JP6924420B2 - マンコンベヤ - Google Patents

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Description

本出願は、マンコンベヤに関する。
従来、例えば、マンコンベヤは、前後方向に離れる躯体間に跨る構造体と、躯体の上面部に固定される固定部とを備えている(例えば、特許文献1及び2)。そして、構造体は、固定部に下方から支持される支持部を備えている。なお、例えば、地震が発生した際に、マンコンベヤが損傷しないように、少なくとも一方の支持部は、固定部に対してスライド可能となっている。
ところで、マンコンベヤにおいて、固定部が躯体から前後方向に突出している構成を採用している場合がある。斯かる構成において、例えば、地震が発生した際に、支持部が固定部の上をスライドすることによって、構造体が固定部に衝突する可能性がある。
特開2018−167925号公報
そこで、課題は、躯体から突出する固定部に対して、構造体が衝突することを抑制することができるマンコンベヤを提供することである。
マンコンベヤは、前後方向に離れる躯体間に跨る構造体と、前記躯体の上面部に固定され、前記躯体から前後方向に突出する固定部と、を備え、前記構造体は、前記固定部に下方から支持される支持部と、前記固定部と前後方向で対面する対面部と、前記躯体に向けて前後方向に突出する突出部と、を備え、前記突出部及び前記躯体間の隙間の前後方向の距離は、前記固定部及び前記対面部間の前後方向の距離よりも、小さい。
また、マンコンベヤにおいては、前記構造体は、剛性を有する剛体を備え、前記剛体は、平面状に形成される平面部を備え、前記対面部は、前記平面部に備えられ、前記突出部は、前記平面部に固定され、前記平面部は、幅方向に沿って長尺に形成され、前記突出部は、幅方向に沿って長尺に形成される、という構成でもよい。
また、マンコンベヤにおいては、前記構造体は、前記突出部と前記平面部との間に配置される介在部を備え、前記介在部の幅方向の寸法は、前記突出部の幅方向の寸法よりも、小さい、という構成でもよい。
また、マンコンベヤにおいては、前記構造体は、剛性を有する剛体を備え、前記剛体は、平面状に形成される平面部を備え、前記対面部は、前記平面部に備えられ、前記突出部は、前記平面部に固定され、前記平面部は、幅方向に沿って長尺に形成され、前記突出部は、幅方向に複数並列され、前記突出部の幅方向の寸法は、前記突出部間の幅方向の距離よりも、大きい、という構成でもよい。
また、マンコンベヤは、前後方向に離れる躯体間に跨る構造体と、前記躯体の上面部に固定され、前記躯体から前後方向に突出する固定部と、前記躯体に固定され、前記躯体から前記構造体に向けて前後方向に突出する突出部と、を備え、前記構造体は、前記固定部に下方から支持される支持部と、前記固定部と前後方向で対面する第1対面部と、前記突出部と前後方向で対面する第2対面部と、を備え、前記突出部及び前記第2対面部間の隙間の前後方向の距離は、前記固定部及び前記第1対面部間の隙間の前後方向の距離よりも、小さい。
また、マンコンベヤにおいては、前記構造体は、剛性を有する剛体を備え、前記剛体は、平面状に形成される平面部を備え、前記第1対面部及び前記第2対面部は、前記平面部に備えられる、という構成でもよい。
図1は、一実施形態に係るマンコンベヤの全体模式図である。 図2は、同実施形態に係るマンコンベヤの要部概要図である。 図3は、図2のIII領域拡大図である。 図4は、図3と同じ領域の図であって、構造体が躯体に対して移動した状態を示す図である。 図5は、構造体の要部斜視図である。 図6は、構造体の要部側面図である。 図7は、図6のVII−VII線拡大断面図である。 図8は、図7のVIII−VIII線拡大断面図である。 図9は、他の実施形態に係るマンコンベヤの要部概要図である。 図10は、さらに他の実施形態に係るマンコンベヤの要部概要図である。
以下、マンコンベヤにおける一実施形態について、図1〜図8を参照しながら説明する。なお、各図(図9及び図10も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
図1に示すように、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、人を搬送する搬送部1aと、搬送部1aを第1方向D1で挟むように配置される一対の欄干部1b,1b(図1においては、一つのみを図示している)と、搬送部1a及び欄干部1bを駆動させる駆動部1cとを備えている。また、マンコンベヤ1は、第2方向D2に離れる躯体(例えば、梁)X1,X2間に跨る構造体1dを備えている。
なお、第1方向D1は、水平方向であって、幅方向D1といい、第2方向D2は、水平方向で且つ幅方向D1と直交する方向であって、前後方向D2といい、第3方向D3は、鉛直方向であって、上下方向D3という。なお、第2及び第3方向D2,D3は、それぞれ所定の同一仮想面に含まれる方向であって、第1方向D1は、当該仮想面に対して直交する方向である。
また、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が階段状になるエスカレータであるが、斯かる構成に限られない。例えば、マンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が平面状となる移動歩道(動く歩道)であってもよい。
搬送部1aは、無端回転する環状の走行部1eと、走行部1eに対して回転可能に接続され、人が乗る踏面を有する複数のステップ1fとを備えている。走行部1eは、幅方向D1に離れて一対設けられている(図1においては、一つのみ図示している)。そして、複数のステップ1fは、一対の走行部1e,1eの間に配置され、それぞれの走行部1eに対して回転可能に接続されている。
駆動部1cは、ステップ1fが反転するように、走行部1eが巻き掛けられる一対の回転部(例えば、スプロケット)1g,1gと、回転部1gを回転させる駆動源(例えば、モータ)1hとを備えている。なお、回転部1gは、構造体1dに回転可能に接続されている。
図1及び図2に示すように、構造体1dは、各部1a〜1cを支持する本体部2と、本体部2の前後方向D2の端部にそれぞれ固定される剛体3とを備えている。そして、本体部2及び剛体3は、それぞれ剛性を有している。なお、本体部2及び剛体3の材質は、特に限定されないが、例えば、鉄鋼、ステンレス鋼等の金属とすることができる。
本体部2は、複数の枠材2a〜2dを備えている。例えば、複数の枠材2a〜2dは、前後方向D2に沿って延びる上枠2a及び下枠2bと、上下方向D3に沿って延び、上枠2aと下枠2bとを接続する縦枠2cと、上下方向D3に対して傾斜する方向に沿って延びて上枠2aと下枠2bとを接続する斜枠2dとを備えている。なお、枠材2a〜2dは、特に限定されないが、例えば、断面がL字状のアングル材、断面が矩形状の角材とすることができる。
剛体3は、特に限定されないが、本実施形態においては、断面がL字状のアングル材としている。そして、剛体3の剛性は、本体部2の剛性、具体的には、枠材2a〜2dの剛性よりも大きくなっている。例えば、剛体3のアングル材の厚みは、枠材2a〜2dのアングル材又は角材の厚みよりも、厚くなっている。
また、図2及び図3に示すように、マンコンベヤ1は、躯体X1の上面部X1aに固定される固定部10を備えている。固定部10の形状は、特に限定されないが、本実施形態においては、固定部10は、平板状に形成されている。そして、固定部10は、躯体X1から前後方向D2に突出している。なお、特に限定されないが、本実施形態においては、躯体X1は、コンクリートであり、固定部10は、例えば、躯体X1に固定されているアンカーボルトによって、躯体X1に固定されている。
剛体3は、固定部10に下方から支持される支持部3aと、本体部2に固定されるベース部3bとを備えている。支持部3aの形状は、特に限定されないが、本実施形態においては、支持部3aは、平板状に形成されている。そして、支持部3aは、固定部10の上をスライド可能となるように、固定部10に下方から支持されている。
ベース部3bの形状は、特に限定されないが、本実施形態においては、ベース部3bは、平板状に形成されている。そして、ベース部3bは、支持部3aの基端部から下方に向けて延びている。これにより、ベース部3bは、躯体X1側を向く平面部3cを備えており、平面部3cは、固定部10と前後方向D2で対面する対面部3dを備えている。
ところで、例えば、地震が発生した際に、支持部3aは、固定部10の上をスライドする。このとき、もし、対面部3dが固定部10に衝突した場合には、例えば、固定部10が損傷したり、また、例えば、アンカーボルトが破損することによって、固定部10が躯体X1から取り外れたりする可能性がある。
それに対して、構造体1dは、躯体X1に向けて前後方向D2に突出する突出部4を備えている。そして、突出部4及び躯体X1間の隙間の前後方向D2の距離W1は、固定部10及び対面部3d間の隙間の前後方向D2の距離W2よりも、小さくなっている。具体的には、突出部4が対面部3dから前後方向D2に突出する量W3は、固定部10が躯体X1(具体的には、突出部4が対面する部分)から前後方向D2に突出する量W4よりも、大きくなっている。
これにより、図4に示すように、支持部3aが固定部10の上をスライドすることによって、対面部3dが固定部10に衝突するよりも前に、突出部4が躯体X1に衝突することになる。したがって、躯体X1から突出する固定部10に対して、構造体1d、即ち、対面部3dが衝突することを抑制することができるため、例えば、固定部10が損傷することを抑制することができる。
しかも、突出部4は、剛体3のベース部3bの平面部3cのみに固定されている。これにより、突出部4が躯体X1に衝突した場合に、衝撃力を受ける剛体3が、剛性を有しているため、剛体3の平面部3cが変形することを抑制することができる。したがって、突出部4が躯体X1に衝突した場合でも、対面部3dが固定部10から離れていることを確実に維持できる。
また、突出部4は、剛性を有している。具体的には、突出部4の剛性は、躯体X1の剛性よりも大きくなっている。なお、突出部4の材質は、特に限定されないが、例えば、鉄鋼、ステンレス鋼等の金属とすることができる。これにより、突出部4が躯体X1に衝突した際に、躯体X1が損傷する可能性がある。
それに対して、図5及び図6に示すように、剛体3の平面部3cは、幅方向D1に沿って長尺に形成されていると共に、突出部4は、幅方向D1に沿って長尺に形成されている。そして、突出部4は、幅方向D1に沿って延びている。これにより、突出部4の幅方向D1の寸法W5は、突出部4の上下方向D3の寸法W6よりも、大きくなっている。なお、突出部4の全体は、前後方向D2視において、平面部3cと重なっている。
しかも、突出部4は、幅方向D1に複数(本実施形態においては、二つ)並列されており、突出部4の幅方向D1の寸法W5は、突出部4,4間の幅方向D1の距離W7よりも、大きくなっている。例えば、突出部4が配置される幅方向D1の領域は、平面部3cの幅方向D1の領域の、50%以上であることが好ましく、75%以上であることがより好ましい。
このように、突出部4の総面積を大きくすることができている。これにより、例えば、突出部4が躯体X1に衝突する際に、躯体X1に与える圧力を分散させることができるため、例えば、躯体X1が損傷することを抑制することができる。なお、図5及び図6(図7及び及び図8も同様)においては、本体部2は、図示されていない。
そして、図7及び図8に示すように、構造体1dは、突出部4を、剛体3のベース部3bに固定する固定手段5を備えている。また、構造体1dは、ベース部3bの平面部3cと突出部4との間に配置される介在部6を備えている。
固定手段5は、本実施形態においては、雄ネジ材(例えば、ボルト)5aと、突出部4に設けられる雌ネジ孔5bとを備えている。また、ベース部3bは、雄ネジ材5aが挿通する挿通孔3eを備えている。そして、雄ネジ材5aが雌ネジ孔5bと螺合することによって、突出部4が剛体3の平面部3cに固定されている。
なお、固定手段5の構成は、特に限定されない。例えば、固定手段5は、ベース部3bと突出部4とを挟持するボルト及びナットを備えている、という構成でもよい。また、例えば、突出部4は、溶接によって、剛体3の平面部3cに固定されている、という構成でもよい。
介在部6は、平板状に形成されている。そして、介在部6の厚み(前後方向D2の寸法)W8は、突出部4の厚み(前後方向D2の寸法)W9よりも、薄くなっている。これにより、介在部6がベース部3bと突出部4との間に配置されることによって、突出部4及び躯体X1間の隙間の距離W1を変更することができる。
そして、介在部6の幅方向D1の寸法W10は、突出部4の幅方向D1の寸法W5よりも、小さくなっている。これにより、介在部6が突出部4とベース部3bとの間に配置されることによって、突出部4及び躯体X1間の隙間の距離W1を、突出部4の幅方向D1の位置ごとに変更することができる。なお、図8においては、ベース部3bと突出部4との間に、介在部6は、一つ配置されているが、例えば、二つ以上配置されていてもよく、また、例えば、配置されていなくてもよい。
そして、介在部6が配置される個数は、突出部4の幅方向D1の位置ごとに異なっていてもよい。これにより、例えば、突出部4を平面部3cに対して傾斜させることもできる。したがって、例えば、躯体X1に対して平面部3cが傾斜している場合でも、突出部4を躯体X1に対して平行にさせることもできる。
なお、図2〜図8を参照しながら、構造体1dの前後方向D2の一端側(上端側)の構成を説明したが、構造体1dの前後方向D2の他端側(下端側)の構成も、一端側の構成と同様の構成であってもよい。また、例えば、構造体1dの前後方向D2の他端側は、躯体X2に対して移動できないように、躯体X2に固定されている、という構成でもよい。
以上より、本実施形態に係るマンコンベヤ1は、前後方向D2に離れる躯体X1,X2間に跨る構造体1dと、前記躯体X1の上面部X1aに固定され、前記躯体X1から前後方向D2に突出する固定部10と、を備え、前記構造体1dは、前記固定部10に下方から支持される支持部3aと、前記固定部10と前後方向D2で対面する対面部3dと、前記躯体X1に向けて前後方向D2に突出する突出部4と、を備え、前記突出部4及び前記躯体X1間の隙間の前後方向D2の距離W1は、前記固定部10及び前記対面部3d間の隙間の前後方向D2の距離W2よりも、小さい。
斯かる構成によれば、突出部4及び躯体X1間の隙間の距離W1が、固定部10及び対面部3d間の隙間の距離W2よりも、小さくなっている。これにより、突出部4が躯体X1に衝突することによって、対面部3dが固定部10に衝突することを抑制することができる。したがって、躯体X1から突出する固定部10に対して、構造体1dが衝突することを抑制することができる。
また、本実施形態に係るマンコンベヤ1においては、前記構造体1dは、剛性を有する剛体3を備え、前記剛体3は、平面状に形成される平面部3cを備え、前記対面部3dは、前記平面部3cに備えられ、前記突出部4は、前記平面部3cに固定され、前記平面部3cは、幅方向D1に沿って長尺に形成され、前記突出部4は、幅方向D1に沿って長尺に形成される、という構成である。
斯かる構成によれば、対面部3dは、剛体3の平面部3cに備えられており、突出部4は、剛体3の平面部3cに固定されている。そして、突出部4が躯体X1に衝突した場合に、その衝突力を受ける剛体3が、剛性を有しているため、剛体3の平面部3cが変形することを抑制することができる。これにより、突出部4が躯体X1に衝突した場合でも、対面部3dが固定部10から離れていることを確実に維持できる。
そして、平面部3cは、幅方向D1に沿って長尺に形成されていると共に、突出部4は、幅方向D1に沿って長尺に形成されている。これにより、突出部4の面積を大きくすることができる。
また、本実施形態に係るマンコンベヤ1においては、前記構造体1dは、前記突出部4と前記平面部3cとの間に配置される介在部6を備え、前記介在部6の幅方向D1の寸法W10は、前記突出部4の幅方向D1の寸法W5よりも、小さい、という構成である。
斯かる構成によれば、介在部6が突出部4と平面部3cとの間に配置されることによって、突出部4及び躯体X1間の隙間の距離W1を、変更することができる。しかも、介在部6の幅方向D1の寸法W10が、突出部4の幅方向D1の寸法W5よりも、小さくなっているため、突出部4及び躯体X1間の隙間の距離W1を、突出部4の幅方向D1の位置ごとに変更することができる。
また、本実施形態に係るマンコンベヤ1においては、前記構造体1dは、剛性を有する剛体3を備え、前記剛体3は、平面状に形成される平面部3cを備え、前記対面部3dは、前記平面部3cに備えられ、前記突出部4は、前記平面部3cに固定され、前記平面部3cは、幅方向D1に沿って長尺に形成され、前記突出部4は、幅方向D1に複数並列され、前記突出部4の幅方向D1の寸法W5は、前記突出部4,4間の幅方向D1の距離W7よりも、大きい、という構成である。
斯かる構成によれば、対面部3dは、剛体3の平面部3cに備えられており、突出部4は、剛体3の平面部3cに固定されている。そして、突出部4が躯体X1に衝突した場合に、その衝突力を受ける剛体3が、剛性を有しているため、剛体3の平面部3cが変形することを抑制することができる。これにより、突出部4が躯体X1に衝突した場合でも、対面部3dが固定部10から離れていることを確実に維持できる。
そして、突出部4,4は、幅方向D1に複数並列されており、しかも、突出部4の幅方向D1の寸法W5は、突出部4,4間の幅方向D1の距離W7よりも、大きくなっている。これにより、突出部4の総面積を大きくすることができる。
なお、マンコンベヤ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、マンコンベヤ1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
(1)上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、突出部4は、幅方向D1に沿って長尺に形成されている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、図9に示すように、突出部4は、上下方向D3に沿って長尺に形成されている、という構成でもよい。即ち、突出部4は、上下方向D3に沿って延びており、突出部4の上下方向D3の寸法は、突出部4の幅方向D1の寸法よりも、大きい、という構成でもよい。
(2)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、対面部3dは、剛体3の平面部3cに備えられ、突出部4は、剛体3の平面部3cに固定されている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、対面部3dは、剛体3の平面部3cに備えられ、突出部4は、本体部2に固定されている、という構成でもよい。
(3)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、介在部6の幅方向D1の寸法W10は、突出部4の幅方向D1の寸法W5よりも、小さい、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、介在部6の幅方向D1の寸法W10は、突出部4の幅方向D1の寸法W5と、同じである、という構成でもよい。また、構造体1dは、介在部6を備えていない、という構成でもよい。
(4)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、突出部4の幅方向D1の寸法W5は、突出部4,4間の幅方向D1の距離W7よりも、大きい、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、突出部4の幅方向D1の寸法W5は、突出部4,4間の幅方向D1の距離W7以下である、という構成でもよい。
(5)また、マンコンベヤ1においては、例えば、突出部4は、躯体X1と衝突する先端側に配置される弾性部を備えている、という構成でもよい。具体的には、突出部4は、平面部3cに固定される剛性部(例えば、金属)と、先端側に配置され、当該剛性部よりも弾性を有する(好ましくは、躯体X1よりも弾性を有する)弾性部(例えば、ゴム)を備えている、という構成でもよい。斯かる構成によれば、例えば、躯体X1が損傷することを抑制することができる。
(6)また、マンコンベヤ1は、例えば、突出部4に衝突されるために、躯体X1に固定される剛性部を備えている、という構成でもよい。具体的には、マンコンベヤ1は、突出部4と対面する躯体X1の位置に配置される剛性部(例えば、金属板)を備えている、という構成でもよい。斯かる構成によれば、例えば、躯体X1が損傷することを抑制することができる。
(7)また、上記実施形態に係るマンコンベヤ1においては、構造体1dは、躯体X1に向けて前後方向D2に突出する突出部4を備えている、という構成である。しかしながら、マンコンベヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、図10に示すように、マンコンベヤ1は、躯体X1から構造体1dに向けて前後方向D2に突出する突出部4を備えている、という構成でもよい。
図10に係るマンコンベヤ1は、前後方向D2に離れる躯体X1,X2間に跨る構造体1dと、前記躯体X1,X2の上面部X1aに固定され、前記躯体X1から前後方向D2に突出する固定部10と、前記躯体X1に固定され、前記躯体X1から前記構造体1dに向けて前後方向D2に突出する突出部4と、を備え、前記構造体1dは、前記固定部10に下方から支持される支持部3aと、前記固定部10と前後方向D2で対面する第1対面部3fと、前記突出部4と前後方向D2で対面する第2対面部3gと、を備え、前記突出部4及び前記第2対面部3g間の隙間の前後方向D2の距離W11は、前記固定部10及び前記第1対面部3f間の隙間の前後方向D2の距離W12よりも、小さい。
斯かる構成によれば、突出部4及び第2対面部3g間の隙間の距離W11は、固定部10及び第1対面部3f間の隙間の距離W12よりも、小さくなっている。これにより、突出部4が第2対面部3gに衝突することによって、第1対面部3fが固定部10に衝突することを抑制することができる。したがって、躯体X1から突出する固定部10に対して、構造体1dが衝突すること抑制することができる。
また、図10に係るマンコンベヤ1においては、前記構造体1dは、剛性を有する剛体3を備え、前記剛体3は、平面状に形成される平面部3cを備え、前記第1対面部3f及び前記第2対面部3gは、前記平面部3cに備えられる、という構成である。
斯かる構成によれば、平面部3cは、剛体3に備えられており、第1対面部3f及び第2対面部3gは、平面部3cに備えられている。これにより、突出部4が第2対面部3gに衝突した場合に、その衝突力を受ける剛体3が、剛性を有しているため、剛体3の平面部3cが変形することを抑制することができる。したがって、突出部4が第2対面部3gに衝突した場合でも、第1対面部3fが固定部10から離れていることを確実に維持できる。
なお、図10に係るマンコンベヤ1に対して、第1対面部3f及び第2対面部3gは、異なる部材に備えられている、という構成に変更することもできる。例えば、第1対面部3fは、剛体3に備えられており、第2対面部3gは、本体部2に備えられている、という構成でもよい。
1…マンコンベヤ、1a…搬送部、1b…欄干部、1c…駆動部、1d…構造体、1e…走行部、1f…ステップ、1g…回転部、1h…駆動源、2…本体部、2a…枠材(上枠)、2b…枠材(下枠)、2c…枠材(縦枠)、2d…枠材(斜枠)、3…剛体、3a…支持部、3b…ベース部、3c…平面部、3d…対面部、3e…挿通孔、3f…第1対面部、3g…第2対面部、4…突出部、5…固定手段、5a…雄ネジ材、5b…雌ネジ孔、6…介在部、10…固定部、D1…幅方向、D2…前後方向、D3…上下方向、X1…躯体、X1a…上面部、X2…躯体

Claims (7)

  1. 前後方向に離れる躯体間に跨る構造体と、
    前記躯体の上面部に固定され、前記躯体から前後方向に突出する固定部と、を備え、
    前記構造体は、前記固定部に下方から支持される支持部と、前記固定部と前後方向で対面する対面部と、前記躯体に向けて前後方向に突出する突出部と、を備え、
    前記突出部及び前記躯体間の隙間の前後方向の距離は、前記固定部及び前記対面部間の隙間の前後方向の距離よりも、小さい、マンコンベヤ。
  2. 前記構造体は、剛性を有する剛体を備え、
    前記剛体は、前記固定部と前後方向で対面し且つ平面状に形成される平面部を備え、
    前記対面部は、前記平面部に備えられ、
    前記突出部は、前記平面部に固定され、
    前記平面部は、幅方向に沿って長尺に形成され、
    前記突出部は、幅方向に沿って長尺に形成される、請求項1に記載のマンコンベヤ。
  3. 前記構造体は、前記突出部と前記平面部との間に配置される介在部を備え、
    前記介在部の幅方向の寸法は、前記突出部の幅方向の寸法よりも、小さい、請求項2に記載のマンコンベヤ。
  4. 前記構造体は、剛性を有する剛体を備え、
    前記剛体は、前記固定部と前後方向で対面し且つ平面状に形成される平面部を備え、
    前記対面部は、前記平面部に備えられ、
    前記突出部は、前記平面部に固定され、
    前記平面部は、幅方向に沿って長尺に形成され、
    前記突出部は、幅方向に複数並列され、
    前記突出部の幅方向の寸法は、前記突出部間の幅方向の距離よりも、大きい、請求項1〜3の何れか1項に記載のマンコンベヤ。
  5. 前後方向に離れる躯体間に跨る構造体と、
    前記躯体の上面部に固定され、前記躯体から前後方向に突出する固定部と、
    前記躯体に固定され、前記躯体から前記構造体に向けて前後方向に突出する突出部と、を備え、
    前記構造体は、前記固定部に下方から支持される支持部と、前記固定部と前後方向で対面する第1対面部と、前記突出部と前後方向で対面する第2対面部と、を備え、
    前記突出部及び前記第2対面部間の隙間の前後方向の距離は、前記固定部及び前記第1対面部間の隙間の前後方向の距離よりも、小さい、マンコンベヤ。
  6. 前記構造体は、剛性を有する剛体を備え、
    前記剛体は、平面状に形成される平面部を備え、
    前記第1対面部及び前記第2対面部は、前記平面部に備えられる、請求項5に記載のマンコンベヤ。
  7. 前記突出部の剛性は、前記躯体の剛性よりも、大きい、請求項5又は6に記載のマンコンベヤ。
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