JP2003221166A - ホース送り出し装置 - Google Patents

ホース送り出し装置

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JP2003221166A
JP2003221166A JP2002022277A JP2002022277A JP2003221166A JP 2003221166 A JP2003221166 A JP 2003221166A JP 2002022277 A JP2002022277 A JP 2002022277A JP 2002022277 A JP2002022277 A JP 2002022277A JP 2003221166 A JP2003221166 A JP 2003221166A
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Japan
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hose
clutch piece
clutch
hose reel
claw clutch
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JP2002022277A
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English (en)
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Kazutada Matsuzaki
一公 松嵜
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Maruyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Maruyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホースを少し引き出してホースリールを回転
させれば、ホースを送り出しローラにより送り出すこと
ができるホース送り出し装置を提供する。 【解決手段】 回転自在に支持されかつホース22が巻
回されたホースリール20と、回転駆動手段により回転
駆動されてホースリール20のホース22を送り出し可
能とされた送り出しローラと、ホースリール20からの
ホース22の引き出し動作による該ホースリール20の
回転運動を検出して、回転駆動手段から送り出しローラ
への回転駆動を開始させる回転駆動開始手段とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力噴霧機等に用
いられるホース送り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動力噴霧機のホース送り出し装置として
は、従来、例えば、エンジンからの動力をプーリとベル
トとによる動力伝達機構を介して、送り出しローラに伝
達するとともに、動力伝達機構に電磁クラッチを介在さ
せ、ラジコン送信機からの信号によりこの電磁クラッチ
の入り切りの操作をして、送り出しローラへの動力伝達
の断接を行うものが知られている。このホース送り出し
装置においては、電磁クラッチを入りにすると、送り出
しローラにエンジンからの動力が伝達されて送り出しロ
ーラが回転駆動されて、ホースリールに巻回されたホー
スが送り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな動力噴霧機のホース送り出し装置にあっては、作業
者はホースを引き出しながら、ラジコン送信機を操作す
るので、ホースの引き出しをうまく行うことができず、
作業性が悪かった。また、ラジコンにより電磁クラッチ
を遠隔操作しているために、コストが高くなってしまう
という問題がある。また、ラジコン操作しているので、
電波障害があると遠隔操作ができない。また、ホースの
先端にいる作業者がラジコン送信機を操作して電磁クラ
ッチの入り切りの操作をしているので、遠く離れたホー
スリール付近の状態を見ることができないため、ホース
を余分に引き出しすぎて、ホースが動力噴霧機に絡んだ
り、部材と接触してホースを傷めてしまうことがある。
また、ラジコン関係に故障が発生すると、ホースを引き
出すことができない。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みて為されたもの
で、ホースを少し引き出してホースリールを回転させれ
ば、ホースを送り出しローラにより送り出すことができ
るホース送り出し装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、ホースリールを一定量回転させると、ホ
ース送り出しを停止することができるホース送り出し装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のホース送り出し装置は、回転自在
に支持されかつホース(22)が巻回されたホースリー
ル(20)と、回転駆動手段(15)により回転駆動さ
れて前記ホースリール(20)の前記ホース(22)を
送り出し可能とされた送り出しローラ(26)と、前記
ホースリール(20)からの前記ホース(22)の引き
出し動作による該ホースリール(20)の回転運動を検
出して、前記回転駆動手段(15)から前記送り出しロ
ーラ(26)への回転駆動を開始させる回転駆動開始手
段とを備えていることを特徴とする。
【0006】請求項1の発明においては、作業者がホー
スをホースリールから引き出すと、ホースリールが回転
する。すると、回転駆動開始手段により、このホース引
き出し動作によるホースリールの回転運動が検出され
て、回転駆動手段から送り出しローラへの回転駆動が開
始され、送り出しローラによりホースがホースリールか
ら送り出される。すなわち、このホース送り出し装置に
おいては、ホースを少し引き出してホースリールを回転
させれば、ホースが送り出しローラにより送り出され
る。したがって、作業者がホースを引き出しつつ、ラジ
コン操作をするというような煩わしさがない。また、電
波障害がある場所においてもホースを送り出すことがで
きる。また、ラジコン装置等も必要がなく、コスト高に
なることがない。さらに、作業者がホースを引き出して
ホースリールを回転させれば、送り出しローラが回転駆
動されるので、引き出したホースの部分に弛みが生じて
も、ホースの送り出しが安定的になされる。
【0007】請求項2に記載のホース送り出し装置は、
請求項1記載の発明において、前記ホースリール(2
0)が一定量回転した後、前記回転駆動手段(15)か
ら前記送り出しローラ(26)への回転駆動を停止させ
る回転駆動停止手段を備えていることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明においては、ホースリール
が一定量回転すると、回転駆動停止手段により、回転駆
動手段から送り出しローラへの回転駆動を停止され、ホ
ースが送り出しローラにより送り出されなくなる。この
ため、送り出しローラによりホースが余分に引き出さ
れ、ホースが他の部材と絡まったり、他の部材に接触し
てホースが傷付いたりするのが防止される。
【0009】請求項3に記載のホース送り出し装置は、
請求項1または請求項2に記載の発明において、前記回
転駆動開始手段および/または前記回転駆動停止手段
は、前記ホースリール(20)の回転運動により回転さ
れるカム(113)と、このカム(113)に応じて作
動され、前記回転駆動手段(15)と前記送り出しロー
ラ(26)との間に設けられたクラッチ(71)を操作
するクラッチ操作手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0010】請求項3の発明においては、機械的機構に
より回転駆動開始手段または回転駆動停止手段が構成さ
れているので、電気系統を必要としないため、エンジン
の発電機能等が要求されず、製造コストが低減される。
【0011】請求項4に記載のホース送り出し装置は、
請求項3に記載の発明において、前記ホースリール(2
0)と前記カム(113)との間の動力伝達手段は、前
記ホースリール(20)の回転数と前記カム(113)
の回転数とが所定の比になるように設定されていること
を特徴とする。
【0012】請求項4の発明においては、ホースリール
とカムとの間の動力伝達機構を構成する歯車やスプロケ
ットの歯数比を変更するなどにより、ホースリールの回
転数とカムの回転数との比を容易に設定または変更する
ことができるので、回転駆動の開始や停止のタイミング
の設定または変更が容易である。
【0013】請求項5に記載のホース送り出し装置は、
請求項3または請求項4に記載の発明において、前記ホ
ースリール(20)と前記カム(113)との間の動力
伝達手段は、前記ホースリール(20)が巻き取り方向
に回転するときに、前記ホースリール(20)から前記
カム(113)への回転伝達が遮断されるような一方向
クラッチ(111)を備えていることを特徴とする。
【0014】請求項5の発明においては、ホースがホー
スリールに巻き取られるときには、一方向クラッチによ
り、ホースリールからカムへの回転伝達がなされない。
このため、ホース巻き取り時に、送り出しローラが回転
駆動されることがない。
【0015】請求項6に記載のホース送り出し装置は、
請求項5に記載の発明において、前記ホースリール(2
0)の回転に連動して回転し、前記ホースリール(2
0)に前記ホース(22)を整列巻するための螺旋軸
(52)を備えており、前記一方向クラッチ(111)
は、この螺旋軸(52)と、この螺旋軸(52)の外側
に挿入され前記ホースリール(20)からの回転が伝達
される伝導要素(110)との間に介在されていること
を特徴とする。
【0016】請求項6の発明においては、ホースの整列
巻のために設置される螺旋軸を用いて一方向クラッチが
取り付けられるので、ホースの整列巻を備えたホース送
り出し装置において、部品点数の低減および装置のコン
パクト化が図られる。
【0017】請求項7に記載のホース送り出し装置は、
請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の発明におい
て、前記クラッチ操作手段は、前記クラッチ(71)の
入り切り操作を行うクラッチレバー(127)を備えて
いるとともに、傾動自在なホースガイド部(30)と、
前記ホースリール(20)にブレーキ材(99)を接離
させるブレーキアーム(97)と、前記ホースガイド部
(30)の傾動により前記ブレーキ材(99)を前記ホ
ースリール(20)から離間させるようにブレーキアー
ム(97)を操作するブレーキ操作部材(94)とが設
けられ、前記クラッチレバー(127)には、このクラ
ッチレバー(127)が前記クラッチ(71)を入りの
状態にする方向に移動するときに、前記ブレーキアーム
(97)を前記ブレーキ材(99)が前記ホースリール
(20)から離間させるように移動させる解除部材が設
けられているとともに、前記ブレーキアーム(97)と
前記ブレーキ操作部材(94)とは遊びが設けられて連
結されていることを特徴とする。
【0018】請求項7の発明においては、送り出しロー
ラによるホースの送り出しが行われているときには、ホ
ースによる引張り力がガイドアーム部に働かないので、
ガイドアーム部が傾動しないため、ブレーキ材がホース
リールから離間するようにブレーキ操作部材によりブレ
ーキアームが操作されない。しかし、クラッチレバーが
クラッチを入りの状態にする方向に移動されると、この
クラッチレバーに設けられた解除部材により、ブレーキ
アームがブレーキ材がホースリールから離間するように
移動されるので、送り出しローラによるホースの送り出
しが行われているときには、ブレーキも同時に解除され
る。この場合、クラッチレバーの解除部材により、ブレ
ーキアームがブレーキ材がホースリールから離間するよ
うに移動される一方、ブレーキ操作部材はブレーキ材が
ホースリールに圧接するように移動する。しかし、ブレ
ーキアームとブレーキ操作部材とは遊びが設けられて連
結されているので、ブレーキ操作部材によって、クラッ
チレバーの解除部材がブレーキアームをブレーキが解除
する方向に移動させるのを妨げられることはない。した
がって、送り出しローラによるホースの送り出しが行わ
れているときにも、ブレーキは解除される。ここで、ブ
レーキ操作部材がロッド部材のときには、このロッド部
材とブレーキアームとを長穴により連結して、これらの
間に遊びを設けることができる。また、ブレーキ操作部
材がインナーワイヤとアウターとを備えたワイヤのとき
には、このインナーワイヤに弛みを持たせることによ
り、ワイヤとブレーキアームとの間に遊びを持たせるこ
とができる。
【0019】請求項8に記載のホース送り出し装置は、
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の発明におい
て、分配器(23)が設けられており、この分配器(2
3)は、回転駆動手段(15)により回転駆動される入
力軸(41)と、この入力軸(41)と一直線状に配置
された第1の出力軸(45)と、前記入力軸(41)に
回転自在に挿入された歯車(73)と、この歯車(7
3)により回転動力を伝達される第2の出力軸(44)
と、前記第1の出力軸(45)に該第1の出力軸(4
5)上を移動可能に設けられた第1の爪クラッチ片(7
1A)と、前記入力軸(41)上に前記歯車(73)と
一体的に設けられた第2の爪クラッチ片(78B)と、
前記入力軸(41)に該入力軸(41)上を移動可能に
設けられ、かつ両側に前記第1の爪クラッチ片(71
A)に噛み合い可能な第3の爪クラッチ片(71B)
と、前記第2の爪クラッチ片(78B)に嵌合可能な第
4の詰めクラッチ片(78A)とを備えた爪クラッチ片
結合部材(80)とを備え、前記爪クラッチ片結合部材
(80)が第2の爪クラッチ片(78B)側に移動され
て、第2の爪クラッチ片(78B)と第4の爪クラッチ
片(78A)とが噛み合っているときには、第1の爪ク
ラッチ片(71A)が第3の爪クラッチ片(71B)側
に移動されても、第1の爪クラッチ片(71A)と第3
の爪クラッチ片(71B)が噛み合うことがないよう
に、かつ、爪クラッチ片結合部材(80)が第1の爪ク
ラッチ片(71A)側に移動されるとともに、第1の爪
クラッチ片(71A)が第3の爪クラッチ片(71B)
側に移動されて、第1の爪クラッチ片(71A)と第3
の爪クラッチ片(71B)とが噛み合っているときに
は、第2の爪クラッチ片(78B)から第4の爪クラッ
チ片(78A)が離れてこれらが噛み合うことがないよ
うに、第1の爪クラッチ片(71A)、爪クラッチ片結
合部材(80)および第2の爪クラッチ片(78B)の
間の位置関係が設定されており、前記第1の出力軸(4
5)および前記第2の出力軸(44)の一方により前記
ホースリール(20)が回転駆動されるとともに、他方
により前記送り出しローラ(26)が回転駆動されるこ
とを特徴とする。
【0020】請求項8の発明においては、爪クラッチ片
結合部材が第2の爪クラッチ片側に移動されて、第4の
爪クラッチ片と第2の爪クラッチ片とが噛み合って、こ
れらで構成される爪クラッチが入りの状態になっている
ときには、第1のクラッチ片が第3の爪クラッチ片側に
移動されても、第1の爪クラッチ片と第3の爪クラッチ
片とが噛み合うことがない。したがって、入力軸から第
2の出力軸に回転動力が伝達されているときには、入力
軸から第1の出力軸に回転動力が伝達されることはな
い。また、爪クラッチ片結合部材が第1の爪クラッチ片
側に移動されるとともに、第1の爪クラッチ片が第3の
爪クラッチ片側に移動されて、第1の爪クラッチ片と第
3の爪クラッチ片とが噛み合って、これらにより構成さ
れる爪クラッチが入りの状態になっているときには、第
2の爪クラッチ片から第4の爪クラッチ片が離れてこれ
らが噛み合うことがない。したがって、入力軸から第1
の出力軸に回転動力が伝達されているときには、入力軸
から第2の出力軸に回転動力が伝達されることはない。
よって、ホースリールの回転駆動と送り出しローラの回
転駆動を選択的に行うことができるので、ホースの巻き
取りとホースの送り出しを選択的に行うことができる。
【0021】請求項9に記載のホース送り出し装置は、
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明におい
て、前記送り出しローラ(26)は、この送り出しロー
ラ(26)が回転駆動されるときのみ回転伝達を許容す
る一方向クラッチ(60)を備えていることを特徴とす
る。
【0022】請求項9の発明においては、送り出しロー
ラが回転駆動されなくなる等のトラブルが発生した場合
にも、送り出しローラが回転駆動されるときのみ回転伝
達を許容する一方向クラッチが設けられているので、送
り出しローラは自由に回転するため、ホースを手動によ
り引き出すことができる。
【0023】なお、上記における括弧内の符号は、図面
において対応する要素を便宜的に表記したものであり、
したがって本発明は図面上の記載に限定されるものでは
ない。これは、「特許請求の範囲」の欄の記載について
も同様である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1および図2はそれぞれ、本発
明の実施の形態に係るホース送り出し装置を備えた動力
噴霧機を示す側面図および正面図である。この動力噴霧
機10においては、機体フレーム11に、前輪として駆
動輪12、後輪としてキャスタ13が取り付けられ、駆
動輪12の駆動回転により自立走行可能となっている。
機体フレーム11の後端側上部にはハンドル14が形成
されており、作業者がハンドル14を把持してキャスタ
13の操舵角を変えることにより動力噴霧機10の操舵
を行うことができるようになっている。機体フレーム1
1の前後方向前半部には、エンジン(回転駆動手段)1
5とポンプ16が設置されている。
【0025】機体フレーム11の前後方向後半部には、
ホースリール20がこのホースリール20の両端部に固
定された円筒状の回転軸21を中心に回転自在に設置さ
れており、このホースリール20には、ホース22が巻
回されている。機体フレーム11の前後方向ほぼ中央部
下部には、分配器23が設置されている。また、機体フ
レーム11の前方下部には、変速機24が設置され、駆
動輪12に直結されている。
【0026】図1および図3に示すように、機体フレー
ム12の上部には、ホースリール20の前後方向前側の
位置に、ホースガイド25が設置されており、このホー
スガイド25は、ホース22がホースリール20に整列
巻されるように、後述する螺旋軸によって機体フレーム
11の左右方向に往復動するようになっている。ここ
で、図3は、図1の反対側(機体フレーム11の左右方
向の反対側)から見たように図示されている。図3に示
すように、ホースガイド25には、このホースガイド2
5とともに往復横移動する送り出しローラ26と、この
送り出しローラ26に接近および離間可能な押圧ローラ
27が設けられており、送り出しローラ26を回転駆動
するとともに、押圧ローラ27をばね28によって送り
出しローラ26側に付勢することにより、送り出しロー
ラ26と押圧ローラ27との間にホース22を挟持する
ことにより、ホース22をホースガイド25の通孔29
から送り出すようになっている。
【0027】ホースガイド25の上部には、ガイドアー
ム部30がホースガイド25の通孔29の鉛直軸回りに
回転自在に設けられており、ホースリール20に巻回さ
れているホース22をホースガイド25から機体フレー
ム11の外側へ導く。ガイドアーム部30の下部には、
大径のガイドローラ31が設けられ、ホースガイド25
の通孔29から上方に送り出されてきたホース22を斜
め上方に向けて案内する。また、ガイドアーム部30の
上部には、小径のガイドローラ32が設けられ、斜め上
方に送り出されてきたホース22をガイドアーム部30
の外部に向けて案内する。ガイドローラ31とガイドロ
ーラ32との間には、これらのガイドローラ31,32
からホース22が外れないようにするためのホース止め
33が適宜間隔をおいて複数個設置されている。
【0028】図1および図4(動力伝達系統図)に示す
ように、エンジン15の出力軸35に装着された2段プ
ーリのプーリ36Aとポンプ16の駆動軸37に装着さ
れたプーリ38との間にはベルト39が巻回され、エン
ジン15の出力軸35からポンプ16の駆動軸37に回
転動力を伝達する。ベルト39には、このベルト39の
緊張状態及び弛緩状態を切替えるテンションクラッチ
(図示せず)が設けられており、エンジン15からポン
プ16への回転動力の伝達の入りおよび切りを行う。エ
ンジン15の2段プーリのプーリ36Bと分配器23の
入力軸41に装着されたプーリ42との間にはベルト4
3が巻回され、エンジン15の出力軸35から分配器2
3の入力軸41に回転動力を伝達する。分配器23は、
歯車および爪クラッチを内蔵した減速機であり、入力軸
41に入力された回転動力を適当な回転数に変換して出
力軸(第2の出力軸)44および出力軸(第1の出力
軸)45に出力する。
【0029】出力軸44に装着されたプーリ46とホー
スリール20の回転軸21に装着されたプーリ47との
間にはベルト48が巻回されており、分配器23の出力
軸44の回転動力はホースリール20の回転軸21に伝
達される。回転軸21に装着されたスプロケット50と
ナピア螺旋軸(螺旋軸)52の端部に装着されたスプロ
ケット53にはチェーン54が掛け廻されており、ホー
スリール20の回転軸21の回転と連動してナピア螺旋
軸52が回転し、このナピア螺旋軸52に係合されたホ
ースガイド25が機体フレーム11の左右方向に延びる
ナピア螺旋軸52に沿って往復動するようになってお
り、これによりホース22がホースリール20に整列に
巻き取られるようになっている。
【0030】出力軸45の端部に装着されたスプロケッ
ト55と送り出し軸56の端部に装着されたスプロケッ
ト57との間にはチェーン58が掛け廻されており、出
力軸45の回転と連動して送り出し軸56が回転するよ
うになっている。図3および図4に示すように、送り出
し軸56の外側には、送り出しローラ26が一方向クラ
ッチ60を介在されて嵌挿されている。この一方向クラ
ッチ60は、送り出し軸56から送り出しローラ26へ
の一方向の回転伝達のみを許容するものであり、これに
より送り出しローラ26は、送り出し軸56により回転
駆動されるときにのみ、一方向クラッチ60を介して回
転駆動され、それ以外のときには自由回転するようにさ
れている。
【0031】送り出しローラ26および一方向クラッチ
60は、送り出し軸56の軸線方向に移動可能とされて
おり、ホースガイド25の往復横移動に伴って、送り出
し軸56に沿って往復横移動するようになっている。送
り出し軸56およびナピア螺旋軸(横送り軸)52は、
図8に示すように、両端部をフレーム11に固定された
支持部材11A,11Aに回転自在にかつ互いに平行に
支持されている。
【0032】図1および図3に示すように、分配器23
の入力軸(中間軸)41には、プーリ61が装着されて
おり、このプーリ61と変速機24の入力軸62に装着
されたプーリ63の間にはベルト64が巻回されてお
り、エンジン15の出力軸35から分配器23の入力軸
41を介して変速機24の入力軸62に回転動力を伝達
する。ベルト64には、このベルト64の緊張状態及び
弛緩状態を切替えるテンションクラッチ(図示せず)が
設けられており、分配器23から変速機24への回転動
力の伝達の入りおよび切りを行う。変速機24の出力軸
65には駆動輪12,12が直結されている。
【0033】分配器23は、次のように構成されてい
る。すなわち、図5に示すように、ケース70内に入力
軸41の一端部が挿入されており、この入力軸41と一
直線状になるように出力軸45が回転自在に配置されて
いる。この出力軸45のケース70から外部に突出した
端部にスプロケット55が固定されている。
【0034】出力軸45と入力軸41との間には、爪ク
ラッチ(クラッチ)71が設けられている。すなわち、
出力軸45の入力軸41と対向する側の端部には、爪ク
ラッチ片(第1の爪クラッチ片)71Aがスプライン結
合により出力軸45の軸線に沿って移動可能に取り付け
られており、一方、入力軸41の出力軸45と対向する
側の端部には、爪クラッチ片(第3の爪クラッチ片)7
1Bがスプライン結合により入力軸41の軸線に沿って
移動可能に取り付けられている。そして、爪クラッチ片
71Aがフォークレバー72により爪クラッチ片71B
側に移動されて、これらの爪クラッチ片71A,71B
が噛み合ったときに爪クラッチ71は入りの状態とな
り、入力軸41から出力軸45に回転動力が伝達され、
一方、爪クラッチ片71Aがフォークレバー72により
爪クラッチ片71Bから遠ざかるように移動されて、こ
れらの爪クラッチ片71A,71Bが噛み合わなくなっ
たときに爪クラッチ71は切りの状態となり、入力軸4
1から出力軸45に回転動力が伝達されなくなるように
なっている。
【0035】また、入力軸41には、歯車73が入力軸
41に対して相対回転自在に嵌装されている。この歯車
73には、ケース70に回転自在に設けられたカウンタ
軸74に固定された歯車75が歯合されている。カウン
タ軸74には小歯車76も形成されており、この小歯車
76に出力軸44に固定された歯車77が歯合されてい
る。出力軸44のケース70から外部に突出した端部に
プーリ46が固定されている。
【0036】前記歯車73と入力軸41との間には、爪
クラッチ78が設けられている。すなわち、入力軸41
には、前記爪クラッチ片(第2の爪クラッチ片)71B
と一体に爪クラッチ片(第4の爪クラッチ片)78Aが
スプライン結合により入力軸41の軸線に沿って移動可
能に取り付けられており、一方、歯車73の爪クラッチ
片78Aと対向する側の側面には、爪クラッチ片78B
が形成されている。そして、爪クラッチ片78Aがフォ
ークレバー79により爪クラッチ片78B側に移動され
て、これらの爪クラッチ片78A,78Bが噛み合った
ときに爪クラッチ78は入りの状態となり、入力軸41
から歯車73に回転動力が伝達され、さらに歯車75、
小歯車76、歯車77を介して出力軸44に回転動力が
減速されて伝達され、一方、爪クラッチ片78Aがフォ
ークレバー79により爪クラッチ片79Bから遠ざかる
ように移動されて、これらの爪クラッチ片78A,78
Bが噛み合わなくなったときに爪クラッチ78は切りの
状態となり、入力軸41から出力軸44に回転動力が伝
達されなくなるようになっている。
【0037】爪クラッチ片71Bと爪クラッチ片78A
とが一体に形成された爪クラッチ片結合部材80は、上
述のように、フォークレバー79によって入力軸41の
軸線に沿って往復移動するようになっている。そして、
この爪クラッチ片結合部材80が爪クラッチ片78B側
に移動されて、爪クラッチ片78Aと爪クラッチ片78
Bとが噛み合って、爪クラッチ78が入りの状態になっ
ているときには、フォークレバー72により爪クラッチ
片71Aが爪クラッチ片71B側に移動されても、爪ク
ラッチ片71Aと爪クラッチ片71Bとが噛み合うこと
がないように、爪クラッチ片78B、爪クラッチ片結合
部材80および爪クラッチ片71Aの間の位置関係が設
定されている。したがって、爪クラッチ78が入りの状
態になって、入力軸41から出力軸44に回転動力が伝
達されているときには、入力軸41から出力軸45に回
転動力が伝達されることはない。
【0038】また、フォークレバー79によって爪クラ
ッチ片結合部材80が爪クラッチ片71A側に移動され
るとともに、フォークレバー72により爪クラッチ片7
1Aが爪クラッチ片71B側に移動されて、爪クラッチ
片71Aと爪クラッチ片71Bとが噛み合って、爪クラ
ッチ71が入りの状態になっているときには、爪クラッ
チ片78Bから爪クラッチ片78Aが離れてこれらが噛
み合うことがないように、爪クラッチ片78B、爪クラ
ッチ片結合部材80および爪クラッチ片71Aの間の位
置関係が設定されている。したがって、爪クラッチ71
が入りの状態になって、入力軸41から出力軸45に回
転動力が伝達されているときには、入力軸41から出力
軸44に回転動力が伝達されることはない。フォークレ
バー79は、駆動手段としてのモータ81を正回転また
は逆回転させて、ロッド82を図5において左右に移動
させることにより、操作されるようになっている。
【0039】図3に示すように、前記ガイドアーム部3
0は、ホースガイド25の上部に、軸85を中心に傾動
自在に設けられており、圧縮コイルばね(付勢手段)8
7により起立状態になるように付勢されている。ガイド
アーム部30とホースガイド25との間には、昇降部材
86が昇降自在に設けられており、この昇降部材86
は、この昇降部材86とホースガイド25との間に設け
られた圧縮コイルばね87により上方に向けて付勢され
ている。この昇降部材86は、ガイドアーム部30が傾
動する(倒れる)と、ガイドアーム部39の下部に設け
られたローラ88より、圧縮コイルばね87の付勢力に
抗して下方に押されて、下降するようになっている。
【0040】図6および図7に示すように、ホースガイ
ド25には、バー90が軸部91を中心に回動自在に取
り付けられており、このバー90の先端部は昇降部材8
6の溝に挿入されている。また、バー90の基端部に
は、レバー92の一端部が固定されており、このレバー
92の他端部には、L字状板93が回動可能に連結さ
れ、このL字状板93にロッド(ブレーキ操作部材)9
4の一端部がネジ結合されている。このロッド94の他
端部には、連結板95が固定されており、この連結板9
5に形成されたロッド94方向に長い長穴96に、分配
器23に屈曲部を回動可能に固定された「へ」字状のブ
レーキアーム97の一端部に設けられたピン98が挿入
されて、連結板95とブレーキアーム97とが連結され
ている。ブレーキアーム97の屈曲部は分配器23に回
動可能に固定されている。また、ブレーキアーム97の
他端部には、ブレーキ材99が固定されており、このブ
レーキ材99がホースリール20の側板の外周縁に接離
自在とされている。このブレーキ材99は、ピン98と
分配器23との間に張設された引っ張りコイルばね(付
勢手段)100により、ホースリール20の側板の外周
縁に押圧されている。
【0041】図6、図7および図8に示すように、ナピ
ア螺旋軸52の端部には、歯車(伝導要素)110が一
方向クラッチ111を介して設けられている。この一方
向クラッチ111は、ナピア螺旋軸52から歯車110
への一方向の回転伝達のみを許容するものであり、これ
により歯車110は、ナピア螺旋軸52により回転駆動
されるときにのみ、一方向クラッチ111を介して回転
駆動され、それ以外のときには自由回転するようにされ
ている。この歯車110には、フレーム11の上部に固
定された支持部材11Aに回転自在に固定された歯車1
12が歯合されている。歯車110と歯車112との歯
数の比は、1:2に設定されており、これにより歯車1
00が2回転する間(したがって、ナピア螺旋軸52が
2回転する間)に、歯車112が1回転するようになっ
ている。歯車112には、カム113が固定されてい
る。このカム113は、円筒状部材114の周面に円弧
状のカム溝115が形成されてなるものである。
【0042】また、フレーム11に固定された軸120
には、「へ」字状のレバー121がその屈曲部を回転可
能に固定されている。レバー121の長辺部の中間部に
はローラ122が回転可能に設けられており、このロー
ラ122をカム113側に押し付けるように、引っ張り
コイルばね(付勢手段)123がレバー121の長辺部
の先端部と支持部材11Aとの間に設けられている。レ
バー121の短辺部の先端部には、L字状板124が回
動可能に連結され、このL字状板124にロッド125
の一端部がネジ結合されている。このロッド125の他
端部には、連結板126が固定されており、この連結板
126には、L字状のクラッチレバー127の一端部が
回動可能に連結されている。クラッチレバー127の屈
曲部は分配器23に回動可能に固定されており、またク
ラッチレバー127の他端部は、分配器23のフォーク
レバー72に連結されている。
【0043】このような動力噴霧機において、ホースリ
ール20からホース22を引き出すには、次のように行
う。まず、図5において、モータ81によりフォークレ
バー79を操作して、爪クラッチ片結合部材80を爪ク
ラッチ片71A側に移動させて、爪クラッチ78が切れ
ている状態にする。このようにすると、ホースリール2
0に回転動力が伝達されることがない。
【0044】この状態で、作業者がホース22の先端部
を持ってホース22を引くと、図3、図6および図7に
おいて、圧縮コイルばね87の付勢力に抗してガイドア
ーム部30が軸85を中心に傾動する(倒れる)。そう
すると、ガイドアーム部39の下部に設けられたローラ
88より、昇降部材86が下方に押されて下降する。昇
降部材86が下降すると、図6および図7に示すよう
に、昇降部材86の溝に挿入されているバー90が、こ
れらの図において、軸部91を中心に反時計方向に回動
する。そうすると、レバー92、L字状板93、ロッド
94および連結板95を介して、ブレーキアーム97が
引っ張りコイルばね100の付勢力に抗して回動し、ブ
レーキ材99がホースリール20の側板の外周縁から離
間し、これによりホースリール22のブレーキが解除さ
れる。
【0045】さらに、作業者がホース22を引き出す
と、図6および図7において、ホースリール20が時計
方向(ホース22が引き出される方向)に回転する。そ
うすると、スプロケット50、チェーン54およびスプ
ロケット53を介してナピア螺旋軸52がこのホースリ
ール20の回転方向と同じ方向に回転する。このナピア
螺旋軸52の回転は一方向クラッチ111により歯車1
10に伝達され、この歯車110が2回転する間に歯車
112が1回転する。この歯車112の回転に伴って、
カム113が同様に、これらの図において時計方向に回
転する。そうすると、カム溝115内に入っていたロー
ラ122がカム溝115から外れ、ローラ122が回転
する円筒状部材114の周面に当接される。このローラ
122がカム113の円筒状部材114の周面に当接さ
れると、このローラ122が固定されているレバー12
1が、引っ張りコイルばね123の付勢力に抗して軸1
20を中心に反時計方向に回動する。そうすると、L字
状板124、ロッド125および連結板126を介して
クラッチレバー127が時計方向に回動して、図5にお
いて、フォークレバー72を動かして、爪クラッチ片7
1Aを爪クラッチ片71B側に移動させ、これにより爪
クラッチ71を入りの状態になる。爪クラッチ71が入
りの状態になると、エンジン15の回転動力が入力軸4
1から出力軸45に伝達され、図4に示すように、スプ
ロケット55、チェーン58およびスプロケット57を
介して送り出し軸56が回転する。送り出し軸56が回
転駆動されると、一方向クラッチ60により送り出しロ
ーラ26がホース22の送り出し方向に回転駆動され
る。ホース22は送り出しローラ26と押圧ローラ27
との間に挟持されつつ、送り出しローラ26により送り
出される。
【0046】その後、図6および図7において、ホース
22が一定の長さ引き出されて、ホースリール20が一
定量回転し、歯車110が2回転すると、歯車112が
1回転し、この歯車112の1回転に伴って、カム11
3の円筒状部材114が1回転し、ローラ122がカム
溝115内に入ると、レバー121が引っ張りコイルば
ね123の付勢力により軸120を中心に時計方向に回
動する。そうすると、L字状板124、ロッド125お
よび連結板126を介してクラッチレバー127が反時
計方向に回動して、図5において、フォークレバー72
を動かして、爪クラッチ片71Aを爪クラッチ片71B
から離間させ、これにより爪クラッチ71を切りの状態
になる。爪クラッチ71が切りの状態になると、エンジ
ン15の回転動力が入力軸41から出力軸45に伝達さ
れなくなり、送り出し軸56が回転駆動されなくなる。
送り出し軸56が回転しないと、送り出しローラ26が
回転駆動されなくなり、送り出しローラ26によるホー
ス22の送り出しが停止する。
【0047】その後、作業者がホース22を引き出す
と、上述したように、送り出しローラ26によるホース
22の送り出しが開始され、ホース22が一定の長さ引
き出されると、送り出しローラ26によるホース22の
送り出しが停止する。
【0048】図6および図7において、送り出しローラ
26によるホース22の送り出しが行われている間、引
き出されたホース22の張力が小さくなると、ホース2
2による引張り力がガイドアーム部30に働かないの
で、ガイドアーム部30が圧縮コイルばね87の付勢力
により起立状態にされ、このためローラ88により昇降
部材86が下方に押されなくなり、ブレーキアーム97
が引っ張りコイルばね100の付勢力により、ブレーキ
材99がホースリール20の側板の外周縁に圧接される
ように回動しようとする。しかし、この動力噴霧機にお
いては、図示しないが、クラッチレバー127に、この
クラッチレバー127が爪クラッチ71を入りの状態に
する方向に回動するときに、ブレーキアーム97をブレ
ーキが解除される方向(図6において時計方向)に押す
解除部材が設けられているので、送り出しローラ26に
よるホース22の送り出しが行われているときには、ブ
レーキも同時に解除されている。したがって、引き出さ
れたホース22の張力が小さくなっても、ホース22の
送り出しが妨げられることはない。
【0049】ここで、クラッチレバー127の上記解除
部材により、ブレーキアーム97が図6において時計方
向に回動される一方、ブレーキアーム97に連結板95
を介して連結されたロッド94が、ブレーキアーム97
に接近する方向に移動しているが、連結板95にロッド
94方向に長い長穴96が形成されているので、ブレー
キアーム97に設けられたピン98がこの長穴96内を
ロッド94側に向かって移動することができるため、ク
ラッチレバー127の上記解除部材がブレーキアーム9
7をブレーキが解除する方向に回動させるのをロッド9
4が妨げることはない。
【0050】なお、作業者がホース22を引くのをやめ
ると、ホース22による引張り力がガイドアーム部30
に働かないので、ガイドアーム部30が圧縮コイルばね
87の付勢力により起立状態にされ、このためローラ8
8により昇降部材86が下方に押されなくなり、ブレー
キアーム97が引っ張りコイルばね100の付勢力によ
り回動され、ブレーキ材99がホースリール20の側板
の外周縁に圧接され、これによりブレーキが入りの状態
になる。
【0051】また、送り出し軸56が回転しなくなった
などのトラブルがあった場合でも、送り出し軸56と送
り出しローラ26との間に、一方向クラッチ60が介在
されているので、一方向クラッチ60が断状態になり、
送り出しローラ26は自由に回転するため、ホース22
を人力により引き出すことができる。また、作業者によ
るホース22の引っ張り力に基づくホースリール20の
回転速度が、送り出し軸56の回転速度よりも速くなっ
たときには、一方向クラッチ60が断状態になり、送り
出しローラ26が自由に回転するため、ホースリール2
0は作業者によるホース22の引っ張り力により送り出
し方向に回転する。
【0052】一方、ホース22をホースリール20に巻
き取るには、次のように行う。図5において、モータ8
1によりフォークレバー79を操作して、爪クラッチ片
結合部材80を爪クラッチ片78B側に移動させて、爪
クラッチ78を入りの状態にする。爪クラッチ78が入
りの状態になると、エンジン15の回転動力が入力軸4
1から出力軸44に伝達され、図4に示すように、プー
リ46、ベルト48およびプーリ47を介して、ホース
リール20が回転する。出力軸44は出力軸45とは回
転方向が逆であるので、ホースリール20は送り出し軸
56とは逆方向に回転し、ホース22がホースリール2
0に巻き取られる。
【0053】このとき、ホースリール20の回転に伴っ
てナピア螺旋軸52もホースリール20と同方向に回転
するが、このナピア螺旋軸52の回転方向は、ホース送
り出し時の回転方向とは逆であるため、一方向クラッチ
111により、ナピア螺旋軸52の回転は歯車110に
伝達されず、このため爪クラッチ71が入りの状態にな
らず、送り出し軸56および送り出しローラ26は回転
駆動されない。この場合、送り出し軸56が回転しなく
ても、送り出し軸56と送り出しローラ26との間に、
一方向クラッチ60が介在されているので、送り出しロ
ーラ26は自由に回転するため、ホース22の巻き取り
に支障はない。
【0054】なお、ホース巻き取り時には、ホース22
による引張り力がガイドアーム部30に作用するので、
ガイドアーム部30が軸85を中心に傾動し、これによ
りブレーキアーム97が引っ張りコイルばね100の付
勢力に抗して回動し、ブレーキ材99がホースリール2
0の側板の外周縁から離間して、ホースリール22のブ
レーキが解除される。
【0055】上記実施の形態では、本発明に係るホース
送り出し装置を動力噴霧機に用いた場合について説明し
たが、これに限らず、本発明は、カーペットスプレーヤ
等のホース送り出し装置や、さらには給油装置等可撓性
管材や線材を送り出す他の機器にも適用することができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ホース送り出し装置によれば、ホースを少し引き出して
ホースリールを回転させれば、ホースを送り出しローラ
により送り出すことができる。したがって、作業者がホ
ースを引き出しつつ、ラジコン操作をするというような
煩わしさがない。また、電波障害がある場所においても
ホースを送り出すことができる。また、ラジコン装置等
も必要がなく、コスト高になることがない。さらに、作
業者がホースを引き出してホースリールを回転させれ
ば、送り出しローラが回転駆動されるので、引き出した
ホースの部分に弛みが生じても、ホースの送り出しを安
定的に行うことができる。
【0057】請求項2に記載のホース送り出し装置によ
れば、請求項1の発明と同様の作用効果を奏することが
できるとともに、ホースリールを一定量回転させると、
回転駆動停止手段により、回転駆動手段から送り出しロ
ーラへの回転駆動を停止し、ホースを送り出しローラに
より送り出さなくすることができ、このため送り出しロ
ーラによりホースが余分に引き出されて、ホースが他の
部材と絡まったり、他の部材に接触してホースが傷付い
たりするのを防止することができる。
【0058】請求項3に記載のホース送り出し装置によ
れば、請求項1または請求項2の発明と同様の作用効果
を奏することができるとともに、機械的機構により回転
駆動開始手段または回転駆動停止手段を構成しているの
で、電気系統を必要としないため、エンジンの発電機能
等を要求することがなく、製造コストを低減することが
できる。
【0059】請求項4に記載のホース送り出し装置によ
れば、請求項3の発明と同様の作用効果を奏することが
できるとともに、歯車やスプロケットの歯数比を変更す
るなどにより、回転駆動の開始や停止のタイミングを容
易に設定または変更することができる。
【0060】請求項5に記載のホース送り出し装置によ
れば、請求項3または請求項4の発明と同様の作用効果
を奏することができるとともに、ホースをホースリール
に巻き取るときには、一方向クラッチにより、ホースリ
ールからカムへの回転伝達が行われないので、ホース巻
き取り時に、送り出しローラを回転駆動するのを防止す
ることができる。
【0061】請求項6に記載のホース送り出し装置によ
れば、請求項5の発明と同様の作用効果を奏することが
できるとともに、ホースの整列巻のために設置される螺
旋軸を用いて一方向クラッチを取り付けるので、ホース
の整列巻を備えたホース送り出し装置において、部品点
数の低減および装置のコンパクト化を図ることができ
る。
【0062】請求項7に記載のホース送り出し装置によ
れば、請求項3乃至請求項6のいずれかの発明と同様の
作用効果を奏することができるとともに、送り出しロー
ラによるホースの送り出しが行われているときには、ホ
ースによる引張り力がガイドアーム部に働かないので、
ガイドアーム部が傾動しないため、ブレーキ材がホース
リールから離間するようにブレーキ操作部材によりブレ
ーキアームが操作されないにも拘わらず、クラッチレバ
ーの解除部材により、ブレーキを解除することができ
る。
【0063】請求項8に記載のホース送り出し装置によ
れば、請求項1乃至請求項7のいずれかの発明と同様の
作用効果を奏することができるとともに、ホースリール
の回転駆動と送り出しローラの回転駆動を選択的に行う
ことができるので、ホースの巻き取りとホースの送り出
しを選択的に行うことができる。
【0064】請求項9に記載のホース送り出し装置によ
れば、請求項1乃至請求項8のいずれかの発明と同様の
作用効果を奏することができるとともに、送り出しロー
ラが回転駆動されなくなる等のトラブルが発生した場合
にも、一方向クラッチが設けられているので、送り出し
ローラは自由に回転するため、ホースを手動により引き
出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るホース送り出し装置
を備えた動力噴霧機を示す側面図である。
【図2】同、正面図である。
【図3】ホース送り出し装置の部分を説明するための図
であって、一部を省略して示す側面図である。
【図4】動力伝達系統図である。
【図5】分配器を説明するために図である。
【図6】ホース送り出し装置の部分を説明するための図
であって、一部を省略して示す側面図である。
【図7】図6の一部拡大図である。
【図8】送り出し軸およびナピア螺旋軸の部分を説明す
るための平面図である。
【符号の説明】
10 動力噴霧機 15 エンジン(回転駆動手段) 20 ホースリール 22 ホース 23 分配器 26 送り出しローラ 30 ホースガイド部 41 入力軸 44 出力軸(第2の出力軸) 45 出力軸(第1の出力軸) 52 ナピア螺旋軸(螺旋軸) 60 一方向クラッチ 71 爪クラッチ(クラッチ) 71A 爪クラッチ片(第1の爪クラッチ片) 71B 爪クラッチ片(第3の爪クラッチ片) 73 歯車 78A 爪クラッチ片(第4の爪クラッチ片) 78B 爪クラッチ片(第2の爪クラッチ片) 80 爪クラッチ片結合部材 94 ロッド(ブレーキ操作部材) 97 ブレーキアーム 99 ブレーキ材 110 歯車(伝導要素) 111 一方向クラッチ 113 カム 127 クラッチレバー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持されかつホース(22)
    が巻回されたホースリール(20)と、回転駆動手段
    (15)により回転駆動されて前記ホースリール(2
    0)の前記ホース(22)を送り出し可能とされた送り
    出しローラ(26)と、前記ホースリール(20)から
    の前記ホース(22)の引き出し動作による該ホースリ
    ール(20)の回転運動を検出して、前記回転駆動手段
    (15)から前記送り出しローラ(26)への回転駆動
    を開始させる回転駆動開始手段とを備えていることを特
    徴とするホース送り出し装置。
  2. 【請求項2】 前記ホースリール(20)が一定量回転
    した後、前記回転駆動手段(15)から前記送り出しロ
    ーラ(26)への回転駆動を停止させる回転駆動停止手
    段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のホー
    ス送り出し装置。
  3. 【請求項3】 前記回転駆動開始手段および/または前
    記回転駆動停止手段は、前記ホースリール(20)の回
    転運動により回転されるカム(113)と、このカム
    (113)に応じて作動され、前記回転駆動手段(1
    5)と前記送り出しローラ(26)との間に設けられた
    クラッチ(71)を操作するクラッチ操作手段とを備え
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のホース送り出し装置。
  4. 【請求項4】 前記ホースリール(20)と前記カム
    (113)との間の動力伝達手段は、前記ホースリール
    (20)の回転数と前記カム(113)の回転数とが所
    定の比になるように設定されていることを特徴とする請
    求項3に記載のホース送り出し装置。
  5. 【請求項5】 前記ホースリール(20)と前記カム
    (113)との間の動力伝達手段は、前記ホースリール
    (20)が巻き取り方向に回転するときに、前記ホース
    リール(20)から前記カム(113)への回転伝達が
    遮断されるような一方向クラッチ(111)を備えてい
    ることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のホ
    ース送り出し装置。
  6. 【請求項6】 前記ホースリール(20)の回転に連動
    して回転し、前記ホースリール(20)に前記ホース
    (22)を整列巻するための螺旋軸(52)を備えてお
    り、前記一方向クラッチ(111)は、この螺旋軸(5
    2)と、この螺旋軸(52)の外側に挿入され前記ホー
    スリール(20)からの回転が伝達される伝導要素(1
    10)との間に介在されていることを特徴とする請求項
    5に記載のホース送り出し装置。
  7. 【請求項7】 前記クラッチ操作手段は、前記クラッチ
    (71)の入り切り操作を行うクラッチレバー(12
    7)を備えているとともに、 傾動自在なホースガイド部(30)と、前記ホースリー
    ル(20)にブレーキ材(99)を接離させるブレーキ
    アーム(97)と、前記ホースガイド部(30)の傾動
    により前記ブレーキ材(99)を前記ホースリール(2
    0)から離間させるようにブレーキアーム(97)を操
    作するブレーキ操作部材(94)とが設けられ、 前記クラッチレバー(127)には、このクラッチレバ
    ー(127)が前記クラッチ(71)を入りの状態にす
    る方向に移動するときに、前記ブレーキアーム(97)
    を前記ブレーキ材(99)が前記ホースリール(20)
    から離間させるように移動させる解除部材が設けられて
    いるとともに、 前記ブレーキアーム(97)と前記ブレーキ操作部材
    (94)とは遊びが設けられて連結されていることを特
    徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のホー
    ス送り出し装置。
  8. 【請求項8】 分配器(23)が設けられており、 この分配器(23)は、 回転駆動手段(15)により回転駆動される入力軸(4
    1)と、この入力軸(41)と一直線状に配置された第
    1の出力軸(45)と、前記入力軸(41)に回転自在
    に挿入された歯車(73)と、この歯車(73)により
    回転動力を伝達される第2の出力軸(44)と、前記第
    1の出力軸(45)に該第1の出力軸(45)上を移動
    可能に設けられた第1の爪クラッチ片(71A)と、前
    記入力軸(41)上に前記歯車(73)と一体的に設け
    られた第2の爪クラッチ片(78B)と、前記入力軸
    (41)に該入力軸(41)上を移動可能に設けられ、
    かつ両側に前記第1の爪クラッチ片(71A)に噛み合
    い可能な第3の爪クラッチ片(71B)と、前記第2の
    爪クラッチ片(78B)に嵌合可能な第4の詰めクラッ
    チ片(78A)とを備えた爪クラッチ片結合部材(8
    0)とを備え、 前記爪クラッチ片結合部材(80)が第2の爪クラッチ
    片(78B)側に移動されて、第2の爪クラッチ片(7
    8B)と第4の爪クラッチ片(78A)とが噛み合って
    いるときには、第1の爪クラッチ片(71A)が第3の
    爪クラッチ片(71B)側に移動されても、第1の爪ク
    ラッチ片(71A)と第3の爪クラッチ片(71B)が
    噛み合うことがないように、かつ、爪クラッチ片結合部
    材(80)が第1の爪クラッチ片(71A)側に移動さ
    れるとともに、第1の爪クラッチ片(71A)が第3の
    爪クラッチ片(71B)側に移動されて、第1の爪クラ
    ッチ片(71A)と第3の爪クラッチ片(71B)とが
    噛み合っているときには、第2の爪クラッチ片(78
    B)から第4の爪クラッチ片(78A)が離れてこれら
    が噛み合うことがないように、第1の爪クラッチ片(7
    1A)、爪クラッチ片結合部材(80)および第2の爪
    クラッチ片(78B)の間の位置関係が設定されてお
    り、 前記第1の出力軸(45)および前記第2の出力軸(4
    4)の一方により前記ホースリール(20)が回転駆動
    されるとともに、他方により前記送り出しローラ(2
    6)が回転駆動されることを特徴とする請求項1乃至請
    求項7のいずれかに記載のホース送り出し装置。
  9. 【請求項9】 前記送り出しローラ(26)は、この送
    り出しローラ(26)が回転駆動されるときのみ回転伝
    達を許容する一方向クラッチ(60)を備えていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の
    ホース送り出し装置。
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