JP6938506B2 - 油圧制御弁及び油圧制御回路 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、油圧制御弁及び油圧制御回路に関する。
建設機械の一種である油圧ショベルは、作業用アタッチメントとして、油圧シリンダで動作するブーム、アーム、及びバケットを備えている。各油圧シリンダを駆動する油圧制御回路(油圧シリンダ回路)は、油圧ポンプ及びタンクと油圧シリンダの伸び側及び縮み側の両油室(ヘッド側油室及びロッド側油室)とをコントロールバルブ(油圧制御弁)を介して接続した構成とされている。そして、コントロールバルブにより、油圧シリンダに対する圧油の給排、即ちシリンダの伸縮作動を制御する。
ところで、油圧シリンダは、ピストンのヘッド側油室に対する受圧面積がロッド側油室に対する受圧面積よりも、ピストンロッドの断面積分だけ大きい。従って、ヘッド側油室とロッド側油室の受圧面積差により、シリンダ縮み動作時(ロッド側油室に圧油を供給してヘッド側油室から圧油を排出する動作時)に、ヘッド側油室からの戻り油の流量がロッド側油室への圧油の供給流量よりも多くなる可能性があった。この場合、戻り油の圧力損失が大きくなり、油圧シリンダの動作速度が低下し、更には油圧ショベルの燃費向上が妨げられる場合があった。
この点の対策として、油圧シリンダのヘッド側管路にタンクに通じるクイックリターン回路を分岐接続し、シリンダ縮み操作時に油圧シリンダのヘッド側油室からの戻り油の一部を直接タンクに戻すことにより、戻り油の圧力損失を低減することが行われている(特許文献1参照)。しかしながら、クイックリターン回路を設ける場合、新たに油圧配管やクイックリターンバルブを設ける必要があり、コストアップになる可能性があった。
本発明が解決しようとする課題は、クイックリターン回路を外部に設けずに、油圧シリンダの縮み操作時における戻り油の圧力損失を低減することができ、それにより、コストダウンと燃費向上を図れるようにした油圧制御弁、及び、その油圧制御弁を備える油圧制御回路を提供することである。
実施形態の油圧制御弁は、油圧シリンダと油圧ポンプ及びタンクとの間に接続され、切り換え操作されることで、前記油圧シリンダに対する圧油の給排を制御するバルブボディを持つ。バルブボディは、メインタンク通路と、サブタンク通路と、を持つ。メインタンク通路は、油圧シリンダのヘッド側油室に接続されるヘッド側給排通路と、タンクに背圧保持手段を介して接続される。サブタンク通路は、タンクに背圧保持手段を介さずに直接接続される。そして、油圧シリンダを縮み側に作動させる位置に切り換え操作された状態では、油圧シリンダのヘッド側油室からの戻り油が流入するヘッド側給排通路は、メインタンク通路と前記サブタンク通路との両方に連通している。
以下、実施形態の油圧制御弁及びその油圧制御弁を含む油圧制御回路を、図面を参照して説明する。
以下に説明する実施形態の油圧制御弁及び油圧制御回路は、主に建設機械に使用されるものである。そこでまず、適用される建設機械の例について先に述べる。図5は、建設機械として代表的な油圧ショベルの概略構成を示す。
図5に示すように、油圧ショベル300では、油圧モータにより駆動される下部走行体301の上に、旋回モータを有する旋回機構302を介して、車体本体305及び上部旋回体303が旋回自在に載置されている。上部旋回体303にはキャブ304が設けられ、そのキャブ304の前方に作業用アタッチメントが装着されている。
作業用アタッチメントとしては、キャブ304の前方中央部にブーム311が取り付けられている。また、ブーム311の先端に、アーム312が上下回動自在に取り付けられている。さらに、アーム312の先端に、バケット313が上下回動自在に取り付けられている。ここで、符号314は、ブーム311の上げ及び下げ用の油圧シリンダを示す。符号315は、アーム312の押し及び引き(上部旋回体303から離れる方向及び近づく方向の動作)用の油圧シリンダを示す。符号316は、バケット313の掘削及びダンプ(放土)用の油圧シリンダを示す。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の油圧制御弁の断面図であり、図2は、油圧制御回路の構成図である。第1の実施形態では、図5に示すバケット313用の油圧シリンダ316の油圧制御回路を例にして説明する。
図1は、第1の実施形態の油圧制御弁の断面図であり、図2は、油圧制御回路の構成図である。第1の実施形態では、図5に示すバケット313用の油圧シリンダ316の油圧制御回路を例にして説明する。
この油圧制御回路は、負荷(バケット313)を動かす油圧シリンダ1(油圧シリンダ316)と、油圧制御弁10と、油圧ポンプ3と、タンクTと、を有する。
油圧シリンダ1は、ピストン1Pで画成されたロッド側油室1Aと、ヘッド側油室(反ロッド側油室)1Bと、の2つの作動油室を備えている。ロッド側油室1Aには、ピストン1Pに連結されたロッドが貫通している。従って、ロッド側油室1Aに対するピストン1Pの受圧面積は、ヘッド側油室1Bに対するピストン1Pの受圧面積よりも、ロッドの断面積分だけ小さくなっている。この油圧シリンダ1は、ロッド側油室1Aに圧油が供給される場合、ヘッド側油室1Bからの戻り油が発生し、全長が縮む。一方、ヘッド側油室1Bに圧油が供給される場合、ロッド側油室1Aからの戻り油が発生し、油圧シリンダ1は全長が伸びる。
従って、前述の受圧面積差により、油圧シリンダ1が縮み動作するとき、ロッド側油室1Aに対する圧油の供給量よりも、ヘッド側油室1Bからの戻り油の排出量の方が多くなる。その対策となる構成が、油圧制御弁10の中に含まれている。
油圧制御弁10は、油圧シリンダ1に対する圧油の給排を制御するものである。油圧制御弁10は、中立位置N、A位置(第1位置)及びB位置(第2位置)の3つの位置に位置決めできるように構成されている。図1に示すように、油圧制御弁10は、バルブボディ11の軸方向に沿って貫通形成されたスリーブ孔40に、スプール50を軸方向へスライド自在に挿入したスプール式の方向切換弁である。油圧制御弁10は、パイロット圧PA、PBにより駆動される。
油圧制御弁10のバルブボディ11には、軸方向中央を挟んで両側に配置されるロッド側給排ポート12Aと、ヘッド側給排ポート12Bと、が設けられている。ここでは、図1において軸方向中央より左側にロッド側の各油路が形成され、軸方向中央より右側にヘッド側の各油路が形成されている。ロッド側給排ポート12Aは、ロッド側給排ライン2Aを介して油圧シリンダ1のロッド側油室1Aに接続され、ヘッド側給排ポート12Bは、ヘッド側給排ライン2Bを介して油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bに接続されている。
バルブボディ11のスリーブ孔40の周囲には、軸方向中央に配置されるポンプ通路13が設けられている。ポンプ通路13は、油圧ポンプ3の吐出口に接続されている。ポンプ通路13の両側には、第1タンク通路14A、14Bが設けられている。第1タンク通路14A、14Bの両外側には、ロッド側ブリッジ通路15A及びヘッド側ブリッジ通路15Bが設けられている。ロッド側ブリッジ通路15A及びヘッド側ブリッジ通路15Bの両外側には、ロッド側給排ポート12Aに繋がるロッド側給排通路16Aと、ヘッド側給排ポート12Bに繋がるヘッド側給排通路16Bと、が設けられている。
又、図1の左側のロッド側について述べると、ロッド側給排通路16Aの外側には第2タンク通路としてのメインタンク通路17Aが設けられている。ロッド側ブリッジ通路15Aは、ロードチェックバルブ20を介して、ポンプ通路13に接続されている。又、メインタンク通路17Aと第1タンク通路14Aは、背圧チェックバルブ5を介してタンクTに接続されている。
次に、図1の右側のヘッド側について述べると、ヘッド側給排通路16Bの外側には第3タンク通路としてのサブタンク通路19が設けられている。サブタンク通路19の外側には、ヘッド側給排通路16Bに分岐接続された分岐給排通路18が設けられている。分岐給排通路18の外側には、第2タンク通路としてのメインタンク通路17Bが設けられている。ヘッド側ブリッジ通路15Bは、ロードチェックバルブ20を介して、ポンプ通路13に接続されている。又、メインタンク通路17Bと第1タンク通路14Bは、背圧チェックバルブ(背圧保持手段)5を介してタンクTに接続されている。一方、サブタンク通路19は、背圧チェックバルブを介さずに直接、タンクTに接続されている。
なお、ロッド側給排通路16A及びヘッド側給排通路16Bは、過度の高圧を逃がすためのリリーフバルブ21A、21Bを介して、メインタンク通路17A、17Bに接続されている。
スプール50は、軸方向の両端面に、スプール50の位置を中立位置NからA位置に切り換えるためのA位置用パイロット受圧面50Aと、スプール50の位置を中立位置NからB位置に切り換えるためのB位置用パイロット受圧面50Bと、を有している。スプール50は、軸方向中央位置に中央ランド部51を有している。この中央ランド部51の両外側に、第1環状凹部52A、52Bが設けられている。又、第1環状凹部52A、52Bの両外側に、第1ランド部53A、53Bが設けられている。さらに、第1ランド部53A、53Bの両外側に、第2環状凹部54A、54Bが設けられている。又、第2環状凹部54A、54Bの両外側に、第2ランド部57A、57Bが設けられている。
さらに、特にヘッド側においてスプール50は、第2環状凹部54Bと第2ランド部57Bとの間に、第3ランド部55Bと、環状凹部56Bと、を有している。これらのランド部と環状凹部は軸方向に交互に並んで形成されている。
又、最外側に位置する第2ランド部57A、57Bには、中央側エッジの外周に、第1のノッチ61が形成されている。さらに、ヘッド側の第3ランド部55Bには、中央側エッジの外周に、第2のノッチ62が形成されている。又、第1ランド部53A、53Bには、反中央側エッジの外周に、第3のノッチ63が形成されている。さらに、中央ランド部51の両エッジの外周には、第4のノッチ64が形成されている。
油圧制御弁10には、スプール50の両端に臨むようにパイロットポートPa、Pbが設けられている。2つのパイロットポートPa、Pbのうち、一方のパイロットポートPaは、スプール50をA位置に切り換え操作するためのパイロット圧PAを入力するためのポートである。パイロットポートPaは、バルブボディ11に取り付けられた位置決め機構70の端部に配置されている。又、他方のパイロットポートPbは、スプール50をB位置に切り換え操作するためのパイロット圧PBを入力するためのポートである。パイロットポートPbは、位置決め機構70を設けない側に配置されている。スプール50の作動機構(方向切換機構)は、2つのパイロットポートPa、Pbと位置決め機構70とから構成されている。
位置決め機構70は、バルブボディ11の片側に配置されており、一端側が開口したキャップ状のケーシング71を有している。このケーシング71は、バルブボディ11のスリーブ孔40の一端部を塞ぐように、バルブボディ11の片側面に取り付け固定されている。ケーシング71の内部には、コイルバネ77を収容したバネ収容室71aが設けられている。バネ収容室71aの端部には、ストッパ壁71cを介して小径孔部71bが設けられており、この小径孔部71bの端壁71dにパイロットポートPaが開口されている。
スプール50の位置決め機構70側の端部には、ロッド72が一体的に固定されている。ロッド72は、ケーシング71内に挿入されており、外周鍔を有する頭部73がパイロットポートPaに面している。ロッド72の外周には、第1バネ受けスリーブ74と第2バネ受けスリーブ75とが軸方向スライド自在に設けられている。第1バネ受けスリーブ74と第2バネ受けスリーブ75は、互いに対向する端部が突当端74b、75bとして構成されている。又、第1バネ受けスリーブ74と第2バネ受けスリーブ75の反対側の端部には、バネ力を受け止める鍔部74a、75aが設けられている。
スプール50を中立位置に向けて付勢するコイルバネ77は、第1バネ受けスリーブ74と第2バネ受けスリーブ75の外周に装着されている。コイルバネ77は、圧縮状態で両端が第1バネ受けスリーブ74と第2バネ受けスリーブ75との両鍔部74a、75aに受け止められている。
位置決め機構70は、パイロットポートPa、Pbにパイロット圧PA、PBが導入されていないとき、スプール50を中立位置Nに位置決めして保持する。即ち、コイルバネ77の力により、第1バネ受けスリーブ74が図1中左方に付勢され、第2バネ受けスリーブ75が図1中右方に付勢される。それにより、第1バネ受けスリーブ74と第2バネ受けスリーブ75の突当端74b、75bが互いに離間する(図1では、図示省略)。そして、第1バネ受けスリーブ74の鍔部74aが、ケーシング71内部のストッパ壁71cに当接し、第2バネ受けスリーブ75の鍔部75aが、バルブボディ11のスリーブ孔40の開口周縁に設けられたストッパ壁45に当接する。これにより、ロッド72に固定されたスプール50が中立位置Nに保持される。
又、位置決め機構70は、パイロットポートPaにパイロット圧PAが導入されたとき、スプール50をA位置に保持する。即ち、中立位置の状態において、パイロットポートPaにパイロット圧PAが導入されると、パイロット圧PAが、ロッド72の端面やスプール50のA位置用パイロット受圧面50Aに作用し、スプール50が図中右方に押圧移動される。その際、コイルバネ77が縮み、第1バネ受けスリーブ74が右に移動する。すると、第1バネ受けスリーブ74の突当端74bが、第2バネ受けスリーブ75の突当端75bに突き当たって位置固定される。これにより、ロッド72に固定されたスプール50がA位置に保持される。
又、位置決め機構70は、パイロットポートPbにパイロット圧PBが導入されたとき、スプール50をB位置に保持する。即ち、中立位置の状態において、パイロットポートPbにパイロット圧PBが導入されると、パイロット圧PBが、スプール50のB位置用パイロット受圧面50Bに作用し、スプール50が図中左方に押圧移動される。その際、コイルバネ77が縮み、第2バネ受けスリーブ75が左に移動する。すると、第2バネ受けスリーブ75の突当端75bが第1バネ受けスリーブ74の突当端74bに突き当たって位置固定される。これにより、ロッド72に固定されたスプール50がB位置に保持される。
次に、油圧制御弁10及び油圧制御回路の作用を、図1及び図2を参照しながら説明する。
まず、スプール50が中立位置Nにあるときについて説明する。この場合、ポンプ通路13は、第4のノッチ64及び第1環状凹部52A、52Bを介し、第1タンク通路14A、14Bに連通する。このとき、ロッド側ブリッジ通路15A、ヘッド側ブリッジ通路15B、ロッド側給排通路16A、及びヘッド側給排通路16Bは、閉鎖状態に保持される。
次に、スプール50がA位置にあるときについて説明する。この場合、ポンプ通路13と第1タンク通路14A、14Bの連通が遮断される。また、ロッド側(図1の左側で圧油供給側)においては、ロッド側ブリッジ通路15Aとロッド側給排通路16Aとが第3のノッチ63及び第2環状凹部54Aを介して連通する。これにより、ロードチェックバルブ20を通過してロッド側ブリッジ通路15Aに流入した圧油が、第3のノッチ63及び第2環状凹部54Aを通ってロッド側給排通路16Aに流れ込む。そして、圧油が、ロッド側給排ポート12A及びロッド側給排ライン2Aを介し、油圧シリンダ1のロッド側油室1Aに導入される。
一方、ヘッド側(図1の右側で戻り油の排出側)においては、ヘッド側ブリッジ通路15Bが閉鎖される。そして、ヘッド側給排通路16Bとサブタンク通路19とが、第2のノッチ62及び第2環状凹部54Bを介して連通する。また、ヘッド側給排通路16Bに繋がる分岐給排通路18とメインタンク通路17Bとが、第1のノッチ61及び環状凹部56Bを介して連通する。これにより、油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bからの戻り油は、メインタンク通路17Bとサブタンク通路19の両方を通ってタンクTに排出される。
即ち、メインタンク通路17Bを経由する戻り油は、背圧チェックバルブ5を介してタンクTに排出される。一方、サブタンク通路19を経由する戻り油は、背圧チェックバルブを介さずに、直接タンクTに排出される。ここで、背圧チェックバルブ5は、一般的には、メインタンク通路17A、17Bの圧油の圧力(背圧)が0.3〜0.5MPa程度の圧力になるように設定されている。
この油圧制御弁10をA位置に切り換えるのは、バケット用の油圧シリンダ1を縮み動作させるときである。バケット用の油圧シリンダ1を縮み動作させると、バケット313は、押し出し動作(ダンプあるいは開き動作とも言う)を行う。
次に、スプール50がB位置にあるときについて説明する。この場合、ポンプ通路13と第1タンク通路14A、14Bの連通が遮断される。また、ヘッド側(図1の右側で圧油供給側)においては、ヘッド側ブリッジ通路15Bとヘッド側給排通路16Bとが第3のノッチ63及び第2環状凹部54Bを介して連通する。これにより、ロードチェックバルブ20を通過してヘッド側ブリッジ通路15Bに流入した圧油が、第3のノッチ63及び第2環状凹部54Bを通ってヘッド側給排通路16Bに流れ込む。そして、圧油が、ヘッド側給排ポート12B及びヘッド側給排ライン2Bを介し、油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bに導入される。
一方、ロッド側(図1の左側で戻り油の排出側)においては、ロッド側ブリッジ通路15Aが閉鎖される。そして、ロッド側給排通路16Aとメインタンク通路17Aとが、第1のノッチ61及び第2環状凹部54Aを介して連通する。これにより、油圧シリンダ1のロッド側油室1Aからの戻り油は、メインタンク通路17Aを通ってタンクTに排出される。即ち、メインタンク通路17Aを経由する戻り油は、背圧チェックバルブ5を介してタンクTに排出される。
この油圧制御弁10をB位置に切り換えるのは、バケット用の油圧シリンダ1を伸び動作させるときである。バケット用の油圧シリンダ1を伸び動作させると、バケット313は、掘削(閉じ動作とも言う)を行う。
このように、油圧制御弁10では、バルブボディ11に設けられているヘッド側給排通路16Bの外側に、第3タンク通路としてのサブタンク通路19が設けられている。また、サブタンク通路19の外側には、ヘッド側給排通路16Bに分岐接続された分岐給排通路18が設けられている。さらに、分岐給排通路18の外側には、第2タンク通路としてのメインタンク通路17Bが設けられている。又、ヘッド側ブリッジ通路15Bは、ロードチェックバルブ20を介し、ポンプ通路13に接続されている。さらに、メインタンク通路17Bと第1タンク通路14Bは、背圧チェックバルブ(背圧保持手段)5を介し、タンクTに接続されている。一方、サブタンク通路19は、背圧チェックバルブを介さずに直接、タンクTに接続されている。
このため、油圧シリンダ1の縮み操作時にヘッド側油室1Bからの戻り油を、メインタンク通路17Bとサブタンク通路19の両方の通路を通してタンクTに排出することができる。従って、メインタンク通路17Bだけを介して戻り油をタンクTに排出する場合に比べて、戻り油の圧力損失を低減することができる。特にサブタンク通路19は、ヘッド側油室1Bからの戻り油を、背圧チェックバルブ5を介さずに直接タンクTに戻すので、圧力損失を大幅に低減することができる。
又、バルブボディ11の内部で、ヘッド側油室1Bからの戻り油を、メインタンク通路17Bとサブタンク通路19の両方に分岐して流している。このため、ヘッド側油室1Bからの戻り油をタンクTに素早く戻すためのクイックリターン回路を油圧制御弁10の外部に別に設ける場合と比べて、回路構成を簡略化することができる。つまり、油圧制御弁10のバルブボディ11自体に、メインタンク通路17Bとは別に、背圧チェックバルブを介さずにタンクTに直接戻り油を排出するサブタンク通路19が設けられている。よって、クイックリターン回路を油圧制御弁10とは別に設ける必要がなく、回路構成の簡略化が図れる。
又、スプール50の位置を、油圧シリンダ1の縮み操作用のA位置に切り換えるだけで、油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bからの戻り油を、メインタンク通路17Bを介してタンクTに戻す他に、サブタンク通路19を介してタンクTに戻すことができる。つまり、1本のスプール50の切り換え操作で、2本のタンク通路(メインタンク通路17Bとサブタンク通路19)の開閉を行うことができる。この場合、スプール50上に、サブタンク通路19の開閉切り換えを行う手段が一体的に設けられているので、スプール50とは別の操作手段が不要であると共に、油路の開閉制御が容易となる。つまり、従来のように、クイックリターン回路を開閉するためのクイックリターンバルブを設ける必要がなく、構成を簡略化することができる。
又、スプール50の切り換え操作により、第1のノッチ61を介し、ヘッド側給排通路16B(分岐給排通路18)をメインタンク通路17Bに連通させている。これに加え、第2のノッチ62を介し、ヘッド側給排通路16Bをサブタンク通路に連通させている。そして、それにより、油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bからの戻り油を、メインタンク通路17B及びサブタンク通路19を通ってタンクTに排出させている。この場合の第1のノッチ61と第2のノッチ62は、加工で決められた相対位置を維持している。従って、ヘッド側給排通路16B(分岐給排通路18)がメインタンク通路17Bに連通するタイミングと、ヘッド側給排通路16Bがサブタンク通路19に連通するタイミングとがずれることがない。
(第2の実施形態)
次に、図3及び図4に基づいて、第2の実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態における油圧制御弁100の断面図、図4は、油圧制御回路の構成図である。この第2の実施形態では、図5に示すアーム312用の油圧シリンダ315の油圧制御回路を例にして説明する。
次に、図3及び図4に基づいて、第2の実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態における油圧制御弁100の断面図、図4は、油圧制御回路の構成図である。この第2の実施形態では、図5に示すアーム312用の油圧シリンダ315の油圧制御回路を例にして説明する。
この油圧制御回路は、負荷(アーム312)を動かす油圧シリンダ1(油圧シリンダ315)と、油圧制御弁100と、2台の油圧ポンプ103、203と、タンクTと、を有する。アーム用の油圧シリンダ1(油圧シリンダ315)は、図3及び図4に示すように、2台の油圧ポンプ103、203で動かすのが一般的である。
ここで、油圧シリンダ1の構成は第1実施形態と同様であるが、油圧制御弁100の構成が、2台の油圧ポンプ103、203を使用するため、第1実施形態と異なっている。即ち、油圧制御弁100には、図3に示すように、2本のスプール150、250が使用されており、油圧シリンダ1に対する圧油の給排制御を、2本のスプール150、250で行う。
より具体的には、油圧制御弁100は、油圧シリンダ1に対する圧油の給排を制御するものである。油圧制御弁100における2本のスプール150、250は、それぞれ中立位置N、A位置(第1位置)及びB位置(第2位置)の3つの位置に位置決めできるように構成されている。
また、図3に示すように、油圧制御弁100は、バルブボディ111において軸方向に沿って互いに平行に貫通形成した2本のスリーブ孔140、240に、それぞれスプール150、250を軸方向スライド自在に挿入した、スプール式の方向切換弁である。各スプール150、250は、パイロット圧PA、PBにより駆動される。なお、各スプール150、250及び各スプール150、250によって切り換えられる各油路の構成は、基本的には第1実施形態と同じであり、第1実施形態と同一構成部分には、第1実施形態における2桁で表された符号に100を加えた100番台の符号及び200を加えた200番台の符号を付け、第1実施形態の構成部分と対応させている。
油圧制御弁100のバルブボディ111には、軸方向中央を挟んで両側に配置されるロッド側給排ポート112Aとヘッド側給排ポート112Bとが設けられている。ここでは、図1において軸方向中央より左側にロッド側の各油路が形成され、軸方向中央より右側にヘッド側の各油路が形成されている。ロッド側給排ポート112Aは、ロッド側給排ライン2Aを介して油圧シリンダ1のロッド側油室1Aに接続されている。ヘッド側給排ポート112Bは、ヘッド側給排ライン2Bを介して油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bに接続されている。
バルブボディ111のスリーブ孔140、240の周囲には、軸方向中央に配置されるポンプ通路113、213が設けられている。ポンプ通路113、213は、それぞれ油圧ポンプ103、203の吐出口に接続されている。ポンプ通路113、213の両外側には、第1タンク通路114A、114B、214A、214Bが設けられている。第1タンク通路114A、114B、214A、214Bの両外側には、ロッド側ブリッジ通路115A、215A及びヘッド側ブリッジ通路115B、215Bが設けられている。ロッド側ブリッジ通路115A、215A及びヘッド側ブリッジ通路115B、215Bの両外側には、ロッド側給排ポート112Aに共に連通するロッド側給排通路116A、216Aと、ヘッド側給排ポート112Bに共に連通するヘッド側給排通路116B、216Bと、が設けられている。
又、図3の左側のロッド側について述べると、ロッド側給排通路116A、216Aの外側には第2タンク通路としてのメインタンク通路117A、217Aが設けられている。ロッド側ブリッジ通路115A、215Aは、ロードチェックバルブ120、220を介して、ポンプ通路113、213にそれぞれ接続されている。又、メインタンク通路117A、217Aと第1タンク通路114A、214Aは、背圧チェックバルブ(背圧保持手段)5を介して、タンクTに接続されている。
次に、図3の右側のヘッド側について述べると、ヘッド側給排通路116B、216Bの外側には第3タンク通路としてのサブタンク通路119、219が設けられている。サブタンク通路119、219の外側には、互いに連通する分岐給排通路118、218が設けられている。これら分岐給排通路118、218は、後述するパイロットチェック弁280を介して、ヘッド側給排通路116B、216Bに接続されている。
又、分岐給排通路118、218の外側には、第2タンク通路としてのメインタンク通路117B、217Bが設けられている。ヘッド側ブリッジ通路115B、215Bは、ロードチェックバルブ120、220を介して、ポンプ通路113、213に接続されている。又、メインタンク通路117B、217Bと第1タンク通路114B、214Bは、背圧チェックバルブ(背圧保持手段)5を介してタンクTに接続されている。一方、サブタンク通路119、219は、背圧チェックバルブを介さずに直接タンクTに接続されている。
なお、ロッド側給排通路116A及びヘッド側給排通路116Bは、過度の高圧を逃がすリリーフバルブ121A、121Bを介して、メインタンク通路117A、117Bに接続されている。
スプール150、250は、軸方向の両端面に、スプール150、250の位置をA位置に切り換えるためのA位置用パイロット受圧面150A、250Aと、スプール150、250の位置をB位置に切り換えるためのB位置用パイロット受圧面150B、250Bと、を有している。
スプール150、250の外周側の構成は、第1の実施形態(図1参照)と対応する符号を付して示すように、第1の実施形態と同一である。即ち、スプール150、250は、軸方向中央位置に中央ランド部51を有し、その中央ランド部51の両外側に第1環状凹部52A、52Bを有している。又、第1環状凹部52A、52Bの両外側に、第1ランド部53A、53Bが設けられ、その第1ランド部53A、53Bの両外側に第2環状凹部54A、54Bが設けられている。さらに、第2環状凹部54A、54Bの両外側に第2ランド部57A、57Bが設けられている。又、ヘッド側においてスプール150、250は、第2環状凹部54Bと第2ランド部57Bの間に、第3ランド部55Bと環状凹部56Bとを有している。これらのランド部と環状凹部は、軸方向に交互に並んで形成されている。
又、最外側に位置する第2ランド部57A、57Bの中央側エッジの外周には、第1のノッチ61が形成されている。ヘッド側の第3ランド部55Bの中央側エッジの外周には、第2のノッチ62が形成されている。第1ランド部53A、53Bの反中央側エッジの外周には、第3のノッチ63が形成されている。そして、中央ランド部51の両エッジの外周には、第4のノッチ64が形成されている。
又、油圧制御弁100では、各スプール150、250の両端に臨むように、それぞれパイロットポートPa、Pbが設けられている。2つのパイロットポートPa、Pbのうちの一方側のパイロットポートPaは、スプール150、250をA位置に切り換え操作するためのパイロット圧PAを入力するポートである。パイロットポートPaは、バルブボディ111に取り付けられた位置決め機構70の端部に配置されている。
又、他方のパイロットポートPbは、スプール150、250をB位置に切り換え操作するためのパイロット圧PBを入力するポートである。パイロットポートPbは、位置決め機構を設けない側に配置されている。スプール150、250の作動機構(方向切換機構)は、2つのパイロットポートPa、Pbと位置決め機構70とから構成されている。位置決め機構70については、第1の実施形態と同一構成であり、詳しい説明は省略する。
次に、パイロットチェック弁280と、戻り油の一部を圧油供給側に導入する再生通路について説明する。
ヘッド側給排通路216Bと分岐給排通路218との間には、前述したようにパイロットチェック弁280が設けられている。このパイロットチェック弁280は、パイロット信号が入力されていないとき、ヘッド側給排通路216Bと分岐給排通路218との間の連通を遮断する。そして、パイロットチェック弁280は、ヘッド側給排通路216Bに流れ込んだ圧油が、そのヘッド側給排通路216Bの下流の分岐給排通路218側に流れないようにするチェック機能を果たす。パイロットチェック弁280は、パイロット信号が入力されたとき、ヘッド側給排通路216Bと分岐給排通路218の連通を許可する。
又、パイロットチェック弁280は、ヘッド側給排通路216Bと分岐給排通路218との間の流路を開閉するポペット状のメイン弁体281と、メイン弁体281の作動を制御するパイロット機構部285と、を有する。メイン弁体281は、バルブボディ111に形成された弁体収容孔に、弁開閉方向へ摺動自在に挿入されている。メイン弁体281の内部には背圧室281aが設けられている。背圧室281aは、上流側のヘッド側給排通路216Bに細孔281bを通して連通している。
パイロット機構部285は、メイン弁体281の弁体収容孔を覆うように装着されたケーシング285aを有している。ケーシング285aの内部には、スライド孔285bが設けられている。このスライド孔285bに、サブ弁体286がスライド自在に挿入されている。サブ弁体286は、ピストン287と連結されており、ピストン287にパイロット圧が作用した際にサブ弁体286が開側に動く。ケーシング285a及びこのケーシング285aが取り付けられたバルブボディ111の部分には、小径の油路288a、288b、288c、288dが設けられている。
このような構成のもと、パイロット圧がピストン287の受圧面に作用すると、ピストン287が移動し、ピストン287に連結されたサブ弁体286が移動する。そうすると、メイン弁体281の背圧室281aに流れ込んでいた圧油が、小径の油路288a、288b、288c、288dを通って、メイン弁体281の下流側に流れることになる。そして、背圧室281aとメイン弁体281の外部との圧差が無くなることで、メイン弁体281が開き位置に移動する。これにより、上流側のヘッド側給排通路216Bから下流側の分岐給排通路218に戻り油が流れることになる。
分岐給排通路218に戻り油が流れると、その分岐給排通路218に連通した分岐給排通路118にも戻り油が流れる。2つのスプール150、250がA位置にあるとき、両分岐給排通路118、218は、共に第1のノッチ61を介して、メインタンク通路117B、217Bに連通している。このため、分岐給排通路118、218に流れた戻り油は、第1のノッチ61を介してメインタンク通路117B、217Bに流れ、背圧チェックバルブ5を介してタンクTに排出される。
分岐給排通路118、218に流れ込んだ戻り油の一部は、圧力のレベルに応じて、油圧シリンダ1のロッド側油室1Aへの圧油の供給経路に導入される。この通路を再生通路という。再生通路は、一方のスプール250のヘッド側の位置の周壁に形成されたヘッド側径方向孔254と、スプール250の内部に形成された軸方向通路255と、スプール250のロッド側の位置の周壁に形成されたロッド側径方向孔256と、軸方向通路255の所定箇所に挿入されたチェック弁260と、から構成されている。
ヘッド側径方向孔254は、スプール250がA位置に位置決めされたときに、分岐給排通路218と連通する位置に配置されている。又、ロッド側径方向孔256は、スプール250がA位置に位置決めされたときに、ロッド側給排通路216Aと連通する位置に配置されている。チェック弁260は、ヘッド側径方向孔254を開閉する位置に配置されており、ヘッド側給排通路216Bの圧がロッド側給排通路216Aの圧より高いときに開くように設定されている。
次に油圧制御弁100及び油圧制御回路の作用を、図3及び図4を参照しながら説明する。
まず、スプール150、250が中立位置Nにあるときについて説明する。この場合、ポンプ通路113、213は、第4のノッチ64及び第1環状凹部52A、52Bを介して、第1タンク通路114A、114B、214A、214Bに連通する。このとき、ロッド側ブリッジ通路115A、215A、ヘッド側ブリッジ通路115B、215B、ロッド側給排通路116A、216A、及びヘッド側給排通路116B、216Bは、閉鎖状態に保持される。
2つのスプール150、250の切り換え操作は同期して行われる。即ち、パイロット圧PA又はパイロット圧PBは、2つのスプール150、250に対して同時に導入される。又、パイロットチェック弁280のパイロットポートには、パイロット圧として、スプール150、250をA位置に移動するためのパイロット圧PAが導入される。
次に、スプール150、25がA位置にあるときについて説明する。この場合、ポンプ通路113、213と第1タンク通路114A、114B、214A、214Bの連通が遮断される。また、ロッド側(図3の左側で圧油供給側)においては、ロッド側ブリッジ通路115A、215Aとロッド側給排通路116A、216Aとが第3のノッチ63及び第2環状凹部54Aを介して連通する。これにより、ロードチェックバルブ120、220を通過してロッド側ブリッジ通路115A、215Aに流入した油圧ポンプ103、203からのそれぞれの圧油が、第3のノッチ63及び第2環状凹部54Aを通ってロッド側給排通路116A、216Aに流れ込む。そして、圧油が、ロッド側給排ポート112A及びロッド側給排ライン2Aを介し、油圧シリンダ1のロッド側油室1Aに導入される。
一方、ヘッド側(図3の右側で戻り油の排出側)においては、ヘッド側ブリッジ通路115B、215Bが閉鎖される。そして、ヘッド側給排通路116B、216Aとサブタンク通路119、219とが、第2のノッチ62及び第2環状凹部54Bを介して連通する。又、パイロットチェック弁280が開き位置に配置されるように操作されることで、ヘッド側給排通路116B、216Bに流れ込んだ戻り油が分岐給排通路118、218に導入される。このとき、スプール150、250は、A位置にあることから、分岐給排通路118、218とメインタンク通路117B、217Bとが、第1のノッチ61を介して連通している。
これにより、油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bからの戻り油は、メインタンク通路117B、217Bとサブタンク通路119、219の両方を通ってタンクTに排出される。即ち、メインタンク通路117B、217Bを経由する戻り油は、背圧チェックバルブ5を介してタンクTに排出される。サブタンク通路119、219を経由する戻り油は、背圧チェックバルブを介さずに、直接タンクTに排出される。ここで、背圧チェックバルブ5は、一般的には、メインタンク通路117A、117B、217A、217Bの圧油の圧力(背圧)が0.3〜0.5MPa程度の圧力になるように設定されている。
この油圧制御弁100をA位置に切り換えるのは、アーム用の油圧シリンダ1(油圧シリンダ315)を縮み動作させるときである。アーム用の油圧シリンダ1(油圧シリンダ315)を縮み動作させると、アーム312は、押し出し動作を行う。
次に、スプール150、250がB位置にあるときについて説明する。この場合、ポンプ通路113、213と第1タンク通路114A、114B、214A、214Bの連通が遮断される。また、ヘッド側(図3の右側で圧油供給側)においては、ヘッド側ブリッジ通路115B、215Bとヘッド側給排通路116B、216Bとが第3のノッチ63及び第2環状凹部54Bを介して連通する。これにより、ロードチェックバルブ120、220を通過してヘッド側ブリッジ通路115B、215Bに流入した圧油が、第3のノッチ63及び第2環状凹部54Bを通ってヘッド側給排通路116B、216Bに流れ込む。そして、圧油が、ヘッド側給排ポート112B及びヘッド側給排ライン2Bを介し、油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bに導入される。
一方、ロッド側(図3の左側で戻り油の排出側)においては、ロッド側ブリッジ通路115A、215Aが閉鎖される。そして、ロッド側給排通路116A、216Aとメインタンク通路117A、217Aとが、第1のノッチ61及び第2環状凹部54Aを介して連通する。これにより、油圧シリンダ1のロッド側油室1Aからの戻り油は、メインタンク通路117A、217Aを通ってタンクTに排出される。即ち、メインタンク通路117A、217Aを経由する戻り油は、背圧チェックバルブ5を介してタンクTに排出される。
この油圧制御弁10をB位置に切り換えるのは、アーム用の油圧シリンダ1(油圧シリンダ315)を伸び動作させるときである。アーム用の油圧シリンダ1(油圧シリンダ315)を伸び動作させると、アーム312は、引き動作を行う。
例えば、図5に示すように、アーム315を抱え込んだ状態から押し出して行く場合、アーム用の油圧シリンダ315を縮み動作させる。このとき、アーム312やバケット313の自重等により、油圧シリンダ1には縮み側への大きな慣性力が働く。そうすると、油圧シリンダ1のロッド側油室1Aへの圧油の供給が追いつかなくなり、キャビテーションを発生するおそれが出てくる。
そのような時に再生通路が機能する。即ち、そのときにはヘッド側油室1Bからの戻り油の圧が高いので、ヘッド側給排通路116B、216Bからパイロットチェック弁280を通過して分岐給排通路218に導入された戻り油が、再生通路のチェック弁260を開いて、ロッド側給排通路116A、216Aの圧油に合流する。これにより、キャビテーションを防止しながら、油圧シリンダ1のロッド側油室1Aへ十分な油量を供給することができる。
このように、油圧制御弁100及び油圧制御回路においては、油圧シリンダ1の縮み操作時にヘッド側油室1Bからの戻り油を、メインタンク通路117B、217Bとサブタンク通路119、219の両方の通路を通してタンクTに排出することができる。従って、メインタンク通路117B、217Bだけを介して戻り油をタンクTに排出する場合に比べて、戻り油の圧力損失を低減することができる。特にサブタンク通路119、219は、ヘッド側油室1Bからの戻り油を、背圧チェックバルブ5を介さずに直接タンクTに戻すので、圧力損失を大幅に低減することができる。
又、バルブボディ111の内部で、ヘッド側油室1Bからの戻り油を、メインタンク通路117B、217Bとサブタンク通路119、219の両方に分岐して流す。このため、ヘッド側油室1Bからの戻り油をタンクTに素早く戻すためのクイックリターン回路を油圧制御弁100の外部に別に設ける場合と比べて、回路構成を簡略化することができる。つまり、油圧制御弁100のバルブボディ111自体に、メインタンク通路117B、217Bとは別に、背圧チェックバルブを介さずにタンクTに直接戻り油を排出するサブタンク通路119、219を設けている。よって、クイックリターン回路を油圧制御弁100とは別に設ける必要がなく、回路構成の簡略化が図れる。
又、2本のスプール150、250の位置を、油圧シリンダ1の縮み操作用のA位置に切り換えるだけで、油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bからの戻り油をメインタンク通路117B、217Bを介してタンクTに戻す他に、サブタンク通路119、219を介してタンクTに戻すことができる。つまり、スプール150、250の切り換え操作で、2組の2本のタンク通路(メインタンク通路117B、217Bとサブタンク通路119、219)の開閉を行うことができる。この場合、スプール150、250上に、サブタンク通路119、219の開閉切り換えを行う手段が一体に設けられているので、スプール150、250とは別の操作手段が不要であると共に、油路の開閉制御が容易となる。つまり、従来のように、クイックリターン回路を開閉するためのクイックリターンバルブを設ける必要がなく、構成を簡略化することができる。
又、スプール150、250の切り換え操作により、第1のノッチ61を介し、分岐給排通路118、218をメインタンク通路117B、217Bに連通させる。これに加え、第2のノッチ62を介し、ヘッド側給排通路116B、216Bをサブタンク通路119、219に連通させる。そして、それにより、油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bからの戻り油を、メインタンク通路117B、217B及びサブタンク通路119、219を通ってタンクTに排出させる。この場合の第1のノッチ61と第2のノッチ62は、加工で決められた相対位置を維持している。従って、分岐給排通路118、218がメインタンク通路117B、217Bに連通するタイミングと、ヘッド側給排通路116B、216Bがサブタンク通路119、219に連通するタイミングとがずれることがない。
又、パイロットチェック弁280にパイロット信号が入力されたときだけ、ヘッド側給排通路116B、216Bに流入する戻り油が、第1のノッチ61及び第2のノッチ62を介してメインタンク通路117B、217B及びサブタンク通路119、219に流れる。即ち、パイロットチェック弁280にパイロット信号を入力しない状態において、第1のノッチ61及びメインタンク通路117B、217Bを通してタンクTに排出される圧油の流れに制限をかけることができる。それにより、外力に対する油圧シリンダ1の支持力を維持することができる。
例えば、本第2の実施形態のように、2本のスプール150、250に合計4つのノッチ61、61、62、62があると、スプール150、250を通してのタンクTへの圧油の漏れ量が多くなり、外力に対する油圧シリンダ1の支持力が低下するおそれがある。そこで、パイロットチェック弁280が閉じているときには、メインタンク通路117B、217Bに戻り油が流れないようにする。これにより、第1のノッチ61を通しての圧油の漏れ量の増大を抑制することができ、油圧シリンダ1に作用する外力を十分に支えることが可能となる。
又、再生通路を介して油圧シリンダ1のヘッド側油室1Bからの戻り油の一部を、ロッド側油室1Aに供給することができるので、ロッド側油室1Aに対する圧油の供給不足を補うことができると共にキャビテーションを防止することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例えば、第1の実施形態の1つのスプールを用いた油圧制御弁の場合でも、第2の実施形態のように、スプールの内部にチェック弁を挿入して、再生通路を構成することができる。
又、上述の実施形態では、背圧保持手段として背圧チェックバルブ5を用いた場合を説明したが、その他の背圧保持手段を使用することもできる。
又、上述の実施形態では、スプール50、150、250自体に、ヘッド側給排通路16B、116B、216Bをサブタンク通路19、119、219に連通及び遮断する連通切換手段を設けた場合を示したが、方向切換用のスプール50、150、250とは別に連通切換手段を設けてもよい。その場合は、油圧シリンダ1に対する圧油の給排制御をスプール50、150、250の切り換え操作で行う際に、そのスプール50、150、250の切り換え操作にサブタンク通路19、119、219の開閉を行う連通切換手段を連動させる。そうすることにより、容易に、油圧シリンダ1の縮み操作時にヘッド側油室1Bからの戻り油を小さい圧力損失でタンクTに戻すことができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、油圧シリンダ1の縮み操作時にヘッド側油室1Bからの戻り油を、メインタンク通路17B、117B、217Bとサブタンク通路19、119、219の両方の通路を通してタンクTに排出することができる。従って、メインタンク通路17B、117B、217Bだけを介して戻り油をタンクTに排出する場合に比べて、戻り油の圧力損失を低減することができる。特にサブタンク通路19、119、219は、ヘッド側油室1Bからの戻り油を、背圧チェックバルブ5を介さずに直接タンクTに戻すので、圧力損失を大幅に低減することができる。
又、バルブボディ11の内部で、ヘッド側油室1Bからの戻り油を、メインタンク通路17B、117B、217Bとサブタンク通路19、119、219の両方に分岐して流している。このため、ヘッド側油室1Bからの戻り油をタンクTに素早く戻すためのクイックリターン回路を油圧制御弁10、100の外部に別に設ける場合と比べて、回路構成を簡略化することができる。つまり、油圧制御弁10のバルブボディ11、111自体に、メインタンク通路17B、117B、217Bとは別に、背圧チェックバルブを介さずにタンクTに直接戻り油を排出するサブタンク通路19、119、219を設けている。よって、クイックリターン回路を油圧制御弁10、100とは別に設ける必要がなく、回路構成の簡略化が図れる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…油圧シリンダ、1A…ロッド側油室、1B…ヘッド側油室、1P…ピストン、3…油圧ポンプ、5…背圧チェックバルブ(背圧保持手段)、10…油圧制御弁、11…バルブボディ、12A…ロッド側給排ポート、12B…ヘッド側給排ポート、13…ポンプ通路、14A,14B…第1タンク通路、15A…ロッド側ブリッジ通路、15B…ヘッド側ブリッジ通路、16A…ロッド側給排通路、16B…ヘッド側給排通路、17A,17B…メインタンク通路、18…分岐給排通路、19…サブタンク通路、20…ロードチェックバルブ、40…スリーブ孔、50…スプール、61…第1のノッチ、62…第2のノッチ、70…位置決め機構、100…油圧制御弁、111…バルブボディ、112A…ロッド側給排ポート、112B…ヘッド側給排ポート、113…ポンプ通路、114A,114B…第1タンク通路、115A…ロッド側ブリッジ通路、115B…ヘッド側ブリッジ通路、116A…ロッド側給排通路、116B…ヘッド側給排通路、117A,117B…メインタンク通路、118…分岐給排通路、119…サブタンク通路、120…ロードチェックバルブ、140…スリーブ孔、150…スプール、213…ポンプ通路、214A,214B…第1タンク通路、215A…ロッド側ブリッジ通路、215B…ヘッド側ブリッジ通路、216A…ロッド側給排通路、216B…ヘッド側給排通路、217A,217B…メインタンク通路、218…分岐給排通路、219…サブタンク通路、220…ロードチェックバルブ、240…スリーブ孔、250…スプール、260…チェック弁、280…パイロットチェック弁、Pa…A位置切換用パイロットポート、Pb…B位置切換用パイロットポート、PA,PB…パイロット圧
Claims (7)
- 油圧シリンダと油圧ポンプとの間に設けられるとともに油圧シリンダとタンクとの間に設けられ、切り換え操作されることで、前記油圧シリンダに対する圧油の給排を制御するバルブボディを有する油圧制御弁において、
前記バルブボディは、
前記油圧シリンダのヘッド側油室に接続されるヘッド側給排通路と、
前記タンクに背圧保持手段を介して接続されるメインタンク通路と、
前記タンクに背圧保持手段を介さずに直接接続されるサブタンク通路と、
を備え、
前記油圧シリンダを縮み側に作動させる位置に切り換え操作された状態では、前記油圧シリンダのヘッド側油室からの戻り油が流入する前記ヘッド側給排通路は、前記メインタンク通路と前記サブタンク通路との両方に連通している油圧制御弁。 - 前記バルブボディの内部に、
前記油圧シリンダを縮み側に作動させる位置に切り換え操作された状態で前記ヘッド側給排通路を前記メインタンク通路に連通させるスプールが、摺動自在に設けられていると共に、
前記スプールが前記油圧シリンダを縮み側に作動させる位置に切り換え操作された状態で前記ヘッド側給排通路を前記サブタンク通路に連通させる連通切換手段が、設けられている請求項1に記載の油圧制御弁。 - 前記スプール上に、前記連通切換手段が設けられている請求項2に記載の油圧制御弁。
- 前記スプール上の油路閉鎖用のランド部の外周上に、前記スプールが前記油圧シリンダを縮み側に作動させる位置に切り換え操作された状態で、前記ヘッド側給排通路を前記メインタンク通路に連通させる第1のノッチと、前記ヘッド側給排通路を前記サブタンク通路に連通させる第2のノッチと、が設けられている請求項3に記載の油圧制御弁。
- 前記ヘッド側給排通路を前記メインタンク通路に連通させる前記第1のノッチの手前の流路と、前記ヘッド側給排通路を前記サブタンク通路に連通させる前記第2のノッチの手前の流路と、のいずれか一方にパイロットチェック弁が設けられている請求項4に記載の油圧制御弁。
- 前記バルブボディに、前記油圧シリンダのロッド側油室に接続されるロッド側給排通路が設けられると共に、
前記バルブボディの内部または前記スプールの内部に、前記スプールが前記油圧シリンダを縮み側に作動させる位置に切り換え操作された状態で、前記ヘッド側給排通路に流入した戻り油の一部を、チェック弁を介して前記ロッド側給排通路に導入する再生通路が、設けられている請求項4又は5に記載の油圧制御弁。 - 油圧シリンダと、油圧ポンプ及びタンクと、前記油圧シリンダと前記油圧ポンプとの間に設けられるとともに前記油圧シリンダとタンクとの間に設けられ切り換え操作されることで前記油圧シリンダに対する圧油の給排を制御する油圧制御弁と、を備えた油圧制御回路において、
前記油圧制御弁は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の油圧制御弁であり、
前記油圧制御弁の前記メインタンク通路が、該メインタンク通路の圧力を一定に保つ前記背圧保持手段としての背圧チェックバルブを介して前記タンクに接続されている油圧制御回路。
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