JP6960954B2 - 即席和風麺の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、麺に練り込む食塩を減量した即席和風麺において塩味が増強された即席和風麺を製造する方法に関する。
近年、高血圧予防のため、ナトリウム含量を低減したいわゆる減塩商品が多数上市されている。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」2010年度版では、一日の食塩摂取目標値が成人男性で9g未満、成人女性で7.5g未満であったのに対し、「日本人の食事摂取基準」2015年度版では、一日の食塩摂取目標値が成人男性で8g未満、成人女性で7g未満とそれぞれ一日の食塩摂取目標値が減ったことからも、今後もさらに減塩志向が高まっていくと考えられる。
麺を減塩する技術としては、例えば特許文献1〜4が開示されている。
特許文献1には、従来よりも食塩の添加量が少なくても、十分なコシを有するうどん麺に関する技術として、小麦粉と、糊料組成物と、水と、を含有するうどん麺において、糊料組成物として、キサンタンガム、ローストビーンガム、グアガムを含有するうどん麺が記載されている。
特許文献2には、無塩又は減塩中華麺を製造する技術として、小麦粉にアルギニン又はアルギニン塩とを混合し製麺する技術が記載されている。
特許文献3には、ナトリウム塩、とりわけ食塩、炭酸ナトリウムの含有量を低減ないしゼロとした麺類並びに麺類の製造方法として、イソマルツロース、還元イソマルツロースのいずれか又は双方を含有する麺類及び製造方法が記載されている。
特許文献4には、食塩を添加することなく製造して無塩の麺を製造する技術として、にがりに含まれる塩化マグネシウムを利用した麺の製造方法が記載されている。
特開2015−84772号公報 特開2015−213434号公報 特許第4644298号公報 特許第4761534号公報
本発明は、麺に練り込む食塩を減量した即席和風麺において、塩味が増強された即席和風麺の製造方法を提供することを目的とする。
発明者は、麺の種類がそばまたはうどんである即席和風麺において、減塩を検討していたが、即席和風麺においては既存の減塩を目的とした製麺技術では、製麺はできるものの満足のいく食味を有する麺を得ることができなかった。一つの要因としては、スープの味がラーメンなどと違いあっさりしているため、麺の味がわかりやすく、塩味の低下や苦みなどの異味を感じやすいことが挙げられる。そこで、発明者らは鋭意研究した結果、即席和風麺において麺に使用する食塩を減量した際において、異味を感じずに塩味を増強する方法を見出し本発明に至った。
すなわち、麺に練り込む食塩を減量する代わりに、塩味を増強するために乳酸カリウムと、グラニュー糖と、クエン酸と、鰹節加工品及び/または昆布加工品と、を練り込むことを特徴とする即席和風麺の製造方法である。
本発明における即席和風麺がうどんである場合は、麺に添加する食塩1g減量するに対して、乳酸カリウムを0.03〜0.08g、グラニュー糖を0.05〜0.20g、クエン酸を0.04〜0.1g及び昆布を乾物換算として0.004〜0.15g含む昆布加工品を添加することが好ましい。
本発明における即席和風麺がそばである場合は、麺に添加する食塩1g減量するに対して、乳酸カリウムを0.10〜0.39g、グラニュー糖を0.03〜0.13g、クエン酸を0.003〜0.063g及び鰹節を乾物換算として0.06〜0.25g含む鰹節加工品を添加することが好ましい。
本発明により、麺に練り込む食塩を減量した即席和風麺において、塩味が増強された即席和風麺の製造方法を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の記載に限定されるものではない。
1.和風麺原料配合
本発明に係る即席和風麺の製造に使用する主原料粉としては、小麦粉及びそば粉の穀粉、並びに馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉及びコーンスターチ等の各種澱粉が挙げられる。前記澱粉として、生澱粉、α化澱粉、並びにアセチル化澱粉、エーテル化澱粉及び架橋澱粉等の加工澱粉等を使用することもできる。即席和風麺がうどんの場合は、小麦粉は必須でありその他の主原料粉として各種澱粉を用いることができ、そばの場合は、そば粉は必須であり、その他の主原料粉として小麦粉及び各種澱粉を用いることができる。
その他原料として、本発明では、即席和風麺の製造において一般に使用されている食塩やアルカリ剤、リン酸塩類、各種増粘剤、麺質改良剤、食用油脂、pH調整剤及び保存料等を添加することができる。これらは、主原料粉と一緒に添加しても、練り水に溶かすか懸濁させて添加してもよい。
本発明においては、麺に練り込む食塩を減量する際に、乳酸カリウムと、グラニュー糖と、クエン酸と、鰹節加工品及び/または昆布加工品と、を麺に練り込まれるように添加する。
(乳酸カリウム)
乳酸カリウムは、高濃度の液体として市販されているため練り水に添加することで麺に練り込むことができる。乳酸カリウムの添加量としては、即席和風麺がうどんの場合、減塩する食塩1gに対して0.03〜0.08gなるように添加することが好ましい。また、即席和風麺がそばの場合は、0.10〜0.39gとなるように添加することが好ましい。うどんの場合には、麺の雑味が少ないため、少量でも乳酸カリウムの塩味を感じるだけでなく、多量に入れるとエグ味を強く感じてしまう。それに対し、そばの場合は、そば粉の持つ雑味があるため、うどんに比べてある程度の量を入れないと乳酸カリウムの塩味を感じにくく、エグ味も感じにくい。
(グラニュー糖)
グラニュー糖は水溶性であるため練り水に溶かして添加することで麺に練り込むことができる。グラニュー糖と記載しているが本発明においては、他の糖類を使用してもよい。その場合、グラニュー糖と同等の甘味度となるように添加する。グラニュー糖は、他の糖と比べ雑味がなく、味がぼけず、塩味増強を調整しやすい。グラニュー糖の添加量としては、即席和風麺がうどんの場合、減塩する食塩1gに対して0.05〜0.20gなるように添加することが好ましい。また、即席和風麺がそばの場合は、0.03〜0.13gとなるように添加することが好ましい。
(クエン酸)
クエン酸は水溶性であるため練り水に溶かして添加することで麺に練り込むことができる。クエン酸と記載しているが本発明においては、無水物で換算する。クエン酸は、他の酸と比べ酸臭が少なく、酸味もマイルドなため、塩味増強を調整しやすい。クエン酸の添加量としては、即席和風麺がうどんの場合、減塩する食塩1gに対して0.04〜0.1gなるように添加することが好ましい。また、即席和風麺がそばの場合も、0.003〜0.063gとなるように添加することが好ましい。
(昆布加工品)
本発明における昆布加工品とは、乾燥した昆布を粉末化したものや、昆布から抽出したエキスでも昆布自体をミキサーにかけた液体物が挙げられる。液体物や抽出物の場合は、練り水に溶かす形で、乾燥した昆布の粉末の場合は、主原料粉に混ぜる形で添加することで麺に練り込むことができる。昆布加工品の旨味の感じ方は柔らかいため、即席和風麺においては雑味の少ないうどんに添加することが好ましい。即席和風麺がうどんの場合、減塩する食塩1gに対して乾物の昆布換算として0.004〜0.15gなるように添加することが好ましい。昆布加工品は、即席和風麺がそばの場合にも使用でき、その場合は後述する鰹節加工品と共に使用することが好ましい。
(鰹節加工品)
本発明における鰹節加工品とは、鰹節を粉末化したものや、鰹節から抽出したエキスでが挙げられる。抽出物の場合は、練り水に溶かす形で、鰹節の粉末の場合は、主原料粉に混ぜる形で添加することで麺に練り込むことができる。鰹節加工品の旨味の感じ方はシャープであるため即席和風麺においては雑味を有するそばに添加することが好ましい。即席和風麺がそばの場合、減塩する食塩1gに対して乾物の鰹節換算として0.06〜0.25gなるように添加することが好ましい。鰹節加工品は、即席和風麺がうどんの場合にも使用でき、その場合は上述した昆布加工品と共に使用することが好ましい。
2.混捏工程
本発明に係る麺生地(ドウ)の作製方法は、常法に従って行えばよい。すなわち、バッチミキサー、フロージェットミキサー、真空ミキサー等で、麺原料粉と練り水とが均一に混ざるように混捏すればよく、そぼろ状のドウを作製すればよい。
3.製麺工程
次いで作製したドウから麺線を作製する。作製方法としては、常法に従って行えばよく、ドウをロールにより粗麺帯とした後、複合等により麺帯化し、さらにロールにより複数回圧延し、所定の麺帯厚とした後、切刃と呼ばれる切出しロールにより麺帯を切出し、麺線を作製する方法が挙げられる。麺帯を作製してから麺線を作製する場合、エクストルーダを用いて麺帯を作製した後、圧延、切出しを行ってもよく、また、複数の麺帯を合わせて多層構造を持つ麺帯を作製した後、圧延、切出しを行ってもよい。
4.蒸煮工程
製麺工程で得られた生麺線を、常法により蒸煮し麺線をα化する。蒸煮条件は、麺の種類、麺の太さにより好ましい条件が異なるため、目的とする食感に合わせて、好ましい条件を適宜設定すればよい。蒸煮の方法としては、ボイルや飽和水蒸気による加熱だけでなく、過熱水蒸気により加熱することもでき、シャワーや浸漬などの水分補給工程を組み合わせることもできる。調理された麺は必要により、調味液浸漬やほぐれ剤の添加を行うこともできる。
5.乾燥工程
乾燥工程の種類は特に限定されず、即席麺の製造において一般的に使用されている乾燥処理を適用することができる。具体的には、フライ(油揚げ)乾燥処理のほか、熱風乾燥処理、高温熱風乾燥処理、過熱蒸気乾燥処理、凍結乾燥処理、マイクロ波乾燥処理、低温での送風乾燥処理といったノンフライ乾燥処理が挙げられる。また、これらを組み合わせて乾燥工程を実施することもできる。具体的な条件は特に限定されないが、フライ乾燥処理の場合は通常130〜160℃で1〜3分間、熱風乾燥処理の場合は通常60〜150℃で5〜180分程度の処理を実施する。乾燥処理後の水分量としては、フライ乾燥処理の場合で1〜5重量%、熱風乾燥処理の場合で5〜10重量%程度とすればよい。
また、乾燥工程を経ずに、pH調整、密封、加熱殺菌することにより得られる生タイプ即席麺としてもよい。
以上のように、即席和風麺において、麺に練り込む食塩を減量する際に、食塩の代わりに乳酸カリウムと、グラニュー糖と、クエン酸と、昆布加工品及び/または鰹節加工品と、を添加することで、即席和風麺の塩味を増強でき、食塩を減量しても良好な塩味を有する即席和風麺を製造することができる。
以下に実施例を挙げて本実施形態をさらに詳細に説明する。
<実験1>即席和風麺(うどん)の検討
(試験例1)
中力粉750g、アセチル化タピオカ澱粉250gから成る主原料粉1kgに、副原料粉として、グルテン10g、炭酸カルシウム5gを粉体混合し、食塩28g、リン酸3ナトリウム3g、ピロリン酸ナトリウム1g、重合リン酸塩0.4g、無水クエン酸0.5g、トコフェロール製剤0.4gを水430gに溶解した練り水を加え、さらにパームオレイン油10mlを加え常圧ミキサーで15分間ミキシングし、麺生地(ドウ)を作製した。
作製したドウをロールにより粗麺帯とし、複合して麺帯を作製した。作製した麺帯を、ロールにより、最終麺帯厚1.2mmとなるように圧延し、9番角刃の切刃ロールで麺帯を切断し、麺線とした。
次いで、麺線を流量240kg/hの飽和蒸気を導入した蒸煮庫で2分間蒸煮し、麺線をα化した。
α化した麺線は、大豆食物繊維0.5g、無水クエン酸3g、食塩10gを水に溶解し1Lにメスアップした着味に浸漬し、約30cmに切断した後、1食115gとしてリテーナに充填し、150℃に加熱したパーム油にて2分間フライ乾燥し、水分4重量%の即席フライ麺(うどん)サンプルを得た。
(試験例2)
練り水に添加した食塩含量を22gとする以外は、試験例1の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例3)
練り水に乳酸カリウム(78重量%水溶液)を0.3g添加する以外は、試験例2の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例4)
練り水にグラニュー糖を0.3g添加する以外は、試験例2の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例5)
練り水にグラニュー糖を0.3g添加する以外は、試験例3の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例6)
副原料粉として昆布粉末を0.5g粉体混合にて添加する以外は、試験例5の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例7)
副原料粉として鰹節粉末を1.5g粉体混合にて添加する以外は、試験例5の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例8)
副原料粉として昆布粉末を0.3g、鰹節粉末を0.5g添加する以外は、試験例5の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例9)
乳酸カリウム(78重量%水溶液)の添加量を0.2gとする以外は、試験例6の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例10)
乳酸カリウム(78重量%水溶液)の添加量を0.6gとする以外は、試験例6の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例11)
クエン酸の添加量を0.25gとする以外は、試験例6の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例12)
クエン酸の添加量を1.0gとする以外は、試験例6の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例13)
グラニュー糖の添加量を0.6gとする以外は、試験例6の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例14)
グラニュー糖の添加量を1.2gとする以外は、試験例6の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例15)
昆布粉末の添加量を0.9gとする以外は、試験例6の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例16)
昆布粉末の代わりに昆布エキス(乾物換算4%)0.6gを練り水に添加する以外は、試験例13の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
(試験例17)
昆布粉末の代わりに昆布エキス(乾物換算4%)1.3gを練り水に添加する以外は、試験例13の方法に従って即席フライ麺(うどん)サンプルを作製した。
各試験区のサンプルを調理し、喫食して麺の塩味について官能評価を行った。評価は、熟練した5人のパネラーで行い、試験例1を5点、試験例2を1点とし、試験例1と同程度にまで塩味を感じ、非常に良好なもの5点、試験例1ほどではないが、良好に塩味を感じるものを4点、試験例1ほど塩味は感じないが概ね可なものを3点、試験例2よりは塩味を感じるが塩味が物足りないものを2点、試験例2と同等の塩味しか感じないものを1点とした。また、調理方法については、どんぶり型の発泡ポリスチレン容器に麺サンプル及びうどん用粉末スープを入れ、沸騰水を490ml入れ、蓋をし、5分間静置し、蓋をとりよく混ぜることにより行った。
実験1の各試験区の製麺性及び官能評価結果について下記表1に記載する。
Figure 0006960954
即席和風麺(うどん)は、麺が白いため、フライ乾燥により麺が褐変しないため予めクエン酸などの酸が入っているが、実験1で示すように即席和風麺(うどん)の場合では、乳酸カリウムと、グラニュー糖と、クエン酸と、昆布加工品及び/または鰹節加工品と、を減量した食塩の代わりに添加することで塩味が増強され、良好な塩味を有する即席和風麺(うどん)を得ることできた。また、即席和風麺(うどん)においては、鰹節加工品よりも昆布加工品の方が好ましく、また、昆布加工品においても昆布の粉末よりも液体(エキス)として添加する方が塩味増強に効果があった。好ましい添加量としては、麺に添加する食塩1g減量するに対して、乳酸カリウムは0.03〜0.08g、グラニュー糖は0.05〜0.20g、クエン酸は0.04〜0.1g、昆布加工品昆布は乾物換算として0.004〜0.15gであった。
<実験2>即席和風麺(そば)の検討
(試験例18)
小麦粉650g、タピオカ澱粉50g、そば粉300gから成る主原料粉1kgに、副原料粉として、グルテン10g、炭酸カルシウム5gを粉体混合し、食塩20g、リン酸3ナトリウム4.5g、重合リン酸塩2.3g、トコフェロール製剤0.4gを水380gに溶解した練り水を加え、さらにパームオレイン油3mlを加え、常圧ミキサーで15分間ミキシングし、麺生地(ドウ)を作製した。
作製したドウをロールにより粗麺帯とし、複合して麺帯を作製した。作製した麺帯を、ロールにより、最終麺帯厚1.0mmとなるように圧延し、18番角刃の切刃ロールで麺帯を切断し、麺線とした。
次いで、麺線を流量240kg/hの飽和蒸気を導入した蒸煮庫で2分間蒸煮し、麺線をα化した。
α化した麺線は、薄口醤油10ml、無水クエン酸1g、食塩10gを水に溶解し1Lにメスアップした着味に浸漬し、約30cmに切断した後、1食110gとしてリテーナに充填し、150℃に加熱したパーム油にて2分間フライ乾燥し、水分3重量%の即席フライ麺(そば)サンプルを得た。
(試験例19)
練り水に添加した食塩含量を12gとする以外は、試験例18の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例20)
練り水に乳酸カリウム(78重量%水溶液)を2.0g添加する以外は、試験例19の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例21)
練り水にグラニュー糖を0.3g添加する以外は、試験例19の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例22)
練り水にクエン酸を0.1g添加する以外は、試験例19の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例23)
練り水に乳酸カリウム(78重量%水溶液)を2.0g、グラニュー糖を0.3g、クエン酸を0.2g添加する以外は、試験例19の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例24)
副原料粉として鰹節パウダーを1.0g粉体混合にて添加する以外は、試験例23の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例25)
副原料粉として昆布粉末を0.5g粉体混合にて添加する以外は、試験例23の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例26)
乳酸カリウム(78重量%水溶液)の添加量を1gとする以外は、試験例24の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例27)
乳酸カリウム(78重量%水溶液)の添加量を4gとする以外は、試験例24の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例28)
クエン酸の添加量を0.025gとする以外は、試験例24の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例29)
クエン酸の添加量を0.5gとする以外は、試験例24の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例30)
グラニュー糖の添加量を0.2gとする以外は、試験例24の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例31)
グラニュー糖の添加量を1.0gとする以外は、試験例24の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例32)
鰹節パウダーの添加量を0.5gとする以外は、試験例24の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例33)
鰹節パウダーの添加量を2.0gとする以外は、試験例24の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
(試験例34)
鰹節パウダーの代わりに鰹節エキスパウダー(鰹節の乾物換算50重量%)2gを練り水に添加する以外は、試験例24の方法に従って即席フライ麺(そば)サンプルを作製した。
各試験区のサンプルを調理し、喫食して麺の塩味について官能評価を行った。評価は、熟練した5人のパネラーで行い、試験例18を5点、試験例19を1点とし、試験例18と同程度にまで塩味を感じ、非常に良好なもの5点、試験例18ほどではないが、良好に塩味を感じるものを4点、試験例18ほど塩味は感じないが概ね可なものを3点、試験例19よりは塩味を感じるが塩味が物足りないものを2点、試験例19と同等の塩味しか感じないものを1点とした。また、調理方法については、どんぶり型の発泡ポリスチレン容器に麺サンプル及びそば用粉末スープを入れ、沸騰水を490ml入れ、蓋をし、3分間静置し、蓋をとりよく混ぜることにより行った。
実験2の各試験区の製麺性及び官能評価結果について下記表2に記載する。
Figure 0006960954


即席和風麺(そば)は、麺が着色しており、フライ乾燥により麺の褐変が目立たないため、予め麺にはクエン酸などの酸が練り込まれていない。実験2で示すように即席和風麺(そば)の場合も、乳酸カリウムと、グラニュー糖と、クエン酸と、昆布加工品及び/または鰹節加工品と、を減量した食塩の代わりに添加することで塩味が増強され、良好な塩味を有する即席和風麺(そば)を得ることできた。また、即席和風麺(そば)においては、昆布加工品よりも鰹節加工品の方が好ましく、即席和風麺(うどん)と異なり、粉末の方が好ましかった。好ましい添加量としては、麺に添加する食塩1g減量するに対して、乳酸カリウムは0.10〜0.39g、グラニュー糖は0.03〜0.13g、クエン酸は0.003〜0.063g、鰹節加工品は乾物換算として0.06〜0.25gであった。

Claims (4)

  1. 麺に練り込む食塩を減量する代わりに、塩味を増強するために乳酸カリウムと、グラニー糖と、クエン酸と、鰹節加工品及び/または昆布加工品と、を練り込むことを特徴とする即席和風麺の製造方法であって、
    前記即席和風麺がうどんであり、
    麺に添加する食塩1g減量するに対して、乳酸カリウムを0.03〜0.08g、グラニュー糖を0.05〜0.20g、クエン酸を0.04〜0.17g及び昆布を乾物換算として0.004〜0.15g含む昆布加工品を添加することを特徴とする即席和風麺の製造方法。
  2. 麺に練り込む食塩を減量する代わりに、塩味を増強するために乳酸カリウムと、グラニュー糖と、クエン酸と、鰹節加工品及び/または昆布加工品と、を練り込むことを特徴とする即席和風麺の製造方法であって、
    前記即席和風麺がそばであり、
    麺に添加する食塩1g減量するに対して、乳酸カリウムを0.10〜0.39g、グラニ ュー糖を0.03〜0.13g、クエン酸を0.003〜0.063g及び鰹節を乾物換算として0.06〜0.25g含む鰹節加工品を添加することを特徴とする即席和風麺の製造方法。
  3. 麺に練り込む食塩を減量する代わりに乳酸カリウムと、グラニュー糖と、クエン酸と、鰹節加工品及び/または昆布加工品と、を練り込むことで塩味を増強することを特徴とする即席和風麺の塩味増強方法であって、
    前記即席和風麺がうどんであり、
    麺に添加する食塩1g減量するに対して、乳酸カリウムを0.03〜0.08g、グラニュー糖を0.05〜0.20g、クエン酸を0.04〜0.17g及び昆布を乾物換算として0.004〜0.15g含む昆布加工品を添加することを特徴とする即席和風麺の塩味増強方法。
  4. 麺に練り込む食塩を減量する代わりに乳酸カリウムと、グラニュー糖と、クエン酸と、鰹節加工品及び/または昆布加工品と、を練り込むことで塩味を増強することを特徴とする即席和風麺の塩味増強方法であって、
    前記即席和風麺がそばであり、
    麺に添加する食塩1g減量するに対して、乳酸カリウムを0.10〜0.39g、グラニュー糖を0.03〜0.13g、クエン酸を0.003〜0.063g及び鰹節を乾物換算として0.06〜0.25g含む鰹節加工品を添加することを特徴とする即席和風麺の塩味増強方法。
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