JP2022151034A - 乾燥装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡潔な構成で搬送ベルトの温度上昇を抑制することを目的とする。【解決手段】乾燥装置120は、インクが吐出されたシートSを所定の搬送方向Yに搬送する無端の搬送ベルト41と、搬送ベルト41により搬送されるシートS上のインクを加熱する熱源と、を備え、搬送ベルト41は、所定サイズ(例えば、A4)のシートSとシートSとの間隙に対応する第1領域R1に設けられた孔41Bを備え、第1領域R1における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積は、所定サイズのシートSに対応する第2領域R2における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積よりも小さい。【選択図】図4

Description

本発明は、シートに吐出されたインクを乾燥させる乾燥装置及び乾燥装置を備える画像形成システムに関する。
インクジェット記録装置を用いてシートに吐出されたインクを乾燥させる装置の一例として、シートを搬送する搬送ベルトと、搬送ベルトで搬送されるシート上のインクを放射熱によって乾燥させる熱源と、を備える乾燥装置が知られている。乾燥装置を高速化するためには強力な熱源が必要となるが。その場合、乾燥装置の内部の温度上昇が問題となるため、従来、その対策が検討されている。例えば、特許文献1では、搬送ベルトが導電層を含み、記録媒体を吸引するための複数の吸着穴が設けられ、搬送ベルトとで減圧チャンバーを挟んだ位置に配置された第2ベルト加熱部は、導電層を電磁誘導加熱するための複数のコイルが搬送方向に直交するベルト幅方向に並べて配置され、減圧チャンバーは、非磁性材料で構成され、搬送ベルトの第2面を断熱材によって支持し、断熱材は、第2面を支持する支持面と減圧空間とを連通する連通穴を有する構成が提案されている。
国際公開第2018/207534号
しかし、特許文献1に記載された構成では、シートの裏表を加熱するが、インクジェット用のコート紙のような特殊なコーティングを施したシートの場合、インクは紙ではなくコーティングの表面に留まり続けるため、印刷面以外の加熱は効率が悪い。また、搬送ベルトからシートへの熱の移動による乾燥効果は限定的である。また、ジャム処理時にユーザーが高温の搬送ベルトに接触するおそれがある。また、搬送ベルトを介したベアリング、センサー、モーター等の部品への熱の移動による故障を防ぐための対策が必要であるが、搬送ベルトを冷却する専用のファン等を追加すると、コストの上昇や装置の大型化が問題となる。
本発明は、上記事情を考慮し、簡潔な構成で搬送ベルトの温度上昇を抑制することのできる乾燥装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る乾燥装置は、インクが吐出されたシートを所定の搬送方向に搬送する無端の搬送ベルトと、前記搬送ベルトにより搬送される前記シート上の前記インクを加熱する熱源と、を備え、前記搬送ベルトは、所定サイズの前記シートと前記シートとの間隙に対応する第1領域に設けられた孔を備え、前記第1領域における前記搬送方向の単位長さ当たりの前記搬送ベルトの面積は、前記所定サイズのシートに対応する第2領域における前記搬送方向の単位長さ当たりの前記搬送ベルトの面積よりも小さいことを特徴とする。
前記搬送ベルトの周長は、前記第1領域と前記第2領域の前記搬送方向の長さの和の整数倍であり、前記第1領域と前記第2領域とが前記搬送方向に交互に設けられていてもよい。
前記第1領域に、前記搬送方向と交差する幅方向に並ぶ複数の前記孔が設けられていてもよい。
2つ以上の前記孔の前記幅方向の範囲が前記搬送方向に重複していてもよい。
前記乾燥装置は、前記搬送ベルトを挟んで前記熱源と対向し、前記搬送ベルトの内周面に接触する支持板と、前記支持板に設けられたヒートシンクと、を備えていてもよい。
また、本発明に係る画像形成システムは、前記シートに前記インクと吐出するインクジェット記録装置と、前記シートに吐出された前記インクを加熱する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乾燥装置と、前記孔を検知する検知部と、前記搬送ベルトの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検知部が前記孔を検知したタイミングに基づいて、前記第2領域に前記シートが載るように前記インクジェット記録装置の前記シートの搬送タイミングを制御することを特徴とする。
本発明によれば、簡潔な構成で搬送ベルトの温度上昇を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成システムの内部を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ユニットと乾燥ユニットの構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ユニットの構成を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る支持板の平面図である。 図5のI-I断面を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ベルトの展開図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ベルトの展開図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ベルトの展開図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る搬送ユニットの構成を模式的に示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態に係る乾燥装置120及び画像形成システム100について説明する。
最初に、画像形成システム100の全体の構成について説明する。図1は、画像形成システム100の外観を示す斜視図である。図2は、画像形成システム100の内部を模式的に示す正面図である。以下、図2における紙面手前側を画像形成システム100の正面側(前側)とし、左右の向きは画像形成システム100を正面から見た方向を基準として説明する。各図において、U、Lo、L、R、Fr、Rrは、それぞれ上、下、左、右、前、後を示す。
画像形成システム100は、給紙装置110と、プリンター1(インクジェット記録装置の一例)と、乾燥装置120と、後処理装置130と、を含む。給紙装置110は、数千枚のシートSを収容可能な大容量の給紙デッキを備え、プリンター1にシートSを供給する。プリンター1は、インクジェット方式でシートSに画像を形成する。乾燥装置120は、シートSに吐出されたインクを加熱して乾燥させる。後処理装置130は、シートSに穿孔、ステープル綴じ、折畳み等の後処理を施す。
プリンター1は、直方体状のハウジング3を備える。ハウジング3内の下部には、普通紙、コート紙等の枚葉のシートSが収容される給紙カセット4と、給紙カセット4からシートSを右方に送り出す給紙ローラー5が設けられている。給紙カセット4の上方には、シートSを吸着してY方向に搬送する搬送ユニット7が設けられている。搬送ユニット7の上方には、複数のインクジェットヘッドを備える作像ユニット6が設けられている。ハウジング3の左上部には、画像が形成されたシートS排出される排紙口9が設けられている。
ハウジング3の内部には、給紙ローラー5から搬送ユニット7と作像ユニット6との間隙を経て排紙ローラー8に至る搬送路10が設けられている。搬送路10は、シートSを通過させる間隙を空けて互いに対向する板状部材を主体として形成されており、シートSを挟持して搬送する搬送ローラー17が搬送方向Yの複数箇所に設けられている。作像ユニット6よりも搬送方向Y上流側には、レジストローラー18が設けられている。
搬送ユニット7は、多数の通気孔(図示省略)が設けられ、駆動ローラー22と従動ローラー25に巻き掛けられた無端の搬送ベルト21と、多数の通気孔が設けられ、上面が搬送ベルト21の内面に接触する支持板23と、支持板23の通気孔を介して空気を吸引することでシートSを搬送ベルト21に吸着させる吸引部24と、を備える。モーター等の駆動部(図示省略)により駆動ローラー22が駆動されることで搬送ベルト21が反時計回り方向に回転し、搬送ベルト21に吸着されたシートSがY方向に搬送される。
作像ユニット6は、4組のヘッドユニットを備え、それぞれイエロー、ブラック、シアン、マゼンタのインクを吐出する。ヘッドユニットには、それぞれイエロー、ブラック、シアン、マゼンタのインクが充填されたインクコンテナ20が接続されている。ヘッドユニットは、千鳥に配置された複数のインクジェットヘッドを備える。インクジェットヘッドは、筐体と、筐体の底部に設けられたノズルプレートと、を備える。ノズルプレートは、前後方向に並ぶ多数のノズルを備え、各ノズルの吐出口がノズルプレートの下面に設けられている。各ノズルには圧電素子が設けられ、筐体の内部には圧電素子を駆動する駆動回路が設けられている。
制御部2は、演算部と記憶部とを備える。演算部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。記憶部は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の記憶媒体を含む。演算部は、記憶部に記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで各種処理を実施する。なお、制御部2は、ソフトウェアを用いない集積回路によって実現されてもよい。
ハウジング3の上面の右後部には、操作パネル19が設けられている。操作パネル19は、表示パネルと、表示パネルの表示面に重ねて設けられたタッチパネルと、表示パネルに隣接するキーパッドと、を備える。制御部2は、プリンター1の操作メニューやステータス等を表す画面を表示パネルに表示させ、タッチパネル及びキーパッドで検知された操作に応じてプリンター1の各部を制御する。
プリンター1の基本的な画像形成動作は、次のとおりである。外部のコンピューター等からプリンター1に画像形成ジョブが入力されると、給紙ローラー5が給紙カセット4から搬送路10にシートSを送り出し、回転が停止されたレジストローラー18がシートSの斜行を補正する。レジストローラー18が所定のタイミングで搬送ユニット7にシートSを送り出すと、搬送ユニット7が搬送ベルト21にシートSを吸着してY方向に搬送する。制御部2がシートSの搬送と同期させてインクジェットヘッドの各ノズルに対応する階調データを駆動回路に供給すると、駆動回路が階調データに応じた駆動信号を圧電素子に供給することでノズルからインク滴が吐出され、シートSに画像が形成される。搬送ユニット7は、画像が形成されたシートSを排紙口9を介して排出する。
[乾燥装置]
次に、乾燥装置120について説明する。図3は、搬送ユニット40と乾燥ユニット50の構成を模式的に示す正面図である。図4は、搬送ユニット40の構成を模式的に示す平面図である。図5は、支持板43の平面図である。図6は、図5のI-I断面を示す断面図である。図7乃至9は、搬送ベルト41の展開図である。
乾燥装置120は、インクが吐出されたシートSを所定の搬送方向Yに搬送する無端の搬送ベルト41と、搬送ベルト41により搬送されるシートS上のインクを加熱する熱源52と、を備え、搬送ベルト41は、所定サイズ(例えば、A4)のシートSとシートSとの間隙に対応する第1領域R1に設けられた孔41Bを備え、第1領域R1における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積は、所定サイズのシートSに対応する第2領域R2における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積よりも小さい。
具体的には、乾燥装置120は、直方体状のハウジング31を備えている。ハウジング31の中央よりもやや上方に搬送ユニット40が設けられ、搬送ユニット40の上方に乾燥ユニット50が設けられている。ハウジング31は、右側部に給紙口32を、左側部に排紙口33を備え、給紙口32から搬送ユニット40と乾燥ユニット50との間隙を経て排紙口33に至る搬送路34が設けられている。搬送路34のうち搬送ユニット40が設けられていない区間には、搬送ローラー35が設けられている。搬送ユニット40の右端部は、給紙口32からハウジング31の外側に出ており、搬送ユニット40の右端部がプリンター1の排紙口9に挿入されることで、プリンター1の搬送路10と乾燥装置120の搬送路34が接続されている(図2参照)。
[搬送ユニット]
搬送ユニット40(図3乃至6参照)は、多数の通気孔41Aが設けられ、駆動ローラー42と従動ローラー45に巻き掛けられた無端の搬送ベルト41と、多数の通気孔43Aが設けられ、上面が搬送ベルト41の内周面に接触する支持板43と、支持板43の通気孔43Aと搬送ベルト41の通気孔41Aを介して空気を吸引することでシートSを搬送ベルト41に吸着させる吸引部44と、を備える。搬送ベルト41の上部の平面状の区間にシートSが吸着される。モーター46により駆動ローラー42が反時計回り方向に駆動されることで、搬送ベルト41が反時計回り方向に回転し、搬送ベルト41に吸着されたシートSがY方向に搬送される。
[搬送ベルト]
搬送ベルト41(図3、4参照)は、例えばステンレス鋼等の金属で形成されている。通気孔41Aの径は、例えば、2乃至4mm程度である。通気孔41A同士の間隔は、例えば、通気孔41Aの径の2乃至4倍程度である。なお、この例では、図示の都合上、搬送ベルト41と通気孔41Aの大きさの比は、実際のものと異なっている。
本実施形態では、一般に最も使用頻度が高いと考えられるA4サイズのシートSの短辺を搬送方向Yと平行にして搬送する場合を想定する。プリンター1の制御部2は、シートSとシートSの間隙が一定の距離となるように、レジストローラー18の駆動のタイミングを制御する。そのため、乾燥装置120の搬送ベルト41上においても、シートSとシートSの間隙は一定に保たれる。
以下、搬送ベルト41の表面のうち、A4サイズのシートSとシートSの間隙に対応する領域を第1領域R1と呼ぶ。一方、A4サイズのシートSが吸着される領域を第2領域R2と呼ぶ。第2領域R2には、前述の通気孔41Aが千鳥に配置されている。これに対して、第1領域R1には、1つ以上の孔41Bが設けられている。この例では、概ね正方形の3個の孔41Bが幅方向(搬送方向Yと交差する方向)に並んでいる。孔41Bの隅角部は、応力集中を回避するため、円弧状に形成されていることが望ましい。孔41Bの大きさは、通気孔41Aよりも大きい。
第1領域R1における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積は、第2領域R2における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積よりも小さい。ここで、搬送ベルト41の面積とは、通気孔41A及び孔41Bを含む全面積から通気孔41A及び孔41Bの面積を差し引いた面積、言い換えれば、搬送ベルト41を形成する材料が存在する部分の面積である。
図7は、搬送ベルト41を周方向の1箇所で切断して平面状に展開した様子を示している。通気孔41Aの図示は省略されている。搬送ベルト41の周長は、第1領域R1と第2領域R2の搬送方向Yの長さの和の整数倍(この例では、4倍)であり、第1領域R1と第2領域R2とが交互に設けられている。
[支持板]
支持板43(図3乃至6参照)の搬送方向Yの長さは、駆動ローラー42と従動ローラー45との間隔よりも若干短く、支持板43の幅方向の長さは、搬送ベルト41よりも若干長い。支持板43には、搬送ベルト41の通気孔41Aと同等の大きさの通気孔43Aが通気孔41Aと同等の間隔で千鳥に配置されている。支持板43の下面には、ヒートシンク47が設けられている。ヒートシンク47は、通気孔43Aと通気孔43Aの間から下方に突出した棒状の多数の突起を備える。
[吸引部]
吸引部44(図3参照)は、支持板43の下面とヒートシンク47を包囲するチャンバー44Cと、チャンバー4Cから空気を吸引するファン44Fと、を備える。
なお、乾燥装置120の搬送路34でシートSが詰まった場合に搬送ユニット40を下降させる構成が設けられていてもよい(図示省略)。例えば、搬送ユニット40には駆動ローラー42と従動ローラー45を支持するフレームが設けられており、このフレームを昇降させる昇降機構が設けられる。加えて、シートSの詰まりを検知するセンサーが設けられ、センサーが詰まりを検知した場合に制御部2が昇降機構を制御して搬送ユニット40を下降させる。昇降機構は、フレームの下部に接触するカムを回転させるもの、フレームを吊り下げたワイヤーをウインチで巻き取るもの、ボールねじ、ラックアンドピニオンなど、いかなる構成でもよい。
[乾燥ユニット]
乾燥ユニット50(図2参照)は、下部が開口した直方体状のハウジング51を備え、ハウジング51には、複数の熱源52が収容されている。熱源52は、前後方向を長手方向とする棒状をなし、搬送方向Yに等間隔で配置され、前後両端部がハウジング51に固定されている。熱源52は、ハロゲンヒーター、カーボンヒーター、赤外線LED(Light Emitting Diode)、セラミックスヒーター等である。
[検知部]
検知部36(図2参照)は、乾燥ユニット50よりも搬送方向Y下流側において、搬送ベルト41の孔41Bを検知する。検知部36は、例えば、光学式のセンサーである。搬送ベルト41と支持板43は光の反射率が異なる。そのため、検知部36が孔41Bに対向していない場合には、搬送ベルト41の反射率にて反射光が受光される。この場合、検知部36は、第1レベルの信号を出力する。一方、検知部36が孔41Bに対向している場合には、支持板43の反射率にて反射光が受光される。この場合、検知部36は、第2レベルの信号を出力する。
検知部36の下方を孔41Bが通過する場合、第1レベルから第2レベルを経て再び第1レベルに信号が変化する。制御部2は、検知部36の信号が第2レベルから第1レベルに変化した場合に、孔41Bが検知部36の位置を通過したと判定する。孔41Bが検知部36の位置を通過してから従動ローラー45の軸の真上を通過するまでの所要時間と、レジストローラー18がシートSを送り出してからシートSの先端が乾燥装置120の搬送ベルト41に到達するまでの所要時間は等しい。
次に、画像形成システム100の動作について説明する。乾燥装置120の搬送ベルト41は、プリンター1の搬送ベルト21と等しい線速で駆動される。プリンター1の制御部2は、検知部36が孔41Bを検知したタイミングに基づいて、第2領域R2にシートSが載るように、プリンター1からのシートSの搬送のタイミングを制御する。具体的には、制御部2は、検知部36から出力される信号が第1レベルから第2レベルに変化したタイミングでシートSを送り出すようにレジストローラー18を制御する。すると、乾燥装置120においては、搬送ベルト41の第2領域R2に吸着された状態でシートSが搬送される。
ここで、A4サイズの複数ページの画像形成を含む印刷ジョブを想定すると、図7に示されるように、シートSと孔41Bとが搬送方向Yに交互に並んだ状態で乾燥処理が実行される。第2領域R2においては、シートSに熱源52の光が照射され、インクが乾燥される。一方、第1領域R1にはシートSが載せられていないため、光は搬送ベルト41と支持板43に照射される。しかし、第1領域R1の大部分が孔41Bであるため、光の大部分は支持板43に照射され、搬送ベルト41の温度上昇は抑制される。また、支持板43は通気孔43Aを通じて吸引される空気によって冷却されるため、支持板43の温度上昇も抑制される
図8は、A3サイズのシートSを搬送する例を示している。図9は、13×19インチ(通称、A3ノビ)のシートSを搬送する例を示している。これらの場合、A4サイズの2分の1の頻度でレジストローラー18がシートSを送り出す。この制御により、シートSと孔41Bとが搬送方向Yに交互に並んだ状態で乾燥処理が実行される。シートSの搬送方向Yの長さがA4サイズよりも長いため、孔41BがシートSに塞がれる箇所と塞がれない箇所とが搬送方向Yに交互に現れるが、複数の孔41Bが幅方向に設けられているから、孔41Bと孔41Bの間の部分によってシートSが支持され、凹みが抑制される。
なお、乾燥装置120においてはシートSの搬送精度が高いことは必要でないため、搬送ベルト41の張力は、プリンター1の搬送ベルト21よりも小さい。また、搬送ベルト41はステンレス鋼等の金属で形成されているため、張力による伸びは発生しにくい。従って、孔41Bが設けられていることによる搬送ベルト41の変形は軽微である。
以上説明した本実施形態に係る乾燥装置120によれば、インクが吐出されたシートSを所定の搬送方向Yに搬送する無端の搬送ベルト41と、搬送ベルト41により搬送されるシートS上のインクを加熱する熱源52と、を備え、搬送ベルト41は、所定サイズのシートSとシートSとの間隙に対応する第1領域R1に設けられた孔41Bを備え、第1領域R1における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積は、所定サイズのシートSに対応する第2領域R2における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積よりも小さい。この構成によれば、搬送ベルト41の第1領域R1が受ける光が少なくなるから、搬送ベルト41の温度上昇を抑制することができる。また、搬送ベルト41を冷却するための装置を追加する必要がない。よって、簡潔な構成で搬送ベルト41の温度上昇を抑制することができる。その結果、ジャム処理時にユーザーが高温の搬送ベルト41に接触することを防ぐことができる。また、搬送ベルト41を冷却する専用のファン等を追加する必要がないから、コストの上昇や装置の大型化を回避することができる。
また、本実施形態に係る乾燥装置120によれば、搬送ベルト41の周長は、第1領域R1と第2領域R2の搬送方向Yの長さの和の整数倍であり、第1領域R1と第2領域R2とが搬送方向Yに交互に設けられている。この構成によれば、搬送ベルト41の温度の周方向の偏りを抑制することができる。
また、本実施形態に係る乾燥装置120によれば、第1領域R1に、搬送方向Yと交差する幅方向に並ぶ複数の孔41Bが設けられているから、所定サイズよりも大きなサイズのシートSを搬送する場合のシートSの凹みを抑制することができる。
また、本実施形態に係る乾燥装置120によれば、搬送ベルト41を挟んで熱源52と対向し、搬送ベルト41の内周面に接触する支持板43と、支持板43に設けられたヒートシンク47と、を備えるから、搬送ベルト41を冷却する効果を高めることができる。
また、本実施形態に係る画像形成システム100によれば、シートSにインクと吐出するインクジェット記録装置(プリンター1)と、シートSに吐出されたインクを加熱する乾燥装置120と、孔41Bを検知する検知部36と、搬送ベルト41の駆動を制御する制御部2と、を備え、制御部2は、検知部36が孔41Bを検知したタイミングに基づいて、第2領域R2にシートSが載るようにインクジェット記録装置のシートSの搬送タイミングを制御する。この構成によれば、第2領域R2の温度上昇を抑制することができる。
上記実施形態が以下のように変形されてもよい。
上記実施形態の孔41Bと異なる形状の孔が設けられていてもよい。図10は、本変形例に係る搬送ユニット40の構成を模式的に示す平面図である。この例では、搬送方向Yに対して45°傾斜した方向を長手方向とする細長い長方形の孔41Bが幅方向に並んでいる。また、2つ以上(この例では、2つ)の孔41Bの幅方向の範囲が搬送方向Yに重複している。上記実施形態では、孔41Bと孔41Bの間の部分が搬送方向Yに続いているため、その部分の温度が上昇することが考えられるが、本変形例によれば、孔41Bと孔41Bの間の部分が搬送方向Yに対して斜めになっているため、熱を幅方向に分散させることができる。
上記実施形態では、通気孔41Aよりも大きな孔41Bが搬送ベルト41の第1領域R1に設けられている例が示されたが、通気孔41Aよりも大きな孔41Bに代えて、第1領域R1に第2領域R2よりも高い密度で通気孔41Aが設けられていてもよい。この構成によっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
上記実施形態では、空気を吸引することで搬送ベルト41にシートSを吸着させる例が示されたが、静電気力を用いて搬送ベルト41にシートSを吸着させる乾燥装置120に本発明が適用されてもよい。この場合、搬送ベルト41は、通気孔41Aを備えず、孔41Bを備える。本変形例においても、第1領域R1における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積は、所定サイズのシートSに対応する第2領域R2における搬送方向Yの単位長さ当たりの搬送ベルト41の面積よりも小さいから、上記実施形態と同様の効果が得られる。
100 画像形成システム
120 乾燥装置
1 プリンター(インクジェット記録装置)
2 制御部
36 検知部
41 搬送ベルト
41B 孔
R1 第1領域
R2 第2領域
43 支持板
47 ヒートシンク
52 熱源

Claims (6)

  1. インクが吐出されたシートを所定の搬送方向に搬送する無端の搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトにより搬送される前記シート上の前記インクを加熱する熱源と、を備え、
    前記搬送ベルトは、所定サイズの前記シートと前記シートとの間隙に対応する第1領域に設けられた孔を備え、
    前記第1領域における前記搬送方向の単位長さ当たりの前記搬送ベルトの面積は、前記所定サイズのシートに対応する第2領域における前記搬送方向の単位長さ当たりの前記搬送ベルトの面積よりも小さいことを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記搬送ベルトの周長は、前記第1領域と前記第2領域の前記搬送方向の長さの和の整数倍であり、
    前記第1領域と前記第2領域とが前記搬送方向に交互に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記第1領域に、前記搬送方向と交差する幅方向に並ぶ複数の前記孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乾燥装置。
  4. 2つ以上の前記孔の前記幅方向の範囲が前記搬送方向に重複していることを特徴とする請求項3に記載の乾燥装置。
  5. 前記搬送ベルトを挟んで前記熱源と対向し、前記搬送ベルトの内周面に接触する支持板と、
    前記支持板に設けられたヒートシンクと、を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乾燥装置。
  6. 前記シートに前記インクと吐出するインクジェット記録装置と、
    前記シートに吐出された前記インクを加熱する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乾燥装置と、
    前記孔を検知する検知部と、
    前記搬送ベルトの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検知部が前記孔を検知したタイミングに基づいて、前記第2領域に前記シートが載るように前記インクジェット記録装置の前記シートの搬送タイミングを制御することを特徴とする画像形成システム。
JP2021053920A 2021-03-26 2021-03-26 乾燥装置及び画像形成システム Pending JP2022151034A (ja)

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