JP6942331B2 - AlNウィスカーの製造方法および製造装置ならびにAlNウィスカー構造体 - Google Patents

AlNウィスカーの製造方法および製造装置ならびにAlNウィスカー構造体 Download PDF

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Description

本明細書の技術分野は、AlNウィスカーの製造方法および製造装置ならびにAlNウィスカー構造体に関する。
電子機器類は、一般に使用すると発熱する。このような熱は電子機器の性能に影響を及ぼすおそれがある。そのため、電子機器類には、放熱部材が設けられることが多い。また、放熱部材には絶縁性が求められることがある。そのため、絶縁基板が電子機器に用いられることがある。
絶縁基板として例えば、AlN基板が用いられることがある。AlNは、高い熱伝導性と高い絶縁性とを兼ね備えている。しかし、用途によってはAlN基板の靱性は十分ではない。そのため、十分な脆性破壊強度を要求される用途に対して、高い熱伝導性と高い絶縁性とを兼ね備える材料は非常に稀である。
そのため、本発明者らの一部は、AlNウィスカーを製造する方法を研究開発した(特許文献1)。AlNウィスカーは、繊維状の材料である。また、AlNウィスカーは、高い熱伝導性と高い絶縁性とを備えている。そして、樹脂材料にAlNウィスカーを混合して固化することにより、種々の性能を備える複合材料を設計することができる。
特開2014−073951号公報
前述のように、AlNウィスカーは絶縁性の材料である。しかし、従来の製造方法では、AlNウィスカーを回収する際にAl粒子等の金属がAlNウィスカーの束の中に混ざってしまうことがあった。このような不純物の混入により、AlNウィスカーの絶縁性が損なわれるおそれがあった。また、原子半径の異なる不純物がAlN結晶中に取り込まれることにより、結晶欠陥に起因する熱伝導率の低下を招くおそれがあった。
本明細書の技術は、前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。その課題とは、金属粒子の混入を抑制することを図ったAlNウィスカーの製造方法およびAlNウィスカーの製造装置ならびにAlNウィスカー構造体を提供することである。
第1の態様におけるAlNウィスカーの製造方法においては、第1室の内部でAl含有材料を加熱してAlガスを発生させ、第1の導入口から第2室にAlガスを導入するとともに第2の導入口から第2室に窒素ガスを導入し、第2室の内部に配置された絶縁性基材の表面からAlNウィスカーを成長させる。
このAlNウィスカーの製造方法においては、Alガスを発生させる第1室とAlNウィスカーを成長させる第2室とが別々に設けられている。そして、第2室の内部の絶縁性基材からAlNウィスカーを成長させる。そのため、成長させたAlNウィスカーを回収する際に他の金属粒子がAlNウィスカーに混入するおそれがない。
第2の態様におけるAlNウィスカーの製造方法においては、絶縁性基材は、Al2 3 基板と、AlN多結晶基板と、Al2 3 粒子と、AlN粒子と、のうちのいずれかである。AlNウィスカーは、これらの絶縁性基材の表面から成長しやすい。
第3の態様におけるAlNウィスカーの製造方法においては、AlNウィスカーを成長させる際の第2室の雰囲気温度を1500℃以上1800℃以下とする。AlNウィスカーは、この雰囲気温度の場合に好適に成長する。
第4の態様におけるAlNウィスカーの製造装置は、Al含有材料を収容する材料収容部と、AlNウィスカーを成長させる反応室と、少なくとも材料収容部を加熱する第1の加熱部と、を有する。反応室は、1以上の絶縁性基材を有する。第1の加熱部は、材料収容部に収容されているAl含有材料を加熱する。この製造装置は、材料収容部と反応室との間に、材料収容部と反応室とを連通する1以上の連通部を有する。
このAlNウィスカーの製造装置においては、Alガスを発生させる材料収容部とAlNウィスカーを成長させる反応室とが別々に設けられている。そして、反応室の内部の絶縁性基材からAlNウィスカーを成長させる。そのため、成長させたAlNウィスカーを回収する際に他の金属粒子がAlNウィスカーに混入するおそれがない。
第5の態様におけるAlNウィスカーの製造装置においては、第1の加熱部は、反応室を加熱する。これにより、反応室の雰囲気温度をAlNウィスカーの成長に好適な温度に保持することができる。
第6の態様におけるAlNウィスカーの製造装置においては、反応室を加熱する第2の加熱部を有する。このため、材料収容部の雰囲気温度と反応室の雰囲気温度とを別々の温度に制御することができる。
第7の態様におけるAlNウィスカーの製造装置においては、1以上の連通部の開口部を開いた状態または閉じた状態にする開閉部を有する。これにより、反応室にAlガスを導入するタイミングを制御することができる。また、反応室の窒素ガスが材料収容部に流入することを抑制することができる。
第8の態様におけるAlNウィスカーの製造装置においては、材料収容部は、反応室からみて鉛直下方側の位置に配置されている。材料収容部で発生したAlガスが反応室に流入しやすい。
の態様におけるAlNウィスカー構造体は、カーボン基材と、カーボン基材の表面に形成されたAlN多結晶またはAlN粒子と、AlN多結晶またはAlN粒子の表面でAlN多結晶またはAlN粒子と連結されているAlNウィスカーと、を有する。
本明細書では、金属粒子の混入を抑制することを図ったAlNウィスカーの製造方法およびAlNウィスカーの製造装置ならびにAlNウィスカー構造体が提供されている。
第1の実施形態におけるAlNウィスカーの構造を示す部分断面図である。 第1の実施形態におけるAlNウィスカーの製造装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態におけるAlNウィスカー構造体の構造を示す部分断面図である。 第2の実施形態のAlNウィスカー構造体の製造方法を説明するための図(その1)である。 第2の実施形態のAlNウィスカー構造体の製造方法を説明するための図(その2)である。 アルミナ基板に成長させたAlNウィスカーを示す写真である。 AlN粒子の上に成長させたAlNウィスカー(AlNウィスカー構造体)を示す走査型顕微鏡写真(その1)である。 AlN粒子の上に成長させたAlNウィスカー(AlNウィスカー構造体)を示す走査型顕微鏡写真(その2)である。 アルミナ粒子の上に成長させたAlNウィスカー(AlNウィスカー構造体)を示す走査型顕微鏡写真(その1)である。 アルミナ粒子の上に成長させたAlNウィスカー(AlNウィスカー構造体)を示す走査型顕微鏡写真(その2)である。 AlN多結晶に覆われているカーボン基板の構造を示す断面図である。 AlN粒子に覆われているカーボン基板の構造を示す断面図である。
以下、具体的な実施形態について、AlNウィスカーの製造装置およびAlNウィスカーの製造方法を例に挙げて図を参照しつつ説明する。なお、図面中の各層の厚みの比率は、実際の比率を反映したものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。
1.AlNウィスカー
1−1.AlNウィスカーの構造
図1は、本実施形態のAlNウィスカー100の構造を示す部分断面図である。図1に示すように、AlNウィスカー100は、繊維状の材料である。また、AlNウィスカー100は、高い絶縁性と高い熱伝導性とを備えている。AlNウィスカー100の長さは、1μm以上5cm以下である。AlNウィスカー100の直径は、0.1μm以上50μm以下である。これらの数値範囲は目安であり、必ずしも上記の数値範囲に限るものではない。
AlNウィスカー100は、中心部110と表面層120とを有する。中心部110は、AlNの単結晶である。表面層120は、中心部110のAlN単結晶が酸化等して生成された表面膜である。そのため、表面層120は、中心部110の周囲を筒状に覆っている。表面層120の膜厚は、7nm以上500nm以下である。前述のように、表面層120は、中心部110に由来する。そのため、中心部110が十分に緻密な結晶性を備えていれば、表面層120の膜厚は7nm以上10nm以下である。上記の数値範囲は目安であり、必ずしも上記の数値範囲に限るものではない。
1−2.AlNウィスカーの性質
前述のように、AlNウィスカー100は、表面層120を有している。表面層120は、中心部110と同じAlN単結晶が酸化等した表面膜である。そのため、表面層120の結晶性は非常によい。したがって、表面層120は中心部110の酸化を好適に防止する。このように表面層120の結晶性が優れているため、表面層120の非常に薄い膜厚が実現されている。AlNの酸化層は、それほど高い熱伝導性を備えていない。したがって、表面層120の膜厚が薄い分だけ、本実施形態のAlNウィスカーは、従来のAlN材料より熱伝導性に優れている。
AlNウィスカー100は、高い熱伝導性と高い絶縁性とを備えている。また、十分な脆性破壊強度を備えている。そのため、AlNウィスカー100を樹脂材料に混合して固化することにより、種々の性質を備える複合材料を製造することができる。
2.製造装置
2−1.製造装置の構造
図2は、本実施形態のAlNウィスカー100を製造するための製造装置1000を示す概略構成図である。製造装置1000は、炉本体1100と、ヒーター1400と、窒素ガス供給部1500と、アルゴンガス供給部1600と、を有する。炉本体1100は、材料収容部1200と、反応室1300と、を内部に収容している。炉本体1100の材質は、例えば、カーボンまたは石英である。
材料収容部1200は、Al材料を収容するとともにAlを気化させることによりAlガスを発生させるための部屋である。材料収容部1200の材質は、例えば、カーボンまたは石英である。材料収容部1200は、容器1210と、1以上の連通部1220と、ガス導入口1230と、を有する。容器1210は、Al材料を収容するためのものである。容器1210の材質は、例えば、アルミナである。ガス導入口1230は、アルゴンガス等の希ガスを材料収容部1200に導入するための希ガス導入口である。
連通部1220は、材料収容部1200と反応室1300とを連通する。連通部1220は、材料収容部1200と反応室1300との間に配置されている。連通部1220は、材料収容部1200側に開口している開口部1220aと、反応室1300側に開口している開口部1220bと、を有する。連通部1220の開口部1220bは、材料収容部1200で発生させたAlガスを反応室1300に供給するための第1の導入口である。
反応室1300は、Alガスと窒素ガスとを反応させてAlNウィスカー100を成長させるための部屋である。反応室1300は、Al2 3 基板1310と、ガス導入口1320、1330と、排気口1340と、を有する。Al2 3 基板1310は、アルミナ基板である。ここでAl2 3 基板1310は、絶縁性基材の一種である。反応室1300の内部には、多数のAl2 3 基板1310が並んで配列されている。Al2 3 基板1310は、その表面にAlNウィスカー100を成長させるためのものである。Al2 3 基板1310は、基板の板面が水平面に交差するように並んで配置されている。ガス導入口1320は、窒素ガスを反応室1300の内部に導入するためのものである。ガス導入口1330は、アルゴンガスを反応室1300の内部に導入するためのものである。排気口1340は、反応室1300の内部のガスを製造装置1000の外部に排出するためのものである。
ヒーター1400は、炉本体1100の内部を加熱するためのものである。ヒーター1400は、材料収容部1200を加熱する第1の加熱部である。そのため、ヒーター1400は、材料収容部1200のAl材料を加熱するとともに蒸発させる。また、ヒーター1400は、反応室1300をも加熱する。そしてヒーター1400は、反応室1300の内部の炉内温度を上昇させる。
窒素ガス供給部1500は、ガス導入口1320から反応室1300の内部に窒素ガスを供給するためのものである。アルゴンガス供給部1600は、ガス導入口1330から反応室1300の内部にアルゴンガスを供給するためのものである。
2−2.製造装置の効果および製造条件
反応室1300は、材料収容部1200の上部に配置されている。つまり、材料収容部1200は、反応室1300からみて鉛直下方側の位置に配置されている。そのため、材料収容部1200の内部で発生したAlガスは、材料収容部1200から上部の反応室1300に向かって流入しやすい。
また、ヒーター1400は、材料収容部1200と反応室1300とを同時に加熱するため、材料収容部1200と反応室1300とで温度差はほとんどない。AlNウィスカー100を成長させる成長温度は、1500℃以上1800℃以下である。また、基板温度は、炉内温度とほぼ同じである。また、材料収容部1200と反応室1300との内圧は、ほぼ大気圧である。ただし、材料収容部1200の内圧は、反応室1300の内圧よりわずかに高いとよい。その場合、反応室1300の窒素ガスが材料収容部1200に入るおそれはほとんどない。つまり、溶融状態のAl材料の表面が窒化されることはほとんどない。
3.AlNウィスカーの製造方法
3−1.材料準備工程
まず、製造装置1000の容器1210の内部にAl材料を収容する。このAl材料は、工業的に製錬されたアルミニウムである。この段階ではAl材料は固体の金属である。
3−2.気化工程(Alガス発生工程)
次に、材料収容部1200の内部でAl材料を加熱してAlガスを発生させる。そのために、ヒーター1400により炉本体1100を加熱する。これにより、材料収容部1200および反応室1300の内部の温度が上昇する。この材料収容部1200を加熱する際に、アルゴンガス供給部1600が材料収容部1200の内部にアルゴンガスを供給する。そして、Alの融点に達したときにAlが溶融し始める。そして、その後、ヒーター1400による炉本体1100の加熱により、Alの沸点には達しないもののAlの一部が蒸発し始める。これにより、材料収容部1200の内部にはアルゴンガスとAlガスとの混合ガスが充満する。
3−3.ガス供給工程(ガス混合工程)
続いて、材料収容部1200の内部に発生したアルゴンガスとAlガスとの混合ガスを、連通部1220から反応室1300の内部に流入させる。この際に、Alガスとアルゴンガスとの混合ガスは、Al2 3 基板1310の板面にほぼ平行な向きに反応室1300の内部に供給される。一方、アルゴンガス供給部1600は、ガス導入口1330から反応室1300の内部にアルゴンガスを供給する。ここで、Al2 3 基板1310の周囲をArガスで満たした後にAlガスをAl2 3 基板に供給するとよい。また、窒素ガス供給部1500は、ガス導入口1320から反応室1300の内部に窒素ガスを供給する。そして、反応室1300の内部では、アルゴンガスとAlガスと窒素ガスとが混合する。そして、Al2 3 基板1310の表面では、Alガスと窒素ガスとが反応してAlNウィスカー100が成長する。
AlNウィスカー100の成長温度は、1500℃以上1800℃以下である。そのため、AlNウィスカー100を成長させる際の反応室1300の内部の雰囲気温度を1500℃以上1800℃以下とする。また、AlNウィスカー100の製造時間は十分に長いため、基板温度は雰囲気温度とほとんど等しいと考えられる。つまり、Al2 3 基板1310の温度も1500℃以上1800℃以下である。反応室1300の内圧はほぼ1気圧である。つまり、0.9atm以上1.1atm以下である。
4.本実施形態の効果
4−1.AlNウィスカーの純度
本実施形態の技術においては、特開2014−073951号公報の技術のように、TiやSiを成長活性剤として用いない。金属を触媒としないため、AlNウィスカー100の周囲に金属の塊が発生するおそれがほとんどない。また、原材料のAl材料は純度の高いAlである。そのため、AlNウィスカー100に不純物がほとんど混入しない。したがって、高純度なAlNウィスカー100を製造することができる。本実施形態においては、Al2 3 が触媒に似た働きをしていると考えられる。
4−2.AlNの粉末と収率
また、AlNウィスカー100にAlNの粉末がほとんど混入しない。そのため、原材料に対するAlNウィスカー100の収率は非常に高い。
4−3.AlNウィスカーの生産性
本実施形態では材料収容部1200と反応室1300とが別々に配置されている。つまり、Alガスの発生箇所とAlNの発生箇所とが異なっている。そして、材料収容部1200の内圧は、反応室1300の内圧よりも高い。そのため、窒素ガスは材料収容部1200にほとんど入らない。したがって、溶融しているAl材料の表面が窒化されることはほとんどない。つまり、Al材料を長時間にわたって反応室1300に供給することができる。ゆえに、本実施形態では、長さの長いAlNウィスカーを製造することができる。
また、従来の技術(例えば、特開2014−073951)においては、Al−Ti−Siを主成分とする材料を溶融させてその液面からAlNウィスカーを発生させていた。そのため、AlNウィスカーの発生面は液面に限られていた。したがって、大量に生産しようとすると、非常に大きな炉が必要となる。
本実施形態では、Alガスと窒素ガスとがAl2 3 基板1310の表面で反応してAlNウィスカー100が成長する。そのため、AlNウィスカーの発生面は必ずしも液面(水平面)に限らない。よって、それほど大きくない炉から、水平面と交差する多数のAl2 3 基板1310の表面に大量のAlNウィスカー100を製造することができる。
5.変形例
5−1.開口部のシャッター
連通部1220は、材料収容部1200と反応室1300との間に位置している。連通部1220の開口部1220aまたは開口部1220bに開閉可能なシャッターを設けてもよい。シャッターは、開口部1220aまたは開口部1220bを開いた状態と閉じた状態とのいずれかの状態にする開閉部である。これにより、Alガスが反応室1300の内部に流入する時期を調整することができる。
5−2.加熱部
図2に示すように、材料収容部1200は、炉本体1100の内部に配置されている。しかし、材料収容部1200と反応室1300とを別体としてもよい。この場合には、製造装置1000は、材料収容部1200を加熱する第1の加熱部と、反応室1300を加熱する第2の加熱部と、を有する。これにより、材料収容部1200と反応室1300とを別々に加熱することができる。つまり、Alガスの蒸発させる温度と、反応室1300の炉内温度と、を別々に設定することができる。
5−3.絶縁性基材
本実施形態のAl2 3 基板1310はアルミナ基板である。Al2 3 基板1310は、サファイア基板であってもよい。そのため、Al2 3 基板はアルミナ基板とサファイア基板とを含む。また、絶縁性基材は、AlN多結晶基板であってもよい。
5−4.Al含有材料
本実施形態では、工業的に製錬されたアルミニウムであるAl材料を用いる。しかし、このような純度の高いAl材料の代わりにAl合金を用いてもよい。このようにAl原子を含むAl含有材料を用いてもAlNウィスカー100を製造することができる。ただし、工業的に製錬されたアルミニウムを用いたほうが、製造されるAlNウィスカー100に不純物が混じりにくい。
5−5.組み合わせ
上記の変形例について、自由に組み合わせてもよい。
6.本実施形態のまとめ
本実施形態のAlNウィスカー100の製造方法は、材料収容部1200の内部でAlガスを発生させ、反応室1300の内部でAlガスと窒素ガスとを混合してAl2 3 基板1310の表面からAlNウィスカー100を成長させる。これにより、AlNウィスカー100が製造される。
本実施形態のAlNウィスカー100は、非常に高い純度を有している。触媒にTiやSiを用いないため、不純物もほとんどない。また、製造過程においてAlNの粉末もほとんど生じない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。
1.AlNウィスカー構造体
図3は、本実施形態のAlNウィスカー構造体200の構造を示す部分断面図である。AlNウィスカー構造体200は、AlNウィスカー100と、AlN粒子210と、を有する。AlNウィスカー100は、AlN粒子210の表面211でAlN粒子210と連結されている。つまり、AlNウィスカー構造体200においては、AlNウィスカー100とAlN粒子210とは一体に形成されている。AlN粒子210の粒径は0.2μm以上10mm以下の程度である。
2.AlNウィスカー構造体の製造方法
AlNウィスカー構造体200の製造方法は、第1の実施形態のAlNウィスカー100の製造方法とほぼ同じである。したがって、異なる点を説明する。
2−1.AlN粒子準備工程
図4は、AlN粒子210を収容しているAlN粒子収容部B1を示す図である。本実施形態ではこのように、AlN粒子収容部B1の内部にAlN粒子210を収容する。そして、反応室1300の内部にAl2 3 基板1310の代わりにAlN粒子収容部B1を配置する。つまり、本実施形態の絶縁性基材はAlN粒子210である。
2−2.材料準備工程
そして、製造装置1000の容器1210の内部にAl材料を収容する。
2−3.AlNウィスカー成長工程
そして、第1の実施形態のように、Al材料を気化させてAlガスを発生させるとともに、反応室1300の内部にAlガスを導入する。また、反応室1300の内部にアルゴンガスと窒素ガスとを導入する。これにより、図5に示すように、AlN粒子210の表面211からAlNウィスカー100が成長する。
3.本実施形態の効果
本実施形態のAlNウィスカー構造体200は、AlNウィスカー100と、AlN粒子210と、を有する。そして、AlNウィスカー構造体200の重心は、AlN粒子210の近傍にある。そのため、AlNウィスカー構造体200のAlN粒子210の側を第1面(表面)とし、AlNウィスカー100の側を第2面(裏面)として平坦な樹脂を成形しやすい。これにより、表面から裏面にかけて熱伝導パスが形成された樹脂を製造することができる。
4.変形例
4−1.絶縁性基材
絶縁性基材としてAlN粒子の代わりにAl2 3 粒子を用いてもよい。このように、第1の実施形態およびその変形例で説明したように、絶縁性基材は、Al2 3 基板と、AlN多結晶基板と、AlN粒子と、Al2 3 粒子と、のうちのいずれかであるとよい。このように絶縁性基材は、Al原子を含有する材料であるとよい。
4−2.カーボン基材を覆う絶縁性基材
絶縁性基材は、カーボン基材を覆っているものであってもよい。例えば、カーボン基板の上にAlN多結晶とAlN粒子との少なくとも一方が形成されていてもよい。この場合のAlNウィスカー構造体は、カーボン基材と、カーボン基材の表面に形成されたAlN多結晶またはAlN粒子と、AlN多結晶またはAlN粒子の表面でAlN多結晶またはAlN粒子と連結されているAlNウィスカーと、を有する。
なお、カーボン基板の上のAlN多結晶またはAlN粒子は、蒸着法、スパッタリング法、MOCVD法により形成することができる。また、製造装置1000の内部にカーボン基板を配置している状態でAlNウィスカーの製造工程を繰り返すと、カーボン基板の上にAlN多結晶やAlN粒子が形成される。つまり、AlNウィスカーの製造過程において、カーボン基材を覆う絶縁性基材を合成してもよい。
カーボン基板は、優れた耐熱強度を備えている。また、AlN多結晶またはAlN粒子がカーボン基板の表面を隙間なく覆っている。また、カーボン基板とAlN多結晶またはAlN粒子との界面にはAlCが生成されていると考えられる。そのため、カーボン基板とAlN多結晶またはAlN粒子との間の結合は強固である。そのため、AlNウィスカーを回収する際にカーボンがAlNウィスカーに混入することを抑制できる。
4−3.組み合わせ
上記の変形例について、自由に組み合わせてもよい。また、第1の実施形態およびその変形例と第2の実施形態およびその変形例とを組み合わせてもよい。
1.実験1
1−1.実験手順
製造装置1000の材料収容部1200の内部にAl材料を収容する容器1210を配置する。次に、炉本体1100の内部を500Pa程度に真空引きする。そして、アルゴンガスで炉本体1100の内部を充填する。そして、材料収容部1200および反応室1300を1700℃に加熱するとともに反応室1300の内部に窒素ガスを導入する。処理時間は2時間程度である。
1−2.実験結果
図6は、Al2 3 基板の上に成長させたAlNウィスカーを示す写真である。図6に示すように、大量のAlNウィスカーが基板上に成長している。
2.実験2
2−1.実験手順
製造装置1000の材料収容部1200の内部に容器1210を配置する。容器1210の内部にAlN粒子を収容する。AlN粒子の粒径は0.2μm以上10mm以下の程度である。次に、炉本体1100の内部を500Pa程度に真空引きする。そして、アルゴンガスで炉本体1100の内部を充填する。そして、材料収容部1200および反応室1300を1700℃に加熱するとともに反応室1300の内部に窒素ガスを導入する。処理時間は2時間程度である。
2−2.実験結果
図7は、AlN粒子の上に成長させたAlNウィスカー(AlNウィスカー構造体)を示す走査型顕微鏡写真(その1)である。図7に示すように、AlN粒子の表面の一部から繊維状のなめらかなAlNウィスカーが成長している。
図8は、AlN粒子の上に成長させたAlNウィスカー(AlNウィスカー構造体)を示す走査型顕微鏡写真(その2)である。図8に示すように、AlN粒子の表面の一部から凹凸のあるAlNウィスカーが成長している。この凹凸は、ファセット面である。
3.実験3
3−1.実験手順
製造装置1000の材料収容部1200の内部に容器1210を配置する。容器1210の内部にアルミナ粒子を収容する。アルミナ粒子の粒径は0.2μm以上10mm以下の程度である。次に、炉本体1100の内部を500Pa程度に真空引きする。そして、アルゴンガスで炉本体1100の内部を充填する。そして、材料収容部1200および反応室1300を1700℃に加熱するとともに反応室1300の内部に窒素ガスを導入する。処理時間は2時間程度である。
3−2.実験結果
図9は、アルミナ粒子の上に成長させたAlNウィスカー(AlNウィスカー構造体)を示す走査型顕微鏡写真(その1)である。図9に示すように、アルミナ粒子の表面から比較的まっすぐなAlNウィスカーが成長している。
図10は、アルミナ粒子の上に成長させたAlNウィスカー(AlNウィスカー構造体)を示す走査型顕微鏡写真(その2)である。図10に示すように、アルミナ粒子の表面から非常にまっすぐなAlNウィスカーが成長している。
4.実験4
4−1.実験手順
製造装置1000のAl2 3 基板1310の代わりに、AlN多結晶膜を形成済みのカーボン基板を配置する。そして、実験1と同様にAlN多結晶膜の上にAlNウィスカーを成長させる。
図11は、AlN多結晶に覆われているカーボン基板の構造を模式的に示す断面図である。図12は、AlN粒子に覆われているカーボン基板の構造を模式的に示す断面図である。
4−2.実験結果
この場合であっても、AlN多結晶の表面からAlNウィスカーが形成される。
5.実験のまとめ
種々の絶縁性基材からAlNウィスカーを成長させることができた。AlNウィスカーは、AlN粒子もしくはアルミナ粒子における特定の面、例えば(0001)面から発生しているようである。そのため、AlN粒子もしくはアルミナ粒子の結晶面とAlNウィスカーの結晶面とはほとんど一致する。したがって、AlN粒子もしくはアルミナ粒子とAlNウィスカーとの間で格子欠陥はほとんどないものと考えられる。つまり、AlNウィスカー構造体の熱伝導性はよいといえる。
100…AlNウィスカー
110…中心部
120…表面層
200…AlNウィスカー構造体
210…AlN粒子
211…表面
1000…製造装置
1100…炉本体
1200…材料収容部
1210…容器
1220…連通部
1220a、1220b…開口部
1230…ガス導入口
1300…反応室
1310…Al2 3 基板
1320、1330…ガス導入口
1340…排気口
1400…ヒーター
1500…窒素ガス供給部
1600…アルゴンガス供給部

Claims (9)

  1. 第1室の内部でAl含有材料を加熱してAlガスを発生させ、
    第1の導入口から第2室に前記Alガスを導入するとともに第2の導入口から前記第2室に窒素ガスを導入し、
    前記第2室の内部に配置された絶縁性基材の表面からAlNウィスカーを成長させること
    を特徴とするAlNウィスカーの製造方法。
  2. 請求項1に記載のAlNウィスカーの製造方法において、
    前記絶縁性基材は、
    Al2 3 基板と、AlN多結晶基板と、Al2 3 粒子と、AlN粒子と、のうちのいずれかであること
    を特徴とするAlNウィスカーの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のAlNウィスカーの製造方法において、
    前記AlNウィスカーを成長させる際の前記第2室の雰囲気温度を1500℃以上1800℃以下とすること
    を特徴とするAlNウィスカーの製造方法。
  4. Al含有材料を収容する材料収容部と、
    AlNウィスカーを成長させる反応室と、
    少なくとも前記材料収容部を加熱する第1の加熱部と、
    を有し、
    前記反応室は、
    1以上の絶縁性基材を有し、
    前記第1の加熱部は、
    前記材料収容部に収容されている前記Al含有材料を加熱し、
    前記材料収容部と前記反応室との間に、
    前記材料収容部と前記反応室とを連通する1以上の連通部を有すること
    を特徴とするAlNウィスカーの製造装置。
  5. 請求項4に記載のAlNウィスカーの製造装置において、
    前記第1の加熱部は、
    前記反応室を加熱すること
    を特徴とするAlNウィスカーの製造装置。
  6. 請求項4に記載のAlNウィスカーの製造装置において、
    前記反応室を加熱する第2の加熱部を有すること
    を特徴とするAlNウィスカーの製造装置。
  7. 請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載のAlNウィスカーの製造装置において、
    前記1以上の連通部の開口部を開いた状態または閉じた状態にする開閉部を有すること
    を特徴とするAlNウィスカーの製造装置。
  8. 請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載のAlNウィスカーの製造装置において、
    前記材料収容部は、
    前記反応室からみて鉛直下方側の位置に配置されていること
    を特徴とするAlNウィスカーの製造装置。
  9. カーボン基材と、
    前記カーボン基材の表面に形成されたAlN多結晶またはAlN粒子と、
    前記AlN多結晶または前記AlN粒子の表面で前記AlN多結晶または前記AlN粒子と連結されているAlNウィスカーと、
    を有するAlNウィスカー構造体。
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