JP6963888B2 - 揮散器 - Google Patents
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Description
項1.開口部を有する容器と、前記容器に収容された揮散液と、前記揮散液を吸液して揮散させる棒状に加工した籐とを備え、前記棒状に加工した籐が、前記容器の開口部から挿入され、少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている揮散器であって、使用開始時での前記棒状に加工した籐が揮散液に浸漬する深さ(a)と、前記棒状に加工した籐の下端から上端までの高さ(b)との比率(a)/(b)が、0.2以下である、揮散器。
項2.前記棒状に加工した籐が、円柱状である、項1に記載の揮散器。
項3.前記棒状に加工した籐が、直径5mm以下の円柱状である、項1又は2に記載の揮散器。
項4.前記(a)が15〜60mmである、項1〜3のいずれかに記載の揮散器。
項5.前記(b)が120〜175mmである、項1〜4のいずれかに記載の揮散器。
項6.前記揮散液が、香料を含む、項1〜5のいずれかに記載の揮散器。
項7.前記揮散液が、パラフィン系炭化水素を含む、項1〜6に記載の揮散器。
以下に、本発明について詳述する。
本発明の揮散器は、開口部を有する容器と、前記容器に収容された揮散液と、前記揮散液を吸液して揮散させる棒状に加工した籐とを備え、前記棒状に加工した籐が、前記容器の開口部から挿入され、少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている揮散器であって、使用開始時での前記棒状に加工した籐が揮散液に浸漬する深さ(a)と、前記棒状に加工した籐の下端から上端までの高さ(b)との比率(a)/(b)が、0.2以下であることを特徴とする。
本発明の揮散器においては、棒状に加工した籐(ラタン)を揮散部材として使用する。棒状に加工した籐としては、特に限定されず、一般に公知の方法で籐を加工して棒状にしたものが挙げられる。
本発明において使用される揮散液は、容器に収容され、前述の棒状に加工した籐を介して揮散される揮散液であって、揮散性薬剤と溶剤を含むことが好ましい。
揮散性薬剤は、揮散液に、揮散させる空間に所望の機能を付与し得る成分である。
本発明で使用される揮散性薬剤の種類については、室温で揮散可能であることを限度として特に制限されず、揮散された空間に備えさせるべき機能に応じて適宜選定すればよい。揮散性薬剤は、油性成分であり、具体的には、香料、害虫忌避剤成分、消臭剤成分、殺虫剤成分、抗菌剤成分等が挙げられる。
シュガーラクトン、p−t−ブチルシクロヘキサノン、アミルシクロペンタノン、ヘプチルシクロペンタノン、ジヒドロジャスモン、シスージャスモン、フロレックス、プリカトン、4−シクロヘキシル−4−メチル−2−ペンタノン、p−メンテン−6−イルプロパノン、2,2,5−トリメチル−5−ペンチルシクロペンタノン、エトキシビニルテトラシクロヘキサノン、ジヒドロペンタメチルインダノン、イソ・イー・スーパー、トリモフィックス、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、ベンジルアセトン、カローン、ラズベリーケトン、アニシルアセトン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−ブタノン、メチルナフチルケトン、4−フェニル−4−メチル−2−ペンタノン、ベンゾフェノン等のケトン系香料;ゲラニル酸、シトロネリル酸、安息香酸、フェニル酢酸、フェニルプロピオン酸、桂皮酸、2−メチル−2−ペンテノ酸等のカルボン酸系香料;γ−オクタラクトン、γーノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、δ−デカラクトン、クマリン、ジヒドロクマリン、ジャスモラクトン、ジャスミンラクトン等のラクトン系香料;ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、12−ケトシクロペンタデカノリド、シクロヘキサデカノリド、シクロヘキサデセノリド、12−オキサ−16−ヘキサデカノリド、11−ヘキサ−16−ヘキサデカノリド、10−オキサ−16−ヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、ムスクケトン、ムスクキシロール、ムスクアンブレット、ムスクチベテン、ムスクモスケン、6−アセチルヘキサメチルインダン、4−アセチルジメチル−t−ブチルインダン、5−アセチルテトラメチルイソプロプルインダン、6−アセチルヘキサテトラリン、ヘキサメチルヘキサヒドロシクロペンタンベンゾピラン等のムスク系香料;アセチルピロール、インドール、スカトール、インドレン、2−アセチルピリジン、マリティマ、6−メチルキノリン、6−イソプロピルキノリン、イソブチルキノリン、2−アセチルピラジン、2,3−ジメチルピラジン、2−イソプロピル−3−メトキシピラジン、2−イソブチル−3−メトキシピラジン、2−セカンダリーブチル−3−メトキシピラジン、トリメチルピラジン、5−メチル−3−ヘプタンオキシム等の窒素含有香料;ゲラニルニトリル、シトロネリルニトリル、5−フェニル−2,6−ノナジエンニトリル、シナモンニトリル、クミンニトリル、ドデカンニトリル、トリデセン−2−ニトリルと等のニトリル系香料;ジメチルスルフィド、2−メチル−4−プロピル−1,3−オキサチアン、イソオシアン酸アリル、p−メンタン−8−チオール−3−オン、p−メンテン−8−チオール、p−メンチルチオプロピオン酸メチル等の硫黄含有香料等が例示される。また、天然香料としては、チュベローズ油、ムスクチンキ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグリスチンキ、ペパーミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、しょう脳油、芳油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベンダー油、スターアニス油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、タイム油、トンカ豆チンキ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、アニス油、ベイ油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ベチバー油、ベルガモット油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、シナモン油、レモンユーカリ油、ホワイトタイム油、樟脳油等が挙げられる。これらの香料は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて調香して使用することもできる。
これらの消臭剤成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明において使用する揮散液は、前述の揮散性薬剤を溶解又は分散させるための有機溶剤を含む。
本発明で使用する揮散液には、前述した揮散性薬剤と溶剤以外に、本発明の効果を妨げないことを限度として、他の添加剤を含有してもよい。このような他の添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、溶解剤、防腐剤、増粘剤、pH調製剤、消臭剤、キレート剤等が挙げられる。
本発明において使用する容器については、前述の棒状に加工した籐と揮散液を収容するための開口部を有し、前記籐を揮散液に浸漬させ、前記籐を介して揮散液を揮散させることのできる態様で使用できるものであれば、特に限定されず、インテリア性などを考慮して適宜設定することができる。
試験方法
揮散部材として棒状に加工された籐(円柱状、直径約3mm)8本と、表1に示す処方の揮散液と、開口部を有する約94mL容のガラス製透明容器を準備した。
前記籐の下端が薬液に浸漬する深さをa(mm)とし、ラタンの下端から上端までの高さをb(mm)とし、bが145の場合に、a/bの比率がそれぞれ0.15、0.20、0.30、又は0.35となるように、前記籐と揮散液をガラス製透明容器に挿入した。この場合、籐の下端が容器内の底面に接して籐が安定した状態となるよう籐を設置した。この揮散器を27℃下に静置し、揮散器全体の重量変化を観察した。揮散液の残存率が30重量%未満になった時点で、式(1)の計算式に基づいて、揮散速度の変化率を算出し、下記の評価基準で評価した。
◎:揮散速度の変化率の値が0.50以上である。
○:揮散速度の変化率の値が0.40以上、0.50未満である。
△:揮散速度の変化率の値が0.30以上、0.40未満である。
×:揮散速度の変化率の値が0.30未満である。
実験例1において、ラタンの下端から先端までの高さ(b)を125mm、135mm、155mm、又は165mmとし、a/bの比率がそれぞれ0.15、0.20、又は0.30(bが155の場合は、0.15又は0.20、bが165の場合は、0.20又は0.30)となるように、前記籐と揮散液をガラス製透明容器に挿入したこと以外は実験例1と同様の方法で、揮散器の揮散速度の変化率を求め、評価した。結果を表3に、高さ(b)が145mmの場合の結果と併せて示す。
2 揮散液
3 容器
Claims (7)
- 開口部を有する容器と、
前記容器に収容された揮散液(但し、色素を含む場合を除く)と、
前記揮散液を吸液して揮散させる棒状に加工した籐とを備え、
前記棒状に加工した籐が、前記容器の開口部から挿入され、少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている揮散器であって、
使用開始時での前記棒状に加工した籐が揮散液に浸漬する深さ(a)と、
前記棒状に加工した籐の下端から上端までの高さ(b)との比率(a)/(b)が、0.2以下であり、
前記揮散液が、パラフィン系炭化水素を含む、揮散器。 - 前記棒状に加工した籐が、円柱状である、請求項1に記載の揮散器。
- 前記棒状に加工した籐が、直径5mm以下の円柱状である、請求項1又は2に記載の揮散器。
- 前記(a)が15〜60mmである、請求項1〜3のいずれかに記載の揮散器。
- 前記(b)が120〜175mmである、請求項1〜4のいずれかに記載の揮散器。
- 前記揮散液が、香料を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の揮散器。
- 前記棒状に加工した籐が、直径2.5〜3.5mmであり、且つ6〜10本含まれる、請求項1〜6のいずれかに記載の揮散器。
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