JP6948696B2 - 汚れ除去機能付きカメラ装置 - Google Patents
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Description
本出願人は、前記した高圧洗浄法を実施する際に、小型の防水カメラを噴射ノズルの直後に挿入して、管内の洗浄の様子を監視することができる配水管の洗浄方法を提案しており、これは特許文献1に開示されている。
この事前調査を実施するにあたっては、一般に集合住宅の全体において排水禁止にはせずに、管内にカメラヘッドを挿入するために、生活排水やトイレ排水等がカメラヘッド前面の撮像窓に付着して、カメラの視界が不良になる場合が多い。
このように、汚れ等によりカメラの視界が妨げられる都度、カメラヘッドを引き上げて清掃し、再度これを管内に挿入する作業を余儀なくされる。したがって、集合住宅の排水が比較的少ない時間帯を選んで、事前調査を行なうなどの工夫も必要になる。
例えば、路上などに設置される監視カメラにおいては、雨水等を受けることにより撮像窓に付着する水滴や汚れを除去する機能を備えたものが提案されている。その一例として、特許文献2にはカメラ本体を覆うドームカバーに向けて、エアーの吐出ノズルを設置した構成が開示されている。そして、前記吐出ノズルからドームカバーに向かって、圧搾エアー(特許文献2には、衝撃波と記載されている。)を吐出させることで、ドームカバーに付着する水滴や汚れを除去することができるものとなる。
この場合、前記カメラヘッドには少なくともカメラ本体で撮影した映像信号を送り出すための伝送コードを接続する必要があり、またカメラヘッドの撮像窓の汚れを除去するために必要とする圧搾エアーを、カメラヘッド側に送るためのエアーホースを接続する必要も生ずる。
また、水分を含む管内においては、特に映像信号を送る信号伝送コードは、僅かな損傷を受けても故障の原因となり、作業の妨げとなる要因を抱えている。
したがって、例えば排水管内においてエアーホースと信号伝送コードとの間、これに加えて噴射ノズルに洗浄水を送るホースなども含めて、互いに捩れや絡みなどが発生するのを効果的に阻止することができる。これにより、信号伝送コードの確実な保護が保証されると共に、作業効率の向上に寄与することができるカメラ装置を提供することが可能となる。
図1は配水管の縦管A内に、高圧水の噴射ノズル1とカメラヘッド10を挿入した状態を示している。高圧水の噴射ノズル1は、全体が円柱状に形成され、高圧水を回転しながら噴射するノズル本体2と、このノズル本体2を回転可能に支承するロータリージョイント3と、前記ロータリージョイント3に接続される高圧水ホース4が備えられる。
これにより、高圧水ホース4によって送られる高圧水は、ロータリージョイント3を介してノズル本体2の噴射口2aより噴射される。
したがって、各噴射口2aから噴射する高圧水の反力により、前記ノズル本体2は、ロータリージョイント3に対して軸回転する。これにより、各噴射口2aからの噴射水は、配水管の管内に満遍なく噴射され、管内に付着した固形物等は高圧水を受けて、管壁から効率的に剥離されて除去される。
また、噴射ノズル1とカメラヘッド10は、一定の間隔をおいて配水管(縦管A)内を移動するように制御される。これにより、噴射ノズル1による管A内の洗浄状態を、カメラヘッド10内の後述するカメラ本体によって撮像することができる。
また、前記防水カプセル12の前面における撮像窓11には、図3に示すように円板状の透視ガラス(撮像窓と同一符号11で示す。)が配置されており、この撮像窓11の周囲を囲むようにC字状に形成された先端カバー部材14と、ノズル形成部材15とが取り付けられている。
カメラヘッド10の前面に形成される前記テーパー部14a,15aは、例えば高圧洗浄を実施する前の事前調査として、カメラヘッド10を単独で管A内に投入した場合、カメラヘッド10における先端の隅角部が、管Aの内壁に堆積した汚れを剥がし、撮像窓11を汚す度合いを少なくさせることに寄与できる。
すなわち、エアー吐出ノズル18に形成されたノズル孔は、防水カプセル12の側壁に沿って直線状に形成された前記連通孔12aに対して、鋭角に屈曲されている。これにより、防水カプセル12内に供給されるエアーを、エアー吐出ノズル18より、前記撮像窓の透視ガラス11に向けて吐出させることができる。
なお、この実施の形態に示す前記信号伝送コード26は、カメラ(ビデオカメラ)本体13からの映像信号を送り出すと共に、カメラ本体13を動作させるための直流電源を取り込む電源コードの機能も兼ねている。
この第2形態のカメラヘッド10には、第1形態における赤外線カメラに代えて、通常の(可視光の)ビデオカメラ本体13が搭載されており、したがって図5に示すようにカメラレンズを囲むようにして、複数の白色発光のLED27が搭載されている。
このLED27には、前記したカメラ本体13からの信号伝送コードを兼ねる電源コード26を介して供給される直流電源によって点灯される。
図6は、分岐ジョイント31を示しており、この分岐ジョイント31は前記したカメラヘッド10側に接続される前記したエアーホース25と信号伝送コード26とを分岐する機能を果たす。すなわち、分岐体32においてエアーホース25はプラグ34を備えたエアーホース33に接続され、このエアーホース33は、先端にジャック36を備えた伝送コード26に分けられる。そして、伝送コード26は分岐体32内に設けられたパッキン35によって封止されている。
すなわち、図7に示すように、エアー送出制御装置43の前面には、エアー送出制御装置43が動作可能な状態を示す電源ランプ46が配置されており、電源ランプ46の横には、前記した各モードが選択可能なトグルスイッチ47が配置されている。
なお、前記したワンショットモードは、手動操作による任意のタイミングで、エアー供給源41からのエアーを、前記カメラヘッド10側に送り出す機能を備えているので、カメラヘッド10側の汚れが短時間のうちに生ずる場合や、逆に比較的長い時間においても汚れが発生しない場合において、有効に利用することができる。
したがって狭い排水管内において、信号伝送コード26がエアーホース25や噴射ノズル1に洗浄水を送る高圧水ホース4なども含めて、捩れや絡みなどが発生するのを阻止することができる。これにより、信号伝送コード25の確実な保護が保証されると共に、作業効率の向上に寄与することができるカメラ装置を提供することが可能になるなど、前記した発明の効果の欄に記載した作用効果を得ることができる。
4 高圧水ホース
10 カメラヘッド
11 撮像窓(透視ガラス)
12 防水カプセル
12a 連通孔
13 カメラ本体
14 先端カバー部材
14a テーパー部
15 ノズル形成部材
15a テーパー部
18 エアー吐出ノズル
19 蓋体
19a 連通孔
23 ジョイント
25 エアーホース
26 信号伝送コード(電源コード)
31 分岐ジョイント
36 ジャック
37 映像モニター
38 データ記録カード
41 エアー供給源(エアーコンプレッサー)
43 エアー送出制御装置
46 電源ランプ
47 トグルスイッチ
48 ワンショットボタン
A 配水管(縦管)
Claims (4)
- 撮像窓を有する防水カプセルと、
前記防水カプセル内に収容され、前記撮像窓を介して映像を取得するカメラ本体と、
前記防水カプセルに接続され、防水カプセル内にエアーを送り込むエアーホースと、
前記防水カプセル内に連通して、防水カプセル内のエアーを前記撮像窓の前面に向かって吐出可能にしたエアー吐出ノズルと、
前記カメラ本体によって撮像した映像信号を伝送する信号伝送コードと、
が備えられ、前記信号伝送コードは、前記エアーホース内にエアーホースの長さ方向に沿って収容され、
前記防水カプセルに接続されたエアーホースの他端部は、エアー送出制御装置を介してエアー供給源に接続され、前記エアー送出制御装置は、予め定められた時間間隔で、前記エアー供給源からのエアーを前記防水カプセルに送り出す間欠ショットモードと、手動操作による任意のタイミングで、前記エアー供給源からのエアーを前記防水カプセルに送り出すワンショットモードとが選択できる機能を備えていることを特徴とする汚れ除去機能付きカメラ装置。 - 前記防水カプセルの前端部に前記撮像窓が形成されると共に、防水カプセルの後端部に前記エアーホースが接続され、前記防水カプセルの側壁に軸方向に沿って形成された連通孔を介して、前記エアーホースによって送られるエアーを、前記エアー吐出ノズルから吐出可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の汚れ除去機能付きカメラ装置。
- 前記防水カプセルの前端部には、前記撮像窓の周囲を囲むようにして、先端カバー部材と、前記エアー吐出ノズルが形成されたノズル形成部材とが配置され、先端カバー部材およびノズル形成部材には、それぞれの前端部から前記防水カプセルの側面に向かって径を太くするテーパー部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の汚れ除去機能付きカメラ装置。
- 前記防水カプセルの前端部には、前記撮像窓の周囲を囲むようにして、前記エアー吐出ノズルが形成されたリング状のノズル形成部材が配置され、前記ノズル形成部材には、その前端部から前記防水カプセルの側面に向かって径を太くするテーパー部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の汚れ除去機能付きカメラ装置。
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