JPH053495U - 結束機の針金送り装置 - Google Patents

結束機の針金送り装置

Info

Publication number
JPH053495U
JPH053495U JP5132991U JP5132991U JPH053495U JP H053495 U JPH053495 U JP H053495U JP 5132991 U JP5132991 U JP 5132991U JP 5132991 U JP5132991 U JP 5132991U JP H053495 U JPH053495 U JP H053495U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
lever
guide tube
binding machine
driven roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5132991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0734110Y2 (ja
Inventor
一郎 草刈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Max Co Ltd filed Critical Max Co Ltd
Priority to JP5132991U priority Critical patent/JPH0734110Y2/ja
Publication of JPH053495U publication Critical patent/JPH053495U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0734110Y2 publication Critical patent/JPH0734110Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋結束作業用の結束機への針金装填を容易
に行えるようにする。 【構成】 レバー35の中間部を結束機1のフレームに
枢着し、その一端部に送り機構の従動ローラ34を取付
ける。レバー35にコイルばね36を介装して、従動ロ
ーラ34を主動ローラ32へ圧接させる。レバー35の
他端部をハウジング2の外側へ突出させて、この他端部
に掛金37を前後移動自在に取付ける。結束機1本体に
掛金37と係合できる係止部39を設ける。レバー35
を押圧して掛金37を係止部39へ係合させれば、従動
ローラ34は主動ローラ32から離反してロックされ、
結束機1を把持しながら二つのローラ32,34間へ針
金を挿通する装填作業が容易に行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、結束機に関するものであり、特に、鉄筋コンクリート構造物の鉄 筋結束作業に使用する結束機の針金送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄筋コンクリート構造物を構築する際の鉄筋結束作業は、作業者が針金 を使用して手作業で結束しているが、構造物の規模によっては作業量が膨大なも のになる。そこで、労力の軽減及び作業効率の向上等の要望に応えて、結束すべ き鉄筋への針金の巻回及び針金を捩って緊締するまでの一連の結束作業を自動的 に行う結束機が提案されている。
【0003】 此種の結束機は、携帯用に形成され、結束用針金の案内管を本体の前方へ突出 させている。案内管の前部はフック状に湾曲されており、この湾曲部を結束すべ き鉄筋に掛け、手動スイッチをオンすれば、結束機の後部へ装着したリールに巻 回された長巻の針金が、送り機構によって案内管の前端部から送出される。送り 機構は、モータにて駆動される主動ローラと、該ローラに対向して配設された従 動ローラとによって針金を挟圧して送るように構成されている。針金は、案内管 の湾曲部により湾曲されて連続的に送出され、鉄筋の周囲を複数回周回する。
【0004】 続いて、結束機本体の前面に突出する捩り機構に設けたチャック或いはフック 等の把持部が、巻回された針金を収束して把握し、把持部が回転して針金を捩り 鉄筋を緊締する。又、案内管の前端部位に設けた切断機が、案内管の出口で針金 を切断して結束作業を終了し、上記各機構の動作を逐次制御して1サイクルの作 業を自動的に遂行するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
結束機に針金を装填する際には、送り機構の二つのローラ間に針金の先端部を 挿通しなければならない。しかし、結束機本体後面の針金挿入口へ針金を挿入し て、内部の二つのローラの間隙に挿通することは、ローラが針金を挟圧できるよ うに、その間隙が針金の線径よりも小さく形成されているため容易ではない。
【0006】 そこで、針金の装填を容易にし、操作性を向上するために解決すべき技術的課 題が生じてくるのであり、本考案は該課題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記目的を達成するために提案するものであり、針金送り機構に よって、針金Wを案内管40へ送り込み、前記案内管40の前部を円弧状に湾曲 させて鉄筋等に針金Wを複数回巻回し、切断機構にて前記針金Wを所定の長さで 切断し、巻回された針金Wを捩り機構70により捩じって結束作業を行うように 構成した結束機1であって、主動ローラ32と従動ローラ34との間に針金Wを 挟圧して前記案内管40へ送出するように構成した結束機1に於て、前記従動ロ ーラ34を回動自在なレバー35の一端部に軸着し、前記レバー35の他端部を 本体ハウジング2の外側へ突出させ、前記レバー35にばね36を介装して、前 記従動ローラ34を主動ローラ32へ圧接させるとともに、前記レバー35と本 体とに係止機構をもうけ、前記従動ローラ34を主動ローラ32から離反させた 状態で、前記レバー35をロックできるように形成したことを特徴とする結束機 の針金送り装置を提供するものである。
【0008】
【作用】
結束機本体内部から外側へ突出したレバーを、ばねの付勢に抗して押圧し、回 動させると、このレバーの他端部に取付けた従動ローラが、主動ローラから離反 する。この状態でレバーと本体とに設けた掛金等の係止機構を係合させれば、従 動ローラは主動ローラから離反した状態で固定される。二つのローラ間に針金を 挿通した後に、係止機構の係合を解除すれば、従動ローラは針金を挟んで主動ロ ーラに圧接し、針金が装填される。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に従って説明する。尚、説明の都合上、従来 公知に属する技術事項も同時に説明する。図1は結束機の側面カバーを取外した 状態の側面図、図2はハウジング部分の拡大側面図、図3はハウジング部分の横 断平面図、図4乃至図10は夫々図1のA−A線、B−B線、C−C線、D−D 線、E−E線、F−F線、G−G線矢視図である。
【0010】 図1に示す結束機1は、ダイカスト製のハウジング2の下面にグリップ3を設 け、ハウジング2の側面に収納するNi-cd バッテリ(図示せず)によってモータ 4を駆動する。モータ4は、ハウジング2後方下部の、同図中紙面の奥手に配設 され、図2及び図9に示すようにギヤ5,6を介して第1の中間軸7を駆動し、 前方で図7に示すようにギヤ8,9によって第1の中間軸7から第2の中間軸1 0に動力を伝達し、更にその前方で、図6に示すように主軸11へギヤ12,1 3によって減速された動力を伝達する。
【0011】 図2に示すように主軸11の後部にはウォームギヤ14が嵌着され、図10に 示すように、該ウォームギヤ14の上部に左右方向へ配設されたカム軸15のウ ォームホイール16へウォームギヤ14が噛合し、カム軸15を回転させる。カ ム軸15には動作説明の際に詳述する4つのカム17,18,19,20が嵌着 されている。図10中、右端のカムはモータ制御カム17であり、図2に示すよ うに駆動電源入切用の常開形マイクロスイッチ21の押しボタン22をカム面に 当接させており、カム面の凹部に押しボタン22が嵌入したときに電源が切断さ れる。前述したバッテリーによる電源には、マイクロスイッチ21とグリップ3 に設けたノンロック形の手動スイッチ23とを並列に接続して自己保持回路を形 成している。従って、手動スイッチ23を一回押してモータ4を起動すれば、モ ータ制御カム17が回転し、マイクロスイッチ21の押しボタン22がカム17 の凹部から脱出してオンし、手動スイッチ23の押圧を解除しても、電源は切断 されない。そして、モータ4の回転に伴なって、モータ制御カム17が1回転し 、前記押しボタン22がカム17の凹部へ嵌入して電源が切断される。当該結束 機1は、このモータ制御カム17の1回転中に、他の3個のカム18,19,2 0によって針金の送りから結束までの一連の作業をシーケンス制御するように形 成している。
【0012】 前記主軸11の中間部位には、前後両面に爪を設けた爪クラッチ24をフェザ ーキー25によって主軸11上を移動できるように遊嵌し、該爪クラッチ24へ 噛合できる爪つきベベルギヤ26と爪つきスパーギヤ27とを爪クラッチ24の 前後に遊転自在に挿入している。爪つきベベルギヤ26は、その上方に配置され たベベルギヤ28に噛合し、図8に示すように、ベベルギヤ28と同軸に形成し たスパーギヤ29を対向するスパーギヤ30へ噛合させている。該スパーギヤ3 0の軸はハウジング2の上部隔壁31を貫通し、その上端部に針金送り用の主動 ローラ32を嵌着している。この主動ローラ32は、スパーギヤの外周中央部に 周方向のV溝33を刻設して形成し、図3に示すように同一形状の従動ローラ3 4と噛合し、前記V溝33,33内に針金を挟持して送出すものである。
【0013】 従動ローラ34は、上部隔壁31に枢着した開放レバー35の一端部に軸着さ れている。図3に示すように開放レバー35にはコイルばね36を介装して、同 図中反時計方向へ付勢し、従動ローラ34を主動ローラ32に圧接して噛合させ ている。開放レバー35の他端部はハウジング2の外側へ突出しており、この突 出部位をハウジング2側へ押圧して開放レバー35を時計方向へ回動させれば、 従動ローラ34は主動ローラ32から離反する。当該結束機1を使用する際には 、針金を二つのローラ32,34の間に挿通することが必要であるが、開放レバ ー35の操作によって二つのローラ32,34の間隔を広げれば針金の先端部を 容易に挿入することができる。
【0014】 開放レバー35の前記他端部近傍の側面には、前後方向の長孔35aを開穿し 、この長孔35aに上面視L字形の掛金37を前後摺動自在に装着している。一 方、掛金37に対向してハウジング2内に掛金37の挿入空間38が形成され、 挿入空間38内の後部には掛金37の先端部位に係合できる係止部39が立設さ れている。同図に示すように、開放レバー35の掛金37を前方(図中右)へ移 動させた状態で、開放レバー35を本体のハウジング2側へ押圧すると、掛金3 7の先端部位は挿入空間38内へ挿入される。そして、図11に示すように、掛 金37を後方へ移動させれば、掛金37が係止部39に係合して、従動ローラ3 4を主動ローラ32から離反させた状態で開放レバー35がロックされ、針金装 填時に二つのローラ32,34間に針金を挿通する作業を容易にしている。
【0015】 二つのローラ32,34の前方には案内管40が配設され、その管路の後端を 前記二つのローラ32,34の噛合部位に向けている。案内管40はハウジング 2内を一定範囲で前後に摺動でき、図2に示すようにハウジング2との間にコイ ルばね41を介装して常時前方へ付勢されているが、同図に示す停止状態では、 ハウジング2に設けたストッパピン42が案内管40の係合部43に係合して前 方への移動を規制されている。
【0016】 案内管40の後部にはケーブルワイヤ44の一端部が固定され、該ケーブルワ イヤ44の他端部はハウジング2の後部に枢着した案内管復帰レバー45の先端 部に固定されている。案内管復帰レバー45は、前述したカム軸15の案内管復 帰カム20の回転によって同図中反時計方向へ回動されたときに、ケーブルワイ ヤ44を介して連結された案内管40を後方へ引き戻す。
【0017】 一方、図2及び図3に示す案内管40の中間部上面へ水平方向に枢着したプー リ46の上部端板47には、側方へ突出する突部48を形成し、この突部48へ 調節ねじ49をプーリ46の回転方向へ向けて螺着している。プーリ46が後述 するカム機構によって図3中時計方向へ回動すると、調節ねじ49の頭がストッ パピン42を押圧して押込み、案内管40は移動規制を解除される。このときは 、案内管復帰レバー45は案内管復帰カム20によって押圧されておらず、案内 管40は前方へ突出する。そして、図2に示す案内管40の中間部位から側方へ 突設した突部50が、該突部50の前方のハウジング2内に設けたストッパ51 に衝突して移動を規制される。
【0018】 続いて、結束作業の終了段階で案内管復帰レバー45が案内管復帰カム20に よって回動され、案内管40がケーブルワイヤ44に引かれて後退し、ストッパ ピン42が係合部43に係合して案内管40は図2および図3に示す所定の位置 に復帰する。 図12は、案内管40の要部縦断面図であり、平行な2本の案内路52,53 が示されている。下側の案内路は針金案内路52であり、上側は切断機構のケー ブルワイヤ案内路53である。案内管40の湾曲部54の先端近傍には、案内路 52,53を横断する平坦なカッター室55が設けられ、カッター室55内の針 金経路にガイドピン56が立設されている。ガイドピン56には針金の通路であ る案内孔57が設けられ、後述する案内管40先端部の傾斜案内孔58への中継 路を形成している。
【0019】 又、ガイドピン56には、該ガイドピン56と略同径の孔を開穿したカッター プレート59を遊嵌し、該カッタープレート59の端部にケーブルワイヤ60の 一端部が係止され、その他端部は前記プーリ46に係止されている。カッタープ レート59は、ガイドピン56の案内孔57の入口近傍に対応する部位に開口部 61を設けるとともに、ガイドピン56の案内孔57の出口と、前記傾斜案内孔 58とを連結する孔62を設けている。従って、同図に示す状態では針金案内路 52内を送られる針金は、ガイドピン56の案内孔57、カッタープレート59 の孔62、傾斜案内孔58を夫々通過して先端部から送出される。
【0020】 一方、前記プーリ46を図3中時計方向へ回動させれば、図12に示すケーブ ルワイヤ60によりカッタープレート59が引かれて同図中、反時計方向へ回動 し、孔62によって針金を剪断する。尚、図4に示すように、プーリ46にばね 63を介装して図3中反時計方向への回転力を与え、後述するカム18の動作に よってプーリ46の下部に固設したレバー64が押圧されていないときは、前記 カッタープレート59を図12に示す位置に復帰させるように形成している。
【0021】 案内管40の湾曲部54には、図13及び図14に示すように、針金案内路5 2と平行に案内溝65が並設されている。案内溝65は、前記針金案内路52と 略同一半径で内周面が開放された周回溝であり、針金案内路52から送出された 針金を溝に沿って周回させて目標とする鉄筋に巻回するものである。案内溝65 の導入部位66には左右に拡開した案内片67,67を設け、針金案内路52か ら送出された針金の先端部を前記案内片67,67に当接させて案内溝65へ確 実に導入できるようにしている。又、針金案内路52の先端部位を案内溝65の 導入部位66の方向へ変位させて傾斜案内孔58を形成している。これにより、 送出された針金の左右のブレの中心を導入部位66の巾方向の中心と略一致させ ることができ、針金が案内片67,67に衝突してその反動により外側へ跳出す ことがなく、結束作業の巻回段階における失敗が解消される。
【0022】 次に、巻回された針金を捩って緊締する捩り機構を説明する。図2に示すよう に、捩り機構70は案内管40の下方に配設されている。前記捩り機構70は、 後部軸71と前部軸72とに二分割した軸をコイルばね73,73…とボール7 4,74…によるボールクラッチ75にて連結し、後部軸71の後端部に嵌着し たスパーギヤ76を、前述した主軸11に遊嵌した爪つきスパーギヤ27に噛合 させている。前部軸72には外筒77が摺動自在に外嵌され、図14に示すよう に外筒77に設けたすり割り78にフック79を挿入して該フック79の中間部 をコッターピン80にて枢着し、フック79の後端部に形成したフォーク部81 を、前部軸72先端部のすり割り82に挿入して止ピン83にて係止している。 従って、前部軸72に対して外筒77を後方へ摺動させれば、同図に示すように フック79は外側へ跳上げられる。又、外筒77を前方へ摺動させるとフック7 9は反対方向へ回動し、外筒77の先端に当接する。この当接部位84のみを前 方へ突出させて、フック79と外筒77の先端部間に針金を挟持できるように形 成されている。
【0023】 続いて、前述した各機構部の作動を制御するカム機構を説明する。図16は図 10に示した三つのカム17,18,19を示し、クラッチカム19に係合する クラッチシフト軸90は、先端部に軸支したローラ91をクラッチカム19のカ ム面に当接している。このクラッチシフト軸90は、図2に示すように、カム軸 15の下方を通り前方へ延設され、同図及び図7に示すように、軸の先端部へ嵌 着したクラッチシフタ92を爪クラッチ24の中間部に設けた溝部93へ嵌合さ せている。又、図16に示す切断/把握カム18には、シフト軸100の先端部 に軸支したローラ101が当接しており、該シフト軸100は針金切断機構のプ ーリ46と、捩り機構70のフック79とを作動させる。図3及び図4に示すよ うに、シフト軸100の先端部に固着したシフタ102は、捩り機構70の外筒 77に設けた溝部85に嵌合されている。又、シフト軸100の中間部から上方 へピン103を突設して、該ピン103を、前述したプーリ46下部のレバー6 4の後面に対向させている。図16に示すモータ制御カム17は、前述したよう にマイクロスイッチ21をオン/オフするものである。
【0024】 図16に示す停止状態から、カム軸15が時計方向に1回転して1サイクルの 工程を遂行するのであるが、図17のカム線図を参照して各機構部の動作を説明 する。先ず、図1に示すように、針金Wを巻装したリールRをハウジング2後部 のリール取付部110に装着し、針金Wの先端部をハウジング2後面に開口を有 する挿入管111へ挿入する。次に、前述した開放レバー35を押圧して、図1 1に示すようにロックし、二つのローラ32,34間に針金Wを挿通して開放レ バー35の押圧を解除すれば、針金Wは二つのローラ32,34に挟持され作業 準備が終了する。
【0025】 結束作業を行うには、図1に示す案内管40の湾曲部54を結束すべき鉄筋( 図示せず)に掛け、グリップ3の手動スイッチ23を押す(時点A)。これによ りモータ4が起動し、主軸11が連動してモータ制御カム17を回転し、マイク ロスイッチ21をオンして、手動スイッチ23のオン/オフに係わらず1サイク ルの動作を行う。モータ4の起動とともに、クラッチシフト軸90は中立位置( 図17中N)から後退して,爪クラッチ24が主軸11に遊嵌した爪つきベベル ギヤ26に噛合し、主動ローラ32,34を駆動する。針金案内路52内を送ら れた針金Wは、前述した傾斜案内孔58を通過して案内溝65に導入され、更に 案内溝65に沿って鉄筋へ所定のターン数巻回される。
【0026】 次に、時点Bで爪クラッチ24が中立位置へ戻り、ローラ32,34が回転を 停止するとともに、切断/把握カム18に係合するシフト軸100が前進し、巻 回された針金Wをフック79にて把持する。同時に、中間部に設けたピン103 でプーリ46の下部のレバー64を押圧し、案内管40先端部位のカッタープレ ート59によって針金Wを剪断する。又、プーリ46の上部に設けた調節ねじ4 9がストッパピン42を押圧して案内管40の係止が解除され、案内管40はコ イルばね41の付勢によって前方へ突出する。案内管40が、鉄筋に巻回した針 金より前方へ移動したため、結束機1を後方へ引けば、鉄筋に巻回された針金W はフック79によって緊張される。これにより、複数回巻回された針金を捩った 場合の各ターンの緊締力を均一にすることができる。
【0027】 次に、時点Cで爪クラッチ24が爪つきスパーギヤ27に噛合して捩り機構7 0が回転し、フック79に把持された針金Wが捩られて鉄筋が結束される。そし て、爪クラッチ24が中立位置に復帰し、捩り機構70の回転が停止されるとと もに、シフト軸100が後退してフック79が跳上げられ、緊締された針金Wか ら離脱する(時点D)。
【0028】 続いて、図2に示した案内管復帰カム20が案内管復帰レバー45を押圧して 回動し、案内管40が後退する(時点E)。案内管40が図2に示す位置まで後 退したときに、ハウジング2側に設けたストッパピン42が突出して案内管40 の係合部43に係合する。その後に案内管復帰カム20が案内管復帰レバー45 の押圧を解除してケーブルワイヤ44の緊張を解除するとともに、モータ制御カ ム17がマイクロスイッチ21をオフし、電源を切断して1サイクルの結束作業 を終了する(時点F)。このように、針金を鉄筋へ巻回し、捩って結束するまで の作業を自動的に行うものである。
【0029】 尚、この考案は、この考案の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことがで き、この考案がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【0030】
【考案の効果】
この考案は、上記一実施例に於て詳述したように構成したので、結束機本体の 外側へ露出されたレバーを回動させれば、主動ローラから従動ローラが離反して 針金を二つのローラ間に極めて容易に挿通することができる。又、レバーの回動 操作を解除すれば、レバーに介装したばねによって従動ローラは主動ローラに圧 接し、針金の線径の大小に係らず一定の圧力で針金を挟持するため、スリップが 防止されて送出時の駆動力が安定する。そして、掛金等の係止機構によって二つ のローラを離反させた状態でレバーをロックできるので、針金装填時にばねの反 発に抗してレバーを押圧しておく必要がなく、片手で結束機本体を把持して他方 の手で針金を挿入する際の作業性が良好であり、針金装填を迅速且つ確実に行う ことができ、作業能率の向上に寄与する実用的価値ある考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】側板を取外した結束機の側面図。
【図2】図1のハウジング部分の拡大図。
【図3】ハウジングの天板を切欠した平面図。
【図4】図1のA−A線矢視断面図。
【図5】同B−B線矢視断面図。
【図6】同C−C線矢視断面図。
【図7】同D−D線矢視断面図。
【図8】同E−E線矢視断面図。
【図9】同F−F線矢視断面図。
【図10】同G−G線矢視断面図。
【図11】送り装置の要部を示す一部切欠平面図。
【図12】案内管の一部切欠左側面図。
【図13】案内管の要部底面図。
【図14】案内管の右側面図。
【図15】捩り機構の要部を示す一部切欠平面図。
【図16】モータ制御カム、切断/把握カム、クラッチ
カムの側面図。
【図17】各カムの動作タイミングを示すカム線図。
【符号の説明】
1 結束機 32 主動ローラ 34 従動ローラ 35 開放レバー 36 コイルばね 37 掛金 39 係止部 40 案内管 70 捩り機構 W 針金
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 針金送り機構によって、針金Wを案内管
    40へ送り込み、前記案内管40の前部を円弧状に湾曲
    させて鉄筋等に針金Wを複数回巻回し、切断機構にて前
    記針金Wを所定の長さで切断し、巻回された針金Wを捩
    り機構70により捩じって結束作業を行うように構成し
    た結束機1であって、主動ローラ32と従動ローラ34
    との間に針金Wを挟圧して前記案内管40へ送出するよ
    うに構成した結束機1に於て、前記従動ローラ34を回
    動自在なレバー35の一端部に軸着し、前記レバー35
    の他端部を本体ハウジング2の外側へ突出させ、前記レ
    バー35にばね36を介装して、前記従動ローラ34を
    主動ローラ32へ圧接させるとともに、前記レバー35
    と本体とに係止機構をもうけ、前記従動ローラ34を主
    動ローラ32から離反させた状態で、前記レバー35を
    ロックできるように形成したことを特徴とする結束機の
    針金送り装置。
JP5132991U 1991-07-03 1991-07-03 結束機の針金送り装置 Expired - Lifetime JPH0734110Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5132991U JPH0734110Y2 (ja) 1991-07-03 1991-07-03 結束機の針金送り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5132991U JPH0734110Y2 (ja) 1991-07-03 1991-07-03 結束機の針金送り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH053495U true JPH053495U (ja) 1993-01-19
JPH0734110Y2 JPH0734110Y2 (ja) 1995-08-02

Family

ID=12883885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5132991U Expired - Lifetime JPH0734110Y2 (ja) 1991-07-03 1991-07-03 結束機の針金送り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0734110Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4854895U (ja) * 1971-10-25 1973-07-14
JPS4854894U (ja) * 1971-10-25 1973-07-14
JPWO2017014275A1 (ja) * 2015-07-22 2018-07-26 マックス株式会社 結束機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR102021015020A2 (pt) 2020-07-31 2022-02-15 Max Co., Ltd. Máquina de ligação

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4854895U (ja) * 1971-10-25 1973-07-14
JPS4854894U (ja) * 1971-10-25 1973-07-14
JPWO2017014275A1 (ja) * 2015-07-22 2018-07-26 マックス株式会社 結束機
JP2020176517A (ja) * 2015-07-22 2020-10-29 マックス株式会社 結束機
US11267038B2 (en) 2015-07-22 2022-03-08 Max Co., Ltd. Binding machine
US20220152687A1 (en) * 2015-07-22 2022-05-19 Max Co., Ltd. Binding machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0734110Y2 (ja) 1995-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0714830B1 (en) Method and apparatus for binding articles together
TWI660886B (zh) 捆束機
AU2002344576B2 (en) Stranded wire twisting device of reinforcement binding machine
JPH0229409B2 (ja)
CN114555476B (zh) 钢筋捆扎机
TWI671236B (zh) 捆束機
US3621888A (en) Tool for cotton bale ties
TW201836930A (zh) 捆束機
JPH053495U (ja) 結束機の針金送り装置
JPH056015U (ja) 結束機の針金リールカバー装置
JPH053494U (ja) 結束機の針金案内装置
US20160090749A1 (en) Reinforcing bar binding machine
JPH056014U (ja) 結束機の捩りトルク調節装置
US20170066038A1 (en) Apparatus for coupling arranged reinforcement bars
JP2007238102A (ja) 人為駆動型結束工具
JP2000064617A (ja) 鉄筋メッシュ用結束機
JPH057606U (ja) 結束機に用いる結束線材
JP2502936Y2 (ja) 結束機の電源スイッチ制御装置
JP4729822B2 (ja) 鉄筋結束機の結束線送り機構
JP3487978B2 (ja) ベルトクランプ結束装置
TW202208240A (zh) 捆束機
JP2797947B2 (ja) 結束機
JPH01254512A (ja) バンド結束機
JPS5939027B2 (ja) 金属線材を使用した結束機
JPS6033982A (ja) 金属線材を使用した結束機

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term