JP6935313B2 - 硬化性組成物及び硬化膜 - Google Patents
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Description
そこで、硬化性組成物にはLED光源のようなエネルギーの総量が小さい場合でも、硬化性が発現できるような、高い硬化性が求められている。
また、硬化性を向上させる組成物としては、アクリレートを主成分とするモノマー又はオリゴマーとチオール基を2つ以上有するポリチオール化合物を5〜50重量%含有するハードコート塗液が知られている(例えば特許文献2)。しかしながらこの組成物では貯蔵安定性が悪いために室温で保管中に増粘してしまう。
すなわち、本発明は、エチレン性重合性基(a)を有し、リン酸基(b1)、スルホ基(b2)及びチオール基(c)のいずれをも有しないモノマー(A)と、リン酸基(b1)及び/若しくはスルホ基(b2)を有する化合物(B)と、チオール基(c)を有し、エチレン性重合性基(a)、リン酸基(b1)及びスルホ基(b2)のいずれをも有しない化合物(C)とを含有する、又は前記モノマー(A)と、リン酸基(b1)及び/若しくはスルホ基(b2)並びにチオール基(c)を有する化合物(B2)とを含有する硬化性組成物;前記硬化性組成物を硬化させてなる硬化膜である。
前記の第1の発明とは、エチレン性重合性基(a)を有し、リン酸基(b1)、スルホ基(b2)及びチオール基(c)のいずれをも有しないモノマー(A)と、リン酸基(b1)及び/又はスルホ基(b2)を有する化合物(B)と、チオール基(c)を有し、エチレン性重合性基(a)、リン酸基(b1)及びスルホ基(b2)のいずれをも有しない化合物(C)とを含有する硬化性組成物である。
前記の第1の発明における必須成分であるエチレン性重合性基(a)を有し、リン酸基(b1)、スルホ基(b2)及びチオール基(c)のいずれをも有しないモノマー(A)について、前記のモノマー(A)が有するエチレン性重合性基(a)としては、(メタ)アクリロイル基、アリル基、ビニル基及びマレイミド基等が挙げられる。
これらのうち、硬化性の観点から好ましいエチレン性重合性基(a)は、(メタ)アクリロイル基、アリル基及びビニル基であり、更に好ましいのは、(メタ)アクリロイル基である。
これらのうち、硬化性の観点から好ましいのは、(A1)、(A2)及び(A3)であり、更に好ましいのは(A1)である。
なお、本発明において、ビニル基を有するビニルモノマー(A3)の中には、アリル基を有するアリルモノマー(A2)は含まれないものとする。
前記のモノマー(A)は、1種を単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
例えば2官能(メタ)アクリレートとは、(メタ)アクリロイル基の数が2個であることを意味し、以下同様の記載法を用いる。
リン酸基(b1)及び/又はスルホ基(b2)並びにチオール基(c)を有する化合物(B2)等が挙げられる。
さらに、前記の化合物(B1)としては、リン酸基(b1)及び/又はスルホ基(b2)を有し、エチレン性重合性基(a)及びチオール基(c)のいずれをも有しない化合物(B11);
リン酸基(b1)及び/又はスルホ基(b2)並びにエチレン性重合性基(a)を有し、チオール基(c)を有しない化合物(B12)が挙げられる。
また、リン酸基(b1)及び/又はスルホ基(b2)並びにチオール基(c)を有する化合物(B2)としては、リン酸基(b1)及び/又はスルホ基(b2)並びにチオール基(c)を有し、エチレン性重合性基(a)を有しない化合物(B21);並びに
リン酸基(b1)及び/又はスルホ基(b2)、エチレン性重合性基(a)並びにチオール基(c)を有する化合物(B22)等が挙げられる。
前記の化合物(B)は、1種を単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。
また、前記の化合物(B12)及び化合物(B22)が有するエチレン性重合性基(a)は、硬化性及び硬度の観点から、(メタ)アクリロイル基及びビニル基が好ましく、(メタ)アクリロイル基が更に好ましい。
また、前記の化合物(B)は、リン酸基(b1)及びスルホ基(b2)以外に他の酸性官能基(カルボキシ基等)等を有していても良い
なお、前記のラジカル重合物は、その他の(メタ)アクリレートモノマー[(メタ)アクリル酸メチル等]との共重合物であっても良い。
なお、前記のラジカル重合物は、その他の(メタ)アクリレートモノマー[(メタ)アクリル酸メチル等]との共重合物であっても良い。
前記のヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートモノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート及び3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
なお、前記のラジカル重合物は、その他の(メタ)アクリレートモノマー[(メタ)アクリル酸メチル等]との共重合物であっても良い。
また、前記のメルカプト有機酸とのエステル化物については、メルカプト有機酸以外にその他の有機酸(p−トルエンスルホン酸等)でエステル化されていても良い。
なお、前記のラジカル重合物は、その他の(メタ)アクリレートモノマー[(メタ)アクリル酸メチル等]との共重合物であっても良い。
また、前記のメルカプト有機酸とのエステル化物については、メルカプト有機酸以外にその他の有機酸(p−トルエンスルホン酸等)でエステル化されていても良い。
なお、前記のラジカル重合物は、その他の(メタ)アクリレートモノマー[(メタ)アクリル酸メチル等]との共重合物であっても良い。
また、前記のメルカプト有機酸とのエステル化物については、メルカプト有機酸以外にその他の有機酸(p−トルエンスルホン酸等)でエステル化されていても良い。
前記のヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートモノマーを必須構成単量体とするラジカル重合物は、その他の(メタ)アクリレートモノマー[(メタ)アクリル酸メチル等]との共重合物であっても良い。
また、前記のメルカプト有機酸とのエステル化物については、メルカプト有機酸以外にその他の有機酸(p−トルエンスルホン酸等)でエステル化されていても良い。
前記の化合物(C)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用しても良い。
前記のカルボキシ基(b’)を有し、リン酸基(b1)及びスルホ基(b2)のいずれをも有しない化合物(B’)としては、カルボキシ基(b’)を有し、エチレン性重合性基(a)及びチオール基(c)のいずれをも有しない化合物(B’11);
カルボキシ基(b’)及びエチレン性重合性基(a)を有し、チオール基(c)を有しない化合物(B’12);
カルボキシ基(b’)及びチオール基(c)を有し、エチレン性重合性基(a)を有しない化合物(B’21);並びに
エチレン性重合性基(a)、カルボキシ基(b’)及びチオール基(c)を有する化合物(B’22)等が挙げられる。
また、前記の化合物(B’12)及び化合物(B’22)が有するエチレン性重合性基(a)は、硬化性及び硬度の観点から、(メタ)アクリロイル基及びビニル基が好ましく、(メタ)アクリロイル基が更に好ましい。
なお、炭素数3〜30のカルボキシ基を有する(メタ)アクリルモノマーを必須構成単量体とするラジカル重合物は、その他の(メタ)アクリレートモノマー[(メタ)アクリル酸メチル等]との共重合物であっても良い。
前記の炭素数1〜30のモノカルボン酸としては、脂肪族モノカルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、ウラリル酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、グリコール酸及び乳酸等)、脂環式モノカルボン酸(シクロヘキサンカルボン酸等)及び芳香族モノカルボン酸(安息香酸、ケイ皮酸、ナフトエ酸、サリチル酸及びマンデル酸等)等が挙げられる。
前記の炭素数2〜15の2〜4価のポリカルボン酸としては、脂肪族ポリカルボン酸(シュウ酸、マロン酸及びチオジブロピオン酸等)、脂環式ポリカルボン酸(1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等)及び芳香族ポリカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸及びピロメリット酸等)等が挙げられる。
なお、前記のラジカル重合物は、その他の(メタ)アクリレートモノマー[(メタ)アクリル酸メチル等]との共重合物であっても良い。
また、メルカプト有機酸とのエステル化物については、メルカプト有機酸以外にその他の有機酸(p−トルエンスルホン酸等)でエステル化されていても良い。
なお、前記のラジカル重合物は、その他の(メタ)アクリレートモノマー[(メタ)アクリル酸メチル等]との共重合物であっても良い。
また、前記のメルカプト有機酸とのエステル化物については、メルカプト有機酸以外にその他の有機酸(p−トルエンスルホン酸等)でエステル化されていても良い。
前記の第2の発明における必須成分であるエチレン性重合性基(a)を有し、リン酸基(b1)、スルホ基(b2)及びチオール基(c)のいずれをも有しないモノマー(A)は、前記の第1の発明の説明で例示した化合物(A)を用いることができ、好ましい化合物も同様である。
また、前記の第2の発明における必須成分であるリン酸基(b1)及び/又はスルホ基(b2)並びにチオール基(c)を有する化合物(B2)は、前記の第1の発明の説明で例示した化合物(B2)を用いることができ、好ましい化合物も同様である。
なお、前記の第2の発明における硬化性組成物は、前記のモノマー(A)及び化合物(B2)以外にも、前記の化合物(B1)及び化合物(B’)を含有していてもよい。
また、前記の第2の発明における硬化性組成物中の化合物(B2)の重量割合は、硬化性及び貯蔵安定性の観点から、硬化性組成物の重量を基準として1〜90重量%であることが好ましく、更に好ましくは1〜60重量%でり、特に好ましくは10〜30重量%である。
本発明の硬化性組成物の酸価は、貯蔵安定性の観点から1〜70mgKOH/gであることが好ましく、更に好ましくは1〜50mgKOH/gであり、特に好ましくは1〜30mgKOH/gであり、最も好ましくは1〜15mgKOH/gである。
0.1mmol/g以上であると硬化性が良好であり、5.0mmol/g以下であると貯蔵安定性が良好である。
なお、チオール基の含有量は特開昭62−187731号公報記載の方法に従って定量できる。
ラジカル重合開始剤(D)としては、フォスフィンオキサイド系化合物(D1)、ベンゾイルホルメート系化合物(D2)、チオキサントン系化合物(D3)、オキシムエステル系化合物(D4)、ヒドロキシベンゾイル系化合物(D5)、ベンゾフェノン系化合物(D6)、ケタール系化合物(D7)及びα−アミノアルキルフェノン系化合物(D8)等が挙げられる。
前記の光重合開始剤(D)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用しても良い。
添加剤としては、可塑剤、有機溶剤、分散剤、消泡剤、チクソトロピー性付与剤(増粘剤)、スリップ性向上剤、酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤及び紫外線吸収剤等が挙げられる。
塗工に際しては、塗工機[バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター(サイズプレスロールコーター及びゲートロールコーター等)、エアナイフコーター、スピンコーター及びブレードコーター等]等が使用できる。
塗工膜厚は、硬化乾燥後の膜厚として、0.5〜300μmであることが好ましい。乾燥性、硬化性の観点から更に好ましい上限は250μmであり、硬度の観点から更に好ましい下限は1μmである。
乾燥温度は、10〜200℃であることが好ましく、塗膜の平滑性及び外観の観点から更に好ましい上限は150℃であり、乾燥速度の観点から更に好ましい下限は30℃である。
なお、LED光源は、その他の一般的な紫外線光源と比較して、低消費電力でオゾンの発生も少なく、ランニングコストも低く、環境負荷が少ない。
紫外線の照射量は、硬化性組成物の硬化性及び硬化物の可撓性の観点から50〜10,000mJ/cm2であることが好ましく、更に好ましくは200〜5,000mJ/cm2である。
なお、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、LED光源より広域波長の紫外線を発する高圧水銀灯、超高圧水銀灯及びメタルハライドランプ等の紫外線照射装置ももちろん適用でき、性能を発揮する。
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管及び窒素導入管を備えたガラス製反応容器に、メタクリル酸メチル60部、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート10部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル30部及びトルエン200部を仕込んだ。系内の気相部分を窒素で置換したのち、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)5部をトルエン50部に溶解した溶液を添加し、90℃に加熱し、さらに同温度で4時間反応させた。
反応終了後、ディーン・スターク装置及び還流冷却管を反応生成物が入ったガラス製反応容器に装着し、β−メルカプトプロピオン酸20部及びp−トルエンスルホン酸2部を添加し、撹拌しながら140℃に加熱し、さらに同温度で6時間反応させた。反応後冷却し、10%炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、ろ過を行った。ろ過後、トルエン及び水を減圧下で留去して、チオール基とリン酸基を有する化合物(B21−1)を得た。なお、酸価は43mgKOH/g、チオール基含量は1.51mmol/gであった。
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管及び窒素導入管を備えたガラス製反応容器に、メタクリル酸メチル70部、メタクリル酸30部及びトルエン200部を仕込んだ。系内の気相部分を窒素で置換したのち、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)5部をトルエン50部に溶解した溶液を添加し、90℃に加熱し、さらに同温度で4時間反応させた。反応終了後、トルエンを減圧下で留去して、カルボキシ基を有する化合物としてメタクリル酸メチル/メタクリル酸の共重合体(B’11−1)を得た。なお、酸価は186mgKOH/gであった。
表1に示す配合組成(重量部)で均一混合して、実施例1〜8の硬化性組成物及び比較例1〜6の比較用の硬化性組成物を得た。
(A−1):アクリロイルモルフォリン[商品名:ACMO、KJケミカルズ(株)製]
(A−2):イソボルニルアクリレート[商品名:IBXA、大阪有機化学工業(株)製]
(A−3):1,6−ヘキサンジオールジアクリレート[商品名:ビスコート#230、大阪有機化学工業(株)製]
(A−4):ペンタエリスリトールテトラアクリレート[商品名:ネオマーEA−300、三洋化成工業(株)製]
(A−5):N−ビニルカプロラクタム[BASF社製]
(A−6):トリメリット酸トリアリル[商品名:TRIAM−705、和光純薬工業(株)製]
(A−7):ペンタエリスリトールトリアリルエーテル[商品名:ネオアリルP−30、(株)大阪ソーダ製]
(B12−1):2−アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェートとビス[2−(アクリロイオキシ)エチル]フォスフェートの混合物[商品名:KAYARAD PM−2、日本化薬(株)製、リン酸基を有する化合物、酸価270mgKOH/g]
(B12−2):2−メタクリロイロキシエチルカプロラクタム変性アシッドホスフェート[商品名:KAYARAD PM−21、日本化薬(株)製、リン酸基を有する化合物、酸価178mgKOH/g]
(B12−3):ビニルスルホン酸[旭化成ファインケム社製、スルホ基を有する化合物、酸価519mgKOH/g]
(B12−4):N−t−ブチルアクリルアミドスルホン酸[商品名:ATBS、東亜合成社製、スルホ基を有する化合物、酸価271mgKOH/g]
(B’12−1):2−アクリロイロキシエチル−フタル酸[商品名:HOA−MPL(N)、共栄社化学(株)製、カルボキシ基を有する化合物、酸価226mgKOH/g]
(C−1):1,4−ビス(3−メルカプトブチリルオキシ)ブタン[商品名:カレンズ MT BD1、昭和電工(株)製、チオール基2個、チオール基含量6.68mmol/g]
(C−2):ペンタエリスリトール テトラキス (3−メルカプトブチレート) [商品名:カレンズ MT PE1、昭和電工(株)製、チオール基4個、チオール基含量7.34mmol/g]
(C−3):ペンタエリスリトール テトラキス(3−メルカプトプロピオネート)[商品名:PEMP、SC有機化学(株)製、チオール基4個、チオール基含量8.19mmol/g]
(D−1):2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド[商品名:イルガキュアTPO、BASF(株)社製、アシルフォスフィンオキサイド系重合開始剤]
(D−2):ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド[商品名:イルガキュア819、BASF社製、アシルフォスフィンオキサイド系重合開始剤]
(D−3):2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン[商品名:イルガキュア379、BASF社製、アルキルフェノン系ラジカル重合開始剤]
添加剤:アルキレンオキサイド変性ポリジメチルシロキサン[商品名「BYK−302」、ビックケミー・ジャパン(株)製;スリップ性向上剤]
各硬化性組成物をガラス基板[コーニング社製イーグルXG(厚さ0.7mm)]にスピンコーターで、硬化後の膜厚が20μmになるように塗布し、LED光源紫外線照射装置[型番:FJ100 150×20 365、phoseon TECHNOLOGY(株)製、照射波長 365nm]により、紫外線を照射強度400mW/cm2で5秒照射、積算露光量2,000mJ/cm2で露光し、硬化性組成物を硬化させた。
○:べた付きが全く無い
×:べた付きが残っている
上記の硬化性の評価で得られた硬化物をJIS K−5400に準じ、鉛筆硬度を測定した。なお、ハードコート用途に使用する場合、鉛筆硬度は2H以上であることが必要である。
上記の硬化性の評価で得られた硬化物を、JIS−K7105に準拠し、全光線透過率測定装置[商品名「haze−garddual」、BYK gardner(株)製]を用いて全光線透過率(%)を測定した。
なお、この試料作成条件で作成し、一般的なハードコート用途に使用する場合、全光線透過率は88%以上であることが必要である。
JIS K5600−5−6に準拠して行った。
上記の硬化性の評価で得られた硬化物を、23℃、相対湿度50%の環境下で24時間静置した後、1mm幅にカッターナイフで切込みを入れて碁盤目(5×5個)を作成した。
碁盤目上にセロハン粘着テープを貼り付け、90度剥離を行い、ガラス基材からの硬化物の剥離状態を目視で観察した。25マス中の剥離せずに密着しているマス目の個数を数えて評価した。
また、上記の密着性の評価において、23℃、相対湿度50%の環境下で24時間静置することに代えて、60℃、相対湿度90%の環境下で24時間静置したこと以外は、上記の密着性の評価と同様に実施し、更に厳しい条件での密着性の評価も実施した。
各硬化性組成物を40℃環境下で貯蔵し、30日間経過後に取り出して、粘度を測定し、初期の粘度(40℃環境下での貯蔵を開始する前の粘度)との変化率を算出し、下記の判定基準で評価した。
なお、粘度はE型粘度計[商品名:TVE−35、東機産業(株)製]により測定した。
変化率(%)=(30日後粘度−初期粘度)/初期粘度×100
○:10%未満
×:10%以上
一方、チオール基(c)を有する化合物を一切含有しない比較例1の硬化性組成物は、硬化性、鉛筆硬度及び密着性が不十分である。
また、酸性官能基[リン酸基(b1)及びスルホ基(b2)等]を有する化合物を一切含有しない比較例2の比較用の硬化性組成物は、密着性及び貯蔵安定性が不十分である。
また、前記の(B)を含有せず、カルボキシ基(b’)を有し、リン酸基(b1)及びスルホ基(b2)のいずれをも有しない化合物(B’)を含有する比較例3〜6の比較用の硬化性組成物は、密着性及び貯蔵安定性が不十分である。
Claims (5)
- エチレン性重合性基(a)を有し、リン酸基(b1)、スルホ基(b2)及びチオール基(c)のいずれをも有しないモノマー(A)と、リン酸基(b1)及び/若しくはスルホ基(b2)を有する化合物(B)と、チオール基(c)を有し、エチレン性重合性基(a)、リン酸基(b1)及びスルホ基(b2)のいずれをも有しない化合物(C)とを含有してなり、前記モノマー(A)が、イソボルニル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルフォリン及びフェノキシエチル(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種と、炭素数4〜10の2価アルコールと(メタ)アクリル酸とのジエステル、トリメチロールプロパンのトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのペンタ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールのヘキサ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種との併用であって、前記化合物(B)が、リン酸基(b1)並びに(メタ)アクリロイル基であるエチレン性重合性基(a)を有し、チオール基(c)を有しない化合物(B12)であって、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、ビス〔2−[(メタ)アクリロイルオキシ]エチル〕フォスフェート、カプロラクトン変性ビス〔2−[(メタ)アクリロイルオキシエチル]〕フォスフェート、カプロラクトン変性〔2−[(メタ)アクリロイルオキシエチル]〕アシッドフォスフェート、カプロラクトン変性ビス〔2−[(メタ)アクリロイルオキシメチル]〕フォスフェート、カプロラクトン変性ビス〔2−[(メタ)クリロイルオキシプロピル]〕フォスフェート及びカプロラクトン変性ビス〔2−[(メタ)クリロイルオキシブチル]〕フォスフェートからなる群から選ばれる少なくとも1種であって、前記化合物(C)が、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)及びペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)からなる群から選ばれる少なくとも1種であって、硬化性組成物の重量を基準として、前記モノマー(A)の重量割合が30〜90重量%であって、前記化合物(B)の重量割合が1〜15重量%であって、前記化合物(C)の重量割合が5〜20重量%である硬化性組成物。
- チオール基含有量が0.5〜4.2mmmol/gである請求項1に記載の硬化性組成物。
- 酸価が1〜50mgKOH/gである請求項1又は2に記載の硬化性組成物。
- さらに、ラジカル重合開始剤(D)を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬化性組成物を硬化させてなる硬化膜。
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