JP6948986B2 - 固定子、電動機および圧縮機 - Google Patents

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本発明は、固定子巻線の端部を電源に接続するための接続部材を備える固定子(および電動機)に関し、特に、接続部材の移動を抑制する技術に関する。
エアコン(空調装置)や冷蔵庫等に用いられている圧縮機を駆動する圧縮機駆動電動機や、車両に搭載されている車載機器を駆動する車載機器駆動電動機として、種々の構成の電動機が用いられている。例えば、固定子と回転子を備え、固定子は、固定子コアと、固定子コアのティースに集中巻き方式で巻き付けられている固定子巻線を有する電動機(「集中巻き電動機」と呼ばれる)が用いられる。集中巻き電動機では、固定子巻線は、樹脂ボビンを介してティースに巻き付けられる。
集中巻き電動機は、例えば、特許文献1(特開2009−264279号公報)に開示されている。特許文献1に開示されている集中巻き電動機では、3相(U相〜W相)の固定子巻線の端部が接続される第1の接続部と電源に接続される第2の接続部を有する接続部材(「クラスタ」と呼ばれる)が設けられている。
特開2009−264279号公報
特許文献1に開示されている接続部材は、3相の固定子巻線の一方側の端部および他方側の端部が同じ方向から接続(挿入)されている。また、各相の固定子巻線の一方側の端部および他方側の端部は、周方向に沿って引き回されている。このため、接続部材が移動し易い。接続部材が移動し易いと、圧縮機等の製品を製造する時間が長くなり、また、運転時における振動等によって接続部材が移動して他の部品と接触するおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、接続部材の移動を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
第1の発明〜第4の発明は、固定子コアと、固定子コアに巻き付けられた複数相の固定子巻線と、複数相の固定子巻線の端部が接続される複数の第1の接続部および電源に接続される電源線が接続される複数の第2の接続部を有する接続部材を備える固定子に関する
固定子巻線は、好適には、集中巻き方式で固定子コアに巻き付けられる。また、好適には、3相の固定子巻線が巻き付けられるが、固定子巻線の相数は3に限定されない。各相の固定子巻線は、1つの巻線により構成されていてもよいし、並列に接続される複数の巻線により構成されていてもよい。
第1の発明の固定子は、径方向に沿って延在する複数のティースを有する第1のコア部材と、周方向に沿って延在するヨークを有する第2のコア部材により構成される固定子コアを備えている。第1のコア部材と第2のコア部材が組み付けられることによって、分割コア構造の固定子が構成される。
さらに、複数のティースに装着される複数の樹脂ボビンを備えている。樹脂ボビンは、軸方向および周方向に沿って延在する第1の鍔部と、第1の鍔部より径方向内周側に配置され、軸方向および周方向に沿って延在する第2の鍔部と、第1の鍔部と第2の鍔部の間に設けられ、径方向に沿って延在する胴部と、を有している。第1の鍔部、第2の鍔部および胴部により凹部が形成されている。また、胴部には、径方向に沿って延在し、ティースが挿入される貫通孔が形成されている。
各相の固定子巻線は、ティースに装着される樹脂ボビンに巻き付けられている。そして、固定子コアの軸方向一方側において、各相の固定子巻線の一方側の端部は、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って他方側に引き回されている。また、各相の固定子巻線の他方側の端部が共通に接続されて共通接続端部が形成され、共通接続端部は、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されている。
共通接続端部は、好適には、各相の固定子巻線の他方側の端部が一方側の端部に接続されている共通接続線の他方側の端部により形成される。好適には、各相の固定子巻線は、スター結線され、共通接続端部は、中性点として作用する。
接続部材は、固定子コアの軸方向一方側に配置される。接続部材の複数の第1の接続部は、第1のグループの第1の接続部と第2のグループの第1の接続部に分けられている。第1のグループの第1の接続部は、少なくとも一つの第1の接続部を含み、第2のグループの第1の接続部は、残りの第1の接続部を含んでいる。そして、接続部材は、第1のグループの第1の接続部に、各相の固定子巻線の一方側の端部が第1のグループの第1の接続部から周方向に沿って一方側に延在する状態で接続され、第2のグループの第1の接続部に、共通接続端部が第2のグループの第1の接続部から周方向に沿って他方側に延在する状態で接続され、第2の接続部に、電源線が第2の接続部から周方向と交差する方向に延在する状態で接続されるように構成されている。
第2の発明の固定子は、固定子コアと樹脂ボビンの構成が第1の発明の固定子と異なっている。
すなわち、周方向に沿って延在するヨークと、ヨークから径方向内周側に延在する複数のティースを有する固定子コアを備えている。
また、固定子コアの軸方向両側に配置される複数の樹脂ボビンを備えている。樹脂ボビンは、軸方向および周方向に沿って延在する外壁部と、外壁部より径方向内周側に配置され、軸方向および周方向に沿って延在する複数の内壁部と、外壁部と内壁部の間に設けられ、径方向に沿って延在する複数の連結部と、を有している。外壁部、内壁部および複数の連結部により凹部が形成されている。
各相の固定子巻線は、固定子コアの軸方向両側に樹脂ボビンが配置された状態で巻き付けられている。そして、第1の発明の固定子と同様に、固定子コアの軸方向一方側において、各相の固定子巻線の一方側の端部は、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って他方側に引き回され、各相の固定子巻線の他方側の端部が共通に接続されて共通接続端部が形成され、共通接続端部は、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されている。
好適には、ティースは、径方向に沿って延在するティース基部と、ティース基部の径方向内周側に設けられ、周方向に沿って延在するティース先端部を有している。そして、樹脂ボビンは、樹脂ボビンの外壁部、連結部および内壁部がそれぞれ固定子コアのヨーク、ティース基部およびティース先端部に対向するように固定子コアの軸方向両側に配置される。
各相の固定子巻線と電源線は、第1の発明の固定子と同様の態様で接続部材に接続される。すなわち、接続部材は、固定子コアの軸方向一方側に配置され、第1のグループの第1の接続部、第2のグループの第1の接続部および第2の接続部に、各相の固定子巻線の一方側の端部、各相の固定子巻線の他方側の端部が共通に接続されて形成される共通接続端部および電源線が、第1の発明の固定子と同様の態様で接続されるように構成されている。
第3の発明の固定子は、第1の発明の固定子と同様の構成の固定子コアと樹脂ボビンを備えている。また、第1の発明の固定子と同様に、各相の固定子巻線は、樹脂ボビンがティースに装着された状態で巻き付けられている。
第3の発明の固定子は、各相の固定子巻線の結線方法が第1の発明の固定子と異なっている。すなわち、各相の固定子巻線は、固定子コアの軸方向一方側において、各相の固定子巻線の一方側の端部と異なる相の固定子巻線の他方側の端部が接続されて複数の2相接続端部が形成されている。そして、複数の2相接続端部のうちの少なくとも一つの2相接続端部は、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って他方側に引き回され、残りの2相接続端部は、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されている。
2相接続端部は、好適には、一つの相の固定子巻線の一方側の端部と異なる相の固定子巻線の他方側の端部が一方側の端部に接続されている2相接続線の他方側の端部により形成される。好適には、各相の固定子巻線は、デルタ結線される。
接続部材は、固定子コアの軸方向一方側に配置される。接続部材の複数の第1の接続部は、第1のグループの第1の接続部と第2のグループの第1の接続部に分けられている。第1のグループは、少なくとも一つの第1の接続部を含み、第2のグループは、残りの第1の接続部を含んでいる。そして、接続部材は、第1のグループの第1の接続部に、少なくとも一つの2相接続端部が第1のグループの第1の接続部から周方向に沿って一方側に延在する状態で接続され、残りの第2のグループの第1の接続部に、残りの2相接続端部が第2のグループの第1の接続部から周方向に沿って他方側に延在する状態で接続され、第2の接続部に、電源線が第2の接続部から周方向と交差する方向に延在する状態で接続されるように構成されている。
第4の発明の固定子は、固定子コアと樹脂ボビンの構成が第3の発明の固定子と異なっている。
第4の発明の固定子では、第2の発明の固定子コアと同様の、周方向に沿って延在するヨークと、ヨークから径方向内周側に延在する複数のティースを有する固定子コアを備えている。また、第2の発明の樹脂ボビンと同様の、軸方向および周方向に沿って延在する外壁部と、外壁部より径方向内周側に配置され、軸方向および周方向に沿って延在する複数の内壁部と、外壁部と内壁部の間に設けられ、径方向に沿って延在する複数の連結部とを有し、固定子コアの軸方向両側に配置される複数の樹脂ボビンを備えている。
各相の固定子巻線は、固定子コアの軸方向両側に樹脂ボビンが配置された状態で巻き付けられている。
そして、第3の発明の固定子と同様に、各相の固定子巻線は、固定子コアの軸方向一方側において、各相の固定子巻線の一方側の端部と異なる相の固定子巻線の他方側の端部が接続されて複数の2相接続端部が形成され、複数の2相接続端部のうちの少なくとも一つの2相接続端部は、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って他方側に引き回され、残りの2相接続端部は、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されている。
各相の固定子巻線と電源線は、第3の発明の固定子と同様の態様で接続部材に接続される。すなわち、接続部材は、固定子コアの軸方向一方側に配置され、第1のグループの第1の接続部、第2のグループの第1の接続部および第2の接続部に、少なくとも一つの2相接続端部、残りの2相接続部および電源線が、第3の発明の固定子と同様の態様で接続されるように構成されている。
第1の発明と第2の発明では、接続部材の第1の接続部のうちの第1のグループの第1の接続部と第2のグループの第1の接続部に、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って他方側に引き回されている、各相の固定子巻線の一方側の端部と樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されている、各相の固定子巻線の他方側の端部が共通に接続されて形成された共通接続端部が、周方向に沿って互いに逆方向に延在するように接続され、第2の接続部に、電源線が、周方向と交差する方向に延在するように接続されている。
また、第3の発明と第4の発明では、接続部材の複数の第1の接続部のうちの第1のグループの第1の接続部と第2のグループの第1の接続部に、樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って他方側に引き回されている、各相の固定子巻線の一方側の端部と異なる相の固定子巻線の他方側の端部が接続されて形成された複数の2相接続端部のうちの少なくとも一つの2相接続端部と樹脂ボビンの凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されている、残りの2相接続端部が、周方向に沿って互いに逆方向に延在するように接続され、第2の接続部に、電源線が、周方向と交差する方向に延在するように接続されている。
これにより、第1の発明〜第4の発明では、接続部材に、周方向に沿って逆向きの外力が作用するため、接続部材の移動が抑制され、圧縮機等の製品を製造する時間を短縮することができ、また、運転時における振動等によって接続部材が移動して他の部品と接触するのを防止することができる。
第1の発明〜第4の発明の他の形態では、接続部材は、樹脂ボビンに固定されている。接続部材を樹脂ボビンに固定する固定機構としては、種々の構成の固定機構を用いることができる。例えば、接続部材と樹脂ボビンの一方に設けられ、爪を有する係止部と、他方に設けられ、係止部の爪が係合可能な係止面により形成される被係止部により構成される固定機構が用いられる。
本形態では、接続部材の移動をより抑制することができる。
第5の発明は、固定子と、固定子に対して相対的に回転可能な回転子を備え、固定子として前述した固定子のいずかが用いられている電動機に関する。
第6の発明は、圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動する電動機を備え、電動機として前述した電動機が用いられている圧縮機に関する。
第5の発明の電動機および第6の発明の圧縮機は、前述した固定子と同様の効果を有する。
本発明の固定子、電動機および圧縮機では、接続部材の移動を抑制することができる。
本発明の固定子の第1の実施形態の斜視図である。 図1を矢印II方向から見た図である。 図1を矢印III方向から見た図である。 第1の実施形態の固定子を構成する固定子コアを示す図である。 固定子コアのティースに装着される樹脂ボビンを示す図である。 樹脂ボビンをティースに装着する動作を説明する図である。 樹脂ボビンがティースに装着された状態を示す図である。 本発明の固定子の第2の実施形態を示す図である。 本発明の固定子の第3の実施形態を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
本明細書では、「軸方向」という記載は、回転子が固定子に対して相対的に回転可能に配置されている状態において、回転子の回転中心を通る回転中心線P(図1、図2、図8、図9参照)の方向を示す。「周方向」という記載は、回転子が固定子に対して相対的に回転可能に配置されている状態において、軸方向に直角な断面(図2、図8参照)で見て、回転中心線Pを中心とする円周方向を示す。「径方向」という記載は、回転子が固定子に対して相対的に回転可能に配置されている状態において、軸方向に直角な断面で見て、回転中心線Pを通る方向を示す。「径方向内周側」という記載は、径方向に沿って回転中心線P側を示し、「径方向外周側」という記載は、径方向に沿って回転中心線Pと反対側を示す。
なお、樹脂ボビンや接続部材に対しては、「軸方向」、「周方向」および「径方向」という記載は、樹脂ボビンや接続部材が固定子コアに取付けられている状態における「軸方向」、「周方向」および「径方向」を示す。
本発明の電動機の一実施形態を構成する固定子10の第1の実施形態が図1〜図3に示されている。なお、図1は、第1の実施形態の固定子10の斜視図である。図2は、図1を矢印II方向から見た図であり、図3は、図1を矢印III方向から見た図である。
固定子10は、固定子コア20、樹脂ボビン100、固定子巻線50および接続部材300により構成されている。なお、図示は省略されているが、固定子コア20の内側に形成されている固定子コア内側空間20a内には、固定子コア20に対して回転可能な回転子が配置されている。固定子10と回転子により、本実施形態の電動機が構成される。
固定子コア20は、図4に示されているように、第1のコア部材30と第2のコア部材40により構成されている。すなわち、本実施形態の固定子10は、分割コア構造の固定子コア20を有している。なお、図4には、第1のコア部材30と第2のコア部材40を軸方向に直角な方向から見た図が示されている。
第1のコア部材30(「インナーコア」と呼ばれる)は、複数の電磁鋼板を積層した積層体により構成される。第1のコア部材30は、周方向に沿って離間する位置に、径方向に沿って延在するように形成されている複数のティース31を有している。ティース31は、径方向に沿って延在するティース基部32と、ティース基部32の径方向内周側に設けられ、周方向に沿って延在するティース先端部33を有している。周方向に隣接するティース31のティース先端部33は、連結部35によって連結されている。
第2のコア部材40(「アウターコア」と呼ばれる)は、複数の電磁鋼板を積層した積層体により構成される。第2のコア部材40は、周方向に沿って延在するヨーク41を有している。ヨーク41は、ヨーク外周面42とヨーク内周面43を有している。ヨーク内周面43は、径方向外周側に窪んでいる凹部形成面44aを有している。凹部形成面44aにより、第1のコア部材30のティース31(詳しくは、ティース基部32)の径方向外周側の端部が嵌合可能な凹部44が形成される。なお、ヨーク内周面43は、周方向に隣接する2つの凹部44の間に形成されているヨーク内周面部分43aと43bを有している。ヨーク内周面部分43aと43bは、ヨーク41の厚さが、ヨーク内周面部分43aと凹部44との接続部およびヨーク内周面部分43bと凹部44との接続部それぞれから、ヨーク内周面部分43aと43bの接続部に向って薄くなるように傾斜している。
固定子コア20は、第1のコア部材30のティース基部32の径方向外周側の端部を第2のコア部材40の凹部44に圧入(あるいは、焼き嵌めまたは冷し嵌め)することによって構成される。すなわち、固定子コア20は、周方向に沿って延在するヨーク41と、ヨーク41から径方向に沿って径方向内周側に延在する複数のティース31を有している。
なお、周方向に隣接するティース31によって、固定子巻線50が挿入されるスロットが形成される。また、ティース先端部33の径方向内周側に形成されているティース先端面34によって、回転子(図示省略)が挿入される固定子コア内側空間20aが形成される。
本実施形態では、固定子巻線50は、ティース31に装着された樹脂ボビン100の回りに巻き付けられている3相の固定子巻線(U相固定子巻線50U、V相固定子巻線50V、W相固定子巻線50W)を有している。すなわち、固定子巻線50は、集中巻き方式でティース31に巻き付けられている。固定子巻線50をティース31に巻き付ける方法としては、ティース31に樹脂ボビン100を装着した状態で巻き付ける方法、あるいは、予め固定子巻線50が巻き付けられた樹脂ボビン100をティース31に装着する方法を用いることができる。
本実施形態の固定子10で用いられている樹脂ボビン100を、図5を参照して説明する。図5は、樹脂ボビン100の斜視図である。
樹脂ボビン100は、絶縁特性を有する樹脂、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、液晶ポリマー(LCP)樹脂、ナイロン等により形成される。
樹脂ボビン100は、第1の鍔部110、第2の鍔部120、胴部130および貫通孔140を有している。
第1の鍔部110は、軸方向および周方向に沿って延在している。第1の鍔部110は、径方向外周側に外周面110A、径方向内周側に内周面110B、軸方向両側に端面111、112、周方向両側に側面113、114を有している。
第2の鍔部120は、第1の鍔部110より径方向内周側に配置され、軸方向および周方向に沿って延在している。第2の鍔部120は、径方向外周側に外周面120A、径方向内周側に内周面120B、軸方向両側に端面121、122、周方向両側に側面123、124を有している。
胴部130は、第1の鍔部110と第2の鍔部120の間に設けられ、径方向に沿って延在している。
貫通孔140は、胴部130に形成され、径方向に沿って延在している。本実施形態では、図6に示されているように、ティース基部32の端部が、第2の鍔部120側から貫通孔140内に挿入される場合、ティース基部32の外壁面32a〜32dが、それぞれ貫通孔140の内壁面141〜144に対向するように挿入される。貫通孔140の内壁面141〜144は、ティース基部32の貫通孔140内への挿入を容易とするために、第2の鍔部120の内周面120B側に、傾斜面141a〜144aを有している。
第1の鍔部110は、外周面110Aから窪んでいる第1の凹部210、第2の凹部220、外周面110Aから飛び出ているガイド用突部230、第1〜第4の突部240〜270を有している。
第1の凹部210は、貫通孔140に対して側面113側(周方向一方側)に設けられている。第1の凹部210は、軸方向および周方向に沿って延在している底面211、軸方向に沿って延在している壁面212、周方向に沿って延在している壁面213および214(図示省略)により形成され、径方向外周側および周方向一方側が開口している。
第2の凹部220は、貫通孔140に対して側面114側(周方向他方側)に設けられている。第2の凹部220は、軸方向および周方向に沿って延在している底面221、軸方向に沿って延在している壁面222、径方向に沿って延在している壁面223および224(図示省略)により形成され、径方向外周側および周方向他方側が開口している。
ガイド用突部230は、貫通孔140に対して端面112側に設けられている。
ガイド用突部230は、端面112側に、貫通孔140側から端面112側に向かって、外周面110Aからの距離が短くなる傾斜面に形成されているガイド面231を有している。
第1の突部240と第3の突部260は、貫通孔140より端面111側(軸方向一方側)で、側面113側(周方向一方側)の領域に設けられている。
第1の突部240は、軸方向に沿って延在する外壁面241、242および周方向に沿って延在する外壁面243を有している。また、第1の突部240は、周方向一方側に、端面111から端面112側(軸方向他方側)に延在する係止突部244を有している。これにより、係止突部244と壁面242の間に切り欠き部245が形成される。固定子巻線50は、紐等を用いて係止突部244に縛り付けられる。
第3の突部260は、周方向に沿って延在する外壁面261、262を有している。第1の突部240の外壁面243と第3の突部260の外壁面261の間に、周方向に沿って延在する凹部290Aが形成される。
第2の突部250と第4の突部270は、貫通孔140より端面111側(軸方向一方側)で、側面114側(周方向他方側)の領域に設けられている。
第2の突部250は、軸方向に沿って延在する外壁面251、252a、252bおよび周方向に沿って延在する外壁面253を有している。外壁面252aと252bによって、軸方向一方側および周方向他方側の領域に切り欠き部255が形成される。切り欠き部255によって、係止突部244に固定子巻線50を縛り付ける作業を行う作業領域が確保される。
第4の突部270は、周方向に沿って延在する外壁面271、272を有している。第2の突部250の外壁面253と第4の突部270の外壁面271の間に、周方向に沿って延在する凹部290Bが形成される。
なお、第1の突部240の外壁面241と第2の突部250の外壁面251によって、軸方向に沿って延在する凹部280が形成される。
接続部材300は、固定子巻線50の端部を電源に接続するために用いられる。
本実施形態の固定子10は、3相のU相〜W相固定子巻線50U〜50Wを有している。U相〜W相固定子巻線50U〜50Wは、一方側の端部50Ua〜50Waと他方側の端部50Ub〜50Wbを有している。また、U相〜W相固定子巻線50U〜50Wは、スター結線されている。すなわち、U相〜W相固定子巻線50U〜50Wの一方側の端部50Ua〜50Waは、電源に接続される。一方、他方側の端部50Ub〜50Wbは、中性点を構成する共通接続端部に接続される。本実施形態では、中性点用接続線の一方側の端部にU相〜W相固定子巻線50Ua〜50Waの他方側の端部50Ub〜50Wbを接続し、中性点用接続線の他方側の端部により共通接続端部が形成されている。
なお、各相の固定子巻線は、1つの巻線により構成されていてもよいし、並列あるいは直列に接続される複数の巻線により構成されていてもよい。
次に、第1のコア部材30と第2のコア部材40を組み付ける動作を説明する。
先ず、第1のコア部材30のティース31(ティース基部32)に樹脂ボビン100を装着する。本実施形態では、図6に示されているように、ティース31のティース基部32の端部を、樹脂ボビン100の貫通孔140に、第2の鍔部120側から挿入する。この時、貫通孔140を形成する内壁面141〜144の傾斜面141a〜144aによって、ティース基部32の端部が貫通孔140内にガイドされる。ティース基部32は、ティース基部32の端部が第1の鍔部110の外周面110Aから飛び出るように挿入される。
そして、第1のコア部材30のティース31に樹脂ボビン100が装着された状態で、固定子巻線50(50U〜50W)を巻き付ける。本実施形態では、樹脂ボビン100の第1の鍔部110、第2の鍔部120および胴部130によって形成される凹部に固定子巻線50が巻き付けられる。
なお、固定子巻線50(50U〜50W)が巻き付けられた樹脂ボビン100を、第1のコア部材30のティース31に装着する方法を用いることもできる。
そして、ティース31に樹脂ボビン100が装着されているとともに、樹脂ボビン100に固定子巻線50(50U〜50W)が巻き付けられた状態で、第1のコア部材30と第2のコア部材40を組み付ける。本実施形態では、樹脂ボビン100の貫通孔140内に挿入され、第1の鍔部110の外周面110Aから飛び出ている、ティース基部32の端部を、第2のコア部材40のヨーク41に形成されている凹部44内に圧入することによって、第1のコア部材30と第2のコア部材40を組み付けている。
本実施形態では、樹脂ボビン100の貫通孔140に挿入されたティース基部32の端部を、軸方向に沿って移動させながら第2のコア部材40の凹部44内に圧入する際、貫通孔140より端面112側(軸方向他方側)に形成されているガイド用突部230のガイド面231によって、ティース基部32の端部が凹部44内にガイドされる。これにより、第1のコア部材30や第2のコア部材40の変形を防止することができるとともに、樹脂ボビン100にクラックが発生するのを防止することができる。
また、ティース基部32の端部を第2のコア部材40の凹部44内に圧入する方法として、圧入治具を用いて、第1の鍔部110の外周面110Aから飛び出ているティース基部32の、軸方向一方側の壁面32aに、ティース基部32の端部を凹部44内に挿入する方向に移動させる力を加える方法を用いることができる。
この時、圧入治具によって加えられる力によってティース基部32の端部が周方向および径方向に膨らむと、圧入作業が困難となる。このため、適切な大きさの圧入治具を用いて、ティース基部32の端部の適切な箇所に力を加える必要がある。本実施形態では、第1の鍔部110に、第1の突部240の外壁面241と第2の突部250の外壁面251によって、貫通孔140の軸方向一方側に、軸方向に沿って延在する凹部280が形成されている。凹部280は、圧入治具の移動経路として用いられる。これにより、ティース基部32の端部の変形を防止しながら、ティース基部32の端部を第2のコア部材40の凹部44内に圧入することができる。
第1のコア部材30と第2のコア部材40を組み付けた状態において、周方向に隣接する2つのティース31とヨーク41によって形成されるスロット内に絶縁部材60が配置される。絶縁部材60は、周方向に隣接する2つのティース31それぞれに巻き付けられている異なる相の固定子巻線50間に配置される。
絶縁部材60は、絶縁特性を有する樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂により形成される絶縁フィルムにより構成される。
本実施形態では、絶縁部材60は、第1〜第4の縁部60a〜60dを有する四角形の絶縁フィルムを折り曲げて形成され、断面がV字状を有している。すなわち、四角形の絶縁フィルムを、第1の縁部60aを含む第1の縁部分61、第2の縁部60bを含む第2の縁部分64、第1の縁部分61と第2の縁部分64の間の第1の中央部分62と第2の中央部分63に区分する。そして、第1の縁部分61と第1の中央部分62との間の第1の折り曲げ線60A、第1の中央部分62と第2の中央部分63との間の第2の折り曲げ線60B、第2の中央部分63と第2の縁部分64との間の第3の折り曲げ線60Cの箇所で、第1の縁部60a、第2の縁部60bの延在方向と直角な方向から見てV字状を有するように折り曲げている。
絶縁部材60は、第1のコア部材30と第2のコア部材40を組み付けた状態で、樹脂ボビン100とヨーク41との間に挿入される。この時、絶縁部材60は、縁部60aおよび60bが周方向一方側および周方向他方側に配置されるように挿入される。
本実施形態では、第1の縁部60a(第1の縁部分61)と第2の縁部60b(第2の縁部分64)との間の間隔が短くなるように絶縁部材60に力を加えて弾性変形させた状態で、樹脂ボビン100の第1の鍔部110の端面112側(軸方向他方側)から(すなわち、第1〜第4の突部240〜270が設けられていない側から)、樹脂ボビン100の第1の鍔部110の外周面110Aとヨーク41のヨーク内周面部分43aおよび43bとの間の隙間を介して挿入される。
そして、絶縁部材60の挿入が完了すると、絶縁部材60に加えていた力を解除する。これにより、絶縁部材60が弾性復帰し、絶縁部材60の第1の縁部60a(第1の縁部分61)および第2の縁部60b(第2の縁部分64)が樹脂ボビン100の第1の鍔部110に形成されている凹部220および210に配置される。
本実施形態では、絶縁部材60は、固定子巻線50とヨーク41とを絶縁する機能と、異なる相の固定子巻線50間を絶縁する機能を有している。
接続部材300は、U相〜W相固定子巻線50U〜50Wの端部が接続される複数の第1の接続部310と、3相の電源R〜Tに接続される複数の第2の接続部320を有している。
第1の接続部310は、第1のグループと第2のグループに分けられている。本実施形態では、第1の接続部310は、第1の接続部310u〜310wを含む第1のグループと、第1の接続部310nを含む第2のグループに分けられている。第1のグループの第1の接続部310u〜310wには、スター結線されているU相〜W相固定子巻線50U〜50Wの一方側の端部50Ua〜50Waが接続され、第2のグループの第1の接続部310nには、スター結線されているU相〜W相固定子巻線50U〜50Wの他方側の端部50Ub〜50Wbが接続される。本実施の形態では、U相〜W相固定子巻線の他方側の端部50Ub〜50Wbは、共通接続線の一方側の端部に接続され、共通接続線の他方側の端部50nが、第2のグループの第1の接続部310nに接続されている。
そして、第1のグループの第1の接続部に接続される固定子巻線の端部と第2のグループの第1の接続部に接続される固定子巻線の端部が、周方向に沿って逆方向に延在するように構成されている。すなわち、第1のグループの第1の接続部310u〜310wは、当該第1の接続部310u〜310wに接続される固定子巻線50U〜50Wの一方側の端部50Ua〜50Waが、当該第1の接続部310u〜310wから周方向に沿って一方側(図1、図2では反時計方向)に延在するように構成されている。また、第2のグループの第1の接続部310nは、当該第1の接続部310nに接続される共通接続端部(固定子巻線50U〜50Wの他方側の端部50Ub〜50Wb)が、当該第1の接続部310nから周方向に沿って他方側(図1、図2では時計方向)に延在するように構成されている。
第2の接続部320は、電源に接続される。本実施形態では、第2の接続部320は、
3相の電源R〜Tに接続される電源線が接続される第2の接続部320R〜320Tを有している。第2の接続部320R〜320Tは、当該第2の接続部320R〜320Tに接続される電源線が、当該第2の接続部320R〜320Tから、周方向と交差する方向に延在するように構成されている。
第1のグループの第1の接続部310u〜310wと第2の接続部320R〜320Tは、接続部材300内で接続されている。
第1の接続部310u〜310w、310nや第2の接続部320R〜320Tとしては、公知の構成の接続部を用いることができる。例えば、ケースに形成された挿入口から挿入された固定子巻線の端部や共通接続端部を溶接、カシメ等によって接続端子に接続する接続部が用いられる。第1の接続部310u〜310w、310nとして、固定子巻線の端部や共通接続端部を挿入口から挿入する構成の接続部を用いる場合には、第1のグループの第1の接続部310u〜310wに接続される、固定子巻線50U〜50Wの一方側の端部50Ua〜50Waの挿入方向と、第2のグループの第1の接続部310nに接続される、共通接続端部50nの挿入方向が、周方向に沿って逆方向となるように構成される。
なお、「端部」という記載は、「端」を含む所定範囲の領域を包含する。
本実施形態では、U相〜W相固定子巻線50U〜50Wの一方側の端部50Ua〜50Waは、固定子コア20の軸方向一方側において、樹脂ボビン100の第1の鍔部110、第2の鍔部120および胴部130により形成される凹部内を、周方向に沿って他方側(図1、図2において時計方向)に引き回された状態で、接続部材300の第1のグループの第1の接続部310u〜310wに接続されている。また、共通接続端部50n(U相〜W相固定子巻線50U〜50Wの他方側の端部50Ub〜50Wb)は、固定子コア20の軸方向一方側において、樹脂ボビン100の第1の鍔部110、第2の鍔部120および胴部130により形成される凹部内を、周方向に沿って一方側(図1、図2において反時計方向)に引き回された状態で、接続部材300の第2のグループの第1の接続部310nに接続されている。
これにより、接続部材300は、固定子コア20の軸方向一方側において、周方向に沿った両側が、U相〜W相固定子巻線50U〜50Wの一方側の端部50Ua〜50Waと共通接続端部50n(U相〜W相固定子巻線50U〜50Wの他方側の端部50Ub〜50Wb)によって支持され、接続部材300の移動が抑制される。
また、接続部材300の移動をより確実に抑制するために、接続部材300を樹脂ボビン100に固定する固定機構が設けられている。
本実施形態では、接続部材300に設けた係止部と樹脂ボビン100に設けた被係止部によって構成される固定機構を設けている。なお、樹脂ボビン100に係止部を設け、接続部材300に被係止部を設けることもできる。
接続部材300には、第1のグループの第1の接続部310u〜310wにU相〜W相固定子巻線50U〜50Wの一方側の端部50Ua〜50Waが接続され、第2のグループの第1の接続部310nに共通接続端部50nが接続された状態において、周方向に沿って離間する位置に、軸方向一方側から軸方向他方側に延在する係止部330と340が設けられている。周方向一方側に設けられている係止部330の先端部には、周方向一方側に飛び出ている爪331が形成されている。周方向他方側に設けられている係止部340の先端部には、周方向他方側に飛び出ている爪341が形成されている。
接続部材300を樹脂ボビン100に固定する場合には、係止部330の爪331および係止部340の爪341を、樹脂ボビン100の第1の鍔部110の凹部280内に、第1の鍔部110の端面111側(軸方向一方側)から挿入する。ここで、係止部330の爪331の周方向一方側の先端部と係止部340の爪341の周方向他方側の先端部間の距離が凹部280の周方向に沿った幅より大きく設定されている。このため、係止部330と340は、爪331と341間の間隔が小さくなるように弾性変形する。この状態で、係止部330の爪331と係止部340の爪341が、それぞれ第1の突部240の外壁面243と第2の突部250の外壁面253の位置を通過すると、係止部330と340が弾性復帰し、爪331と341が、それぞれ第1の突部240の外壁面243と第2の突部250の外壁面253に係止される。これにより、接続部材300が、樹脂ボビン100に固定される。
係止部330、340が、本発明の「係止部」に対応し、外壁面243、253が、本発明の「被係止部」に対応する。
第1の実施形態では、U相〜W相固定子巻線50U〜50Wがスター結線された固定子について説明したが、本発明は、U相〜W相固定子巻線50U〜50Wがデルタ結線された固定子として構成することもできる。
本発明の固定子の第2の実施形態10が、図8に示されている。第2の実施形態の固定子10は、固定子巻線の結線方法と接続部材400の構成が第1の実施形態と異なっている。
本実施形態の固定子10は、3相のU相〜W相固定子巻線50U〜50Wを有している。U相〜W相固定子巻線50U〜50Wは、一方側の端部50Ua〜50Waと他方側の端部50Ub〜50Wbを有している。また、U相〜W相固定子巻線50U〜50Wは、デルタ結線されている。すなわち、各相の固定子巻線の一方側の端部は、異なる相の固定子巻線の他方側の端部に接続されている。図8では、U相固定子巻線50Uの一方側の端部50UaとV相固定子巻線50Vの他方側の端部50Vbが接続されてUV相接続端部50UVaが形成され、V相固定子巻線50Vの一方側の端部50VaとW相固定子巻線50Wの他方側の端部50Wbが接続されてVW相接続端部50VWaが形成され、W相固定子巻線50Wの一方側の端部50WaとU相固定子巻線50Uの他方側の端部50Ubが接続されてWU相接続端部50WUaが形成されている。なお、本実施形態では、U相〜W相固定子巻線50U〜50Wの一方側の端部50Ua〜50WaとV相〜U相固定子巻線50V〜50Uの他方側の端部50Vb〜50UbをUV相〜WU相共通接続線50UV〜50WUの一方側の端部に接続し、UV相〜WU相共通接続線50UV〜50WUの他方側の端部によりUV相〜WU相接続端部50UVa〜50WUaを形成している。
接続部材400は、UV相〜WU相接続端部50UV〜50WUが接続される複数の第1の接続部410と、3相の電源R〜Tに接続される複数の第2の接続部420を有している。
本実施形態では、第1の接続部410は、第1の接続部410a、410bを含む第1のグループと、第1の接続部410cを含む第2のグループに分けられている。第1のグループの第1の接続部410a、410bには、UV相接続端部50UVa、VW相接続端部50VWaが接続され、第2のグループの第1の接続部410cには、WU相接続端部50WUaが接続される。
そして、第1のグループの第1の接続部410a、410bは、当該第1の接続部410a、410bに接続されるUV相接続端部50UVa、VW相接続端部50WUaが、当該第1の接続部410a、410bから周方向に沿って一方側(図8では反時計方向)に延在するように構成されている。また、第2のグループの第1の接続部410cは、当該第1の接続部410cに接続されるWU相接続端部50WUaが、当該第1の接続部410cから周方向に沿って他方側(図8では時計方向)に延在するように構成されている。
第2の接続部420は、3相の電源R〜Tに接続される電源線が接続される第2の接続部420R〜420Tを有している。
なお、第1のグループの第1の接続部410a、410bおよび第2のグループの第1の接続部410cとUV相〜WU相接続端部50UVa〜50WUaとの接続態様は適宜変更可能である。
第2の実施形態の固定子10では、接続部材400は、固定子コア20の軸方向一方側において、周方向に沿った両側が、UV相接続端部50UVaおよびVW相接続端部50VWaとWU相接続端部50WUaによって支持され、接続部材400の移動が抑制される。
なお、接続部材400を樹脂ボビン100に固定する固定機構としては、第1の実施形態と同様の構成の固定機構を用いることができる。
第1の実施形態および第2の実施形態では、分割コア構造の固定子コアを備える固定子について説明したが、本発明の固定子を構成する固定子コアは、分割コア構造の固定子コアに限定されない。
本発明の第3の実施形態の固定子500が、図9に示されている。
第3の実施形態の固定子500は、固定子コア600と、固定子コア600の軸方向両側に配置される樹脂ボビン800を備えている。
固定子コア600は、複数の電磁鋼板を積層した積層体により構成され、筒状を有している。固定子コア600は、軸方向両側に端面600A、600Bを有している。
固定子コア600は、周方向に沿って延在するヨーク610と、ヨーク610から径方向に沿って径方向内周側に延在する複数のティース620を有している。ティース620は、径方向に沿って延在するティース基部621と、ティース基部621の径方向内周側に設けられ、周方向に沿って延在するティース先端部622を有している。ティース先端部622の径方向内周側にはティース先端面622aが形成されている。ティース先端面622aによって、固定子コア600の内側に固定子コア内側空間600aが形成される。周方向に沿って隣接するティース620によって複数のスロット630が形成されている。スロット630内には、スロット絶縁部材700が挿入されている。
樹脂ボビン800は、樹脂ボビン100と同じ材料により形成され、外壁部810、複数の内壁部820および複数の連結部830を有している。外壁部810は、軸方向および周方向に沿って延在している。内壁部820は、外壁部810より径方向内周側に配置され、軸方向および周方向に沿って延在している。連結部830は、内壁部820と外壁部810の間に設けられ、径方向に沿って延在している。樹脂ボビン800は、樹脂ボビン端面800Aを有している
樹脂ボビン800は、固定子コア600の軸方向両側に配置される。この時、樹脂ボビン800の樹脂ボビン端面800Aに形成されている位置決めピン840を固定子コア600の固定子コア端面600A、600Bに形成されている位置決め凹部640に挿入することによって、樹脂ボビン800は、固定子コア600に位置決めされる。これにより、樹脂ボビン800の外壁部810、内壁部820および連結部830は、それぞれ固定子コア600のヨーク610、ティース基部621およびティース先端部622に対向する位置に配置される。
固定子巻線は、固定子コア600の軸方向両側に樹脂ボビン800が配置されている状態で巻き付けられる。
固定子巻線の端部を電源に接続する接続部材としては、第1の実施形態の接続部材300や第2の実施形態の接続部材400と同様の構成の接続部材を用いることができる。
例えば、固定子巻線がスター結線された固定子では、第1の実施形態の接続部材300と同様の構成を有する接続部材を用いることができる。また、固定子巻線がデルタ結線された固定子では、第2の実施形態の接続部材400と同様の構成を有する接続部材を用いることができる。接続部材を樹脂ボビンに固定する固定機構としては、第1の実施形態の固定子で用いられている固定機構と同様に、接続部材と樹脂ボビンの一方に設けた係止部と他方に設けた被係止部により構成される固定機構を用いることができる。
第1〜第3の実施形態では、接続部材の、固定子巻線の端部が接続される第1の接続部を第1のグループと第2のグループに分け、第1のグループの第1の接続部に接続される固定子巻線の端部が第1のグループの第1の接続部から周方向に沿って一方側に延在し、第2のグループの第1の接続部に接続される固定子巻線の端部が第2のグループの第1の接続部から周方向に沿って他方側に延在するように構成されている。
これにより、接続部材の移動を抑制することができる。
本発明は、以下のように構成することもできる。
(態様1)固定子コアと、前記固定子コアに巻き付けられた複数相の固定子巻線と、前記複数相の固定子巻線の端部に接続される複数の第1の接続部および電源に接続される複数の第2の接続部を有する接続部材を備える固定子であって、
前記接続部材は、前記複数の第1の接続部のうちの少なくとも一つの第1の接続部には、当該少なくとも一つの第1の接続部から周方向に沿って一方側に延在する状態で固定子巻線の端部が接続され、残りの第1の接続部には、当該残りの第1の接続部から周方向に沿って他方側に延在する状態で固定子巻線の端部が接続されるように構成されていることを特徴とする固定子。
(態様2)態様1の固定子であって、前記各相の固定子巻線は、一方側の端部と他方側の端部を有し、前記各相の固定子巻線の他方側の端部が共通に接続されて共通接続端部が形成され、前記各相の固定子巻線の一方側の端部と前記共通接続端部が、前記複数の第1の接続部に接続されていることを特徴とする固定子。
(態様3)態様1の固定子であって、前記各相の固定子巻線は、一方側の端部と他方側の端部を有し、前記各相の固定子巻線の一方側の端部が異なる相の固定子巻線の他方側の端部に接続されて複数の2相接続端部が形成され、前記複数の2相接続端部が、前記複数の第1の接続部に接続されていることを特徴とする固定子。
(態様4)態様1〜3のうちのいずれの固定子であって、前記固定子コアは、周方向に沿って延在するヨークと、前記ヨークから径方向内周側に延在する複数のティースとを有し、さらに、前記固定子コアの軸方向両側に配置された樹脂ボビンを備え、前記各相の固定子巻線は、前記樹脂ボビンが前記固定子コアの軸方向両側に配置された状態で巻き付けられていることを特徴とする固定子。
(態様5)態様1〜3のうちのいずれかの固定子であって、前記固定子コアは、径方向に沿って延在する複数のティースを有する第1コア部材と、周方向に沿って延在するヨークを有する第2コア部材により構成され、さらに、前記複数のティースに装着される複数の樹脂ボビンを備え、前記各相の固定子巻線は、前記樹脂ボビンが前記ティースに装着された状態で巻き付けられていることを特徴とする固定子。
(態様6)態様4または5の固定子であって、前記接続部材は、前記固定子コアの軸方向一方側に配置されているとともに、前記樹脂ボビンに固定されていることを特徴とする固定子。
(態様7)固定子と、前記固定子に対して相対的に回転可能な回転子を備える電動機であって、
前記固定子として態様1〜6のうちのいずれかの固定子が用いられていることを特徴とする電動機。
(態様8)圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機を備える圧縮機であって、
前記電動機として態様7の電動機が用いられていることを特徴とする圧縮機。
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
接続部材としては、種々の構成の接続部材を用いることができる。例えば、第1の接続部や第2の接続部の構成や配置位置は、第1のグループの第1の接続部に接続される固定子巻線の端部が第1のグループの第1の接続部から周方向に沿って一方側に延在し、第2のグループの第1の接続部に接続される固定子巻線の端部が第2のグループの第1の接続部から周方向に沿って他方側に延在するように構成されていればよい。
接続部材の複数の第1の接続部を第1グループと第2のグループに分ける態様としては、第1のグループと第2のグループに少なくとも1つの第1の接続部材が含まれる種々の態様を用いることができる。好適には、少なくとも1つの第1の接続部が第1のグループに含まれ、残りの第1の接続部が第2のグループに含まれる態様が用いられる。
接続部材の配置位置は、適宜変更可能である。
接続部材を樹脂ボビンに固定する固定機構としては、爪を有する弾性変形可能な係止部と係止部の爪が係止可能な係止面により形成される被係止部により構成される固定機構に限定されない。また、接続部材を樹脂ボビンに固定する固定機構は省略することもできる。
固定子コアとしては、種々の構成の固定子コアを用いることができる。
樹脂ボビンとしては、種々の構成の樹脂ボビンを用いることができる。
固定子巻線の相数は、適宜変更可能である。
実施形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成を組み合わせて用いることもできる。
10 固定子
20 固定子コア
20a 固定子コア内側空間
30 第1のコア部材
31 ティース
32 ティース基部
33 ティース先端部
34 ティース先端面
35 連結部
40 第2のコア部材
41 ヨーク
42 ヨーク外周面
43 ヨーク内周面
43a、43b ヨーク内周面部分
44 凹部
44a 凹部形成面
50、50U〜50W 固定子巻線
50Ua〜50Wa、50Ub〜50Wb 固定子巻線の端部
50n 共通接続端部
50UV〜50WU 2相接続線
50UVa〜50WUa 2相接続線の端部(2相接続端部)
60 絶縁部材
100 樹脂ボビン
110 第1の鍔部
110A 外周面(第1の鍔部外周面)
110B 内周面(第1の鍔部内周面)
111、112 端面(第1の鍔部端面)
113、114 側面(第1の鍔部側面)
120 第2の鍔部
120A 外周面(第2の鍔部外周面)
120B 内周面(第2の鍔部内周面)
121、122 端面(第2の鍔部端面)
123、124 側面(第2の鍔部側面)
125 突部
130 胴部
140 貫通孔
141〜144 内壁面
141a〜144a 傾斜面
210 第1の凹部
211 底面(第1の底面)
212〜214 壁面(第1〜第3の壁面)
220 第2の凹部
221 底面(第2の底面)
222〜224 壁面(第4〜第6の壁面)
230 ガイド用突部
231 ガイド面
240 第1の突部
241〜243 外壁面
244 係止突部
245 切り欠き部
250 第2の突部
251、252a、252b、253 外壁面
255 切り欠き部
260 第3の突部
261、262 外壁面
270 第4の突部
271、272 外壁面
280、290A、290B 凹部
300、400 接続部材
310、310u〜310w、310n、410、410a〜410c 第1の接続部
320、320R〜320T、420、420R〜420T 第2の接続部
330、340 係止部
331、341 爪
500 固定子
600 固定子コア
600A、600B 固定子コア端面
600a 固定子コア内側空間
610 ヨーク
620 ティース
621 ティース基部
622 ティース先端部
622a ティース先端面
630 スロット
640 位置決め凹部
700 スロット絶縁部材
800 樹脂ボビン
800A 樹脂ボビン端面
800a 樹脂ボビン内側空間
810 外壁部
820 内壁部
830 連結部
840 位置決めピン

Claims (7)

  1. 固定子コアと、前記固定子コアに巻き付けられた複数相の固定子巻線と、前記複数相の固定子巻線の端部接続される複数の第1の接続部および電源に接続される電源線が接続される複数の第2の接続部を有する接続部材を備える固定子であって、
    前記固定子コアは、径方向に沿って延在する複数のティースを有する第1のコア部材と、周方向に沿って延在するヨークを有する第2のコア部材により構成され、
    さらに、前記複数のティースに装着される複数の樹脂ボビンを備え、
    前記樹脂ボビンは、軸方向および周方向に沿って延在する第1の鍔部と、前記第1の鍔部より径方向内周側に配置され、軸方向および周方向に沿って延在する第2の鍔部と、前記第1の鍔部と前記第2の鍔部の間に設けられ、径方向に沿って延在する胴部と、を有し、前記第1の鍔部、前記第2の鍔部および前記胴部により凹部が形成されているとともに、前記胴部には、径方向に沿って延在し、前記ティースが挿入される貫通孔が形成されており、
    前記各相の固定子巻線は、前記ティースに装着される前記樹脂ボビンに巻き付けられ、前記固定子コアの軸方向一方側において、前記各相の固定子巻線の一方側の端部は、前記樹脂ボビンの前記凹部内を周方向に沿って他方側に引き回され、前記各相の固定子巻線の他方側の端部が共通に接続されて共通接続端部が形成され、前記共通接続端部は、前記樹脂ボビンの前記凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されており、
    前記接続部材は、前記固定子コアの軸方向一方側に配置され、前記複数の第1の接続部のうちの第1のグループの第1の接続部に、前記各相の固定子巻線の一方側の端部が当該第1のグループの第1の接続部から周方向に沿って一方側に延在する状態で接続され、第2のグループの第1の接続部に、前記共通接続端部が当該第2のグループの第1の接続部から周方向に沿って他方側に延在する状態で接続され、前記第2の接続部に、前記電源線が当該第2の接続部から周方向と交差する方向に延在する状態で接続されるように構成されていることを特徴とする固定子。
  2. 固定子コアと、前記固定子コアに巻き付けられた複数相の固定子巻線と、前記複数相の固定子巻線の端部が接続される複数の第1の接続部および電源に接続される電源線が接続される複数の第2の接続部を有する接続部材を備える固定子であって、
    前記固定子コアは、周方向に沿って延在するヨークと、前記ヨークから径方向内周側に延在する複数のティースを有し、
    さらに、前記固定子コアの軸方向両側に配置される複数の樹脂ボビンを備え、
    前記樹脂ボビンは、軸方向および周方向に沿って延在する外壁部と、前記外壁部より径方向内周側に配置され、軸方向および周方向に沿って延在する複数の内壁部と、前記外壁部と前記内壁部の間に設けられ、径方向に沿って延在する複数の連結部と、を有し、前記外壁部、前記内壁部および前記複数の連結部により凹部が形成されており、
    前記各相の固定子巻線は、前記樹脂ボビンが前記固定子コアの軸方向両側に配置された状態で巻き付けられ、前記固定子コアの軸方向一方側において、前記各相の固定子巻線の一方側の端部は、前記樹脂ボビンの前記凹部内を周方向に沿って他方側に引き回され、前記各相の固定子巻線の他方側の端部が共通に接続されて共通接続端部が形成され、前記共通接続端部は、前記樹脂ボビンの前記凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されており、
    前記接続部材は、前記固定子コアの軸方向一方側に配置され、前記複数の第1の接続部のうちの第1のグループの第1の接続部に、前記各相の固定子巻線の一方側の端部が当該第1のグループの第1の接続部から周方向に沿って一方側に延在する状態で接続され、第2のグループの第1の接続部に、前記共通接続端部が当該第2のグループの第1の接続部から周方向に沿って他方側に延在する状態で接続され、前記第2の接続部に、前記電源線が当該第2の接続部から周方向と交差する方向に延在する状態で接続されるように構成されていることを特徴とする固定子。
  3. 固定子コアと、前記固定子コアに巻き付けられた複数相の固定子巻線と、前記複数相の固定子巻線の端部が接続される複数の第1の接続部および電源に接続される電源線が接続される複数の第2の接続部を有する接続部材を備える固定子であって、
    前記固定子コアは、径方向に沿って延在する複数のティースを有する第1のコア部材と、周方向に沿って延在するヨークを有する第2のコア部材により構成され、
    さらに、前記複数のティースに装着される複数の樹脂ボビンを備え、
    前記樹脂ボビンは、軸方向および周方向に沿って延在する第1の鍔部と、前記第1の鍔部より径方向内周側に配置され、軸方向および周方向に沿って延在する第2の鍔部と、前記第1の鍔部と前記第2の鍔部の間に設けられ、径方向に沿って延在する胴部と、を有し、前記第1の鍔部、前記第2の鍔部および前記胴部により凹部が形成されているとともに、前記胴部には、径方向に沿って延在し、前記ティースが挿入される貫通孔が形成されており、
    前記各相の固定子巻線は、前記ティースに装着される前記樹脂ボビンに巻き付けられ、前記固定子コアの軸方向一方側において、前記各相の固定子巻線の一方側の端部と異なる相の固定子巻線の他方側の端部が接続されて複数の2相接続端部が形成され、前記複数の2相接続端部のうちの少なくとも一つの2相接続端部は、前記樹脂ボビンの前記凹部内を周方向に沿って他方側に引き回され、残りの2相接続端部は、前記樹脂ボビンの前記凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されており、
    前記接続部材は、前記固定子コアの軸方向一方側に配置され、前記複数の第1の接続部のうちの第1のグループの第1の接続部に、前記少なくとも一つの2相接続端部が当該第1のグループの第1の接続部から周方向に沿って一方側に延在する状態で接続され、第2のグループの第1の接続部に、前記残りの2相接続端部が当該第2のグループの第1の接続部から周方向に沿って他方側に延在する状態で接続され、前記第2の接続部に、前記電源線が当該第2の接続部から周方向と交差する方向に延在する状態で接続されるように構成されていることを特徴とする固定子。
  4. 固定子コアと、前記固定子コアに巻き付けられた複数相の固定子巻線と、前記複数相の固定子巻線の端部が接続される複数の第1の接続部および電源に接続される電源線が接続される複数の第2の接続部を有する接続部材を備える固定子であって、
    前記固定子コアは、周方向に沿って延在するヨークと、前記ヨークから径方向内周側に延在する複数のティースを有し、
    さらに、前記固定子コアの軸方向両側に配置される複数の樹脂ボビンを備え、
    前記樹脂ボビンは、軸方向および周方向に沿って延在する外壁部と、前記外壁部より径方向内周側に配置され、軸方向および周方向に沿って延在する複数の内壁部と、前記外壁部と前記内壁部の間に設けられ、径方向に沿って延在する複数の連結部と、を有し、前記外壁部、前記内壁部および前記複数の連結部により凹部が形成されており、
    前記各相の固定子巻線は、前記樹脂ボビンが前記固定子コアの軸方向両側に配置された状態で巻き付けられ、前記固定子コアの軸方向一方側において、前記各相の固定子巻線の一方側の端部と異なる相の固定子巻線の他方側の端部が接続されて複数の2相接続端部が形成され、前記複数の2相接続端部のうちの少なくとも一つの2相接続端部は、前記樹脂ボビンの前記凹部内を周方向に沿って他方側に引き回され、残りの2相接続端部は、前記樹脂ボビンの前記凹部内を周方向に沿って一方側に引き回されており、
    前記接続部材は、前記固定子コアの軸方向一方側に配置され、前記複数の第1の接続部のうちの第1のグループの第1の接続部に、前記少なくとも一つの2相接続端部が当該第1のグループの第1の接続部から周方向に沿って一方側に延在する状態で接続され、第2のグループの第1の接続部に、前記残りの2相接続端部が当該第2のグループの第1の接続部から周方向に沿って他方側に延在する状態で接続され、前記第2の接続部に、前記電源線が当該第2の接続部から周方向と交差する方向に延在する状態で接続されるように構成されていることを特徴とする固定子。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の固定子であって、
    前記接続部材は、前記樹脂ボビンに固定されていることを特徴とする固定子。
  6. 固定子と、前記固定子に対して相対的に回転可能な回転子を備える電動機であって、
    前記固定子として請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の固定子が用いられていることを特徴とする電動機。
  7. 圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機を備える圧縮機であって、
    前記電動機として請求項に記載の電動機が用いられていることを特徴とする圧縮機。

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