JP6964175B2 - 演算装置、車載装置、自動運転システム - Google Patents

演算装置、車載装置、自動運転システム Download PDF

Info

Publication number
JP6964175B2
JP6964175B2 JP2020217523A JP2020217523A JP6964175B2 JP 6964175 B2 JP6964175 B2 JP 6964175B2 JP 2020217523 A JP2020217523 A JP 2020217523A JP 2020217523 A JP2020217523 A JP 2020217523A JP 6964175 B2 JP6964175 B2 JP 6964175B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
information
unit
knowledge
interruption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020217523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021086638A (ja
Inventor
恭子 大越
高司 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2019214763A external-priority patent/JP6818118B1/ja
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2020217523A priority Critical patent/JP6964175B2/ja
Publication of JP2021086638A publication Critical patent/JP2021086638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6964175B2 publication Critical patent/JP6964175B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、演算装置、車載装置、および自動運転システムに関する。
近年、地図データを用いた自動運転技術が実用化されつつある。現在の自動運転技術はセンサ情報に加え、地図データを、車両の位置補正や、走行ルート道路情報の先読みとして使用しており、当該地図データはカーナビ用の従来地図データに比べて、高い精度が必要とされている。ただし十分な制度を持つ地図を用意しても、自動運転は様々な要因で中断されてしまうこともある。特許文献1には、自動運転車両が自動運転を実行するために参照される参照情報を生成して配信するデータ処理装置と、前記データ処理装置から取得した参照情報を参照して自動運転を実行する自動運転車両と、を備え、前記データ処理装置は、複数の車両から走行履歴情報を取得する走行履歴情報取得部と、前記走行履歴情報取得部により取得された走行履歴情報から、前記参照情報として、複数の車両が走行した経路を表すためのベクトル情報と、前記ベクトル情報により表される経路に関する属性情報とを対応付けた参照情報を生成する参照情報生成部と、前記参照情報生成部により生成された参照情報を前記自動運転車両に配信する参照情報配信部と、を備え、前記自動運転車両は、前記データ処理装置から前記参照情報を取得する参照情報取得部と、前記参照情報により表される経路に沿って自動運転を実行する制御部と、を備えることを特徴とする車両制御システムが開示されている。
特開2018−155894号公報
特許文献1に記載されている発明では、自動運転が困難な地点への対応が十分でない。例えば、道路や周囲の車両との位置関係等の状況により自動運転が解除されることが多い地点における適切な経路は考慮されていないため、自動運転の継続が難しい可能性があった。
本発明の第1の態様による演算装置は、第1車両に搭載される車載装置から、手動により前記第1車両の自動運転が中断された位置である中断位置の情報を受信し、第2車両に搭載される車載装置から前記中断位置の領域における前記第2車両による手動運転での走行を記録した情報であり、前記第2車両の速度または前記第2車両のステアリング角度を含む手動運転情報を受信するサーバ通信部と、前記中断位置に基づいて、第3車両の制御の変更に関する地点である制御点を抽出する抽出部と、前記制御点を通過する軌跡上の前記手動運転情報を含む、前記第3車両の軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部とを備え、前記サーバ通信部はさらに、前記知識情報、および前記知識情報を用いて生成した前記第3車両の軌跡を示す情報の少なくとも一方を前記第3車両の車載装置に送信し、前記第3車両は、前記第1車両および前記第2車両のいずれかと同一、または前記第1車両および前記第2車両のいずれとも異なり、前記第1車両は、前記第2車両と同一、または前記第2車両とは異なる。
本発明の第2の態様による車載装置は、手動により車両の自動運転が中断された位置である中断位置の情報、および前記自動運転が中断された後の前記車両による手動運転での走行を記録した情報であり、前記車両の速度または前記車両のステアリング角度を含む手動運転情報を記録する記録部と、前記中断位置に基づいて、前記車両の制御の変更に関する地点である制御点を抽出する抽出部と、前記制御点に基づいて、前記車両の進行方向を変更する軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部と、前記知識情報を用いて前記車両の軌道を作成する軌道生成部と、を備える。
本発明の第3の態様による自動運転システムは、複数の車両のそれぞれに搭載される車載装置、および前記車載装置と通信するサーバを含む自動運転システムにおいて、前記車載装置は、前記車載装置を搭載する第1車両の自動運転が手動により中断された位置である中断位置の情報、および前記中断位置の領域における第2車両による手動運転での走行を記録した情報であり、前記第2車両の速度または前記第2車両のステアリング角度を含む手動運転情報を前記サーバに送信する車載通信部を備え、前記サーバは、前記中断位置の情報、および前記手動運転情報を前記車載装置から受信するサーバ通信部と、前記中断位置に基づいて、第3車両の制御の変更に関する地点である制御点を抽出する抽出部と、前記制御点に基づいて、前記第3車両の進行方向を変更する軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部と、前記知識情報、および前記知識情報を用いて生成した前記第3車両の軌跡を示す情報の少なくとも一方を前記第3車両の前記車載装置に送信する送信部とを備え、前記第3車両は、前記第1車両および前記第2車両のいずれかと同一、または前記第1車両および前記第2車両のいずれとも異なり、前記第1車両は、前記第2車両と同一、または前記第2車両とは異なる。
本発明の第4の態様による演算装置は、第1車両に搭載される車載装置から、手動により前記第1車両の自動運転が中断された位置である中断位置の情報を受信し、前記第1車両に搭載される車載装置から前記中断位置における前記第1車両による手動運転での走行を記録した情報であり、前記第1車両のステアリング角度を含む手動運転情報を受信するサーバ通信部と、前記中断位置に基づいて、第2車両の制御の変更に関する地点である制御点を抽出する抽出部と、前記制御点を通過する軌跡上の前記手動運転情報を含む、前記第2車両の進行方向を変更する軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部とを備え、前記サーバ通信部はさらに、前記知識情報、および前記知識情報を用いて生成した前記第2車両の軌跡を示す情報の少なくとも一方を前記第2車両の車載装置に送信する。
本発明によれば、過去に自動運転が中断された地点で自動運転を可能とする情報を提供できる。
自動運転システムのハードウエア構成図 自動運転システムの機能ブロック図 知識DBの一例を示す図 中断情報の一例を示す図 動作例を示す図 自動制御部の処理を表すフローチャート ステップS602の詳細を示すフローチャート サーバによる知識DBのレコード生成処理を示すフローチャート ステップS704の詳細を示すフローチャート 第2の動作例を示す図 第3の動作例を示す図 変形例1における自動運転システムの機能構成図 変形例5における自動運転システムの機能ブロック図 変形例8における自動運転システムのハードウエア構成図 第2の実施の形態における車載装置の機能構成図
―第1の実施の形態―
以下、図1〜図11を参照して、車載装置およびサーバを含む自動運転システムの第1の実施の形態を説明する。
(用語の定義)
本実施の形態において、構成や動作を説明する車載装置が搭載される車両を「自車両」と呼ぶ。自車両に乗車している人間を「ユーザ」と呼ぶ。本実施の形態では、緯度と経度の組合せを「絶対座標」と呼ぶ。また本実施の形態では「経路」とは車両が通行する道路を特定可能な程度の分解能を有する経路情報であり、たとえば自車両が走行する順番でノードやリンクの識別子を並べたものである。
本実施の形態では、「自動運転」とは、エンジンやモータなど駆動源、制動装置、およびステアリングホイールの少なくとも1つが演算処理により制御される状態を指す。また「手動運転」とは、車両が動作している状態であって自動運転ではない状態を指す。自動運転の「手動中断」とは、自動運転の状態においてユーザが自動運転の領域に介入することを指す。たとえば自動運転の定義が駆動源および制動装置の制御である場合に、ユーザがアクセルペダルやブレーキペダルを踏む行為は自動運転の手動中断に該当する。
本実施の形態では「軌道」とは、自動運転の実現に十分な分解能を有する位置の情報であり、たとえばmm級の分解能を有する複数の絶対位置を車両がこれから走行すべき順番で並べたものである。本実施の形態では「軌跡」とは、車両が実際に走行した絶対位置を走行した順番で並べたものである。すなわち過去に走行した位置を示すのが「軌跡」であり、これから走行することが想定されている位置を示すのが「軌道」である。
(ハードウエア構成)
図1は、本実施の形態における自動運転システムSのハードウエア構成を示す図である。自動運転システムSは、複数の車両にそれぞれ搭載される車載装置10と、それぞれの車載装置10と通信するサーバ20とを含んで構成される。それぞれの車載装置10は、以下に説明する共通する構成を有する。ただしそれぞれの車載装置10が、以下に説明する構成以外を有することによりそれぞれの車載装置10の構成が異なってもよい。なお以下では、車載装置10およびサーバ20のそれぞれは1つの装置として説明するが、車載装置10およびサーバ20のそれぞれが複数の装置から構成されてもよい。
車載装置10は、中央演算装置であるCPU10と、読み出し専用の記憶装置であるROM12と、読み書き可能な記憶装置であるRAM13と、車載通信部14と、車載記憶部15と、センサ16と、を備える。CPU11がROM12に格納されるプログラムをRAM13に展開して実行することで後述する複数の機能を実現する。ただしCPU11、ROM12、およびRAM13の組み合わせの代わりに書き換え可能な論理回路であるFPGA(Field Programmable Gate Array)や特定用途向け集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現されてもよい。また車載装置10は、CPU11、ROM12、およびRAM13の組み合わせの代わりに、異なる構成の組み合わせ、たとえばCPU11、ROM12、RAM13とFPGAの組み合わせを備えてもよい。
車載通信部14は、サーバ20と通信を行う、無線通信が可能な通信モジュールである。車載通信部14が対応する通信規格は特に限定しないが、車載通信部14はたとえば、3G、4G、および5Gのいずれかに対応する。車載通信部14は、サーバ20と直接接続されてもよいし、通信事業者が提供する基地局やインターネットを介してサーバ20と接続されてもよい。車載記憶部15は、不揮発性の記憶装置、たとえばフラッシュメモリである。センサ16は、自車両の周囲の情報を収集する1または複数のセンサである。センサ16はたとえば、カメラおよびレーザレンジファインダである。センサ16が取得する情報は、道路区画線の認識や障害物の検出に利用される。
サーバ20は、中央演算装置であるCPU21と、読み出し専用の記憶装置であるROM22と、読み書き可能な記憶装置であるRAM23と、サーバ通信部24と、サーバ記憶部25と、を備える。CPU21がROM22に格納されるプログラムをRAM23に展開して実行することで後述する複数の機能を実現する。ただしCPU21、ROM22、およびRAM23の組み合わせの代わりにFPGAやASICにより実現されてもよい。またサーバ20は、CPU21、ROM22、およびRAM23の組み合わせの代わりに、異なる構成の組み合わせ、たとえばCPU21、ROM22、およびRAM23とFPGAの組み合わせを備えてもよい。
サーバ通信部24は、車載通信部14と通信する。サーバ通信部24は車載通信部14と直接に通信してもよいし、他の装置、たとえば基地局や他の通信装置を介して通信してもよい。サーバ記憶部25は、不揮発性の記憶装置、たとえばハードディスクドライブである。
(機能構成)
図2は、自動運転システムSが有する機能をブロックとして表す機能ブロック図である。ただし図2では、データも図示している。車載装置10はその機能として、駆動指令部111、記録部112、経路生成部113、軌道生成部114、自動制御部115、および中断情報送信部116を備える。駆動指令部111は、ユーザによる操作、および自動制御部115の動作指令に基づき自車両の駆動源、制動装置、および操舵装置を駆動させる。ユーザによる操作とは、ステアリングホイールの回転、アクセルペダルの踏み込み、およびブレーキペダルの踏み込みなどである。
記録部112は、自車両による走行を記録した情報(以下、「走行情報」と呼ぶ)をRAM13に記録する。走行情報とは、事後的に自車両が走行した軌道を算出可能な情報であり、たとえば車両が走行した順番に並べた車両の絶対位置の列挙である。また走行情報は、時刻ごとの車両の速度とステアリング角度の情報などでもよい。また走行情報は、カメラ、レーザー、LiDARなどのセンサ情報でもよい。記録部112は、少なくとも手動運転がされている場合に走行情報を記録する。換言すると記録部112は、自動運転がされている場合には走行情報を記録してもよいし、記録しなくてもよい。走行情報は、自動運転が中断されて手動運転が開始されてから所定の時間、たとえば10秒間、または所定の距離、たとえば100mを走行するまでの情報を含む。
経路生成部113は、自車両が走行する経路を算出する。経路生成部113は、たとえば現在位置からユーザが指定した目的地までの経路を算出する。経路生成部113は、複数の経路を生成してユーザに提示してユーザが選択した経路の情報を自動制御部115に出力してもよいし、経路は1つのみ生成してユーザの選択を待たずにその経路の情報を自動制御部115に出力してもよい。
軌道生成部114は、自車両が走行する軌道を算出する。軌道生成部114は、高精度地図および知識DB151を参照して、指定されたノード間の軌道を算出する。以下では、軌道生成部114が軌道を算出する2つのノードのうち、出発地に近い側のノードを「第1ノード」と呼び、目的地に近い側のノードを「第2ノード」と呼ぶ。
自動制御部115は、ユーザの操作に基づき自車両9の自動運転を開始する。自動制御部115は、次のいずれかの場合に自動運転を終了する。すなわち自動制御部115は、自車両9が目的地に到着した場合、自動運転中にユーザが自動運転に介入して自動運転の手動中断がされた場合、およびセンサ16が取得する情報を用いて自動制御部115自身が自動運転を終了することが適切と自発的に判断(以下、「自発中断」と呼ぶ)した場合に自動運転を終了する。以下では、自動運転の手動中断、および自動制御部115自身による自動運転の自発中断をあわせて、自動運転の「強制中断」と呼ぶ。自動制御部115自身が自動運転を終了することが適切と判断する場合とはたとえば、走行予定であった走行経路を維持できない場合や、走行経路に到達できない場合である。
また自動制御部115は自動運転の強制中断が発生すると、中断が発生した要因を示す要因IDを出力する。この要因IDを参照することにより、自発中断か否かだけでなく、どのような理由で自発中断が発生したかを事後的に分析できる。
中断情報送信部116は、記録部112による走行情報の記録が完了すると、強制中断が発生した絶対座標、強制中断の要因を示す要因ID、記録部112が記録した走行情報、自車両の車種、および現在の日時を中断情報153としてサーバ20に送信する。なお図2では便宜的に中断情報153が車載記憶部15に格納されるとして記載しているが、中断情報153はRAM13に格納されてもよい。さらに、中断情報送信部116は中断情報153を断片化して送信が可能なものから順次送信することで、中断情報153の全体をRAM13に格納することなく中断情報153をサーバ20に送信してもよい。
なお記録部は、自動運転が中断された場合以外にも、たとえば当初からユーザ自身が運転することを選択して手動運転がされている場合(以下、「真正手動運転」と呼ぶ)にも、同様に走行情報を記録する。そのため、中断情報送信部116は真正手動運転の記録も中断情報153としてサーバ20に送信する。ただし真正手動運転の場合には自動運転の中段は発生していないので、中断情報153を構成する強制中断が発生した座標、および強制中断の要因を示す要因IDは、たとえば空集合を示す値が用いられる。
サーバ20は、その機能として抽出部217と、作成部218とを備える。抽出部217は、車載装置10から受信する走行情報を用いて車両が走行した軌跡を算出し、その軌跡と道路区画線との交点である制御点を抽出する。具体的には抽出部217は、制御点の絶対座標を算出する。作成部218は、抽出部217が抽出した制御点を用いて後述するように自動運転制御点を算出し、車両の軌道を生成して知識DB251の新しいレコードを作成する。なお詳しくは後述するが、抽出部217および作成部218の動作、すなわち制御点の抽出と自動運転制御点の算出は、第1モードと第2モードの2通りの方法がある。抽出部217および作成部218が第1モードと第2モードのいずれのモードで動作するかは、たとえばあらかじめサーバ20のオペレータにより設定される。抽出部217と作成部218の動作は、後に具体例とともに説明する。知識DB251は、任意のタイミング、たとえば一定時間ごとや知識DB251に新たなレコードが追加されるたびに、サーバ通信部24が全ての車載装置10に送信する。
(データ構成)
車載記憶部15には、知識DB151と、高精度地図152と、中断情報153とが格納される。サーバ記憶部25には、知識DB251と、高精度地図252とが格納される。知識DB151と知識DB251の構成は同一なので、以下では両者を代表して知識DB151の構成を説明する。
知識DB151は、サーバ20によって作成される自動運転を補完するためのデータベースである。知識DB151は複数のレコードから構成され、以下では知識DB151を構成するそれぞれのレコードを「知識情報」とも呼ぶ。すなわち知識DB151は知識情報の集合体である。なお、知識情報には、カメラまたはレーザレンジファインダ等のセンサにより取得したデータを基に生成した情報が含まれてもよい。知識DB151には、過去に自動運転が中断された地点において、自動運転を実現するための情報が格納される。具体的には知識DB151には、複数の地点について、第1ノードから第2ノードへ至る軌道であって自動運転に適した軌道の情報が格納される。知識DB151の各レコードは、車種や日時の限定が含まれていてもよい。また知識DB151の各レコードは、カメラ、レーザー、LiDARなどのセンサ情報から移動体などの周囲情報を判断して生成する実行条件が含まれてもよい。例えば前方に車両があり、右側に寄って車列があり、左側に走行可能スペースがある場合、経路によっては左側の走行可能スペースを走行するなどの条件である。軌道生成部114は知識DB151を参照することによって、既存の軌道生成手法では自動運転が中断される地点においても自動運転が中断されない軌道を生成することができる。
図3は知識DB151の一例を示す図である。知識DB151は複数のレコードから構成され、各レコードは、番号1511、車種1512、日時1513、中断位置1514、第1ノード1515、第2ノード1516、走行座標1517、および自動運転制御点1518のフィールドを有する。番号1511のフィールドには、各レコードの識別番号が格納される。図3に示す例では、一連のレコードには共通する番号を付し、一連の複数のレコードを区別するために枝番を付している。
車種1512のフィールドには、そのレコードに記録されている情報を送信した車両の車種を示す識別情報が格納される。すなわち車種1512のフィールドに格納されている車種の識別情報と、自車両の車種の識別情報とは必ずしも一致しない。日時1513のフィールドには、そのレコードに記録されている中断情報153が生成された日時が格納される。
中断位置1514のフィールドには、自動制御が強制中断された絶対座標が格納される。第1ノード1515のフィールドには、そのレコードに記載されている中断情報153が記録された際の当該車両における第1ノードの識別情報が格納される。第2ノード1516のフィールドには、そのレコードに記載されている中断情報153が記録された際の当該車両における第2ノードの識別情報が格納される。
走行座標1517のフィールドには、中断情報153に含まれる走行情報を用いてサーバ20により作成され、車両の通行が予定される絶対座標が格納される。図3に示す例では、車両が(φ901、λ901)、(φ902、λ902)、(φ952、λ952)、(φ903、λ903)の順に辿ることが示されている。自動運転制御点1518のフィールドには、後述する処理により算出された自動運転制御点の絶対座標が格納される。
高精度地図152には、経路の算出、および軌道の算出に必要な精度の地図情報が含まれる。たとえば高精度地図152には、経路の算出のために、道路上の交差点や分岐等に対応して設定された点であるノードの一覧、道路に沿って並んだ2つの道路ノード間を結んだ線であるリンクの一覧、各ノードの絶対座標、各リンクの長さ、各リンクにおける制限速度の情報が含まれる。またたとえば高精度地図152には、軌道の算出のために、各リンクにおける道路区画線の位置、道路区画線の種類、道路区画線の曲率、道路標識の位置、道路の勾配などの情報が含まれる。
高精度地図252は高精度地図152と略同一である。高精度地図252は高精度地図152と一致していることが望ましいが、同種の情報であればよく、両者の精度が異なっていてもよい。
中断情報153には、強制中断が発生した絶対座標、強制中断の要因を示す要因ID、記録部112が記録した走行情報、自車両の車種、および現在の日時の情報が含まれる。図4は中断情報153の一例を示す図である。中断情報153は中断位置1531、要因ID1532、日時1533、車種1534、走行情報1535のフィールドを有する。中断位置1531には、強制中断が発生した絶対座標が格納される。要因ID1532には、自動運転が中断した要因を示すIDが格納される。日時1533には、自動運転が中断された日時が格納される。車種1534には、自車両の車種を示す識別子が格納される。走行情報1535には、自動運転が中断された後の手動運転により移動した自車両の座標が時系列順に複数格納される。
(動作例)
図5は、自動運転によりノードN950からノードN959まで走行する状況を示す図である。車載装置10の軌道生成部114は、図5において実線で示す軌道R1を算出し、軌道R1に沿って車両を制御した。しかしユーザは自動運転による車線変更が遅いと判断し、又は、センサ16が取得する情報などから自動制御部115にて自動運転を終了することが適切と判断し、絶対位置が(φ801、λ801)である地点P1にてユーザがステアリングホイールを操作して車線変更を行った。その後ユーザは、図5において一点鎖線で示す軌跡R2を辿ってノードN959に到達した。
この場合に車載装置10の記録部112は、一点鎖線で示すR2上の絶対座標であるたとえば(φ901、λ901)、(φ902、λ902)などの走行情報を記録する。そして中断情報送信部116は、記録した走行情報と、中断位置である(φ801、λ801)を含む中断情報153をサーバ20に送信する。
サーバ20はこの中断情報153を受信すると、抽出部217が走行情報を用いて軌跡R2を算出する。抽出部217および作成部218は第1モードと第2モードとで次のように異なる処理を行う。まず第1モードにおける抽出部217および作成部218の動作を説明し、その後に第2モードにおける抽出部217および作成部218の動作を説明する。抽出部217は、第1モードでは中断位置P1を制御点P1とする。そして作成部218は、この制御点P1を移動させることなく自動運転制御点P1とし、知識DB251の新たなレコードとして、(φ801、λ801)を含む軌道R2上の絶対座標を走行座標として有し、自動運転制御点が(φ801、λ801)であり、第1ノードがN950、第2ノードがN959であるレコードを作成する。
第2モードにおける抽出部217は、高精度地図252を用いて道路区画線の位置を算出し、軌跡R2と道路区画線の交点である制御点P21およびP31を算出する。そして第2モードの作成部218は、あらかじめ定められた手法で第1距離Lを算出し、制御点を進行方向の手前に第1距離Lだけ移動させた自動運転制御点を算出する。すなわち制御点P21は自動運転制御点P22に移動し、制御点P31は自動運転制御点P32に移動する。さらに第2モードの作成部218は、自動運転制御点P22および自動運転制御点P32を通過し、ノードN950からノードN959に至る軌道R3を算出する。最後に第2モードの作成部218は、知識DB251の新たなレコードとして、軌道R3上の絶対座標である(φ911、λ911)、(φ922、λ922)などを走行座標として有し、第1ノードがN950、第2ノードがN959であるレコードを作成する。
図5の上部に示すように、第1モードと第2モードでは、制御点および自動運転制御点が異なり、作成された知識情報を用いて自動運転で走行する自動運転の軌跡も異なる。第1モードに比べて第2モードは車線変更を開始する位置が、進行方向の手前側に第1距離Lだけ移動するので、第2モードの方が渋滞などが発生しても自動運転が解除されにくい。なお、軌道R2における自動運転制御点P1は、ステアリング角度を変更する地点、という意味で進行方向を変更する地点に該当し、制御点P21および制御点P31は走行車線を変更するという意味で進行方向を変更する地点に該当する。
(フローチャート)
図6は、自動制御部115の処理を表すフローチャートである。以下に説明する各ステップの実行主体は車載装置10のCPU11である。自動制御部115には、経路生成部113が算出した経路情報が予め入力されて図6に示す処理が開始される。
自動制御部115はまず、ステップS601において経路生成部113が算出した経路情報を読み込む。続くステップS602では自動制御部115は、経路における次のノードまでの軌道を軌道生成部114を用いて生成する。なお図6では記載を省略しているが、ステップS602の初回の演算では、出発地が第1ノードに設定され、出発地から1つだけ目的地に近づいたノードが第2ノードに設定された状態で軌道が算出される。ステップS602の詳細は図7を参照して後に詳しく説明する。
続くステップS603では自動制御部115は、自動運転が強制中断されたか否かを判断する。自動制御部115は、強制中断された、すなわち手動中断および自発中断のいずれかが発生したと判断する場合にはステップS604に進み、強制中断が発生していないと判断する場合にはステップS606に進む。
ステップS604では自動制御部115は、記録部112を用いて運転情報を記録する。ただし運転情報の収集には時間を要するので、所定時間または所定の距離だけ自車両が進行するまでステップS604において待機する。続くステップS605では自動制御部115は、自動運転が中断された際の自車両の絶対座標、自動運転が中断された理由、自動運転が中断された際の第1ノードと第2ノード、およびステップS604において記録した運転情報をサーバ20に送信して図6の処理を終了する。
ステップS603において否定判断されると実行されるステップS606では自動制御部115は、ステップS602において生成した軌道に沿って自車両が走行するように車両を制御する。なお自動制御部115は、知識DB251の自動運転制御点1518を参考値として考慮しつつ、センサ16から得られる情報を用いて他の車両との衝突を避けるように自車両を制御してもよい。続くステップS607では自動制御部115は、第2ノードに到着したか否かを判断する。自動制御部115は、第2ノードに到着したと判断する場合はステップS608に進む。自動制御部115は、第2ノードに到着していない、すなわちステップS602において生成した軌道を走行している途中であると判断する場合にはステップS603に戻る。
ステップS608では自動制御部115は、目的地に到着したか否かを判断し、目的地に到着したと判断する場合には図6に示す処理を終了し、目的地に到着していないと判断する場合にはステップS609に進む。ステップS609では自動制御部115は、第1ノードおよび第2ノードを更新してステップS602に戻る。具体的には自動制御部115は、第1ノードおよび第2ノードをそれぞれ目的地に近い側に1つだけ移動させる。
図7は、図6のステップS602の詳細を示すフローチャートである。ステップS611では自動制御部115は、検索条件を特定して知識DB151のレコードを検索する。検索条件の項目はたとえば、車種、時刻、第1ノード、および第2ノードである。具体的には、自車両の車種と知識DB151に記載された車種が完全一致、または所定の範囲で一致すること、現在の時刻と知識DB151に記載された時刻が完全一致、または所定の範囲で一致すること、現在設定されている第1ノードおよび第2ノードが知識DB151に記載された第1ノードおよび第2ノードと一致すること、などである。続くステップS612では自動制御部115は、検索条件に該当するレコードが存在すると判断する場合はステップS613に進み、該当するレコードが存在しないと判断する場合はステップS614に進む。
ステップS613では自動制御部115は、知識DB151の該当するレコード、および高精度地図を参照して軌道を生成する。具体的には自動制御部115は、第1ノードから第2ノードまでの軌跡に、該当レコードの走行座標を順番に辿る軌跡を含める。ただし自動制御部115は、知識DB151の該当するレコードにおいて走行座標が自動運転制御点と同一の場合には、その自動運転制御点の座標で進行方向を変更する。ステップS614では自動制御部115は、高精度地図を参照して第1ノードから第2ノードまでの軌跡を算出する。
図8は、サーバ20による知識DB251のレコード生成処理を示すフローチャートである。サーバ20はたとえば、車載装置10から中断情報153を受信するたびに図8に示す処理を実行する。なお以下に説明するステップS701〜S703およびステップS711は抽出部217により実行され、ステップS704〜S706およびステップS716は作成部218により実行される。
ステップS700では、サーバ20のCPU21は、第1モードと第2モードのいずれに設定されているかを判断する。CPU21は、第1モードに設定されていると判断する場合はステップS711に進み、第2モードに設定されていると判断する場合はステップS701に進む。
ステップS701では抽出部217は、中断情報153に含まれる手動運転情報から車両の軌跡を算出する。手動運転情報は、たとえば位置情報の列挙、すなわち点の情報なので、それらの点をスムーズに接続した線の情報、すなわち車両が走行した軌跡を絶対座標で算出する。続くステップS702では抽出部217は、高精度地図に基づき中断位置の周辺における道路の白線、すなわち道路区画線を絶対座標で算出する。続くステップS703では抽出部217は、ステップS701において算出した車両の軌跡と、ステップS702において算出した道路区画線との交点、すなわち制御点を算出する。
続くステップS704では作成部218は、制御点を進行方向に対して所定距離手前に移動させた自動運転制御点を作成する。処理距離の決定方法や自動運転制御点の詳しい作成方法は後述する。続くステップS705では作成部218は、第1ノードから第2ノードに至る軌道であって自動運転制御点を通過する軌道を算出する。この軌道はおおよそ、手動運転情報から算出される軌跡を、所定距離だけ平行移動させた軌道となる。続くステップS706では作成部218は、ステップS705において生成した軌道と受信した中断情報153を用いて知識DB251に新たなレコードを記録して図8の処理を終了する。
ステップS706において作成されるレコードはたとえば次のものである。知識DB251の番号1511には、これまでに使われていない最も小さい番号が格納される。車種1512には、中断情報153に含まれる車種の情報が格納される。日時1513には、中断情報153に含まれる日時の情報が格納される。中断位置1514には、自動運転が中断された絶対座標の情報が格納される。第1ノード1515および第2ノード1516には、中断情報153に含まれる第1ノードおよび第2ノードの情報が格納される。走行座標1416には、ステップS705において算出した軌道上の絶対座標であって所定の距離間隔、たとえば1mおきの座標が格納される。自動運転制御点1417には、自動運転制御点の絶対座標が格納される。
ステップS711では抽出部217は、ステップS701と同様に、中断情報153に含まれる手動運転情報から車両の軌跡を算出する。続くステップS716では作成部218は、中断情報153に含まれる中断位置を自動運転制御点とし、ステップS711において算出した軌跡上の絶対座標を走行座標とする知識DB251の新たなレコードを記録して図8の処理を終了する。ただしこの走行座標には、中断位置の絶対座標を含める。
図9は、図8のステップS704の詳細を示すフローチャートである。図9では作成部218は、まずステップS711において第1距離の算出方式を読み込む。算出方式はたとえばA〜Cの3通りがあらかじめ定められており、いずれを使用するかがROM22またはサーバ記憶部25に記録されている。ただしいずれの算出方式を用いるかは、その都度サーバ20の外部から指定されてもよい。
続くステップS712では作成部218は、ステップS711において読み込んだ算出方式がA〜Cのいずれであるかを判断する。作成部218は、算出方式が”A”であると判断する場合はステップS713に進み、算出方式が”B”であると判断する場合はステップS714に進み、算出方式が”C”であると判断する場合はステップS715に進む。
ステップS713では作成部218は、第1距離をあらかじめ定められた固定値、たとえば20mに設定してステップS716に進む。ステップS714では作成部218は、第1距離を第1ノードが存在するリンクにおける制限速度とあらかじめ定められた秒数の積を第1距離に設定してステップS716に進む。ステップS714ではたとえば、制限速度が時速60kmであらかじめ定められた秒数が2秒の場合に第1距離は33mと算出される。ただしステップS714において、制御点における制限速度とあらかじめ定められた秒数の積を用いてもよい。
ステップS715では作成部218は、第1距離を第1ノードが存在するリンクにおける制限速度、第1ノードから第2ノードへ至るまでの車線変更数、およびあらかじめ定められた秒数の積として算出してステップS716に進む。ステップS715ではたとえば、制限速度が時速60km、第1ノードから第2ノードへ至るまでの車線変更数が”3”、あらかじめ定められた秒数が1秒の場合に第1距離は50mと算出される。
ステップS716では作成部218は、図8のステップS703において算出された制御点を、進行方向の手前側に第1距離だけ移動させて自動運転制御点として図9に示す処理を終了する。なお、ステップS703において算出された制御点が複数存在する場合には、それぞれを同様に第1距離だけ移動させる。
(その他の動作例)
図10は、第1の実施の形態における第2の動作例を示す図である。図10では、第1ノードがノードN950、第2ノードがノードN959である場面を示しており、車両は図示下方から上方に向かって走行する。図10の中央部分で左右の道路が合流する。軌道生成部114は実線で示す軌道R1を算出し、軌道R1に沿って車両を制御した。しかしユーザが自ら自動運転を終了し、又はセンサ情報等から自動運転が終了した後、ユーザは合流地点を避けるようにステアリングホイールを操作し、一点鎖線で示す軌跡R2を辿ってノードN959に到達した。中断情報送信部116は、この中断情報153をサーバ20に送信し、サーバ20はこの中断情報153に基づき二点鎖線で示す軌道R3を生成可能な知識情報、すなわち知識DB251の新たなレコードを生成する。
図11は、第1の実施の形態における第3の動作例を示す図である。図11では、第1ノードがノードN950、第2ノードがノードN959である場面を示している。ノードN959へ向かう多数の車両が列をなして停車している。軌道生成部114は実線で示す軌道R1を算出し、軌道R1に沿って車両を制御した。その際、センサがノードN959へ向かう多数の車両の列を検知し、自動運転が終了した後、ユーザは、停車している車両の列の最後尾に並ぶように、一点鎖線で示す軌跡R2を辿ってノードN959に到達した。中断情報送信部116は、この中断情報153をサーバ20に送信し、サーバ20はこの中断情報153に基づき第2モードでは二点鎖線で示す軌道R3を生成可能な知識情報、すなわち知識DB251の新たなレコードを生成する。なおサーバ20は第1モードでは、一点鎖線で示す軌跡R2を生成可能な知識DB251の新たなレコードを生成する。
(データの送受信の関係)
ここでは、知識DB151のあるレコード、すなわちいずれかの知識情報の生成に関する中断情報153を送信する車両を「第1車両」と呼ぶ。また知識情報の生成に関する手動運転情報を送信する車両を「第2車両」と呼び、サーバ20からある知識情報を受信する車両を「第3車両」と呼ぶ。図5に示した動作例では、自車両の自動運転が中断され、その後のユーザの手動運転の情報が送信されて知識情報が作成されたので、自車両は第1車両と第2車両の両方に該当する。図5に示した動作例において、自車両がルートR2またはルートR3を示す知識情報をサーバ20から受信すれば、自車両は第3車両にも該当する。ただし自車両がその知識情報を受信しなければ、その知識情報に関しては自車両は第3車両ではない。
また、次のように第1車両と第2車両が一致しない場合もある。たとえば、ある車載装置10は自動運転が第1の中断情報153を送信し、同一の第1ノード〜第2ノードを走行する他の多数車両から真正手動運転における手動運転情報を送信した場合を想定する。この場合に、サーバ20は受信した手動運転情報の外れ値を除いた平均値を用いて知識情報を生成すると、第1の中断情報153に含まれる手動運転情報が外れ値であった場合には無視されることになる。そのためこの場合は、第1の中断情報153を生成した車両の手動運転情報は知識情報の生成に使用されず、第1車両には該当するが第2車両には該当しない。なお第3車両に該当するか否かは、その知識情報を受信するか否かで決まるので、第1車両と第3車両に該当する場合もあるし、第1車両のみに該当する場合もある。
以上説明したように、知識DB251のあるレコード、すなわち1つの知識情報に注目した場合に、第1車両、第2車両、第3車両の全てが同一の場合もあるし、いずれかの2種類のみに該当する場合もあるし、いずれかの1種類にしか該当しない場合もある。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)演算装置であるサーバ20は、第1車両に搭載される車載装置10から自動運転が中断された位置である中断位置の情報、すなわち中断情報153の中断位置1531を受信し、第2車両に搭載される車載装置から中断位置の領域における第2車両における手動運転の情報である手動運転情報、すなわち中断情報153の走行情報1535に含まれる情報を受信するサーバ通信部24を備える。サーバ20は、中断位置の領域における手動運転情報から進行方向の変更に関する地点である制御点を抽出する抽出部217と、制御点に基づいて、車両の進行方向を変更する軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部218とを備える。サーバ通信部24はさらに、知識情報、および知識情報を用いて生成した車両の軌跡を示す情報の少なくとも一方を第3車両の車載装置10に送付する。第3車両は、第1車両および第2車両のいずれかと同一、または第1車両および第2車両のいずれとも異なり、第1車両は、第2車両と同一、または第2車両とは異なる。そのためこの知識DB251を受信した車載装置10は、同一地点において自動運転が実現できる。換言するとサーバ20は、過去に自動運転が中断された地点で自動運転を可能とする知識情報を提供できる。なおサーバ20から知識DB251を受信する車載装置10は、中断情報153を送信した車載装置10に限定されない。すなわち第3車両と第1車両は同一でなくてもよい。そのため、その中断情報153を送信していない車載装置10を搭載する他の車両にとっては、初めて走行する場所で、かつ本来は自動運転が困難であるにもかかわらず、自動運転が実現できる。また前述のように、第2車両と第1車両とが同一でなくてもよい。
(2)作成部218は、自動運転の制御のための自動運転制御点を作成し、自動運転制御点において車両の進行方向を変更する軌道の生成を可能とする知識情報を作成する。そのため自動運転制御点を利用した軌道を生成できる。
(3)第1距離は、方式A〜Cのいずれかにより決定される。方式Aはあらかじめ定められた固定値である。方式Bは、第1ノードが存在するリンクにおける制限速度とあらかじめ定められた秒数の積である。方式Cは、第1ノードが存在するリンクにおける制限速度、第1ノードから第2ノードへ至るまでの車線変更数、およびあらかじめ定められた秒数の積である。
(4)制御点は車両の軌跡が車両区画線と交差する地点である。そのため走行車線を変更する位置を基準とした軌道を生成することができる。
(5)作成部218は、第1モードおよび第2モードの少なくとも2つのモードで動作可能である。作成部218は、第1モードでは、制御点をそのまま自動運転制御点とし、第2モードでは、制御点を進行方向に対して第1距離だけ手前に移動させて自動運転制御点を作成する。そのため第2モードでは、自動運転の継続性をより高めることができる。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、サーバ20は接続される全ての車載装置10に知識DB251の全体を送信した。しかしサーバ20はそれぞれの車載装置10に対して送信する対象となる知識DB251のレコードを決定する対象決定部をさらに備え、それぞれの車載装置10に対して知識DB251の一部のみを送信してもよい。
図12は、変形例1における自動運転システムの機能構成図である。図12では、図2に比べてサーバ20が対象決定部219をさらに備える。対象決定部219は、それぞれの車載装置10に対して、車種、日時、および位置の少なくとも1つの条件に合致する知識DB251のレコードを決定し、サーバ通信部24を用いて送信する。たとえば車種の条件とは、各レコードの車種1512のフィールドの値が車載装置10を搭載する車両の車種と一致、または車種が一致はしないが車体の寸法や重量の違いが所定の範囲内であることである。
日時の条件とは、各レコードの日時1513のフィールドに格納された日時と、現在の日時とが、季節、月、曜日、および時間帯の少なくとも1つが一致することである。位置の条件とは、各レコードの中断位置1514のフィールドに格納された位置と、それぞれの車載装置10の最新の位置との差が所定の範囲以内であることである。たとえば、直線距離や道なりの距離が所定の距離以内であることを条件としてもよいし、絶対位置を住所表記に書き換えた上で住所の所定の範囲、たとえば都道府県レベルや市町村レベルで同一であることを条件としてもよい。
この変形例1によれば、次の作用効果が得られる。
(6)サーバ通信部24は、車載装置10から、中断情報153の一部として車種、および日時の情報を受信する。知識DB251の各レコードである知識情報には、第1車両および第2車両の車種1512、日時1513、および中断位置1514の情報が含まれる。サーバ20は、第3車両の車種と知識情報に含まれる車種との比較、現在の日時と知識情報に含まれる日時との比較、および第3車両の位置と知識情報に含まれる中断位置との比較、の少なくとも1つに基づき知識情報を送信する対象である送信対象車載装置を決定する対象決定部219を備える。そのためそれぞれの車載装置10において使用に適した知識情報だけをサーバ20から第3車両である車載装置10に送信するので、通信量が抑制され、かつそれぞれの車載装置10における知識DB151の検索が効率化される。
(変形例2)
上述した第1の実施の形態では、知識DB151の各レコードには第1ノードおよび第2ノードが含まれた。しかしそれぞれのノードの代わりに絶対位置の情報を格納してもよいし、車両の進行方向をさらに格納してもよい。また中断情報送信部116は、中断情報153に要因ID1532を含めなくてもよい。
(変形例3)
上述した第1の実施の形態では、サーバ20は、車載装置10から中断情報153を受信するたびに知識DB251のレコードを生成した。しかしサーバ20は、所定時間ごとにまとめて、いわゆるバッチ処理により知識DB251のレコードを生成してもよい。この場合にサーバ20は、第1ノードと第2ノードの組合せが同一の中断情報153が複数存在する場合には、それぞれの走行座標の平均値を用いてグループ化することができる。
(変形例4)
車載装置10は、サーバ20に送信する中断情報153に、前方に存在する車列の情報や外部から取得した交通情報などの付帯情報を含めてもよい。付帯情報を含む中断情報153を受信したサーバ20は、生成した知識DB251のレコードに付帯情報を格納するためのフィールドをさらに設けて、付帯情報を格納する。なお車載装置10は、軌道の生成において知識情報に含まれる付帯情報を考慮してもよい。
(変形例5)
上述した第1の実施の形態では、サーバ20は、車載装置10に知識DB251を送信した。しかしサーバ20は車載装置10に知識DB251を送信する代わりに軌道を算出して軌道を示す情報を車載装置10に送信してもよい。
図13は、変形例5における自動運転システムの機能ブロック図である。図13は、第1の実施の形態における図2に比べて、サーバ20が軌道生成部214をさらに備える点が異なる。また図13では、車載記憶部15には知識DB151が格納されない。サーバ20が備える軌道生成部214の動作は、第1の実施の形態における車載装置10の軌道生成部114と同様である。
本変形例では、車載装置10は、経路生成部113が算出した経路をサーバ20に送信する。サーバ20の軌道生成部214は、知識DB251および高精度地図252を参照して軌道を算出し、算出した軌道の情報をサーバ通信部24を用いて車載装置10に送信する。
(変形例6)
上述した第1の実施の形態では、車載装置10は中断情報153に車種および日時を含めてサーバ20に送信した。しかし車載装置10は中断情報153に車種および日時の少なくとも一方を含めなくてもよい。この場合には、知識DB251には中断情報153に含まれない車種および日時の少なくとも一方のフィールドを有さない。また軌道生成の処理では、図7のステップS611において、中断情報153に含まれない車種および日時の少なくとも一方が検索の条件から削除される。
(変形例7)
上述した第1の実施の形態では、知識DB251には自動運転制御点1417のフィールドが設けられた。しかし知識DB251は、自動運転制御点1417のフィールドを備えなくてもよい。第1の実施の形態で説明したように、自動運転制御点1417の座標は走行座標1517の作成に必要であるが、車載装置10は走行座標1517を用いれば自動運転制御点1518を参照することなく走行が可能だからである。
(変形例8)
上述した第1の実施の形態では、それぞれの車載装置10の構成は同一であった。しかしそれぞれの車載装置10の構成および動作が以下に説明するように異なっていてもよい。
図14は本変形例における自動運転システムを示すシステム構成図である。ただし図14では、サーバ20の構成は第1の実施の形態における図1と同様なので詳細を省略している。本変形例における車載装置10は、新規格車載装置10Aと旧規格車載装置10Bとに分類される。新規格車載装置10Aは、5Gに対応する新規格車載通信部14Aを備える。旧規格車載装置10Bは、5Gよりも古い通信規格である4Gや3Gなどに対応する旧規格車載通信部14Bを備える。新規格車載通信部14Aは5Gに対応するので、旧規格車載通信部14Bに比べて通信速度が速く、同時接続数が多く、通信の遅延が少ない利点を有する。旧規格車載装置10Bはサーバ20と直接の通信を行わず、新規格車載装置10Aを介してサーバ20と通信を行う。
この変形例8によれば、次の作用効果が得られる。
(7)車載装置10は、旧規格車載装置10Bと新規格車載装置10Aとに分類される。新規格車載装置10Aが備える車載通信部14は、5Gに対応する新規格車載通信部14Aである。旧規格車載装置10Bが備える車載通信部14は、5Gよりも古い通信規格のみに対応する旧規格車載通信部14Bである。旧規格車載通信部14Bは、新規格車載通信部14Aを経由して、中断位置の情報および手動運転情報をサーバ20に送信する。そのため、サーバ20または基地局は、多数の車載装置10から中断情報153を収集し、多数の車載装置10に知識DB251を配信することができる。
(変形例9)
上述した第1の実施の形態では、制御点は車両の軌跡が車両区画線と交差する地点であった。しかし制御点は、車両が進行方向の変更を開始する地点であってもよい。
(変形例10)
上述した第1の実施の形態では、サーバ20のオペレータにより抽出部217および作成部218の動作モードが第1モードと第2モードのいずれかにあらかじめ設定されるとして説明した。しかし、抽出部217および作成部218は第1モードと第2モードの両方で演算を行い、知識DB251を2つ作成してもよい。この場合にはさらにサーバ20は、車載装置10が指定する動作モードで作成した知識DB251を車載装置10に送信してもよい。
(変形例11)
サーバ20に接続されるいずれかの車載装置10は、中断情報153に中断位置1531および走行情報1535のいずれかのみを含んでもよい。換言すると中断情報153に走行情報1535を含めないことで第2車両に該当し得なくてもよいし、中断情報153に中断位置1531を含めないことで第1車両に該当し得なくてもよい。さらにいずれかの車載装置10は、サーバ20から知識情報を受信せず、第3車両に該当し得なくてもよい。
(変形例12)
上述したそれぞれの車載装置10において使用に適した知識情報として、知識情報に含まれる車種との比較、現在の日時と知識情報に含まれる日時との比較、及び第3車両の位置と知識情報に含まれる中断位置との比較の少なくとも1つに基づき、送信対象となる知識情報が複数存在する場合、それら知識情報を最適化した教師データとしての知識情報を車載装置10に送信しても良い。これにより、第3車両の車載装置10にとってより適した、また第3車両に乗車する人間にとって違和感のない自動運転を継続させることができる。
―第2の実施の形態―
図15を参照して、自動運転システムの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、サーバではなく車載装置が知識DBを作成する点で、第1の実施の形態と異なる。なお本実施の形態では、サーバは存在しなくてもよい。本実施の形態における車載装置のハードウエア構成は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
図15は、第2の実施の形態における車載装置10−2の機能構成図である。第2の実施の形態における車載装置10−2は、その機能として第1の実施の形態における構成に加えて、抽出部117および作成部118を備える。抽出部117の機能および動作は第1の実施の形態におけるサーバ20の抽出部217と同様である。作成部118の機能および動作は第1の実施の形態におけるサーバ20の作成部218と同様である。抽出部117および作成部118は、自車両に搭載するユーザにより動作モードが設定されてもよいし、あらかじめ動作モードが指定されていてもよい。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(8)車載装置10−2は、自動運転が中断された位置である中断位置の情報、および自動運転が中断された後の手動運転の情報を記録する記録部112と、手動運転情報から進行方向の変更を開始する制御点を抽出する抽出部117と、制御点に基づいて、自動運転の制御のための自動運転制御点を作成し、自動運転制御点において進行方向を変更する軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部118と、知識情報を用いて車両の軌道を作成する軌道生成部114と、を備える。そのため、通信が行えない環境であっても、車載装置10−2は一度は自動運転が中断された位置であっても再度の走行においては自動運転が中断されない。
―第3の実施の形態―
自動運転システムの第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、自動運転が中断される経路を生成しない点で、第1の実施の形態と異なる。本実施の形態における車載装置およびサーバのハードウエア構成は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
本実施の形態では、走行情報の記録が不要なので、車載装置10−3は記録部112を備えなくよい。本実施の形態における中断情報153には、走行情報が含まれない。そのため中断情報送信部116は、中断位置、中断理由、第1ノード、および第2ノードを中断情報153としてサーバ20に送信する。
本実施の形態では、制御点、自動運転制御点、および走行座標の算出が不要なので、サーバ20は抽出部217を備えなくてよい。また本実施の形態における作成部218は、受信した中断情報153をそのまま新たなレコードとして知識DB251に記録する。
車載装置10−3の経路生成部113は、経路を生成する際に知識DB151を参照し、生成する経路から知識DB151に記載されている第1ノードと第2ノードの組合せを排除する。経路生成部113は、経路の生成に際して、知識DB151に記載されている第1ノードと第2ノードの組合せを通行禁止区間として扱ってもよい。
第3の実施の形態によれば、自動運転が中断される経路を生成することで、自動運転が中断されることを避けることができる。
上述した各実施の形態および変形例において、機能ブロックの構成は一例に過ぎない。別々の機能ブロックとして示したいくつかの機能構成を一体に構成してもよいし、1つの機能ブロック図で表した構成を2以上の機能に分割してもよい。また各機能ブロックが有する機能の一部を他の機能ブロックが備える構成としてもよい。さらに各実施の形態におけるハードウエア構成も一例にすぎず、各実施の形態における装置が複数の装置により実現されてもよい。
上述した各実施の形態および変形例において、プログラムは不図示のROMに格納されるとしたが、プログラムは不揮発性の記憶領域に格納されていてもよい。また、車載装置やサーバが不図示の入出力インタフェースを備え、必要なときに入出力インタフェースが利用可能な媒体を介して、他の装置からプログラムが読み込まれてもよい。ここで媒体とは、例えば入出力インタフェースに着脱可能な記憶媒体、または通信媒体、すなわち有線、無線、光などのネットワーク、または当該ネットワークを伝搬する搬送波やディジタル信号を指す。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
10、10−2、10−3…車載装置
10A…新規格車載装置
10B…旧規格車載装置
14…車載通信部
14A…新規格車載通信部
14B…旧規格車載通信部
20…サーバ
24…サーバ通信部
25…サーバ記憶部
112…記録部
113…経路生成部
114、214…軌道生成部
116…中断情報送信部
117、217…抽出部
118、218…作成部
151、251…知識DB
152、252…高精度地図
153…中断情報
219…対象決定部

Claims (10)

  1. 第1車両に搭載される車載装置から、手動により前記第1車両の自動運転が中断された位置である中断位置の情報を受信し、第2車両に搭載される車載装置から前記中断位置の領域における前記第2車両による手動運転での走行を記録した情報であり、前記第2車両の速度または前記第2車両のステアリング角度を含む手動運転情報を受信するサーバ通信部と、
    前記中断位置に基づいて、第3車両の制御の変更に関する地点である制御点を抽出する抽出部と、
    前記制御点を通過する軌跡上の前記手動運転情報を含む、前記第3車両の軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部とを備え、
    前記サーバ通信部はさらに、前記知識情報、および前記知識情報を用いて生成した前記第3車両の軌跡を示す情報の少なくとも一方を前記第3車両の車載装置に送信し、
    前記第3車両は、前記第1車両および前記第2車両のいずれかと同一、または前記第1車両および前記第2車両のいずれとも異なり、
    前記第1車両は、前記第2車両と同一、または前記第2車両とは異なる、演算装置。
  2. 請求項1に記載の演算装置において、
    前記作成部は、前記制御点を前記第3車両の進行方向に対して第1距離だけ手前に移動させて自動運転制御点を作成し、前記自動運転制御点を通過する軌跡上の前記手動運転情報を含む、前記第3車両の軌道の生成を可能とする知識情報を作成する演算装置。
  3. 請求項1に記載の演算装置において、
    前記第1距離は、前記制御点における法定の制限速度、および必要な車線変更の回数に基づき決定される演算装置。
  4. 請求項1に記載の演算装置において、
    前記サーバ通信部は、前記第1車両、前記第2車両、および前記第3車両の前記車載装置から、車種、および日時の情報をさらに受信し、
    前記知識情報には、前記第1車両および前記第2車両の車種、日時、および前記中断位置の情報が含まれ、
    前記車載装置であって、前記第3車両の車種と前記知識情報に含まれる車種との比較、現在の日時と前記知識情報に含まれる日時との比較、および前記第3車両の位置と前記知識情報に含まれる中断位置との比較、の少なくとも1つに基づき前記知識情報を送信する対象である送信対象車載装置を決定する対象決定部をさらに備える演算装置。
  5. 請求項1に記載の演算装置において、
    前記中断位置の情報には、前記第1車両の前方に存在する車列の情報または外部から取得した交通情報が含まれる演算装置。
  6. 請求項5に記載の演算装置において、
    前記作成部は、前記車列の情報または前記交通情報に基づいて、前記知識情報を作成する演算装置。
  7. 手動により車両の自動運転が中断された位置である中断位置の情報、および前記自動運転が中断された後の前記車両による手動運転での走行を記録した情報であり、前記車両の速度または前記車両のステアリング角度を含む手動運転情報を記録する記録部と、
    前記中断位置に基づいて、前記車両の制御の変更に関する地点である制御点を抽出する抽出部と、
    前記制御点に基づいて、前記車両の進行方向を変更する軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部と、
    前記知識情報を用いて前記車両の軌道を作成する軌道生成部と、を備える車載装置。
  8. 複数の車両のそれぞれに搭載される車載装置、および前記車載装置と通信するサーバを含む自動運転システムにおいて、
    前記車載装置は、
    前記車載装置を搭載する第1車両の自動運転が手動により中断された位置である中断位置の情報、および前記中断位置の領域における第2車両による手動運転での走行を記録した情報であり、前記第2車両の速度または前記第2車両のステアリング角度を含む手動運転情報を前記サーバに送信する車載通信部を備え、
    前記サーバは、
    前記中断位置の情報、および前記手動運転情報を前記車載装置から受信するサーバ通信部と、
    前記中断位置に基づいて、第3車両の制御の変更に関する地点である制御点を抽出する抽出部と、
    前記制御点に基づいて、前記第3車両の進行方向を変更する軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部と、
    前記知識情報、および前記知識情報を用いて生成した前記第3車両の軌跡を示す情報の少なくとも一方を前記第3車両の前記車載装置に送信する送信部とを備え、
    前記第3車両は、前記第1車両および前記第2車両のいずれかと同一、または前記第1車両および前記第2車両のいずれとも異なり、
    前記第1車両は、前記第2車両と同一、または前記第2車両とは異なる、自動運転システム。
  9. 第1車両に搭載される車載装置から、手動により前記第1車両の自動運転が中断された位置である中断位置の情報を受信し、前記第1車両に搭載される車載装置から前記中断位置における前記第1車両による手動運転での走行を記録した情報であり、前記第1車両のステアリング角度を含む手動運転情報を受信するサーバ通信部と、
    前記中断位置に基づいて、第2車両の制御の変更に関する地点である制御点を抽出する抽出部と、
    前記制御点を通過する軌跡上の前記手動運転情報を含む、前記第2車両の進行方向を変更する軌道の生成を可能とする知識情報を作成する作成部とを備え、
    前記サーバ通信部はさらに、前記知識情報、および前記知識情報を用いて生成した前記第2車両の軌跡を示す情報の少なくとも一方を前記第2車両の車載装置に送信する、演算装置。
  10. 請求項1に記載の演算装置において、
    前記知識情報には、前記中断位置の周辺における道路の白線の絶対座標、またはセンサ情報から生成された周囲情報が含まれる、演算装置。
JP2020217523A 2019-11-27 2020-12-25 演算装置、車載装置、自動運転システム Active JP6964175B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020217523A JP6964175B2 (ja) 2019-11-27 2020-12-25 演算装置、車載装置、自動運転システム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019214763A JP6818118B1 (ja) 2019-11-27 2019-11-27 演算装置、車載装置、自動運転システム
JP2020217523A JP6964175B2 (ja) 2019-11-27 2020-12-25 演算装置、車載装置、自動運転システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019214763A Division JP6818118B1 (ja) 2019-11-27 2019-11-27 演算装置、車載装置、自動運転システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021086638A JP2021086638A (ja) 2021-06-03
JP6964175B2 true JP6964175B2 (ja) 2021-11-10

Family

ID=76087926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020217523A Active JP6964175B2 (ja) 2019-11-27 2020-12-25 演算装置、車載装置、自動運転システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6964175B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017057528A1 (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 株式会社発明屋 非ロボットカー、ロボットカー、道路交通システム、車両共用システム、ロボットカー教習システム及びロボットカー教習方法
WO2017179151A1 (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 本田技研工業株式会社 車両制御システム、車両制御方法、および車両制御プログラム
CN109891472B (zh) * 2016-11-09 2021-11-26 本田技研工业株式会社 车辆控制系统、车辆控制方法及存储介质
JP6798906B2 (ja) * 2017-03-01 2020-12-09 ソフトバンク株式会社 基地局装置及び通信システム
JP2019180051A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社東芝 車載通信装置、予告通信装置、及び無線通信方法
JP7055683B2 (ja) * 2018-03-30 2022-04-18 株式会社東芝 車載通信装置及び無線通信方法
EP3690852A1 (en) * 2019-01-29 2020-08-05 Volkswagen Aktiengesellschaft System, vehicle, network component, apparatuses, methods, and computer programs for a vehicle and a network component

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021086638A (ja) 2021-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6614025B2 (ja) 自動運転支援装置及びコンピュータプログラム
CN110861650B (zh) 车辆的路径规划方法、装置,车载设备和存储介质
JP6558239B2 (ja) 自動運転支援システム、自動運転支援方法及びコンピュータプログラム
US11231294B2 (en) Enabling alert messages in a vehicle
JP3714258B2 (ja) 車両用推奨操作量生成装置
CN108268034A (zh) 用于车辆的专家模式
JP6852793B2 (ja) 車線情報管理方法、走行制御方法及び車線情報管理装置
JP6638556B2 (ja) 自動運転支援装置及びコンピュータプログラム
JP4821498B2 (ja) 運行管理システム及び隊列走行装置
JP6914229B2 (ja) 自動運転支援装置及びその方法
JP7439529B2 (ja) 運転支援装置及びコンピュータプログラム
JP2008276286A (ja) 走行情報収集装置および走行情報の学習方法
KR102440507B1 (ko) 자율 주차용 주차 정보 제공방법
RU2725703C1 (ru) Способ коррекции собственного местоположения и устройство коррекции собственного местоположения для транспортного средства с системой помощи при вождении
US11338819B2 (en) Cloud-based vehicle calibration system for autonomous driving
JP2018087753A (ja) 連続値最適化問題の非線形最適化プログラム、経路探索プログラム、及び経路探索装置
CN108230716A (zh) 车辆交通模式应用
JP6964175B2 (ja) 演算装置、車載装置、自動運転システム
JP6818118B1 (ja) 演算装置、車載装置、自動運転システム
WO2023127689A1 (ja) 運転支援装置及びコンピュータプログラム
JP7405012B2 (ja) 運転支援装置及びコンピュータプログラム
JP2023097308A (ja) 運転支援装置及びコンピュータプログラム
JP2019039678A5 (ja)
JP7437331B2 (ja) データ配信装置、配信システム
US20220402489A1 (en) Determining a Discrete Representation of a Roadway Section in Front of a Vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6964175

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150