JP6958714B2 - 包装袋 - Google Patents
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Description
本件の包装体は、上記のような課題に鑑みて創案されたもので、材料コストの抑制を目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
前記緩衝部は、所定の伸張方向に伸張可能である。
また、前記緩衝部は、使用前に伸張前の状態とされ、前記伸張前の状態では、前記伸張方向に対して交差する所定の延在方向に延びる複数の切れ込み部が千鳥状に設けられたシート状をなす。
さらに、前記緩衝部は、使用時に伸張後の状態とされ、前記伸張後の状態では、前記伸張前の状態における厚み方向へ向けて前記切れ込み部の周囲の片部が立ち上がって形成された複数の緩衝セルを有するマット状をなす。
(3)前記伸張前の状態の前記緩衝部が前記外装部の内側に配置されたことが好ましい。
(4)または、前記伸張後の状態の前記緩衝部が前記外装部の内側に配置されたことが好ましい。
(6)前記緩衝部は、二つ折りにされたことが好ましい。
(7)前記切れ込み部の前記延在方向は、前記物品の挿入方向に沿って設けられたことが好ましい。
(8)前記外装部は、前記伸張方向の一端に配置された第一端縁部を有する第一面部と、前記伸張方向の他端に配置された第二端縁部を有する第二面部とを備え、前記緩衝部は、前記第一端縁部と前記第二端縁部との間に懸架されたことが好ましい。すなわち、前記緩衝部の懸架方向は、前記伸張方向に沿っており、前記延在方向に対して交差していることが好ましい。
(10)そのうえ、前記外装部は、前記第一折畳部に対して交差して折り畳まれる第二折畳部を有することが好ましい。この場合には、前記延在方向に沿う前記第一折畳部に対して前記第二折畳部が交差することから、前記第二折畳部は、前記伸張方向に沿って配向されたものとも言える。
(12)前記端部は、前記第一端縁部または前記第二端縁部の内面に貼り付けられることが好ましい。
(13)または、前記端部は、前記第一端縁部または前記第二端縁部の外面に貼り付けられることが好ましい。
(14)前記外装部が袋状に形成されたことが好ましい。
緩衝部は、所定の伸張方向に伸張可能であり、伸張方向の端部のそれぞれが外装部に固定されている。この緩衝部は、伸張前の状態(以下「未伸張状態」という)ではシート状をなし、伸張後の状態(以下「伸張状態」という)ではシート状よりも厚みを増した状態(以下「マット状」という)をなす。すなわち、未伸張状態から伸張状態となった緩衝部の形態は、伸張することでシート状からマット状に変化する。なお、基本的には、シート状からマット状に変化した緩衝部が再びシート状となることはなく、復元力で僅かに復元するだけで不可逆的に緩衝部の形態が変化する。
本実施形態では、第一実施形態,第二実施形態および第三実施形態で三つの包装体を例示する。第一実施形態および第二実施形態では、袋状に形成された包装体、即ち、包装袋を例に挙げる。第三実施形態では、折り畳まれるフラップ状の包装体を例に挙げる。
これらの包装体では、その状態(フェーズ)によって、緩衝部の形態が異なる(下記の表1参照)。
包装体の完成状態は、包装体の製造が完了した状態を意味する。この完成状態よりも前の状態が未完成状態である。たとえば、包装体の製造途中(半製品)の状態は未完成状態であり、出荷された包装体の状態は完成状態である。
なお、包装体は、完成したのちに使用されることから、完成状態となったのちに使用状態となる。
第二実施形態の緩衝部は、包装体の製造時に予め伸張されて、未完成状態でシート状からマット状にされる。
第三実施形態の緩衝部は、包装体が完成された後であって使用される前に伸張され、完成状態であって未使用状態でシート状からマット状にされる。
これらの包装袋を構成する外装部および緩衝部は、紙あるいは樹脂といった同一の材料から形成されることが好ましい。ただし、外装部および緩衝部のそれぞれを異なる材料から形成してもよい。
[1.包装袋の構成]
以下に述べる第一実施形態では、開口が上向きに配置された状態の包装袋について述べる。なお、重力の作用方向を下方とし、下方の反対方向を上方とする。
本実施形態では、包装体の外装体として袋状の本体袋が設けられる。
まず、図1および図2を参照して、包装袋の本体袋10を説明する。
本体袋10は、フラップ19で開閉される開口9が上部に形成されたマチ無しの封筒型に設けられる。ここでは、本体袋10として角形封筒を例示するが、長形封筒や洋形封筒を本体袋に用いてもよい。
この本体袋10には、互いに対向する第一面部11と第二面部12とが設けられる。
さらに、第一面部11には、上方に突出して設けられたフラップ19が連設される。
なお、底部13は、第一面部11と第二面部12とを対面させて折り畳まれている。
緩衝部20は、クッションペーパやハニーペーパなどとも称され、複数の切れ込み部23aが千鳥状に設けられたシート状の緩衝材である。
また、緩衝部20は、第一面部11の上端縁部110と第二面部12の上端縁部120との間に架け渡されて懸架される。
ここでは、第一面部11の上端縁部110のうち内面111に対して第一貼付端部21が貼り付けられて固定され、同様に、第二面部12の上端縁部120のうち内面121に対して第二貼付端部22が貼り付けられて固定される。一方、本体部23は、何れの部位にも貼り付けられることはない。
このように二つ折りにされた緩衝部20の本体部23は、図2に示すように、折線部230を挟んで第一貼付端部21側の第一本体部231と第二貼付端部22側の第二本体部232との二つの部位に大別される。
つまり、物品1が包装袋に入れられる前(未使用状態)には緩衝部20が伸張していない未伸張状態であり、物品1が包装袋に入れられた後(使用状態)には緩衝部20が懸架方向に伸張した伸張状態となる。そのため、以下の説明では、懸架方向を伸張方向とも言う。
このように緩衝部20を伸張可能とする構造は、本体部23に設けられる。
以下、未伸張状態の本体部23を説明し、その後に伸張状態の本体部23を説明する。
本体部23には、多数の切れ込み部23aが切り込まれて形成されている。これらの切れ込み部23aは、緩衝部20のうち少なくとも本体部23に設けられている。
切れ込み部23aは、懸架方向(ここでは上下方向)に対して直交する幅方向(延在方向)に延びている。
切れ込み部23aの寸法を「L1」とし、非切れ込み部23bの寸法を「L2」とすれば、不等式1「L1>L2」が満たされる。
第一片部31は、第一パターンP1の切れ込み部23aのうち幅方向一方(図3では左方)と第二パターンP2の切れ込み部230aのうち幅方向他方(図3では右方)とで挟まれる部位である。第二片部32は、第一パターンP1の切れ込み部23aの幅方向中央と第二パターンP2の非切れ込み部230bとで挟まれる部位である。第三片部33は、第一パターンP1の切れ込み部23aのうち幅方向他方と第二パターンP2の切れ込み部230aのうち幅方向一方とで挟まれる部位である。
第四片部34は、第一パターンP1の切れ込み部23aのうち幅方向一方と第二パターンP2の切れ込み部230aの幅方向他方とで挟まれる。第五片部35は、第一パターンP1の切れ込み部23aの幅方向中央と第二パターンP2の非切れ込み部230aとで挟まれる。第六片部36は、第一パターンP1の切れ込み部23aのうち幅方向他方と第二パターンP2の切れ込み部230aのうち幅方向一方とで挟まれる。
図4に示すように、伸張状態の本体部23は、未伸張状態の本体部23と比較して、懸架方向に伸びている。このときの本体部23では、懸架方向から面部11,12の厚み方向(未伸張状態における本体部23の厚み方向)へ片部31〜36(図5および図6参照)が立ち上がり、立ち上がった片部31〜36によって立体状の緩衝セル40が形成される。言い換えれば、一つの切れ込み部23aに対して周囲に配置された片部31〜36が立ち上がることで、一つの緩衝セル40が出現する。
具体的には、最大伸張状態の緩衝部20において最も下方に位置する折線部230と本体袋10の底部13とが接触しないように設けられる。言い換えれば、緩衝部20のうち貼付端部21,22の上端21a,22aと本体袋10の底部13との間の上下寸法を「M1」とし、上端21a,22aと最大伸張状態の緩衝部20における折線部230との間の上下寸法を「M2」とすれば、不等式2「M1>M2」が満たされる。
逆に言えば、図2に示すように、最大伸張状態の緩衝部20が本体袋10の底部13と接触しないように、未伸張状態の緩衝部20における折線部230が本体袋10の底部13に対して予め所定寸法「M3」だけ上方に設けられている。すなわち、緩衝部20は、伸び代を見越して短く形成されている。
緩衝部20におけるパターンP1,P2の行数を「N」とし、貼付端部21,22の上下寸法を「M4」とすれば、近似式3「M2−M4≒(L1−L2)×(N/4)」が成立する
。
この近似式3の左辺は、最大伸張状態における第一本体部231または第二本体部232の上下寸法を表している。
一方、近似式3の右辺のうち(L1−L2)は、最大伸張状態における緩衝セル40一つあたりの懸架方向寸法、即ち、第一壁部41および第四壁部44の懸架方向の寸法を表している。
ここで、幅方向に延びる第二壁部42および第五壁部45の懸架方向寸法を無視すれば、第一本体部231または第二本体部232において緩衝セル40が懸架方向に並ぶ数(N/4)を、最大伸張状態における緩衝セル40一つあたりの懸架方向寸法(L1−L2)に乗算した値(近似式3の右辺)は、第一本体部231または第二本体部232の最大伸張状態における上下寸法に近似するものと言える。
そのほか、緩衝部20の幅方向寸法は、面部11,12の幅方向寸法よりもやや小さく設けられている。
つぎに、本実施形態の包装袋の使用方法を説明する。
図1および図2に示すように、はじめにフラップ19を開いて開口9を開放し、本体袋10を開封する。
そして、本体袋10における第二面部12の上端縁部120にフラップ19を貼り付けて、包装袋を封緘する。このとき、物品1が緩衝セル40で囲まれる。
本実施形態の包装袋は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)懸架された緩衝部20の本体部23に、包装袋に入れられる物品1を載せることで、未伸張状態ではシート状の本体部23が伸びる。伸張状態となった本体部23には、切れ込み部23aのそれぞれに対応する立体状の緩衝セル40が出現し、伸張状態でマット状の本体部23が形成される。本体袋10の内部に出現した緩衝セル40で物品1が囲まれることにより、物品1の保護性を確保することができ、包装袋に緩衝性を持たせることができる。
そのうえ、未伸張状態の本体部23がシート状であることから、エアクッションやフォーミングクッション,片面段ボールといった緩衝用の変形代が設けられた緩衝部が用いられた包装袋と比較して、未使用状態の包装袋の嵩張りを抑えることができる。
また、緩衝部20は、本体袋10の内部で伸びることによって緩衝機能を発揮することから、伸び代を見越して短く形成されている。そのため、平面状の材料シートを波打たせたり皺を寄せたりする収縮加工を施して製造される緩衝部が用いられる包装袋と比較して、緩衝部の材料の量を低減させてコストを抑えることができ、重量を抑えることもできる。
そのほか、内面111,121に貼付端部21,22が貼り付けられることで、本体袋10のフラップ19と緩衝部20との干渉が防止され、開口9を円滑に開閉することができる。
具体的には、未使用状態の包装袋において本体部23が設けられる箇所では、第一面部11,第一本体部231,第二本体部232,第二面部12の順に四つのシート片が積層される。これに対して、三つ以上に折られた緩衝部では、三つ以上の本体部が折り畳まれ、五つ以上のシート片が積層される。したがって、折り畳まれた本体部23の厚みが抑えられることで、包装袋の嵩張りを抑えることができる。
(6)本実施形態の包装体は、袋状に形成された包装袋であるため、物品を包装してそのまま発送することができ、利便性を高めることができる。
つぎに、第二実施形態の包装体を説明する。
この包装体は、上述した第一実施形態と同様に、袋状の包装袋である。ただし、本実施形態の緩衝部は、懸架されておらず、予め伸張状態とされて本体袋(外装部)の内側に配置され、そのうえ、切れ込み部の延在方向が異なる。
なお、ここで説明する点を除いては、第一実施形態と同様の構成となっている。これらの構成については、同様の符号を付し、各部の説明を省略する。
以下、図7および図8を参照して、本実施形態の包装袋を述べる。
完成状態の包装袋には、シート状の本体袋10′の内側に伸張状態の緩衝部20′が配置されている。
この緩衝部20′は、包装袋の製造過程において、未伸張状態から伸張状態に伸張されることでシート状からマット状に形成される。ここでは、第一面部11′の内側に第一緩衝部20A′が配置され、同様に、第二面部12′の内側に第二緩衝部20B′が配置されている。
包装袋の製造方法の一例を挙げれば、第一面部11′となるシート片の内側に伸張された第一緩衝部20A′を積層し、同様に、第二面部12′となるシート片の内側に伸張された第二緩衝部20B′を積層する。そして、面部11′,12′の四つの端辺うち開口9′に沿う端辺を除いた面部11′,12′の端辺(ここでは上下に延びる二つの側辺および底辺)に対応する部位どうしを貼り付ける。
そのほか、第一緩衝部20A′の開口9′周縁の第一貼付端部21′は、第一面部11′の内側に貼り付けられる。同様に、第二緩衝部20B′の開口9′周縁の第二貼付端部22′は、第二面部12′の内側に貼り付けられる。
本実施形態の包装袋の使用方法は、第一実施形態の包装袋のような緩衝部20の伸張作業が不要であり、フラップ19′を開いて、物品を開口9′から内部に単に挿入し、封緘するだけである。
本実施形態の包装袋は、上述のように構成されるため、第一実施形態の作用および効果のうち、シート状の緩衝部20が二つ折りで懸架される構造や切れ込み部23aの延在方向による作用および効果を除いて、第一実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。そのうえ、以下のような作用および効果を得ることができる。
(2)緩衝部20′では、切れ込み部23a′の延在方向が物品の挿入方向に沿って設定されるため、包装袋に挿入される物品の引っ掛かりが抑えられ、物品を円滑に挿入させることができる。この点からも、包装作業性やユーザビリティを向上させることができる。
つぎに、第三実施形態の包装体を説明する。
この包装体は、上述した第一実施形態および第二実施形態と異なり、袋状ではなく、折り畳まれるフラップ状に構成される。
この包装体は、第一実施形態の包装袋において第一面部11と第二面部12とを底部13でのみ連設させたうえで、フラップ19を取り除き、面部11,12の外面に緩衝部20を貼り付けた構造をなしている。
なお、ここで説明する点を除いては、上述した実施形態と同様の構成となっている。これらの構成については、同様の符号を付し、各部の説明を省略する。
以下、図9,図10および図11を参照して、本実施形態の包装体を述べる。
ここで述べる包装体には、シート状の外装体10″の内側に緩衝部20″が懸架されている。ここでは、緩衝部20″における伸張方向の各端部、即ち、第一貼付端部21″および第二貼付端部22″のそれぞれが、外装体10″における第一端縁部110″および第二端縁部120″の外面112″,122″に貼り付けられて固定されている。
外装体10″には、二種の折線F1″,F2″が形成されている。これらの折線F1″,F2″のうち一方は、完成状態であって未使用状態の包装体を折り畳む場合に折り曲げられる第一折線F1″であり、他方は、使用状態の包装体を折り畳む場合に折り曲げられる第二折線F2″である。ここでは、包装される物品の厚みに応じて離隔寸法が設定された二本の平行な第二折線F2″が形成されている。
第二折線F2″は、第一折線F1″の延在方向に交差して、外装体10″の面部11″,12″に跨って形成される。ここでは、第一折線F1″の延在方向と第二折線F2″の延在方向とが直交している。
なお、第二折畳部132″は、第一折線F1″に対して第二折線F2″が直交(交差)することから、第一折畳部131″に対して直交(交差)して延在している。また、第二折畳部132″の折り畳み方向も、第一折畳部131″の折り畳み方向に対して直交(交差)している。
完成状態であって未使用状態の包装体は、包装体を使用する準備がされていない準備前状態と、包装体を使用する準備がされた準備時状態との各状態をなす。
また、包装体を内側(外装体10″に対して緩衝部20″の側)から視たときに、第二折線F2″の端縁と重複する緩衝部20″の領域には、切れ込み部23a″が切れ込まれていない非切れ込み領域R″が設けられている。言い換えれば、外装部10″における第二折畳部132″の内側で伸張方向における端縁の緩衝部20″には、展開後状態であってもシート状をなす非切れ込み領域R″が設定される。ここでは、伸張方向の端縁のそれぞれに非切れ込み領域R″が設けられている。
この緩衝部20″は、第二折畳部132″の内側で伸張方向における端縁に非切れ込み領域R″が設けられることから、伸張方向中央(たとえば折線F1″,F2″の交差箇所の内側)のほうが伸張方向端部よりも強い復元力が作用する。そのため、緩衝部20″では、伸張方向端部よりも中央のほうが切れ込み部23a″の延在方向に収縮する。
緩衝部20″には、伸張方向のみならず切り欠き部23a″の延在方向にも復元力が作用することから、この復元力によって第二折線F2″での折り畳み方向に包装体が付勢される。
つぎに、本実施形態の包装体の使用方法を説明する。
はじめに、図9および図10に示すように、第一折線F1″で折り曲げられた準備前状態の包装体を展開する。このように展開された包装体は、平面状に外装部10″が展開されるとともに、未伸張状態から伸張状態となる緩衝部20″がシート状からマット状に変化する。
なお、上記したように物品を包装した包装体に対して、ラップあるいはシュリンク包装や他の包装袋への封入などの更なる包装を施してもよい。
本実施形態の包装体は、上述のように構成されるため、第一実施形態の作用および効果のうち、袋状に形成されることや緩衝部20が本体袋10の内面に貼り付けられることによる作用および効果を除いて、第一実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。そのうえ、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)第二折畳部132″が第一折畳部131″に直交して折り畳まれる。このとき、切り欠き部23a″の延在方向に作用する復元力によって、図10に示すような平面状に展開された包装体が第二折線F2″での折り畳み方向に付勢され、この包装体の第二折線F2″での折り畳みが加勢される。よって、第二折線F2″での折り畳み作業負荷を低減させることができ、包装作業性やユーザビリティを向上させることができる。
なお、本実施形態の包装体には、フラップが設けられていないため、フラップに貼付端部21″,22″が干渉することも無い。
最後に、本実施形態のその他の変形例について述べる。
たとえば、第一実施形態および第三実施形態の包装体について、切れ込み部および非切れ込み部は、懸架方向に直交して延びる配向に限らず、少なくとも懸架方向に対して交差する方向に延びていればよい。このような配向により、緩衝部を懸架方向に伸張させることができる。
また、第一実施形態および第二実施形態の包装袋について、本体袋には、フラップ19が設けられたマチ無しの封筒型に限らず、たとえば角底袋,ガセット袋,スタンディングパウチといったさまざまな型式の袋を用いることができ、マチ付きの袋やフラップ無しの袋を用いてもよい。
そのほか、上述した全実施形態の包装体について、外装部に対する緩衝部の固定部位は、伸張方向の端部に限らず、少なくとも伸張方向に離隔した二箇所であればよい。
9,9′ 開口
10,10′ 本体袋(外装体)
10″ 外装体
11,11′,11″ 第一面部
110,110″ 上端縁部(第一端縁部)
111 内面
112″ 外面
12,12′,12″ 第二面部
120,120″ 上端縁部(第二端縁部)
121 内面
122″ 外面
13,13′ 底部(第一折畳部)
131″ 第一折畳部
132″ 第二折畳部
13″ 第三面部
14″ 第四面部
14,15 側部
19,19′ フラップ
20,20′,20″ 緩衝部
20A′ 第一緩衝部
20B′ 第二緩衝部
21,21′,21″ 第一貼付端部
21a 上端
22,22′,22″ 第二貼付端部
22a 上端
23 本体部
230 折線部
231 第一本体部
232 第二本体部
23a,230a,23a′ 切れ込み部
23b,230b 非切れ込み部
31,32,33,34,35,36 片部
40 緩衝セル
41,42,43,44,45,46 壁部
Ca,Ca0 切れ込み部23a,230aの幅方向中心
Cb,Cb0 非切れ込み部の23b,230b幅方向中心
F1″ 第一折線
F2″ 第二折線
L1 切れ込み部23a,230aの幅方向寸法
L2 非切れ込み部23b,230bの幅方向寸法
M1 上端21a,22aと本体袋20の底部13との間の上下寸法
M2 上端21a,22aと最大伸張状態の折線部230との間の上下寸法
M3 底部13に対する未伸張状態の折線部230の上下寸法
M4 貼付端部21、22の上下寸法
N パターンP1,P2の行数
P1 第一パターン
P2 第二パターン
R″ 非切れ込み領域
Claims (2)
- シート状であってマチ無しの本体袋の内側に物品を保護する緩衝部が配置された包装袋であって、
前記緩衝部は、
所定の伸張方向に伸張可能であり、
伸張前の状態では、前記伸張方向に対して交差する所定の延在方向に延びる複数の切れ込み部が千鳥状に設けられたシート状をなし、
伸張後の状態では、前記伸張前の状態における厚み方向へ向けて前記切れ込み部の周囲の片部が立ち上がって形成された複数の緩衝セルを有するマット状をなし、
当該包装袋が完成状態であって未使用状態において、前記伸張後の状態の前記緩衝部が前記本体袋の内側に配置され、
前記緩衝部における前記伸張方向の端部が前記本体袋に固定された
ことを特徴とする包装袋。 - 前記切れ込み部の前記延在方向は、前記物品の挿入方向に沿って設けられた
ことを特徴とする請求項1に記載された包装袋。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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