JP6949575B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機には、ボタン操作による演出を遊技者に行わせるものがある。また、この種の遊技機としては、ボタンケースに演出ボタンを進退可能に収容して演出ボタンを保護する演出ボタン装置を備えるものがある。さらには、演出ボタンの外周部とボタンケースの周壁との間の異物をボタンケースの外部を排出する排出口が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−37450号公報
上記特許文献1に開示された遊技機では、演出ボタン(操作部)の外周部とボタンケースの周壁との間の空隙が大きい程、動作に制約が生じにくくなるものの、この空隙から異物などが侵入しやすくなる虞があった。
そこで、本発明の課題は、操作部の動作における制約を小さくするとともに、異物の侵入を防止する遊技機を提供することである。
(A)第1開口部を有するベース部材と、
前記ベース部材の裏面側に配置され、第2開口部を有する縁部材と、
遊技者が操作可能であり、前記第1開口部と前記第2開口部に少なくとも一部が介在されて配置された操作部と、を備え、
前記操作部は、第1位置と第2位置との間で移動可能とされており、
前記操作部における前記第1開口部に介在された部分と前記第1開口部の縁との隙間よりも前記操作部における前記第2開口部に介在された部分と前記第2開口部の縁との隙間のほうが狭く、
前記縁部材は、前記ベース部材に対して、前記操作部の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられている
(1)遊技者が操作可能であり、ベース部材(例えば、ベース部材10等)に設けられた開口部(例えば、開口部12等)に少なくとも一部が介在されて配置された操作部(例えば、プッシュボタン51等)を備えた遊技機(例えば、スロットマシン、パチンコ遊技機等)であって、
前記操作部は、第1位置(例えば、通常位置P1等)と第2位置(例えば、飛出位置P2等)との間で移動可能とされており(例えば、上下動機構80の上下動ソレノイド81を作動させると、上下動リンク84が上下動して、プッシュボタン51が移動可能である等)、
前記開口部と前記操作部における前記開口部に介在された部分(例えば、プッシュボタン51における開口部12に介在している部分)の周辺部分との間に縁部材(例えば、縁部材30等)が配置されて(例えば、開口部12とプッシュボタン51の間に縁部材30のフランジ部37が配置されている等)おり、前記縁部材は、前記ベース部材に対して、前記操作部の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられている(例えば、縁部材30の左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35がベース部材10の左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15に皿ネジ36で取り付けられることによって、縁部材30がベース部材10に対して遊びをもって取り付けられている等)ことを特徴とする。
このような構成によれば、操作部の動作における制約を小さくするとともに、異物の侵入を防止できる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、遊技上の特定条件が成立したとき(例えば、ボーナスゲーム等に移行するか否かの報知が行われるとき)に、前記操作部を第1位置から第2位置に移動させる(プッシュボタン51を飛び出させて通常位置から飛出位置に移動させる)ようにしてもよい。
このような構成によれば、特定条件成立の報知を好適に行うことができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、前記縁部材における前記操作部の周囲(例えば、縁部材30に囲まれたプッシュボタン51の部分)に、前記操作部の移動方向に沿ったフランジ部(例えば、縁部材30のフランジ部37等)が形成されているようにしてもよい。
このような構成によれば、異物の侵入をより好適に防止できる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、前記操作部の外周は、所定長以上の直線部を含まない(例えば、プッシュボタン51の外周は、コインの直径以上の直線部を含まない等)ように形成されているようにしてもよい。
このような構成によれば、所定長以上の異物の侵入をより好適に防止できる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、第1位置及び第2位置のいずれかにあるときに特定動作が可能(例えば、振動付与機構90は、プッシュボタン装置50が通常位置にあるときにプッシュボタン51を振動可能である等)とされているようにしてもよい。
このような構成によれば、操作部を特定動作させる構造を簡略化することができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、電気的駆動源(例えば、上下動機構80の上下動ソレノイド81等)が作動している期間には、前記第2位置に保持されており(例えば、プッシュボタン51は、上下動ソレノイド81がONであるときには飛出位置に保持されている等)、
前記操作部が前記第2位置にあった後、外力によって前記操作部が前記第2位置になくされたことが判定された場合(例えば、位置センサ73によってプッシュボタン装置50におけるスイッチ部56の突出部56Aが検出された等)に、前記電気的駆動源の作動を終了する(例えば、上下動ソレノイド81をOFFにする等)ようにしてもよい。
このような構成によれば、外力が加えられたときの電気的駆動源の負荷が低減されるようにすることができる。
本発明のプッシュボタン装置の斜視図である。 本発明のプッシュボタン装置を上側から見た分解斜視図である。 本発明のプッシュボタン装置を下側から見た分解斜視図である。 飛出型プッシュボタン装置の要部断面図である。 ベース部材と縁部材との取付部分の拡大断面図である。 駆動装置を後方上側から見た斜視図である。 駆動装置を前方上側から見た斜視図である。 ベース部材、縁部材、及びボタン本体の寸法関係の説明図である。 プッシュボタンを上下動させる状態の説明図である。 プッシュボタンのずれを吸収する作用を説明する説明図である。 プッシュボタンを振動させる態様の説明図である。 飛出型プッシュボタン装置の作動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 ボタン操作の受付に対するプッシュボタンの位置と上下動ソレノイドの関係を示すタイムチャートである。
本発明に係る遊技機の一例であるスロットマシンを実施するための形態を以下に説明する。なお、以下の実施形態において、前後左右については、遊技者側から見た方向を示す。例えば、「右側」、「左側」、「前(または手前)側」、「後(または奥)側」は、いずれも遊技者側から見た方向をいう。また、各図面の寸法等については、実際の寸法等と異なることがある。
本実施形態のスロットマシンには、図1〜図3に示す飛出型プッシュボタン装置1が設けられている。飛出型プッシュボタン装置1は、ベース部材10と、縁部材30と、プッシュボタン装置50と、駆動装置70と、を備えている。飛出型プッシュボタン装置1は、例えば、スロットマシンにおけるストップボタンが設けられた面の上側の面に設けられている。
飛出型プッシュボタン装置1のうち、ベース部材10、縁部材30、及び駆動装置70は、いずれもスロットマシンの筐体に対して固定されている。また、プッシュボタン装置50は、プッシュボタン51を備えており、プッシュボタン51は、駆動装置70の駆動によって、スロットマシンの筐体に対して飛出(移動)可能とされている。スロットマシンの筐体に対してプッシュボタン装置50が飛び出す際の移動方向(飛出方向)は、前側上方となっている。また、飛び出したプッシュボタン装置50が戻る際の移動方向(後退方向)は、後側下方となっている。なお、飛出型プッシュボタン装置1のプッシュボタン51が飛び出す方向は、前側上方以外の方向でもよく、例えば、真上に飛び出してもよいし、後側上方に飛び出してもよい。また、プッシュボタン51が下方に向けて飛び出したり、前方に向けて飛び出したりしていてもよい。
飛出型プッシュボタン装置1におけるベース部材10は、ベース部材本体11を備えている。ベース部材本体11は、左右略対称形状をなしている。ベース部材本体11は、前側辺が曲線状、後側辺が直線状であり、前側辺は後側辺よりも長く、全体として略山型をなしている。前側辺と後側辺の左右端部は、それぞれ曲線辺によって接続されている。
ベース部材本体11の略中央部には、略矩形状の開口部12が設けられている。開口部12には、図4に示すように、下方に行くにしたがって拡幅するテーパが付されている。ベース部材10は、前側辺が後側片よりも低い位置に配置されるように傾斜した状態でスロットマシンに取り付けられている。このため、スロットマシンの遊技者は、ベース部材10を上側前方から視認しやすくなっている。開口部12には、プッシュボタン装置50のプッシュボタン51が挿通され、その一部が開口部12に介在されて配置されている。なお、開口部12には、上方に行くにしたがって拡幅するテーパが付されていてもよいし、テーパが付されていなくてもよい。
ベース部材本体11の裏側(下側)面には、縁部材30が固定される左手前位置及び右手前位置には、円筒形状の左手前ボス部13及び右手前ボス部14がそれぞれ設けられ、後側の幅方向略中央位置に、円筒形状の後ボス部15が設けられている。これらの左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15には、それぞれネジ穴が設けられている。
また、左手前ボス部13及び右手前ボス部14の内側に、左内ボス部16及び右内ボス部17がそれぞれ設けられている。左内ボス部16及び右内ボス部17は、左手前ボス部13及び右手前ボス部14よりも下方まで延在している。これらの左内ボス部16及び右内ボス部17に、駆動装置70がそれぞれ取り付けられる。さらに、ベース部材本体11の前側面の左右位置及び後側面には、スロットマシンの筐体に固定される固定部18,19,20がそれぞれ設けられている。固定部18,19,20に図示しないボルト等がねじ込まれて、スロットマシンの筐体に飛出型プッシュボタン装置1が固定される。
縁部材30は、略矩形の縁部材本体31を備えている。縁部材本体31の中央部には、縁部材開口部32が形成されている。縁部材開口部32の形状は、縁部材本体31と近似した形状となっており、縁部材開口部32の大きさは、縁部材本体31の大きさよりもわずかに小さくなっている。このため、縁部材本体31は略リング状となっている。縁部材開口部32には、プッシュボタン装置50のプッシュボタン51が挿通されて配置されている。図4に示すように、プッシュボタン装置50におけるプッシュボタン51の外周位置に縁部材30の縁部材開口部32が配置され、その外側にベース部材10の開口部12が配置されている。
縁部材本体31の手前側左端部及び右端部には、それぞれ左手前取付部33及び右手前取付部34が設けられ、縁部材本体31における後側の幅方向略中央位置に後取付部35が設けられている。これらの左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35は、縁部材本体31よりも低い位置に設けられている。
また、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35は、それぞれベース部材10における左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15に対応する位置に配設されている。左手前取付部33には、左手前開口部33Aが設けられており、左手前開口部33Aにベース部材10における左手前ボス部13が進入している。
同様に、右手前取付部34及び後取付部35には、右手前開口部34A及び後開口部35Aがそれぞれ設けられており、右手前開口部34A及び後開口部35Aにベース部材10における右手前ボス部14及び後ボス部15がそれぞれ進入している。左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35は、いずれも略同一形状とされており、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35には、同様の態様で左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15が収容されている。これらの左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15のネジ穴に皿ネジ36がねじ込まれ、皿ネジ36の頭部とベース部材10で縁部材30の左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35が挟み込まれて、縁部材30がベース部材10に取り付けられている。以下、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35と左手前ボス部13、右手前ボス部14及び後ボス部15とのそれぞれの関係について、左手前取付部33及び左手前ボス部13との関係を用いて説明する。
左手前開口部33Aの上側の開口面は長円形状とされ、下側の開口面は円形状とされており、下側の開口面の直径が上側の開口面の長円形の直線部の離間距離よりやや長くとされている。このため、左手前開口部33Aは、いわばすり鉢状となっており、その側面には、下方に行くにしたがって縮径するテーパが付されている。
また、左手前開口部33Aの下側の開口部の円形は、左手前ボス部13の端部の円形よりも大きくなっている。このため、左手前開口部33Aは、全体的に、左手前ボス部13よりも大きくなっており、図4及び図5に示すように、左手前ボス部13は左手前開口部33Aに対して離間した状態で囲まれた形となっている。また、左手前ボス部13は左手前開口部33Aに対して離間していることにより、左手前取付部33は、左手前ボス部13に対して、プッシュボタン装置50の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられ、プッシュボタン装置50の移動方向に交差する方向に移動可能となるように取り付けられている。さらに言えば、縁部材30は、ベース部材10に対して、プッシュボタン装置50の移動方向に交差する方向に移動可能となるように遊びをもって取り付けられている。この遊びによって、縁部材30が移動可能となり、プッシュボタン51が移動する際のプッシュボタン51のずれを吸収することができる。
図5に示すように、ベース部材10に対する縁部材30の遊びとなる遊び領域αは、実質的には、ベース部材10における左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15と、縁部材30における左手前開口部33A、右手前開口部34A、及び後開口部35Aとの間にそれぞれ形成される。ベース部材10における左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15は、遊び領域αにおいて、プッシュボタン装置50の移動方向に交差する方向に対して自由に移動可能となっている。ベース部材10は、スロットマシンの筐体に固定されることから、スロットマシンの筐体に対しては、相対的に、縁部材30の方が遊び領域αにおいて、プッシュボタン装置50の移動方向に交差する方向に対して自由に移動可能となっている。
遊び領域αは、左手前開口部33A、右手前開口部34A、及び後開口部35Aがすり鉢状であるために、高さ方向に高い位置の方が低い位置よりも広くされている。このため、縁部材30は、スロットマシンの筐体に対して、プッシュボタン装置50が移動する方向に対して傾いた方向に広く移動可能となっている。
左手前開口部33Aに収容された左手前ボス部13におけるネジ穴には、皿ネジ36がねじ込まれている。こうして、左手前取付部33は、左手前ボス部13に取り付けられている。皿ネジ36の頭部は、左手前取付部33の下面及び左手前ボス部13の端面に沿って位置している。こうして、左手前取付部33の下面と左手前ボス部13の端面とは、皿ネジ36の頭部によって略面一とされている。このとき、左手前取付部33の上面とベース部材10の下面側における左手前ボス部13の周囲部分は離反していてもよいし、当接していてもよい。図5に示す例では、左手前取付部33の上面とベース部材10の下面側における左手前ボス部13の周囲の位置は離反している。また、左手前取付部33の上面とベース部材10の下面側における左手前ボス部13の周囲の位置が当接していてもよい。さらに、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35と、左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15と、の3組の組み合わせ間において、3組が当接していてもよいし、離反していてもよい。またその3組の一部が当接し他の一部が離反していてもよい。
また、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35は、いずれも皿ネジ36によって左手前ボス部13、右手前ボス部14及び後ボス部15にそれぞれ取り付けられ、縁部材30は3か所の取付部分で取り付けられてベース部材10に設けられている。このように、縁部材30は、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35の3か所において、左手前ボス部13、右手前ボス部14及び後ボス部15に取り付けられてベース部材10に設けられている。左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35は、縁部材30における2つの長辺のうちの一辺の両端部及び他の一辺の中央部に配置されている。このため、例えば、左手前取付部33と左手前ボス部13の周囲部分、右手前取付部34と右手前ボス部14の周囲部分、後取付部35と後ボス部15の周囲部分のうちの全部分が当接していなくても、縁部材30はベース部材10に対して安定した状態で設けられている。また、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35は、左手前ボス部13、右手前ボス部14及び後ボス部15に対して強固に締め付けられていないので、縁部材30は、遊び領域αの範囲で容易に移動することができる。また、遊び領域αは、左手前取付部33と左手前ボス部13、右手前取付部34と右手前ボス部14、後取付部35と後ボス部15のそれぞれの3か所の周囲部分で形成されるので、縁部材30のずれを3次元的に吸収することができる。なお、ベース部材10に対して縁部材30を取り付ける部分は、上記の例のように3か所でなくてもよく、例えば、一か所でもよいし四隅の四か所でもよい。また、取付部分は開口部12及び縁部材開口部32から離れた位置であるが、開口部12及び縁部材開口部32に直接あるいはこれらに近い位置に設けられていてもよい。
図4に示すように、縁部材本体31の上側面には、フランジ部37が設けられている。フランジ部37は、縁部材30に囲まれたプッシュボタン51の周囲部分において、ベース部材10における開口部12に入り込んで設けられている。また、フランジ部37は、プッシュボタン51の移動方向に沿った方向に立設して設けられている。また、フランジ部37は、開口部12とプッシュボタン51の間にフランジ部37が配置されている。
フランジ部37には、下方に行くにしたって拡幅するテーパが付されている。フランジ部37に付されたテーパの傾きは、ベース部材10の開口部12に付されたテーパの傾きと略同一となっている。縁部材30は、フランジ部37において、開口部12とプッシュボタン51における開口部12に介在された部分の周辺部分との間に配置されている。縁部材30にフランジ部37が設けられ、フランジ部37に付されたテーパの傾きは、ベース部材10の開口部12に付されたテーパの傾きと略同一であることにより、ベース部材10に対して縁部材30をスムーズに動かすことができる。なお、縁部材30にフランジ部37が設けられないようにしてもよい。また、縁部材30は、フランジ部37を設ける態様に代えて、全体的に開口部12とプッシュボタン51における開口部12に介在された部分の周辺部分との間に配置されていてもよい。この場合、例えば、縁部材は、開口部12の内側面に遊びをもって取り付けられるようにしてもよい。
プッシュボタン装置50は、プッシュボタン51と、プッシュボタン支持部52とを備えている。プッシュボタン51は、透光性の部材によって筒状に形成されており、プッシュボタン51の内側には、複数のLEDが取り付けられた図示しない基板が収容されている。さらに、プッシュボタン51の内側には、光を拡散反射させる図示しない拡散反射部材が設けられている。プッシュボタン51の内側に設けられたLEDが発光することにより、プッシュボタン51が発光する。また、プッシュボタン51の上部は、角部が面取りされた面取り構造となっている。このため、遊技者がプッシュボタン51を操作する際の触感が良好となるようにされている。
プッシュボタン支持部52は、プッシュボタン51を支持している。プッシュボタン支持部52の前面及び後面における下方位置には、左右方向に延在するスライド溝52Aが設けられている。また、プッシュボタン51の下面における幅方向略中央位置には、振動受部53が設けられている。振動受部53は、プッシュボタン支持部52の下面(底面)からさらに下方に延びるようにして設けられている。
振動受部53の左右位置には、左案内部54及び右案内部55がそれぞれ設けられている。左案内部54には、プッシュボタン装置50の移動方向に沿った左案内孔54Aが形成されており、右案内部55には、プッシュボタン装置50の移動方向に沿った右案内孔55Aが形成されている。
また、プッシュボタン51とプッシュボタン支持部52との間には、スイッチ部56が設けられており、スイッチ部56における左側端部には、突出部56Aが設けられている。突出部56Aは、スイッチ部56の左側面からさらに左側に突出している。プッシュボタン支持部52の内側であって、スイッチ部56の下方位置には、スプリング57が設けられている。スプリング57の頂部は、プッシュボタン支持部52におけるスイッチ部56の下面に面する頂面よりもやや上方に突出しており、下降したスイッチ部56は、プッシュボタン支持部52よりも先にスプリング57に接触する。スプリング57の付勢力は、プッシュボタン51及びスイッチ部56の重さによっては収縮せず、遊技者がプッシュボタン51を押し込んだ際には収縮する程度とされている。
このため、遊技者がプッシュボタン51を押し込む操作を行っていない場合などには、プッシュボタン51及びスイッチ部56はスプリング57によって支持され、遊技者がプッシュボタン51を押し込む操作を行った場合等に、プッシュボタン51及びスイッチ部56は、スプリング57の付勢力に抗してプッシュボタン支持部52の頂面まで到達する。プッシュボタン51及びスイッチ部56がスプリング57によって支持されている位置(以下、「通常位置」という)からプッシュボタン51が押し込まれ、スイッチ部56がプッシュボタン支持部52の頂面まで到達したときのプッシュボタン51の位置を「押込位置」という。なお、スイッチ部56には、図示しない移動規制部が設けられており、押込位置よりも下方へのプッシュボタン51及びスイッチ部56の下降を規制している。また、プッシュボタン51、スイッチ部56、及びプッシュボタン支持部52の関係として、プッシュボタン51とスイッチ部56は相対的位置関係は変化しないようになっている。また、プッシュボタン51とプッシュボタン支持部52は、プッシュボタン51が飛出位置と通常位置にあるときには変化せず、押込位置にあるときには、通常位置にあるときと比較して、プッシュボタン51がプッシュボタン支持部52に押し込まれた位置関係となる。したがって、プッシュボタン51が通常位置から飛出位置の間に位置しているときには、プッシュボタン51、スイッチ部56、及びプッシュボタン支持部52は一体となって移動等する。
通常位置にあるプッシュボタン51を遊技者が押し込む操作を行うと、プッシュボタン支持部52が停止した状態でスプリング57が収縮してプッシュボタン51及びスイッチ部56が押込位置まで押し込まれ、突出部56Aが下降する。また、遊技者がプッシュボタン51を押し込む操作を終了すると、プッシュボタン51及びスイッチ部56は、スプリング57の付勢力により、遊技者がプッシュボタン51を押し込む前の元の通常位置に戻る。位置センサ73は、プッシュボタン51が通常位置から押込位置に押し込まれている間のスイッチ部56における突出部56Aを検出する。
また、図8に示すように、プッシュボタン51の幅をプッシュボタン幅L1、縁部材30における縁部材開口部32の幅を縁部材開口部幅L3、ベース部材10の開口部12の幅を開口部幅L2とすると、プッシュボタン幅L1は、縁部材開口部幅L3よりも小さく、縁部材開口部幅L3は、開口部幅L2よりも狭くなっている(プッシュボタン幅L1<縁部材開口部幅L3<開口部幅L2)。このため、プッシュボタン51が、ベース部材10に設けられた開口部12及び縁部材30に設けられた縁部材開口部32を通って設けられているようにすることができる。また、プッシュボタン51の外周における直線部の最長の長さLMは、所定長より短くされており、プッシュボタン51の外周は、所定長以上の直線部を含まないように形成されている。ここで所定長は適宜決定することができ、例えば、所定のコインの直径としてもよいし、所定のコインの直径を基準として所定のコインの直径よりやや長い長さ、やや短い長さとしてもよい。所定のコインは、日本または外国で発行されている硬貨であってもよいし、遊技店で広く設置されているスロットマシンで用いられるメダルであってもよい。
駆動装置70は、上下動機構80及び振動付与機構90を備えている。プッシュボタン51は、上下動機構80によって上下動可能とされ、通常位置と、通常位置よりも上方のプッシュボタン51が到達可能な最上方の位置(以下「飛出位置」という)との間で移動可能とされている。プッシュボタン51が通常位置に配置されているときには、図4に示すように、プッシュボタン51の頂部は、ベース部材10からわずかに突出する。また、プッシュボタン51が飛出位置に配置されているときには、プッシュボタン51は、ベース部材10から大きく突出する(飛び出す)。このように、プッシュボタン51の頂部がベース部材10よりも突出することにより、通常位置にあるプッシュボタン51を遊技者が操作しやすくなるようにすることができる。さらに、プッシュボタン51が大きく突出して飛出位置に移動することにより、遊技者は、プッシュボタン51を押し込む楽しみを得られるので、プッシュボタン51の操作に対する興趣を向上させることができる。なお、プッシュボタン51は、通常位置にあるときには、頂部がベース部材10から突出せずにベース部材10に埋入しているようにしてもよい。また、プッシュボタン51はベース部材10の開口部12を挿通しているが、開口部12の途中位置まで延在しているようにしてもよい。
また、駆動装置70には、プッシュボタン装置50の移動方向に沿った左案内ロッド71及び右案内ロッド72が立設されている。駆動装置70の左案内ロッド71がプッシュボタン装置50における左案内部54の左案内孔54Aに挿通している。同様に、駆動装置70の右案内ロッド72がプッシュボタン装置50における右案内部55の右案内孔55Aに挿通している。このため、プッシュボタン装置50は、左右案内ロッド71,72に沿って、スムーズに移動することができる。
上下動機構80は、図6に示すように、上下動ソレノイド81を備えている。上下動ソレノイド81は、フレーム82及び上下動プランジャ83を備えており、フレーム82内には、図示しない固定鉄心及び巻線(銅線)が設けられている。上下動プランジャ83は、左右方向に移動可能であり、上下動プランジャ83の先端には、接続部材83Aを介して上下動リンク84が接続されている。
上下動リンク84は、接続アーム84A、第1作用アーム84B、及び第2作用アーム84Cを備えている。接続アーム84Aと第1作用アーム84Bは、共通面上に配置されており、接続アーム84Aの方が第1作用アーム84Bよりも短く、略「へ」の字の形状となっている。接続アーム84Aの一端部に上下動プランジャ83が接続され、接続アーム84Aの他端部に第1作用アーム84Bの基端部が接続されている。第1作用アーム84Bの先端部には、作用ボス85が設けられている。
接続アーム84Aと第1作用アーム84Bとの接続部分には、前後方向に沿って配置された回動軸86が設けられている。上下動ソレノイド81における上下動プランジャ83を左右方向に移動させると、接続アーム84Aの一端部が、上下動プランジャ83とともに左右方向に移動する。接続アーム84Aの一端部が左右方向に移動すると、上下動リンク84は、回動軸86周りに回転し、第1作用アーム84Bの先端部が上下動する。例えば、上下動プランジャ83を引き込み、接続アーム84Aを右方向に移動させると、第1作用アーム84Bの先端部は上昇する。また、上下動プランジャ83を押し出し、接続アーム84Aを左方向に移動させると、第1作用アーム84Bの先端部は下降する。上下動ソレノイド81が作動しており、上下動リンク84が動いていない期間には、プッシュボタン51は、飛出位置に保持されている。また、接続部材83Aには、接続部材83Aをフレーム82方向に付勢する補助スプリング87が設けられている。補助スプリング87は、上下動ソレノイド81が上下動プランジャ83を引き込む際の引き込み力を補助している。補助スプリング87の付勢力は、プッシュボタン装置50が自重によって下降する際に上下動リンク84にかかる力よりも小さい力である。なお、図6では、上下動機構80を裏側から見ているため、実際の方向は、図6における見た目の方向からは左右逆となっている。
第2作用アーム84Cは、第1作用アーム84Bと略同一形状をなしており、その基端部において、回動軸86によって第1作用アーム84Bの基端部と接続されている。このため、第2作用アーム84Cは、第1作用アーム84Bの上下動に伴って上下動する。また、第2作用アーム84Cの先端部には、第1作用アーム84Bの先端部と同様の作用ボス85が設けられている。
第1作用アーム84Bと第2作用アーム84Cとの間には、プッシュボタン装置50が配設されている。プッシュボタン装置50の前後位置に設けられたスライド溝52Aには、第1作用アーム84B及び第2作用アーム84Cの先端部にそれぞれ設けられた作用ボス85が嵌め込まれている。上下動ソレノイド81が作動して上下動プランジャ83を引き込み、接続アーム84Aの下端部を右方向に移動させると、第1作用アーム84B及び第2作用アーム84Cの先端部が上昇する。さらに、第1作用アーム84B及び第2作用アーム84Cの先端部の上昇に伴い、プッシュボタン装置50が上昇する。また、上下動ソレノイド81の作動を終了させると、プッシュボタン装置50の自重によってプッシュボタン装置50とともに第1作用アーム84B及び第2作用アーム84Cの先端部が下降する。第1作用アーム84B及び第2作用アーム84Cの先端部の下降に伴い、上下動プランジャ83は左方に移動する。
振動付与機構90は、図7に示すように、振動付与ソレノイド91を備えている。振動付与ソレノイド91は、上下動ソレノイド81と同様、フレーム92及び振動付与プランジャ93を備えており、フレーム92内には、図示しない固定鉄心及び巻線(銅線)が設けられている。振動付与プランジャ93は、左右方向に移動可能であり、振動付与プランジャ93の先端には接続部材93Aを介して揺動体94が取り付けられている。
揺動体94は、前後方向に沿って配置された揺動軸95周りに回転可能とされており、振動付与プランジャ93を進退させることにより、揺動軸95周りに揺動する。揺動体94は、揺動付与部96(図11参照)を備えている。揺動付与部96は、揺動体94の揺動に伴って揺動し、揺動付与部96の先端の軌道の高さ位置が変化する。
プッシュボタン装置50が通常位置にあるときには、揺動付与部96がプッシュボタン装置50の振動受部53に当接し、プッシュボタン装置50が飛出位置にあるときには、揺動付与部96とプッシュボタン装置50の振動受部53は離反している。このため、プッシュボタン装置50が通常位置にあるときに振動付与ソレノイド91によって揺動体94を揺動させると、揺動体94の揺動が揺動付与部96及び振動受部53を介してプッシュボタン51に伝達され、プッシュボタン51が振動する。プッシュボタン装置50が飛出位置にあるときには、揺動体94が揺動してもその揺動がプッシュボタン51に伝達されず、プッシュボタン51は振動しない。さらに、揺動体94の右端部には、揺動用スプリング97が設けられている。揺動用スプリング97は、揺動体94を介して、振動付与プランジャ93をフレーム92から引き出す方向に付勢している。振動付与ソレノイド91が停止された状態では、揺動用スプリング97の付勢力によって振動付与プランジャ93がフレーム92から引き出された状態となっている。また、振動付与ソレノイド91を作動させると、揺動用スプリングの付勢力に抗して、振動付与プランジャ93をフレーム92内に引き込む。
また、図6に示すように、駆動装置70には、プッシュボタン装置50の下降を検出する位置センサ73が設けられている。位置センサ73は、平面視して略コ字形状をなすコ字型フレームを有しており、コ字型フレームの間における空間部に光を投射する投光部及び投光部から投射された光を受光する受光部を備えている。位置センサ73は、プッシュボタン装置50が通常位置にあるときに、プッシュボタン51及びスイッチ部56がプッシュボタン支持部52に対して押し込まれ、プッシュボタン51が押込位置にあるときに、突出部56Aが投光部から投射される光を遮断する位置に設けられている。投光部から投射された光が突出部56Aによって遮断されて投射された光を受光部が受光できなかったときに、位置センサ73がプッシュボタン51の操作(押込み)を検出する。また、上下動ソレノイド81が作動しているときに位置センサ73がプッシュボタン51の押込みを検出したときには、上下動機構80における上下動ソレノイド81の作動を終了する。
次に、飛出型プッシュボタン装置1の動作について説明する。飛出型プッシュボタン装置1は、駆動装置70における上下動機構80によって、プッシュボタン装置50のプッシュボタン51を上下動可能とされている。また、プッシュボタン51が通常位置から押込位置の間にあるときに、振動付与機構90によってプッシュボタン51を振動可能とされている。以下、プッシュボタン51の上下動動作及び振動動作について説明する。
まず、プッシュボタン51の上下動について説明する。プッシュボタン51は、通常位置から飛出位置に上昇移動可能であるとともに、飛出位置から通常位置に下降移動可能である。プッシュボタン51が通常位置にあるときには、上下動ソレノイド81が非作動状態であり、上下動機構80には、プッシュボタン装置50の自重が作用する。このため、図9(A)に示すように、上下動プランジャ83は、右方に移動している。
プッシュボタン51を通常位置から飛出位置に移動させる際には、上下動ソレノイド81を作動させ、プッシュボタン装置50の自重に抗して、図9(B)に示すように、上下動プランジャ83をフレーム82内に引き込む。上下動プランジャ83をフレーム82内に引き込むと、上下動リンク84が回動軸86周りに回動し、第1作用アーム84B及び第2作用アーム84Cの先端部が上昇する。
第1作用アーム84Bと第2作用アーム84Cの先端部には、それぞれ作用ボス85が取り付けられており、作用ボス85が、プッシュボタン装置50のスライド溝52Aを押し上げる。こうして、プッシュボタン装置50が上下動機構80によって上昇させられ、プッシュボタン51が上昇する。プッシュボタン51の上昇に伴い、作用ボス85は、スライド溝52Aに沿って上方左側に移動する。こうして、プッシュボタン51を飛出位置まで移動させることができる。
また、プッシュボタン51が飛出位置から通常位置に向けて移動する場合には、遊技者の操作による場合と遊技者の操作によらない場合とがある。遊技者の操作によってプッシュボタン51が飛出位置から通常位置に向けて移動する際には、上下動機構80における上下動ソレノイド81は作動されたままであり、遊技者がプッシュボタン51を押し込む力が働くことにより、上下動ソレノイド81が上下動リンク84に与える力に抗してプッシュボタン51が下降する。
遊技者がプッシュボタン51を押し込み続けると、プッシュボタン51は、通常位置を通り過ぎて押込位置まで下降する。プッシュボタン51が押込位置まで下降すると、プッシュボタン装置50のスイッチ部56に設けられた突出部56Aを位置センサ73が検出する。位置センサ73がスイッチ部56の突出部56Aを検出することにより、プッシュボタン51が飛出位置にないことが検出され、上下動ソレノイド81の作動が終了される。さらには、位置センサ73による突出部56Aの検出によって、プッシュボタン51の操作が検出される。
また、遊技者の操作によらずプッシュボタン51が飛出位置から通常位置に向けて移動するためには、上下動機構80における上下動ソレノイド81の作動を終了させる。上下動ソレノイド81の作動を終了させると、プッシュボタン51は、上下動リンク84等を介して与えられていた上下動ソレノイド81の力から解放される。すると、プッシュボタン装置50は、自重によって下方に落下する。プッシュボタン装置50が下方に落下すると、プッシュボタン51は、そのまま下降し、スイッチ部56を介してスプリング57上の通常位置に到達する。プッシュボタン51は、スプリング57に支えられて通常位置で停止する。このため、遊技者の操作によらずプッシュボタン51が飛出位置から通常位置に向けて移動する際には、プッシュボタン51が通常位置で停止するので、スイッチ部56における突出部56Aは、位置センサ73によって検出されないようになっている。したがって、遊技者の操作によらず、プッシュボタン51が自重によって飛出位置から通常位置に向けて移動した後は、プッシュボタン51が通常位置に到達し、その後押込位置までの操作が可能な状態となる。
ここで、図10(A)に模式的に示すように、プッシュボタン51が通常位置P1に位置した状態から、図10(B)に模式的に示すように、プッシュボタン51が飛出位置P2に移動する場合を例として、プッシュボタン51が上下動する際におけるプッシュボタン51のずれを吸収する作用について説明する。
図10(A)に示すように、通常位置P1に位置するプッシュボタン51は、ベース部材10における開口部12に挿通された状態となっており、プッシュボタン51の頂部は、ベース部材10よりも上方に突出している。プッシュボタン51が通常位置P1に位置する際、図6に示す上下動機構80における上下動ソレノイド81を作動させることにより、上下動リンク84が回動してプッシュボタン51を移動させる。このとき、プッシュボタン51は、図10(B)に示すように飛出位置P2に移動する。プッシュボタン51は、通常位置P1から飛出位置P2に移動する際、ベース部材10の開口部12及び縁部材30の縁部材開口部32を通過する。
ここで、プッシュボタン51が移動する際の移動経路は、定められているものの、部材の寸法誤差等によって完全に一定となっているものではない。このため、図10(B)に実線で示すように、プッシュボタン51が飛出位置P2に移動するように設計されていたとしても、図10(B)に仮想線で示すように、プッシュボタン51が僅かにずれてしまうこともある。ここで、ベース部材10に形成された開口部12の開口形状が筒状であるプッシュボタン51の断面形状と完全に一致している場合、プッシュボタン51の移動経路が完全に一定であれば常にプッシュボタン51は開口部12を通過できるが、実際には完全に一定ではないので、プッシュボタン51は開口部12を通過できなくなるか通過が困難となることがある。そこで、開口部12の開口形状(開口面積)をプッシュボタン51の断面形状(断面積)よりも大きくしている。このため、プッシュボタン51の移動経路がずれたとしても、プッシュボタン51を移動させることができ、プッシュボタン51の動作における制約を小さくできる。
しかしながら、開口部12の開口形状(開口面積)がプッシュボタン51の断面形状(断面積)よりも大きくなると、プッシュボタン51における開口部12に介在された位置において、開口部12とプッシュボタン51の間に隙間が生じる。また、開口部12とプッシュボタン51の差が大きくなるほど、プッシュボタン51を移動させやすくなるが、その反面、開口部12とプッシュボタン51の間の隙間が大きくなる。開口部12とプッシュボタン51の間の隙間が大きくなると、開口部12とプッシュボタン51の間から異物が侵入して故障や不正などの不具合が生じる可能性がある。
そこで、開口部12と、プッシュボタン51における開口部12に介在された部分の周辺部分との間に、縁部材30が設けられている。縁部材30は、開口部12とプッシュボタン51の間の隙間を塞ぐように配置されるので、縁部材30が設けられることにより、開口部12とプッシュボタン51の間からの異物の侵入を防止することができる。しかも、縁部材30にはフランジ部37が設けられており、フランジ部37が開口部12とプッシュボタン51の間に配置されている。このため、開口部12とプッシュボタン51の間からの異物の侵入をより好適に防止することができる。
さらに、この縁部材30は、図2及び図3に示す左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35において、ベース部材10の左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15に取り付けられており、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35と左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15との間には、それぞれ遊びが形成されている。このため、図10(B)に仮想線で示すように、プッシュボタン51が設計された移動経路からずれて移動した場合には、縁部材30がプッシュボタン51の移動方向に交差する方向にずれ、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35と左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15との間に形成された遊びがこのずれを吸収している。このため、プッシュボタン51が設計された移動経路からずれて移動した場合でも、プッシュボタン51を確実かつスムーズに移動させることができる。さらに、縁部材30における左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35にはテーパが付されており、フランジ部37とベース部材10における開口部12の内側には略同一の傾きのテーパが付されている。このため、さらに好適にプッシュボタン51のずれを吸収することができる。したがって、縁部材30が設けられることにより、プッシュボタン51の動作における制約を小さくするとともに、開口部12とプッシュボタン51の間からの異物の侵入を防止することができる。
次に、プッシュボタン装置50の振動動作について説明する。プッシュボタン51が通常位置から押込位置の間にあるときには、振動受部53の下端部は、揺動体94における揺動付与部96の最高到達点よりも低い位置に位置している。また、振動付与ソレノイド91が作動してONとなったときには、図11(A)に示すように、振動付与プランジャ93がフレーム92に引き込まれ、振動付与ソレノイド91の作動が中止されてOFFとなったときには、図11(B)に示すように、振動付与プランジャ93が揺動用スプリング97の付勢力によってフレーム92から引き出される。
このため、振動付与ソレノイド91を断続的にON−OFFを繰り返して作動させると、振動付与プランジャ93が左右に往復動を行うようになる。振動付与プランジャ93の左右に往復動する動きは揺動体94に伝達され、揺動体94が揺動軸95周りに揺動する。揺動体94が揺動軸95周りに揺動することにより、揺動付与部96が振動受部53を上下動させられるので、プッシュボタン51が上下方向に振動する。
また、プッシュボタン51が飛出位置にあるときには、振動受部53の下端部は、揺動体94における揺動付与部96の最高到達点よりも高い位置に位置している。このため、揺動体94を揺動させたとしても、揺動付与部96が振動受部53に当接しないので、プッシュボタン51が飛出位置にあるときには、プッシュボタン51は振動しないようになっている。したがって、振動付与機構90は、通常位置から押込位置の間にあるプッシュボタン51を振動させ、飛出位置にあるプッシュボタン51は振動させない。
次に、飛出型プッシュボタン装置1の遊技における作動処理の手順について説明する。スロットマシン等の遊技では、ボーナスゲームやリプレイタイムなどの遊技者に有利となる有利状態となることがある。また、有利状態以外にも、遊技者に有利となることがあったり、有利となる可能性があることを遊技者に示唆や報知をするために、遊技上の特定条件として、ボーナスゲーム等の有利状態に移行するか否かの報知が行われ、例えばスロットマシンに設けられた図示しない液晶表示装置に「押せ!」の文字が表示されるという条件が成立したりすることがある。本実施の形態では、このように遊技者に有利となる場合などに、飛出型プッシュボタン装置1が作動して、プッシュボタン51が飛び出し、プッシュボタン51が通常位置から飛出位置に移動する。図12は、飛出型プッシュボタン装置の作動処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、飛出型プッシュボタン装置1では、飛出条件が成立したか否かを判断する(ステップS11)。飛出条件は、例えば、スロットマシンにおけるボーナスゲームやリプレイタイムに移行するか否かを遊技者に報知するタイミングなどがある。その結果、飛出条件が成立していない場合には(ステップS11:NO)、プッシュボタン装置50は作動することなく、飛出型プッシュボタン装置の作動処理は終了する。
また、飛出条件が成立している場合には、プッシュボタン51を図10(A)に示す通常位置P1から図10(B)に示す飛出位置P2(図9参照)に移動させる(ステップS12)。続いて、プッシュボタン51の操作を有効とし(ステップS13)、プッシュボタン51の操作があったか否かを判断する(ステップS14)。その結果、プッシュボタン51の操作があった場合(ステップS14:YES)、プッシュボタン51の操作に応じた演出を実行し(ステップS15)、ステップS20に進む。
また、プッシュボタンの操作がなかった場合(ステップS14:NO)、操作第1有効時間T1が経過しているか否かを判断する(ステップS16)。ここで、操作第1有効時間T1が経過していない場合(ステップS16:NO)、ステップS14に戻り、ステップS14の処理を繰り返す。
また、操作第1時間が経過している場合(ステップS16:YES)、上下動機構80の上下動ソレノイド81の作動を終了する。上下動ソレノイド81の作動を終了すると、プッシュボタン51は、自重により飛出位置P2から通常位置P1に移動(復帰)する(ステップS17)。プッシュボタン51が通常位置P1に復帰した後も、プッシュボタン51の操作は有効のままとされている。
続いて、プッシュボタン51の操作があったか否かを判断する(ステップS18)。その結果、プッシュボタン51の操作があった場合(ステップS18:YES)、プッシュボタン51の操作に応じた演出を実行し(ステップS15)、ステップS20に進む。また、プッシュボタン51の操作がなかった場合(ステップS18:NO)、操作第2有効時間T2が経過しているか否かを判断する(ステップS19)。操作第2有効時間T2は、操作第1有効時間T1よりも遅い時間である。操作第2有効時間T2が経過していない場合(ステップS19:NO)、ステップS18に戻り、ステップS18の処理を繰り返す。
操作第2有効時間T2が経過している場合(ステップS19:YES)、プッシュボタン51の操作を無効にする(ステップS20)。プッシュボタン51の操作を無効にすることにより、その後にプッシュボタン51が操作されたとしても、プッシュボタン51の操作が行われない場合と比較して演出等に変化が生じないようになる。また、ステップS15において、プッシュボタン操作に応じた演出を実行した後にも、プッシュボタン操作を無効にする(ステップS20)。こうして、飛出型プッシュボタン装置の作動処理を終了する。
次に、飛出型プッシュボタン装置1の遊技の進行に伴う状態の変化について説明する。図13は、ボタン操作の受付に対するプッシュボタンの位置と上下動ソレノイドの関係を示すタイムチャートであり、図13(A)は、プッシュボタン51の操作がなかった場合、図13(B)は、プッシュボタン51の操作があった場合について説明している。
飛出型プッシュボタン装置1が設けられたスロットマシンにおいて、飛出条件が成立すると、図13(A)に示すように、上下動ソレノイドが作動し(ONとなり)、プッシュボタンの位置が飛出位置から通常位置に移動する。このとき、プッシュボタン51の操作の受付が開始される。
そのまま、操作第1有効時間T1が経過するまで、プッシュボタン51の操作が無かった場合には、上下動ソレノイドの作動が終了し(OFFとなり)、プッシュボタン51はプッシュボタン装置50の自重により、飛出位置から通常位置に移動する。このとき、プッシュボタン51の操作の受付は継続している。その後、操作第2有効時間T2が経過したときに、プッシュボタン51の操作の受付が終了する。
また、プッシュボタン51の操作がある場合について説明する。飛出型プッシュボタン装置1が設けられたスロットマシンにおいて、飛出条件が成立すると、図13(B)に示すように、上下動ソレノイドが作動し(ONとなり)、プッシュボタンの位置が飛出位置から通常位置に移動する。このとき、プッシュボタン51の操作の受付が開始される。ここまでは、図13(A)に示す例と同様である。
続いて、操作第1有効時間T1が経過する前に遊技者がプッシュボタン51を操作すると、プッシュボタン51の操作に伴い、プッシュボタン51が飛出位置から通常位置に移動し、さらに通常位置を通り過ぎて押込位置に到達する。プッシュボタン51が押込位置に到達すると、プッシュボタン装置50におけるスイッチ部56に設けられた突出部56Aを位置センサ73が検出する。位置センサ73が突出部56Aを検出することにより、プッシュボタン51の操作が検出され、上下動ソレノイド81の作動が終了し(OFFとなり)、プッシュボタン51の操作の受付が終了する。その後、遊技者がボタン操作を終了すると、スプリング57(図6及び図7参照)の付勢力によって、プッシュボタン51が押込位置から通常位置に移動(復帰)する。このように、上下動ソレノイドが終了するタイミングは、図13(A)に示すように、操作第1有効時間が終了したタイミングと、遊技者がプッシュボタン51を操作した(位置センサ73がプッシュボタン装置50におけるスイッチ部56の突出部56Aを検出した)タイミングの二つのタイミングがある。
上記の構成を有する飛出型プッシュボタン装置1において、プッシュボタン51が通常位置と飛出位置との間で移動する際、プッシュボタン51は、ベース部材10の開口部12を通る。このとき、ベース部材10とプッシュボタン51の間の隙間が狭いと、例えばプッシュボタン51の移動方向が設計の方向からずれた場合に、プッシュボタン51がベース部材10の開口部12に引っかかり、移動できなくなることが想定される。その一方で、ベース部材10の開口部12とプッシュボタン51の間の隙間を広くすると、プッシュボタン51の移動方向が設計の方向からずれたとしても、プッシュボタン51はベース部材10の開口部12に引っかかることなく移動できる可能性が高くなる。ところが、ベース部材10の開口部12とプッシュボタン51の間の隙間を広くすると、この隙間から異物が侵入し、スロットマシンに不具合を生じさせる懸念がある。
この点、上記の飛出型プッシュボタン装置1において、プッシュボタン51におけるベース部材10の開口部12に介在する部分の周辺部分には、縁部材30が設けられており、プッシュボタン51とベース部材10の開口部12との間に縁部材30のフランジ部37が配置されている。このため、ベース部材10の開口部12とプッシュボタン51の間の隙間を縁部材30で覆い隠すことができるので、ベース部材10の開口部12とプッシュボタン51の間の隙間からの異物の侵入を防止することができる。また、縁部材30は、ベース部材10に対して、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35において、プッシュボタン51の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられている。このため、プッシュボタン51が飛び出して移動する際に、その移動方向が設計からずれた場合に、移動方向のずれがプッシュボタン51から縁部材30に伝達され、縁部材30では、プッシュボタン51の移動方向に交差する方向への遊びによってそのずれを吸収することができ、プッシュボタン51の動作における制約を小さくすることができる。したがって、プッシュボタン51の動作における制約を小さくするとともに、異物の侵入を防止することができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1は、縁部材30におけるプッシュボタン51の移動方向に沿って立設されたフランジ部37が設けられており、フランジ部37がプッシュボタン51とベース部材10の開口部12との間に配置されている。このため、プッシュボタン51とベース部材10の開口部12との間における異物の侵入をより好適に防止することができる。また、ベース部材10の開口部12には下方に行くにしたがって拡幅するテーパが付されており、フランジ部37には、ベース部材10の開口部12に付されたテーパの傾きと略同一のテーパが付されている。このため、縁部材30をプッシュボタン51が移動する方向に交差する方向にスムーズに移動させることができ、プッシュボタン51の動作における制約をより小さくすることができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1において、プッシュボタン51の外周は、所定長以上の直線部を含まないように形成されている。このため、プッシュボタン51とベース部材10の開口部12との間に所定長以上の長さを有する異物、例えばコインの侵入を抑制することができる。なお、侵入を防止する異物としては、上記のようにコインが想定されるが、その他、針金等の細長い物体であってもよいし、飲み物などの液体であってもよい。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1には、振動付与機構90が設けられており、振動付与機構90は、プッシュボタン51が通常位置と押込位置の間にあるときにプッシュボタン51を振動させることができ、プッシュボタン51が飛出位置にあるときにはプッシュボタン51を振動させない構造とされている。このため、プッシュボタン51が飛出位置にあるときにおけるプッシュボタン51を振動させる構造を設けないで済むので、プッシュボタン51を振動させる構造を簡略化することができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1において、プッシュボタン51は、上下動ソレノイド81が作動しており、上下動リンク84が動いていない期間には、飛出位置に保持されており、遊技者がプッシュボタン51を押し込むなどして位置センサ73がプッシュボタン装置50におけるスイッチ部56の突出部56Aを検出し、外力によってプッシュボタン51が飛出位置になくされたことが判定された場合に、上下動ソレノイド81の作動を終了するようにしている。このため、遊技者がプッシュボタン51を押し込むなどしてプッシュボタン51に外力が加えられたときの上下動ソレノイド81の負荷を低減することができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1では、プッシュボタン51は、上下動ソレノイド81が作動していない場合には、プッシュボタン装置50の自重によって、通常位置に移動する。このため、プッシュボタン51の移動をスムーズに行うことができる。さらには、プッシュボタン51を下降させる際の動力の作動を少なくすることができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1では、遊技者の操作を検出する位置センサ73が設けられており、位置センサ73によって遊技者の操作が検出されたことにより、外力によってプッシュボタン51が飛出位置になくされたことが判定される。このため、プッシュボタン51が操作されたことの検出と、プッシュボタン51が飛出位置になくされたことの検出を行う検出手段を共通化することができる。なお、遊技者の操作を検出するセンサは、位置センサ73に代えて、圧力センサやプッシュボタンの頂部に設けられた位置センサなどでもよい。また、外力によってプッシュボタン51が飛出位置になくされたことが判定として、位置センサ73が突出部56Aを検出してプッシュボタン51が押込位置にあるときにプッシュボタン51が飛出位置になくされたと判定しているが、他の態様で検出してもよい。例えば、飛出位置P2におけるプッシュボタン51の存在を検出し、飛出位置P2においてプッシュボタンが検出できなくなったときに外力によってプッシュボタン51が飛出位置になくされたことを判定するようにしてもよい。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1では、上下動ソレノイド81が作動してプッシュボタン51を飛出位置に保持しているときに、所定時間が経過した場合、上下動ソレノイド81の作動を終了するようにしている。このため、上下動ソレノイド81の負荷を低減することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[パチンコ遊技機、雀球、アレパチなどの遊技機について]
飛出型プッシュボタン装置1は、パチンコ遊技機、雀球、アレパチなどの遊技機に適用してもよい。雀球、アレパチなどの遊技機とは、例えば、飛出型プッシュボタン装置1が、パチンコ遊技機の上皿の側部や外枠フレームなどに取り付けられているものである。このようなパチンコ遊技機、雀球、アレパチなどの遊技機においては、飛出型プッシュボタン装置1が設けられることにより、演出効果をさらに高めることができる。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1)本発明の遊技機は、遊技者が操作可能であり、ベース部材(例えば、ベース部材10等)に設けられた開口部(例えば、開口部12等)に少なくとも一部が介在されて配置された操作部(例えば、プッシュボタン51等)を備えた遊技機(例えば、スロットマシン、パチンコ遊技機等)であって、
前記操作部は、第1位置(例えば、通常位置P1等)と第2位置(例えば、飛出位置P2等)との間で移動可能とされており(例えば、上下動機構80の上下動ソレノイド81を作動させると、上下動リンク84が上下動して、プッシュボタン51が移動可能である等)、
前記開口部と前記操作部における前記開口部に介在された部分(例えば、プッシュボタン51における開口部12に介在している部分)の周辺部分との間に縁部材(例えば、縁部材30等)が配置されて(例えば、開口部12とプッシュボタン51の間に縁部材30のフランジ部37が配置されている等)おり、前記縁部材は、前記ベース部材に対して、前記操作部の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられている(例えば、縁部材30の左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35がベース部材10の左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15に皿ネジ36で取り付けられることによって、縁部材30がベース部材10に対して遊びをもって取り付けられている等)ことを特徴とする。
このような構成によれば、操作部の動作における制約を小さくするとともに、異物の侵入を防止できる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、遊技上の特定条件が成立したとき(例えば、ボーナスゲーム等に移行するか否かの報知が行われるとき)に、前記操作部を第1位置から第2位置に移動させる(プッシュボタン51を飛び出させて通常位置から飛出位置に移動させる)ようにしてもよい。
このような構成によれば、特定条件成立の報知を好適に行うことができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、前記縁部材における前記操作部の周囲(例えば、縁部材30に囲まれたプッシュボタン51の部分)に、前記操作部の移動方向に沿ったフランジ部(例えば、縁部材30のフランジ部37等)が形成されているようにしてもよい。
このような構成によれば、異物の侵入をより好適に防止できる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、前記操作部の外周は、所定長以上の直線部を含まない(例えば、プッシュボタン51の外周は、コインの直径以上の直線部を含まない等)ように形成されているようにしてもよい。
このような構成によれば、所定長以上の異物の侵入をより好適に防止できる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、第1位置及び第2位置のいずれかにあるときに特定動作が可能(例えば、振動付与機構90は、プッシュボタン装置50が通常位置にあるときにプッシュボタン51を振動可能である等)とされているようにしてもよい。
このような構成によれば、操作部を特定動作させる構造を簡略化することができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、電気的駆動源(例えば、上下動機構80の上下動ソレノイド81等)が作動している期間には、前記第2位置に保持されており(例えば、プッシュボタン51は、上下動ソレノイド81が作動しているときには飛出位置に保持されている等)、前記操作部が前記第2位置にあった後、外力によって前記操作部が前記第2位置になくされたことが判定された場合に、前記電気的駆動源の作動を終了するようにしてもよい。
このような構成によれば、外力が加えられたときの電気的駆動源の負荷が低減されるようにすることができる。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、前記電気的駆動源が作動していない場合(例えば、上下動ソレノイド81がOFFである場合等)には、第1位置に移動する(例えば、通常位置P1に移動する等)ようにしてもよい。
このような構成によれば、操作部の移動をスムーズに行うことができる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかの遊技機において、遊技者の操作を検出する検出手段(例えば、位置センサ73等)を備え、遊技者の操作が検出されたこと(例えば、位置センサ73が突出部56Aを検出した等)により、外力によって前記操作部が前記第2位置になくされた(例えば、遊技者の押込力によってプッシュボタン51が飛出位置になくされた等)ことを判定するようにしてもよい。
このような構成によれば、操作部の操作の検出と操作部への外力の付加の検出を共通化できる。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかの遊技機において、前記電気的駆動源が作動して前記操作部を前記第2位置に保持しているとき(例えば、上下動ソレノイド81がONとなってプッシュボタン51が飛出位置P2に保持されている等)に、所定時間(例えば、操作第1有効時間T1等)が経過した場合、前記電気的駆動源の作動を終了する(例えば、上下動ソレノイド81をOFFにする等)ようにしてもよい。
このような構成によれば、電気的駆動源の負荷を低減できる。
1 飛出型プッシュボタン装置
10 ベース部材
11 ベース部材本体
12 開口部
13 左手前ボス部
14 右手前ボス部
15 後ボス部
30 縁部材
31 縁部材本体
32 縁部材開口部
33 左手前取付部
34 右手前取付部
35 後取付部
36 皿ネジ
37 フランジ部
50 プッシュボタン装置
51 プッシュボタン
52 プッシュボタン支持部
53 振動受部
56 スイッチ部
56A 突出部
70 駆動装置
73 位置センサ
80 上下動機構
81 上下動ソレノイド
83 上下動プランジャ
84 上下動リンク
86 回動軸
90 振動付与機構
91 振動付与ソレノイド
93 振動付与プランジャ
P1 通常位置
P2 飛出位置
T1 操作第1有効時間
T2 操作第2有効時間
α 遊び領域

Claims (1)

  1. 第1開口部を有するベース部材と、
    前記ベース部材の裏面側に配置され、第2開口部を有する縁部材と、
    遊技者が操作可能であり、前記第1開口部と前記第2開口部に少なくとも一部が介在されて配置された操作部と、を備え
    前記操作部は、第1位置と第2位置との間で移動可能とされており、
    前記操作部における前記第1開口部に介在された部分と前記第1開口部の縁との隙間よりも前記操作部における前記第2開口部に介在された部分と前記第2開口部の縁との隙間のほうが狭く、
    前記縁部材は、前記ベース部材に対して、前記操作部の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられていることを特徴とする遊技機。
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