JP2018130121A - ノンフライ麺の製造方法 - Google Patents

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秀昭 安部
Hideaki Abe
秀昭 安部
田中 充
Mitsuru Tanaka
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Abstract

【課題】本発明は、製麺性に優れ、食感、風味に優れたナトリウムが低減されたノンフライ麺の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】小麦粉等の主原料粉に対して、乳酸カリウムを1〜3重量%添加することで、食塩を添加しなくても製麺性や食感、風味に優れた生麺を製造することができる。また、該生麺を蒸煮し、熱風乾燥することで、ナトリウムが低減され、食感、風味に優れたノンフライ麺を製造することができる。また、水分が7〜14重量%となるまで熱風乾燥したノンフライ麺に対して、乾燥後に120〜200℃の高温熱風、高温熱風と水蒸気の混合気体、又は過熱水蒸気で水分が3〜6重量%となるまで更に加熱処理を加えることで乳酸カリウム由来のエグミを低減することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ナトリウム含量が低減されたノンフライ麺の製造方法に関する。
近年、高血圧予防のため、ナトリウム含量を低減したいわゆる減塩商品が多数上市されている。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」2010年度版では、一日の食塩摂取目標値が成人男性で9g未満、成人女性で7.5g未満であったのに対し、「日本人の食事摂取基準」2015年度版では、一日の食塩摂取目標値が成人男性で8g未満、成人女性で7g未満とそれぞれ一日の食塩摂取目標値が減ったことからも、今後もさらに減塩志向が高まっていくと考えられる。
麺を減塩する技術としては、例えば特許文献1〜4が開示されている。
特許文献1には、従来よりも食塩の添加量が少なくても、十分なコシを有するうどん麺に関する技術として、小麦粉と、糊料組成物と、水と、を含有するうどん麺において、糊料組成物として、キサンタンガム、ローストビーンガム、グアガムを含有するうどん麺が記載されている。
特許文献2には、無塩又は減塩中華麺を製造する技術として、小麦粉にアルギニン又はアルギニン塩とを混合し製麺する技術が記載されている。
特許文献3には、ナトリウム塩、とりわけ食塩、炭酸ナトリウムの含有量を低減ないしゼロとした麺類並びに麺類の製造方法として、イソマルツロース、還元イソマルツロースのいずれか又は双方を含有する麺類及び製造方法が記載されている。
特許文献4には、食塩を添加することなく製造して無塩の麺を製造する技術として、にがりに含まれる塩化マグネシウムを利用した麺の製造方法が記載されている。
特開2015−84772号公報 特開2015−213434号公報 特許第4644298号公報 特許第4761534号公報
本発明は、製麺性に優れ、食感、風味に優れたナトリウムが低減されたノンフライ麺の製造方法を提供すること目的とする。
発明者は、減塩するにあたり、食塩を添加しない製麺技術を検討していたところ、乳酸カリウムを添加して製麺した場合、従来の食塩を添加した場合と比較して遜色なく製麺することが可能であり、風味、食感も遜色ないことを突き止め本発明に至った。
すなわち、主原料粉と、水と、副原料として少なくとも主原料粉の総重量に対して1〜3重量%の乳酸カリウムと、を混捏し生地を作製する工程と、作製した前記生地より麺線を作製する工程と、作製した前記麺線を蒸煮処理しα化する工程と、α化した前記麺線を熱風により乾燥する工程と、を含むことを特徴とするノンフライ麺の製造方法である。
本発明においては、熱風により乾燥した7〜14重量%のノンフライ麺に対して、さらに120〜200℃の高温熱風、高温熱風と水蒸気の混合気体、又は過熱水蒸気で水分が3〜6重量%となるまで加熱処理することが好ましい。
本発明により、製麺性に優れ、食感、風味に優れたナトリウムが低減されたノンフライの製造方法を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の記載に限定されるものではない。
1.原料配合
本発明に係るノンフライ麺の製造に使用する主原料粉としては、小麦粉(デュラム粉を含む)、そば粉、大麦粉及び米粉等の穀粉、並びに馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉及びコーンスターチ等の各種澱粉が挙げられ、これらを単独で使用しても、又は混合して使用してもよい。前記澱粉として、生澱粉、α化澱粉、並びにアセチル化澱粉、エーテル化澱粉及び架橋澱粉等の加工澱粉等を使用することもできる。
また、本発明では、これら主原料粉の総重量に対して副原料として、乳酸カリウムを1〜3重量%添加する。乳酸カリウムを添加することにより、食塩を添加しなくても十分な製麺性や食感が良好なノンフライ麺を製造することができる。添加方法は、特に限定はしないが、練り水に溶解して添加することが好ましい。乳酸カリウムが1重量%未満の場合、食塩を添加しない場合、生地の伸展性や粘弾性に欠け、十分な製麺性や弾力のある食感を得られにくい。逆に乳酸カリウムを3重量%よりも多く添加すると麺の風味に影響があるだけでなく、吸水性が増加し調理した際に麺が柔らかくなる。より好ましい乳酸カリウムの添加量としては、主原料粉の総重量に対して、1.5〜2.0重量%である。
その他副原料として、本発明では、ノンフライ麺の製造において一般に使用されている食塩やアルカリ剤、リン酸塩類、各種増粘剤、麺質改良剤、食用油脂、pH調整剤、カロチン色素等の各種色素及び保存料等を添加することができる。これらは、主原料粉と一緒に添加しても、練り水に溶かすか懸濁させて添加してもよい。炭酸塩などのアルカリ剤やリン酸塩類を添加する場合は、ナトリウム塩を添加しても含まれるナトリウム含量が少ないため、減塩に大きな影響は出ないが、カリウム塩などを使用しできる限りナトリウム塩を使用しないことが好ましい。
2.混捏工程
本発明に係る麺生地(ドウ)の作製方法は、常法に従って行えばよい。すなわち、バッチミキサー、フロージェットミキサー、真空ミキサー等で、麺原料粉と練り水とが均一に混ざるように混捏すればよく、そぼろ状のドウを作製すればよい。
3.製麺工程
次いで作製したドウから麺線を作製する。作製方法としては、常法に従って行えばよく、エクストルーダ等を用いてドウを押し出して麺線を作製する方法や、ドウをロールにより粗麺帯とした後、複合等により麺帯化し、さらにロールにより複数回圧延し、所定の麺帯厚とした後、切刃と呼ばれる切出しロールにより麺帯を切出し、麺線を作製する方法が挙げられる。麺帯を作製してから麺線を作製する場合、エクストルーダを用いて麺帯を作製した後、圧延、切出しを行ってもよく、また、複数の麺帯を合わせて多層構造を持つ麺帯を作製した後、圧延、切出しを行ってもよい。エクストルーダ等を用いて押出し麺帯又は押出し麺線を作製する場合は、減圧下で行うことが好ましい。
4.蒸煮工程
製麺工程で得られた生麺線を、常法により蒸煮し麺線をα化する。蒸煮条件は、麺の種類、麺の太さにより好ましい条件が異なるため、目的とする食感に合わせて、好ましい条件を適宜設定すればよい。蒸煮の方法としては、ボイルや飽和水蒸気による加熱だけでなく、過熱水蒸気により加熱することもでき、シャワーや浸漬などの水分補給工程を組み合わせることもできる。調理された麺は必要により、調味液浸漬やほぐれ剤の添加を行うこともできる。
5.乾燥工程
1食分に麺線をカット、計量し、乾燥用のリテーナと呼ばれる容器に充填し、乾燥する。乾燥温度は60〜100℃で行うことが一般的である。乾燥工程は、複数の条件を組み合わせて行ってもよく、乾燥後の水分が14.5重量%以下となるように乾燥すればよい。
この時、乾燥後のノンフライ麺に対してさらに加熱処理を行うことが望ましい。ノンフライ麺に対する加熱条件としては7〜14重量%に乾燥したノンフライ麺に対し、乾燥麺塊を120〜200℃の高温熱風、高温熱風と水蒸気の混合気体、又は過熱水蒸気で水分が3〜6重量%となるまで加熱乾燥することが好ましい。乾燥後の麺に対して、加熱処理を加えることにより、乳酸カリウム独自の持つエグミが感じにくくなる。
以上のように、主原料粉と、水と、副原料として少なくとも主原料粉の総重量に対して1〜3重量%の乳酸カリウムと、を混捏し生地を作製し、作製した生地より麺線を作製し、麺線を蒸煮し、熱風乾燥してノンフライ麺を製造することにより、製麺性に優れ、食感、風味に優れたナトリウムが低減されたノンフライの製造方法を提供することができる。
以下に実施例を挙げて本実施形態をさらに詳細に説明する。
<実験1>乳酸カリウムの添加量
(実施例1−1)
小麦粉950g、タピオカアセチル化デンプン50gから成る主原料粉に、副原料として、炭酸カルシウム5gを粉体混合し、78%乳酸カリウム水溶液19.2g(乳酸カリウムとして15g)、リン酸3ナトリウム3g、ピロリン酸ナトリウム1g、トコフェロール製剤0.4gを水350gに溶解した練り水を加え、常圧ミキサーで15分間ミキシングし、麺生地(ドウ)を作製した。
作製したドウをロールにより粗麺帯とし、複合して麺帯を作製した。作製した麺帯を、ロールにより、最終麺帯厚0.9mmとなるように圧延し、26番丸の切刃ロールで麺帯を切断し、麺線とした。
次いで、麺線を270kg/hの飽和蒸気を導入した蒸煮庫で2分30秒蒸煮し、麺線をα化した。
α化した麺線は、大豆食物繊維12g、グルタミンソーダ4g、乳化油脂1gを水に溶解し1Lにメスアップしたほぐれ液に浸漬し、約30cmに切断した後、1食120gとしてリテーナに充填し、70℃で50分乾燥し、水分7重量%のノンフライ麺サンプルを得た。この時麺重は50gであった。
(実施例1−2)
乳酸カリウムの添加量を12.8g(乳酸カリウムとして10g)添加する以外は、実施例1−1に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(実施例1−3)
乳酸カリウムの添加量を25.6g(乳酸カリウムとして20g)添加する以外は、実施例1−1に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(実施例1−4)
乳酸カリウムの添加量を38.4g(乳酸カリウムとして30g)添加する以外は、実施例1−1に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(比較例1−1)
小麦粉950g、タピオカアセチル化デンプン50gから成る主原料粉に、副原料として、炭酸カルシウム5gを粉体混合し、食塩15g、リン酸3ナトリウム3g、ピロリン酸ナトリウム1g、トコフェロール製剤0.4gを水350gに溶解した練り水を加え、常圧ミキサーで15分間ミキシングし、麺生地(ドウ)を作製する以外は実施例1−1に従ってノンフライ麺サンプルを製造した。
(比較例1−2)
乳酸カリウムの添加量を6.4g(乳酸カリウムとして5g)添加する以外は、実施例1−1に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
(比較例1−3)
乳酸カリウムの添加量を44.8g(乳酸カリウムとして35g)添加する以外は、実施例1−1に従ってノンフライ麺サンプルを作製した。
各試験区の麺の製麺性及び、調理後の麺の食感、風味について比較例1−1を基準として評価した。麺の製麺性は、比較例1−1と同等に良好なものを◎、概ね良好なものを○、製麺性が劣るが機械製麺可能なものを△、製麺性に欠け機械製麺不可なものを×とした。
調理方法については、コップ型の発泡紙カップ容器に麺サンプル及び粉末スープを入れ、沸騰水を380ml入れ、蓋をし、3分間調理を行い、喫食し食感及び風味について評価を行った。評価は、熟練した5人のパネラーで行い、食感については、比較例1−1と同様に適度な弾力があり良好なものを◎、やや硬め又は柔らかめだが概ね良好なものを○、硬め又は柔らかめで食感が劣るものを△、硬すぎ又は柔らかすぎて著しく食感が劣るものを×とした。また、風味については、比較例1−1と同等に良好なものを◎、概ね良好なものを○、エグミを感じ劣るものを△、エグミが強く著しく劣るものを×とした。
実験1の各試験区の製麺性及び官能評価結果について下記表1に記載する。
Figure 2018130121
<実験2>乾燥後の加熱について
(実施例2−1)
実施例1−1で乾燥したノンフライ麺を140℃風速50m/sで水分4重量%になるまで加熱処理し、ノンフライ麺を製造した。
(実施例2−2)
実施例1−1で乾燥したノンフライ麺を140℃、風速50m/sの高温熱風と飽和水蒸気の混合気体(絶対湿度200g/m)で水分が4重量%となるまで加熱処理し、ノンフライ即席麺サンプルを作製した。
(実施例2−3)
実施例1−1で乾燥したノンフライ麺を140℃、80kg/hの過熱水蒸気で水分が4重量%となるまで加熱処理し、ノンフライ即席麺サンプルを作製した。
実験2の各試験区の風味についての官能評価結果について下記表2に記載する。評価方法については、基準については実施例1−1を基準とし、実施例1−1よりもエグミを感じないものを○。実施例1−1と同等のものを△。実施例1−1よりも悪いものを×とした。
Figure 2018130121

Claims (1)

  1. 主原料粉と、水と、副原料として少なくとも主原料粉の総重量に対して1〜3重量%の乳酸カリウムと、を混捏し生地を作製する工程と、
    作製した前記生地より麺線を作製する工程と、
    作製した前記麺線を蒸煮処理しα化する工程と、
    α化した前記麺線を熱風により乾燥する工程と、を含むことを特徴とするノンフライ麺の製造方法であって、
    前記副原料として食塩を使用しないことを特徴とするノンフライ麺の製造方法。
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