JP2021076007A - 駐車装置を利用した荷受方法および荷送方法 - Google Patents

駐車装置を利用した荷受方法および荷送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駐車装置において自動車が積載されていない車両積載体を有効利用できるようにすることにある。【解決手段】駐車装置において、いずれかの車両積載体が入出庫位置にある状態で、宅配業者が、宅配物を収容した収容体を該車両積載体に格納する(ステップS1)。宅配物を駐車装置に届けた旨の配達済み情報と、収容体を格納した車両積載体を特定するための特定情報を、荷受人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を宅配業者が行う(ステップS2)。特定情報により特定される車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、荷受人が駐車装置に対して入力する(ステップS3)。駐車装置の制御装置は、指令情報に従って、駐車装置を制御して、特定情報により特定される車両積載体を入出庫位置へ移動させる(ステップS4)。荷受人が入出庫位置の収容体内の宅配物を受け取る(ステップS5)。【選択図】図8

Description

本発明は、機械式の駐車装置の専用ケースと、駐車装置を利用した荷受方法および荷送方法に関する。
駐車装置には、自動車を積載可能な複数の車両積載体(例えばパレット)が設けられている。各車両積載体は、格納位置と入出庫位置との間で移動させられる。入出庫位置にある車両積載体には、駐車装置の外部から自動車が乗り込み可能であり、自動車が乗り込んだ車両積載体は、格納位置へ移動させられて、この自動車の出庫時まで格納位置で待機する。出庫時には、出庫対象の自動車が積載された車両積載体が格納位置から入出庫位置へ移動させられ、入出庫位置の車両積載体から自動車が駐車装置の外部へ乗り出す。このような駐車装置は、例えば特許文献1、2に記載されている。
特開平07−042401号公報 特開2004−060156号公報
ところで、宅配物の配達に関して、以下の課題がある。なお、本願において、宅配の依頼主が、荷物を受け取る人を指定して荷物の配達を宅配業者に依頼する場合に、この依頼主を荷送人といい、荷物を受け取る人を荷受人という。また、荷送人が、荷物の配達を宅配業者に依頼することを荷送といい、荷受人が、宅配業者を介して荷物を受け取ることを荷受という。
宅配物の配達に関して、宅配業者は、宅配物を、その荷受人の個人宅まで配達している。この時、荷受人が不在である場合には、宅配業者は、再び、その個人宅へ宅配物を配達しなければならず、二度手間になり配達負担が増える。
一方、宅配物の配達日時が指定されている場合には、荷受人は、その日時に在宅しなければならず不便である。
そのため、宅配に関して、宅配業者の配達負担を減らし、荷受人の上述した不便を解消することが望まれる。
一方、駐車装置において、自動車が積載されていない車両積載体(例えばパレット)を、有効活用することが望まれる。
そこで、本発明の第1の目的は、駐車装置において自動車が積載されていない車両積載体を有効利用できるようにする、駐車装置の専用ケースを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、駐車装置において自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できるとともに、宅配業者の配達負担を減らし、宅配業者の配達時に荷受人の在宅を不要にする荷受方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、駐車装置において自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できる荷送方法を提供することにある。
上述した第1の目的を達成するため、本発明によると、機械式の駐車装置の専用ケースであって、
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
前記専用ケースは、宅配物または保管対象の物を収容可能な収容空間が内部に形成されたケース本体と、前記ケース本体の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪とを備え、
いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、前記専用ケースは、前記複数の車輪の転動により、外部から該車両積載体へ乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ乗り出し可能に構成されている、専用ケースが提供される。
上述した第2の目的を達成するため、本発明によると、機械式の駐車装置を利用した宅配物の荷受方法であって、
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
(A)いずれかの前記車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、宅配業者が、宅配物を収容した収容体を該車両積載体に格納し、
(B)宅配物を前記駐車装置に届けた旨の配達済み情報と、前記収容体を格納した前記車両積載体を特定するための特定情報を、荷受人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を宅配業者が行い、
(C)前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、荷受人が前記駐車装置に対して入力し、
(D)前記駐車装置の制御装置は、前記指令情報に従って、前記駐車装置を制御して、前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させ、
(E)前記荷受人が前記入出庫位置の前記収容体内の前記宅配物を受け取る、宅配物の荷受方法が提供される。
上述した第3の目的を達成するため、本発明によると、機械式の駐車装置を利用した宅配物の荷送方法であって、
前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
(a)宅配業者は、前記車両積載体を特定する特定情報を含む宅配関連情報を、荷送人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を行い、該車両積載体は、宅配物を収容可能な収容体を載せたものであり、
(b)前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、荷送人が前記駐車装置に対して入力し、
(c)前記駐車装置の制御装置は、前記指令情報に従って、前記駐車装置を制御して、前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させ、
(d)荷送人が前記入出庫位置の前記収容体内に前記宅配物を入れ、
(e)宅配業者が、前記宅配物を前記駐車装置から搬出して荷受人へ配達する、宅配物の荷送方法が提供される。
上述した本発明の専用ケースは、宅配物または保管対象の物を収容可能な収容空間が内部に形成されたケース本体と、前記ケース本体の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪とを備え、駐車装置に格納可能である。また、駐車装置において車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、専用ケースは、前記複数の車輪の転動により、外部から該車両積載体へ乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ乗り出し可能である。
したがって、例えば次のように、自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できる。
駐車装置において、自動車が積載されていない車両積載体が入出庫位置にある状態で、荷送人が、宅配物を宅配業者に預けるために車両積載体上の専用ケースに宅配物を収容でき、または、荷受人が、配達業者によって駐車装置に配達された宅配物を車両積載体上の専用ケースから取り出すことができる。このように、荷送人が宅配物を宅配業者に預けること、または、荷受人が配達された宅配物を受け取ることに、自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できる。
あるいは、保管対象の物を収容空間に収容した専用ケースを、自動車が積載されていない車両積載体に載せた状態で駐車装置に格納することにより、駐車装置を、当該物の倉庫として活用できる。例えば、車両積載体が入出庫位置にある状態で、保管対象の物を収容した専用ケースを当該車両積載体に乗り込ませて駐車装置で保管できる。
上述した本発明の荷受方法によると、宅配業者は、駐車装置(例えば荷受人の住戸があるマンションの敷地に設けた駐車装置、一般的な時間貸し駐車装置、または建物のテナント用駐車装置など)の車両積載体に、宅配物を収容した収容体を載せる。また、宅配業者は、宅配物を前記駐車装置に届けた旨の配達済み情報と、該当する車両積載体を特定するための特定情報を荷受人が確認可能な情報伝達媒体に記録する。したがって、荷受人は、配達済み情報を確認して、特定情報により特定される車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、駐車装置に対して入力できる。その結果、その車両積載体が入出庫位置へ移動するので、入出庫位置において荷受人は車両積載体上の収容体内の宅配物を受け取ることができる。
このように、宅配物の配達場所、および、宅配物の受け取り場所として、駐車装置の入出庫位置にある車両積載体を利用するので、自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できる。
また、宅配物の配達時に荷受人は在宅している必要がなくなる。一方、宅配業者は、荷受人の在宅の有無にかかわらず、配達してきた宅配物を収容した収容体を、駐車装置の車両積載体に載せればよいので、荷受人の不在による上述の二度手間が無くなり、宅配業者の配達負担を減らすことができる。
上述した本発明の荷送方法によると、宅配業者は、車両積載体を特定する特定情報を含む宅配関連情報を、荷送人が確認可能な情報伝達媒体に記録する。したがって、荷送人は、特定情報を確認して、特定情報により特定される車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、駐車装置に対して入力できる。その結果、その車両積載体が入出庫位置へ移動するので、入出庫位置において荷送人は車両積載体上の収容体内に前記宅配物を入れることができる。宅配業者は、この宅配物を前記駐車装置から搬出して荷受人へ配達できる。
このように、宅配業者に宅配物を預ける場所として、駐車装置の入出庫位置にある車両積載体を利用するので、自動車が積載されていない車両積載体を有効活用できる。
本発明の実施形態による専用ケースを格納可能な駐車装置の構成を示す。 (A)は、図1の2A−2A断面図であり、(B)は、(A)において入出庫位置にある車両積載体に複数の専用ケースを外部から乗り込ませた状態を示す。 (A)は、図2(B)の3A−3A矢視図であり、(B)は、(A)の3B−3B矢視図であり、(C)は(A)の3C−3C矢視図である。 (A)は、図3(C)の4A−4A矢視図であり、(B)は、(A)において開閉部材が開位置へ移動した状態を示す。 (A)(B)は構成例1の転倒防止装置を示し、(C)(D)は構成例2の転倒防止装置を示し、(E)は構成例3の転倒防止装置を示し、(F)は、構成例4の転倒防止装置30を示す。 (A)は構成例5の転倒防止装置を示し、(B)は構成例6の転倒防止装置を示し、(C)は構成例7の転倒防止装置を示し、(D)は構成例8の転倒防止装置を示し、(E)は構成例9の転倒防止装置を示す。 (A)は構成例10の転倒防止装置を示し、(B)(C)は構成例11の転倒防止装置を示す。 本発明の実施形態による荷受方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による荷受方法の説明図である。 本発明の実施形態による荷送方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による荷送方法の説明図である。 収容体がリヤカーに設けられている場合を示す。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
(駐車装置の構成)
図1と図2は、本発明の実施形態による専用ケース20を格納可能な駐車装置10の構成を説明するための図である。図1は、駐車装置の構成を示し、図2(A)は、図1の2A−2A断面図であり、駐車装置10の入出庫位置Pを示す。図1と図2(A)の構成は一例であって、駐車装置10の構成は図1に限定されない。
駐車装置10は、複数の格納位置3にそれぞれ設けられ格納位置3と入出庫位置Pとの間で移動させられる複数の車両積載体5(例えばパレット)を備える。いずれかの車両積載体5が入出庫位置Pにある状態で、該車両積載体5へ外部から自動車1が乗り込み可能であり、該車両積載体5から外部へ自動車1が乗り出し可能である。
図1の例では、駐車装置10はエレベータ式駐車装置10である。この場合、駐車装置10は、上下方向に延びる昇降路7と、昇降路7を昇降するリフト9と、昇降路7に水平方向に隣接して上下に複数段に配置された(すなわち複数の格納位置3となる)格納棚と、各格納棚に設けられ自動車が積載されるパレット5とを備える。リフト9は、複数本のワイヤ11で吊るされており、ワイヤ11が上下に駆動されることにより昇降させられる。リフト9は、入出庫階(図1と図2(A)では、破線で囲んだ入出庫位置Pのある階)と各格納棚の高さとの間で昇降させられる。各格納棚のパレット5は、この格納棚と、この格納棚の高さに位置したリフト9との間で水平方向に横行させられる。
なお、駐車装置10は、フォーク式駐車装置、垂直循環式駐車装置、二多段式駐車装置、平面往復式駐車装置、または他の形式の駐車装置であってもよい。以下の説明においても、駐車装置10は、エレベータ式駐車装置以外の形式の駐車装置にであってもよい。
(専用ケースの構成)
図2(B)は、図2(A)において入出庫位置Pにある車両積載体5に、自動車1の代わりに複数の専用ケース20を、外部から乗り込ませた状態を示す。図3(A)は、図2(B)の3A−3A矢視図(すなわち平面図)である。図3(B)は図3(A)の3B−3B矢視図であり、図3(C)は図3(A)の3C−3C矢視図である。
専用ケース20は、後述する荷受方法または荷送方法で使用されるものであってよい。駐車装置10の専用ケース20を図3に基づいて説明する。図3は、専用ケース20の構成例を示す。専用ケース20は、宅配物を内部の収容空間21a(後述する)に収容可能なケース本体21と、ケース本体21の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪23とを備える。いずれかの車両積載体5が入出庫位置Pにある状態で、専用ケース20は、複数の車輪23の転動により、外部から該車両積載体5へ乗り込み可能であり、該車両積載体5から外部へ乗り出し可能に構成されている。なお、専用ケース20が車両積載体5に乗り込んだ後、車輪23を回転不能にする適宜のストッパが各車輪23に設けられてよい。
なお、車両積載体5へ外部から自動車1が乗り込む方向(図2(A)(B)の左右方向)を縦方向として、車両積載体5(パレット)は、図3(B)に示すように、縦方向に対する横方向(図3(B)の左右方向)の中央部に位置し(後述の凹部5bから)上方へ盛り上がった凸部5aと、該凸部5aの横方向の両側にそれぞれ位置し凸部5aよりも低く自動車1の左右のタイヤがそれぞれ進入可能な1対の凹部5bを有する。図3の例では、凹部5bは、各専用ケース20が乗り込むスペースになっている。この場合、凸部5aは、人が、凹部5b上の専用ケース20から荷物を取り出し又は凹部5b上の専用ケース20に荷物を収容するために乗り込むスペースになっている。そのため、図3の例では、各専用ケース20は、空の車両積載体5における凹部5bに乗り込み可能な寸法を有する。例えば、各専用ケース20本体の横方向(各車輪23の回転軸Cwの方向)の寸法は、凹部5bの横方向の寸法よりも小さい(例えば当該寸法よりも若干小さい)か、又は、凹部5bの横方向の寸法と同程度である。なお、図3(B)では、車両積載体5の横方向両端部にも、凹部5bから上方へ盛り上がった凸部5cが設けられている。なお、凹部5bと凸部5a,5cとの段差により、自動車1のタイヤを案内することができる。
図4(A)は、図3(C)の4A−4A矢視図である。ケース本体21の内部には宅配物を収容可能な収容空間21aが形成されている。ケース本体21は、収容空間21aを外部に対して閉じる閉位置(図4(A)の位置)と収容空間21aを外部に開く開位置(図4(B)の位置)との間で移動可能な開閉部材24を有する。凸部5a乗った人が開閉部材24を開けられるように(開位置へ移動させられるように)、開閉部材24は、ケース本体21において車輪23の回転軸Cw方向の一方側の側面(図3(A)では凸部5a側の第1の側面21b)の側に設けられる。図3の例では、開閉部材24は、ケース本体21に設けられた引き出し24である(ただし開閉部材24は、扉であってもよいし他の構成を有していてもよい)。各引き出し24の内部に収容空間21aが形成されている。
専用ケース20は、ロック部材25と解除装置27とを有する。ロック部材25は、閉位置の開閉部材24が開位置へ移動することを阻止するロック位置と、当該阻止を解除する解除位置との間で移動可能である。解除装置27は、予め定められた認証データを(例えば無線通信により、又は、専用ケース20に設けたタッチパネルやボタンなどの入力部27b(後述の図9と図11を参照)になされた入力操作により)受けるとロック部材25をロック位置から解除位置に移動させる。ロック部材25は、図3(C)の例では引き出し24の内壁面に設けられており、図4(A)において図4(A)ではロック位置にあり、引き出し24が開位置へ引き出されようとすると、ケース本体21の内面に係止されることにより収容空間21aが開くこと(すなわち引き出し24が開位置へ引き出されること)を阻止する。図4(B)では、ロック部材25は解除位置にあり、引き出し24が開位置へ引き出されて収容空間21aが開いた状態にある。このように認証データを用いて収容空間21aを開けるようにした構成により、宅配物を安全に収容空間21aに収容できる。
・転倒防止装置
専用ケース20は、車両積載体5に乗り込んだ専用ケース20の転倒を防止する転倒防止装置30を備える。転倒防止装置30は、車両積載体5が移動時に揺れることにより専用ケース20が転倒することを防止するためのものである。図5(A)〜図7(C)は、図3(B)の部分拡大図(または拡大図)に相当するが、転倒防止装置30を設けた場合を示す。
<構成例1>
図5(A)(B)は、構成例1の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例1では、転倒防止装置30は、ケース本体21における第1および第2の側面21b,21cと車両積載体5とをそれぞれ連結する2つの連結部材31を備える。これらの連結部材31は同じ構成を有する。連結部材31は、棒状の第1連結部31aと第2連結部31bを有する。第1連結部31aと第2連結部31bは剛体であってよい。第1連結部31aの一端部は、ケース本体21の第1または第2の側面21b,21cに軸C1まわりに回転可能に取り付けられている。第1連結部31aの他端部は、第2連結部31bの一端部に軸C2まわりに回転可能に連結されている。
なお、第1および第2の側面21b,21cは、それぞれ、車輪23の回転軸Cw方向におけるケース本体21の両側に位置する(これは図5(C)〜図7(C)の場合にも当てはまる)。また、軸C1,C2は、それぞれ対応する側面21b,21cに平行な水平軸であってもよいし、それぞれ対応する側面21b,21cに平行であって水平軸から傾いた軸であってもよい(これは、図5(C)(D)の軸C1にも当てはまる)。
第2連結部31bの他端部には永久磁石33が取り付けられている。永久磁石33は、その磁力で車両積載体5(例えば車両積載体5を形成する強磁性体、または車両積載体5に設けた永久磁石)と引き合うことにより、図5(A)のように、車両積載体5に取り外し可能に連結される。
連結部材31の未使用時には、第2連結部31bは、図5(A)の展開状態から図5(B)のように、軸C2まわりの折り畳み方向に回転することにより第1連結部31aに対して折り畳み可能である。ここで、折り畳み方向は、図5(A)の右側の連結部材31では反時計回りであり、図5(A)の左側の連結部材31では時計回りである。連結部材31の使用時には、第2連結部31bは、図5(B)の状態から図5(B)のように、折り畳み方向と反対の展開方向に軸C2まわりに第1連結部31aに対して回転することより展開して永久磁石33が車両積載体5(凸部5a,5c)に磁力で連結可能である。このように各連結部材31の永久磁石33を車両積載体5に連結することにより、ケース本体21の転倒が防止される。
なお、図5(A)のように展開した上記展開状態から、第2連結部31bが第1連結部31aに対して展開方向に更に回転することを阻止するストッパが、第1連結部31aと第2連結部31bとの連結部に設けられてよい。
<構成例2>
図5(C)(D)は、構成例2の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例2では、転倒防止装置30は、ケース本体21における第1および第2の側面21b,21cと車両積載体5とをそれぞれ連結する2つの連結部材31を備える。これらの連結部材31は同じ構成を有する。構成例2では、連結部材31は剛体であってよい。連結部材31の一端部は、ケース本体21の第1または第2の側面21b,21cに軸C1まわりに回転可能に取り付けられている。連結部材31の他端部には永久磁石33が取り付けられている。永久磁石33の機能は構成例1の場合と同じである。
棒状の連結部材31は、未使用時には、図5(D)のように、第1または第2の側面21b,21cと平行になっており、凹部5bの真上に位置していてよい。連結部材31は、使用時には、図5(C)のように、軸C1まわりの回転により永久磁石33が車両積載体5の凸部5a,5cに磁力で連結可能である。このように各連結部材31の永久磁石33を車両積載体5に連結することにより、ケース本体21の転倒が防止される。
<構成例3>
図5(E)は、構成例3の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例3では、転倒防止装置30は、ケース本体21における第1および第2の側面21b,21cと車両積載体5とをそれぞれ連結する2つの連結部材31を備える。これらの連結部材31は同じ構成を有する。構成例3では、連結部材31は弾性体である。連結部材31は、その中心軸の方向に延びており、この中心軸方向の一端部と他端部がそれぞれケース本体21における第1または第2の側面21b,21cと車両積載体5とに結合される。
そのために、連結部材31の両端部にはそれぞれ永久磁石33が取り付けられている。連結部材31の一端部の永久磁石33は、その磁力で側面21b,21c(例えば側面21b,21cを形成する強磁性体、または側面21b,21cに設けた永久磁石)と引き合うことにより、図5(E)のように、側面21b,21cに取り外し可能に連結される。各連結部材31の他端部の永久磁石33は、その磁力で車両積載体5(例えば車両積載体5を形成する強磁性体、または車両積載体5に設けた永久磁石)と引き合うことにより、図5(E)のように、車両積載体5に取り外し可能に連結される。このように各連結部材31の両端部の永久磁石33をそれぞれ第1または第2の側面21b,21cと車両積載体5に連結することにより、ケース本体21の転倒が防止される。なお、図5(E)では、各連結部材31は、その中心軸を回りながら、この中心軸の方向に延びているコイルバネである。
<構成例4>
図5(F)は、構成例4の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例4は、以下で説明する点以外は上述の構成例3と同じである。構成例4では、連結部材31の両端部には、構成例3の永久磁石33の代わりに、それぞれ、フック35とフック受け37の一方(図5(F)ではフック35)が取り付けられている。ケース本体21における側面21b,21cには、フック35とフック受け37の他方(図5(F)ではフック受け37)が取り付けられている。フック35をフック受け37の孔に引っ掛けることによりフック35とフック受け37とが連結される。連結部材31の一端部に取り付けたフック35とフック受け37の一方を、ケース本体21における第1または第2の側面21b,21cに取り付けたフック35とフック受け37の他方に連結し、連結部材31の他端部に取り付けたフック35とフック受け37の一方を、車両積載体5に取り付けたフック35とフック受け37の他方に連結する。このように、各連結部材31で、車両積載体5とケース本体21とを連結することによりケース本体21の転倒が防止される。
<構成例5>
図6(A)は、構成例5の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例5では、連結部材31は弾性体ではなく、剛体(例えば金属製または木製の部材)、または、変形自在な紐体(例えばロープまたはテープ)である。構成例5において他の点は、上述の構成例3と同じである。
<構成例6>
図6(B)は、構成例6の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例5では、連結部材31は弾性体ではなく、剛体(例えば金属製または木製の部材)、変形自在な紐体(例えばロープまたはテープ状部材)である。構成例6において他の点は、上述の構成例4と同じである。
<構成例7>
図6(C)は、構成例7の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例7では、転倒防止装置30は、傾きストッパ39を有する。傾きストッパ39は、車両積載体5においてケース本体21が傾こうとすると、車両積載体5の上面との接触によりケース本体21の傾きを制限する。これにより、ケース本体21の転倒が防止される。傾きストッパ39は、ケース本体21が傾こうとすると車両積載体5の上面(図では凸部5a,5c)と接触する接触面39aを有する。車両積載体5においてケース本体21が傾いていない状態では、接触面39aと車両積載体5の上面(凸部5a,5c)との間には、鉛直方向に隙間が存在していてよい。
<構成例8>
図6(D)は、構成例8の転倒防止装置30を設けた場合を示す。転倒防止装置30は、ケース本体21に渡し掛けられる変形自在な渡し材41である。渡し材41は、一端側部41aと他端側部41bと中間部41cを有する。一端側部41aは、ケース本体21の第1の側面21bの側において車両積載体5の上面に取り外し可能に連結される。他端側部41bは、ケース本体21における第1の側面21bと反対側の第2の側面21cの側において車両積載体5の上面に取り外し可能に連結される。中間部41cは、一端側部41aから他端側部41bまで延びている変形自在な部分である。中間部41cは、紐体(例えばロープまたはテープ)、網、または、シートであってよい。
この構成で、図6(D)のように、第1の側面21bの側で一端側部41aを車両積載体5の上面に連結し、中間部41cをケース本体21の上面に掛け、第2の側面21cの側で他端側部41bを車両積載体5の上面に連結できる。このように配置した使用した渡し材41により、ケース本体21の傾きが抑えられるので、ケース本体21の転倒が防止される。渡し材41は、紐体(例えばロープまたはテープ)、網、または、シートであってよい。
図6(D)では、一端側部41aと他端側部41bには、それぞれ永久磁石33が取り付けられている。これらの永久磁石33は、その磁力で車両積載体5(例えば車両積載体5を形成する強磁性体、または車両積載体5に設けた永久磁石)と引き合うことにより、図6(D)のように、車両積載体5に取り外し可能に連結される。
<構成例9>
図6(E)は、構成例9の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例9は、以下で説明する点以外は上述の構成例8と同じである。構成例9では、一端側部41aと他端側部41bの各々には、永久磁石33の代わりに、フック35とフック受け37の一方(図6(E)ではフック35)が取り付けられている。車両積載体5には、当該一方と連結可能な、フック35とフック受け37の他方(図6(E)ではフック受け37)が取り付けられている。
<構成例10>
図7(A)は、構成例10の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例10では、1つの専用ケース20と他の専用ケース20とを連結する連結部材43を有する。すなわち、連結部材43は、(例えば横方向)に隣接する2つの専用ケース20同士を連結する。これにより、専用ケース20の転倒が防止される。図7(A)では、連結部材43は、2つの凹部5bにそれぞれ位置する2つの専用ケース20同士を連結する。連結部材43の一端側部43aと他端側部43bには、それぞれ、永久磁石45が取り付けられている。一端側部43aと他端側部43bの永久磁石45は、それぞれ、その磁力で、2つの専用ケース20(例えば専用ケース20を構成する強磁性体、または専用ケース20に設けた永久磁石)と引き合うことにより、図7(A)のように、これらの専用ケース20に取り外し可能に連結される。図7(A)の例では、このような連結部材43が2つ設けられ、一方の連結部材43は、2つの専用ケース20(例えば第1の側面21b)における下部同士を連結し、他方の連結部材43は、2つの専用ケース20における上部(例えば上面)同士を連結している。
なお、一端側部43aと他端側部43bをそれぞれ2つの専用ケース20に連結するための連結用構成は、永久磁石45に限定されない。例えば、連結用構成として、一端側部43aと他端側部43bには、永久磁石45の代わりに、フックとフック受けの一方が取り付けられ、専用ケース20には、それぞれ、当該一方と連結可能な、フックとフック受けの他方が取り付けられていてもよい。あるいは、連結用構成は、他のもの(例えばネジやボルトなど)であってもよい。
<構成例11>
図7(B)(C)は、構成例11の転倒防止装置30を設けた場合を示す。構成例11では、転倒防止装置30は、ケース本体21に設けられた永久磁石47と、人に操作される操作部49と、昇降機構51とを有する。昇降機構51は、操作部49になされた操作(例えば操作部49であるレバーの回転)を、永久磁石47の上下運動に変換する。これにより、永久磁石47を、車両積載体5の上方の待機位置と、待機位置よりも下方の連結位置との間で昇降させられる。永久磁石47は、待機位置から車両積載体5に向けて連結位置へ下降させられると、車両積載体5(例えば車両積載体5を構成する強磁性体、または車両積載体5に設けた永久磁石)と磁力で引き合うことにより、図7(C)のように、車両積載体5に取り外し可能に連結される。
(荷受方法)
図8は、本発明の実施形態による荷受方法を示すフローチャートである。図9は、この荷受方法の説明図である。
本実施形態による荷受方法は、上述した機械式の駐車装置10を利用した宅配物の荷受方法である。本実施形態の荷受方法では、駐車装置10は、マンションの敷地に設けられ、荷受人はマンションの住居人であってよい。ただし、本発明は、これに限定されない。例えば、荷受人は、駐車装置10の近くの住居に住んでいる人であってもよいし、そうでなくてもよい。
本実施形態による荷受方法は、ステップS1〜S5を有する。なお、図3(A)のように、駐車装置10における入出庫位置Pへの入口2(破線で囲んだ領域2)の近くには、操作装置53(例えば操作盤)が設けられている。この操作装置53は、後述のように荷受方法で使用されてよい。
ステップS1では、いずれかの車両積載体5が入出庫位置Pにある状態で、宅配業者が、宅配物を収容した収容体を該車両積載体5に載せる。
ここで、収容体は、一例では上述の専用ケース20であるが、これに限定されない。すなわち、収容体は、開閉部材とロック部材と解除装置を備えるものであればよい。ここで、開閉部材は、収容体の内部の収容空間を外部に開く開位置と当該収容空間を外部に対して閉じる閉位置との間で移動可能な部材(以下で単に開閉部材という)である。ロック部材は、閉じた収容空間が開くことを阻止するロック位置と、当該阻止を解除する解除位置との間で移動可能な部材(以下で単にロック部材という)である。解除装置は、予め定められた認証データを受けるとロック部材をロック位置から解除位置に移動させる装置(以下で単に解除装置という)である。この段落の内容は、後述の荷送方法で用いられる収容体にも当てはまる。
収容体が専用ケース20である場合には、開閉部材は、ロック部材は上述のロック部材25であり、解除装置は上述の解除装置27である。ステップS1において、収容体のロック部材はロック位置にあってよい。
ステップS1は、ステップS11〜S14を有する。ステップS11で、宅配業者の配達人または他の人は、操作装置53(例えばボタンまたはタッチパネル)を操作することにより、特定の車両積載体5を格納位置3から入出庫位置Pへ移動させる旨の指令情報を入力する。ここで、駐車装置10がマンションの敷地に設けられている場合には上記他の人はマンションの住人であってよく、駐車装置10が一般的な時間貸しのものである場合には、上記他の人は駐車装置10に常駐している操作員であってよく、駐車装置10が建物(例えばビル)に設けられたものである場合には、上記他の人は当該建物の管理人またはテナントであってよい(これは、以降で述べる「他の人」にも当てはまる)。ステップS12で、入力された指令情報に従って駐車装置10の制御装置55が駐車装置10の動作を制御することにより、特定の車両積載体5が格納位置3から入出庫位置Pへ移動させられる。ステップS13で、配達人は、特定の車両積載体5に、駐車装置10の外部から入口2を通して、宅配物を収容した収容体を乗り込ませる。ステップS14で、配達人は、入出庫位置Pから駐車装置10の外部へ出て、次いで、配達人または上記他の人は、操作装置53の操作部53a(例えばボタンまたはタッチパネル)を操作することにより、入口2を閉じる旨の指令を入力する。この入力に従って制御装置55が駐車装置10を制御することにより、例えば入口2の扉(図示せず)が閉じ、特定の車両積載体5を入出庫位置Pから格納位置3へ移動させる。
ステップS2において、ステップS1で宅配物を駐車装置10に届けた旨の配達済み情報と、収容体を格納した車両積載体5を特定するための特定情報とを含む宅配関連情報を、荷受人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を宅配業者が行い。
この通知処理は、例えば次の(1)または(2)の処理であってよい。
(1)宅配業者(例えばステップS1を行った配達人)が、端末57(例えばスマートフォンまたはパソコン)を操作して、宅配関連情報を情報伝達媒体としての電子メールに記録し、その後、この電子メールを(例えばインターネットを介して)荷受人のメールアドレスに送信する。
(2)宅配業者が、宅配関連情報を、情報伝達媒体としての用紙に記録し、この用紙を荷受人の郵便受けに入れる。
宅配関連情報のうち、配達済み情報についての通知処理は上記の(1)または(2)の処理であり、特定情報についての通知処理は、次の(3)の処理であってもよい。
(3)配達人が駐車装置10における操作装置53の操作部53aを操作することにより、または、宅配業者が宅配業者の端末57を操作することによりインターネットを介して、特定情報を操作装置53の記憶部53bに入力して記憶部53bに記録させる。記録された特定情報は、操作装置53に設けた画面53cに表示される。この場合、特定情報の情報伝達媒体は、記憶部53bと画面53cである。
ステップS2の通知処理の結果、配達済み情報と上記特定情報を見た荷受人は、ステップS3を行う。
ステップS3において、荷受人が、特定情報により特定される車両積載体5を入出庫位置Pへ移動させる旨の指令情報を、駐車装置10の制御装置55へ入力する。ステップS3は、次の(4)の処理を含む。
(4)荷受人は、駐車装置10の操作装置53のある場所へ移動して操作部53aを操作することにより、または、端末59を操作することにより、指令情報を入力する。ここで、端末59を用いる場合には、荷受人は、さらに、入力した特定情報を端末59から制御装置55へ(例えばインターネットを介して)送信する操作を端末59に行う。なお、指令情報は特定情報を含む。
ステップS3は、さらに次の(5)の処理を含んでもよい。
(5)荷受人は、操作部53aまたは端末59を操作することにより、車両積載体5を入出庫位置Pへ移動させる日時を入力する。この場合、上述の指令情報は当該日時を含む。
ここで、端末59を用いる場合には、荷受人は、さらに、入力した日時を端末59から制御装置55へ(例えばインターネットを介して)送信する操作を端末59に行う。
上記(4)の処理の結果、特定情報が制御装置55に入力され、上記(5)の処理の結果、上記日時が制御装置55に入力される。なお、上記(5)の処理を行わない場合には、制御装置55は、駐車装置10を制御することにより、特定情報により特定される車両積載体5を直ぐに入出庫位置Pへ移動させてよい。
ステップS4において、制御装置55は、ステップS3で入力された指令情報に従って、駐車装置10を制御して、指令情報の特定情報により特定される車両積載体5を入出庫位置Pへ移動させる。この時、指令情報が上記(5)で入力された日時を含む場合には、制御装置55は、当該日時にステップS4を行い、そうでない場合には、制御装置55は、直ぐに(又は予約されている車両積載体5の動作が完了した後に)、ステップS4を行う。
ステップS5において、荷受人が入出庫位置Pの収容体内の宅配物を受け取る。本実施形態では、ステップS5は次のステップS51〜S53を含む。
ステップS51において、荷受人は、駐車装置10の外部から入口2を通って入出庫位置Pへ移動し、認証データを、車両積載体5上の収容体の解除装置に入力する。この入力は、例えば次の(6)または(7)により行われてよい。
(6)荷受人が、認証データ保持媒体を、解除装置の読取部(例えば図9に示す解除装置27の読取部27a)から設定距離以内の位置へ持っていく。これにより、読取部は、認証データ保持媒体に保持された認証データを無線で読み取る。すなわち、認証データが解除装置に入力される。この場合、認証データ保持媒体は、例えばスマートフォンまたはRF(Radio Frequency)タグであってよい。
(7)解除装置の入力部(例えば図9に示す解除装置27の入力部27b)を用いて、認証データ(例えば認証番号)を解除装置に入力する。この入力部は、例えば複数のボタンまたはタッチパネルであってよい。
なお、上記の読取部と入力部は収容体に設けられている。また、認証データは、上述した宅配関連情報に含まれていてもよいし、予め、宅配業者から指定されて認証データ保持媒体に保持されていてもよい。
ステップS52において、解除装置は、ステップS51で入力された認証データが、自身に予め記憶されている認証データと一致すると判断したら、ロック部材をロック位置から解除位置へ移動させる。
ステップS53において、荷受人は、開閉部材が開位置へ移動した状態で(例えば荷受人が収容体の開閉部材を開位置へ移動させて収容空間を開け)、収容空間から宅配物を取り出す。次いで、ステップS53において、荷受人は、開閉部材を閉位置へ移動させる。その後、ステップS53において、荷受人が例えば収容体に設けられたボタンを押すことにより、解除装置はロック部材をロック位置へ移動させる。その後、荷受人は、入出庫位置Pから駐車装置10の外部へ移動し、次いで、荷受人または上記他の人が、入口2を閉じる旨の指令を操作装置53に行う。この操作に従って制御装置55が駐車装置10を制御することにより、入口2の扉が閉められ、入出庫位置Pの車両積載体5が格納位置3へ移動させられる。
なお、ステップS4で入出庫位置Pへ移動して来た車両積載体5に複数の収容体(例えば専用ケース20)が載っている場合には、これらの収容体のうちいずれが、荷受人への宅配物が収容されたものであるかを示す情報(例えばこれらの収容体の外面にそれぞれの識別情報が付されている場合には、該当する識別情報)が上述の宅配関連情報に含まれていてよい。
(荷送方法)
図10は、本発明の実施形態による荷送方法を示すフローチャートである。図11は、この荷送方法の説明図である。
本実施形態による荷送方法は、上述した機械式の駐車装置10を利用した宅配物の荷送方法である。本実施形態の荷送方法では、駐車装置10は、マンションの敷地に設けられ、荷送人はマンションの住居人であってよい。ただし、本発明は、これに限定されない。例えば、荷送人は、駐車装置10の近くの住居に住んでいる人であってもよいし、そうでなくてもよい。
本実施形態による荷送方法は、上述した駐車装置10と収容体を利用した宅配物の荷送方法であり、ステップS101〜S107を有する。駐車装置10と収容体の構成は、上述した荷受方法の場合と同じである。
ステップS101において、荷送人が、宅配物の配達の依頼を示す依頼情報を宅配業者に通知する。この依頼情報は、荷送人の住所または宅配物を預けたい駐車装置10を示す情報を含む。また、依頼情報は、宅配物を駐車装置10に預けたい日時、および、宅配物の大きさの一方または両方を含んでよい。さらに、依頼情報は、宅配物を受け取る荷受人の氏名と住所を含んでいてもよい。
依頼情報の通知は、例えば、次の(8)または(9)により行われてよい。
(8)荷送人が、端末61を利用して、インターネット上の、宅配業者が運営するウェブサイトにアクセスする。次いで、荷送人が、端末61の画面61aに表示された、このウェブサイトの入力欄に、端末61を操作して依頼情報を入力し、この依頼情報をウェブサイトを構築するサーバ(サーバの記憶装置)に送信する。この入力と送信は、荷送人が端末61を操作することでなされてよい。これにより依頼情報が宅配業者に通知される。
(9)荷送人が、電話または他の手段(例えば電子メール)で、宅配業者に依頼情報を通知する。
なお、依頼情報のうち、荷受人の氏名と住所の通知は、後述のステップS106の時に行ってもよい。この通知は、上述の(8)または(9)により行われてよい。
ステップS102において、ステップS101の依頼情報を受けた宅配業者は、車両積載体5を特定する特定情報を含む宅配関連情報を、荷送人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を行う。この車両積載体5は、これから宅配物を収容可能な収容体を載せたものである。宅配関連情報の通知処理は、荷受方法における上述の(1)、(2)または(3)の処理であってよい。
ステップS103において、荷送人が、上述の情報伝達媒体に記録された特定情報により特定される車両積載体5を入出庫位置Pへ移動させる旨の指令情報を、駐車装置10(制御装置55)に対して入力する。このステップS103は、上述のステップS3と同じであってよい。例えば、ステップS103は、上述した(4)の処理、または、上述した(4)と(5)の処理を含んでよい。
ステップS104において、制御装置55は、ステップS103で入力された指令情報に従って、駐車装置10を制御して、特定情報により特定される車両積載体5を入出庫位置Pへ移動させる。ステップS104は、上述のステップS4と同じであってよい。
ステップS105において、荷送人が入出庫位置Pの収容体内の宅配物を入れる。本実施形態では、ステップS105は次のステップS151〜S153を含む。
ステップS151において、荷送人は、駐車装置10の外部から入口2を通って入出庫位置Pへ移動し、認証データを、入出庫位置Pの車両積載体5上の収容体の解除装置に入力する。この入力は、上述の(6)または(7)により行われてよい。この場合、上述した(6)(7)の記載において「荷受人」が「荷送人」に読み替えられた内容で、当該入力が行われる。ステップS151で用いられる認証データは、上述の宅配関連情報に含まれていてもよい。この場合、上述のステップS102において、認証データについての通知処理は、上述の(1)により行われてよいし、他の方法で行われてもよい。
ステップS152において、解除装置は、ステップS151で入力された認証データが、自身に予め記憶されている認証データと一致すると判断したら、ロック部材をロック位置から解除位置へ移動させる。
ステップS153において、荷送人は、開閉部材が開位置へ移動した状態で(例えば荷送人が収容体の開閉部材を開位置へ移動させて収容空間を開け)、収容空間に、配達を依頼する宅配物を入れる。次いで、ステップS153において、荷送人は、開閉部材を閉位置へ移動させる。その後、ステップS153において、荷送人が例えば収容体に設けられたボタンを押すことにより、解除装置はロック部材をロック位置へ移動させる。その後、荷送人は、入出庫位置Pから駐車装置10の外部へ移動し、荷送人または上記他の人が、入出庫位置Pから荷送人が退出した旨の操作を操作装置53に行う。この操作に従って制御装置55が駐車装置10を制御することにより、入口2の扉が閉められ、入出庫位置Pの車両積載体5が格納位置3へ移動させられる。
なお、ステップS104で入出庫位置Pへ移動して来た車両積載体5に複数の収容体(例えば専用ケース20)が載っている場合には、これらの収容体のうちいずれが、荷送人が宅配物を収容すべきものであるかを示す情報(例えばこれらの収容体の外面にそれぞれの識別情報が付されている場合には、該当する識別情報)が上述の宅配関連情報に含まれていてよい。
ステップS106において、荷送人は、宅配物の格納が完了したことを宅配業者に通知する。この通知は、次の(10)または(11)により行われてよい。
(10)荷送人が、端末61を利用して、インターネット上の、宅配業者が運営するウェブサイトにアクセスする。次いで、端末61の画面61aに表示された、このウェブサイトの入力欄に、宅配物の格納が完了した旨を入力しまたはチェックを付け、当該入力またはチェックがなされた旨を、ウェブサイトを構築するサーバ(サーバの記憶装置)に送信する。この入力またはチェックと送信は、荷送人が端末61を操作することでなされてよい。
(11)荷送人が、電話または他の手段(例えば電子メール)で、宅配物の格納完了を宅配業者に通知する。
なお、ステップS106において、例えば、荷送人は宅配物の宅配の料金を電子決済で支払うこともできる。
ステップS107において、宅配業者がステップS105で格納された宅配物を、駐車装置10から搬出して荷受人へ配達する。すなわち、宅配業者(配達人)または上記他の人が、当該宅配物が収容された収容体を載せた車両積載体5を入出庫位置Pへ移動させる操作を操作装置53の操作部53aに行い、これにより入出庫位置Pへ移動して来た車両積載体5上の収容体に収容された宅配物を、荷受人の住所へ配達する。この時、収容体から宅配物を取り出して宅配物を運搬してもよいし、収容体の収容空間に宅配物が収容された状態で宅配物を収容体と共に運搬してもよい。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の形態1〜8のいずれかを採用してもよいし、形態1〜8の2つ以上を、内容が矛盾しなければ、任意に組み合わせて採用してもよい。この場合、以下で述べない点は上述と同じである。
(形態1)
専用ケース20のケース本体21における第1および第2の側面21b,21cの一方には、上述した構成例1〜6のいずれかの連結部材31を設け、この連結部材31と構成が異なる、上述した構成例1〜6のいずれかの連結部材31を第1および第2の側面21b,21cの他方に設けてもよい。
(形態2)
上述した荷受方法または荷送方法において、収容体は、(荷受方法では上述のステップS1(S13)で)車両積載体5に乗り込んだ宅配自動車に設けられているものであってよい。この場合、収容体は、宅配自動車の荷物入れ(例えばトランク)であってもよい。
または、上述した荷受方法または荷送方法において、収容体は、(荷受方法では上述のステップS1(S13)で)車両積載体5に乗り込んだ宅配自動車に積まれているものであってもよい。
(形態3)
上述した荷受方法または荷送方法において、収容体は、(荷受方法では上述のステップS1(S13)で)車両積載体5に乗り込んだリヤカーに設けられ又は該リヤカーに積まれたものであってもよい。
図12は、この場合の構成例を示す。図12(A)は、図3(A)に相当する平面図であり、図12(B)は、図12(A)の12B−12B矢視図である。図12では、上述の収容体は、リヤカー63に設けられている。図12の例のように、このようなリヤカー63を車両積載体5に複数乗り込ませることができる。
また、図12のように、リヤカー63を載せる車両積載体5に、自転車65の設置スペースSa(破線で囲んだ領域Sa)が設けられてもよい。例えば、設置スペースSaには、複数の自転車設置台67が設けられ、各自転車設置台67に自転車65の車輪を置くことにより、自転車65が倒れないように自転車設置台67に自転車65が支持される。また、車両積載体5には、駐車装置10の入口2と設置スペースSaとの間を自転車65が移動できるように自転車通路Sb(破線で囲んだ領域Sb)が確保されている。なお、図12において、自転車の設置スペースaと自転車通路Sbを省略してもよい。
(形態4)
専用ケース20の用途は、上述した荷受方法または荷送方法に限定されてもよいし、専用ケース20は、車両積載体5に積載して用いるものであれば他の用途に用いてもよい。
例えば、収容空間21aに保管対象の物を収容した専用ケース20を、車両積載体5に載せた状態で駐車装置10に格納することにより、駐車装置10を、当該物の倉庫として活用してもよい。この場合、宅配業者は、例えば、このような駐車装置10に、宅配便を一時的に保管しておく倉庫として利用できる。これにより、宅配業者は、例えばビルの1階に小スペースの倉庫を借りることが不要になる。したがって、ビルの1階を借りることによる家賃や敷金や礼金などが不要になり、必要な時だけ又は月極めで、駐車装置10の車両積載体5の利用料金を支払えば済むようになる。
(形態5)
駐車装置10において、収容体(例えば専用ケース20)も自動車も積載されていない車両積載体5を、次のように宅配業者の宅配自動車の駐車に利用してもよい。まず、入出庫位置Pにある車両積載体5に、翌日に駐車装置10の近辺に配達する宅配物を積んだ宅配自動車を宅配業者(例えば配達人)が乗り込ませる。翌日なったら、この車両積載体5が入出庫位置Pに位置する状態で、当該宅配自動車から各宅配物を取り出して、宅配業者が宅配物を配達する。当該宅配自動車に積んだ宅配物を全て配達したら、この宅配自動車を、指定場所(例えば営業所)まで走行させ、この指定場所で、当該宅配自動車に、次の日(翌日)に配達する宅配物を積み、再び、駐車装置10の車両積載体5に乗り込ませ、上述の手順を繰り返す。
(形態6)
上述の荷受方法または荷送方法は、新たに製造された駐車装置10を利用してもよいし、既設の駐車装置10を利用してもよい。
(形態7)
上述のステップS101を省略し、ステップS102を、次のように行ってもよい。ステップS103の前に、予め、ステップS102において、宅配業者が、駐車装置10における操作装置53の操作部53aを操作することにより、または、端末57を操作することによりインターネットを介して、特定情報を操作装置53の記憶部53bに入力して記憶部53bに記録させる。この特定情報は、宅配物を収容可能な収容体を載せた車両積載体5を特定する情報である。記憶部53bに記録された当該特定情報は、操作装置53に設けた画面53cに表示される。この表示は、操作装置53の特定のボタンを押したらなされてもよいし、画面53cに人が近づいたことを適宜のセンサーが検知したことによりなされてもよい。このような表示により、荷受人は特定情報を確認できる。この場合、ステップS102の情報伝達媒体は、操作装置53に設けた記憶部53bと画面53cにより構成される。
この場合、ステップS106において、荷送人は、特定情報が示す車両積載体5の収容体への宅配物の収容を完了した旨と、荷受人の氏名と住所と、必要ならば他の情報とを、依頼情報として、宅配業者に通知する。この通知は、次の(12)または(13)により行われてよい。
(12)荷送人が、端末61を利用して、インターネット上の、宅配業者が運営するウェブサイトにアクセスする。次いで、端末61の画面61aに表示された、このウェブサイトの入力欄に、依頼情報を入力し、当該入力した依頼情報を、ウェブサイトを構築するサーバ(サーバの記憶装置)に送信する。この入力と送信は、荷送人が端末61を操作することでなされてよい。
(11)荷送人が、電話または他の手段(例えば電子メール)で、依頼情報を宅配業者に通知する。
(形態8)
上述した車両積載体(パレット)5は、上述した凹部5bと凸部5a,5cを有していなくてもよい。例えば、車両積載体(パレット)5の上面の全体が平らであってもよい。
1 自動車、2 入口、3 格納位置、5 車両積載体(パレット)、5a 凸部、5b 凹部、5c 凸部、7 昇降路、9 リフト、10 駐車装置、11 ワイヤ、20 専用ケース、21 ケース本体、21a 収容空間、21b 第1の側面、21c 第2の側面、23 車輪、24 開閉部材(引き出し)、25 ロック部材、27 解除装置、27a 読取部、27b 入力部、30 転倒防止装置、31 連結部材、31a 第1連結部、31b 第2連結部、33 永久磁石、35 フック、37 フック受け、39 傾きストッパ、39a 接触面、41 渡し材、41a 一端側部、41b 他端側部、41c 中間部、43 連結部材、43a 一端側部、43b 他端側部、45 永久磁石、47 永久磁石、49 操作部、51 昇降機構、53 操作装置、53a 操作部、53b 記憶部、53c 画面、55 制御装置、57 宅配業者の端末、59 荷受人の端末、61 荷送人の端末、61a 画面、62 収容体、63 リヤカー、65 自転車、67 自転車設置台、P 入出庫位置、Cw 回転軸、C1 軸、C2 軸、Sa 設置スペース、Sb 自転車通路

Claims (9)

  1. 機械式の駐車装置を利用した宅配物の荷受方法であって、
    前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
    (A)いずれかの前記車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、宅配業者が、宅配物を収容した収容体を該車両積載体に格納し、
    (B)宅配物を前記駐車装置に届けた旨の配達済み情報と、前記収容体を格納した前記車両積載体を特定するための特定情報を、荷受人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を宅配業者が行い、
    (C)前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、荷受人が前記駐車装置に対して入力し、
    (D)前記駐車装置の制御装置は、前記指令情報に従って、前記駐車装置を制御して、前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させ、
    (E)前記荷受人が前記入出庫位置の前記収容体内の前記宅配物を受け取る、宅配物の荷受方法。
  2. 前記収容体は、
    前記収容体の内部の収容空間を外部に開く開位置と当該収容空間を外部に対して閉じる閉位置との間で移動可能な開閉部材と、
    前記閉位置の前記開閉部材が前記開位置へ移動することを阻止するロック位置と、当該阻止を解除する解除位置との間で移動可能なロック部材と、
    予め定められた認証データを受けると前記ロック部材を前記ロック位置から前記解除位置に移動させる解除装置と、を有し、
    前記(E)において、
    (E1)荷受人が、認証データ保持媒体を前記解除装置の読取部から設定距離以内の位置へ持って行き、これにより、前記読取部は、認証データ保持媒体に保持された認証データを無線で読み取り、その結果、該認証データが前記解除装置へ入力され、または
    (E2)荷受人が、前記解除装置の入力部を用いて、認証データを解除装置に入力し、
    (E3)前記解除装置は、前記(E1)または(E2)で入力された認証データが、予め記憶されている認証データと一致すると判断したら、前記ロック部材をロック位置から解除位置へ移動させ、
    (E4)荷受人は、前記開閉部材が前記開位置へ移動した状態で、前記収容空間から前記宅配物を取り出す、請求項1に記載の宅配物の荷受方法。
  3. 前記収容体は、前記(A)において、前記車両積載体に乗り込んだ宅配自動車に設けられ又は該宅配自動車に積まれたものであり、又は、
    前記収容体は、前記(A)において、前記車両積載体に乗り込んだリヤカーに設けられ又は該リヤカーに積まれたものである、請求項1または2に記載の宅配物の荷受方法。
  4. 前記収容体は、前記駐車装置の専用ケースであって、
    前記専用ケースは、宅配物または保管対象の物を収容可能な収容空間が内部に形成されたケース本体と、前記ケース本体の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪とを備え、
    いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、前記専用ケースは、前記複数の車輪の転動により、外部から該車両積載体へ乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ乗り出し可能に構成されている、請求項1または2に記載の宅配物の荷受方法。
  5. 機械式の駐車装置を利用した宅配物の荷送方法であって、
    前記駐車装置は、複数の格納位置にそれぞれ設けられ該格納位置と入出庫位置との間で移動させられる複数の車両積載体を備え、いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、該車両積載体へ外部から自動車が乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ自動車が乗り出し可能であり、
    (a)宅配業者は、前記車両積載体を特定する特定情報を含む宅配関連情報を、荷送人が確認可能な情報伝達媒体に記録する通知処理を行い、該車両積載体は、宅配物を収容可能な収容体を載せたものであり、
    (b)前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させる旨の指令情報を、荷送人が前記駐車装置に対して入力し、
    (c)前記駐車装置の制御装置は、前記指令情報に従って、前記駐車装置を制御して、前記特定情報により特定される前記車両積載体を入出庫位置へ移動させ、
    (d)荷送人が前記入出庫位置の前記収容体内に前記宅配物を入れ、
    (e)宅配業者が、前記宅配物を前記駐車装置から搬出して荷受人へ配達する、宅配物の荷送方法。
  6. 前記(a)の前に、荷送人が、宅配物の配達の依頼を示す依頼情報を宅配業者に通知し、この依頼情報を受けた宅配業者は前記(a)を行う、請求項5に記載の宅配物の荷送方法。
  7. 前記情報伝達媒体は、前記駐車装置における操作装置に設けた記憶部と画面により構成され、
    前記(a)において、前記宅配業者が、前記操作装置の操作部を操作することにより、前記特定情報を入力して前記記憶部に記録させ、
    記録された前記特定情報は、前記画面に表示される、請求項5に記載の宅配物の荷送方法。
  8. 前記収容体は、前記車両積載体に乗り込んだ宅配自動車に設けられ又は該宅配自動車に積まれたものであり、又は、
    前記収容体は、前記車両積載体に乗り込んだリヤカーに設けられ又は該リヤカーに積まれたものである、請求項5〜7のいずれか一項に記載の宅配物の荷送方法。
  9. 前記収容体は、前記駐車装置の専用ケースであって、
    前記専用ケースは、宅配物または保管対象の物を収容可能な収容空間が内部に形成されたケース本体と、前記ケース本体の下部に設けられ路面上を転動可能な複数の車輪とを備え、
    いずれかの車両積載体が前記入出庫位置にある状態で、前記専用ケースは、前記複数の車輪の転動により、外部から該車両積載体へ乗り込み可能であり、該車両積載体から外部へ乗り出し可能に構成されている、請求項5〜7のいずれか一項に記載の宅配物の荷送方法。
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