JP6952334B2 - 作業台 - Google Patents
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Description
しかしながら、使用状態において、後方の枠部材の位置が固定的となってしまう。作業状況によっては、後方の枠部材の位置を変更できれば、作業がしやすくなることもあると想定される。
また、収容状態において、後方の枠部材の先端を上向きにするため、主脚よりも突出した状態となり、コンパクトに収容することができない。
図1は実施形態に係る脚立式作業台1の使用状態を示す正面図、図2は右側面図、図3は背面図である。また、図4は、実施形態に係る脚立式作業台1の収容状態を示す右側面図である。本願において前後の方向は、天板20に立つ作業者が作業時に主に向く方向を前とし、図2に脚立式作業台1の前方をFr、後方をRrで示す。
脚立式作業台1は、一対の主脚10a、10bと、天板20と、天板20の上方の作業空間Sを包囲する第1の枠部材30及び第2の枠部材40とを備える。
本実施形態では、一対の主脚は、長尺の主脚10aと、短尺の主脚10bとからなる。長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bは、それぞれ例えばアルミニウム合金製であって、左右一対の支柱12の間に踏桟13を適宜間隔で取り付けることで梯子状に形成される。図1、図3に示すように、長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bにおいて、左右一対の支柱12は、下部では下方に向かって拡幅するように延びるが、上部では上下方向にまっすぐに延びる形状となっている。
長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bは、長尺の主脚10aの上端よりも下側と短尺の主脚10bの上端とが回動部11を介して回転自在に軸着される。したがって、長尺の主脚10aは回動部11よりも上方に延出する。脚立式作業台1を使用しないときには、図4に示すように、回動部11を中心に長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bが平行になるように折り畳まれる。
天板20の下側には、ステイ21が配置される。ステイ21は、一端が天板20の下側で回動自在に軸着され、他端が短尺の主脚10bに取り付けられた踏桟13に回動自在に軸着されている。したがって、ステイ21は、一対の主脚10a、10bを回動部11を介して回動したときに、天板20の回動を規制する機能を有する。脚立式作業台1を使用しないときには、図4に示すように、長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bが折り畳まれる動きに連動して、ステイ21の一端と天板20との間、及びステイ21の他端と踏桟13との間が回動し、天板20が長尺の主脚10aと略平行になるように折り畳まれる。
第1の枠部材30は、開放部側の端部(左右の側辺部30bの端部)がそれぞれ長尺の主脚10aの支柱12の上端部にブラケット31を介して取り付けられ、回動自在に支持される。
ここで、第1の枠部材30は、上方に向く位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態と、その間で保持する中間保持状態とに切り替え可能になっている。なお、保持状態の切り替えのための構成については後述する。
第2の枠部材40は、開放部側の端部(左右の側辺部40bの端部)がそれぞれ長尺の主脚10aの支柱12の上端部にブラケット41を介して取り付けられ、回動自在に支持される。
ここで、第2の枠部材40は、水平に近い位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態とに切り替え可能になっている。
このように第1の保持状態での保持力と、第2の保持状態での保持力とを異ならせている。使用状態では、作業者の体が触れることもありえるため、第1の枠部材30をしっかりと保持しておくのが好ましい。したがって、第1の保持状態で保持する第1の切欠31aは深くして、操作部材32の操作を必要にする。一方、収容状態では、第1の枠部材30を軽い力で使用状態に切り替えられるようにするのが好ましい。したがって、第2の保持状態で保持する第2の切欠31bは浅めにして、操作部材32の操作を不要にする。なお、操作部材32の操作が不要である例を説明したが、第2の保持状態にある第1の枠部材30を中間保持状態に切り替えるときに、操作部材32の操作が必要であるようにしてもよい。
一方、図5(b)に示すように中間保持状態にある第1の枠部材30を第2の保持状態に切り替えるときは、第1の保持状態から切り替えるときと同様、操作部材32の操作が必要である。すなわち、操作部材32を手でつかんで、コイルスプリング35の付勢力に抗するように、すなわちブラケット31から離れる方向にスライドさせる。これにより、ピン33と中間切欠31cとの係止を解除することができる。そして、第1の枠部材30を下方に向けて回動させてピン33を中間切欠31cからずらした後、手を離してコイルスプリング35の付勢力によりピン33をブラケット31の曲線部31dに接触させる。その後は、第1の枠部材30を下方に向けて回動させれば、ピン33がブラケット31の曲線部31dに沿って移動して、図5(c)に示すように第2の切欠31bに係止することになる。
これにより、第1の枠部材30について、第2の保持状態から中間保持状態まで、或いは中間保持状態を経て第1の保持状態までは、一連の操作で切り替えることができる。
また、第1の枠部材30が中間保持状態にあるときに、例えば天板20に立つ作業者が体を伸ばして、腰にぶら下げているツールバッグ(腰袋)が第1の枠部材30に触れるようなこともありえる。この場合に、ツールバッグに押し上げられて第1の枠部材30が中間保持状態から第1の保持状態に切り替わるので、作業者に思わぬ力が加わるのを避けることができる。
その一方で、第1の枠部材30が第1の保持状態及び中間保持状態にあるときに、第1の枠部材30に作業者の体が触れたとしても、下方向に向かって回動することは許容されない。脚立式作業台1の使用状態において、作業者が意図しないところで第1の枠部材30が下がることは避けるべきである。
次に、作業者は長尺の主脚10a側から踏桟13を利用して天板20に昇るが、天板20に昇る前段階の踏桟13に立った状態で、第2の保持状態にある第2の枠部材40を上方向に向けて回動させて、第1の保持状態にする。
また、作業者は天板20に昇る前段階の踏桟13に立った状態で、第2の保持状態にある第1の枠部材30を上方向に向けて回動させて、中間保持状態又は第1の保持状態にする。
その後、作業者は、第1の枠部材30の内側をくぐるようにして天板20に昇る。
例えば第1の枠部材30及び第2の枠部材40はアルミニウム合金製のパイプ材である例を説明したが、その材質や構造等は限定されるものではない。
Claims (5)
- 一対の主脚と、
前記一対の主脚間に架設される天板と、
前記天板に立つ作業者の後方に位置する第1の枠部材とを備え、
前記第1の枠部材は、コ字状又はU字状を有し、その開放部側の両端部が前記主脚で回動自在に支持され、
前記第1の枠部材は、上方に向く位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態と、その間で保持する中間保持状態とに切り替え可能であり、
前記中間保持状態から前記第1の保持状態には、前記第1の枠部材を動かせば切り替えることができるが、
前記中間保持状態から前記第2の保持状態には、所定の操作を行った上で前記第1の枠部材を動かすことにより切り替える構成にしたことを特徴とする作業台。 - 前記主脚に設けられ、前記第1の枠部材を回動自在に支持するブラケットと、
前記ブラケットに設けられ、前記第1の保持状態、前記第2の保持状態、及び前記中間保持状態にそれぞれ対応する第1の切欠、第2の切欠、及び中間切欠と、
前記第1の枠部材に設けられた操作部材と、
前記操作部材に設けられ、前記ブラケットに沿って移動させるとともに前記各切欠に係止させることのできる係止部とを備え、
前記中間切欠は、前記第1の切欠側では緩やかで、前記第2の切欠側では急峻な形状を有することを特徴とする請求項1に記載の作業台。 - 前記操作部材に連係する付勢部材を備え、
前記付勢部材は、前記係止部を前記ブラケットに当接させる方向に付勢力を与えることを特徴とする請求項2に記載の作業台。 - 前記天板に立つ作業者の前方に位置する第2の枠部材を備え、
前記第2の枠部材は、コ字状又はU字状を有し、その開放部側の両端部が前記主脚で支持されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業台。 - 前記一対の主脚は、長尺の主脚と短尺の主脚とからなり、前記長尺の主脚の上端よりも下方で前記短尺の主脚の上端が回動自在に軸着され、
前記第1の枠部材は前記長尺の主脚で回動自在に支持されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の作業台。
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