JP4245736B2 - ケーブルドラム駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ケーブルが巻回されたケーブルドラムからケーブルを引き出して延線経路に沿って布設するケーブル延線作業において、ケーブルの引き出し開始時にケーブルドラムを回転させて作業者のケーブル引き出し負荷を軽減するケーブルドラム駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は従来のケーブル延線作業を説明する斜視図である。
図において、1はケーブル2が巻回される円筒部の両端にフランジ1aを設けた木製のケーブルドラム、3はケーブルドラム1の中心穴1bに挿通されるドラム受用軸である。4はジャッキであり、このジャッキ4は、ベース4a、ベース4aに垂直に立設され、雌ねじが中心穴に刻設された円筒状の支柱4b、支柱4bの中心穴に螺合された長尺の雄ねじ棒4c、雄ねじ棒4cの頭部に固着された円筒状の受部4d、雄ねじ棒4cに螺合され雄ねじ棒4cを支柱4bに対して固定する環状の止め具4e、支柱4bとベース4aとに連結されて支柱4bの倒れを防止する補強梁4fを備えている。
【0003】
つぎに、従来のケーブル延線作業について説明する。
まず、ケーブル延線経路に沿ってケーブルトレイ(図示せず)を布設する。そして、ケーブルドラム1をケーブル延線経路の始点側に搬送し、ドラム受用軸3をケーブルドラム1の中心穴1bに挿通させる。また、雄ねじ棒4cを回転させて受部4dが所定の高さとなるように調節する。ついで、止め具4eを回転させて支柱4bに緊締させることにより、雄ねじ棒4cが支柱4bに対して固定される。このようにして受部4dの高さが調整されたジャッキ4をケーブルドラム1の両端にそれぞれ配置し、ケーブルドラム1の中心穴1bに挿通されたドラム受用軸3を受部4dに通す。
これにより、ケーブルドラム1は、浮いた状態で、一対のジャッキ4に回転自在に支持される。
そこで、作業者は、ケーブルドラム1に巻回されているケーブル2の先端を持って、ケーブル延線経路に沿って移動する。この作業者の牽引によりケーブルドラム1が回転し、ケーブル2がケーブルドラム1から引き出される。そして、作業者がケーブル延線経路の終点側まで移動した後、ケーブル2のケーブルドラム1側を切断する。ついで、作業者がケーブル延線経路に沿って移動して、切断されたケーブル2を整線しつつケーブルトレイに移し替える。
この作業を所定本数分繰り返し行い、ケーブル布設作業が終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のケーブル延線作業においては、ケーブルドラム1が単にジャッキ4に回転可能に支持されているに過ぎないので、作業者がケーブル2を持ってケーブルドラム1からケーブル2の引き出しを開始する場合、停止状態のケーブルドラム1を人力で回転させることになり、作業者に大きな負荷がかかってしまうという課題があった。
【0005】
また、例えば特願平8−77572号に記載されているようなケーブルドラム駆動装置が提案されている。このケーブルドラム駆動装置は、図14に示されるように、一対の側板5に回転自在に取り付けられた駆動ローラ6aと従動ローラ6b、引き出されているケーブル2の高さ位置(弛み具合)を検出するセンサー7、駆動ローラ6aを回転駆動するモータ8、モータ8を駆動制御する制御装置9を備えている。そして、制御装置9がセンサー7で検出される信号に基づいてモータ8の回転速度を制御し、ケーブル2の弛み具合が所定の範囲内に納まるようにしている。即ち、ケーブルドラム1の回転速度を制御してケーブルドラム1からのケーブル2の送り出し速度を作業者の牽引速度に合わせるようにして、作業者の牽引負荷を軽減し、かつ、スムーズな延線を実現している。
このケーブルドラム駆動装置においては、ケーブル延線中における作業者の牽引負荷を軽減させることを目的とするもので、ケーブル引き出し時のみケーブルドラムを回転させてケーブル引き出し開始時における作業者の負荷を軽減させようとする思想はなかった。そこで、このケーブルドラム駆動装置では、ケーブル2の延線中、モータ8を駆動し続けることになり、多大な電力が要求され、モータ8を駆動するための電源を仮設する必要があり、また大型で、かつ、重量物の装置構成となってしまっていた。
従って、電源を仮設できないような現場では使用できず、さらには据え付けスペースが広くなるとともに、大がかりな搬入・据え付け工事が必要となり、低コスト化が図れなかった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ケーブルドラムを回転支持する汎用のジャッキに簡易に装着できる構成を採り、ケーブルの引き出し開始時にケーブルドラムを回転させて作業者のケーブル引き出し負荷を著しく軽減できる小型、かつ、安価なケーブルドラム駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るケーブルドラム駆動装置は、ケーブルが巻回されたケーブルドラムの中心穴に挿通されたドラム受用軸と、上記ドラム受用軸を上記ケーブルドラムに固定するドラム受用軸固定手段と、上記ドラム受用軸の両端を回転自在に支持する一対のジャッキと、上記一対のジャッキの一方に設けられたアシストモータと、アシストモータ駆動用の充電式電源と、上記アシストモータの出力軸の回転数が上記ドラム受用軸の回転数より大きいときに上記アシストモータの回転トルクを上記ドラム受用軸に伝達し、上記アシストモータの出力軸の回転数が上記ドラム受用軸の回転数より小さいときに空転して上記アシストモータの回転トルクを上記ドラム受用軸に伝達しないように構成されたトルク伝達手段と、一対のアーム、および該一対のアームの先端部に架設されたレバーを備え、上記一対のジャッキに着脱可能に装着され、上記ケーブルドラムから引き出される上記ケーブルの弛み具合を検知するケーブル弛み検知手段と、上記ケーブル弛み検知手段により検知される上記ケーブルの弛み具合から上記ケーブルドラムからのケーブル引き出し開始を検出し、ケーブル引き出し開始後所定の時間上記充電式電源の電力を上記アシストモータに供給するモータ駆動手段とを備えたものである。
【0008】
また、上記ケーブル弛み検知手段は、上記一対のジャッキの受部に、それぞれプレート取付部を介して着脱可能に装着される第1および第2のプレートを更に備え上記一対のアームが、上記第1および第2のプレートのそれぞれに後端側を上記ドラム受用軸の軸方向と平行な軸周りに回動自在に支持され、上記一対のアームの先端部に架設された上記レバーを上記ケーブルドラムから引き出される上記ケーブルに載せ、該ケーブルの弛み具合に応じた該レバーの昇降を上記アームの上記軸を支点とする回動として検知するようにしたものである。
【0009】
また、上記モータ駆動手段は、上記第1プレートに取り付けられて上記アームの回動に応じて作動し、上記レバーの最下位置を検出する第1の検出手段と、上記第1プレートに取り付けられて上記アームの回動に応じて作動し、上記レバーの設定中間位置を検出する第2の検出手段と、タイマー手段と、上記第1の検出手段からの上記レバーの最下位置の検出信号を入力した後、最初に上記第2の検出手段からの上記レバーの設定中間位置の検出信号を入力したときに上記ケーブルドラムからのケーブル引き出し開始と判断し、上記タイマー手段を作動させて上記充電式電源の電力を上記アシストモータに供給するためのモータ駆動パルス発生させる制御手段とを有するものである。
【0010】
また、上記モータ駆動手段は、上記アームの後端からの伸長量を可変に該アームの後端に装着された寸動機構ヘッドと、上記アームと上記寸動機構ヘッドとの間に張設され、上記アームの後端からの伸長量を縮小する方向に上記寸動機構ヘッドを付勢するスプリングと、上記寸動機構ヘッドの後端に突設されたスイッチ作動部材と、上記寸動機構ヘッドの後端側に上記第1のプレートに向かって突設された寸動機構動作ピンと、上記レバーの最下位置から設定中間位置に至る上昇過程で上記寸動機構動作ピンに係合して上記スプリングの付勢力に抗して上記寸動機構動作ピンを上記アームの後端から離反させて上記寸動機構ヘッドを伸長させ、上記レバーの上昇過程で該設定中間位置を過ぎた時に上記寸動機構動作ピンとの係合が解除されて上記スプリングの付勢力により上記寸動機構動作ピンを上記アームの後端側に移動させて上記寸動機構ヘッドの伸長量を縮小させるように、上記第1のプレートに配設された固定壁、および上記レバーが最下位置に戻る時に、上記寸動機構動作ピンの通過を許可するように上記固定壁に連なって設けられた可動壁を備えるガイド部材と、上記レバーの上昇過程で該設定中間位置に到達したときに伸長された上記寸動機構ヘッドの先端に突設された上記スイッチ作動部材に押圧されて閉成されるように上記第1のプレートに配設され、閉成状態で上記充電式電源から上記アシストモータに電力を供給させるスイッチとを備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るケーブルドラム駆動装置をケーブルドラムに装着した状態を示す一部破断正面図であり、図において図13に示した従来装置と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0012】
図1において、ドラム受用軸3がケーブルドラム1の中心穴1bに挿通され、その両端がケーブルドラム1の両側に配設された一対のジャッキ4の受部4dにそれぞれ挿通されて、ケーブルドラム1が一対のジャッキ4により回転自在に支持されている。このドラム受用軸3は、固定側軸受10、可動側軸受11、軸受ロック装置12および固定コマ13からなるドラム受用軸固定手段によりケーブルドラム1に供回り可能に固定されている。
一対のジャッキ4の受部4dには、それぞれプレート取付部15、16が取付ねじ17により締着固定されている。
【0013】
プレート取付部15には、第1のプレート20がその主面をドラム受用軸3の軸心に対して直交するように取付ねじ21により締着固定されている。アシストモータ22が第1のプレート20の下部側に取り付けられている。また、アーム23が第1のプレート20にアーム取付軸24周りに回動可能に取り付けられている。このアーム取付軸24の軸方向はドラム受用軸3の軸方向と平行となっている。さらに、図示されていないが、後述する第1および第2の検出手段としての第1および第2のスイッチが第1のプレート20に取り付けられている。
ラチェット機構付きのタイミングプーリ25がアシストモータ22の出力軸22aに装着され、タイミングプーリ26がドラム受用軸3の端部に装着されている。Vベルト27がタイミングプリー25、26間に張設されている。また、固定コマ13がドラム受用軸3のプレート取付部15とタイミングプリー26との間に装着され、ドラム受用軸3の抜けを防止している。
【0014】
プレート取付部16には、第2のプレート30がその主面をドラム受用軸3の軸心に対して直交するように取付ねじ21により締着固定されている。アーム23が第2のプレート30にアーム取付軸24周りに回動可能に取り付けられている。また、固定コマ13がドラム受用軸3の端部に装着され、ドラム受用軸3の抜けを防止している。
レバー31が第1および第2のプレート20、30にアーム取付軸24周りに回動可能に取り付けられた一対のアーム23の先端部間に架設され、ガイドローラ32がレバー31に回転自在に装着されている。
なお、図中、33はアシストモータ駆動用の充電式電源である。
【0015】
ここで、タイミングプリー25、26およびVベルト27からトルク伝達手段が構成されている。このトルク伝達手段は、タイミングプリー25がラチェット機構を備えているので、アシストモータ22の出力軸22aの回転数がドラム受用軸3の回転数より大きい場合には、アシストモータ22の回転トルクがドラム受用軸3に伝達されるが、アシストモータ22の出力軸22aの回転数がドラム受用軸3の回転数より小さくなると、タイミングプリー25が空転してアシストモータ22の回転トルクがドラム受用軸3に伝達されない。
また、プレート取付部15、16(支持体)、第1および第2のプレート20、30(支持体)、アーム23、レバー31およびガイドローラ32からケーブル弛み検知手段が構成されている。
【0016】
ついで、各構成要素の詳細について説明する。
図2はこの発明の実施の形態1に係るケーブルドラム駆動装置におけるケーブルドラムとドラム受用軸との固定構造を示す斜視図、図3は図2のIII−III矢視断面図、図4は固定コマを示す斜視図である。
固定側軸受10は、貫通穴10aが中心に穿設された中空切頭円錐形状に形成され、複数の空転防止爪10bが円錐外周面に突設されている。可動側軸受11は、貫通穴11aが中心に穿設された中空切頭円錐形状に形成され、複数の空転防止爪11bが円錐外周面に突設され、さらに貫通穴11aの端部側(切頭円錐形状の大径側)が径大に形成され、その径大部に雌ねじ部11cが刻設されている。軸受ロック装置12は、貫通穴12aが中心に穿設された段付き円筒状に形成され、その径小部の外周に雄ねじ部12bが刻設されている。固定コマ13は、中心に貫通穴13aを有する断面C状の円筒状に形成され、その空隙部13bを挟む一方の端面にねじ穴13cが刻設され、外周から空隙部13bを挟む他方の端面に至るように穴13dが穿設され、さらに外周面に固定ねじ51の装着用の切欠部13eが形成されている。
なお、貫通穴10a、11a、12a、13aの内径はドラム受用軸3の外径より僅かに大径に形成されている。
【0017】
固定側軸受10は貫通穴10a内にドラム受用軸3を通し、ドラム受用軸3の所定の位置にスライド移動し、固定ねじ50によりドラム受用軸3に締着固定される。また、雄ねじ部12bを雌ねじ部11cに螺着して可動側軸受11と軸受ロック装置12とを一体とし、ドラム受用軸3の他端側からドラム受用軸3に挿入される。さらに、固定コマ13がドラム受用軸3の他端側からドラム受用軸3に挿入され、固定ねじ51を穴13dに挿入しねじ穴13cに締着することにより、空隙部13bの間隙が狭まり、固定コマ13がドラム受用軸3に固定される。そして、軸受ロック装置12を回すことにより、軸受ロック装置12は可動側軸受11から伸長する。この時、軸受ロック装置12は固定コマ13によりドラム受用軸3の長さ方向の移動が阻止されているので、結果的に可動側軸受11が固定コマ13から離反する方向、即ち固定側軸受10に接近する方向に移動することになる。なお、固定側軸受10と可動側軸受11とは、切頭円錐形の切頭側が相対するようにドラム受用軸3に装着される。
【0018】
図5はこの発明の実施の形態1に係るケーブルドラム駆動装置の主要部を示す分解斜視図である。
プレート取付部15は、ジャッキ4の受部4dに装着される円筒状の装着部15aと、装着部15aに連なって設けられ、第1のプレート20が挿入される円筒状の受部15bと、装着部15aの外周に周方向に突設された環状のフランジ15cと、フランジ15cに周方向に刻設された複数のねじ穴15dとから構成されている。なお、装着部15aには、受部4dの下方延出部に嵌合する切欠15eが設けられ、受部4dに装着した際の周方向の回りを阻止するようになっている。
第1のプレート20は、平板をL字状に成形されてなり、受部15bに挿入される貫通穴20aが中央部に穿設され、取付ねじ21を挿通させるための穴20bが各ねじ穴15dと相対するように貫通穴20aの周りに穿設され、アーム取付軸24を螺着するねじ穴20cが設けられている。
【0019】
アーム23は、矩形断面の棒状体であり、スイッチ作動部材34がその後端面に突設され、アーム取付軸24を挿通させるための貫通穴23aが後端側に穿設されている。そして、このアーム23は、貫通穴23aに挿通したアーム取付軸24を、摺動用座金35、36を介装してねじ穴20cに締着することにより、アーム取付軸24周りに回動自在に第1のプレート20に取り付けられる。
第1および第2の検出手段としての第1および第2のスイッチ18、19が、アーム取付軸24周りのアーム23の回動動作の際に、スイッチ作動部材34がスイッチ釦18a、19aを押圧して閉成させるように、ねじ穴20cを中心として周方向に並んで第1のプレート20に配設されている。そして、第1のスイッチ18は、ケーブル2に張力が作用していないときに、即ちレバー31が最下位置にあるときにスイッチ作動部材34により閉成される位置に配設され、第2のスイッチ19は、ケーブル2に所定の張力が作用したときに、即ちレバー31が所定の中間位置にあるときにスイッチ作動部材34により閉成される位置に配設されている。
また、タイマー手段としてのタイマー回路や制御手段としての制御回路が組み込まれた制御ボックス29が第1のプレート20に設けられ、アシストモータ22が第1のプレート20の下部の折曲辺20dに配設されている。
【0020】
なお、プレート取付部16はプレート取付部15と同等に構成されている。また、第2のプレート30は、平板状をなし、プレート取付部の受部に挿入される貫通穴が中央部に穿設され、取付ねじ21を挿通させるための穴が貫通穴の周りに穿設され、アーム取付軸24を螺着するねじ穴が設けられている。さらに、第2のプレート30に取り付けられるアーム23には、スイッチ作動部材34は設けられていない。
【0021】
ここで、第1のスイッチ18、第2のスイッチ19、スイッチ作動部材34および制御ボックス29からモータ駆動手段を構成している。
【0022】
ついで、このように構成されたモータ駆動手段の動作について図6および図7を参照しつつ説明する。図6はこのモータ駆動手段を示すブロック図、図7は第1および第2のスイッチの動作説明図である。
まず、ケーブル2に張力が作用していないとき(初期状態)には、レバー31は最下位置にある。この時、アーム23は図7中の最下位置Aにあり、スイッチ作動部材34がスイッチ釦18aを押圧し、第1のスイッチ18は閉成されている。そして、作業者がケーブルドラム1に巻回されているケーブル2の先端を持ってケーブル延線経路に沿って歩き出すと、ケーブル2に張力が作用し、ケーブルドラム1から巻き出されているケーブル2の高さが徐々に高くなる。これに伴い、レバー31が押し上げられ、アーム23がアーム取付軸24周りに図7中反時計回りに回動する。そして、アーム23が図7中の中間位置Bまでくると、スイッチ作動部材34がスイッチ釦19aを押圧し、第2のスイッチ19が閉成される。さらに、ケーブル2に作用する張力が増し、ケーブル2の高さがさらに高くなり、アーム23はアーム取付軸24周りに図7中反時計回りに回動し、ついには図7中Cの最高位置に達する。このアーム23の回動により、スイッチ作動部材34によるスイッチ釦19aの押圧が解除されると、第2のスイッチ19が開成される。
そして、ケーブル2に作用する張力が弱くなると、アーム23はアーム取付軸24周りに図7中時計回りに回動し、ついには図7中の最下位置Aに達する。
【0023】
ここで、制御手段としての制御回路37は、第1のスイッチ18のON信号を入力すると、フラグをたてる。そして、第2のスイッチ19のON信号を入力すると、フラグがたてられているか否かを判定し、フラグがたてられていればケーブル引き出し開始時と判断し、フラグがたてられていなければケーブル引き出し開始時とは判断しない。
そして、ケーブル引き出し開始時と判断すると、フラグをおろすと同時に、タイマー手段としてのタイマー回路38を作動させ、所定の時間のモータ駆動パルスを発生させる。アシストモータ22は、このモータ駆動パルスにより所定の時間駆動されることになる。
【0024】
このように構成されたケーブルドラム駆動装置を組み立てるには、まず固定側軸受10をドラム受用軸3の一端側からドラム受用軸3に挿入し、ドラム受用軸3の所定の位置までスライド移動し、固定ねじ50によりドラム受用軸3に締着固定する。ついで、このドラム受用軸3をケーブルドラム1の中心穴1bに挿入する。また、雄ねじ部12bを雌ねじ部11cに螺着して可動側軸受11と軸受ロック装置12とを一体とし、ドラム受用軸3の他端側からドラム受用軸3に挿入する。さらに、固定コマ13をドラム受用軸3の他端側からドラム受用軸3に挿入し、固定ねじ51により、ドラム受用軸3に固定する。この時、固定側軸受10および可動側軸受11は切頭円筒形状の切頭側がケーブルドラム1の中心穴1b内に挿入されている。そこで、軸受ロック装置12を回すことにより、可動側軸受11が固定側軸受10に接近する方向に移動する。これにより、固定側軸受10および可動側軸受11が中心穴1bに圧入され、ケーブルドラム1とドラム受用軸3とが一体化されるとともに、空転防止爪10b、11bがケーブルドラム1に食い込んで、ケーブルドラム1の空転が阻止される。
【0025】
ついで、雄ねじ棒4cを回転させて受部4dが所定の高さとなるように調節する。そして、止め具4eを回転させて支柱4bに緊締させることにより、雄ねじ棒4cが支柱4bに対して固定される。この受部4dの高さが調整されたジャッキ4をケーブルドラム1の両端にそれぞれ配置し、ドラム受用軸3の両端をそれぞれ受部4dに通す。これにより、ケーブルドラム1は一対のジャッキ4に浮いた状態で回転自在に支持される。
【0026】
ついで、ドラム受用軸3の一端側において、装着部15aをジャッキ4の受部4dに装着し、取付ねじ17によりプレート取付部15をジャッキ4の受部4dに固定する。この時、装着部15aの切欠15eが受部4dの下部延出部に嵌合し、プレート取付部15の周方向の回転が阻止される。
そして、受部15bが貫通穴20a内に入るように第1のプレート20をプレート取付部15に装着し、取付ねじ21を穴20bに入れてねじ穴15dに締着して、第1のプレート15をプレート取付部15に固定する。
ついで、アーム取付軸24を貫通穴23a内を挿通させ、ねじ穴20cに締着することで、アーム23を第1のプレート20に回動可能に取り付ける。
さらに、固定コマ13をドラム受用軸3の一端側からドラム受用軸3に挿入し、固定ねじ51により、ドラム受用軸3に固定する。これにより、ドラム受用軸3の抜けが防止される。
【0027】
また、ドラム受用軸3の他端側において、装着部をジャッキ4の受部4dに装着し、取付ねじ17によりプレート取付部16をジャッキ4の受部4dに固定する。この時、装着部の切欠が受部4dの下部延出部に嵌合し、プレート取付部16の周方向の回転が阻止される。
そして、受部が貫通穴内に入るように第2のプレート30をプレート取付部16に装着し、取付ねじ21により第2のプレート30をプレート取付部16に締着固定する。
ついで、アーム取付軸24によりアーム23を第2のプレート34に回動可能に取り付ける。
さらに、固定コマ13をドラム受用軸3の他端側からドラム受用軸3に挿入し、固定ねじ51により、ドラム受用軸3に固定する。これにより、ドラム受用軸3の抜けが防止される。
【0028】
ついで、ガイドローラ32が装着されたレバー31を第1および第2のプレート20、30に取り付けられたアーム23の先端に架設する。そして、アシストモータ22を第1のプレート20の折曲辺20dに取り付ける。その後、タイミングプリー25、26をアシストモータ22の出力軸22aおよびドラム受用軸3の一端部に装着し、Vベルト27をタイミングプリー25、26間に張設して、図1に示されるケーブルドラム駆動装置の組立が完了する。
【0029】
このように組み立てられたケーブルドラム駆動装置では、アーム23、レバー31およびガイドローラ32の自重により、ガイドローラ32が地面に接するまで、アーム23がアーム取付軸24を支点として下向きに回動している(最下位置)。この時、スイッチ作動部材34がスイッチ釦18aを押圧し、第1のスイッチ18が閉成される。そして、制御回路37が第1のスイッチ18のON信号を入力し、フラグをたてる。
この状態から、作業者がケーブル2を牽引し始めると、アーム23がアーム取付軸24を支点として図7中反時計回りに回動する。そして、アーム23がアーム取付軸24を支点として図7中反時計回りに所定角度回動する(図7中の中間位置B)と、スイッチ作動部材34がスイッチ釦19aを押圧し、第2のスイッチ19が閉成される。そして、制御回路37が第2のスイッチ19のON信号を入力すると、フラグがたてられているので、ケーブル引き出し開始時と判断し、タイマー回路38を作動させてモータ駆動パルスを発生し、同時にフラグをおろす。
これにより、アシストモータ22に充電式電源33から所定の時間電力が供給され、アシストモータ22が回転駆動される。このアシストモータ22の回転トルクはタイミングプーリ25、Vベルト27およびタイミングプリー26を介してドラム受用軸3に伝達され、ケーブルドラム1が回転される。そこで、ケーブル2がケーブルドラム1から繰り出され、作業者が軽負荷でケーブル2を延線経路に沿って牽引できる。この時、アシストモータ22は所定の時間後停止されるが、ラチェット機構付きのタイミングプーリ25が出力軸22aに対して空転して、ケーブルドラム1が慣性により回転をし続けることになる。
また、制御回路37は、フラグがたてられている状態で第2のスイッチ19のON信号を入力した場合にのみ、ケーブル引き出し開始時と判断するように構成されているので、例え作業者のケーブル2を持っての移動速度が変動して、アーム23が図7中の中間位置Bに戻り、第2のスイッチ19が閉成されても、ケーブル引き出し開始時とは判断されず、アシストモータ22の駆動は行われない。
【0030】
このように、この実施の形態1によれば、ケーブルドラム1からの引き出されるケーブル2の弛みをアーム23のアーム取付軸24周りの回動として検知し、アーム23が最下位置から所定角度回動したときにケーブル引き出し開始時と判断し、アシストモータ22を所定の時間回転駆動するようにしているので、ケーブル引き出し開始時に作業者が自力でケーブルドラム1を回転始動させることがなく、作業者のケーブル引き出し負荷を著しく軽減できる。
また、アシストモータ22はケーブル引き出し開始時のみ駆動されるので、省エネルギー化が図られ、小型の直流モータの使用が可能となる。そこで、市販のジャッキ4に実装でき、装置の小型化、軽量化および低価格化を図ることができる。また、据え付けスペースが狭くなるとともに、大がかりな搬入・据え付け工事が不必要となり、低コスト化が図られる。さらに、電源容量を小さくできるので、充電式電源33の使用が可能となり、電源を仮設できないような現場でも使用でき、優れた汎用性が得られる。
【0031】
また、ラチェット機構付きのタイミングプーリ25を用いているので、アシストモータ22の駆動を停止した場合、タイミングプーリ25が出力軸22aに対して空転し、ケーブルドラム1の回転が慣性により継続して行われ、作業者への牽引負荷の増大を抑えることができる。
また、駆動回路37が、レバー31の最下位置を検出した第1のスイッチ18のON信号を入力するとフラグをたて、フラグがたてられられた状態でレバー31の中間位置を検出した第2のスイッチ19のON信号を入力した場合に、ケーブル引き出し開始時と判断するとともに、フラグをおろすように構成されているので、作業者のケーブル2を持っての移動速度の変動に起因するアシストモータ22の駆動を未然に防止することができる。
【0032】
また、第1および第2のプレート20、30にアーム取付軸24周りに回動可能に取り付けられた一対のアーム23と、一対のアーム23の先端部に架設されたレバー31およびガイドローラ32とによりケーブル2の弛みをアーム23の回動量として検知するようにしているので、ケーブル弛み検知手段を簡易な構成で実現でき、軽量化および低価格化が図られる。
【0033】
また、ドラム受用軸固定手段が、貫通穴10aが中心に穿設された中空切頭円錐状をなし、小径側をドラム受用軸3の他側に向けて該ドラム受用軸3の一側から該ドラム受用軸3に挿着され、該ドラム受用軸3の所定位置に固定される固定側軸受10と、貫通穴11aが中心に穿設された中空切頭円錐状をなし、小径側をドラム受用軸3の一側に向けて該ドラム受用軸3の他側から該ドラム受用軸3に挿着される可動側軸受11と、ドラム受用軸3の可動側軸受11の外側に固定される固定コマ13と、固定コマ13に装着され、可動側軸受11を固定側軸受10方向に加圧移動させて、固定側軸受10および可動側軸受11のそれぞれの小径側をケーブルドラム1の中心穴1bに圧入させる軸受ロック装置12とから構成されているので、ドラム受用軸3がケーブルドラム1に同軸的に一体化され、ケーブルドラム1が偏心することなく回転し、ケーブル2の安定した繰り出しができる。
また、空転防止用爪10b、11bが固定側軸受10および可動側軸受11の外周面に設けられ、固定側軸受10および可動側軸受11のそれぞれの小径側がケーブルドラム1の中心穴1bに圧入された際に空転防止用爪10b、11bがケーブルドラム1に食い込むように構成されているので、ケーブルドラム1の空転が確実に防止される。
【0034】
なお、上記実施の形態1では、タイミングプーリ25にラチェット機構を備えるものとしているが、ラチェット機構はタイミングプーリ25に備えさせる必要はなく、出力軸22aからドラム受用軸3までのトルク伝達経路の一部に設けられていればよく、例えばタイミングプーリ26に備えさせてもよい。
また、上記実施の形態1では、タイミングプーリ25にラチェット機構を備えるものとしているが、該機構は出力軸22aの回転速度がドラム受用軸3の回転速度より大きいときにトルクを伝達し、出力軸22aの回転速度がドラム受用軸3の回転速度より小さいときに空転するように機能すればよく、例えばワンウエイクラッチでもよい。
また、上記実施の形態1では、プレート取付部15、16、第1および第2のプレート20、30、一対のアーム23、レバー31およびガイロドーラ32からケーブル弛み検知手段を構成するものとしているが、ケーブル弛み検知手段はこの構成に限定されるものではなく、ケーブル2の弛みを検知できるものであればよい。
また、上記実施の形態1では、アシストモータ22の駆動時間について特にふれていないが、ケーブルドラム1を半回転させればそれ以降は慣性で回転するので、アシストモータ22の駆動時間はケーブルドラム1をほぼ半回転させる時間で十分である。
【0035】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係るケーブルドラム駆動装置の主要部を示す分解斜視図、図9はこの発明の実施の形態2に係るケーブルドラム駆動装置における寸動機構を示す一部破断背面図、図10はこの発明の実施の形態2に係るケーブルドラム駆動装置におけるガイド部材周りを示す斜視図、図11はこの発明の実施の形態2に係るケーブルドラム駆動装置における寸動機構周りを示す側面図である。
【0036】
図8乃至図11において、アーム23Aは、矩形断面の中空棒状体であり、アーム取付軸24を挿通させるための貫通穴23aが後端側に穿設されている。そして、このアーム23Aは、貫通穴23aに挿通したアーム取付軸24を、摺動用座金35、36およびカラー40を介装してねじ穴20cに締着することにより、アーム取付軸24周りに回動自在に第1のプレート20に取り付けられる。
このアーム32Aの後端部には、寸動機構ヘッド41がアーム32Aの後端部からの伸長量を可変に装着されている。そして、スプリング42がアーム32Aと寸動機構ヘッド41との間に張設され、寸動機構ヘッド41がアーム32Aの後端部からの伸長量を縮小した状態に保持されている。また、スイッチ作動部材34が寸動機構ヘッド41の先端に突設され、さらに寸動機構動作ピン43が寸動機構ヘッド41の裏面に突設されている。
【0037】
ガイド部材44は、固定壁44aと、この固定壁44aの一側に固定壁44aに連なって設けられた可動壁44bとから構成され、固定壁44aの一側がねじ穴20cに近接し、固定壁44aの他側がねじ穴20cから離反するように、第1のプレート20に設けられている。そこで、このガイド部材44は、レバー31が最下位置から所定の中間位置に上昇される(レバー31の上昇過程)際のアーム取付軸24周りのアーム23Aの回動動作時には、寸動機構動作ピン43を固定壁44aでガイドして寸動機構ヘッド41をスプリング42の付勢力に抗して伸長動作させ、レバー31の上昇過程でアーム23Aが中間位置を過ぎた時に寸動機構動作ピン43が固定壁44aから外れて寸動機構ヘッド41をスプリング42の付勢力により伸長量を縮小させるように動作させる。そこで、レバー31が最大位置から最下位置に下降される(レバー31の下降過程)際のアーム取付軸24周りのアーム23Aの回動動作時には、固定壁44aが寸動機構動作ピン43に係合しないようになっている。
スイッチ45は、レバー31が所定の中間位置にあるときにスイッチ作動部材34がスイッチ釦45aを押圧して閉成させるように、第1のプレート20に配設されている。
【0038】
ここで、スイッチ45、スイッチ作動部材34、ガイド部材44,寸動機構ヘッド41、スプリング42および寸動機構動作ピン43からモータ駆動手段を構成している。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0039】
つぎに、この実施の形態2によるモータ駆動手段の動作について図12を参照しつつ説明する。
まず、ケーブル2に張力が作用していないとき(初期状態)には、レバー31は最下位置にある。この時、アーム23Aは図12中の最下位置Aにあり、寸動機構ヘッド41はスプリング42の付勢力により伸長量を縮小した状態にある。そして、寸動機構動作ピン43が可動壁44bを乗り越えた位置にある。
ついで、作業者がケーブルドラム1に巻回されているケーブル2の先端を持ってケーブル延線経路に沿って歩き出すと、ケーブル2に張力が作用し、ケーブルドラム1から巻き出されているケーブル2の高さが徐々に高くなる。これに伴い、レバー31が押し上げられ、アーム23Aがアーム取付軸24周りに図12中反時計回りに回動する。この時、寸動機構動作ピン43が固定壁44aに案内されつつアーム取付軸24から離反し、寸動機構ヘッド41がスプリング42の付勢力に抗して伸長する。そして、アーム23Aが図12中の中間位置Bまでくると、スイッチ作動部材34がスイッチ釦45aを押圧し、スイッチ45が閉成される。さらに、ケーブル2に作用する張力が増し、ケーブル2の高さがさらに高くなり、アーム23Aがアーム取付軸24周りに図12中反時計回りに回動すると、寸動機構動作ピン43が固定壁44aの他側から外れて、寸動機構ヘッド41がスプリング42の付勢力により伸長量を縮小した状態に戻る。そして、アーム23Aがアーム取付軸24周りに図12中反時計回りに回動し、図12中の位置Dを経て最高位置Cに達する。
【0040】
そして、ケーブル2に作用する張力が弱くなると、アーム23Aはアーム取付軸24周りに図12中時計回りに回動し、ついには図12中の位置Dを経て最下位置Aに達する。この時、寸動機構ヘッド41がスプリング42の付勢力により伸長量を縮小した状態に戻っているので、寸動機構動作ピン43が固定壁44aに干渉されることなくアーム23Aの回動動作が行われる。そして、アーム23Aが最下位置Aに戻る時に、可動壁44bは寸動機構動作ピン43に押し上げられ、寸動機構動作ピン43が通過した後、弾性により元の状態に復帰する。これにより、アーム23Aが最下位置Aから中間位置Bに回動する際に、寸動機構動作ピン43が固定壁44aに係合できるようになる。
【0041】
この実施の形態2によるケーブルドラム駆動装置では、スイッチ45が充電式電源33からアシストモータ22への電力供給ラインに接続されており、アーム23Aが最下位置Aから中間位置Bに達した時点でスイッチ45が閉成され、中間位置Bを通過した時点でスイッチ45が開成される。そこで、アーム23Aが最下位置Aから中間位置Bに達した時点から所定の時間、アシストモータ22が回転駆動され、ケーブルドラム1が回転し始めることになる。
従って、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態2においては、モータ駆動手段が、スイッチ45、スイッチ作動部材34、ガイド部材44、寸動機構ヘッド41、スプリング42および寸動機構動作ピン43から構成されているので、スイッチが1つで済み、かつ、制御回路が不要となり、その分低価格化を実現することができる。
【0042】
なお、上記実施の形態2では、スプリング42がアーム23Aと寸動機構ヘッド41との間に張設されているものとしているので、寸動機構動作ピン43が固定壁44aに係合していない状態では、寸動機構ヘッド41がスプリング42の付勢力により伸長量が最も小さい状態に戻されている。
しかしながら、寸動機構ヘッド41がアーム23Aから所定量伸長している状態を定常状態とするようにスプリング42をアーム23Aと寸動機構ヘッド41との間に配設するようにしてもよい。この場合、レバー31の下降過程において、中間位置から最下位置に至る途中で寸動機構動作ピン43が固定壁44aに当接するように、定常状態におけるアーム23Aからの寸動機構ヘッド41の伸長量を設定しておけばよい。そこで、レバー31の中間位置から最下位置に至る途中で寸動機構動作ピン43が固定壁44aに当接すれば、それ以降はスプリング42を収縮させつつ寸動機構ヘッド41が収縮し、最下位置に到達して寸動機構動作ピン43が固定壁44aの一側から外れると、スプリング42の付勢力により寸動機構ヘッド41が伸長し、レバー31の上昇過程における寸動機構動作ピン43と固定壁44aとの係合が確保される。従って、可動壁44bが不要となり、動作の安定性が増すとともに、低価格化が図られる。
【0043】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0044】
この発明によれば、ケーブルが巻回されたケーブルドラムの中心穴に挿通されたドラム受用軸と、上記ドラム受用軸を上記ケーブルドラムに固定するドラム受用軸固定手段と、上記ドラム受用軸の両端を回転自在に支持する一対のジャッキと、上記一対のジャッキの一方に設けられたアシストモータと、アシストモータ駆動用の充電式電源と、上記アシストモータの出力軸の回転数が上記ドラム受用軸の回転数より大きいときに上記アシストモータの回転トルクを上記ドラム受用軸に伝達し、上記アシストモータの出力軸の回転数が上記ドラム受用軸の回転数より小さいときに空転して上記アシストモータの回転トルクを上記ドラム受用軸に伝達しないように構成されたトルク伝達手段と、一対のアーム、および該一対のアームの先端部に架設されたレバーを備え、上記一対のジャッキに着脱可能に装着され、上記ケーブルドラムから引き出される上記ケーブルの弛み具合を検知するケーブル弛み検知手段と、上記ケーブル弛み検知手段により検知される上記ケーブルの弛み具合から上記ケーブルドラムからのケーブル引き出し開始を検出し、ケーブル引き出し開始後所定の時間上記充電式電源の電力を上記アシストモータに供給するモータ駆動手段とを備えたので、汎用のジャッキに簡易に装着でき、ケーブルの引き出し開始時にケーブルドラムを所定時間回転駆動させて作業者のケーブル引き出し負荷を軽減できる小型、かつ、安価なケーブルドラム駆動装置が得られる。
【0045】
また、上記ケーブル弛み検知手段は、上記一対のジャッキの受部に、それぞれプレート取付部を介して着脱可能に装着される第1および第2のプレートを更に備え上記一対のアームが、上記第1および第2のプレートのそれぞれに後端側を上記ドラム受用軸の軸方向と平行な軸周りに回動自在に支持され、上記一対のアームの先端部に架設された上記レバーを上記ケーブルドラムから引き出される上記ケーブルに載せ、該ケーブルの弛み具合に応じた該レバーの昇降を上記アームの上記軸を支点とする回動として検知するようにしたので、ケーブル弛み検知手段を簡易な構成で実現でき、小型軽量化および低価格化が図られる。
【0046】
また、上記モータ駆動手段は、上記第1プレートに取り付けられて上記アームの回動に応じて作動し、上記レバーの最下位置を検出する第1の検出手段と、上記第1プレートに取り付けられて上記アームの回動に応じて作動し、上記レバーの設定中間位置を検出する第2の検出手段と、タイマー手段と、上記第1の検出手段からの上記レバーの最下位置の検出信号を入力した後、最初に上記第2の検出手段からの上記レバーの設定中間位置の検出信号を入力したときに上記ケーブルドラムからのケーブル引き出し開始と判断し、上記タイマー手段を作動させて上記充電式電源の電力を上記アシストモータに供給するためのモータ駆動パルス発生させる制御手段とを有するので、作業者の牽引速度の変動に起因するケーブル引き出し開始の誤検出をなくし、作業者によるケーブルの引き出し開始時にのみケーブルドラムを確実に回転駆動できる。
【0047】
また、上記モータ駆動手段は、上記アームの後端からの伸長量を可変に該アームの後端に装着された寸動機構ヘッドと、上記アームと上記寸動機構ヘッドとの間に張設され、上記アームの後端からの伸長量を縮小する方向に上記寸動機構ヘッドを付勢するスプリングと、上記寸動機構ヘッドの後端に突設されたスイッチ作動部材と、上記寸動機構ヘッドの後端側に上記第1のプレートに向かって突設された寸動機構動作ピンと、上記レバーの最下位置から設定中間位置に至る上昇過程で上記寸動機構動作ピンに係合して上記スプリングの付勢力に抗して上記寸動機構動作ピンを上記アームの後端から離反させて上記寸動機構ヘッドを伸長させ、上記レバーの上昇過程で該設定中間位置を過ぎた時に上記寸動機構動作ピンとの係合が解除されて上記スプリングの付勢力により上記寸動機構動作ピンを上記アームの後端側に移動させて上記寸動機構ヘッドの伸長量を縮小させるように、上記第1のプレートに配設された固定壁、および上記レバーが最下位置に戻る時に、上記寸動機構動作ピンの通過を許可するように上記固定壁に連なって設けられた可動壁を備えるガイド部材と、上記レバーの上昇過程で該設定中間位置に到達したときに伸長された上記寸動機構ヘッドの先端に突設された上記スイッチ作動部材に押圧されて閉成されるように上記第1のプレートに配設され、閉成状態で上記充電式電源から上記アシストモータに電力を供給させるスイッチとを備えたので、モータ駆動手段を機械的機構を用いて構築でき、低価格化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るケーブルドラム駆動装置をケーブルドラムに装着した状態を示す一部破断正面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るケーブルドラム駆動装置におけるケーブルドラムとドラム受用軸との固定構造を示す斜視図である。
【図3】 図2のIII−III矢視断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るケーブルドラム駆動装置における固定コマを示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係るケーブルドラム駆動装置の主要部を示す分解斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係るケーブルドラム駆動装置におけるモータ駆動手段を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係るケーブルドラム駆動装置における第1および第2のスイッチの動作説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係るケーブルドラム駆動装置の主要部を示す分解斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係るケーブルドラム駆動装置における寸動機構を示す一部破断背面図である。
【図10】 この発明の実施の形態2に係るケーブルドラム駆動装置におけるガイド部材周りを示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態2に係るケーブルドラム駆動装置における寸動機構周りを示す側面図である。
【図12】 この発明の実施の形態2に係るケーブルドラム駆動装置におけるモータ駆動手段の動作説明図である。
【図13】 従来のケーブル延線作業を説明する斜視図である。
【図14】 従来のケーブルドラム駆動装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルドラム、1b 中心穴、2 ケーブル、3 ドラム受用軸、4 ジャッキ、10 固定側軸受(ドラム受用軸固定手段)、11 可動側軸受(ドラム受用軸固定手段)、12 軸受ロック装置(ドラム受用軸固定手段)、13固定コマ(ドラム受用軸固定手段)、15、16 プレート取付部(ケーブル弛み検知手段、支持体)、18 第1のスイッチ(モータ駆動手段、第1の検出手段)、19 第2のスイッチ(モータ駆動手段、第2の検出手段)、20 第1のプレート(ケーブル弛み検知手段、支持体)、22 アシストモータ、22a 出力軸、23、23A アーム(ケーブル弛み検知手段)、24 アーム取付軸、25、26 タイミングプーリ(トルク伝達手段)、27 Vベルト(トルク伝達手段)、30 第2のプレート(ケーブル弛み検知手段、支持体)、31 レバー(ケーブル弛み検知手段)、32 ガイドローラ(ケーブル弛み検知手段)、33 充電式電源、34 スイッチ作動部材(モータ駆動手段)、37制御回路(モータ駆動手段、制御手段)、38 タイマー回路(モータ駆動手段、タイマー手段)、41 寸動機構ヘッド(モータ駆動手段)、42 スプリング(モータ駆動手段)、43 寸動機構動作ピン(モータ駆動手段)、44 ガイド部材(モータ駆動手段)、45 スイッチ(モータ駆動手段)。

Claims (4)

  1. ケーブルが巻回されたケーブルドラムの中心穴に挿通されたドラム受用軸と、
    上記ドラム受用軸を上記ケーブルドラムに固定するドラム受用軸固定手段と、
    上記ドラム受用軸の両端を回転自在に支持する一対のジャッキと、
    上記一対のジャッキの一方に設けられたアシストモータと、
    アシストモータ駆動用の充電式電源と、
    上記アシストモータの出力軸の回転数が上記ドラム受用軸の回転数より大きいときに上記アシストモータの回転トルクを上記ドラム受用軸に伝達し、上記アシストモータの出力軸の回転数が上記ドラム受用軸の回転数より小さいときに空転して上記アシストモータの回転トルクを上記ドラム受用軸に伝達しないように構成されたトルク伝達手段と、
    一対のアーム、および該一対のアームの先端部に架設されたレバーを備え、上記一対のジャッキに着脱可能に装着され、上記ケーブルドラムから引き出される上記ケーブルの弛み具合を検知するケーブル弛み検知手段と、
    上記ケーブル弛み検知手段により検知される上記ケーブルの弛み具合から上記ケーブルドラムからのケーブル引き出し開始を検出し、ケーブル引き出し開始後所定の時間上記充電式電源の電力を上記アシストモータに供給するモータ駆動手段
    とを備えたことを特徴とするケーブルドラム駆動装置。
  2. 上記ケーブル弛み検知手段は、上記一対のジャッキの受部に、それぞれプレート取付部を介して着脱可能に装着される第1および第2のプレートを更に備え
    上記一対のアームが、上記第1および第2のプレートのそれぞれに後端側を上記ドラム受用軸の軸方向と平行な軸周りに回動自在に支持され、上記一対のアームの先端部に架設された上記レバーを上記ケーブルドラムから引き出される上記ケーブルに載せ、該ケーブルの弛み具合に応じた該レバーの昇降を上記アームの上記軸を支点とする回動として検知するようにしたことを特徴とする請求項1記載のケーブルドラム駆動装置。
  3. 上記モータ駆動手段は、上記第1プレートに取り付けられて上記アームの回動に応じて作動し、上記レバーの最下位置を検出する第1の検出手段と、上記第1プレートに取り付けられて上記アームの回動に応じて作動し、上記レバーの設定中間位置を検出する第2の検出手段と、タイマー手段と、上記第1の検出手段からの上記レバーの最下位置の検出信号を入力した後、最初に上記第2の検出手段からの上記レバーの設定中間位置の検出信号を入力したときに上記ケーブルドラムからのケーブル引き出し開始と判断し、上記タイマー手段を作動させて上記充電式電源の電力を上記アシストモータに供給するためのモータ駆動パルス発生させる制御手段とを有することを特徴とする請求項2記載のケーブルドラム駆動装置。
  4. 上記モータ駆動手段は、上記アームの後端からの伸長量を可変に該アームの後端に装着された寸動機構ヘッドと、上記アームと上記寸動機構ヘッドとの間に張設され、上記アームの後端からの伸長量を縮小する方向に上記寸動機構ヘッドを付勢するスプリングと、上記寸動機構ヘッドの後端に突設されたスイッチ作動部材と、上記寸動機構ヘッドの後端側に上記第1のプレートに向かって突設された寸動機構動作ピンと、上記レバーの最下位置から設定中間位置に至る上昇過程で上記寸動機構動作ピンに係合して上記スプリングの付勢力に抗して上記寸動機構動作ピンを上記アームの後端から離反させて上記寸動機構ヘッドを伸長させ、上記レバーの上昇過程で該設定中間位置を過ぎた時に上記寸動機構動作ピンとの係合が解除されて上記スプリングの付勢力により上記寸動機構動作ピンを上記アームの後端側に移動させて上記寸動機構ヘッドの伸長量を縮小させるように、上記第1のプレートに配設された固定壁、および上記レバーが最下位置に戻る時に、上記寸動機構動作ピンの通過を許可するように上記固定壁に連なって設けられた可動壁を備えるガイド部材と、上記レバーの上昇過程で該設定中間位置に到達したときに伸長された上記寸動機構ヘッドの先端に突設された上記スイッチ作動部材に押圧されて閉成されるように上記第1のプレートに配設され、閉成状態で上記充電式電源から上記アシストモータに電力を供給させるスイッチとを備えたことを特徴とする請求項2記載のケーブルドラム駆動装置。
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