JP2018175153A - 容器入り揮散液 - Google Patents

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祐輔 森本
Yusuke Morimoto
祐輔 森本
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Abstract

【課題】本発明の目的は、中栓を装着したPET製保管容器本体に揮散液を収容した保管容器入り揮散液において、当該PET製保管容器本体の脆化を抑制する技術を提供することである。【解決手段】(A)揮散性薬剤と、(B)パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、プロピレングリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリプロピレングリコールモノアルキル(炭素数1〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種を含む揮散液は、中栓を装着したPET製保管容器に収容しても、当該PET製保管容器の脆化を抑制できる。【選択図】なし

Description

本発明は、注出口を有する中栓を装着したポリエチレンテレフタレート(PET)製保管容器本体に揮散液を収容してなる保管容器入り揮散液に関する。より具体的には、本発明は、注出口を有する中栓を装着したPET製容器本体に揮散液が収容されており、当該PET製容器本体の脆化を抑制できる保管容器入り揮散液に関する。
従来、室内、自動車等の空間に、芳香を付与したり、飛翔害虫を忌避したりするために、香料や害虫忌避剤等の揮散性薬剤を配合した揮散液が広く使用されている。汎用されている揮散性薬剤は油性であるため、一般的な揮散液では基剤や溶解補助剤として親油性溶剤が配合されている(特許文献1及び2参照)。
また、揮散液は、その揮散性を高めるために、植物素材や不織布等の揮散部材に含浸させた状態で揮散されるように設計された揮散器に収容して使用されている。近年、揮散器には、揮散性薬剤の効果発現のみならず、室内空間を彩るためのインテリア性を高め、優れた意匠効果を与えることが重視される傾向にあり、インテリア性を高めたガラス製容器を使用することが一般的になりつつある。
一方、ガラス製容器の口部は、簡便な手法で密封することが困難であるため、ガラス製容器を使用した揮散器では、揮散液を予めガラス製容器とは別の保管容器に収容した状態で、ガラス製容器や揮散部材と共に提供され、消費者が使用時に、揮散液を保管容器からガラス製容器に移し替えるように設定されている。このような保管容器としては、従来、ポリプロピレン製の容器やパウチ包装袋等が使用されている。しかしながら、ポリプロピレン製の容器は、透明性に劣るという欠点がある。また、パウチ包装袋では、ガラス製容器への移し替えが困難である、内部視認性がない等の欠点がある。
このように、揮散液を収容する保管容器については、美観やガラス製容器への移し替え容易性等の点で、改善の余地がある。
特開2006−87512号公報 特開平11−169447号公報
本発明者等は、揮散液を収容する保管容器の素材について、優れた透明性を備えさせるためにPETを採用し、更に、収容した揮散液を移し替え易くしたり、液漏れ防止効果を高めたりするために保管容器の口部に中栓を装着させることを想到した。そこで、本発明者等は、中栓を装着したPET製保管容器本体について、実用化の検証を行った。その結果、意外なことに、親油性溶剤として一般的に使用されているトリプロピレングリコールメチルエーテルやジプロピレングリコールメチルエーテルを含む揮散液を、中栓を装着したPET製保管容器に収容して保管すると、PET製保管容器本体の口部(中栓を装着している箇所)にクレーズ(白い変色)やクラック(割れ)等の脆化が生じるという新たな課題に直面した。このようなPET製保管容器本体の脆化は、液漏れに繋がるため、揮散液の保管容器として実用化する上で解決しなければならない課題である。
そこで、本発明の目的は、中栓を装着したPET製保管容器本体に揮散液を収容した保管容器入り揮散液において、当該PET製保管容器本体の脆化を抑制する技術を提供することである。
本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、揮散液に含まれる親油性溶剤の相性によってはPET製保管容器を脆化させることがあり、更にPET製保管容器の口部が中栓の装着によって圧力が付加されることによって当該口部が特に脆化され易くなっていることを突き止めた。そして、本発明者等は、(A)揮散性薬剤と、(B)パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、プロピレングリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリプロピレングリコールモノアルキル(炭素数1〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種を含む揮散液は中栓を装着したPET製保管容器に収容しても、当該PET製保管容器の脆化を抑制できることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 揮散液が保管容器に収容されている、保管容器入り揮散液であって、
前記揮散液が、
(A)揮散性薬剤と、
(B)パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種の溶剤
を含み、
前記保管容器が、
口部を有するポリエチレンテレフタレート製容器本体と、
前記口部に装着された中栓とを
有する、
保管容器入り揮散液。
項2. 前記(A)成分が香料である、項1に記載の保管容器入り揮散液。
項3. 前記(B)成分が、パラフィン系炭化水素、エタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及びトリプロピレングリコールモノブチルエーテルよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1又は2に記載の保管容器入り揮散液。
項4. 前記(B)成分が、(B-1)パラフィン系炭化水素と、(B-2)炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種とを含む、項1又は2に記載の保管容器入り揮散液。
項5. 前記中栓が、ポリエチレンテレフタレート製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面と対向する部分の内周面及び/又は外周面に突出部を有し、
前記突出部が、ポリエチレンテレフタレート製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面の少なくとも一部に接触して固定されている、項1〜4のいずれかに記載の保管容器入り揮散液。
項6. ポリエチレンテレフタレート製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面の少なくとも一部と中栓の一部が線接触により固定されている、項1〜5のいずれかに記載の保管容器入り揮散液。
項7. 前記中栓が注出口を有する、項1〜6のいずれかに記載の保管容器入り揮散液。
項8. 口部を有するポリエチレンテレフタレート製容器本体と、前記口部に装着された中栓とを有する保管容器において、揮散液を収容した際の前記ポリエチレンテレフタレート製容器本体の脆化を抑制する方法であって、
(A)揮散性薬剤と、(B)パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種の溶剤とを含む揮散液を、前記保管容器に収容する、
ポリエチレンテレフタレート製容器本体の脆化抑制方法。
本発明の保管容器入り揮散液によれば、中栓を装着したPET製容器本体に揮散液を収容していても、当該PET製容器本体の脆化を抑制できるので、液漏れ等の発生を抑制することができる。また、本発明の保管容器入り揮散液は、保管容器の容器本体がPET製であるため、優れた透明性を備えさせることができる。更に、本発明の保管容器入り揮散液において、注出口を有する中栓を使用する場合には、収容された揮散液を注ぎ出し易くなるので、優れた使用簡便性を備えさせることもできる。
1.保管容器入り揮散液
本発明の保管容器入り揮散液は、揮散液が保管容器に収容されており、当該揮散液が、(A)揮散性薬剤と、(B)パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種の溶剤を含み、且つ、当該保管容器が、口部を有するPET製容器本体と、前記開口部に装着された中栓とを有することを特徴とする。以下、本発明の保管容器入り揮散液について詳述する。
・揮散液
[(A)揮散性薬剤]
本発明で使用される揮散液には、揮散させる空間に所望の機能を付与するために、揮散性薬剤(以下、(A)成分と表記することもある)が含まれる。
本発明で使用される揮散性薬剤の種類については、室温で揮散可能であることを限度として特に制限されず、揮散された空間に備えさせるべき機能に応じて適宜選定すればよい。揮散性薬剤は、油性成分であり、具体的には、香料、害虫忌避剤成分、消臭剤成分、殺虫剤成分、抗菌剤成分等が挙げられる。
香料としては、天然香料、天然香料から分離された単品香料、合成された単品香料、及びこれらの調合香料のいずれであってもよく、従来公知の香料を使用することができる。具体的には、単品香料として、リモネン、カリオフィレン、ピネン、ミルセン、ターピノレン、オシメン、ターピネン、フェランドレン、p−サイメン、カリオフィレン、ファルネセン、1,3,5−ウンデカトリエン、ジフェニルメタン等の炭化水素系香料;シス−3−ヘキセノール、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、トランス−2−ヘキセノール、シス−3−ヘキセノール、3−オクタノール、1−オクテン−3−オール、2、6−ジメチル−2−ヘプタノール、9−デセノール、4−メチル−3−デセン−5−オール、10−ウンデセノール、トランス−2−シス−6−ノナジエタノール、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ロジノール、ミルセノール、ラバンジュロール、テオラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナロール、ヒドロキシシトロネロール、ジヒドロミルセノール、アロオキシメノール、ターピネオール、α−ターピネオール、ターピネン−4−オール、メントール、ボルネオール、イソプレゴール、ノポール、ファルネソール、ネロリドール、セドロール、パチュリアルコール、ベチベロール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、4−イソプロピルシクロヘキサンメタノール、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−エタノール、2,2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)−プロパノール、p−t−ブチルシクロヘキサノール、o−t−ブチルシクロヘキサノール、アンブリノール、1−(2−t−ブチルシクロヘキシルオキシ)−2−ブタノール、ペンタメチルシクロヘキシルプロパノール、1−(2,2,6−トリメチルシクロヘキシル)−3−ヘキサノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェノキシエチルアルコール、スチラリルアルコール、アニスアルコール、シンナミックアルコール、フェニルプロピルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、ジメチルフェニルエチルカルビノール、フェニルエチルメチルエチルカルビノール、3−メチル−5−フェニルペンタノール、チモール、カルバクロール、オルシノールモノメチルエーテル、オイゲノール、イソオイゲノール、プロペニルグアエトール、サンタロール、イソボルニルシクロヘキサノール、サンダロア、バグダノール、サンダルマイソルコア、ブラマノール、エバノール、ポリサントール、3,7−ジメチル−7−メトキシオクタン−2−オール等のアルコール系香料;ジフェニルオキシド、p−クレジルエチルエーテル、dl−ローズオキシド、(ネロールオキサイド、ミロキサイド、1,8−シネオール、ローズオキサイド、リメトール、メントフラン、リナロールオキサイド、ブチルジメチルジヒドロキシピラン、アセトキシアミルテトラヒドロピラン、セドリルメチルエーテル、メトキシシクロドデカン、1−メチル−1−メトキシシクロドデカン、エトキシメチルシクロドデシルエーテル、トリクロデセニルメチルエーテル、ルボフィックス、セドロキサイド、アンブロキサン、グリサルバ、ボワジリス、アニソール、ジメチルハイドロキノン、パラクレジルメチルエーテル、アセトアニソール、アネトール、ジヒドロアネトール、エストラゴール、ジフェニルオキサイド、メチルオイゲノール、フェニルエチルイソアミルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、β−ナフチルイソブチルエーテル)等のエーテル系香料;ヘキサナール、シトラール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、オクチルアルデヒド、ノニルアルデヒド、デシルアルデヒド、ウンデシルアルデヒド、ドデシルアルデヒド、トリデシルアルデヒド、トリメチルヘキシルアルデヒド、メチルオクチルアセチルアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、トランス−2−ヘキセナール、シス−4−ヘプテナール、2,6−ノナジエナール、シス−4−デセナール、トランス−4−デセナール、ウンデシレンアルデヒド、トランス−2−ドデセナール、トリメチルウンデセナール、2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエナール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ペリラルデヒド、メトキシジヒドロシトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセニルカルボキシアルデヒド、イソシクロシトラール、センテナール、マイラックアルデヒド、リラール、ベルンアルデヒド、デュピカール、マセアール、ボロナール、セトナール、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヒドロトロピックアルデヒド、アニスアルデヒド、p−メチルフェニルアセトアルデヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、3−(p−t−ブチルフェニル)−プロピルアルデヒド、p−エチル−2,2−ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、2−メチル−3−(p−メトキシフェニル)−プロピルアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、バニリン、エチルバニリン、メチルバニリン等のアルデヒド系香料;オクチルアルデヒドグリコールアセタール、アセトアルデヒドエチルシス−3−ヘキセニルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、ヒドラトロピックアルデヒドジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドヒドグリセリルアセタール、アセトアルデヒドエチルフェニルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、フェニルプロピルアルデヒドプロピレングリコールアセタール、4,4,6−トリメチル−2−ベンジル−1,3−ジオキサン、2,4,6−トリメチル−2−フェニル−1,3−ジオキサン、2−ブチル−4,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン、テトラヒドロインデノ−m−ジオキシン、ジメチルテトラヒドロインデノ−m−ジオキシン、カラナール等のアセタール系香料;エチルブチレート、スチラリルアセテート、o−t−ブチルシクロへキシルアセテート、蟻酸エチル、蟻酸シス−3−ヘキセニル、蟻酸リナリル、蟻酸シトロネリル、蟻酸ゲラニル、蟻酸ベンジル、蟻酸フェニルエチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、シクロペンチリデン酢酸メチル、酢酸ヘキシル、酢酸シス−3−ヘキセニル、酢酸トランス−3−ヘキセニル、酢酸イソノニル、酢酸シトロネリル、酢酸ラバンジュリル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸ミルセニル、酢酸ターピニル、酢酸メンチル、酢酸メンタニル、酢酸ノピル、酢酸n−ボルニル、酢酸イソボルニル、酢酸p−t−ブチルシクロヘキシル、酢酸o−t−ブチルシクロヘキシル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタニル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリル、酢酸シンナミル、酢酸アニシル、酢酸パラクレジル、酢酸ヘリオトロピル、アセチルオイゲノール、アセチルイソオイゲノール、酢酸グアイル、酢酸セドリル、酢酸ベチベリル、酢酸デカヒドロβナフチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸シロネリル、プロピオン酸シロネリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ターピニル、プロピオン酸ベンジル、プロピオン酸シンアミル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、プロピオン酸トリシクロデセニル、酪酸エチル、2−メチル酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソアミル、酪酸ヘキシル、酪酸リナリル、酪酸ゲラニル、酪酸シトロネリル、酪酸ベンジル、イソ酪酸シス−3−ヘキセニル、イソ酪酸シトロネリル、イソ酪酸ゲラニル、イソ酪酸リナリル、イソ酪酸ベンジル、イソ酪酸フェニルエチル、イソ酪酸フェノキシエチル、イソ酪酸トリシクロデセニル、吉草酸エチル、吉草酸プロピル、イソ吉草酸シトロネリル、イソ吉草酸ゲラニル、イソ吉草酸シンアミル、イソ吉草酸ベンジル、イソ吉草酸フェニルエチル、カプロン酸エチル、カプロン酸アリル、エナント酸エチル、エナント酸アリル、カプリン酸エチル、チグリン酸シトロネリル、オクチンカルンボン酸メチル、2−ペンチロキシグリコール酸アリル、シス−3−ヘキセニルメチルカーボネート、ケト酸エチル、ピルビン酸イソアミル、アセト酸エチル、レブリン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸イソブチル、安息香酸イソアミル、安息香酸ゲラニル、安息香酸リナリル、安息香酸ベンジル、安息香酸フェニルエチル、安息香酸フェニルエチル、ジヒドロキシメチル安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸ゲラニル、フェニル酢酸ベンジル、フェニル酢酸フェニルエチル、フェニル酢酸p−クレジル、桂皮酸メチル、桂皮酸エチル、桂皮酸ベンジル、桂皮酸シンアミル、桂皮酸フェニルエチル、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸シス−3−ヘキセニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸フェニルエチル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、アンスラニル酸エチル、メチルアンスラニル酸メチル、ジャスモン酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルフェミルグリシド酸エチル、フェニルグリシド酸エチル、グリコメル、フラクトン、フレイストン、フルテート、ジベスコン、エチル2−メチル−6−ペンチル−4−オキサ−2−シクロヘキセンカーボネート等のエステル系香料;2−オクタノン、δ−ダマスコン、アセトイン、ジアセチル、ミチルアミルケトン、エチルアミルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルノニルケトン、メチルヘプテノン、コアボン、カンファー、カルボン、メントン、d−プレゴン、ピペリトン、フェンチョン、ゲラニルアセトン、セドリルメチルケトン、ヌートカトン、イオノン、α−イオノン、β−イオノン、メチルイオノン、α−n−メチルイオノン、β−n−メチルイオノン、α−イソイオノン、β−イソイオノン、アリルイオノン、イロン、α−イロン、β−イロン、γ−イロン、ダマスコン、α−ダマスコン、β−ダマスコン、δ−ダマスコン、ダマセノン、ダイナスコン、α−ダイナスコン、β−ダイナスコン、マルトール、エチルマルトール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシフランノン、シュガーラクトン、p−t−ブチルシクロヘキサノン、アミルシクロペンタノン、ヘプチルシクロペンタノン、ジヒドロジャスモン、シスージャスモン、フロレックス、プリカトン、4−シクロヘキシル−4−メチル−2−ペンタノン、p−メンテン−6−イルプロパノン、2,2,5−トリメチル−5−ペンチルシクロペンタノン、エトキシビニルテトラシクロヘキサノン、ジヒドロペンタメチルインダノン、イソ・イー・スーパー、トリモフィックス、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、ベンジルアセトン、カローン、
ラズベリーケトン、アニシルアセトン、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−ブタノン、メチルナフチルケトン、4−フェニル−4−メチル−2−ペンタノン、ベンゾフェノン等のケトン系香料;ゲラニル酸、シトロネリル酸、安息香酸、フェニル酢酸、フェニルプロピオン酸、桂皮酸、2−メチル−2−ペンテノ酸等のカルボン酸系香料;γ−オクタラクトン、γーノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン、δ−デカラクトン、クマリン、ジヒドロクマリン、ジャスモラクトン、ジャスミンラクトン等のラクトン系香料;ムスコン、シベトン、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、12−ケトシクロペンタデカノリド、シクロヘキサデカノリド、シクロヘキサデセノリド、12−オキサ−16−ヘキサデカノリド、11−ヘキサ−16−ヘキサデカノリド、10−オキサ−16−ヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、ムスクケトン、ムスクキシロール、ムスクアンブレット、ムスクチベテン、ムスクモスケン、6−アセチルヘキサメチルインダン、4−アセチルジメチル−t−ブチルインダン、5−アセチルテトラメチルイソプロプルインダン、6−アセチルヘキサテトラリン、ヘキサメチルヘキサヒドロシクロペンタンベンゾピラン等のムスク系香料;アセチルピロール、インドール、スカトール、インドレン、2−アセチルピリジン、マリティマ、6−メチルキノリン、6−イソプロピルキノリン、イソブチルキノリン、2−アセチルピラジン、2,3−ジメチルピラジン、2−イソプロピル−3−メトキシピラジン、2−イソブチル−3−メトキシピラジン、2−セカンダリーブチル−3−メトキシピラジン、トリメチルピラジン、5−メチル−3−ヘプタンオキシム等の窒素含有香料;ゲラニルニトリル、シトロネリルニトリル、5−フェニル−2,6−ノナジエンニトリル、シナモンニトリル、クミンニトリル、ドデカンニトリル、トリデセン−2−ニトリルと等のニトリル系香料;ジメチルスルフィド、2−メチル−4−プロピル−1,3−オキサチアン、イソオシアン酸アリル、p−メンタン−8−チオール−3−オン、p−メンテン−8−チオール、p−メンチルチオプロピオン酸メチル等の硫黄含有香料等が例示される。また、天然香料としては、チュベローズ油、ムスクチンキ、カストリウムチンキ、シベットチンキ、アンバーグリスチンキ、ペパーミント油、ペリラ油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリー油、しょう脳油、芳油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スパイクラベンダー油、スターアニス油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム油、ネロリ油、オークモス油、オコチア油、パチュリ油、タイム油、トンカ豆チンキ、テレピン油、ワニラ豆チンキ、バジル油、ナツメグ油、シトロネラ油、クローブ油、ボアドローズ油、カナンガ油、カルダモン油、カシア油、シダーウッド油、オレンジ油、マンダリン油、タンジェリン油、アニス油、ベイ油、コリアンダー油、エレミ油、ユーカリ油、フェンネル油、ガルバナム油、ゼラニウム油、ヒバ油、桧油、ジャスミン油、ベチバー油、ベルガモット油、イランイラン油、グレープフルーツ油、ゆず油、シナモン油、レモンユーカリ油、ホワイトタイム油、樟脳油等が挙げられる。これらの香料は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて調香して使用することもできる。
害虫忌避剤成分としては、飛翔昆虫(蚊、ユスリカ、蚋、ハエ等)、ゴキブリ、ダニ等の害虫を忌避できるものであればよいが、例えば、前述する忌避作用を有する香料の他、ピレスロイド系化合物、ナフタレン系化合物、パラジクロロベンゼン系化合物、樟脳、N,N−ジエチル−m−トルアミド、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、p−メンタン−3,8−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ジ−n−プロピルイソシンコメロネート、p−ジクロロベンゼン、ジ−n−ブチルサクシネート、カラン−3,4−ジオール、1−メチルプロピル−2−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジンカルボキシレート、イソチオシアン酸アリル、植物抽出物(カラシ、ワサビ等)、木酢液等が挙げられる。これらの害虫忌避剤成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
消臭剤成分としては、例えば、安定化二酸化塩素;アルデヒド化合物;グリコールエーテル化合物;フィトンチッド系香料;低級脂肪族アルデヒド系香料等が挙げられる。
これらの消臭剤成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
殺虫剤成分としては、例えば、ヒノキチオール、ヒバ油、アリルイソチオシアネート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エタノール、プロパノール、1,8―シネオール等が挙げられる。これらの防虫剤成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
抗菌剤成分としては、例えば、アリルイソチオシアネート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル等が挙げられる。これらの抗菌剤成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
これらの揮散性薬剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。なかでも、揮散性薬剤としては、好ましくは香料が挙げられる。
本発明で使用する揮散液における(A)成分の含有量については、揮散性薬剤の種類、揮散させる空間に備えさせるべき効果の程度等に応じて適宜設定すればよいが、例えば2.5〜40重量%、好ましくは5〜30重量%、更に好ましくは7.5〜20重量%が挙げられる。
[(B)溶剤]
本発明で使用される揮散液には、パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種の溶剤(以下、(B)成分と表記することもある)が含まれる。このような特定の溶剤を選択して使用することによって、前記揮散性薬剤を溶解させると共に、保管容器として使用するPET製容器本体の脆化を抑制することが可能になる。
パラフィン系炭化水素としては、常温で揮散可能であることを限度として特に制限されないが、揮散性の観点から、常圧での初留点が70〜280℃、好ましくは80〜270℃、更に好ましくは100〜270℃のものが挙げられる。
また、本発明でパラフィン系炭化水素の沸点についても、揮散可能であることを限度として特に制限されないが、例えば、20℃での蒸気圧が、好ましくは0.01kPa以上であり、より好ましくは0.03kPa以上であり、更に好ましくは0.04kPa以上である。20℃での蒸気圧の上限は3.0kPaであることが好ましい。
本発明でパラフィン系炭化水素は、イソパラフィン系炭化水素であってもよく、またノルマルパラフィン系炭化水素であってもよい。イソパラフィン系炭化水素としては、具体的には、炭素数4〜17、好ましくは炭素数4〜16、更に好ましくは炭素数9〜16の軽質流動イソパラフィンが挙げられる。ノルマルパラフィン系炭化水素としては、例えば、炭素数7〜14程度の軽質流動ノルマルパラフィンが挙げられる。
これらのパラフィン系炭化水素は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのパラフィン系炭化水素の中でも、PET製容器本体の脆化をより一層効果的に抑制するという観点から、好ましくはイソパラフィン系炭化水素が挙げられる。
炭素数1〜5の1価アルコールの種類については、特に制限されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール等が挙げられる。
これらの1価アルコールは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの1価アルコールの中でも、PET製容器本体の脆化をより一層効果的に抑制するという観点から、好ましくはエタノールが挙げられる。
アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテルとは、炭素数2〜3のアルキレングリコールに、1つの炭素数1〜3のアルキル基がエーテル結合によって結合している化合物である。アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテルの種類については、特に制限されないが、具体的には、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル等のエチレングリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル;プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル等のプロピレングリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテルが挙げられる。
これらのアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテルは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテルの中でも、PET製容器本体の脆化をより一層効果的に抑制するという観点から、好ましくはプロピレングリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、更に好ましくはプロピレングリコールモノメチルエーテルが挙げられる。
トリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルとは、3つの炭素数2〜3のアルキレングリコールの脱水縮合物に、1つの炭素数1〜3のアルキル基がエーテル結合によって結合している化合物である。トリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルの種類については、特に制限されないが、具体的には、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル(トリエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノtert−ブチルエーテル)等のトリエチレングリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテル;トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル(トリプロピレングリコールモノn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノtert−ブチルエーテル)等のトリプロピレングリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルが挙げられる。
これらのトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルの中でも、PET製容器本体の脆化をより一層効果的に抑制するという観点から、好ましくはトリプロピレングリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテル、更に好ましくはトリプロピレングリコールモノブチルエーテル、特に好ましくはトリプロピレングリコールモノn−ブチルエーテルが挙げられる。
本発明で使用される揮散液は、(B)成分として、パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルの中から、1種を選択して使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明で使用される揮散液において、(B)成分の好適な態様として、パラフィン系炭化水素(以下、(B-1)成分と表記することもある)と、炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種(以下、(B-2)成分と表記することもある)との組み合わせが挙げられる。このように(B-1)成分と(B-2)成分を組み合わせて使用することにより、揮散性薬剤の揮散速度を良好にしつつ、PET製容器本体の脆化をより一層効果的に抑制することが可能になる。
(B)成分として(B-1)成分と(B-2)成分を組み合わせて使用する場合、これらの比率については、特に制限されないが、例えば、(B-1)成分の総量100重量部当たり、(B-2)成分が総量で、0.1〜30重量部、好ましくは1〜20重量部、更に好ましくは5〜15重量部が挙げられる。
本発明で使用する揮散液における(B)成分の含有量については、(A)成分の含有量等に応じて適宜設定すればよいが、例えば60〜97.5重量%、好ましくは70〜95重量%、更に好ましくは80〜92.5重量%が挙げられる。
[他の溶剤]
本発明で使用される揮散液には、本発明の効果を妨げない範囲で、前記(B)成分以外の溶剤が含まれていてもよい。このような溶剤としては、例えば、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等の炭素数6以上の1価アルコール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等の多価アルコール;エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポリエチレンイミン、テトラメチルプロピレンジアミン等のアミン;エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のアルキレン(炭素数1〜2)グリコールモノブチルエーテル;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等のジアルキレン(炭素数1〜2)グリコールモノアルキル(炭素数1〜4)エーテル;トリエチレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル等のトリアルキレン(炭素数1〜2)グリコールモノエチルエーテル;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。
これらの溶剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、本発明で使用される揮散液に前記(B)成分以外の溶剤を含有させる場合、その含有量については、本発明の効果を妨げない範囲で適宜設定すればよい。
なお、炭素数6以上の1価アルコール、アルキレン(炭素数1〜2)グリコールモノブチルエーテル、ジアルキレン(炭素数1〜2)グリコールモノアルキル(炭素数1〜4)エーテル、及びジアルキレン(炭素数1〜2)グリコールジメチルエーテルについては、PET製容器本体の脆化を誘発する惧れがあるため、これらの溶剤を本発明で使用される揮散液に含有させる場合であれば、その含有量は比較的少量、例えば、10重量%以下、好ましくは5重量%以下、更に好ましくは3重量%以下、特に好ましくは0重量%に設定しておくことが望ましい。
[その他の成分]
本発明で使用される揮散液には、前記成分以外に、本発明の効果を妨げないことを限度として、他の添加剤を含有してもよい。このような他の添加剤としては、例えば、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油エーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリルエーテル脂肪酸エステル、アルキルアルカノールアミド、アルキルポリグルコシド、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等の非イオン性界面活性剤;アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸塩、N-アシルアミノ酸塩、カルボン酸塩、スルホン酸、リン酸エステル等のアニオン性界面活性剤;アルキルアンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤;アルキルアミドベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド等の両性界面活性剤等が挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、アスコルビン酸塩、イソフラボン、α-トコフェロール等が挙げられる。これらの酸化防止剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系(2-(3,5-di-tert-pentyl-2-hydroxyphenyl)-2H-benzotriazole)、ベンゾフェノン系(2,2 4,4 tetrahydroxybenzophenone)等が挙げられる。これらの紫外線吸収剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
pH調整剤としては、例えば、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン;クエン酸三ナトリウム、クエン酸カリウム等のクエン酸のアルカリ金属塩;エチレンジアミン四酢酸、水酸化ナトリウム、塩基性アミノ酸(アルギニン)、炭酸カルシウムなどのカルシウム塩等が挙げられる。これらのpH調整剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
・保管容器
本発明の保管容器入り揮散液では、前記揮散液を収容する容器として、口部を有するPET製容器本体と、前記口部に装着された中栓を有する容器を使用する。本発明の保管容器入り揮散液では、PET製容器を使用しているので、透明性が高く良好な外観を備えることができる。またPET製容器に装着する中栓が注出口を有する場合には、収容している揮散液を揮散器の容器に移し替え易くすることもできる
PET製容器本体の大きさについては、収容する揮散液の液量等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、内部容積として、30〜100ml、好ましくは50〜80mlが挙げられる。
PET製容器本体における口部とは、容器の開口部である。当該口部の大きさについては、PET製容器本体の大きさ等を勘案して適宜設定すればよいが、例えば、0.5〜5cm2、好ましくは1〜3cm2が挙げられる。
中栓は、PET製容器本体の口部に装着される部材である。中栓には、収容する揮散液を容器外に注ぎ出し易くするために注出口が設けられていることが好ましい。当該注出口は、PET製容器本体に収容された揮散液を外部に注出(排出)する部位である。注出口を有する中栓を使用する場合、当該注出口の大きさについては、PET製容器本体の大きさ等を勘案して適宜設定すればよいが、例えば、0.3〜5mm2、好ましくは1〜3mm2が挙げられる。
中栓をPET製容器本体の口部に装着させる機構については、PET製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面の少なくとも一部と中栓の一部が線接触により固定されるようになっていてもよく、また、PET製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面の少なくとも一部と中栓の一部が面接触により固定されるようになっていてもよい。線接触によってPET製容器本体の口部に中栓が装着されている態様では、当該PET製容器本体の口部に付加される圧力が軽減でき、PET製容器本体の脆化をより一層効果的に抑制することが可能になるので好適である。
ここで、面接触とは、PET製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面の少なくとも一部と突出部の一部が所定の幅をもった面で接触して装着されている状態を指し、線接触とは、PET製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面の少なくとも一部と中栓の一部が線状に接触して装着されている状態を指す。面接触として、具体的には、PET製容器本体の口部と中栓の突出部が接触している面の幅方向の長さ(短辺の長さ)が2mm超、好ましくは3〜15mmであることが挙げられる。線接触として、具体的には、PET製容器本体の口部と中栓の突出部が接触している線状部の幅方向の長さ(線状部の太さ)が2mm以下、好ましくは0.1〜1mmであることが挙げられる。
また、中栓の好適な一態様として、PET製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面と対向する部分の内周面及び/又は外周面に突出部が設けられているものが挙げられる。当該突出部の先端が線状になっている場合、線接触によってPET製容器本体の口部に固定することができ、また、当該突出部が面状になっている場合、面接触によってPET製容器本体の口部に固定することができる。
中栓の素材については、特に制限されないが、例えば、PET、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン等が挙げられる。これらの中でも、好ましくはポリエチレンが挙げられる。
本発明で使用される保管容器は、前記PET製容器本体と中栓に加えて、必要に応じて、前記PET製容器本体と中栓を覆う蓋部を有していてもよい。当該蓋部は、PET製容器本体及び/又は中栓に対して、離脱可能に取り付けられていればよい。また、前記中栓が注出口を有している場合には、前記中栓に設けられている注出口を塞いで密封するための蓋部を具備させ、当該蓋部は、PET製容器本体及び/又は中栓に対して、離脱可能に取り付けられ、中栓に設けられている注出口を塞ぐように設けられていればよい。
・使用態様
本発明において保管容器に収容されている揮散液は、収容している揮散液を揮散器の容器に移し替えて使用される。但し、揮散液を収容した保管容器から、中栓を取り外し、PET製容器本体の口部に揮散部材を挿入して揮散器として使用することもできる。
・揮散液を揮散させる揮散器
本発明で使用される揮散液を揮散させる揮散器の構成については、特に制限されないが、好適な一例として、開口部を有する容器と、当該容器に収容された揮散液を吸液して揮散させる前記揮散部材とを備え、且つ前記揮散部材の少なくとも一部が前記開口部から容器外に露出するように設置されている揮散器が挙げられる。
揮散器の前記容器の素材については、特に制限されず、プラスチック製、ガラス製、陶器製等のいずれであってもよく、また、透明、不透明、半透明等のいずれであってもよく、揮散器に備えさせるべきインテリア性等を考慮して適宜設定すればよい。中でも、ガラス製容器は、簡便な手法で開口部を密封し難く、揮散液を収容した状態で流通させることが困難であるので、本発明において保管容器から揮散液を移し替える容器(揮散器の容器)として好適といえる。
揮散器の前記揮散部材の素材については、揮散液を吸液して揮散できることを限度として特に制限されないが、例えば、綿、植物繊維、パルプ等の天然繊維、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ビニロン、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン等)、ポリウレタン等の合成繊維、又はそれらの混合繊維等の繊維質材料;木片、籐、竹、ソラ等の木質材料;発泡ウレタンの樹脂製スポンジ材料等が挙げられる。揮散部材の形状については、特に制限されず、シート状、棒状、帯状、紐状等のいずれであってもよい。
前記揮散部材は、単一の素材によって形成されているものであってもよく、また、2種以上の素材が連結されているものであってもよい。
単一の素材によって形成されてなる揮散部材の場合、揮散部材は、単一の素材によって容器内の揮散液を吸上げる機能と揮散させる機能を一体として備え、揮散部材の一方の端部側が容器に収容された揮散液と直接接液するように配置される。また、揮散部材が2種以上の素材が連結されてなる揮散部材の場合、例えば、揮散部材は、容器内の揮散液を吸上げる第1部材と揮散液を揮散させる第2部材とが連結されてなり、当該第1部材が容器に収容された揮散液と直接接液するように配置される。
・提供態様
本発明の保管容器入り揮散液は、揮散器の構成部材となる容器及び揮散部材とセットにして提供してもよく、また、詰替用揮散液として、単独で又は揮散部材とセットにして提供してもよい。
2.PET製容器本体の脆化抑制方法
本発明は、更に、口部を有するPET製容器本体と、前記口部に装着された中栓とを有する保管容器において、揮散液を収容した際の前記PET製容器本体の脆化を抑制する方法を提供する。当該方法は、具体的には、(A)揮散性薬剤と、(B)パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種の溶剤とを含む揮散液を、前記保管容器に収容することを特徴とする。当該方法の具体的態様については、前記「1.保管容器入り揮散液」の欄に記載の通りである。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
なお、以下に示す実施例及び比較例で使用した溶剤の入手元は以下の通りである。
イソパラフィン系炭化水素A:商品名「Isoper G」(エクソン・モービル社製)、炭素数10〜12のイソパラフィン、初留点166℃、20℃での蒸気圧0.195kPa(1.46mmHg)
イソパラフィン系炭化水素B:商品名「Isoper M」(エクソン・モービル社製)、炭素数10〜15のイソパラフィン
プロピレングリコールメチルエーテル:商品名「ダワノールPM」(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社製)
トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル:商品名「ダワノールTPnB」(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社製)
プロピレングリコールn−ブチルエーテル:商品名「ダワノールPnB」(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社製)
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール:商品名「ソルフィット」(株式会社クラレ製)
ジプロピレングリコールメチルエーテル:商品名「ダワノールDPM」(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社製)
ジプロピレングリコールジメチルエーテル:商品名「プログライドDMM」(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー社製)
参考試験例1
表1に示す組成の香料液70mlを下記容器本体に収容して口部に中栓を挿入した後に蓋を閉めて密封し、30℃、相対湿度85%RHの環境下で、容器を横向きにした状態で7日間静置した。
<保管容器の構成>
容器本体:
・PET製
・内部容積80ml
・口部:直径17.5mmの円状
中栓:
・ポリエチレン製
・注出部:中心部に直径1.6mmの孔が1つ設けられている。
・容器本体の口部に挿入される部分は、面接触によって容器本体の口部に固定されるように構成されている。容器本体の口部の内側に挿入され固定される。
蓋部:
・容器本体の口部周辺の外側とネジ嵌合によって容器を密封できる蓋部
7日間静置後の保管容器から中栓を外して、PET製容器本体の口部の外観を観察し、下記判定基準に従って、当該口部の脆化の程度を評価した。
<PET製容器本体の口部の脆化の判定基準>
◎:クレーズ(白い変色)及びクラック(割れ)が発生しておらず、安定な形状を維持できている。
○:少数のクレーズは発生しているが、クラックは発生していない。
△:クラックの発生があるが、液モレにつながっていない。
×:クラックの発生があり、液モレにつながっている。
結果を表1に示す。この結果、中栓を装着したPET製容器本体は、一般的な香料液を収容すると、経時的に脆化し、クラックが発生することが明らかとなった。なお、中栓を使用せずに前記と同条件で試験を行ったところ、PET製容器本体の脆化は認められなかった。
Figure 2018175153
参考試験例2
参考試験例1においてPET製容器本体の脆化の原因を解明するために、溶剤に着目して以下の試験を行った。
参考試験例1で使用した保管容器に表2に示す溶剤70mlを収容して蓋を閉めて密封し、30℃、相対湿度85%RHの環境下で7日間静置した。7日間静置後に、保管容器の口部の脆化の程度を参考試験例1と同様の方法で評価した。
結果を表2に示す。香料液で汎用されているプロピレングリコールn−ブチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、及びジプロピレングリコールジメチルエーテルでは、PET製容器本体の脆化が認められた。これに対して、パラフィン系炭化水素、エタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及びトリプロピレングリコールn−ブチルエーテルでは、PET製容器本体の脆化は認められなかった。
Figure 2018175153
試験例1
参考試験例2において、パラフィン系炭化水素、エタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及びトリプロピレングリコールn−ブチルエーテルでは、PET製容器本体の脆化を抑制できていた。そこで、これらの溶剤を配合した香料液が、PET製容器本体の脆化を抑制できるかについて検討するために、以下の試験を行った。
参考試験例1で使用した保管容器に表3に示す香料液70mlを収容して蓋を閉めて密封し、30℃、相対湿度85%RHの環境下で7日間静置した。7日間静置後に、保管容器の口部の脆化の程度を参考試験例1と同様の方法で評価した。
結果を表3に示す。パラフィン系炭化水素、エタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及びトリプロピレングリコールn−ブチルエーテルを含む香料液では、PET製容器本体の脆化を抑制できることが確認された。
また、中栓を、容器本体の口部に挿入される部分に線状の突出部が設けられ、当該突出部が線接触して容器本体の口部に装着される構造のものに変更して前記試験を行ったところ、実施例5の香料液でも、脆化の判定結果が「◎」になることが確認された。即ち、線接触によって容器本体の口部に装着される中栓を使用することによって、PET製容器本体の脆化をより一層効果的に抑制できることが明らかとなった。
Figure 2018175153

Claims (8)

  1. 揮散液が保管容器に収容されている、保管容器入り揮散液であって、
    前記揮散液が、
    (A)揮散性薬剤と、
    (B)パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種の溶剤
    を含み、
    前記保管容器が、
    口部を有するポリエチレンテレフタレート製容器本体と、
    前記口部に装着された中栓とを
    有する、
    保管容器入り揮散液。
  2. 前記(A)成分が香料である、請求項1に記載の保管容器入り揮散液。
  3. 前記(B)成分が、パラフィン系炭化水素、エタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、及びトリプロピレングリコールモノブチルエーテルよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の保管容器入り揮散液。
  4. 前記(B)成分が、(B-1)パラフィン系炭化水素と、(B-2)炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種とを含む、請求項1又は2に記載の保管容器入り揮散液。
  5. 前記中栓が、ポリエチレンテレフタレート製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面と対向する部分の内周面及び/又は外周面に突出部を有し、
    前記突出部が、ポリエチレンテレフタレート製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面の少なくとも一部に接触して固定されている、請求項1〜4のいずれかに記載の保管容器入り揮散液。
  6. ポリエチレンテレフタレート製容器本体の口部の内側面及び/又は外側面の少なくとも一部と中栓の一部が線接触により固定されている、請求項1〜5のいずれかに記載の保管容器入り揮散液。
  7. 前記中栓が注出口を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の保管容器入り揮散液。
  8. 口部を有するポリエチレンテレフタレート製容器本体と、前記口部に装着された中栓とを有する保管容器において、揮散液を収容した際の前記ポリエチレンテレフタレート製容器本体の脆化を抑制する方法であって、
    (A)揮散性薬剤と、(B)パラフィン系炭化水素、炭素数1〜5の1価アルコール、アルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数1〜3)エーテル、及びトリアルキレン(炭素数2〜3)グリコールモノアルキル(炭素数2〜4)エーテルよりなる群から選択される少なくとも1種の溶剤とを含む揮散液を、前記保管容器に収容する、
    ポリエチレンテレフタレート製容器本体の脆化抑制方法。
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