JP6934335B2 - 真空吸着部材 - Google Patents
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Description
(構成)
図1Aに上方斜視図が示され、かつ、図1Bに下方斜視図が示されている本発明の第1実施形態としての真空吸着部材は、緻密質部材1と、多孔質部材2と、を備えている。
多孔質部材2の原料粉末であるアルミナ粉末およびガラス粉末、または、炭化珪素粉末およびガラス粉末に、水またはアルコールを加えて混合して調整されたスラリーが、緻密質部材1の凹部12に充填される。貫通孔11および凹部12のうち1次真空経路を構成する部分には樹脂等の焼失部材により予め閉塞または充填されている。緻密質部材1の凹部12に充填されたスラリーが十分に乾燥された後、ガラスの軟化点以上の温度で焼成される。これにより、消失部材が焼失し、緻密質部材1の凹部12に収容され、多孔質部材2の裏面が全体的に凹部12の底面から離間している状態で、多孔質部材2の側面が全周にわたり緻密質部材1に対して接合されている多孔質部材2が形成される。
本発明の第1実施形態としての真空吸着部材によれば、多孔質部材2の平坦な載置面(表面)に載置されたウエハ等の基板Wに対して、貫通孔11と、緻密質部材1の凹部12の底面および側面ならびに多孔質部材2の裏面により画定されている1次真空経路と、多孔質部材2の連通孔により構成される2次真空経路と、を通じて真空吸引力を作用させて、当該基板Wを吸着保持する。
(構成)
図6に示されている本発明の第2実施形態としての真空吸着部材によれば、緻密質部材1の凹部12の底面に溝部が形成され、当該溝部を除いて多孔質部材2の裏面と緻密質部材1の凹部12の底面とが接触している(図5Aおよび図5B参照)。
多孔質部材2において、第1経路要素121および第2経路要素122に対向する部分の厚さが他の部分に比べて厚くなるように多孔質部材2が形成されている。これにより、多孔質部材2において、第1経路要素121および第2経路要素122の直上にあたる領域における2次真空経路の抵抗と、その他の領域における2次真空経路の抵抗と、の差の低減が図られている。このため、多孔質部材2の載置面において、第1経路要素121および第2経路要素122のそれぞれの直上の領域で基板Wに真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様の均一化が図られる。
(構成)
図7に示されている本発明の第3実施形態としての真空吸着部材によれば、緻密質部材1の凹部12の底面は、周縁部から中央部に向かって徐々に高くなるような球面状に形成されている。多孔質部材2は、中央部から周縁部にかけて徐々に厚くなるような曲面状に形成されている。
多孔質部材2の平坦な載置面(表面)に載置されたウエハ等の基板Wに対して、貫通孔11と、緻密質部材1の凹部12の底面および側面、ならびに、多孔質部材2の裏面により画定されている1次真空経路と、多孔質部材2の連通孔により構成される2次真空経路と、を通じて真空吸引力を作用させて、当該基板Wを吸着保持する。
前記実施形態では、貫通孔11、すなわち1次真空経路における負圧発現開始箇所が、凹部12の底面の中央領域に単一の開口部を有するように形成されていたが、他の実施形態として貫通孔11が、凹部12の底面の中央領域から外れた一または複数の開口部を有するように形成されていてもよい。当該複数の開口部は、凹部11の中心を基準として回転対称性を有するように配置されていてもよい。この場合、第1実施形態および第3実施形態において、多孔質部材2の最も厚い部分が貫通孔11に対向するように多孔質部材2が形成されていてもよい。
Claims (5)
- 周囲よりも下方に窪んでいる凹部と、前記凹部に連通する貫通孔と、が形成されている緻密質部材と、
前記緻密質部材の前記凹部に収容された状態で少なくとも側面が全周にわたり前記緻密質部材に対して接合されている多孔質部材と、を備え、
前記多孔質部材の平坦な上面に載置された基板に対して、前記貫通孔と、前記緻密質部材の前記凹部の底面および前記多孔質部材の下面の間隙により上下が画定されている1次真空経路と、前記多孔質部材の気孔の連通により構成される2次真空経路と、を通じて真空吸引力を作用させて、当該基板を吸着保持するための真空吸着部材であって、
前記貫通孔を基準とした前記多孔質部材の上面における真空経路の抵抗の分布態様が所望の分布態様になるように、前記多孔質部材の厚さが連続的もしくは断続的または局所的に変化するように前記多孔質部材が形成されており、
前記多孔質部材の下面は、曲面である部分を有していることを特徴とする真空吸着部材。 - 請求項1記載の真空吸着部材において、
前記多孔質部材が、前記1次真空経路の少なくとも一部に接している領域において、基準箇所から連続的または断続的に厚さが変化するように形成されていることを特徴とする真空吸着部材。 - 請求項2記載の真空吸着部材において、
前記1次真空経路が、前記緻密質部材の前記凹部の底面および前記凹部の底面から全体的に離間している前記多孔質部材の下面により上下が画定されることにより構成され、
前記多孔質部材が、前記基準箇所としての中央箇所から外側に向かって連続的または断続的に厚さが減少または増加するように形成されていることを特徴とする真空吸着部材。 - 請求項1記載の真空吸着部材において、
前記多孔質部材の下面が、前記1次真空経路に面している領域と、前記凹部の底面に接している領域と、に区分され、
前記多孔質部材が、前記1次真空経路に面している領域と、前記凹部の底面に接している領域と、において厚さが相違するように形成されていることを特徴とする真空吸着部材。 - 請求項4記載の真空吸着部材において、
前記緻密質部材の前記凹部の底面に溝部が形成され、
前記1次真空経路が、前記溝部の底面および側面、ならびに、前記多孔質部材の下面により画定され、
前記多孔質部材が、前記1次真空経路に面している領域において、前記溝部の上部に挿入されるように前記凹部の底面に接している領域よりも厚く形成されていることを特徴とする真空吸着部材。
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