JP2019019643A - 作業台 - Google Patents

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Abstract

【課題】天板に立つ作業者の後方に位置する枠部材の位置に自由度を持たせるとともに、コンパクトに収容できるようにする。【解決手段】脚立式作業台1は、上部が回動自在に軸着される一対の主脚10a、10bと、一対の主脚10a、10b間に架設される天板20と、天板20に立つ作業者の後方に位置する第1の枠部材30と、天板20に立つ作業者の前方に位置する第2の枠部材40とを備える。第1の枠部材30は、上方に向く位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態と、その間で保持する中間保持状態とに切り替え可能であり、中間保持状態から第1の保持状態には、第1の枠部材30を動かせば切り替えることができるが、中間保持状態から第2の保持状態には、操作部材32をスライドさせる操作を行った上で第1の枠部材30を動かすことにより切り替える構成になっている。【選択図】図2

Description

本発明は、建築工事現場等での高所作業に用いられる作業台に関する。
高所作業に用いられる作業台として、例えば特許文献1には、上部が回動自在に軸着され、下側に向かって外側に傾斜する一対の主脚と、一対の主脚間に架設される天板と、天板に立つ作業者の前方に位置する枠部材と、天板に立つ作業者の後方に位置する枠部材とを備える脚立式作業台が開示されている。
特開2017−31659号公報
特許文献1に開示されている脚立式作業台では、天板に立つ作業者の後方に位置する枠部材(後方の枠部材と呼ぶ)は、先端が後斜め上方を向くようにした使用状態と、先端を上向きにして主脚と略平行に収容する収容状態とに切り替えることができる。
しかしながら、使用状態において、後方の枠部材の位置が固定的となってしまう。作業状況によっては、後方の枠部材の位置を変更できれば、作業がしやすくなることもあると想定される。
また、収容状態において、後方の枠部材の先端を上向きにするため、主脚よりも突出した状態となり、コンパクトに収容することができない。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、天板に立つ作業者の後方に位置する枠部材の位置に自由度を持たせるとともに、コンパクトに収容できるようにすることを目的とする。
本発明の作業台は、一対の主脚と、前記一対の主脚間に架設される天板と、前記天板に立つ作業者の後方に位置する第1の枠部材とを備え、前記第1の枠部材は、コ字状又はU字状を有し、その開放部側の両端部が前記主脚で回動自在に支持され、前記第1の枠部材は、上方に向く位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態と、その間で保持する中間保持状態とに切り替え可能であることを特徴とする。
本発明によれば、天板に立つ作業者の後方に位置する第1の枠部材の位置を可変にして自由度を持たせるとともに、コンパクトに収容することができる。
実施形態に係る脚立式作業台の使用状態を示す正面図である。 実施形態に係る脚立式作業台の使用状態を示す側面図である。 実施形態に係る脚立式作業台の使用状態を示す背面図である。 実施形態に係る脚立式作業台の収容状態を示す側面図である。 第1の枠部材を回動自在に支持する構成例を説明するための図である。 操作部材を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は実施形態に係る脚立式作業台1の使用状態を示す正面図、図2は右側面図、図3は背面図である。また、図4は、実施形態に係る脚立式作業台1の収容状態を示す右側面図である。本願において前後の方向は、天板20に立つ作業者が作業時に主に向く方向を前とし、図2に脚立式作業台1の前方をFr、後方をRrで示す。
脚立式作業台1は、一対の主脚10a、10bと、天板20と、天板20の上方の作業空間Sを包囲する第1の枠部材30及び第2の枠部材40とを備える。
一対の主脚10a、10bは、上部が回動部11を介して回動自在に軸着され、使用時には下部が前後に広がるように傾斜して、いわゆる脚立として機能する。
本実施形態では、一対の主脚は、長尺の主脚10aと、短尺の主脚10bとからなる。長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bは、それぞれ例えばアルミニウム合金製であって、左右一対の支柱12の間に踏桟13を適宜間隔で取り付けることで梯子状に形成される。図1、図3に示すように、長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bにおいて、左右一対の支柱12は、下部では下方に向かって拡幅するように延びるが、上部では上下方向にまっすぐに延びる形状となっている。
長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bは、長尺の主脚10aの上端よりも下側と短尺の主脚10bの上端とが回動部11を介して回転自在に軸着される。したがって、長尺の主脚10aは回動部11よりも上方に延出する。脚立式作業台1を使用しないときには、図4に示すように、回動部11を中心に長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bが平行になるように折り畳まれる。
天板20は、例えばアルミニウム合金製であって、略平板状に形成される。天板20は、一対の主脚10a、10bの高さ方向の途中位置、具体的には左右一対の支柱12が上下にまっすぐに延びる部分の最下部で、長尺の主脚10aと短尺の主脚10bとの間に架設される。天板20は作業者の作業床として機能し、天板20の上方が作業者の作業空間Sとなる。天板20は、基端部20aが長尺の主脚10aに回動自在に軸着され、先端部20bが短尺の主脚10bの踏桟13上に載置されることで、水平状態が保持される。また、天板20は、先端部20bが短尺の主脚10bよりも前方に突出するように設定されている(図2を参照)。
天板20の下側には、ステイ21が配置される。ステイ21は、一端が天板20の下側で回動自在に軸着され、他端が短尺の主脚10bに取り付けられた踏桟13に回動自在に軸着されている。したがって、ステイ21は、一対の主脚10a、10bを回動部11を介して回動したときに、天板20の回動を規制する機能を有する。脚立式作業台1を使用しないときには、図4に示すように、長尺の主脚10a及び短尺の主脚10bが折り畳まれる動きに連動して、ステイ21の一端と天板20との間、及びステイ21の他端と踏桟13との間が回動し、天板20が長尺の主脚10aと略平行になるように折り畳まれる。
脚立式作業台1を使用するときは、短尺の主脚10bを壁面等の作業箇所に向けるようにする。この場合に、天板20の先端部20bが短尺の主脚10bよりも前方に突出するようにしているので、天板20を壁面等の作業箇所に近接させて配置することができ、作業者は壁面等に近づいて作業することができる。また、作業者は長尺の主脚10a側から昇降することになるので、長尺の主脚10aは短尺の主脚10bよりも踏桟13の間隔を狭く、踏桟13の数も多くしている(図1〜図3を参照)。
第1の枠部材30は、天板20に立つ作業者の後方(背中側)に位置する。第1の枠部材30は、例えばアルミニウム合金製のパイプ材からなり、コ字状又はU字状に成形されて、先端辺部30a及び左右の側辺部30bを有する。ここで、コ字状又はU字状とは、平面視において、四方のうち三方が閉じ、一方だけが開放されている形状をいうものとする。
第1の枠部材30は、開放部側の端部(左右の側辺部30bの端部)がそれぞれ長尺の主脚10aの支柱12の上端部にブラケット31を介して取り付けられ、回動自在に支持される。
ここで、第1の枠部材30は、上方に向く位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態と、その間で保持する中間保持状態とに切り替え可能になっている。なお、保持状態の切り替えのための構成については後述する。
図1乃至図3には、第1の保持状態を示す。第1の保持状態では、第1の枠部材30の先端辺部30aが適宜な角度で後斜め上方を向くように配置される。第1の枠部材30は、後述する第2の枠部材40よりも立たせるように配置される。なお、第1の枠部材30は、幅(左右の側辺部30b間の距離)が長尺の主脚10aの支柱12間の距離と略同一である(図1及び図3を参照)。また、第1の保持状態では、先端辺部30aが天板20の基端部20aのちょうど上方、或いは天板20の基端部20aよりもやや内側の上方に位置するように設定される。
図4には、第2の保持状態を示す。脚立式作業台1を使用しないときには、第1の枠部材30を回動させて、先端辺部30aを下向きにして長尺の主脚10aに沿わせるように収容することができる。
第2の枠部材40は、天板20に立つ作業者の前方(腹部側)に位置する。第2の枠部材40は、例えばアルミニウム合金製のパイプ材からなり、コ字状又はU字状に成形されて、先端辺部40a及び左右の側辺部40bを有する。ここで、コ字状又はU字状とは、平面視において、四方のうち三方が閉じ、一方だけが開放されている形状をいうものとする。
第2の枠部材40は、開放部側の端部(左右の側辺部40bの端部)がそれぞれ長尺の主脚10aの支柱12の上端部にブラケット41を介して取り付けられ、回動自在に支持される。
ここで、第2の枠部材40は、水平に近い位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態とに切り替え可能になっている。
図1乃至図3には、第1の保持状態を示す。第1の保持状態では、第2の枠部材40の先端辺部40aが前方を向くように、天板20に対して平行或いはやや上向きに配置される。なお、第2の枠部材40は、幅(左右の側辺部40b間の距離)が長尺の主脚10aの支柱12間の距離と略同一である(図1及び図3を参照)。また、第1の保持状態では、先端辺部40aが天板20の先端部20bのちょうど上方、或いは天板20の先端部20bよりもやや内側の上方に位置するように設定される。
図4には、第2の保持状態を示す。脚立式作業台1を使用しないときには、第2の枠部材40を回動させて、先端辺部40aを下向きにして長尺の主脚10aに沿わせるように収容することができる。
ここまで述べたように、第1の枠部材30は、第1の保持状態において、天板20の上方であって、更に回動部11よりも上方に配置される。また、第2の枠部材40は、第1の保持状態において、天板20の上方であって、更に回動部11よりも上方に配置される。そして、第2の枠部材40は、短尺の主脚10b側で所定の高さで作業空間Sを包囲するのに対して、第1の枠部材30は、長尺の主脚10a側で第2の枠部材40よりも高い位置で作業空間Sを包囲する。具体的には、第1の保持状態において、第2の枠部材40の先端辺部40aは、天板20に立つ作業者の膝上から腹部あたりまでの範囲の高さに位置する。また、第1の保持状態において、第1の枠部材30の先端辺部30aは、天板20に立つ作業者の背中の高さ(腰上から首下あたりまでの範囲の高さ)に位置する。
また、第1の枠部材30については、中間保持状態に切り替えることができる。図5(b)に示すように、中間保持状態では、第1の枠部材30の先端辺部30aが後方を向くように、天板20に対して平行或いはやや上向きに配置される。作業状況によっては、第1の枠部材30が第1の保持状態にあるよりも、中間保持状態にある方が作業しやすいこともあるので、第1の保持状態及び中間保持状態を選択できるようにしている。
以上のようにした第1の枠部材30及び第2の枠部材40より、天板20の上方の作業空間Sが天板20と同等の広さとなるように包囲される。したがって、天板20に立つ作業者は、天板20の端を目視することなく、天板20の広さを感知することができる。例えば体の一部が第1の枠部材30又は第2の枠部材40に近接すると、天板20の端部近辺で作業をしていることを認識することができる。このように天板20に立つ作業者が天板20の端を目視することなく、天板20の広さを感知することができるので、作業の効率化を図ることができる。
次に、図5及び図6を参照して、第1の枠部材30を、第1の保持状態と、第2の保持状態と、中間保持状態とに切り替えるための構成について説明する。図5は、第1の枠部材30を回動自在に支持する構成例を説明するための図であり、(a)は第1の保持状態を、(b)は中間保持状態を、(c)は第2の保持状態を示す。
ブラケット31は、その端部に曲線部31dを有し、曲線部31dに上から順に第1の切欠31a、中間切欠31c、第2の切欠31bが形成される。第1の切欠31a、第2の切欠31b、及び中間切欠31cがそれぞれ第1の保持状態、第2の保持状態、及び中間保持状態に対応するためのものとなる。第1の切欠31aは、その両側で急峻な形状を有する。それに対して、中間切欠31cは、第1の切欠31a側では緩やかで、第2の切欠31b側では急峻な形状を有する。
また、第1の枠部材30の左右の側辺部30bの両方又は片方に、操作部材32が装着される。図6に示すように、操作部材32は角筒状を有し、側辺部30bの外周に配置される。また、操作部材32には、一対の対向面部32aが設けられる。一対の対向面部32aには、ピン33が架設される。ピン33は、ブラケット31の曲線部31dに沿って移動させるとともに各切欠31a〜31cに係止させることのできる係止部として機能する。なお、側辺部30bには、ピン33を挿通させるとともに、操作部材32と側辺部30bとの相対移動が妨げられないようにする長穴34が形成されている。
操作部材32には、付勢部材である例えばコイルスプリング35が連係する。ブラケット31には、第1の枠部材30の回動軸となる軸36が設けられており、この軸36にコイルスプリング35の一端が固定される。また、操作部材32のピン33にコイルスプリング35の他端が固定される。このようにしたコイルスプリング35は、操作部材32をブラケット31に近づける方向、すなわちピン33をブラケット31に当接させる方向に付勢力を与え、ピン33をブラケット31の曲線部31dに沿って移動させるとともに各切欠31a〜31cに係止させるように作用する。
例えば図5(a)に示すように第1の保持状態にある第1の枠部材30を中間保持状態に切り替えるときは、操作部材32を手でつかんで、コイルスプリング35の付勢力に抗するように、すなわちブラケット31から離れる方向にスライドさせる。これにより、ピン33と第1の切欠31aとの係止を解除することができる。そして、第1の枠部材30を下方に向けて回動させてピン33を第1の切欠31aからずらした後、手を離してコイルスプリング35の付勢力によりピン33をブラケット31の曲線部31dに接触させる。その後は、第1の枠部材30を下方に向けて回動させれば、ピン33がブラケット31の曲線部31dに沿って移動して、図5(b)に示すように中間切欠31cに係止することになる。
次に、図5(c)に示すように第2の保持状態にある第1の枠部材30を中間保持状態に切り替えるときは、操作部材32の操作は不要で、第1の枠部材30を動かせばよい。第1の枠部材30を上方向に向けて回動させれば、ピン33が第2の切欠31bからブラケット31の曲線部31dに沿って移動して、図5(b)に示すように中間切欠31cに係止することになる。
このように第1の保持状態での保持力と、第2の保持状態での保持力とを異ならせている。使用状態では、作業者の体が触れることもありえるため、第1の枠部材30をしっかりと保持しておくのが好ましい。したがって、第1の保持状態で保持する第1の切欠31aは深くして、操作部材32の操作を必要にする。一方、収容状態では、第1の枠部材30を軽い力で使用状態に切り替えられるようにするのが好ましい。したがって、第2の保持状態で保持する第2の切欠31bは浅めにして、操作部材32の操作を不要にする。なお、操作部材32の操作が不要である例を説明したが、第2の保持状態にある第1の枠部材30を中間保持状態に切り替えるときに、操作部材32の操作が必要であるようにしてもよい。
次に、図5(b)に示すように中間保持状態にある第1の枠部材30を第1の保持状態に切り替えるときは、上述したように中間切欠31cのうち第1の切欠31a側が緩やかになっているので、操作部材32の操作は不要で、第1の枠部材30を動かせばよい。第1の枠部材30を上方向に向けて回動させれば、ピン33が中間切欠31cからブラケット31の曲線部31dに沿って移動して、図5(a)に示すように第1の切欠31aに係止することになる。
一方、図5(b)に示すように中間保持状態にある第1の枠部材30を第2の保持状態に切り替えるときは、第1の保持状態から切り替えるときと同様、操作部材32の操作が必要である。すなわち、操作部材32を手でつかんで、コイルスプリング35の付勢力に抗するように、すなわちブラケット31から離れる方向にスライドさせる。これにより、ピン33と中間切欠31cとの係止を解除することができる。そして、第1の枠部材30を下方に向けて回動させてピン33を中間切欠31cからずらした後、手を離してコイルスプリング35の付勢力によりピン33をブラケット31の曲線部31dに接触させる。その後は、第1の枠部材30を下方に向けて回動させれば、ピン33がブラケット31の曲線部31dに沿って移動して、図5(c)に示すように第2の切欠31bに係止することになる。
このように第1の枠部材30を中間保持状態から第1の保持状態に切り替えるときは、第1の枠部材30を動かせば切り替えることができるが、中間保持状態から第2の保持状態に切り替えるときは、操作部材32をスライドさせる操作を行った上で第1の枠部材30を動かすことにより切り替える構成になっている。
これにより、第1の枠部材30について、第2の保持状態から中間保持状態まで、或いは中間保持状態を経て第1の保持状態までは、一連の操作で切り替えることができる。
また、第1の枠部材30が中間保持状態にあるときに、例えば天板20に立つ作業者が体を伸ばして、腰にぶら下げているツールバッグ(腰袋)が第1の枠部材30に触れるようなこともありえる。この場合に、ツールバッグに押し上げられて第1の枠部材30が中間保持状態から第1の保持状態に切り替わるので、作業者に思わぬ力が加わるのを避けることができる。
その一方で、第1の枠部材30が第1の保持状態及び中間保持状態にあるときに、第1の枠部材30に作業者の体が触れたとしても、下方向に向かって回動することは許容されない。脚立式作業台1の使用状態において、作業者が意図しないところで第1の枠部材30が下がることは避けるべきである。
以下では、収容状態の脚立式作業台1を使用状態にするまでの流れの例について説明する。図4に示すように、脚立式作業台1が折り畳まれた状態では、長尺の主脚10aと短尺の主脚10bとが平行になるように折り畳まれている。また、天板20は、長尺の主脚10aに沿って折り畳まれている。また、第1の枠部材30及び第2の枠部材40は、それぞれ先端辺部30a、40aを下向きにして長尺の主脚10aに沿わせるように収容されている。
まず、作業者は長尺の主脚10aと短尺の主脚10bとを回動部11を介して下部が前後に広がるように開いた状態にする。このとき、天板20は、ステイ21によって長尺の主脚10aと短尺の主脚10bとの間に架設された状態となる。
次に、作業者は長尺の主脚10a側から踏桟13を利用して天板20に昇るが、天板20に昇る前段階の踏桟13に立った状態で、第2の保持状態にある第2の枠部材40を上方向に向けて回動させて、第1の保持状態にする。
また、作業者は天板20に昇る前段階の踏桟13に立った状態で、第2の保持状態にある第1の枠部材30を上方向に向けて回動させて、中間保持状態又は第1の保持状態にする。
その後、作業者は、第1の枠部材30の内側をくぐるようにして天板20に昇る。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば第1の枠部材30及び第2の枠部材40はアルミニウム合金製のパイプ材である例を説明したが、その材質や構造等は限定されるものではない。
1:脚立式作業台、10a、10b:主脚、11:回動部、12:支柱、13:踏桟、20:天板、21:ステイ、30:第1の枠部材、31:ブラケット、31a〜31c:切欠、31d:曲線部、32:操作部材、33:ピン、35:コイルスプリング、40:第2の枠部材、41:ブラケット

Claims (6)

  1. 一対の主脚と、
    前記一対の主脚間に架設される天板と、
    前記天板に立つ作業者の後方に位置する第1の枠部材とを備え、
    前記第1の枠部材は、コ字状又はU字状を有し、その開放部側の両端部が前記主脚で回動自在に支持され、
    前記第1の枠部材は、上方に向く位置で保持する第1の保持状態と、下方に向く位置で保持する第2の保持状態と、その間で保持する中間保持状態とに切り替え可能であることを特徴とする作業台。
  2. 前記中間保持状態から前記第1の保持状態には、前記第1の枠部材を動かせば切り替えることができるが、
    前記中間保持状態から前記第2の保持状態には、所定の操作を行った上で前記第1の枠部材を動かすことにより切り替える構成にしたことを特徴とする請求項1に記載の作業台。
  3. 前記主脚に設けられ、前記第1の枠部材を回動自在に支持するブラケットと、
    前記ブラケットに設けられ、前記第1の保持状態、前記第2の保持状態、及び前記中間保持状態にそれぞれ対応する第1の切欠、第2の切欠、及び中間切欠と、
    前記第1の枠部材に設けられた操作部材と、
    前記操作部材に設けられ、前記ブラケットに沿って移動させるとともに前記各切欠に係止させることのできる係止部とを備え、
    前記中間切欠は、前記第1の切欠側では緩やかで、前記第2の切欠側では急峻な形状を有することを特徴とする請求項2に記載の作業台。
  4. 前記操作部材に連係する付勢部材を備え、
    前記付勢部材は、前記係止部を前記ブラケットに当接させる方向に付勢力を与えることを特徴とする請求項3に記載の作業台。
  5. 前記天板に立つ作業者の前方に位置する第2の枠部材を備え、
    前記第2の枠部材は、コ字状又はU字状を有し、その開放部側の両端部が前記主脚で支持されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の作業台。
  6. 前記一対の主脚は、長尺の主脚と短尺の主脚とからなり、前記長尺の主脚の上端よりも下方で前記短尺の主脚の上端が回動自在に軸着され、
    前記第1の枠部材は前記長尺の主脚で回動自在に支持されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の作業台。
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