JP6933893B2 - クロロゲン酸類含有製剤の製造方法 - Google Patents

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本発明は、クロロゲン酸類含有製剤の製造方法に関する。
クロロゲン酸類は、抗酸化作用や血圧降下作用等の生理活性を有することが知られている。これらの生理作用をより効果的に発現させるためには、クロロゲン酸類をより多く継続して摂取することが有効であり、多量のクロロゲン酸類を簡便に摂取できる形態として飲料がある。しかしながら、クロロゲン酸類を含有する飲料は、濁りを生じやすいため、商品価値を大きく低下させることがある。
このような濁りを除去する技術として、例えば、焙煎コーヒー豆から熱水を用いて抽出された焙煎コーヒー豆抽出液に水溶性のカルシウム塩を添加することにより、焙煎コーヒー豆抽出液に含まれる高分子物質を凝集させ、そして凝集物を除去する方法が提案されている(特許文献1)。
特開平3−91442号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、焙煎コーヒー豆抽出液に水溶性のカルシウム塩を添加して混合し、その混合液を膜処理して精製された焙煎コーヒー豆抽出液は、クロロゲン酸類濃度を飲料の至適濃度に希釈しpHを酸性領域に調整すると、濁りを生ずることが判明した。
本発明の課題は、クロロゲン酸類濃度を飲料の至適濃度に希釈して酸性飲料とした場合にも濁りの発生し難いクロロゲン酸類含有製剤の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み種々検討した結果、生コーヒー豆抽出物と、所定量の水溶性金属塩とを混合し、その混合液を膜処理することにより、クロロゲン酸類濃度を飲料の至適濃度に希釈して酸性飲料とした場合にも濁りが発生し難いクロロゲン酸類含有製剤が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、生コーヒー豆抽出物と、該生コーヒー豆抽出物の固形分に対して0.1〜15質量倍の水溶性金属塩とを混合する第1の工程と、
該混合液を膜処理する第2の工程
を備える、クロロゲン酸類含有製剤の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、クロロゲン酸類濃度を飲料の至適濃度に希釈して酸性飲料とした場合にも濁りの発生し難いクロロゲン酸類含有製剤を簡便な操作で効率よく製造することができる。
以下、本発明のクロロゲン酸類含有製剤の製造方法について説明する。
本発明のクロロゲン酸類含有製剤の製造方法は、第1の工程と、第2の工程とを備えるものである。以下、各工程について詳細に説明する。
(第1の工程)
第1の工程は、生コーヒー豆抽出物と、該生コーヒー豆抽出物の固形分に対して0.1〜15質量倍の水溶性金属塩とを混合する工程である。
本発明で使用する「生コーヒー豆抽出物」としては、例えば、生コーヒー豆抽出液又はその濃縮物が挙げられる。その形態としては、固体、液体、溶液、スラリー等の種々のものがある。ここで、「生コーヒー豆抽出液」とは、生コーヒー豆から熱水を用いて、バッチ抽出、ドリップ抽出、カラム抽出等の公知の抽出方法により抽出したものであって、濃縮や精製操作が行われていないものをいう。なお、抽出方法として、例えば、特開昭58−138347号公報、特開昭59−51763号公報、特開昭62−111671号公報、特開平5−236918号公報等に記載の方法を採用することができる。また、「生コーヒー豆抽出液の濃縮物」とは、生コーヒー豆抽出液から溶媒の少なくとも一部を除去してクロロゲン酸類濃度を高めたものをいう。
生コーヒー豆の豆種としては、例えば、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種、アラブスタ種等を挙げることができる。また、生コーヒー豆の産地は特に限定されないが、例えば、ブラジル、コロンビア、タンザニア、モカ、キリマンジャロ、マンデリン、ブルーマウンテン、グアテマラ、ベトナム等が挙げられる。なお、生コーヒー豆は、1種単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
また、生コーヒー豆は、未粉砕のものでも、粉砕したものでもよい。粉砕方法は特に限定されず、公知の方法及び装置を用いることができる。例えば、カッターミル、ハンマーミル、ジェットミル、インパクトミル、ウィレー粉砕機等の粉砕装置を挙げることができる。なお、粉砕生コーヒー豆の平均粒径は適宜選択することができる。
本発明で使用する水溶性金属塩としては、水溶性の無機金属塩が好ましい。ここで、本明細書において「水溶性金属塩」とは、水への溶解度が10g/100mL以上の金属塩を意味する。
水溶性金属塩の具体例としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が挙げられ、1種又は2種類以上混合して使用することができる。アルカリ金属塩としては、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化リチウム等のアルカリ金属のハロゲン化物、硫酸ナトリウム等のアルカリ金属の硫酸塩、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム等のアルカリ金属のリン酸塩が挙げられる。また、アルカリ土類金属塩としては、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等のアルカリ土類金属のハロゲン化物、硫酸マグネシウム等のアルカリ土類金属の硫酸塩が挙げられる。中でも、濁り除去の観点から、アルカリ金属の硫酸塩、アルカリ金属のリン酸塩、及びアルカリ土類金属のハロゲン化物から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、硫酸ナトリウム、リン酸二水素カリウム、及び塩化カルシウムから選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、塩化カルシウムが更に好ましい。
水溶性金属塩の使用量は、生コーヒー豆抽出物の固形分に対して0.1〜15質量倍であるが、濁り除去の観点から、0.3質量倍以上が好ましく、0.6質量倍以上がより好ましく、0.8質量倍以上が更に好ましく、そして12.5質量倍以下が好ましく、7質量倍以下がより好ましく、4.5質量倍以下が更に好ましい。かかる使用量の範囲としては、生コーヒー豆抽出物の固形分に対して、好ましくは0.3〜12.5質量倍、より好ましくは0.6〜7質量倍、更に好ましくは0.8〜4.5質量倍である。ここで、本明細書において「固形分」とは、試料を105℃の電気恒温乾燥機で3時間乾燥した後の残分をいう。
また、混合液は、濁り除去の観点から、生コーヒー抽出物由来の固形分濃度が、0.01〜50質量%であることが好ましく、0.1〜10質量%であることがより好ましく、1〜5質量%であることが更に好ましい。
生コーヒー抽出物と水溶性金属塩との混合方法は、生コーヒー抽出物が生コーヒー抽出液である場合、一方を他方に添加して混合しても、両者を同時に添加して混合してもよく、また混合の際には撹拌することができる。また、生コーヒー抽出物が生コーヒー抽出液の濃縮物である場合、生コーヒー抽出物と水溶性金属塩とを水存在下で混合することができる。生コーヒー抽出物と水溶性金属塩とを水存在下で混合する方法としては、水、生コーヒー抽出物及び水溶性金属塩を個別に添加しても、3者を同時に添加してもよい。なお、3者を個別に添加する場合、水、生コーヒー抽出物及び水溶性金属塩の添加順序は特に限定されない。
また、水溶性金属塩は、固体のまま添加してもよいが、水溶液の形態で添加することもできる。水溶液の形態で添加する場合、混合液中の生コーヒー豆由来の固形分含有量が上記範囲内となるように水の使用量を選択することができる。
本発明においては、濁りをより一層除去するために、第1の工程後、第2の工程の前に、生コーヒー豆抽出物と水溶性金属塩とを含む混合液を静置した状態で所定時間保持する工程を備えることが好ましい。
保持時間は、濁り除去の観点から、10分以上が好ましく、30分以上がより好ましく、50分以上が更に好ましく、そして360分以下が好ましく、240分以下がより好ましく、120分以下が更に好ましい。かかる保持時間の範囲としては、好ましくは10〜360分、より好ましくは30〜240分、更に好ましくは50〜120分である。
保持温度は、濁り除去の観点から、5℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましく、15℃以上が更に好ましく、そして70℃以下が好ましく、50℃以下がより好ましく、35℃以下が更に好ましい。かかる温度の範囲としては、好ましくは5〜70℃、より好ましくは10〜50℃、更に好ましくは15〜35℃である。
(第2の工程)
第2の工程は、第1の工程後、又は保持工程後の混合液を膜処理する工程である。
膜処理としては、一般的な膜を用いて処理することができるが、濁り除去の観点から、精密濾過膜(MF膜)を用いた処理が更に好ましい。
膜孔径としては、濁り除去の観点から、10μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましく、1μm以下が更に好ましく、また生産効率の観点から、0.1μm以上が好ましく、0.2μm以上がより好ましく、0.3μm以上が更に好ましい。膜孔径の範囲としては、好ましくは0.1〜10μm、より好ましくは0.2〜5μm、更に好ましくは0.3〜1μmである。なお、膜孔径の測定方法としては、水銀圧入法、バブルポイント試験、細菌濾過法などを用いた一般的な測定方法が挙げられるが、バブルポイント試験で求めた値を用いることが好ましい。
膜の材質としては、有機膜、無機膜が挙げられる。有機膜としては、例えば、セルロースアセテート(CA)、セルロースジアセテート(CDA)、セルローストリアセテート(CTA)、ニトロセルロース、ポリアミド(PA)、ポリアクリロニトリル(PAN)等の親水性膜、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスルフォン(PS)等の疎水性膜を挙げることができる。また、無機膜としては、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニウム等のセラミック膜が一般的であり、他にはカーボン膜、ガラス製膜等を挙げることができる。
膜の形態としては、例えば、チューブラータイプ、キャピラリータイプ、スパイラルタイプ又はホロファイバータイプに成型されたものを利用することができる。
膜処理方式としては、例えば、クロスフロー濾過、デッドエンド濾過等を採用することができる。操作圧力は、使用する膜モジュールの耐圧範囲であれば特に限定されるものではないが、例えば、濾過方式がクロスフロー濾過である場合、好ましくは0.03〜0.5MPa、より好ましくは0.05〜0.3MPa、更に好ましくは0.07〜0.3MPa、より好ましくは0.1〜0.2MPaである。また、平均透過速は、好ましくは0.3〜10g/min、より好ましくは0.5〜8g/min、更に好ましくは0.8〜6.5g/minである。
膜処理の温度は、濁り除去の観点から、5℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましく、15℃以上が更に好ましく、そして70℃以下が好ましく、50℃以下がより好ましく、35℃以下が更に好ましい。かかる温度の範囲としては、好ましくは5〜70℃、より好ましくは10〜50℃、更に好ましくは15〜35℃である。
本発明の製造方法により得られたクロロゲン酸類含有製剤は、下記の特性を具備することができる。
すなわち、クロロゲン酸類含有製剤は、クロロゲン酸類濃度を0.3質量%、pHを3に調整したときの濁度を、好ましくは90NTU以下、より好ましくは60NTU以下、更に好ましくは40NTU以下、より更に好ましくは20NTU以下とすることができる。ここで、本明細書において「濁度」とは、実施例に記載の方法により測定したものをいい、「NTU」とは、ホルマジン濁度標準を使用したホルマジン濁度の測定単位である。また、「クロロゲン酸類」とは、3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸及び5−カフェオイルキナ酸のモノカフェオイルキナ酸と、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸及び5−フェルラキナ酸のモノフェルラキナ酸を併せての総称であり、本発明においては上記6種うち少なくとも1種を含有すればよい。なお、クロロゲン酸類の含有量は上記6種の合計量に基づいて定義される。
また、クロロゲン酸類含有製剤の形態としては、例えば、液体、スラリー、半固体、固体等の種々のものが挙げられる。クロロゲン酸類含有製剤の製品形態として液体が望ましい場合は、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜濃縮等により濃縮することが可能であり、また粉体が望ましい場合は、例えば、噴霧乾燥や凍結乾燥等により乾燥することもできる。
1.クロロゲン酸類(CGA)の分析
分析機器はHPLCを使用した。装置の構成ユニットの型番は次の通りである。
・UV−VIS検出器:SPD20A(島津製作所社製)
・カラムオーブン:CTO−20AC(島津製作所社製)
・ポンプ:LC−20AT(島津製作所社製)
・オートサンプラー:SIL−20AC(島津製作所社製)
・カラム:Cadenza CD−C18 内径4.6mm×長さ150mm、粒子径3μm(インタクト社製)
・デガッサー:DGU−20A−5(島津製作所社製)
分析条件は次の通りである。
・サンプル注入量:10μL
・流量:1.0mL/min
・UV−VIS検出器設定波長:325nm
・カラムオーブン設定温度:35℃
・溶離液A:0.05M 酢酸、0.1mM HEDPO、10mM 酢酸ナトリウム、5(V/V)%アセトニトリル溶液
・溶離液B:アセトニトリル
濃度勾配条件
時間 溶離液A 溶離液B
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
15.0分 95% 5%
20.0分 95% 5%
22.0分 92% 8%
50.0分 92% 8%
52.0分 10% 90%
60.0分 10% 90%
60.1分 100% 0%
70.0分 100% 0%
HPLCでは、コーヒー抽出液を、メンブレンフィルター(GLクロマトディスク25A、孔径0.45μm、ジーエルサイエンス社製)にて濾過後、分析に供した。
クロロゲン酸類の保持時間(単位:分)
・モノカフェオイルキナ酸:5.3、8.8、11.6の計3点
・モノフェルラキナ酸:13.0、19.9、21.0の計3点
ここで求めた6種のクロロゲン酸類の面積値から5−カフェオイルキナ酸を標準物質とし、クロロゲン酸類含有量(質量%)を求めた。
2.濁度の測定
実施例及び比較例で得られたクロロゲン酸類含有製剤を、塩酸水溶液を用いてクロロゲン酸類濃度を0.3質量%、pHを3に調整した。得られた調整液について、25℃にて濁度計(Turbidimeter/TN−100、EUTECH INSTRUMENTS社製)を用いて測定を行い、表示数値を濁度として評価した。
3.L値の測定
試料を、色差計((株)日本電色社製 スペクトロフォトメーター SE2000)を用いて測定した。
実施例1
(第1の工程)
平均粒径8mmの生コーヒー豆(インドネシア産ロブスタ種)100gを2Lの四つ口フラスコに投入した。次に、95℃の熱水2000gを投入し、175rpmにて6時間撹拌した。次に、ろ紙によりろ過し、生コーヒー豆抽出液を得た。生コーヒー豆抽出液は、固形分量が1質量%であった。次に、生コーヒー豆抽出液に塩化カルシウムを生コーヒー豆抽出液の固形分に対し0.1質量倍量添加し、混合液を得た。
(第2の工程)
次に、混合液を25℃にて1時間放置後、孔径0.8μmのメンブレンフィルター(材質セルロースアセテート)によりろ過し、クロロゲン酸類含有製剤を得た。
そして、クロロゲン酸類含有製剤について分析を行った。その結果を表1に示す。
実施例2〜6
塩化カルシウムの添加量を表1に示す量に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作にてクロロゲン酸類含有製剤を得た。そして、クロロゲン酸類含有製剤について分析を行った。その結果を表1に示す。
比較例1
塩化カルシウムを添加しなかったこと以外は、実施例1と同様の操作にてクロロゲン酸類含有製剤を得た。そして、クロロゲン酸類含有製剤について分析を行った。その結果を表1に示す。
比較例2
第1の工程において、L18の焙煎コーヒー豆(インドネシア産ロブスタ種)から得られた焙煎コーヒー豆抽出液を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作にてクロロゲン酸類含有製剤を得た。なお、焙煎コーヒー豆抽出液は、固形分量が15質量%であった。次に、クロロゲン酸類含有製剤について分析を行った。その結果を表1に示す。
比較例3
第1の工程において、L32の焙煎コーヒー豆(インドネシア産ロブスタ種)から得られた焙煎コーヒー豆抽出液を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作にてクロロゲン酸類含有製剤を得た。なお、焙煎コーヒー豆抽出液は、固形分量が15質量%であった。次に、クロロゲン酸類含有製剤について分析を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0006933893
実施例7
第1の工程において、水溶性金属塩として硫酸ナトリウムを添加したこと以外は、実施例1と同様の操作にてクロロゲン酸類含有製剤を得た。そして、クロロゲン酸類含有製剤について分析を行った。その結果を表2に示す。
実施例8〜10
硫酸ナトリウムの添加量を表2に示す量に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作にてクロロゲン酸類含有製剤を得た。そして、クロロゲン酸類含有製剤について分析を行った。その結果を表2に示す。
実施例11
第1の工程において、水溶性金属塩としてリン酸二水素カリウムを添加したこと以外は、実施例1と同様の操作にてクロロゲン酸類含有製剤を得た。そして、クロロゲン酸類含有製剤について分析を行った。その結果を表2に示す。
実施例12〜16
リン酸二水素カリウムの添加量を表2に示す量に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作にてクロロゲン酸類含有製剤を得た。そして、クロロゲン酸類含有製剤について分析を行った。その結果を表2に示す。
Figure 0006933893
表1〜2から、生コーヒー豆抽出物と、所定量の水溶性金属塩とを混合し、その混合液を膜処理することで、クロロゲン酸類濃度を飲料の至適濃度に希釈して酸性飲料とした場合にも濁りが発生し難いクロロゲン酸類含有製剤が得られることがわかる。また、生コーヒー豆抽出物の代わりに焙煎コーヒー豆抽出物を用いたとしても、クロロゲン酸類濃度を飲料の至適濃度に希釈して酸性飲料とした場合の濁りの抑制ができないことがわかる。

Claims (6)

  1. 生コーヒー豆抽出物と、該生コーヒー豆抽出物の固形分に対して2.0質量倍の水溶性金属塩とを混合する第1の工程と、
    該混合液を膜処理する第2の工程
    を備える、クロロゲン酸類含有製剤の製造方法。
  2. 前記第2の工程で使用する膜が精密濾過膜である、請求項1記載のクロロゲン酸類含有製剤の製造方法。
  3. 前記第2の工程で使用する膜の孔径が0.1〜10μmである、請求項1又は2記載のクロロゲン酸類含有製剤の製造方法。
  4. 前記第1の工程後、前記第2の工程の前に、前記混合液を静置した状態で所定時間保持する工程を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載のクロロゲン酸類含有製剤の製造方法。
  5. 前記保持時間が10〜360分である、請求項4記載のクロロゲン酸類含有製剤の製造方法。
  6. 前記水溶性金属塩がアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩から選ばれる1種以上であ る、請求項1〜5のいずれか一項に記載のクロロゲン酸類含有製剤の製造方法。
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