JP6924125B2 - 液体皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
このため、泡性能と、使用感との両方が満足する製品の提供が望まれている。
<1> (A)ラウリン酸塩、及びミリスチン酸塩から選択される少なくとも1種を含む高級脂肪酸塩(ただし、炭素数16以上の直鎖の高級脂肪酸塩は除く)が2質量%〜20質量%、
(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種のカチオン性ポリマーが0.2質量%〜3質量%、
(C)サルフェート型アニオン性界面活性剤、及びスルホネート型アニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤が0.5質量%〜3質量%、
(D)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びアルキルアミドプロピルベタインから選択される少なくとも1種の両性界面活性剤が3質量%〜10質量%、及び
(E)多価アルコールが3質量%〜20質量%を含有し、
前記(B)成分の前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、
前記(D)成分の両性界面活性剤と前記(C)成分の界面活性剤との質量比(D/C)が、1.5〜15であり、
25℃における粘度が、5mPa・s〜30mPa・sであり
フォーマー容器に充填してなることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物である。
<2> 前記(C)成分が、ココイルメチルタウリンナトリウム、及びココイルメチルタウリンタウリンナトリウムから選択される少なくとも1種である前記<1>に記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<3> 前記(B)成分の含有量が、0.3質量%〜1質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
<4> (F)N−アセチルグルコサミンが0.1質量%〜5質量%を更に含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物である。
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、(A)高級脂肪酸塩、(B)カチオン性ポリマー、(C)アニオン性界面活性剤、(D)両性界面活性剤、及び(E)多価アルコール、を含有してなり、(F)N−アセチルグルコサミンを含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
前記液体皮膚洗浄剤組成物は、これまで、液状のまま吐出するポンプ型容器に充填されて使用されていたが、吐出時の泡のクリーミー性が低く、使用性の面では不十分な部分があった。そこで、泡で吐出するフォーマー容器に充填された液体皮膚洗浄剤組成物が望まれていた。
しかし、前記液体皮膚洗浄剤組成物をそのままフォーマー容器に充填しても、脂肪酸塩の濃度が高く、目詰まりがおき、使用できなくなることが問題であった。この問題を解決するためには、脂肪酸塩の濃度を低くすることが考えられるが、泡性能が不十分であるだけでなく、十分な保湿成分を与えるだけの前記複合体の生成ができないという新たな問題が発生した。
そこで、本発明者は、スルホン基を有するアニオン性界面活性剤、又はタウリン型アニオン性界面活性剤、並びに両性界面活性剤を添加することで、脂肪酸塩などの溶解性を高めることができ、十分な量の前記複合体を形成することで保湿効果を高め、泡性能にも優れる液体皮膚洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明の完成に至った。
前記(A)成分の高級脂肪酸塩は、泡の量の多さ、泡の弾力性、吐出時の泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及び低温保存後の吐出性を向上させるために含有される。
前記(A)成分の高級脂肪酸塩は、ラウリン酸塩、及びミリスチン酸塩から選択される少なくとも1種を含み、必要に応じて、炭素数16以上の直鎖の高級脂肪酸塩を除いた、炭素数16以上の分岐あるいは不飽和結合をもつ高級脂肪酸が配合可能である。前記炭素数16以上の直鎖の高級脂肪酸塩を含有すると低温保存後の吐出性が低下することがある。
前記アルカリ金属イオンとしては、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオンなどが挙げられる。
前記アルカノールアミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、などが挙げられる。
前記塩基性アミノ酸としては、例えば、リジン、アルギニンなどが挙げられる。
これらの中でも、泡の量の多さ、泡の弾力性の点から、カリウムイオンが好ましい。
なお、前記(A)成分の高級脂肪酸塩は、特に制限はなく、高級脂肪酸塩として配合することも可能であるが、高級脂肪酸と、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等の塩と、を別々に、配合槽中に添加して中和反応させて高級脂肪酸塩としてもよい。
前記(B)カチオン性ポリマーは、泡の量の多さ、吐出時の泡のクリーミー性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために含有されている。
前記(B)カチオン性ポリマーは、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種であり、前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上である。
[測定条件]
溶媒:重水(D2O)
測定器:JNM−LA300(300MHz、日本電子株式会社製)
前記(B)成分のカチオン性ポリマーの重量平均分子量は、例えば、SEC−MALLS−RIシステム(測定条件:カラム:東ソー株式会社製TSKgelαシリーズ α−Mカラム30cm、溶媒:硝酸ナトリウム0.3M水溶液)で測定することができる。
前記粘度は、例えば、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて測定することができる。
マーコート100(成分名:塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、ルーブリゾール社製、固形分39質量%〜44質量%の25℃での粘度:8,000mPa・s〜12,000mPa・s、重量平均分子量:150,000)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、6回転/分間の条件において測定することができる。
前記(A)成分の高級脂肪酸塩と前記(B)成分のカチオン性ポリマーとの質量比[A/B]としては、泡の量の多さ、泡の弾力性、タオルドライ後のしっとり感、及びすすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさの点から、1〜42が好ましく、5〜30がより好ましい。前記比が、1未満であると、泡の量の多さ、泡の弾力性、及びタオルドライ後のしっとり感が不十分となることがあり、42を超えると、タオルドライ後のしっとり感、及びすすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさが不十分となることがある。
前記(C)アニオン性界面活性剤は、泡の量の多さ、泡の弾力性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために含有されている。
前記(C)アニオン性界面活性剤は、サルフェート型アニオン性界面活性剤、及びスルホネート型アニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種である。
前記サルフェート型アニオン性界面活性剤とは、硫酸エステル型アニオン性界面活性剤とも称され、例えば、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩などが挙げられる。
前記サルフェート型アニオン界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどが挙げられる。なお、ポリオキシエチレンの後の( )内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を表す。
前記スルホネート型アニオン性界面活性剤とは、スルホン酸型アニオン性界面活性剤とも称され、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アミノアルキルスルホン酸塩などが挙げられる。
前記スルホネート型アニオン界面活性剤の具体例としては、例えば、ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリントリエタノールアミン、カプロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンタウリントリエタノールアミンなどが挙げられる。
前記(D)成分の両性界面活性剤は、泡の量の多さ、泡の弾力性、液の均一溶解性、低温保存後の吐出性、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために含有される。
前記(D)成分の両性界面活性剤は、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びアルキルアミドプロピルベタインから選択される少なくとも1種である。
前記アルキルアミドプロピルベタインとしては、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、液の均一溶解性の点から、ラウリン酸アミドプロピルベタインが好ましい。
前記(D)成分の両性界面活性剤と前記(C)成分の界面活性剤との質量比(D/C)としては、低温保存後の吐出性、液の均一溶解性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、1.5〜15であり、3〜10が好ましい。前記質量比が、1.5未満であると、液の均一溶解性、及び低温保存後の吐出性が不十分となることがあり、15を超えると、タオルドライ後の肌しっとりが不十分となることがある。
前記(E)多価アルコールは、泡の弾力性、泡の量の多さ、吐出時の泡のクリーミー性、低温保存後の吐出性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感を向上させるために含有されている。
前記(E)成分の多価アルコールとしては、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビットなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、低温保存後の吐出性、泡の量の多さ、泡の弾力性、吐出時の泡のクリーミー性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及びグリセリンが好ましい、
前記(F)成分のN−アセチルグルコサミンは、しっとり感の持続性を向上させるために含有されている。
前記(F)成分の含有量としては、泡の量の多さ、及びしっとり感の持続性の点から、前記液体皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.1質量%〜5質量%が好ましく、0.5質量%〜3質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、しっとり感の持続性が不十分となることがあり、5質量%を超えると、泡の量の多さが不十分となることがある。
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物には、前記(A)〜前記(F)の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、その他の成分を配合することができる。
前記その他の成分としては、例えば、精製水、前記(B)成分のカチオン性ポリマー以外の水溶性ポリマー、前記(E)成分以外の保湿剤、糖類、油分、低級、高級アルコール等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アクリル樹脂分散液、ビタミンなどの薬剤、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ただし、前記その他の成分にはジステアリン酸グリコールのような増粘剤は除くことが好ましい。前記増粘剤を含有すると、ポンプ(フォーマー容器)に詰まりが生じ、泡の量の多さ、泡の弾力性が不十分となることがある。
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、フォーマー容器に充填してなる。
前記フォーマー容器としては、例えば、ノンガス型の泡吐出容器が挙げられる。前記ノンガス型の泡吐出容器としては、前記液体皮膚洗浄剤組成物と空気とを混合して発泡状態で吐出できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボトル胴部を手で圧搾することによって泡を吐出できるスクイズフォーマー容器、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器、などが挙げられる。このようなフォーマー容器としては、例えば、大和製罐株式会社製、株式会社吉野工業所製などを使用することができる。
前記ノンガス型の泡吐出容器は、通常、泡を形成するための多孔質膜体(材質はナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン等のプラスチック材料が好ましい)を有し、皮膚洗浄剤組成物が該多孔質膜体を通過することにより泡が形成されるものである。前記多孔質膜体のメッシュとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、100メッシュ以上が好ましく、100メッシュ〜255メッシュがより好ましい。
前記多孔質膜体の枚数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡性能を向上させる観点から2枚〜4枚が好ましく、2枚がより好ましい。より具体的には、特開2007−222733号公報、及び特開2005−193972号公報に記載されたフォーマー容器を好適に使用することができる。
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記(A)〜(F)成分、必要に応じて、前記その他の成分、及び前記水(液体皮膚洗浄剤組成物全体が100質量%となるように残量配合)を混合して得ることができる。
具体的には、以下のようにして製造することができる。70℃〜80℃に加温した水と(E)成分の多価アルコールに(A)成分の高級脂肪酸塩、(C)成分のアニオン性界面活性剤を溶解し、40℃以下に冷却してから、(B)成分のカチオン性ポリマー、及び(D)成分の両性界面活性剤、及び必要に応じて前記(F)成分のN−アセチルグルコサミンを添加して製造できる。
前記液体皮膚洗浄用組成物は、装置を用いて調製してもよい。前記装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力があり、全体を混合することができる攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。
前記攪拌羽根としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどが挙げられる。
前記液体皮膚洗浄剤組成物の25℃におけるpHとしては、泡の量の多さ、低温保存後の吐出性、及びタオルドライ後の肌のしっとり感の点から、9.0〜11.0が好ましく、9.3〜10.6がより好ましい。前記pHが9.0未満であると、低温保存後の吐出性が不十分となることがあり、11.0を超えると、泡の量の多さ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感が不十分となることがある。
前記pHは、例えば、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を使用して測定することができる。
前記液体皮膚洗浄剤組成物の粘度としては、該組成物をフォーマー容器に充填して使用するため、泡の量、及び吐出時の泡のクリーミー性の点から、25℃において、5mPa・s〜30mPa・sであり、泡の量の多さ、泡の弾力性、及び吐出時の泡のクリーミー性の点から、8mPa・s〜25 mPa・sが好ましい。前記粘度が、5mPa・s未満であると泡の弾力性が不十分になることがあり、30mPa・sを超えると、泡の量、泡の弾力性、及び吐出時の泡のクリーミー性が不十分となることがある。
前記粘度は、例えば、BM型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、試料温度25℃にて、回転数60rpm、No.1のローターにて1分間後の粘度を測定することにより測定できる。
本発明の液体皮膚洗浄剤組成物は、泡の量の多さ、泡の弾力性、吐出時の泡のクリーミー性、低温保存後の吐出性、及び液の均一溶解性が良好でありつつも、すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ、及びタオルドライ後の肌のしっとり感に優れるため、例えば、洗顔料、ハンドソープ、ボディソープ、クレンジングフォーム、メイク落としなどに用いられ、特にボディソープに好適に用いられる。
下記表1〜表9に示す組成、及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。具体的には、以下の方法により調製した。
最終的に得られる液体皮膚洗浄剤組成物の全量の95質量%になる量の精製水、及び(E)成分の多価アルコールを、70℃〜80℃に加温し、(A)成分の高級脂肪酸塩、(C)成分のアニオン性界面活性剤を溶解し、40℃以下に冷却してから、(B)成分のカチオン性ポリマー、及び(D)成分の両性界面活性剤を添加することにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加えて、目的とする液体皮膚洗浄剤組成物を得た。また、攪拌羽根としてはプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌した。なお、pHは、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃に恒温した後に25℃で3分後の値を測定した。
また、得られた実施例1〜47、及び比較例1〜22の各液体皮膚洗浄剤組成物は、フォーマーポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、100メッシュを1枚、及び255メッシュを1枚使用、株式会社吉野工業所製、表中では容器「1」と表記した]に充填し、比較例23の各液体皮膚洗浄剤組成物はポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、株式会社吉野工業所製、ノズル口径(内径)3.5mm、表中では容器「2」とした]に充填した。
専門評価者10名が、実施例1〜47、比較例1〜22の液体皮膚洗浄剤組成物を手のひらに1プッシュ(約3g)取ったときの泡の量の多さ、及び泡の弾力性を観察し、下記評価基準に基づいて評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求めた。なお、平均評価点3.0点以上であれば、「泡の量の多さ」、及び「泡の弾力性」は良好である。
−「泡の量の多さ」の評価基準−
5点:手に1プッシュ分取った時の泡の量が、手のひらからあふれる量である
4点:手に1プッシュ分取った時の泡の量が、手のひらの90%以上〜手のひらと同じくらいの量である
3点:手に1プッシュ分取った時の泡の量が、手のひらの90%未満〜60%以上の量である
2点:手に1プッシュ分取った時の泡の量が、手のひらの60%未満〜30%の量である
1点:手に1プッシュ分取った時の泡の量が、手のひらの30%未満の量である
5点:弾力を感じ2cm以上のツノがたつ
4点:弾力を感じ1cm以上〜2cm未満のツノがたつ
3点:弾力を感じ0.1cm〜1cm未満のツノがたつ
2点:弾力を感じるがツノが立たない
1点:弾力を感じない
専門評価者10名が、前腕内側部を40℃の温水で濡らして、実施例1〜47、及び比較例1〜22の液体皮膚洗浄剤組成物を1プッシュ(約3g)手に取り、前腕内側部を擦った後、40℃の温水で、前記液体皮膚洗浄剤組成物をすすぎ流した直後に「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」を下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」を評価した。
なお、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」とは、すすぎ終わった際に、組成物が皮膚に残らず、ぬるぬるした感触がない状態を指す。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」は良好である。
−「すすぎ終わり時の肌のぬるつきのなさ」の評価基準−
5点:ぬるつきが全くない
4点:ぬるつきがほとんどない
3点:ぬるつきをわずかに感じるが、商品価値上、問題はない
2点:ぬるつきがあり、商品価値上、問題がある
1点:ぬるつきが非常にあり、商品価値上、問題がある
専門評価者10名が、前腕内側部を40℃の温水で濡らして、実施例1〜47、及び比較例1〜22の液体皮膚洗浄剤組成物を1プッシュ(約3g)手に取り、前腕内側部を擦った後、40℃の温水で、前記液体皮膚洗浄剤組成物をすすぎ流し、タオルで水滴を拭き取った。その後、「タオルドライ後の肌のしっとり感」を下記評価基準に従って評価した。結果は、前記専門評価者10名の平均評価点を求め、「タオルドライ後の肌のしっとり感」を評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「タオルドライ後の肌のしっとり感」は良好である。
−「タオルドライ後の肌のしっとり感」の評価基準−
5点:しっとり感を強く感じる
4点:しっとり感を感じる
3点:しっとり感をやや感じる
2点:しっとり感をあまり感じない
1点:しっとり感を全く感じない
下記表10に示す組成、及び含有量の液体皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。具体的には、以下の方法により調製した。
最終的に得られる液体皮膚洗浄剤組成物の全量の95質量%になる量の精製水、及び(E)成分の多価アルコールを、70℃〜80℃に加温し、(A)成分の高級脂肪酸塩、(C)成分のアニオン性界面活性剤を溶解し、40℃以下に冷却してから、(B)成分のカチオン性ポリマー、及び(D)成分の両性界面活性剤、及び前記(F)成分のN−アセチルグルコサミンを添加することにより液体皮膚洗浄剤組成物を調製した。その後、所定のpHに満たない場合は、共通成分である水酸化カリウムを添加し、所定のpHに調整後、全体量が100質量%になるように精製水を加えて、目的とする液体皮膚洗浄剤組成物を得た。また、攪拌羽根としてはプロペラを使用し、スリーワンモーター(HEIDON BL1200、新東化学株式会社製)を用いて攪拌した。なお、pHは、pHメーター(HM−30R、TOA DKK社製)を用いて、25℃に恒温した後に25℃で3分後の値を測定した。
また、得られた実施例48〜51の各液体皮膚洗浄剤組成物は、フォーマーポンプディスペンサー付き容器[吐出量3mL、100メッシュ及び255メッシュを使用、株式会社吉野工業所製、表中では容器「1」と表記した]に充填した。
専門評価者10名が、前腕内側部を40℃の温水で濡らして、実施例48〜51の液体皮膚洗浄剤組成物を1プッシュ(約3g)手に取り、前腕内側部を擦った後、40℃の温水で、前記液体皮膚洗浄剤組成物をすすぎ流し、タオルで水滴を拭き取った。その後、25℃、40%RHの部屋にて3時間安静にし、3時間後の「しっとり感の持続性」を下記評価基準に従って評価した。なお、平均評価点が3.0点以上であれば、「しっとり感の持続性」は良好である。
−「肌のしっとり感の持続性」の評価基準−
5点:しっとり感を強く感じる
4点:しっとり感を感じる
3点:しっとり感をやや感じる
2点:しっとり感をあまり感じない
1点:しっとり感を全く感じない
Claims (4)
- (A)ラウリン酸塩、及びミリスチン酸塩から選択される少なくとも1種を含む高級脂肪酸塩(ただし、炭素数16以上の直鎖の高級脂肪酸塩は除く)が2質量%〜20質量%、
(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種のカチオン性ポリマーが0.2質量%〜3質量%、
(C)サルフェート型アニオン性界面活性剤、及びスルホネート型アニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤が0.5質量%〜3質量%、
(D)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びアルキルアミドプロピルベタインから選択される少なくとも1種の両性界面活性剤が3質量%〜10質量%、及び
(E)多価アルコールが3質量%〜20質量%を含有し、
前記(B)成分の前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム−アクリル酸共重合体における前記塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、
前記(D)成分の両性界面活性剤と前記(C)成分の界面活性剤との質量比(D/C)が、1.5〜15であり、
25℃における粘度が、5mPa・s〜30mPa・sであり
フォーマー容器に充填してなることを特徴とする液体皮膚洗浄剤組成物。 - 前記(C)成分が、ココイルメチルタウリンナトリウム、及びココイルメチルタウリンタウリンナトリウムから選択される少なくとも1種である請求項1に記載の液体皮膚洗浄剤組成物
- 前記(B)成分の含有量が、0.3質量%〜1質量%である請求項1から2のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
- (F)N−アセチルグルコサミンが0.1質量%〜5質量%を更に含有する請求項1から3のいずれかに記載の液体皮膚洗浄剤組成物。
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