JP6807679B2 - 水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散される揮散液 - Google Patents

水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散される揮散液 Download PDF

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Description

本発明は、水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散される揮散液に関する。より具体的には、本発明は、水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散される揮散液であって、当該水溶性色素の溶出を抑制できる揮散液に関する。更に、本発明は、当該揮散液と水溶性色素で着色された揮散部材と容器とを有する揮散器に関する。
従来、室内、自動車等の空間に、芳香を付与したり、飛翔害虫を忌避したりするために、香料や害虫忌避剤等の揮散性薬剤を配合した揮散液が広く使用されている。従来、揮散液は、その揮散性を高めるために、植物素材や不織布等の揮散部材に含浸させた状態で揮散されるように設計された揮散器に収容して使用されている。
従前の揮散液では、室内空間への芳香の付与、不快な臭気の除去又は低減、飛翔害虫の忌避等を主たる目的としており、外観の美しさやインテリア性等はさほど重視されていなかった。しかしながら、近年、建築技術の進歩や建築基準法による換気率規定等によって、室内空間の臭気強度の低下や飛翔害虫の侵入の低下が図られ、それに伴って、揮散器では、室内空間を彩るためのインテリア性を高め、優れた意匠効果を与えることが、揮散性薬剤の効果発現と同等に重視される傾向にある。これまでに、天然素材を加工した揮散部材を使用することによって、揮散器に天然の風合いを備えさせて意匠効果を高める技術が報告されている。例えば、特許文献1では、籐の木片を揮散部材として使用した揮散器が提案されており、木目や天然の風合いが感じられる揮散器として注目を浴びている。
近年、優れた意匠効果を有する揮散器が種々商品化されており、更なる差別化のために、意匠効果の向上、斬新な意匠効果の付与等が求められている。
特開2011−212271号公報
揮散液を揮散させる揮散部材に任意の着色を施すと、斬新な意匠効果を付与でき、更なる意匠効果の向上が期待できる。木質材料等のように極性を有する素材からなる揮散部材を着色するには、水溶性色素による着色が必要になるが、このように水溶性色素で着色した揮散部材では、水を主体とする揮散液に浸漬すると水溶性色素が揮散液に溶出して、揮散液が着色又は変色され、意匠効果の低減を招くという欠点がある。一方、水溶性色素で着色した揮散部材は、パラフィン系炭化水素等の無極性溶媒を主体とする揮散液に浸漬させて使用すると、水溶性色素の揮散液への溶出を抑制できることが期待されるが、無極性溶媒を主体とする揮散液には、安定性の向上等のために、極性溶媒の添加が余儀なくされることがあり、このように無極性溶媒を主体とした揮散液に極性溶媒が含まれる場合では、水溶性色素で着色した揮散部材からの水溶性色素の溶出が生じるという問題点がある。
このような従来技術を背景として、本発明は、水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散される揮散液であって、当該水溶性色素の溶出を抑制できる揮散液を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、(A)揮散性薬剤と、(B)パラフィン系炭化水素と、(C)(C-1)水酸基を有し、1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上である有機溶剤、並びに(C-2)水酸基を有さず、エーテル結合及び/又はエステル結合を有する有機溶剤よりなる群から選択される少なくとも1種の有機溶剤と、を含有する揮散液は、水溶性色素で着色された揮散部材を含浸させても、当該水溶性色素の溶出を効果的に抑制できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散される揮散液であって、
(A)揮散性薬剤と、
(B)パラフィン系炭化水素と、
(C)(C-1)水酸基を有し、1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上である有機溶剤、並びに(C-2)水酸基を有さず、エーテル結合及び/又はエステル結合を有する有機溶剤よりなる群から選択される少なくとも1種の有機溶剤と、
を含有する、揮散液。
項2. 前記(A)成分が香料である、項1に記載の揮散液。
項3. 前記(C)成分が、水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上であるアルキレングリコールモノアルキルエーテル、水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上であるポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル、アルキレングリコールジ脂肪酸エステル、ポリアルキレングリコールジアルキルエーテル、及び脂肪酸アルキルエステルよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1又は2に記載の揮散液。
項4. 前記(C)成分の含有量が、0.5〜20重量%である、項1〜3のいずれかに記載の揮散液。
項5. 透明である、項1〜4のいずれかに記載の揮散液。
項6. 前記揮散部材が木質材料である、項1〜5のいずれかに記載の揮散液。
項7. 開口部を有する容器と、
前記容器に収容された項1〜6のいずれかに記載の揮散液と、
前記揮散液を吸液して揮散させる揮散部材とを備え、
前記揮散部材が水溶性色素によって着色されており、且つ
前記揮散部材の少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている、揮散器。
本発明の揮散液によれば、水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散させる際に、当該水溶性色素が揮散液に溶出するのを抑制でき、揮散液及び揮散部材の色調を安定に維持することができる。また、本発明の揮散液は、水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散させるので、着色された揮散部材によって優れた意匠効果を奏することもできる。
1.揮散液
本発明の揮散液は、水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散される揮散液であって、揮散性薬剤(以下、(A)成分と表記することがある)と、パラフィン系炭化水素(以下、(B)成分と表記することがある)と、(C-1)水酸基を有し、1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上である有機溶剤、並びに(C-2)水酸基を有さず、エーテル結合及び/又はエステル結合を有する有機溶剤よりなる群から選択される少なくとも1種の有機溶剤(以下、(C)成分と表記することがある)とを含有することを特徴とする。以下、本発明について詳述する。
[(A)揮散性薬剤]
本発明の揮散液は、揮散させる空間に所望の機能を付与するために揮散性薬剤を含む。
本発明で使用される揮散性薬剤の種類については、室温で揮散可能であることを限度として特に制限されず、揮散された空間に備えさせるべき機能に応じて適宜選定すればよい。揮散性薬剤は、油性成分であり、具体的には、香料、害虫忌避剤成分、消臭剤成分、殺虫剤成分、抗菌剤成分等が挙げられる。
香料としては、天然香料、天然香料から分離された単品香料、合成された単品香料、及びこれらの調合香料のいずれであってもよく、従来公知の香料を使用することができる。具体的には、単品香料として、リモネン、カリオフィレン、ピネン、ミルセン、ターピノレン、オシメン、ターピネン、フェランドレン、p−サイメン、カリオフィレン、ファルネセン、1,3,5−ウンデカトリエン、ジフェニルメタン等の炭化水素系香料;シス-3-ヘキセノール、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、トランス-2-ヘキセノール、シス-3-ヘキセノール、3-オクタノール、1-オクテン-3-オール、2、6-ジメチル-2-ヘプタノール、9-デセノール、4-メチル-3-デセン-5-オール、10-ウンデセノール、トランス-2-シス-6-ノナジエタノール、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ロジノール、ミルセノール、ラバンジュロール、テオラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナロール、ヒドロキシシトロネロール、ジヒドロミルセノール、アロオキシメノール、ターピネオール、α-ターピネオール、ターピネン-4-オール、メントール、ボルネオール、イソプレゴール、ノポール、ファルネソール、ネロリドール、セドロール、パチュリアルコール、ベチベロール、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-メタノール、4-イソプロピルシクロヘキサノール、4-イソプロピルシクロヘキサンメタノール、1-(4-イソプロピルシクロヘキシル)-エタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-プロパノール、p−t-ブチルシクロヘキサノール、o-t-ブチルシクロヘキサノール、アンブリノール、1-(2-t-ブチルシクロヘキシルオキシ)-2-ブタノール、ペンタメチルシクロヘキシルプロパノール、1-(2,2,6-トリメチルシクロヘキシル)-3-ヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノキシエチルアルコール、スチラリルアルコール、アニスアルコール、シンナミックアルコール、フェニルプロピルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、ジメチルフェニルエチルカルビノール、フェニルエチルメチルエチルカルビノール、3-メチル-5-フェニルペンタノール、チモール、カルバクロール、オルシノールモノメチルエーテル、オイゲノール、イソオイゲノール、プロペニルグアエトール、サンタロール、イソボルニルシクロヘキサノール、サンダロア、バグダノール、サンダルマイソルコア、ブラマノール、エバノール、ポリサントール、3,7-ジメチル-7-メトキシオクタン-2-オール等のアルコール系香料;ジフェニルオキシド、p-クレジルエチルエーテル、dl-ローズオキシド、(ネロールオキサイド、ミロキサイド、1,8-シネオール、ローズオキサイド、リメトール、メントフラン、リナロールオキサイド、ブチルジメチルジヒドロキシピラン、アセトキシアミルテトラヒドロピラン、セドリルメチルエーテル、メトキシシクロドデカン、1-メチル-1-メトキシシクロドデカン、エトキシメチルシクロドデシルエーテル、トリクロデセニルメチルエーテル、ルボフィックス、セドロキサイド、アンブロキサン、グリサルバ、ボワジリス、アニソール、ジメチルハイドロキノン、パラクレジルメチルエーテル、アセトアニソール、アネトール、ジヒドロアネトール、エストラゴール、ジフェニルオキサイド、メチルオイゲノール、フェニルエチルイソアミルエーテル、β-ナフチルメチルエーテル、β-ナフチルイソブチルエーテル)等のエーテル系香料;ヘキサナール、シトラール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、オクチルアルデヒド、ノニルアルデヒド、デシルアルデヒド、ウンデシルアルデヒド、ドデシルアルデヒド、トリデシルアルデヒド、トリメチルヘキシルアルデヒド、メチルオクチルアセチルアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、トランス-2-ヘキセナール、シス-4-ヘプテナール、2,6-ノナジエナール、シス-4-デセナール、トランス-4-デセナール、ウンデシレンアルデヒド、トランス-2-ドデセナール、トリメチルウンデセナール、2,6,10-トリメチル-5,9-ウンデカジエナール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ペリラルデヒド、メトキシジヒドロシトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、2,4-ジメチル-3-氏クロヘキセニルカルボキシアルデヒド、イソシクロシトラール、センテナール、マイラックアルデヒド、リラール、ベルンアルデヒド、デュピカール、マセアール、ボロナール、セトナール、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α-アミルシンナミックアルデヒド、α-ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヒドロトロピックアルデヒド、アニスアルデヒド、p-メチルフェニルアセトアルデヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、3-(p-t-ブチルフェニル)-プロピルアルデヒド、p-エチル-2,2-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、2-メチル-3-(p-メトキシフェニル)-プロピルアルデヒド、p-t-ブチル-α-メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、バニリン、エチルバニリン、メチルバニリン等のアルデヒド系香料;オクチルアルデヒドグリコールアセタール、アセトアルデヒドエチルシス-3-ヘキセニルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、ヒドラトロピックアルデヒドジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドヒドグリセリルアセタール、アセトアルデヒドエチルフェニルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、フェニルプロピルアルデヒドプロピレングリコールアセタール、4,4,6-トリメチル-2-ベンジル-1,3-ジオキサン、2,4,6-トリメチル-2-フェニル-1,3-ジオキサン、2-ブチル-4,4,6-トリメチル-1,3-ジオキサン、テトラヒドロインデノ-m-ジオキシン、ジメチルテトラヒドロインデノ-m-ジオキシン、カラナール等のアセタール系香料;エチルブチレート、スチラリルアセテート、o-t-ブチルシクロへキシルアセテート、蟻酸エチル、蟻酸シス-3-ヘキセニル、蟻酸リナリル、蟻酸シトロネリル、蟻酸ゲラニル、蟻酸ベンジル、蟻酸フェニルエチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、シクロペンチリデン酢酸メチル、酢酸ヘキシル、酢酸シス-3-ヘキセニル、酢酸トランス-3-ヘキセニル、酢酸イソノニル、酢酸シトロネリル、酢酸ラバンジュリル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸ミルセニル、酢酸ターピニル、酢酸メンチル、酢酸メンタニル、酢酸ノピル、酢酸n-ボルニル、酢酸イソボルニル、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸o-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸 2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-メタニル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリル、酢酸シンナミル、酢酸アニシル、酢酸パラクレジル、酢酸ヘリオトロピル、アセチルオイゲノール、アセチルイソオイゲノール、酢酸グアイル、酢酸セドリル、酢酸ベチベリル、酢酸デカヒドロβナフチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸シロネリル、プロピオン酸シロネリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ターピニル、プロピオン酸ベンジル、プロピオン酸シンアミル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、プロピオン酸トリシクロデセニル、酪酸エチル、2-メチル酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソアミル、酪酸ヘキシル、酪酸リナリル、酪酸ゲラニル、酪酸シトロネリル、酪酸ベンジル、イソ酪酸シス-3-ヘキセニル、イソ酪酸シトロネリル、イソ酪酸ゲラニル、イソ酪酸リナリル、イソ酪酸ベンジル、イソ酪酸フェニルエチル、イソ酪酸フェノキシエチル、イソ酪酸トリシクロデセニル、吉草酸エチル、吉草酸プロピル、イソ吉草酸シトロネリル、イソ吉草酸ゲラニル、イソ吉草酸シンアミル、イソ吉草酸ベンジル、イソ吉草酸フェニルエチル、
カプロン酸エチル、カプロン酸アリル、エナント酸エチル、エナント酸アリル、カプリン酸エチル、チグリン酸シトロネリル、オクチンカルンボン酸メチル、2-ペンチロキシグリコール酸アリル、シス-3-ヘキセニルメチルカーボネート、ケト酸エチル、ピルビン酸イソアミル、アセト酸エチル、レブリン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸イソブチル、安息香酸イソアミル、安息香酸ゲラニル、安息香酸リナリル、安息香酸ベンジル、安息香酸フェニルエチル、安息香酸フェニルエチル、ジヒドロキシメチル安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸ゲラニル、フェニル酢酸ベンジル、フェニル酢酸フェニルエチル、フェニル酢酸p-クレジル、桂皮酸メチル、桂皮酸エチル、桂皮酸ベンジル、桂皮酸シンアミル、桂皮酸フェニルエチル、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸シス-3-ヘキセニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸フェニルエチル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、アンスラニル酸エチル、メチルアンスラニル酸メチル、ジャスモン酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルフェミルグリシド酸エチル、フェニルグリシド酸エチル、グリコメル、フラクトン、フレイストン、フルテート、ジベスコン、エチル2-メチル-6-ペンチル-4-オキサ-2-シクロヘキセンカーボネート等のエステル系香料;2-オクタノン、δ-ダマスコン、アセトイン、ジアセチル、ミチルアミルケトン、エチルアミルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルノニルケトン、メチルヘプテノン、コアボン、カンファー、カルボン、メントン、d-プレゴン、ピペリトン、フェンチョン、ゲラニルアセトン、セドリルメチルケトン、ヌートカトン、
イオノン、α-イオノン、β-イオノン、メチルイオノン、α-n-メチルイオノン、β-n-メチルイオノン、α-イソイオノン、β-イソイオノン、アリルイオノン、イロン、α-イロン、β-イロン、γ-イロン、ダマスコン、α-ダマスコン、β-ダマスコン、δ-ダマスコン、ダマセノン、ダイナスコン、α-ダイナスコン、β-ダイナスコン、マルトール、エチルマルトール、2,5-ジメチル-4-ヒドロキシフランノン、シュガーラクトン、p-t-ブチルシクロヘキサノン、アミルシクロペンタノン、ヘプチルシクロペンタノン、ジヒドロジャスモン、シスージャスモン、フロレックス、プリカトン、4-シクロヘキシル-4-メチル-2-ペンタノン、p-メンテン-6-イルプロパノン、2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン、エトキシビニルテトラシクロヘキサノン、ジヒドロペンタメチルインダノン、イソ・イー・スーパー、トリモフィックス、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、ベンジルアセトン、カローン、ラズベリーケトン、アニシルアセトン、4-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)-2-ブタノン、メチルナフチルケトン、4-フェニル-4-メチル-2-ペンタノン、ベンゾフェノン等のケトン系香料;ゲラニル酸、シトロネリル酸、安息香酸、フェニル酢酸、フェニルプロピオン酸、桂皮酸、2-メチル-2-ペンテノ酸等のカルボン酸系香料;γ-オクタラクトン、γーノナラクトン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、
δ-デカラクトン、クマリン、ジヒドロクマリン、ジャスモラクトン、ジャスミンラクトン等のラクトン系香料;ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、12-ケトシクロペンタデカノリド、シクロヘキサデカノリド、シクロヘキサデセノリド、12-オキサ-16-ヘキサデカノリド、11-ヘキサ-16-ヘキサデカノリド、10-オキサ-16-ヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、ムスクケトン、ムスクキシロール、ムスクアンブレット、ムスクチベテン、ムスクモスケン、6-アセチルヘキサメチルインダン、4-アセチルジメチル-t-ブチルインダン、5-アセチルテトラメチルイソプロプルインダン、6−アセチルヘキサテトラリン、ヘキサメチルヘキサヒドロシクロペンタンベンゾピラン等のムスク系香料;アセチルピロール、インドール、スカトール、インドレン、2-アセチルピリジン、マリティマ、6-メチルキノリン、6-イソプロピルキノリン、イソブチルキノリン、2-アセチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、2-イソプロピル-3-メトキシピラジン、2-イソブチル-3-メトキシピラジン、2-セカンダリーブチル-3-メトキシピラジン、トリメチルピラジン、5-メチル-3-ヘプタンオキシム等の窒素含有香料;ゲラニルニトリル、シトロネリルニトリル、5-フェニル-2,6-ノナジエンニトリル、シナモンニトリル、クミンニトリル、ドデカンニトリル、トリデセン-2-ニトリルと等のニトリル系香料;ジメチルスルフィド、2-メチル-4-プロピル-1,3-オキサチアン、イソオシアン酸アリル、p-メンタン-8-チオール-3-オン、p-メンテン-8-チオール、p-メンチルチオプロピオン酸メチル等の硫黄含有香料等が例示される。また、天然香料としては、チュベローズ油、ムスクチンキ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグリスチンキ、ペパーミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、しょう脳油、芳油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベンダー油、スターアニス油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、タイム油、トンカ豆チンキ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、アニス油、ベイ油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ベチバー油、ベルガモット油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、シナモン油、レモンユーカリ油、ホワイトタイム油、樟脳油等が挙げられる。これらの香料は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて調香して使用することもできる。
害虫忌避剤成分としては、飛翔昆虫(蚊、ユスリカ、蚋、ハエ等)、ゴキブリ、ダニ等の害虫を忌避できるものであればよいが、例えば、前述する忌避作用を有する香料の他、ピレスロイド系化合物、ナフタレン系化合物、パラジクロロベンゼン系化合物、樟脳、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、p−メンタン−3,8−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ジ−n−プロピルイソシンコメロネート、p−ジクロロベンゼン、ジ−n−ブチルサクシネート、カラン−3,4−ジオール、1−メチルプロピル−2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボキシレート、イソチオシアン酸アリル、植物抽出物(カラシ、ワサビ等)、木酢液等が挙げられる。これらの害虫忌避剤成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
消臭剤成分としては、例えば、安定化二酸化塩素;アルデヒド化合物;グリコールエーテル化合物;フィトンチッド系香料;低級脂肪族アルデヒド系香料等が挙げられる。
これらの消臭剤成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
殺虫剤成分としては、例えば、ヒノキチオール、ヒバ油、アリルイソチオシアネート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エタノール、プロパノール、1,8―シネオール等が挙げられる。これらの防虫剤成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
抗菌剤成分としては、例えば、アリルイソチオシアネート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル等が挙げられる。これらの抗菌剤成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
これらの揮散性薬剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの揮散性薬剤の中でも、好ましくは香料が挙げられる。
本発明の揮散液において、(A)成分の含有量については、(A)成分の種類、揮散させる空間に備えさせるべき効果の程度等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、5〜24.5重量%、好ましくは6〜15重量%、更に好ましくは7〜12重量%が挙げられる。
[(B)パラフィン系炭化水素]
本発明の揮散液には、基材の1成分としてパラフィン系炭化水素を含有する。
本発明の揮散液に使用されるパラフィン系炭化水素としては、常温で揮散可能であることを限度として特に制限されないが、揮散性の観点から、常圧での初留点が70〜280℃、好ましくは80〜270℃、更に好ましくは100〜270℃のものが挙げられる。
また、本発明の揮散液に使用されるパラフィン系炭化水素の沸点についても、揮散可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、20℃での蒸気圧が、好ましくは0.01kPa以上であり、より好ましくは0.03kPa以上であり、更に好ましくは0.04kPa以上である。20℃での蒸気圧の上限は3.0kPaであることが好ましい。
イソパラフィン系炭化水素としては、具体的には、炭素数4〜17、好ましくは炭素数4〜16、更に好ましくは炭素数9〜16の軽質流動イソパラフィンが挙げられる。
ノルマルパラフィン系炭化水素としては、例えば、炭素数7〜14程度の軽質流動ノルマルパラフィンが挙げられる。
ノルマルパラフィン系炭化水素としては、例えば、炭素数7〜14程度の軽質流動ノルマルパラフィンが挙げられる。
これらのパラフィン系炭化水素は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の揮散液において、(B)成分の含有量については、(B)成分の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、75〜94.5重量%、好ましくは80〜93重量%、更に好ましくは80〜90重量%が挙げられる。
[(C)特定の有機溶剤]
本発明の揮散液は、水酸基を有し、1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上である有機溶剤(以下、(C-1)成分と表記することもある)、並びに水酸基を有さず、エーテル結合及び/又はエステル結合を有する有機溶剤(以下、(C-2)成分と表記することもある)よりなる群から選択される少なくとも1種の有機溶剤(以下、(C-1)成分及び(C-2)成分を総括して(C)成分と表記することもある)を含有する。このように特定の構造の有機溶剤を含有させることによって、水溶性色素で着色された揮散部材を含浸させても、当該水溶性色素の溶出を抑制することが可能になる。
(C-1)成分として使用される有機溶剤は、分子中に水酸基を有し、1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上である有機溶剤であればよい。
(C-1)成分として使用される有機溶剤において、1分子当たりの水酸基の数については、水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上を満たすことを限度として特に制限されないが、例えば、1〜3個、好ましくは1〜2個、更に好ましくは1個が挙げられる。
(C-1)成分として使用される有機溶剤において、1分子当たりの炭素原子の数については、水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上を満たすことを限度として特に制限されないが、揮散部材中の水溶性色素の溶出をより一層効果的に抑制させるという観点から、通常6〜15個、好ましくは8〜15個、更に好ましくは10〜15個が挙げられる。
(C-1)成分として使用される有機溶剤の構造については、水酸基を有し、且つ1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上であることを限度として特に制限されないが、例えば、アルキレングリコールモノアルキルエーテル、アルキレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル、ポリアルキレングリコールモノ脂肪酸エステル等が挙げられる。
アルキレングリコールモノアルキルエーテルとは、アルキレングリコールに1つのアルキル基がエーテル結合によって結合している化合物である。アルキレングリコールモノアルキルエーテルにおけるアルキレン基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは3が挙げられる。また、アルキレングリコールモノアルキルエーテルにおけるアルキル基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、4〜6、好ましくは4が挙げられる。アルキレングリコールモノアルキルエーテルとして、具体的には、プロピレングリコールnブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテルが挙げられる。
アルキレングリコールモノ脂肪酸エステルとは、アルキレングリコールに1つの脂肪酸がエステル結合によって結合している化合物である。アルキレングリコールモノ脂肪酸エステルにおけるアルキレン基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは3が挙げられる。また、アルキレングリコールモノ脂肪酸エステルにおける脂肪酸の炭素数については、特に制限されないが、例えば、4〜6、好ましくは4が挙げられる。
ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルとは、2以上のアルキレングリコールの縮合物に1つのアルキル基がエーテル結合によって結合している化合物である。ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルにおけるアルキレン基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは3が挙げられる。ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルにおけるアルキレンオキサイドの付加モル数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは2が挙げられる。また、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルにおけるアルキル基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、1〜6、好ましくは1〜4、更に好ましくは1〜3が挙げられる。ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルとして、具体的には、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノnブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルのジプロピレングリコールモノアルキルエーテル;トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノnブチルエーテルのトリプロピレングリコールモノアルキルエーテルが挙げられる。
ポリアルキレングリコールモノ脂肪酸エステルとは、2以上のアルキレングリコールの縮合物に1つの脂肪酸がエステル結合によって結合している化合物である。ポリアルキレングリコールモノ脂肪酸エステルにおけるアルキレン基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは3が挙げられる。ポリアルキレングリコールモノ脂肪酸エステルにおけるアルキレンオキサイドの付加モル数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは2が挙げられる。また、ポリアルキレングリコールモノ脂肪酸エステルにおける脂肪酸の炭素数(カルボキシル基に含まれる炭素原子も含む)については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは2が挙げられる。ポリアルキレングリコールモノ脂肪酸エステルとして、具体的には、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートが挙げられる。
これらの(C-1)成分は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(C-2)成分として使用される有機溶剤は、分子中に水酸基を有さず、少なくとも1つのエーテル結合及び/又はエステル結合を有する有機溶剤を有する有機溶剤であればよく、具体的には、アルキレングリコールジアルキルエーテル、アルキレングリコールジ脂肪酸エステル、ポリアルキレングリコールジアルキルエーテル、アルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステル、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステル、脂肪酸アルキルエステル等が挙げられる。
アルキレングリコールジアルキルエーテルとは、アルキレングリコールに2つのアルキル基がエーテル結合によって結合している化合物である。アルキレングリコールジアルキルエーテルにおけるアルキレン基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは3が挙げられる。また、アルキレングリコールジアルキルエーテルにおけるアルキル基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、1〜6、好ましくは1〜4、更に好ましくは1〜3が挙げられる。アルキレングリコールジアルキルエーテルとして、具体的には、エチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテルが挙げられる。
アルキレングリコールジ脂肪酸エステルとは、アルキレングリコールに2つの脂肪酸がエステル結合によって結合している化合物である。アルキレングリコールジ脂肪酸エステルにおけるアルキレン基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは3が挙げられる。また、アルキレングリコールジ脂肪酸エステルにおける脂肪酸の炭素数(カルボキシル基に含まれる炭素原子も含む)については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは2が挙げられる。アルキレングリコールジ脂肪酸エステルとして、具体的には、プロピレングリコールジアセテートが挙げられる。
ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルとは、2以上のアルキレングリコールの縮合物に2つのアルキル基がエーテル結合によって結合している化合物である。ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルにおけるアルキレン基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは3が挙げられる。ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルにおけるアルキレンオキサイドの付加モル数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは2が挙げられる。また、ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルにおけるアルキル基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、1〜6、好ましくは1〜4、更に好ましくは1〜3が挙げられる。ポリアルキレングリコールジアルキルエーテルとして、具体的には、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、が挙げられる。
アルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステルとは、アルキレングリコールに対して、1つのアルキル基がエーテル結合によって結合し、且つ1つ脂肪酸がエステル結合によって結合している化合物である。アルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステルにおけるアルキル基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、1〜3、好ましくは1又は2、更に好ましくは1が挙げられる。アルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステルにおける脂肪酸の炭素数(カルボキシル基に含まれる炭素原子も含む)については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは2が挙げられる。アルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステルとして、具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートが挙げられる。
ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステルとは、2以上のアルキレングリコールの縮合物に対して、1つのアルキル基がエーテル結合によって結合し、且つ1つ脂肪酸がエステル結合によって結合している化合物である。ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステルにおけるアルキレンオキサイドの付加モル数については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは2が挙げられる。ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステルにおけるアルキル基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、1〜6、好ましくは1〜4、更に好ましくは1〜3が挙げられる。ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステルにおける脂肪酸の炭素数(カルボキシル基に含まれる炭素原子も含む)については、特に制限されないが、例えば、2〜4、好ましくは2又は3、更に好ましくは2が挙げられる。ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル脂肪酸エステルとして、具体的には、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等が挙げられる。
脂肪酸アルキルエステルとは、脂肪酸にアルキル基がエステル結合によって結合している化合物である。脂肪酸アルキルエステルにおけるアルキル基の炭素数については、特に制限されないが、例えば、1〜8、好ましくは1〜5、更に好ましくは1〜3が挙げられる。脂肪酸アルキルエステルにおける脂肪酸の炭素数(カルボキシル基に含まれる炭素原子も含む)については、特に制限されないが、例えば、2〜12、好ましくは2〜9、更に好ましくは2〜6が挙げられる。脂肪酸アルキルエステルとして、具体的には、エチルヘキサノエート、プロピルヘキサノエート、エチルプロピオネート、エチルブチレート等が挙げられる。
これらの(C-2)成分は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の揮散液において、(C-1)成分又は(C-2)成分のいずれか一方のみを使用してもよく、これらを組み合わせて使用してもよい。
(C)成分として使用される有機溶剤の中でも、揮散部材中の水溶性色素の溶出をより一層効果的に抑制させるという観点から、好ましくは、水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上であるアルキレングリコールモノアルキルエーテル、水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上であるポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル、アルキレングリコールジ脂肪酸エステル、ポリアルキレングリコールジアルキルエーテル、脂肪酸アルキルエステル;更に好ましくはプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノモノアルキルエーテル、トリプロピレングリコールモノノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールジアルキルエーテル、プロピレングリコールジ脂肪酸エステル、脂肪酸アルキルエステル;特に好ましくはプロピレングリコールモノnブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノnプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノnブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、エチルヘキサノエートが挙げられる。
本発明の揮散液において、(C)成分の含有量については、当該(C)成分の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.5〜20重量%、好ましくは1〜14重量%、更に好ましくは1.25〜10重量%が挙げられる。
本発明の揮散液において、(B)成分に対する(C)成分の比率については、前述する両成分の含有量の範囲内で適宜設定すればよいが、例えば、(B)成分100重量部当たり、(C)成分が0.5〜22重量部、好ましくは1〜20重量部、更に好ましくは2〜15重量部が挙げられる。
本発明の揮散液において、(B)成分と(C)成分が占める割合については、前述する両成分の含有量の範囲内で適宜設定されるが、揮散部材中の水溶性色素の溶出をより一層効果的に抑制させるという観点から、(B)成分と(C)成分の合計量で76重量%以上、好ましくは80〜95重量%、更に好ましくは85〜95重量%が挙げられる。
[その他の成分]
本発明の揮散液には、前記(A)〜(C)成分以外に、本発明の効果を妨げないことを限度として、他の添加剤を含有してもよい。このような他の添加剤としては、例えば、溶剤((B)成分及び(C)成分以外)、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
溶剤としては、例えば、モノプロピレングリコールモノエチルエーテル、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等が挙げられる。これらの溶剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、アスコルビン酸塩、イソフラボン、α-トコフェロール等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系(2-(3,5-di-tert-pentyl-2-hydroxyphenyl)-2H-benzotriazole)、ベンゾフェノン系(2,2 4,4 tetrahydroxybenzophenone)等が挙げられる。これらの紫外線吸収剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
[揮散液の外観]
本発明の揮散液は、透明又は不透明のいずれであってもよいが、好ましくは透明が挙げられる。また、本発明の揮散液を透明にする場合、無色透明又は有色透明のいずれであってもよい。通常、透明(特に、無色透明)の揮散液は、揮散部材から水溶性色素が溶出された場合、色調の変化が視認され易く外観変化が顕著になるが、本発明では、揮散部材から水溶性色素の溶出を抑制できるので、揮散液が透明(特に、無色透明)であって外観変化を視認し易くなっていても、その外観を安定に維持することが可能である。なお、本発明の揮散液を有色透明又は有色不透明にする場合には、色素や染料等の着色剤を添加すればよい。
[揮散部材]
本発明の揮散液は、水溶性色素で着色された揮散部材に含浸されて、当該揮散部材から揮散させることによって使用される。本発明の揮散液を、水溶性色素で着色された揮散部材に含浸させることにより、当該揮散部材から水溶性色素が揮散液に溶出するのを抑制でき、揮散液の外観を安定に維持することができる。
揮散部材の着色に使用される水溶性色素とは、25℃にて水に可溶な色素である。揮散部材の着色に使用される水溶性色素の種類については、特に制限されないが、例えば、アゾ色素、キノン系色素、カロテノイド系色素、水溶性タール色素、ジアリール及びトリアリールメタン系色素、シアニン系色素、フタロシアニン、ナフタロシアニン、インジゴ系色素、縮合環系色素等が挙げられる。具体的には、より具体的には、青色1号(C.I.42090)、青色2号(C.I.73015)、青色202号(C.I.42052)、青色203号(C.I.42052)、青色205号(C.I.42090)、赤色2号(C.I.16185)、赤色3号(C.I.45430)、赤色102号(C.I.16255)、赤色104号(C.I.45410)、赤色105号(C.I.45440)、赤色106号(C.I.45100)、赤色201号(C.I.15850)、赤色213号(C.I.45170)、赤色214号(C.I.45170)、赤色227号(C.I.17200)、赤色228号(C.I.12085)、赤色230号(C.I.45380)、赤色231号(C.I.45410)、赤色232号(C.I.45440)、赤色401号(C.I.45190)、赤色502号(C.I.16155)、赤色504号(C.I.14700)、赤色506号(C.I.15620)、黄色4号(C.I.19140)、黄色5号(C.I.15985)、黄色202号(C.I.45350)、黄色203号(C.I.47005)、黄色402号(C.I.18950)、黄色403号(C.I.10316)、黄色406号(C.I.13065)、黄色407号(C.I.18820)、緑色3号(C.I.42053)、緑色201号(C.I.61570)、緑色204号(C.I.59040)、緑色205号(C.I.42095)、緑色401号(C.I.10020)、緑色402号(C.I.42085)、だいだい色205号(C.I.15510)、だいだい色207号(C.I.45425)、だいだい色402号(C.I.14600)、かっ色201号(C.I.20170)、紫色401号(C.I.60730)、黒色401号(C.I.20470)等の合成色素;グルコン酸銅、クエン酸銅、リンゴ酸銅、銅クロロフィリンNa等の水溶性銅化合物;ラック色素、カカオ色素、スピルリナ色素、ビートレッド、紅麹色素、アナトー色素、トウガラシ色素、クチナシ黄色素、ベニバナ黄色素、ウコン色素、コウリャン色素、タマネギ色素、赤キャベツ色素、赤大根色素、紫トウモロコシ色素、カカオ色素、カラメル色素、コチニール色素、マリーゴールド色素、チコリ色素、クチナシ青色素、クチナシ黄色素、アカネ色素、パプリカ色素、シコニン、シアナット色素、ペカンナッツ色素、ラッカイン酸、グアイアズレン、β-カロチン、リボフラビン、クロロフィル等の天然色素等が挙げられる。
これらの水溶性色素は、1種単独で揮散部材の着色に使用されてもよく、2種以上を組み合わせて揮散部材の着色に使用されてもよい。
また、本発明で使用される揮散部材は、全体が水溶性色素で着色されていてもよく、またその一部が水溶性色素で着色されていてもよい。
揮散部材の素材については、前記揮散液を吸液して揮散できることを限度として特に制限されないが、例えば、綿、植物繊維、パルプ等の天然繊維、レーヨン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維、又はそれらの混合繊維等の繊維質材料;木片、籐、竹、ソラ等の木質材料;発泡ウレタンの樹脂製スポンジ材料等が挙げられる。また、揮散部材が繊維質材料で形成されている場合、不織布であることが好ましいが、織物、編物等であってもよい。揮散部材の形状については、特に制限されず、シート状、棒状、帯状、紐状等のいずれであってもよい。
これらの揮散部材の素材の中でも、水溶性色素による着色性(着色のし易さ)の観点から、好ましくは木質材料、天然繊維からなる繊維質材料、更に好ましくは木質材料が挙げられる。
揮散部材は、単一の素材によって形成されているものであってもよく、また、2種以上の素材が連結されているものであってもよい。
単一の素材によって形成されてなる揮散部材の場合、揮散部材は、単一の素材によって容器内の揮散液を吸上げる機能と揮散させる機能を一体として備え、揮散部材の一方の端部側が容器に収容された揮散液と直接接液するように配置される。
また、揮散部材が2種以上の素材が連結されてなる揮散部材の場合、例えば、揮散部材は、容器内の揮散液を吸上げる第1部材と揮散液を揮散させる第2部材とが連結されてなり、当該第1部材が容器に収容された揮散液と直接接液するように配置される。また、揮散部材が2種以上の素材が連結されてなる場合、少なくとも1つの素材が水溶性色素で着色されていればよい。
2.揮散器
前記揮散液を揮散させる揮散器については、前記揮散液が前記揮散部材に吸液されて揮散するように構成されていればよく、その構成については、特に制限されないが、好適な一例として、開口部を有する容器と、当該容器に収容された前記揮散液と、当該揮散液を吸液して揮散させる前記揮散部材とを備え、且つ前記揮散部材の少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている揮散器が挙げられる。
容器の素材についても、特に制限されず、プラスチック製、ガラス製、陶器製等のいずれであってもよく、また、透明、不透明、半透明等のいずれであってもよく、揮散器に備えさせるべきインテリア性等を考慮して適宜設定すればよい。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
試験例1
表1に示す組成の揮散液(芳香剤組成物)を調製した。各揮散液の10gを20mL容のガラス製透明容器に充填した。次いで、籐をスティック状(長さ20mm、直径約3mm)に加工され、水溶性黒色色素で全面が着色された揮散部材5本をガラス製透明容器の開口部から投入し、当該揮散部材を揮散液に浸漬させて、ガラス製透明容器の開口部に蓋をし、50℃で3日間静置した。その後、各揮散液を室温に戻し、ガラス製透明容器に収容されている揮散液のみを別のガラス製透明容器に移して、揮散液の外観を目視にて観察し、以下の判定基準に従って色素の溶出の程度を評価した。
<揮散液における色素の溶出の程度の判定基準>
◎ :揮散液の着色がほとんど認められず、揮散部材中の水溶性色素の溶出が高度に抑制され、良好な外観を維持している。
○ :揮散液の着色が僅かにだけ認められるが、揮散部材中の水溶性色素の溶出は十分に抑制されており、全体として良好な外観を維持している。
× :揮散液の着色が認められ、揮散部材中の水溶性色素の溶出抑制が不十分で、外観が悪化している。
××:揮散液の著しい着色が認められ、揮散部材中の水溶性色素の溶出が抑制できておらず、外観が著しく悪化している。
得られた結果を表1に示す。(A)香料及び(B)パラフィン系炭化水素と共に、水酸基を有し、1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が6以下である有機溶剤を含む揮散液では、揮散部材における水溶性色素の溶出が認められ、揮散液の外観の悪化が見られた。これに対して、(A)香料及び(B)パラフィン系炭化水素と共に、(C-1)水酸基を有し、1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上である有機溶剤、又は(C-2)エーテル結合及び/又はエステル結合を有する有機溶剤を含む揮散液では、揮散部材における水溶性色素の溶出が抑制できており、良好な外観を維持できていた。
試験例2
表2〜4に示す組成の揮散液(芳香剤組成物)を調製した。各揮散液を用いて、前記試験例1と同様の方法で、揮散液における色素の溶出の程度について評価を行った。
得られた結果を表2〜4に示す。この結果、(C-1)水酸基を有し、1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上である有機溶剤又は(C-2)エーテル結合及び/又はエステル結合を有する有機溶剤の濃度を、1.25重量%、5重量%又は10重量%に代えても、揮散部材における水溶性色素の溶出を十分に抑制できることが確認された。

Claims (7)

  1. 水溶性色素で着色された揮散部材を介して揮散される揮散液であって、
    (A)揮散性薬剤と、
    (B)パラフィン系炭化水素と、
    (C)(C-1)水酸基を有し、1分子当たりの水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上である有機溶剤、並びに(C-2)水酸基を有さず、エーテル結合及び/又はエステル結合を有する有機溶剤よりなる群から選択される少なくとも1種の有機溶剤と、
    を含有する、揮散液。
  2. 前記(A)成分が香料である、請求項1に記載の揮散液。
  3. 前記(C)成分が、水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上であるアルキレングリコールモノアルキルエーテル、水酸基の数に対する炭素原子の数の割合が7以上であるポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル、アルキレングリコールジ脂肪酸エステル、ポリアルキレングリコールジアルキルエーテル、及び脂肪酸アルキルエステルよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の揮散液。
  4. 前記(C)成分の含有量が、0.5〜20重量%である、請求項1〜3のいずれかに記載の揮散液。
  5. 透明である、請求項1〜4のいずれかに記載の揮散液。
  6. 前記揮散部材が木質材料である、請求項1〜5のいずれかに記載の揮散液。
  7. 開口部を有する容器と、
    前記容器に収容された請求項1〜6のいずれかに記載の揮散液と、
    前記揮散液を吸液して揮散させる揮散部材とを備え、
    前記揮散部材が水溶性色素によって着色されており、且つ
    前記揮散部材の少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている、揮散器。
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