JP2006282549A - 芳香液組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この発明は、用いる多孔性容器等の目詰まりや引火性の問題が解消し、嗜好性に優れ、UV安定性があって新たな色彩を示す芳香液組成物の提供を目的とする。
【解決手段】 油性香料25〜50重量%を溶解したグリコールエーテル類及び/又はグリコールアセテート類の溶液に、水0.1重量%以上を含有させ、均一系にしたことを特徴とする芳香液組成物であり、この場合、均一系を維持する上で前記水の含有量は1〜25重量%とするのが好ましく、また、均一系は全体として透明とすることが可能である。また、前記グリコールエーテル類及び/又はグリコールアセテート類の溶液が着色溶液である場合、該溶液の色彩及び/又は濃淡が水の含有によって変化し、紫外線に対し、安定である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、芳香液、特に嗜好性が高く、強さも十分である香りを揮散させ、人の気分を心地よくさせる芳香液組成物に関する。
芳香を楽しむ方法として、従来より、香料をそのまま若しくは水やエタノール等の揮発性溶媒で希釈して多孔性容器に充填し、該容器の多孔性壁による毛細管現象を通して揮散させるか、若しくは芯材の一部を容器内の芳香液中に浸漬し芳香液を常温若しくは加熱下に毛細管現象により吸い上げて、揮散させるか、若しくはこれらの併用又は毛細管現象により吸い上げられた芳香液を常温若しくは加熱下にファンを用いて強制的に揮散させることが行われてきた。
しかるに、水で油性芳香液を希釈する場合は、界面活性剤が用いられるため、芳香液の揮散と共に不揮発性の界面活性剤が析出し多孔性の容器が目詰まりする問題があり、水を用いず、揮発性のエタノールなどを用いる場合は、この目詰まりの問題は解消するものの、いわゆる引火性の問題があった。近年、この引火性の問題を解消するものとして、用いる香料より引火点の高い水系溶剤を含有する芳香液組成物が開示されている(例えば、特許文献1参照)が、これは、香料の配合比率が小さく、香りの強さの点で問題が生じる可能性があるばかりでなく、香料が多い場合の引火性、さらに水の嗜好性等への影響については何ら明らかにしていないものである。
一方、芳香や美観を楽しむという観点からすると、芳香液は単に香りの強さだけではなく、嗜好性の高いものやその色彩等の変化が求められる。
特開平5−161698公報
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、容器の目詰まりや引火性の問題が解消し、嗜好性に優れ、UV安定性があって新たな色彩を示す芳香液組成物の提供を目的とする。
すなわち、本発明者らは、上記目的を達成すべく、一連の研究を重ねた。そして、所定のグリコール系溶剤を用いることにより、油性香料の高濃度下において水を添加しても、該香料と水の均一分散液やそれらを均一に溶解した透明溶液が得られると共に、この組成物が香料の嗜好性を改善し、かつ水の添加が溶液の色彩を変化させ、かつ紫外線に対する安定性向上をもたらすことを見出し、ついに本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のうち第1の発明は、香料25〜50重量%を溶解したグリコールエーテル類及び/又はグリコールアセテート類の溶液に、水0.1重量%以上を含有させ、均一系にしたことを特徴とする芳香液組成物である。
ここで、均一系とは、油性香料と水の均一分散液や透明溶液を含む概念である。また、かかる均一系であれば、本発明の組成物は、香料、グリコールエーテル類及び/又はグリコールアセテート類、水の配合順序を問わない。
本発明に用いるグリコールエーテル類及び/又はグリコールアセテート類としては、室温で液体の溶剤であれば特に制限されるものではないが、分子量300以下のものが好ましく、例えば、プロピレングリコールやエチレングリコールのモノアルキルエーテル若しくはフェニルエーテル、又はプロピレングリコールやエチレングリコールのアルキルエーテルアセテート若しくはジアセテート等が例示される。
具体的には、ジエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールn−プロピルエーテル、エチレングリコールn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールn−ブチルエーテル、トリエチレングリコールn−ブチルエーテル、エチレングリコールヘキシルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、エチレングリコールn−ブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールn−ブチルエーテルアセテート、エチレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールフェニルエーテル等である。
このうち、水に対する溶解度が無限に大きいものを用いるのが好ましく、そのようなものとしては、ジエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールn−プロピルエーテル、エチレングリコールn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールn−ブチルエーテル、トリエチレングリコールn−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル等があげられる。これらは単独でもしくは併せて用いられる。
上記香料としては、いわゆる一般に香料と称されるものであれば特に制限されるものではないが、次のものが例示される。すなわち、香料としては、具体的に、ラベンダー油、レモン油、オレンジ油、ジャスミン油、ペパーミント油、スペアミント油、パイン油ハッカ油、ユーカリ油、ムスク油等の天然香料、リモネン、リナロール、オイゲノール、ターピノレン、バニリン、カルボン、ヨノン、ムスコン、ゲラニオール、ローズオキサイド、インドール、シトロネロール、酢酸ゲラニル、酢酸エチル等の合成香料、又はこれらをブレンドした調合香料等が挙げられる。なお、嗜好性の向上と共に均一系を確保する上で、香料の配合量は25〜40重量%するのが好ましく、また水の配合量は1重量%以上とするのが好ましい。また、本発明において、必要に応じ、本発明の効果を妨げない範囲で、色素、増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、消臭剤、除菌剤、殺菌剤、殺虫剤、忌避剤、生理活性物質(例えばビタミン等)、その他の成分を配合できる。
第2の発明は、前記水の含有量が1〜25重量%であることを特徴とする第1発明記載の芳香液組成物である。このような水の含有量において、嗜好性への影響がより大きい点で及び均一系が得られやすい点で好ましいからである。この場合、3成分の配合例として、油性香料25〜50重量部(若しくは重量%)、水1〜25重量部(若しくは重量%)、グリコールエーテル類及び/又はグリコールアセテート類74〜25重量部(若しくは重量%)が例示される。
第3の発明は、第1発明又は第2発明記載の芳香液組成物のうち、全体として透明であることを特徴とする芳香液組成物であり、第4の発明は、前記グリコールエーテル類及び/又はグリコールアセテート類の溶液が着色溶液であり、該溶液の色彩及び/又は濃淡が水の含有によって変化してなる第1発明、第2発明又は第3発明記載の芳香液組成物である。
第4発明の着色溶液は香料自体が色素であるか色素を含むために着色されているものであってもよいし、別に色素を添加させて着色させたものであってもよい。この着色溶液は、水の添加によって、その色彩が変化し、またその濃淡の度合いが濃くなる方向に変化することが明らかになった。さらに、この色は、水の添加がない場合の色よりも紫外線に対して安定になる。
第1の発明によれば、界面活性剤を用いることなく、高濃度の油性香料と水とを均一に混合できる結果、容器の多孔性壁や吸液芯の目詰まりを生じることは無く、また水系溶媒を用い水を添加しているので引火性の問題も著しく改善され、特に、嗜好性等の香りの質の高い芳香液組成物が得られる点が強調される効果である。さらに、香料その他の配合成分として油性のものだけでなく、水溶性のものをも使用できるのでそれらの選択の幅が広がる。また、第2発明によれば、高濃度の油性香料と水との均一混合状態をより確実に維持でき、第3発明によれば、芳香液に通常求められる見た目の美しさ(透明性)を損なうことなく、香りの質(嗜好性)を向上させることができ、第4発明によれば、新規で紫外線に安定な着色液を得ることができ、その結果、従来ガラス瓶を用いる溶剤ベースの芳香液に多量必要な紫外線吸収剤の配合量を低下させることが可能となる。そして、この紫外線吸収剤の配合量の低下によって、芳香液組成物の減量後期における、吸液芯等の目詰まりを改善することが可能になる。
つぎに、実施例を挙げ、本発明をより詳細に説明するが、これらは本発明を実施するための具体例とその結果(効果)を示す一例に過ぎず、本発明はこれらの実施例に何ら制約されるものではない。
まず、溶剤としてDPM(ジプロピレングリコールメチルエーテル)を用い、香料(クエスト・インターナショナル・ジャパン株式会社製LAVENDER R233203)を25重量部以上、水(イオン交換水(IEW))の1〜25重量部を添加して混合し、その混合状態を目視観察した結果を図4(イ)に示す。この図の左縦欄の数字は、該香料の配合量(重量部)であり、上辺横欄の数字は水の配合量(重量部)であり、香料とDPMと水の合計量は100重量部になる関係にあって、表の灰色で示すブロックは透明な組成で、白色のブロックは白濁均一系若しくは二層に分離する組成を示す。
したがって、香料を25重量部用いた場合(腑香率25%の場合)、水は23.5重量部まで透明に溶解し、香料を40重量部用いた場合(腑香率40%の場合)、水は14.0重量部まで透明に溶解し、それらを超える量の水を加えると、これらの混合組成は、それぞれ、その超える程度によって白濁するか、水が分離して不均一となる。なお、図4(ロ)は上記灰色と白色の境にある水と香料の関係をプロットしたグラフであり、図に示す曲線より上側が白濁均一組成若しくは二層に分離する組成となり、下側が透明な組成となることを示す。
(実施例1;腑香率25%場合における香りの性質と配合水量との関係)
前記香料の配合量を25重量部と一定にし、水の量が0〜25重量部の範囲で、5重量部づつ異なる6種類のサンプルであって、香料とDPMと水の合計量は100重量部なるようにした配合例を表1に示す。ここで、水の添加の無いものを比較例1とし、水の添加が、5、10、15、20、25重量部のものをそれぞれ、処方1,2,3,4,5とした。各サンプルの10ccを硝子製透明容器にとり、芯材を通して芳香液を吸い上げながら、吸い上げた液をファンをもちいて風を送り揮散させるタイプの芳香機(小林製薬株式会社製ファンデリッチ「電池タイプ」)にセットして、次のようにして官能評価を行った。なお、表1の○印は混合系が透明であることを、×印は不透明(白濁状態)であることを示す(以下、同じ)。
Figure 2006282549
官能評価法について、説明する。
9人のパネラー(男性6人、女性3人)に対し、官能検査の絶対判断法により、香りの強度及び嗜好性の評価並びにそれらの総合評価について判断させた。香りの強度の評価、香りの嗜好性の評価、それらの総合評価は、それらを次に示す指標を用いて行い、数値で示した。なお、香りの嗜好性の評価は、香りの質としての判定であり、総合評価は、香りの強度及び嗜好性を併せた芳香・消臭剤としての総合的な判定である。また、9人のパネラーは、全員が正常な嗅覚を持ち、芳香消臭剤の開発業務を行って約2年以上の経験を有する者である。
官能試験方法について説明する。まず、容積が4.5畳の官能室を用いる。試験前に官能室内空気を無臭と感じるまで(通常20〜30分間)換気した後、官能室内に官能サンプルをセットした前記芳香機を静置し、芳香機を起動する。そして、室温(約20℃)にて10分間放置後、官能室内に入り芳香機を停止して室外に出した後、室内空気を嗅いで、香りの強さ、嗜好性、総合評価を判定し、9人のそれぞれの結果について平均を出す。なお、それぞれの判定(点数化)は、それぞれ下記の評価指標に基づいて行った。
「香りの強度の評価指標」
5・・・強い、
4・・・やや強い、
3・・・普通、
2・・・やや弱い、
1・・・弱い。
「香りの嗜好性の評価指標」
2・・・良い、
1・・・やや良い、
0・・・普通、
−1・・・やや悪い、
−2・・・悪い。
「総合評価指標」
2・・・適する、
1・・・やや適する、
0・・・どちらともいえない、
−1・・・あまり適さない、
−2・・・適さない。
腑香率25%の場合の評価の結果を図1に示す。水の添加のない比較例1に比べ、水を添加した処方1〜5はいずれも、香りの強さ、嗜好性、総合評価において優れ、特に嗜好性の向上が著しい。しかも水の量が多いほどその評価の指標が大きくなる傾向にある。なお、処方5の組成物は透明ではないが、白濁均一系である。
(実施例2;腑香率40%場合における香りの性質と配合水量との関係)
前記香料の配合量を40重量部と一定にし、水の量を0〜15重量部の範囲で、5重量部間隔で加え、香料とDPMと水の合計量は100重量部なるようにした配合例を表2に示す。ここで、水の添加の無いものを比較例2とし、水の添加が、5、10、15重量部のものをそれぞれ、処方6,7,8とした。
Figure 2006282549
各サンプルを前記と同様にして官能評価を行い、評価の結果を図2に示す。
この場合も、水の添加のない比較例2に比べ、水を添加した処方6〜8はいずれも、香りの強さ、嗜好性、総合評価において優れ、特に嗜好性の向上が著しい。しかも水の量が多いほどその評価の指標が大きくなる傾向にある。なお、処方8の組成物は透明ではないが、白濁均一系である。
(比較配合例;腑香率10%場合における香りの性質と配合水量との関係)
これは、本発明のように25重量%以上の香料を用いず、従来公知の配合例(特開平5−161698公報記載)に一部が相当するものである。
この場合、前記香料の配合量を10重量部と一定にし、水の量を0〜40重量部まで加え、香料とDPMと水の合計量は100重量部なるようにした配合例を表3に示す。ここで、水の添加の無いものを比較例3とし、水の添加が、5、20、35、40重量部のものをそれぞれ、処方9,10,11,12とした。
Figure 2006282549
各サンプルを前記と同様にして官能評価を行い、評価の結果を図3に示す。この場合は、水の添加のない比較例3に比べ、水を添加した処方9〜12のいずれも、香りの強さ、嗜好性、総合評価において必ずしも向上しないという評価結果が得られた。なお、処方12の組成物は透明ではないが、白濁均一系である。したがって、高濃度の香料を含有する本件発明の芳香液において、水の添加が嗜好性の顕著な向上をもたらすといえる。
(実施例3;紫外線吸収剤と配合水量との関係)
前記したように、香料を含む着色溶液に水を添加すると、その色彩が変化し、またその濃淡の度合いが濃くなる方向に変化する。例えば、(1)前記香料40重量%、色素(オリエント化学株式会社製OILPINK312)0.1重量%のDPM溶液はピンク色であるが、これに水を添加すると、少し赤みがかった色になり、(2)前記香料40重量%、色素(中外化成株式会社製ACID RODAMIN B)0.002重量%のDPM溶液は蛍光ピンクであるが、これに水を添加すると、色の濃さが増すように見え、双方とも、水を加える前より、水を加えた後の色が紫外線に対し安定となる。
そこで、(1)前記香料40重量%、色素(オリエント化学株式会社製OILPINK312)0.1重量%のDPM溶液の系、及び(2)前記香料40重量%、色素(中外化成株式会社製ACID RODAMIN B)0.002重量%のDPM溶液の系に、紫外線吸収剤(シプロ化成株式会社製SeeSorb106)の量(重量部)と水の量(重量部)を変えて配合して(但し、香料+DRM+色素+(紫外線吸収剤)+(水)=100重量部とする。)、表4、5の左縦欄と上横欄の関係で示す配合割合の試料を調整し、下記の方法により紫外線照射試験した結果を、表4,5に示す。
試験方法;各試料20mlを薬液ボトル(硝子製)に充填し、フェードメータ(スガ試験機株式会社製 UV Long Life Fade Meter U48)にセットする。48時間、光源からの光を照射し、コントロール品(光照射なし)と色目を比較して、次の判断基準で判定した。
判断基準;
○:コントロール品と同じ色目
△:コントロール品と比較すると退色傾向は見られるが、色素の色は残っている。
×:色素による色目が消失している。
Figure 2006282549
Figure 2006282549
表4、5に示すように、水の添加がないと、紫外線吸収剤が0.25重量%程度以下では芳香液の退色傾向が認められ、コントロール品と同じにするためには、紫外線吸収剤を0.5重量%以上配合する必要があるが、水を0.1重量%以上加えると、紫外線吸収剤の配合量が、0.1重量%程度で、両表の芳香液とも退色傾向は見られないことになる。表5では水を1重量%以上加えると紫外線吸収剤の添加なしで退色傾向が認められないことを示している。なお、この表より。水の配合量は0.01重量%以上で、芳香液の紫外線による退色を防ぐことが分かる。
は、腑香率25%の場合における香りの性質と配合水量との関係を示す図であり、(イ)は香りの強さ評価、(ロ)は嗜好性評価、(ハ)は総合評価を示す。 は、腑香率40%の場合における香りの性質と配合水量との関係を示す図であり、(イ)は香りの強さ評価、(ロ)は嗜好性評価、(ハ)は総合評価を示す。 は、腑香率10%の場合(従来例)における香りの性質と配合水量との関係を示す図であり、(イ)は香りの強さ評価、(ロ)は嗜好性評価、(ハ)は総合評価を示す。 の(イ)は、溶剤としてのDPM(ジプロピレングリコールメチルエーテル)と、香料(クエスト・インターナショナル・ジャパン株式会社製LAVENDER R233203)と、水(イオン交換水(IEW))の配合割合とその混合状態(透明性の有無)との関係を示す図であり、(ロ)は(透明性の有無)の境界部分における水と香料の配合量の関係をプロットしたグラフである。

Claims (4)

  1. 香料25〜50重量%を溶解したグリコールエーテル類及び/又はグリコールアセテート類の溶液に、水0.1重量%以上を含有させ、均一系にしたことを特徴とする芳香液組成物。
  2. 前記水の含有量が1〜25重量%であることを特徴とする請求項1記載の芳香液組成物。
  3. 請求項1又は2記載の芳香液組成物のうち、全体として透明であることを特徴とする芳香液組成物。
  4. 前記グリコールエーテル類及び/又はグリコールアセテート類の溶液が着色溶液であり、該溶液の色彩及び/又は濃淡が水の含有によって変化してなる請求項1、2又は3記載の芳香液組成物。
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