シートを挟んで前記ティース部の周りに導体線を巻回した巻線部と、を備え、
    前記絶縁シートは、前記巻線部の内側で前記ティース部に接する装着部と、前記巻線部を包む延長部とを有し、
    前記延長部には、前記巻線部の軸方向の端部を覆う突出部を有し、
    前記装着部と前記延長部との間には、軸方向の折り目を有し、
    前記折り目の端の周辺から前記突出部の軸方向の端にある頂部に向けて傾斜を有し、
    前記傾斜は、前記装着部の端面を前記折り目の端より周方向に延長した位置から、前記突出部の軸方向に伸びる直線部を形成し、前記直線部の端から前記突出部の頂部に向けて斜辺で繋がっている斜辺部で形成されていることを特徴とする回転電機。
  4. 前記絶縁シートの前記突出部の前記頂部は、
    周方向に前記折り目から前記巻線部の周方向の厚みよりも同じかまたは小さな位置で、かつ軸方向に前記装着部の軸方向の端面から前記巻線部の軸方向の厚みよりも同じかまたは大きい位置に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
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