JP6941444B2 - 駐車装置の専用ケース、駐車装置、及び駐車装置を利用した荷受方法および荷送方法 - Google Patents
駐車装置の専用ケース、駐車装置、及び駐車装置を利用した荷受方法および荷送方法 Download PDFInfo
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Description
一方、宅配物の配達日時が指定されている場合には、荷受人は、その日時に在宅しなければならず不便である。
また、本発明の第2の目的は、駐車装置において自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できるとともに、宅配業者の配達負担を減らし、宅配業者の配達時に荷受人の在宅を不要にする荷受方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、駐車装置において自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できる荷送方法を提供することにある。
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
前記専用ケースは、宅配物または保管対象の物を収容可能な収容空間が内部に形成されたケース本体と、前記ケース本体の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪とを備え、
いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、前記専用ケースは、前記複数の車輪の転動により、外部から該車両積載体へ乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ乗り出し可能に構成されている、専用ケースが提供される。
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
(A)いずれかの前記車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、宅配業者が、宅配物を収容した収容体を該車両積載体に格納し、
(B)宅配物を前記駐車装置に届けた旨の配達済み情報と、前記収容体を格納した前記車両積載体を特定するための特定情報を、荷受人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を宅配業者が行い、
(C)前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、荷受人が前記駐車装置に対して入力し、
(D)前記駐車装置の制御装置は、前記指令情報に従って、前記駐車装置を制御して、前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させ、
(E)前記荷受人が前記入出庫位置の前記収容体内の前記宅配物を受け取る、宅配物の荷受方法が提供される。
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
(a)宅配業者は、前記車両積載体を特定する特定情報を含む宅配関連情報を、荷送人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を行い、該車両積載体は、宅配物を収容可能な収容体を載せたものであり、
(b)前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、荷送人が前記駐車装置に対して入力し、
(c)前記駐車装置の制御装置は、前記指令情報に従って、前記駐車装置を制御して、前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させ、
(d)荷送人が前記入出庫位置の前記収容体内に前記宅配物を入れ、
(e)宅配業者が、前記宅配物を前記駐車装置から搬出して荷受人へ配達する、宅配物の荷送方法が提供される。
駐車装置において、自動車が積載されていない車両積載体が入出庫位置にある状態で、荷送人が、宅配物を宅配業者に預けるために車両積載体上の専用ケースに宅配物を収容でき、または、荷受人が、配達業者によって駐車装置に配達された宅配物を車両積載体上の専用ケースから取り出すことができる。このように、荷送人が宅配物を宅配業者に預けること、または、荷受人が配達された宅配物を受け取ることに、自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できる。
あるいは、保管対象の物を収容空間に収容した専用ケースを、自動車が積載されていない車両積載体に載せた状態で駐車装置に格納することにより、駐車装置を、当該物の倉庫として活用できる。例えば、車両積載体が入出庫位置にある状態で、保管対象の物を収容した専用ケースを当該車両積載体に乗り込ませて駐車装置で保管できる。
このように、宅配物の配達場所、および、宅配物の受け取り場所として、駐車装置の入出庫位置にある車両積載体を利用するので、自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できる。
また、宅配物の配達時に荷受人は在宅している必要がなくなる。一方、宅配業者は、荷受人の在宅の有無にかかわらず、配達してきた宅配物を収容した収容体を、駐車装置の車両積載体に載せればよいので、荷受人の不在による上述の二度手間が無くなり、宅配業者の配達負担を減らすことができる。
このように、宅配業者に宅配物を預ける場所として、駐車装置の入出庫位置にある車両積載体を利用するので、自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できる。
図1と図2は、本発明の実施形態による専用ケース20を格納可能な駐車装置10の構成を説明するための図である。図1は、駐車装置の構成を示し、図2(A)は、図1の2A−2A断面図であり、駐車装置10の入出庫位置Pを示す。図1と図2(A)の構成は一例であって、駐車装置10の構成は図1に限定されない。
図2(B)は、図2(A)において入出庫位置Pにある車両積載体5に、自動車1の代わりに複数の専用ケース20を、外部から乗り込ませた状態を示す。図3(A)は、図2(B)の3A−3A矢視図(すなわち平面図)である。図3(B)は図3(A)の3B−3B矢視図であり、図3(C)は図3(A)の3C−3C矢視図である。
専用ケース20は、車両積載体5に乗り込んだ専用ケース20の転倒を防止する転倒防止装置30を備える。転倒防止装置30は、車両積載体5が移動時に揺れることにより専用ケース20が転倒することを防止するためのものである。図5(A)〜図7(C)は、図3(B)の部分拡大図(または拡大図)に相当するが、転倒防止装置30を設けた場合を示す。
図5(A)(B)は、構成例1の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例1では、転倒防止装置30は、ケース本体21における第1および第2の側面21b,21cと車両積載体5とをそれぞれ連結する2つの連結部材31を備える。これらの連結部材31は同じ構成を有する。連結部材31は、棒状の第1連結部31aと第2連結部31bを有する。第1連結部31aと第2連結部31bは剛体であってよい。第1連結部31aの一端部は、ケース本体21の第1または第2の側面21b,21cに軸C1まわりに回転可能に取り付けられている。第1連結部31aの他端部は、第2連結部31bの一端部に軸C2まわりに回転可能に連結されている。
図5(C)(D)は、構成例2の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例2では、転倒防止装置30は、ケース本体21における第1および第2の側面21b,21cと車両積載体5とをそれぞれ連結する2つの連結部材31を備える。これらの連結部材31は同じ構成を有する。構成例2では、連結部材31は剛体であってよい。連結部材31の一端部は、ケース本体21の第1または第2の側面21b,21cに軸C1まわりに回転可能に取り付けられている。連結部材31の他端部には永久磁石33が取り付けられている。永久磁石33の機能は構成例1の場合と同じである。
図5(E)は、構成例3の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例3では、転倒防止装置30は、ケース本体21における第1および第2の側面21b,21cと車両積載体5とをそれぞれ連結する2つの連結部材31を備える。これらの連結部材31は同じ構成を有する。構成例3では、連結部材31は弾性体である。連結部材31は、その中心軸の方向に延びており、この中心軸方向の一端部と他端部がそれぞれケース本体21における第1または第2の側面21b,21cと車両積載体5とに結合される。
図5(F)は、構成例4の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例4は、以下で説明する点以外は上述の構成例3と同じである。構成例4では、連結部材31の両端部には、構成例3の永久磁石33の代わりに、それぞれ、フック35とフック受け37の一方(図5(F)ではフック35)が取り付けられている。ケース本体21における側面21b,21cには、フック35とフック受け37の他方(図5(F)ではフック受け37)が取り付けられている。フック35をフック受け37の孔に引っ掛けることによりフック35とフック受け37とが連結される。連結部材31の一端部に取り付けたフック35とフック受け37の一方を、ケース本体21における第1または第2の側面21b,21cに取り付けたフック35とフック受け37の他方に連結し、連結部材31の他端部に取り付けたフック35とフック受け37の一方を、車両積載体5に取り付けたフック35とフック受け37の他方に連結する。このように、各連結部材31で、車両積載体5とケース本体21とを連結することによりケース本体21の転倒が防止される。
図6(A)は、構成例5の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例5では、連結部材31は弾性体ではなく、剛体(例えば金属製または木製の部材)、または、変形自在な紐体(例えばロープまたはテープ)である。構成例5において他の点は、上述の構成例3と同じである。
図6(B)は、構成例6の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例5では、連結部材31は弾性体ではなく、剛体(例えば金属製または木製の部材)、変形自在な紐体(例えばロープまたはテープ状部材)である。構成例6において他の点は、上述の構成例4と同じである。
図6(C)は、構成例7の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例7では、転倒防止装置30は、傾きストッパ39を有する。傾きストッパ39は、車両積載体5においてケース本体21が傾こうとすると、車両積載体5の上面との接触によりケース本体21の傾きを制限する。これにより、ケース本体21の転倒が防止される。傾きストッパ39は、ケース本体21が傾こうとすると車両積載体5の上面(図では凸部5a,5c)と接触する接触面39aを有する。車両積載体5においてケース本体21が傾いていない状態では、接触面39aと車両積載体5の上面(凸部5a,5c)との間には、鉛直方向に隙間が存在していてよい。
図6(D)は、構成例8の転倒防止装置30を設けた場合を示す。転倒防止装置30は、ケース本体21に渡し掛けられる変形自在な渡し材41である。渡し材41は、一端側部41aと他端側部41bと中間部41cを有する。一端側部41aは、ケース本体21の第1の側面21bの側において車両積載体5の上面に取り外し可能に連結される。他端側部41bは、ケース本体21における第1の側面21bと反対側の第2の側面21cの側において車両積載体5の上面に取り外し可能に連結される。中間部41cは、一端側部41aから他端側部41bまで延びている変形自在な部分である。中間部41cは、紐体(例えばロープまたはテープ)、網、または、シートであってよい。
図6(E)は、構成例9の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例9は、以下で説明する点以外は上述の構成例8と同じである。構成例9では、一端側部41aと他端側部41bの各々には、永久磁石33の代わりに、フック35とフック受け37の一方(図6(E)ではフック35)が取り付けられている。車両積載体5には、当該一方と連結可能な、フック35とフック受け37の他方(図6(E)ではフック受け37)が取り付けられている。
図7(A)は、構成例10の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例10では、1つの専用ケース20と他の専用ケース20とを連結する連結部材43を有する。すなわち、連結部材43は、(例えば横方向)に隣接する2つの専用ケース20同士を連結する。これにより、専用ケース20の転倒が防止される。図7(A)では、連結部材43は、2つの凹部5bにそれぞれ位置する2つの専用ケース20同士を連結する。連結部材43の一端側部43aと他端側部43bには、それぞれ、永久磁石45が取り付けられている。一端側部43aと他端側部43bの永久磁石45は、それぞれ、その磁力で、2つの専用ケース20(例えば専用ケース20を構成する強磁性体、または専用ケース20に設けた永久磁石)と引き合うことにより、図7(A)のように、これらの専用ケース20に取り外し可能に連結される。図7(A)の例では、このような連結部材43が2つ設けられ、一方の連結部材43は、2つの専用ケース20(例えば第1の側面21b)における下部同士を連結し、他方の連結部材43は、2つの専用ケース20における上部(例えば上面)同士を連結している。
図7(B)(C)は、構成例11の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例11では、転倒防止装置30は、ケース本体21に設けられた永久磁石47と、人に操作される操作部49と、昇降機構51とを有する。昇降機構51は、操作部49になされた操作(例えば操作部49であるレバーの回転)を、永久磁石47の上下運動に変換する。これにより、永久磁石47を、車両積載体5の上方の待機位置と、待機位置よりも下方の連結位置との間で昇降させられる。永久磁石47は、待機位置から車両積載体5に向けて連結位置へ下降させられると、車両積載体5(例えば車両積載体5を構成する強磁性体、または車両積載体5に設けた永久磁石)と磁力で引き合うことにより、図7(C)のように、車両積載体5に取り外し可能に連結される。
図8は、本発明の実施形態による荷受方法を示すフローチャートである。図9は、この荷受方法の説明図である。
この通知処理は、例えば次の(1)または(2)の処理であってよい。
(1)宅配業者(例えばステップS1を行った配達人)が、端末57(例えばスマートフォンまたはパソコン)を操作して、宅配関連情報を情報伝達媒体としての電子メールに記録し、その後、この電子メールを(例えばインターネットを介して)荷受人のメールアドレスに送信する。
(2)宅配業者が、宅配関連情報を、情報伝達媒体としての用紙に記録し、この用紙を荷受人の郵便受けに入れる。
(3)配達人が駐車装置10における操作装置53の操作部53aを操作することにより、または、宅配業者が宅配業者の端末57を操作することによりインターネットを介して、特定情報を操作装置53の記憶部53bに入力して記憶部53bに記録させる。記録された特定情報は、操作装置53に設けた画面53cに表示される。この場合、特定情報の情報伝達媒体は、記憶部53bと画面53cである。
ステップS3において、荷受人が、特定情報により特定される車両積載体5を入出庫位置Pへ移動させる旨の指令情報を、駐車装置10の制御装置55へ入力する。ステップS3は、次の(4)の処理を含む。
(5)荷受人は、操作部53aまたは端末59を操作することにより、車両積載体5を入出庫位置Pへ移動させる日時を入力する。この場合、上述の指令情報は当該日時を含む。
ステップS51において、荷受人は、駐車装置10の外部から入口2を通って入出庫位置Pへ移動し、認証データを、車両積載体5上の収容体の解除装置に入力する。この入力は、例えば次の(6)または(7)により行われてよい。
(6)荷受人が、認証データ保持媒体を、解除装置の読取部(例えば図9に示す解除装置27の読取部27a)から設定距離以内の位置へ持っていく。これにより、読取部は、認証データ保持媒体に保持された認証データを無線で読み取る。すなわち、認証データが解除装置に入力される。この場合、認証データ保持媒体は、例えばスマートフォンまたはRF(Radio Frequency)タグであってよい。
(7)解除装置の入力部(例えば図9に示す解除装置27の入力部27b)を用いて、認証データ(例えば認証番号)を解除装置に入力する。この入力部は、例えば複数のボタンまたはタッチパネルであってよい。
なお、上記の読取部と入力部は収容体に設けられている。また、認証データは、上述した宅配関連情報に含まれていてもよいし、予め、宅配業者から指定されて認証データ保持媒体に保持されていてもよい。
図10は、本発明の実施形態による荷送方法を示すフローチャートである。図11は、この荷送方法の説明図である。
(8)荷送人が、端末61を利用して、インターネット上の、宅配業者が運営するウェブサイトにアクセスする。次いで、荷送人が、端末61の画面61aに表示された、このウェブサイトの入力欄に、端末61を操作して依頼情報を入力し、この依頼情報をウェブサイトを構築するサーバ(サーバの記憶装置)に送信する。この入力と送信は、荷送人が端末61を操作することでなされてよい。これにより依頼情報が宅配業者に通知される。
(9)荷送人が、電話または他の手段(例えば電子メール)で、宅配業者に依頼情報を通知する。
ステップS151において、荷送人は、駐車装置10の外部から入口2を通って入出庫位置Pへ移動し、認証データを、入出庫位置Pの車両積載体5上の収容体の解除装置に入力する。この入力は、上述の(6)または(7)により行われてよい。この場合、上述した(6)(7)の記載において「荷受人」が「荷送人」に読み替えられた内容で、当該入力が行われる。ステップS151で用いられる認証データは、上述の宅配関連情報に含まれていてもよい。この場合、上述のステップS102において、認証データについての通知処理は、上述の(1)により行われてよいし、他の方法で行われてもよい。
(10)荷送人が、端末61を利用して、インターネット上の、宅配業者が運営するウェブサイトにアクセスする。次いで、端末61の画面61aに表示された、このウェブサイトの入力欄に、宅配物の格納が完了した旨を入力しまたはチェックを付け、当該入力またはチェックがなされた旨を、ウェブサイトを構築するサーバ(サーバの記憶装置)に送信する。この入力またはチェックと送信は、荷送人が端末61を操作することでなされてよい。
(11)荷送人が、電話または他の手段(例えば電子メール)で、宅配物の格納完了を宅配業者に通知する。
専用ケース20のケース本体21における第1および第2の側面21b,21cの一方には、上述した構成例1〜6のいずれかの連結部材31を設け、この連結部材31と構成が異なる、上述した構成例1〜6のいずれかの連結部材31を第1および第2の側面21b,21cの他方に設けてもよい。
上述した荷受方法または荷送方法において、収容体は、(荷受方法では上述のステップS1(S13)で)車両積載体5に乗り込んだ宅配自動車に設けられているものであってよい。この場合、収容体は、宅配自動車の荷物入れ(例えばトランク)であってもよい。
または、上述した荷受方法または荷送方法において、収容体は、(荷受方法では上述のステップS1(S13)で)車両積載体5に乗り込んだ宅配自動車に積まれているものであってもよい。
上述した荷受方法または荷送方法において、収容体は、(荷受方法では上述のステップS1(S13)で)車両積載体5に乗り込んだリヤカーに設けられ又は該リヤカーに積まれたものであってもよい。
また、図12のように、リヤカー63を載せる車両積載体5に、自転車65の設置スペースSa(破線で囲んだ領域Sa)が設けられてもよい。例えば、設置スペースSaには、複数の自転車設置台67が設けられ、各自転車設置台67に自転車65の車輪を置くことにより、自転車65が倒れないように自転車設置台67に自転車65が支持される。また、車両積載体5には、駐車装置10の入口2と設置スペースSaとの間を自転車65が移動できるように自転車通路Sb(破線で囲んだ領域Sb)が確保されている。なお、図12において、自転車の設置スペースaと自転車通路Sbを省略してもよい。
専用ケース20の用途は、上述した荷受方法または荷送方法に限定されてもよいし、専用ケース20は、車両積載体5に積載して用いるものであれば他の用途に用いてもよい。
駐車装置10において、収容体(例えば専用ケース20)も自動車も積載されていない車両積載体5を、次のように宅配業者の宅配自動車の駐車に利用してもよい。まず、入出庫位置Pにある車両積載体5に、翌日に駐車装置10の近辺に配達する宅配物を積んだ宅配自動車を宅配業者(例えば配達人)が乗り込ませる。翌日なったら、この車両積載体5が入出庫位置Pに位置する状態で、当該宅配自動車から各宅配物を取り出して、宅配業者が宅配物を配達する。当該宅配自動車に積んだ宅配物を全て配達したら、この宅配自動車を、指定場所(例えば営業所)まで走行させ、この指定場所で、当該宅配自動車に、次の日(翌日)に配達する宅配物を積み、再び、駐車装置10の車両積載体5に乗り込ませ、上述の手順を繰り返す。
上述の荷受方法または荷送方法は、新たに製造された駐車装置10を利用してもよいし、既設の駐車装置10を利用してもよい。
上述のステップS101を省略し、ステップS102を、次のように行ってもよい。ステップS103の前に、予め、ステップS102において、宅配業者が、駐車装置10における操作装置53の操作部53aを操作することにより、または、端末57を操作することによりインターネットを介して、特定情報を操作装置53の記憶部53bに入力して記憶部53bに記録させる。この特定情報は、宅配物を収容可能な収容体を載せた車両積載体5を特定する情報である。記憶部53bに記録された当該特定情報は、操作装置53に設けた画面53cに表示される。この表示は、操作装置53の特定のボタンを押したらなされてもよいし、画面53cに人が近づいたことを適宜のセンサーが検知したことによりなされてもよい。このような表示により、荷受人は特定情報を確認できる。この場合、ステップS102の情報伝達媒体は、操作装置53に設けた記憶部53bと画面53cにより構成される。
(11)荷送人が、電話または他の手段(例えば電子メール)で、依頼情報を宅配業者に通知する。
上述した車両積載体(パレット)5は、上述した凹部5bと凸部5a,5cを有していなくてもよい。例えば、車両積載体(パレット)5の上面の全体が平らであってもよい。
Claims (9)
- 機械式の駐車装置の専用ケースであって、
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
前記専用ケースは、宅配物または保管対象の物を収容可能な収容空間が内部に形成されたケース本体と、前記ケース本体の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪とを備え、
いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、前記専用ケースは、前記複数の車輪の転動により、外部から該車両積載体へ乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ乗り出し可能に構成されており、
前記ケース本体における側面と前記車両積載体とを連結する連結部材を備え、
前記連結部材は、棒状の第1連結部と第2連結部を有し、
前記第1連結部の一端部は、前記ケース本体の前記側面に、第1の軸まわりに回転可能に取り付けられ、前記第1連結部の他端部は、第2の軸まわりに回転可能に前記第2連結部の一端部に連結され、前記第2連結部の他端部に永久磁石が取り付けられ、
前記第2連結部は、前記第1連結部に対して前記第2の軸まわりに折り畳み方向に回転することにより前記第1連結部に対し折り畳み可能であり、前記第1連結部に対して前記折り畳み方向と反対の展開方向に回転することにより展開可能であり、
展開した前記第2連結部の前記永久磁石は、磁力で前記車両積載体と引き合うことにより、前記車両積載体に取り外し可能に連結される、専用ケース。 - 機械式の駐車装置であって、
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、
前記車両積載体は、縦方向に対する横方向の中央部に位置し上方へ盛り上がった凸部と、該凸部の横方向の両側にそれぞれ位置し前記凸部よりも低い1対の凹部を有し、
いずれかの前記車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が前記縦方向に乗り込んで該自動車の左右のタイヤが前記1対の凹部にそれぞれ進入可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
前記駐車装置は、自動車が積載されていない前記車両積載体の前記凹部に載せられた専用ケースを備え、
前記専用ケースは、宅配物または保管対象の物を収容可能な収容空間が内部に形成されたケース本体と、前記ケース本体の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪と、前記車両積載体に載せられた前記専用ケースの転倒を防止する転倒防止装置とを備え、
前記転倒防止装置は、前記ケース本体における側面と前記車両積載体とを連結する連結部材を備え、
前記連結部材の一端部は、前記ケース本体の前記側面に、回転軸まわりに回転可能に取り付けられ、前記連結部材の他端部に永久磁石が取り付けられ、
前記連結部材は、未使用時には、前記側面と平行であり、使用時には、前記回転軸まわりの回転により前記永久磁石が、前記凸部の上面、又は前記車両積載体の横方向端部に設けられ前記凹部から上方へ盛り上がった凸部の上面に磁力で連結され、この状態で前記ケース本体は前記凹部に載せられている、駐車装置。 - 機械式の駐車装置の専用ケースであって、
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
前記専用ケースは、宅配物または保管対象の物を収容可能な収容空間が内部に形成されたケース本体と、前記ケース本体の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪とを備え、
いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、前記専用ケースは、前記複数の車輪の転動により、外部から該車両積載体へ乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ乗り出し可能に構成されており、
前記ケース本体における側面と前記車両積載体とを連結する連結部材を備え、
前記連結部材の両端部にはそれぞれ永久磁石が取り付けられ、前記連結部材の一端部の前記永久磁石は、磁力で前記側面と引き合うことにより、該側面に取り外し可能に連結され、
前記連結部材の他端部の前記永久磁石は、磁力で前記車両積載体と引き合うことにより、前記車両積載体に取り外し可能に連結される、専用ケース。 - 機械式の駐車装置の専用ケースであって、
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
前記専用ケースは、宅配物または保管対象の物を収容可能な収容空間が内部に形成されたケース本体と、前記ケース本体の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪とを備え、
いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、前記専用ケースは、前記複数の車輪の転動により、外部から該車両積載体へ乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ乗り出し可能に構成されており、
前記車両積載体に乗り込んだ前記専用ケースの転倒を防止する転倒防止装置を備え、
前記転倒防止装置は、
前記ケース本体に設けられた永久磁石と、
人に操作されるレバーと、
前記レバーの回転を、前記永久磁石の上下運動に変換することにより、待機位置と連結位置との間で前記ケース本体に対して前記永久磁石を昇降させる昇降機構と、を有し、
前記永久磁石は、前記待機位置から前記連結位置へ下降させられることで、前記車両積載体と磁力で引き合うことにより、前記車両積載体に取り外し可能に連結される、専用ケース。 - 機械式の駐車装置を利用した宅配物の荷受方法であって、
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
(A)いずれかの前記車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、宅配業者が、宅配物を収容した収容体を該車両積載体に格納し、該収容体は、請求項1、3、又は4に記載の専用ケースであり、又は、前記駐車装置は請求項2に記載の前記駐車装置であり且つ前記収容体は請求項2に記載の前記専用ケースであり、
(B)宅配物を前記駐車装置に届けた旨の配達済み情報と、前記収容体を格納した前記車両積載体を特定するための特定情報を、荷受人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を宅配業者が行い、
(C)前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、荷受人が前記駐車装置に対して入力し、
(D)前記駐車装置の制御装置は、前記指令情報に従って、前記駐車装置を制御して、前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させ、
(E)前記荷受人が前記入出庫位置の前記収容体内の前記宅配物を受け取る、宅配物の荷受方法。 - 前記収容体は、
前記収容体の内部の収容空間を外部に開く開位置と当該収容空間を外部に対して閉じる閉位置との間で移動可能な開閉部材と、
前記閉位置の前記開閉部材が前記開位置へ移動することを阻止するロック位置と、当該阻止を解除する解除位置との間で移動可能なロック部材と、
予め定められた認証データを受けると前記ロック部材を前記ロック位置から前記解除位置に移動させる解除装置と、を有し、
前記(E)において、
(E1)荷受人が、認証データ保持媒体を前記解除装置の読取部から設定距離以内の位置へ持って行き、これにより、前記読取部は、認証データ保持媒体に保持された認証データを無線で読み取り、その結果、該認証データが前記解除装置へ入力され、または
(E2)荷受人が、前記解除装置の入力部を用いて、認証データを解除装置に入力し、
(E3)前記解除装置は、前記(E1)または(E2)で入力された認証データが、予め記憶されている認証データと一致すると判断したら、前記ロック部材をロック位置から解除位置へ移動させ、
(E4)荷受人は、前記開閉部材が前記開位置へ移動した状態で、前記収容空間から前記宅配物を取り出す、請求項5に記載の宅配物の荷受方法。 - 機械式の駐車装置を利用した宅配物の荷送方法であって、
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
(a)宅配業者は、前記車両積載体を特定する特定情報を含む宅配関連情報を、荷送人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を行い、該車両積載体は、宅配物を収容可能な収容体を載せたものであり、該収容体は、請求項1、3、又は4に記載の専用ケースであり、又は、前記駐車装置は請求項2に記載の前記駐車装置であり且つ前記収容体は請求項2に記載の前記専用ケースであり、
(b)前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、荷送人が前記駐車装置に対して入力し、
(c)前記駐車装置の制御装置は、前記指令情報に従って、前記駐車装置を制御して、前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させ、
(d)荷送人が前記入出庫位置の前記収容体内に前記宅配物を入れ、
(e)宅配業者が、前記宅配物を前記駐車装置から搬出して荷受人へ配達する、宅配物の荷送方法。 - 前記(a)の前に、荷送人が、宅配物の配達の依頼を示す依頼情報を宅配業者に通知し、この依頼情報を受けた宅配業者は前記(a)を行う、請求項7に記載の宅配物の荷送方法。
- 前記情報伝達媒体は、前記駐車装置における操作装置に設けた記憶部と画面により構成され、
前記(a)において、前記宅配業者が、前記操作装置の操作部を操作することにより、前記特定情報を入力して前記記憶部に記録させ、
記録された前記特定情報は、前記画面に表示される、請求項7に記載の宅配物の荷送方法。
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