JP7020959B2 - 更生管運搬台車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、下水道管その他の既設埋設管の内壁にライニングされる更生管を運搬する台車装置に関し、特に更生管をドラムに巻いた状態で運搬する運搬台車装置に関する。
近年、既設の下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管等の埋設管の老朽化対策が求められている。その一例として、埋設管の内壁に熱可塑性樹脂製の更生管をライニングする更生方法が知られている(例えば、特許文献1等参照)。特許文献1における更生管は、周方向の一側部が凹んだ扁平断面に成形されている。該更生管を、マンホールから埋設管内に挿し入れた後、高温蒸気により加熱して円形断面に形状回復させる。更に圧縮空気により膨張させて埋設管の内壁に密着させる。
特許文献2には、より詳細な施工方法が開示されている。前記更生管をドラムに巻き付けてなる更生管巻付け体を運搬台車に搭載し、該運搬台車を貨物自動車に積んで施工現場近くまで運送する。そこから施工現場のマンホールまでの幅員が狭いときは、貨物自動車から運搬台車を降ろし、作業員が運搬台車を手押し運搬させてマンホールの近くの施工開始地点まで運ぶ。施工開始地点に到着後、運搬台車上の更生管巻付け体にカバーを被せる。続いて、カバーの内部に高温蒸気を供給して、更生管を予備加熱する。その後、カバーを更生管巻付け体に被せたまま、該カバーの一部分を開け、更生管を引出してマンホール内に垂らし、埋設管に挿し入れる。前記予備加熱によって挿し入れ作業を円滑に行なうことができる。
前記運搬台車にはカバー支持枠が設けられている。該カバー支持枠によってカバーを内面側から支えることによって、カバーが更生管巻付け体に接触しないようにしている。詳しくは、カバー支持枠は、U字形状に湾曲された一対のパイプを含む。これらパイプが、半円の湾曲部分を上へ向けて運搬台車の車幅方向の両端部に立設されている。
特開2004-239403号公報 特開2013-107280号公報
前掲特許文献2においては、更生管巻付け体を吊って運搬台車に載せる際、カバー支持枠を取り外しておく必要がある。載せ終わったら、カバー支持枠を取り付ける。また、カバー支持枠とは別途にカバーを用意しておき、予備加熱等の際にカバーをカバー支持枠に張り渡す必要がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、更生管運搬台車装置において更生管巻付け体の積み降ろし作業やカバーの張設作業を簡易化できるカバー構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、既設の埋設管の内壁にライニングされる更生管の運搬台車装置であって、
前記更生管をドラムに巻き付けてなる更生管巻付け体を搭載して貨物自動車の荷台に積載可能かつ手押し運搬可能な台車と、
前記台車に沿って伸縮変形可能なカバー支持枠と、
前記カバー支持枠に支持され、かつ前記カバー支持枠の伸長によって前記台車上の更生管巻付け体を覆うように拡げられた展開位置と、前記カバー支持枠の収縮によって前記台車の端部にまとめられた収縮位置との間で拡縮可能な可撓性のカバーと、
を備えたことを特徴とする。
カバー支持枠を収縮させてカバーを収縮位置にすれば、更生管巻付け体が開放され、更生管巻付け体を積み降ろしできる。カバー支持枠を伸長させてカバーを展開位置にすれば、台車上の更生管巻付け体をカバーで簡単に覆うことができる。したがって、更生管巻付け体の積み降ろし作業やカバーの張設作業を簡易化できる。
貨物自動車による運搬時にはカバーで更生管巻付け体を覆うことによって保温できる。施工現場近くの道幅が狭く貨物自動車が進入できないときは、台車を貨物自動車から降ろして、手押し運搬する。手押し運搬時においても更生管巻付け体をカバーで覆って保温できる。更には、施工現場においてもカバーを被せたままで更生管を繰り出すことができる。更生管巻付け体の収容手段としてコンテナではなくカバー支持枠及び可撓性カバーを用いることによって、重量が軽くなり、2トントラック車などの比較的小型の貨物自動車にも積載可能となる。そうすると、乗り入れ可能な施工現場が増え、台車を地上に降ろすことなく、貨物自動車の荷台から直接更生管を繰り出すことができる。
前記カバー支持枠が、前記更生管巻付け体を各々跨ぐとともに一列に並べられた複数の相対スライド可能な枠部材と、隣接する枠部材どうしを接近・離間可能に連結する連結リンクとを含み、前記カバーが、前記複数の枠部材間に張り渡されていることが好ましい。
これによって、カバー支持枠を確実に伸縮変形可能にでき、カバーを展開・収縮可能にできる。
前記荷台の外側に撤去可能に設置される延長台を、更に備え、前記カバー支持枠及びカバーが、収縮時には前記台車から前記延長台に移行されることが好ましい。
これによって、収縮させたカバー支持枠及びカバーを台車の外側へ退避させることができる。よって、更生管巻付け体の積み降ろしをカバー支持枠及びカバーと干渉することなくスムーズに行なうことができる。積み降ろし作業が終了したら、延長台を撤去する。台車上にカバー支持枠の退避スペースを確保する必要がなく、台車をコンパクトにできる。
前記カバーには、前記台車に設けた吊り具係止部又は該吊り具係止部に係止される吊り具を通す吊り挿通部が開閉可能に設けられていることが好ましい。
これによって、カバーを被せたまま、吊り挿通部を開けて、そこに吊り具係止部又は吊り具を通すことで、台車を積み降ろしできる。運搬時は吊り挿通部を閉めることで、カバーの内部を保温できる。吊り挿通部の開閉手段としては面ファスナー、線ファスナー、ボタンなどが挙げられる。
台車には、吊り具の連結部を設けることが好ましい。吊り具連結部は、着脱可能であることが好ましい。吊り具連結部として例えばアイボルトが挙げられる。
前記カバーには、前記台車を前記荷台に固定する条体を通す条体挿通部が開閉可能に設けられていることが好ましい。
カバーを被せた状態で、条体挿通部に固定用ベルト等の条体を通すことによって台車を荷台に確実に固定できる。条体挿通部の開閉手段としては面ファスナー、線ファスナー、ボタンなどが挙げられる。
前記カバーが断熱層を含むことが好ましい。
これによって、カバーの保温性を高めることができ、運搬時の更生管を保温することができる。したがって、施工現場における再昇温に要する時間を短縮できる。
前記台車には、熱風を吹き出すダクトが設けられていることが好ましい。
更生管巻付け体をカバーで覆った状態で熱風によって予備加熱しておくことができる。したがって、施工現場に到着後の再昇温に要する時間を短縮でき、短時間で更生管をドラムから繰り出して埋設管へ引き込むことができる。
前記ダクトの側部には、前記ドラムに巻かれた更生管から逸れた向きに前記熱風を吹き出す複数の吹き出し穴が互いに分散して形成されていることが好ましい。
逸れた向きとは、吹き出し穴からの吹き出し方向の延長線がドラムに巻かれた更生管と交差しないことを言う。したがって、吹き出し穴から吹き出された熱風が更生管に直接的かつ局所的に当たらないようにできる。これによって、更生管を均一に昇温させることができる。
前記台車における前記貨物自動車の運転席側の側部に防風壁が立設されていることが好ましい。
これによって、貨物自動車の走行時の風圧がカバーに直接的に当たるのを防止できる。防風壁は、台車に固定してもよく、荷台に固定してもよい。
前記収縮位置のカバーが、前記台車における前記防風壁とは反対側に位置されることが好ましい。つまり、収縮位置のカバーが台車の後部側に配置されることが好ましい。これによって、防風壁より運転席側の荷物をカバーの展開・収縮の度に動かす必要が無い。防風壁に更生管の加温用ダクトが接続されている場合、カバーの展開・収縮の度にダクトを外す必要がない。
前記カバーが、前記展開位置において前記防風壁に被さる壁カバー部を含むことが好ましい。
これによって、展開位置のカバーと防風壁との間の隙間を覆うことができる。壁カバー部は、カバーの上面カバー部と一体に連なっていることが好ましい。
本発明によれば、更生管巻付け体の積み降ろし作業やカバーの張設作業を簡易化できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る更生管運搬台車装置を搭載した貨物自動車(4トントラック)をカバーの展開状態で示す側面図である。 図2は、前記更生管運搬台車装置をカバー手段の展開状態で示す、図3のII-II線に沿う側面断面図である。 図3は、図1のIII-III線に沿う正面断面図である。 図4は、前記更生管運搬台車装置をカバー手段の収縮状態で示す側面図である。 図5は、貨物自動車上の前記更生管運搬台車装置に更生管巻き付け体を積み込む様子を示す側面図である。 図6は、壁カバー部を被せる様子を示す側面図である。 図7は、前記更生管運搬台車装置の熱風供給構造を示す平面図である。 図8は、図7のVIII-VIII線に沿う拡大側面断面図である。 図9は、前記更生管運搬台車装置を積み降ろす様子を示す正面解説図である。 図10は、前記更生管運搬台車装置を手押し運搬する様子を示す側面図である。 図11は、埋設管を更生施工する様子を示す側面断面図である。 図12は、埋設管を更生施工する他の態様を示す側面断面図である。 図13は、図1より小さい貨物自動車(2トントラック)を用いて埋設管を更生施工する様子を示す側面断面図である。 図14(a)は、ドラムに巻き付けられた更生管の断面図である。図14(b)は、前記更生管が挿し入れられて形状回復された状態における埋設管の断面図である。図14(c)は、更生済みの埋設管の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図12に示すように、本発明形態に係る更生管3は、老朽化した既設埋設管1の更生に用いられる。当該実施形態の埋設管1は、下水道管である。なお、埋設管1は、下水道管に限られず、上水道管、農業用水管、ガス管等であってもよい。
図14(a)に示すように、更生管3は、製造工程において周方向の一側部が凹まされて縮径又は扁平化されている。図3に示すように、更生施工前の更生管3は、前記変形状態でドラム5に巻かれている。以下、ドラム5及び該ドラム5に巻かれた更生管3を「更生管巻付け体3X」と称す。
更生管3の材質は、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、その他の熱可塑性樹脂である。更生管3は、所定の形状回復温度において円形断面(図14(b)
)に戻る形状回復性を有している。
図1に示すよう、更生管巻付け体3Xは、例えば4tトラックからなる貨物自動車2によって施工現場まで運搬される。
貨物自動車2の荷台2aには、更生管運搬台車装置10と、予備加熱装置20とが積まれている。図2及び図4に示すように、更生管運搬台車装置10は、台車11と、カバー手段13を含む。
図2に示すように、台車11は、車体12と車輪18を備え、手押し運搬可能である(図10)。車体12の前後には、手押しレバー14が設けられている。
図2及び図3に示すように、車体12の車長方向の中央部には、左右一対の架台15が設けられている。架台15によって更生管巻付け体3Xが支持される。ひいては、台車11に更生管巻付け体3Xが搭載可能である。架台15の上端部には軸受部15bが着脱可能に設けられている。軸受部15bにドラム5の中心軸部5cが回転可能に支持されている。
図示は省略するが、台車11には、ドラム5の回転を阻止する回転阻止手段が設けられている。
図2及び図3に示すように、カバー手段13は、カバー支持枠30と、カバー40を含む。カバー支持枠30は、複数の枠部材31と、一対のレール32と、連結リンク33を含む。複数の枠部材31は、門型ないしは逆U字形状に形成され、前後に一列に並べられている。
台車11の左右両側部には一対のレール32が設けられている。各レール32は前後に延びている。枠部材31の下端部が、レール32にスライド可能に嵌合されている。複数の枠部材31が、台車11の前後方向へ相対スライド可能になっている。
図2に示すように、隣接する枠部材31どうし間にXリンクからなる連結リンク33が設けられている。連結リンク33によって、前記隣接する枠部材31どうしが接近・離間可能に連結されている。
図2及び図4に示すように、カバー支持枠30が、全体として台車11の前後方向に沿って伸縮変形可能になっている。
カバー40は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂からなる表面層と、内部の断熱層とを含む。断熱層の材質としては、ポリスチレンフォームやウレタンフォーム等の発泡樹脂が挙げられる。
カバー40の厚さは1mm以下~数mm程度である。図2及び図3においてカバー40の厚みは誇張されている。
カバー40は、カバー支持枠30に被さるようにして支持されている。詳しくは、カバー40は、上面シート部41と、左右一対の側面シート部42と、前側シート部43と、後側シート部44とを含む。上面シート部41がカバー支持枠30の上面部に被さっている。一対の側面シート部42がカバー支持枠30の左右の各側面部に被さっている。前側シート部43が、カバー支持枠30の前部に被さっている。後側シート部44が、カバー支持枠30の後部に被さっている。ひいては、カバー40が、複数の枠部材31に跨って張り渡されている。
カバー支持枠30の伸縮によって、カバー40が展開位置と収縮位置との間で拡縮可能である。詳しくは、図2に示すように、カバー支持枠30の伸長によって、カバー40が展開位置になる。展開位置のカバー40は、台車11上の更生管巻付け体3Xを覆うように拡げられている。
図4に示すように、カバー支持枠30の収縮によって、カバー40が収縮位置になる。収縮位置のカバー40は、台車11の後端部(一端部)にまとめられ、上面シート部41及び側面シート部42が蛇腹状に折り畳まれている。
図6に示すように、カバー40の例えば側面シート部42の下側部には、条体挿通部46が設けられている。詳細な図示は省略するが、条体挿通部46は、側面シート部42に形成された条体挿通穴と、該条体挿通穴を開閉する片開き状の条体挿通穴開閉シート部を含む。条体挿通穴には、台車11を荷台2aに固定するスリングベルトなどの条体6が通される。閉じ時の条体挿通穴開閉シート部は、面ファスナー、ボタン、係止紐等で側面シート部42に止められる。
条体挿通部46が線ファスナーによって構成されていてもよい。
図6及び図9に示すように、カバー40の側面シート部42の所定箇所には、開閉可能な吊り挿通部47が設けられている。例えば、吊り挿通部47は、側面シート部42の中央部にU字状に形成された線ファスナーによって構成されている。或いは、詳細な図示は省略するが、吊り挿通部47が、側面シート部42に形成された吊り具挿通穴と、該吊り具挿通穴を開閉する片開き状の吊り具挿通穴開閉シートを含み、閉じ時の吊り具挿通穴開閉シートが、面ファスナー、ボタン、係止紐等で側面シート部42に止められるようになっていてもよい。
台車11の前側部(貨物自動車2の運転席側の側部)には、防風壁16が立設されている。手押しレバー14は、防風壁16を貫通している。
図4に示すように、収縮位置のカバー40は、台車11における防風壁16とは反対側に位置される。
カバー40の上面シート部41は、側面シート部42の前端部及び前側シート部43よりも前方へ延び出ている。該延び出た余長部分が壁カバー部45となっている。壁カバー部45は、展開位置において防風壁16を覆う。好ましくは、壁カバー部45は、ゴムバンドや面ファスナーなどの繋着手段(図示省略)によって、側面シート部42や台車11又は荷台2aに繋ぎ止められる。
前側シート部43が、壁カバー部45を兼ねていてもよい。
図5及び図6に示すように、さらに、更生管運搬台車装置10は、延長台50を備えている。延長台50は、台板51と、延長レール52と、脚部53を含む。脚部53の上端部に台板51が水平に支持されている。台板51の上面に延長レール52が設けられている。延長レール52は、レール32と同じ高さに配置される。脚部53の長さが可変になることによって、延長レール52がレール32の高さに応じて高さ調節可能であってもよい。
延長台50は、台車11から分離されており、台車11とは別に運搬され、荷台2aの外側の地上に撤去可能に設置される。
図1に示すように、予備加熱装置20は、発電機21と、制御盤22と、熱風発生器23と、ダクト24を含む。熱風発生器23にダクト24が接続されている。ダクト24は、防風壁16を貫通して台車11の上面へ延びている。図7に示すように、ダクト11は、台車11の周縁部に沿って平面視で更生管巻付け体3Xを囲むように配管されている。
図7及び図8に示すように、ダクト24の側部には複数の吹き出し穴25が互いに分散して形成されている。図8に示すように、吹き出し穴25の吹き出し方向は、ドラム5に巻かれた更生管3から逸れた向きに向けられている。
なお、図7及び図8以外の図面においては、台車11上のダクト24の図示を省略する。
埋設管1は、次のようにして更生される。
<更生管巻付け体3Xの積載工程>
図5に示すように、更生管巻付け体3Xの保管場所(積込み現場)に貨物自動車2を配車する。荷台2aには台車11を搭載しておく。荷台2a上の台車11は、アウトリガーや車止め(図示省略)によって荷台2aに対して走行不能に固定する。
荷台2aの後方の外側には、延長台50を設置し、延長レール52をレール32と一直線に連なるように配置する。そして、カバー支持枠30及びカバー40からなるカバー手段13を収縮させ、台車11から延長台50に移行させる。
そのうえで、更生管巻付け体3Xをユニック車等のクレーンによって吊り上げて台車11に降ろし、架台15に支持させる。前記クレーンに代えて、フォークリフトを用いてもよい。
カバー手段13を収縮位置にしておくことによって台車11を開放できる。更には、カバー手段13を延長台50に退避させておくことによって、カバー手段13が更生管巻付け体3Xの積込み作業の邪魔になるのを防止できる。
台車11上にカバー手段13の退避スペースを確保する必要がなく、台車11をコンパクトにできる。
更生管巻付け体3Xは、図示しない回転阻止手段によって回転不能にロックする。
続いて、図6に示すように、カバー手段13を延長台50から台車11に戻すとともに、カバー支持枠30を前方(図6において左側)へ伸長させる。これによって、カバー40を更生管巻付け体3Xに簡単に被せることができる。
次に、図6に示すように、棒9などを用いて壁カバー部45を引っ掛けて防風壁16に被せる。脚立を用いる必要がなく、作業の安全性を高めることができる。
また、スリングバンドなどの条体6の一端を台車11に係着し、かつ該条体6を条体挿通部46に通してカバー40の外部に引出し、貨物自動車2のアオリのフックに止める。これによって、台車11を荷台2aに固定することができる。
さらに、延長台50を撤去する。延長台50は荷台2aの空きスペースに積んでもよい。
<予備加熱工程>
次に、貨物自動車2を停車させたままで、荷台2上の更生管3を予備加熱装置20によって予備加熱する。詳しくは、発電機21を駆動することによって、熱風発生器23から熱風をダクト24へ送る。
図8に示すように、熱風は、吹き出し穴25からカバー40内に吹き出される。該熱風は、更生管3には直接当たらずにカバー40内に拡散される。したがって、更生管3の一部分だけが熱風の吹付によって局所的に加熱されるのを防止でき、更生管3を万遍なく均一に昇温させることができる。
予備加熱工程における更生管3の予備加熱温度は、常温より高温、かつ形状回復温度より低温とし、例えば50℃~60℃程度とする。
カバー40内の空気は、還流ダクト(図示省略)から熱風発生器23へ戻すことで、加熱空気を熱風発生器23とカバー40内との間で循環させてもよい。
予備加熱が終了したら、発電機21を停止し、ひいては予備加熱装置20の運転を停止する。
<運搬工程>
その後、貨物自動車2を施工現場の近くまで運転する。このとき、更生管巻付け体3Xをカバー40で覆った状態で運搬することによって更生管3を保温できる。特にカバー40を断熱性とすることによって、更生管3を確実に保温できる。これによって、更生管3を予備加熱温度付近に維持できる。
防風壁16によって、貨物自動車2の走行時の風圧がカバー40に直接的に当たるのを防止できる。したがって、カバー手段13を耐圧構造にしなくて済む。
壁カバー部45を防風壁16に被せておくことによって、防風壁16とカバー40との間に風が入り込むのを防止できる。
貨物自動車2の走行中は予備加熱装置20の発電機21を停止させておくで、発電機21が振動によって故障するのを防止できる。
施工現場近くの車道から施工現場まで道幅が狭く、貨物自動車2を乗り入れることができないときは、前記施工現場近くで貨物自動車2を止める。そして、図9に示すように、貨物自動車2の荷台2aから台車11を吊り降ろす。
詳しくは、図9に示すように、カバー40は被せたままにしておき、該カバー40の吊り挿通部47を開ける。台車11の側部には、突板状の吊り具係止部17を取り付ける。該吊り具係止部17を吊り挿通部47から外部へ突出させ、その係止孔17cに吊り具7を係止する。そして、クレーン(図示省略)で台車11を更生管巻付け体3Xと共に吊り上げ、地上に降ろす。
吊り具係止部17をレール32に設けてもよい。吊り具係止部17はアイボルトであってもよい。吊り具7を吊り挿通部47からカバー40の内部に挿し入れて吊り具係止部17に係止してもよい。
吊り工程が終了したら、吊り具係止部17を台車11から取り外す。吊り工程時以外、特にカバー支持枠30のスライド伸縮時には、吊り具係止部17を取り外しておくことで、カバー支持枠30の伸縮変形動作の障害となるのを回避できる。
その後、図10に示すように、台車11を手押しすることによって、更生管巻付け体3Xを人力で施工現場まで運搬する。カバー40は、前記吊降ろしから継続して被せたままにしておくことで、更生管3からの放熱を防止できる。
更に、予備加熱装置20などを別の台車8で施工現場まで運搬する。
施工現場に到着したら、台車11を発進マンホール4の直近に止める。そして、予備加熱装置20によってカバー40内の更生管3を再度予備加熱する。これによって、更生管3を軟化させることができる。前述したように運搬前にも予備加熱しておくことによって、施工現場での予備加熱時間を短縮できる。ひいては、更生施工を短時間で開始することができる。
<更生施工>
次に、図11に示すように、ドラム5の回転阻止手段を解除し、ドラム5を回しながら更生管3を繰り出す。カバー40は被せたままにしておき、後側シート部44等を部分的にめくって、更生管3をカバー40の外部に引き出す。これによって、施工中も更生管3を保温することができる。
引き出した更生管3を発進マンホール4に垂らし、更に埋設管1内に挿し入れる。かつ、到達マンホール4B側からウインチ(図示省略)で更生管3を引き込む。これによって、更生管3を埋設管1の全長にわたって挿入配置する。
なお、図11において、更生管運搬台装置10の大きさは、マンホール4,4B及び埋設管1の大きさに対して誇張されている。
その後、高温蒸気等によって更生管3を形状回復温度(例えば70℃程度以上)まで加熱する。すると、図14(b)に示すように、更生管3の形状回復性が発現し、更生管3が円形断面に戻る。
更に、図14(c)に示すように、更生管3を圧縮空気で膨張させて埋設管1の内壁に密着させる。これによって、埋設管1の内壁に更生管3がライニングされることで、埋設管1を更生できる。
図12に示すように、貨物自動車2を施工現場まで乗り入れ可能な場合は、台車11ひいては更生管巻付け体3Xを荷台2aに積んだまま、更生管3を繰り出し、埋設管1にひき込むことができる。
<他の運搬態様>
図13に示すように、貨物自動車2Bとして、2tトラックを用いてもよい。この場合、より狭い道幅の施工現場まで貨物自動車2Bを乗り入れることができ、更生管巻付け体3Xを荷台2aに積んだまま、更生管3の引き込みを行なうことができる。予備加熱装置20は別のトラックで運搬してもよい。施工現場に予備加熱装置20を用意しておいてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、台車11の後端部(一端部)にカバー支持枠の退避スペースを設定してもよい。この場合、台車11の後端部(一端部)の枠部材31は、スライド不能に固定されていてもよい。また、延長台50は不要である。
カバー支持枠が、台車11の車幅方向に沿って伸縮変形可能であってもよい。
吊り具7を架台15の上端部に係止して、更生管運搬台車装置10を吊り上げてもよい。
貨物自動車2として、ユニック車などのクレーン付きトラックを用いてもよい。
本発明は、例えば下水道管などの埋設管の更生に適用できる。
1 埋設管
2,2B 貨物自動車
2a 荷台
3 更生管
3X 更生管巻付け体
5 ドラム
6 条体
7 吊り具
10 更生管運搬台車装置
11 台車
13 カバー手段
16 防風壁
20 予備加熱装置
23 熱風発生器
24 ダクト
25 吹き出し穴
30 カバー支持枠
31 枠部材
32 レール
33 連結リンク
40 カバー
41 上面シート部
42 側面シート部
43 前側シート部
44 後側シート部
45 壁カバー部
46 条体挿通部
47 吊り挿通部
50 延長台
52 延長レール

Claims (10)

  1. 既設の埋設管の内壁にライニングされる更生管の運搬台車装置であって、
    前記更生管をドラムに巻き付けてなる更生管巻付け体を搭載して貨物自動車の荷台に積載可能かつ手押し運搬可能な台車と、
    前記台車に沿って伸縮変形可能なカバー支持枠と、
    前記カバー支持枠に支持され、かつ前記カバー支持枠の伸長によって前記台車上の更生管巻付け体を覆うように拡げられた展開位置と、前記カバー支持枠の収縮によって前記台車の端部にまとめられた収縮位置との間で拡縮可能な可撓性のカバーと、
    を備え、前記台車における前記貨物自動車の運転席側の側部に防風壁が立設されていることを特徴とする更生管運搬台車装置。
  2. 前記カバー支持枠が、前記更生管巻付け体を各々跨ぐとともに一列に並べられた複数の相対スライド可能な枠部材と、隣接する枠部材どうしを接近・離間可能に連結する連結リンクとを含み、前記カバーが、前記複数の枠部材間に張り渡されていることを特徴とする請求項1に記載の更生管運搬台車装置。
  3. 前記荷台の外側に撤去可能に設置される延長台を、更に備え、前記カバー支持枠及びカバーが、収縮時には前記台車から前記延長台に移行されることを特徴とする請求項1又は2に記載の更生管運搬台車装置。
  4. 前記カバーには、前記台車に設けた吊り具係止部又は該吊り具係止部に係止される吊り具を通す吊り挿通部が開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の更生管運搬台車装置。
  5. 前記カバーには、前記台車を前記荷台に固定する条体を通す条体挿通部が開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の更生管運搬台車装置。
  6. 前記カバーが断熱層を含むことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の更生管運搬台車装置。
  7. 前記台車には、熱風を吹き出すダクトが設けられていることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の更生管運搬台車装置。
  8. 前記ダクトの側部には、前記ドラムに巻かれた更生管から逸れた向きに前記熱風を吹き出す複数の吹き出し穴が互いに分散して形成されていることを特徴とする請求項7に記載の更生管運搬台車装置。
  9. 前記収縮位置のカバーが、前記台車における前記防風壁とは反対側に位置されることを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の更生管運搬台車装置。
  10. 前記カバーが、前記展開位置において前記防風壁に被さる壁カバー部を含むことを特徴とする請求項1~9の何れか1項に記載の更生管運搬台車装置。
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