JP2019047987A - 遊技機 - Google Patents

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JP2019047987A
JP2019047987A JP2017174533A JP2017174533A JP2019047987A JP 2019047987 A JP2019047987 A JP 2019047987A JP 2017174533 A JP2017174533 A JP 2017174533A JP 2017174533 A JP2017174533 A JP 2017174533A JP 2019047987 A JP2019047987 A JP 2019047987A
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小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

【課題】操作部の動作における制約を小さくするとともに、異物の侵入を防止する遊技機を提供する。【解決手段】スロットマシンは、遊技者が操作可能であり、ベース部材に設けられた開口部に少なくとも一部が介在されて配置された操作部を備える。操作部は、第1位置と第2位置との間で移動可能とされており、開口部と操作部における開口部に介在された部分の周辺部分との間に縁部材が配置されている。縁部材は、前記ベース部材に対して、操作部の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機には、ボタン操作による演出を遊技者に行
わせるものがある。また、この種の遊技機としては、ボタンケースに演出ボタンを進退可
能に収容して演出ボタンを保護する演出ボタン装置を備えるものがある。さらには、演出
ボタンの外周部とボタンケースの周壁との間の異物をボタンケースの外部を排出する排出
口が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−37450号公報
上記特許文献1に開示された遊技機では、演出ボタン(操作部)の外周部とボタンケー
スの周壁との間の空隙が大きい程、動作に制約が生じにくくなるものの、この空隙から異
物などが侵入しやすくなる虞があった。
そこで、本発明の課題は、操作部の動作における制約を小さくするとともに、異物の侵
入を防止する遊技機を提供することである。
(1)本発明の遊技機は、遊技者が操作可能であり、ベース部材(例えば、ベース部材
10等)に設けられた開口部(例えば、開口部12等)に少なくとも一部が介在されて配
置された操作部(例えば、プッシュボタン51等)を備えた遊技機(例えば、スロットマ
シン、パチンコ遊技機等)であって、
前記操作部は、第1位置(例えば、通常位置P1等)と第2位置(例えば、飛出位置P
2等)との間で移動可能とされており(例えば、上下動機構80の上下動ソレノイド81
を作動させると、上下動リンク84が上下動して、プッシュボタン51が移動可能である
等)、
前記開口部と前記操作部における前記開口部に介在された部分(例えば、プッシュボタ
ン51における開口部12に介在している部分)の周辺部分との間に縁部材(例えば、縁
部材30等)が配置されて(例えば、開口部12とプッシュボタン51の間に縁部材30
のフランジ部37が配置されている等)おり、前記縁部材は、前記ベース部材に対して、
前記操作部の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられている(例えば、縁
部材30の左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35がベース部材10の
左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15に皿ネジ36で取り付けられる
ことによって、縁部材30がベース部材10に対して遊びをもって取り付けられている等
)ことを特徴とする。
このような構成によれば、操作部の動作における制約を小さくするとともに、異物の侵
入を防止できる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、遊技上の特定条件が成立したとき(例えば
、ボーナスゲーム等に移行するか否かの報知が行われるとき)に、前記操作部を第1位置
から第2位置に移動させる(プッシュボタン51を飛び出させて通常位置から飛出位置に
移動させる)ようにしてもよい。
このような構成によれば、特定条件成立の報知を好適に行うことができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、前記縁部材における前記操作部の周
囲(例えば、縁部材30に囲まれたプッシュボタン51の部分)に、前記操作部の移動方
向に沿ったフランジ部(例えば、縁部材30のフランジ部37等)が形成されているよう
にしてもよい。
このような構成によれば、異物の侵入をより好適に防止できる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、前記操作部の外周は、所定長
以上の直線部を含まない(例えば、プッシュボタン51の外周は、コインの直径以上の直
線部を含まない等)ように形成されているようにしてもよい。
このような構成によれば、所定長以上の異物の侵入をより好適に防止できる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、第1位置及び
第2位置のいずれかにあるときに特定動作が可能(例えば、振動付与機構90は、プッシ
ュボタン装置50が通常位置にあるときにプッシュボタン51を振動可能である等)とさ
れているようにしてもよい。
このような構成によれば、操作部を特定動作させる構造を簡略化することができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、電気的駆動源
(例えば、上下動機構80の上下動ソレノイド81等)が作動している期間には、前記第
2位置に保持されており(例えば、プッシュボタン51は、上下動ソレノイド81がON
であるときには飛出位置に保持されている等)、
前記操作部が前記第2位置にあった後、外力によって前記操作部が前記第2位置になく
されたことが判定された場合(例えば、位置センサ73によってプッシュボタン装置50
におけるスイッチ部56の突出部56Aが検出された等)に、前記電気的駆動源の作動を
終了する(例えば、上下動ソレノイド81をOFFにする等)ようにしてもよい。
このような構成によれば、外力が加えられたときの電気的駆動源の負荷が低減されるよ
うにすることができる。
本発明のプッシュボタン装置の斜視図である。 本発明のプッシュボタン装置を上側から見た分解斜視図である。 本発明のプッシュボタン装置を下側から見た分解斜視図である。 飛出型プッシュボタン装置の要部断面図である。 ベース部材と縁部材との取付部分の拡大断面図である。 駆動装置を後方上側から見た斜視図である。 駆動装置を前方上側から見た斜視図である。 ベース部材、縁部材、及びボタン本体の寸法関係の説明図である。 プッシュボタンを上下動させる状態の説明図である。 プッシュボタンのずれを吸収する作用を説明する説明図である。 プッシュボタンを振動させる態様の説明図である。 飛出型プッシュボタン装置の作動処理の手順の一例を示すフローチャートである。 ボタン操作の受付に対するプッシュボタンの位置と上下動ソレノイドの関係を示すタイムチャートである。
本発明に係る遊技機の一例であるスロットマシンを実施するための形態を以下に説明す
る。なお、以下の実施形態において、前後左右については、遊技者側から見た方向を示す
。例えば、「右側」、「左側」、「前(または手前)側」、「後(または奥)側」は、い
ずれも遊技者側から見た方向をいう。また、各図面の寸法等については、実際の寸法等と
異なることがある。
本実施形態のスロットマシンには、図1〜図3に示す飛出型プッシュボタン装置1が設
けられている。飛出型プッシュボタン装置1は、ベース部材10と、縁部材30と、プッ
シュボタン装置50と、駆動装置70と、を備えている。飛出型プッシュボタン装置1は
、例えば、スロットマシンにおけるストップボタンが設けられた面の上側の面に設けられ
ている。
飛出型プッシュボタン装置1のうち、ベース部材10、縁部材30、及び駆動装置70
は、いずれもスロットマシンの筐体に対して固定されている。また、プッシュボタン装置
50は、プッシュボタン51を備えており、プッシュボタン51は、駆動装置70の駆動
によって、スロットマシンの筐体に対して飛出(移動)可能とされている。スロットマシ
ンの筐体に対してプッシュボタン装置50が飛び出す際の移動方向(飛出方向)は、前側
上方となっている。また、飛び出したプッシュボタン装置50が戻る際の移動方向(後退
方向)は、後側下方となっている。なお、飛出型プッシュボタン装置1のプッシュボタン
51が飛び出す方向は、前側上方以外の方向でもよく、例えば、真上に飛び出してもよい
し、後側上方に飛び出してもよい。また、プッシュボタン51が下方に向けて飛び出した
り、前方に向けて飛び出したりしていてもよい。
飛出型プッシュボタン装置1におけるベース部材10は、ベース部材本体11を備えて
いる。ベース部材本体11は、左右略対称形状をなしている。ベース部材本体11は、前
側辺が曲線状、後側辺が直線状であり、前側辺は後側辺よりも長く、全体として略山型を
なしている。前側辺と後側辺の左右端部は、それぞれ曲線辺によって接続されている。
ベース部材本体11の略中央部には、略矩形状の開口部12が設けられている。開口部
12には、図4に示すように、下方に行くにしたがって拡幅するテーパが付されている。
ベース部材10は、前側辺が後側片よりも低い位置に配置されるように傾斜した状態でス
ロットマシンに取り付けられている。このため、スロットマシンの遊技者は、ベース部材
10を上側前方から視認しやすくなっている。開口部12には、プッシュボタン装置50
のプッシュボタン51が挿通され、その一部が開口部12に介在されて配置されている。
なお、開口部12には、上方に行くにしたがって拡幅するテーパが付されていてもよいし
、テーパが付されていなくてもよい。
ベース部材本体11の裏側(下側)面には、縁部材30が固定される左手前位置及び右
手前位置には、円筒形状の左手前ボス部13及び右手前ボス部14がそれぞれ設けられ、
後側の幅方向略中央位置に、円筒形状の後ボス部15が設けられている。これらの左手前
ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15には、それぞれネジ穴が設けられてい
る。
また、左手前ボス部13及び右手前ボス部14の内側に、左内ボス部16及び右内ボス
部17がそれぞれ設けられている。左内ボス部16及び右内ボス部17は、左手前ボス部
13及び右手前ボス部14よりも下方まで延在している。これらの左内ボス部16及び右
内ボス部17に、駆動装置70がそれぞれ取り付けられる。さらに、ベース部材本体11
の前側面の左右位置及び後側面には、スロットマシンの筐体に固定される固定部18,1
9,20がそれぞれ設けられている。固定部18,19,20に図示しないボルト等がね
じ込まれて、スロットマシンの筐体に飛出型プッシュボタン装置1が固定される。
縁部材30は、略矩形の縁部材本体31を備えている。縁部材本体31の中央部には、
縁部材開口部32が形成されている。縁部材開口部32の形状は、縁部材本体31と近似
した形状となっており、縁部材開口部32の大きさは、縁部材本体31の大きさよりもわ
ずかに小さくなっている。このため、縁部材本体31は略リング状となっている。縁部材
開口部32には、プッシュボタン装置50のプッシュボタン51が挿通されて配置されて
いる。図4に示すように、プッシュボタン装置50におけるプッシュボタン51の外周位
置に縁部材30の縁部材開口部32が配置され、その外側にベース部材10の開口部12
が配置されている。
縁部材本体31の手前側左端部及び右端部には、それぞれ左手前取付部33及び右手前
取付部34が設けられ、縁部材本体31における後側の幅方向略中央位置に後取付部35
が設けられている。これらの左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35は
、縁部材本体31よりも低い位置に設けられている。
また、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35は、それぞれベース部
材10における左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15に対応する位置
に配設されている。左手前取付部33には、左手前開口部33Aが設けられており、左手
前開口部33Aにベース部材10における左手前ボス部13が進入している。
同様に、右手前取付部34及び後取付部35には、右手前開口部34A及び後開口部3
5Aがそれぞれ設けられており、右手前開口部34A及び後開口部35Aにベース部材1
0における右手前ボス部14及び後ボス部15がそれぞれ進入している。左手前取付部3
3、右手前取付部34、及び後取付部35は、いずれも略同一形状とされており、左手前
取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35には、同様の態様で左手前ボス部13
、右手前ボス部14、及び後ボス部15が収容されている。これらの左手前ボス部13、
右手前ボス部14、及び後ボス部15のネジ穴に皿ネジ36がねじ込まれ、皿ネジ36の
頭部とベース部材10で縁部材30の左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付
部35が挟み込まれて、縁部材30がベース部材10に取り付けられている。以下、左手
前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35と左手前ボス部13、右手前ボス部
14及び後ボス部15とのそれぞれの関係について、左手前取付部33及び左手前ボス部
13との関係を用いて説明する。
左手前開口部33Aの上側の開口面は長円形状とされ、下側の開口面は円形状とされて
おり、下側の開口面の直径が上側の開口面の長円形の直線部の離間距離よりやや長くとさ
れている。このため、左手前開口部33Aは、いわばすり鉢状となっており、その側面に
は、下方に行くにしたがって縮径するテーパが付されている。
また、左手前開口部33Aの下側の開口部の円形は、左手前ボス部13の端部の円形よ
りも大きくなっている。このため、左手前開口部33Aは、全体的に、左手前ボス部13
よりも大きくなっており、図4及び図5に示すように、左手前ボス部13は左手前開口部
33Aに対して離間した状態で囲まれた形となっている。また、左手前ボス部13は左手
前開口部33Aに対して離間していることにより、左手前取付部33は、左手前ボス部1
3に対して、プッシュボタン装置50の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付
けられ、プッシュボタン装置50の移動方向に交差する方向に移動可能となるように取り
付けられている。さらに言えば、縁部材30は、ベース部材10に対して、プッシュボタ
ン装置50の移動方向に交差する方向に移動可能となるように遊びをもって取り付けられ
ている。この遊びによって、縁部材30が移動可能となり、プッシュボタン51が移動す
る際のプッシュボタン51のずれを吸収することができる。
図5に示すように、ベース部材10に対する縁部材30の遊びとなる遊び領域αは、実
質的には、ベース部材10における左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部
15と、縁部材30における左手前開口部33A、右手前開口部34A、及び後開口部3
5Aとの間にそれぞれ形成される。ベース部材10における左手前ボス部13、右手前ボ
ス部14、及び後ボス部15は、遊び領域αにおいて、プッシュボタン装置50の移動方
向に交差する方向に対して自由に移動可能となっている。ベース部材10は、スロットマ
シンの筐体に固定されることから、スロットマシンの筐体に対しては、相対的に、縁部材
30の方が遊び領域αにおいて、プッシュボタン装置50の移動方向に交差する方向に対
して自由に移動可能となっている。
遊び領域αは、左手前開口部33A、右手前開口部34A、及び後開口部35Aがすり
鉢状であるために、高さ方向に高い位置の方が低い位置よりも広くされている。このため
、縁部材30は、スロットマシンの筐体に対して、プッシュボタン装置50が移動する方
向に対して傾いた方向に広く移動可能となっている。
左手前開口部33Aに収容された左手前ボス部13におけるネジ穴には、皿ネジ36が
ねじ込まれている。こうして、左手前取付部33は、左手前ボス部13に取り付けられて
いる。皿ネジ36の頭部は、左手前取付部33の下面及び左手前ボス部13の端面に沿っ
て位置している。こうして、左手前取付部33の下面と左手前ボス部13の端面とは、皿
ネジ36の頭部によって略面一とされている。このとき、左手前取付部33の上面とベー
ス部材10の下面側における左手前ボス部13の周囲部分は離反していてもよいし、当接
していてもよい。図5に示す例では、左手前取付部33の上面とベース部材10の下面側
における左手前ボス部13の周囲の位置は離反している。また、左手前取付部33の上面
とベース部材10の下面側における左手前ボス部13の周囲の位置が当接していてもよい
。さらに、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35と、左手前ボス部1
3、右手前ボス部14、及び後ボス部15と、の3組の組み合わせ間において、3組が当
接していてもよいし、離反していてもよい。またその3組の一部が当接し他の一部が離反
していてもよい。
また、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35は、いずれも皿ネジ3
6によって左手前ボス部13、右手前ボス部14及び後ボス部15にそれぞれ取り付けら
れ、縁部材30は3か所の取付部分で取り付けられてベース部材10に設けられている。
このように、縁部材30は、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35の
3か所において、左手前ボス部13、右手前ボス部14及び後ボス部15に取り付けられ
てベース部材10に設けられている。左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付
部35は、縁部材30における2つの長辺のうちの一辺の両端部及び他の一辺の中央部に
配置されている。このため、例えば、左手前取付部33と左手前ボス部13の周囲部分、
右手前取付部34と右手前ボス部14の周囲部分、後取付部35と後ボス部15の周囲部
分のうちの全部分が当接していなくても、縁部材30はベース部材10に対して安定した
状態で設けられている。また、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35
は、左手前ボス部13、右手前ボス部14及び後ボス部15に対して強固に締め付けられ
ていないので、縁部材30は、遊び領域αの範囲で容易に移動することができる。また、
遊び領域αは、左手前取付部33と左手前ボス部13、右手前取付部34と右手前ボス部
14、後取付部35と後ボス部15のそれぞれの3か所の周囲部分で形成されるので、縁
部材30のずれを3次元的に吸収することができる。なお、ベース部材10に対して縁部
材30を取り付ける部分は、上記の例のように3か所でなくてもよく、例えば、一か所で
もよいし四隅の四か所でもよい。また、取付部分は開口部12及び縁部材開口部32から
離れた位置であるが、開口部12及び縁部材開口部32に直接あるいはこれらに近い位置
に設けられていてもよい。
図4に示すように、縁部材本体31の上側面には、フランジ部37が設けられている。
フランジ部37は、縁部材30に囲まれたプッシュボタン51の周囲部分において、ベー
ス部材10における開口部12に入り込んで設けられている。また、フランジ部37は、
プッシュボタン51の移動方向に沿った方向に立設して設けられている。また、フランジ
部37は、開口部12とプッシュボタン51の間にフランジ部37が配置されている。
フランジ部37には、下方に行くにしたって拡幅するテーパが付されている。フランジ
部37に付されたテーパの傾きは、ベース部材10の開口部12に付されたテーパの傾き
と略同一となっている。縁部材30は、フランジ部37において、開口部12とプッシュ
ボタン51における開口部12に介在された部分の周辺部分との間に配置されている。縁
部材30にフランジ部37が設けられ、フランジ部37に付されたテーパの傾きは、ベー
ス部材10の開口部12に付されたテーパの傾きと略同一であることにより、ベース部材
10に対して縁部材30をスムーズに動かすことができる。なお、縁部材30にフランジ
部37が設けられないようにしてもよい。また、縁部材30は、フランジ部37を設ける
態様に代えて、全体的に開口部12とプッシュボタン51における開口部12に介在され
た部分の周辺部分との間に配置されていてもよい。この場合、例えば、縁部材は、開口部
12の内側面に遊びをもって取り付けられるようにしてもよい。
プッシュボタン装置50は、プッシュボタン51と、プッシュボタン支持部52とを備
えている。プッシュボタン51は、透光性の部材によって筒状に形成されており、プッシ
ュボタン51の内側には、複数のLEDが取り付けられた図示しない基板が収容されてい
る。さらに、プッシュボタン51の内側には、光を拡散反射させる図示しない拡散反射部
材が設けられている。プッシュボタン51の内側に設けられたLEDが発光することによ
り、プッシュボタン51が発光する。また、プッシュボタン51の上部は、角部が面取り
された面取り構造となっている。このため、遊技者がプッシュボタン51を操作する際の
触感が良好となるようにされている。
プッシュボタン支持部52は、プッシュボタン51を支持している。プッシュボタン支
持部52の前面及び後面における下方位置には、左右方向に延在するスライド溝52Aが
設けられている。また、プッシュボタン51の下面における幅方向略中央位置には、振動
受部53が設けられている。振動受部53は、プッシュボタン支持部52の下面(底面)
からさらに下方に延びるようにして設けられている。
振動受部53の左右位置には、左案内部54及び右案内部55がそれぞれ設けられてい
る。左案内部54には、プッシュボタン装置50の移動方向に沿った左案内孔54Aが形
成されており、右案内部55には、プッシュボタン装置50の移動方向に沿った右案内孔
55Aが形成されている。
また、プッシュボタン51とプッシュボタン支持部52との間には、スイッチ部56が
設けられており、スイッチ部56における左側端部には、突出部56Aが設けられている
。突出部56Aは、スイッチ部56の左側面からさらに左側に突出している。プッシュボ
タン支持部52の内側であって、スイッチ部56の下方位置には、スプリング57が設け
られている。スプリング57の頂部は、プッシュボタン支持部52におけるスイッチ部5
6の下面に面する頂面よりもやや上方に突出しており、下降したスイッチ部56は、プッ
シュボタン支持部52よりも先にスプリング57に接触する。スプリング57の付勢力は
、プッシュボタン51及びスイッチ部56の重さによっては収縮せず、遊技者がプッシュ
ボタン51を押し込んだ際には収縮する程度とされている。
このため、遊技者がプッシュボタン51を押し込む操作を行っていない場合などには、
プッシュボタン51及びスイッチ部56はスプリング57によって支持され、遊技者がプ
ッシュボタン51を押し込む操作を行った場合等に、プッシュボタン51及びスイッチ部
56は、スプリング57の付勢力に抗してプッシュボタン支持部52の頂面まで到達する
。プッシュボタン51及びスイッチ部56がスプリング57によって支持されている位置
(以下、「通常位置」という)からプッシュボタン51が押し込まれ、スイッチ部56が
プッシュボタン支持部52の頂面まで到達したときのプッシュボタン51の位置を「押込
位置」という。なお、スイッチ部56には、図示しない移動規制部が設けられており、押
込位置よりも下方へのプッシュボタン51及びスイッチ部56の下降を規制している。ま
た、プッシュボタン51、スイッチ部56、及びプッシュボタン支持部52の関係として
、プッシュボタン51とスイッチ部56は相対的位置関係は変化しないようになっている
。また、プッシュボタン51とプッシュボタン支持部52は、プッシュボタン51が飛出
位置と通常位置にあるときには変化せず、押込位置にあるときには、通常位置にあるとき
と比較して、プッシュボタン51がプッシュボタン支持部52に押し込まれた位置関係と
なる。したがって、プッシュボタン51が通常位置から飛出位置の間に位置しているとき
には、プッシュボタン51、スイッチ部56、及びプッシュボタン支持部52は一体とな
って移動等する。
通常位置にあるプッシュボタン51を遊技者が押し込む操作を行うと、プッシュボタン
支持部52が停止した状態でスプリング57が収縮してプッシュボタン51及びスイッチ
部56が押込位置まで押し込まれ、突出部56Aが下降する。また、遊技者がプッシュボ
タン51を押し込む操作を終了すると、プッシュボタン51及びスイッチ部56は、スプ
リング57の付勢力により、遊技者がプッシュボタン51を押し込む前の元の通常位置に
戻る。位置センサ73は、プッシュボタン51が通常位置から押込位置に押し込まれてい
る間のスイッチ部56における突出部56Aを検出する。
また、図8に示すように、プッシュボタン51の幅をプッシュボタン幅L1、縁部材3
0における縁部材開口部32の幅を縁部材開口部幅L3、ベース部材10の開口部12の
幅を開口部幅L2とすると、プッシュボタン幅L1は、縁部材開口部幅L3よりも小さく
、縁部材開口部幅L3は、開口部幅L2よりも狭くなっている(プッシュボタン幅L1<
縁部材開口部幅L3<開口部幅L2)。このため、プッシュボタン51が、ベース部材1
0に設けられた開口部12及び縁部材30に設けられた縁部材開口部32を通って設けら
れているようにすることができる。また、プッシュボタン51の外周における直線部の最
長の長さLMは、所定長より短くされており、プッシュボタン51の外周は、所定長以上
の直線部を含まないように形成されている。ここで所定長は適宜決定することができ、例
えば、所定のコインの直径としてもよいし、所定のコインの直径を基準として所定のコイ
ンの直径よりやや長い長さ、やや短い長さとしてもよい。所定のコインは、日本または外
国で発行されている硬貨であってもよいし、遊技店で広く設置されているスロットマシン
で用いられるメダルであってもよい。
駆動装置70は、上下動機構80及び振動付与機構90を備えている。プッシュボタン
51は、上下動機構80によって上下動可能とされ、通常位置と、通常位置よりも上方の
プッシュボタン51が到達可能な最上方の位置(以下「飛出位置」という)との間で移動
可能とされている。プッシュボタン51が通常位置に配置されているときには、図4に示
すように、プッシュボタン51の頂部は、ベース部材10からわずかに突出する。また、
プッシュボタン51が飛出位置に配置されているときには、プッシュボタン51は、ベー
ス部材10から大きく突出する(飛び出す)。このように、プッシュボタン51の頂部が
ベース部材10よりも突出することにより、通常位置にあるプッシュボタン51を遊技者
が操作しやすくなるようにすることができる。さらに、プッシュボタン51が大きく突出
して飛出位置に移動することにより、遊技者は、プッシュボタン51を押し込む楽しみを
得られるので、プッシュボタン51の操作に対する興趣を向上させることができる。なお
、プッシュボタン51は、通常位置にあるときには、頂部がベース部材10から突出せず
にベース部材10に埋入しているようにしてもよい。また、プッシュボタン51はベース
部材10の開口部12を挿通しているが、開口部12の途中位置まで延在しているように
してもよい。
また、駆動装置70には、プッシュボタン装置50の移動方向に沿った左案内ロッド7
1及び右案内ロッド72が立設されている。駆動装置70の左案内ロッド71がプッシュ
ボタン装置50における左案内部54の左案内孔54Aに挿通している。同様に、駆動装
置70の右案内ロッド72がプッシュボタン装置50における右案内部55の右案内孔5
5Aに挿通している。このため、プッシュボタン装置50は、左右案内ロッド71,72
に沿って、スムーズに移動することができる。
上下動機構80は、図6に示すように、上下動ソレノイド81を備えている。上下動ソ
レノイド81は、フレーム82及び上下動プランジャ83を備えており、フレーム82内
には、図示しない固定鉄心及び巻線(銅線)が設けられている。上下動プランジャ83は
、左右方向に移動可能であり、上下動プランジャ83の先端には、接続部材83Aを介し
て上下動リンク84が接続されている。
上下動リンク84は、接続アーム84A、第1作用アーム84B、及び第2作用アーム
84Cを備えている。接続アーム84Aと第1作用アーム84Bは、共通面上に配置され
ており、接続アーム84Aの方が第1作用アーム84Bよりも短く、略「へ」の字の形状
となっている。接続アーム84Aの一端部に上下動プランジャ83が接続され、接続アー
ム84Aの他端部に第1作用アーム84Bの基端部が接続されている。第1作用アーム8
4Bの先端部には、作用ボス85が設けられている。
接続アーム84Aと第1作用アーム84Bとの接続部分には、前後方向に沿って配置さ
れた回動軸86が設けられている。上下動ソレノイド81における上下動プランジャ83
を左右方向に移動させると、接続アーム84Aの一端部が、上下動プランジャ83ととも
に左右方向に移動する。接続アーム84Aの一端部が左右方向に移動すると、上下動リン
ク84は、回動軸86周りに回転し、第1作用アーム84Bの先端部が上下動する。例え
ば、上下動プランジャ83を引き込み、接続アーム84Aを右方向に移動させると、第1
作用アーム84Bの先端部は上昇する。また、上下動プランジャ83を押し出し、接続ア
ーム84Aを左方向に移動させると、第1作用アーム84Bの先端部は下降する。上下動
ソレノイド81が作動しており、上下動リンク84が動いていない期間には、プッシュボ
タン51は、飛出位置に保持されている。また、接続部材83Aには、接続部材83Aを
フレーム82方向に付勢する補助スプリング87が設けられている。補助スプリング87
は、上下動ソレノイド81が上下動プランジャ83を引き込む際の引き込み力を補助して
いる。補助スプリング87の付勢力は、プッシュボタン装置50が自重によって下降する
際に上下動リンク84にかかる力よりも小さい力である。なお、図6では、上下動機構8
0を裏側から見ているため、実際の方向は、図6における見た目の方向からは左右逆とな
っている。
第2作用アーム84Cは、第1作用アーム84Bと略同一形状をなしており、その基端
部において、回動軸86によって第1作用アーム84Bの基端部と接続されている。この
ため、第2作用アーム84Cは、第1作用アーム84Bの上下動に伴って上下動する。ま
た、第2作用アーム84Cの先端部には、第1作用アーム84Bの先端部と同様の作用ボ
ス85が設けられている。
第1作用アーム84Bと第2作用アーム84Cとの間には、プッシュボタン装置50が
配設されている。プッシュボタン装置50の前後位置に設けられたスライド溝52Aには
、第1作用アーム84B及び第2作用アーム84Cの先端部にそれぞれ設けられた作用ボ
ス85が嵌め込まれている。上下動ソレノイド81が作動して上下動プランジャ83を引
き込み、接続アーム84Aの下端部を右方向に移動させると、第1作用アーム84B及び
第2作用アーム84Cの先端部が上昇する。さらに、第1作用アーム84B及び第2作用
アーム84Cの先端部の上昇に伴い、プッシュボタン装置50が上昇する。また、上下動
ソレノイド81の作動を終了させると、プッシュボタン装置50の自重によってプッシュ
ボタン装置50とともに第1作用アーム84B及び第2作用アーム84Cの先端部が下降
する。第1作用アーム84B及び第2作用アーム84Cの先端部の下降に伴い、上下動プ
ランジャ83は左方に移動する。
振動付与機構90は、図7に示すように、振動付与ソレノイド91を備えている。振動
付与ソレノイド91は、上下動ソレノイド81と同様、フレーム92及び振動付与プラン
ジャ93を備えており、フレーム92内には、図示しない固定鉄心及び巻線(銅線)が設
けられている。振動付与プランジャ93は、左右方向に移動可能であり、振動付与プラン
ジャ93の先端には接続部材93Aを介して揺動体94が取り付けられている。
揺動体94は、前後方向に沿って配置された揺動軸95周りに回転可能とされており、
振動付与プランジャ93を進退させることにより、揺動軸95周りに揺動する。揺動体9
4は、揺動付与部96(図11参照)を備えている。揺動付与部96は、揺動体94の揺
動に伴って揺動し、揺動付与部96の先端の軌道の高さ位置が変化する。
プッシュボタン装置50が通常位置にあるときには、揺動付与部96がプッシュボタン
装置50の振動受部53に当接し、プッシュボタン装置50が飛出位置にあるときには、
揺動付与部96とプッシュボタン装置50の振動受部53は離反している。このため、プ
ッシュボタン装置50が通常位置にあるときに振動付与ソレノイド91によって揺動体9
4を揺動させると、揺動体94の揺動が揺動付与部96及び振動受部53を介してプッシ
ュボタン51に伝達され、プッシュボタン51が振動する。プッシュボタン装置50が飛
出位置にあるときには、揺動体94が揺動してもその揺動がプッシュボタン51に伝達さ
れず、プッシュボタン51は振動しない。さらに、揺動体94の右端部には、揺動用スプ
リング97が設けられている。揺動用スプリング97は、揺動体94を介して、振動付与
プランジャ93をフレーム92から引き出す方向に付勢している。振動付与ソレノイド9
1が停止された状態では、揺動用スプリング97の付勢力によって振動付与プランジャ9
3がフレーム92から引き出された状態となっている。また、振動付与ソレノイド91を
作動させると、揺動用スプリングの付勢力に抗して、振動付与プランジャ93をフレーム
92内に引き込む。
また、図6に示すように、駆動装置70には、プッシュボタン装置50の下降を検出す
る位置センサ73が設けられている。位置センサ73は、平面視して略コ字形状をなすコ
字型フレームを有しており、コ字型フレームの間における空間部に光を投射する投光部及
び投光部から投射された光を受光する受光部を備えている。位置センサ73は、プッシュ
ボタン装置50が通常位置にあるときに、プッシュボタン51及びスイッチ部56がプッ
シュボタン支持部52に対して押し込まれ、プッシュボタン51が押込位置にあるときに
、突出部56Aが投光部から投射される光を遮断する位置に設けられている。投光部から
投射された光が突出部56Aによって遮断されて投射された光を受光部が受光できなかっ
たときに、位置センサ73がプッシュボタン51の操作(押込み)を検出する。また、上
下動ソレノイド81が作動しているときに位置センサ73がプッシュボタン51の押込み
を検出したときには、上下動機構80における上下動ソレノイド81の作動を終了する。
次に、飛出型プッシュボタン装置1の動作について説明する。飛出型プッシュボタン装
置1は、駆動装置70における上下動機構80によって、プッシュボタン装置50のプッ
シュボタン51を上下動可能とされている。また、プッシュボタン51が通常位置から押
込位置の間にあるときに、振動付与機構90によってプッシュボタン51を振動可能とさ
れている。以下、プッシュボタン51の上下動動作及び振動動作について説明する。
まず、プッシュボタン51の上下動について説明する。プッシュボタン51は、通常位
置から飛出位置に上昇移動可能であるとともに、飛出位置から通常位置に下降移動可能で
ある。プッシュボタン51が通常位置にあるときには、上下動ソレノイド81が非作動状
態であり、上下動機構80には、プッシュボタン装置50の自重が作用する。このため、
図9(A)に示すように、上下動プランジャ83は、右方に移動している。
プッシュボタン51を通常位置から飛出位置に移動させる際には、上下動ソレノイド8
1を作動させ、プッシュボタン装置50の自重に抗して、図9(B)に示すように、上下
動プランジャ83をフレーム82内に引き込む。上下動プランジャ83をフレーム82内
に引き込むと、上下動リンク84が回動軸86周りに回動し、第1作用アーム84B及び
第2作用アーム84Cの先端部が上昇する。
第1作用アーム84Bと第2作用アーム84Cの先端部には、それぞれ作用ボス85が
取り付けられており、作用ボス85が、プッシュボタン装置50のスライド溝52Aを押
し上げる。こうして、プッシュボタン装置50が上下動機構80によって上昇させられ、
プッシュボタン51が上昇する。プッシュボタン51の上昇に伴い、作用ボス85は、ス
ライド溝52Aに沿って上方左側に移動する。こうして、プッシュボタン51を飛出位置
まで移動させることができる。
また、プッシュボタン51が飛出位置から通常位置に向けて移動する場合には、遊技者
の操作による場合と遊技者の操作によらない場合とがある。遊技者の操作によってプッシ
ュボタン51が飛出位置から通常位置に向けて移動する際には、上下動機構80における
上下動ソレノイド81は作動されたままであり、遊技者がプッシュボタン51を押し込む
力が働くことにより、上下動ソレノイド81が上下動リンク84に与える力に抗してプッ
シュボタン51が下降する。
遊技者がプッシュボタン51を押し込み続けると、プッシュボタン51は、通常位置を
通り過ぎて押込位置まで下降する。プッシュボタン51が押込位置まで下降すると、プッ
シュボタン装置50のスイッチ部56に設けられた突出部56Aを位置センサ73が検出
する。位置センサ73がスイッチ部56の突出部56Aを検出することにより、プッシュ
ボタン51が飛出位置にないことが検出され、上下動ソレノイド81の作動が終了される
。さらには、位置センサ73による突出部56Aの検出によって、プッシュボタン51の
操作が検出される。
また、遊技者の操作によらずプッシュボタン51が飛出位置から通常位置に向けて移動
するためには、上下動機構80における上下動ソレノイド81の作動を終了させる。上下
動ソレノイド81の作動を終了させると、プッシュボタン51は、上下動リンク84等を
介して与えられていた上下動ソレノイド81の力から解放される。すると、プッシュボタ
ン装置50は、自重によって下方に落下する。プッシュボタン装置50が下方に落下する
と、プッシュボタン51は、そのまま下降し、スイッチ部56を介してスプリング57上
の通常位置に到達する。プッシュボタン51は、スプリング57に支えられて通常位置で
停止する。このため、遊技者の操作によらずプッシュボタン51が飛出位置から通常位置
に向けて移動する際には、プッシュボタン51が通常位置で停止するので、スイッチ部5
6における突出部56Aは、位置センサ73によって検出されないようになっている。し
たがって、遊技者の操作によらず、プッシュボタン51が自重によって飛出位置から通常
位置に向けて移動した後は、プッシュボタン51が通常位置に到達し、その後押込位置ま
での操作が可能な状態となる。
ここで、図10(A)に模式的に示すように、プッシュボタン51が通常位置P1に位
置した状態から、図10(B)に模式的に示すように、プッシュボタン51が飛出位置P
2に移動する場合を例として、プッシュボタン51が上下動する際におけるプッシュボタ
ン51のずれを吸収する作用について説明する。
図10(A)に示すように、通常位置P1に位置するプッシュボタン51は、ベース部
材10における開口部12に挿通された状態となっており、プッシュボタン51の頂部は
、ベース部材10よりも上方に突出している。プッシュボタン51が通常位置P1に位置
する際、図6に示す上下動機構80における上下動ソレノイド81を作動させることによ
り、上下動リンク84が回動してプッシュボタン51を移動させる。このとき、プッシュ
ボタン51は、図10(B)に示すように飛出位置P2に移動する。プッシュボタン51
は、通常位置P1から飛出位置P2に移動する際、ベース部材10の開口部12及び縁部
材30の縁部材開口部32を通過する。
ここで、プッシュボタン51が移動する際の移動経路は、定められているものの、部材
の寸法誤差等によって完全に一定となっているものではない。このため、図10(B)に
実線で示すように、プッシュボタン51が飛出位置P2に移動するように設計されていた
としても、図10(B)に仮想線で示すように、プッシュボタン51が僅かにずれてしま
うこともある。ここで、ベース部材10に形成された開口部12の開口形状が筒状である
プッシュボタン51の断面形状と完全に一致している場合、プッシュボタン51の移動経
路が完全に一定であれば常にプッシュボタン51は開口部12を通過できるが、実際には
完全に一定ではないので、プッシュボタン51は開口部12を通過できなくなるか通過が
困難となることがある。そこで、開口部12の開口形状(開口面積)をプッシュボタン5
1の断面形状(断面積)よりも大きくしている。このため、プッシュボタン51の移動経
路がずれたとしても、プッシュボタン51を移動させることができ、プッシュボタン51
の動作における制約を小さくできる。
しかしながら、開口部12の開口形状(開口面積)がプッシュボタン51の断面形状(
断面積)よりも大きくなると、プッシュボタン51における開口部12に介在された位置
において、開口部12とプッシュボタン51の間に隙間が生じる。また、開口部12とプ
ッシュボタン51の差が大きくなるほど、プッシュボタン51を移動させやすくなるが、
その反面、開口部12とプッシュボタン51の間の隙間が大きくなる。開口部12とプッ
シュボタン51の間の隙間が大きくなると、開口部12とプッシュボタン51の間から異
物が侵入して故障や不正などの不具合が生じる可能性がある。
そこで、開口部12と、プッシュボタン51における開口部12に介在された部分の周
辺部分との間に、縁部材30が設けられている。縁部材30は、開口部12とプッシュボ
タン51の間の隙間を塞ぐように配置されるので、縁部材30が設けられることにより、
開口部12とプッシュボタン51の間からの異物の侵入を防止することができる。しかも
、縁部材30にはフランジ部37が設けられており、フランジ部37が開口部12とプッ
シュボタン51の間に配置されている。このため、開口部12とプッシュボタン51の間
からの異物の侵入をより好適に防止することができる。
さらに、この縁部材30は、図2及び図3に示す左手前取付部33、右手前取付部34
、及び後取付部35において、ベース部材10の左手前ボス部13、右手前ボス部14、
及び後ボス部15に取り付けられており、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後
取付部35と左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15との間には、それ
ぞれ遊びが形成されている。このため、図10(B)に仮想線で示すように、プッシュボ
タン51が設計された移動経路からずれて移動した場合には、縁部材30がプッシュボタ
ン51の移動方向に交差する方向にずれ、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後
取付部35と左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15との間に形成され
た遊びがこのずれを吸収している。このため、プッシュボタン51が設計された移動経路
からずれて移動した場合でも、プッシュボタン51を確実かつスムーズに移動させること
ができる。さらに、縁部材30における左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取
付部35にはテーパが付されており、フランジ部37とベース部材10における開口部1
2の内側には略同一の傾きのテーパが付されている。このため、さらに好適にプッシュボ
タン51のずれを吸収することができる。したがって、縁部材30が設けられることによ
り、プッシュボタン51の動作における制約を小さくするとともに、開口部12とプッシ
ュボタン51の間からの異物の侵入を防止することができる。
次に、プッシュボタン装置50の振動動作について説明する。プッシュボタン51が通
常位置から押込位置の間にあるときには、振動受部53の下端部は、揺動体94における
揺動付与部96の最高到達点よりも低い位置に位置している。また、振動付与ソレノイド
91が作動してONとなったときには、図11(A)に示すように、振動付与プランジャ
93がフレーム92に引き込まれ、振動付与ソレノイド91の作動が中止されてOFFと
なったときには、図11(B)に示すように、振動付与プランジャ93が揺動用スプリン
グ97の付勢力によってフレーム92から引き出される。
このため、振動付与ソレノイド91を断続的にON−OFFを繰り返して作動させると
、振動付与プランジャ93が左右に往復動を行うようになる。振動付与プランジャ93の
左右に往復動する動きは揺動体94に伝達され、揺動体94が揺動軸95周りに揺動する
。揺動体94が揺動軸95周りに揺動することにより、揺動付与部96が振動受部53を
上下動させられるので、プッシュボタン51が上下方向に振動する。
また、プッシュボタン51が飛出位置にあるときには、振動受部53の下端部は、揺動
体94における揺動付与部96の最高到達点よりも高い位置に位置している。このため、
揺動体94を揺動させたとしても、揺動付与部96が振動受部53に当接しないので、プ
ッシュボタン51が飛出位置にあるときには、プッシュボタン51は振動しないようにな
っている。したがって、振動付与機構90は、通常位置から押込位置の間にあるプッシュ
ボタン51を振動させ、飛出位置にあるプッシュボタン51は振動させない。
次に、飛出型プッシュボタン装置1の遊技における作動処理の手順について説明する。
スロットマシン等の遊技では、ボーナスゲームやリプレイタイムなどの遊技者に有利とな
る有利状態となることがある。また、有利状態以外にも、遊技者に有利となることがあっ
たり、有利となる可能性があることを遊技者に示唆や報知をするために、遊技上の特定条
件として、ボーナスゲーム等の有利状態に移行するか否かの報知が行われ、例えばスロッ
トマシンに設けられた図示しない液晶表示装置に「押せ!」の文字が表示されるという条
件が成立したりすることがある。本実施の形態では、このように遊技者に有利となる場合
などに、飛出型プッシュボタン装置1が作動して、プッシュボタン51が飛び出し、プッ
シュボタン51が通常位置から飛出位置に移動する。図12は、飛出型プッシュボタン装
置の作動処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、飛出型プッシュボタン装置1では、飛出条件が成立したか否かを
判断する(ステップS11)。飛出条件は、例えば、スロットマシンにおけるボーナスゲ
ームやリプレイタイムに移行するか否かを遊技者に報知するタイミングなどがある。その
結果、飛出条件が成立していない場合には(ステップS11:NO)、プッシュボタン装
置50は作動することなく、飛出型プッシュボタン装置の作動処理は終了する。
また、飛出条件が成立している場合には、プッシュボタン51を図10(A)に示す通
常位置P1から図10(B)に示す飛出位置P2(図9参照)に移動させる(ステップS
12)。続いて、プッシュボタン51の操作を有効とし(ステップS13)、プッシュボ
タン51の操作があったか否かを判断する(ステップS14)。その結果、プッシュボタ
ン51の操作があった場合(ステップS14:YES)、プッシュボタン51の操作に応
じた演出を実行し(ステップS15)、ステップS20に進む。
また、プッシュボタンの操作がなかった場合(ステップS14:NO)、操作第1有効
時間T1が経過しているか否かを判断する(ステップS16)。ここで、操作第1有効時
間T1が経過していない場合(ステップS16:NO)、ステップS14に戻り、ステッ
プS14の処理を繰り返す。
また、操作第1時間が経過している場合(ステップS16:YES)、上下動機構80
の上下動ソレノイド81の作動を終了する。上下動ソレノイド81の作動を終了すると、
プッシュボタン51は、自重により飛出位置P2から通常位置P1に移動(復帰)する(
ステップS17)。プッシュボタン51が通常位置P1に復帰した後も、プッシュボタン
51の操作は有効のままとされている。
続いて、プッシュボタン51の操作があったか否かを判断する(ステップS18)。そ
の結果、プッシュボタン51の操作があった場合(ステップS18:YES)、プッシュ
ボタン51の操作に応じた演出を実行し(ステップS15)、ステップS20に進む。ま
た、プッシュボタン51の操作がなかった場合(ステップS18:NO)、操作第2有効
時間T2が経過しているか否かを判断する(ステップS19)。操作第2有効時間T2は
、操作第1有効時間T1よりも遅い時間である。操作第2有効時間T2が経過していない
場合(ステップS19:NO)、ステップS18に戻り、ステップS18の処理を繰り返
す。
操作第2有効時間T2が経過している場合(ステップS19:YES)、プッシュボタ
ン51の操作を無効にする(ステップS20)。プッシュボタン51の操作を無効にする
ことにより、その後にプッシュボタン51が操作されたとしても、プッシュボタン51の
操作が行われない場合と比較して演出等に変化が生じないようになる。また、ステップS
15において、プッシュボタン操作に応じた演出を実行した後にも、プッシュボタン操作
を無効にする(ステップS20)。こうして、飛出型プッシュボタン装置の作動処理を終
了する。
次に、飛出型プッシュボタン装置1の遊技の進行に伴う状態の変化について説明する。
図13は、ボタン操作の受付に対するプッシュボタンの位置と上下動ソレノイドの関係を
示すタイムチャートであり、図13(A)は、プッシュボタン51の操作がなかった場合
、図13(B)は、プッシュボタン51の操作があった場合について説明している。
飛出型プッシュボタン装置1が設けられたスロットマシンにおいて、飛出条件が成立す
ると、図13(A)に示すように、上下動ソレノイドが作動し(ONとなり)、プッシュ
ボタンの位置が飛出位置から通常位置に移動する。このとき、プッシュボタン51の操作
の受付が開始される。
そのまま、操作第1有効時間T1が経過するまで、プッシュボタン51の操作が無かっ
た場合には、上下動ソレノイドの作動が終了し(OFFとなり)、プッシュボタン51は
プッシュボタン装置50の自重により、飛出位置から通常位置に移動する。このとき、プ
ッシュボタン51の操作の受付は継続している。その後、操作第2有効時間T2が経過し
たときに、プッシュボタン51の操作の受付が終了する。
また、プッシュボタン51の操作がある場合について説明する。飛出型プッシュボタン
装置1が設けられたスロットマシンにおいて、飛出条件が成立すると、図13(B)に示
すように、上下動ソレノイドが作動し(ONとなり)、プッシュボタンの位置が飛出位置
から通常位置に移動する。このとき、プッシュボタン51の操作の受付が開始される。こ
こまでは、図13(A)に示す例と同様である。
続いて、操作第1有効時間T1が経過する前に遊技者がプッシュボタン51を操作する
と、プッシュボタン51の操作に伴い、プッシュボタン51が飛出位置から通常位置に移
動し、さらに通常位置を通り過ぎて押込位置に到達する。プッシュボタン51が押込位置
に到達すると、プッシュボタン装置50におけるスイッチ部56に設けられた突出部56
Aを位置センサ73が検出する。位置センサ73が突出部56Aを検出することにより、
プッシュボタン51の操作が検出され、上下動ソレノイド81の作動が終了し(OFFと
なり)、プッシュボタン51の操作の受付が終了する。その後、遊技者がボタン操作を終
了すると、スプリング57(図6及び図7参照)の付勢力によって、プッシュボタン51
が押込位置から通常位置に移動(復帰)する。このように、上下動ソレノイドが終了する
タイミングは、図13(A)に示すように、操作第1有効時間が終了したタイミングと、
遊技者がプッシュボタン51を操作した(位置センサ73がプッシュボタン装置50にお
けるスイッチ部56の突出部56Aを検出した)タイミングの二つのタイミングがある。
上記の構成を有する飛出型プッシュボタン装置1において、プッシュボタン51が通常
位置と飛出位置との間で移動する際、プッシュボタン51は、ベース部材10の開口部1
2を通る。このとき、ベース部材10とプッシュボタン51の間の隙間が狭いと、例えば
プッシュボタン51の移動方向が設計の方向からずれた場合に、プッシュボタン51がベ
ース部材10の開口部12に引っかかり、移動できなくなることが想定される。その一方
で、ベース部材10の開口部12とプッシュボタン51の間の隙間を広くすると、プッシ
ュボタン51の移動方向が設計の方向からずれたとしても、プッシュボタン51はベース
部材10の開口部12に引っかかることなく移動できる可能性が高くなる。ところが、ベ
ース部材10の開口部12とプッシュボタン51の間の隙間を広くすると、この隙間から
異物が侵入し、スロットマシンに不具合を生じさせる懸念がある。
この点、上記の飛出型プッシュボタン装置1において、プッシュボタン51におけるベ
ース部材10の開口部12に介在する部分の周辺部分には、縁部材30が設けられており
、プッシュボタン51とベース部材10の開口部12との間に縁部材30のフランジ部3
7が配置されている。このため、ベース部材10の開口部12とプッシュボタン51の間
の隙間を縁部材30で覆い隠すことができるので、ベース部材10の開口部12とプッシ
ュボタン51の間の隙間からの異物の侵入を防止することができる。また、縁部材30は
、ベース部材10に対して、左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35に
おいて、プッシュボタン51の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられて
いる。このため、プッシュボタン51が飛び出して移動する際に、その移動方向が設計か
らずれた場合に、移動方向のずれがプッシュボタン51から縁部材30に伝達され、縁部
材30では、プッシュボタン51の移動方向に交差する方向への遊びによってそのずれを
吸収することができ、プッシュボタン51の動作における制約を小さくすることができる
。したがって、プッシュボタン51の動作における制約を小さくするとともに、異物の侵
入を防止することができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1は、縁部材30におけるプッシュボタン51
の移動方向に沿って立設されたフランジ部37が設けられており、フランジ部37がプッ
シュボタン51とベース部材10の開口部12との間に配置されている。このため、プッ
シュボタン51とベース部材10の開口部12との間における異物の侵入をより好適に防
止することができる。また、ベース部材10の開口部12には下方に行くにしたがって拡
幅するテーパが付されており、フランジ部37には、ベース部材10の開口部12に付さ
れたテーパの傾きと略同一のテーパが付されている。このため、縁部材30をプッシュボ
タン51が移動する方向に交差する方向にスムーズに移動させることができ、プッシュボ
タン51の動作における制約をより小さくすることができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1において、プッシュボタン51の外周は、所
定長以上の直線部を含まないように形成されている。このため、プッシュボタン51とベ
ース部材10の開口部12との間に所定長以上の長さを有する異物、例えばコインの侵入
を抑制することができる。なお、侵入を防止する異物としては、上記のようにコインが想
定されるが、その他、針金等の細長い物体であってもよいし、飲み物などの液体であって
もよい。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1には、振動付与機構90が設けられており、
振動付与機構90は、プッシュボタン51が通常位置と押込位置の間にあるときにプッシ
ュボタン51を振動させることができ、プッシュボタン51が飛出位置にあるときにはプ
ッシュボタン51を振動させない構造とされている。このため、プッシュボタン51が飛
出位置にあるときにおけるプッシュボタン51を振動させる構造を設けないで済むので、
プッシュボタン51を振動させる構造を簡略化することができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1において、プッシュボタン51は、上下動ソ
レノイド81が作動しており、上下動リンク84が動いていない期間には、飛出位置に保
持されており、遊技者がプッシュボタン51を押し込むなどして位置センサ73がプッシ
ュボタン装置50におけるスイッチ部56の突出部56Aを検出し、外力によってプッシ
ュボタン51が飛出位置になくされたことが判定された場合に、上下動ソレノイド81の
作動を終了するようにしている。このため、遊技者がプッシュボタン51を押し込むなど
してプッシュボタン51に外力が加えられたときの上下動ソレノイド81の負荷を低減す
ることができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1では、プッシュボタン51は、上下動ソレノ
イド81が作動していない場合には、プッシュボタン装置50の自重によって、通常位置
に移動する。このため、プッシュボタン51の移動をスムーズに行うことができる。さら
には、プッシュボタン51を下降させる際の動力の作動を少なくすることができる。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1では、遊技者の操作を検出する位置センサ7
3が設けられており、位置センサ73によって遊技者の操作が検出されたことにより、外
力によってプッシュボタン51が飛出位置になくされたことが判定される。このため、プ
ッシュボタン51が操作されたことの検出と、プッシュボタン51が飛出位置になくされ
たことの検出を行う検出手段を共通化することができる。なお、遊技者の操作を検出する
センサは、位置センサ73に代えて、圧力センサやプッシュボタンの頂部に設けられた位
置センサなどでもよい。また、外力によってプッシュボタン51が飛出位置になくされた
ことが判定として、位置センサ73が突出部56Aを検出してプッシュボタン51が押込
位置にあるときにプッシュボタン51が飛出位置になくされたと判定しているが、他の態
様で検出してもよい。例えば、飛出位置P2におけるプッシュボタン51の存在を検出し
、飛出位置P2においてプッシュボタンが検出できなくなったときに外力によってプッシ
ュボタン51が飛出位置になくされたことを判定するようにしてもよい。
また、上記の飛出型プッシュボタン装置1では、上下動ソレノイド81が作動してプッ
シュボタン51を飛出位置に保持しているときに、所定時間が経過した場合、上下動ソレ
ノイド81の作動を終了するようにしている。このため、上下動ソレノイド81の負荷を
低減することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと
考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示
され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
[パチンコ遊技機、雀球、アレパチなどの遊技機について]
飛出型プッシュボタン装置1は、パチンコ遊技機、雀球、アレパチなどの遊技機に適用
してもよい。雀球、アレパチなどの遊技機とは、例えば、飛出型プッシュボタン装置1が
、パチンコ遊技機の上皿の側部や外枠フレームなどに取り付けられているものである。こ
のようなパチンコ遊技機、雀球、アレパチなどの遊技機においては、飛出型プッシュボタ
ン装置1が設けられることにより、演出効果をさらに高めることができる。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1)本発明の遊技機は、遊技者が操作可能であり、ベース部材(例えば、ベース部材
10等)に設けられた開口部(例えば、開口部12等)に少なくとも一部が介在されて配
置された操作部(例えば、プッシュボタン51等)を備えた遊技機(例えば、スロットマ
シン、パチンコ遊技機等)であって、
前記操作部は、第1位置(例えば、通常位置P1等)と第2位置(例えば、飛出位置P
2等)との間で移動可能とされており(例えば、上下動機構80の上下動ソレノイド81
を作動させると、上下動リンク84が上下動して、プッシュボタン51が移動可能である
等)、
前記開口部と前記操作部における前記開口部に介在された部分(例えば、プッシュボタ
ン51における開口部12に介在している部分)の周辺部分との間に縁部材(例えば、縁
部材30等)が配置されて(例えば、開口部12とプッシュボタン51の間に縁部材30
のフランジ部37が配置されている等)おり、前記縁部材は、前記ベース部材に対して、
前記操作部の移動方向に交差する方向への遊びをもって取り付けられている(例えば、縁
部材30の左手前取付部33、右手前取付部34、及び後取付部35がベース部材10の
左手前ボス部13、右手前ボス部14、及び後ボス部15に皿ネジ36で取り付けられる
ことによって、縁部材30がベース部材10に対して遊びをもって取り付けられている等
)ことを特徴とする。
このような構成によれば、操作部の動作における制約を小さくするとともに、異物の侵
入を防止できる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、遊技上の特定条件が成立したとき(例えば
、ボーナスゲーム等に移行するか否かの報知が行われるとき)に、前記操作部を第1位置
から第2位置に移動させる(プッシュボタン51を飛び出させて通常位置から飛出位置に
移動させる)ようにしてもよい。
このような構成によれば、特定条件成立の報知を好適に行うことができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、前記縁部材における前記操作部の周
囲(例えば、縁部材30に囲まれたプッシュボタン51の部分)に、前記操作部の移動方
向に沿ったフランジ部(例えば、縁部材30のフランジ部37等)が形成されているよう
にしてもよい。
このような構成によれば、異物の侵入をより好適に防止できる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、前記操作部の外周は、所定長
以上の直線部を含まない(例えば、プッシュボタン51の外周は、コインの直径以上の直
線部を含まない等)ように形成されているようにしてもよい。
このような構成によれば、所定長以上の異物の侵入をより好適に防止できる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、第1位置及び
第2位置のいずれかにあるときに特定動作が可能(例えば、振動付与機構90は、プッシ
ュボタン装置50が通常位置にあるときにプッシュボタン51を振動可能である等)とさ
れているようにしてもよい。
このような構成によれば、操作部を特定動作させる構造を簡略化することができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、電気的駆動源
(例えば、上下動機構80の上下動ソレノイド81等)が作動している期間には、前記第
2位置に保持されており(例えば、プッシュボタン51は、上下動ソレノイド81が作動
しているときには飛出位置に保持されている等)、前記操作部が前記第2位置にあった後
、外力によって前記操作部が前記第2位置になくされたことが判定された場合に、前記電
気的駆動源の作動を終了するようにしてもよい。
このような構成によれば、外力が加えられたときの電気的駆動源の負荷が低減されるよ
うにすることができる。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかの遊技機において、前記操作部は、前記電気的駆
動源が作動していない場合(例えば、上下動ソレノイド81がOFFである場合等)には
、第1位置に移動する(例えば、通常位置P1に移動する等)ようにしてもよい。
このような構成によれば、操作部の移動をスムーズに行うことができる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかの遊技機において、遊技者の操作を検出する検出
手段(例えば、位置センサ73等)を備え、遊技者の操作が検出されたこと(例えば、位
置センサ73が突出部56Aを検出した等)により、外力によって前記操作部が前記第2
位置になくされた(例えば、遊技者の押込力によってプッシュボタン51が飛出位置にな
くされた等)ことを判定するようにしてもよい。
このような構成によれば、操作部の操作の検出と操作部への外力の付加の検出を共通化
できる。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかの遊技機において、前記電気的駆動源が作動して
前記操作部を前記第2位置に保持しているとき(例えば、上下動ソレノイド81がONと
なってプッシュボタン51が飛出位置P2に保持されている等)に、所定時間(例えば、
操作第1有効時間T1等)が経過した場合、前記電気的駆動源の作動を終了する(例えば
、上下動ソレノイド81をOFFにする等)ようにしてもよい。
このような構成によれば、電気的駆動源の負荷を低減できる。
1 飛出型プッシュボタン装置
10 ベース部材
11 ベース部材本体
12 開口部
13 左手前ボス部
14 右手前ボス部
15 後ボス部
30 縁部材
31 縁部材本体
32 縁部材開口部
33 左手前取付部
34 右手前取付部
35 後取付部
36 皿ネジ
37 フランジ部
50 プッシュボタン装置
51 プッシュボタン
52 プッシュボタン支持部
53 振動受部
56 スイッチ部
56A 突出部
70 駆動装置
73 位置センサ
80 上下動機構
81 上下動ソレノイド
83 上下動プランジャ
84 上下動リンク
86 回動軸
90 振動付与機構
91 振動付与ソレノイド
93 振動付与プランジャ
P1 通常位置
P2 飛出位置
T1 操作第1有効時間
T2 操作第2有効時間
α 遊び領域

Claims (1)

  1. 遊技者が操作可能であり、ベース部材に設けられた開口部に少なくとも一部が介在され
    て配置された操作部を備えた遊技機であって、
    前記操作部は、第1位置と第2位置との間で移動可能とされており、
    前記開口部と前記操作部における前記開口部に介在された部分の周辺部分との間に縁部
    材が配置されており、
    前記縁部材は、前記ベース部材に対して、前記操作部の移動方向に交差する方向への遊
    びをもって取り付けられていることを特徴とする遊技機。
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