JPH10299630A - 内燃機関の始動時点火時期制御装置及び内燃機関の始動時点火時期制御方法 - Google Patents

内燃機関の始動時点火時期制御装置及び内燃機関の始動時点火時期制御方法

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Publication number
JPH10299630A
JPH10299630A JP9104407A JP10440797A JPH10299630A JP H10299630 A JPH10299630 A JP H10299630A JP 9104407 A JP9104407 A JP 9104407A JP 10440797 A JP10440797 A JP 10440797A JP H10299630 A JPH10299630 A JP H10299630A
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JP
Japan
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cylinder
ignition
ignition timing
explosion
time
Prior art date
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Application number
JP9104407A
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English (en)
Inventor
Keijirou Takai
圭二郎 高井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH10299630A publication Critical patent/JPH10299630A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の始動時において、各気筒毎の燃焼状
況を見て、その燃焼状況に応じて点火時期を進角するこ
とにより、始動時間を短くする。 【解決手段】エンジン1の電子制御装置(ECU)41
は、始動時に、気筒を判別して、該気筒の点火から次に
点火される気筒の点火までの気筒別点火時間間隔を検出
する。又、ECU41は、気筒別点火時間間隔に基づい
て当該気筒の連爆状況を検出するとともに、各気筒毎の
連爆状況に応じて各気筒の点火プラグ31の点火時期の
進角値を設定する。そして、ECU41は前記設定した
進角値に基づいて各気筒の点火プラグ31に対してイグ
ナイタ30、ディストリビュータ32を介して点火信号
を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の始動時
点火時期制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディストリビュータから検出
された内燃機関の回転速度やエアフローメータ等から検
出された吸入空気量等により内燃機関の運転状態を検出
し、その運転状態に合った最適な点火時期を決定する点
火時期制御が知られている。これは、運転状態に応じた
点火時期を予め用意しておき、検出した運転状態に基づ
いてその制御すべき点火時期を読取り、その出力信号を
点火装置のパワートランジスタ等へ供給するものであ
る。
【0003】一方、内燃機関の始動時は、機関が始動状
態にある際、及び始動が終了した時点から所定期間経過
するまでの間は、回転速度等の運転状態パラメータが大
幅に変動する。このことから、前記点火時期データを用
いずに、点火時期を予め定めた固定値に強制的に制御す
ることが行われている。
【0004】ところで、始動時の点火時期制御に対する
要求としては、下記の2点がある。 (1) 機関の逆回転防止のために、燃焼が不安定な始
動初期は、点火時期はATDCである必要がある。
【0005】(2) 始動時は燃焼速度が遅く、1回の
燃焼によるトルクを上げるためには、点火時期は速い方
がよい。これは、気筒内の最高圧力になる時点をTDC
(上死点)近傍になるようにするためである。
【0006】上記の要求を満足するため、現在始動モー
ド中は、ATDC点火で行い、始動モード脱出後はBT
DC点火で行うようにしている。なお、始動モードか否
かの判定は、機関の回転速度に基づいて行っており、機
関の回転速度が所定回転速度を越えた場合には、始動モ
ードを脱出するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、始動時、特
に低温始動時においては、機関の気筒毎に混合気の状態
が異なり、ある気筒には、初爆がきているが、他の気筒
には未だ燃焼が生じていないという状態がある。このよ
うな場合、上記の従来技術では、始動モード中は初爆が
来た気筒についてもATDC点火を行っていたため、気
筒内の膨張比が小さくなり、トルクが低下する問題があ
る。
【0008】又、始動モードか否かは、機関の回転速度
に基づいて判定されているため、初爆がない気筒があっ
ても、始動モード後は、初爆のない気筒についてもBT
DC点火が行われている。このため、始動モード脱出後
における早期の点火により、初爆のない気筒に初爆が来
た場合、逆トルクが生じている可能性がある。
【0009】この結果、上記の理由により、従来は始動
時間が長くなる問題があった。本発明は、上記事情を鑑
みてなされたものであり、その目的は、始動時におい
て、各気筒毎の燃焼状況を見て、その燃焼状況に応じて
点火時期を進角することにより、始動時間を短くするこ
とができる内燃機関の始動時点火時期制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、始動時に、気筒を判別して、該
気筒の点火から次に点火される気筒の点火までの気筒別
点火時間間隔を検出する気筒別点火時間間隔検出手段
と、前記気筒別点火時間間隔に基づいて当該気筒の連爆
状況を検出する連爆状況検出手段と、各気筒毎の連爆状
況に応じて各気筒の点火手段の点火時期の進角値を設定
する進角値設定手段と、前記進角値設定手段が設定した
点火時期の進角値に基づいて各気筒の点火手段へ点火信
号を出力する出力手段とを備えることを特徴とする内燃
機関の始動時点火時期制御装置を要旨としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、連
爆状況検出手段は、気筒別点火時間間隔が予め設定され
た初爆判定条件を満足したか否かにより初爆か否かを判
定する初爆判定手段と、前記初爆判定手段にて該気筒に
初爆があったと判定したとき、初爆判定条件を満足する
回数が所定回数以上のとき連爆と判定する連爆判定手段
とを備えたことを要旨としている。
【0012】請求項3の発明は、請求項2において、前
記連爆判定手段は、初爆判定条件を満足する回数が所定
回数以上連続した場合に、連爆と判定するものである内
燃機関の始動時点火時期制御装置を要旨としている。
【0013】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
において、前記進角値設定手段は、連爆判定手段が当該
気筒においては所定回数以上の連爆ではないと判定した
とき、該気筒の点火手段の点火時期の進角値を設定する
ものである内燃機関の始動時点火時期制御装置を要旨と
している。
【0014】請求項5の発明は、内燃機関の運転状態に
応じて点火時期を算出し、該算出した点火時期に対応し
た時点で点火指示を行うとともに該機関が始動状態にあ
る間及び始動終了後、所定期間経過するまでの間は前記
算出した点火時期の代わりに予め定めた前記機関の運転
状態に無関係の固定の点火時期に対応した時点で点火指
示を行う始動時点火時期制御方法において、始動時に、
運転状態パラメータから該機関の各気筒の連爆状況を検
出し、各気筒毎の連爆状況に応じて各気筒の点火手段の
点火時期の進角値を設定し、設定した進角値に基づいて
各気筒の点火手段の点火時期制御を行うようにしたこと
を特徴とする内燃機関の始動時点火時期制御方法をその
要旨としている。
【0015】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
気筒別点火時間間隔検出手段は、始動時に、気筒を判別
して、該気筒の点火から次に点火される気筒の点火まで
の気筒別点火時間間隔の検出を行う。連爆状況検出手段
は、前記気筒別点火時間間隔に基づいて当該気筒の連爆
状況を検出する。進角値設定手段は、各気筒毎の連爆状
況に応じて各気筒の点火手段の点火時期の進角値の設定
を行う。出力手段は、前記進角値設定手段が設定した点
火時期の進角値に基づいて各気筒の点火手段へ点火信号
を出力する。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、連爆状況
検出手段の初爆判定手段は、気筒別点火時間間隔が予め
設定された初爆判定条件を満足したか否かにより初爆か
否かを判定する。又、連爆判定手段は、前記初爆判定手
段にて該気筒に初爆があったと判定した場合、初爆判定
条件を満足する回数が所定回数以上のとき連爆と判定す
る。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、前記連爆
判定手段は、初爆判定条件を満足する回数が所定回数以
上連続した場合に、連爆と判定する。請求項4に記載の
発明によれば、連爆と判定されない連爆状況の場合、進
角値設定手段は、各気筒毎の連爆状況に応じて各気筒の
点火手段の点火時期の進角値の設定を行う。従って、連
爆と判定されない、連爆状況の場合、すなわち、初爆判
定条件を満足する回数が所定回数以上連続していない場
合、或いは、初爆判定条件を満足する回数が所定回数以
上ない場合、進角値設定手段は、各気筒毎の連爆状況に
応じて各気筒の点火手段の点火時期の進角値の設定を行
う。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、始動時に
おいて、運転状態パラメータから該機関の各気筒の連爆
状況を検出し、各気筒毎の連爆状況に応じて各気筒の点
火手段の点火時期の進角値を設定し、設定した進角値に
基づいて各気筒の点火手段の点火時期制御を行う。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の始
動時点火時期制御装置を具体化した一実施形態を図1〜
図6を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、車両に搭載された内燃機関として
のガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)11
の概略構成図である。図1に示すように、車両10には
複数(例えば4つ)の気筒を有する内燃機関としてのガ
ソリンエンジン(以下、単にエンジンという)11が搭
載されている。エンジン11はシリンダブロック12及
びシリンダヘッド13を備えている。シリンダブロック
12には気筒数と同数のシリンダボア14が並設され、
各ボア14内にピストン15が往復動可能に収容されて
いる。各ピストン15はコネクティングロッド16によ
ってクランクシャフト17に連結されている。各ピスト
ン15の往復運動はコネクティングロッド16によって
回転運動に変換された後、クランクシャフト17に伝達
される。
【0021】シリンダブロック12及びシリンダヘッド
13間において、各ピストン15の上側には燃焼室18
が形成されている。シリンダヘッド13には、各燃焼室
18に面して開口する吸気ポート19及び排気ポート2
1がそれぞれ設けられている。これらの吸・排気ポート
19,21を開放及び閉鎖するために、シリンダヘッド
13には吸気バルブ22及び排気バルブ23がそれぞれ
往復動可能に支持されている。
【0022】吸気ポート19にはエアクリーナ24、ス
ロットルバルブ25、サージタンク26、吸気マニホー
ルド27等を備えた吸気通路28が接続されている。エ
ンジン11の外部の空気は吸気通路28の各部材24,
25,26,27を順に通過して燃焼室18に取り込ま
れる。
【0023】スロットルバルブ25は、吸気通路28内
に軸25aにより回動可能に支持されている。軸25a
はワイヤ等によって運転席のアクセルペダル(図示略)
に連結されており、運転者によるアクセルペダルの踏み
込み操作に連動してスロットルバルブ25とともに回動
する。吸気通路28を流れる空気の量、すなわち吸入空
気量は同通路28の流路面積によって決定される。流路
面積はスロットルバルブ25の回動によって調整可能で
ある。
【0024】吸気マニホールド27には燃料噴射弁とし
てのインジェクタ29が、気筒数と同数取り付けられて
いる。各インジェクタ29は電磁弁であり、通電される
と開弁して、各吸気ポート19へ向けて燃料を噴射す
る。そして、各インジェクタ29からの噴射燃料と吸入
空気との混合気は、各燃焼室18内へ導入される。この
混合気に点火するために、シリンダヘッド13には点火
プラグ31が取り付けられている。点火プラグ31は点
火手段を構成している。
【0025】ディストリビュータ32はクランクシャフ
ト17が2回転する間に1回転するロータを内蔵してい
る。ディストリビュータ32はロータの回転に基づき、
イグナイタ30から出力される高電圧を、クランクシャ
フト17の回転角、すなわちクランク角(°CA、な
お、CAはcrank angle の略称である)に同期して、点
火プラグ31に分配して印加する。燃焼室18内へ導入
された混合気は点火プラグ31の点火によって爆発・燃
焼される。このときに生じた高温高圧の燃焼ガスにより
ピストン15が往復動させられ、クランクシャフト17
が回転してエンジン11の駆動力が得られる。
【0026】排気ポート21には排気マニホールド3
3、触媒コンバータ34等を備えた排気通路35が接続
されている。燃焼室18で生じた燃焼ガスは、排気通路
35の各部材33,34を順に通ってエンジン11の外
部へ排出される。
【0027】前記エンジン11においては、混合気が燃
焼室18内に吸入されて燃焼ガスが排出されるまでの期
間、すなわち1サイクルの間に、ピストン15が2往復
してクランクシャフト17が2回転する。このサイクル
は周知のように吸気行程、圧縮行程、爆発行程及び排気
行程の4つの行程からなる。吸気行程では、ピストン1
5の下降により燃焼室18内に負圧が発生し、この負圧
により燃焼室18内に混合気が吸入される。圧縮行程で
は、ピストン15が上昇して混合気が圧縮される。爆発
行程では、圧縮された混合気の爆発・燃焼によって発生
する圧力によりピストン15が押し下げられる。排気行
程では押し下げられたピストン15が再び上昇して燃焼
ガスが燃焼室18の外部へ排出される。なお、前記エン
ジン11における4つの気筒を、その配列順に、第1、
第2、第3及び第4気筒とすると、その配列順とは異な
る順序、ここでは、第1、第3、第4及び第2気筒の順
で、180°CAずつ角度をずらして前記各サイクルが
行われるようになっている。
【0028】前記エンジン11には、その運転状態を検
出するためにスロットルセンサ36、吸気圧センサ3
7、水温センサ38、回転速度センサ39及び気筒判別
センサ40が設けられている。スロットルセンサ36は
吸気通路28のスロットルバルブ25の近傍に取り付け
られ、そのバルブ25の軸25aの回動角度、すなわち
スロットル開度TAを検出する。吸気圧センサ37はサ
ージタンク26に取り付けられ、真空を基準とした場合
の同タンク26内の圧力、すなわち吸気圧PMを検出す
る。水温センサ38はシリンダブロック12に取り付け
られ、エンジン11のウォータジャケットを流れる冷却
水の温度、すなわち冷却水温THWを検出する。回転速
度センサ39はディストリビュータ32内に配設されて
おり、クランクシャフト17が所定角度(例えば30°
CA)回転する毎にクランク角信号SG1を出力する。
気筒判別センサ40もディストリビュータ32内に配設
されており、クランクシャフト17が720°CA回転
する毎に気筒判別信号SG2を出力する。
【0029】図1に示すように車両10には、各インジ
ェクタ29、イグナイタ30等の作動を制御するための
電子制御装置(以下、ECUという)41が配設されて
いる。ECU41は、本発明の気筒別点火時間間隔検出
手段、連爆状況検出手段、及び進角値設定手段を構成し
ている。又、ECU41は、初爆判定手段及び連爆判定
手段も構成している。さらに、ECU41,イグナイタ
30,ディストリビュータ32とにより出力手段を構成
している。
【0030】ECU41は図2に示すように、中央処理
装置(CPU)42、読出し専用メモリ(ROM)4
3、ランダムアクセスメモリ(RAM)44、バックア
ップRAM45、外部入力回路46及び外部出力回路4
7を備えている。これらの各回路42〜47はバス48
によって互いに接続されている。ROM43は所定の制
御プログラムや初期データを予め記憶している。
【0031】CPU42は、ROM43に記憶された制
御プログラム及び初期データに従って各種の演算処理を
実行する。RAM44はCPU42による演算結果を一
時的に記憶する。バックアップRAM45は、ECU4
1に対する電力供給が停止された後にもRAM44内の
各種データを保持する。
【0032】外部入力回路46には、前述したスロット
ルセンサ36、吸気圧センサ37、水温センサ38、回
転速度センサ39及び気筒判別センサ40がそれぞれ接
続されている。一方、外部出力回路47には、各インジ
ェクタ29及びイグナイタ30がそれぞれ接続されてい
る。
【0033】そして、各センサ36〜40の検出信号が
外部入力回路46を介してCPU42に入力される。C
PU42はそれらの入力に基づき各種演算を行い、イン
ジェクタ29及びイグナイタ30を作動させ、燃料噴射
制御及び点火時期制御を実行する。
【0034】例えば、CPU42は、回転速度センサ3
9が出力するクランク角信号SG1の時間間隔を計測す
ることにより、単位時間当たりのクランクシャフト17
の回転数であるエンジン回転速度NEを演算する。
【0035】また、点火時期の制御のために、ROM4
3には、エンジン11の運転状態に応じた最適な点火時
期に関するデータが予め記憶されている。CPU42は
各センサからの検出信号により、エンジン11の運転状
態、例えばエンジン回転速度NE、吸気圧PM、暖機状
態等を検知する。そして、ROM43内のデータを参照
して最適な点火時期を割出し、イグナイタ30に一次電
流の遮断信号を出力して点火時期を制御する。
【0036】又、CPU42は回転速度センサ39及び
気筒判別センサ40からの入力に基づき、気筒の判別及
びクランク角の検出を行う。前記回転速度センサ39及
び気筒判別センサ40からの信号は、本発明の運転状態
パラメータを構成するものである。
【0037】ここで、クランク角は、クランクカウンタ
CCRANKの値によって表される。このカウンタCC
RANKは、クランクシャフト17が2回転する期間に
おいて、回転速度センサ39のクランク角信号SG1の
数をカウントするものであり、「0」〜「23」の値
(整数)を採る。そして、このカウンタCCRANKは
気筒判別信号SG2がECU41に入力されるごとにリ
セットされる。また、気筒の判別はクランクカウンタC
CRANKが予め定めた値になったときに行われる。本
実施の形態では、クランクカウンタCCRANKが
「0」のとき、第1気筒#1のピストン15が圧縮行程
の最上位置(圧縮TDC)に位置し、「6」のとき第3
気筒#3のピストン15が圧縮TDCに位置していると
判別される。また、前記カウンタCCRANKが「1
2」のとき、第4気筒#4のピストン15が圧縮TDC
に位置し、「18」のとき第2気筒#2のピストン15
が圧縮TDCに位置していると判別される。
【0038】ECU41はこれらの算出値に基づき、各
インジェクタ29、イグナイタ30等を作動させ、燃料
噴射制御、点火時期制御等を実行する。又、燃料噴射制
御のために、ECU41はエンジン回転速度NEと吸気
圧PMとに基き、予めROM43に記憶したマップを参
照して燃料の質量(燃料噴射量)を求める。なお、上記
吸気圧PMは通常、エンジン11の吸気量に対応した値
となっている。ここで、燃料噴射量はインジェクタ29
のソレノイドコイル(図示略)への通電時間によって決
定される。そのため、ECU41はそのときのエンジン
11の運転状態に基づき、燃料噴射量に関連するパラメ
ータとしてインジェクタ通電時間を算出する。この通電
時間にわたり各ソレノイドコイルに通電し、インジェク
タ29から噴射される燃料量を制御する。
【0039】点火時期の制御のために、ROM43には
エンジン11の運転状態に応じた最適な点火時期に関す
るデータが予め記憶されている。ECU41は各センサ
からの検出信号によりエンジン11の運転状態、例え
ば、エンジン回転速度NE、吸気圧PM、暖機状態等を
検知する。そして、ROM内のデータを参照して最適な
点火時期を割り出し、イグナイタ30に一次電流の遮断
信号を出力して点火時期を制御する。すなわち、ECU
41は、第1気筒#1、第3気筒#3、第4気筒#4及
び第2気筒#2の順で180°CA毎に点火が行われる
ようにイグナイタ30を駆動制御する。
【0040】次に上記のように構成した内燃機関の始動
時点火時期制御装置の作用を説明する。図3は、始動時
点火時期計算ルーチンを示している。この計算ルーチン
は、エンジン11が始動モード時において、各気筒毎に
所定タイミングにて割込み処理される。なお、エンジン
11が始動モードか否かの判定は、ECU41がエンジ
ン回転速度NEに基づいて行っている。すなわち、EC
U41はエンジン回転速度NEが所定回転速度以下であ
れば、始動状態にあるため始動モードと判定して、上記
計算ルーチンを実行し、エンジン回転速度NEが所定回
転速度を越えた場合には、所定回転速度を越えてから所
定時間経過後に始動モードを脱出する。
【0041】この始動モードを脱出した後は、ECU4
1は、エンジン11の運転状態、すなわちエンジン回転
速度NE、吸気圧PM、暖機状態等を検知し、ROM4
3内のデータを参照して最適な点火時期を割出し、イグ
ナイタ30に一次電流の遮断信号を出力して点火時期を
制御する。
【0042】さて、図3の始動時点火時期計算ルーチン
に移行すると、ステップ100において、初爆が当該気
筒に来たか否かを判定する。この判定は、下記のように
して行われる。
【0043】図4に示すように、クランクカウンタCC
RANKは、クランクシャフト17が2回転する期間に
おいて、回転速度センサ39のクランク角信号SG1の
数をカウントし、「0」〜「23」の値(整数)を採
る。そして、このカウンタCCRANKは気筒判別信号
SG2がECU41に入力されるごとにリセットされ
る。また、気筒の判別はクランクカウンタCCRANK
が予め定めた値になったときに行われている。すなわ
ち、クランクカウンタCCRANKが「0」のとき、第
1気筒#1のピストン15が圧縮行程の最上位置(TD
C)に位置し、「6」のとき第3気筒#3のピストン1
5がTDCに位置していると判別される。また、前記カ
ウンタCCRANKが「12」のとき、第4気筒#4の
ピストン15がTDCに位置し、「18」のとき第2気
筒#2のピストン15がTDCに位置していると判別さ
れている。
【0044】図4に示すようにECU41は、クランク
カウンタCCRANKにおいて、各気筒#1〜#4の点
火時点の次のカウントアップの値から、次の気筒の点火
に係るクランクカウンタCCRANKのカウント値まで
のカウント時間Tn(nは気筒の 、すなわち、この実
施の形態では、nは1乃至4の値を採り、それぞれ第1
気筒乃至第4気筒を意味する)を測定する。従って、カ
ウント時間T1はクランクカウンタCCRNAKが
「2」〜「7」、カウント時間T2はクランクカウンタ
CCRNAKが「8」〜「13」、カウント時間T3は
クランクカウンタCCRNAKが「14」〜「19」、
カウント時間T4は「20」〜「1」までの各気筒#1
乃至#4に関する時間である。
【0045】そして、例えば、図4において、第1気筒
#1,第3気筒#3では初爆がなく、第4気筒#4で初
爆が来ると、第4気筒#4ではトルクが生ずるため回転
速度がそれまでの速度よりも速くなり、そのカウント時
間T4は、カウント時間T1,T3よりも短くなる。従
って、本実施の形態では、上記のようなことから、下記
の初爆判定条件を満足しているか否かで、初爆が来たか
否かの判定を行う。
【0046】初爆判定条件 :Tn<t なお、tは初爆判定値であり、始動時の水温HTW等に
より、ROM43に予め記憶したマップにより求める。
【0047】上記のようにして、ステップ100におい
て、当該気筒に初爆が来ていない場合、すなわち、Tn
≧tの場合には、ステップ140に移行して、公知の固
定点火処理を行う。この固定点火処理は、TDC(上死
点)よりも後であるATDCにて点火するように点火時
期を設定する公知の方法である。このステップ140の
処理が終了後、この始動時点火時期計算ルーチンを一旦
終了する。従って、この始動時点火時期計算ルーチンで
設定された固定点火時期にて、ECU41は、当該気筒
に係る点火プラグ31に対して点火が行われるようにイ
グナイタ30を駆動制御する。
【0048】又、前記ステップ100において、当該気
筒に係るカウント時間Tnが初爆判定値tよりも未満の
場合には、ステップ110に移行し、連爆判定条件を満
足しているか否かを判定する。この連爆判定条件とは、
この実施の形態では下記の条件をいう。
【0049】すなわち、連爆があった場合には、当該気
筒に関しては短いカウント時間Tnが連続して得られる
ことになる。従って、この実施の形態では、初爆判定値
tよりも短いカウント時間Tnが、連続して3回以上あ
った場合、連爆があたとして判定する。
【0050】例えば、図5は、第n気筒#nのカウント
時間が始動開始をしてから、1回目〜14回目のそれぞ
れのカウント時間Tnを横に配置した説明図である。初
爆判定値tは、初爆判定値tよりも短いカウント時間T
nは5回目、6回目、9回目〜14回目となっている。
すると、この実施の形態では、5回目と6回目は、連続
して初爆判定条件を満足したが、この場合には、連爆判
定条件を満足しないため、ステップ110では「NO」
と判定して、ステップ130に移行する。一方、9回目
〜11回目では、連続して3回連爆判定条件を満足する
ため、11回目のカウント時間Tnに係る本ルーチンの
制御周期において、連爆判定をし、ステップ120に移
行する。
【0051】上記のようにして、連爆判定を行い、「N
O」と判定して、ステップ130に移行すると、同ステ
ップ130では、連爆状況により、徐々に進角を行う。
すなわち、初爆があっても未だ連爆判定条件を満足して
いない気筒は、ある程度は安定した燃焼が期待できる。
従って、その場合は固定点火によるTDC(上死点)近
傍にて点火するよりも、徐々に点火時期を進角してトル
クをより得るようにした方が、エンジン回転速度が上昇
し、始動時間の短縮となる。
【0052】この実施の形態では、当該第n気筒#nに
おいて、現在から過去R回のカウント時間Tnのうち、
S(<R)回が初爆判定条件を満足しているときに、一
定角である進角値αをそれまでの当該気筒の点火時期に
加算して、進角を行うようにしている。なお、この始動
時点火時期計算ルーチンが終了する毎に、過去R回のカ
ウント時間Tnのうち、一番古い過去の当該ルーチンの
制御周期に係るカウント時間Tnは破棄され、最新の制
御周期に係るカウント時間Tnが新たに加わることによ
りデータが更新される。又、この実施の形態では、前記
のように一定値の進角値αを加算した場合であっても、
その後、過去のR回のカウント時間Tnのいずれもが、
初爆判定条件を満足しなかった場合には、固定点火に戻
すようにしている。
【0053】上記のステップ130の処理が終了後、こ
の始動時点火時期計算ルーチンを一旦終了する。従っ
て、この後、始動時点火時期計算ルーチンで設定された
連爆状況に応じた点火時期にて、ECU41は、当該気
筒に係る点火プラグ31に対して点火が行われるように
イグナイタ30を駆動制御する。
【0054】前記ステップ110において、連爆判定条
件を満足している場合には、ステップ120に移行す
る。同ステップ120では、連爆が好適に行われている
ため、通常の進角値を設定して、この始動時点火時期計
算ルーチンを一旦終了する。従って、この後、始動時点
火時期計算ルーチンで設定された通常の進角値にて設定
された点火時期にて、ECU41は、当該気筒に係る点
火プラグ31に対して点火が行われるようにイグナイタ
30を駆動制御する。なお、通常の進角値とは、TDC
よりも前の点火時期であるBTDCにて点火が行われる
公知の点火時期である。
【0055】さて、上記の始動時点火時期計算ルーチン
の実際の例を図6(a)を参照して説明する。図6
(a)は、ステップ130において、Rを5、Sを3と
した場合の例を示している。この例では、始動時点火時
期計算ルーチンの制御周期が1回目から13回目までが
図示されており、制御周期6,7,10,11,12回
目において、カウント時間Tnが初爆判定条件を満足し
た場合の例である。なお、図6(a)において、「0/
5」は過去5回分のカウント時間Tnのうち、初爆判定
条件を満足したものは0であったことを意味している。
「1/5」は過去5回分のカウント時間Tnのうち、初
爆判定条件を満足したものは1回分、「2/5」は過去
5回分のカウント時間Tnのうち、初爆判定条件を満足
したものは2回分、「3/5」は過去5回分のカウント
時間Tnのうち、初爆判定条件を満足したものは3回分
あったことを意味している。
【0056】そして、この例では、1〜5回目は、初爆
が来ておらず、ステップ100からステップ140に移
行して処理された場合であり、「0/5」とされ、固定
点火であるATDCにて固定点火が行われていることを
示している。
【0057】次の6回目の制御周期では初爆判定条件を
満足するが、連爆判定条件を満足しないため、従って、
ステップ100からステップ110、さらにステップ1
30に移行した場合である。この6回目の制御周期で
は、図6(a)に示すように「1/5」となり、固定点
火であるATDCの点火時期に対して進角値αが加算さ
れる。又、7回目では、同様に初爆判定条件を満足する
が、連爆判定条件を満足しないため、ステップ130に
移行した場合である。従って、「2/5」となり、前回
の点火時期に対して進角値αがさらに加算される。
【0058】上記のようにして、ステップ130におい
て、連爆状況に応じて、進角される。制御周期8回目、
9回目は、初爆判定条件を満足しないため、ステップ1
30において、制御周期7回目と同じ「2/5」であ
り、制御周期7回目の進角値に設定される。又、制御周
期10回目のカウント時間Tnは、初爆判定条件を満足
したため、「3/5」となり、前回の点火時期に対して
進角値αがさらに加算される。次の制御周期11回目の
カウント時間Tnは、初爆判定条件を満足しているが、
最も古い制御周期6回目のカウント時間Tn(初爆判定
条件を満足している)は破棄され、今回の制御周期に係
る11回目のカウント時間Tn(初爆判定条件を満足し
ている)が新たに加わったため、ステップ130におい
て、制御周期10回目と同じ「3/5」であり、制御周
期10回目の進角値と同じ値に設定される。
【0059】制御周期12回目、13回目では、カウン
ト時間Tnが初爆判定条件を満足したため、ステップ1
00、ステップ110で「YES」とされ、ステップ1
20に移行する。すなわち、連爆があったものと判定さ
れた場合である。この場合は、ステップ120におい
て、通常の進角値が設定され、図6(a)に示すように
制御周期10回目、11回目の進角値よりもさらに進角
した値が点火時期として設定される。
【0060】以上の本実施の形態は以下に示す特徴を有
するものである。 (a)本実施の形態では、ステップ110において、連
爆判定を行い、「NO」と判定して、ステップ130に
移行すると、同ステップ130では、連爆状況により、
徐々に進角を行った。これは、初爆があっても未だ連爆
判定条件を満足していない気筒は、ある程度は安定した
燃焼が期待できるためであり、その場合は固定点火によ
るTDC(上死点)近傍にて点火するよりも、徐々に点
火時期を進角してトルクをより得るようにした方が、エ
ンジン回転速度が上昇する。この結果、始動時間を短縮
することができる。
【0061】なお、以下のように具体化しても、上記実
施の形態と略同様の作用効果を奏することができる。 (1)上記実施の形態では、ステップ100において、
初爆判定条件は、Tn<tとしたが、この代わりに、初
爆判定条件として、Tn<A×TnAVE としても良い。
TnAVE は、始動開始後のTnの平均値であり、過去の
制御周期の複数回分に亘る平均値である。又、Aは定数
であり、例えば0.5等を採ることができる。
【0062】(2)上記実施の形態では、ステップ11
0において、連爆判定条件は、初爆判定値tよりも短い
カウント時間Tnが、連続して3回以上あった場合に連
爆があったとして判定した。この連続して3回の代わり
に、連続2回、或いは連続4回以上、初爆判定値tより
も、短いカウント時間Tnが得られた場合を連爆があっ
たものとして判定するようにしてもよい。
【0063】(3)又、連爆判定条件として、現在から
過去にわたってM回分の各制御周期のカウント時間Tn
をそれぞれRAM44に記憶し、そのうちのP(<M)
個が、初爆判定条件を満足したことを条件としてもよ
い。この連爆判定条件を満足したとき、連爆があったと
判定し、ステップ120に移行する。例えば5(=M)
回のTnのうち、3(=P)回が初爆判定条件を満足し
たとき、ステップ120に移行し、そうでないときには
ステップ130に移行するのである。
【0064】なお、この場合、始動時点火時期計算ルー
チンが終了する毎に、一番古い過去のカウント時間Tn
は破棄され、最新のカウント時間Tnが新たに加わるこ
とによりデータは更新される。
【0065】(4)上記実施形態では、ステップ130
において、当該第n気筒#nに係る現在から過去R回の
カウント時間Tnのうち、S(<R)回が初爆判定条件
を満足しているときに、一定角である進角値αを加算し
て、進角を行うようにした。この代わりに、図6(b)
のようにしてもよい。この例では、カウント時間Tnが
初爆判定条件を満足する毎に、一定値である進角値β
(なお、βは前記αと同じ値でもよく、又、異なる値で
もよい)を前回の制御周期における点火時期に加算して
点火時期を算出するものである。なお、図6(b)にお
いても、図6(a)と同様に、始動時点火時期計算ルー
チンの制御周期が1回目から13回目までが図示されて
おり、制御周期6,7,10,11,12回目におい
て、カウント時間Tnが初爆判定条件を満足した場合の
例である。
【0066】なお、前記実施の形態では、一定値の進角
値αを加算した場合であっても、その後、過去のR回の
カウント時間Tnのいずれもが初爆判定条件を満足しな
かった場合においては、固定点火に戻すようにしたが、
この例では前回の制御周期における点火時期の値を設定
するものとする。
【0067】(5) 又、上記(4)の代わりに図6
(c)のようにしてもよい。この例においても、図6
(a)と同様に、始動時点火時期計算ルーチンの制御周
期が1回目から13回目までが図示されており、制御周
期6,7,10,11,12回目において、カウント時
間Tnが初爆判定条件を満足した場合の例である。
【0068】この例においては、図6(b)と異なり、
ステップ130における点火時期は進角値が加算されて
求められるのではなく、カウント時間Tnが初爆判定条
件を満足して、その初爆判定条件を満足した回数が更新
される毎に、ROM43に予め記憶されているテーブル
を読み込んで、点火時期を以前の点火時期より進角側に
設定するものである。前記テーブルは、初爆判定条件を
満足した回数と、その初爆判定条件を満足した回数に対
応する、好適な点火時期とから構成されている。なお、
前記好適な点火時期は試験等により得られる。
【0069】従って、例えば、制御周期6回目で当該第
n気筒#nに初爆があった場合、最初にATDC10°
CAがROM43に予め記憶されたテーブルから読み出
されて設定される。そして、次の制御周期7回目では、
同じくマップからATDC7°CAが読み出されて点火
時期が設定される。以下、同様に制御周期におけるカウ
ント時間Tnが初爆判定条件を満足するごとに、進角側
の点火時期が設定されることになる。
【0070】なお、図6(b)の初爆条件をカウント時
間Tnが満足する毎に、進角側に設定された点火時期を
テーブルから読み出す代わりに、当該第n気筒#nにお
いて、現在から過去R回のカウント時間Tnのうち、S
(<R)回が初爆判定条件を満足しているときに、点火
時期を前の点火時期より進角側に設定された点火時期を
テーブルから読み出すようにしてもよい。
【0071】以上、本発明を具体化した各実施形態につ
いて説明したが、上各実施形態から把握できる技術的思
想について、その効果と共に以下に記載する。 (イ)請求項5において、連爆状況の検出は、始動時
に、気筒を判別して、該気筒の点火から次に点火される
気筒の点火までの気筒別点火時間間隔を検出すること
と、気筒別点火時間間隔が予め設定された初爆判定条件
を満足したかを判定することと、該気筒に初爆があった
と判定したとき、初爆判定条件を満足する回数が所定回
数以上か否かを判定することにより、行われるものであ
る内燃機関の始動時点火時期制御方法。前記の方法によ
り、各気筒毎の連爆状況の検出を行うことができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び請求
項5の発明によれば、始動時において、各気筒毎の連爆
状況に応じて各気筒の点火時期を進角することにより、
始動時間を短くすることができる。
【0073】請求項2の発明によれば、初爆判定条件の
満足する回数が所定回数とならない連爆状況に応じて各
気筒の点火時期を進角することにより、始動時間を短く
することができる。
【0074】請求項3の発明によれば、初爆判定条件を
満足する回数が所定回数以上連続しなかった連爆状況に
応じて各気筒の点火時期を進角することにより、始動時
間を短くすることができる。
【0075】請求項4の発明によれば、連爆と判定され
ない、連爆状況の場合、すなわち、初爆判定条件を満足
する回数が所定回数以上連続していない場合、或いは、
初爆判定条件を満足する回数が所定回数以上ない場合、
各気筒毎の連爆状況に応じて当該気筒の点火手段の点火
時期の進角値の設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のガソリンエンジンの概
略構成図
【図2】ECU等の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図3】同ECUにより実行される「始動時点火時期計
算ルーチン」を示すフローチャート。
【図4】気筒の点火した時点の次のクランクカウントア
ップから次の気筒の点火にかかるクランクカウント迄の
気筒別点火時間間隔計算の説明図。
【図5】第n気筒#nにおいて、始動を開始してからの
複数個のカウント時間を横に配置した説明図。
【図6】(a),(b),(c)は、それぞれ「始動時
点火時期計算ルーチン」が実行処理されたときの点火時
期の変遷を表す説明図。
【符号の説明】
11…内燃機関としてのエンジン、30…イグナイタ、
31…点火手段としての点火プラグ、32…ディストリ
ビュータ(イグナイタ30、ECU41と共に出力手段
を構成する)、39…回転速度センサ、40…気筒判別
センサ、41…気筒別点火時間間隔検出手段、連爆状況
検出手段、進角値設定手段、初爆判定手段及び連爆判定
手段を構成するECU。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始動時に、気筒を判別して、該気筒の点
    火から次に点火される気筒の点火までの気筒別点火時間
    間隔を検出する気筒別点火時間間隔検出手段と、 前記気筒別点火時間間隔に基づいて当該気筒の連爆状況
    を検出する連爆状況検出手段と、 各気筒毎の連爆状況に応じて各気筒の点火手段の点火時
    期の進角値を設定する進角値設定手段と、 前記進角値設定手段が設定した進角値に基づいて各気筒
    の点火手段へ点火信号を出力する出力手段とを備えるこ
    とを特徴とする内燃機関の始動時点火時期制御装置。
  2. 【請求項2】 連爆状況検出手段は、気筒別点火時間間
    隔が予め設定された初爆判定条件を満足したか否かによ
    り初爆か否かを判定する初爆判定手段と、前記初爆判定
    手段にて該気筒に初爆があったと判定したとき、初爆判
    定条件を満足する回数が所定回数以上のとき連爆と判定
    する連爆判定手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の内燃機関の始動時点火時期制御装置。
  3. 【請求項3】 前記連爆判定手段は、初爆判定条件を満
    足する回数が所定回数以上連続した場合に、連爆と判定
    するものである請求項2に記載の内燃機関の始動時点火
    時期制御装置。
  4. 【請求項4】 前記進角値設定手段は、連爆判定手段が
    当該気筒においては所定回数以上の連爆ではないと判定
    したとき、該気筒の点火手段の点火時期の進角値を設定
    するものである請求項2又は請求項3に記載の内燃機関
    の始動時点火時期制御装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の運転状態に応じて点火時期を
    算出し、該算出した点火時期に対応した時点で点火指示
    を行うとともに該機関が始動状態にある間及び始動終了
    後、所定期間経過するまでの間は前記算出した点火時期
    の代わりに予め定めた前記機関の運転状態に無関係の固
    定の点火時期に対応した時点で点火指示を行う始動時点
    火時期制御方法において、 始動時に、運転状態パラメータから該機関の各気筒の連
    爆状況を検出し、各気筒毎の連爆状況に応じて各気筒の
    点火手段の点火時期の進角値を設定し、設定した進角値
    に基づいて各気筒の点火手段の点火時期制御を行うよう
    にしたことを特徴とする内燃機関の始動時点火時期制御
    方法。
JP9104407A 1997-04-22 1997-04-22 内燃機関の始動時点火時期制御装置及び内燃機関の始動時点火時期制御方法 Pending JPH10299630A (ja)

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