JP6940100B2 - 管更生部材の加熱装置 - Google Patents

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Description

この発明は管更生部材の加熱装置に関し、特にたとえば、既設管を更生する管更生部材を既設管内に挿入する前に加熱軟化させる、管更生部材の加熱装置に関する。
従来、老朽化した既設管の更生方法として、屈曲変形して縮径させた合成樹脂製の管更生部材を既設管内に挿入した後、加熱及び内圧をかけることによって管更生部材を円筒状に拡径復元させて、既設管内面に内張りする方法が知られている。このような管更生部材は、そのままでは既設管内への挿入が困難であるので、既設管内に挿入する際には、挿入抵抗を低減させるために加熱軟化される。
特許文献1には、管更生部材を既設管内に挿入する前に加熱軟化させる加熱装置の一例が開示される。特許文献1の加熱装置は、管更生部材が収容される加熱室を備える。この加熱室には、加熱室内および管更生部材の内部に蒸気を送り込む蒸気供給部(蒸気パイプ)が設けられると共に、管更生部材よりも下方から加熱室内に熱風を送り込む熱風流入口を有する熱風供給部が設けられる。
特開2012−193753号公報
特許文献1に開示されるような加熱装置を施工現場に搬入する際には、搬送車の荷台に乗せて搬送する。しかしながら、施工現場の道路幅が狭い等の理由で、加熱装置を積載した搬送車が施工現場まで入れない場合がある。このため、加熱装置を施工現場に搬入できず、上記のような更生方法を利用したくても利用できない場合があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、管更生部材の加熱装置を提供することである。
この発明の他の目的は、道路幅が狭くて搬送車が入り難い施工現場にも搬入できる、管更生部材の加熱装置を提供することである。
第1の発明は、既設管を更生する管更生部材を既設管内に挿入する前に加熱軟化させる管更生部材の加熱装置であって、基礎部、基礎部を移動可能に支持する複数の車輪、基礎部上に設けられる加熱室、および加熱室内に設けられ、管更生部材を回転可能に保持する保持部を備え、加熱室は、側壁材および天井材を含み、天井材は、管更生部材を加熱室内に入れるための開口を形成できるように、側壁材上に着脱可能に設けられ、作業者による手押しで移動可能である、管更生部材の加熱装置である。
第1の発明では、管更生部材の加熱装置は、基礎部と、基礎部上に設けられる加熱室とを備え、管更生部材を既設管内に挿入する前に加熱軟化させる。加熱室内には、管更生部材を回転可能に保持する保持部が設けられる。また、基礎部には、複数の車輪が設けられる。したがって、加熱装置(実施例では装置本体)は、手押しで移動可能である。さらに、加熱室は、側壁材および天井材を含む。天井材は、管更生部材を加熱室内に入れるための開口を形成できるように、側壁材上に着脱可能に設けられる。
第1の発明によれば、基礎部が複数の車輪を有するので、搬送車に乗せることなく手押しで加熱装置を移動させることができる。したがって、道路幅が狭くて搬送車が入り難い施工現場にも加熱装置を搬入できる。
また、第1の発明によれば、加熱室の側壁を残した状態で、加熱室内に管更生部材を入れることができるので、加熱室内への管更生部材の装着作業が簡略化される。
の発明は、第の発明に従属し、側壁材および天井材のそれぞれは、発泡パネル板によって形成され、フレームで保持される。
の発明では、側壁材および天井材のそれぞれは、たとえば硬質ポリウレタンフォーム製の芯材の表面を金属製の薄板で被覆した発泡パネル板によって形成される。また、側壁材および天井材のそれぞれは、フレームによって保持される。
の発明によれば、側壁材および天井材が発泡パネル板によって形成されるので、加熱室の断熱性が向上すると共に、加熱室が軽量化される。
の発明は、第または第の発明に従属し、天井材は、当該天井材を保持する天井フレームに対してスライドして着脱可能である。
の発明では、天井材が、天井フレームに対してスライド可能であって、着脱可能に保持される。
の発明は、第の発明に従属し、天井フレームは、加熱室を横断するように設けられる梁部を含み、梁部は、天井フレームの他の部分に対して着脱可能に設けられる。
の発明によれば、梁部が天井フレームの他の部分(実施例では枠部)に対して着脱可能なので、天井材および梁部を取り外すことで、管更生部材を入れるための開口を加熱室に形成することができる。
この発明によれば、基礎部が複数の車輪を有するので、搬送車に乗せることなく手押しで加熱装置を移動させることができる。したがって、道路幅が狭くて搬送車が入り難い施工現場にも加熱装置を搬入できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例である管更生部材の加熱装置を示す図解図である。 ドラムレスで巻かれた管更生部材の一例を示す図解図である。 図1の加熱装置が備える装置本体を示す正面図である。 図1の加熱装置が備える装置本体を示す側面図である。 図3の装置本体が備える基礎部および側壁部を示す正面図である。 図3の装置本体が備える基礎部および側壁部を示す平面図である。 図3の装置本体が備える天井部を示す平面図である。 図3の装置本体が備える天井部を示す側面図である。 図3の装置本体の内部構造を示す正面図である。 図3の装置本体の内部構造を示す平面図である。 図1の加熱装置によって加熱軟化させた管更生部材を用いて既設管を更生する様子を示す図解図である。
図1および図11を参照して、この発明の一実施例である管更生部材の加熱装置10(以下、単に「加熱装置10」と言う。)は、老朽化した既設管100を内側から補修するための管更生部材102を、既設管100内に挿入する前に加熱して軟化させるための装置である。なお、以下では説明の都合上、図1における手前側を加熱装置10の前面(正面)として、加熱装置10の位置および方向などを規定する。
先ず、加熱装置10の具体的な説明の前に、管更生部材102について簡単に説明する。管更生部材102は、硬質塩化ビニルおよびポリエチレン等の合成樹脂によって形成される長尺管であって、所定の巻き姿に巻かれて搬送等される。図2に示すように、この実施例では、管更生部材102は、平板状部102aとその両端に形成される楕円筒状部102bとを有する断面略瓢箪形の縮径形状とされて、ドラムレスで渦巻き状(ロール状)に巻かれている。ただし、管更生部材102としては、巻付用ドラムに巻き付けられたものを用いることもできる。
管更生部材102は、公知の製造方法によって製造することができる。管更生部材102を製造する際には、先ず、所定の径で直管を押出成形する。そして、軟化点以上融点以下の範囲における所定の温度(たとえば硬質塩化ビニル製の管更生部材102では、100℃程度)にその直管を加熱した状態で、押し板やローラ等を用いて偏平させる等の縮径加工を施し、断面略瓢箪形の縮径形状にする。これにより、縮径形状とされた管更生部材102は、再び軟化点以上融点以下の温度に加熱および加圧することによって、円筒形等の元の形状に復元するようになる。このような管更生部材102は、復元したときの外径が既設管100の内径と略等しいサイズとなるように設定される。更生する既設管100の内径は、たとえば100−700mmである。
なお、管更生部材102は、種々の用途および構成材料の既設管100の更生に適用し得る。たとえば、ガス管、上下水道管およびケーブル保護管等の更生に適用することができ、更生する管路の材質も、鉄筋コンクリート製、鋳鉄製、鋼製および合成樹脂製などのいずれであってもよい。
続いて、この発明の一実施例である加熱装置10について具体的に説明する。加熱装置10は、管更生部材102を加熱して軟化させるための装置であって、図1に示すように、装置本体12と、装置本体12に着脱可能に接続される蒸気発生装置64および熱風発生装置70などの外付装置とを含む。なお、この実施例では、装置本体12および外付け装置を含む全体を加熱装置10としているが、装置本体12のみが管更生部材の加熱装置と呼ばれることもある。
図3および図4に示すように、加熱装置10の装置本体12は、基礎部14と、基礎部14上に設けられ、管更生部材102を収容する加熱室16とを備える。
基礎部14は、加熱室16の支持台であると共に、加熱室16の底壁を構成する部分であり、鉄およびSUS(ステンレス鋼)などの金属によって矩形板状に形成される。また、基礎部14は、一方端部(左側)に加熱室16よりも外方に突出する延出台部14aを有し、この延出台部14aに、後述する駆動モータ50および引出しガイド72等が設置される。
また、基礎部14の下面の4隅には、基礎部14を移動可能に支持する車輪18が設けられる。各車輪18は、たとえば、垂直軸を中心に360度回転可能な自在式のキャスタであり、装置本体12は、これら車輪18によって任意の方向に手押しで移動可能とされる。また、基礎部14の下面には、車輪18の内側に、高さ調節機構を有する4つの固定部(レベルアジャスタ)20が設けられる。装置本体12は、これら固定部20によって水平状態または所定の傾斜角度に傾けた状態で、所定位置に固定可能とされる。
加熱室16は、骨組みを形成する金属製のフレームと、フレームに取り付けられるパネル状の側壁材22および天井材24とを備え、全体として直方体状の箱型に形成される。側壁材22および天井材24の材質は、特に限定されないが、断熱性および軽量性などを考慮して、発泡パネル板によって形成されることが好ましい。この実施例では、側壁材22および天井材24として、硬質ポリウレタンフォーム製の矩形板状の芯材の表面を鋼製の薄板で被覆したダイト工業株式会社製の発泡パネル板(商品名:「Dパネル」)を用いている。また、この実施例では、加熱室16の正面側および背面側の側壁には、3枚の側壁材22が用いられ、右側および左側の側壁には、2枚の側壁材22が用いられる。また、加熱室16の天井には、2枚の天井材24が用いられる。
また、加熱室16のフレームは、側壁材22を保持する側壁フレーム26と、天井材24を保持する天井フレーム28とを含む。図5および図6に示すように、側壁フレーム26は、基礎部14の周縁部に所定間隔で立設される複数の支柱によって構成される。この側壁フレーム26は、複数の縦ガイドレール30を有している。縦ガイドレール30は、上下方向に延びる溝状に形成されており、側壁材22のそれぞれは、隣り合う一対の縦ガイドレール30によって、上下方向にスライド可能に保持される。つまり、側壁材22は、側壁フレーム26に対して着脱可能に取り付けられている。また、側壁フレーム26の上端には、後述する天井フレーム28の窪み部40と嵌め合わされる複数(この実施例では6つ)の突起部32が設けられる。
図7および図8に示すように、天井フレーム28は、加熱室16の外縁部に沿って設けられる矩形状の枠部34と、加熱室16を横断するように設けられる十字状の梁部36とを含み、側壁フレーム26の上端に連結される。天井フレーム28は、その上面側に、横方向に延びる複数の横ガイドレール38を有しており、天井材24のそれぞれは、隣り合う一対の横ガイドレール38によって、横方向にスライド可能に保持される。つまり、天井材24は、天井フレーム28に対して着脱可能に取り付けられている。さらに、枠部34の下面側には、側壁フレームの突起部32と対応する位置に、窪み部40が形成される。
側壁フレーム26に天井フレーム28を連結する際には、突起部32と窪み部40とを嵌合させて位置決めした状態で、ボルト等を用いて固定する。つまり、天井フレーム28は、側壁フレーム26に対して着脱可能に連結される。したがって、加熱室16内に管更生部材102を入れるときには、天壁(天井材24および天井フレーム28)全体を取り外すことで、管更生部材102を入れるための開口を加熱室16に形成することができる。また、この実施例では、天井フレーム28の梁部36のそれぞれは、枠部34に対して着脱可能に連結される。したがって、天井材24を横ガイドレール38から取り外すと共に、枠部34から梁部36を取り外すことでも、管更生部材102を入れるための開口を加熱室16に形成することができる。このように、この実施例の天井材24は、管更生部材102を加熱室16内に入れるための開口を形成できるように、側壁材22上に着脱可能に設けられている。これによって、側壁(側壁材22および側壁フレーム26)を残した状態で、加熱室16内に管更生部材102を入れることができるので、加熱室16内への管更生部材102の装着作業が簡略化される。
このような加熱室16内には、図9および図10に示すように、管更生部材102を回転可能に保持する保持部として、回転軸42および回転台44が設けられる。回転軸42および回転台44は、鉄およびSUS等の金属によって形成される。
回転軸42は、下端部が基礎部14を貫通するように基礎部14に立設される。回転軸42の下端部には、基礎部14の下側において、歯車(スプロケット)46が設けられる。この歯車46は、ローラチェーン48を介して駆動モータ50の歯車52と連結されており、回転軸42は、駆動モータ50から回転駆動力を受けることによって、その軸周りに回転可能とされる。
また、回転台44は、水平方向に拡がる円環板状に形成され、基礎部14との間に所定高さ(たとえば200−400mm)の空間が形成される高さ位置において、回転軸42の下部に連結される。回転台44は、回転軸42の回転に伴い回転する。さらに、回転台44の外縁部と加熱室16の側壁との間には、平板状のデッキ54が設けられる。デッキ54は、回転台44の外縁部および加熱室16の側壁内面に沿う外形を有し、回転台44より僅かに低い位置に配置される。デッキ台54を回転台44よりも低い位置に設置することによって、管更生部材102の引出し時に、管更生部材102がデッキ54に干渉して傷つくことが防止される。また、デッキ台54の内縁部の下面側には、当該内縁部に沿う湾曲板状の旋回板55が設けられる。
管更生部材102は、このような保持部(回転軸42および回転台44)に回転可能に保持される(図11参照)。すなわち、管更生部材102の巻中心に回転軸42が挿通されて、回転台44上に管更生部材102が載置されることで、加熱室16内に管更生部材102が収容される。管更生部材102は、回転軸42および回転台44の回転に伴って回転する。
また、図1と共に図9および図10を参照して、加熱室16は、蒸気供給部を備える。具体的には、回転軸42の内部には、上下方向に延びる蒸気パイプ56が挿通される。蒸気パイプ56の下端部には、スイベルジョイント等の回転継手58を介して、横方向に延びる蒸気ホース60が接続される。この蒸気ホース60の先端部60aには、接続ホース62を介して、装置本体12の周辺部に配置される蒸気発生装置64が接続される。また、図示は省略するが、蒸気パイプ56の上端部には、接続ホースを介して管更生部材102の巻始め側の端部が接続される。蒸気発生装置64は、所定の値に加熱および加圧された蒸気を供給する装置であり、蒸気発生装置64からの蒸気は、接続ホース62、蒸気ホース60および蒸気パイプ56等を介して、管更生部材102の内面側に供給される。
さらに、加熱室16は、熱風供給部を備える。具体的には、加熱室16の右側の側壁下部には、基礎部14と回転台44との間の空間に連通する接続口66が設けられる。接続口66は、図示しないカバーによって開閉可能とされる。この接続口66には、可撓性を有する耐熱ホース68等を介して、装置本体12の周辺部に配置されるジェットヒータ等の熱風発生装置70が接続される。熱風発生装置70は、所定温度(たとえば200℃以上)に加熱された熱風(乾燥空気)を供給する装置であり、熱風発生装置70からの熱風は、耐熱ホース68を介して、接続口(熱風流入口)66から加熱室16の内部に供給される。接続口66から加熱室16内に供給された熱風は、基礎部14と回転台44との間の空間(環状の通路)内を拡がることにより、温度斑が減少されつつ、回転台44とデッキ54と間の隙間などから上方の空間(管更生部材102の収容空間)に供給される。この実施例では、基礎部14と回転台44との間の空間を所定高さとし、この空間に熱風の障害物となるものを配置しないようにしているので、加熱室16全体に熱風が行き渡り易い。したがって、加熱室16全体を均一に加熱することができる。また、デッキ台54の下面側に旋回板55が設けられていることから、熱流が旋回板55に沿って周方向に旋回し易くなり、基礎部14と回転台44との間の空間内で一時的に熱流を滞留させることができる。これにより、管更生部材102の収容空間に供給される熱流の温度斑をより適切に減少させることができ、加熱室16全体をより均一に加熱することができる。
また、基礎部14の延出台部14a上には、引出しガイド72が設けられる。引出しガイド72は、加熱軟化させた管更生部材102を加熱室16から引き出すときに、管更生部材102を安定して引き出すためのガイド装置であって、複数のガイドローラを備える。図4からよく分かるように、ガイドローラは、所定間隔で配置される一対の第1ガイドローラ74と一対の第2ガイドローラ76とを含み、延出台部14a上に立設された金属製のフレーム78によって保持される。一対の第1ガイドローラ74は、上下方向に延びるように所定間隔で配置されて、管更生部材102の前後方向(幅方向)の位置を両側から規定する。また、一対の第2ガイドローラ76は、前後方向に延びるように配置されて、管更生部材102の上下方向の位置を両側から規定する。
図3および図4に戻って、加熱室16の外部には、制御装置80が設けられる。この実施例では、基礎部14の延出台部14a上に設けられた棚に制御装置80が設置される。制御装置80は、CPUおよびメモリ等を含む制御部、および操作ボタン等の操作部などを備える。制御装置80の制御部は、操作部への入力操作などに応じて、駆動モータ50および熱風発生装置70などの動作を制御する。
このような加熱装置10の装置本体12は、一般的な標準ボディタイプの2tトラックにも積載できるように、車載時における車長方向の長さが3000mm以下であって、車幅方向の長さが1600mm以下であることが好ましい。そこで、この実施例では、装置本体12の横方向(車長方向)の長さは、1950mmに設定され、その前後方向(車幅方向)の長さは、1590mmに設定されている。また、この実施例では、加熱室16の横方向の長さは、1640mmであり、その前後方向の長さは、1530mmであり、その高さは、1460mmである。
続いて、図1および図11を参照して、加熱装置10および管更生部材102を用いて老朽化した既設管100を更生する工法について説明する。
既設管100を更生する際には、先ず、施工現場に加熱装置10を含む施工に必要な装置および部材などを搬入する。なお、管更生部材102は、工場等で加熱室16内に予め収容しておくとよい。施工現場に加熱装置10を搬入する際には、装置本体12は、蒸気発生装置64および熱風発生装置70などの外付装置を取り外した状態として、搬送車の荷台に乗せて搬送する。この際、道路幅が広い道がある施工現場の近くまでは、そのまま装置本体12を搬送車で搬送し、搬送車が入れない脇道などの道路幅の狭い道に入る手前で、搬送車から装置本体12を降ろす。そして、作業者が装置本体12を手で押して移動させることで、施工現場に装置本体12を搬入する。このように、搬送車に積載することなく装置本体12を移動させることができるので、道路幅が狭くて搬送車が入り難い施工現場にも加熱装置10を搬入できる。また、装置本体12が手押しで移動可能であることから、装置本体12の設置位置の調整なども容易に行うことができる。なお、外付装置などは、手押し台車等に乗せて施工現場に適宜搬入するとよい。また、蒸気発生装置64は大型であり、手押し台車等での搬送に労力を要するため、蒸気発生装置64を搬送車が入り込める施工現場の近くに設置し、そこから接続ホース62を延長することで対応することも可能である。ただし、施工現場まで搬送車が入り込める場合は、施工現場まで搬送車に乗せて加熱装置10を搬入するとよい。
次に、図11に示すように、始点の立坑110側に加熱装置10を設置する。この際には、所定位置に装置本体12を配置し、装置本体12に蒸気発生装置64および熱風発生装置70などの外付装置を接続する。また、終点の立坑112側には、牽引ワイヤ114を巻き取るためのウインチ116を設置する。
続いて、加熱装置10を用いて管更生部材102を加熱軟化させる。管更生部材102を加熱軟化させる際には、先ず、回転軸42および回転台44を作動させて、管更生部材102を回転させる。続いて、蒸気発生装置64を作動させて、蒸気パイプ56等を介して管更生部材102の内面側に蒸気を供給する。また、熱風発生装置70を作動させて、接続口66から加熱室16の内部に熱風を供給し、加熱室16内を熱風によって加熱する。そして、所定の雰囲気温度(たとえば80〜110℃)の中で、管更生部材102を所定時間加熱する。また、管更生部材102の加熱軟化時には、天井材24を少しずらすことで、加熱室16に排気口(図示せず)を形成してもよい。
管更生部材102が十分に加熱軟化されると、引出しガイド72と対向する側壁材22を上方にスライドさせて所定位置まで引き上げることで、加熱室16の側壁下部に管更生部材102の取出口を形成する。なお、引き上げた側壁材22は、たとえば、縦ガイドレール30に挿したピンによってその下端を支持することで、所定位置に保持しておくとよい。その後、管更生部材102を取出口から引き出し、引出しガイド72を介して既設管100内に管更生部材102を挿入する。既設管100内に管更生部材102を挿入する際には、終点の立坑112側から既設管100内に牽引ワイヤ114を挿通し、その牽引ワイヤ114を管更生部材102の先端に接続する。その後、牽引ワイヤ114をウインチ116で巻き取ることにより、管更生部材102を既設管100内に引き込む。
管更生部材102の先端が立坑112に到達すると、管更生部材102の両端を切断して、そこに拡径用金具等を取り付け、管更生部材102の管端を封止する。そして、蒸気発生装置64を用いて管更生部材102内に蒸気を供給し、管更生部材102を加熱すると共に内圧をかける。すると、管更生部材102は、断面形状が真円形状または略真円形状に拡径復元されて、管更生部材102の外周面全体が既設管100の内周面全体に略密着される。
その後、内圧を保持した状態で、冷却ノズル等から管更生部材102内に冷却空気を供給して、管更生部材102を冷却する。冷却後、管更生部材102内から圧力空気を排出し、後処理を適宜実行することによって、管更生部材102を用いた既設管100の更生が完了する。
以上のように、この実施例によれば、基礎部14に複数の車輪18を設けたので、搬送車に乗せることなく手押しで加熱装置10の装置本体12を移動させることができる。したがって、道路幅が狭くて搬送車が入り難い施工現場にも加熱装置10を搬入できる。
また、この実施例によれば、管更生部材102を加熱室16内に入れるための開口を形成できるように、天井材24を側壁材22上に着脱可能に設けているので、側壁を残した状態で、加熱室16内に管更生部材102を入れることができる。すなわち、管更生部材102の装着時に側壁を取り外す必要が無いので、加熱室16内への管更生部材102の装着作業が簡略化される。
なお、上述の実施例では、管更生部材102は、断面略瓢箪形の縮径形状とされているが、管更生部材102の縮径形状および巻き姿は、特に限定されない。たとえば、折り畳み加工により折り畳まれた縮径形状であってもよいし、周方向の一部が押し込まれた断面略ハート形状を有する縮径形状であってもよい。
また、上述の実施例では、管更生部材102を加熱室16内に設置するときに、管更生部材102を回転させる軸が縦方向に延びる(つまり管更生部材102を横方向に回転させる)ように設置しているが、管更生部材102を回転させる軸が横方向に延びる(つまり管更生部材102を縦方向に回転させる)ように設置してもよい。
さらに、上述の実施例では、管更生部材102の内面側に蒸気を供給するようにしたが、これに代えて、或いはこれと共に、加熱室16の内部に管更生部材102の外面側から蒸気を供給するようにしてもよい。また、必ずしも蒸気供給部および熱風供給部の双方を備える必要はなく、いずれか一方のみを備えるだけでもよい。
さらにまた、上述の実施例では、加熱室16の側壁および天壁の各壁を2枚または3枚の壁材22,24で構成しているが、各壁の分割数は適宜変更可能であり、たとえば、各壁を1枚の壁材22,24で構成することもできる。また、加熱室16のフレーム26,28の数および配置などの具体的構成も適宜変更可能である。
また、上述の実施例では、天井材24を天井フレーム28に対して着脱可能に設けるようにしたが、これに限定されない。天井材24は、天井フレーム28に対してヒンジ等を介して回動可能(開閉可能)に連結することもでき、天井材28を回動させることで、管更生部材102を加熱室16内に入れるための開口を加熱室16に形成するようにしてもよい。同様に、天井フレーム28は、側壁フレーム26に対してヒンジ等を介して回動可能に連結されてもよいし、梁部36は、枠部34に対してヒンジ等を介して回動可能に連結されてもよい。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値および具体的形状などはいずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …加熱装置
12 …装置本体
14 …基礎部
16 …加熱室
18 …車輪
22 …側壁材
24 …天井材
26 …側壁フレーム
28 …天井フレーム
36 …梁部
42 …回転軸
44 …回転台
100 …既設管
102 …管更生部材

Claims (4)

  1. 既設管を更生する管更生部材を前記既設管内に挿入する前に加熱軟化させる管更生部材の加熱装置であって、
    基礎部、
    前記基礎部を移動可能に支持する複数の車輪、
    前記基礎部上に設けられる加熱室、および
    前記加熱室内に設けられ、前記管更生部材を回転可能に保持する保持部を備え、
    前記加熱室は、側壁材および天井材を含み、
    前記天井材は、前記管更生部材を前記加熱室内に入れるための開口を形成できるように、前記側壁材上に着脱可能に設けられ、
    作業者による手押しで移動可能である、管更生部材の加熱装置。
  2. 前記側壁材および前記天井材のそれぞれは、発泡パネル板によって形成され、フレームで保持される、請求項記載の管更生部材の加熱装置。
  3. 前記天井材は、当該天井材を保持する天井フレームに対してスライドして着脱可能である、請求項1または2記載の管更生部材の加熱装置。
  4. 前記天井フレームは、前記加熱室を横断するように設けられる梁部を含み、
    前記梁部は、前記天井フレームの他の部分に対して着脱可能に設けられる、請求項記載の管更生部材の加熱装置。
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