JP6958246B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被吐出対象の表面とノズル面との距離を検知する距離検知を行う、液体吐出装置に関する。
被吐出対象がノズル面に接触すると、ノズル面に形成されたノズルが損傷し、ノズルからの液体の吐出性能が悪化する問題が知られている。特許文献1では、当該問題を抑制するため、センサにより被吐出対象の表面とノズル面との距離を検知し、検知結果に基づき、被吐出対象がノズル面に接触し得ると判断される場合に、距離を調整する処理を行うことが示されている。
特開2010−173150号公報
ところで、被吐出対象がノズル面に近づく度合いや、被吐出対象がノズル面に接触したときのノズルの損傷度合いは、被吐出対象の搬送経路における位置に応じて、変化し得る。しかしながら、特許文献1には、このことが記載されていない。そのため、特許文献1の技術では、被吐出対象がノズル面に接触する可能性が低い場合や、被吐出対象がノズル面に接触したときのノズルの損傷度合いが低い場合にも、被吐出対象がノズル面に接触し得ると判断され、距離を調整する処理が行われる可能性がある。この場合、当該処理によって、画像の記録が中断され、液体吐出装置のスループットが低下し得る。
本発明の目的は、被吐出対象の搬送経路における位置に応じた適切な処理を行うことで、スループットの低下を抑制できる、液体吐出装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る液体吐出装置は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記上流ローラ対と前記下流ローラ対との間にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記上流ローラ対よりも前記搬送方向の上流にある上流搬送位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記上流ローラ対よりも前記搬送方向の上流にある中間搬送位置とを含み、前記判定条件は、被吐出対象が前記上流搬送位置にあるときの上流搬送判定条件と、被吐出対象が前記中間搬送位置にあるときの中間搬送判定条件とを含み、
前記上流搬送判定条件の値及び前記中間搬送判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、前記中間搬送判定条件の値は、前記上流搬送判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする。
本発明の第2観点に係る液体吐出装置は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記上流ローラ対と前記下流ローラ対との間にある下流搬送位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記上流ローラ対よりも前記搬送方向の上流にある中間搬送位置とを含み、前記判定条件は、被吐出対象が前記下流搬送位置にあるときの下流搬送判定条件と、被吐出対象が前記中間搬送位置にあるときの中間搬送判定条件とを含み、前記下流搬送判定条件の値及び前記中間搬送判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、前記中間搬送判定条件の値は、前記下流搬送判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする。
本発明の第3観点に係る液体吐出装置は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流かつ前記上流ローラ対に対して前記搬送方向の下流にある押圧箇所において、被吐出対象の前記表面を押圧する、押圧部材をさらに備え、前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記押圧箇所と前記下流ローラ対との間にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記押圧箇所よりも前記搬送方向の上流にある上流押圧位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記押圧箇所よりも前記搬送方向の上流にある中間押圧位置とを含み、前記判定条件は、被吐出対象が前記上流押圧位置にあるときの上流押圧判定条件と、被吐出対象が前記中間押圧位置にあるときの中間押圧判定条件とを含み、前記上流押圧判定条件の値及び前記中間押圧判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、前記中間押圧判定条件の値は、前記上流押圧判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする。
本発明の第4観点に係る液体吐出装置は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流かつ前記上流ローラ対に対して前記搬送方向の下流にある押圧箇所において、被吐出対象の前記表面を押圧する、押圧部材をさらに備え、前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記押圧箇所と前記下流ローラ対との間にある下流押圧位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記押圧箇所よりも前記搬送方向の上流にある中間押圧位置とを含み、前記判定条件は、被吐出対象が前記下流押圧位置にあるときの下流押圧判定条件と、被吐出対象が前記中間押圧位置にあるときの中間押圧判定条件とを含み、前記下流押圧判定条件の値及び前記中間押圧判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、前記中間押圧判定条件の値は、前記下流押圧判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする。
本発明の第5観点に係る液体吐出装置は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流にある押圧箇所において、被吐出対象の前記表面を押圧する、押圧部材をさらに備え、前記制御部は、前記位置情報に基づいて、被吐出対象に画像を記録するときに前記搬送方向と直交する直交方向における被吐出対象の縁が前記押圧部材に押圧されるか否かを判断し、前記判定条件は、前記縁が前記押圧部材に押圧される場合の縁押圧判定条件と、前記縁が前記押圧部材に押圧されない場合の縁非押圧判定条件とを含み、前記縁押圧判定条件の値は、前記縁非押圧判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする。
本発明の第観点に係る液体吐出装置は、液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記位置情報が所定条件を満たす場合は、前記距離信号を参照して前記距離を検知する距離検知であってその結果に応じて画像の記録が中断される距離検知を行い、前記位置情報が前記所定条件を満たさない場合は、前記距離検知を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、被吐出対象の搬送経路における位置に応じた適切な処理を行うことで、スループットの低下を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るプリンタの平面図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタに含まれるヘッドの部分断面図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタの図1の矢印III方向から見た側面図である。 (a)は、図1のIVA−IVA線に沿った断面図である。(b)は、図1の矢印IVB方向から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る光センサの入力‐出力特性の一例を示すグラフである。 本発明の第1実施形態における記録に係る制御内容を示すフロー図である。 本発明の第1実施形態における記録中断の判定処理を示すフロー図である。 (a)は、用紙が上流搬送位置にある状態を示す図である。(b)は、用紙が中間搬送位置にある状態を示す図である。(c)は、用紙が下流搬送位置にある状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るプリンタの図3に対応する側面図である。 本発明の第2実施形態における記録に係る制御内容を示すフロー図である。 本発明の第3実施形態における記録に係る制御内容を示すフロー図である。 本発明の第4実施形態における記録に係る制御内容を示すフロー図である。 本発明の第5実施形態における記録に係る制御内容を示すフロー図である。 本発明の第6実施形態における記録に係る制御内容を示すフロー図である。 本発明の第7実施形態における記録に係る制御内容を示すフロー図である。 本発明の第8実施形態における記録に係る制御内容を示すフロー図である。 本発明の第9実施形態における記録に係る制御内容を示すフロー図である。 本発明の第9実施形態における記録中断の判定処理を示すフロー図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るプリンタ100は、図1に示すように、ヘッド1、キャリッジ2、プラテン3、搬送機構4、波形状付与機構5、光センサ7及び制御装置9を備えている。
ヘッド1は、シリアル式であって、キャリッジ2に搭載されており、キャリッジ2と共に走査方向(搬送方向と直交する直交方向)に往復移動可能である。キャリッジ2は、キャリッジ移動機構(図示略)に支持されている。制御装置9の制御によりキャリッジモータ25(図5参照)が駆動されると、キャリッジ移動機構が駆動し、キャリッジ2がヘッド1を支持しながら走査方向に移動する。
ヘッド1は、図2に示すように、流路ユニット11及びアクチュエータユニット12を含む。流路ユニット11の下面は、複数のノズル11nが形成されたノズル面11aである。流路ユニット11の内部には、インクタンク(図示略)に連通する共通流路11xと、ノズル11n毎に個別の個別流路11yとが形成されている。個別流路11yは、共通流路11xの出口から圧力室11cを経てノズル11nに至る流路である。流路ユニット11の上面には、複数の圧力室11cが開口している。アクチュエータユニット12は、流路ユニット11の上面に複数の圧力室11cを覆うように配置された振動板121と、振動板121の上面に配置された圧電層122と、圧電層122の上面に複数の圧力室11cのそれぞれと対向するように配置された複数の個別電極123とを含む。振動板121及び圧電層122において各個別電極123と各圧力室11cとで挟まれた部分は、圧力室11c毎に個別のユニモルフ型アクチュエータとして機能し、ヘッドドライバ15による各個別電極123への電圧の印加に応じて独立して変形可能である。アクチュエータが圧力室11cに向かって凸となるように変形することにより、圧力室11cの容積が減少し、圧力室11c内のインクに圧力が付与され、ノズル11nからインクが吐出される。
プラテン3は、図3に示すように、ヘッド1及びキャリッジ2の下方に配置されている。プラテン3の表面に、用紙Pが支持される。
搬送機構4は、図1に示すように、ヘッド1に対して搬送方向の上流に配置された上流ローラ対41と、ヘッド1に対して搬送方向の下流に配置された下流ローラ対42とを含む。
上流ローラ対41は、図3に示すように、上側ローラ41a及び下側ローラ41bを含む。上側ローラ41a及び下側ローラ41bは、共に走査方向に長尺であり、互いに周面が接触するように上下に配置されている。上側ローラ41a及び下側ローラ41bは、それぞれ、走査方向に延びる軸41ax,41bxに支持されており、軸41ax,41bxを中心として回転可能である。
下流ローラ対42は、図1に示すように、6つの上側ローラ42a及び6つの下側ローラ42bを含む。上側ローラ42a及び下側ローラ42bは、1つずつが組になって、互いに周面が接触するように上下に配置されている。即ち、下流ローラ対42は、1つの上側ローラ42a及び1つの下側ローラ42bからなる組を6つ有する。6つの組は、走査方向に等間隔に並んでいる。6つの上側ローラ42aは、走査方向に延びる軸42axに支持されており、軸42axを中心として回転可能である。6つの下側ローラ42bは、走査方向に延びる軸42bxに支持されており、軸42bxを中心として回転可能である。
制御装置9の制御により搬送モータ45(図5参照)が駆動されると、各ローラ対41,42の上側ローラ及び下側ローラの一方が駆動し、各ローラ対41,42の上側ローラ及び下側ローラの他方が従動する。そして、各ローラ対41,42の上側ローラ及び下側ローラが用紙Pを挟持しつつ回転することで、プラテン3の表面の、ノズル面11aと対向する対向位置Aを通過するように、対向位置Aを含む搬送経路R(図3参照)に沿って、用紙Pが搬送方向に搬送される。搬送経路Rは、給紙トレイ(図示略)から、対向位置Aを経て、排紙トレイ(図示略)まで延びている。搬送方向は、給紙トレイ(図示略)から対向位置Aに向かう方向である。
なお、上流ローラ対41の上側ローラ41a及び下側ローラ41bと、下流ローラ対42の下側ローラ42bとは、外周面に突起が形成されていないゴムローラであるのに対し、下流ローラ対42の上側ローラ42aは、外周面に複数の突起が形成された拍車ローラである。これにより、用紙Pの表面に着弾したインクが上側ローラ42aに付着し難くなっている。
波形状付与機構5は、図1に示すように、7つのコルゲートプレート51と、プラテン3の表面に形成された6つのリブ3aと、7つのコルゲート拍車52と、下流ローラ対42における1つの上側ローラ42a及び1つの下側ローラ42bからそれぞれなる6つの組とを含む。
7つのコルゲートプレート51は、ヘッド1に対して搬送方向の上流かつ上流ローラ対41に対して搬送方向の下流にある押圧箇所B1において、用紙Pの表面を押圧する。即ち、コルゲートプレート51が、本発明の「押圧部材」に該当する。7つのコルゲートプレート51は、図1に示すように、走査方向に等間隔に並んでいる。各コルゲートプレート51は、図3に示すように、上流ローラ対41の上側ローラ41aの上方に設けられた基部51aと、基部51aから搬送方向の下流に延びてプラテン3における搬送方向の上流部分の表面と対向する押圧部51bとを含む。押圧部51bは、プラテン3の表面と若干の隙間を介して対向している。
6つのリブ3aは、図1に示すように、走査方向に等間隔に並び、走査方向に隣接するコルゲートプレート51の間にそれぞれ配置されている。各リブ3aは、搬送方向に延びている。6つのリブ3aは、1つの上側ローラ42a及び1つの下側ローラ42bからなる組のそれぞれと、走査方向の位置が一致している。
各リブ3aの上端は、図4(a)に示すように、各コルゲートプレート51の押圧部51bよりも上方に位置している。このような位置関係において、6つのリブ3aの上端が用紙Pを下方から支持すると共に、7つのコルゲートプレート51の押圧部51bが用紙Pを上方から押圧することにより、用紙Pに走査方向に沿った波形状が付与される。具体的には、用紙Pに対し、走査方向に沿って、ノズル面11aに近づく山部Pxと、山部Pxよりもノズル面11aから遠ざかる谷部Pyとがそれぞれ複数並んだ波形状が付与される。
7つのコルゲート拍車52は、ヘッド1に対して搬送方向の下流にある押圧箇所B2において、用紙Pの表面を押圧する。7つのコルゲート拍車52は、図1に示すように、下流ローラ対42に対して搬送方向の下流に配置されている。7つのコルゲート拍車52は、走査方向に等間隔で並び、7つのコルゲートプレート51のそれぞれと走査方向の位置が一致している。走査方向に隣接するコルゲート拍車52の間に、1つの上側ローラ42a及び1つの下側ローラ42bからなる組がそれぞれ配置されている。7つのコルゲート拍車52は、走査方向に延びる軸52xに支持されており、軸52xを中心として回転可能である。
上側ローラ42aと下側ローラ42bとの接触点は、図4(b)に示すように、コルゲート拍車52の下端よりも上方に位置している。このような位置関係において、6つの下側ローラ42bが用紙Pを下方から支持すると共に、7つのコルゲート拍車52が用紙Pを上方から押圧することにより、用紙Pに走査方向に沿った波形状が付与される。具体的には、押圧箇所B1で付与される波形状(図4(a)参照)と同様、用紙Pに対し、走査方向に沿って山部Pxと谷部Pyとがそれぞれ複数並んだ波形状が付与される。
波形状付与機構5により、用紙Pに走査方向に沿った波形状が付与されることで、用紙Pに腰が与えられ、良好な搬送が実現される。
光センサ7は、図1に示すように、キャリッジ2に搭載されており、ヘッド1に対して搬送方向の上流かつ走査方向の一方に配置されている。光センサ7は、用紙Pの表面とノズル面11aとの距離を検知する距離検知に用いられる。光センサ7は、反射型の光学式センサであって、発光素子7a及び受光素子7bを有する。発光素子7aは、制御装置9の制御により光を発する。発光素子7aが発した光は、プラテン3の表面又は用紙Pの表面で反射される。受光素子7bは、プラテン3の表面又は用紙Pの表面で反射された光を受け、当該光に基づく出力信号を出力する。受光素子7bが出力する出力信号は、後述のように、上記距離に応じて変化する。即ち、受光素子7bが出力する出力信号が、本発明の「距離信号」に該当し、光センサ7が、本発明の「距離センサ」に該当する。
また、図3に示すように、搬送方向における上流ローラ対41と光センサ7との間隔C1、及び、搬送方向における押圧箇所B1と光センサ7との間隔C3は、搬送方向における下流ローラ対42と光センサ7との間隔C2よりも小さい(C2>C1>C3)。ノズル面11aに形成された全てのノズルは、光センサ7よりも搬送方向の下流に配置されている。
なお、ノズル11nから吐出されるインクは、顔料インクではなく、染料インクである。顔料インクの場合、用紙Pにおいてインクが着弾した領域とインクが着弾していない領域とで反射光量の差が大きくなり、記録中に距離検知を行うことが困難である。これに対し、染料インクの場合、顔料インクの場合に比べて上記の差が小さく、記録中に距離検知を行うことができる。
制御装置9は、図5に示すように、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)94を含む。また、制御装置9は、PC等の外部装置とデータ通信可能に接続されている。
ROM92には、CPU91が各種動作を制御するためのプログラムやデータが格納されている。RAM93は、CPU91が上記プログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。CPU91は、外部装置から入力された記録指令に基づいて、ROM92やRAM93に記憶されているプログラムやデータにしたがい、ASIC94に対する指令を行う。CPU91及びASIC94が、本発明の「制御部」に該当する。
ASIC94には、ヘッドドライバ15、キャリッジモータ25及び搬送モータ45が接続されている。ASIC94は、CPU91からの指令にしたがい、ヘッドドライバ15、キャリッジモータ25及び搬送モータ45を制御し、搬送機構4によって用紙Pを搬送方向に所定量搬送する搬送動作と、キャリッジ2を走査方向に移動させながらノズル11nからインクを吐出させる吐出動作とを、交互に行わせる。これにより、用紙Pの表面に、インクのドットが形成され、画像が記録される。
ASIC94には、さらに、搬送モータ45の回転数を示す信号を出力するロータリーエンコーダ46が接続されている。ASIC94は、ロータリーエンコーダ46から出力された信号を受信し、この信号をCPU91に転送する。CPU91は、当該信号に基づいて、用紙Pの搬送経路Rにおける位置を検知する。このように、ロータリーエンコーダ46は、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に関する信号を出力する。即ち、ロータリーエンコーダ46が出力する信号が、本発明の「位置信号」(本発明の「位置情報」の1つ)に該当し、ロータリーエンコーダ46が、本発明の「位置センサ」に該当する。
ASIC94には、さらに、光センサ7が接続されている。ASIC94は、CPU91からの指令にしたがい、発光素子7aに入力信号を入力し、発光素子7aから光を照射させる。また、ASIC94は、受光素子7bから出力された出力信号を受信し、この信号をCPU91に転送する。CPU91は、受光素子7bからの出力信号に基づいて、距離検知を行う。
ASIC94には、さらに、ユーザーへの報知を行う報知器8(例えば、スピーカー、ディスプレイ等)が接続されている。ASIC94は、CPU91からの指令にしたがい、報知器8に報知信号を送信し、報知器8にユーザーへの報知(例えば、スピーカーによる音声出力、ディスプレイによる画面表示)を行わせる。
ここで、図6を参照し、光センサ7の入力‐出力特性について説明する。
図6において、横軸は発光素子7aに入力される入力信号のPWM(Pulse Width Modulation)値であり、縦軸は受光素子7bから出力される出力信号のA/D(Analog/Digital)値である。発光素子7aが発する光の量である発光量は入力信号のPWM値に比例し、PWM値が大きいほど発光量が大きくなる。CPU91及びASIC94は、発光素子7aに入力する入力信号のPWM値を変更することによって、発光量を変更できるように構成されている。
図6の曲線L1〜L3は、それぞれ、基準となる種類の用紙Pを用い、用紙Pの表面の高さをノズル面11a、山部Px及び谷部Pyの高さとして、発光素子7aが入力信号に応じて用紙Pの表面に向けて光を照射しかつ受光素子7bが用紙Pの表面で反射された光を受けて出力信号を出力したときの、入力信号のPWM値と出力信号のA/D値との関係を示す。ノズル面11a、山部Px及び谷部Pyの順に、鉛直方向の高さが低く、当該高さに用紙Pの表面があるときの用紙Pの表面とノズル面11aとの距離が大きくなる。図6では、同じPWM値において、上記距離が大きくなるほど(即ち、曲線L1、曲線L2及び曲線L3の順に)、A/D値が小さくなっている。
距離検知を精度よく行うためには、用紙Pの表面の高さの違いによる(即ち、用紙Pの表面とノズル面11aとの距離の変化に対する)出力信号の変化量が大きいことが好ましい。距離の変化に対する出力信号の変化量が大きいことは、距離検知の感度が高いことを意味する。本実施形態では、曲線L1,L2におけるA/D値の差(変化量)が最大DになるときのPWM値を、距離検知用の入力設定値Xとする。また、入力設定値Xでの曲線L1におけるA/D値と曲線L2におけるA/D値との間にある3つの値を、閾値Y1〜Y3(Y1>Y2>Y3)とする。
図6のデータは、光センサ7毎の固有の特性によるものであり、プリンタ100の製造過程で実測により得られる。これらデータのうち、入力設定値X及び閾値Y1〜Y3は、プリンタ100の製造過程でROM92に記憶される。入力設定値Xは、距離検知で用いられる。閾値Y1〜Y3は、距離検知の結果と共に、画像の記録を中断するか否かの判定(記録中断の判定処理:図8参照)に用いられる。即ち、閾値Y1〜Y3が、本発明の「判定条件」に該当する。
次いで、図7を参照し、記録に係る制御内容について説明する。
先ず、CPU91は、外部装置から記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。CPU91が記録指令を受信していない場合(S1:NO)、S1の処理が繰り返される。記録指令を受信した場合(S1:YES)、CPU91は、ASIC94を通じて搬送モータ45を制御し、用紙Pの搬送を開始させる(S2)。
S2の後、CPU91は、ASIC94から転送されたロータリーエンコーダ46の信号に基づいて、用紙Pの先端(搬送方向の下流端)が上流ローラ対41に到達したか否かを判断する(S3)。用紙Pの先端が上流ローラ対41に到達していない場合(S3:NO)、S3の処理が繰り返される。用紙Pの先端が上流ローラ対41に到達した場合(S3:YES)、CPU91は、閾値をY2に設定する(S4)。
S4の後、CPU91は、ASIC94を通じてキャリッジモータ25を制御し、キャリッジ2の移動を開始させ、かつ、距離検知を開始する(S5)。距離検知を開始する際、CPU91は、ASIC94を通じてPWM値を入力設定値Xとした入力信号を発光素子7aに入力し、発光素子7aの発光を開始させる。そしてCPU91は、受光素子7bからの出力信号に基づいて、距離検知を行う。距離検知を行う間、CPU91は、後述する記録中断の判定処理(図8参照)を行う。
S5の後、CPU91は、ASIC94から転送されたロータリーエンコーダ46の信号に基づいて、用紙Pの先端が対向位置Aに到達したか否かを判断する(S6)。用紙Pの先端が対向位置Aに到達していない場合(S6:NO)、S6の処理が繰り返される。用紙Pの先端が対向位置Aに到達した場合(S6:YES)、CPU91は、用紙Pへの記録が開始されるよう、プリンタ100の各部を制御する(S7)。具体的には、CPU91は、ASIC94を通じてヘッドドライバ15、キャリッジモータ25及び搬送モータ45を制御し、搬送機構4によって用紙Pを搬送方向に所定量搬送する搬送動作と、キャリッジ2を走査方向に移動させながらノズル11nからインクを吐出させる吐出動作とを、交互に行わせる。
S7の後、CPU91は、ASIC94から転送されたロータリーエンコーダ46の信号に基づいて、用紙Pの先端が下流ローラ対42に到達したか否かを判断する(S8)。用紙Pの先端が下流ローラ対42に到達していない場合(S8:NO)、S8の処理が繰り返される。用紙Pの先端が下流ローラ対42に到達した場合(S8:YES)、CPU91は、閾値をY3に設定する(S9)。
S9の後、CPU91は、ASIC94から転送されたロータリーエンコーダ46の信号に基づいて、用紙Pの後端(搬送方向の上流端)が上流ローラ対41に到達したか否かを判断する(S10)。用紙Pの後端が上流ローラ対41に到達していない場合(S10:NO)、S10の処理が繰り返される。用紙Pの後端が上流ローラ対41に到達した場合(S10:YES)、CPU91は、閾値をY1に設定する(S11)。
S11の後、CPU91は、当該用紙Pに対する記録を終了するか否かを判断する(S12)。RAM93に未記録の画像データが残っている場合、CPU91は、当該用紙Pに対する記録を終了しない(S12:NO)と判断し、S12の処理を繰り返す。RAM93に未記録の画像データが残っていない場合、CPU91は、当該用紙Pに対する記録を終了する(S12:YES)と判断して、キャリッジ2を待機位置に戻し、かつ、距離検知を終了する(S13)。キャリッジ2の待機位置は、キャリッジ2の可動領域における走査方向の一端であり、ノズル面11aがプラテン3の表面と対向しない位置である。距離検知を終了する際、CPU91は、発光素子7aへの入力信号の入力を停止させる。また、CPU91は、距離検知の終了と共に、記録中断の判定処理(図8参照)も終了する。S13の後、CPU91は、当該ルーチンを終了する。
なお、複数の用紙Pに連続して画像を記録する場合、CPU91は、1の用紙Pに対する記録を終了し(S12:YES)、キャリッジ2を待機位置に戻し、かつ、距離検知を終了した後(S13)、処理をS2に戻し、全ての用紙Pに対する記録が終了するまで、S2〜S13の処理を繰り返す。
次いで、図8を参照し、記録中断の判定処理について説明する。
先ず、CPU91は、受光素子7bから受信した出力信号のA/D値が、設定した閾値を超えたか否かを判断する(S18)。A/D値が閾値を超えていない場合(S18:NO)、S18の処理が繰り返される。
A/D値が閾値を超えた場合(S18:YES)、CPU91は、画像の記録を中断すると判定する(S19)。具体的には、CPU91は、S19において、ASIC94を通じて搬送モータ45を制御し、搬送機構4による用紙Pの搬送を停止させる処理と、ASIC94を通じてキャリッジモータ25を制御し、吐出動作を停止させる処理と、ASIC94を通じて報知器8を制御し、ユーザーへの報知を行わせる処理とを行う。S19の後、CPU91は、当該ルーチンを終了する。
ここで、用紙Pの搬送経路Rにおける位置は、用紙Pの先端Paが上流ローラ対41と下流ローラ対42との間にあり、かつ、用紙Pの後端Pbが上流ローラ対41よりも搬送方向の上流にある上流搬送位置(図9(a)参照)と、先端Paが下流ローラ対42よりも搬送方向の下流にあり、かつ、後端Pbが上流ローラ対41よりも搬送方向の上流にある中間搬送位置(図9(b)参照)と、先端Paが下流ローラ対42よりも搬送方向の下流にあり、かつ、後端Pbが上流ローラ対41と下流ローラ対42との間にある下流搬送位置(図9(c)参照)とを含む。CPU91は、記録中断の判定条件となる閾値を、上記3つの位置に応じて変更する(図7参照)。具体的には、CPU91は、用紙Pが上流搬送位置にあるとき、閾値Y2(上流搬送判定条件)を用いて判定を行う。CPU91は、用紙Pが中間搬送位置にあるとき、閾値Y3(中間搬送判定条件)を用いて判定を行う。CPU91は、用紙Pが下流搬送位置にあるとき、閾値Y1(下流搬送判定条件)を用いて判定を行う。閾値Y1〜Y3は、図6に示すように、用紙Pの表面とノズル面11aとの距離に対応する値であり、閾値Y1〜Y3の順に、上記距離が大きい値となっている。つまり、閾値Y2は閾値Y1よりも上記距離が大きい値であり、閾値Y3は閾値Y2よりも上記距離が大きい値である。
以上に述べたように、本実施形態によれば、記録中断の判定条件(本実施形態では、閾値)を、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じて変更する(図7参照)。このように、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じた適切な処理を行うことで、スループットの低下を抑制できる。
用紙Pが上流搬送位置(図9(a)参照)又は下流搬送位置(図9(c)参照)にあるとき、用紙Pは上流ローラ対41又は下流ローラ対42により片持ち支持されており、先端Pa又は後端Pbが浮いてノズル面11aに接触し得る。しかしながら、これらの場合は、片持ち支持のために用紙Pのノズル面11aに対する接触力がそれほど大きくないこと、用紙Pに対する記録の開始時又は終了時であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的低い。一方、用紙Pが中間搬送位置(図9(b)参照)にあるとき、用紙Pは上流ローラ対41と下流ローラ対42とで両端支持されており、例えば、先端Paが下流ローラ対42に到達したときにジャムが生じた場合や、用紙Pにおけるインクの着弾部分に膨潤が生じた場合に、用紙Pにおける上流ローラ対41と下流ローラ対42との間の部分が浮いてノズル面11aに接触し得る。この場合は、両端支持のために用紙Pのノズル面11aに対する接触力が大きいこと、用紙Pに対する記録中であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的高い。特に、砂等の異物が外部から浸入して用紙Pやノズル面11aに付着した場合に、用紙Pの表面がノズル面11aに接触すると、異物とノズル面11aとの摩擦によりノズル11nの損傷が激しくなるため、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が高い。この点、本実施形態において、中間搬送判定条件の値(閾値Y3)は、上流搬送判定条件の値(閾値Y2)及び下流搬送判定条件の値(閾値Y1)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。これにより、用紙Pが中間搬送位置にあるときに、用紙Pのノズル面11aへの接触をより確実に防止できる。
用紙Pが下流搬送位置(図9(c)参照)にあるときは、記録の終了時であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的低い。換言すると、用紙Pが上流搬送位置(図9(a)参照)にあるときは、用紙Pが下流搬送位置(図9(c)参照)にあるときに比べ、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が高い。この点、本実施形態において、上流搬送判定条件の値(閾値Y2)は、下流搬送判定条件の値(閾値Y1)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。これにより、用紙Pが上流搬送位置にあるときに、用紙Pのノズル面11aへの接触をより確実に防止できる。
搬送方向における上流ローラ対41と光センサ7との間隔C1は、搬送方向における下流ローラ対42と光センサ7との間隔C2よりも小さい(図3参照)。そして、ノズル面11aは、光センサ7よりも搬送方向の下流に配置されたノズル11nを有する。この構成では、用紙Pが上流搬送位置(図9(a)参照)にあるときに、用紙Pの先端Paが、光センサ7よりも搬送方向の下流に配置されたノズル11nに接触し得る。この点、本実施形態において、上流搬送判定条件の値(閾値Y2)は、下流搬送判定条件の値(閾値Y1)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。このように、上流搬送判定条件の値を上記距離が大きい値とすることで、光センサ7よりも搬送方向の下流に配置されたノズル11nに用紙Pが接触するのを防止できる。
CPU91は、画像の記録を中断する場合に、搬送機構4による用紙Pの搬送を停止させる(図8のS19参照)。用紙Pがノズル面11aと接触した状態で用紙Pの搬送が行われると、ノズル面11aが擦過し、ノズル11nの損傷が激しくなる。この点、上記構成によれば、当該問題を抑制できる。
CPU91は、画像の記録を中断する場合に、吐出動作を停止させる(図8のS19参照)。用紙Pがノズル面11aと接触した状態で吐出動作が行われると、ノズル面11aが擦過し、ノズル11nの損傷が激しくなる。この点、上記構成によれば、当該問題を抑制できる。
CPU91は、画像の記録を中断する場合に、報知器8により報知を行わせる(図8のS19参照)。これにより、ユーザーに報知して適宜の処置を促すことができる。
<第2実施形態>
続いて、図10及び図11を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るプリンタは、光センサ7の位置、及び、閾値の設定が、第1実施形態に係るプリンタ100と異なり、それ以外は第1実施形態に係るプリンタ100と同じ構成である。
第1実施形態では、光センサ7がヘッド1に対して搬送方向の上流に配置されているが、本実施形態では、光センサ7がヘッド1に対して搬送方向の下流に配置されている(図10参照)。本実施形態において、搬送方向における上流ローラ対41と光センサ7との間隔C1’、及び、搬送方向における押圧箇所B1と光センサ7との間隔C3’は、搬送方向における下流ローラ対42と光センサ7との間隔C2’よりも大きい(C1’>C3’>C2’)。ノズル面11aに形成された全てのノズルは、光センサ7よりも搬送方向の上流に配置されている。
このような光センサ7の配置の下、本実施形態において、CPU91は、図11に示す記録に係る制御を行う。CPU91は、先ず、S1〜S3と同じS21〜S23の処理を行う。そして、用紙Pの先端が上流ローラ対41に到達した場合(S23:YES)、CPU91は、閾値をY1に設定する(S24)。S24の後、CPU91は、S5〜S10と同じS25〜S30の処理を行う。そして、用紙Pの後端が上流ローラ対41に到達した場合(S30:YES)、CPU91は、閾値をY2に設定する(S31)。S31の後、CPU91は、S12,S13と同じS32,S33の処理を行い、当該ルーチンを終了する。
つまり、第1実施形態では、上流搬送判定条件の値を閾値Y2、下流搬送判定条件の値を閾値Y1とするが、本実施形態では、上流搬送判定条件の値を閾値Y1、下流搬送判定条件の値を閾値Y2とする。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同じ構成による同じ効果に加え、以下の効果が得られる。
搬送方向における上流ローラ対41と光センサ7との間隔C1’は、搬送方向における下流ローラ対42と光センサ7との間隔C2’よりも大きい(図10参照)。そして、ノズル面11aは、光センサ7よりも搬送方向の上流に配置されたノズル11nを有する。この構成では、用紙Pが下流搬送位置(図9(c)参照)にあるときに、用紙Pの後端Pbが、光センサ7よりも搬送方向の上流に配置されたノズル11nに接触し得る。この点、本実施形態において、下流搬送判定条件の値(閾値Y2)は、上流搬送判定条件の値(閾値Y1)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。このように、下流搬送判定条件の値を上記距離が大きい値とすることで、光センサ7よりも搬送方向の上流に配置されたノズル11nに用紙Pが接触するのを防止できる。
<第3実施形態>
続いて、図12を参照し、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係るプリンタは、閾値変更の基準となる位置が第1実施形態に係るプリンタ100と異なり、それ以外は第1実施形態に係るプリンタ100と同じ構成である。
第1実施形態では、上流ローラ対41及び下流ローラ対42と用紙Pの先端及び後端との位置関係に応じて、閾値を変更する。これに対し、本実施形態では、押圧箇所B1及び下流ローラ対42と用紙Pの先端及び後端との位置関係に応じて、閾値を変更する。
具体的には、CPU91は、先ず、S1,S2と同じS41,S42の処理を行う。S42の後、CPU91は、ASIC94から転送されたロータリーエンコーダ46の信号に基づいて、用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達したか否かを判断する(S43)。用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達していない場合(S43:NO)、S43の処理が繰り返される。用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達した場合(S43:YES)、CPU91は、S4〜S9と同じS44〜S49の処理を行う。S49の後、CPU91は、ASIC94から転送されたロータリーエンコーダ46の信号に基づいて、用紙Pの後端が押圧箇所B1に到達したか否かを判断する(S50)。用紙Pの後端が押圧箇所B1に到達していない場合(S50:NO)、S50の処理が繰り返される。用紙Pの後端が押圧箇所B1に到達した場合(S50:YES)、CPU91は、S11〜S13と同じS51〜S53の処理を行い、当該ルーチンを終了する。
本実施形態において、用紙Pの搬送経路Rにおける位置は、用紙Pの先端Paが押圧箇所B1と下流ローラ対42との間にあり、かつ、用紙Pの後端Pbが押圧箇所B1よりも搬送方向の上流にある上流押圧位置(図9(a)参照)と、先端Paが下流ローラ対42よりも搬送方向の下流にあり、かつ、後端Pbが押圧箇所B1よりも搬送方向の上流にある中間押圧位置(図9(b)参照)と、先端Paが下流ローラ対42よりも搬送方向の下流にあり、かつ、後端Pbが押圧箇所B1と下流ローラ対42との間にある下流押圧位置(図9(c)参照)とを含む。CPU91は、記録中断の判定条件となる閾値を、上記3つの位置に応じて変更する(図12参照)。具体的には、CPU91は、用紙Pが上流押圧位置にあるとき、閾値Y2(上流押圧判定条件)を用いて判定を行う。CPU91は、用紙Pが中間押圧位置にあるとき、閾値Y3(中間押圧判定条件)を用いて判定を行う。CPU91は、用紙Pが下流押圧位置にあるとき、閾値Y1(下流押圧判定条件)を用いて判定を行う。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同じ構成による同じ効果に加え、以下の効果が得られる。
用紙Pが上流押圧位置(図9(a)参照)にあるとき、用紙Pは、コルゲートプレート51からの押圧を受けるが、下流ローラ対42には支持されていない。用紙Pが下流押圧位置(図9(c)参照)にあるとき、用紙Pは、コルゲートプレート51からの押圧を受けず、下流ローラ対42に片持ち支持されている。これらの場合、先端Pa又は後端Pbが浮いてノズル面11aに接触し得るが、支持状態により用紙Pのノズル面11aに対する接触力がそれほど大きくないこと、用紙Pに対する記録の開始時又は終了時であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的低い。一方、用紙Pが中間押圧位置(図9(b)参照)にあるとき、用紙Pは、コルゲートプレート51からの押圧を受け、かつ、下流ローラ対42に支持されており、例えば、先端Paが下流ローラ対42に到達したときにジャムが生じた場合や、用紙Pにおけるインクの着弾部分に膨潤が生じた場合に、用紙Pにおけるコルゲートプレート51と下流ローラ対42との間の部分が浮いてノズル面11aに接触し得る。この場合は、コルゲートプレート51と下流ローラ対42との両者により支持されているため用紙Pのノズル面11aに対する接触力が大きいこと、用紙Pに対する記録中であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的高い。特に、砂等の異物が外部から浸入して用紙Pやノズル面11aに付着した場合に、用紙Pの表面がノズル面11aに接触すると、異物とノズル面11aとの摩擦によりノズル11nの損傷が激しくなるため、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が高い。この点、本実施形態において、中間押圧判定条件の値(閾値Y3)は、上流押圧判定条件の値(閾値Y2)及び下流押圧判定条件の値(閾値Y1)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。これにより、用紙Pが中間押圧位置にあるときに、用紙Pのノズル面11aへの接触をより確実に防止できる。
用紙Pが下流押圧位置(図9(c)参照)にあるときは、記録の終了時であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的低い。換言すると、用紙Pが上流押圧位置(図9(a)参照)にあるときは、用紙Pが下流押圧位置(図9(c)参照)にあるときに比べ、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が高い。この点、本実施形態において、上流押圧判定条件の値(閾値Y2)は、下流押圧判定条件の値(閾値Y1)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。これにより、用紙Pが上流押圧位置にあるときに、用紙Pのノズル面11aへの接触をより確実に防止できる。
搬送方向における押圧箇所B1と光センサ7との間隔C3は、搬送方向における下流ローラ対42と光センサ7との間隔C2よりも小さい(図3参照)。そして、ノズル面11aは、光センサ7よりも搬送方向の下流に配置されたノズル11nを有する。この構成では、用紙Pが上流押圧位置(図9(a)参照)にあるときに、用紙Pの先端Paが、光センサ7よりも搬送方向の下流に配置されたノズル11nに接触し得る。この点、本実施形態において、上流押圧判定条件の値(閾値Y2)は、下流押圧判定条件の値(閾値Y1)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。このように、上流押圧判定条件の値を上記距離が大きい値とすることで、光センサ7よりも搬送方向の下流に配置されたノズル11nに用紙Pが接触するのを防止できる。
<第4実施形態>
続いて、図13を参照し、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態に係るプリンタは、光センサ7の位置、及び、閾値の設定が、第3実施形態に係るプリンタと異なり、それ以外は第3実施形態に係るプリンタと同じ構成である。
第3実施形態では、第1実施形態と同様、光センサ7がヘッド1に対して搬送方向の上流に配置されているが、本実施形態では、第2実施形態と同様、光センサ7がヘッド1に対して搬送方向の下流に配置されている(図10参照)。
このような光センサ7の配置の下、本実施形態において、CPU91は、図13に示す記録に係る制御を行う。CPU91は、先ず、S41〜S43と同じS61〜S63の処理を行う。そして、用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達した場合(S63:YES)、CPU91は、閾値をY1に設定する(S64)。S64の後、CPU91は、S45〜S50と同じS65〜S70の処理を行う。そして、用紙Pの後端が押圧箇所B1に到達した場合(S70:YES)、CPU91は、閾値をY2に設定する(S71)。S71の後、CPU91は、S52,S53と同じS72,S73の処理を行い、当該ルーチンを終了する。
つまり、第3実施形態では、上流押圧判定条件の値を閾値Y2、下流押圧判定条件の値を閾値Y1とするが、本実施形態では、上流押圧判定条件の値を閾値Y1、下流押圧判定条件の値を閾値Y2とする。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第3実施形態と同じ構成による同じ効果に加え、以下の効果が得られる。
搬送方向における上流ローラ対41と光センサ7との間隔C1’は、搬送方向における下流ローラ対42と光センサ7との間隔C2’よりも大きい(図10参照)。そして、ノズル面11aは、光センサ7よりも搬送方向の上流に配置されたノズル11nを有する。この構成では、用紙Pが下流押圧位置(図9(c)参照)にあるときに、用紙Pの後端Pbが、光センサ7よりも搬送方向の上流に配置されたノズル11nに接触し得る。この点、本実施形態において、下流押圧判定条件の値(閾値Y2)は、上流押圧判定条件の値(閾値Y1)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。このように、下流押圧判定条件の値を上記距離が大きい値とすることで、光センサ7よりも搬送方向の上流に配置されたノズル11nに用紙Pが接触するのを防止できる。
<第5実施形態>
続いて、図14を参照し、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態に係るプリンタは、閾値変更の判断基準が第1実施形態に係るプリンタ100と異なり、それ以外は第1実施形態に係るプリンタ100と同じ構成である。
第1実施形態では、上流ローラ対41及び下流ローラ対42と用紙Pの先端及び後端との位置関係に応じて、閾値を変更する。これに対し、本実施形態では、用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁(走査方向の端部)がコルゲートプレート51に押圧されるか否かに応じて、閾値を変更する。
具体的には、CPU91は、先ず、S1と同じS81の処理を行う。そして、記録指令を受信した場合(S81:YES)、CPU91は、当該記録指令に含まれる用紙Pのサイズに関する情報に基づいて、用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されるか否かを判断する(S82)。即ち、記録指令に含まれる情報が、本発明の「位置情報」に該当する。
用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧される場合(S82:YES)、CPU91は、閾値をY3に設定する(S83)。用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合(S82:NO)、CPU91は、閾値をY1に設定する(S84)。S83又はS84の後、CPU91は、S2と同じS85の処理を行う。
S85の後、CPU91は、ASIC94から転送されたロータリーエンコーダ46の信号に基づいて、用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達したか否かを判断する(S86)。用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達していない場合(S86:NO)、S86の処理が繰り返される。用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達した場合(S86:YES)、CPU91は、S5〜S7と同じS87〜S89の処理を行う。S89の後、CPU91は、S12,S13と同じS90,S91の処理を行い、当該ルーチンを終了する。
つまり、本実施形態において、CPU91は、用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧される場合、閾値Y3(縁押圧判定条件)を用いて判定を行い、用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合、閾値Y1(縁非押圧判定条件)を用いて判定を行う。縁押圧判定条件の値(閾値Y3)は、縁非押圧判定条件の値(閾値Y1)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同じ構成による同じ効果に加え、以下の効果が得られる。
用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合、用紙Pの縁近傍が、押圧を受けないため、浮いてノズル面11aに近づく可能性がある。この場合に、上記距離が小さいとして画像の記録が中断されると、スループットが低下してしまう。この点、本実施形態において、用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合の閾値Y1(縁非押圧判定条件)は、用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧される場合の閾値Y3(縁押圧判定条件)よりも、上記距離が大きい値である(図6参照)。そのため、用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合に、上記距離が小さいとして画像の記録が中断され難く、スループットの低下を抑制できる。
<第6実施形態>
続いて、図15を参照し、本発明の第6実施形態について説明する。第6実施形態に係るプリンタは、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じた制御内容が、第1実施形態に係るプリンタ100と異なり、それ以外は第1実施形態に係るプリンタ100と同じ構成である。
第1実施形態では、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じて、記録中断の判定条件(閾値)を変更するが、本実施形態では、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じて、距離検知の実行の有無を変更する。
本実施形態において、CPU91は、図15に示す記録に係る制御を行う。CPU91は、先ず、S1,S2と同じS101,S102の処理を行う。S102の後、CPU91は、ASIC94から転送されたロータリーエンコーダ46の信号に基づいて、用紙Pの先端が対向位置Aに到達したか否かを判断する(S103)。用紙Pの先端が対向位置Aに到達していない場合(S103:NO)、S103の処理が繰り返される。用紙Pの先端が対向位置Aに到達した場合(S103:YES)、CPU91は、S7,S8と同じS104,S105の処理を行う。そして、用紙Pの先端が下流ローラ対42に到達した場合(S105:YES)、CPU91は、距離検知を開始する(S106)。距離検知を開始する際、CPU91は、ASIC94を通じてPWM値を入力設定値Xとした入力信号を発光素子7aに入力し、発光素子7aの発光を開始させる。そしてCPU91は、受光素子7bからの出力信号に基づいて、距離検知を行う。距離検知を行う間、CPU91は、上述の記録中断の判定処理(図8参照)を行う。
S106の後、CPU91は、S10と同じS107の処理を行う。そして、用紙Pの後端が上流ローラ対41に到達した場合(S107:YES)、CPU91は、距離検知を終了する(S108)。距離検知を終了する際、CPU91は、発光素子7aへの入力信号の入力を停止させる。また、CPU91は、距離検知の終了と共に、記録中断の判定処理(図8参照)も終了する。S108の後、CPU91は、S12,S13と同じS109,S110の処理を行い、当該ルーチンを終了する。
つまり、CPU91は、用紙Pが中間搬送位置(図9(b)参照)にあるときは距離検知を行い、用紙Pが上流搬送位置(図9(a)参照)又は下流搬送位置(図9(c)参照)にあるときは距離検知を行わない。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同じ構成による同じ効果に加え、以下の効果が得られる。
用紙Pに画像を記録するときに、位置信号が所定条件を満たす場合(本実施形態では、ロータリーエンコーダ46の信号が、用紙Pが中間搬送位置にあることを示す場合)は距離検知を行い、位置信号が所定条件を満たさない場合は距離検知を行わない。このように、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じた適切な処理を行うことで、スループットの低下を抑制できる。
用紙Pが上流搬送位置(図9(a)参照)又は下流搬送位置(図9(c)参照)にあるとき、用紙Pは上流ローラ対41又は下流ローラ対42により片持ち支持されており、先端Pa又は後端Pbが浮いてノズル面11aに接触し得る。しかしながら、これらの場合は、片持ち支持のために用紙Pのノズル面11aに対する接触力がそれほど大きくないこと、用紙Pに対する記録の開始時又は終了時であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的低い。一方、用紙Pが中間搬送位置(図9(b)参照)にあるとき、用紙Pは上流ローラ対41と下流ローラ対42とで両端支持されており、例えば、先端Paが下流ローラ対42に到達したときにジャムが生じた場合や、用紙Pにおけるインクの着弾部分に膨潤が生じた場合に、用紙Pにおける上流ローラ対41と下流ローラ対42との間の部分が浮いてノズル面11aに接触し得る。この場合は、両端支持のために用紙Pのノズル面11aに対する接触力が大きいこと、用紙Pに対する記録中であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的高い。特に、砂等の異物が外部から浸入して用紙Pやノズル面11aに付着した場合に、用紙Pの表面がノズル面11aに接触すると、異物とノズル面11aとの摩擦によりノズル11nの損傷が激しくなるため、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が高い。この点、本実施形態では、用紙Pが中間搬送位置にあるときは距離検知を行い、用紙Pが上流搬送位置又は下流搬送位置にあるときは距離検知を行わない。これにより、用紙Pが中間搬送位置にあるときには、用紙Pのノズル面11aへの接触をより確実に防止でき、かつ、用紙Pが上流搬送位置又は下流搬送位置にあるときには、不要な処理を行わず、スループットの低下を抑制できる。
<第7実施形態>
続いて、図16を参照し、本発明の第7実施形態について説明する。第7実施形態に係るプリンタは、距離検知実行の有無の判断基準となる位置が第6実施形態に係るプリンタと異なり、それ以外は第6実施形態に係るプリンタと同じ構成である。
第6実施形態では、上流ローラ対41及び下流ローラ対42と用紙Pの先端及び後端との位置関係に応じて、距離検知実行の有無を判断する。これに対し、本実施形態では、押圧箇所B1及び下流ローラ対42と用紙Pの先端及び後端との位置関係に応じて、距離検知実行の有無を判断する。
具体的には、CPU91は、先ず、S101〜S106と同じS121〜S126の処理を行う。S126の後、CPU91は、ASIC94から転送されたロータリーエンコーダ46の信号に基づいて、用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達したか否かを判断する(S127)。用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達していない場合(S127:NO)、S127の処理が繰り返される。用紙Pの先端が押圧箇所B1に到達した場合(S127:YES)、CPU91は、S108〜S110と同じS128〜S130の処理を行い、当該ルーチンを終了する。
本実施形態において、用紙Pの搬送経路Rにおける位置は、用紙Pの先端Paが押圧箇所B1と下流ローラ対42との間にあり、かつ、用紙Pの後端Pbが押圧箇所B1よりも搬送方向の上流にある上流押圧位置(図9(a)参照)と、先端Paが下流ローラ対42よりも搬送方向の下流にあり、かつ、後端Pbが押圧箇所B1よりも搬送方向の上流にある中間押圧位置(図9(b)参照)と、先端Paが下流ローラ対42よりも搬送方向の下流にあり、かつ、後端Pbが押圧箇所B1と下流ローラ対42との間にある下流押圧位置(図9(c)参照)とを含む。CPU91は、用紙Pが中間押圧位置にあるときは距離検知を行い、用紙Pが上流押圧位置又は下流押圧位置にあるときは距離検知を行わない。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同じ構成による同じ効果に加え、以下の効果が得られる。
用紙Pが上流押圧位置(図9(a)参照)にあるとき、用紙Pは、コルゲートプレート51からの押圧を受けるが、下流ローラ対42には支持されていない。用紙Pが下流押圧位置(図9(c)参照)にあるとき、用紙Pは、コルゲートプレート51からの押圧を受けず、下流ローラ対42に片持ち支持されている。これらの場合、先端Pa又は後端Pbが浮いてノズル面11aに接触し得るが、支持状態により用紙Pのノズル面11aに対する接触力がそれほど大きくないこと、用紙Pに対する記録の開始時又は終了時であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的低い。一方、用紙Pが中間押圧位置(図9(b)参照)にあるとき、用紙Pは、コルゲートプレート51からの押圧を受け、かつ、下流ローラ対42に支持されており、例えば、先端Paが下流ローラ対42に到達したときにジャムが生じた場合や、用紙Pにおけるインクの着弾部分に膨潤が生じた場合に、用紙Pにおけるコルゲートプレート51と下流ローラ対42との間の部分が浮いてノズル面11aに接触し得る。この場合は、コルゲートプレート51と下流ローラ対42との両者により支持されているため用紙Pのノズル面11aに対する接触力が大きいこと、用紙Pに対する記録中であること等から、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が比較的高い。特に、砂等の異物が外部から浸入して用紙Pやノズル面11aに付着した場合に、用紙Pの表面がノズル面11aに接触すると、異物とノズル面11aとの摩擦によりノズル11nの損傷が激しくなるため、用紙Pのノズル面11aへの接触を防止する必要性が高い。この点、本実施形態では、用紙Pが中間押圧位置にあるときは距離検知を行い、用紙Pが上流押圧位置又は下流押圧位置にあるときは距離検知を行わない。これにより、用紙Pが中間押圧位置にあるときには、用紙Pのノズル面11aへの接触をより確実に防止でき、かつ、用紙Pが上流押圧位置又は下流押圧位置にあるときには、不要な処理を行わず、スループットの低下を抑制できる。
<第8実施形態>
続いて、図17を参照し、本発明の第8実施形態について説明する。第8実施形態に係るプリンタは、距離検知実行の有無の判断基準が第6実施形態に係るプリンタと異なり、それ以外は第6実施形態に係るプリンタと同じ構成である。
第6実施形態では、上流ローラ対41及び下流ローラ対42と用紙Pの先端及び後端との位置関係に応じて、距離検知実行の有無を判断する。これに対し、本実施形態では、用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されるか否かに応じて、距離検知実行の有無を判断する。
具体的には、CPU91は、先ず、S101〜S105と同じS141〜S145の処理を行う。そして、用紙Pの先端が下流ローラ対42に到達した場合(S145:YES)、CPU91は、受信した記録指令に含まれる用紙Pのサイズに関する情報に基づいて、用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されるか否かを判断する(S146)。
用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧される場合(S146:YES)、CPU91は、S106と同様、距離検知を開始する(S147)。用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合(S146:NO)、CPU91は、距離検知を開始せず、処理をS150に進める。S147の後、CPU91は、S107〜S110と同じS148〜S151の処理を行い、当該ルーチンを終了する。
つまり、本実施形態において、CPU91は、用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧される場合、距離検知を行い、用紙Pに画像を記録するときに用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合、距離検知を行わない。
以上に述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態と同じ構成による同じ効果に加え、以下の効果が得られる。
用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合、用紙Pの縁近傍が、押圧を受けないため、浮いてノズル面11aに近づく可能性がある。この場合に、上記距離が小さいとして画像の記録が中断されると、スループットが低下してしまう。この点、本実施形態では、用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧される場合は距離検知を行い、用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合は距離検知を行わない。そのため、用紙Pの縁がコルゲートプレート51に押圧されない場合に、上記距離が小さいとして画像の記録が中断されることがなく、スループットの低下を抑制できる。
<第9実施形態>
続いて、図18及び図19を参照し、本発明の第9実施形態について説明する。第9実施形態に係るプリンタは、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じて変更する対象が、第1実施形態に係るプリンタ100と異なり、それ以外は第1実施形態に係るプリンタ100と同じ構成である。
第1実施形態では、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じて、記録中断の判定条件(閾値)を変更するが、本実施形態では、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じて、記録中断の判定の際に出力信号の値(A/D値)に乗じる係数を変更する。係数Z1〜Z3(Z1<Z2<Z3)は、プリンタ100の製造過程でROM92に記憶される。閾値は、用紙Pの搬送経路Rにおける位置によらず、一定(例えば、閾値Y2)である。
本実施形態において、CPU91は、図18に示す記録に係る制御を行う。CPU91は、先ず、S1〜S3と同じS161〜S163の処理を行う。そして、用紙Pの先端が上流ローラ対41に到達した場合(S163:YES)、CPU91は、係数をZ2に設定する(S164)。S164の後、CPU91は、S5〜S8と同じS165〜S168の処理を行う。S168の後、CPU91は、係数をZ3に設定する(S169)。S169の後、CPU91は、S10と同じS170の処理を行う。そして、用紙Pの後端が上流ローラ対41に到達した場合(S170:YES)、CPU91は、係数をZ1に設定する(S171)。S171の後、CPU91は、S12,S13と同じS172,S173の処理を行い、当該ルーチンを終了する。
距離検知を行う間、CPU91は、図19に示す記録中断の判定処理を行う。先ず、CPU91は、判定値(受光素子7bから受信した出力信号のA/D値に、設定した係数(Z1、Z2又はZ3)を乗じた値)が閾値を超えたか否かを判断する(S188)。判定値が閾値を超えていない場合(S188:NO)、S188の処理が繰り返される。判定値が閾値を超えた場合(S188:YES)、CPU91は、画像の記録を中断すると判定する(S189)。S189において、CPU91は、S19と同様の処理を行う。S189の後、CPU91は、当該ルーチンを終了する。
以上に述べたように、本実施形態によれば、記録中断の判定の際に出力信号の値(A/D値)に乗じる係数を、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じて変更する。このように、用紙Pの搬送経路Rにおける位置に応じた適切な処理を行うことで、スループットの低下を抑制できる。
用紙Pが中間搬送位置にあるときに設定される係数Z3は、用紙Pが上流搬送位置にあるときに設定される係数Z2及び用紙Pが下流搬送位置にあるときに設定される係数Z1よりも、大きい値である。したがって、用紙Pが中間搬送位置にあるとき、用紙Pが上流搬送位置又は下流搬送位置にあるときに比べ、同じA/D値でも判定値が大きくなり、用紙Pのノズル面11aへの接触をより確実に防止できる。
用紙Pが上流搬送位置にあるときに設定される係数Z2は、用紙Pが下流搬送位置にあるときに設定される係数Z1よりも、大きい値である。したがって、用紙Pが上流搬送位置にあるとき、用紙Pが下流搬送位置にあるときに比べ、同じA/D値でも判定値が大きくなり、用紙Pのノズル面11aへの接触をより確実に防止できる。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
上述の実施形態のうちの2つ以上の構成を組み合わせてもよい。例えば、制御部は、上流ローラ対及び下流ローラ対と被吐出対象の先端及び後端との位置関係、及び、記録の際に被吐出対象の縁が押圧部材に押圧されるか否かの、両者に応じて、閾値を変更してよい。この場合、例えば、制御部は、先に記録の際に被吐出対象の縁が押圧部材に押圧されるか否かを判断して閾値を設定し、その後、搬送による被吐出対象の位置の変化に応じて、設定した閾値を変更してよい。また、第8実施形態(図17)において、制御部は、上流ローラ対及び下流ローラ対と被吐出対象の先端及び後端との位置関係、及び、記録の際に被吐出対象の縁が押圧部材に押圧されるか否かの、両者に応じて、距離検知の実行の有無を変更するが、両者の一方のみに応じて、距離検知の実行の有無を変更してよい。この場合、例えば、制御部は、先に記録の際に被吐出対象の縁が押圧部材に押圧されるか否かを判断して、距離検知実行の有無を決定し、その後の搬送による被吐出対象の位置の変化によらず、距離検知を行うと決定した場合は記録中に距離検知を行い、距離検知を行わないと決定した場合は記録中に距離検知を行わなくてよい。また、被吐出対象の搬送経路における位置に応じて、判定条件(上述の実施形態では、閾値)と、係数との両方を、変更してもよい。
距離センサは、上述の実施形態ではノズル面に形成された全てのノズルよりも搬送方向の上流又は下流に配置されているが、これに限定されない。例えば、ノズル面に形成されたノズルの一部が距離センサよりも搬送方向の上流又は下流にあってもよい。また、距離センサは、キャリッジに搭載されることに限定されず、ヘッドのノズル面に配置されてもよい。
距離センサの特性は、図6に示すものに限定されない。例えば、図6では、距離が大きくなるほど距離信号のA/D値が小さくなるが、距離が大きくなるほどA/D値が大きくなってもよい。また、上述の実施形態では、距離に応じて距離信号のA/D値が変化するが、これに限定されず、距離に応じて距離信号の任意の要素(例えば、波長)が変化してもよい。この場合、制御部は、距離信号の上記要素の変化に基づいて、距離を検知してよい。距離信号は、距離を数値化したデータを含むものであってもよい。
距離センサの数は、1つに限定されない。例えば、液体吐出ヘッドが複数色の液体を吐出する場合に、色毎に距離センサを設けてよい。
距離センサは、光学式に限定されず、超音波式等であってもよい。また、距離センサは、非接触式に限定されず、接触式であってもよい。
上述の実施形態では、ロータリーエンコーダが、位置センサに該当する。制御部は、ロータリーエンコーダから出力された信号に基づいて、被吐出対象の搬送量を特定し、当該搬送量と搬送経路における基準位置とによって、被吐出対象の搬送経路における位置を検知する。つまり、上述の実施形態において、制御部は、位置センサから出力された信号に基づいて、被吐出対象の搬送経路における位置を間接的に検知する。しかしながら、これに限定されず、制御部は、位置センサから出力された信号に基づいて、被吐出対象の搬送経路における位置を直接的に検知してもよい。この場合、位置センサは、例えば、搬送経路の所定の位置において被吐出対象と接触可能に配置された(例えば、搬送機構のローラに取り付けられた)、接触センサ等であってよい。また、位置センサは、搬送経路における複数の位置での被吐出対象の有無を示す信号を出力してよい。制御部は、当該信号に基づき、複数の位置のうち被吐出対象が有ると検知された位置の個数を判断し、被吐出対象の搬送経路における位置を直接的に検知できる。
位置情報(記録指令に含まれる情報等)から、被吐出対象に画像を記録するときに被吐出対象の縁が押圧部材に押圧されるか否かを判断し、制御を行う形態では、位置センサを省略してもよい。
押圧部材は、複数のプレートで構成されることに限定されず、1つのプレートで構成されてもよい。押圧部材を省略してもよい。
画像の記録を中断する場合に制御部が行う処理は、搬送停止、吐出動作停止及び報知に限定されず、例えば、距離を調整する処理であってもよい。制御部は、画像の記録を中断すると判定した場合、記録に係る動作を一旦停止した後、記録を再開してもよい。
上述の実施形態では、CPU及びASICが制御部の機能を分担するが、これに限定されない。例えば、CPUのみ又はASICのみが制御部として機能してもよいし、複数のCPU及び/又は複数のASICが制御部の機能を分担してもよい。
搬送機構は、ローラ対で構成されることに限定されず、被吐出媒体を支持するベルトを含んでもよい。また、搬送方向は、上述の実施形態では直線状であるが、湾曲してもよい。
液体吐出ヘッドは、シリアル式に限定されず、ライン式(即ち、位置が固定された状態で記録媒体に対して液体を吐出する方式)であってもよい。液体吐出ヘッドがライン式の場合、走査方向に長尺な距離センサ、又は、走査方向に互いに離隔した複数の距離センサを設けてよく、或いは、1つの距離センサを走査方向に移動させてもよい。
ノズルから液体を吐出させるエネルギーを付与するアクチュエータとして、上述の実施形態では圧電式のものを例示したが、これに限定されず、他の方式(例えば、発熱素子を用いたサーマル方式、静電力を用いた静電方式等)のものであってもよい。
ノズルから吐出される液体は、染料インクに限定されず、顔料インクであってもよい。ノズルから吐出される液体が顔料インクの場合、例えば、互いに異なる色の光を発する複数の発光素子を設け、距離検知において、複数の発光素子の中から、インクの色と色相環で反対側にある色の光を発する発光素子を選択し、当該発光素子から被吐出対象の表面に光を照射させることが好ましい。これにより、被吐出対象の表面においてインクが着弾した領域とインクが着弾していない領域とで、反射光量の差が大きくなる問題を抑制できる。また、ノズルから吐出される液体は、インクに限定されず、任意の液体(例えば、インク中の成分を凝集又は析出させる処理液等)であってよい。
被吐出対象は、用紙に限定されず、例えば布や電子基板(フレキシブルプリント基板となる基材等)であってもよい。
本発明は、プリンタに限定されず、ファクシミリ、コピー機、複合機等にも適用可能である。
1 ヘッド(液体吐出ヘッド)
11n ノズル
11a ノズル面
2 キャリッジ
4 搬送機構
41 上流ローラ対
42 下流ローラ対
46 ロータリーエンコーダ(位置センサ)
51 コルゲートプレート(押圧部材)
7 光センサ(距離センサ)
8 報知器
9 制御装置
91 CPU(制御部)
94 ASIC(制御部)
100 プリンタ(液体吐出装置)
A 対向位置
B1 押圧箇所
P 用紙(被吐出対象)
Pa 先端
Pb 後端
R 搬送経路
Y1〜Y3 閾値(判定条件)
Z1〜Z3 係数

Claims (21)

  1. 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、
    被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、
    前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、
    前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、
    前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記上流ローラ対と前記下流ローラ対との間にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記上流ローラ対よりも前記搬送方向の上流にある上流搬送位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記上流ローラ対よりも前記搬送方向の上流にある中間搬送位置とを含み、
    前記判定条件は、被吐出対象が前記上流搬送位置にあるときの上流搬送判定条件と、被吐出対象が前記中間搬送位置にあるときの中間搬送判定条件とを含み、
    前記上流搬送判定条件の値及び前記中間搬送判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、
    前記中間搬送判定条件の値は、前記上流搬送判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記位置は、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記上流ローラ対と前記下流ローラ対との間にある下流搬送位置をさらに含み、
    前記判定条件は、被吐出対象が前記下流搬送位置にあるときの下流搬送判定条件をさらに含み、
    前記下流搬送判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、
    前記上流搬送判定条件の値は、前記下流搬送判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  3. 前記搬送方向における前記上流ローラ対と前記距離センサとの間隔は、前記搬送方向における前記下流ローラ対と前記距離センサとの間隔よりも小さく、
    前記ノズル面は、前記距離センサよりも前記搬送方向の下流に配置された前記ノズルを有することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  4. 前記位置は、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記上流ローラ対と前記下流ローラ対との間にある下流搬送位置をさらに含み、
    前記判定条件は、被吐出対象が前記下流搬送位置にあるときの下流搬送判定条件をさらに含み、
    前記下流搬送判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、
    前記搬送方向における前記上流ローラ対と前記距離センサとの間隔は、前記搬送方向における前記下流ローラ対と前記距離センサとの間隔よりも大きく、
    前記ノズル面は、前記距離センサよりも前記搬送方向の上流に配置された前記ノズルを有し、
    前記下流搬送判定条件の値は、前記上流搬送判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  5. 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、
    被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、
    前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、
    前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、
    前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記上流ローラ対と前記下流ローラ対との間にある下流搬送位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記上流ローラ対よりも前記搬送方向の上流にある中間搬送位置とを含み、
    前記判定条件は、被吐出対象が前記下流搬送位置にあるときの下流搬送判定条件と、被吐出対象が前記中間搬送位置にあるときの中間搬送判定条件とを含み、
    前記下流搬送判定条件の値及び前記中間搬送判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、
    前記中間搬送判定条件の値は、前記下流搬送判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、
    被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、
    前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、
    前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、
    前記ノズルに対して前記搬送方向の上流かつ前記上流ローラ対に対して前記搬送方向の下流にある押圧箇所において、被吐出対象の前記表面を押圧する、押圧部材をさらに備え、
    前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記押圧箇所と前記下流ローラ対との間にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記押圧箇所よりも前記搬送方向の上流にある上流押圧位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記押圧箇所よりも前記搬送方向の上流にある中間押圧位置とを含み、
    前記判定条件は、被吐出対象が前記上流押圧位置にあるときの上流押圧判定条件と、被吐出対象が前記中間押圧位置にあるときの中間押圧判定条件とを含み、
    前記上流押圧判定条件の値及び前記中間押圧判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、
    前記中間押圧判定条件の値は、前記上流押圧判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 前記位置は、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記押圧箇所と前記下流ローラ対との間にある下流押圧位置をさらに含み、
    前記判定条件は、被吐出対象が前記下流押圧位置にあるときの下流押圧判定条件をさらに含み、
    前記下流押圧判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、
    前記上流押圧判定条件の値は、前記下流押圧判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記搬送方向における前記押圧箇所と前記距離センサとの間隔は、前記搬送方向における前記下流ローラ対と前記距離センサとの間隔よりも小さく、
    前記ノズル面は、前記距離センサよりも前記搬送方向の下流に配置された前記ノズルを有することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記位置は、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記押圧箇所と前記下流ローラ対との間にある下流押圧位置をさらに含み、
    前記判定条件は、被吐出対象が前記下流押圧位置にあるときの下流押圧判定条件をさらに含み、
    前記下流押圧判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、
    前記搬送方向における前記押圧箇所と前記距離センサとの間隔は、前記搬送方向における前記下流ローラ対と前記距離センサとの間隔よりも大きく、
    前記ノズル面は、前記距離センサよりも前記搬送方向の上流に配置された前記ノズルを有し、
    前記下流押圧判定条件の値は、前記上流押圧判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  10. 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、
    被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、
    前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、
    前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、
    前記ノズルに対して前記搬送方向の上流かつ前記上流ローラ対に対して前記搬送方向の下流にある押圧箇所において、被吐出対象の前記表面を押圧する、押圧部材をさらに備え、
    前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記押圧箇所と前記下流ローラ対との間にある下流押圧位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記押圧箇所よりも前記搬送方向の上流にある中間押圧位置とを含み、
    前記判定条件は、被吐出対象が前記下流押圧位置にあるときの下流押圧判定条件と、被吐出対象が前記中間押圧位置にあるときの中間押圧判定条件とを含み、
    前記下流押圧判定条件の値及び前記中間押圧判定条件の値は、前記距離に対応する値であり、
    前記中間押圧判定条件の値は、前記下流押圧判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする液体吐出装置。
  11. 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、
    被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、
    前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記距離信号を参照して画像の記録を中断するか否かの判定を行うための判定条件と、前記判定の際に前記距離信号の値に乗じる係数との少なくとも一方を、前記位置情報に基づいて変更し、
    前記ノズルに対して前記搬送方向の上流にある押圧箇所において、被吐出対象の前記表面を押圧する、押圧部材をさらに備え、
    前記制御部は、前記位置情報に基づいて、被吐出対象に画像を記録するときに前記搬送方向と直交する直交方向における被吐出対象の縁が前記押圧部材に押圧されるか否かを判断し、
    前記判定条件は、前記縁が前記押圧部材に押圧される場合の縁押圧判定条件と、前記縁が前記押圧部材に押圧されない場合の縁非押圧判定条件とを含み、
    前記縁押圧判定条件の値は、前記縁非押圧判定条件の値よりも、前記距離が大きい値であることを特徴とする液体吐出装置。
  12. 液体を吐出するノズルが形成されたノズル面を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記ノズル面と対向する対向位置を含む搬送経路に沿って被吐出対象を搬送方向に搬送する、搬送機構と、
    被吐出対象の表面と前記ノズル面との距離に応じて変化する距離信号を出力する、距離センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記距離センサから出力された前記距離信号、及び、被吐出対象の前記搬送経路における位置に関する情報である位置情報を受信するように構成され、
    前記ノズルから液体を吐出させて被吐出対象に画像を記録するときに、前記位置情報が所定条件を満たす場合は、前記距離信号を参照して前記距離を検知する距離検知であってその結果に応じて画像の記録が中断される距離検知を行い、前記位置情報が前記所定条件を満たさない場合は、前記距離検知を行わないことを特徴とする液体吐出装置。
  13. 前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、
    前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記上流ローラ対と前記下流ローラ対との間にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記上流ローラ対よりも前記搬送方向の上流にある上流搬送位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記上流ローラ対よりも前記搬送方向の上流にある中間搬送位置とを含み、
    前記制御部は、前記位置情報が、被吐出対象が前記中間搬送位置にあることを示すときは、前記距離検知を行い、前記位置情報が、被吐出対象が前記上流搬送位置にあることを示すときは、前記距離検知を行わないことを特徴とする請求項12に記載の液体吐出装置。
  14. 前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、
    前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記上流ローラ対と前記下流ローラ対との間にある下流搬送位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記上流ローラ対よりも前記搬送方向の上流にある中間搬送位置とを含み、
    前記制御部は、前記位置情報が、被吐出対象が前記中間搬送位置にあることを示すときは、前記距離検知を行い、前記位置情報が、被吐出対象が前記下流搬送位置にあることを示すときは、前記距離検知を行わないことを特徴とする請求項12に記載の液体吐出装置。
  15. 前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、
    前記ノズルに対して前記搬送方向の上流かつ前記上流ローラ対に対して前記搬送方向の下流にある押圧箇所において、被吐出対象の前記表面を押圧する、押圧部材をさらに備え、
    前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記押圧箇所と前記下流ローラ対との間にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記押圧箇所よりも前記搬送方向の上流にある上流押圧位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記押圧箇所よりも前記搬送方向の上流にある中間押圧位置とを含み、
    前記制御部は、前記位置情報が、被吐出対象が前記中間押圧位置にあることを示すときは、前記距離検知を行い、前記位置情報が、被吐出対象が前記上流押圧位置にあることを示すときは、前記距離検知を行わないことを特徴とする請求項12に記載の液体吐出装置。
  16. 前記搬送機構は、前記ノズルに対して前記搬送方向の上流に配置された上流ローラ対と、前記ノズルに対して前記搬送方向の下流に配置された下流ローラ対とを含み、
    前記ノズルに対して前記搬送方向の上流かつ前記上流ローラ対に対して前記搬送方向の下流にある押圧箇所において、被吐出対象の前記表面を押圧する、押圧部材をさらに備え、
    前記位置は、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記搬送機構により搬送される被吐出対象の後端が前記押圧箇所と前記下流ローラ対との間にある下流押圧位置と、前記先端が前記下流ローラ対よりも前記搬送方向の下流にあり、かつ、前記後端が前記押圧箇所よりも前記搬送方向の上流にある中間押圧位置とを含み、
    前記制御部は、前記位置情報が、被吐出対象が前記中間押圧位置にあることを示すときは、前記距離検知を行い、前記位置情報が、被吐出対象が前記下流押圧位置にあることを示すときは、前記距離検知を行わないことを特徴とする請求項12に記載の液体吐出装置。
  17. 前記ノズルに対して前記搬送方向の上流にある押圧箇所において、被吐出対象の前記表面を押圧する、押圧部材をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記位置情報に基づいて、被吐出対象に画像を記録するときに前記搬送方向と直交する直交方向における被吐出対象の縁が前記押圧部材に押圧されるか否かを判断し、
    前記縁が前記押圧部材に押圧される場合は、前記距離検知を行い、
    前記縁が前記押圧部材に押圧されない場合は、前記距離検知を行わないことを特徴とする請求項12に記載の液体吐出装置。
  18. 前記位置情報として前記位置に関する位置信号を出力する、位置センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記位置センサから出力された前記位置信号を受信するように構成されていることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  19. 前記制御部は、画像の記録を中断する場合に、前記搬送機構による被吐出対象の搬送を停止させることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  20. 前記液体吐出ヘッドを搭載するキャリッジをさらに備え、
    前記制御部は、
    画像を記録する間に、前記搬送機構によって被吐出対象を前記搬送方向に所定量搬送する搬送動作と、前記キャリッジを前記搬送方向と直交する直交方向に移動させながら前記ノズルから液体を吐出させる吐出動作とを、交互に行わせ、
    画像の記録を中断する場合に、前記吐出動作を停止させることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  21. 報知器をさらに備え、
    前記制御部は、画像の記録を中断する場合に、前記報知器により報知を行わせることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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