以下、本発明の一実施形態に係るメニュー提案システムについて、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、メニュー提案システム1は、ユーザー端末101と、メニュー提案サーバー103とから構成されている。
ユーザー端末101は、ユーザーが選択した選択メニューを入力する入力手段5と、サブメニューを告知する告知部7と、を備える。また、ユーザー端末101は、CPUと、通信ポートとを更に備える。これに伴い、該ユーザー端末101は、内部の通信ポートを介して、インターネット(通信回線)102を通じてメニュー提案サーバー103と相互に通信可能に接続される。ユーザー端末101は、ユーザーによって使用される端末である。本実施形態では、ユーザー端末101は、パーソナルコンピュータである。
メニュー提案サーバー103は、メニューを提案するために必要な情報を記憶する記憶部11と、後述する複数種類のサブメニューに対して順位を設定する演算部6とを備える。
メニュー提案サーバー103は、演算部6による演算結果を、インターネット(通信回線)102を通じてユーザー端末101に送る。ユーザー端末101が該演算結果を受け取ると、告知部7は、順位が設定されたサブメニューを告知する。これに伴い、ユーザーは、ユーザー端末101を介して、メニュー提案サーバー103が出力する情報を取得することができる。
記憶部11について、図2〜6を参照しつつ説明する。記憶部11は、複数種類のメインメニュー21を記憶した第一の記憶部2と、複数種類のサブメニュー31を記憶した第二の記憶部3と、栄養成分Cの摂取基準41を記憶した摂取基準記憶部4とを含む。
第一の記憶部2は、例えば図2〜図4に示す、メインメニュー21における少なくとも栄養成分情報22を記憶している。第一の記憶部2は、図2に示すように、メインメニュー21の栄養成分情報22として、タンパク質、食物繊維等のメインメニュー21に含まれる栄養成分C、及びその含有量を記憶している。本実施形態では、メインメニュー21として、図3及び図4に示す、ゴーヤチャンプルを例にとって説明する。第一の記憶部2は、ゴーヤチャンプルの栄養成分情報22として、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素にビタミン、ミネラル(カルシウム等)を加えた五大栄養素、カロリー、コレステロールや食塩等の栄養成分C及びその含有量を記憶している。
第二の記憶部3は、例えば図2及び図3に示す、サブメニュー31における少なくとも栄養成分情報32を記憶している。第二の記憶部3は、複数種類のサブメニュー31の調理情報を更に記憶している。
第二の記憶部3は、サブメニュー31の栄養成分情報32として、第一の記憶部2に記憶された栄養成分情報22と略同一種類の栄養成分情報32を記憶している。また、第二の記憶部3は、サブメニュー31を調理するための調理情報として、サブメニュー31に使用される食材名、該食材の必要量、調理方法、調理時間等の情報を記憶している。
サブメニュー31は、メインメニュー21で不足している栄養成分Cを含むメニューである。具体的には、サブメニュー31は、メインメニュー21における摂取基準41に対する栄養成分Cの不足分を補完する栄養成分Cを含むメニューである。
摂取基準記憶部4は、摂取基準41として、ユーザーの健康に関する目的別に設定された複数種類の目的別基準44と、ユーザーの健康に関する標準的な基準となる標準基準45とを記憶している。本実施形態では、摂取基準記憶部4は、目的別基準44として、図5に示すような、「糖尿病患者」等の目的に応じた基準を記憶している。また、摂取基準記憶部4は、標準基準45として、厚生労働省が運用する「日本人の食事摂取基準」(2010年度版)を基に、成人30歳〜69歳の男女に対して設けられた食事摂取基準の平均値を算出したものを記憶している。具体的には、摂取基準記憶部4は、図6に示すように、一日分の摂取基準を3で割った値を一食分の摂取基準41としたものを記憶している。
例えば、食物繊維についての一日分の摂取基準は18gであるため、食物繊維に対する一食分の摂取基準41は、これを3で割った値の6gとなる。
摂取基準41は、摂取すべき栄養成分C1に関する第一基準42と、摂取を控えるべき栄養成分C2に関する第二基準43とを含む。具体的には、第一基準42は、タンパク質やビタミン等の一般的に摂取すべきとされる栄養成分Cに関する基準である。第二基準43は、カロリーやコレステロール等の一般的に摂取を控えるのが好ましいとされる栄養成分Cに関する基準である。本実施形態では、摂取を控えるべき栄養成分C2は、カロリー、脂質、糖質、コレステロール、及び食塩である。
演算部6は、入力手段5に入力された選択メニュー10に対応したメインメニュー21の栄養成分情報22を第一の記憶部2から抽出する。演算部6は、入力手段5に選択メニュー10として「ゴーヤチャンプル」が入力されると、これに対応するメインメニュー21である「ゴーヤチャンプル」の栄養成分情報22を第一の記憶部2から抽出する。
演算部6は、抽出されたメインメニュー21の栄養成分情報22、及び摂取基準41に基づいて、第二の記憶部3から複数種類のサブメニュー31を抽出する。
本実施形態では、演算部6は、サブメニュー31及びメインメニュー21に含まれる特定の栄養成分Cの含有量の和が、該特定の栄養成分Cの摂取基準41を満たす場合に、第二の記憶部3からサブメニュー31を抽出する。本実施形態では、メインメニュー21は、主菜S、サブメニュー31は、副菜Eである。演算部6は、副菜Eの一つとして、「小松菜とチーズのお浸し」を抽出している。
演算部6は、入力手段5にユーザーの健康に関する目的が入力された場合に、摂取基準41として、入力された目的に応じた目的別基準44に基づいて、複数種類のサブメニュー31を第二の記憶部3から抽出する。例えば、入力手段5に、ユーザーの健康に関する目的として「糖尿病患者」が入力されると、演算部6は、この目的に応じた目的別基準44に基づいてサブメニュー31を抽出する。具体的には、演算部6は、図5に戻って示すように、カロリーに対する一食分の目的別基準44として、「500kcal以下」に基づいてサブメニュー31を抽出する。
演算部6は、入力手段5にユーザーの健康に関する目的が入力されない場合に、摂取基準41として、標準基準45に基づいて、複数種類のサブメニュー31を第二の記憶部3から抽出する。具体的には、演算部6は、入力手段5にユーザーの健康に関する目的が入力されない場合には、図6に戻って示すように、カロリーに対する一食分の標準基準45として、「750kcal」に基づいてサブメニュー31を抽出する。
また、入力手段5に、ユーザーの健康に関する目的として「骨粗しょう症」が入力されたとする。図5戻って示すように、「骨粗しょう症」におけるビタミンDの第一基準42は「1.83μg以上」であるのに対して、例えば、「ゴーヤチャンプル」及び「小松菜とチーズのお浸し」のビタミンDの量の和は、1.22μgで合った場合、ゴーヤチャンプル」及び「小松菜とチーズのお浸し」のビタミンDの量の和は、「骨粗しょう症」におけるビタミンDの第一基準42を満たさない。従って、演算部6は、「小松菜とチーズのお浸し」を抽出しない。
演算部6は、抽出された複数種類のサブメニュー31に対して、抽出されたメインメニュー21の栄養に対する補完の度合いが高い順に順位Qを設定する。また、演算部6は、第一基準42及び第二基準43に基づいて、抽出されたサブメニュー31に対して順位Qを設定する。
入力手段5について、図7及び図8を参照しつつ説明する。入力手段5は、第一の記憶部2に記憶されたメインメニュー21と対応した選択メニュー10を入力する。入力手段5は、表示部5aと、操作部(図示しない)とを有する。入力手段5は、操作部が操作されることによって、選択メニュー10を入力する。
表示部5aは、パーソナルコンピュータのモニターである。また、操作部は、キーボードやマウスである。ユーザーは、キーボードやマウスを使用して、モニターに表示されたメニューの名称を選択することができる。これにより、入力手段5は、選択メニュー10を入力することができる。
また、入力手段5は、ユーザーの健康に関する目的を入力可能に構成されている。例えば、ユーザーが糖尿病患者であったとする。この場合、ユーザーは、キーボードやマウスを使用して、モニターに表示された「糖尿病患者」にチェックを入れることができる。これにより、入力手段5は、ユーザーの健康に関する目的を入力することができる。
告知部7は、サブメニュー31を順位Qの順に告知する。また、告知部7は、告知するサブメニュー31とともに、サブメニュー31の調理情報33を告知する。本実施形態において、告知部7は、パーソナルコンピュータのモニターである。図9(a)に示すように、告知部7は、サブメニュー31を、順位Qの高い順に表示する。また、図9(b)に示すように、告知部7は、サブメニュー31の調理情報33として、サブメニュー31に使用される食材名、及びその分量を表示する。
以上から構成されるメニュー提案システム1のフローの概略を説明する。図10に示すように、本実施形態に係るメニュー提案システム1では、まず、ユーザーが、入力手段5に選択メニュー10を入力する(S101)。入力手段5に選択メニュー10が入力されると、演算部6が、入力手段5に入力された選択メニュー10に対応したメインメニュー21の栄養成分情報22を第一の記憶部2から抽出する(S102)。演算部6は、目的別基準44が入力されているかを判断し(S103)、演算部6が、目的別基準44が入力されていると判断した場合(S103において「Yes」)、演算部6は、摂取基準記憶部4から目的別基準44を抽出する(S104)。この場合、演算部6は、目的別基準44に基づいて第二の記憶部3からサブメニュー31を抽出する(S105)。演算部6が、目的別基準44が入力されていないと判断した場合(S103において「No」)、演算部6は、標準基準45に基づいて第二の記憶部3からサブメニュー31を抽出する(S106)。演算部6は、サブメニュー31が抽出されたか否かを判断する(S107)。演算部は、サブメニュー31が抽出されたと判断した場合(S107において「Yes」)、抽出されたサブメニュー31の順位Qを設定し(S108)、告知部7は、順位Qが設定されたサブメニュー31を告知する(S109)。演算部6は、サブメニュー31が抽出されていないと判断した場合(S107において「No」)、選択メニュー10を再度入力させる。
本実施形態の演算部6が、サブメニュー31に対して順位Qを設定する手順について、図2に戻って説明する。
演算部6は、サブメニュー31に対して得点PTを付与する。具体的には、演算部6は、サブメニュー31に含まれる栄養成分Cのそれぞれに得点Pを付与する。演算部6は、得点Pの合計をサブメニュー31の得点PTとする。演算部6は、得点PTの値に基づいて、サブメニュー31に対して順位Qを設定する。本実施形態では、演算部6は、得点PTが高い順に順位Qを設定している。これに伴い、告知部7は、得点PTが高い順にサブメニュー31を告知する。
具体的に説明する。演算部6は、副菜Eの栄養成分Cのうちの摂取すべき栄養成分C1、及び摂取を控えるべき栄養成分C2における各栄養成分Cに対して得点Pを付与する。演算部6は、副菜Eに含まれる栄養成分Cのうちの、主菜Sと組み合わせた場合に、摂取基準41を満たさない栄養成分Cほど低い得点Pを付与する。これに伴い、得点Pの低い副菜Eほど得点PTが低くなる。
演算部6は、各栄養成分Cに対して設定される荷重係数Fであって、栄養成分Cの優先度を定める荷重係数Fに基づいて、各栄養成分Cに対して得点Pを付与する。具体的には、摂取すべき栄養成分C1のうちの特定の栄養成分Cを積極的に摂取するために、該栄養成分Cに対して荷重係数Fを高く(低く)設定することができる。また、摂取を控えるべき栄養成分C2のうちの特定の栄養成分Cの摂取を控えるために、該栄養成分Cに対して荷重係数Fを高く(低く)設定することができる。演算部6は、設定された荷重係数Fに基づいて、各栄養成分Cに対して得点Pを付与する。
荷重係数Fは、例えば、図8に示す入力手段5に入力された情報に基づいて設定される。具体的には、荷重係数Fは、入力手段5に、摂取すべき栄養成分C1、又は摂取を控えるべき栄養成分C2を入力することによって設定される。例えば、摂取すべき栄養成分C1として、「食物繊維」(図8の「食物繊維を重視」に対応する)が入力された場合、食物繊維の荷重係数Fは、2に設定される。また、摂取を控えるべき栄養成分C2として、「コレステロール」が入力された場合、コレステロールの荷重係数Fは、2に設定される。本実施形態では、全ての栄養成分Cに対する荷重係数Fの初期値は、1に設定されている。
摂取すべき栄養成分C1における各栄養成分Cの得点Pの算出方法について、図2に戻って説明する。例えば、タンパク質の第一基準42がA1であり、主菜Sに含まれるタンパク質の量がa1であったとする。演算部6は、各副菜Eに対して、主菜Sに含まれるタンパク質の量a1と副菜Eに含まれるタンパク質の量a11との合計が、A1よりも大きいか否かを判定する。
演算部6は、a1+a11<A1のとき、以下の式(1)によって、タンパク質の得点Pを算出する。
得点P=(a1+a11)/A1× 荷重係数F・・・(1)
即ち、主菜Sに含まれるタンパク質の量a1及び副菜Eに含まれるタンパク質の量a11の和(a1+a11)がA1よりも小さい(摂取すべき栄養成分C1が基準に対して不足している)場合は、(a1+a11)/A1<1となるため、式(1)によって得られる得点は、荷重係数Fよりも小さくなる。
これに対して、演算部6は、a1+a11≧A1のとき、以下の式(2)によって、タンパク質の得点Pを算出する。
得点P=N × 荷重係数F・・・(2)
本実施形態では、摂取すべき栄養成分C1が基準を満たしている場合には、それ以上摂取する必要が無いため、Nとして1を採用している。即ち、主菜Sに含まれるタンパク質の量a1及び副菜Eに含まれるタンパク質の量a11の和(a1+a11)がA1以上である(摂取すべき栄養成分C1が基準を満たしている)場合は、タンパク質の得点Pは荷重係数Fと一致する。
これに伴い、各副菜Eにおける特定の栄養成分C同士を比較した場合、基準に対して不足している副菜Eの該特定の栄養成分Cの得点Pは、基準を満たしている副菜Eの該特定の栄養成分Cの得点Pよりも低くなる。
また、式(2)によって得られる値は、荷重係数Fが高く設定されるほど高くなる。これに伴い、荷重係数Fが高く設定された栄養成分Cを含む副菜Eの得点PTは高くなり、該副菜Eの順位Qは高くなる。従って、摂取すべき栄養成分C1のうちの特定の栄養成分Cを積極的に摂取する場合、該栄養成分Cを多く含む副菜Eの順位Qを上げることができる。
以上のように得られた各栄養成分Cにおける得点Pの合計を、摂取すべき栄養成分C1の得点PAとする。
次に、摂取を控えるべき栄養成分C2における各栄養成分Cの得点Pの算出方法について説明する。例えば、カロリーの第一基準42がB1であり、主菜Sのカロリーがb1であったとする。演算部6は、各副菜Eに対して、主菜Sのカロリーb1と副菜Eのカロリーb11との合計が、B1よりも大きいか否かを判定する。
演算部6は、b1+b11>B1のとき、以下の式(3)によって、カロリーの得点Pを算出する。
得点P=B1/((b1+b11)× 荷重係数F)・・・(3)
主菜Sのカロリーb1及び副菜Eのカロリーb11の和(b1+b11)がB1よりも大きい(摂取を控えるべき栄養成分C2が基準に対して過剰である)場合は、B1/(b1+b11)<1となる。この場合、b1+b11が大きくなるほど、B1/(b1+b11)の値は小さくなる。そのため、カロリーが高いほど、式(3)によって得られる得点は小さくなる。
また、式(3)によって得られる値は、荷重係数Fが高く設定されるほど低くなる。これに伴い、荷重係数Fが高く設定された栄養成分Cを含む副菜Eの得点PTは低くなり、該副菜Eの順位Qは低くなる。従って、摂取を控えるべき栄養成分C2のうちの特定の栄養成分Cの摂取を控える場合、該栄養成分Cを多く含む副菜Eの順位Qを下げることができる。
これに対して、演算部6は、b1+b11<B1のとき、以下の式(4)によって、カロリーの得点Pを算出する。
得点P=B1/(b1+b11)× 荷重係数F・・・(4)
主菜Sのカロリーb1及び副菜Eのカロリーb11の和(b1+b11)がB1よりも小さい(摂取を控えるべき栄養成分C2が基準を満たしている)場合は、B1/(b1+b11)>1となる。この場合、b1+b11が小さいほど、B1/(b1+b11)の値は大きくなる。そのため、カロリーが低いほど、式(4)によって得られる得点は大きくなる。
また、式(4)によって得られる値は、荷重係数Fが高く設定されるほど高くなる。これに伴い、荷重係数Fが高く設定された栄養成分Cを含む副菜Eの得点PTは高くなり、該副菜Eの順位Qは高くなる。従って、摂取を控えるべき栄養成分C2のうちの特定の栄養成分Cの摂取を控える場合、該栄養成分Cが少ない副菜Eの順位Qを上げることができる。
また、演算部6は、b1+b11=B1のとき、以下の式(5)によって、カロリーの得点Pを算出する。
得点P=1・・・(5)
即ち、主菜Sのカロリーb1及び副菜Eのカロリーb11の和(b1+b11)がB1と一致する場合には、得点Pを低く、又は高く付与する必要がないため、得点Pとして1を付与する。
以上のように得られた各栄養成分Cにおける得点Pの合計を、摂取を控えるべき栄養成分C2の得点PBとする。
副菜Eの得点PTは、摂取すべき栄養成分C1の得点PA及び摂取を控えるべき栄養成分C2の得点PBを用いて、以下の式(6)によって得られる。
得点PT=得点PA × 得点PB・・・(6)
図2に示すように、得点PAは、x1からx10の和Xとし、得点PBは、y1からy5の和Yとしている。従って、この場合、得点PTはXとYとの積となる。
得点Pの算出結果について、図3に戻って説明する。例えば、主菜Sを「ゴーヤチャンプル」とする。入力手段5に、摂取すべき栄養成分C1として「食物繊維」及び「ビタミンC」、摂取を控えるべき栄養成分C2として「脂質」が入力されたとする。本実施形態では、これらの栄養成分Cに対する荷重係数Fとして、それぞれ2が設定される。
演算部6は、各栄養成分Cの得点Pを得ることによって、摂取すべき栄養成分C1の得点PA、及び摂取を控えるべき栄養成分C2の得点PBを得る。例えば、副菜Eとしての「小松菜とチーズのお浸し」の得点PAに対して、11.88を、得点PBに対して、27.63を得る。演算部6は、得点PA、及び得点PBを式(6)に代入することによって、「小松菜とチーズのお浸し」の得点PTとして、328.24を得る。
以上のように、本実施形態に係るメニュー提案システム1は、複数種類のメインメニュー21、及び該メインメニュー21における少なくとも栄養成分情報22を記憶した第一の記憶部2と、メインメニュー21で不足している栄養成分Cを含む複数種類のサブメニュー31、及び該サブメニュー31における少なくとも栄養成分情報32を記憶した第二の記憶部3と、栄養成分Cの摂取基準41を記憶した摂取基準記憶部4と、ユーザーが選択した選択メニュー10であって、第一の記憶部2に記憶されたメインメニュー21と対応した選択メニュー10を入力する入力手段5と、該入力手段5に入力された選択メニュー10に対応したメインメニュー21の栄養成分情報22を第一の記憶部2から抽出し、抽出されたメインメニュー21の栄養成分情報22、及び摂取基準41に基づいて、前記抽出されたメインメニュー21における摂取基準41に対する栄養成分Cの不足分を補完する栄養成分Cを含む複数種類のサブメニュー31を第二の記憶部3から抽出し、抽出された複数種類のサブメニュー31に対して、前記抽出されたメインメニュー21の栄養成分Cに対する補完の度合いが高い順に順位Qを設定する演算部6と、順位Qが設定された複数種類のサブメニュー31のうちの少なくとも順位Qが高いサブメニュー31を告知する告知部7と、を備える。
かかる構成によれば、演算部6は、メインメニュー21と一緒に食すことで栄養バランスの取れる複数種類のサブメニュー31を抽出する。演算部6は、抽出された複数種類のサブメニュー31に対して、ユーザーが選択した選択メニュー10の栄養成分Cに対する補完の度合いが高い順に順位Qを設定する。告知部7は、順位Qが高いサブメニュー31を告知する。そのため、ユーザーは、告知部7の告知により、順位Qの高いサブメニュー31を把握することができる。従って、ユーザーは、順位Qの高いサブメニュー31を選ぶことができ、自身で選択した選択メニュー10とサブメニュー31とを一緒に食すことで栄養バランスの取れた食事をとることができる。
本実施形態において、摂取基準41は、摂取すべき栄養成分C1に関する第一基準42と、摂取を控えるべき栄養成分C2に関する第二基準43とを含み、演算部6は、第一基準42及び第二基準43に基づいて、前記抽出された複数種類のサブメニュー31に対して順位Qを設定する。
かかる構成によれば、演算部6は、第一基準42及び第二基準43の双方に基づいて、複数種類のサブメニュー31に対して順位Qを設定する。従って、ユーザーは、摂取すべき栄養成分C1及び摂取を控えるべき栄養成分C2の双方に対して栄養バランスの取れるサブメニュー31を選ぶことができる。
本実施形態において、摂取基準記憶部4は、摂取基準41として、ユーザーの健康に関する目的別に設定された複数種類の目的別基準44を記憶し、入力手段5は、前記目的を入力可能に構成され、演算部6は、入力手段5による前記目的の入力により、複数種類の目的別基準44の中から、入力された前記目的に応じた目的別基準44を抽出し、摂取基準41として、入力された前記目的に応じた目的別基準44に基づいて、複数種類のサブメニュー31を第二の記憶部3から抽出する。
かかる構成によれば、演算部6は、入力手段5にユーザーの健康に関する目的が入力されると、該目的に応じた目的別基準44に基づいて、複数種類のサブメニュー31を抽出する。即ち、演算部6は、ユーザーの健康に関する目的に応じてサブメニュー31を絞り込む。そのため、ユーザーは、より栄養バランスの取れた食事をとることができる。
この場合、摂取基準記憶部4は、摂取基準41として、ユーザーの健康に関する標準的な基準となる標準基準45を記憶し、演算部6は、入力手段5による前記目的の未入力により、摂取基準41として、標準基準41に基づいて、複数種類のサブメニュー31を第二の記憶部3から抽出する。
かかる構成によれば、演算部6は、入力手段5にユーザーの健康に関する目的が未入力の場合、ユーザーの健康に関する標準的な基準となる標準基準45に基づいて、複数種類のサブメニュー31を抽出する。そのため、ユーザーは、自身の健康状態に留意点が無くても、サブメニュー31を選ぶことができる。
本実施形態において、告知部7は、順位Qが設定された複数種類のサブメニュー31を順位Qの順に告知する。
かかる構成によれば、告知部7は、設定された順位Qの順に複数種類のサブメニュー31を告知する。これにより、ユーザーは、複数種類のサブメニュー31の順位Qを把握することができる。そのため、ユーザーは、上位に位置するサブメニュー31を選び易くなる。
本実施形態において、第一の記憶部2及び第二の記憶部3のうちの少なくともいずれか一方は、記憶する複数種類のメインメニュー21の調理情報23又は記憶する複数種類のサブメニュー31の調理情報33を更に記憶し、演算部6は、前記抽出されたメインメニュー21の調理情報23及び前記抽出された複数種類のサブメニュー31に対応する調理情報33のうちの少なくとも一方を第一の記憶部2又は第二の記憶部3から抽出し、告知部7は、順位Qが設定された複数種類のサブメニュー31のうちの告知するサブメニュー31とともに、前記抽出されたメインメニュー21の調理情報23及び該サブメニュー31の調理情報33のうちの少なくともいずれか一方を告知する。
かかる構成によれば、告知部7は、サブメニュー31とともに、メインメニュー21及び該サブメニュー31の調理情報33を告知する。これにより、ユーザーは、メインメニュー21及びサブメニュー31に使用される材料や、メインメニュー21及びサブメニュー31を調理するために必要な調理器具等の調理情報33を把握することができる。そのため、ユーザーは、入手できる食材や、所持する調理器具等を考慮した上で何れかのサブメニュー31を選ぶことができる。また、メインメニュー21やサブメニュー31に使用される食材や調理器具を共通のものとすることで、メインメニュー21及びサブメニュー31を効率よく調理することができる。
尚、本発明に係るメニュー提案システム1は、上記の実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更し得ることは勿論のことである。
上記実施形態では、ユーザー端末101が、パーソナルコンピュータである場合について説明したが、これに限定されるものではない。ユーザー端末101は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット等持ち運び可能な端末であってもよい。これに伴い、本発明に係るメニュー提案システム1は、様々なシーンで利用することができる。
上記実施形態では、メニュー提案システム1は、入力手段5が、告知部7と共にユーザー端末101に設けられ、該ユーザー端末101を使用してインターネットを介して使用される場合について説明したが、使用態様はこれに限定されるものではい。メニュー提案システム1は、インターネットを介して使用されるものでなくてもよい。これに伴い、メニュー提案システム1は、メニューを販売し、又はメニューを提供するような店頭において使用されてもよい。例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、レストラン等の店頭において使用されてもよい。
具体的には、入力手段5は、ユーザー端末101に設けられるものではなく、図11に示すように、他の構成から独立していてもよい。入力手段5は、インターネットを介さず、有線や無線で演算部6に直接接続されていてもよい。例えば、入力手段5は、バーコードリーダー等の情報を読み取るものであってもよい。即ち、ユーザーが選択した選択メニュー10が記憶された商品のバーコードの情報を店頭に設置されたバーコードリーダーに読み取らせてもよい。また、入力手段5は、レストラン等で使用される注文用のタッチパネル等であってもよい。
また、この場合、告知部7は、パーソナルコンピュータのモニターに限定されるものではなく、図11に示すように、他の構成から独立していてもよい。例えば、告知部7は、店頭に設置された種々のモニターであってもよい。また、告知部7は、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等、商品を特定の場所に配置する店頭においては、ランプ等の目印であってもよい。具体的には、順位Qが設定されたサブメニュー31に対応するメニューの実際の位置を知らせるため、該メニューの配置場所にランプを設置する等、該メニューの配置場所が目立つような構成としてもよい。
上記実施形態では、演算部6は、式(1)〜(6)に基づいて得点PTを算出することによって、サブメニュー31の順位Qを設定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。演算部6は、式(1)〜(6)以外の計算式や、その他の方法によって得点PTを算出してもよい。
上記実施形態では、各栄養成分Cにおける得点Pを合計して得点PA及び得点PBを算出する場合について説明したが、これに限定されるものではない。各栄養成分Cにおける得点Pの積を得点PA及び得点PBとしてもよい。
上記実施形態では、Nを1として得点Pを算出する場合について説明したが、これに限定されるものではない。Nは1以外の値であってもよい。例えば、摂取すべき栄養成分C1が基準を満たしているほど得点Pが大きくなるように、Nを1よりも大きく設定してもよい。
また、Nは数値である場合に限られない。例えば、N=(a1+a11)/A1としてもよい。この場合、摂取すべき栄養成分C1の摂取量が多いほど、Nは大きくなる。そのため、摂取すべき栄養成分C1が基準を大きく上回るほど、得点Pを大きくすることができる。
また、摂取すべき栄養成分C1が基準に対して不足するほど、得点Pが低くなるようにしてもよい。即ち、a1+a11<A1の場合、得点P=(a1+a11)/(A1× 荷重係数F)としてもよい。なお、上記実施形態における数式は、摂取すべき栄養成分C1及び摂取を控えるべき栄養成分C2に対して、適宜変形して適用できることはいうまでもない。
上記実施形態では、メインメニュー21が主菜S、サブメニュー31が副菜Eである場合について説明したが、これに限定されるものではない。メインメニュー21が副菜E、サブメニュー31が主菜Sであってもよく、またメインメニュー21、及びサブメニュー31の双方が主菜Sであってもよい。また、メインメニュー21、及びサブメニュー31は、主菜S又は副菜E以外の区分であってもよい。例えば、メインメニュー21、及びサブメニュー31は、主食(パン、ご飯等)、汁物、デザート等その他の区分であってもよい。また、サブメニュー31は、一つの区分に限られず、主菜S、副菜E、主食、汁物、デザート等複数の区分から抽出されてもよい。これに伴い、ユーザーは、メインメニュー21とサブメニュー31とを食べたい区分から順番に組み合わせることができる。
上記実施形態では、演算部6は、副菜Eに対して順位Qを設定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。演算部6は、主菜Sに対して順位Qを設定してもよい。また、主菜S及び副菜E以外の、例えばご飯、チャーハン等の主食や、その他の区分に対して順位Qを設定してもよい。
上記実施形態では、目的別基準44、及び標準基準45の一例について説明したが、目的別基準44、及び標準基準45は、これに限定されるものではない。目的別基準44、及び標準基準45に対して、その他の基準を採用することができる。
上記実施形態では、入力手段5は、ユーザーの健康に関する目的を一つ入力する場合について説明したが、これに限定されるものではない。入力手段5は、ユーザーの健康に関する目的を複数入力可能であってもよい。これに伴い、演算部6は、複数種類の目的別基準44に基づいて、第二の記憶部3からサブメニュー31を抽出してもよい。
上記実施形態では、荷重係数Fは、初期値として1に設定された場合、及び摂取すべき栄養成分C1及び摂取を控えるべき栄養成分C2のうちの特定の栄養成分Cに対して2に設定された場合について説明したが、これに限定されるものではない。荷重係数Fはユーザーが変更可能であってもよい。
上記実施形態では、第一基準42、及び第二基準43を入力する手段について特に言及していないが、第一基準42、及び第二基準43は、入力手段5に入力することによって変更することができるようにしてもよい。例えば、第一基準42、及び第二基準43は、入力手段5に数値を入力することによって、又はタブから数値を選択することによって変更することができるようにしてもよい。
上記実施形態では、摂取基準41は、第一基準42と、第二基準43とを含む場合について説明したが、これに限定されるものではない。摂取基準41は、摂取すべき栄養成分C1に関する第一基準42、及び摂取を控えるべき栄養成分C2に関する第二基準43のうちの少なくとも何れか一方であってもよい。
上記実施形態では、入力手段5は、選択メニュー10、及び摂取基準41を入力する場合について説明したが、入力手段5は、これらの情報以外の情報を入力可能に構成されていてもよい。例えば、入力手段5は、性別、年齢、体型に関する情報等の個人の健康に関する情報や、主菜Sや副菜Eが属するジャンル(イタリアン、和風等)、主菜Sや副菜E等の区分に含まれる食材のカテゴリー(野菜、肉等)を入力可能に構成されていてもよい。
上記実施形態では、入力手段5は、ユーザーの健康に関する目的を入力可能に構成され、演算部6は、摂取基準41として、入力されたユーザーの健康に関する目的に応じた目的別基準44に基づいて、複数種類のサブメニュー31を第二の記憶部3から抽出する場合について説明したが、これに限定されるものではない。入力手段5は、ユーザーの健康に関する目的以外の目的を入力可能に構成されていてもよい。また、演算部6は、入力された該目的に応じた目的別基準44であって、数値化可能な目的別基準44に基づいて、複数種類のサブメニュー31を第二の記憶部3から抽出してもよい。例えば、演算部6は、甘さの度合いや、柔らかさ、濃い味、薄い味等を数値化することによって、ユーザーの嗜好に応じた目的別基準44に基づいて、複数種類のサブメニュー31を第二の記憶部3から抽出してもよい。
上記実施形態では、告知部7は、サブメニュー31を順位Qの順に告知する場合について説明したが、これに限定されるものではない。告知部7は、順位Qの高いサブメニュー31を一つ告知してもよい。
上記実施形態では、第二の記憶部3は、サブメニュー31を調理するための調理情報33を記憶し、告知部7は、サブメニュー31とともに、調理情報33を告知する場合について説明したが、これに限定されるものではない。第一の記憶部2がメインメニュー21を調理するための調理情報23を記憶し、告知部7は、調理情報23を告知してもよい。
また、メインメニュー21及びサブメニュー31の調理情報23,33を告知する必要が無い場合(本発明に係るメニュー提案システム1がコンビニエンスストアやスーパーマーケット等で利用される場合)には、第一の記憶部2及び第二の記憶部3は、それぞれが記憶するメインメニュー21又はサブメニュー31の調理情報23,33を記憶していなくてもよい。これに伴い、告知部7は、メインメニュー21又はサブメニュー31の調理情報23,33を告知しなくてもよい。
上記実施形態では、メインメニュー21が1つである場合について説明したが、これに限定されるものではない。メインメニュー21は、2つ以上の複数であってもよい。即ち、ユーザーは、選択メニュー10を複数選択可能であってもよい。この場合、メインメニュー21に含まれる任意の栄養成分Cの量a1又はb1は、各メインメニュー21に含まれる該任意の栄養成分Cの量を合計した値であってもよい。これに伴い、演算部6は、該任意の栄養成分Cの合計量a1又はb1に基づいてサブメニュー31を抽出してもよい。
上記実施形態では、第一の記憶部2と第二の記憶部3とが異なる記憶部であることを前提に説明したが、これに限定されるものではない。第一の記憶部2及び第二の記憶部3は、それぞれメインメニュー21に関する情報、サブメニュー31に関する情報を記憶するものであればよく、一つの記憶部内に設けられていてもよい。
上記実施形態では、メインメニュー21及びサブメニュー31を登録する場合について言及するものではないが、メインメニュー21及びサブメニュー31は、ユーザーによって第一の記憶部2又は第二の記憶部3に登録可能に構成されていてもよい。この場合、登録に伴って第一の記憶部2及び第二の記憶部3にそれぞれ記憶されるメインメニュー21及びサブメニュー31の情報が蓄積されるようにしてもよい。このようにすれば、いずれかのメニューが一度登録されれば、演算部6は、第一の記憶部2又は第二の記憶部3から該登録されたメニューを抽出可能となる。そのため、ユーザーは、メニューを複数回登録する必要がない。また、登録に伴って情報が蓄積されるため、ユーザーは、多数のメインメニュー21の中から好みのメインメニュー21を選択できるとともに、多数のサブメニュー31の中から好みのサブメニュー31を選択することができる。
以上に記載した発明を第1の発明として、以下、第2の発明に係るメニュー提案システムについて、図12〜図17を参照しつつ説明する。以下、便宜上、第1の発明に係る図1の実施形態を第1実施形態、図11の実施形態を第2実施形態と称する。
メニュー提案システム9は、前回の食事、又は所定の期間内でとった食事、これからとる予定の食事等、基準となる食事としてユーザーが指定したメニューの総栄養成分情報に基づいて、特定の一回の食事を構成するメニューを、ユーザーに対して一品目から順次提案するものである。メニュー提案システム9は、例えば、ユーザーが昼食で食べたメニューの栄養成分情報に基づいて、昼食と組み合せるのに最も適した夕食を構成するメニューを知りたい場合などに利用されるものである。メニュー提案システム9は、例えば、企業、学校、病院、老人ホーム等、献立が予め決まっている食事を提供する施設で、利用することができる。
本実施形態に係るメニュー提案システム9は、図12に示すように、ユーザーが指定した指定メニューKを入力する指定メニュー入力部51と、ユーザーが選択した提案メニューVを入力するための提案メニュー入力部52と、提案メニューVを提案するための基準となる基準期間を設定するための期間入力部53と、提案対象となる食事を構成する提案メニューVに関する情報を記憶する提案メニュー記憶部91と、提案対象となる食事を除く食事を構成する基準メニューRに関する情報を記憶する基準メニュー記憶部92と、基本となる栄養成分の摂取基準である基本摂取基準を記憶した基本摂取基準記憶部93と、各種の摂取基準を算出する第1演算部94と、提案メニューVに対して順位を設定する第2演算部95と、順位が設定された提案メニューVを告知するためのメニュー告知部71と、を備える。
本実施形態のメニュー提案システム9は、ユーザー端末104と、メニュー提案サーバー106とから構成されている。ユーザー端末104は、ユーザーに対してメニューを提案するために必要な情報を入力するための入力部50であって、指定メニュー入力部51、提案メニュー入力部52、及び期間入力部53を含む入力部50と、メニュー告知部71と、CPUと、通信ポートとを有する。本実施形態では、後述する荷重係数G、各種の基準をユーザーが自由に指定可能となっており、入力部50は、ユーザーが指定した情報を入力可能に構成されている。また、ユーザー端末104は、内部の通信ポートを介して、インターネット(通信回線)105を通じてメニュー提案サーバー106と相互に通信可能に接続される。ユーザー端末104は、ユーザーによって使用される端末である。本実施形態では、ユーザー端末104は、パーソナルコンピュータである。
メニュー提案サーバー106には、ユーザーに対してメニューを提案するために必要な判断や演算等を行う制御部107が設けられている。制御部107は、提案メニュー記憶部91と、基準メニュー記憶部92と、基本摂取基準記憶部93と、第1演算部94と、第2演算部95と、を有する。本実施形態の制御部107は、メニューを提案するために必要な各種の情報を記憶する記憶部111を有し、提案メニュー記憶部91、基準メニュー記憶部92、及び基本摂取基準記憶部93は、記憶部111に配置されている。
メニュー提案サーバー106は、第1演算部94及び第2演算部95による演算結果を、インターネット(通信回線)105を通じてユーザー端末104に送信可能に構成されている。これに伴い、ユーザーは、ユーザー端末104を介して、メニュー提案サーバー106が出力する情報を取得することができる。
提案対象となる食事とは、一回にとる食事を意味している。本実施形態の提案対象となる食事とは、例えば、夕食に対してメニューの提案を希望する場合には、夕食である。その他、提案対象となる食事とは、朝食、昼食、夜食、おやつ、朝食と昼食とを兼ね備えたブランチ等に対してメニューの提案を希望する場合には、それぞれに対応する食事である。本実施形態では、提案対象となる食事は、複数の提案メニューVで構成されている。具体的には、提案対象となる食事は、3つの提案メニューVで構成されている。
提案メニューVとは、提案対象となる食事を構成するメニューであって、ユーザーに提案すべきメニューを意味している。ユーザーは、提案された複数種類の提案メニューから食べたいメニューを選択することができる。即ち、提案メニューVは、食べることが決まっているメニュー、又は既に食べたメニューとは関係なく、ユーザーの好みで選択するメニューである。本実施形態の提案メニューVは、例えば、鶏のから揚げ、ねぎとろ丼等のように一品一品の料理として扱われる一品料理や、焼肉定食等のように複数種類の料理から構成されるセット料理を意味している。
基準メニューRとは、提案対象となる食事を除く食事を構成するメニューであって、提案メニューVを提案するための基準となるメニューを意味している。本実施形態の基準メニューRとは、含まれる栄養成分情報が予め明らかとなっているメニューである。基準メニューRとは、これから食する予定のメニュー、及び既に食したメニューを含む概念である。例えば、翌日食する予定の朝食及び翌日食する予定の昼食を構成するメニューに含まれる総栄養成分情報に基づいて、翌日の夕食に対してメニューの提案を希望する場合には、基準メニューRは、翌日の朝食を構成するメニュー、及び翌日の昼食を構成するメニューである。また、当日食した朝食及び当日食した昼食を構成するメニューに含まれた総栄養成分情報に基づいて、当日の夕食に対してメニューの提案を希望する場合には、基準メニューRは、当日の朝食を構成するメニュー、及び当日の昼食を構成するメニューである。即ち、基準メニューRは、食べることが決まっているメニュー、又は既に食べたメニュー等の、栄養成分が確定しているメニューである。本実施形態の基準メニューRは、例えば、お味噌汁、カレーライス等のように一品一品の料理として扱われる一品料理や、幕の内弁当等のように複数種類の料理から構成されるセット料理を意味している。
指定メニューKとは、ユーザーが指定したメニューであって、基準メニュー記憶部92に記憶された基準メニューRと対応したメニューを意味している。即ち、ユーザーは、指定メニューKを介して基準メニューRを指定することとなる。
選択提案メニューVSとは、メニュー告知部71により告知された提案メニューVからユーザーが指定した提案メニューVである。例えば、メニュー告知部71に、提案メニューVとして「おにぎり」、「チャーハン」、「炊き込みご飯」が告知(表示)され、ユーザーが「おにぎり」を指定した場合には、選択提案メニューVSは、「おにぎり」である。
基準期間とは、提案メニューVを提案するための基準となる期間である。即ち、提案メニューVの提案を受けるに当たり、始点となる時期から終点となる時期までの期間である。例えば、一週間のうちの何れかの食事に対してメニューの提案を希望する場合には、基準期間は、一週間である。また、例えば、昼食に対して適切な夕食をとるために、夕食に対してメニューの提案を希望する場合には、基準期間は、昼食時から夕食時となる。
指定メニュー入力部51は、基準メニュー記憶部92に記憶された基準メニューRと対応したメニューを入力する部分である。ユーザーが、パーソナルコンピュータ等のモニターに表示された複数種類のメニューからメニューの提案を受けるための基準となるメニュー(食する予定のメニューや、既に食したメニューの履歴等)を指定すると、指定メニュー入力部51は、該指定されたメニューを制御部107に対して入力する。
提案メニュー入力部52は、メニュー告知部71により告知された提案メニューVからユーザーが指定した提案メニューVである選択提案メニューVSを入力する部分である。ユーザーが、パーソナルコンピュータ等のモニターに表示された複数種類のメニューから、提案対象となる食事として食べたいメニューを指定すると、提案メニュー入力部52は、該指定されたメニューを制御部107に対して入力する。
期間入力部53は、提案メニューVを提案するための基準となる基準期間を入力するための部分である。例えば、ユーザーが、月曜日から日曜日までの一週間のうちの木曜日の夕食のメニューの提案を希望する場合に、基準期間として一週間を指定すると、期間入力部53は、該指定された期間を制御部107に対して入力する。
提案メニュー記憶部91は、提案メニューVに関する情報を記憶している。本実施形態の提案メニュー記憶部91は、図16に示すように、提案メニューVの栄養成分情報を記憶している。また、提案メニュー記憶部91は、提案メニューVの調理情報(図示しない)を記憶している。提案メニュー記憶部91が記憶する栄養成分情報は、第1実施形態の第一の記憶部2又は第二の記憶部3が記憶する栄養成分情報22,32と同様であるため、説明は割愛する。また、提案メニュー記憶部91が記憶する調理情報は、第1実施形態の第一の記憶部2又は第二の記憶部3が記憶する調理情報23,33と同様であるため、説明は割愛する。
基準メニュー記憶部92は、基準メニューRに関する情報を記憶している。本実施形態の基準メニュー記憶部92は、図16に示すように、基準メニューRの栄養成分情報を記憶している。基準メニュー記憶部92が記憶する栄養成分情報は、第1実施形態の第一の記憶部2又は第二の記憶部3が記憶する栄養成分情報22,32と同様であるため、説明は割愛する。
基本摂取基準記憶部93は、基本となる栄養成分の摂取基準である基本摂取基準を記憶している。基本摂取基準記憶部93が記憶する情報は、第1実施形態の摂取基準記憶部4が記憶する情報(図6参照)と同様であるため、説明は割愛する。
栄養成分Mには、摂取したい栄養成分である要摂取成分M1、及び摂取を控えたい栄養成分である制限成分M2が含まれている。基本摂取基準は、要摂取成分M1に関する積極基準と、制限成分M2に関する制限基準とを含む。本実施形態の積極基準は、第1実施形態の摂取すべき栄養成分C1に関する第一基準42と同様であるため割愛する。また、本実施形態の制限基準は、第1実施形態の摂取を控えるべき栄養成分C2に関する第二基準43と同様であるため割愛する。尚、ユーザーが指定した情報によっては、要摂取成分M1のうちの特定の栄養成分Mが制限成分M2となったり、制限成分M2のうちの特定の栄養成分Mが要摂取成分M1となったりすることもある。ユーザーは、何れの栄養成分Mを要摂取成分M1とするか、または制限成分M2とするか、自由に設定することもできる。
第1演算部94は、指定メニュー入力部51から入力された指定メニューKに対応した基準メニューRの栄養成分情報を基準メニュー記憶部92から抽出する。例えば、第1演算部94は、指定メニュー入力部51から指定メニューKとして「おにぎり」が入力されると、これに対応する基準メニューRである「おにぎり」の栄養成分情報を基準メニュー記憶部92から抽出する。また、第1演算部94は、抽出された基準メニューRの栄養成分情報、及び基本摂取基準に基づいて、提案対象となる食事で摂取すべき栄養成分の摂取基準である実質摂取基準ST1を算出する。
本実施形態の第1演算部94は、提案メニュー入力部52から入力された選択提案メニューVSの栄養成分情報を提案メニュー記憶部91から抽出する。例えば、第1演算部94は、提案メニュー入力部52から選択提案メニューVSとして「生パスタキタッラ」が入力されると、「生パスタキタッラ」の栄養成分情報を提案メニュー記憶部91から抽出する。また、第1演算部94は、抽出された選択提案メニューVSの栄養成分情報、及び実質摂取基準ST1に基づいて、残りの提案メニューVで摂取すべき栄養成分の摂取基準である補完摂取基準ST2を算出する。
また、本実施形態の第1演算部94は、基本摂取基準、及び入力された基準期間に基づいて、基準期間内で摂取すべき栄養成分の摂取基準である期間内摂取基準ST3を算出する。また、第1演算部94は、入力された指定メニューKのうちの基準期間内における提案対象となる食事よりも前の食事である先の食事を構成する指定メニューKに対応した基準メニューRの栄養成分情報を基準メニュー記憶部92から抽出する。例えば、第1演算部94は、先の食事が「明太子パスタ」及び「夏野菜チキンカレー」である場合に、「明太子パスタ」及び「夏野菜チキンカレー」の栄養成分情報を基準メニュー記憶部92から抽出する。さらに、第1演算部94は、抽出された基準メニューRの栄養成分情報、及び期間内摂取基準ST3に基づいて、先の食事よりも後の食事で摂取すべき栄養成分の摂取基準である必須摂取基準ST4を算出する。また、第1演算部94は、必須摂取基準ST4に基づいて実質摂取基準ST1を算出する。
第2演算部95は、実質摂取基準ST1に対して適切な栄養成分を含む複数種類の提案メニューVを提案メニュー記憶部91から抽出し、抽出された複数種類の提案メニューVに対して、実質摂取基準ST1に適する順に順位を設定する。例えば、第2演算部95は、実質摂取基準ST1に対して適切な栄養成分を含む複数種類の提案メニューVが「生パスタキタッラ」と「ミートソーススパゲティ」である場合には、「生パスタキタッラ」と「ミートソーススパゲティ」とを提案メニュー記憶部91から抽出する。そして、「生パスタキタッラ」に含まれる栄養成分の方が、「ミートソーススパゲティ」に含まれる栄養成分よりも実質摂取基準ST1に対して適している場合には、「生パスタキタッラ」の順位を「ミートソーススパゲティ」の順位よりも高く設定する。
本実施形態では、実質摂取基準ST1は、要摂取成分M1に関する実質積極基準ST11と、制限成分M2に関する実質制限基準ST12とを含む。「実質摂取基準に対して適切な栄養成分を含む複数種類の提案メニュー」とは、含まれる制限成分M2の量が実質制限基準ST12を超えないことを前提に、要摂取成分M1の量が実質積極基準ST11を満たす栄養成分Mがより多く含まれている提案メニューVを意味する。又は、「実質摂取基準に対して適切な栄養成分を含む複数種類の提案メニュー」とは、含まれる制限成分M2の量が実質制限基準ST12を超えないことを前提に、実質積極基準ST11に満たなくとも、要摂取成分M1の量が実質積極基準ST11に近い栄養成分Mが多く含まれている提案メニューVを意味する。本実施形態では、制限成分M2の量が実質制限基準ST12を超える栄養成分Mを含む提案メニューVは、抽出されず、順位が設定されないものとなっている。
本実施形態の第2演算部95は、補完摂取基準ST2に対して適切な栄養成分Mを含む複数種類の提案メニューVを提案メニュー記憶部91から抽出し、抽出された複数種類の提案メニューVに対して、補完摂取基準ST2に適する順に順位を設定する。例えば、第2演算部95は、補完摂取基準ST2に対して適切な栄養成分Mを含む複数種類の提案メニューVが「じゃがいものホットサラダ」と「ツナサラダ」である場合には、「じゃがいものホットサラダ」と「ツナサラダ」とを提案メニュー記憶部91から抽出する。そして、「じゃがいものホットサラダ」に含まれる栄養成分Mの方が、「ツナサラダ」に含まれる栄養成分Mよりも補完摂取基準ST2に対して適している場合には、「じゃがいものホットサラダ」の順位を「ツナサラダ」の順位よりも高く設定する。
本実施形態では、補完摂取基準ST2は、要摂取成分M1に関する補完積極基準ST21と、制限成分M2に関する補完制限基準ST22とを含む。「補完摂取基準に対して適切な栄養成分を含む複数種類の提案メニュー」とは、含まれる制限成分M2の量が補完制限基準ST22を超えないことを前提に、要摂取成分M1の量が補完積極基準ST21を満たす栄養成分Mがより多く含まれている提案メニューVを意味する。又は、「補完摂取基準に対して適切な栄養成分を含む複数種類の提案メニュー」とは、含まれる制限成分M2の量が補完制限基準ST22を超えないことを前提に、補完積極基準ST21に満たなくとも、要摂取成分M1の量が補完積極基準ST21に近い栄養成分Mが多く含まれている提案メニューVを意味する。本実施形態では、制限成分M2の量が補完積極基準ST21を超える栄養成分Mを含む提案メニューVは、抽出されず、順位が設定されないものとなっている。
メニュー告知部71は、実質摂取基準ST1に適する順に順位が設定された複数種類の提案メニューVのうちの少なくとも前記順位が高い提案メニューVを告知する。また、本実施形態のメニュー告知部71は、補完摂取基準ST2に適する順に順位が設定された複数種類の提案メニューVのうちの少なくとも前記順位が高い提案メニューVを告知する。本実施形態のメニュー告知部71は、順位が設定された複数種類の提案メニューVを、順位の順に表示可能に構成されている。具体的には、メニュー告知部71は、順位が設定された複数種類の提案メニューVを、順位の高い順に表示可能に構成されている。
本実施形態のメニュー告知部71は、パーソナルコンピュータのモニター、スマートフォンやタブレットのモニター等である。ユーザーは、キーボード、マウス、指、タッチペン等を使用して、モニターに表示された提案メニューVの名称を指定することができる。これにより、提案メニュー入力部52から、ユーザーによって指定された選択提案メニューVSが入力される。
本実施形態のメニュー告知部71は、表示する提案メニューVと共に、提案メニューVの調理情報を告知する。
本実施形態のメニュー提案システム9の説明は以上である。次に、本実施形態のメニュー提案システム9が、提案メニューVを提案する手順について図13〜図16を参照しつつ説明する。
まず、ユーザーは、メニュー提案システム9が運用されているサイトや、端末等にアクセスし、基準期間、指定メニューK(食事履歴等)、予め設定された各種の設定値を変更する場合には新たな設定値、健康に関する情報等、メニューを提案するために必要な情報を入力する。本実施形態のメニュー提案システム9が開始すると(ステップS901)、ステップS902において、基準期間が入力されているか否かが判断される。基準期間が入力されていると判断されると(ステップS902でYes)、フローは、ステップS903へと進む。基準期間が入力されていないと判断されると(ステップS902でNo)、制御部107は、基準期間が入力されるまで基準期間が入力されているか否かの判断を繰り返す。本実施形態では、基準期間として特定の月曜日から日曜日までの一週間が入力され、提案対象となる食事を木曜日の夕食とした場合について説明する。
制御部107が、基準期間として一週間が入力されたと判断すると、フローは、ステップS903へと進み、第1演算部94は、期間内摂取基準ST3を算出する。第1演算部94は、基本摂取基準、及び設定された基準期間に基づいて、期間内摂取基準ST3を算出する。本実施形態では、成人が1日に摂取すべき栄養成分量を基本摂取基準として、第1演算部94は、該基本摂取基準に7を掛けた値を、期間内摂取基準ST3として算出する。
第1演算部94が期間内摂取基準ST3を算出すると、フローは、ステップS904へと進む。ステップS904において、第1演算部94は、基準期間における先の食事を構成する基準メニューRに対して全ての基準メニューRの栄養成分情報を抽出する。本実施形態では、先の食事として月曜日の朝食から水曜日の夕食までの食事を構成する基準メニューRの栄養成分情報を抽出する。ここで、月曜日の朝食から水曜日の夕食は、予定の食事でもよく、終わった食事でもよい。
第1演算部94が、先の食事を構成する基準メニューRの栄養成分情報を抽出すると、フローは、ステップS905へと進む。ステップS905において、第1演算部94は、残りの食事(先の食事よりも後の食事)で摂取すべき必須摂取基準ST4を算出する。第1演算部94は、抽出された基準メニューRの栄養成分情報、及び期間内摂取基準ST3に基づいて、必須摂取基準ST4を算出する。本実施形態では、第1演算部94は、残りの食事として、木曜日の朝食から日曜日の夕食で摂取すべき必須摂取基準ST4を算出する。具体的には、第1演算部94は、一週間で摂取すべき期間内摂取基準ST3から、月曜日の朝食から水曜日の夕食までの食事を構成する全ての基準メニューRの栄養成分量の合計値を差し引くことで、必須摂取基準ST4を算出する。
第1演算部94が、必須摂取基準をST4算出すると、フローは、ステップS906へと進む。ステップS906において、必須摂取基準ST4を分配するための分配割合W1が入力されているかが判断される。分配割合W1とは、必須摂取基準ST4を、残りの日数、又は残りの食事に対して分配するための割合である。具体的には、分配割合W1とは、例えば、必須摂取基準ST4を2日間に等分配する場合には、50%、50%となる。本実施形態では、必須摂取基準ST4を、木曜日から日曜日の4日間に分配する場合について説明する。分配割合W1が入力されていると判断されると(ステップS906でYes)、フローは、ステップS908へと進む。分配割合W1が入力されていないと判断されると(ステップS906でNo)、制御部107は、記憶部111から、予め設定された分配割合W1である標準分配割合を抽出し(ステップS907)、フローは、ステップS940へと進む。
本実施形態では、木曜日から日曜日までの分配割合W1が、30%、30%、20%、20%である場合について説明する。ステップS940において、まず、第1演算部94は、必須摂取基準ST4のうちの30%が木曜日に分配されるように、必須摂取基準ST4を分配する(以下、1日に分配された必須摂取基準ST4を、1日必須摂取基準ST41とする)。ステップS940において、第1演算部94は、木曜日の食事回数、何番目の食事に対してメニューの提案を希望するか、及び既に食した(又は食する予定の)メニューに関する情報を抽出し、1日必須摂取基準ST41に基づいて、1日のうちの残りの食事で摂取すべき残摂取基準を算出する。具体的には、第1演算部94は、1日必須摂取基準ST41から既に食した(又は食する予定の)メニューの栄養成分量の合計値差し引くことによって残摂取基準を算出する。そして、フローは、ステップS941へと進む。
ステップS941において、残摂取基準を分配するための1日分配割合が入力されているかが判断される。1日分配割合とは、残摂取基準を、残りの食事に対して分配するための割合である。具体的には、1日分配割合とは、例えば、一日の食事回数を3回と設定し、朝食のメニューを既に食した指定メニューKとして指定した場合に、残摂取基準を、昼食と夕食とにどのような割合で配分するかを決定するものである。残摂取基準を、昼食と夕食とに等分配する場合には、50%、50%となる。ステップS941において、1日分配割合が入力されていると判断されると(ステップS941でYes)、フローは、ステップS908へと進む。1日分配割合が入力されていないと判断されると(ステップS941でNo)、制御部107は、記憶部111から、予め設定された1日分配割合である標準分配割合を抽出し(ステップS942)、フローは、ステップS908へと進む。
ステップS908において、第1演算部94は、実質摂取基準ST1を算出する。第1演算部94は、必須摂取基準ST4に基づいて実質摂取基準ST1を算出する。本実施形態では、第1演算部94は、残摂取基準、及び1日分配割合に基づいて、実質摂取基準ST1を算出する。例えば、1日の食事回数が3回であると設定され、朝食のメニューを既に食した指定メニューKとして指定し、昼食に対してメニューの提案を受けるとする。第1演算部94は、1日必須摂取基準ST41から朝食のメニューの栄養成分の合計値を差し引くことで、残摂取基準を算出する。そして、第1演算部94は、1日分配割合に基づいて、昼食の実質摂取基準ST1を算出する。例えば、1日分配割合として40%、60%とした場合、残摂取基準のうちの40%が昼食の実質摂取基準ST1となる。提案メニューVからメニューを順次選択することで昼食のメニューが決定すると、残摂取基準から昼食のメニューの栄養成分の合計値を差し引くことで、夕食の実質摂取基準ST1が算出されることとなる。このように、第1演算部94は、残摂取基準と、1日分配割合から、提案対象となる食事の実質摂取基準ST1を繰り返し算出する。
本実施形態では、木曜日の食事回数が3回と設定され、既に食した指定メニューKとして朝食のメニューである「おにぎり」、「たまご」、「ソーセージ」が指定されると共に、昼食を抜いた場合の、夕食の実質摂取基準ST1を算出する。第1演算部94は、木曜日の1日必須摂取基準ST41から、木曜日の朝食と昼食とを構成する基準メニューRの栄養成分量の合計値を差し引くことで、木曜日の夕食の実質摂取基準ST1を算出する。基準期間が入力されているか否かの判断が開始されてから(ステップS902)、第1演算部94が実質摂取基準ST1を算出するまでのステップ(ステップS908)が、実質摂取基準設定処理S900となっている。第1演算部94が、実質摂取基準ST1を算出すると、フローは、ユーザーにメニューを提案するためのメニュー提案処理(ステップS909)へと進む。
メニュー提案処理(ステップS909)では、図14に示すように、まず、ステップS910において、提案対象となる食事を構成する提案メニューVの数が入力されているか否かが判断される。提案メニューVの数が入力されていると判断されると(ステップS910でYes)、フローは、ステップS911へと進む。提案メニューVの数が入力されていないと判断されると(ステップS910でNo)、制御部107は、提案メニューVの数が入力されるまで提案メニューVの数が入力されているか否かの判断を繰り返す。本実施形態では、提案メニューVの数として3が入力された場合について説明する。即ち、木曜日の夕食が3種類のメニューから構成される場合について説明する。以下、最初に提案されるメニューから順に、第1提案メニューV1、第2提案メニューV2、第3提案メニューV3とする。
制御部107が、提案メニューVの数が入力されていると判断すると、フローは、ステップS911へと進む。ステップS911において、提案メニューVの数が複数であるか否かが判断される。提案メニューVの数が複数であると判断されると(ステップS911でYes)、フローは、ステップS912へと進む。提案メニューVの数が複数ではないと判断されると(ステップS911でNo)、フローは、ステップS801へと進む。本実施形態では、提案メニューVの数として3が入力されているため、以下、ステップS911において、提案メニューVの数が複数であると判断された場合(ステップS911でYes)について説明する。
ステップS912において、実質摂取基準ST1を分配するための分配割合W2が入力されているか否かが判断される。分配割合W2とは、実質摂取基準ST1を、複数の提案メニューVに対して分配するため割合である。具体的には、分配割合W2とは、例えば、実質摂取基準ST1を、第1提案メニューV1に対して60%、第2提案メニューV2に対して30%、第3提案メニューV3に対して10%となるように分配する場合には、60%、30%、10%となる。本実施形態では、実質積極基準ST11及び実質制限基準ST12のうちの少なくとも一方に対して、分配割合W2を入力可能となっている。本実施形態では、実質制限基準ST12に対して分配割合W2が設定されている。分配割合W2が入力されていると判断されると(ステップS912でYes)、フローは、ステップS914へと進む。分配割合W2が入力されていないと判断されると(ステップS912でNo)、制御部107は、記憶部111から、予め設定された分配割合W2である標準分配割合を抽出し(ステップS913)、フローは、ステップS914へと進む。
ステップS914において、第1演算部94は、実質摂取基準ST1のうちの第1提案メニューV1に分配された基準値を算出する。本実施形態では、第1提案メニューV1から第3提案メニューV3に含まれる制限成分M2の合計値が、実質制限基準ST12を超えないように、メニューが提案される。具体的には、第1提案メニューV1から第3提案メニューV3の実質制限基準ST12の分配割合W2が、それぞれ、60%、30%、10%となっており、含まれる制限成分M2が実質制限基準ST12の60%を超えないメニューが、第1提案メニューV1として提案されるものである。第1演算部94は、実質制限基準ST12のうちの60%が第1提案メニューV1に分配されるように、実質制限基準ST12を分配する。第1提案メニューV1に関して、要摂取成分M1については、実質摂取基準ST1の値と同じ値とする。即ち、要摂取成分M1は、摂取したい栄養成分Mであるため、実質積極基準ST11を超えても問題ないからである。そして、フローは、ステップS915へと進む。まず、第1提案メニューV1が決定するまでのフローについて説明する。
ステップS915において、提案メニューVが抽出されたか否かが判断される。提案メニューVが抽出されたと判断されると(ステップS915でYes)、フローは、ステップS916へと進む。提案メニューVが抽出されていないと判断されると(ステップS915でNo)、フローは、ステップS906へと戻り、制御部107は、再度、必須摂取基準ST4を分配するための分配割合W1が入力されているか否か判断する(ステップS915からステップS906へ戻るルートA)。ユーザーによって分配割合W1が変更されると、フローは、再度、ステップS940へと進むこととなる。若しくは、フローは、ステップS910へと戻り、制御部107は、再度、提案メニューVの数が入力されているか否かを判断する(ステップS910)。ユーザーによって提案メニューVの数が変更されると、フローは、再度、ステップS911へと進むこととなる。この場合、ユーザーによって各種の情報が変更されることで、ステップS902へ戻ってもよい。
ステップS915において、提案メニューVが抽出されたと判断されると(ステップS915でYes)、第2演算部95は、提案メニューVの順位を設定する(ステップS916)。そして、フローは、ステップS917へと進む。ステップS917において、メニュー告知部71は、提案メニューVを順位の順に表示する。そして、フローは、ステップS918へと進む。
ステップS918において、選択提案メニューVSが入力されたか否かが判断される。選択提案メニューVSが入力されたと判断されると(ステップS918でYes)、フローは、ステップS919へと進む。選択提案メニューVSが入力されていないと判断されると(ステップS918でNo)、制御部107は、選択提案メニューVSが入力されるまで選択提案メニューVSが入力されたか否かの判断を繰り返す。本実施形態では、選択提案メニューVSとして「生パスタキタッラ」が入力され、フローは、ステップS919へと進む。
ステップS919において、第1演算部94は、選択提案メニューVSを第1提案メニューV1と決定する。そして、第1演算部94は、第1提案メニューV1の栄養成分情報を提案メニュー記憶部91から抽出する。そして、フローは、ステップS920へと進む。
ステップS920において、提案メニューVの数が3以上であるか否かが判断される。提案メニューVの数が3以上であると判断されると(ステップS920でYes)、フローは、ステップS921へと進む。提案メニューVの数が3以上ではないと判断されると(ステップS920でNo)、フローは、ステップS701へと進む。本実施形態では、提案メニューVの数として3が入力されているため、ステップS920において、提案メニューVの数が3以上であると判断された場合(ステップS920でYes)について説明する。
ステップS921において、第1演算部94は、残りの提案メニューVで摂取すべき補完摂取基準ST2を算出する。本実施形態の第1演算部94は、抽出された第1提案メニューV1の栄養成分情報、及び実質摂取基準ST1に基づいて、第2提案メニューV2の補完摂取基準ST2を算出する。具体的には、第1演算部94は、要摂取成分M1については、実質摂取基準ST1から第1提案メニューV1である「生パスタキタッラ」の栄養成分量を差し引くことで、第2提案メニューV2の補完積極基準ST21を算出する。第1演算部94は、制限成分M2については、第1提案メニューV1と第2提案メニューV2とで実質制限基準ST12のうちの90%を摂取可能であるとし、実質制限基準ST12のうちの90%から第1提案メニューV1に含まれた制限成分M2の量を差し引くことで、第2提案メニューV2の補完制限基準ST22を算出する。そして、フローは、ステップS922へと進む。以下、第2提案メニューV2が決定するまでのフローについて説明する。
ステップS922において、提案メニューVが抽出されたか否かが判断される。提案メニューVが抽出されたと判断されると(ステップS922でYes)、フローは、ステップS923へと進む。提案メニューVが抽出されていないと判断されると(ステップS922でNo)、フローは、ステップS906へと戻り、制御部107は、再度、必須摂取基準ST4を分配するための分配割合W1が入力されているか否か判断する(ステップS922からステップS906へ戻るルートA)。ユーザーによって分配割合W1が変更されると、フローは、再度、ステップS940へと進むこととなる。若しくは、フローは、ステップS910へと戻り、制御部107は、再度、提案メニューVの数が入力されているか否かを判断する(ステップS922からステップS910へ戻るルートB)。ユーザーによって提案メニューVの数が変更されると、フローは、再度、ステップS911へと進むこととなる。この場合、ユーザーによって各種の情報が変更されることで、ステップS902へ戻ってもよい。
ステップS922において、提案メニューVが抽出されたと判断されると(ステップS922でYes)、第2演算部95は、提案メニューVの順位を設定する(ステップS923)。そして、フローは、ステップS924へと進む。ステップS924において、メニュー告知部71は、提案メニューVを順位の順に表示する。そして、フローは、ステップS925へと進む。
ステップS925において、選択提案メニューVSが入力されたか否かが判断される。選択提案メニューVSが入力されたと判断されると(ステップS925でYes)、フローは、ステップS926へと進む。選択提案メニューVSが入力されていないと判断されると(ステップS925でNo)、制御部107は、選択提案メニューVSが入力されるまで選択提案メニューVSが入力されたか否かの判断を繰り返す。本実施形態では、選択提案メニューVSとして「じゃがいものホットサラダ」が入力され、フローは、ステップS926へと進む。
ステップS926において、第1演算部94は、選択提案メニューVSを第2提案メニューV2と決定する。そして、第1演算部94は、第2提案メニューV2の栄養成分情報を提案メニュー記憶部91から抽出する。そして、フローは、ステップS927へと進む。
ステップS927において、提案メニューVの数が4以上であるか否かが判断される。提案メニューVの数が4以上であると判断されると(ステップS927でYes)、フローは、ステップS928へと進む。提案メニューVの数が4以上ではないと判断されると(ステップS927でNo)、フローは、ステップS601へと進む。本実施形態では、提案メニューVの数として3が入力されているため、ステップS927において、提案メニューVの数が3以上ではないと判断された場合(ステップS927でNo)について説明する。
ステップS927において、提案メニューVの数が3以上ではないと判断されると(ステップS927でNo)、フローは、ステップS601へと進む。
すでに第1提案メニューV1及び第2提案メニューV2が決定されているため、ステップS601において、実質摂取基準ST1のうちの残りの栄養成分値を第3提案メニューV3の補完摂取基準ST5とする。具体的には、第2提案メニューV2の補完摂取基準ST2から、第2提案メニューV2に含まれる栄養成分量を差し引く。本実施形態では、第2提案メニューV2の補完摂取基準ST2から、第2提案メニューV2として「じゃがいものホットサラダ」の栄養成分量を差し引く。そして、フローは、ステップS602へと進む。以下、第3提案メニューV3が決定するまでのフローについて説明する。
ステップS602からステップS605は、ステップS922からステップS925と同様のステップとなっており、フローがステップS602からステップS605を進むことで、第3提案メニューV3が決定する。このように、本実施形態に係るメニュー提案システム9は、先に選択された選択提案メニューVSの栄養成分情報に基づいて、次のメニューを提案するという作業を繰り返す。そして、フローは、ステップS606へと進み、メニュー提案システム9は、終了する。
本実施形態のフローは、以上である。次に、本実施形態において、第2演算部95が、提案メニューVに対して順位を設定する手順について、第1実施形態、図16及び図17を参照しつつ説明する。
第2演算部95は、提案メニューVに対して得点PXを付与する。具体的には、第2演算部95は、第1実施形態の摂取すべき栄養成分C1における各栄養成分Cの得点Pの算出手順と同様の手順で、提案メニューVに含まれる要摂取成分M1の各栄養成分Mに得点PMを付与する。第2演算部95は、第1実施形態の式(1)及び式(2)に基づいて、要摂取成分M1の各栄養成分Mに得点PMを付与する。この場合、図16及び図17に示すように、要摂取成分M1がタンパク質である場合を一例にして、第1実施形態のタンパク質の第一基準42であるA1が、本実施形態における1品当たりのタンパク質の積極基準であるD1に相当する。また、主菜Sに含まれるタンパク質の量a1と副菜Eに含まれるタンパク質の量a11との合計a1+a11が、本実施形態における提案メニューVに含まれるタンパク質の量d1に相当する。
また、第2演算部95は、第1実施形態の摂取を控えるべき栄養成分C2における各栄養成分Cの得点Pの算出手順と同様の手順で、提案メニューVに含まれる制限成分M2の各栄養成分Mに得点PNを付与する。第2演算部95は、第1実施形態の式(3)から式(5)に基づいて、制限成分M2の各栄養成分Mに得点PNを付与する。この場合、制限成分M2がカロリーである場合を一例にして、第1実施形態のカロリーの第二基準43であるB1が、本実施形態における1品当たりのカロリーの制限基準に相当する。また、主菜Sに含まれるカロリーの量b1と副菜Eに含まれるカロリーの量b11との合計b1+b11が、本実施形態における提案メニューVに含まれるカロリーの量に相当する。本実施形態では、制限成分M2の得点PNについて計算していない場合を例示し、第2演算部95は、得点PMの合計を提案メニューVの得点PXとしている。
以上のように構成されたメニュー提案システム9では、第1演算部94は、ユーザーが指定したメニューに基づいて、メニューの提案を受ける食事で摂取すべき実質摂取基準ST1を算出する。第2演算部95は、該実質摂取基準ST1に対して適切な栄養成分を含む複数種類の提案メニューVに対して、実質摂取基準ST1に適する順に順位を設定する。メニュー告知部71は、順位が設定された複数種類の提案メニューVのうちの少なくとも前記順位が高い提案メニューVを告知する。そのため、ユーザーは、複数種類の提案メニューVから、順位の高い提案メニューVを選ぶことができる。このように、ユーザーは、他の食事(提案対象となる食事を除く食事)に対して適切に食事を構成できるので、複数の食事で包括的に必要な栄養を摂取することができる。
上記実施形態では、提案対象となる食事が複数のメニューで構成されている場合に、ユーザーが、メニュー告知部71により告知された提案メニューVから好みのメニューを指定すると、第1演算部94は、該メニューの栄養成分情報、及び実質摂取基準ST1に基づいて、残りの提案メニューVで摂取すべき補完摂取基準ST2,ST5を算出する。第2演算部95は、該補完摂取基準ST2,ST5に対して適切な栄養成分を含む複数種類の提案メニューVに対して、補完摂取基準ST2,ST5に適する順に順位を設定する。メニュー告知部71は、順位が設定された複数種類の提案メニューVのうちの少なくとも前記順位が高い提案メニューVを告知する。そのため、ユーザーは、複数種類の提案メニューVから、順位の高い提案メニューVを選ぶことができる。このように、ユーザーは、先に選択した提案メニューVに対して適切な提案メニューVを選択できるので、一回の食事で摂取すべき栄養を摂取することができる。
上記実施形態では、第1演算部94は、基準期間内における先の食事よりも後の食事で摂取すべき栄養成分の摂取基準である必須摂取基準ST4を算出し、該必須摂取基準ST4に基づいて、提案対象となる食事の実質摂取基準ST1を算出することができる。そのため、ユーザーは、所定の期間が経過するまでの間で期間内摂取基準ST3を満たすように、メニューの提案を受けることができるので、柔軟に栄養管理をすることができる。
尚、本発明に係るメニュー提案システム9は、上記の実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更し得ることは勿論のことである。第1実施形態及び第2実施形態の内容を、本発明に係るメニュー提案システム9に適用することもできる。
上記実施形態では特に言及するものでは無いが、基本摂取基準記憶部93は、基本摂取基準として、ユーザーの健康に関する目的別に設定された複数種類の目的別基準を記憶していてもよい。基本摂取基準記憶部93が記憶する目的別基準は、第1実施形態の摂取基準記憶部4が記憶する目的別基準44と同様である。
また、上記実施形態では特に言及するものでは無いが、入力部50は、ユーザーの健康に関する目的を入力するための目的入力部(図示しない)を有していてもよい。上記実施形態におけるユーザーの健康に関する目的は、第1実施形態のユーザーの健康に関する目的と同様である。
本実施形態の他態様として、ステップS911からステップS801へと進んだ場合、ステップS801において、実質摂取基準ST1を第1提案メニューV1の基準値とする。そして、フローは、ステップS802へと進む。ステップS802において、提案メニューVが抽出されたか否かが判断される。提案メニューVが抽出されたと判断されると(ステップS802でYes)、フローは、ステップS803へと進む。提案メニューVが抽出されていないと判断されると(ステップS802でNo)、フローは、ステップS906へと戻り、制御部107は、再度、必須摂取基準ST4を分配するための分配割合W1が入力されているか否か判断する(ステップS802からステップS906へ戻るルートA)。ユーザーによって分配割合W1が変更されるか、標準分配割合が変更されると、フローは、再度、ステップS908へと進むこととなる。この場合、ユーザーによって各種の情報が変更されることで、ステップS902へ戻ってもよい。ステップS802からステップS806へ進むフローについては、ステップS602からステップS606へ進むフローと同様である。
本実施形態の別の態様として、ステップS920からステップS701へと進んだ場合、ステップS701以降のフローは、ステップS601以降のフローと同様である。
本実施形態の更に別の態様として、フローが、ステップS927からステップS928へと進んだ場合、ステップS928において、第3提案メニューV3で摂取すべき補完摂取基準ST5を算出し、ステップS929で、提案メニューが抽出されたか否かが判断される。ステップS929での判断は、ステップS922での判断と同様である。そして、フローは、ステップS930からステップS932へと進み、以降、提案メニューVの数が5以上か否か、6以上か否かの判断が繰り返される。最終的には、全ての提案メニューVが決定され、メニュー提案システム9が終了する(図示しない)。
上記実施形態では、提案メニューVに含まれる栄養成分Mのうちの要摂取成分M1のそれぞれに得点PMを付与し、提案メニューVに対して得点PXを付与する場合について説明したが、これに限定されるものではない。提案メニューVに含まれる栄養成分Mのうちの制限成分M2のそれぞれに得点PNを付与し、提案メニューVの得点PXを得点PMと得点PNとの積としてもよい。又は、得点PMを算出せず、得点PNの合計を提案メニューVの得点PXとしてもよい。
上記実施形態では、提案対象となる食事は、複数の提案メニューVで構成されており、具体的には、3つの提案メニューVで構成されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。提案対象となる食事は、1つの提案メニューVで構成されていてもよい。また、提案対象となる食事は、2つの提案メニューV、又は4つ以上の提案メニューVで構成されていてもよい。提案対象となる食事を構成する提案メニューの数は限定されるものではない。
上記実施形態では、メニュー提案システム9は、例えば、企業、学校、病院、老人ホームで利用される場合について説明したが、これに限定されるものではない。メニュー提案システム9は、家庭内で家族の献立を考える際に使用されてもよいし、個人的に、例えば昼食のメニューに基づいて夕食のメニューを決定するような場合に使用されてもよい。また、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、レストラン等の店頭において使用されてもよい。
上記実施形態では、特に言及するものではないが、入力部50に対して、様々な手段を用いて情報を入力することができる。例えば、各種リーダーによって、バーコード等のコードから情報を読み取ることで、入力部50に対して情報を入力することができる。また、ユーザーが、キーボード、マウス、指、タッチペン等を介して所定の情報を指定することで、入力部50に対して情報を入力することもできる。
上記実施形態では、特に言及するものではないが、第2演算部95は、提案メニューVの得点PXを算出するにあたり、得点PMの初期値を0として、以下の式(7)及び(8)によって、要摂取成分M1の得点PMを累積してもよい。
d1<D1: 得点PM(n+1)=得点PM(n)+d1/D1× 荷重係数G
・・・(7)
d1≧D1: 得点PM(n+1)=得点PM(n) + N × 荷重係数G
・・・(8)
即ち、得点PMの初期値を0として、まず、1番目の成分の得点PM(1)を算出する(d1<D1の場合には、得点PM(1)=得点PM(0)+d1/D1× 荷重係数G、d1≧D1の場合には、得点PM(1)=得点PM(0)+N×荷重係数Gで算出)。1番目の成分の得点PM(1)と2番目の成分の得点PMとの合計を、2番目の成分を抽出した時点の総得点PM(2)とする(d1<D1の場合には、得点PM(2)=得点PM(1)+d1/D1× 荷重係数G、d1≧D1の場合には、得点PM(2)=得点PM(1)+N×荷重係数Gで算出)。即ち、n+1番目の成分を抽出した時点での総得点PM(n+1)は、1番目からn番目までの成分の得点PMの合計である得点PM(n)と、n+1番目の成分の得点PMとの合計となるようにしてもよい。また、制限成分M2についても、得点PNの初期値を0として、n+1番目の成分を抽出した時点での総得点PN(n+1)は、1番目からn番目までの成分の得点PNの合計である得点PN(n)と、n+1番目の成分の得点PNとの合計となるようにしてもよい。