JP6942885B2 - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用制御装置に関する。
近年、内燃機関において、排気ガス規制の強化に伴って排気触媒(三元触媒)の性能向上が求められている。内燃機関の排気触媒では、プラチナなどの高価な貴金属が使用されているが、排気ガス規制が強化されるに従って、排気性能向上のため多くの貴金属を使用する必要があり、排気触媒の製造コストが増加してしまう。
この種の内燃機関では、特に内燃機関の温度が外気温よりも低い冷機始動時に、多量の炭化水素(Hydrocarbon:HC)が発生する。そのため、冷機始動時の炭化水素の発生を抑えることにより、排気触媒で用いられる貴金属の量を減らし、排気触媒の製造コストを削減することができる。
しかしながら、内燃機関では、冷機始動時の点火装置(点火プラグ)の点火不良(消炎)を防止するため、冷機始動時の燃料の噴射量を多くする制御が行われる。この結果、冷機始動時の炭化水素の発生量が増加し、排気触媒のコスト削減はますます困難となる。
特許文献1には、内燃機関の1燃焼サイクルにおいて、通常の点火タイミングとは異なるタイミング(排気タイミング)で、点火装置の点火を行うことで、点火装置の温度低下を防止するエンジンの点火装置が開示されている。
特開昭62−20677号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているエンジンの点火装置では、内燃機関の点火プラグの温度上昇後に、当該点火プラグの温度の低下を防止するものであり、内燃機関の冷機始動前に点火装置の温度上昇を行うものではない。よって、特に冷機始動時において、内燃機関の炭化水素の発生を抑えることはできず、排気触媒の製造コストの削減が困難となる。
したがって、本発明は、上記の課題に着目してなされたもので、内燃機関の炭化水素の発生を抑え、排気触媒の製造コストを削減することを目的とする。
本発明の一態様による内燃機関用制御装置は、内燃機関の気筒内で放電して燃料への点火を行う点火プラグを制御するための点火制御を実施する点火制御部を備え、前記点火制御部は、前記点火プラグが前記点火を行う際には前記点火プラグに所定の点火用電気エネルギーが供給されるとともに、前記内燃機関の始動時に前記点火プラグが前記点火を行う前であって、前記内燃機関に取り付けられた燃料噴射弁が前記燃料を噴射してから前記点火プラグに前記点火用電気エネルギーが供給されるまでの間には、前記点火プラグに前記点火用電気エネルギーよりも小さい所定の予備加熱用電気エネルギーが供給されるように、前記点火制御を実施する。
本発明の他の一態様による内燃機関用制御装置は、内燃機関の気筒内で放電して燃料への点火を行う点火プラグに対し電気エネルギーを与える点火コイルの通電を制御する点火制御部を備え、前記点火制御部は、前記内燃機関の始動時に前記点火プラグが前記点火を行う前であって、前記内燃機関に取り付けられた燃料噴射弁が前記燃料を噴射する前、前記点火コイルに接続されたイグナイタに第1の周波数でパルス信号を連続して送信することにより、前記点火プラグを加熱させるための電気エネルギーを前記点火プラグに与えるように、前記点火コイルの通電を制御し、前記点火制御部は、前記内燃機関の始動時に前記点火プラグが前記点火を行う前であって、前記燃料噴射弁が前記燃料を噴射してから前記点火プラグが前記点火を行うまでの間に、前記イグナイタに第2の周波数でパルス信号を連続して送信することにより、前記点火プラグを加熱させるための電気エネルギーを前記点火プラグに与えるように、前記点火コイルの通電を制御する
本発明の別の一態様による内燃機関用制御装置は、内燃機関の気筒内で放電して燃料への点火を行う点火プラグを制御するための点火制御を実施する点火制御部を備え、前記点火制御部は、燃焼後の前記燃料が前記気筒内から排出される排気行程を少なくとも含む期間において、前記点火プラグを放電させるための電気エネルギーが前記点火プラグに供給されて前記点火プラグが複数回の放電を行うように、前記点火制御を実施し、前記期間における前記点火プラグの放電周期は、所定の下限値から上限値の範囲内であって、前記点火プラグが前記点火を行う際の放電周期よりも短く、前記点火制御部は、前記内燃機関を始動させてからの経過時間に応じて前記下限値を変化させるように、前記点火制御を実施する
本発明によれば、内燃機関の炭化水素の発生を抑え、排気触媒の製造コストを削減することができる。
実施の形態にかかる内燃機関及び内燃機機関の制御装置の要部構成を説明する図である。 点火プラグを説明する部分拡大図である。 制御装置の機能構成を説明する機能ブロック図である。 点火コイルを含む電気回路を説明する図である。 電極の温度と絶縁破壊電圧と空燃比との関係を説明する図である。 第1の実施形態にかかる点火信号の出力タイミングを説明するタイミングチャートの一例である。 第1の実施形態にかかる点火制御部による点火プラグの制御方法を説明するフローチャートの一例である。 予備点火信号に応じた点火プラグの電極温度の時間変化を説明する図である。 第2の実施形態にかかる点火信号の出力タイミングを説明するタイミングチャートの一例である。 第2の実施形態にかかる点火制御部による点火プラグの制御方法を説明するフローチャートの一例である。
−第1の実施形態−
以下、本発明の第1の実施形態にかかる内燃機関用制御装置を説明する。
以下、第1の実施形態にかかる内燃機関用制御装置の一態様である制御装置1を説明する。この実施の形態では、制御装置1により、4気筒の内燃機関100の各気筒150に各々設けられた点火プラグ200の放電(点火)を制御する場合を例示して説明する。
以下、実施の形態において、内燃機関100の一部の構成又は全ての構成及び制御装置1の一部の構成又は全ての構成を組み合わせたものを、内燃機関100の制御装置1と言う。
[内燃機関]
図1は、内燃機関100及び内燃機関用点火装置の要部構成を説明する図である。
図2は、点火プラグ200の電極210、220を説明する部分拡大図である。
内燃機関100では、外部から吸引した空気はエアクリーナ110、吸気管111、吸気マニホールド112を通流し、吸気弁151が開くと各気筒150に流入する。各気筒150に流入する空気量は、スロットル弁113により調整され、スロットル弁113で調整された空気量は、流量センサ114により測定される。
スロットル弁113には、スロットルの開度を検出するスロットル開度センサ113aが設けられている。このスロットル開度センサ113aで検出されたスロットル弁113の開度情報は、制御装置(Electronic Control Unit:ECU)1に出力される。
なお、スロットル弁113は、電動機で駆動される電子スロットル弁が用いられるが、空気の流量を適切に調整できるものであれば、その他の方式によるものでもよい。
各気筒150に流入したガスの温度は、吸気温センサ115で検出される。
クランクシャフト123に取り付けられたリングギア120の径方向外側には、クランク角センサ121が設けられている。このクランク角センサ121により、クランクシャフト123の回転角度が検出される。実施の形態では、クランク角センサ121は、例えば10°毎及び燃焼周期毎のクランクシャフト123の回転角度を検出する。
シリンダヘッドのウォータジャケット(図示せず)には、水温センサ122が設けられている。この水温センサ122により、内燃機関100の冷却水の温度を検出する。
また、車両には、アクセルペダル125の変位量(踏み込み量)を検出するアクセルポジションセンサ(Accelerator Position Sensor:APS)126が設けられている。このアクセルポジションセンサ126により、運転者の要求トルクを検出する。このアクセルポジションセンサ126で検出された運転者の要求トルクは、後述する制御装置1に出力される。制御装置1は、この要求トルクに基づいて、スロットル弁113を制御する。
燃料タンク130に貯留された燃料は、燃料ポンプ131によって吸引及び加圧された後、プレッシャレギュレータ132が設けられた燃料配管133を通流し、燃料噴射弁(インジェクタ)134に誘導される。燃料ポンプ131から出力された燃料は、プレッシャレギュレータ132で所定の圧力に調整され、燃料噴射弁(インジェクタ)134から各気筒150内に噴射される。プレッシャレギュレータ132で圧力調整された結果、余分な燃料は戻り配管(図示せず)を介して燃料タンク130に戻される。
内燃機関100のシリンダヘッド(図示せず)には、燃焼圧センサ(CylinderPressure Sensor:CPS、筒内圧センサとも言う)140が設けられている。燃焼圧センサ140は、各気筒150内に設けられており、気筒150内の圧力(燃焼圧)を検出する。
燃焼圧センサ140は、圧電式又はゲージ式の圧力センサが用いられ、広い温度領域に渡って気筒150内の燃焼圧(筒内圧)を検出することができるようになっている。
各気筒150には、排気弁152と、燃焼後のガス(排気ガス)を気筒150の外側に排出する排気マニホールド160が取り付けられている。この排気マニホールド160の排気側には、三元触媒161が設けられている。排気弁152が開くと、気筒150から排気マニホールド160に排気ガスが排出される。この排気ガスは、排気マニホールド160を通って三元触媒161で浄化された後、大気に排出される。
三元触媒161の上流側には、上流側空燃比センサ162が設けられている。この上流側空燃比センサ162は、各気筒150から排出された排気ガスの空燃比を連続的に検出する。
また、三元触媒161の下流側には、下流側空燃比センサ163が設けられている。この下流側空燃比センサ163は、理論空燃比近傍でスイッチ的な検出信号を出力する。実施の形態では、下流側空燃比センサ163は、例えばO2センサである。
また、各気筒150の上部には、点火プラグ200が各々設けられている。点火プラグ200の放電(点火)により、気筒150内の空気と燃料との混合気に火花が着火し、気筒150内で爆発が起こり、ピストン170が押し下げられる。ピストン170が押し下げられることにより、クランクシャフト123が回転する。
点火プラグ200には、点火プラグ200に供給される電気エネルギー(電圧)を生成する点火コイル300が接続されている。点火コイル300で発生した電圧により、点火プラグ200の中心電極210と外側電極220との間に放電が生じる(図2参照)。
図2に示すように、点火プラグ200では、中心電極210は、絶縁体230により絶縁状態で支持されている。この中心電極210に所定の電圧(実施の形態では、例えば20,000V〜40,000V)が印加される。
外側電極220は接地されている。中心電極210に所定の電圧が印加されると、中心電極210と外側電極220との間で放電(点火)が生じる。
なお、点火プラグ200において、中心電極210と外側電極220との間に存在する気体(ガス)の状態や筒内圧によって、ガス成分の絶縁破壊を起こして放電(点火)が発生する電圧が変動する。この放電が発生する電圧を絶縁破壊電圧と言う。
点火プラグ200の放電制御(点火制御)は、後述する制御装置1の点火制御部83により行われる。
図1に戻って、前述したスロットル開度センサ113a、流量センサ114、クランク角センサ121、アクセルポジションセンサ126、水温センサ122、燃焼圧センサ140等の各種センサからの出力信号は、制御装置1に出力される。制御装置1では、これら各種センサからの出力信号に基づいて、内燃機関100の運転状態を検出し、気筒150内に送出する空気量、燃料噴射量、点火プラグ200の点火タイミング等の制御を行う。
[制御装置のハードウェア構成]
次に、制御装置1のハードウェアの全体構成を説明する。
図1に示すように、制御装置1は、アナログ入力部10と、デジタル入力部20と、A/D(Analog/Digital)変換部30と、RAM(Random Access Memory)40と、MPU(Micro−Processing Unit)50と、ROM(Read Only Memory)60と、I/O(Input/Output)ポート70と、出力回路80と、を有する。
アナログ入力部10には、スロットル開度センサ113a、流量センサ114、アクセルポジションセンサ126、上流側空燃比センサ162、下流側空燃比センサ163、燃焼圧センサ140、水温センサ122等の各種センサからのアナログ出力信号が入力される。
アナログ入力部10には、A/D変換部30が接続されている。アナログ入力部10に入力された各種センサからのアナログ出力信号は、ノイズ除去等の信号処理が行われた後、A/D変換部30でデジタル信号に変換され、RAM40に記憶される。
デジタル入力部20には、クランク角センサ121からのデジタル出力信号が入力される。
デジタル入力部20には、I/Oポート70が接続されており、デジタル入力部20に入力されたデジタル出力信号は、このI/Oポート70を介してRAM40に記憶される。
RAM40に記憶された各出力信号は、MPU50で演算処理される。
MPU50は、ROM60に記憶された制御プログラム(図示せず)を実行することで、RAM40に記憶された出力信号を、制御プログラムに従って演算処理する。MPU50は、制御プログラムに従って、内燃機関100を駆動する各アクチュエータ(例えば、スロットル弁113、プレッシャレギュレータ132、点火プラグ200等)の作動量を規定する制御値を算出し、RAM40に一時的に記憶する。
RAM40に記憶されたアクチュエータの作動量を規定する制御値は、I/Oポート70を介して出力回路80に出力される。
出力回路80には、点火プラグ200に印加する電圧を制御する点火制御部83(図3参照)の機能などが設けられている。
[制御装置の機能ブロック]
次に、制御装置1の機能構成を説明する。
図3は、制御装置1の機能構成を説明する機能ブロック図である。この制御装置1の各機能は、例えばMPU50がROM60に記憶された制御プログラムを実行することで、出力回路80で実現される。
図3に示すように、制御装置1の出力回路80は、全体制御部81と、燃料噴射制御部82と、点火制御部83とを有する。
全体制御部81は、アクセルポジションセンサ126と、燃焼圧センサ140(CPS)に接続されており、アクセルポジションセンサ126からの要求トルク(加速信号S1)と、燃焼圧センサ140からの出力信号S2とを受け付ける。
全体制御部81は、アクセルポジションセンサ126からの要求トルク(加速信号S1)と、燃焼圧センサ140からの出力信号S2とに基づいて、燃料噴射制御部82と点火制御部83の全体的な制御を行う。
燃料噴射制御部82は、内燃機関100の各気筒150を判別する気筒判別部84と、クランクシャフト123のクランク角を計測する角度情報生成部85と、エンジン回転数を計測する回転数情報生成部86と、に接続されており、気筒判別部84からの気筒判別情報S3と、角度情報生成部85からのクランク角度情報S4と、回転数情報生成部86からのエンジン回転数情報S5と、を受け付ける。
また、燃料噴射制御部82は、気筒150内に吸気される空気の吸気量を計測する吸気量計測部87と、エンジン負荷を計測する負荷情報生成部88と、エンジン冷却水の温度を計測する水温計測部89と、に接続されており、吸気量計測部87からの吸気量情報S6と、負荷情報生成部88からのエンジン負荷情報S7と、水温計測部89からの冷却水温度情報S8と、を受け付ける。
燃料噴射制御部82は、受け付けた各情報に基づいて、燃料噴射弁134から噴射される燃料の噴射量と噴射時間(燃料噴射弁制御情報S9)を算出し、算出した燃料の噴射量と噴射時間とに基づいて燃料噴射弁134を制御する。
点火制御部83は、全体制御部81のほか、気筒判別部84と、角度情報生成部85と、回転数情報生成部86と、負荷情報生成部88と、水温計測部89とに接続されており、これらからの各情報を受け付ける。
点火制御部83は、受け付けた各情報に基づいて、点火コイル300の1次側コイル(図示せず)に通電する電流量(通電角)と、通電開始時間と、1次側コイルに通電した電流を遮断する時間(点火時間)を算出する。
点火制御部83は、算出した通電角と、通電開始時間と、点火時間とに基づいて、点火コイル300の1次側コイル310に点火信号SAを出力することで、点火プラグ200による放電制御(点火制御)を行う。
なお、少なくとも、点火制御部83が点火信号SAを用いて点火プラグ200の点火制御を行う機能は、本発明の内燃機関用制御装置に相当する。
[点火コイルの電気回路]
次に、点火コイル300を含む電気回路400を説明する。
図4は、点火コイル300を含む電気回路400を説明する図である。電気回路400において、点火コイル300は、所定の巻き数で巻かれた1次側コイル310と、1次側コイル310よりも多い巻き数で巻かれた2次側コイル320と、を含んで構成される。
1次側コイル310の一端は、直流電源330に接続されている。これにより、1次側コイル310には、所定の電圧(実施の形態では、例えば12V)が印加される。直流電源330と1次側コイル310の接続経路中には、充電量検出部350が設けられている。充電量検出部350は、1次側コイル310に印加された電圧と電流を検出して、点火制御部83へ送信する。
1次側コイル310の他端は、イグナイタ340に接続されており、イグナイタ340を介して接地されている。イグナイタ340には、トランジスタや電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)などが用いられる。
イグナイタ340のベース(B)端子は、点火制御部83に接続されている。点火制御部83から出力された点火信号SAは、イグナイタ340のベース(B)端子に入力される。イグナイタ340のベース(B)端子に点火信号SAが入力されると、イグナイタ340のコレクタ(C)端子とエミッタ(E)端子間が通電状態となり、コレクタ(C)端子とエミッタ(E)端子間に電流が流れる。これにより、点火制御部83からイグナイタ340を介して点火コイル300の1次側コイル310に点火信号SAが出力され、1次側コイル310に電力(電気エネルギー)が蓄積される。
点火制御部83からの点火信号SAの出力が停止して、1次側コイル310に流れる電流が遮断されると、1次側コイル310に対するコイルの巻き数比に応じた高電圧が2次側コイル320に発生する。2次側コイル320に発生した高電圧が点火プラグ200(中心電極210)に印加されることで、点火プラグ200の中心電極210と、外側電極220との間に電位差が発生する。この中心電極210と外側電極220との間に発生した電位差が、ガス(気筒150内の混合気)の絶縁破壊電圧Vm以上になると、ガス成分が絶縁破壊されて中心電極210と外側電極220との間に放電が生じ、燃料(混合気)への点火(着火)が行われる。
2次側コイル320と点火プラグ200の接続経路中には、放電量検出部360が設けられている。放電量検出部360は、放電電圧と電流を検出して、点火制御部83へ送信する。
点火制御部83は、以上説明したような電気回路400の動作により、点火信号SAを用いて点火コイル300の通電を制御する。これにより、点火プラグ200を制御するための点火制御を実施する。
[点火プラグ温度と空燃比の関係]
次に、点火プラグ200の温度と空燃比との関係を説明する。内燃機関100の冷機始動時において、点火プラグ200の電極の温度が低くなるほど、着火に必要な空燃比を小さく(燃料を濃く)する必要がある。
図5は、電極の温度と絶縁破壊電圧と空燃比との関係を説明する図である。図5に示すように、内燃機関100では、空燃比が大きく(燃料が薄く)なるほど、放電(点火)による混合気への着火がされ難くなるので、混合気に着火させるための絶縁破壊電圧を高くする必要がある。
絶縁破壊電圧を一定(点火コイル300の出力電流を一定)にした場合、点火プラグ200の電極の温度が低くなるほど、空燃比を小さく(燃料を濃く)しないと絶縁破壊電圧を越えることができない。その結果、内燃機関100では、混合気における燃料の割合が多くなった分、燃焼した際の炭化水素(HC)の発生が多くなる。
つまり、冷機始動時の点火プラグ200の電極の温度を高くするほど(図5の太線矢印参照)、空燃比を大きく(燃料を薄く)しても絶縁破壊電圧を越えることができ、燃焼した際の炭化水素の発生を少なくすることができる。よって、内燃機関100では、冷機始動時の点火プラグ200の電極の温度を、放電(点火)前に高くすることで、冷機始動時の空燃比を大きくし、炭化水素(HC)の発生を抑えることができる。
図5に示す一例では、点火プラグ200の電極温度が低い場合、所定の絶縁破壊電圧で着火させるための空燃比はP1であり、電極温度が高い場合、所定の絶縁破壊電圧で着火させるための空燃比はP2となる。よって、電極温度が高くなるほど、着火に必要な燃料を薄くすることができ、燃焼により発生する炭化水素(HC)が少なくなる。
[点火信号の出力タイミング]
次に、第1の実施形態にかかる点火プラグ200の電極の加熱方法に関して、点火信号SAの出力タイミングを説明する。
図6は、第1の実施形態にかかる点火信号SAの出力タイミングを説明するタイミングチャートの一例である。
図6において、最上段は、車両(図示せず)のイグニッションスイッチのON/OFFを示している。車両の運転者がキー(図示せず)をキーシリンダー(図示せず)に刺し込んで回すことで(またはキーレス装置の場合には、スタートボタンをONすることで)、イグニッションスイッチがONになる。
上から3段目は、クランク角センサ121の出力信号を示している。イグニッションスイッチがONになった後、セルモータスイッチがONになり、内燃機関100の運動開始に伴ってクランク角センサ121によるクランクシャフト123の回転検知が開始されると、クランク角センサ121の出力がONになる。
上から4段目は、点火制御部83から点火コイル300へ出力される点火信号SAを示している。点火信号SAは、予備点火信号Spと、この予備点火信号Spの後に出力される本点火信号Saとがある。予備点火信号Spは、内燃機関100の冷機始動時において点火プラグ200が燃料(混合気)への点火を行う前に、点火プラグ200に予備加熱用の電気エネルギーを供給して点火プラグ200を昇温するための点火信号である。冷機始動時にはこの予備点火信号Spが点火制御部83から点火コイル300へ出力されることで、前述の図5で説明したように、点火プラグ200の電極の温度を放電(点火)前に高くすることができる。そのため、炭化水素(HC)の発生を抑えることができる。
一方、本点火信号Saは、内燃機関100の燃焼行程において点火プラグ200が混合気への点火(着火)を行うための点火信号である。この本点火信号Saの出力タイミングは、点火制御部83において、前述の図3で説明したように決定される。
第1の実施形態では、点火制御部83は、燃焼サイクルにおける燃焼行程中の時刻T4から時刻T5までの間、点火プラグ200に放電(点火)を発生させるための本点火信号Saを点火コイル300に対して出力する。また、1燃焼サイクルにおける燃焼行程よりも前の行程、すなわち点火プラグ200が燃料への点火を行う前の行程で、点火プラグ200を加熱させるための予備点火信号Spを点火コイル300に対して出力する。以下では、この予備点火信号Spによる点火プラグ200の加熱を、予備加熱とも称する。
図6に示すように、予備点火信号Spは、イグニッションスイッチがONした時刻T1の後、クランク角センサ121からの信号出力が開始される時刻T2の前であって、本点火信号Saの出力が開始される時刻T4の前までに、複数回繰り返して出力される。つまり、予備点火信号Spは、各気筒150での初爆前に複数回出力されるようになっている。ここで初爆とは、内燃機関100の運転開始後、各気筒150の最初の燃焼行程での最初の燃焼(爆発)を言う。つまり、内燃機関100では、運転開始後、各気筒150で1度だけ初爆が発生する。その後は、予め決められた燃焼サイクル(吸気行程→圧縮行程→燃焼行程→排気行程)が繰り返される。ただし、予備点火信号Spの出力を1回のみとしてもよい。
また、図6に示すように、時刻T1から時刻T4までの期間では、予備点火信号Spとして、所定のデューティ比でパルス信号が連続して出力される。この予備点火信号Spのパルス幅は、本点火信号Saのパルス幅よりも小さくなっている。これにより、予備点火信号Spは、燃焼(混合気への着火)のための本点火信号Saよりも点火コイル300での電圧変化を小さくする信号となっている。
さらに、図6に示すように、予備点火信号Spとして出力されるパルス信号の周期は、燃料噴射弁134からの燃料噴射が行われる時刻T3の前後で変更されるようになっている。具体的には、燃料噴射弁134からの燃料噴射が行われる時刻T3の後では、予備点火信号Spのパルス幅に応じて点火コイル300に発生する電圧が絶縁破壊電圧未満となるように、パルス信号の周期が設定されている。これにより、燃料噴射が行われた後は、点火コイル300から点火プラグ200に供給される予備加熱用の電気エネルギーが燃料噴射前よりも小さくなるようにしている。なお、燃料噴射弁134からの燃料噴射が行われる時刻T3の前では、混合気への着火がなされることがないため、予備点火信号Spに応じて点火コイル300に発生する電圧は絶縁破壊電圧以上であってもよいし、絶縁破壊電圧未満であってもよい。また、予備点火信号Spのパルス幅が本点火信号Saより大きくなっていてもよい。
以上説明したように、第1の実施形態において点火制御部83は、本点火信号Saを出力する前に、予備点火信号Spを複数回出力する。これにより、点火制御部83は、点火プラグ200が混合気(燃料)への点火を行う前に、点火コイル300が点火プラグ200を加熱させるための電気エネルギーを点火プラグ200に与えるように、点火コイル300の通電を制御する。このとき点火制御部83は、本点火信号Saのパルス信号よりも小さいパルス幅で、予備点火信号Spのパルス信号を出力する。これにより、点火プラグ200が混合気(燃料)への点火を行う前には、点火プラグ200に点火用の電気エネルギーよりも小さい所定の予備加熱用の電気エネルギーが供給されるように、点火プラグ200の点火制御を実施する。この予備点火信号Spに基づいて点火コイル300から点火プラグ200に高電圧が印加されることで、内燃機関100の冷機始動時には、初爆前に点火プラグ200(中心電極210と外側電極220)が加熱される。その結果、前述したように、燃焼行程における点火コイル300の放電(点火)時の空燃比を大きく(燃料を薄く)しても、冷機始動時の燃焼による炭化水素(HC)の発生を抑えることができる。
次に、上段から5段目は、燃料噴射弁134のON/OFFを示している。燃料噴射弁134がONになると、燃料噴射弁134から所定量の燃料が気筒150(燃焼室)内に噴射される。
最下段は、気筒150(燃焼室)内の筒内圧を示している。筒内圧は、燃焼圧センサ140で計測され、この燃焼圧センサ140の計測結果が出力される。前述したように、内燃機関100では、燃料噴射弁134から所定量の燃料を噴射して燃焼室に混合気を生成した後、本点火信号SaをOFFにしたタイミング(時刻T5)で、混合気に着火して燃焼が発生する。これにより、気筒150内の圧力が急激に大きくなる。燃焼圧センサ140では、燃焼サイクルにおける筒内圧を計測する。
[点火プラグの制御方法]
次に、点火制御部83による点火プラグ200の制御方法の一例を説明する。図7は、第1の実施形態にかかる点火制御部83による点火プラグ200の制御方法を説明するフローチャートの一例である。
図7に示すように、ステップS101において、点火制御部83は、イグニッションスイッチがONか否かを判定する。その結果、イグニッションスイッチがONであると判定した場合(ステップS101:YES)は、ステップS102に進み、ONでないと判定した場合、すなわちOFFであると判定した場合は(ステップS101:NO)、ステップS101に戻る。
ステップS102において、点火制御部83は、当該気筒150が初爆後であるか否かを判定する。本点火信号Saが一度でもONとなっていた場合は、初爆後であると判定し(ステップS102:YES)、そのまま処理を終了する。一方、イグニッションスイッチがONとなった後に本点火信号Saが一度もONとなっていなければ、初爆前であると判定し(ステップS102:NO)、ステップS103に進む。
ステップS103において、点火制御部83は、当該気筒150内への燃料を噴射後であるか否かを判定する。燃料噴射弁134が一度でもONとなっていた場合は、燃料噴射後であると判定し(ステップS103:YES)、ステップS105に進む。一方、イグニッションスイッチがONとなった後に燃料噴射弁134が一度もONとなっていなければ、燃料噴射前であると判定し(ステップS103:NO)、ステップS104に進む。
ステップS104において、点火制御部83は、予備点火信号Spの出力周期を長く設定する。ステップS104を実施したら、点火制御部83はステップS106に進み、ステップS106において、ステップS104で設定した出力周期で予備点火信号Spを出力する。これにより、点火コイル300に発生する電圧が絶縁破壊電圧以上となり、点火コイル300から点火プラグ200に供給される予備加熱用の電気エネルギーによって点火プラグ200が放電して火花が発生するように、点火プラグ200の放電制御(点火制御)を実施する。
ステップS105において、点火制御部83は、予備点火信号Spの出力周期を短く設定する。ステップS105を実施したら、点火制御部83はステップS106に進み、ステップS106において、ステップS105で設定した出力周期で予備点火信号Spを出力する。これにより、点火コイル300に発生する電圧が絶縁破壊電圧未満となり、点火コイル300から点火プラグ200に供給される予備加熱用の電気エネルギーによって点火プラグ200が放電せずに火花が発生しないように、点火プラグ200の放電制御(点火制御)を実施する。
ステップS106で予備点火信号Spを出力したら、ステップS101へ戻る。これにより、燃料噴射の前後で予備点火信号Spの出力周期を変化させるとともに、初爆後には予備点火信号Spの出力を終了するように、点火プラグ200の放電制御(点火制御)を実施する。
以上説明した通り、第1の実施形態では、気筒150内に設けられた点火プラグ200と、点火プラグ200の放電を制御する点火制御部83とを有し、点火制御部83は、内燃機関100の運転開始後の最初の燃焼サイクルにおいて、イグニッションスイッチON後から本点火信号Saの出力を開始する前まで、点火コイル300から点火プラグ200へ予備加熱用の電気エネルギーの供給を行う構成とした。このように構成すると、内燃機関100において各気筒150の初爆前に点火プラグ200を予備加熱することができるので、冷機始動時の炭化水素(HC)の発生を抑えることができる。
また、第1の実施形態では、点火制御部83は、内燃機関100の運転開始後の最初の燃焼サイクルにおいて、点火コイル300から点火プラグ200へ予備加熱用の電気エネルギーの供給を複数回行う構成とした。このように構成すると、点火プラグ200の予備加熱を確実に行うことができるので、冷機始動時の炭化水素(HC)の発生を確実に抑えることができる。
図8は、予備点火信号Spに応じた点火プラグ200の電極温度の時間変化を説明する図である。図8に示す例では、絶縁破壊が無い場合に比べて、絶縁破壊がある場合の方が、電極の温度上昇が早くなっている。このため、絶縁破壊により放電が発生しても影響の無い期間、すなわち燃料噴射弁134がONする前の期間においては、点火コイル300から点火プラグ200に供給される電気エネルギーによって点火プラグ200の中心電極210と外側電極220の間に絶縁破壊が生じるように、予備点火信号Spを出力することが望ましい。一方、燃料の噴射後に点火プラグ200において放電が発生すると、圧縮行程中の誤点火につながるため、このときの予備加熱では絶縁破壊を生じないようにする必要がある。したがって、燃料噴射弁134がONした後の期間では、予備点火信号Spの出力周期を短く(パルス幅を小さく)変更することにより、点火コイル300から点火プラグ200に供給される電気エネルギーによって点火プラグ200の中心電極210と外側電極220の間に絶縁破壊が生じないように、予備点火信号Spを出力することが望ましい。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)内燃機関用の制御装置1は、内燃機関100の気筒150内で放電して燃料への点火を行う点火プラグ200を制御するための点火制御を実施する点火制御部83を備える。点火制御部83は、点火プラグ200が点火を行う際には点火プラグ200に所定の点火用電気エネルギーが供給されるとともに、点火プラグ200が点火を行う前には点火プラグ200に点火用電気エネルギーよりも小さい所定の予備加熱用電気エネルギーが供給されるように、点火制御を実施する。このようにしたので、内燃機関100の冷機始動時の炭化水素の発生を抑え、排気触媒の製造コストを削減することができる。
(2)点火制御部83は、内燃機関100に取り付けられた燃料噴射弁134が燃料を噴射する前(時刻T1から時刻T3までの間)に、点火プラグ200に予備加熱用電気エネルギーが供給されるように、点火制御を実施する。このようにしたので、内燃機関100の冷機始動時の炭化水素の発生を抑えるのに適切なタイミングで、点火プラグ200の予備加熱を行うことができる。
(3)点火制御部83は、内燃機関100に取り付けられた燃料噴射弁134が燃料を噴射してから点火プラグ200に点火用電気エネルギーが供給されるまでの間(時刻T3から時刻T4までの間)に、点火プラグ200に予備加熱用電気エネルギーが供給されるように、点火制御を実施する。このようにしたので、内燃機関100の冷機始動時の炭化水素の発生を抑えるのに適切なタイミングで、点火プラグ200の予備加熱を行うことができる。
(4)点火制御部83は、内燃機関100に取り付けられた燃料噴射弁134が燃料を噴射する前(時刻T1から時刻T3までの間)に、点火プラグ200に予備加熱用電気エネルギーとして第1のエネルギーが供給されるように、点火制御を実施する。また、点火制御部83は、燃料噴射弁134が燃料を噴射してから点火プラグ200に点火用電気エネルギーが供給されるまでの間(時刻T3から時刻T4までの間)に、点火プラグ200に予備加熱用電気エネルギーとして第2の電気エネルギーが供給されるように、点火制御を実施する。ここで、第1の電気エネルギーは、第2の電気エネルギーよりも大きい。このようにしたので、燃料噴射の前後でそれぞれ適切な予備加熱用の電気エネルギーを点火プラグ200に供給することができる。
(5)点火制御部83は、燃料噴射弁134が燃料を噴射する前(時刻T1から時刻T3までの間)に、予備加熱用電気エネルギーによって点火プラグ200が放電して火花が発生するように、点火制御を実施する。このようにしたので、誤点火のおそれがない燃料噴射前の期間では、点火プラグ200の予備加熱を効率よく行うことができる。
(6)点火制御部83は、燃料噴射弁134が燃料を噴射してから点火プラグ200に点火用電気エネルギーが供給されるまでの間(時刻T3から時刻T4までの間)に、予備加熱用電気エネルギーによって点火プラグ200が放電せずに火花が発生しないように、点火制御を実施する。このようにしたので、圧縮行程中の誤点火を防止しつつ、点火プラグ200の予備加熱を行うことができる。
(7)点火制御部83は、点火の1回当たりで点火プラグ200に予備加熱用電気エネルギーが複数回供給されるように、点火制御を実施する。このようにしたので、点火プラグ200の予備加熱を確実に行うことができる。
(8)点火制御部83は、燃料噴射弁134が燃料を噴射する前に、点火プラグ200に予備加熱用電気エネルギーが複数回供給されるように、点火制御を実施する。このようにしたので、点火プラグ200の予備加熱を確実に行うことができる。
(9)点火制御部83は、燃料噴射弁134が燃料を噴射してから点火プラグ200に点火用電気エネルギーが供給されるまでの間に、点火プラグ200に予備加熱用電気エネルギーが複数回供給されるように、点火制御を実施する。このようにしたので、点火プラグ200の予備加熱を確実に行うことができる。
(10)内燃機関用の制御装置1は、内燃機関100の気筒150内で放電して燃料への点火を行う点火プラグ200に対し電気エネルギーを与える点火コイル300の通電を制御する点火制御部83を備える。点火制御部83は、点火プラグ200が点火を行う前に点火プラグ200を加熱させるための電気エネルギーを点火プラグ200に与えるように、点火コイル300の通電を制御する。このようにしたので、内燃機関100の冷機始動時の炭化水素の発生を抑え、排気触媒の製造コストを削減することができる。
(11)点火制御部83は、内燃機関100に取り付けられた燃料噴射弁134が燃料を噴射する前(時刻T1から時刻T3までの間)に、点火コイル300に接続されたイグナイタ340に第1の周波数でパルス信号である予備点火信号Spを連続して送信することにより、点火コイル300の通電を制御する。また、点火制御部83は、燃料噴射弁134が燃料を噴射してから点火プラグ200が点火を行うまでの間(時刻T3から時刻T4までの間)に、イグナイタ340に第2の周波数でパルス信号である予備点火信号Spを連続して送信することにより、点火コイル300の通電を制御する。ここで、第1の周波数は、第2の周波数よりも低い。このようにしたので、燃料噴射の前後でそれぞれ適切な予備加熱用の電気エネルギーを点火プラグ200に確実に供給することができる。
(12)点火制御部83は、内燃機関100の始動時に点火プラグ200が点火を行う前に、点火プラグ200を加熱させるための電気エネルギーを点火プラグ200に与えるように、点火コイル300の通電を制御する。このようにしたので、点火プラグ200の予備加熱に必要な電気エネルギーを点火コイル300から点火プラグ200へ確実に供給することができる。
−第2の実施形態−
次に、本発明の第2の実施形態にかかる内燃機関用制御装置を説明する。第2の実施形態では、燃焼サイクルにおける排気行程中に、点火プラグ200に放電(点火)を発生させるように、制御装置1が点火制御を行う例を説明する。なお、第2の実施形態にかかる内燃機関100や制御装置1の構成は、第1の実施形態と同様であるため、以下では説明を省略する。
[点火信号の出力タイミング]
以下では、第2の実施形態にかかる点火信号SAの出力タイミングを説明する。
図9は、第2の実施形態にかかる点火信号SAの出力タイミングを説明するタイミングチャートの一例である。図9(a)は内燃機関100の冷機始動時のタイミングチャートの一例であり、図9(b)は内燃機関100の暖機後(定常運転時)のタイミングチャートの一例である。
図9(a)、(b)において、最上段は、点火制御部83から点火コイル300へ出力される点火信号SAをそれぞれ示している。点火信号SAは、本点火信号Saと、この本点火信号Saの後に出力される排気点火信号Seとがある。本点火信号Saは、第1の実施形態と同様に、内燃機関100の燃焼行程において点火プラグ200が混合気への点火(着火)を行うための点火信号である。
一方、排気点火信号Seは、内燃機関100の排気行程を少なくとも含む期間において点火プラグ200を放電させるための電気エネルギーを点火プラグ200に供給する点火信号である。この排気点火信号Seが点火制御部83から点火コイル300へ出力されることで、燃焼後の燃料が気筒150内から排出される排気行程中にも点火プラグ200を放電させることができる。これにより、気筒150の壁面やピストン170の冠面に付着していた燃料の分など、燃焼行程では燃焼しきれなかった混合気中の燃料に対して、排気時に着火・燃焼を行うことができると考えられる。その結果、炭化水素(HC)の発生を抑えることができる。
第2の実施形態では、点火制御部83は、燃焼サイクルにおける燃焼行程中の時刻T4から時刻T5までの間、点火プラグ200に放電(点火)を発生させるための本点火信号Saを点火コイル300に対して出力する。また、1燃焼サイクルにおける燃焼行程よりも後の期間、すなわち排気行程を少なくとも含む期間で、点火プラグ200に放電(点火)を発生させるための排気点火信号Seを点火コイル300に対して出力する。
図9に示すように、排気点火信号Seは、本点火信号Saの出力が終了される時刻T5の後に、時刻T6から複数回繰り返して出力される。つまり、排気点火信号Seは、各気筒150での排気行程を少なくとも含む期間において、点火プラグ200が複数回の放電を行うように出力される。ここで排気行程とは、内燃機関100の燃焼行程後に排気弁152が開いており、これによって燃焼後の燃料を含む排気が各気筒150内から排出される期間である。ただし、排気点火信号Seの出力を1回のみとしてもよい。
また、図9に示すように、時刻T6以降の期間では、排気点火信号Seとして、所定のデューティ比でパルス信号が連続して出力される。この排気点火信号Seのパルス幅は、本点火信号Saのパルス幅よりも小さくなっている。これにより、排気行程における排気点火信号Seによる点火プラグ200の放電周期は、燃焼行程における本点火信号Saによる点火プラグ200の放電周期よりも短くなっている。
さらに、図9(a)と図9(b)とを比較すると、排気点火信号Seとして出力されるパルス信号の周期、すなわち排気行程における点火プラグ200の放電周期は、冷機始動時と暖機後で変更されるようになっている。例えば、図9(a)に示す冷機始動時には、233Hz〜10kHzの範囲内で排気点火信号Seの周期(点火プラグ200の放電周期)が設定され、図9(b)に示す暖機後には、1kHz〜10kHzの範囲内で排気点火信号Seの周期(点火プラグ200の放電周期)が設定されている。これにより、内燃機関100を始動させてからの経過時間に応じて、排気行程における点火プラグ200の放電周期の下限値を変化させるようにしている。なお、ここでは排気点火信号Seの周期を2段階に変化させたが、3段階以上に変化させてもよい。また、排気点火信号Seに応じて点火コイル300に発生する電圧は、点火プラグ200が放電するように絶縁破壊電圧以上であることが好ましく、排気点火信号Seのパルス幅が本点火信号Saより大きくなっていてもよい。
以上説明したように、第2の実施形態において点火制御部83は、本点火信号Saを出力した後の排気行程を少なくとも含む期間に、排気点火信号Seを複数回出力する。これにより、点火制御部83は、排気行程中に点火プラグ200を放電させるための電気エネルギーを点火コイル300が点火プラグ200に与えるように、点火コイル300の通電を制御する。この排気点火信号Seに基づいて点火コイル300から点火プラグ200に高電圧が印加されることで、内燃機関100の排気行程中に点火プラグ200が放電され、燃焼行程では燃焼しきれなかった混合気中の燃料に着火して燃焼させることができる。
その結果、燃焼行程における点火コイル300の放電(点火)時の空燃比を大きく(燃料を薄く)しても、炭化水素(HC)の発生を抑えることができる。
次に、図9(a)、(b)において、上段から2段目は、燃料噴射弁134のON/OFFを示している。燃料噴射弁134がONになると、燃料噴射弁134から所定量の燃料が気筒150(燃焼室)内に噴射される。
最下段は、気筒150(燃焼室)内の筒内圧を示している。筒内圧は、燃焼圧センサ140で計測され、この燃焼圧センサ140の計測結果が出力される。前述したように、内燃機関100では、燃料噴射弁134から所定量の燃料を噴射して燃焼室に混合気を生成した後、本点火信号SaをOFFにしたタイミング(時刻T5)で、混合気に着火して燃焼が発生する。これにより、気筒150内の圧力が急激に大きくなる。燃焼圧センサ140では、燃焼サイクルにおける筒内圧を計測する。
[点火プラグの制御方法]
次に、点火制御部83による点火プラグ200の制御方法の一例を説明する。図10は、第2の実施形態にかかる点火制御部83による点火プラグ200の制御方法を説明するフローチャートの一例である。
図10に示すように、ステップS201において、点火制御部83は、イグニッションスイッチがONか否かを判定する。その結果、イグニッションスイッチがONであると判定した場合(ステップS201:YES)は、ステップS202に進み、ONでないと判定した場合、すなわちOFFであると判定した場合は(ステップS201:NO)、ステップS201に戻る。
ステップS202において、点火制御部83は、本点火信号SaがONからOFFに変化したか否かを判定する。本点火信号SaがONからOFFに変化した場合、すなわち点火プラグ200が放電して混合気に着火した場合(ステップS202:YES)は、ステップS203に進み、ONからOFFに変化していないと判定した場合は(ステップS202:NO)、ステップS202に戻る。
ステップS203において、点火制御部83は、内燃機関100の運転状態が暖機後であるか否かを判定する。暖機後である場合、すなわち内燃機関100が運転を開始してからある程度の時間が経過しており定常運転状態となっている場合は(ステップS203:YES)、ステップS205に進む。一方、暖機後ではない場合、すなわち内燃機関100の冷機始動時には(ステップS203:NO)、ステップS204に進む。
ステップS204において、点火制御部83は、排気点火信号Seの出力周期を長く設定する。ステップS204を実施したら、点火制御部83はステップS206に進み、ステップS206において、ステップS204で設定した出力周期で排気点火信号Seを出力する。これにより、排気行程中に点火コイル300から点火プラグ200に供給される電気エネルギーによって点火プラグ200が放電して火花が発生するように、点火プラグ200の放電制御(点火制御)を実施する。
ステップS205において、点火制御部83は、排気点火信号Seの出力周期を短く設定する。ステップS205を実施したら、点火制御部83はステップS206に進み、ステップS206において、ステップS205で設定した出力周期で排気点火信号Seを出力する。これにより、排気行程中に点火コイル300から点火プラグ200に供給される電気エネルギーによって点火プラグ200が放電して火花が発生するように、点火プラグ200の放電制御(点火制御)を実施する。
ステップS206で排気点火信号Seを出力したら、ステップS202へ戻る。これにより、点火プラグ200が放電して燃焼行程が行われる毎に、その後の排気行程を少なくとも含む期間において排気点火信号Seを出力するとともに、冷機始動時と暖機後とで排気点火信号Seの出力周期を変化させるように、点火プラグ200の放電制御(点火制御)を実施する。なお、内燃機関100の運転開始後に所定の時間が経過したら、図10のフローチャートに示す処理を終了して排気点火信号Seの出力を停止してもよい。
以上説明した通り、第2の実施形態では、気筒150内に設けられた点火プラグ200と、点火プラグ200の放電を制御する点火制御部83とを有し、点火制御部83は、内燃機関100の排気行程を少なくとも含む期間において、点火コイル300から点火プラグ200へ電気エネルギーの供給を行う構成とした。このように構成すると、内燃機関100において各気筒150内から排出される混合気中に残された燃料を燃焼させることができるので、冷機始動時の炭化水素(HC)の発生を抑えることができる。
また、第2の実施形態では、点火制御部83は、内燃機関100の排気行程を少なくとも含む期間において、点火コイル300から点火プラグ200へ放電用の電気エネルギーの供給を複数回行う構成とした。このように構成すると、排気行程中に点火プラグ200の放電を確実に行うことができるので、炭化水素(HC)の発生を確実に抑えることができる。
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)内燃機関用の制御装置1は、内燃機関100の気筒150内で放電して燃料への点火を行う点火プラグ200を制御するための点火制御を実施する点火制御部83を備える。点火制御部83は、燃焼後の燃料が気筒150内から排出される排気行程を少なくとも含む期間(時刻T6以降の期間)において、点火プラグ200を放電させるための電気エネルギーが点火プラグ200に供給されるように、点火制御を実施する。このようにしたので、内燃機関100の冷機始動時の炭化水素の発生を抑え、排気触媒の製造コストを削減することができる。
(2)排気行程は、内燃機関100が有する排気弁152が開いている期間である。したがって、排気弁152が開くことで各気筒150内から排出される混合気中に残された燃料を確実に燃焼させ、炭化水素の発生を抑えることができる。
(3)点火制御部83は、上記の期間において点火プラグ200が複数回の放電を行うように、点火制御を実施する。このようにしたので、排気行程中に点火プラグ200を確実に放電させ、排出される混合気中に残された燃料を燃焼させことができる。
(4)上記の期間における点火プラグ200の放電周期は、燃焼行程中に点火プラグ200が燃料への点火を行う際の放電周期よりも短い。このようにしたので、排気行程中のどのタイミングにおいても、気筒150内から排出される混合気中に残された燃料を確実に燃焼させことができる。
(5)点火制御部83は、上記の期間における点火プラグ200の放電周期が所定の下限値から上限値の範囲内となるように、点火制御を実施し、内燃機関100を始動させてからの経過時間に応じて、放電周期の下限値を変化させる。このようにしたので、冷機始動時と暖機後のいずれにおいても、炭化水素の発生を確実に抑えることができる。
なお、以上説明した第1の実施形態及び第2の実施形態を組み合わせてもよい。すなわち、内燃機関100の冷機始動時には、点火制御部83は初爆前に予備点火信号Spを出力して点火プラグ200を予備加熱するとともに、排気行程を少なくとも含む期間において排気点火信号Seを出力して点火プラグ200を放電し、炭化水素(HC)の発生を抑えることができる。また、内燃機関100の暖機後(定常運転時)には、点火制御部83は排気行程を少なくとも含む期間において排気点火信号Seを出力して点火プラグ200を放電し、炭化水素(HC)の発生を抑えることができる。このようにすれば、第1の実施形態、第2の実施形態でそれぞれ説明した各作用効果を奏するように、内燃機関用の制御装置1を構成することができる。
また、以上説明した各実施形態において、図3で説明した制御装置1の各機能構成は、前述のようにMPU50で実行されるソフトウェアにより実現してもよいし、あるいはFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現してもよい。また、これらを混在して使用してもよい。
以上説明した各実施形態や各種変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。また、上記では種々の実施形態や変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1:制御装置、10:アナログ入力部、20:デジタル入力部、30:A/D変換部、40:RAM、50:MPU、60:ROM、70:I/Oポート、80:出力回路、81:全体制御部、82:燃料噴射制御部、83:点火制御部、84:気筒判別部、85:角度情報生成部、86:回転数情報生成部、87:吸気量計測部、88:負荷情報生成部、89:水温計測部、100:内燃機関、110:エアクリーナ、111:吸気管、112:吸気マニホールド、113:スロットル弁、113a:スロットル開度センサ、114:流量センサ、115:吸気温センサ、120:リングギア、121:クランク角センサ、122:水温センサ、123:クランクシャフト、125:アクセルペダル、126:アクセルポジションセンサ、130:燃料タンク、131:燃料ポンプ、132:プレッシャレギュレータ、133:燃料配管、134:燃料噴射弁、140:燃焼圧センサ、150:気筒、151:吸気弁、152:排気弁、160:排気マニホールド、161:三元触媒、162:上流側空燃比センサ、163:下流側空燃比センサ、170:ピストン、200:点火プラグ、210:中心電極、220:外側電極、230:絶縁体、300:点火コイル、310:1次側コイル、320:2次側コイル、330:直流電源、340:イグナイタ、350:充電量検出部、360:放電量検出部、400:電気回路

Claims (14)

  1. 内燃機関の気筒内で放電して燃料への点火を行う点火プラグを制御するための点火制御を実施する点火制御部を備え、
    前記点火制御部は、前記点火プラグが前記点火を行う際には前記点火プラグに所定の点火用電気エネルギーが供給されるとともに、前記内燃機関の始動時に前記点火プラグが前記点火を行う前であって、前記内燃機関に取り付けられた燃料噴射弁が前記燃料を噴射してから前記点火プラグに前記点火用電気エネルギーが供給されるまでの間には、前記点火プラグに前記点火用電気エネルギーよりも小さい所定の予備加熱用電気エネルギーが供給されるように、前記点火制御を実施する内燃機関用制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記点火制御部は、前記内燃機関の始動時に前記燃料噴射弁が前記燃料を噴射する前に、前記点火プラグに前記予備加熱用電気エネルギーが供給されるように、前記点火制御を実施する内燃機関用制御装置。
  3. 請求項に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記点火制御部は、前記内燃機関の始動時に前記燃料噴射弁が前記燃料を噴射する前に、前記点火プラグに前記予備加熱用電気エネルギーとして第1の電気エネルギーが供給されるように、前記点火制御を実施し、
    前記点火制御部は、前記内燃機関の始動時に前記燃料噴射弁が前記燃料を噴射してから前記点火プラグに前記点火用電気エネルギーが供給されるまでの間に、前記点火プラグに前記予備加熱用電気エネルギーとして第2の電気エネルギーが供給されるように、前記点火制御を実施し、
    前記第1の電気エネルギーは、前記第2の電気エネルギーよりも大きい内燃機関用制御装置。
  4. 請求項2または請求項に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記点火制御部は、前記燃料噴射弁が前記燃料を噴射する前に、前記予備加熱用電気エネルギーによって前記点火プラグが放電して火花が発生するように、前記点火制御を実施する内燃機関用制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記点火制御部は、前記燃料噴射弁が前記燃料を噴射してから前記点火プラグに前記点火用電気エネルギーが供給されるまでの間に、前記予備加熱用電気エネルギーによって前記点火プラグが放電せずに火花が発生しないように、前記点火制御を実施する内燃機関用制御装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記点火制御部は、前記点火プラグに前記予備加熱用電気エネルギーが複数回供給されるように、前記点火制御を実施する内燃機関用制御装置。
  7. 内燃機関の気筒内で放電して燃料への点火を行う点火プラグに対し電気エネルギーを与える点火コイルの通電を制御する点火制御部を備え、
    前記点火制御部は、前記内燃機関の始動時に前記点火プラグが前記点火を行う前であって、前記内燃機関に取り付けられた燃料噴射弁が前記燃料を噴射する前、前記点火コイルに接続されたイグナイタに第1の周波数でパルス信号を連続して送信することにより、前記点火プラグを加熱させるための電気エネルギーを前記点火プラグに与えるように、前記点火コイルの通電を制御し、
    前記点火制御部は、前記内燃機関の始動時に前記点火プラグが前記点火を行う前であって、前記燃料噴射弁が前記燃料を噴射してから前記点火プラグが前記点火を行うまでの間に、前記イグナイタに第2の周波数でパルス信号を連続して送信することにより、前記点火プラグを加熱させるための電気エネルギーを前記点火プラグに与えるように、前記点火コイルの通電を制御する内燃機関用制御装置。
  8. 請求項に記載の内燃機関用制御装置において
    前記第1の周波数は、前記第2の周波数よりも低い内燃機関用制御装置。
  9. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記点火制御部は、燃焼後の前記燃料が前記気筒内から排出される排気行程を少なくとも含む期間において、前記点火プラグを放電させるための電気エネルギーが前記点火プラグに供給されるように、前記点火制御を実施する内燃機関用制御装置。
  10. 請求項に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記排気行程は、前記内燃機関が有する排気弁が開いている期間である内燃機関用制御装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記点火制御部は、前記期間において前記点火プラグが複数回の放電を行うように、前記点火制御を実施する内燃機関用制御装置。
  12. 請求項11に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記期間における前記点火プラグの放電周期は、前記点火プラグが前記点火を行う際の放電周期よりも短い内燃機関用制御装置。
  13. 請求項12に記載の内燃機関用制御装置において、
    前記点火制御部は、
    前記期間における前記点火プラグの放電周期が所定の下限値から上限値の範囲内となるように、前記点火制御を実施し、
    前記内燃機関を始動させてからの経過時間に応じて、前記下限値を変化させる内燃機関用制御装置。
  14. 内燃機関の気筒内で放電して燃料への点火を行う点火プラグを制御するための点火制御を実施する点火制御部を備え、
    前記点火制御部は、燃焼後の前記燃料が前記気筒内から排出される排気行程を少なくとも含む期間において、前記点火プラグを放電させるための電気エネルギーが前記点火プラグに供給されて前記点火プラグが複数回の放電を行うように、前記点火制御を実施し、
    前記期間における前記点火プラグの放電周期は、所定の下限値から上限値の範囲内であって、前記点火プラグが前記点火を行う際の放電周期よりも短く、
    前記点火制御部は、前記内燃機関を始動させてからの経過時間に応じて前記下限値を変化させるように、前記点火制御を実施する内燃機関用制御装置。
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