JP6934335B2 - 真空吸着部材 - Google Patents

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本発明は、半導体基板または液晶用ガラス基板など基板を吸着保持するために用いられる真空吸着部材に関する。
露光機などの半導体製造装置において、ウエハの均一な吸着のため、例えば多孔質部材からなる載置部が、樹脂またはガラスなどの接着剤により緻密質部材からなる支持部に接合されることで構成された真空吸着部材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。当該真空吸着部材によれば、支持部に形成された吸気孔および載置部を通じて、当該載置部に載置されたウエハに対して真空吸着力を作用させる。
特開2005−205507号公報
しかし、一般的にウエハに対して真空吸着力が作用するタイミングが載置面の場所ごとに相違し、しかも当該タイミングの分布が不規則的であるため、吸着保持されたウエハにしわが寄ったり撓みが残ったままであったりなど、ウエハの平坦性が損なわれる可能性がある。特に、載置面から貫通孔までの距離の長短に応じて、真空吸着力が作用するタイミングが異なるため、ウエハの平坦性が損なわれる場合がある。
そこで、本発明は、基板に対する真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様を制御し得る真空吸着部材を提供することにある。
本発明は、周囲よりも下方に窪んでいる凹部と、前記凹部に連通する貫通孔と、が形成されている緻密質部材と、前記緻密質部材の前記凹部に収容された状態で少なくとも側面が全周にわたり前記緻密質部材に対して接合されている多孔質部材と、を備え、前記多孔質部材の平坦な上面に載置された基板に対して、前記貫通孔と、前記緻密質部材の前記凹部の底面および前記多孔質部材の下面の間隙により上下が画定されている1次真空経路と、前記多孔質部材の気孔の連通により構成される2次真空経路と、を通じて真空吸引力を作用させて、当該基板を吸着保持するための真空吸着部材に関する。
本発明の真空吸着部材は、前記貫通孔を基準とした前記多孔質部材の上面における真空経路の抵抗の分布態様が所望の分布態様になるように、前記多孔質部材の厚さが連続的もしくは断続的または局所的に変化するように前記多孔質部材が形成されており、前記多孔質部材の下面は、曲面である部分を有していることを特徴とする。
本発明の真空吸着部材によれば、貫通孔→1次真空経路→2次真空経路の順に負圧が発現し、多孔質部材の上面に載置されている基板に対して真空吸着力が作用する。多孔質部材の厚さが連続的もしくは断続的または局所的に変化するように、多孔質部材が形成されている。これにより、貫通孔を基準とした多孔質部材の上面までの真空経路の抵抗の当該上面における分布態様が所望の分布態様に設計されている。多孔質部材の上面、すなわち載置面において当該抵抗が低い場所であるほど、当該上面に載置された基板に対して早く真空吸着力を作用させることができる。よって、多孔質部材の上面に載置された基板に対する真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様が制御され得る。
本発明の真空吸着部材において、前記多孔質部材が、前記1次真空経路の少なくとも一部に接している領域において、基準箇所から連続的または断続的に厚さが変化するように形成されていることが好ましい。
当該構成の真空吸着部材によれば、多孔質部材のうち1次真空経路の少なくとも一部に接している領域において、多孔質部材の厚み方向について2次真空経路の抵抗が基準箇所から連続的または断続的に変化するように構成されている。このため、例えば、多孔質部材のうち当該領域において、基準箇所から他の箇所に向かってまたは他の箇所から基準箇所に向かってウエハの真空吸着力が時系列的にまたは徐々に作用するように、基板に対する真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様が制御され得る。
本発明の真空吸着部材において、前記1次真空経路が、前記緻密質部材の前記凹部の底面および前記凹部の底面から全体的に離間している前記多孔質部材の下面により上下が画定されることにより構成され、前記多孔質部材が、前記基準箇所としての中央箇所から外側に向かって連続的または断続的に厚さが減少または増加するように形成されていることが好ましい。
当該構成の真空吸着部材によれば、多孔質部材において基準箇所である中央箇所から全方位について外側に向かって、または、外側から中央箇所に向かってウエハの真空吸着力が時系列的にまたは徐々に作用するように、基板に対する真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様が制御され得る。
本発明の真空吸着部材において、前記多孔質部材の下面が、前記1次真空経路に面している領域と、前記凹部の底面に接している領域と、に区分され、前記多孔質部材が、前記1次真空経路に面している領域と、前記凹部の底面に接している領域と、において厚さが相違するように形成されていることが好ましい。
当該構成の真空吸着部材によれば、多孔質部材において、1次真空経路に面している領域と、凹部の底面に接している領域と、のそれぞれにおいて多孔質部材の連通孔により構成される2次真空経路の抵抗が制御され得る。これにより、当該2つの領域のそれぞれにおいて基板に真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様が調節され得る。
本発明の真空吸着部材において、前記緻密質部材の前記凹部の底面に溝部が形成され、前記1次真空経路が、前記溝部の底面および側面、ならびに、前記多孔質部材の下面により画定され、前記多孔質部材が、前記1次真空経路に面している領域において、前記溝部の上部に挿入されるように前記凹部の底面に接している領域よりも厚く形成されていることが好ましい。
当該構成の真空吸着部材によれば、1次真空経路に接している多孔質部材の領域における2次真空経路の抵抗と、それ以外の領域、特に、1次真空経路の周辺の領域における2次真空経路の抵抗と、の差の低減が図られる。
本発明の第1実施形態としての真空吸着部材の上方斜視図。 本発明の第1実施形態としての真空吸着部材の下方斜視図。 図1AのII平面における真空吸着部材の縦断面図。 1次および2次真空経路の抵抗の変化態様の第1例示図。 1次および2次真空経路の抵抗の変化態様の第2例示図。 多孔質部材の上面における真空吸着力の発現態様に関する説明図。 第1経路要素に関する説明図。 第2経路要素に関する説明図。 本発明の第2実施形態としての真空吸着部材の構成に関する説明図。 本発明の第3実施形態としての真空吸着部材の構成に関する説明図。 1次および2次真空経路を通じた真空吸引抵抗の変化態様の第1例示図。
(第1実施形態)
(構成)
図1Aに上方斜視図が示され、かつ、図1Bに下方斜視図が示されている本発明の第1実施形態としての真空吸着部材は、緻密質部材1と、多孔質部材2と、を備えている。
緻密質部材1は、略平板形状(例えば円盤形状)のアルミナ、窒化珪素、炭化珪素およびジルコニアから選ばれるセラミックス焼結体により構成されている。緻密質部材1には、中央部に円形の凹部12を備え、凹部12の直径は例えば約300mmである。凹部12の底面の中央部に開口部を有する貫通孔11が形成されている。凹部12の底面は、周縁部から中央部に向かって徐々に低くなるような凹曲面状に形成されている。
多孔質部材2は、構成する成分がアルミナ、アルミナおよびガラスの焼結体、または、炭化珪素およびガラスの焼結体からなり、複数の連通孔を備えた多孔質体により構成されている。多孔質部材2の連通孔が2次真空経路を構成し、例えば、平均気孔径が10〜150μmになり、気孔率が20〜40%である。多孔質部材2の平均気孔径および気孔率は、構成する成分の平均粒子径が選択されることで適宜調節されてもよい。
多孔質部材2は、表面(上面)、軸線方向(Z方向)について当該表面に対向する裏面(下面)、ならびに、表面および裏面のそれぞれの周縁と上端縁および下端縁を共通にする側面を有する略円盤状である。図2に模式的に示されているように、表面は平坦な載置面であり、裏面は中央部から周縁部にかけて連続的に厚さが増えるような略球面状または曲面状に形成され、載置面とは異なり平面ではなく、中央部が膨らんだ形状である。多孔質部材2は、緻密質部材1の凹部12に収容され、多孔質部材2の裏面が全体的に凹部12の底面から離間している状態で、側面が全周にわたり緻密質部材1に対して接合されている。
(真空吸着部材の製造方法)
多孔質部材2の原料粉末であるアルミナ粉末およびガラス粉末、または、炭化珪素粉末およびガラス粉末に、水またはアルコールを加えて混合して調整されたスラリーが、緻密質部材1の凹部12に充填される。貫通孔11および凹部12のうち1次真空経路を構成する部分には樹脂等の焼失部材により予め閉塞または充填されている。緻密質部材1の凹部12に充填されたスラリーが十分に乾燥された後、ガラスの軟化点以上の温度で焼成される。これにより、消失部材が焼失し、緻密質部材1の凹部12に収容され、多孔質部材2の裏面が全体的に凹部12の底面から離間している状態で、多孔質部材2の側面が全周にわたり緻密質部材1に対して接合されている多孔質部材2が形成される。
なお、緻密質部材1および多孔質部材2のそれぞれが個別に焼成によって作製された後、ガラスまたはガラスおよびセラミックスに由来する接合剤を緻密質部材1の凹部12および多孔質部材2の間に介在させた状態で緻密質部材1の凹部12に多孔質部材2を嵌め込み、加熱処理を施すことにより当該接合剤由来の接合層によって緻密質部材1および多孔質部材2が接合されてもよい。
(作用・効果)
本発明の第1実施形態としての真空吸着部材によれば、多孔質部材2の平坦な載置面(表面)に載置されたウエハ等の基板Wに対して、貫通孔11と、緻密質部材1の凹部12の底面および側面ならびに多孔質部材2の裏面により画定されている1次真空経路と、多孔質部材2の連通孔により構成される2次真空経路と、を通じて真空吸引力を作用させて、当該基板Wを吸着保持する。
多孔質部材2の厚さhが連続的に変化するように形成されていることにより、貫通孔11の凹部12の底面の開口部を基準とした多孔質部材2の上面までの真空経路の抵抗の当該載置面における分布態様が設計されている。具体的には、多孔質部材2の厚さhが、その中央部から周辺部に向かって連続的に減少するように形成されていることで、真空経路の抵抗の分布の均一化が図られている。
例えば、多孔質部材2の中心軸線をZ軸とする円柱座標系(r、θ、Z)(図2参照)において、多孔質部材2の厚さh(r)(0≦r≦R)が主変数rの連続的または断続的な減少関数として表現される場合、図3Aおよび図3Bに示されているように、貫通孔11の中心(r=0)からの距離rに応じて、1次真空経路の真空吸引抵抗R1(r)が徐々に増加し(一点鎖線参照)、多孔質部材2の厚さ方向の2次真空経路の真空吸引抵抗R2(r)が徐々に減少している(二点鎖線参照)。
1次真空経路の真空吸引抵抗R1(r)が徐々に増加するのは、貫通孔11の凹部12の底面の開口部からの距離(経路の長さ)rが長くなるにつれ、当該真空吸引抵抗R1(r)が大きくなることを意味している。2次真空経路の真空吸引抵抗R2(r)が徐々に増加するのは、多孔質部材2の厚さh(r)が中央部から周辺部に向かって(rが大きくなるにつれて)、徐々に減少するように形成されていることを意味している。
このため、図3Aに示されているように、貫通孔11、1次真空経路および2次真空経路を通じた真空吸引抵抗R1(r)+R2(r)の均一化が図られる(実線参照)。よって、多孔質部材2の載置面に載置された基板Wに対する真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様が略均一になるように制御され得る。
あるいは、図3Bに示されているように、貫通孔11、1次真空経路および2次真空経路を通じた真空吸引抵抗R1(r)+R2(r)が載置面の中央部、すなわち多孔質部材2の中心軸線と当該載置面との交点から周辺部に向かって連続的に低下するよう設計される(実線参照)。
よって、多孔質部材2の載置面に載置された基板Wに対する真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様が、外側領域のほうが内側領域よりも早くなるように制御され得る。例えば、図4に示されているように、多孔質部材2の上面において、中央領域S0、およびこれを多重に取り囲む複数の円環状領域S1〜Sn(例えばn=4)が定義されている場合、白矢印で示されているように、最も外側の円環状領域Snから最も内側の円環状領域S1、さらには中央領域S0の順で基板Wに対して真空吸着力を作用させることができる。
(第2実施形態)
(構成)
図6に示されている本発明の第2実施形態としての真空吸着部材によれば、緻密質部材1の凹部12の底面に溝部が形成され、当該溝部を除いて多孔質部材2の裏面と緻密質部材1の凹部12の底面とが接触している(図5Aおよび図5B参照)。
緻密質部材1の凹部12の底面および多孔質部材2の下面のそれぞれは略平面である。第1実施形態と同様に、緻密質部材1の凹部12の底面および多孔質部材2の下面のそれぞれは曲面状または球面状であってもよいが、多孔質部材2の裏面と緻密質部材1の凹部12の底面とが溝部を除いた領域において面接触している。当該溝部および多孔質部材2の底面により第1経路要素(1次真空経路)121が画定される。本実施形態では、図6に示されているように、1経路要素121が貫通孔11の開口部から異なる径方向または異なる方位に延在する複数(例えば「3」)の第1経路要素121(1211〜1213)と、第1経路要素121に連通し、かつ、貫通孔11を取り囲むように周方向または環状に延在する複数(例えば「3」)の第2経路要素(2次真空経路)122(1221〜1223)と、で構成されている。
多孔質部材2の裏面のうち第2経路要素122に面している部分は、図5Bに示されているように、緻密質部材1の一部が溝部内に挿入され、第2経路要素122に対向する領域の多孔質部材2の厚さが他の部分に比べて厚くなるように多孔質部材2が形成されている。同様に、多孔質部材2の裏面のうち第1経路要素121に面している部分は、緻密質部材1の一部が溝部内に挿入され、第1経路要素121に対向する領域の多孔質部材2の厚さが他の部分に比べて厚くなるように多孔質部材2が形成されている(図5A参照)。
すなわち、第1経路要素121および第2経路要素122のそれぞれに対向する領域は、その他の領域よりも厚くなるように、多孔質部材2が形成されている。
(作用・効果)
多孔質部材2において、第1経路要素121および第2経路要素122に対向する部分の厚さが他の部分に比べて厚くなるように多孔質部材2が形成されている。これにより、多孔質部材2において、第1経路要素121および第2経路要素122の直上にあたる領域における2次真空経路の抵抗と、その他の領域における2次真空経路の抵抗と、の差の低減が図られている。このため、多孔質部材2の載置面において、第1経路要素121および第2経路要素122のそれぞれの直上の領域で基板Wに真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様の均一化が図られる。
(第3実施形態)
(構成)
図7に示されている本発明の第3実施形態としての真空吸着部材によれば、緻密質部材1の凹部12の底面は、周縁部から中央部に向かって徐々に高くなるような球面状に形成されている。多孔質部材2は、中央部から周縁部にかけて徐々に厚くなるような曲面状に形成されている。
その他の構成に関しては第1実施形態と同様であるため、同一符号を用いるとともに説明を省略する。
(作用・効果)
多孔質部材2の平坦な載置面(表面)に載置されたウエハ等の基板Wに対して、貫通孔11と、緻密質部材1の凹部12の底面および側面、ならびに、多孔質部材2の裏面により画定されている1次真空経路と、多孔質部材2の連通孔により構成される2次真空経路と、を通じて真空吸引力を作用させて、当該基板Wを吸着保持する。
多孔質部材2の厚さhが連続的に変化するように形成されていることにより、図8に示されているように、貫通孔11の中心(r=0)からの距離rに応じて、1次真空経路の真空吸引抵抗R1(r)が連続的に減少し(一点鎖線参照)、多孔質部材2の厚さ方向の2次真空経路の真空吸引抵抗R2(r)が連続的に増加している(二点鎖線参照)。
このため、図8に示されているように、貫通孔11、1次真空経路および2次真空経路を通じた真空吸引抵抗R1(r)+R2(r)が載置面の中央部、すなわち多孔質部材2の中心軸線と当該載置面との交点から周辺部に向かって連続的に増加するよう設計される中央箇所(基準箇所)から徐々に増加する(実線参照)。
よって、多孔質部材2の載置面に載置された基板Wに対する真空吸着力を作用させるタイミングの分布態様が、内側領域のほうが外側領域よりも早くなるように制御され得る。例えば、図4に黒矢印で示されているように、中央領域S0から始まり、最も内側の円環状領域S1から最も外側の円環状領域Snにかけて順で基板Wに対して真空吸着力を作用させることができる。
(本発明の他の実施形態)
前記実施形態では、貫通孔11、すなわち1次真空経路における負圧発現開始箇所が、凹部12の底面の中央領域に単一の開口部を有するように形成されていたが、他の実施形態として貫通孔11が、凹部12の底面の中央領域から外れた一または複数の開口部を有するように形成されていてもよい。当該複数の開口部は、凹部11の中心を基準として回転対称性を有するように配置されていてもよい。この場合、第1実施形態および第3実施形態において、多孔質部材2の最も厚い部分が貫通孔11に対向するように多孔質部材2が形成されていてもよい。
前記実施形態では緻密質部材1の凹部11および多孔質部材2の形状は円形状であったが、他の実施形態として正十二角形、正六角形、正方形、台形、楕円形など他の形状であってもよい。多孔質部材2の下面の形状は、曲面(第1および第3実施形態)および略平面(第2実施形態)のほか、円錐台状、角錐台状、円錐状、角錐状、波面状など、多孔質部材2の厚さ方向について2次真空経路の抵抗の調整のために任意の形状に形成されてもよい。
第1実施形態および第3実施形態において、緻密質部材1の凹部12の底面が平面である一方、多孔質部材2の下面が球面であってもよい。
1‥緻密質部材、2‥多孔質部材、11‥貫通孔、12‥凹部、121‥第1経路要素、122‥第2経路要素。

Claims (5)

  1. 周囲よりも下方に窪んでいる凹部と、前記凹部に連通する貫通孔と、が形成されている緻密質部材と、
    前記緻密質部材の前記凹部に収容された状態で少なくとも側面が全周にわたり前記緻密質部材に対して接合されている多孔質部材と、を備え、
    前記多孔質部材の平坦な上面に載置された基板に対して、前記貫通孔と、前記緻密質部材の前記凹部の底面および前記多孔質部材の下面の間隙により上下が画定されている1次真空経路と、前記多孔質部材の気孔の連通により構成される2次真空経路と、を通じて真空吸引力を作用させて、当該基板を吸着保持するための真空吸着部材であって、
    前記貫通孔を基準とした前記多孔質部材の上面における真空経路の抵抗の分布態様が所望の分布態様になるように、前記多孔質部材の厚さが連続的もしくは断続的または局所的に変化するように前記多孔質部材形成されており、
    前記多孔質部材の下面は、曲面である部分を有していることを特徴とする真空吸着部材。
  2. 請求項1記載の真空吸着部材において、
    前記多孔質部材が、前記1次真空経路の少なくとも一部に接している領域において、基準箇所から連続的または断続的に厚さが変化するように形成されていることを特徴とする真空吸着部材。
  3. 請求項2記載の真空吸着部材において、
    前記1次真空経路が、前記緻密質部材の前記凹部の底面および前記凹部の底面から全体的に離間している前記多孔質部材の下面により上下が画定されることにより構成され、
    前記多孔質部材が、前記基準箇所としての中央箇所から外側に向かって連続的または断続的に厚さが減少または増加するように形成されていることを特徴とする真空吸着部材。
  4. 請求項1記載の真空吸着部材において、
    前記多孔質部材の下面が、前記1次真空経路に面している領域と、前記凹部の底面に接している領域と、に区分され、
    前記多孔質部材が、前記1次真空経路に面している領域と、前記凹部の底面に接している領域と、において厚さが相違するように形成されていることを特徴とする真空吸着部材。
  5. 請求項4記載の真空吸着部材において、
    前記緻密質部材の前記凹部の底面に溝部が形成され、
    前記1次真空経路が、前記溝部の底面および側面、ならびに、前記多孔質部材の下面により画定され、
    前記多孔質部材が、前記1次真空経路に面している領域において、前記溝部の上部に挿入されるように前記凹部の底面に接している領域よりも厚く形成されていることを特徴とする真空吸着部材。
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