JP6941569B2 - クロスフローファンおよび流体送り装置 - Google Patents

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    • F24F1/0018Indoor units, e.g. fan coil units characterised by fans
    • F24F1/0025Cross-flow or tangential fans

Description

本発明は、駆動モータとともに送風機を構成するクロスフローファンと、該送風機を備えた空気調和機の室内機や空気清浄機、加湿器、除湿器、ファンヒータ、冷却装置、換気装置といった流体送り装置に関する。
従来のクロスフローファンには、クロスフローファンのファンモータ側の支持板にファンモータのモータシャフトと締結するためのボス部が設けられているものがある。これにおいては、ボス部のネジ穴からネジがねじ込まれ、ネジでモータシャフトが締め付けられることによって、クロスフローファンがモータシャフトに固定される。
このような構成のクロスフローファンにおいて、クロスフローファンの外側にボス部を突出させると、クロスフローファンの全長をボス部の長さだけ短くしなければならなくなる。そこで、従来、ボス部をクロスフローファンの内側に突出させるように設けて、クロスフローファンの全長を長くして送風性能の改善を図ることが行われている。
ボス部をクロスフローファンの内側に突出させる場合、クロスフローファンの羽根の間からネジを締結するための工具を差し込む必要がある。そのため、従来、モータ側の側面付近の羽根を1枚ないし2枚取り除いて隙間を確保するようなことも行われている。
しかしながら、羽根を取り除くと送風性能の損失が大きくなる。具体的には、羽根が少なることで風量の減少が起こる。風量が減少すると、所望する風量を得るのに必要な電力が増加する(非省エネ化)。また、羽根を取り除くと、クロスフローファンの側面の空間との圧力差によりクロスフローファン近傍の空気の流れが変わり、流れに乱れが起こる。具体的には、吸い込み側および吹き出し側それぞれにおいて空気の流れが異なる変化を起こし、意図した送風を行えなくなる。そのため、これによっても風量が減少し、サージング現象(バサバサとした音、逆吸込み等)も起こる。意図した送風を行えなくなる(意図した気流が作りにくくなる)と、部屋空間に対する温度などの分布の悪化をまねく。
そこで、従来、羽根を完全に取り除くのではなく、羽根の一部を除去することで工具を差し込む隙間を確保する工夫が行われている。例えば、特許文献1には、モータ側の側面付近の1枚の羽根の支持板側の端部を切り欠いて工具を差し込む隙間を形成する構成が記載されている。これによれば、端部が切り欠かれた羽根は他の羽根に比べて短くなるものの、羽根を取り除く構成よりも羽根の欠ける面積を少なくして、送風性能の損失を抑えることができる。
また、特許文献2には、モータ側の側面付近の2枚の羽根に工具を差し込む開口を形成し、この開口を組立時の作業性を向上させるためにボス部の軸線方向に延長させて拡大する構成が記載されている。これによっても、一部の羽根は他の羽根に比べて開口が形成された分だけ短くなるものの、羽根を取り除く構成よりも羽根の欠ける面積を少なくして送風性能の損失を抑えることができる。
さらに、近年では、モータ側の側面付近の羽根に工具を差し込む円形の開口を形成する構成が主流となっている。
特許3506937号明細書 特許5949750号明細書
しかしながら、特許文献1、2に記載された従来技術のクロスフローファンでは、隙間や開口を形成するにあたり、羽根の支持板側の端部を残すことなく切り欠いている。羽根の支持板側の端部を切り欠いて無くしてしまうと、クロスフローファンの側面で発生する差圧による乱れを抑制しきれず、上述した問題を改善しきれない。
これに対し、工具を差し込む円形の開口が形成された近年主流のクロスフローファンでは、組立時の作業性を向上は図れないが、羽根の欠ける面積がより少ない分、送風性能の損失をより効果的に抑えることができる。また、羽根の支持板側の端部が残っているため、クロスフローファンの側面で発生する差圧による乱れについても抑制できる。しかしながら、このクロスフローファンでは、クロスフローファンの側面で発生する差圧による乱れを抑制しているにもかかわらず、風量の減少およびサージング現象の発生を抑制しきれないといった課題がある。
本発明の一態様は、風量の減少およびサージング現象の発生をより効果的に抑制することができ、かつ、組立時の作業性も良いクロスフローファンおよび流体送り装置を実現することを目的とする。
本願発明者は、近年主流のクロスフローファンにおいて、風量の減少およびサージング現象の発生を抑制しきれない点に注目し、鋭意検討を行った。その結果、羽根の支持板側の端部は残っていても、開口とボス部との位置関係が適切でないために、風量の減少およびサージング現象の発生を抑制しきれないことを発見し、本願発明を行うに至った。
つまり、近年主流のクロスフローファンにおいては、羽根に形成された開口と、クロスフローファンの内部に配されたボス部とでそれぞれ空気の流れが変化する。その結果、クロスフローファンの長手方向を含めた3次元的な変化となり、これにより、上述した風量の減少およびサージング現象が起こっている。
このような課題を解決するために、本発明の一態様に係るクロスフローファンは、回転軸の周りに該回転軸方向に延びるように複数の羽根が配置されているクロスフローファンであって、複数の前記羽根に取り囲まれた内部空間に突出するとともに前記内部空間から締結ネジがねじ込まれるネジ穴が形成されているボス部を有する支持板を備え、回転方向に隣接する所定の2枚の前記羽根には、前記所定の2枚の前記羽根に跨るように、前記ネジ穴の中心軸の延長線上の位置に開口が形成され、前記開口は、前記締結ネジのねじ込みを可能とする大きさを有すると共に、前記所定の2枚の羽根における前記支持板側の端から離れて形成され、かつ、前記回転軸と平行な方向に前記ボス部の内部空間側の端部に向かって前記ボス部の内部空間側の端部を越えないように延びており、前記ネジ穴の中心軸の延長線から当該開口の前記支持板側の端部までの長さよりも、前記ネジ穴の中心軸の延長線から当該開口の反対側の端部までの長さが大きい
このような課題を解決するために、本発明の一態様に係るクロスフローファンは、回転軸の周りに該回転軸方向に延びるように複数の羽根が配置されているクロスフローファンであって、複数の前記羽根に取り囲まれた内部空間に突出するとともに前記内部空間から締結ネジがねじ込まれるネジ穴が形成されているボス部を有する支持板を備え、回転方向に隣接する所定の2枚の前記羽根には、前記所定の2枚の前記羽根に跨るように、前記ネジ穴の中心軸の延長線上の位置に開口が形成され、前記開口は、前記締結ネジのねじ込みを可能とする大きさを有すると共に、前記所定の2枚の羽根における前記支持板側の端から離れて形成され、かつ、当該開口の前記支持板側とは反対の端部が、前記ボス部の内部空間側の端部と一致する。
本発明の一態様によれば、風量の減少およびサージング現象の発生をより効果的に抑制することができ、かつ、組立時の作業性も良いクロスフローファンおよび流体送り装置を提供することができる。
本発明の実施形態1のクロスフローファンを搭載した空気調和機の構成図である。 上記空気調和機の室内機の側断面図である。 上記室内機の本体内における送風機を示した構成図である。 実施形態1のクロスフローファンの正面図、側面図、断面図である。 図4の正面図におけるクロスフローファンの駆動モータが接続される側を拡大して示す拡大図である。 図4の断面図におけるクロスフローファンの駆動モータ9が接続される側を拡大して示す拡大図である。 室内機においてクロスフローファンにて意図する空気流を生じさせる原理を示す説明図であり、室内機の側断面の要部を示している。 クロスフローファンにおける治具挿入用開口とボス部との位置関係の適合性を説明するイメージ図であり、(a)は実施形態1のクロスフローファンにおける風の流れを示し、(b)は比較対象の従来技術のクロスフローファンにおける風の流れを示す。 実施形態2のクロスフローファンの駆動モータが接続される側を駆動モータと共に示す説明図である。 実施形態3のクロスフローファンの駆動モータが接続される側を駆動モータと共に示す説明図である。 実施形態4のクロスフローファンの駆動モータが接続される側を駆動モータと共に示す説明図である。 実施形態5を示すもので、治具挿入用開口の変形例を示す説明図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。まず、本実施形態1のクロスフローファンが搭載される流体送り装置の一例として一般的な空気調和機及びその室内機について説明する。なお、ここでは、空気調和機及びその室内機を例示するが、本発明に係る流体送り装置の実施形態としては、本発明に係る実施形態のクロスフローファンと駆動モータから成る送風機を備えており、この送風機によって流体を送出する構成であればよい。例えば、空気清浄機、加湿器、除湿器、ファンヒータ、冷却装置、換気装置などである。
図1は、空気調和機の構成図であり、図中矢印Aは冷房運転時における冷媒の流れを示している。室内機1は送風機2と室内熱交換器3を備え、室外機4はコンプレッサ5、室外熱交換器6、キャピラリーチューブ7および四方弁8を備える。
室外機4に送られてきた気体状の冷媒はコンプレッサ5で圧縮されて高温高圧となり、室外熱交換器6で室外空気に放熱して液体となる。そして、キャピラリーチューブ7を通ることで減圧され、その温度が急低下する。室内機1に送られてきた液体状の冷媒は、室内熱交換器3で室内空気から吸熱して気体となり、再び室外機4へ送られる。また、室内機1では室内熱交換器3で冷却された室内空気を送風機2により室内へ送出する。室外機4の四方弁8は冷媒の流れを変えるものであり、図示の場合と逆方向になると暖房運転となる。
次に、室内機1の構成について説明する。図2は、室内機1の側断面を示しており、図3は室内機1の本体内における送風機2を示している。図2に示すように、室内機1の本体1aの上部には室内空気を取り込むための吸気口1bが設けられている。室内空気は本体1a内で室内熱交換器3により冷却され、送風機2のクロスフローファン10により本体1aの下部に設けられた吹出口1cから室内へ送出される。また、図3に示すように、送風機2はクロスフローファン10と該クロスフローファン10を回転駆動させるための駆動モータ9とを備える。
次に、本実施形態に係るクロスフローファン10について説明する。図4は、クロスフローファン10の正面図、側面図、断面図である。正面図は、後述する治具挿入用の治具挿入用開口18が設けられている側を正面としている。断面図は側面図のA−A線矢視断面図である。図5は、図4の正面図におけるクロスフローファン10の駆動モータ9が接続される側を拡大して示す拡大図である。図6は、図4の断面図におけるクロスフローファン10の駆動モータ9が接続される側を拡大して示す拡大図である。
図4に示すように、クロスフローファン10は、回転軸の周りに該回転軸方向に延びるように複数の羽根13が配置されている。図4に示すように、クロスフローファン10の両端には円形の支持板11a,11bが位置している。そして、これら支持板11a,11bの間には、複数枚の円形の仕切板12が等間隔に位置している。これらの支持板11a,11bおよび仕切板12は、それぞれの中心が、回転軸である直線L1(図4中一点鎖線で示す)上に位置するように互いに平行に配されている。
図4、図5に示すように、支持板11a,11bと隣接する仕切板12との間および仕切板12同士の間には、複数枚の羽根13が架け渡されている。これらの羽根13は、両表面の断面部分が緩やかなカーブ(一方の面が凸状に湾曲し、他方の面が凹状に湾曲している)を成した細長い平板である。これらの羽根13は、支持板11a,11bおよび仕切板12の円周方向に並んでおり、いずれも前記直線L1に対して平行に延びている。仕切板12は羽根13を保持するとともに、クロスフローファン10全体の強度を高めている。
図4に示すように、駆動モータ9(図3参照)側とは反対側の支持板11aには、外側面の中心から延びる軸14が設けられている。この軸14は軸受け18により室内機1の本体1aに回転自在に支持される(図3参照)。
図5、図6に示すように、駆動モータ9(図3参照)側の支持板11bには、モータ回転軸17(図3参照)に固定するためのボス部15が設けられている。ボス部15は、駆動モータ9側の支持板11aの内側面(仕切板12側の面)に、内部空間に突出するように設けられている。
ボス部15には、モータ回転軸17とボス部15とを固定するための固定用ネジ(図示せず)を締結するためのネジ穴16が形成されている。ボス部15が駆動モータ9によって回転駆動されると、クロスフローファン10が回転して風が発生する。
ボス部15をクロスフローファン10の内部空間に突出するように設けた場合、上述した固定用ネジを締結するために、締結用治具(ドライバー等)を挿入するための空間が必要になる。図5、図6に示すように、本実施形態のクロスフローファン10では、支持板11b近傍の所定の2枚の羽根13−1,13−2に跨るように治具挿入用開口18を形成している。
治具挿入用開口18は、ネジ穴16の中心軸の延長線L2(図6中一点鎖線で示す)上に設けられ、ネジ穴16の直径(固定用ネジの外周)よりも大きい直径を有する作業領域S(図5中点線で示す)を確保できる大きさを有している。作業領域Sは、締結用治具を用いて締結用ネジをねじ込むために必要な領域であり、ねじ込みを可能にする大きさを有している。
また、治具挿入用開口18は、2枚の羽根13−1,13−2における支持板11a側の端部である根元13−1a,13−2aを残すように、2枚の羽根13−1,13−2における支持板11b側の端から離れて形成されている。これにより、クロスフローファンの側面で発生する差圧による乱れを抑制することができる。
さらに、治具挿入用開口18は、作業領域Sから、回転軸と平行な方向であるクロスフローファン10の長手方向の中央に向かって延長されている。図5の例示では、治具挿入用開口18の延長方向の端部は、ボス部15のモータ回転軸17が挿入される側とは反対側の内部空間側の端部(以下、奥端部)15aに達しており、楕円形状に形成されている。図6中、ボス部15の奥端部15aの延長線を破線で示している。
なお、治具挿入用開口18の延長方向の端部は、ボス部15の奥端部15aと一致させることが好ましいが、奥端部15aに到達していなくても、また逆に奥端部15aを超えていてもよい。つまり、ボス部15の奥端部15aと対応する位置にまで延長されていればよい。極端に言うと、前述した近年主流のクロスフローファンにおける工具を差し込む円形の開口を、ボス部15の奥端部15aに向かって少しでも延長することでもよい。但し、後述する治具挿入用開口18とボス部15とが互いに影響する箇所において空気(風)の流れを均一化して、流れの種類を減らすためには、治具挿入用開口18の延長方向の端部とボス部15の奥端部15aとを一致させる(揃える)ことが好ましい。なお、このような治具挿入用開口18において、短手方向の寸法は、例えば8〜10mmを基本とする。
次に、本実施形態に係るクロスフローファン10における治具挿入用開口18とボス部15との位置関係の適合性を、近年主流の従来例のクロスフローファンと比較して説明する。図7は、室内機においてクロスフローファンにて意図する空気流を生じさせる原理を示す説明図であり、室内機の側断面の要部を示している。図8は、クロスフローファンにおける治具挿入用開口とボス部との位置関係の適合性を説明するイメージ図であり、(a)は本実施形態のクロスフローファン10における風の流れを示し、(b)は比較対象の従来例のクロスフローファンにおける風の流れを示す。
図7に示すように、室内機1において、クロスフローファン10の回転にて吸気口1bより内部に引き込まれた空気は、室内熱交換器3を通り、クロスフローファン10の周囲に配されたケーシング21に沿って吹出口1cに向かう。図中、矢印23で送風流線を示す。このとき、空気は、ケーシング21にて流れる方向が規制されることで強制渦となり、流れる速度は渦の中心で遅く、渦から離れる程早くなる。吹出口1cに到達した空気は、吹出口1cに設けられ風向板22に案内されて、室内の所望する方向へと送り出される。
図8の(a)に示すように、本実施形態のクロスフローファン10においては、治具挿入用開口18がボス部15の奥端部15aに達するように長手方向に長く形成されている。この場合、クロスフローファン10の内部を通る風の流れは、ボス部15が存在しない部分R1を通る第1の流れV1と、側面側のボス部15がある部分R2を通る第2の流れV2の2種類となる。流れV1は、治具挿入用開口101による影響もボス部15による影響も受けないものである。流れV2は、ボス部15による影響と治具挿入用開口18による影響とを受けたものである。
一方、図8の(b)に示すように、従来例のクロスフローファン100においては、極力小さく形成した円形の治具挿入用開口101を有している。治具挿入用開口101は、ボス部15の奥端部15aに達することなく、ボス部15がある部分R1の途中に位置している。この場合、クロスフローファン100の内部を通る風の流れは、側面側のボス部15がある部分R2を通るものが流れV3とV4の2種類となる。流れV3は、治具挿入用開口101による影響は受けないが、ボス部15による影響を受けたものである。流れV4は、治具挿入用開口101による影響とボス部15による影響とを受けたものである。その結果、従来例のクロスフローファン100においては、内部を通る風の流れはV1,V3,V4の3種類となる。
このように、流れが3種類となると、空気の流れがクロスフローファン100の長手方向を含めた3次元的な乱れとなり、送風機として意図した流れとの差が大きく、損失に繋がる。たとえ羽根の支持板側の端部を残すことでクロスフローファン100の側面で発生する差圧による乱れを抑制しても、空気の流れの種類が増えることに起因して、風量の減少およびサージング現象が起こる。
これに対し、本実施形態のクロスフローファン10においては、流れが2種類となるため、従来の3次元的な乱れを抑制することで、空気の流れの種類が増えることに起因する風量の減少およびサージング現象を抑制することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前述した実施形態1のクロスフローファン10においては、治具挿入用開口18を楕円形状としたが、これに限定されるものではなく、図9に示すように、長穴形状に形成された治具挿入用開口18Aとしてもよい。図9は、実施形態2のクロスフローファン10Aの駆動モータ9が接続される側を駆動モータ9と共に示す説明図である。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前述した実施形態1のクロスフローファン10においては、治具挿入用開口18を楕円形状としたが、これに限定されるものではなく、図10に示すように、矩形形状に形成された治具挿入用開口18Bとしてもよい。図10は、実施形態2のクロスフローファン10Bの駆動モータ9が接続される側を駆動モータ9と共に示す説明図である。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前述した実施形態1のクロスフローファン10においては、治具挿入用開口18を楕円形状としたが、これに限定されるものではなく、図11に示すように、六角形形状に形成された治具挿入用開口18Cとしてもよい。図11は、実施形態3のクロスフローファン10Cの駆動モータ9が接続される側を駆動モータ9と共に示す説明図である。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前述した実施形態1〜4のクロスフローファン10,10A〜10Cにおいては、治具挿入用開口18,18A〜18Cを、作業領域Sからゆとりを持って形成していたが、作業領域Sに詰めて形成することもできる。治具挿入用開口18,18A〜18Cを作業領域Sに詰めて設けたとしても、長手方向に延長されており、その部分から組立作業時、固定用ネジや締結用治具の先端を視認することできるので、作業性は向上する。
図12に、実施形態2のクロスフローファン10Aに形成された治具挿入用開口18Aを基本として、短手方向の寸法を詰めた治具挿入用開口18A−1、短手方向の寸法を詰めると共に羽根13の根元13−1a,13−2aの残す部分を短くした治具挿入用開口18A−2、羽根13の根元13−1a,13−2aの残す部分を長くした治具挿入用開口18A−3を示す。
羽根13の根元は、少しでも残すことで全く残っていない構成に比べて、クロスフローファン10の側面で発生する差圧による乱れを抑制することができる。また、組立作業時のゆとりはなくなるが、治具挿入用開口18A−1、18A−3のように作業領域Sの際まで詰めることで、羽根13の面積を多く残すことができ、風量の減少をより効果的に抑制できる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るクロスフローファン10は、回転軸の周りに該回転軸方向に延びるように複数の羽根13が配置されているクロスフローファン10であって、複数の前記羽根13に取り囲まれた内部空間に突出するとともに前記内部空間から締結ネジがねじ込まれるネジ穴16が形成されているボス部15を有する支持板11bを備え、回転方向に隣接する所定の2枚の前記羽根13−1,13−2には、前記所定の2枚の前記羽根13−1,13−2に跨るように、前記ネジ穴16の中心軸の延長線上の位置に開口(治具挿入用開口18)が形成され、前記開口は、前記締結ネジのねじ込みを可能とする大きさを有すると共に、前記所定の2枚の羽根13−1,13−2における前記支持板11b側の端から離れて形成され、かつ、前記回転軸と平行な方向に沿って延びるように前記ボス部15の内部空間側の端部と対応する位置にまで延長されていることを特徴とする。
上記構成によれば、所定の2枚の羽根13−1,13−2の支持板11b側の端部(根元13−1a,13−2a)が残っているため、クロスフローファン10の側面で発生する差圧による乱れについて抑制できる。しかも、開口をボス部15の内部空間側の端部と対応する位置にまで延長して形成することで、羽根13−1,13−2に形成された開口と内部の流路に配されたボス部15との位置関係を適切にして、開口とボス部15とが互いに影響する箇所の空気の流れを均一化することができる。これにより、空気の流れの種類が増えることに起因する風量の減少およびサージング現象を抑制することができる。
また、開口は延長されているので、組立作業時に、締結ネジや、締結ネジをねじ込むための締結用治具の先端を視認することができ、組立時の作業性にも優れる。
本発明の態様2に係るクロスフローファン10は、上記態様1において、前記開口は、前記締結ネジのねじ込みを可能とする大きさを確保できる範囲で、前記所定の2枚の羽根13−1,13−2における前記支持板11b側の端から最大限離れている構成である。
上記構成によれは、所定の2枚の羽根13−1,13−2の支持板11b側の端部(根元13−1a,13−2a)が最大限流れて残されるので、クロスフローファン10の側面で発生する差圧による乱れを効果的に抑制して、これに起因する風量の減少およびサージング現象をより効果的に抑制することができる。
本発明の態様3に係るクロスフローファン10は、上記態様1,2において、前記開口は、前記ボス部15の内部空間側の端部の位置まで延長されている構成である。
上記構成によれば、開口の延長方向の端部がボス部15の奥端部に達しているので、開口とボス部15とが互いに影響する箇所において流れをより効果的に均一化して流れの種類を減らすことができる。これにより、空気の流れの種類が増えることに起因する風量の減少およびサージング現象をより効果的に抑制することができる。
本発明の態様4に係る流体送り装置(室内機1)は、上記態様1,2,3のクロスフローファン10と、該クロスフローファン10を駆動する駆動モータ9とを備える送風機2が設けられた構成である。
上記構成によれば、上記態様1,2又は3のクロスフローファンを備えた送風機2により構成されていることから、風量の減少およびサージング現象の発生をより効果的に抑制することができ、かつ、組立時の作業性も良いものとなる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 室内機(流体送り装置)
1a 本体
1b 吸気口
1c 吹出口
2 送風機(流体送り装置)
3 室内熱交換器
4 室外機
5 コンプレッサ
6 室外熱交換器
7 キャピラリーチューブ
8 四方弁
9 駆動モータ
10、10A、10B、10C、100 クロスフローファン
11a、11b 支持板
12 仕切板
13 羽根
13−1,13−2 所定の2枚の羽根
13−1a,13−2a 根元
15 ボス部
15a 奥端部
16 ネジ穴
17 モータ回転軸
18、18A、18B、18C 治具挿入用開口
21 ケーシング
22 風向板

Claims (5)

  1. 回転軸の周りに該回転軸方向に延びるように複数の羽根が配置されているクロスフローファンであって、
    複数の前記羽根に取り囲まれた内部空間に突出するとともに前記内部空間から締結ネジがねじ込まれるネジ穴が形成されているボス部を有する支持板を備え、
    回転方向に隣接する所定の2枚の前記羽根には、前記所定の2枚の前記羽根に跨るように、前記ネジ穴の中心軸の延長線上の位置に開口が形成され、
    前記開口は、
    前記締結ネジのねじ込みを可能とする大きさを有すると共に、
    前記所定の2枚の羽根における前記支持板側の端から離れて形成され、かつ、
    前記回転軸と平行な方向に前記ボス部の内部空間側の端部に向かって前記ボス部の内部空間側の端部を越えないように延びており、
    前記ネジ穴の中心軸の延長線から当該開口の前記支持板側の端部までの長さよりも、前記ネジ穴の中心軸の延長線から当該開口の反対側の端部までの長さが大きいクロスフローファン。
  2. 前記開口、前記締結ネジのねじ込みを可能とする大きさの作業領域を確保できる範囲で、前記所定の2枚の羽根における前記支持板側の端から最大限離れるように、前記開口の前記支持板側の端部は、前記作業領域の前記支持板側の端部と一致する請求項1に記載のクロスフローファン。
  3. 前記開口は、前記ボス部の内部空間側の端部の位置まで延びている請求項1又は2に記載のクロスフローファン。
  4. 回転軸の周りに該回転軸方向に延びるように複数の羽根が配置されているクロスフローファンであって、
    複数の前記羽根に取り囲まれた内部空間に突出するとともに前記内部空間から締結ネジがねじ込まれるネジ穴が形成されているボス部を有する支持板を備え、
    回転方向に隣接する所定の2枚の前記羽根には、前記所定の2枚の前記羽根に跨るように、前記ネジ穴の中心軸の延長線上の位置に開口が形成され、
    前記開口は、
    前記締結ネジのねじ込みを可能とする大きさを有すると共に、
    前記所定の2枚の羽根における前記支持板側の端から離れて形成され、かつ、
    当該開口の前記支持板側とは反対の端部が、前記ボス部の内部空間側の端部と一致するクロスフローファン。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載のクロスフローファンと、該クロスフローファンを駆動する駆動モータとを備える送風機が設けられた流体送り装置。
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