JP6885793B2 - 更生管の予備加熱方法及び予備加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、形状回復温度において所定形状に形状回復可能な形状回復性を有する熱可塑性樹脂製の更生管を形状回復温度より低温の予備加熱温度まで予備加熱する方法及び装置に関し、特に、下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管などの既設埋設管の内壁にライニングされる更生管の予備加熱方法及び予備加熱装置に関する。
近年、既設の下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管等の埋設管の老朽化対策が求められている。その一例として、埋設管の内壁に熱可塑性樹脂製の更生管をライニングする更生方法が知られている(例えば、特許文献1,2等参照)。これら特許文献1,2における更生管は、本来は円形断面であるが、製造工程において周方向の一側部が凹まされて縮径又は扁平化される。この変形状態でドラムに巻かれている。以下、ドラムに巻かれた更生管を「更生管巻付け体」と称す。
更生管巻付け体をトラックなどの貨物自動車の荷台に積んで更生施工現場まで運搬する。運搬時の更生管巻付け体には、ポリエチレン等の樹脂製のカバーシートを被せる。
更生施工現場に到着したら、別途、ボイラ車を配車し、ボイラで生成した蒸気を、ホースを介してカバーシートの内部に導入する。これによって、カバーシート内の更生管を例えば50℃〜70℃程度の予備加熱温度に予備加熱して軟らかくする。そのうえで、更生管をドラムから順次繰り出し、発進マンホール経由で埋設管内に挿し入れる。かつ、到達マンホール側からウインチで更生管を引き込む。
その後、埋設管内の更生管を高温蒸気等によって例えば70℃程度以上の、前記予備加熱温度より高温になるよう加熱する。すると、更生管が円形断面に戻る。この性質を形状回復性と称す。前記温度を形状回復温度と称す。円形断面に戻った更生管内に圧縮空気を入れることで、更生管を膨張させて埋設管の内壁に密着させることができる。
特開2004−239403号公報 特開2013−107280号公報
前述したように、この種の更生管を既設埋設管に引き込むには、更生管を予備加熱して軟化させる必要があるところ、従来は、更生施工現場において、更生管を常温から予備加熱温度まで加熱しており、予備加熱に時間がかかっていた。また、更生管を覆うカバーシートには隙目が出来やすく、予備加熱中、その隙目から外気が入り込み易いために、更生管が冷めやすく、加熱効率が低かった。仮に、更生施工現場に到着する前に予備加熱しておいたとしても、カバーシートの保温性が低いために、放熱してしまう。
更に、予備加熱用のボイラは積載スペース及び重量が嵩むために、更生管巻付け体と同じ貨物自動車に搭載することができず、別途、予備加熱用のボイラ車を用意する必要があった。一方、例えば予備加熱装置が発電機を含む熱風吹き出し式であれば、コンパクト化して更生管巻付け体と同じ貨物自動車に搭載可能であるが、運搬走行中に予備加熱を行なうと、走行時の振動で発電機が故障するおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、形状回復性を有する熱可塑性樹脂製の更生管を既設の埋設管の内壁にライニングして更生するに際し、施工現場での予備加熱の所要時間を短縮し、かつ更生管の予備加熱の効率を高めることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明方法は、形状回復温度において所定形状に形状回復可能な熱可塑性樹脂からなり、既設の埋設管の内壁にライニングされる更生管を、前記形状回復温度より低温かつ常温より高温の予備加熱温度になるように予備加熱する方法であって、
前記更生管をドラムに巻き付けてなる更生管巻付け体を、貨物自動車の荷台の箱型のコンテナに収容した状態で、前記既設管の更生施工現場への運搬前又は到着前かつ前記貨物自動車の停車時に、前記荷台に設けられた加熱手段によって事前の予備加熱を行ない、
前記更生施工現場に到着後、前記加熱手段によって再度の予備加熱を行なうことを特徴とする。
当該方法によれば、運搬前又は更生施工現場到着前に事前に予備加熱しておくことで、更生施工現場での再度の予備加熱の所要時間を短縮できる。例えば、更生施工現場における再度の予備加熱以外の、保安設置、管路洗浄、TVカメラ調査、機材設置その他の準備作業中、併行して再度の予備加熱を行なうことで、前記準備作業が完了する頃には、更生管を予備加熱温度まで十分に昇温させておくことができる。したがって、前記準備作業が完了したら、すぐに更生管の引き込み作業を開始できる。この結果、更生施工時間を短縮できる。
ちなみに、前記準備作業の所要時間は、通常1時間程度である。
コンテナ内で加熱することによって、加熱効率及び保温性を高めることができる。
また、加熱手段を貨物自動車の荷台に設置しておくことで、別途、予備加熱用のボイラ車を配車したり、施工現場に加熱手段を用意したりする必要が無い。停車時に予備加熱を行なうことによって、走行中は加熱手段を停止させておくことができ、加熱手段の故障を防止できる。
前記加熱手段の熱風発生機によって空気を加熱して熱風を発生させ、前記熱風を前記コンテナ内に吹き出すことが好ましい。
これによって、更生管を確実に加熱できる。熱風発生機は電力で駆動できる。前記貨物自動車には前記熱風発生機用の発電機を搭載することが好ましい。停車時に予備加熱を行なうことによって、発電機が振動等で故障するのを防止できる。
予備加熱用ボイラや排水用ドレインは不要であり、ボイラ車を伴走させる必要が無い。
前記熱風を前記更生管に直接当たらないように吹き出すことが好ましい。
これによって、更生管における一部分だけが熱風の吹付によって局所的に加熱されるのを防止できる。コンテナ内の全域が熱風によって均一に加温されることで、更生管を万遍なく均一に昇温させることができる。
本発明装置は、形状回復温度において所定形状に形状回復可能な熱可塑性樹脂からなり、既設の埋設管の内壁にライニングされる更生管を、前記形状回復温度より低温かつ常温より高温の予備加熱温度になるように予備加熱する装置であって、
貨物自動車の荷台に設けられ、前記更生管をドラムに巻き付けてなる更生管巻付け体を収容して閉鎖可能な箱型のコンテナと、
前記荷台に設けられ、前記既設管の更生施工現場への運搬前又は到着前かつ前記貨物自動車の停車時、及び前記更生施工現場に到着後に駆動されることによって前記予備加熱を行なう加熱手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明装置によれば、閉鎖したコンテナ内で予備加熱を行なうことによって、加熱効率及び保温性を高めることができる。また、運搬前又は更生施工現場到着前の事前の予備加熱によって、更生施工現場での再度の予備加熱時間を短縮できる。これによって、予備加熱以外の準備作業の完了後、更生管の引き込み作業を短時間で開始できる。ひいては、更生施工時間を短縮できる。
停車時に予備加熱を行ない、走行中は加熱手段を停止させておくことで、加熱手段の故障を防止できる。
加熱手段を貨物自動車の荷台に設置しておくことで、別途、予備加熱用のボイラ車を配車したり、施工現場に加熱手段を用意したりする必要が無い。
前記加熱手段が、空気を加熱して熱風化する熱風発生機と、前記熱風発生機に接続されるとともに前記コンテナの内部に臨む吹出部材とを含むことが好ましい。
前記熱風発生機によって空気を加熱して熱風を発生させ、該熱風を吹出部材からコンテナ内に吹き出す。これによって、更生管を確実に予備加熱できる。このとき、好ましくはコンテナを閉鎖することによって、加熱空気がコンテナの外部に漏れたり、低温の外気がコンテナ内に入り込んだりするのを防止でき、加熱効率及び保温効率を高めることができる。停車時に予備加熱を行なうことによって、熱風発生機の発電機が振動等で故障するのを防止できる。
前記吹出部材の吹出口が、前記更生管から外れるように向けられていることが好ましい。これによって、熱風が更生管の特定部分に直接当たらないようにでき、特定部分だけが熱風吹付によって局所加熱されるのを防止でき、更生管を万遍なく均一に加熱することができる。
前記吹出部材が、平面視で前記更生管巻付け体を囲む環状になっていることが好ましい。吹出部材の環状方向の全周から熱風を吹き出すことによって、更生管巻付け体を全体的に均一に加熱できる。
前記熱風発生機の空気導入ポートと前記コンテナとが還流ダクトを介して接続されていることが好ましい。
これによって、熱風発生機とコンテナとの間で空気を循環させることができる。つまり、コンテナ内の空気を熱風発生機で加熱して熱風化し、コンテナに再導入できる。そうすることで、外部の空気を取り込んで加熱するよりも熱風発生機における所要熱量を小さくでき、加熱効率を高めることができる。
前記コンテナの内面に断熱材が設けられていることが好ましい。
これによって、コンテナからの放熱を抑えることができ、加熱効率及び保温性を高めることができる。特に、事前の予備加熱後、再度の予備加熱までの間、更生管からの放熱を抑制でき、再度の予備加熱の負荷を低減できるとともに、再度の予備加熱の所要時間を確実に短縮できる。
前記加熱手段が、前記更生管の温度又はコンテナ内の温度を検知する温度センサを更に備え、前記温度センサによる検知温度に基づいて前記加熱手段の加熱出力が調節されることが好ましい。
例えば、前記検知温度が所望温度範囲より低温のときは加熱手段をON状態にする。前記検知温度が所望温度範囲より高温のときは加熱手段をOFF状態にする。これによって、更生管の温度又はコンテナの室温が確実に所望温度範囲になるように調節できる。前記所望温度範囲は、常温より高温、好ましくは更生管の軟化下限温度以上であり、かつ更生管の形状回復温度より低いことが好ましい。これによって、更生管を確実に軟らかくでき、かつ更生管の形状回復性が発現するのを防止できる。
前記所望温度範囲は、好ましくは50℃〜70℃程度、より好ましくは60℃〜70℃程度である。
前記温度センサは、更生管の表面温度を測定可能な熱電対であることが好ましい。
前記コンテナが、互いに大きさが異なる複数の門型のコンテナ体を有し、これらコンテナ体が、前記荷台の車長方向に互いに相対スライドされることによって、入れ子状に重なった収縮位置と、前記荷台の車長方向に一列に並んだ伸長位置との間で変位可能であってもよい。これによって、荷台が短くても、コンテナを収縮位置にすることで、更生管巻付け体を荷台上に設置できる。その後、コンテナを伸長位置にすることで、更生管巻付け体をコンテナ内に収容できる。
本発明によれば、形状回復性を有する熱可塑性樹脂製の更生管を既設の埋設管の内壁にライニングして更生するに際し、更生管を事前に予備加熱しておくことによって、更生施工現場での予備加熱の所要時間を短縮でき、更には予備加熱の効率を高めることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る更生管予備加熱装置を搭載した貨物自動車を、事前の予備加熱時の状態で示す側面図である。 図2は、前記貨物自動車の平面図である。 図3は、前記更生管予備加熱装置及び貨物自動車の斜視図である。 図4(a)は、図1のIVa−IVa線に沿う、前記更生管予備加熱装置のコンテナの正面図である。図4(b)は、図1のIVb−IVb線に沿う、前記コンテナの背面図である。 図5は、図1のV−V線に沿う、前記コンテナの背面断面図である。 図6は、図5のVI−VI線に沿う、前記コンテナの側面断面図である。 図7は、コンテナ内の更生管巻付け体と吹出部材を示す平面図である。 図8は、図7のVIII−VIII線に沿う側面断面図である。 図9(a)は、更生管巻付け体を前記貨物自動車に積み込む状態を示す側面図である。図9(b)は、前記更生管巻付け体を貨物自動車に載置後、コンテナをスライドさせる状態を示す側面図である。 図10は、更生施工中の既設管を示す側面断面図である。 図11は、更生施工済みの既設管を示す側面断面図である。 図12は、図11のXII−XII線に沿う、前記更生施工済みの既設管の正面断面図である。 図13(a)は、更生管を、形状回復性を発現した状態で示す断面図である。図13(b)は、前記更生管を変形状態で示す、図10のXIIIb−XIIIb線に沿う断面図である。 図14は、本発明の第2実施形態を示し、図14(a)は、コンテナを収縮位置とし、更生管巻付け体を積み込む状態の貨物自動車の側面図である。図14(b)は、コンテナを伸長位置とした状態の貨物自動車の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図11に示すように、本発明形態に係る更生管3は、老朽化した埋設管1の更生に用いられる。更生対象の埋設管1は、既設の下水道管である。なお、埋設管1は、下水道管に限られず、上水道管、農業用水管、ガス管等であってもよい。埋設管1の内壁に更生管3がライニングされている。図12に示すように、更生管3は、断面円形をなして埋設管1の内壁に密着されている。これによって、埋設管1が更生されている。更生管3の材質は、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、その他の熱可塑性樹脂である。
図13に示すように、更生管3は、本来の断面形状は円形であるが(同図(a))、製造工程において周方向の一側部が凹まされて縮径又は扁平化されている(同図(b))。図5に示すように、更生施工前の更生管3は、前記変形状態でドラム50に巻かれている。以下、ドラム50及び該ドラム50に巻かれた更生管3を「更生管巻付け体3X」と称す。
更生管3は、予備加熱温度より高温の形状回復温度(例えば70℃程度以上)において円形断面の所定形状に戻る形状回復性を有している。
図1は、更生管巻付け体3Xを施工現場まで運搬する貨物自動車10を示したものである。貨物自動車10としては、荷台11付きの一般的なトラック(例えば4tトラック)が用いられている。なお、貨物自動車10として、クレーン付きのトラック(ユニック)等を用いてもよい。
図2に示すように、貨物自動車10の荷台11には、更生管予備加熱装置2が搭載されている。図3に示すように、更生管予備加熱装置2は、コンテナ20と、支持台30と、加熱手段60を備えている。貨物自動車10の荷台11の上面に支持台30が設置されている。支持台30は、前側支持台部33と、後側支持台部34を含む。
図1に示すように、前側支持台部33は、荷台11の前側部11a(車長方向Lの第1側部)に配置されている。図3に示すように、前側支持台部33は、平面視で四角形の枠状に形成され、上面及び下面が開放されている。前側支持台部33の左右側部の上端面には、それぞれ前側レール部35(第1レール部)が設けられている。前側レール部35は、前後(車長方向L)に延びている。
図1に示すように、後側支持台部34は、荷台11の後側部11b(車長方向Lの第2側部)に配置されている。図3に示すように、後側支持台部34は、平面視で四角形の箱状に形成され、上面及び下面のうち少なくとも上面が開放されている。後側支持台部34の左右の側壁部の上端面には、それぞれ後側レール部36(第2レール部)が設けられている。後側レール部36は、前後に延びている。
図2に示すように、荷台11の車幅方向W(左右)における互いに同じ側に配置されたレール部35,36どうしが、一直線に連なっている。これらレール部35,36によってレール31が構成されている。言い換えると、レール31は、前後2つのレール部35,36に分割されている。レール31は、車長方向Lへ延びている。図5に示すように、レール31(35,36)の断面は、コ字状(C字状)になっている。
支持台部33,34は、互いに分離可能であり、かつ荷台11に対してそれぞれボルトやロープ等の固定手段(図示省略)を介して着脱可能に固定されている。ひいては、レール部35,36が、互いに分離可能、かつ荷台11に対してそれぞれ着脱可能になっている。
図3に示すように、後側支持台部34の後側の壁板34dは、上下に抜き差し可能になっている。図6に示すように、運搬時の後側壁板34dは、後側支持台部34の本体に装着されている。
図5及び図6に示すように、後側支持台部34内にドラム架台40が設けられている。ドラム架台40は、架台フレーム41と、ロール42と、回転ストッパ43を含む。架台フレーム41は、水平な枠状に形成され、後側支持台部34にボルト等の接合手段(図示省略)を介して着脱可能に接合されている。なお、架台フレーム41が後側支持台部34に溶接にて分離不能に接合されていてもよい。架台フレーム41の四隅にそれぞれ円筒状のロール42が設けられている。ロール42は、その軸線のまわりに自由回転可能になっている。ロール42の軸線は、車幅方向W(左右)へ向けられている。
図6に示すように、少なくとも1つのロール42の近傍部に回転ストッパ43が設けられている。回転ストッパ43は、4つのロール42のすべてに付設されていてもよく、4つのうち一部(例えば後側の左右2つ)のロール42だけに付設されていてもよい。
回転ストッパ43は、回転阻止位置(図6の実線)と回転許容位置(図6の仮想線)との間で進退可能である。運搬時における回転ストッパ43は、回転阻止位置になり、ロール42の周面に押し当てられている。これによって、ロール42の回転が阻止されている。
図6の仮想線に示すように、回転許容位置における回転ストッパ43は、ロール42から離れることで、ロール42の自由回転を許容する。
図5及び図6に示すように、ドラム架台40上に更生管巻付け体3Xが搭載されている。ひいては、荷台11の後側部11bに更生管巻付け体3Xが設置されている。ドラム50の軸線は、車幅方向W(左右)へ向けられている。ドラム50のフランジ52が、前後のロール42,42に載せられている。ドラム50ひいては更生管巻付け体3Xがドラム架台40によって支持されている。運搬時においては、ロール42が回転ストッパ43によって回転阻止されることによって、更生管巻付け体3Xが回転不能になっている。
回転ストッパ43を回転許容位置(図6の仮想線)にしてロール42の回転を許容し、かつ後述するターンバックル56cを解除すると、更生管巻付け体3Xがドラム50の軸線まわりに回転可能となる。
図6に示すように、ドラム50の左右両側部には固定治具56が設けられている。固定治具56は、ネジ付きロッドからなる一対の締結索体56a,56aを含む。各締結索体56aは、斜めに延び、ドラム50の中央部とドラム架台40とを連結している。一対の締結索体56a,56aが、互いに逆さV字状をなすように配置されている。締結索体56aの中間部にターンバックル56c(締結具)が設けられている。ターンバックル56cを締め込むことで、締結索体56aに張力が働き、ドラム50をドラム架台40ひいては荷台11に対して位置固定できる。
図5及び図6に示すように、支持台30上にコンテナ20が設置されている。コンテナ20は、コンテナ本体21と、扉23,24を含む。コンテナ本体21は、左右一対の側壁21b,21bと、天板21cを有し、門型(箱型)になっている。天板21cは、ドラム架台40上の更生管巻付け体3Xより高所に配置されている。一対の側壁21b,21b間の幅は、ドラム50の軸長より大きい。コンテナ本体21の底部及び前後両側部は開放されている。
図3及び図4(a)に示すように、コンテナ本体21の前側部に前側扉23(第1側扉)が設けられている。前側扉23は、左右一対の扉板23a,23aを含む観音開き式扉になっている。各扉板23aは、対応する側壁21bの前端部に回転可能に連結されている。前側扉23によって、コンテナ20の前側部が開閉される。
図3及び図4(b)に示すように、コンテナ本体21の後側部に後側扉24(第2側扉)が設けられている。後側扉24は、左右一対の扉板24a,24aを含む観音開き式扉になっている。各扉板24aは、対応する側壁21bの後端部に回転可能に連結されている。後側扉24によって、コンテナ20の後側部が開閉される。
後記の事前予備加熱時及び運搬時における扉23,24は閉じられている。これによって、コンテナ20が閉鎖されている。
図3に示すように、左右の各側壁21bの下端部には、複数のコロ25が間隔を置いて取り付けられている。各コロ25の軸線は、車幅方向W(左右)へ向けられている。図5に示すように、これらコロ25が、車幅方向Wの同じ側のレール31に転動可能に係合されている。これによって、コンテナ20が、支持台30に対して、荷台11の前側部11a(第1側部)と後側部11b(第2側部)との間で前後(車長方向L)へスライド可能、かつ上下及び左右(車幅方向W)へ変位不能に係合されている。
図1及び図2に示すように、後記の事前予備加熱時及び運搬時においては、コンテナ20は、荷台11の後側部11bに配置されている。コンテナ20内に更生管巻付け体3Xが収容されている。後側支持台部34の内部空間がコンテナ20の内部空間と一体に連なっている。後側支持台部34は、コンテナ20の下側部の構成要素として提供されている。
図9(a)に示すように、積み降ろし時においては、コンテナ20が荷台11の前側部11aに配置され、後側支持台部34が開放される。
図3に示すように、コンテナ20の各側壁21bには、窓27が設けられている。図1に示すように、窓27には窓蓋27aが設けられ、開閉可能になっている。コンテナ20が荷台11の後側部11bに在るとき、窓蓋27aを開けると、窓27の奥にターンバックル56cが現れる。
図1及び図2に示すように、加熱手段60は、熱風発生機61と、吹出部材63と、温度センサ66(図6)を含む。熱風発生機61は、荷台11の前側部11aの支持台部33内に設置されている。熱風発生機61には、空気加熱部61aと、送風部61bと、ポート61c,61dが設けられている。空気加熱部61aは、電気ヒータ等によって構成され、空気を加熱する。送風部61bは、送風ファン等によって構成され、加熱空気を送風する。空気加熱部61a及び送風部61bは、発電機65によって駆動される。発電機65は、前側支持台部33ひいては荷台11の前側部11aにおける、熱風発生機61の側方に設置されている。
図2に示すように、熱風発生機61の2つの送出ポート61cから送風ダクト62がそれぞれ延びている。熱風発生機61の2つの還流ポート61d(空気導入ポート)にそれぞれ還流ダクト64が接続されている。
なお、送出ポート61c及び送風ダクト62の数は、2つに限られず、3つ以上でもよく、1つだけでもよい。還流ポート61d及び還流ダクト64の数も同様である。
図4(a)及び図6に示すように、後側支持台部34における前側(図6において右側)の壁には、2つの送風接続孔34cが形成されている。送風ダクト62が、送風接続孔34cを通して後側支持台部34内に挿し入れられている。
図7に示すように、後側支持台部34の内部には、吹出部材63が設けられている。吹出部材63は、平面視で更生管巻付け体3Xを囲む環状のダクトによって構成されている。吹出部材63の周方向の2箇所に2つの送風ダクト62がそれぞれ接続されている。熱風発生機61と吹出部材63とが、送風ダクト62を介して接続されている。
ここでは、2つの送風ダクト62は、四角環状の吹出部材63の一辺の両端部に接続されているが、これに限られず、四角環状の吹出部材63の互いに対角となる位置に接続されていてもよく、四角環状の吹出部材63の互いに対辺をなす部分の中央部に接続されていてもよい。
図7及び図8に示すように、吹出部材63には、多数(複数)の小孔状の吹出口63a,63bが形成されている。これら吹出口63a,63bは、更生管巻付け体3Xから外れるように向けられている。詳しくは、吹出口63aは、吹出部材63における上端部よりも更生管巻付け体3X側とは反対側(図8において右側)へ例えば30°程度ずれた角度に配置されている。図7に示すように、複数の吹出口63aが、吹出部材63の延び方向に間隔を置いて一列に並べられている。
吹出口63bは、吹出部材63における更生管巻付け体3Xを向く側部(図8において左側)から下側へ例えば45°程度ずれた角度に配置されている。詳細な図示は省略するが、複数の吹出口63bが、吹出部材63の延び方向に間隔を置いて一列に並べられている。
なお、吹出口63a,63bの向き(角度)は、更生管巻付け体3Xから外れている範囲で適宜改変できる。
図4(a)及び図6に示すように、コンテナ20の前側扉23には、左右一対の排出接続孔23c,23cが形成されている。閉状態の前側扉23の各排出接続孔23cに還流ダクト64の上流端が接続されている。各還流ダクト64が、排出接続孔23cを介してコンテナ20の内部空間に連なっている。
図6に示すように、コンテナ20の内部には温度センサ66が配置されている。温度センサ66は、例えば熱電対にて構成されている。好ましくは、熱電対の端子は、更生管巻付け体3Xの更生管3に貼り付けられている。温度センサ66によって、更生管3の表面温度が検知される。
なお、温度センサ66の配置場所は適宜設定できる。例えば、温度センサ66が、コンテナ20内における更生管巻付け体3Xから離れた場所に配置され、コンテナ20内の室温を検出するようになっていてもよい。
温度センサ66として熱電対以外の温度センサを用いてもよい。温度センサ66として、非接触式の温度センサを用いることが好ましい。
図5及び図6に示すように、コンテナ20の内壁には、断熱材67が設けられている。断熱材67は、ポリスチレンフォームやウレタンフォーム等の発泡樹脂にて構成されている。
好ましくは、断熱材67は、コンテナ20の内面のほぼ全域に設けられている。具体的には、断熱材67は、コンテナ本体21における一対の側壁21b,21bの内側面、天板21cの天井面(下面)、及び扉23,24の内側面に設けられている。更に好ましくは、コンテナ20の下側部を構成する後側支持台部34の前後左右の側壁の内側面にも、断熱材67が設けられている。更に、荷台11の上面又は後側支持台部34の底面にも断熱材67を設けてもよい。
更生管3は、次のような手順を経て、更生施工に供される。
<更生管巻付け体3Xのコンテナ収容(積込み)工程>
図9に示すように、更生管巻付け体3Xの保管場所(積込み現場)に貨物自動車10を配車する。荷台11には、更生管予備加熱装置2を搭載しておく。
図9(a)に示すように、コンテナ20は、荷台11の前側部11aに配置する。これによって、荷台11の後側部11b(第2側部)のドラム架台40が上方へ開放される。好ましくは、アオリ13を倒しておく。
続いて、更生管巻付け体3Xをクレーンやフォークリフトで吊り上げたり持ち上げたりして、ドラム架台40上に載せる。
次に、固定治具56によってドラム50とドラム架台40とを連結し、ターンバックル56cを締め付ける。また、回転ストッパ43をロール42に押し当てることで、ロール42を回転止めする。これによって、更生管巻付け体3Xを荷台11に固定することができる。
次に、図9(b)に示すように、コンテナ20を荷台11の後側部11bに移動させる。このとき、コンテナ20の後側扉24は開放させておく。図1に示すように、コンテナ20を荷台11の後側部11bに配置することによって、コンテナ本体21が更生管巻付け体3X及び後側支持台部34上に被さり、更生管巻付け体3Xがコンテナ20内に収容される。
このようにして、更生管巻付け体3Xを相対的にコンテナ20に容易に出し入れできる。
荷台11の後側部11bに配置したコンテナ20を、ロック機構(図示せず)によって前後へスライド不能にロックする。これによって、コンテナ20を後側支持台部34ひいては荷台11に対して安定的に固定できる。C字断面のレール31にコロ25を係合させることによって、コンテナ20を一層安定的に固定できる。
また、扉23,24を閉じる。扉23,24を観音開きにすることで、高さ方向や幅方向に余裕があまりなくても確実に開閉できる。
扉23,24を閉じることで、コンテナ20内を密閉(閉鎖)できる。なお、密閉状態のコンテナ20は、必ずしも気体の出入りを完全に阻止する程度の気密性を有している必要は無く、気体の出入りをある程度制限するものであればよい。
前側支持台部33には、熱風発生機61及び発電機65等を搭載する。かつ、ダクト62,64を配管することによって、荷台11に加熱手段60を構築する。
<事前予備加熱工程>
このようにして、更生管巻付け体3Xの保管場所において貨物自動車10のコンテナ20に更生管巻付け体3Xを収容した後、運搬開始前に、貨物自動車10を停車させたままで、事前の予備加熱を行なう。
詳しくは、発電機65を駆動することによって熱風発生機61の空気加熱部61aにおいて空気を加熱し、更に送風部61bで風を起こすことによって熱風化する。この熱風(加熱空気の流れ)を、送風ダクト62を経て、吹出部材63の吹出口63a,63bからコンテナ20の室内に吹き出す。この熱風によって、コンテナ20の内部ひいては更生管3を予備加熱できる。
図8に示すように、吹出口63a,63bからの熱風は、更生管3に直接当たらないように吹き出される。したがって、更生管3の一部分だけが熱風の吹付によって局所加熱されるのを防止できる。熱風はコンテナ20内の全域に回り、コンテナ20内の全域が均一に加温される。これによって、更生管3を万遍なく昇温させることができる。
予備加熱された更生管3は軟質状態になる。
加熱手段60による更生管3の予備加熱温度は、常温より高温、好ましくは更生管の軟化下限温度以上であり、かつ形状回復温度(例えば70℃程度以上)より低温とする。これによって、更生管を確実に軟らかくできる。かつ、更生管の形状回復性が発現することで既設管1へ挿入不能となるのを防止できる。好ましくは、予備加熱温度は60℃〜70℃程度である。60℃未満であると、更生管3を十分に軟らかくすることができない。70℃を越えると、更生管3の形状回復性が発現するおそれがある。
温度センサ66によって更生管3の温度又はコンテナ20の室温を検知して熱風発生機61のコントローラ(図示省略)にフィードバックする。
コントローラは、温度センサ66による検知温度に基づいて、熱風発生機60の出力を調節する。例えば、検知温度が所望温度範囲を下回っているとき(60℃未満のとき)は、空気加熱部61aをON状態にする。また、検知温度が所望温度範囲を上回っているとき(70℃超のとき)は、空気加熱部61aをOFF状態にする。これによって、更生管3の温度又はコンテナ20の室温が所望温度(60℃〜70℃程度)になるように調節できる。送風部61bは、検知温度にかかわらず常時運転してもよく、空気加熱部61aと同期してON、OFFしてもよい。
コンテナ20を閉鎖(密閉)することによって、加熱空気がコンテナ20の外部に漏れたり、低温の外気がコンテナ20内に入り込んだりするのを防止できる。したがって、加熱効率を高めることができる。
コンテナ20内の空気は、還流ダクト64から熱風発生機61へ戻され、再度加熱される。これによって、加熱空気を熱風発生機61とコンテナ20との間で循環させることができる。外部の空気を取り込んで加熱するよりも空気加熱部61aにおける所要熱量を小さくでき、加熱効率を一層高めることができる。
予備加熱が終了したら、発電機65を停止する。ひいては、加熱手段60を停止する。
<運搬工程>
その後、貨物自動車10を埋設管1の更生施工現場まで運転する。これによって、更生管巻付け体3Xをコンテナ20に収容した状態で更生施工現場まで運搬できる。
貨物自動車10の走行中は加熱手段60の特に発電機65を停止させておくで、発電機65が振動によって故障するのを防止できる。
コンテナ20を閉鎖(密閉)し、更に断熱材67によって放熱を抑えることで、コンテナ20の保温性を確保できる。したがって、更生管3を予備加熱温度付近に維持できる。少なくとも更生管3が常温まで冷め切るのを防止できる。
<再度予備加熱工程>
図10に示すように、埋設管1の更生施工現場に到着したら、貨物自動車10を発進マンホール4の直近に配車する。別途、予備加熱用のボイラ車を配車する必要は無い。
更生施工現場においては、保安設置、管路洗浄、TVカメラ調査、機材設置その他の準備作業を行なう。これら予備加熱以外の準備作業の所要時間は、通常1時間程度である。
前記準備作業と併行して、再度の予備加熱を行なう。予備加熱方法の詳細は、前述した事前の予備加熱と同様である。
更生管3には事前予備加熱による熱が残っているから、再度の予備加熱は長時間を要しない。前記準備作業が完了する頃には、更生管3を予備加熱温度まで十分に昇温させることができ、再度予備加熱工程を終了することができる。
<ライニング工程>
したがって、前記準備作業が完了したら、すぐに、以下のライニング工程を開始できる。
すなわち、後側扉24を開け、後側壁板34dを取り外す。更生管巻付け体3Xを荷台11から降ろす必要はない。そして、回転ストッパ43を回転許容位置にし、更生管3をドラム50から順次繰り出す。
繰り出した更生管3を、発進マンホール4経由で埋設管1内に挿し入れる。かつ、到達マンホール4B側からウインチ5及びワイヤー5wで更生管3を引き込む。これによって、更生管3を埋設管1の全長にわたって挿入配置する。
その後、高温蒸気等によって更生管3を形状回復温度(例えば70℃程度以上)まで加熱する。すると、図11及び図12に示すように、更生管3の形状回復性が発現し、更生管3が円形断面に戻る。更に、更生管3を圧縮空気で膨張させて埋設管の内壁に密着させる。これによって、埋設管1の内壁に更生管3がライニングされることで、埋設管1を更生できる。
前述したように、更生施工現場での予備加熱時間を短縮でき、更生施工現場に到着後、短時間でライニング作業を開始できるから、更生施工時間を短縮できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図14は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態では、第1実施形態よりも小型の貨物自動車10Bが用いられている。ここででは、例えば2tトラックが用いられている。
貨物自動車10Bの荷台11のコンテナ70は、互いに大きさが異なる3つ(複数)のコンテナ体71,72,73を有している。詳細な図示は省略するが、各コンテナ体71,72,73は、第1実施形態のコンテナ本体21と同様に、一対の側壁と天板を有し、門型になっている。貨物自動車10Bの車長方向Lに沿う、各コンテナ体71,72,73の長さは、第1実施形態のコンテナ本体21の同方向の長さよりも短い。
コンテナ体71,72,73は、支持台30上を車長方向Lにそれぞれスライド可能である。ひいては、3つ(複数)のコンテナ体71,72,73が、車長方向Lに互いに相対スライド可能になっている。これによって、コンテナ70が、収縮位置(図14(a))と、伸長位置(図14(b))との間で変位可能である。
図14(a)に示すように、収縮位置においては、コンテナ体71,72,73どうしが入れ子状に重なる。このため、コンテナ70の長さが、各コンテナ体71,72,73の長さと同程度になる。
図14(b)に示すように、伸長位置においては、コンテナ体71,72,73どうしが車長方向Lに一列に並び、コンテナ70の長さが、3つのコンテナ体71,72,73の合計長さ程度になる。
第2実施形態によれば、貨物自動車10Bが小型で、荷台11が短くても、コンテナ70を収縮位置(図14(a))にすることで、更生管巻付け体3Xを荷台11上に設置できる。その後、コンテナ70を伸長位置(図14(b))にすることで、コンテナ体71〜73が更生管巻付け体3X上に被さり、更生管巻付け体3Xをコンテナ70内に収容できる。
なお、図示は省略するが、伸長位置のとき車長方向Lの両端部に位置するコンテナ体71,73には扉が設けられている。該扉を閉じることで、コンテナ70を閉鎖(密閉)可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、積込み現場から更生施工現場まで運搬する途中、信号待ちや休憩で停車したときに、事前予備加熱を行なうことにしてもよい。
吹出部材63の吹出口は、多数の小孔63a,63bに限られず、スリット状であってもよい。
加熱手段60として、輻射ヒータをコンテナ20内に設置して、更生管3を輻射加熱してもよい。加熱手段60として、ボイラを荷台11に設け、更生管3を蒸気加熱してもよい。
コンテナ20,70内に扇風機やエアサーキュレータを設けることで、熱風が更生管巻付け体3Xのまわりを廻るように流動させてもよい。
レール31(35,36)の断面形状及びコンテナ車輪25の形状は適宜改変できる。例えば、レール31(35,36)を一般的な電車用のH形断面とし、コンテナ車輪25を前記H形断面のレールに対応する一般的な電車の車輪の形状としてもよい。
本発明は、例えば下水道管などの埋設管の更生に適用できる。
1 埋設管
2 更生管予備加熱装置
3 更生管
3X 更生管巻付け体
10,10B 貨物自動車
11 荷台
20 コンテナ
50 ドラム
60 加熱手段
61 熱風発生機
61d 還流ポート(空気導入ポート)
62 送風ダクト
63 吹出部材
63a,64a 吹出口
64 還流ダクト
65 発電機
66 温度センサ
67 断熱材
70 コンテナ
71,72,73 コンテナ体

Claims (7)

  1. 形状回復温度において所定形状に形状回復可能な熱可塑性樹脂からなり、既設の埋設管の内壁にライニングされる更生管を、前記形状回復温度より低温かつ常温より高温の予備加熱温度になるように予備加熱する方法であって、
    前記更生管をドラムに巻き付けてなる更生管巻付け体を、貨物自動車の荷台の箱型のコンテナに収容した状態で、前記既設管の更生施工現場への運搬前又は到着前かつ前記貨物自動車の停車時に、前記荷台に設けられた加熱手段によって事前の予備加熱を行ない、
    前記更生施工現場に到着後、前記加熱手段の熱風発生機によって空気を加熱して熱風を発生させ、前記熱風を前記コンテナ内に吹き出すことによって再度の予備加熱を行ない、かつ前記熱風を前記更生管に直接当たらないように吹き出すことを特徴とする更生管の予備加熱方法。
  2. 形状回復温度において所定形状に形状回復可能な熱可塑性樹脂からなり、既設の埋設管の内壁にライニングされる更生管を、前記形状回復温度より低温かつ常温より高温の予備加熱温度になるように予備加熱する装置であって、
    貨物自動車の荷台に設けられ、前記更生管をドラムに巻き付けてなる更生管巻付け体を収容して閉鎖可能な箱型のコンテナと、
    前記荷台に設けられ、前記既設管の更生施工現場への運搬前又は到着前かつ前記貨物自動車の停車時、及び前記更生施工現場に到着後に駆動されることによって前記予備加熱を行なう加熱手段と、
    を備え、前記加熱手段が、空気を加熱して熱風化する熱風発生機と、前記熱風発生機に接続されるとともに前記コンテナの内部に臨む吹出部材とを含み、前記吹出部材の吹出口が、前記更生管から外れるように向けられていることを特徴とする更生管の予備加熱装置。
  3. 前記吹出部材が、平面視で前記更生管巻付け体を囲む環状になっていることを特徴とする請求項に記載の予備加熱装置。
  4. 前記熱風発生機の空気導入ポートと前記コンテナとが還流ダクトを介して接続されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の予備加熱装置。
  5. 前記コンテナの内面に断熱材が設けられていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の予備加熱装置。
  6. 前記加熱手段が、前記更生管の温度又はコンテナ内の温度を検知する温度センサを更に備え、前記温度センサによる検知温度に基づいて予備加熱出力が調節されることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の予備加熱装置。
  7. 形状回復温度において所定形状に形状回復可能な熱可塑性樹脂からなり、既設の埋設管の内壁にライニングされる更生管を、前記形状回復温度より低温かつ常温より高温の予備加熱温度になるように予備加熱する装置であって、
    貨物自動車の荷台に設けられ、前記更生管をドラムに巻き付けてなる更生管巻付け体を収容して閉鎖可能な箱型のコンテナと、
    前記荷台に設けられ、前記既設管の更生施工現場への運搬前又は到着前かつ前記貨物自動車の停車時、及び前記更生施工現場に到着後に駆動されることによって前記予備加熱を行なう加熱手段と、
    を備え、前記コンテナが、互いに大きさが異なる複数の門型のコンテナ体を有し、これらコンテナ体が、前記荷台の車長方向に互いに相対スライドされることによって、入れ子状に重なった収縮位置と、前記荷台の車長方向に一列に並んだ伸長位置との間で変位可能であることを特徴とする予備加熱装置。
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