JP6948838B2 - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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本発明は、歯磨剤組成物に関する。
従来、歯垢を除去する目的で、研磨性粉体と無機結合材などから得られる顆粒を、歯磨剤に配合することが行われている。
例えば、特許文献1には、研磨性粉体及び水不溶性無機結合剤を含有し、形状、粒度分布および崩壊強度を特定のものとした顆粒を含有する歯磨組成物が、高い歯垢除去性又は汚れ除去性能を発揮しつつ、組成物の泡性能や安定性を担保できることが記載されている。また、特許文献2には、研磨性粉体及び水不溶性無機結合剤を含有し、表面に明確な凹凸面を有する顆粒を含有する歯磨剤が、歯の表面及び歯と歯のすき間の清掃性が顆粒の崩壊前から崩壊後も持続し、歯磨き開始時から終了時まで歯垢や着色汚れを取り続けられることが記載されている。
特開2015−117206号公報 特開2011−11998号公報
しかしながら、このような顆粒を含有する歯磨剤では、口腔内、歯面及び歯肉への顆粒感が好ましくないと感じる使用者もあり、口腔内の汚れ落とし性能を担保しつつ、顆粒感を低減するという社会的な要請があった。
本発明者は、特定の顆粒の基材の粉体、表面形状および崩壊強度を有する顆粒を用い、かつソルビトール、水、ヒドロキシアルキルセルロースを特定の含有量で用い、さらには顆粒とヒドロキシアルキルセルロースを特定の比率で用いることで、高い歯垢除去効果を有しつつも、使用時の顆粒感が低減され、さらには剤の付着性にも優れる歯磨剤組成物が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)吸油量80〜150mL/100g、平均粒子径3〜20μmの研磨性シリカ粉体 40〜95質量%
を含有し、顆粒の線解析による算術平均粗さ(Ra値)が0.5〜5μmであり、平均粒子径が100〜250μmであり、崩壊強度が1〜20g/個である顆粒 3〜20質量%、
(B)ソルビトール 20〜45質量%、
(C)水 10〜60質量%、
(D)ヒドロキシアルキルセルロース 0.01〜1質量%
を含有し、成分(A)と成分(D)の質量比{(A)/(D)}が10〜1000であり、かつ20℃における粘度が、1000〜5000dPa・sである歯磨剤組成物に関する。
本発明の歯磨剤組成物は、高い歯垢除去効果を有しつつも、使用時の顆粒感が低減され、さらには、剤の付着性にも優れ、好適に歯磨きを行うことができるものである。
本発明で用いる成分(A)の顆粒は、表面積の40%以上が凹凸面で形成され、凹凸面における平均高低差が2〜10μmであるのが好ましく、2〜8μmがより好ましく、2〜5μmがさらに好ましい。平均高低差は、顆粒を、中心を含む平面で切断した場合の仮想断面の周縁における表面の凹凸について、凹部の底から隣りあう凸部の頂点までの距離を20〜30点測定した平均値により求める。
顆粒の表面の凹凸は、線解析による算術平均粗さ(Ra値)として求めることができる。線解析によるRa値は、平均高低差と同じく、仮想断面でみたときの周縁における表面の凹凸の高さを平均して求めることができる。本発明の顆粒の線解析によるRa値は、0.5〜5μmであり、1〜3μmであるものが好ましい。
さらに、本発明の顆粒の凹凸面における平均高低差は、成分(A)に含有される研磨性粉体の平均粒子径の1/5〜1/2であるものが好ましく、1/4〜1/2であるものがより好ましく、1/3〜1/2であるものがさらに好ましい。
なお、成分(A)の顆粒の表面の凹凸の高さは、走査電子顕微鏡(VK-9500 キーエンス社製)により測定することができる。
また、成分(A)の顆粒の平均粒子径は、高い歯垢除去効果を有しつつも、使用時の顆粒感を低減し、歯磨き時に好適な使用感をもたらす観点から、100μm以上であって、好ましくは130μm以上であり、より好ましくは170μm以上であり、さらに好ましくは190μm以上である。また、成分(A)の顆粒の平均粒子径は、使用時の顆粒感を低減し歯磨き時に好適な使用感をもたらす観点から、250μm以下であって、好ましくは230μm以下であり、より好ましくは220μm以下である。そして、成分(A)の顆粒の平均粒子径は、100μm以上250μm以下であって、好ましくは130〜230μmであり、より好ましくは170〜220μmであり、さらに好ましくは190〜220μmである。
ここで、顆粒の平均粒子径は、ふるい分け法(音波篩、筒井理化学SW−20−AT)により測定した値をいう。
さらに、成分(A)の顆粒の崩壊強度は、口の中での顆粒を触知でき、効果感を認識できるにも関わらず、異物感をほとんど感ずることなく、また歯を傷つけることなく歯垢又は着色汚れの除去力を有する点から、1〜20g/個であり、2〜15g/個が好ましく、3〜8g/個がより好ましい。
ここで崩壊強度は、微小圧縮試験機(島津製作所、MCTM−500)を用いて、平均粒径付近の粒子径の顆粒を10個〜20個測定した平均値で表される。
成分(A)の顆粒は、歯磨剤組成物に配合された場合(湿潤状態)においても同様の強度を有するものである。
成分(A)の顆粒は、研磨性シリカ粉体を含有するものである。
研磨性シリカ粉体の平均粒子径は、顆粒が崩壊する前の歯の表面の優れた歯垢除去性および使用時の顆粒感を低減し歯磨き時に好適な使用感をもたらす観点から3μm以上であって、より好ましくは5μm以上であり、より好ましくは7μm以上である。また、研磨性シリカ粉体の平均粒子径は、歯磨剤用顆粒が崩壊する前の歯の表面の優れた歯垢除去性および使用時の顆粒感を低減し歯磨き時に好適な使用感をもたらす観点から、20μm以下であって、好ましくは15μm以下であり、より好ましくは10μm以下である。そして、研磨性シリカ粉体の平均粒子径は、歯磨剤用顆粒が崩壊する前の歯の表面の優れた歯垢除去性および使用時の顆粒感を低減し歯磨き時に好適な使用感をもたらす観点から、3〜20μmであって、好ましくは5〜15μmであり、より好ましくは7〜10μm以下である。
研磨性シリカ粉体は、通常、吸油量が少ないほうが、研磨性が高い。しかし、吸油量が少なすぎる研磨性粉体を用いて調製された歯磨剤用顆粒は、表面に凹凸が形成されず、その結果として歯の表面の歯垢除去効果が低い傾向にある。従って、研磨性シリカ粉体の吸油量は、顆粒の表面に凹凸を形成する点及び顆粒崩壊前の歯の表面の歯垢除去性の点から、80〜150mL/100gであり、90〜130mL/100gが好ましい。
なお、研磨性シリカ粉体のRDA値(研磨性)は口腔内における為害性防止や使用感と研磨性のバランスから、150〜90が好ましく、140〜90がより好ましい。
ここで研磨性シリカ粉体の吸油量は、JIS K5101−13−2に準ずる方法により、吸収される煮あまに油の量により特定する。具体的には、測定対象の研磨性粉体に煮あまに油を滴下しつつ鋼ヘラで練り合わせ、全体が鋼ヘラでラセン状にまくことができた時点を終点とし、吸収される煮あまに油の量を特定する。なお、煮あまに油はJIS K5421に規定するものを用いる。
また、研磨性シリカ粉体のRDA値は、ISO11609研磨性の試験方法 付随書Aにて測定するものを用いる。
顆粒中の研磨性シリカ粉体の含有量は、顆粒崩壊前の歯の表面の研磨性、崩壊性、顆粒崩壊後の研磨性の点から、40〜95質量%であり、50〜95質量%が好ましく、60〜90質量%がより好ましく、80〜90質量%がさらに好ましい。
顆粒に含まれる水不溶性無機結合剤は、コロイダルシリカ、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム及び合成ケイ酸アルミニウムから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、なかでも、噴霧造粒法での操作性などの点から、コロイダルシリカがより好ましい。
顆粒中の水不溶性無機結合剤の含有量は、顆粒の強度と崩壊性のバランスの点から、10〜45質量%であるのが好ましく、10〜40質量%がより好ましく、15〜35質量%がさらに好ましい。
また、成分(A)の顆粒には、水不溶性繊維を含有させるのが、崩壊性、歯垢除去性の点から好ましい。
水不溶性繊維としては、水不溶性食物繊維が好ましく、例えば,セルロース、水不溶性ヘミセルロース、リグニン、キチン、キトサン等が挙げられ、このうち顆粒の崩壊性、歯垢除去性、着色汚れ除去性の点から,セルロースが好ましい。セルロースは、パルプ等を原料として粉末状の乾燥品として精製されたセルロースのほか、加工処理により結晶構造が認められる微結晶粉末セルロース等であっても良い。また、前述のセルロースのほかに、植物を原料として精製されたビートファイバー、コーンファイバー、アップルファイバー等が挙げられる。これらはセルロース、水不溶性ヘミセルロース、リグニン等からなり、水溶性繊維を含有するものもあるが、水不溶性食物繊維であれば使用可能である。
顆粒中の水不溶性繊維の含有量は、顆粒の崩壊性、歯垢除去性、着色汚れ除去性の点から、1〜40質量%であるのが好ましく、2〜30質量%がより好ましく、2〜25質量%がさらに好ましく、2〜20質量%がよりさらに好ましい。
また、成分(A)の顆粒は、顆粒の形成、強度及び崩壊性を阻害しない範囲で、前記以外の成分を含有することが可能である。例えば、顆粒に酸化チタン、群青等の着色剤を含有させることができ、歯磨剤に着色顆粒による審美的効果を付加することができる。
顆粒中の着色剤の含有量は、0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましい。
成分(A)の顆粒は、公知の造粒法により製造することができる。例えば、顆粒の形状は球状であることが好ましいため、造粒物の形状をほとんど真球にすることができる噴霧造粒法が挙げられ、これはハンドリングも容易であって、顆粒の製法として好適である。
また、押し出し造粒法等のように不定形な形状の造粒物の場合、粒子の幅(粒子径)の概ね1/6〜1/2の範囲で突出した角ばった部分の先端領域を、例えば、マルメライザーなどによる球状化操作を行うことにより、球状粒子とすることができる。
成分(A)の顆粒は、研磨性シリカ粉体、水不溶性無機結合剤及び水を含む混合物である水スラリーを噴霧造粒により得ることが好ましい。この水スラリーを噴霧する前の25℃における粘度は、表面に凹凸のある顆粒を製造する点から、100〜600mPa・sであるのが好ましく、200〜500mPa・sであるのがより好ましい。
水スラリーの粘度は、研磨性粉体の吸油量、又は研磨性粉体の含有量によって調整することができる。ここで、水スラリーにおける研磨性粉体等の固形分の濃度は、40〜60質量%であるのが好ましい。
成分(A)の含有量は、高い歯垢除去効果をもたらす観点から、歯磨剤組成物中に、3質量%以上であって、5質量%以上が好ましく、7.2質量%以上がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、高い歯垢除去効果を有しつつも、使用時の顆粒感を低減し歯磨き時に好適な使用感をもたらす観点から、歯磨剤組成物中に、20質量%以下であって、17質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましい。そして、成分(A)の含有量は、歯磨剤組成物中に、3〜20質量%であって、5〜17質量%が好ましく、6〜12質量%がより好ましい。
成分(B)のソルビトールは、使用時の顆粒感を低減し、かつ優れた剤の付着性を担保し、歯磨き時に剤を歯面に好適に作用させるために用いられる。
成分(B)の含有量は、使用時の顆粒感を低減し、かつ優れた剤の付着性を担保し、歯磨き時に剤を歯面に好適に作用させる観点から、歯磨剤組成物中に、20質量%以上であり、22質量%以上が好ましく、24質量%以上がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、優れた剤の保形性を担保し、歯磨き時に剤を歯面に好適に作用させる観点から、歯磨剤組成物中に、45質量%以下であり、40質量%以下が好ましく、35質量%以下がより好ましい。そして、成分(B)の含有量は、歯磨剤組成物中に、20〜45質量%であり、22〜40質量%が好ましく、24〜35質量%がより好ましい。
本発明において、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、高い歯垢除去効果をもたらす観点から、好ましくは0.1以上であって、より好ましくは0.2以上であり、さらに好ましくは0.24以上であり、よりさらに好ましくは0.27以上である。また、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、使用時の顆粒感を低減し、かつ優れた剤の保形性を担保する観点から、好ましくは1以下であって、より好ましくは0.8以下であり、さらに好ましくは0.6以下であり、よりさらに好ましくは0.5以下である。そして、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、好ましくは0.1以上1以下であって、より好ましくは0.2〜0.8であり、さらに好ましくは0.24〜0.6であり、よりさらに好ましくは0.27〜0.5である。
本発明の歯磨剤組成物は、(C)水を含有する。本発明における成分(C)の水とは歯磨剤組成物中に配合した精製水等だけでなく、例えば処方する際に用いる70%ソルビトール液(水溶液)のように、配合した各成分に含まれる水分をも含む、歯磨剤組成物中に含まれる全水分を意味する。かかる成分(C)の水を含有することにより、良好な保形性を保持しつつ、各成分を良好に分散又は溶解させて口腔内で良好に拡散させ、歯磨き時に好適な使用感をもたらすことができる。
かかる成分(C)の含有量は、歯磨剤組成物中に、各成分を良好に分散又は溶解させて口腔内で良好に拡散させる観点から、10質量%以上であり、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは30質量%以上である。また、成分(C)の含有量は、良好な剤の保形性を保持する観点から、60質量%以下であり好ましくは55質量%以下であり、より好ましくは50質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、歯磨剤組成物中に、10〜60質量%が好ましく、20〜55質量%がより好ましく、30〜50質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((B)/(C))は、顆粒感を低減し、さらには優れた剤の付着性を担保する観点から、好ましくは0.35以上であって、より好ましくは0.45以上であり、さらに好ましくは0.5以上である。また、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((B)/(C))は、顆粒感を低減し、かつ優れた剤の付着性を担保する観点から、好ましくは4以下であって、より好ましくは3以下であり、さらに好ましくは2以下である。そして、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((B)/(C))は、好ましくは0.35以上4以下であって、より好ましくは0.45〜3であり、さらに好ましくは0.5〜2である。
成分(D)のヒドロキシアルキルセルロースは、セルロースにヒドロキシアルキル基を導入することにより得られる成分である。これを用いることにより、高い歯垢除去効果を有しつつも、顆粒感を低減し、さらには剤の付着性にも優れた歯磨剤組成物を実現することができる。
ヒドロキシアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜5であり、より好ましくは2〜4である。成分(D)としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられ、顆粒感を低減し、さらには剤の付着性にも優れた歯磨剤組成物を実現する観点から、ヒドロキシエチルセルロースがより好ましい。
成分(D)の質量平均分子量(Mw)は、成分(A)と相まって顆粒感を低減し、さらに優れた剤の付着性を実現する観点から、好ましくは30万以上であり、より好ましくは50万以上であり、さらに好ましくは80万以上である。成分(D)の質量平均分子量(Mw)は、成分(A)と相まって剤の保形性の観点から、好ましくは250万以下であり、より好ましくは200万以下であり、さらに好ましくは180万以下である。また、成分(D)の質量平均分子量(Mw)は、好ましくは30万〜250万であり、より好ましくは50万〜200万であり、さらに好ましくは80万〜180万である。なお、質量平均分子量(Mw)は、GPC法(ゲル濾過クロマトグラフィー法)により求めることができる。このような質量平均分子量(Mw)であるヒドロキシアルキルセルロースの市販品としては、ヒドロキシプロピルセルロースは、日本曹達社製のHPC−M(Mw=62万)が挙げられ、ヒドロキシエチルセルロースは、ダイセル社製のHECダイセル SE550(Mw=50万)、HECダイセル SE600(Mw=102万)、HECダイセル SE850(Mw=148万)が挙げられる。
成分(D)のヒドロキシアルキルセルロースは、1種又は2種以上を用いることができる。
成分(D)の含有量は、高い歯垢除去効果を有しつつも、顆粒感を低減する観点から、歯磨剤組成物中に、0.01質量%以上であって、0.03質量%以上が好ましく、0.06質量%以上がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、顆粒感を低減し、さらには優れた剤の付着性を実現する観点から、歯磨剤組成物中に、1質量%以下であって、0.7質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。そして、成分(D)の含有量は、歯磨剤組成物中に、0.01〜1質量%であって、0.03〜0.7質量%が好ましく、0.06〜0.5質量%がより好ましい。
本発明において、成分(A)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((A)/(D))は、高い歯垢除去効果をもたらす観点から、10以上であって、好ましくは30以上であり、より好ましくは65以上であり、さらに好ましくは75以上である。また、成分(A)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((A)/(D))は、使用時の顆粒感を低減し、かつ優れた剤の付着性を担保する観点から、1000以下であって、好ましくは800以下であり、より好ましくは600以下であり、さらに好ましくは300以下である。そして、成分(A)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((A)/(D))は、10以上1000以下であって、好ましくは30〜800であり、より好ましくは65〜600であり、さらに好ましくは75〜300である。
さらに、本発明の歯磨剤組成物は、顆粒感を低減し、さらには剤の付着性にも優れた歯磨剤組成物を実現する観点から、粘結剤としてカルボキシメチルセルロース又はその塩(E)を含有することが好ましい。
かかるカルボキシメチルセルロース又はその塩としては、エーテル化度が0.95〜1.5のカルボキシメチルセルロース又はその塩が好ましい。かかるカルボキシメチルセルロース又はその塩のエーテル化度は、適度な粘度を付与して歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させる観点から、好ましくは0.95以上であり、より好ましくは1.0以上であり、好ましくは1.5以下であり、より好ましくは1.15以下である。また、かかるカルボキシメチルセルロース又はその塩のエーテル化度は、適度な粘度を付与して歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させる観点から、好ましくは0.95〜1.5であり、より好ましくは1.0〜1.15である。
なお、カルボキシメチルセルロース又はその塩のエーテル化度とは、グルコース単位あたりのカルボキシメチル基の置換度をいう。エーテル化度は、例えばCMC工業会分析法(灰化法)に従い得ることができる。具体的には、カルボキシメチルセルロース又はその塩1gを精秤し、磁性ルツボに入れて600℃で灰化し、灰化によって生成した酸化ナトリウムをN/10硫酸でフェノールフタレインを指示薬として滴定し、カルボキシメチルセルロース又はその塩1gあたりの滴定量YmLを次式に入れて計算し、エーテル化度を求めることができる。
エーテル化度=(162×Y)/(10,000−80×Y)
カルボキシメチルセルロースの塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、アンモニウム塩などが挙げられ、なかでもカルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。
成分(E)のカルボキシメチルセルロース又はその塩の含有量は、適度な粘度を有しながら歯表面の近傍に組成物を滞留及び拡散させる観点から、歯磨剤組成物中に、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、好ましくは1.4質量%以下であり、より好ましくは1.2質量%以下であり、さらに好ましくは0.9質量%以下である。また、成分(E)のカルボキシメチルセルロース又はその塩の含有量は、歯磨剤組成物中に、好ましくは0.1〜1.4質量%であり、より好ましくは0.3〜1.2質量%であり、さらに好ましくは0.5〜0.9質量%である。
本発明において、成分(A)の含有量と、成分(D)及び成分(E)の合計含有量(D+E)との質量比((A)/(D+E))は、高い歯垢除去効果をもたらす観点から、好ましくは1以上であって、より好ましくは2以上であり、さらに好ましくは6以上であり、よりさらに好ましくは7.5以上であり、よりさらに好ましくは8.5以上である。また、成分(A)の含有量と、成分(D)及び成分(E)の合計含有量(D+E)との質量比((A)/(D+E))は、使用時の顆粒感を低減し、かつ優れた剤の付着性を担保する観点から、好ましくは100以下であって、より好ましくは80以下であり、さらに好ましくは70以下であり、よりさらに好ましくは60以下である。そして、成分(A)の含有量と、成分(D)と成分(E)の合計含有量(D+E)との質量比((A)/(D+E))は、好ましくは1以上100以下であって、より好ましくは2〜100であり、さらに好ましくは6〜80であり、よりさらに好ましくは7.5〜70であり、よりさらに好ましくは8.5〜60である。
本発明において、上記成分(D)の含有量と成分(E)の含有量との質量比((D)/(E))は、使用時の顆粒感を低減し、かつ優れた剤の付着性を担保する観点から、好ましくは0.01以上であって、より好ましくは0.05以上であり、さらに好ましくは0.1以上である。また、成分(D)の含有量と成分(E)の含有量との質量比((D)/(E))は、使用時の顆粒感を低減する観点から、好ましくは10以下であって、より好ましくは3以下であり、さらに好ましくは1以下であり、よりさらに好ましくは0.5以下である。そして、成分(D)の含有量と成分(E)の含有量との質量比((D)/(E))は、好ましくは0.01以上10以下であって、より好ましくは0.01〜3であり、さらに好ましくは0.05〜1であり、よりさらに好ましくは0.1〜0.5である。
本発明の歯磨剤組成物は、さらに、(F)フッ素化合物を含有することができ、歯質を強化し、虫歯を予防することができる。
フッ素化合物としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ、フッ化アミンなどが挙げられ、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムが好ましい。
成分(F)の含有量は、歯へ良好にフッ素を吸着させる観点から、歯磨剤組成物中に、フッ素濃度として、100〜2000ppmであるのが好ましく、500〜1500ppmがより好ましい。
本発明の歯磨剤組成物は、前記成分以外に、通常の歯磨剤組成物に用いられる成分、例えば、粘結剤、湿潤剤、甘味剤、防腐剤、pH調整剤、界面活性剤、香料、薬効成分等を使用することができる。
本発明の歯磨剤組成物は、通常の方法に従って、製造することができる。歯磨剤組成物の形態としては、練歯磨剤、塗布剤、含嗽剤、液状歯磨剤等が挙げられる。
得られる歯磨剤組成物は、適度な粘性又は粘度を有しながら歯表面の近傍に成分(A)の顆粒および研磨剤を滞留及び拡散させ、顆粒感を低減しつつも、優れた歯垢除去効果と剤の保形性を実現する観点から、25℃における粘度が、1000〜5000dPa・sであり、1500〜4000dPa・sが好ましい。
なお、粘度は、粘度はヘリパス型粘度計(VISCOMETER TVB−10、東機産業社製)を用いて、測定温度を25℃とし、ロータT−C、回転数2.5r/min、1分間の測定条件により測定することができる。
製造例1(顆粒1の製造)
表1に示す組成の顆粒1を製造した。
すなわち、研磨性シリカ粉体として無水ケイ酸(商品名:Sorbosil AC77、INEOS Silicas Indonesia社製、体積平均粒子径9.5μm、吸油量129mL/100g、RDA値125)、コロイダルシリカ(スノーテックスSK、日産化学社製)、セルロース(KCフロック W−400G、日本製紙ケミカル社製)及び精製水を混合して水スラリーとした。このときの水スラリーは固形分50%濃度とした。さらに、水スラリーを噴霧造粒機により送風温度約200℃、排風温度80〜90℃で噴霧造粒した。得られた顆粒を1〜90μm/500μm(粒子径90〜500μm)のふるいで分級して、顆粒1を製造した。噴霧乾燥後の顆粒の組成を表1に示す。
また、崩壊強度は、粒子径(180〜200μm)の顆粒10個〜20個を、微小圧縮試験機(島津製作所、MCTM−500)を用いて測定して平均値を算出した。
製造例2(顆粒2の製造)
製造例1と同様にして、表1に示す組成の顆粒2を製造した。
崩壊強度は、粒子径(130〜150μm)の顆粒10個〜20個を、微小圧縮試験機(島津製作所、MCTM−500)を用いて測定して平均値を算出した。
製造例3(顆粒3の製造)
表1に示す組成の顆粒3を製造した。
すなわち、重質炭酸カルシウム(カルファイン社製、商品名:ACE−25、平均粒子径約3μm)と酸化亜鉛との混合物を邪魔板を有した75Lドラム型造粒機(φ40cm×L60cm)に投入し、ドラム回転数30r.p.m/フルード数0.2/ドラム角度12.6°の条件で混合しながら珪酸ナトリウム(富士化学工業社製、商品名:3号珪酸ソーダ:Na2・3SiO2溶液、固形分38.5%、3倍量以下の水にて希釈、25℃)を外部混合型二流体ノズル1個(株式会社アトマックス製)を用いて噴霧添加し造粒した。珪酸ナトリウム水溶液の添加速度は、3.3mL/分であった。
珪酸ナトリウム水溶液噴霧後、1分間混合を継続した後、ドラム型造粒機から排出し、
電気式棚乾燥機を用いて80℃で90分間乾燥した後、顆粒3を得た。
製造例で得られた顆粒の表面状態、算術平均粗さ(Ra値)、崩壊強度(g/個)及び平均粒子径(μm)を求め、表1に示した。
顆粒の表面状態は、走査電子顕微鏡(VK−9500 キーエンス社製)を用いて、表面の凹凸面について視覚的に評価した結果である。算術平均粗さ(Ra値)は、顆粒表面の凹凸状態を走査電子顕微鏡(VK−9500キーエンス社製)により測定し、JIS B 0601−2001に規定された方法によって求めた値である。崩壊強度(g/個)は、配合前の顆粒10〜20個に対して、圧縮試験機(島津製作所、MCTM−500)を用いて荷重速度1.51gf/秒で圧縮して崩壊したときの荷重を顆粒ごとに測定し、求めた平均値である。平均粒子径は、JISZ8801−1(2000年5月20日制定、2006年11月20日最終改正)規定の2000、1400、1000、710、500、355、250、180、125、90、63、45μmの篩を用いて5分間振動させた後、篩分け法による篩下質量分布について50%平均径を算出することにより求めた値である。
Figure 0006948838
実施例1〜4、比較例1
表2に示す処方にしたがい、予め精製水を60〜80℃に加温し、恒温槽に投入した後、成分(A)、(B)、(D)、(E)及びその余の成分を投入して混合し、万能混合装置(5XDMVV10-r、ダルトン社製)を用いて公転の撹拌速度75rpm、自転の撹拌速度200rpmにて10分間撹拌することにより、各歯磨剤組成物を調製した。
得られた各歯磨剤組成物を用い、下記方法にしたがって除去率及び顆粒感を評価した。結果を表2に示す。
なお、実施例1〜4、比較例1の歯磨剤組成物の20℃における粘度は、2500dPa・sである。
(1)除去率:
歯間モデル(φ4のパスツールピペットを5本並べ接着固定)の溝に赤い口紅を塗り込む。その後、余分な口紅を歯ブラシ(チェック、花王社製)と(食器洗い用洗剤)を用いてブラッシング洗浄(赤色が出なくなるまで)した。各歯磨剤組成物をモデルの上に一定量取り、口紅が歯ブラシに付着しなくなるまで刷掃行った。モデルに残った口紅をエタノール90mLで10分間超音波洗浄し、抽出液を540nmにて吸光度を測定(Abs)した。結果は、比較例1の歯磨剤組成物の値を100%として評価した。
(2)顆粒感:
各歯磨剤組成物を用いてブラッシングをした際の口腔内での顆粒感を下記基準に従って評価した。これを22名のパネラーについて行い、下記の指標に基づいて評価を行った。
<顆粒感の評価>
1:過半数が、顆粒感が弱いもしくはやや弱いと感じた。
2:過半数が、適度な顆粒感を感じた。
3:過半数が、顆粒感が強いもしくはやや強いと感じた。
Figure 0006948838
試験例1
実施例1及び比較例1の歯磨剤組成物について、剤の付着性を評価した。結果を表3に示す。
(3)剤の付着性:
試験板として、30mm×80mmのアクリル製の板の上面に、マジックで基準線を記載し、水平においた試験板の基準線の一方側に1.1倍に希釈した歯磨剤組成物1.0gを付着させた。その後、基準線が下になるように試験板を垂直に配置し、垂直に配置してから5分経過した時点における、基準線より下に歯磨組成物が滑り落ちた個所までの最長距離(mm)を測定した。この距離が小さいほど、付着性が高いことを示す。測定結果を表3に示す。なお、付着性の測定は、室温(25℃)において行った。
Figure 0006948838
表3の結果より、本発明の歯磨剤組成物は、剤の付着性に優れるので、歯ブラシの上に乗せた際の保形性、使用時の汚れ落とし性や口腔内からの液だれ防止性に優れる。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)(D)及び(E)
    (A)吸油量80〜150mL/100g、平均粒子径3〜20μmの研磨性シリカ粉体 40〜95質量%
    を含有し、顆粒の線解析による算術平均粗さ(Ra値)が0.5〜5μmであり、平均粒子径が100〜250μmであり、崩壊強度が1〜20g/個である顆粒 3〜20質量%、
    (B)ソルビトール 20〜45質量%、
    (C)水 10〜60質量%、
    (D)ヒドロキシアルキルセルロース 0.01〜1質量%
    (E)カルボキシメチルセルロース又はその塩
    を含有し、成分(A)と成分(D)の質量比{(A)/(D)}が10〜1000であり、成分(D)と成分(E)の質量比{(D)/(E)}が0.01〜0.5であり、かつ20℃における粘度が、1000〜5000dPa・sである歯磨剤組成物。
  2. E)カルボキシメチルセルロース又はその塩を0.1〜2質量%含有する請求項1に記載の歯磨剤組成物。
  3. 成分(A)の平均粒子径が160〜230μmである請求項1又は2に記載の歯磨剤組成物。
  4. 成分(A)の含有量と成分(B)の含有量の質量比{(A)/(B)}が0.1〜1である請求項1〜のいずれかに記載の歯磨剤組成物。
  5. 成分(A)の含有量と、成分(D)及び成分(E)の合計含有量(D+E)の質量比{(A)/(D+E)}が1〜100である請求項1〜4のいずれかに記載の歯磨剤組成物。
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