JP6937871B1 - ケーブル送り出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造であって、ケーブルの牽引方向に限定されずにケーブルドラムの回転を補助することが可能であり、煩雑な操作を行うことなく牽引補助動作の途中でも牽引補助動作を加速動作から再開可能なケーブル送り出し装置を得ること。【解決手段】センサ11aは、モータ駆動軸に取り付けられ、ケーブルの牽引によるケーブルドラム1の回転を検出する。センサ11bは、ケーブルの牽引による発生するジャッキ4の支柱での応力を検出する。コントローラは、モータ10aが停止しているときにセンサ11aから検出信号が出力されると、モータ10aの回転駆動を開始する。減速域でセンサ11bから検出信号が出力されると、加速域からモータ10aの駆動を再開する。【選択図】図2

Description

本開示は、ケーブルドラムに巻かれたケーブルを送り出すケーブル送り出し装置に関する。
特許文献1に記載のケーブル送り出し装置では、ケーブルドラムから牽引されたケーブルの張力に基づいてケーブルの牽引を検出し、アシストモータでケーブルドラムを回転させることで、作業者によるケーブルドラムの牽引作業を軽減している。特許文献1では、ケーブルの張力の検出のために、ドラム支持軸の軸方向と平行な軸を中心に回動自在に支持された一対のアームと、一対のアームの先端間に架設されたレバーとを有し、ケーブルドラムから牽引されるケーブルによるレバーの昇降動作に応じたアームの位置を複数のスイッチで検出し、この検出に基づいてアシストモータを駆動制御している。
特開2001−28814号公報
しかし、特許文献1では、アームおよびレバーを有する機構によって作業者による牽引動作を検出しているので、構造が複雑であり、ケーブルドラムを汎用のジャッキに取り付けた状態での使用は不可能である。また、特許文献1では、アームが最下位置から設定角度だけ回動してアームがほぼ水平になったときのみにケーブル牽引の開始時と判断してアシストモータを駆動開始しているので、水平以外の角度範囲でケーブルが牽引された場合に、アシストモータによる牽引補助ができないという問題がある。また、特許文献1では、アームが最下位置から水平になったときにケーブル牽引の開始時と判断しているので、牽引補助動作という一定の動作を牽引補助動作の途中で最初から再開させるためには、作業者は、アームを一旦最下位置に戻してから再度水平にする必要があり、煩雑な操作が必要である。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、簡単な構造であって、ケーブルの牽引方向に限定されずにケーブルドラムの回転を補助することが可能であり、煩雑な操作を行うことなく牽引補助動作の途中でも牽引補助動作を加速動作から再開可能なケーブル送り出し装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示におけるケーブル送り出し装置は、ケーブルが巻回されたケーブルドラムの中心孔に挿通されるケーブルドラム支持軸と、ケーブルドラムを挟むように配置された一対のジャッキと、ケーブルドラム支持軸を支持して回転する回転部と、回転部が回転自在なように回転部を一対のジャッキ上で支持する固定部とを有する軸回転支持部と、軸回転支持部の回転部を回動するモータを有するモータユニットと、モータ駆動軸に取り付けられ、ケーブルの牽引によるケーブルドラムの回転を検出する第1のセンサと、ケーブルの牽引により発生するジャッキの支柱での応力を検出する第2のセンサと、モータが停止しているときに第1のセンサから検出信号が出力されると、モータの回転駆動を開始し、停止から第1の速度まで加速運転される第1の加速域、第1の速度で定速運転される定速域、および第1の速度から停止まで減速運転される減速域を含む第1の運転パターンでモータを駆動制御し、減速域で第2のセンサから検出信号が出力されると、第2のセンサの検出時点での速度から第1の速度まで加速運転される第2の加速域、定速域、および減速域を含む第2の運転パターンでモータを駆動制御するコントローラと、を備えることを特徴とする。
本開示によれば、簡単な構造であって、ケーブルの牽引方向に限定されずにケーブルドラムの回転を補助することが可能であり、煩雑な操作を行うことなく牽引補助動作の途中でも牽引補助動作を加速動作から再開することができる、という効果を奏する。
実施の形態のケーブル送り出し装置を適用するケーブルドラムの構成例を示す斜視図 実施の形態のケーブル送り出し装置をケーブルドラムに装着した状態を示す斜視図 実施の形態のケーブル送り出し装置の構造を示す分解斜視図 実施の形態のケーブル送り出し装置に含まれるモータユニットなどの構造を示す断面図 実施の形態のケーブル送り出し装置に含まれるモータユニットの内部構造を示す斜視図 実施の形態のケーブル送り出し装置に含まれる駆動側軸受などの構造を示す拡大斜視図 実施の形態のケーブル送り出し装置に含まれる駆動側軸受と駆動アームが結合された状態を示す斜視図 実施の形態のケーブル送り出し装置に含まれるコントローラの内部構成例を示すブロック図 実施の形態のケーブル送り出し装置に含まれるモータの駆動動作例を示すタイムチャート
以下に、実施の形態にかかるケーブル送り出し装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態のケーブル送り出し装置100を適用するケーブルドラム1の構成例を示す斜視図である。図2は、実施の形態のケーブル送り出し装置100をケーブルドラム1に装着した状態を示す斜視図である。図3は実施の形態のケーブル送り出し装置100の構造を示す分解斜視図である。図4は、実施の形態のケーブル送り出し装置100に含まれるモータユニットなどの構造を示す断面図である。図5は、実施の形態のケーブル送り出し装置100に含まれるモータユニットの内部構造を示す斜視図である。ケーブル送り出し装置100は、ケーブルドラム1に着脱可能に装着され、ケーブルドラム1を回転駆動する。ケーブル布設作業では、作業者は、ケーブルドラム1に巻かれたケーブル2を牽引して、牽引されたケーブル2をケーブル布設経路に沿って布設する。ケーブル送り出し装置100は、作業者によるケーブル牽引を検出し、この検出信号に基づいてモータを駆動制御して、ケーブルドラム1を回転駆動し、ケーブル牽引のための作業者の負荷を軽減する。
図1に示すように、ケーブルドラム1は、ケーブル2が巻回される円筒部1cと、円筒部1cの両端に設けられ、円筒部1cより径の大きな一対のフランジ部1a,1bとを有する。円筒部1cおよびフランジ部1a,1bは、例えば、木製である。円筒部1cおよびフランジ部1a,1bの各中心部には、中心孔1dが設けられている。フランジ部1a,1bは、複数のボルト1eによって、円筒部1cに固定されている。駆動側軸受5が配置される一方のフランジ部1aに設けられる複数のボルト1eの頭部は、フランジ部1aの表面から突出している。これら複数のボルト1eのうちの一つは、ケーブル送り出し装置100を固定するために用いられる。
ケーブル送り出し装置100は、図2、図3などに示すように、ケーブルドラム1を支持するドラム支持軸3と、一対のジャッキ4と、一対のジャッキ4上でドラム支持軸3を回転可能に支持する軸回転支持部20と、モータユニット10と、センサ11a,11b,および11cと、コントローラ15(図8参照)とを有する。軸回転支持部20は、駆動側軸受5と、従動側軸受6と、ピン7と、駆動アーム8と、先端アダプタ9などを有する。センサ11aが第1のセンサに対応し、センサ11bおよび11cが第2のセンサに対応する。
ドラム支持軸3は、ケーブルドラム1の中心孔1dに挿通され、ケーブルドラム1を支持する。ドラム支持軸3はケーブルドラム1と一体となって回転する。すなわち、ドラム支持軸3は、軸回転支持部20によりケーブルドラム1に供回り可能に固定されている。ドラム支持軸3は、駆動側軸受5の回転軸としての内輪部5bをピン7で固定するための貫通穴3aと、従動側軸受6の回転軸としての内輪部6bをピン7で固定するための貫通穴3bを有する。ドラム支持軸3は、例えば、木製である。
一対のジャッキ4は、ケーブルドラム1を挟むように配置されている。一対のジャッキ4は、ベース4aと、支柱4bと、長尺の雄ねじ棒4cと、Y形状の受け部4dと、高さ調整具4eと、補強梁4fとをそれぞれ有する。支柱4bは、ベース4aに垂直に立設されている。支柱4bは、円筒形状を呈している。支柱4bは、支柱4bの軸方向に延びる穴を有し、この穴の内周には、雌ねじが刻設されている。雄ねじ棒4cの外周には、雄ねじが刻設されている。雄ねじ棒4cは、支柱4bに挿入されて、支柱4bに螺合されている。受け部4dは、雄ねじ棒4cの頭部に固着されている。一方のジャッキ4の受け部4dは、駆動側軸受5の固定部としての外輪部5aを支持する。他方のジャッキ4の受け部4dは、従動側軸受6の固定部としての外輪部6aを支持する。高さ調整具4eは、雄ねじ棒4cに螺合され、雄ねじ棒4cを支柱4bに対して高さ位置を調整する。補強梁4fは、支柱4bとベース4aとに連結されて支柱4bの倒れを防止する複数の梁を有する。
図6は、駆動側軸受5などの構造を示す拡大斜視図である。図2、図3、および図6に示すように、駆動側軸受5は、固定軸としての円筒状の外輪部5aと、回転軸として円筒状の内輪部5bとを有する。外輪部5aには、ジャッキ4の受け部4d上に外輪部5aが載置された際に、外輪部5aが受け部4d上で回転することを防止する一対の回転防止受けピン5cが取り付けられている。内輪部5bは、外輪部5aに対し回転自在であり、内部にドラム支持軸3が挿通される。内輪部5bは、一方の端部に六角軸5dを有し、他方の端部に六角軸5dより径の大きな六角軸5eを有する。また、内輪部5bには、軸に垂直な方向に延びる貫通穴5fが設けられる。内輪部5bの貫通穴5fおよびドラム支持軸3の貫通穴3aにピン7を挿通することで、ドラム支持軸3と内輪部5bとが固定される。一方の六角軸5dは、モータユニット10に連結される。他方の六角軸5eは、駆動アーム8に固定される。
図7は、駆動側軸受5と駆動アーム8が結合された状態を示す斜視図である。図2、図3、図4、図6および図7に示すように、駆動アーム8は、一方の端部に形成された六角穴8aと、長穴8bと、長穴8b内をスライド可能に長穴8bに取り付けられた円筒状の嵌合ブッシュ8cとを有する。駆動アーム8の六角穴8aに、駆動側軸受5の六角軸5eが挿入され、駆動アーム8が駆動側軸受5に固定される。駆動アーム8が駆動側軸受5に固定されたとき、六角軸5eの先端部分は、駆動アーム8の六角穴8aから突出している。また、嵌合ブッシュ8cに、ケーブルドラム1の複数のボルト1eのうちの一つが挿入され、駆動アーム8を介して駆動側軸受5の内輪部5bがケーブルドラム1に固定される。嵌合ブッシュ8cを長穴8bの延在方向に沿って移動させて、ボルト1eに対する位置調整が行われる。
図7に示すように、駆動アーム8の六角穴8aから突出された六角軸5eの先端には、先端アダプタ9が設けられている。先端アダプタ9は、六角軸5eの先端を覆うカバー部9aと、カバー部9aから突出されたテーパ挿入部9bと、先端アダプタ9に挿入されたドラム支持軸3を先端アダプタ9に対して固定するための複数のネジ9cとを有する。テーパ挿入部9bには、ドラム支持軸3が挿入される孔が形成されている。テーパ挿入部9bは、先端に行くに伴って径が細くなるテーパ形状を呈しており、テーパ挿入部9bをケーブルドラム1の中心孔1dに挿入して、駆動側軸受5および駆動アーム8をケーブルドラム1に固定する。先端アダプタ9の周囲から複数のネジ9cを締めることで、ドラム支持軸3を先端アダプタ9に対して固定する。
従動側軸受6では、駆動側軸受5のように、駆動アーム8が結合されておらず、両端に六角軸を持っていない。図3に示すように、従動側軸受6は、固定軸としての円筒状の外輪部6aと、回転軸として円筒状の内輪部6bとを有する。外輪部6aには、ジャッキ4の受け部4d上に外輪部6aが載置された際に、外輪部6aが受け部4d上で回転することを防止する一対の回転防止受けピン6cが取り付けられている。内輪部6bは、外輪部6aに対し回転自在であり、内部にドラム支持軸3が挿通される。また、内輪部6bには、軸に垂直な方向に延びる貫通穴6dが設けられる。内輪部6bの貫通穴6dおよびドラム支持軸3の貫通穴3bにピン7を挿通することで、ドラム支持軸3と内輪部6bとが固定される。
図3に示すように、内輪部6bには、先端アダプタ受け部6eが設けられ、先端アダプタ受け部6eのケーブルドラム1側には、先端アダプタ19が結合されている。先端アダプタ19は、先端アダプタ回転部19aと、先端アダプタ回転部19aから軸方向に突出されたテーパ挿入部19bと、先端アダプタ回転部19aから軸方向に垂直な方向に放射状に突出している複数のアームを有するハンドル19cとを有する。先端アダプタ19には、ドラム支持軸3が挿入される孔が形成されている。テーパ挿入部19bは、先端に行くに伴って径が細くなるテーパ形状を呈しており、テーパ挿入部19bをケーブルドラム1の中心孔1dに挿入して、従動側軸受6をケーブルドラム1に固定する。ハンドル19cを使って作業者が先端アダプタ回転部19aを時計回りに回して、先端アダプタ回転部19aがケーブルドラム1のフランジ部1bに密着するまでテーパ挿入部19bをケーブルドラム1の中心孔1dに挿入し、従動側軸受6をケーブルドラム1に固定する。
駆動側軸受5の六角軸5dには、モータユニット10が連結されている。モータユニット10は、モータ10aと、モータ駆動軸10bと、モータ駆動軸10bに連結されるギア機構10cと、モータ駆動軸10bに連結される3つのスプロケット10d,10e,10fと、モータ駆動軸10bの一端に取り付けられるセンサ11aと、3つのスプロケット10d,10e,10fを覆うスプロケットカバー10gと、センサ11bが取り付けられたセンサアーム12とを有する。スプロケットカバー10gは、スプロケット10fの軸穴に駆動側軸受5の六角軸5dを挿入して、駆動側軸受5とスプロケット10fとを連結するための六角軸受10hを有する。
ドラム支持軸3が結合されている駆動側軸受5の六角軸5dの回転は、六角軸受10h、スプロケット10f、スプロケット10e、スプロケット10dを介してモータ駆動軸10bに伝達され、モータ駆動軸10bの一端に配されたセンサ11aによって検出される。センサ11aはモータ駆動軸10bの回転を検出することで、作業者によるケーブル2の牽引開始を検出する。センサ11aとしては、例えば、モータ駆動軸10bのトルクを検出するセンサが用いられる。一方、モータ10aの回転は、図示しないモータ回転軸、ギア機構10c、モータ駆動軸10b、スプロケット10d、スプロケット10e、スプロケット10f、六角軸受10h、六角軸5d、六角軸5e、駆動アーム8、嵌合ブッシュ8c、ボルト1eを介して、ケーブルドラム1に伝達される。
また、モータユニット10のスプロケットカバー10gには、センサ11bが設けられているU字形状のセンサアーム12が取り付けられている。センサアーム12がジャッキ4の雄ねじ棒4cを挟み込むように、抜け止めピン13によってセンサアーム12がジャッキ4に固定されている。ケーブルドラム1が回転しているときに作業者がケーブル2を牽引すると、ジャッキ4がケーブル牽引方向へ倒れ込もうとする力がジャッキ4に作用する。ジャッキ4は、地面に固定されているので、このときジャッキ4の支柱4bおよび雄ねじ棒4cに応力が発生する。センサ11bは、この応力を検出することで、ケーブルドラム1が回転しているときの作業者によるケーブル2の牽引動作を検出する。
また、図2、図3に示すように、従動側軸受6を支持するジャッキ4のベース4aの下には、ベース4aと同形状のセンサプレート14が設置されている。センサプレート14には、センサ11cが配置されている。センサ11cは、センサ11bと同様、ケーブルドラム1が回転しているときに作業者がケーブル2を牽引するときにジャッキ4の支柱4bに発生する応力を検出する。なお、センサ11bおよびセンサ11cのうちのいずれか一方を備えるようにしてもよい。
つぎに、センサ11a、センサ11b、およびセンサ11cの検出信号に基づいてモータ10aを駆動するコントローラ15について説明する。図8は、コントローラ15の内部構成例を示すブロック図である。コントローラ15は、制御回路16およびタイマー回路17を有する。制御回路16は、センサ11a、センサ11b、およびセンサ11cの検出信号に基づいて、モータ10aの駆動開始タイミングを判定し、判定結果に基づいてモータ10aを駆動制御する。制御回路16は、センサ11aの検出信号に基づいて、ケーブルドラム1の停止からのモータ10aの駆動開始タイミングを判定する。制御回路16は、センサ11bまたはセンサ11cの検出信号に基づいて、ケーブルドラム1の減速域からのモータ10aの駆動開始タイミングを判定する。タイマー回路17は、モータ10aが駆動開始されてからの経過時間をカウントする。タイマー回路17は、カウントした経過時間が予め設定された時間Tだけ経過すると、モータ10aを停止させる。
図9は、制御回路16によって実行されるモータ10aの駆動動作例を示すタイムチャートである。図9の横軸が時間を示し、縦軸がモータ10aの速度を示している。第1の運転パターンP1では、停止状態から第1の速度V1まで加速運転される加速域と、第1の速度V1で定速運転される定速域と、第1の速度V1から停止まで減速運転される減速域とを有する。加速域および定速域を含む制御領域Aでは、モータ10aが停止状態であるときのみにセンサ11aの検出信号を有効としており、制御回路16は、モータ10aが停止状態であるときにセンサ11aから検出信号が入力されたときに、作業者によるケーブル牽引動作が開始されたと判断する。別言すれば、制御回路16は、停止状態を除く制御領域Aでは、センサ11aからの検出信号を受け付けず、無効として扱う。
また、減速域を含む制御領域Bでは、制御回路16は、センサ11bの検出信号またはセンサ11cの検出信号を受け付けて、センサ11bおよびセンサ11cの少なくとも何れかから検出信号が入力されると、作業者によるケーブル牽引動作が再開されたと判断する。制御領域Bにおいて、ケーブル牽引動作の再開を検出すると、制御回路16は、この検出時点から第2の運転パターンP2でモータ10aを駆動制御する。第2の運転パターンP2では、センサ11bまたはセンサ11cの検出信号が入力された時点のモータ10aの速度から第1の速度V1まで加速運転される加速域と、第1の速度V1で定速運転される定速域と、第1の速度V1から停止まで減速運転される減速域とを有する。制御領域Bにおいて、センサ11bまたはセンサ11cの検出信号が再度入力された場合、第2の運転パターンP2でのモータ10aの制御を再度実行する。
次に、ケーブル送り出し装置100を構成する各構成要素の組み立て手順について説明する。まず、作業者は、ドラム支持軸3をケーブルドラム1の中心孔1dに挿入し、ドラム支持軸3を既定の位置までスライド移動する。つぎに、作業者は、ドラム支持軸3の貫通穴3aがある側に、先端アダプタ9、駆動アーム8、および駆動側軸受5を挿入する。つぎに、作業者は、ドラム支持軸3の貫通穴3aと駆動側軸受5の貫通穴5fとの位置合わせを行い、貫通穴3aおよび貫通穴5fにピン7を挿入する。つぎに、作業者は、駆動アーム8の嵌合ブッシュ8cとケーブルドラム1のボルト1eとの位置合わせを行い、嵌合ブッシュ8cにボルト1eを嵌合する。つぎに、作業者は、ドラム支持軸3の貫通穴3bがある側に従動側軸受6を挿入し、テーパ挿入部19bをケーブルドラム1の中心孔1dに挿入できる位置まで従動側軸受6をスライド移動する。つぎに、作業者は、ドラム支持軸3の貫通穴3bと従動側軸受6の貫通穴6dとの位置合わせを行い、貫通穴3bおよび貫通穴6dにピン7を挿入する。つぎに、作業者は、ハンドル19cを把持して、従動側軸受6の先端アダプタ回転部19aを時計回りに回し、従動側軸受6のテーパ挿入部19bを駆動側軸受5に接近する方向に移動する。これにより、駆動側軸受5のテーパ挿入部9bおよび従動側軸受6のテーパ挿入部19bがケーブルドラム1の中心孔1dに圧入され、ケーブルドラム1とドラム支持軸3が一体化するとともに、駆動アーム8の嵌合ブッシュ8c、および従動側軸受6のテーパ挿入部19bがケーブルドラム1に固着され、ケーブルドラム1の空転が阻止される。
つぎに、作業者は、従動側軸受6側のジャッキ4のベース4aの下にセンサプレート14を設置する。つぎに、作業者は、ドラム支持軸3を駆動側軸受5と従動側軸受6の両方から保持し、駆動側軸受5の外輪部5aに設けられた一対の回転防止受けピン5cがベース4aと平行になるように調整して、一方のジャッキ4のY形状の受け部4dに駆動側軸受5の一対の回転防止受けピン5cを載置する。また、従動側軸受6の外輪部6aに設けられた一対の回転防止受けピン6cがベース4aと平行になるように調整して、他方のジャッキ4のY形状の受け部4dに従動側軸受6の一対の回転防止受けピン6cを載置する。そして、各ジャッキ4の高さ調整具4eを回転させて、各ジャッキ4のY形状の受け部4dの高さを調整する。これにより、ケーブルドラム1は、回転自在な状態でジャッキ4に支持される。
つぎに、作業者は、センサアーム12がジャッキ4の雄ねじ棒4cを挟み込むように駆動側軸受5に、センサアーム12が取り付けられたモータユニット10を装着し、抜け止めピン13でセンサアーム12が取り付けられたモータユニット10をジャッキ4に固定する。センサアーム12によって、モータユニット10のケーブルドラム1の回転方向の回転が防止される。以上により、ケーブル送り出し装置100の組立が完了する。
ケーブル2が作業者によって牽引されるときのケーブル送り出し装置100の動作について説明する。作業者がケーブル2の牽引を開始すると、ケーブルドラム1がドラム支持軸3を支点として時計周りに回動する。そして、駆動側軸受5の六角軸5dの回転がスプロケット10f、10e、10d、モータ駆動軸10bを介してセンサ11aに伝達されると、センサ11aは、作業者の牽引によるケーブルドラム1の回転を検出する。センサ11aから検出信号が出力されると、コントローラ15の制御回路16は、作業者の牽引が開始されたと判断し、第1の運転パターンP1でモータ10aの駆動を開始する。タイマー回路17は、モータ10aの駆動開始から予め設定された時間Tだけ経過すると、モータ10aを停止させる。モータ10aの回転トルクは、ギア機構10c、モータ駆動軸10b、スプロケット10d、10e、10f、駆動側軸受5、駆動アーム8、嵌合ブッシュ8cを介してボルト1eに伝達され、ケーブルドラム1が回転される。これにより、ケーブル2がケーブルドラム1から繰り出され、作業者が軽負荷でケーブル2をケーブル布設経路に沿って牽引できる。
つぎに、ケーブルドラム1が制御領域Bにおいて回転しているときに、ケーブル2が作業者によって牽引されると、ジャッキ4がケーブル牽引方向へ倒れ込もうとするときに、ジャッキ4の支柱4bに発生する応力がセンサ11bまたはセンサ11cによって検出される。センサ11bまたはセンサ11cから検出信号が出力されると、コントローラ15の制御回路16は、現時点が制御領域Bであるか否かを判断し、制御領域Bである場合は、この検出時点から第2の運転パターンP2でモータ10aを駆動制御する。これにより、ケーブル2がケーブルドラム1からより高速に繰り出され、作業者が軽負荷でケーブル2をケーブル布設経路に沿って牽引できる。
このように実施の形態では、モータ駆動軸10bにセンサ11aを設け、センサ11aによってモータ駆動軸10bの回転を検出するようにしている。モータ駆動軸10bは、ケーブルドラム1に固定されたドラム支持軸3にスプロケット10d、10e、および10fに連結されているので、簡単な構造であり、またケーブル2の牽引方向に限定されずに作業者によるケーブル2の牽引開始を検出することができる。
また、実施の形態では、モータ10aの駆動中における作業者によるケーブル牽引動作を、センサ11bまたはセンサ11cによってジャッキ4の支柱4bに発生する応力を検出することで検出し、モータ10aのアシスト動作をモータ10aの加速動作から再開するようにしている。このため、煩雑な操作を行うことなく牽引補助動作の途中でも牽引補助動作を加速動作から再開することができ、作業者の負担を軽減することができる。
また、実施の形態では、ケーブルドラム1からモータ10aまでの駆動伝達系内に、モータ10aが切り離されたケーブルドラム1の回転が可能となる構造を有していない。このため、ケーブルドラム1に大きな慣性力が発生し、ケーブルドラム1の回転が停止しない場合、ケーブルドラム1の回転を人力にて停止する事態を回避することが可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 ケーブルドラム、1a,1b フランジ部、1c 円筒部、1d 中心孔、1e ボルト、2 ケーブル、3 ドラム支持軸、3a,3b 貫通穴、4 ジャッキ、4a ベース、4b 支柱、4c 雄ねじ棒、4d 受け部、4e 高さ調整具、4f 補強梁、5 駆動側軸受、5a,6a 外輪部、5b,6b 内輪部、5c,6c 回転防止受けピン、5d,5e 六角軸、5f,6d 貫通穴、6 従動側軸受、7 ピン、8 駆動アーム、8a 六角穴、8b 長穴、8c 嵌合ブッシュ、9,19 先端アダプタ、9a カバー部、9b,19b テーパ挿入部、9c ネジ、10 モータユニット、10a モータ、10b モータ駆動軸、10c ギア機構、10d,10e,10f スプロケット、10g スプロケットカバー、10h 六角軸受、11a,11b,11c センサ、12 センサアーム、13 抜け止めピン、14 センサプレート、15 コントローラ、16 制御回路、17 タイマー回路、19a 先端アダプタ回転部、19c ハンドル、20 軸回転支持部、100 ケーブル送り出し装置。

Claims (5)

  1. ケーブルが巻回されたケーブルドラムの中心孔に挿通されるケーブルドラム支持軸と、
    前記ケーブルドラムを挟むように配置された一対のジャッキと、
    前記ケーブルドラム支持軸を支持して回転する回転部と、前記回転部が回転自在なように前記回転部を前記一対のジャッキ上で支持する固定部とを有する軸回転支持部と、
    前記軸回転支持部の前記回転部を回動するモータを有するモータユニットと、
    モータ駆動軸に取り付けられ、前記ケーブルの牽引による前記ケーブルドラムの回転を検出する第1のセンサと、
    前記ケーブルの牽引により発生する前記ジャッキの支柱での応力を検出する第2のセンサと、
    前記モータが停止しているときに前記第1のセンサから検出信号が出力されると、前記モータの回転駆動を開始し、停止から第1の速度まで加速運転される第1の加速域、前記第1の速度で定速運転される定速域、および前記第1の速度から停止まで減速運転される減速域を含む第1の運転パターンで前記モータを駆動制御し、前記減速域で前記第2のセンサから検出信号が出力されると、前記第2のセンサの検出時点での速度から前記第1の速度まで加速運転される第2の加速域、前記定速域、および前記減速域を含む第2の運転パターンで前記モータを駆動制御するコントローラと、
    を備えることを特徴とするケーブル送り出し装置。
  2. 前記モータユニットは、前記軸回転支持部の前記回転部の一端と連結されるスプロケットと、前記スプロケットに連結される前記モータ駆動軸と、前記モータ駆動軸に連結されるギア機構と、前記ギア機構に連結される前記モータとを有し、
    前記第1のセンサは、前記モータ駆動軸の一端に設けられることを特徴とする請求項1に記載のケーブル送り出し装置。
  3. 第2のセンサは、
    一方の前記ジャッキの前記支柱を挟み込むように前記ジャッキに取り付けられたU字形状のセンサアームに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のケーブル送り出し装置。
  4. 前記第2のセンサは、
    一方の前記ジャッキのベースの下に設けられる、前記ベースと同形状のセンサプレートに取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のケーブル送り出し装置。
  5. 前記軸回転支持部は、
    前記ケーブルドラム支持軸の一端側を支持して回転する前記回転部としての第1の回転軸と、前記第1の回転軸が回転自在なように前記第1の回転軸を前記ジャッキ上で支持する前記固定部としての第1の固定軸とを有し、前記第1の回転軸の一端が前記スプロケットに連結されている駆動側軸受と、
    前記駆動側軸受の前記第1の回転軸の他端に一端側が固定され、他端側が前記ケーブルドラムに固定されている駆動アームと、
    前記ケーブルドラム支持軸の他端側を支持して回転する前記回転部としての第2の回転軸と、前記第2の回転軸が回転自在なように前記第2の回転軸を前記ジャッキ上で支持する前記固定部としての第2の固定軸とを有し、前記第2の回転軸の一端がケーブルドラムの中心孔に固定されている従動側軸受と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のケーブル送り出し装置。
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