JP6809760B2 - 防水シートの敷設方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル内への地山からの漏水を防水する防水シートを敷設する際に用いられる防水シート展張架台を用いる防水シートの敷設方法に関する。
山岳トンネル等のトンネルにおける防水シート施工では、トンネル内への地山からの漏水を防水すべく、トンネル全周面に亘って防水シートが設けられ、且つ隣接する防水シート同士が一体となるように敷設される。このような防水シート施工においては、万一、漏水があった場合には、どの箇所に問題があるかをただちに突き止めて補修するべく、図6〜図8に示すように、トンネル周方向に延びる凸条121が間隔を開けて複数設けられたウォーターバリア120を防水シート110の内面側に配することがある(特許文献1参照)。
図示例の防水シート110は、防水層111と透水層112を積層して固着した積層シートであり、透水層112はトンネル外側に向けて一次覆工の吹付コンクリート130に固着され、防水層111はトンネル内側に向けて設けられ二次覆工の覆工コンクリート140で覆われている。防水シート110の防水層111の所定箇所には凸条121が間隔を開けて複数設けられたウォーターバリア120が設けられており、ウォーターバリア120及びトンネル内側に突出する凸条121は覆工コンクリート140で覆われて埋設されている。
トンネルT’には長さ方向の所定間隔毎に、覆工コンクリート140の打継目141があり、トンネルT’内は打継目141を境にしてそれぞれ区画S’に区分されている。ウォーターバリア120は、漏水し易い覆工コンクリート140の打継目141に対応して配置されており、換言すればウォーターバリア120を略境にして区画S’に区分されている。
ウォーターバリア120を有する防水シート110の設置では、トンネルT’内で展張した防水シート110の表面に後から現場でウォーターバリア120を連続溶着して取り付けると、連続溶着の品質確保が困難になること、現場で長い溶着時間や大変な労力が必要になることから、通常は工場で防水シート110にウォーターバリア120を連続溶着しておき、現場でウォーターバリア120付の防水シート110を吹付コンクリート130の吹付面に設置するのが一般的である。
また、近年では、施工の効率化や防水シートの継ぎ目箇所を減らすという観点から、より幅広でトンネル軸方向に長い防水シートを用い、防水シート展張架台の載置面で防水シートを展張して施工することや(特許文献2参照)、走行レールを走行するシートホルダーで防水シートを引き出してローラーアームで一次覆工面に圧着して施工すること(特許文献3参照)が提案されている。
特開2006−188918号 特開2015−86688号 特開2001−59398号
ところで、一部分にウォーターバリアが取り付けられた幅広の防水シートを、防水シート展張架台の載置面で展張して施工する場合、特許文献2のように平滑な載置面の防水シート展張架台で展張すると、ウォーターバリアのある部分で防水シートが浮き上がってしまい、ウォーターバリアをトンネル内空側に配置させた状態で防水シートを防水シート展張架台上に綺麗に展張するのが困難である。
また、特許文献3のように防水シートをシートホルダーで引き出してローラーアームで一次覆工面に押し付けて固定する方式では、一部分にウォーターバリアが取り付けられた幅広の防水シートを固定する場合、一次覆工の凹凸によってウォーターバリアが覆工コンクリートの打継目からずれてしまう可能性が高くなる。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、防水シートを綺麗に平らな状態で展張して敷設することを可能にすると共に、防水シートのウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目に適正に対応させて配置させることができる防水シート展張架台を用いる防水シートの敷設方法を提供することを目的とする。
本発明の防水シートの敷設方法は、トンネル内周に略倣う形状で形成されて防水シートが載置される載置面を有し、前記防水シートのウォーターバリアが収容可能な凹溝がトンネル周方向に延びて前記載置面に形成されている防水シート展張架台を用いる防水シートの敷設方法であって、前記載置面の前記凹溝にダミー材の少なくとも一部を収容して前記載置面を略平準化し、前記略平準化した前記載置面にウォーターバリアを有しないバリア無防水シートを載置して展張することにより前記防水シートを敷設することを特徴とする。
これによれば、一部分にウォーターバリアが取り付けられた防水シートを載置面の凹溝にウォーターバリアを収容して展張することができ、一部分にウォーターバリアが取り付けられた防水シートを綺麗に平らな状態で展張して敷設することが可能となる。また、一部分にウォーターバリアが取り付けられた防水シートを綺麗に平らな状態で展張して敷設できることから、防水シートのウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目に適正に対応させて配置させることができる。また、ウォーターバリアが収容可能な凹溝が載置面に形成されている防水シート展張架台を用い、ダミー材の凹溝収容で略平準化された載置面にウォーターバリアを有しない防水シートを載置して展張することが可能となり、載置面に凹溝を有する防水シート展張架台でウォーターバリアを有しない防水シートを平らな状態で綺麗に展張して敷設することができる。例えば一次覆工面である吹付コンクリートの内周面と防水シートとの間に充填材を充填、固化させて防水シートを一次覆工面に固定する場合に、充填材によって防水シートが防水シート展張架台の凹みに押されることがなくなり、防水シート内面を平らな状態で綺麗に仕上げることができ、覆工コンクリート打設空間にエア溜りが生ずることを防止することができる。
本発明の防水シートの敷設方法は、前記防水シート展張架台の前記載置面のトンネル軸方向の中間位置に開閉自在な開閉部がトンネル周方向に設けられていることを特徴とする。
これによれば、防水シート展張架台の中間位置において、開いた状態の開閉部を介して防水シート同士を弛みなく端部を重ね合わせて敷設することが可能となる。従って、防水シートの幅に対応する防水シート展張架台を用いる必要がなくなり、防水シート展張架台のトンネル軸方向の長さの多様化や小型化、防水シート展張架台で敷設する防水シートの幅の多様化を図ることができる。
本発明の防水シートの敷設方法は、前記ダミー材がウォーターバリアを有し且つ前記バリア無防水シートよりも幅の短いバリア有防水シートであることを特徴とする。
これによれば、別途にダミー材を用いずとも、バリア有防水シートで凹溝を塞いで載置面を略平準化し、バリア無防水シートを平らな状態で綺麗に展張して敷設することができる。また、バリア有防水シートは撤去せずにバリア有防水シートを敷設する位置になった際にそのまま敷設することができることから、防水シートの敷設作業を効率化することができる。
本発明の防水シートの敷設方法はウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目に対応する位置に配置した敷設済防水シートがある状態で、前記ダミー材を担うウォーターバリアを有する第3の防水シートの前記ウォーターバリアを前記載置面の前記凹溝に収容して前記載置面を略平準化し、前記略平準化した前記載置面にウォーターバリアを有さず且つ前記第3の防水シートよりも幅の長い第1の防水シートを載置して展張し、トンネル掘進方向を前側とした場合の前記第1の防水シートの後端部を前記敷設済防水シートの前端部に積層する第1工程と、前記第3の防水シートの状態を維持しつつ前記防水シート展張架台を前方に移動し、ウォーターバリアを有しない第2の防水シートを前記載置面に後ろ寄りに載せて展張し、前記第2の防水シートの後端部を前記第1の防水シートの前端部に積層する第2工程を備えることを特徴とする。
これによれば、別途にダミー材を用いずとも、第3の防水シートで凹溝を塞いで載置面を略平準化し、第1の防水シートを平らな状態で綺麗に展張して敷設することができる。更に、ウォーターバリアを有しない第2の防水シートを載置面に後ろ寄りに載せて展張し、ウォーターバリアを有しない第1、第2の防水シートを連設して覆工コンクリートの打継目間の距離が長い場合にも打継目に対応する位置にウォーターバリアが確実に配置されるように防水シートを敷設することができる。また、第3の防水シートは撤去せずに第3の防水シートを敷設する位置になった際にそのまま敷設することができることから、防水シートの敷設作業を効率化することができる。
本発明の防水シートの敷設方法は、前記防水シート展張架台が前記載置面のトンネル軸方向の中間位置に開閉自在な開閉部がトンネル周方向に設けられているものであり、前記第2工程において若しくは前記第2工程の後に、開けた状態の前記開閉部を介して前記第3の防水シートの後端部を前記第2の防水シートの前端部に積層し、且つ前記第3の防水シートの前記ウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目に対応する位置に配置することを特徴とする。
これによれば、防水シート展張架台の中間位置において、開いた状態の開閉部を介して第2の防水シートと第3の防水シート同士を弛みなく端部を重ね合わせて敷設することが可能となる。
本発明の防水シートの敷設方法は、前記第1の防水シート、前記第2の防水シート及び前記第3の防水シートがそれぞれ定型幅の防水シートであり、前記第1の防水シートの幅>前記第2の防水シートの幅>前記第3の防水シートの幅になっていることを特徴とする。
これによればウォーターバリアを有する定型幅の防水シートやウォーターバリアを有しない定型幅の防水シートを組み合わせて防水シート全体を形成することにより、変化する覆工コンクリートの打継目間に対応する打設スパンに容易に適応することができる。また、定型幅の防水シートの組み合わせにより、防水シートの無駄な端材が生ずることを防止することができ、経済性に優れる。
本発明によれば、一部分にウォーターバリアが取り付けられた防水シートを綺麗に平らな状態で展張して敷設することができると共に、防水シートのウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目に適正に対応させて配置させることができる。
(a)トンネル内に設置された実施形態の防水シート展張架台を含む防水シート展張設備を示す説明図、(b)はシート受け台とシート受け台に配置される防水シートを示す斜視図。 (a)は本実施形態の防水シート展張架台の縦端面図、(b)は同図(a)の防水シート展張架台の開閉部を開いた状態の縦端面図。 (a)〜(e)は本実施形態の防水シートの敷設方法の工程模式図。 (a)はバリア無防水シートにバリア有防水シートを固着する際における本実施形態の防水シート展張架台の端部周辺を示す説明図、(b)は防水シートの背面空洞に充填材を充填する例における本実施形態の防水シート展張架台の端部周辺を示す説明図。 (a)、(b)は定型幅の防水シートの敷設方法の工程模式図。 従来のウォーターバリアで防水区画されたトンネルの斜視図。 従来のウォーターバリアで防水区画されたトンネルの展開図。 従来のウォーターバリアで防水区画されたトンネルのウォーターバリア周辺を示す部分拡大断面図。
〔実施形態の防水シート展張架台を用いる防水シートの敷設方法〕
本発明による実施形態の防水シート展張架台10は、図1及び図2に示すように、トンネルTの内周に略倣う形状で形成された載置面11を有し、載置面11に防水シート30が載置されるようになっている。載置面11には、載置面11からへこむようにしてトンネル周方向に延びる凹溝12が形成されており、凹溝12には、図3及び図4に示すように、防水シート30(30c、30p)のウォーターバリア31(31c、31p)が収容可能になっている。本実施形態の載置面11は、トンネル横断面視で略半円状でトンネル軸方向に所定長さで延びて形成されており、トンネル掘進方向を前側とした場合の載置面11の前端近傍に位置するようにして凹溝12が設けられている。
防水シート展張架台10には、その載置面11のトンネル軸方向の中間位置に開閉自在な開閉部13が設けられており、開閉部13はトンネル周方向に設けられている。図示例の開閉部13は、防水シート展張架台10の支持部14に回動可能に軸止めして設けられ、閉状態では開閉部13の載置板131の上面が載置面11の一部を構成するように配置し、ピン止め等で固定して閉状態を維持すると共に、ピン止め等の固定を解除して回動し、開状態にすることが可能である。また、図示例の開閉部13は、トンネル周方向に並設されており、閉状態では各々の載置板131を前方に向かって窄まるテーパ形状にする等により並設された載置板131で相互に僅かな隙間がある状態の載置面11の一部を構成するようになっており、又、開状態では載置板131が相互に干渉せずに開放されて全体としてトンネル周方向に延びて開放されるようになっている。
防水シート展張架台10を備える防水シート展張設備は、例えば図1に示すように、トンネル掘削面から地山51にロックボルト52が放射状に打設されていると共にトンネル掘削面を覆うように内側に吹付コンクリート53が設けられたトンネルTに設置され、吹付コンクリート53の内側に離間してウォーターバリア31を有するバリア有の防水シート30やウォーターバリアを有しない防水シート3を展張して敷設する際に用いられる。
図示例の防水シート展張設備では、防水シート展張架台10のトンネル内周に略倣う形状の載置面11が吹付コンクリート53の内周面から離間するように配置され、載置面11が吹付コンクリート53の内周面に略倣うように配置されている。防水シート展張架台10は、内側の架台支持フレーム21と架台支持脚22で支持されている。そして、トンネル横断面視で略半円状の防水シート展張架台10の一端側には防水シートロール受台23と誘導ローラー24が配置され、他端側には牽引索26を牽引するウィンチ25が配置されている。
防水シートロール受台23は複数の回転自在な送りローラー231で巻き込まれた防水シート30やウォーターバリアを有しないバリア無防水シート3を支持するようになっており、防水シートロール受台23はトンネル軸方向に間隔を開けて複数設けられ、各々の防水シートロール受台23が連結ロッド27を保持することによって一体化されている。防水シート30、3は防水シートロール受台23に載せられ、並列配置された防水シートロール受台23が防水シート30、3を支持する。
尚、防水シートロール受台23に載せられて敷設される防水シート30の構造は、本発明の趣旨の範囲内で適宜であるが、例えばトンネル内側に向けられる防水層とトンネル外側に向けられる透水層を積層して両端部以外の箇所を固着した積層シートとすると好適である。また、防水シート30のウォーターバリア31は、防水シート30の前端近傍等の所定箇所には凸条311(311c)が間隔を開けて複数設けられることにより形成されている(図4参照)。
牽引索26は、防水シート展張架台10の他端側から一端側に防水シート展張架台10の載置面11の上を架け渡されるように設けられ、先端側が巻き込まれた防水シート30或いはバリア無の防水シート3の巻き終わり端に取り付けられる。牽引索26の基端側はウィンチ25に取り付けられ、ウィンチ25の駆動で牽引索26を他端側に引っ張り、牽引索26の先端側に取り付けられている防水シート30、3を他端側に引っ張るようになっている。ウィンチ25、牽引索26による防水シート30、3の牽引により、防水シート30は防水シートロール受台23の送りローラー231上で送りローラー231の回転による補助で回転し、防水シート30、3がスムーズに引き出され、更に、誘導ローラー24で防水シート展張架台10の載置面11の上側に誘導される。これにより、防水シート30、3が載置面11上で展張されて敷設される。
次に、本実施形態の防水シート展張架台10を用いる防水シート30の敷設方法について説明する。先ず敷設する際には、例えば図3(a)、(b)に示すように、地山51に吹付コンクリート53が設けられたトンネルTにおいて、吹付コンクリート53の内側に敷設済防水シート30pが既に敷設され、敷設済防水シート30pの前端近傍のウォーターバリア31pが覆工コンクリートの打継目54mに対応する位置に配置された状態で、ウォーターバリアを有しない平滑な第1の防水シート3a(3)を防水シート展張架台10の載置面11に載せて展張する。
この際、防水シート展張架台10の載置面11の凹溝12に第1の防水シート3aが落ち込んで弛まないように凹溝12の部分で第1の防水シート3aを載置面11の高さと略同等まで持ち上げるダミー材として、後に設置される第3の防水シート30cをそのウォーターバリア31cを凹溝12に収容するようにして載置し、この状態でウォーターバリアを有しない平滑な第1の防水シート3aを略平準化された載置面11上で展張する。尚、第1の防水シート3aの凹溝12への弛みが許容範囲であればダミー材やなんらかのスペーサー部材を用いることなく第1の防水シート3aを展張することも可能である。ここで第1の防水シート3aが弛まないように凹溝12を塞ぐのに用いた第3の防水シート30cは、単に仮置きするだけで、第1の防水シート3aとは接続しない。そして、展張した第1の防水シート3aの後端部を敷設済防水シート30pの前端部に積層して第1の防水シート3aを敷設する。
その後、防水シート展張架台10を第3の防水シート30cを載せたまま前方に移動し、ウォーターバリアを有しない平滑な第2の防水シート3bを前方に移動した防水シート展張架台10の載置面11の後ろ寄りに載せて展張し、且つ第3の防水シート30cの前部寄りのウォーターバリア31cを載置面11の前端近傍に設けられた凹溝12に収容しながら第3の防水シート30cを載置面11の前寄りに載せた状態で展張する(図3(c)参照)。尚、第1の防水シート3aの敷設時に第3の防水シート30c以外のダミー材を凹溝12に収容していた場合には、第3の防水シート30cを展張する前に予めダミー材を凹溝12から取り除いておく。
更に、第2の防水シート3bの後端部を第1の防水シート3aの前端部に積層すると共に、開閉部13を開けて開状態の開閉部13を介して第3の防水シート30cの後端部を第2の防水シート3bの前端部に積層し、第3の防水シート30cの前部寄りのウォーターバリア31cを覆工コンクリートの打継目54nに対応する位置に配置するようにして、第2の防水シート3b及び第3の防水シート30cを敷設する(図3(c)、(d)参照)。尚、第1の防水シート3a、第2の防水シート3b、第3の防水シート30c、30pはそれぞれ定型幅の防水シートであり、第1の防水シートの幅3a>第2の防水シート3bの幅>第3の防水シート30c、30pの幅になっている。
ここで、防水シート30p、3a、3b、30cを互いに積層して固着する方式は適宜であるが、例えば防水シート展張架台10を前方に移動した後、図3(e)に示す重ね合わせ式自動溶着機41をトンネル周方向に移動させて相互に溶着すると良好である。
その後、図3(e)に示すように、防水シート展張架台10を前方に移動し、第3の防水シート30cを敷設済み防水シートとして、上記第1の防水シート30aの敷設と同様にして防水シート3a’を敷設する。
このように敷設する防水シート30p、3a、3b、30c、3a’は、適宜の構造で敷設状態を維持することが可能であり、例えば図8のように吹付コンクリート53に直接貼り付けて固着し、敷設状態を維持してもよい。また、図4(b)に示すように、防水シート敷設と並行する作業で、エアバルク42を膨らませて展張して敷設した防水シート30c等の防水シート30の前端部と吹付コンクリート53との間を閉塞し、既に充填して固化されている充填材の前端部と、吹付コンクリート53と、防水シート30、3と、エアバルク42で形成される充填材の充填空間43に充填材を充填して固化させ、充填材を介して敷設した防止シート30の敷設状態を維持するようにしてもよい。このように、充填材を介して防水シート30を敷設する際には、防水シート展張架台10の載置面11を型枠押さえとして、防水シート30の背面空間に充填材を加圧充填していく為、防水シート30の内面は平滑な状態に仕上がる。尚、図4(b)における44は押さえワイヤーであり、押さえワイヤー44を防水シート展張架台10の載置面11上でトンネル周方向に延伸するように張設し、防水シート3b、30cを、載置面11と押さえワイヤー44の間に引き込むように敷設すると好適である。
本実施形態によれば、一部分にウォーターバリア31が取り付けられた防水シート30を載置面11の凹溝12にウォーターバリア31を収容して展張することができ、一部分にウォーターバリア31が取り付けられた防水シート30を綺麗に平らな状態で展張して敷設することが可能となる。また、一部分にウォーターバリア31が取り付けられた防水シート30を綺麗に平らな状態で展張して敷設できることから、防水シート30のウォーターバリア31を覆工コンクリートの打継目54m、54nに適正に対応させて配置させることができる。
また、開閉部13により、防水シート展張架台10の中間位置において、開いた状態の開閉部13を介して防水シート同士を弛ませることなく、防水シート同士或いは不織布を有する防水シートの場合には不織布同士をきれいに重ね合わせて配置することが可能となる。従って、防水シートの幅に対応する防水シート展張架台を用いる必要がなくなり、防水シート展張架台のトンネル軸方向の長さの多様化や小型化、防水シート展張架台で敷設する防水シートの幅の多様化を図ることができる。
また、ウォーターバリアが収容可能な凹溝12が載置面11に形成されている防水シート展張架台10を用い、ダミー材が収容された載置面11にウォーターバリアを有しない防水シート3a、3bを載置して展張することにより、載置面11に凹溝12を有する防水シート展張架台10でウォーターバリアを有しない防水シート3a、3bを平らな状態で綺麗に展張して敷設することができる。例えば一次覆工面である吹付コンクリート53の内周面と防水シートとの間に充填材を充填、固化させて防水シート30p、3a、3b、30c、3a’を一次覆工面に固定する場合に、充填材によって防水シート3a、3bが防水シート展張架台10の凹みに押されることがなくなり、防水シート内面を平らな状態で綺麗に仕上げることができ、覆工コンクリート打設空間にエア溜りが生ずることを防止することができる。
また、別途にダミー材を用いずとも、第3の防水シート30cで凹溝12を塞いで載置面を略平準化し、第1の防水シート3aを平らな状態で綺麗に展張して敷設することができる。更に、ウォーターバリアを有しない第2の防水シート3bを載置面に後ろ寄りに載せて展張し、ウォーターバリアを有しない第1、第2の防水シート3a、3bを連設して覆工コンクリートの打継目54m、54n間の距離が長い場合にも打継目54m、54nに対応する位置にウォーターバリア31p、31cが確実に配置されるように防水シートを敷設することができる。また、第3の防水シート30cは撤去せずに第3の防水シート30cを敷設する位置になった際にそのまま敷設することができることから、防水シートの敷設作業を効率化することができる。また、防水シート展張架台10の中間位置において、開いた状態の開閉部13を介して第2の防水シート3bと第3の防水シート30c同士を弛みなく端部を重ね合わせて敷設することが可能となる。
また、覆工コンクリートの打継目54mと打継目54nとの間隔に対応する防水シートの打設スパンよりも、敷設する第1、第2、第3の防水シート3a、3b、30cの幅を小さくすることができ、又、防水シート展張架台10のトンネル軸方向の長さも打設スパンよりも短くすることができ、防水シート展張架台10を小型化することができる。また、覆工コンクリートの打継目54mと打継目54nとの間で第1の防水シート3aと第2の防水シート3b、第2の防水シート3bと第3の防水シート30cを溶着等で固着し、必要に応じて防水シート同士の固着位置を調整することにより、第3の防水シート30cのウォーターバリア31cを覆工コンクリートの打継目54nに確実に対応させて適正な位置に配置することができる。
また、ウォーターバリアを有する定型幅の防水シート30c等やウォーターバリアを有しない定型幅の防水シート3a、3b等を組み合わせて防水シート全体を形成することにより、変化する覆工コンクリートの打継目54m、54n間に対応する打設スパンに容易に適応することができる。また、定型幅の防水シートの組み合わせにより、防水シートの無駄な端材が生ずることを防止することができ、経済性に優れる。また、ウォーターバリアを有する防水シート30を、防水シートの打設スパンの一部の長さの対応する短い幅の第3の防水シート30cとすることにより、第3の防水シート30cを軽量化して比較的綺麗に巻回された巻物とすることが可能となると共に、第1、第2の防水シート3a、3bにウォーターバリアを取り付けることが不要となり、第1、第2の防水シート3a、3bを綺麗に巻回された巻物とすることが可能となる。
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
例えば本発明の防水シートの敷設方法には、ウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目に対応する位置に配置した敷設済防水シートがある状態で、敷設する防水シートの後端近傍のウォーターバリアを防水シート展張架台10の載置面11の前端近傍に設けられた凹溝12に収容しながら防水シートを載置面11に載せて展張し、防水シートの後端部を敷設済防水シートの前端部に積層固着し、且つ防水シートの前端近傍のウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目に対応する位置に配置するようにして、防水シートを敷設する変形例も含まれる。この具体例として、上記実施形態の敷設済みの防水シート30pがある状態で、第3の防水シート30cを長めにした防水シートを凹溝12にウォーターバリア31cを収容しながら展張し、この防水シートを敷設済みの防水シート30pに積層固着し、第3の防水シート30cを長めにした防水シートのウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目54nに対応する位置に配置するように敷設する場合が挙げられる。
この変形例の敷設方法でも、前端近傍にウォーターバリアが取り付けられた防水シートを防水シート展張架台10の載置面11の凹溝12にウォーターバリアを収容して展張することができ、この防水シートを綺麗に平らな状態で展張して敷設することができる。また、前端近傍にウォーターバリアが取り付けられた防水シートを綺麗に平らな状態で展張して敷設できることから、防水シートのウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目54nに適正に対応させて配置させることができる。
また、本発明におけるウォーターバリアを有する防水シート30や、ウォーターバリアを有しない防水シート3は、所要のシートについて、定型幅を有する定型幅防水シートを組み合わせて定型幅防水シートの前端部と後端部を積層して工場等で予め固着して形成したものとしてもよい。図5の例では、後ろ側に敷設されるウォーターバリアを有しない防水シート3を3個の定型幅防水シート3αを工場等で予め積層固着して形成し、前側に敷設されるウォーターバリアを有しない防水シート3を2個の定型幅防水シート3αを工場等で予め積層固着して形成し、後ろ側の防水シート3と、前側の防水シート3と、その後側のウォーターバリアを有する防水シート30を現場で溶着している。定型幅防水シート3aの幅は例えば2m〜2.5m程度とする。これにより、変化する覆工コンクリートの打継目間に対応する打設スパンに容易に適応することができると共に、定型幅防水シートの組み合わせにより、防水シートの無駄な端材が生ずることを防止することができ、経済性に優れる。
本発明は、トンネル内への地山からの漏水を防水する防水シートを敷設する際に利用することができる。特に、地山からの湧水をトンネル内の排水路に導水して排水するのではなく地山から水を出させないウォータータイト工法で、ウォーターバリア付きの防水シートを敷設する際に利用すると好適である。
10…防水シート展張架台 11…載置面 12…凹溝 13…開閉部 131…載置板 14…支持部 21…架台支持フレーム 22…架台支持脚 23…防水シートロール受台 231…送りローラー 24…誘導ローラー 25…ウィンチ 26…牽引索 27…連結ロッド 30、30p、30c…防水シート 31、31p、31c…ウォーターバリア 311…凸条 3、3a、3b、3a’…防水シート 3α…定型幅防水シート 41…重ね合わせ式自動溶着機 42…エアバルク 43…充填空間 44…押さえワイヤー 51…地山 52…ロックボルト 53…吹付コンクリート 54m、54n…覆工コンクリートの打継目 110…防水シート 111…防水層 112…透水層 120…ウォーターバリア 121…凸条 130…吹付コンクリート 140…覆工コンクリート 141…打継目 T、T’…トンネル S、S’…区画

Claims (6)

  1. トンネル内周に略倣う形状で形成されて防水シートが載置される載置面を有し、
    前記防水シートのウォーターバリアが収容可能な凹溝がトンネル周方向に延びて前記載置面に形成されている防水シート展張架台を用いる防水シートの敷設方法であって、
    前記載置面の前記凹溝にダミー材の少なくとも一部を収容して前記載置面を略平準化し、前記略平準化した前記載置面にウォーターバリアを有しないバリア無防水シートを載置して展張することにより前記防水シートを敷設することを特徴とする防水シートの敷設方法
  2. 前記防水シート展張架台の前記載置面のトンネル軸方向の中間位置に開閉自在な開閉部がトンネル周方向に設けられていることを特徴とする請求項1記載の防水シートの敷設方法
  3. 前記ダミー材がウォーターバリアを有し且つ前記バリア無防水シートよりも幅の短いバリア有防水シートであることを特徴とする請求項1又は2記載の防水シートの敷設方法。
  4. ウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目に対応する位置に配置した敷設済防水シートがある状態で、前記ダミー材を担うウォーターバリアを有する第3の防水シートの前記ウォーターバリアを前記載置面の前記凹溝に収容して前記載置面を略平準化し、前記略平準化した前記載置面にウォーターバリアを有さず且つ前記第3の防水シートよりも幅の長い第1の防水シートを載置して展張し、トンネル掘進方向を前側とした場合の前記第1の防水シートの後端部を前記敷設済防水シートの前端部に積層する第1工程と、
    前記第3の防水シートの状態を維持しつつ前記防水シート展張架台を前方に移動し、ウォーターバリアを有しない第2の防水シートを前記載置面に後ろ寄りに載せて展張し、前記第2の防水シートの後端部を前記第1の防水シートの前端部に積層する第2工程
    を備えることを特徴とする請求項3記載の防水シートの敷設方法。
  5. 前記防水シート展張架台が前記載置面のトンネル軸方向の中間位置に開閉自在な開閉部がトンネル周方向に設けられているものであり、
    前記第2工程において若しくは前記第2工程の後に、開けた状態の前記開閉部を介して前記第3の防水シートの後端部を前記第2の防水シートの前端部に積層し、且つ前記第3の防水シートの前記ウォーターバリアを覆工コンクリートの打継目に対応する位置に配置することを特徴とする請求項記載の防水シートの敷設方法。
  6. 前記第1の防水シート、前記第2の防水シート及び前記第3の防水シートがそれぞれ定型幅の防水シートであり、
    前記第1の防水シートの幅>前記第2の防水シートの幅>前記第3の防水シートの幅になっていることを特徴とする請求項4又は5記載の防水シートの敷設方法。
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