JP6959662B2 - 基準義歯用位置合せ冶具、義歯作製キット、及びこれらを用いる義歯作製方法 - Google Patents

基準義歯用位置合せ冶具、義歯作製キット、及びこれらを用いる義歯作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6959662B2
JP6959662B2 JP2019517689A JP2019517689A JP6959662B2 JP 6959662 B2 JP6959662 B2 JP 6959662B2 JP 2019517689 A JP2019517689 A JP 2019517689A JP 2019517689 A JP2019517689 A JP 2019517689A JP 6959662 B2 JP6959662 B2 JP 6959662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
denture
reference denture
alignment jig
maxillary
median
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019517689A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018207867A1 (ja
Inventor
達矢 山崎
慶 中島
山本 洋一
仁 本橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKUYMA DENTAL CORPORATION
Original Assignee
TOKUYMA DENTAL CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKUYMA DENTAL CORPORATION filed Critical TOKUYMA DENTAL CORPORATION
Publication of JPWO2018207867A1 publication Critical patent/JPWO2018207867A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6959662B2 publication Critical patent/JP6959662B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C19/00Dental auxiliary appliances
    • A61C19/04Measuring instruments specially adapted for dentistry
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C11/00Dental articulators, i.e. for simulating movement of the temporo-mandibular joints; Articulation forms or mouldings
    • A61C11/001Dental articulators, i.e. for simulating movement of the temporo-mandibular joints; Articulation forms or mouldings non-pivoting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C11/00Dental articulators, i.e. for simulating movement of the temporo-mandibular joints; Articulation forms or mouldings
    • A61C11/006Dental articulators, i.e. for simulating movement of the temporo-mandibular joints; Articulation forms or mouldings with an occlusal plate
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/0001In-situ dentures; Trial or temporary dentures
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/0024Repairing or adjusting dentures; Location of irritating zones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/0025Linings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/10Fastening of artificial teeth to denture palates or the like
    • A61C13/1026Shock absorbers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/225Fastening prostheses in the mouth
    • A61C13/26Dentures without palates; Partial dentures, e.g. bridges
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C19/00Dental auxiliary appliances
    • A61C19/04Measuring instruments specially adapted for dentistry
    • A61C19/05Measuring instruments specially adapted for dentistry for determining occlusion
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C11/00Dental articulators, i.e. for simulating movement of the temporo-mandibular joints; Articulation forms or mouldings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C9/00Impression cups, i.e. impression trays; Impression methods
    • A61C9/0006Impression trays

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)

Description

本発明は、基準義歯用位置合せ冶具、義歯作製キット、及びこれらを用いる義歯作製方法に関する。詳しくは、基準義歯を患者の口腔内等の適切な位置に配置するために用いる基準義歯用位置合せ冶具、義歯作製キット、及びこれらを用いる義歯作製方法に関する。
一般に、無歯顎者の口腔内の形状は、歯槽骨の大きさや骨の吸収量、粘膜の状態等が各個人で異なる。その為、良い義歯を作製するためには、各個人の模型から従来公知の手順を踏んで義歯を作製する必要があり、作製に時間を多くの時間を要する(オーダーメイド)。
そこで、簡易に適合の良い義歯を作製する為に、サイズが規格化された基準義歯が提案されている(特許文献1)。規格化された基準義歯と、硬質裏装材等の裏装材とを用いる事で、石膏模型を用いる技工操作を経ずに、口腔内で裏装操作するだけで適合の良い義歯が短時間で得られる(基準義歯)。
口腔内で基準義歯の裏装を行う場合、硬化前の裏装材(ペースト状)を基準義歯の床内面に盛り付け、口腔内又は上下無歯顎模型がマウントされた咬合器に挿入し、裏装材を流動させて粘膜形状を裏装材に印記する。この時、裏装材が硬化するまで適切な位置に維持する必要がある。しかしながら、基準義歯のみでは適切な位置に維持する事は難しく、位置ずれを起こす事があった。位置ずれを起こす事で、硬い物が咬めない、長期使用で顎関節が痛くなる等の問題を生じる場合があった。
これを防ぐためには、上下基準義歯(上顎基準義歯及び下顎基準義歯)の咬み合わせを適切に維持しつつ、(1)上下位置(咬合平面、咬合高径)、(2)左右位置(正中)、(3)前後位置(顔貌)を合わせる必要がある。この位置合せには、多くの経験と知識が必要であった。
特開2015−165850号公報
本発明の課題は、裏装材を築盛した既製の基準義歯を、患者の口腔内等の適切な位置に容易に配置することができる基準義歯用位置合せ冶具を提供することにある。また、この基準義歯用位置合せ冶具と、裏装材と、から成る義歯作製キットを提供することにある。さらには、この基準義歯用位置合せ冶具を用いる義歯の作製方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討をおこなった結果、所定の構造を有する冶具(トレー)に基準義歯を保持することにより、上下基準義歯の咬み合わせを適切に維持しつつ、裏装材が硬化するまでの間、基準義歯を所定の位置に配置しておくことができることを見出した。さらには、所定の構造を有する冶具を用いることにより、基準義歯の配置位置をより適切なものとすることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決する本発明は、以下に記載するとおりである。なお、本願明細書において、基準義歯とは、人工歯が予め配列されている既製の義歯であって、裏装材によって裏装されていない義歯をいう。一対の基準義歯とは、上顎基準義歯及び下顎基準義歯をいう。全歯列とは、左顎第二大臼歯から右顎第二大臼歯までの14歯を含む歯列をいう。
また、本発明の基準義歯用位置合せ冶具は、患者(ヒト)の口腔内のみならず、上下無歯顎模型に対して用いることができる。本発明の基準義歯用位置合せ冶具を用いる義歯の作製方法は、上下無歯顎模型に適用することができ、患者(ヒト)に直接適用する場合は除かれる。なお、本願明細書においては、本発明の基準義歯用位置合せ冶具を用いる義歯の作製方法について、患者(ヒト)に直接適用する場合を含めて説明する。
〔1〕 基準義歯を口腔内又は上下無歯顎模型が固定された咬合器に誘導するとともに、前記口腔内又は前記上下無歯顎模型が固定された咬合器における前記基準義歯の位置合わせを行う冶具であって、
基準義歯を保持する基準義歯保持部を有する事を特徴とする基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、基準義歯保持部に一対の基準義歯が載置され、基準義歯保持部に一対の基準義歯が仮に固定される。これにより、上下基準義歯の咬み合わせを適切に維持しながら、位置合わせを行うことができる。
〔2〕 前記基準義歯保持部に接合される柄部を有する〔1〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯保持部には柄部が接合されており、かかる柄部を介して基準義歯の位置合わせを行うことができる。
〔3〕 前記基準義歯保持部又は前記柄部が、前記基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の中切歯の正中の位置を示す正中指標を有する〔1〕又は〔2〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、口腔外から視認できる位置合わせの指標として、中切歯の正中の位置を示す正中指標を有している。この正中指標を用いて基準義歯の位置合わせを行うことができる。
〔4〕 前記正中指標が、前記基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の咬合平面に対して垂直に設けられている正中指示用ピンである〔3〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、口腔外から視認できる位置合わせの指標として、中切歯の正中の位置を示すとともに、基準義歯の咬合平面に対して垂直に設けられている正中指示用ピンを有している。この正中指示用ピンを用いて基準義歯の位置合わせを行うことができる。
〔5〕 前記正中指示用ピンの長さが30〜60mmである〔4〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、長さが30〜60mmである正中指示用ピンを有している。
〔6〕 前記正中指示用ピンが、前記基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の咬合平面と平行方向にスライド可能に取り付けられている〔4〕又は〔5〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、正中指示用ピンが、前記基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の咬合平面と平行方向であって柄部の長手方向と平行方向にスライド可能に取り付けられている。即ち、正中指示用ピンはスライドさせても、中切歯の正中の位置を引き続き指標している。
〔7〕 前記正中指示用ピンが、前記正中指示用ピンの一端側又は両端側に、前記正中指示ピンと直交する方向に取り付けられるロッドを有する〔4〕〜〔6〕のいずれかに記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、正中指示用ピンの一端側又は両端側に、前記正中指示ピンと直交する方向に取り付けられるロッドを有する。このロッドの先端を、オトガイ唇溝や前額部等、又はそれに対応する咬合器の部材に当接させることで、基準義歯を配置する前後位置を決定できる。
〔8〕 前記ロッドが、前記基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の咬合平面と平行方向にスライド可能に取り付けられている〔7〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、ロッドが基準義歯の咬合平面と平行方向にスライド可能に取り付けられているので、顔の大きさ等に応じて、基準義歯を配置する前後位置を調整できる。
〔9〕 前記基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の咬合平面を示す平面指標を有する〔1〕又は〔2〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、口腔外から視認できる位置合わせの指標として、基準義歯の咬合平面を示す平面指標を有している。この平面指標を用いて基準義歯の位置合わせを行うことができる。
〔10〕 前記柄部が、前記基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の咬合平面を示す平面指標を有する〔2〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、柄部に平面指標を有している。
〔11〕 前記平面指標が、前記基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の咬合平面と平行方向にスライド可能に取り付けられている〔10〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、平面指標が基準義歯の咬合平面と平行方向にスライド可能に取り付けられているので、顔の大きさ等に応じて、基準義歯を配置する前後位置を調整できる。
〔12〕 前記平面指標が、前記基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の咬合平面に沿って回動可能に設けられている〔9〕又は〔10〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
この基準義歯用位置合せ冶具は、例えば略U字乃至V字形状を有する平面指標が、基準義歯保持部に保持される前記基準義歯の咬合平面に沿って回動可能に設けられている。そのため、顔の大きさ等に応じて平面指標の幅を調整できる。
〔13〕 〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の基準義歯用位置合せ冶具と、
基準義歯と、
からなる義歯作製キット。
この義歯作製キットは、上記〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の基準義歯用位置合せ冶具と、予め形状が定められた基準義歯と、からなり、基準義歯を口腔内に配置する際に用いられる。
〔14〕 〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の基準義歯用位置合せ冶具と、
基準義歯と、
裏装材と、
からなる義歯作製キット。
この義歯作製キットは、上記〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の基準義歯用位置合せ冶具と、予め形状が定められた基準義歯と、裏装材と、からなる。
上記〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の基準義歯用位置合せ冶具を用いて、基準義歯を口腔内に配置するとともに、基準義歯に築盛された裏装材に口腔内の粘膜形状等を印記することにより義歯を作製できる。
〔15〕 〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の基準義歯用位置合せ冶具に基準義歯を保持し、
前記基準義歯の内面側に裏装材を築盛し、
次いで、前記基準義歯に築盛された裏装材に形状を印記することを特徴とする義歯作製方法。
この義歯作製方法は、基準義歯の内面側に裏装材を築盛し、上記〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の基準義歯用位置合せ冶具を用いて、基準義歯を口腔内に配置するとともに、基準義歯に築盛された裏装材に形状を印記する義歯の作製方法である。
〔16〕 〔7〕又は〔8〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具に基準義歯を保持し、
前記基準義歯の内面側に裏装材を築盛し、
前記基準義歯用位置合せ冶具の前記ロッドの先端を、上下無歯顎模型における上顎前庭部最下点に当接させるとともに、前記基準義歯に築盛された裏装材に形状を印記することを特徴とする義歯作製方法。
この義歯作製方法は、基準義歯用位置合せ冶具のロッドの先端を上下無歯顎模型における上顎前庭部最下点に当接させることにより、基準義歯の前後の位置関係をより簡便に調整する義歯の作製方法である。
〔17〕 〔7〕又は〔8〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具に基準義歯を保持し、
前記基準義歯の内面側に裏装材を築盛し、
前記基準義歯用位置合せ冶具の前記ロッドの先端を、上下無歯顎模型における下顎前庭部最下点に当接させるとともに、前記基準義歯に築盛された裏装材に形状を印記することを特徴とする義歯作製方法。
この義歯作製方法は、基準義歯用位置合せ冶具のロッドの先端を上下無歯顎模型における下顎前庭部最下点に当接させることにより、基準義歯の前後の位置関係をより簡便に調整する義歯の作製方法である。
〔18〕 〔9〕〜〔12〕に記載の基準義歯用位置合せ冶具に基準義歯を保持し、
前記基準義歯の内面側に裏装材を築盛し、
前記基準義歯用位置合せ冶具の前記平面指標と、上下無歯顎模型における仮想咬合平面と、を一致させるとともに、前記基準義歯に築盛された裏装材に形状を印記することを特徴とする義歯作製方法。
この義歯作製方法は、基準義歯用位置合せ冶具の平面指標を上下無歯顎模型における仮想咬合平面に合わせることにより、基準義歯の上下の位置関係をより簡便に調整する義歯の作製方法である。
本発明の基準義歯用位置合せ冶具、義歯作製キット、及び義歯作製方法は、患者の口腔内等の最適な位置に基準義歯を配置することができる。そのため、適合性が高い義歯を容易に作製することができる。これにより、歯科医師、歯科技工士及び患者の負担を大幅に低減することができる。
図1は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図2は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図3は、正中指標を有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図4は、スライド可能に設けられた正中指示用ピンを有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図5は、ロッドを有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図6は、平面指標を有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図7は、平面指標を有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の他の例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 図8は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の使用状態を示す側面図である。 図9(a)は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の使用状態を示す正面図であり、図9(b)は側面図である。 図10(a)は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の使用状態を示す正面図であり、図10(b)は側面図である。 図11(a)は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の使用状態を示す正面図であり、図11(b)は側面図である。 図12は、スライド可能に設けられたロッドを有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
(基準義歯用位置合せ冶具)
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明において、垂直、直交とは、角度90度である場合のみならず、80〜100度の範囲を含むものとする。また、平行とは、完全な平行である場合のみならず、該完全な平行に対して−10〜+10度の範囲を含むものとする。
図1は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。なお、この基準義歯用位置合せ冶具において、底面図は平面図と実質的に同一であり、右側面図は左側面図と実質的に対称である。
図1中、100は本発明の基準義歯用位置合せ冶具であり、13は基準義歯保持部である。基準義歯保持部13には、上顎義歯保持溝15、及び下顎基準義歯保持溝17が形成されている。図1(b)及び図1(c)中、線A−Bは基準義歯の咬合面を表す。
基準義歯保持部13は、口腔内等に挿入されるため、小さく形成されていることが好ましく、かつ十分な耐久性を有していることが好ましい。更には、適度な弾性により基準義歯を保持できる事が好ましい。以下の例示に限定されるものではないが、例えば、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコンゴム等を用いて構成することができる。
基準義歯用位置合せ冶具100の基準義歯保持部13に形成される上顎義歯保持溝15、及び下顎基準義歯保持溝17としては、後述の上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93を仮に固定できる構造であれば良い。例えば、基準義歯保持部13を弾性材料で構成するとともに、該溝を基準義歯よりも僅かに小さく形成する構造が例示される。
この基準義歯用位置合せ冶具100は、次のように使用される。この基準義歯用位置合せ冶具101の上顎義歯保持溝15、及び下顎基準義歯保持溝17には、所定の咬み合わせが維持された状態で上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93がそれぞれ嵌合されて保持される。これにより、所定の咬み合わせが維持された状態で、一対の基準義歯が基準義歯用位置合せ冶具100に保持される。一対の基準義歯が保持された基準義歯用位置合せ冶具100は、上顎基準義歯と下顎基準義歯とが所定の咬み合わせに維持された状態で、ヒトの口腔内、又は上下無歯顎模型が固定された咬合器内に挿入される。したがって、本発明の基準義歯用位置合せ冶具100を用いることにより、上顎基準義歯と下顎基準義歯とが所定の咬み合わせに維持された状態で、口腔内等における位置を調整することができる。
柄部を有する基準義歯位置合せ冶具について以下に説明する。柄部は基準義歯保持部に接合されており、柄の形状は手で保持しやすい形状であればいかなる形状であってもよい。例えば、棒状や平板状、指の形にあった凹凸形状であってもよい。また平板状の場合は平面が基準義歯の咬合平面に対して、垂直でも平行でも斜めでもよい。後述する平面指標の機能を持たせる観点からは、基準義歯の咬合平面に対して平行である平板状が好ましい。
図2は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。なお、この基準義歯用位置合せ冶具において、底面図は平面図と実質的に同一であり、右側面図は左側面図と実質的に対称である。
図2中、101は本発明の柄部を有する基準義歯用位置合せ冶具であり、11は基準義歯保持部13に接合された柄部である。
基準義歯用位置合せ冶具101の柄部11は、一対の基準義歯をヒトの口腔外から操作できるように、ある程度の長さで構成される。柄部11の長さは、通常、50〜200mmであり、60〜180mmであることが好ましい。
基準義歯の上顎前歯切縁と、柄の上面又は下面の一部とは高さを合わせる事が好ましい。特に、基準義歯の上顎前歯切縁と、柄の下面の一部との高さを合わせる事が特に好ましい。このように設定する事で、審美性に影響する上顎前歯の上下位置を、柄の上面又は下面の位置によって確認して設定する事が出来る。
また、柄の厚みは、1〜3mmが好ましく、2mmである事が特に好ましい。このような範囲に柄の厚みを設定する事で、柄と上唇及び/又は下唇との位置関係により、前歯切縁位置を設定する事が出来る。
基準義歯保持部13は、柄部11に接合されているが、係る接合は、一体成形により達成されていても良いし、柄部11と基準義歯保持部13とが着脱自在に構成されていても良い。
この基準義歯用位置合せ冶具101は、次のように使用される。
図8は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の使用状態を示す図である。
この基準義歯用位置合せ冶具101の上顎義歯保持溝15、及び下顎基準義歯保持溝17には、所定の咬み合わせが維持された状態で上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93がそれぞれ嵌合されて保持される。これにより、所定の咬み合わせが維持された状態で、一対の基準義歯が基準義歯用位置合せ冶具101に保持される。この上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93が保持された基準義歯用位置合せ冶具101は、ヒトの口腔内、又は上下無歯顎模型が固定された咬合器内に挿入される。その後、柄部11を外部から操作することによって、上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93の位置が調整される。
正中指標を有する基準義歯位置合せ冶具について以下に説明する。正中指標は基準義歯の正中を確認できる指標であればよく、位置合せ冶具のいかなる場所に配置されていてもよい。また、正中指標は、いかなる形状であってもよい。例えば、義歯保持部に配置されたピン、突起、溝や印刷等であっても良い。また、義歯保持部に接合された柄部にピン、突起、溝や印刷等を配置してもよい。正中指標がピンである場合、後述するように、ピンの長さによって基準義歯の上下位置の指標とすることもできる。なお、上下位置の指標としては、位置合せ冶具に別途ゲージを付与してもよいし、正中指標自体にゲージを付与してもよい。
図3は、正中指標を有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。なお、この基準義歯用位置合せ冶具において、底面図は平面図と実質的に同一であり、右側面図は左側面図と実質的に対称である。図2と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図3中、102は正中指標を有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具であり、21は柄部11に接合された正中指標である。この正中指標21は、柄部11の上部及び下部の何れかに形成されていても良いし、図3(b)に示すように、柄部11の上部及び下部の両方に形成されていても良い。正中指標21は、図3のように咬合平面に対して垂直に配設されたピンであっても良いし、突起や溝、印刷等であっても良い。基準義歯の位置調整を容易に行うためには、正中指標はピンであることが好ましく、その長さは30〜60mmであることが好ましく、35〜55mmであることがより好ましい。ピンは多段階ないし無段階に伸縮できるように構成されていても良い。この範囲の長さを有していることにより、義歯の傾きを容易に検出できる。また、特に咬合器を用いる場合には、咬合器の所定箇所とピンの一端部との相対的な位置を調整して、基準義歯の上下位置の指標とすることもできる。
このピン(正中指示用ピン)は、柄部11において、基準義歯の咬合平面と平行方向にスライド可能に取り付けられていることが好ましい。
図4は、スライド可能に設けられた正中指示用ピンを有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図3と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
柄部11にはスライド用溝31が形成されており、正中指示用ピン21はこの溝に沿って、図4(b)中の符号Cの範囲でスライド可能に配設されている。図4中、符号33はナットである。即ち、正中指示用ピン21は、ナット33を緩めることにより、溝31に沿ってスライド可能となる。ナット33を締めることにより、正中指示用ピン21は所期の位置に固定される。
この基準義歯用位置合せ冶具102は、次のように使用される。
図9(a)は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の使用状態を示す正面図であり、図9(b)は側面図である。
この基準義歯用位置合せ冶具102の上顎義歯保持溝15、及び下顎基準義歯保持溝17には、所定の咬み合わせが維持された状態で上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93がそれぞれ嵌合されて保持される。これにより、所定の咬み合わせが維持された状態で、一対の基準義歯が基準義歯用位置合せ冶具102に保持される。この際、各基準義歯の中切歯の正中の位置は、正中指標(正中指示用ピン)21に一致するように嵌合される。
この上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93が保持された基準義歯用位置合せ冶具102は、ヒトの口腔内、又は上下無歯顎模型が固定された咬合器内に挿入される。その後、柄部11を外部から操作することによって、上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93の位置が調整される。基準義歯用位置合せ冶具102は、正中指標21を有しているので、患者の口腔外、又は咬合器外から、この正中指標21を用いて位置合わせを容易に行うことができる。即ち、ヒトの顔の鼻頭と正中指標の一端と他端とが一直線上に存在するように調整すること等により、基準義歯の位置や左右の傾きを適切な位置に調整できる。また、正中指示用ピンは、口腔内又は咬合器内における基準義歯の奥行方向への位置を適切な位置に調整する指標にもなる。正中指示用ピンがスライド可能に設けられている場合、ヒトの顔や咬合器の大きさに応じて、正中指示用ピンの位置は適宜調整される。
口腔内又は咬合器上で基準義歯の前後位置を設定する為のロッドを有する基準義歯位置合せ冶具について、以下に説明する。ロッドは位置合せ冶具のいかなる場所に配置されていてもよい。また、ロッドは、いかなる形状であってもよい。基準義歯保持部、柄部、正中指標などいずれに配置されていてもよい。ロッドは顔面又は無歯顎模型が固定された咬合器の正中にあたる部分と接触させる事で正確に前後位置を設定できる事から、正中指標である正中指示ピンに配置される事が好ましい。ロッドは多段階ないし無段階に伸縮できるように構成されていても良い。
図5は、正中指示ピンと直交する方向に取り付けられるロッドを有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。なお、この基準義歯用位置合せ冶具において、底面図は平面図と実質的に同一であり、右側面図は左側面図と実質的に対称である。図1〜4と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図5中、104は本発明の基準義歯用位置合せ冶具であり、41、45はロッド、43、47はロッド41の先端に接合された当接部である。ロッド41は、柄部11の上側(即ち、上顎側)に設けられた正中指示用ピン21と直交する方向であって、柄部11の長手方向と平行方向に取り付けられている。また、ロッド45は、柄部11の下側(即ち、下顎側)に設けられた正中指示用ピン21と直交する方向であって、柄部11の長手方向と平行方向に取り付けられている。
ロッド41及び45は、正中指示用ピンと一体となって成形されていても良い。また、正中指示用ピン21は、柄部11において、基準義歯の咬合平面と平行方向にスライド可能に取り付けられていることが好ましい。
当接部43、47はヒトの顔や咬合器の表面に当接させる部分であり、本発明において必須ではなく、ロッドの先端をヒトの顔や咬合器の表面に直接当接させても良い。また、当接部43、47は、ロッド41、45と一体となって成形されていても良い。
ロッド41及び45は、正中指標21において、基準義歯の咬合平面と平行方向であって、柄部11の長手方向と平行方向にスライド可能に取り付けられていることが好ましい。図12は、スライド可能に設けられたロッドを有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。ロッド42及び46は、基準義歯の咬合平面と平行方向であって、図12(b)中の符号Dの範囲でスライド可能に配設されている。
この基準義歯用位置合せ冶具104は、次のように使用される。
図10(a)は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の使用状態を示す正面図であり、図10(b)は側面図である。
この基準義歯用位置合せ冶具104の上顎義歯保持溝15、及び下顎基準義歯保持溝17には、所定の咬み合わせが維持された状態で上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93がそれぞれ嵌合されて保持される。この際、各基準義歯の中切歯の正中の位置は、正中指標(正中指示用ピン)21に一致するように嵌合される。これにより、所定の咬み合わせが維持された状態で、一対の基準義歯が基準義歯用位置合せ冶具104に保持される。
この上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93が保持された基準義歯用位置合せ冶具104は、ヒトの口腔内、又は上下無歯顎模型が固定された咬合器内に挿入される。その後、柄部11を外部から操作することによって、上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93の位置が調整される。このとき、上顎側の当接部43は、鼻下点又は咬合模型上の上顎前庭部最下点に当接させる。下顎側の当接部47は、オトガイ隆起又は模型上の下顎前庭部最下点に当接させる。基準義歯用位置合せ冶具104は、ロッド41、45を有しているので、患者の顔の一部又は咬合器にロッドの先端を当接させることにより、口腔内又は咬合器内における基準義歯の奥行方向への位置を適切な位置に調整することが容易となる。
基準義歯の咬合平面を示す平面指標を有する基準義歯用位置合せ冶具について、以下に説明する。平面指標は咬合平面を示す要素を有していれば、いかなる形状であってもよく、基準義歯位置合せ冶具のいかなる場所に配置されていてもよい。例えば、咬合平面と平行に配置されたピン、ブレード、溝、印刷や複数の突起等が、義歯保持部、柄部や正中指標に配置されていても良い。また、義歯保持部に接合された柄そのものを平面指標に用いることもできる。視認性の観点から、平面指標は柄部に配置されたブレードが好ましい。また該ブレードは顔面に沿う形状が好ましい。平面指標である該ブレードは、ヒトの顔や無歯顎模型が固定された咬合器に対して視認しやすい位置に調整できるように構成されていることが好ましい。例えば、複数枚のブレードから成り、咬合平面と平行を維持したまま、ブレードの角度を変更する機構が挙げられる。また、ブレードが前後左右へのスライド機構を有していてもよい。
図6は、基準義歯の咬合平面を示す平面指標を有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図1〜5と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図6中、105は本発明の基準義歯用位置合せ冶具であり、51は基準義歯の咬合平面を示す平面指標である。この平面指標51は、柄部に接合されたブレードであり、ヒトの顔又は咬合器の形状に沿うように、U字乃至V字状の形状を有している(図5においてはU字形状)。平面指標51は、その形状を変更できるように構成されていても良い。
図7は、基準義歯の咬合平面を示す平面指標を有する本発明の基準義歯用位置合せ冶具の構造の他の例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図1〜6と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
図7中、106は本発明の基準義歯用位置合せ冶具であり、61、63はブレードである。この2枚のブレード61、63は、基準義歯の咬合平面を示す平面指標である。このブレード61、63は、正中指示用ピンを支点として回動可能に構成されている。即ち、ヒトの顔の大きさや咬合器の大きさに応じて、ブレード61、63を回動させることにより、平面指標の形状を調整できるように構成されている。
この基準義歯用位置合せ冶具105は、次のように使用される。なお、基準義歯用位置合せ冶具106についても同様に使用される。
図11(a)は、本発明の基準義歯用位置合せ冶具の使用状態を示す正面図であり、図11(b)は側面図である。
この基準義歯用位置合せ冶具105の上顎義歯保持溝15、及び下顎基準義歯保持溝17には、所定の咬み合わせが維持された状態で上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93がそれぞれ嵌合されて保持される。この際、各基準義歯の中切歯の正中の位置は、正中指標(正中指示用ピン)21に一致するように嵌合される。これにより、所定の咬み合わせが維持された状態で、一対の基準義歯が基準義歯用位置合せ冶具105に保持される。
この上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93が保持された基準義歯用位置合せ冶具105は、ヒトの口腔内、又は上下無歯顎模型が固定された咬合器内に挿入される。その後、柄部11を外部から操作することによって、上顎基準義歯91、及び下顎基準義歯93の位置が調整される。このとき、平面指標51の前後左右における傾きを確認することにより、口腔内又は咬合器内における基準義歯の咬合面の位置を適切な位置に調整することが容易となる。また、咬合器内における場合は、平面指標51と、上下無歯顎模型における仮想咬合平面と、を一致させることにより、基準義歯の咬合面の位置を適切な位置に調整することが容易となる。
(義歯作製キット)
本発明の部分床義歯作製キットは、前述の基準義歯用位置合せ冶具と、基準義歯と、からなり、裏装材を含んで構成されても良い。
基準義歯とは、予め形状が定められた既製の義歯であり、例えば特開2015-165850に記載の基準義歯を用いることができる。基準義歯は、所定形状を有しているため、裏装材を築盛するだけで容易に患者の口腔形状に適合させることができる。即ち、既製化された義歯を用いることによって、義歯の作製時間を短縮することができる。
裏装材としては、公知ものが何ら制限なく使用できる。例えば、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、並びにポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリニトリル系樹脂、ポリビニル系樹脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂、イミド系樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。
(義歯作製キット)
上記の義歯作製キットを用いる義歯の作製方法としては、
先ず本発明の基準義歯用位置合せ冶具に所定の咬み合わせが維持された状態で基準義歯を保持し、
次いでこの基準義歯の内面側に裏装材を築盛し、
上記で説明したように、この基準義歯を保持した冶具をヒトの口腔内又は咬合器内に挿入して、基準義歯に築盛された裏装材に形状を印記する。これにより、ヒトの口腔内又は咬合器にセットされた模型の内面形状が裏装材に印記され、義歯が作製される。
(参考例1)
マネキン(ニッシムタイプII、ニッシン製)に上下無歯顎模型を取り付け、通法に従い、以下の設定位置で上下総義歯を作製した。
(義歯の設定位置)
(1)前歯部左右:無歯顎模型の正中と、総義歯の左右中切歯の接触点を一致させる(上下顎とも)。
(2)臼歯部左右:無歯顎模型の正中と、総義歯の左右第一大臼歯中心窩を結ぶ線の中点を一致させる(上下顎とも)。
(3)前歯部上下:上顎総義歯の前歯部において、床縁から中切歯切縁までの距離を22mm(ノギスで測定)とする。
(4)前歯部上下:下顎総義歯の前歯部において、床縁から中切歯切縁までの距離を20mmとする。
(5)前歯部上下:上下総義歯を咬合させた状態において、上顎前歯部床縁から下顎前歯部床縁までの距離を40mmとする(上下顎の中切歯が2mm垂直的に被蓋する)。
(6)臼歯部上下:鼻下点から耳珠点を結んだ平面(カンペル平面)と、下顎中切歯切縁と左右下顎第二大臼歯遠心頬側咬頭頂を連なる平面を平行とする。
※下顎に平板を載せ、カンペル平面との傾きの差を分度器で測定
(7)前後:上顎無歯顎模型の切歯乳頭中心点から上顎中切歯切縁までの距離を9mmとする(写真を撮影し、投影図における距離を測定)。
(実施例1)
10名の被験者に、上下基準義歯と硬質裏装材(製品名:トクヤマリベースIII)、及び位置合せ冶具を用いて総義歯を作製させた。得られた総義歯の位置(上記パラメータ)を測定した。各パラメータを参考例1で作製した総義歯と比較し、以下の基準で○×判定した。各パラメータにおいて○の人数を表1に示した。
用いた位置合せ冶具は、図2に記載する構造の物である。この基準義歯保持部に基準義歯をセットし、基準義歯内面に硬質裏装材を盛り付け、マネキンの口腔内に挿入し、裏装材に粘膜面形状を印記、硬化させることで義歯を作製させた。
(実施例2)
位置合せ冶具として、図2に記載する構造の物の柄部に正中指示ラインが示されているものを用いた以外は実施例1と同様に義歯を作製させた。なお、作製の際には、正中指示ラインとマネキンの正中を合わせるように指示した。
(実施例3)
位置合せ冶具として、図3に記載する構造の物を用いた以外は実施例1と同様に義歯を作製させた。正中指示用ピンの長さは40mmである(柄を中心に上下20mmずつ、計40mm)。なお、作製の際には、正中指示用ピンの上端とマネキンの鼻下点とをあわせ、正中指示ピンの下端をマネキンのオトガイ隆起(水平的な最豊隆部)を合わせるように指示した。
(実施例4)
実施例3の位置合せ冶具に、図6に記載する平面指標を追加した以外は実施例3と同様に義歯を作製させた。なお、作製の際には、平面指標を、マネキンの鼻下点と耳珠点を結ぶカンペル平面と平行とする事を指示した。
(実施例5)
位置合せ冶具として、図6に記載する構造の物を用いた以外は実施例1と同様に義歯を作製させた。基準義歯を位置合せ冶具に取り付け、マネキンの口腔内に挿入させた。
マネキンの下唇と位置合せ冶具の基準義歯固定部とが軽く接触する位置で前後位置が固定されるよう、正中指示ピンをスライドさせ、ロッドがマネキンのオトガイ隆起と接触する位置で固定させた。その状態で口腔外に基準義歯と位置合せトレーを取り出した。その後は、実施例4と同様に義歯を作製させた。
(比較例1)
位置合せ冶具を用いずに、10名の被験者に、上下基準義歯と硬質裏装材(製品名:トクヤマリベースIII)を用いて総義歯を作製させた。得られた総義歯の位置を実施例1と同様に測定した。
参考例1で作製した総義歯との差が、
基準(1)前歯部左右:3.0mm以内を○、それ以上を×
基準(2)臼歯部左右:3.0mm以内を○、それ以上を×
基準(3)前歯部上下:±3.0mm以内を○、それ以上を×
基準(4)前歯部上下:±3.0mm以内を○、それ以上を×
基準(5)前歯部上下:±5.0mm以内を○、それ以上を×
基準(6)臼歯部上下:±5度以内を○、それ以上を×
基準(7)前後 :±2.0mm以内を○、それ以上を×
とした。
また、基準(8)として、咬合器上の模型に取り付けられた上下総義歯の咬み合わせ位置が、参考例1で作製した総義歯と同じものを○、異なるものを×とした。
Figure 0006959662

100、101、102、103、104、105、106、107・・・基準義歯用位置合せ冶具
11・・・柄部
13・・・基準義歯保持部
15・・・上顎義歯保持溝
17・・・下顎基準義歯保持溝
21・・・正中指標
31・・・スライド用溝
33・・・ナット
41、42、45、46・・・ロッド
43、47・・・当接部
51・・・平面指標
61、63・・・ブレード
91・・・上顎基準義歯
93・・・下顎基準義歯

Claims (9)

  1. 上顎基準義歯及び下顎基準義歯を口腔内又は上下無歯顎模型が固定された咬合器に誘導するとともに、前記口腔内又は前記上下無歯顎模型が固定された咬合器における前記上顎基準義歯及び前記下顎基準義歯の位置合わせを行うための基準義歯用位置合せ冶具であって、
    前記基準義歯用位置合せ冶具は、上顎基準義歯保持溝及び下顎基準義歯保持溝を有する基準義歯保持部と、前記基準義歯保持部に接合される柄部とを有してなり、
    前記上顎基準義歯保持溝及び前記下顎基準義歯保持溝は、前記上顎基準義歯及び前記下顎基準義歯の咬み合わせが維持された状態で保持できるように構成されており、
    前記柄部は平板状であり、前記柄部の平面が前記義歯保持部に保持される前記上顎基準義歯及び下顎基準義歯の咬合面と平行であり、且つ、前記柄部の下面の高さと前記上顎基準義歯の上顎前歯切縁の高さとが一致している
    事を特徴とする基準義歯用位置合せ冶具。
  2. 前記柄部の柄の厚みが1〜3mmである請求項1に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
  3. 前記柄部が、前記基準義歯保持部に保持される前記上顎基準義歯及び前記下顎基準義歯の中切歯の正中の位置を示す正中指標を有する請求項1又は2に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
  4. 前記正中指標が、前記基準義歯保持部に保持される前記上顎基準義歯及び前記下顎基準義歯の咬合平面に対して垂直に設けられている正中指示用ピンである請求項3に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
  5. 前記正中指示用ピンが、前記正中指示用ピンの一端側又は両端側に、前記正中指示ピンと直交する方向に接合されたロッドを有する請求項4に記載の基準義歯用位置合せ冶具。
  6. 前記基準義歯保持部に保持される前記上顎基準義歯及び前記下顎基準義歯の咬合平面を示す平面指標を有する請求項1又は2記載の基準義歯用位置合せ冶具。
  7. 請求項1〜4、7、及び9のいずれか1項に記載の基準義歯用位置合せ冶具と、
    基準義歯と、
    からなる義歯作製キット。
  8. 請求項1〜4、7、及び9のいずれか1項に記載の基準義歯用位置合せ冶具と、
    基準義歯と、
    裏装材と、
    からなる義歯作製キット。
  9. 請求項1〜4、7、及び9のいずれか1項に記載の基準義歯用位置合せ冶具に基準義歯を保持し、
    前記基準義歯の内面側に裏装材を築盛し、
    次いで、前記基準義歯に築盛された裏装材に形状を印記することを特徴とする義歯作製方法。
JP2019517689A 2017-05-10 2018-05-10 基準義歯用位置合せ冶具、義歯作製キット、及びこれらを用いる義歯作製方法 Active JP6959662B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017093810 2017-05-10
JP2017093810 2017-05-10
PCT/JP2018/018096 WO2018207867A1 (ja) 2017-05-10 2018-05-10 基準義歯用位置合せ冶具、義歯作製キット、及びこれらを用いる義歯作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018207867A1 JPWO2018207867A1 (ja) 2020-04-02
JP6959662B2 true JP6959662B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=64105193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019517689A Active JP6959662B2 (ja) 2017-05-10 2018-05-10 基準義歯用位置合せ冶具、義歯作製キット、及びこれらを用いる義歯作製方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US11759297B2 (ja)
EP (1) EP3636213B1 (ja)
JP (1) JP6959662B2 (ja)
KR (1) KR102482638B1 (ja)
CN (1) CN110769778B (ja)
AU (1) AU2018267129B2 (ja)
CA (1) CA3063024A1 (ja)
RU (1) RU2771108C2 (ja)
WO (1) WO2018207867A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10952828B2 (en) * 2017-10-05 2021-03-23 Gc Corporation Method for designing denture, method for producing denture and positioning means
JP7381075B2 (ja) 2020-02-14 2023-11-15 株式会社トクヤマデンタル 義歯作製用治具
CN112294471B (zh) * 2020-10-27 2021-11-26 西安交通大学口腔医院 一种可调式颌骨囊肿塞治器印模托盘
JP6928420B1 (ja) * 2021-01-25 2021-09-01 株式会社松風 応急用義歯セット、応急用義歯装着キット及び義歯の装着方法
KR20240008829A (ko) 2021-05-18 2024-01-19 가부시키가이샤 도쿠야마 덴탈 의치상용 재료 포장체 및 의치의 제작 방법

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3464111A (en) * 1967-05-09 1969-09-02 Peter G Bidstrup Complete prosthetic denture and method for self-fitting
USRE27847E (en) * 1972-02-14 1973-12-18 Method of producing a muscularly balanced closure op the human mandible
US4059899A (en) * 1975-10-23 1977-11-29 Dyal John P Method for fitting dentures to various jaw positions
JPS5551447Y2 (ja) * 1977-06-29 1980-12-01
US4892480A (en) * 1988-09-14 1990-01-09 Levandoski Ronald R Face bow
JP3449733B2 (ja) * 1990-07-02 2003-09-22 株式会社クラレ 義歯作製セットおよび義歯の作製方法
JP2873671B2 (ja) * 1995-04-18 1999-03-24 医療法人社団健心会 簡易式総入れ歯
US5954503A (en) * 1997-01-15 1999-09-21 Skarky; Floyd E. Dental device for positioning the mandible and the maxilla in centric relation and methods for using same
JP2000051239A (ja) * 1998-08-06 2000-02-22 Sankin Ind Co 歯科用トレー
RU2200501C2 (ru) * 2000-12-13 2003-03-20 Дагестанская государственная медицинская академия Способ фиксации центрального соотношения челюстей при полном отсутствии зубов
US6413085B1 (en) * 2001-02-20 2002-07-02 Panadent Corporation System for improving the appearance of teeth
JP2006305125A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Toshizumi Hino バイトフォーク及びこれを備えた下顎運動測定装置並びにこれを備えた診断支援システム又は診断支援システムを用いた咬合状態の再現方法
US20100021862A1 (en) * 2008-07-24 2010-01-28 James Mah Novel method and device for positioning patients for dental imaging
US7988450B2 (en) * 2008-09-25 2011-08-02 Phillip Phung-I HO Dental impression tray and method of using the same
BRPI0904212A2 (pt) * 2009-10-14 2010-11-30 Jorge Avelino Monteiro Geras equipamento de posicionamento e reposicionamento rápido e simples das arcadas, sem utilização de gesso, que permite a simulação do movimento mandibular e respectivo método de operação
HUP1000387A2 (en) * 2010-07-22 2012-02-28 Laszlo Dr Kolozsvary Process and apparatus for computer-controlled restoration of teeth
RU2527838C1 (ru) * 2013-01-10 2014-09-10 Государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Самарский государственный медицинский университет" Министерства здравоохранения Российской Федерации Способ определения и фиксации центрального соотношения челюстей
US20160158627A1 (en) * 2013-07-19 2016-06-09 PX3 Sports Science Performance enhancing bite regulator and self-impression system and method of custom fitting same
JP6294706B2 (ja) 2014-03-03 2018-03-14 株式会社トクヤマデンタル 基準義歯床、基準義歯、義歯作製キット及び義歯作製方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3636213B1 (en) 2023-11-22
AU2018267129A8 (en) 2022-06-23
KR102482638B1 (ko) 2022-12-30
US20210137652A1 (en) 2021-05-13
AU2018267129B2 (en) 2024-06-06
CN110769778B (zh) 2022-04-12
AU2018267129A1 (en) 2019-11-21
EP3636213A1 (en) 2020-04-15
BR112019023496A2 (pt) 2020-05-19
KR20200004817A (ko) 2020-01-14
RU2019140342A3 (ja) 2021-09-10
RU2771108C2 (ru) 2022-04-26
RU2019140342A (ru) 2021-06-10
WO2018207867A1 (ja) 2018-11-15
US11759297B2 (en) 2023-09-19
EP3636213A4 (en) 2021-01-13
EP3636213C0 (en) 2023-11-22
CA3063024A1 (en) 2019-12-03
JPWO2018207867A1 (ja) 2020-04-02
CN110769778A (zh) 2020-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6959662B2 (ja) 基準義歯用位置合せ冶具、義歯作製キット、及びこれらを用いる義歯作製方法
JP5411260B2 (ja) 義歯、歯列弓、及び製造方法
KR101857951B1 (ko) 틀니 제조방법 및 제조시스템
US11284976B2 (en) Artificial teeth set including mandibular coupled artificial teeth having an arch shape and maxillary coupled artificial teeth having an arch shape
KR101823549B1 (ko) 무치악 환자용 교합 채득 도구
JP2020521517A (ja) 歯科補綴物作製に使用される位置調整装置
US8986008B2 (en) Method of arranging artificial molar teeth
EP3348225B1 (en) Orthodontic apparatus
WO2005099614A1 (ja) 咬合面トランスファー器具、咬合器、咬合面設定用器具及びそれらを用いた差し歯製作方法
US9974632B2 (en) Method for positioning artificial posterior teeth
US7220123B1 (en) Device for registration of the dental bite
JP2019503244A (ja) 歯科矯正用ブラケット及び歯科矯正用ブラケット製造方法
JP2009106686A (ja) 蝋義歯の製造方法、ならびにそれに用いる人工歯列用標準陰型および咬合嵌合位決定用陰型
KR101394887B1 (ko) 고딕 아치 트레이서 및 그 제조방법 및 그를 이용한 cad cam 총의치 제작 방법
EP2179706B1 (en) Plate element for manufacturing a dental prosthesis
WO2016098781A1 (ja) 筋肉位3d調節器具及び人工歯
JP7326437B2 (ja) 歯科印象用トレー
KR102500317B1 (ko) 수직고경 측정 범용 부분 바이트가이드
US11259955B2 (en) Apparatus and methods to convert dental, oral, orthodontic appliances, retainers, and dentures into a multifunctional oral appliance
JP2001112787A (ja) 歯科用印象トレー
JP2016501059A (ja) 歯科印象装置、歯科印象セット、および顎配列を成型および正確な配置で採得する方法
BR112019023496B1 (pt) Gabarito padrão de alinhamento de dentadura, kit de preparação de dentadura e método para preparar dentadura usando o gabarito e o kit

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A5211

Effective date: 20191025

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6959662

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250