JP6942286B2 - 振動センサ及び振動検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動センサ及び振動検知装置に関する。
従来、圧電素子を用いて振動を検知する方式の振動センサが開発されている。また、圧電基板及び超音波伝搬用の媒質を用いて、媒質内の超音波の伝搬経路長の変動に基づき振動を検知する方式の振動センサも開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−329612号公報
特許文献1等に記載されている従来の振動センサは、超音波伝搬用の媒質に液体を用いたものである。このため、当該液体の温度及び当該液体の量などに応じて、振動センサの特性が大きく変動する問題があった。また、当該液体の漏れを防ぐための構造を設けることが要求される問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、媒質内の超音波の伝搬経路長の変動に基づき振動を検知する方式の振動センサ及び振動検知装置において、液体媒質を不要とすることを目的とする。
本発明の振動センサは、圧電基板と、圧電基板に設けられた第1電極及び第2電極と、第1電極と第2電極間に電気的に接続された増幅器と、圧電基板に接触している第1面部と、第1面部と対向配置されており、かつ、対象物質に対する接触用の第2面部と、を有し、かつ、圧電基板における板波の位相速度よりも低い音速を有する固体媒質と、を備え、圧電基板、第1電極、第2電極、増幅器及び固体媒質により発振ループが構成されており、対象物質の振動に応じて発振ループのループ長が変動することにより、対象物質の振動が検知されるものである。
本発明によれば、上記のように構成したので、液体媒質を不要とすることができる。
実施の形態1に係る振動センサを含む振動検知装置の要部を示す説明図である。 対象物質の縦方向振動に応じて固体媒質が変形することにより、発振ループ長が変動する状態の例を示す説明図である。 対象物質の縦方向振動に応じて固体媒質が変形することにより、発振ループ長が変動する状態の例を示す説明図である。 固体媒質の第2面部に断続的に負荷が加えられたときの電圧波形の実験結果を示す特性図である。 固体媒質の第2面部に瞬時的に負荷が加えられたときの電圧波形の実験結果を示す特性図である。 実施の形態2に係る振動センサを含む振動検知装置の要部を示す説明図である。 対象物質の横方向振動に応じて固体媒質がスライド移動することにより、発振ループ長が変動する状態の例を示す説明図である。 対象物質の横方向振動に応じて固体媒質がスライド移動することにより、発振ループ長が変動する状態の例を示す説明図である。 固体媒質が横方向に振動したときの電圧波形の実験結果を示す特性図である。 実施の形態3に係る振動センサを含む振動検知装置の要部を示す説明図である。 対象物質の横方向振動に応じて固体媒質がスライド移動することにより、発振ループ長が変動する状態の例を示す説明図である。 対象物質の横方向振動に応じて固体媒質がスライド移動することにより、発振ループ長が変動する状態の例を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る振動センサを含む振動検知装置の要部を示す説明図である。図1を参照して、実施の形態1に係る振動センサを含む振動検知装置について説明する。
図中、1は圧電基板である。圧電基板1の表面部には、電気信号入力用のすだれ状の電極(以下「第1電極」という。)2が設けられている。また、圧電基板1の表面部には、電気信号出力用のすだれ状の電極(以下「第2電極」という。)3が設けられている。第1電極2と第2電極3間に、増幅器4が電気的に接続されている。
以下、圧電基板1の板面に沿う方向を「横方向」ということがある。また、圧電基板1の板面と直交する方向を「縦方向」ということがある。
図中、5は固体媒質である。固体媒質5は、互いに対向配置された一対の面部51,52を有している。当該一対の面部51,52のうちの一方の面部(以下「第1面部」という。)51は、圧電基板1の裏面部に接触している。当該一対の面部51,52のうちの他方の面部(以下「第2面部」という。)52は、振動センサ100による振動の検知対象となる物質(以下「対象物質」という。)に対する接触用の面部である。対象物質は、例えば、固体状の物質、液体状の物質又は気体状の物質である。
圧電基板1、第1電極2、第2電極3、増幅器4及び固体媒質5により、振動センサ100の要部が構成されている。すなわち、振動センサ100は、種々の機器における振動の検知に用いることができる。また、振動センサ100は、種々の材料における振動の検知に用いることができる。
ここで、圧電基板1、第1電極2、第2電極3、増幅器4及び固体媒質5により、いわゆる「発振ループ」が構成されている(図中L)。発振ループLは、増幅器4を含むループである。また、発振ループLは、板波が伝搬する部位(すなわち圧電基板1)、電気信号が伝搬する部位(すなわち第1電極2、第2電極3及び増幅器4など)、並びに超音波が伝搬する部位(すなわち固体媒質5)を含むループである。
第1電極2に電気信号が入力されることにより、圧電基板1を伝搬する板波が発生する。より具体的には、いわゆる「ラム波」が発生する。固体媒質5は、圧電基板1を伝搬する板波の位相速度よりも低い音速を有する材料により構成されている。このため、当該発生した板波のエネルギーが固体媒質5内に漏洩することにより、固体媒質5内を伝搬する超音波(以下「第1超音波」という。)が発生する。図中、P1は、第1超音波の伝搬経路の例を示している。
第1超音波が第2面部52により反射されることにより、固体媒質5内を伝搬する超音波(以下「第2超音波」という。)が発生する。図中、P2は、第2超音波の伝搬経路の例を示している。第2超音波が圧電基板1に到達することにより、圧電基板1を伝搬する板波が発生する。第2電極3は、当該発生した板波に対応する電気信号を増幅器4に出力する。上記のとおり、増幅器4は、第1電極2と第2電極3間に電気的に接続されている。このため、増幅器4における増幅率が所定値を超えたとき、発振ループLが発振する。
発振ループLにおける発振周波数(以下単に「周波数」という。)Fは、発振ループLのループ長(以下「発振ループ長」という。)に応じて異なる値となる。すなわち、発振ループ長が大きくなるにつれて、次第に周波数Fが低くなる。換言すれば、発振ループ長が小さくなるにつれて、次第に周波数Fが高くなる。図1に示す如く、発振ループ長の大部分は、第1超音波及び第2超音波の伝搬経路長である。すなわち、発振ループ長の大部分は、固体媒質5内の伝搬経路P1,P2の経路長である。
周波数電圧変換器(以下「FV変換器」という。)6は、周波数Fを電圧Vに変換するものである。ディスプレイ7は、時間に対する電圧Vを示す波形(以下「電圧波形」という。)を含む画面を表示するものである。ディスプレイ7は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイにより構成されている。
振動センサ100、FV変換器6及びディスプレイ7により、振動検知装置200の要部が構成されている。
次に、図2を参照して、振動検知装置200による振動の検知方法について説明する。より具体的には、少なくとも縦方向に対する振動成分を含む振動(以下「縦方向振動」という。)の検知方法について説明する。併せて、振動検知装置200の用途について説明する。
図2に示す如く、対象物質Oが固体媒質5の第2面部52に接触している状態にて、対象物質Oが縦方向に振動することにより、固体媒質5が変形する。図中、D1及びD2は、縦方向振動による対象物質Oの移動方向を示している。すなわち、D1及びD2は、対象物質Oの振動方向を示している。
固体媒質5が変形することにより、伝搬経路P1,P2の経路長が変動する。伝搬経路P1,P2の経路長が変動することにより、発振ループ長が変動する。発振ループ長が変動することにより、周波数Fが変動する。周波数Fが変動することにより、電圧Vが変動する。このため、振動検知装置200のユーザは、ディスプレイ7に表示された電圧波形を見ることにより、対象物質Oの縦方向振動を視覚的に認識することができる。このように、振動検知装置200は、対象物質Oの縦方向振動を検知することができる。
例えば、対象物質Oが機器の一部である場合、ユーザは、振動検知装置200による検知結果を当該機器のメンテナンス作業の要否の判断に用いることができる。すなわち、ユーザは、当該機器が正常状態であるときの振動状態と、振動検知装置200による検知結果が示す振動状態とを比較する。これにより、ユーザは、当該機器が正常状態であるか異常状態であるかを判断する。当該機器が異常状態であると判断された場合、ユーザは、当該機器のメンテナンス作業の実行が要であると判断する。
他方、当該機器が正常状態であると判断された場合、ユーザは、当該機器のメンテナンス作業の実行が不要であると判断する。これにより、不要なメンテナンス作業が実行されるのを回避することができる。この結果、当該機器のメンテナンスコストを低減することができる。
次に、固体媒質5の材料について説明する。
振動センサ100は、固体媒質5を用いたものである。圧電基板1を伝搬する板波のエネルギーが固体媒質5内に漏洩するためには、固体媒質5中の音速が板波の位相速度よりも低いことが求められる。板波の位相速度は、周波数F、圧電基板1の肉厚及び圧電基板1の材料などに応じて異なるものの、概ね1500メートル毎秒(以下「m/s」と記載する。)以上である。例えば、板波の位相速度は2600m/sである。
ここで、従来の振動センサは、固体媒質5に代えて液体媒質を用いたものである。一般に、液体中の音速は固体中の音速に比して低い。例えば、水中の音速は約1500m/sである。従来の振動センサにおいて液体媒質が用いられている理由の一つは、媒質中の音速を低減することにより、板波のエネルギーが媒質内に漏洩するのを容易にするためである。
換言すれば、一般に、固体中の音速は液体中の音速に比して高い。例えば、鋼の縦波音速は約5930m/sである。このため、仮に、圧電基板1を伝搬する板波の位相速度が2600m/sである場合において、固体媒質5が鋼により構成されているとき、板波のエネルギーは固体媒質5内に漏洩しない。この結果、発振ループLが発振しないため、対象物質の振動が検知されない。
これに対して、例えば、ポリスルホンの縦波音速は約2260m/sである。このため、圧電基板1を伝搬する板波の位相速度が2600m/sである場合において、固体媒質5がポリスルホンにより構成されているとき、板波のエネルギーは固体媒質5内に漏洩する。この結果、発振ループLが発振するため、対象物質の振動が検知される。
すなわち、振動センサ100は、固体媒質5が圧電基板1を伝搬する板波の位相速度よりも低い音速を有する材料により構成されていることにより、振動センサ本来の機能を果たすものである。
次に、図3を参照して、ポリスルホン製の固体媒質5を用いた場合における電圧波形の実験結果について説明する。
図3Aは、ポリスルホン製の固体媒質5の第2面部52に断続的に負荷が加えられたときの電圧波形の実験結果を示している。図3Aに示す如く、第2面部52に断続的に負荷が加えられたとき、正弦波状の電圧波形がディスプレイ7に表示されている。また、図3Bは、ポリスルホン製の固体媒質5の第2面部52に瞬時的に負荷が加えられたときの電圧波形の実験結果を示している。図3Bに示す如く、第2面部52に瞬時的に負荷が加えられたとき、スパイク状の電圧波形がディスプレイ7に表示されている。これにより、振動センサ100が振動センサ本来の機能を果たすことがわかる。
なお、固体媒質5の材料は、ポリスルホンに限定されるものではない。上記のとおり、固体媒質5の材料は、圧電基板1を伝搬する板波の位相速度よりも低い音速を有するものであれば良い。
また、圧電基板1の裏面部と固体媒質5の第1面部51との間に、例えば、固体媒質5を圧電基板1に接着するための部材等が設けられているものであっても良い。すなわち、圧電基板1に対する第1面部51の接触は、かかる部材等を介しない直接的な接触であっても良く、又は、かかる部材等を介する間接的な接触であっても良い。
また、固体媒質5のうちの少なくとも第2面部52を含む部位に、例えば、被覆用の部材等が設けられているものであっても良い。すなわち、対象物質に対する第2面部52の接触は、かかる部材等を介しない直接的な接触であっても良く、又は、かかる部材等を介する間接的な接触であっても良い。
以上のように、実施の形態1の振動センサ100は、圧電基板1と、圧電基板1に設けられた第1電極2及び第2電極3と、第1電極2と第2電極3間に電気的に接続された増幅器4と、圧電基板1に接触している第1面部51と、第1面部51と対向配置されており、かつ、対象物質に対する接触用の第2面部52と、を有し、かつ、圧電基板1における板波の位相速度よりも低い音速を有する固体媒質5と、を備え、圧電基板1、第1電極2、第2電極3、増幅器4及び固体媒質5により発振ループLが構成されており、対象物質の振動に応じて発振ループLのループ長(発振ループ長)が変動することにより、対象物質の振動が検知されるものである。これにより、液体媒質を不要とすることができる。
また、対象物質の縦方向振動に応じて固体媒質5が変形することにより、ループ長(発振ループ長)が変動するものである。これにより、発振ループ長の変動に基づき、対象物質の縦方向振動を検知することができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る振動センサを含む振動検知装置の要部を示す説明図である。図4を参照して、実施の形態2に係る振動センサを含む振動検知装置について説明する。なお、図4において、図1に示す構成部材等と同様の構成部材等には同一符号を付して説明を省略する。
図4に示す如く、固体媒質5aの形状は、第2面部52aが第1面部51に対して非平行な形状である。より具体的には、固体媒質5aの形状は、第2面部52aが第1面部51に対して傾斜した形状である。
また、図4に示す如く、固体媒質5aを横方向にスライド自在に支持する機構(以下「スライド支持機構」という。)8が設けられている。これにより、対象物質が第2面部52aに接触している状態にて対象物質が横方向に振動したとき(いわゆる「すべり振動」)、対象物質の振動に応じて固体媒質5aがスライド移動するようになっている。図中、Rは、固体媒質5aのスライド移動が可能な範囲(以下「スライド移動範囲」という。)を示している。
例えば、対象物質が固体状の物質である場合、対象物質と第2面部52a間の摩擦力又は押圧力により、固体媒質5aが対象物質と一体に振動する。または、例えば、対象物質が固体状の物質である場合、固定用の部材等を用いて対象物資と固体媒質5a間が固定されていることにより、固体媒質5aが対象物質と一体に振動する。または、例えば、対象物質が液体状の物質又は気体状の物質である場合、固体媒質5aのうちの少なくとも第2面部52aを含む部位が対象物質内に配置されていることにより、固体媒質5aが対象物質と一体に振動する。このようにして、対象物質の振動に応じて固体媒質5aがスライド移動するようになっている。
圧電基板1、第1電極2、第2電極3、増幅器4、固体媒質5a及びスライド支持機構8により、振動センサ100aの要部が構成されている。振動センサ100a、FV変換器6及びディスプレイ7により、振動検知装置200aの要部が構成されている。
次に、図5を参照して、振動検知装置200aによる振動の検知方法について説明する。より具体的には、少なくとも横方向に対する振動成分を含む振動(以下「横方向振動」という。)の検知方法について説明する。
図5に示す如く、対象物質Oが第2面部52aに接触している状態にて対象物質Oが横方向に振動したとき、対象物質Oの横方向振動に応じて固体媒質5aがスライド移動する。図中、D3及びD4は、横方向振動による対象物質Oの移動方向を示している。すなわち、D3及びD4は、対象物質Oの振動方向を示している。また、D3及びD4は、スライド移動による固体媒質5aの移動方向を示している。
このとき、第2面部52aが第1面部51に対して非平行であるため、固体媒質5aがスライド移動することにより、第1超音波及び第2超音波の伝搬経路長が変動する。すなわち、固体媒質5a内の伝搬経路P1,P2の経路長が変動する。
より具体的には、固体媒質5aが方向D3,D4のうちの一方の方向D3に移動することにより、伝搬経路P1,P2の経路長が大きくなる(図5A参照)。伝搬経路P1,P2の経路長が大きくなることにより、発振ループ長が大きくなる。発振ループ長が大きくなることにより、周波数Fが低くなる。
また、固体媒質5aが方向D3,D4のうちの他方の方向D4に移動することにより、伝搬経路P1,P2の経路長が小さくなる(図5B参照)。伝搬経路P1,P2の経路長が小さくなることにより、発振ループ長が小さくなる。発振ループ長が小さくなることにより、周波数Fが高くなる。
このように、対象物質Oの横方向振動に応じて固体媒質5aがスライド移動することにより、発振ループ長が変動する。これにより、振動検知装置200aは、対象物質Oの横方向振動を検知することができる。
次に、図6を参照して、ポリスルホン製の固体媒質5aを用いた場合における電圧波形の実験結果について説明する。
図6は、ポリスルホン製の固体媒質5aがスライド移動することにより、固体媒質5aが数ヘルツの周期にて横方向に振動したときの電圧波形の実験結果を示している。図6に示す如く、固体媒質5aが横方向に振動したとき、横方向振動に対応する電圧波形がディスプレイ7に表示されている。
なお、振動検知装置200aは、対象物質の横方向振動を検知するのに加えて、対象物質の縦方向振動を検知するものであっても良い。すなわち、対象物質が固体媒質5aの第2面部52aに接触している状態にて対象物質が縦方向に振動したとき、対象物質の縦方向振動に応じて固体媒質5aが変形することにより、対象物質の縦方向振動が検知されるものであっても良い。
また、固体媒質5aの材料は、ポリスルホンに限定されるものではない。固体媒質5aの材料は、圧電基板1を伝搬する板波の位相速度よりも低い音速を有するものであれば良い。
また、固体媒質5aの形状は、第2面部52aが第1面部51に対して非平行な形状であれば良く、図4及び図5に示す具体例に限定されるものではない。後述する実施の形態3においては、固体媒質5aと異なる形状を有する固体媒質5bを用いた振動センサ100bについて説明する。
そのほか、振動検知装置200aは、実施の形態1にて説明したものと同様の種々の変形例を採用することができる。
以上のように、実施の形態2の振動センサ100aにおいて、固体媒質5aは、第2面部52aが第1面部51と非平行な形状を有し、固体媒質5aを横方向にスライド自在に支持するスライド支持機構8を備え、対象物質の横方向振動に応じて固体媒質5aがスライド移動することにより、横方向振動が検知されるものである。これにより、発振ループ長の変動に基づき、対象物質の横方向振動を検知することができる。
また、振動センサ100aにおいて、固体媒質5aは、第2面部52aが第1面部51に対して非平行な形状を有し、固体媒質5aを横方向にスライド自在に支持するスライド支持機構8を備え、対象物質の縦方向振動に応じて固体媒質5aが変形することにより、縦方向振動が検知されるものであり、かつ、対象物質の横方向振動に応じて固体媒質5aがスライド移動することにより、横方向振動が検知されるものである。これにより、発振ループ長の変動に基づき、対象物質の横方向振動を検知することができるのはもちろんのこと、対象物質の縦方向振動を検知することができる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る振動センサを含む振動検知装置の要部を示す説明図である。図7を参照して、実施の形態3に係る振動センサを含む振動検知装置について説明する。なお、図7において、図4に示す構成部材等と同様の構成部材等には同一符号を付して説明を省略する。
図7に示す如く、固体媒質5bは、いわゆる「平凸円筒レンズ」と同様の形状(以下「平凸円筒形状」という。)を有している。平凸円筒形状における平面部により、固体媒質5bの第1面部51が構成されている。また、平凸円筒形状における円筒面部により、固体媒質5bの第2面部52bが構成されている。すなわち、第1面部51が平面状であるのに対して、第2面部52aは円筒面状である。これにより、第2面部52bは、第1面部51に対して非平行である。
圧電基板1、第1電極2、第2電極3、増幅器4、固体媒質5b及びスライド支持機構8により、振動センサ100bの要部が構成されている。振動センサ100b、FV変換器6及びディスプレイ7により、振動検知装置200bの要部が構成されている。
図8に示す如く、対象物質Oが第2面部52bに接触している状態にて対象物質Oが横方向に振動したとき、対象物質Oの横方向振動に応じて固体媒質5bがスライド移動する。このとき、第2面部52bが第1面部51に対して非平行であるため、固体媒質5bがスライド移動することにより、第1超音波及び第2超音波の伝搬経路長が変動する。すなわち、固体媒質5b内の伝搬経路P1,P2の経路長が変動する。
より具体的には、固体媒質5bがスライド移動範囲Rの中央部に配置されている状態に対して、固体媒質5bが方向D3,D4のうちの一方の方向D3に移動することにより、伝搬経路P1,P2の経路長が小さくなる(図8A参照)。伝搬経路P1,P2の経路長が小さくなることにより、発振ループ長が小さくなる。発振ループ長が小さくなることにより、周波数Fが高くなる。
また、固体媒質5bがスライド移動範囲Rの中央部に配置されている状態に対して、固体媒質5bが方向D3,D4のうちの他方の方向D4に移動することにより、伝搬経路P1,P2の経路長が小さくなる(図8B参照)。伝搬経路P1,P2の経路長が小さくなることにより、発振ループ長が小さくなる。発振ループ長が小さくなることにより、周波数Fが高くなる。
このように、対象物質Oの横方向振動に応じて固体媒質5bがスライド移動することにより、発振ループ長が変動する。これにより、振動検知装置200bは、対象物質Oの横方向振動を検知することができる。
なお、固体媒質5bは、いわゆる「平凸球面レンズ」と同様の形状(以下「平凸球面形状」という。)を有するものであっても良い。この場合、平凸球面形状における平面部により、固体媒質5bの第1面部51が構成されている。また、平凸球面形状における球面部により、固体媒質5bの第2面部52bが構成されている。すなわち、第1面部51が平面状であるのに対して、第2面部52bが球面状である。これにより、図8における紙面に沿う方向D3,D4に対する横方向振動を検知するのに加えて、図8における紙面と直交する方向D5,D6(不図示)に対する横方向振動を検知することができる。
また、振動検知装置200bは、対象物質の横方向振動を検知するのに加えて、対象物質の縦方向振動を検知するものであっても良い。すなわち、対象物質が固体媒質5bの第2面部52bに接触している状態にて対象物質が縦方向に振動したとき、対象物質の縦方向振動に応じて固体媒質5bが変形することにより、対象物質の縦方向振動が検知されるものであっても良い。
そのほか、振動検知装置200bは、実施の形態1にて説明したものと同様の種々の変形例を採用することができる。
以上のように、実施の形態3の振動センサ100bにおいて、固体媒質5bは、第2面部52bが第1面部51と非平行な形状を有し、固体媒質5bを横方向にスライド自在に支持するスライド支持機構8を備え、対象物質の横方向振動に応じて固体媒質5bがスライド移動することにより、ループ長(発振ループ長)が変動するものである。これにより、発振ループ長の変動に基づき、対象物質の横方向振動を検知することができる。
また、振動センサ100bにおいて、固体媒質5bは、第2面部52bが第1面部51と非平行な形状を有し、固体媒質5bを横方向にスライド自在に支持するスライド支持機構8を備え、対象物質の縦方向振動に応じて固体媒質5bが変形することにより、ループ長(発振ループ長)が変動するものであり、かつ、対象物質の横方向振動に応じて固体媒質5bがスライド移動することにより、ループ長(発振ループ長)が変動するものである。これにより、発振ループ長の変動に基づき、対称物質の横方向振動を検知することができるのはもちろんのこと、対象物質の縦方向振動を検知することができる。
また、固体媒質5bが平凸円筒形状を有し、平凸円筒形状における平面部により第1面部51が構成されており、かつ、平凸円筒形状における円筒面部により第2面部52bが構成されている。これにより、方向D3,D4に対する横方向振動を検知することができる。
また、固体媒質5bが平凸球面形状を有し、平凸球面形状における平面部により第1面部51が構成されており、かつ、平凸球面形状における球面部により第2面部52bが構成されている。これにより、方向D3,D4に対する横方向振動を検知することができるのはもちろんのこと、方向D5,D6に対する横方向振動を検知することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本発明の振動センサ及び振動検知装置は、例えば、種々の機器における振動の検知に用いることができる。
1 圧電基板、2 第1電極、3 第2電極、4 増幅器、5,5a,5b 固体媒質、6 周波数電圧変換器(FV変換器)、7 ディスプレイ、8 スライド支持機構、51 第1面部、52,52a,52b 第2面部、100,100a,100b 振動センサ、200,200a,200b 振動検知装置。

Claims (9)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板に設けられた第1電極及び第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極間に電気的に接続された増幅器と、
    前記圧電基板に接触している第1面部と、前記第1面部と対向配置されており、かつ、対象物質に対する接触用の第2面部と、を有し、かつ、前記圧電基板における板波の位相速度よりも低い音速を有する固体媒質と、を備え、
    前記圧電基板、前記第1電極、前記第2電極、前記増幅器及び前記固体媒質により発振ループが構成されており、
    前記対象物質の振動に応じて前記発振ループのループ長が変動することにより、前記対象物質の振動が検知されるものである
    ことを特徴とする振動センサ。
  2. 前記対象物質の縦方向振動に応じて前記固体媒質が変形することにより、前記ループ長が変動するものであることを特徴とする請求項1記載の振動センサ。
  3. 前記固体媒質は、前記第2面部が前記第1面部と非平行な形状を有し、
    前記固体媒質を横方向にスライド自在に支持するスライド支持機構を備え、
    前記対象物質の横方向振動に応じて前記固体媒質がスライド移動することにより、前記ループ長が変動するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の振動センサ。
  4. 前記固体媒質は、前記第2面部が前記第1面部と非平行な形状を有し、
    前記固体媒質を横方向にスライド自在に支持するスライド支持機構を備え、
    前記対象物質の縦方向振動に応じて前記固体媒質が変形することにより、前記ループ長が変動するものであり、かつ、前記対象物質の横方向振動に応じて前記固体媒質がスライド移動することにより、前記ループ長が変動するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の振動センサ。
  5. 前記固体媒質が平凸円筒形状を有し、
    前記平凸円筒形状における平面部により前記第1面部が構成されており、かつ、前記平凸円筒形状における円筒面部により前記第2面部が構成されている
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の振動センサ。
  6. 前記固体媒質が平凸球面形状を有し、
    前記平凸球面形状における平面部により前記第1面部が構成されており、かつ、前記平凸球面形状における球面部により前記第2面部が構成されている
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の振動センサ。
  7. 前記固体媒質は、ポリスルホンにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の振動センサ。
  8. 前記対象物質は、メンテナンス作業の対象となる機器の一部であることを特徴とする請求項1記載の振動センサ。
  9. 請求項1記載の振動センサと、
    前記ループ長に対応する周波数を電圧に変換する周波数電圧変換器と、
    時間に対する前記電圧を示す波形を含む画面を表示するディスプレイと、
    を備える振動検知装置。
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