JP6924685B2 - 複合材料成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合材料成形方法及び複合材料に関する。
軽量性及び高い強度を有する材料には、強化繊維に樹脂を含浸させた複合材料が知られている。複合材料は、航空機、自動車及び船舶等に用いられている。航空機、自動車及び船舶等に用いられる複合材料は、空間部分を有する等、複雑な形状を有するものがある。空間部分を有する複合材料を製造する方法としては、予め形成した成形コアの上に、強化繊維に樹脂を含浸させた複合材料を置き、加圧しながら加熱し、その後に成形コアを除去する方法が知られている(特許文献1参照)。
特表2009−542459号公報
航空機、自動車及び船舶等に用いられる複合材料は、十分に大きな空間部分を有する等、サイズが大きい場合がある。このような十分に大きな空間部分を有する複合材料を特許文献1の方法で成形する場合、空間部分に応じた十分に大きな成形コアを予め形成する必要がある。また、予め形成した成形コアは、1つの複合材料を成形するごとに、加圧及び加熱処理を受けるため、頻繁にメンテナンスをしたり作り直したり等といった大掛かりかつ長時間の作業をする必要がある。このため、特許文献1の方法は、複合材料が、十分に大きな空間部分を有する等、サイズが大きい場合に、成形にかかるコストが高いという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複合材料のサイズが大きい場合でも、成形にかかるコストを低減する複合材料成形方法及びこの方法により成形された複合材料を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、複合材料成形方法は、樹脂を含む成形型を形成する成形型形成ステップと、前記成形型に沿う形状に形成され、強化繊維を有する繊維含有材料を、前記成形型に積層する積層ステップと、ヘッドを前記繊維含有材料に押し当てることで、前記ヘッドと前記成形型とで前記繊維含有材料を挟み込んで加圧する加圧ステップと、前記加圧ステップで加圧している領域を、前記ヘッドに設けられた加熱部材により加熱することで、前記領域における前記成形型の前記樹脂を前記繊維含有材料に染み込ませて反応させる加熱ステップと、前記加熱ステップと並行して行われ、前記ヘッドを前記繊維含有材料に沿って移動させる移動ステップと、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、加圧ステップで、成形型形成ステップで形成した成形型とヘッドとで繊維含有材料を挟み込んで加圧することができるので、成形コアのような型を必要とせずに複合材料を成形することができる。これにより、複合材料のサイズが大きい場合でも、成形にかかるコストを低減することができる。また、複合材料の成形する形状を自由にすることができる。
この構成において、前記積層ステップでは、前記繊維含有材料として、前記強化繊維を編んで前記成形型に沿った形状に形成されるか、または、前記強化繊維と樹脂繊維とを編んで前記成形型に沿った形状に形成されたプリフォーム材を、前記成形型に積層し、前記加熱ステップでは、前記領域における前記成形型の前記樹脂を反応させることが好ましい。この構成によれば、プリフォーム材により予め所望の形状を形成しやすいので、成形後にしわができにくく、成形後の品質を好適に維持することができる。
これらの構成において、前記成形型形成ステップでは、前記成形型を、前記樹脂が前記繊維含有材料に含浸する量に応じて設定される厚さに形成することが好ましい。この構成によれば、成形後の複合材料において、残存する成形型の厚さを制御することができる。
あるいは、これらの構成において、前記成形型形成ステップでは、前記積層ステップで前記繊維含有材料を積層する側とは反対側に第1樹脂で第1樹脂層を形成し、前記積層ステップで前記繊維含有材料を積層する側に前記第1樹脂より反応温度が低い第2樹脂で第2樹脂層を形成して、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とを有する前記成形型を形成し、前記加熱ステップでは、前記第1樹脂の反応温度よりも低く、前記第2樹脂の反応温度よりも高い温度で加熱することで、前記領域における前記成形型の前記第2樹脂を前記繊維含有材料に染み込ませて反応させることが好ましい。この構成によれば、成形後の複合材料において、第1樹脂層を残存させ、第2樹脂層を繊維含有材料に染み込ませた状態とすることができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、複合材料は、第1樹脂を含む樹脂層と、前記樹脂層の少なくとも一方の面に設けられ、強化繊維に前記第1樹脂よりも反応温度が低い第2樹脂が含浸された複合材料層と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、高い耐熱性を有する樹脂層と、高い強度を有する複合材料層とが一体となっているので、1つの複合材料において、高い耐熱性と高い強度とを共存させることができる。
本発明によれば、複合材料のサイズが大きい場合でも、成形にかかるコストを低減する複合材料成形方法及びこの方法により成形された複合材料を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合材料成形方法で成形される複合材料の一例を示す概略図である。 図2は、図1の複合材料の断面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る複合材料成形方法のフローチャートである。 図4は、図3の成形型形成ステップを説明する説明図である。 図5は、図3の積層ステップを説明する説明図である。 図6は、図3の加圧ステップ、加熱ステップ及び移動ステップを説明する説明図である。 図7は、本発明の第2の実施形態に係る成形型形成ステップを説明する説明図である。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る複合材料成形方法で成形される複合材料の一例を示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合材料成形方法で成形される複合材料10の一例を示す概略図である。図2は、図1の複合材料10の断面図である。図2は、鉛直方向を含む断面における図1の複合材料10の断面図である。複合材料10は、図1及び図2に示すように、所定の厚さを有する円錐曲面状に形成されており、底部分が平面台12で下側から支持されている。平面台12は、複合材料10を下側から支持する水平面を有する台座が例示されるが、複合材料10を水平方向に固定する凹凸等が設けられていてもよい。また、平面台12は、これに限定されず、複合材料10を支持することができるものであれば、どのような形態であってもよい。また、複合材料10は、クレーンで上側から吊り下げられたフック等により、上側から支持されてもよい。
複合材料10は、図2に示すように、円錐曲面状の外側に開放空間を有し、円錐曲面状の内側に平面台12によって閉鎖された空間部分である閉鎖空間を有する。複合材料10は、図2に示すように、樹脂層14と、複合材料層16と、を有する。樹脂層14と複合材料層16とは、いずれも、円錐曲面状に形成されている。複合材料10は、樹脂層14が、複合材料10における閉鎖空間側に形成され、複合材料層16が、複合材料10における開放空間側に形成されている。複合材料10は、この形態に限定されず、樹脂層14が、複合材料10における開放空間側に形成され、複合材料層16が、複合材料10における閉鎖空間側に形成されている形態であってもよいし、樹脂層14が形成されていない形態であってもよい。
複合材料10に含まれる樹脂層14は、加熱されることで熱溶融反応する熱可塑性樹脂を含む。樹脂層14に含まれる熱可塑性樹脂は、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、及びポリフェニレンサルファイド(PPS)等が例示される。また、複合材料10に含まれる樹脂層14は、さらに加熱されることで軟化状態または半硬化状態から硬化状態に熱硬化反応する熱硬化性樹脂、並びにその他の樹脂を含んでいてもよい。樹脂層14が熱硬化性樹脂を含む場合、この熱硬化性樹脂は、エポキシ系樹脂、ポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂が例示される。以下において、複合材料10の樹脂層14に含まれる樹脂は、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを区別しない場合には、熱可塑性樹脂の熱溶融反応と熱硬化性樹脂の熱硬化反応とを、単に反応と称する。
複合材料10に含まれる複合材料層16は、強化繊維と、樹脂と、を含む。複合材料10に含まれる複合材料層16は、軽量性及び高い強度を有する。複合材料層16に含まれる強化繊維は、第1の実施形態では炭素繊維が例示されるが、これに限定されることはなく、その他の金属繊維でもよい。複合材料層16に含まれる樹脂は、熱可塑性樹脂を含む。複合材料10に含まれる複合材料層16は、具体的には、強化繊維と熱可塑性樹脂繊維との混紡であるプリフォーム材において熱可塑性樹脂繊維が反応した状態のもの、強化繊維と熱可塑性樹脂繊維とをニット状に織り込んだプリフォーム材において熱可塑性樹脂繊維が反応した状態のもの、及び、これらのプリフォーム材においてその他の樹脂を含浸させたプリフォーム材が、好ましいものとして例示される。なお、複合材料10に含まれる複合材料層16は、強化繊維が織布のものに限定されず、強化繊維が不織布のものであってもよい。複合材料10に含まれる複合材料層16は、この場合、予め所望の形に形成しておいてから形成されるので、第1の実施形態に係る複合材料成形方法によりしわができる可能性が低減されている。複合材料層16に含まれる熱可塑性樹脂は、樹脂層14に含まれる熱可塑性樹脂と同様の物が例示される。また、複合材料層16に含まれる樹脂は、熱硬化性樹脂、並びにその他の樹脂を含んでいてもよい。複合材料層16に含まれる熱硬化性樹脂は、樹脂層14に含まれる熱硬化性樹脂と同様の物が例示される。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る複合材料成形方法のフローチャートである。第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、複合材料10を得ることができる。第1の実施形態に係る複合材料成形方法について、図3を用いて説明する。第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、図3に示すように、成形型形成ステップS12と、積層ステップS14と、加圧ステップS16と、加熱ステップS18と、移動ステップS20と、を有する。
図4は、図3の成形型形成ステップS12を説明する説明図である。成形型形成ステップS12を実行する成形型形成装置20は、図4に示すように、樹脂吐出部22と、ロボットアーム24と、制御部26と、を含む。成形型形成装置20は、平面台12の上に下側から上側に向かって、樹脂を含む成形型13を形成する。
樹脂吐出部22は、成形型13を形成する樹脂を吐出する。樹脂吐出部22は、ディスペンサが例示される。ロボットアーム24は、先端部に樹脂吐出部22が接続されており、樹脂吐出部22を3次元方向に自由自在に移動させることができる。ロボットアーム24は、クレーンのアームが例示される。制御部26は、樹脂吐出部22及びロボットアーム24と電気的に接続されており、樹脂吐出部22及びロボットアーム24を制御する。成形型形成装置20は、制御部26が樹脂吐出部22及びロボットアーム24を制御することにより、所望の位置に所望の組成の樹脂を配した成形型13を形成することができる。成形型形成装置20は、第1の実施形態では、全体としては、大型の3Dプリンタのようなものが例示されるが、これに限定されず、大型の射出成形装置のようなものであってもよい。
制御部26は、記憶部と、処理部と、を備える。記憶部は、例えばRAM、ROM及びフラッシュメモリー等の記憶装置を有し、処理部により処理されるソフトウェア・プログラム及びこのソフトウェア・プログラムにより参照されるデータ等を記憶する。また、記憶部は、処理部が処理結果等を一時的に記憶する記憶領域としても機能する。処理部は、記憶部からソフトウェア・プログラム等を読み出して処理することで、ソフトウェア・プログラムの内容に応じた機能、具体的には、成形型形成装置20によって実行される成形型形成ステップS12の実行を可能にする種々の機能を発揮する。
成形型形成ステップS12は、図4に示すように、成形型形成装置20により、制御部26が樹脂吐出部22及びロボットアーム24を制御することで、平面台12の上に下側から上側に向かって、所望の位置に所望の組成の樹脂を配した成形型13を形成するステップである。成形型形成ステップS12では、成形型13が、樹脂層14の形状に合わせて、例えば円錐曲面状に形成される。
成形型形成ステップS12では、成形型13が、積層ステップS14で繊維含有材料15が積層される側の表面粗さを、所定の表面粗さ以上にすることが好ましい。この場合、成形型13の所定の表面粗さ以上の凹凸により、追って説明する積層ステップS14、加圧ステップS16、加熱ステップS18及び移動ステップS20を経て、繊維含有材料15との間の接合強度を高めることができる。
成形型形成ステップS12で形成される成形型13は、追って説明する積層ステップS14、加圧ステップS16、加熱ステップS18及び移動ステップS20を経て、成形型13に含まれる樹脂が繊維含有材料15(図5参照)に染み込まれて樹脂層14を形成する前駆材料である。このため、成形型13は、樹脂層14に含まれる樹脂と、複合材料層16に含まれる樹脂の一部と、を含む樹脂で構成される。なお、複合材料10に樹脂層14が形成されない場合には、成形型13は、複合材料層16に含まれる樹脂の一部で構成される。
成形型形成ステップS12では、成形型13を、樹脂が繊維含有材料15に含浸する量に応じて設定される厚さに形成する。具体的には、成形型形成ステップS12では、成形型13を、繊維含有材料15に染み込んで複合材料層16の一部となる部分の厚さと、樹脂層14として残存する部分の厚さと、を合わせた厚さとなるように形成する。なお、複合材料10に樹脂層14が形成されない場合には、成形型形成ステップS12では、成形型13を、繊維含有材料15に染み込んで複合材料層16の一部となる部分の厚さと等しい厚さとなるように形成する。
図5は、図3の積層ステップS14を説明する説明図である。積層ステップS14は、図5に示すように、成形型13に沿う形状に形成された繊維含有材料15を、成形型13に積層するステップである。積層ステップS14では、例えば、成形型13の開放空間側に、複合材料層16の形状に合わせて例えば円錐曲面状に形成された繊維含有材料15を、上から被せて重ねている。なお、積層ステップS14では、繊維含有材料15を成形型13の開放空間側に重ねることに限定されず、成形型13の閉鎖空間側に重ねることとしてもよい。
繊維含有材料15は、追って説明する加圧ステップS16、加熱ステップS18及び移動ステップS20を経て、成形型13に含まれる樹脂が染み込んで複合材料層16を形成する前駆材料である。繊維含有材料15は、複合材料層16に含まれる強化繊維を有する、すなわち、強化繊維と複合材料層16に含まれる樹脂とを含んで構成されていてもよく、強化繊維単体で構成されていてもよい。
例えば、繊維含有材料15は、複合材料層16に含まれる強化繊維と、複合材料層16に含まれる樹脂の一部と、で構成される。繊維含有材料15は、複合材料層16に含まれる強化繊維と、複合材料層16に含まれる樹脂の一部を含む樹脂繊維と、を有し、この強化繊維と樹脂繊維とを編んで成形型に沿った形状に形成されたプリフォーム材またはその他の樹脂が含浸されたプリフォーム材であることが好ましい。なお、繊維含有材料15は、強化繊維と樹脂繊維との織布に限定されず、強化繊維と樹脂繊維との不織布であってもよい。この場合、繊維含有材料15は、予め所望の形に形成することができるので、追って説明する加圧ステップS16、加熱ステップS18及び移動ステップS20を実行することによりしわができにくく、成形後の品質を好適に維持することができる。
なお、繊維含有材料15は、樹脂を含まなくてもよく、すなわち、強化繊維単体で構成されていてもよく、好ましくは、強化繊維を編んで成形型に沿った形状に形成されたプリフォーム材であってもよい。また、繊維含有材料15は、強化繊維の織布に限定されず、強化繊維の不織布であってもよい。この場合、繊維含有材料15は、追って説明する加圧ステップS16、加熱ステップS18及び移動ステップS20を実行することにより成形型13に含まれる樹脂の少なくとも一部が染み込まれることで、複合材料層16となる。
図6は、図3の加圧ステップS16、加熱ステップS18及び移動ステップS20を説明する説明図である。加圧ステップS16、加熱ステップS18及び移動ステップS20を実行する成形装置30は、図6に示すように、ヘッド32と、ロボットアーム34と、制御部36と、を含む。成形装置30は、平面台12の上に下側から上側に向かって、成形型13及び繊維含有材料15を成形することで複合材料10を得る。
ヘッド32は、繊維含有材料15における成形型13が設けられた側とは反対側の面に沿って移動可能に支持されており、繊維含有材料15においてヘッド32と対向する領域を加熱及び加圧する。また、ヘッド32は、繊維含有材料15を介して成形型13を加熱する。ヘッド32は、繊維含有材料15に押し当てることで、ヘッド32と成形型13とで繊維含有材料15を挟み込んだ状態として、この繊維含有材料15の挟み込んだ領域を加圧する。ヘッド32は、この繊維含有材料15の挟み込んだ領域を200kPa以上800kPa以下で加圧することが好ましく、300kPa以上600kPa以下で加圧することがより好ましい。ヘッド32は、クレーンのアームによって移動可能に支持されるコンパクションヘッドが例示される。
ヘッド32は、繊維含有材料15と対向する面に、加熱部材32aが設けられている。加熱部材32aは、繊維含有材料15において加熱部材32aが対向する領域を加熱し、これに伴い、繊維含有材料15のこの領域と対向する成形型13の領域を加熱する。加熱部材32aは、制御部36と電気的に接続されており、制御部36によって制御される。加熱部材32aは、制御部36によって制御された可変な加熱温度で加熱することができる。
加熱部材32aは、第1の実施形態では、交流磁場を印加することで繊維含有材料15の内部に渦電流を誘起することにより繊維含有材料15を加熱する交流磁場印加部材が例示される。加熱部材32aは、交流磁場印加部材である場合、繊維含有材料15における加熱部材32aが対向する領域に向けて900kHz以上の高周波磁場を印加することが好ましい。加熱部材32aは、これに限定されず、抵抗加熱により自らが発熱することで繊維含有材料15を加熱する抵抗加熱ヒータ、電場を印加することで繊維含有材料15を加熱する電場印加部材、超音波を発生させることで繊維含有材料15を加熱する超音波発生部材、ミリ波を発生させることで繊維含有材料15を加熱するミリ波発生部材、及び、電磁波を印加することでヘッド32、繊維含有材料15または成形型13に予め設けた微小金属等の電磁場発熱体を発熱することにより繊維含有材料15を加熱する電磁波印加部材、等が好適なものとして例示される。なお、加熱部材32aとして用いられる交流磁場印加部材または電場印加部材は、ヘッド32または成形型13に予め設けた微小金属等の電磁場発熱体を発熱することにより繊維含有材料15を加熱する形態であってもよい。加熱部材32aは、いずれの場合においても、加熱温度の分布を持たせることができる。
ここで、金属等の電磁場発熱体は、金属等の電磁場発熱体における所定の方向に沿った電場が印加されることで、分子運動量が増加して、金属等の電磁場発熱体の内部に発熱が誘起される。また、金属等の電磁場発熱体は、金属等の電磁場発熱体における所定の方向に直交する方向に沿った磁場が印加されることで、内部に電流が発生し、金属等の電磁場発熱体自体の電気抵抗によって発熱する。同様に、金属等の電磁場発熱体は、電磁波を吸収して、発熱する。金属等の電磁場発熱体は、例えば、溶液に分散して吹き付けることで塗布された金属等の電磁場発熱体シートとして、ヘッド32、繊維含有材料15または成形型13等に予め設けられることが好ましい。金属等の電磁場発熱体は、ヘッド32、繊維含有材料15または成形型13等に局所的または部分的に分布させて設けることで、局所的又は部分的な加熱を精度よく行うことを可能にする。
ヘッド32の繊維含有材料15と対向する面において、加熱部材32a等は、適宜、複合材料10の成形の際の加圧及び加熱に十分な耐圧性及び耐熱性を示し、かつ、加熱部材32aが磁場を発生させる形態である場合にはその磁場に対して透明な材料、例えば、PEEK樹脂及びセラミックスなどの材料で適切に保護されていることが好ましい。
ロボットアーム34は、繊維含有材料15の開放空間に設けられている。ロボットアーム34は、ヘッド32を繊維含有材料15における開放空間側の面に沿って移動可能に支持する。ロボットアーム34は、クレーンのアームが例示される。制御部36は、加熱部材32a及びロボットアーム34と、電気的に接続されており、加熱部材32a及びロボットアーム34を制御する。
制御部36は、記憶部と、処理部と、を備える。記憶部は、例えばRAM、ROM及びフラッシュメモリー等の記憶装置を有し、処理部により処理されるソフトウェア・プログラム及びこのソフトウェア・プログラムにより参照されるデータ等を記憶する。また、記憶部は、処理部が処理結果等を一時的に記憶する記憶領域としても機能する。処理部は、記憶部からソフトウェア・プログラム等を読み出して処理することで、ソフトウェア・プログラムの内容に応じた機能、具体的には、成形装置30によって実行される加圧ステップS16、加熱ステップS18及び移動ステップS20の実行を可能にする種々の機能を発揮する。
制御部36は、ロボットアーム34の作動を制御することで、ヘッド32の位置並びに移動速度を制御する。制御部36は、ヘッド32を繊維含有材料15に対して押し当てる強さを制御することで、繊維含有材料15の対向する領域に対して印加する圧力を制御することができる。制御部36は、加熱部材32aを制御することで、繊維含有材料15及び成形型13の対向する領域に対する加熱温度を制御する。このように、制御部36は、繊維含有材料15及び成形型13の具体的な樹脂の組成等に応じて、繊維含有材料15を加熱する加熱温度、昇温速度、及び加熱時間を制御することができる。
加圧ステップS16は、図6に示すように、成形装置30により、制御部36がロボットアーム34を制御することで、ヘッド32を繊維含有材料15に対して押し当てて、ヘッド32と成形型13とで繊維含有材料15を挟み込んで加圧するステップである。
加熱ステップS18は、まず、図6に示すように、成形装置30により、制御部36が加熱部材32aを制御することで、繊維含有材料15において加熱部材32aが対向する領域を加熱し、これに伴い、繊維含有材料15のこの領域と対向する成形型13の領域を加熱する。加熱ステップS18は、次に、これにより、加熱部材32aによって加熱されたこの領域の繊維含有材料15に含まれる樹脂と、加熱部材32aによって加熱されたこの領域の成形型13に含まれる樹脂とを共に反応させる。加熱ステップS18は、その次に、この領域における成形型13の樹脂を繊維含有材料15に染み込ませて反応させるステップである。加熱ステップS18では、繊維含有材料15がプリフォーム材またはその他の樹脂が含浸されたプリフォーム材である場合、この領域における繊維含有材料15に含まれる樹脂繊維を反応させ、この領域における成形型13の樹脂を繊維含有材料15に染み込ませて樹脂繊維と反応させる。加熱ステップS18では、この領域における繊維含有材料15と、繊維含有材料15に染み込ませて反応した成形型13の樹脂とが、この領域における複合材料層16を形成する。また、加熱ステップS18では、この領域における繊維含有材料15に染み込ませられずに残存した成形型13が、この領域における樹脂層14を形成する。
移動ステップS20は、加圧ステップS16及び加熱ステップS18と並行して実行される。移動ステップS20は、図6に示すように、成形装置30により、制御部36がロボットアーム34を制御することで、ヘッド32を繊維含有材料15に対して押し当てた状態で、ヘッド32を繊維含有材料15における成形型13が設けられた側とは反対側の面に沿って移動させるステップである。加圧ステップS16及び加熱ステップS18を実行しながら移動ステップS20で繊維含有材料15の全面にヘッド32を移動させることで、全ての領域において、成形型13及び繊維含有材料15に基づいて樹脂層14及び複合材料層16を形成する、すなわち、複合材料10を成形する。
第1の実施形態では、図6に示すように、移動ステップS20で、制御部36がロボットアーム34を制御して、円錐曲面状の繊維含有材料15のうち平面台12と近接する下側から上側に向かって、繊維含有材料15における加熱部材32aの軌跡が隙間を作らないように、例えば螺旋状に、ヘッド32を移動させる。円錐曲面状の繊維含有材料15は、図6では、移動ステップS20で、平面台12から高さHの位置までヘッド32を移動させた状態が示されており、高さHより下側の領域が、加圧ステップS16及び加熱ステップS18が実行されて複合材料10が成形された領域となっており、高さHより上側の領域が、加圧ステップS16及び加熱ステップS18が実行されておらずこれから成形される予定の領域となっている。第1の実施形態では、このように繊維含有材料15の下側から上側に向かってヘッド32を移動させるので、複合材料10が下側から上側に向かって成形されて安定化した状態となるため、複合材料10の成形の精度を向上させることができる。なお、ヘッド32の移動経路は、第1の実施形態では、円錐曲面状に沿う螺旋状であるが、この経路に限定されず、いかなる経路であってもよい。また、ヘッド32の移動経路は、複合材料10の形状に応じて、適宜決めることができる。
また、第1の実施形態では、ヘッド32を繊維含有材料15に対して開放空間側から押し当てる場合、必要に応じて成形型13の内側にバックアップとなる金型、もしくは、空気または液体による内圧の付与が可能な内圧付与部材を設けてもよい。あるいは、成形型13の内部に直接もしくはフィルム等の所定の部材を介して、空気または液体を満たして内圧を付与してもよい。このようにすることで、成形型13の剛性を最小限にする、すなわち、成形型13の厚さを最小限にすることができ、好ましい。また、いずれの場合においても、空気または液体で成形型13の内側を冷却しながら形状を保持しつつ、成形型13の外側のみ成形加熱することとしてもよい。
第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、以上のような構成を有するので、加圧ステップS16で、成形型形成ステップS12で形成した成形型13とヘッド32とで繊維含有材料15を挟み込んで加圧することができるので、成形コアのような型を必要とせずに複合材料10を成形することができる。これにより、第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、複合材料10のサイズが大きい場合でも、成形にかかるコストを低減することができる。また、第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、複合材料10の成形する形状を自由にすることができる。
また、第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、積層ステップS14では、繊維含有材料15として、強化繊維と樹脂繊維とを編んで成形型13に沿った形状に形成されたプリフォーム材またはその他の樹脂が含浸されたプリフォーム材、もしくは、強化繊維を編んで成形型13に沿った形状に形成されたプリフォーム材を、成形型13に積層し、加熱ステップS18では、所定の領域における成形型13の樹脂と樹脂繊維とを反応させる。このため、第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、プリフォーム材により予め所望の形状を形成しやすいので、成形後にしわができにくく、成形後の品質を好適に維持することができる。
また、第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、成形型形成ステップS12では、成形型13を、樹脂が繊維含有材料15に含浸する量に応じて設定される厚さに形成する。このため、第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、成形後の複合材料10において、残存する成形型13の厚さ、すなわち樹脂層14の厚さを制御することができる。
第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、積層ステップS14では、成形型13を閉鎖空間側となるように、繊維含有材料15を開放空間側となるように積層することで、樹脂層14が閉鎖空間側で複合材料層16が開放空間側に形成された複合材料10を成形している。この場合、第1の実施形態に係る複合材料成形方法は、複合材料10がさらに狭い空間部分を有する場合でも、成形コアのような型を必要とせずに複合材料10を成形することができるとともに、成形にかかるコストを低減することができる。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る成形型形成ステップS12を説明する説明図である。図7は、鉛直方向を含む断面における第2の実施形態に係る成形型13の断面図である。第2の実施形態に係る複合材料成形方法は、第1の実施形態に係る複合材料成形方法において、成形型形成ステップS12で形成する成形型13を第1樹脂層13aと第2樹脂層13bとの2層構造に変更し、加熱ステップS18における加熱温度を変更したものである。なお、第2の実施形態に係る複合材料成形方法は、他の構成については、第1の実施形態に係る複合材料成形方法と同様である。第2の実施形態に係る複合材料成形方法は、第1の実施形態に係る複合材料成形方法と同様の構成に第1の実施形態と同一の符号群を用い、その詳細な説明を省略する。
第2の実施形態に係る成形型形成ステップS12で形成する成形型13は、図7に示すように、第1樹脂層13aと、第2樹脂層13bと、を有する。第1樹脂層13aは、追って実行する積層ステップS14で繊維含有材料15を積層する側とは反対側、第2の実施形態では閉鎖空間側に設けられ、第1樹脂を含有する。第2樹脂層13bは、追って実行する積層ステップS14で繊維含有材料15を積層する側、第2の実施形態では開放空間側に設けられ、第1樹脂よりも反応温度が低い、例えば、熱可塑性樹脂であれば熱溶融温度が低い第2樹脂を含有する。
第2の実施形態に係る成形型形成ステップS12は、この第1樹脂層13aと第2樹脂層13bとを有する成形型13を形成するステップである。第2の実施形態に係る加熱ステップS18は、第1樹脂の反応温度よりも低く、第2樹脂の反応温度よりも高い温度で加熱することで、第1樹脂層13aに含まれる第1樹脂を反応させず、第1樹脂層13aを残存させて樹脂層14に形成するとともに、第2樹脂層13bに含まれる第2樹脂を反応させて繊維含有材料15に染み込ませて反応させることで、第2樹脂層13bと繊維含有材料15とに基づいて複合材料層16を形成するステップである。
第2の実施形態に係る複合材料成形方法は、以上のような構成を有するので、第1の実施形態に係る複合材料成形方法と同様の作用効果を奏する。加えて、第2の実施形態に係る複合材料成形方法は、成形型形成ステップS12では、積層ステップS14で繊維含有材料15を積層する側とは反対側に第1樹脂で第1樹脂層13aを形成し、積層ステップS14で繊維含有材料15を積層する側に第1樹脂より反応温度が低い第2樹脂で第2樹脂層13bを形成して、第1樹脂層13aと第2樹脂層13bとを有する成形型13を形成する。また、第2の実施形態に係る複合材料成形方法は、加熱ステップS18では、第1樹脂の反応温度よりも低く、第2樹脂の反応温度よりも高い温度で加熱することで、加圧ステップS16で加圧している領域における成形型13の第2樹脂を繊維含有材料15に染み込ませて反応させる。これにより、第2の実施形態に係る複合材料成形方法は、成形後の複合材料10において、第1樹脂層13aを残存させ、第2樹脂層13bを繊維含有材料15に染み込ませた状態とすることができる。
第2の実施形態に係る複合材料成形方法により、第1樹脂を含む樹脂層14と、樹脂層14の少なくとも一方の面に設けられ、強化繊維に第1樹脂よりも反応温度が低い第2樹脂が含浸された複合材料層16と、を含む第2の実施形態に係る複合材料10が得られる。この第2の実施形態に係る複合材料10は、以上のような構成を有するので、高い耐熱性を有する樹脂層14と、高い強度を有する複合材料層16とが一体となっているので、1つの複合材料10において、高い耐熱性と高い強度とを共存させることができる。
[第3の実施形態]
図8は、本発明の第3の実施形態に係る複合材料成形方法で成形される複合材料40の一例を示す概略図である。第3の実施形態に係る複合材料成形方法は、第1の実施形態に係る複合材料成形方法において、成形型形成ステップS12で形成する成形型13の両側に対して、積層ステップS14、加圧ステップS16、加熱ステップS18及び移動ステップS20を実行する形態に変更したものである。なお、第3の実施形態に係る複合材料成形方法は、他の構成については、第1の実施形態に係る複合材料成形方法と同様である。以下、第3の実施形態に係る複合材料40について、第1の実施形態に係る複合材料10と区別するため、異なる符号を付して説明する。第3の実施形態に係る複合材料成形方法は、第1の実施形態に係る複合材料成形方法と同様の構成に第1の実施形態と同一の符号群を用い、その詳細な説明を省略する。
第3の実施形態に係る複合材料成形方法により、図8に示すように、樹脂層14と、樹脂層14の一方の面に設けられた第1の複合材料層16と、樹脂層14の他方の面に設けられた第2の複合材料層18と、を含む第3の実施形態に係る複合材料40が得られる。第3の実施形態に係る複合材料40は、以上のような構成を有するので、2層の複合材料層16,18を有する種々のバリエーションのものを実現することができる。なお、複合材料40は、樹脂層14が残存せず、第1の複合材料層16と、第2の複合材料層18と、のみを含む形態であってもよい。また、複合材料40は、複合材料層16,18がいずれも樹脂層14の全面に設けられている必要はなく、樹脂層14において第1の複合材料層16のみが設けられている領域、第2の複合材料層18のみが設けられている領域、複合材料層16,18がいずれも設けられておらず両面にむき出しになっている領域が共存している形態であってもよい。
第3の実施形態に係る複合材料成形方法において、第2の実施形態に係る複合材料成形方法に係る成形型形成ステップS12を適用する場合、第1樹脂層13aの第2樹脂層13bが設けられている側とは反対側に、第1樹脂よりも反応温度が低い第3樹脂を含有する第3樹脂層を新たに設けることができる。
10,40 複合材料
12 平面台
13 成形型
13a 第1樹脂層
13b 第2樹脂層
14 樹脂層
15 繊維含有材料
16,18 複合材料層
20 成形型形成装置
22 樹脂吐出部
24 ロボットアーム
26 制御部
30 成形装置
32 ヘッド
32a 加熱部材
34 ロボットアーム
36 制御部

Claims (2)

  1. 樹脂を含む成形型を形成する成形型形成ステップと、
    前記成形型に沿う形状に形成され、強化繊維を有する繊維含有材料を、前記成形型に積層する積層ステップと、
    ヘッドを前記繊維含有材料に押し当てることで、前記ヘッドと前記成形型とで前記繊維含有材料を挟み込んで加圧する加圧ステップと、
    前記加圧ステップで加圧している領域を、前記ヘッドに設けられた加熱部材により加熱することで、前記領域における前記成形型の前記樹脂を前記繊維含有材料に染み込ませて反応させる加熱ステップと、
    前記加熱ステップと並行して行われ、前記ヘッドを前記繊維含有材料に沿って移動させる移動ステップと、
    を含み、
    前記成形型形成ステップでは、前記積層ステップで前記繊維含有材料を積層する側とは反対側に第1樹脂で第1樹脂層を形成し、前記積層ステップで前記繊維含有材料を積層する側に前記第1樹脂より反応温度が低い第2樹脂で第2樹脂層を形成して、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とを有する前記成形型を形成し、
    前記加熱ステップでは、前記第1樹脂の反応温度よりも低く、前記第2樹脂の反応温度よりも高い温度で加熱することで、前記領域における前記成形型の前記第2樹脂を前記繊維含有材料に染み込ませて反応させることを特徴とする複合材料成形方法。
  2. 前記積層ステップでは、前記繊維含有材料として、前記強化繊維を編んで前記成形型に沿った形状に形成されるか、または、前記強化繊維と樹脂繊維とを編んで前記成形型に沿った形状に形成されたプリフォーム材を、前記成形型に積層し、
    前記加熱ステップでは、前記領域における前記成形型の前記樹脂を反応させることを特徴とする請求項1に記載の複合材料成形方法。
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