JP6943048B2 - ポリウレタン樹脂、インキバインダー、インキ及び印刷物 - Google Patents

ポリウレタン樹脂、インキバインダー、インキ及び印刷物 Download PDF

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Description

本開示は、ポリウレタン樹脂、インキバインダー、インキ及び印刷物に関する。
ポリウレタン樹脂は柔軟性、種々の材質に対する密着性に優れるため、インキバインダーとして広く用いられている。例えば、特許文献1(特開2012−153883号公報)は、水酸基含有塩素化ポリプロピレンを用いて製造したポリウレタン樹脂が印刷インキ用バインダーとして使用できることを開示する。
特開2012−153883号公報
インキバインダーには、用途によって様々な物性が求められる。インキバインダーに求められる物性として、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、及びナイロンフィルム(NY)に対する密着性、ラミネート強度、再溶解性、並びに耐酢酸エチル性がいずれも良好であることが挙げられる。本発明が解決しようとする課題は、OPP密着性、NY密着性、PET密着性、ラミネート強度、再溶解性及び耐酢酸エチル性がいずれも良好なインキを製造することができるポリウレタン樹脂、上記ポリウレタン樹脂を含むインキバインダー、上記インキバインダーを含むインキ及び上記インキの乾燥物層を含む印刷物を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、特定の組成のポリエステルポリオール、ジイソシアネート、ジアミンの反応物であるポリウレタン樹脂を用いることにより、上記課題が解決されることを見出した。
本開示により以下の項目が提供される。
(項目1)
4置換炭素含有ポリオール(a1)、及び3置換炭素含有ポリオール(a2)を含むポリオール(a)であって、前記ポリオール(a)100質量%に対し、前記4置換炭素含有ポリオール(a1)が20〜70質量%含まれる、ポリオール(a)と
ポリカルボン酸(b)又はその無水物との反応物である、ポリエステルポリオール(A)並びに、
ジイソシアネート(B)
を含むモノマー群の反応物である、ポリウレタン樹脂。
(項目2)
前記モノマー群にジアミン(C)が含まれる、上記項目に記載のポリウレタン樹脂。
(項目3)
前記モノマー群にポリエステルポリオール(A)以外のポリオール(D)が含まれる、上記項目のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂。
(項目4)
前記ポリエステルポリオール(A)及び前記ポリオール(D)に含まれる水酸基と前記ジイソシアネート(B)に含まれるイソシアネート基との当量比(NCO/OH)が1.10〜4.00である、上記項目のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂。
(項目5)
前記モノマー群100質量%に対し、前記ジアミン(C)を0.01〜20.0質量%含む、上記項目のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂。
(項目6)
固形分中濃度に換算したアミン価が0.1〜10.0である、上記項目のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂。
(項目7)
上記項目のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂を含む、インキバインダー。
(項目8)
上記項目に記載のインキバインダーを含む、インキ。
(項目9)
上記項目に記載のインキの乾燥物層を含む、印刷物。
本開示において、上述した1又は複数の特徴は、明示された組み合わせに加え、さらに組み合わせて提供され得る。
本開示により提供されるポリウレタン樹脂を用いることにより、OPP密着性、NY密着性、PET密着性、ラミネート強度、再溶解性及び耐酢酸エチル性がいずれも良好なインキを製造できる。
(1.ポリウレタン樹脂)
1つの局面において、本開示は、4置換炭素含有ポリオール(a1)、及び3置換炭素含有ポリオール(a2)を含むポリオール(a)であって、前記ポリオール(a)100質量%に対し、前記4置換炭素含有ポリオール(a1)が20〜70質量%含まれる、ポリオール(a)とポリカルボン酸(b)又はその無水物との反応物である、ポリエステルポリオール(A)並びに、ジイソシアネート(B)を含むモノマー群の反応物である、ポリウレタン樹脂を提供する。
(ポリエステルポリオール(A)(以下(A)成分ともいう))
本開示において、「ポリエステルポリオール」は、ポリオールとポリカルボン酸との反応物を意味する。(A)成分は2種以上を併用できる。
(ポリオール(a)(以下(a)成分ともいう))
本開示において、「ポリオール」は、ヒドロキシ基を2個以上有する化合物を意味する。
(4置換炭素含有ポリオール(a1)(以下(a1)成分ともいう))
本開示において、「4置換炭素含有ポリオール」は、4置換炭素を1個以上及びヒドロキシ基を2個以上有する化合物を意味する。「4置換炭素」は、水素以外の基4個と単結合を介して結合している炭素原子を意味する。(a1)成分は2種以上を併用できる。1つの実施形態において、(a1)成分は3置換炭素を有していない、4置換炭素含有3置換炭素非含有ポリオールである。
1つの実施形態において、4置換炭素含有ポリオールは、下記構造式(1)
Figure 0006943048
(式中、Ra1とRa2はそれぞれ独立して、アルキル基又はカルボキシル基であり、Ra3とRa4はそれぞれ独立して、アルキレン基である。)
により表わされる。
アルキル基の例は、直鎖アルキル基、分岐アルキル基、シクロアルキル基等が挙げられる。
直鎖アルキル基は、一般式:−C2n+2(nは1以上の整数)で表される。直鎖アルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デカメチル基等が挙げられる。
分岐アルキル基は、直鎖アルキル基の1個以上の水素がアルキル基によって置換された基である。分岐アルキル基の例は、i−プロピル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−−ブチル基、i−ペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、i−ヘキシル基等が挙げられる。
シクロアルキル基は、環構造を有するアルキル基である。シクロアルキル基の例は、単環シクロアルキル基、架橋環シクロアルキル基、縮合環シクロアルキル基等が挙げられる。またシクロアルキル基は、1つ以上の水素が直鎖又は分岐アルキル基によって置換されていてもよい。
本開示において、単環とは、炭素の共有結合により形成された内部に橋かけ構造を有しない環状構造を意味する。また、縮合環とは、2つ以上の単環が2個の原子を共有している(すなわち、それぞれの環の辺を互いに1つだけ共有(縮合)している)環状構造を意味する。架橋環とは、2つ以上の単環が3個以上の原子を共有している環状構造を意味する。
単環シクロアルキル基の例は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロデシル基、3,5,5−トリメチルシクロヘキシル基等が挙げられる。
架橋環シクロアルキル基の例は、トリシクロデシル基、アダマンチル基、ノルボルニル基等が挙げられる。
縮合環シクロアルキル基の例は、ビシクロデシル基等が挙げられる。
アルキレン基の例は、直鎖アルキレン基、分岐アルキレン基、シクロアルキレン基等が挙げられる。
直鎖アルキレン基は、一般式:−(CH−(nは1以上の整数)で表される。直鎖アルキレン基の例は、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、n−ブチレン基、n−ペンチレン基、n−ヘキシレン基、n−ヘプチレン基、n−オクチレン基、n−ノニレン基、n−デカメチレン基等が挙げられる。
分岐アルキレン基は、直鎖アルキレン基の1個以上の水素がアルキル基によって置換された基である。分岐アルキレン基の例は、ジエチルペンチレン基、トリメチルブチレン基、トリメチルペンチレン基、トリメチルヘキシレン基(トリメチルヘキサメチレン基)等が挙げられる。
シクロアルキレン基の例は、単環シクロアルキレン基、架橋環シクロアルキレン基、縮合環シクロアルキレン基等が挙げられる。またシクロアルキレン基は、1つ以上の水素が直鎖又は分岐アルキル基によって置換されていてもよい。
単環シクロアルキレン基の例は、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基、シクロデシレン基、3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基等が挙げられる。
架橋環シクロアルキレン基の例は、トリシクロデシレン基、アダマンチレン基、ノルボルニレン基等が挙げられる。
縮合環シクロアルキレン基の例は、ビシクロデシレン基等が挙げられる。
(a1)成分の例は、4置換炭素含有炭化水素ポリオール等が挙げられる。本開示において、「炭化水素ポリオール」とは、ポリオールを構成している元素(但し、ヒドロキシル基の酸素を除く)が炭素と水素のみであるポリオールを意味する。
4置換炭素含有炭化水素ポリオールの例は、4置換炭素含有炭化水素ジオール、4置換炭素含有炭化水素トリオール、4置換炭素含有炭化水素テトラオール等が挙げられる。
4置換炭素含有炭化水素ジオールの例は、ネオペンチルグリコール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール等が挙げられる。
4置換炭素含有炭化水素トリオールの例は、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
4置換炭素含有炭化水素テトラオールの例は、ペンタエリトリトール等が挙げられる。
4置換炭素含有炭化水素ポリオール以外の(a1)成分の例は、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)酪酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸等の4置換炭素含有カルボキシル基含有ジオール等の4置換炭素含有カルボキシル基含有ポリオール等が挙げられる。
ポリオール(a)100質量%に対する4置換炭素含有ポリオール(a1)含有量の上限の例は、70、60、50、40、30、25質量%等が挙げられ、下限の例は、65、60、50、40、30、25、20質量%等が挙げられる。ポリオール(a)100質量%に対する4置換炭素含有ポリオール(a1)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリオール(a)100質量%に対し、4置換炭素含有ポリオール(a1)が20〜70質量%含まれることが好ましい。
ポリオール(a)100モル%に対する4置換炭素含有ポリオール(a1)含有量の上限の例は、70、60、50、40、30、25モル%等が挙げられ、下限の例は、65、60、50、40、30、25、20モル%等が挙げられる。ポリオール(a)100モル%に対する4置換炭素含有ポリオール(a1)の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリオール(a)100モル%に対し、4置換炭素含有ポリオール(a1)が20〜70モル%含まれることが好ましい。
(3置換炭素含有ポリオール(a2)(以下(a2)成分ともいう))
本開示において、「3置換炭素含有ポリオール」は、3置換炭素を1個以上及びヒドロキシ基を2個以上有する化合物を意味する。「3置換炭素」は、水素以外の基3個と単結合を介して結合し、水素1個と単結合を介して結合している炭素原子を意味する。(a2)成分は2種以上を併用できる。1つの実施形態において、(a2)成分は4置換炭素を有していない、3置換炭素含有4置換炭素非含有ポリオールである。
1つの実施形態において、3置換炭素含有ポリオールは、下記構造式:
Figure 0006943048
(式中、Ra5は、アルキル基、又はカルボキシル基であり、Ra6とRa7はそれぞれ独立して、アルキレン基である。)
により表わされる。
(a2)成分の例は、3置換炭素含有炭化水素ポリオール等が挙げられる。
3置換炭素含有炭化水素ポリオールの例は、3置換炭素含有炭化水素ジオール、3置換炭素含有炭化水素トリオール、3置換炭素含有炭化水素テトラオール等が挙げられる。
3置換炭素含有炭化水素ジオールの例は、1,2−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール等が挙げられる。
3置換炭素含有炭化水素トリオールの例は、グリセリン等が挙げられる。
3置換炭素含有炭化水素テトラオールの例は、エリスリトール等が挙げられる。
ポリオール(a)100質量%に対する3置換炭素含有ポリオール(a2)含有量の上限の例は、80、70、60、50、40、35質量%等が挙げられ、下限の例は、75、70、60、50、40、30質量%等が挙げられる。ポリオール(a)100質量%に対する3置換炭素含有ポリオール(a2)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリオール(a)100質量%に対し、(a2)成分が30〜80質量%含まれることが好ましい。
ポリオール(a)100モル%に対する3置換炭素含有ポリオール(a2)含有量の上限の例は、80、70、60、50、40、35モル%等が挙げられ、下限の例は、75、70、60、50、40、30モル%等が挙げられる。ポリオール(a)100モル%に対する3置換炭素含有ポリオール(a2)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリオール(a)100モル%に対し、(a2)成分が30〜80モル%含まれることが好ましい。
4置換炭素含有ポリオール(a1)100質量%に対する(a2)成分含有量の上限の例は、400、350、300、250、200、150、100、90.80、70、60、50、45質量%等が挙げられ、下限の例は、400、350、300、250、200、150、100、90.80、70、60、50、40質量%等が挙げられる。ポリオール(a)100質量%に対する3置換炭素含有ポリオール(a2)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、4置換炭素含有ポリオール(a1)100質量%に対し、(a2)成分が40〜400質量%含まれることが好ましい。
4置換炭素含有ポリオール(a1)100モル%に対する(a2)成分含有量の上限の例は、400、350、300、250、200、150、100、90.80、70、60、50、45モル%等が挙げられ、下限の例は、390、350、300、250、200、150、100、90.80、70、60、50、40モル%等が挙げられる。ポリオール(a)100モル%に対する3置換炭素含有ポリオール(a2)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、4置換炭素含有ポリオール(a1)100モル%に対し、(a2)成分が40〜400モル%含まれることが好ましい。
((a1)成分でも(a2)成分でもないポリオール(a3)(以下(a3)成分ともいう))
(a3)成分の例は、2置換炭素のみを含むポリオール等が挙げられる。
2置換炭素のみを含むポリオールの例は、直鎖アルキレンジオール、直鎖アルキレンエーテルジオール等が挙げられる。
直鎖アルキレンジオールの例は、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール等が挙げられる。
直鎖アルキレンエーテルジオールの例は、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
ポリオール(a)100質量%に対する(a1)成分でも(a2)成分でもないポリオール(a3)含有量の上限の例は、50、45、40、35、30、25、24.9、24、20、15、10、5、1質量%等が挙げられ、下限の例は、45、40、35、30、25、24.9、24、20、15、10、5、1、0質量%等が挙げられる。ポリオール(a)100質量%に対する(a3)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリオール(a)100質量%に対し、(a3)成分が0〜50質量%含まれることが好ましい。
ポリオール(a)100モル%に対する(a1)成分でも(a2)成分でもないポリオール(a3)含有量の上限の例は、50、45、40、35、30、25、24.9、24、20、15、10、5、1モル%等が挙げられ、下限の例は、45、40、35、30、25、24.9、24、20、15、10、5、1、0モル%等が挙げられる。ポリオール(a)100モル%に対する(a3)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリオール(a)100モル%に対し、(a3)成分が0〜50モル%含まれることが好ましい。
4置換炭素含有ポリオール(a1)100質量%に対する(a3)成分含有量の上限の例は、250、200、150、100、90、75、50、25、10、5質量%等が挙げられ、下限の例は、240、200、150、100、90、75、50、25、10、5、0質量%等が挙げられる。4置換炭素含有ポリオール(a1)100質量%に対する(a3)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、4置換炭素含有ポリオール(a1)100質量%に対し、(a3)成分が0〜250質量%含まれることが好ましい。
4置換炭素含有ポリオール(a1)100モル%に対する(a3)成分含有量の上限の例は、250、200、150、100、90、75、50、25、10、5モル%等が挙げられ、下限の例は、240、200、150、100、90、75、50、25、10、5、0モル%等が挙げられる。4置換炭素含有ポリオール(a1)100モル%に対する(a3)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、4置換炭素含有ポリオール(a1)100モル%に対し、(a3)成分が0〜250モル%含まれることが好ましい。
3置換炭素含有ポリオール(a2)100質量%に対する(a3)成分含有量の上限の例は、150、100、90、75、50、25、10、5質量%等が挙げられ、下限の例は、140、100、90、75、50、25、10、5、0質量%等が挙げられる。3置換炭素含有ポリオール(a2)100質量%に対する(a3)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、3置換炭素含有ポリオール(a2)100質量%に対し、(a3)成分が0〜150質量%含まれることが好ましい。
3置換炭素含有ポリオール(a2)100モル%に対する(a3)成分含有量の上限の例は、150、100、90、75、50、25、10、5モル%等が挙げられ、下限の例は、140、100、90、75、50、25、10、5、0モル%等が挙げられる。3置換炭素含有ポリオール(a2)100モル%に対する(a3)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、3置換炭素含有ポリオール(a2)100モル%に対し、(a3)成分が0〜150モル%含まれることが好ましい。
(ポリカルボン酸(b)(以下(b)成分ともいう))
本開示において、「ポリカルボン酸」は、カルボキシル基を2個以上有する化合物を意味する。(b)成分は2種以上を併用できる。
1つの実施形態において、ポリカルボン酸(b)は、下記構造式:
HOOC−R−COOH
(式中、Rは、単結合、アルキレン基、又はアリーレン基である。)
により表わされる。
アリーレン基の例は、フェニレン基等の単環アリーレン基;ナフチレン基、フェナンスリレン基等の縮合環アリーレン基等が挙げられる。上記アリール基は、各環上の1つ以上の水素が直鎖アルキル基又は分岐アルキル基で置換されていてもよく、アリール基上の1つ以上の水素が直鎖アルキル基又は分岐アルキル基で置換された基の例として、トリル基等が挙げられる。
ポリカルボン酸(b)の例は、シュウ酸、脂肪族ポリカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸等が挙げられる。
脂肪族ポリカルボン酸の例は、直鎖飽和脂肪族ジカルボン酸、直鎖不飽和脂肪族ジカルボン酸等が挙げられる。
直鎖飽和脂肪族ジカルボン酸の例は、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等が挙げられる。
直鎖不飽和脂肪族ジカルボン酸の例は、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。
芳香族ポリカルボン酸の例は、芳香族ジカルボン酸等が挙げられる。
芳香族ジカルボン酸の例は、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等が挙げられる。
ポリカルボン酸の無水物の例は、脂肪族ポリカルボン酸無水物、芳香族ポリカルボン酸無水物等が挙げられる。
脂肪族ポリカルボン酸無水物の例は、直鎖飽和脂肪族ジカルボン酸無水物、直鎖不飽和脂肪族ジカルボン酸無水物等が挙げられる。
直鎖飽和脂肪族ジカルボン酸無水物の例は、無水マロン酸、無水コハク酸、無水グルタル酸、無水アジピン酸、無水ピメリン酸、無水スベリン酸、無水アゼライン酸、無水セバシン酸等が挙げられる。
直鎖不飽和脂肪族ジカルボン酸無水物の例は、無水マレイン酸、無水フマル酸等が挙げられる。
芳香族ポリカルボン酸無水物の例は、芳香族ジカルボン酸無水物等が挙げられる。
芳香族ジカルボン酸無水物の例は、無水フタル酸等が挙げられる。
(ポリエステルポリオール(A)の物性等)
ポリエステルポリオール(A)の重量平均分子量(Mw)の上限の例は、8000、7000、5000、4000、3000、2000、1000、900、750、500等が挙げられ、下限の例は、7500、7000、5000、4000、3000、2000、1000、900、750、500、400等が挙げられる。ポリエステルポリオール(A)の重量平均分子量(Mw)の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリエステルポリオール(A)の重量平均分子量(Mw)は、400〜8000が好ましい。
ポリエステルポリオール(A)の数平均分子量(Mn)の上限の例は、8000、7000、5000、4000、3000、2000、1000、900、750、500等が挙げられ、下限の例は、7500、7000、5000、4000、3000、2000、1000、900、750、500、400等が挙げられる。ポリエステルポリオール(A)の数平均分子量(Mn)の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリエステルポリオール(A)の数平均分子量(Mn)は、400〜8000が好ましい。
ポリエステルポリオール(A)の分子量分布(Mw/Mn)の上限の例は、200、175、150、125、100、75、50、25、10、5、2等が挙げられ、下限の例は、190、175、150、125、100、75、50、25、10、5、2、1等が挙げられる。ポリエステルポリオール(A)の分子量分布(Mw/Mn)の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリエステルポリオール(A)の分子量分布(Mw/Mn)は、1.0〜200が好ましい。
重量平均分子量及び数平均分子量は、例えばゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(ポリスチレン換算値)により算出され得る。
モノマー群100質量%に対するポリエステルポリオール(A)含有量の上限の例は、98、90、75、50、25質量%等が挙げられ、下限の例は、95、90、75、50、25、20質量%等が挙げられる。モノマー群100質量%に対するポリエステルポリオール(A)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100質量%に対し、ポリエステルポリオール(A)が20〜98質量%含まれることが好ましい。
モノマー群100モル%に対するポリエステルポリオール(A)含有量の上限の例は、98、90、75、50、25モル%等が挙げられ、下限の例は、95、90、75、50、25、20モル%等が挙げられる。モノマー群100モル%に対するポリエステルポリオール(A)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100モル%に対し、ポリエステルポリオール(A)が20〜98モル%含まれることが好ましい。
(A)成分は、前述の(a)成分及び(b)成分を公知の方法で縮合反応させることにより得られる。なお、エステル交換反応を採用してもよい。
ポリエステルポリオール(A)全構成成分100質量%に対するポリオール(a)由来の構成成分の上限の例は、40、30、20、10質量%等が挙げられ、下限の例は、35、30、20、10、5質量%等が挙げられる。ポリエステルポリオール(A)全構成成分100質量%に対するポリオール(a)由来の構成成分の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。ポリエステルポリオール(A)全構成成分100質量%に対し、ポリオール(a)由来の構成成分は、5〜40質量%含まれることが好ましい。
ポリエステルポリオール(A)全構成成分100モル%に対するポリオール(a)由来の構成成分の上限の例は、40、30、20、10モル%等が挙げられ、下限の例は、35、30、20、10、5モル%等が挙げられる。ポリエステルポリオール(A)全構成成分100モル%に対するポリオール(a)由来の構成成分の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。ポリエステルポリオール(A)全構成成分100モル%に対し、ポリオール(a)由来の構成成分は、5〜40モル%含まれることが好ましい。
ポリエステルポリオール(A)全構成成分100質量%に対するポリカルボン酸(b)由来の構成成分の上限の例は、60、50、40、30、25質量%等が挙げられ、下限の例は、55、50、40、30、25、20質量%等が挙げられる。ポリエステルポリオール(A)全構成成分100質量%に対するポリカルボン酸(b)由来の構成成分の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。ポリエステルポリオール(A)全構成成分100質量%に対し、ポリカルボン酸(b)由来の構成成分は、20〜60質量%含まれることが好ましい。
ポリエステルポリオール(A)全構成成分100モル%に対するポリカルボン酸(b)由来の構成成分の上限の例は、60、50、40、30、25モル%等が挙げられ、下限の例は、55、50、40、30、25、20モル%等が挙げられる。ポリエステルポリオール(A)全構成成分100モル%に対するポリカルボン酸(b)由来の構成成分の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。ポリエステルポリオール(A)全構成成分100モル%に対し、ポリカルボン酸(b)由来の構成成分は、20〜60モル%含まれることが好ましい。
(ジイソシアネート(B)(以下(B)成分ともいう))
本開示において、「ジイソシアネート」は、イソシアネート基を2個有する化合物を意味する。(B)成分は2種以上を併用できる。
1つの実施形態において、ジイソシアネートは、下記構造式:
O=C=N−R−N=C=O
(式中、Rは、アルキレン基又はアリーレン基である。)
により表わされる。
ジイソシアネートの例は、脂肪族ジイソシアネート、アミノ酸ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート等が挙げられる。
脂肪族ジイソシアネートの例は、直鎖脂肪族ジイソシアネート、分岐脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート等が挙げられる。
直鎖脂肪族ジイソシアネートの例は、メチレンジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
分岐脂肪族ジイソシアネートの例は、イソプロピレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環族ジイソシアネートの例は、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート等が挙げられる。
アミノ酸ジイソシアネートの例は、リジンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香族ジイソシアネートの例は、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルテトラメチルメタンジイソシアネート、4,4’−ジベンジルイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
モノマー群100質量%に対するジイソシアネート(B)含有量の上限の例は、60、50、40、30、20、10、5、1、0.5、0.1質量%等が挙げられ、下限の例は、55、50、40、30、20、10、5、1、0.5、0.1、0.01質量%等が挙げられる。モノマー群100質量%に対するジイソシアネート(B)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100質量%に対し、ジイソシアネート(B)が0.01〜60質量%含まれることが好ましい。
モノマー群100モル%に対するジイソシアネート(B)含有量の上限の例は、60、50、40、30、20、10、5、1、0.5、0.1モル%等が挙げられ、下限の例は、55、50、40、30、20、10、5、1、0.5、0.1、0.01モル%等が挙げられる。モノマー群100モル%に対するジイソシアネート(B)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100モル%に対し、ジイソシアネート(B)が0.01〜60モル%含まれることが好ましい。
ポリエステルポリオール(A)に含まれる水酸基と上記ジイソシアネート(B)に含まれるイソシアネート基との当量比(NCO/OH)の上限の例は、4.00、3.50、3.00、2.50、2.00、1.50、1.25等が挙げられ、下限の例は、3.75、3.50、3.00、2.50、2.00、1.50、1.25等が挙げられる。上記当量比の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリエステルポリオール(A)に含まれる水酸基と前記ジイソシアネート(B)に含まれるイソシアネート基との当量比(NCO/OH)が1.10〜4.00であることが好ましい。
モノマー群中の(A)成分100質量%に対するジイソシアネート(B)含有量の上限の例は、150、100、90、75、50、25、10、5、1、0.5質量%等が挙げられ、下限の例は、140、100、90、75、50、25、10、5、1、0.5、0.1質量%等が挙げられる。モノマー群中の(A)成分100質量%に対するジイソシアネート(B)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群中の(A)成分100質量%に対し、ジイソシアネート(B)が0.1〜150質量%含まれることが好ましい。
モノマー群中の(A)成分100モル%に対するジイソシアネート(B)含有量の上限の例は、150、100、90、75、50、25、10、5、1、0.5モル%等が挙げられ、下限の例は、140、100、90、75、50、25、10、5、1、0.5、0.1モル%等が挙げられる。モノマー群中の(A)成分100モル%に対するジイソシアネート(B)含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群中の(A)成分100モル%に対し、ジイソシアネート(B)が0.1〜150モル%含まれることが好ましい。
(ジアミン(C)(以下(C)成分ともいう))
上記モノマー群には、ジアミン(C)が含まれていてもよい。本開示において、「ジアミン」は、アミノ基を2個有する化合物を意味する。(C)成分は2種以上を併用できる。
1つの実施形態において、ジアミンは、下記構造式:
N−R−NH
(式中、Rは、アルキレン基又はアリーレン基である。)
により表わされる。
ジアミンの例は、直鎖脂肪族ジアミン、分岐脂肪族ジアミン、脂環族ジアミン、ダイマー酸のカルボキシル基をアミノ基に置き換えたダイマージアミン、芳香族ジアミン等が挙げられる。
直鎖脂肪族ジアミンの例は、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。
分岐脂肪族ジアミンの例は、2,2,4−又は2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン等が挙げられる。
脂環族ジアミンの例は、イソホロンジアミン、ジアミノシクロヘキサン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、ジメチル−ジアミノジシクロヘキシルメタン、テトラメチル−ジアミノジシクロヘキシルメタン、ジアミノジシクロヘキシルプロパン、ジアミノビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビス(アミノメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、3(4),8(9)−ビス(アミノメチル)トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン等が挙げられる。
芳香族ジアミンの例は、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、ナフタレンジアミン等が挙げられる。
モノマー群100質量%に対するジアミン(C)含有量の上限の例は、20.0、15.0、10.0、5.0、1.0、0.5、0.2、0.1、0.05質量%等が挙げられ、下限の例は、15.0、10.0、5.0、1.0、0.5、0.2、0.1、0.05、0.01質量%等が挙げられる。モノマー群100質量%に対するジアミン(C)含有量の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100質量%に対し、ジアミン(C)が0.01〜20.0質量%含まれることが好ましい。
モノマー群100モル%に対するジアミン(C)含有量の上限の例は、20.0、15.0、10.0、5.0、1.0、0.5、0.2、0.1、0.05モル%等が挙げられ、下限の例は、15.0、10.0、5.0、1.0、0.5、0.2、0.1、0.05、0.01モル%等が挙げられる。モノマー群100モル%に対するジアミン(C)含有量の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100モル%に対し、ジアミン(C)が0.01〜20.0モル%含まれることが好ましい。
モノマー群中の(A)成分100質量%に対するジアミン(C)含有量の上限の例は、50.0、40.0、30.0、20.0、15.0、10.0、5.0、1.0、0.5、0.2、0.1、0.05質量%等が挙げられ、下限の例は、45.0、40.0、30.0、20.0、15.0、10.0、5.0、1.0、0.5、0.2、0.1、0.05、0.01質量%等が挙げられる。モノマー群中の(A)成分100質量%に対するジアミン(C)含有量の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群中の(A)成分100質量%に対し、ジアミン(C)が0.01〜50.0質量%含まれることが好ましい。
モノマー群中の(A)成分100モル%に対するジアミン(C)含有量の上限の例は、50.0、40.0、30.0、20.0、15.0、10.0、5.0、1.0、0.5、0.2、0.1、0.05モル%等が挙げられ、下限の例は、45.0、40.0、30.0、20.0、15.0、10.0、5.0、1.0、0.5、0.2、0.1、0.05、0.01モル%等が挙げられる。モノマー群中の(A)成分100モル%に対するジアミン(C)含有量の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群中の(A)成分100モル%に対し、ジアミン(C)が0.01〜50.0モル%含まれることが好ましい。
(ポリエステルポリオール(A)以外のポリオール(D)(以下(D)成分ともいう))
上記モノマー群には、ポリエステルポリオール(A)以外のポリオール(D)が含まれていてもよい。(D)成分は2種以上を併用できる。
ポリエステルポリオール(A)以外のポリオール(D)の例は、4置換炭素含有ポリオール(a1)、3置換炭素含有ポリオール(a2)、(a1)成分でも(a2)成分でもないポリオール(a3);
4置換炭素含有ポリオール(a1)とポリカルボン酸(b)又はその無水物との反応物であるポリエステルポリオール、3置換炭素含有ポリオール(a2)とポリカルボン酸(b)又はその無水物との反応物であるポリエステルポリオール、(a1)成分でも(a2)成分でもないポリオール(a3)とポリカルボン酸(b)又はその無水物との反応物であるポリエステルポリオール等のポリエステルポリオール(A)以外のポリエステルポリオール等が挙げられる。(D)成分は2種以上を併用できる。
モノマー群100質量%に対する(D)成分含有量の上限の例は、60、50、25、10、5、1、0.5、0.1質量%等が挙げられ、下限の例は、55、50、25、10、5、1、0.5、0.1、0質量%等が挙げられる。モノマー群100質量%に対する(D)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100質量%に対し、(D)成分が0〜60質量%含まれることが好ましい。
モノマー群100モル%に対する(D)成分含有量の上限の例は、60、50、25、10、5、1、0.5、0.1モル%等が挙げられ、下限の例は、55、50、25、10、5、1、0.5、0.1、0モル%等が挙げられる。モノマー群100モル%に対する(D)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100モル%に対し、(D)成分が0〜60モル%含まれることが好ましい。
モノマー群中の(A)成分100質量%に対する(D)成分含有量の上限の例は、60、50、25、10、5、1、0.5、0.1質量%等が挙げられ、下限の例は、55、50、25、10、5、1、0.5、0.1、0質量%等が挙げられる。モノマー群中の(A)成分100質量%に対する(D)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群中の(A)成分100質量%に対し、(D)成分が0〜60質量%含まれることが好ましい。
モノマー群中の(A)成分100モル%に対する(D)成分含有量の上限の例は、60、50、25、10、5、1、0.5、0.1モル%等が挙げられ、下限の例は、55、50、25、10、5、1、0.5、0.1、0モル%等が挙げられる。モノマー群中の(A)成分100モル%に対する(D)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群中の(A)成分100モル%に対し、(D)成分が0〜60モル%含まれることが好ましい。
(アルカノールアミン(E)(以下(E)成分ともいう))
上記モノマー群には、アルカノールアミン(E)が含まれていてもよい。(E)成分は2種以上を併用できる。
アルカノールアミンの例は、モノ直鎖アルカノールモノアミン、モノ分岐アルカノールモノアミン、ジアルカノールモノアミン、トリアルカノールモノアミン、モノアルカノールジアミン、ヘキサアルカノールジアミン等が挙げられる。
モノ直鎖アルカノールモノアミンの例は、エタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール等が挙げられる。
モノ分岐アルカノールモノアミンの例は、2−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
ジアルカノールモノアミンの例は、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等が挙げられる。
トリアルカノールモノアミンの例は、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
モノアルカノールジアミンの例は、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン等が挙げられる。
ヘキサアルカノールジアミンの例は、1,3−ビス[トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミノ]プロパン等が挙げられる。
モノマー群100質量%に対する(E)成分含有量の上限の例は、20、15、10、5、1、0.5、0.1質量%等が挙げられ、下限の例は、15、10、5、1、0.5、0.1、0質量%等が挙げられる。モノマー群100質量%に対する(E)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100質量%に対し、(E)成分が0〜20質量%含まれることが好ましい。
モノマー群100モル%に対する(E)成分含有量の上限の例は、20、15、10、5、1、0.5、0.1モル%等が挙げられ、下限の例は、15、10、5、1、0.5、0.1、0モル%等が挙げられる。モノマー群100モル%に対する(E)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100モル%に対し、(E)成分が0〜20モル%含まれることが好ましい。
(モノアミン(F)(以下(F)成分ともいう))
上記モノマー群には、モノアミン(F)が含まれていてもよい。(F)成分は2種以上を併用できる。
モノアミンの例は、第1級モノアミン、第2級モノアミン等が挙げられる。
第1級モノアミンの例は、第1級直鎖アルキルモノアミン、第1級分岐アルキルモノアミン、第1級シクロアルキルモノアミン等が挙げられる。
第1級直鎖アルキルモノアミンの例は、エチルアミン、n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、n−ペンチルアミン、n−ヘキシルアミン等が挙げられる。
第1級分岐アルキルモノアミンの例は、イソプロピルアミン、イソブチルアミン、s−ブチルアミン、t−ブチルアミン、2−エチルヘキシルアミン等が挙げられる。
第1級シクロアルキルモノアミンの例は、イソホロンアミン、シクロヘキシルアミン等が挙げられる。
第2級モノアミンの例は、第2級直鎖アルキルモノアミン、第2級分岐アルキルモノアミン、第2級シクロアルキルモノアミン等が挙げられる。
第2級直鎖アルキルモノアミンの例は、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−n−ヘキシルアミン等が挙げられる。
第2級分岐アルキルモノアミンの例は、ジイソプロピルアミン、メチルイソプロピルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−s−ブチルアミン、ジ−t−ブチルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン等が挙げられる。
第2級シクロアルキルモノアミンの例は、メチルイソホロンアミン、メチルシクロヘキシルアミン等の第2級シクロアルキルモノアミン等が挙げられる。
モノマー群100質量%に対する(F)成分含有量の上限の例は、10、5、1、0.5、0.1質量%等が挙げられ、下限の例は、9、5、1、0.5、0.1、0質量%等が挙げられる。モノマー群100質量%に対する(F)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100質量%に対し、(F)成分が0〜10質量%含まれることが好ましい。
モノマー群100モル%に対する(F)成分含有量の上限の例は、10、5、1、0.5、0.1モル%等が挙げられ、下限の例は、9、5、1、0.5、0.1、0モル%等が挙げられる。モノマー群100モル%に対する(F)成分含有量の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、モノマー群100モル%に対し、(F)成分が0〜10モル%含まれることが好ましい。
(F)成分以外のモノマーの活性水素を有する官能基に対する(F)成分中の活性水素を有する官能基の当量比([(F)成分以外のモノマー中の活性水素の当量]/[(F)成分中の活性水素の当量])の上限の例は、100、75、50、25、10、5、1、0.1、0.05等が挙げられ、下限の例は、90、75、50、25、10、5、1、0.1、0.05、0.01等が挙げられる。上記当量比の範囲は、適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、(F)成分以外のモノマーの活性水素を有する官能基に対する(F)成分中の活性水素を有する官能基の当量比([(F)成分以外のモノマー中の活性水素の当量]/[(F)成分中の活性水素の当量])が、0.01〜100程度の範囲とすることが好ましい。
((A)〜(F)成分以外のモノマー(以下その他のモノマーともいう))
本実施形態に係るポリウレタン樹脂を製造する際、(A)〜(F)成分以外のモノマーをその他のモノマーとして使用してもよい。その他のモノマーは2種以上を併用できる。
その他のモノマーの例は、水酸基含有塩素化ポリプロピレン等が挙げられる。
1つの実施形態において、モノマー群100質量%に対するその他のモノマー含有量の例は、0〜15質量%、15、14、10、9、5、4、1、0.9、0.5、0.4、0.1、0.05、0.01質量%未満、0質量%等が挙げられる。
1つの実施形態において、モノマー群100モル%に対するその他のモノマー含有量の例は、0〜15モル%、15、14、10、9、5、4、1、0.9、0.5、0.4、0.1、0.05、0.01モル%未満、0モル%等が挙げられる。
(ポリウレタン樹脂の物性)
ポリウレタン樹脂のアミン価(固形分中濃度に換算)の上限の例は、8.0、7.0、6.0、5.0、4.0、3.0、2.0、1.5、1.2、1.0、0.6等が挙げられ、下限の例は、7.5、7.0、6.0、5.0、4.0、3.0、2.0、1.5、1.2、1.0、0.6、0.5等が挙げられる。上記ポリウレタン樹脂のアミン価の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリウレタン樹脂のアミン価が0.5〜8.0が好ましい。なお、アミン価は、電位差滴定装置により算出される。
ポリウレタン樹脂の水酸基価の上限の例は、40、30、20、10、5、1等が挙げられ、下限の例は、35、30、20、10、5、1、0等が挙げられる。ポリウレタン樹脂の水酸基価の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリウレタン樹脂の水酸基価は、0〜40が好ましい。
ポリウレタン樹脂の重量平均分子量(Mw)の上限の例は、200,000、175,000、150,000、125,000、100,000、75,000、50,000、25,000、10,000、7,500、5,000、3,500等が挙げられ、下限の例は、190,000、175,000、150,000、125,000、100,000、75,000、50,000、25,000、10,000、7,500、5,000、3,500、3,000等が挙げられる。ポリウレタン樹脂の重量平均分子量(Mw)の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリウレタン樹脂の重量平均分子量(Mw)は、3000〜200,000が好ましい。
ポリウレタン樹脂の数平均分子量(Mn)の上限の例は、200,000、175,000、150,000、125,000、100,000、75,000、50,000、25,000、10,000、7,500、5,000、3,500等が挙げられ、下限の例は、190,000、175,000、150,000、125,000、100,000、75,000、50,000、25,000、10,000、7,500、5,000、3,500、3,000、2500、2000、1500等が挙げられる。ポリウレタン樹脂の数平均分子量(Mn)の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリウレタン樹脂の数平均分子量(Mn)は、1500〜200,000が好ましい。
ポリウレタン樹脂の分子量分布(Mw/Mn)の上限の例は、200、175、150、125、100、75、50、25、10、5、2等が挙げられ、下限の例は、190、175、150、125、100、75、50、25、10、5、2、1等が挙げられる。ポリウレタン樹脂の分子量分布(Mw/Mn)の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、ポリウレタン樹脂の分子量分布(Mw/Mn)は、1.0〜200が好ましい。
(ポリウレタン樹脂の製造方法)
ポリウレタン樹脂の製造方法の例は、ポリエステルポリオール(A)にジイソシアネート(B)を反応させてイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを調製し、更にウレタンプレポリマーとジアミン(C)、ポリエステルポリオール(A)以外のポリオール(D)、アルカノールアミン(E)、モノアミン(F)及び/又はその他のモノマーとを反応させる方法、(A)〜(F)成分、及び/又はその他のモノマーを1度に反応させる方法等が挙げられる。
上記反応の条件は、公知のウレタン化反応の方法と同様の条件により行うことができ、50〜150℃程度で4〜12時間程度反応させることが好ましい。
また、ウレタン化反応は、必要に応じて触媒の存在下で行われ得る。触媒の例は、トリエチルアミン、ジメチルアニリン等の三級アミン触媒又は有機錫、有機亜鉛等の有機金属触媒等が挙げられる。
ウレタン樹脂を製造する際には、無溶媒の条件で行ってもよく、有機溶媒を用いて行ってもよい。有機溶媒の例は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、N−ブタノール等のアルコール溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒;へキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒;ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ビロリドン、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。有機溶媒は2種以上を併用できる。
(2.インキバインダー)
1つの局面において、本開示は、ポリウレタン樹脂を含む、インキバインダーを提供する。ポリウレタン樹脂は2種以上を併用できる。なお、インキバインダーは、本実施形態に係るポリウレタン樹脂を有機溶剤に溶解させたものである。有機溶媒は2種以上を併用できる。また、インキバインダーに含まれる有機溶媒の例は、ポリウレタン樹脂の製造の際に用いられる有機溶媒と同様のもの等が挙げられる。インキバインダーには、ポリウレタン樹脂を製造する際に用いた有機溶媒をそのまま含んでいてもよいし、インキバインダーを製造する際に別途含めてもよい。
インキバインダーに含まれるポリウレタン樹脂含有量の上限の例は、70、60、50、40、30、20、15質量%等が挙げられ、下限の例は、65、60、50、40、30、20、15、10質量%等が挙げられる。インキバインダーに含まれるポリウレタン樹脂含有量の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、インキバインダーに含まれるポリウレタン樹脂の含有量は、10〜70質量%が好ましい。
インキバインダーの粘度の上限の例は、10,000、7,500、5,000、2,500、1,000、500mPa・s/25℃等が挙げられ、下限の例は、9,000、7,500、5,000、2,500、1,000、500、400mPa・s/25℃等が挙げられる。インキバインダーの粘度の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、インキバインダーの粘度は、400〜10,000mPa・s/25℃が好ましい。なお、粘度は、例えばB型粘度計によって測定される。
(3.インキ)
1つの局面において、本開示は、上記インキバインダーを含む、インキを提供する。1つの実施形態において、上記インキはグラビアインキ(食品包装用グラビアインキ等)として使用され得る。
上記インキは、本実施形態に係るポリウレタン樹脂に顔料、顔料分散剤、界面活性剤、ワックス、及び/又はその他の添加剤等を加え、ボールミル等の通常のインキ製造装置を用いて混練することによって得られる。また必要に応じて、本実施形態に係るポリウレタン樹脂と相溶性のある樹脂を副成分として使用することができる。副成分として使用される樹脂の例は、本実施形態に係るもの以外のポリウレタン樹脂、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリマー、塩素化ポリプロピレン、スチレンブタジエンゴム、エポキシ樹脂、ロジン系樹脂、ケトンレジン等が挙げられる。併用する場合は、他の樹脂はバインダーの固形分中に通常50質量%以下(例えば、40、30、20、10、9、5、1質量%未満、0質量%)の割合で含まれる。
インキ固形分中のポリウレタン樹脂の含有量の上限の例は、70、60、50、40、30、20、15質量%等が挙げられ、下限の例は、65、60、50、40、30、20、15、10質量%等が挙げられる。インキ固形分中のポリウレタン樹脂の含有量の範囲は適宜(例えば上記上限及び下限の値から選択して)設定され得る。1つの実施形態において、インキ固形分中のポリウレタン樹脂の含有量は、10〜70質量%が好ましい。
(4.印刷物)
1つの局面において、本開示は、上記インキの乾燥物層を含む、印刷物を提供する。本実施形態に係る印刷物の製造方法の例は、上記インキを基材に塗布する工程、乾燥させる工程を含む方法等が挙げられる。
上記基材の例は、ポリエステルフィルムやナイロンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム等が挙げられる。これらは各種表面処理(コロナ処理等)がされていてもよい。
インキの塗布方法は、バーコーター塗工、ワイヤーバー塗工、メイヤーバー塗工、エアナイフ塗工、グラビア塗工、リバースグラビア塗工、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷法等が挙げられる。
インキの乾燥方法は、ヒートガン等による(例えば20〜200℃)加熱乾燥、自然乾燥等が挙げられる。
以下に実施例及び比較例をあげて本発明をより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例に限定されない。なお、以下において「部」及び「%」は、特に説明がない限り、それぞれ質量部及び質量%を示す。
(実施例1)
撹拌機、窒素ガス導入管、温度計を備えた丸底フラスコに、ネオペンチルグリコールとプロピレングリコールの質量比が50/50からなる混合物とアジピン酸を重縮合させて得られた数平均分子量2000のポリエステルジオールを300.0部、イソホロンジイソシアネートを66.6部、酢酸エチルを19.3部仕込み、撹拌下130℃で7時間反応させた後、70℃に冷却し酢酸エチル225.1部を加えて溶解して、均一なプレポリマー溶液を製造した。次いで、イソホロンジアミン25.7部、2−エチルヘキシルアミン0.7部、ジエタノールアミン0.7部をウレタンプレポリマーと反応させ、イソプロパノール306.2部、酢酸エチル368.0部で溶解することにより、アミン価(固形分中濃度に換算)2.0、水酸基価2.0、不揮発分30.0%、粘度1400mPa・s/25℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂のGPCで測定した数平均分子量は30,000であった。
(実施例2)
撹拌機、窒素ガス導入管、温度計を備えた丸底フラスコにネオペンチルグリコールとプロピレングリコールの質量比が70/30からなる混合物とアジピン酸を重縮合させて得られた数平均分子量2000のポリエステルジオールを300.0部、イソホロンジイソシアネートを66.6部、酢酸エチルを19.3部仕込み、撹拌下130℃で7時間反応させた後、70℃に冷却し酢酸エチル225.1部を加えて溶解して、均一なプレポリマー溶液を製造した。次いで、イソホロンジアミン25.7部、2−エチルヘキシルアミン0.7部、ジエタノールアミン0.7部をウレタンプレポリマーと反応させ、イソプロパノール306.2部、酢酸エチル368.0部で溶解することにより、アミン価(固形分中濃度に換算)2.0、水酸基価2.0、不揮発分30.0%、粘度1000mPa・s/25℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂のGPCで測定した数平均分子量は30,000であった。
(実施例3)
撹拌機、窒素ガス導入管、温度計を備えた丸底フラスコにネオペンチルグリコールとプロピレングリコールの質量比が20/80からなる混合物とアジピン酸を重縮合させて得られた数平均分子量2000のポリエステルジオールを300.0部、イソホロンジイソシアネートを66.6部、酢酸エチルを19.3部仕込み、撹拌下130℃で7時間反応させた後、70℃に冷却し酢酸エチル225.1部を加えて溶解して、均一なプレポリマー溶液を製造した。次いで、イソホロンジアミン25.7部、2−エチルヘキシルアミン0.7部、ジエタノールアミン0.7部をウレタンプレポリマーと反応させ、イソプロパノール306.2部、酢酸エチル368.0部で溶解することにより、アミン価(固形分中濃度に換算)2.0、水酸基価2.0、不揮発分30.0%、粘度1600mPa・s/25℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂のGPCで測定した数平均分子量は30,000であった。
(実施例4)
撹拌機、窒素ガス導入管、温度計を備えた丸底フラスコに2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールとプロピレングリコールの質量比が50/50からなる混合物とアジピン酸を重縮合させて得られた数平均分子量2000のポリエステルジオールを300.0部、イソホロンジイソシアネートを66.6部、酢酸エチルを19.3部仕込み、撹拌下130℃で7時間反応させた後、70℃に冷却し酢酸エチル225.1部を加えて溶解して、均一なプレポリマー溶液を製造した。次いで、イソホロンジアミン25.7部、2−エチルヘキシルアミン0.7部、ジエタノールアミン0.7部をウレタンプレポリマーと反応させ、イソプロパノール306.2部、酢酸エチル368.0部で溶解することにより、アミン価(固形分中濃度に換算)2.0、水酸基価2.0、不揮発分30.0%、粘度1600mPa・s/25℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂のGPCで測定した数平均分子量は30,000であった。
(実施例5)
撹拌機、窒素ガス導入管、温度計を備えた丸底フラスコに、ネオペンチルグリコールとプロピレングリコールの質量比が50/50からなる混合物とアジピン酸を重縮合させて得られた数平均分子量2000のポリエステルジオールを200.0部、ポリプロピレングリコールを100.0部、イソホロンジイソシアネートを66.6部、酢酸エチルを19.3部仕込み、撹拌下130℃で7時間反応させた後、70℃に冷却し酢酸エチル225.1部を加えて溶解して、均一なプレポリマー溶液を製造した。次いで、イソホロンジアミン25.7部、2−エチルヘキシルアミン0.7部、ジエタノールアミン0.7部をウレタンプレポリマーと反応させ、イソプロパノール306.2部、酢酸エチル368.0部で溶解することにより、アミン価(固形分中濃度に換算)2.0、水酸基価2.0、不揮発分30.0%、粘度800mPa・s/25℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂のGPCで測定した数平均分子量は30,000であった。
(比較例1:4置換炭素含有ポリオール(a1)を使用していないポリウレタン樹脂)
撹拌機、窒素ガス導入管、温度計を備えた丸底フラスコに数平均分子量が4000のポリ−3−メチル−1,3−プロピレンアジペートジオールを300.0部、イソホロンジイソシアネートを33.3部、酢酸エチルを17.5部仕込み、撹拌下130℃で7時間反応させた後、70℃に冷却し酢酸エチル204.7部を加えて溶解して、均一なプレポリマー溶液を製造した。次いで、得られたプレポリマー溶液と、イソホロンジアミン11.9部、2−エチルヘキシルアミン2.1部、ジエタノールアミン2.1部を反応させ、イソプロパノール270.6部、酢酸エチル319.0部で溶解することにより、アミン価(固形分中濃度に換算)2.0、水酸基価2.0、不揮発分30.0%、粘度1100mPa・s/25℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂のGPCで測定した数平均分子量は20,000であった。
(比較例2:3置換炭素含有ポリオール(a2)を使用していないポリウレタン樹脂)
撹拌機、窒素ガス導入管、温度計を備えた丸底フラスコに数平均分子量が2000のポリ−ネオペンレンアジペートジオールを300.0部、イソホロンジイソシアネートを66.6部、酢酸エチルを19.3部仕込み、撹拌下130℃で7時間反応させた後、70℃に冷却し酢酸エチル225.1部を加えて溶解して、均一なプレポリマー溶液を製造した。次いで、得られたプレポリマー溶液と、イソホロンジアミン25.65部、2−エチルヘキシルアミン0.7部、ジエタノールアミン0.7部を反応させ、イソプロパノール306.2部、酢酸エチル368.0部で溶解することにより、アミン価(固形分中濃度に換算)2.0、水酸基価2.0、不揮発分30.0%、粘度700mPa・s/25℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂のGPCで測定した数平均分子量は30,000であった。
(比較例3:4置換炭素含有ポリオール(a1)を使用していないポリウレタン樹脂)
撹拌機、窒素ガス導入管、温度計を備えた丸底フラスコに数平均分子量が2000のポリ−1,2−プロピレンアジペートジオールを300.0部、イソホロンジイソシアネートを66.6部、酢酸エチルを19.3部仕込み、撹拌下130℃で7時間反応させた後、70℃に冷却し酢酸エチル225.1部を加えて溶解して、均一なプレポリマー溶液を製造した。次いで、プレポリマー溶液と、イソホロンジアミン25.65部、2−エチルヘキシルアミン0.7部、ジエタノールアミン0.7部を反応させ、イソプロパノール306.2部、酢酸エチル368.0部で溶解することにより、アミン価(固形分中濃度に換算)2.0、水酸基価2.0、不揮発分30.0%、粘度1100mPa・s/25℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂のGPCで測定した数平均分子量は30,000であった。
(比較例4:ポリオールとして(a1)成分のみ使用したポリエステル樹脂と
ポリオールとして(a2)成分のみ使用したポリエステル樹脂を併用して製造した
ポリウレタン樹脂)
撹拌機、窒素ガス導入管、温度計を備えた丸底フラスコに数平均分子量が2000のポリ−ネオペンレンアジペートジオールを150.0部、数平均分子量が2000のポリ−1,2−プロピレンアジペートジオールを150.0部、イソホロンジイソシアネートを66.6部、酢酸エチルを19.3部仕込み、撹拌下130℃で7時間反応させた後、70℃に冷却し酢酸エチル225.1部を加えて溶解して、均一なプレポリマー溶液を製造した。次いで、得られたプレポリマー溶液と、イソホロンジアミン25.65部、2−エチルヘキシルアミン0.7部、ジエタノールアミン0.7部を反応させ、イソプロパノール306.2部、酢酸エチル368.0部で溶解することにより、アミン価(固形分中濃度に換算)2.0、水酸基価2.0、不揮発分30.0%、粘度1000mPa・s/25℃のポリウレタン樹脂溶液を得た。この樹脂のGPCで測定した数平均分子量は30,000であった。
得られたポリウレタン樹脂をバインダーとして用いて、インキを作成した。225mlのマヨネーズ瓶に、ガラスビーズ80.0部、顔料(ルチル型酸化チタン)45.0部、塩化酢酸ビニル(不揮発分20%の酢酸エチル溶液)9.0部、酢酸エチル38.4部、イソプロパノール9.6部、ポリウレタン樹脂溶液48.0部を仕込み、ペイントシェーカーで60分間混練し、インキを得た。
(密着性試験)
密着性試験は、各種プラスチックフィルム(延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)(東洋紡(株)製P2161)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)(東洋紡(株)製E5100)、及びナイロンフィルム(NY)(東洋紡(株)製N1102))に、作成したインキをバーコーター#6を用いて塗工し、ドライヤーで10秒乾燥させた後、60分後にインキ面にセロテープ(登録商標)を圧着し、はがした時のインキの残り具合を観察した。
○インキの残りが70%以上
△インキの残りが30〜70%
×インキの残りが30%未満
(ラミネート試験)
ラミネート試験は、作成したインキをコロナ処理OPPフィルムにバーコーター#6を用いて塗工し、ドライヤーで乾燥した後、塗布面に三井化学のドライラミネート用接着剤(A−969V/A−5=3/1)を25%に希釈したものをバーコーター#4で塗工し、ドライヤーで乾燥し、CPPをはり合わせた後40℃で48時間養生しラミネートフィルムとした。
得られたラミネートフィルムから15mm幅の試験片を切り出し、テンシロンでT剥離強度(N)を測定した。
(再溶解性試験)
再溶解性試験は、作成したインキをガラス板上にバーコーター#6を用いて塗工し、インキ面が艶引けした状態で、酢酸エチル/イソプロパノール=2/1の混合溶剤をインキ面に10回たらし、溶解具合を観察した。
○インキの残りが30%未満
△インキの残りが30〜70%
×インキの残りが70%以上
(耐酢酸エチル性試験)
耐酢酸エチル性は、作成したインキをコロナ処理OPPフィルムにバーコーター#6を用いて塗工し、艶引けした状態で、インキ面に酢酸エチルをバーコーター#6を用いて10回塗工した時のインキ面の状態を観察した。
○変化なし
△少々荒れている
×インキ面が溶解する
Figure 0006943048

Claims (9)

  1. ネオペンチルグリコールである4置換炭素含有ポリオール(a1)、及び
    1,2−プロパンジオールである3置換炭素含有ポリオール(a2)を含むポリオール(a)であって、
    前記ポリオール(a)100質量%に対し、前記4置換炭素含有ポリオール(a1)が20〜70質量%、前記3置換炭素含有ポリオール(a2)が50質量%未満、(a1)成分でも(a2)成分でもないポリオール(a3)が15質量%以下含まれる、ポリオール(a)とポリカルボン酸(b)又はその無水物との反応物である、数平均分子量が4000未満であるポリエステルポリオール(A)
    ジイソシアネート(B)並びに
    モノアミン(F)
    を含むモノマー群の反応物であ
    ポリウレタン樹脂であって、酸価が0.05mgKOH/g未満である、ポリウレタン樹脂。
  2. 前記モノマー群にジアミン(C)が含まれる、請求項1に記載のポリウレタン樹脂。
  3. 前記モノマー群にポリエステルポリオール(A)以外のポリオール(D)が含まれる、請求項1又は2に記載のポリウレタン樹脂。
  4. 前記ポリエステルポリオール(A)及び前記ポリオール(D)に含まれる水酸基と前記ジイソシアネート(B)に含まれるイソシアネート基との当量比(NCO/OH)が1.10〜4.00である、請求項3に記載のポリウレタン樹脂。
  5. 前記モノマー群100質量%に対し、前記ジアミン(C)を0.01〜20.0質量%含む、請求項2〜4のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂。
  6. 固形分中濃度に換算したアミン価が0.1〜10.0である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリウレタン樹脂を含む、インキバインダー。
  8. 請求項7に記載のインキバインダーを含む、インキ。
  9. 請求項8に記載のインキの乾燥物層を含む、印刷物。
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